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銀河帝国攻略戦⑤~戦艦内での高機動戦

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #猟兵どうでしょう

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●スペースシップワールド 戦艦『ヴァルドルン』
「隊長、見えました」
「うむ」
 銀河帝国のクローン兵達によって運用されている宇宙戦艦『ヴァルドルン』の中で隊長格とその部下とがモニターに映る宇宙船を眺め、会話をしていた。
「それにしても愚かな奴らだ。我らが銀河帝国の歯向かわなければ、もう少し寿命が伸びていたものを」
「半端な希望を見つけてしまった哀れな奴らの末路ですよ」
「その『希望』とやらも別部隊が潰しているだろう。さあ、進め!蹂躙と虐殺の時間だ!」
 戦艦の攻撃射程に宇宙船を捉えるのは時間の問題であった。

●グリモアベース
「…あー…えーと」
 グリモアベースに集まってもらった猟兵達に話しかけようとするグリモア猟兵の中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)だが、うまく話しだせずにいた。
「ちょっと失礼しますわ」
 急に彼女の口調が変わったと思うと、髪は白く染まり、瞳は紅く光る。
「突然の事態だったので、裕美もうまく喋りだせずにいたみたいですわ。ですので、今回の説明に関してはわたくし『シルヴァーナ』が代わりに話させていただきます」
 かけていた眼鏡をすっと外し、裕美…シルヴァーナは話を続ける。
「スペースシップワールドのオブリビオン、銀河帝国はご存知ですわね?その銀河帝国を打倒できるかもしれないのですの」
 ワープドライブ…あるフォースナイトが持っている力によってスペースシップワールドの全戦力を集め、銀河帝国に対抗する事が可能になったとのことだ。
「打倒は言い過ぎかしら?まあ、いいですわ。それで、銀河帝国もただ見ているだけの愚か者ではないですわ。向こうもワープの力で、集結しようとしている宇宙船を終結前に叩きに来るということですわ」
 そしてシルヴァーナは周りを見渡す。
「で、貴方がたにやっていただくことは至ってシンプル。わたくしが、味方の宇宙船を急襲しようとする敵の戦艦へ、貴方がたを送り込みますので、その戦艦を沈めてきてほしいんですの」
 さらりと言い放つ彼女。
「大丈夫。護衛も大したことないですし、それらを始末して機関部を破壊して戦艦を破壊すればいいだけですわ。脱出に関してもこちらで用意しますので、難しいことを考えなくて大丈夫ですの」
 そう言って彼女はニコリと微笑む。
「この戦いには、この世界の命運が握られていますわ。これはわたくし達猟兵にしかできないこと。頼みましたわよ」
 そう言って彼女は戦場へ猟兵達を送り出すのであった。


麦門冬
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 こんにちは、生放送はご覧になったでしょうか?麦門冬(むぎとふゆ)です。
 そんなわけで戦争シナリオ「⑤帝国戦艦迎撃指令」を行わせていただきます。④⑤⑥を合計54本以上クリアできれば、銀河帝国を打倒するための艦隊を味方にし、次の段階に進めるとのことなので、詳しくは銀河帝国攻略戦(https://tw6.jp/html/world/event/002war/002_setumei.htm)を御覧ください。

 今回の戦場ではクローン兵たちと戦ってもらいます。彼らを全滅させれば、機関部への破壊はしたも同然ということでミッションクリアになります。やることはただ、戦うことです。
 戦艦内は広いようで、彼らは宇宙バイクに乗って迎撃してきます。こちらも縦横無尽に動き回って戦ってもいいでしょう。
 また、戦争シナリオに限りまして、多くの戦場に猟兵達が回ってほしいと思いますので、人数次第では、ミッションクリアが出来た時点で後から来た参加者のプレイングを却下してしまうかもしれません。その時は申し訳ございません。

 それでは皆様のご活躍をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『クローンライダー』

POW   :    スペーススタンピード
単純で重い【宇宙バイクによる超加速突撃】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    インペリアルライド
自身が装備する【帝国製宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    サイキックバリアモード
対象の攻撃を軽減する【サイキックバリアモード】に変身しつつ、【宇宙バイク搭載の機銃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルトルファス・ルーテルガイト
(無機物の機械人形がバイクに乗って駆け回る姿を見据えて)
…宇宙とはやかましいものだな、命を感じない人形が…あんないかつい物に乗るものとはな。

(戦闘方針)
…逃げ回るのを追うつもりはない、「面」で奴等を制圧する。
…奴等が攻撃のために接近するのを見計らって、「エレメンタル・ファンタジア」による「氷の津波」を発生させて、奴等の乗り物を飲み込みながら制圧を狙う。
…本体まで破壊できるのならそれが良いが、あの乗り物から引きずりおろしてしまえば、あとは本体を倒してしまうのも自由だ。


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携歓迎】

へぇ……ほうほうほう。
バイク部隊が相手なら、アタシも腕が鳴るってもんさ!
猟兵のバイクテク、見せてやろうじゃない!

