羅針盤戦争 ~ 決戦! 4thセプター!
●四の王笏島にて
「ほう。王笏の一角、四なる我を捉えたか」
島に向かってくる猟兵たちの気配を捉え、『王笏』カルロス・グリードは立ち上がる。
「なれば、戦いの支度を整えばなるまい」
わざわざ鉄甲船で乗り込んでくるのだ。バカンスということもあるまい。
その手に握るは地球儀。そしてその身に纏うのは……白銀の鎧。
「来るがいい、猟兵共。我が貴様らを此の海の底へ沈めてやろう」
●グリモアベースにて
「『四の王笏島』が見つかったわ」
緋薙・冬香が猟兵たちに告げる。
「待ち受けているのはもちろんカルロス・グリード。その一形態ね」
羅針盤戦争も順調に進む中、オブリビオン・フォーミュラたる『七大海嘯『王笏』』の討伐は決して避けることができないモノだ。
「まぁ幹部クラス以上が面倒なのは戦争の常なんだけれども……」
そう言って冬香は少し困った顔をする。
「何が面倒って、カルロス・グリードの使う能力ね」
片眼を閉じながら嘆息ひとつ。
曰く、過去にあった『銀河帝国攻略戦』。その中で戦ったオブリビオン『白騎士』。その力を宿した『白騎士の鎧』をカルロス・グリードは駆使してくるのだ。まぁ形状は鎧というかスペーススーツというか。ともかく面倒なのはその能力だ。
「白騎士と同じく『未来を操るユーベルコード』を使ってくるわ」
『あんまりいい思い出は無いかもね?』と冬香もため息をつく。まぁ銀河帝国攻略戦は色々と手がかかった戦いだったのは事実だ。
「そして悪いことに、カルロス・グリードは必ず先制攻撃を仕掛けてくるの」
結果として『未来予知を駆使した攻撃が、こちらが動く前に飛んでくる』。そのため、ぼーっとしていると成す術もなく撃破されると思ってほしい。
「とはいえ、無敵ってわけじゃないわ。先制攻撃に対処すればこちらにも勝ち目がある」
つまり、カルロス・グリードが放ったユーベルコードに対して、防御・回避・相殺といった対策を打った上で、通常の戦闘に持ち込む。初手さえ凌げば、いつも通りというか、戦争でよくありがちな強敵との戦闘になるのだから。
ちなみに当然と言えば当然なのだが、向こうも先制攻撃一発撃ったら後は棒立ちということは無いので、戦