まずはゴッドスピードライドで小手調べ。
加速や小競り合いでこなれてきたら、
物陰に隠れた隙に【人機一体】を発動!
即座に(無人の)バイクに変形して物陰から飛び出し、
奴らの度肝を抜いてやるよ!
メーザーまき散らしながら突撃して、
機動力が欲しい猟兵がいたら拾ってそのままタンデム。
そうでなければバイク形態とアーマー形態を行き来して、
奴らの動きを翻弄してやるよ!


シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との絡み、連携OK

希望を抱いて何が悪いのか!いえ、その希望を共に抱き、叶える事こそヒーローの本分!故にあなた方からその希望、取り戻させて貰います!

宇宙バイクには宇宙バイク!と言う事で、加速同調・疾走人形でユングフラウを宇宙バイクに変形(無理ならできるだけ高機動できる乗物)させ、【騎乗1・操縦1】で操り縦横無尽に駆け巡ります
【フェイント1・ダッシュ1】で急制動や急加速で敵を翻弄し、そこを叩いたり味方の攻撃に任せたりします。
空中機動できる場合は【空中戦1・ジャンプ1】で空中戦にも対応していき、敵からの攻撃は回避し、【カウンター1】で迎撃します

「因果応報、希望を愚弄した者に希望はありません」



●幻想的なるバイクショー
 グリモア猟兵によって宇宙戦艦『ヴァルドルン』に転送された猟兵達が出現したのは戦艦の格納庫らしき広い空間。侵入者達の存在に気づいたようで、帝国製宇宙バイクで宙を舞い、猟兵達へ向かってきた。
「へぇ……ほうほうほう。バイク部隊が相手なら、アタシも腕が鳴るってもんさ!猟兵のバイクテク、見せてやろうじゃない!」
 数宮・多喜(疾走サイキックライダー・f03004)は自慢の宇宙カブ『JD-1725』にまたがり、エンジンを吹かす。
「希望を抱いて何が悪いのか!いえ、その希望を共に抱き、叶える事こそヒーローの本分!故にあなた方からその希望、取り戻させて貰います!」
 シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)もクローンライダーに対し、瞳を燃やしていた。
「宇宙バイクには宇宙バイク!行きましょう、ユングフラウ!」
 シズホの持っていたアイアンメイデン型人形『ユングフラウ』がバイク形態へと変形する。
「ヒュー!あなたのバイクも変形するのね」
「あなたのってことは…そのバイクも変形するんですか?」
「まあね。でも、それは見てのお楽しみだよ」
 多喜とシズホの会話にクローンライダーの銃撃音が割り込む。
「ま、話は後だ」
「ですね」
 二人はそれぞれのバイクを急発進させ、二手に分かれる。そのうち、シズホに向かっていったクローンライダー達がシズホめがけて銃撃する。
 シズホのユングフラウを変形させて戦う【加速同調・疾走人形】とクローンライダーの【インペリアルライド】の相性はほぼ互角。あとは搭乗者の身体能力と技術がモノを言う。
 銃弾がなかなか当たらず、シズホの横へと更に接近するクローンライダー達。そこへ、急にシズホがほぼスピードを落とすことなく直角にカーブする。
「何っ!?」
 シズホへの攻撃に夢中になっていたクローンライダーの何騎かは、目の前に格納庫の壁が迫っていることに気づかず、そのまま壁へダイブ。爆発炎上した。
「残念でした♪」
 シズホはその様子を見やり、蠱惑的な笑みを浮かべる。
「向こうさんは派手にやってるねえ」
 多喜の方は敵と追いかけっこをしながら、向こうの実力を分析していた。
(この程度なら、いけるね)
 あとはJD-1725の本当の力を見せる為の猶予がちょっと欲しい。そう思っていた所で…
「…宇宙とはやかましいものだな、命を感じない人形が…あんないかつい物に乗るものとはな」
 クローンライダーを見据え、そう語るのはルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)だ。
「…『面』で制圧する。巻き込まれるなよ」
 ルトルファスは精霊魔法を高速で詠唱し、【エレメンタル・ファンタジア】を放つ。今回彼が選んだのは『氷』の『津波』だ。いかに高機動であろうと広範囲に押し寄せる氷から逃れるすべはなく。
「総員、【サイキックバリアモード】だ!」
 隊長の号令でバイクにエネルギーフィールドを貼り、間に合ったクローンライダーはそれで冷気をしのぎ、脱出を図る。
「…む、奴ら、機械ではないのか?」
「機械じゃなくてクローンだよ。まあ、ちゃんとした魂がこもっているかアタシは知らないけどね」
「…お前は…!?」
 多喜の声がしたと思った方を向くが、そこには多喜の姿はない。変わりに、さっきよりも一回り大きくなった多喜の宇宙カブがあった。
 これが多喜のユーベルコード【人機一体】で、自身の宇宙カブと一つに合体できるのだ!
「あなた、面白いこと出来るじゃないの」
 そう言って、多喜はルトルファスを乗っけると、急発進した。
「おい!」
「イヤッホーウ!」
 そして先ほどできた氷の津波を駆け上る。途中、氷の中から脱出しかけた敵を踏み潰し、津波をジャンプ台にして跳躍!そのままメーザー砲で空中を飛んでる敵を撃ち落とす。
「今のジャンプ台作るやつ、今度はアタシが指示した所に作ってよ」
「…なっ!」
 ユーベルコード【エレメンタル・ファンタジア】は本来制御が難しいユーベルコード。一歩誤れば、敵を倒す前に自滅してしまう。それを、高速で動き回るバイクの上でやれというのだ。
「いけるかい?」
「…フン、今回だけだ」
 だが、今日のルトルファスは何かの目が走ったのか調子がいい。
「よし、じゃあいくよ!」
「…ああ」
 ルトルファスの作った津波をジャンプ台に多喜は上下左右縦横無尽に暴れまわる。ユーベルコード的に相性が良いらしく、次々とクローンライダー達を叩き落とし、撃ち落としてゆく。
「そんな、馬鹿な!」
 ようやく氷から抜け出したクローンライダーの隊長は、自慢の部隊が蹂躙されるさまに目を疑った。
「因果応報、希望を愚弄した者に希望はありません」
 上から声がして、見上げると、そこには多喜と同じく氷のジャンプ台で高く飛び上がり、バイク形態のユングフラウで隊長に突っ込んでくるシズホの姿があった。
「ぎ、銀河帝国に栄光あれー!」
 隊長は、その言葉を最後に自身の宇宙バイクごとユングフラウに圧し潰された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ハル・パイアー
「派手に暴れろとのお達しか。向きではないが、やりようはある。では行こうか。」

小官はこれより敵艦揚陸任務に志願致します。
希望するのは《インビジブル・メン》を利用した浸透および撹乱作戦であります。
敵陣に転移した時に透明化、[隠密][忍び足]で味方の攻撃に隠れて敵軍に侵入。
味方の攻撃に注意しつつ熱線銃、熱ブレード[早業][二回攻撃][零距離射撃]で攻撃し、自身の身を晒す為に一瞬の透明化解除。
その後再び透明化して[ダッシュ]での離脱を行い、これを繰り返します。
敵に浸透する者が居るとアピールして、混乱を狙い、味方の攻撃支援が本作戦の目的であります。

「疲労が悩ましいが、速攻が肝だ。致し方あるまい。」



●戦場の裏で
「派手に暴れろとのお達しか。向きではないが、やりようはある。では行こうか」
 小柄な少年に見える斥候、ハル・パイアー(スペースノイドのブラスターガンナー・f00443)は格納庫で暴れる猟兵達の攻撃に紛れ、通路へと出る。
「クローク起動。音も塵も幽霊の如く在れ」
 自身のユーベルコード【インビジブル・メン】を発動し、姿を透明にする。様々なセンサー機器を搭載しているクローン兵にどれだけの効果があるかは不明だが、味方が派手に戦っているおかげか、やすやすと潜入できた。
(さて…)
 ハルは手近にいる敵にサーマルブレードナイフで斬りかかる。高熱の刃がクローンを切り裂く。
「誰だ!」
 クローン兵がセンサー機器からハルを補足しようとする隙に、素早く熱線銃で撃ち倒す。そして、おもむろに透明化を解除する。
「子供か!なめやがって!」
 だが、ハルは再び透明化するとダッシュ戦場から離脱する。
「ちくしょう!どこへ逃げやがった!姿を透明にするやつが紛れてるぞ!気をつけろ!」
 これで敵は索敵に気を使うことで、動きを制限されるだろう。
「疲労が悩ましいが、速攻が肝だ。致し方あるまい」
 そしてハルはダメ押しにと、再びクローン兵達を襲撃にかかるのであった。


「あれー?敵さん思ったより少なかったな」
「…どうやら俺達以外にも、ここに来ていた猟兵がいるようだ」
「後でその猟兵さんに感謝しませんと」
 ハルの撹乱の甲斐あってか、格納庫で暴れていた猟兵達は難なく機関部までたどり着いた。
「それじゃ、最後の仕事だな!」
 猟兵達のそれぞれの攻撃により、機関部が破壊される。この戦艦が沈むのも時間の問題だろう。
「…で、帰還方法だが」
 その時、誰かの通信機に連絡が入る。
「猟兵の皆さん、聞こえますか?戦艦の破壊、お疲れ様です。今から、そちらに迎えに…あ、信号の出しているとこに向かえば安全に入れるんですね?わざわざご丁寧にありがとうございます。では、皆さんも急いでそちらに向かってください」

 こうして、猟兵達は見事に戦艦『ヴァルドルン』を撃沈することに成功し、味方の宇宙船へと帰還するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト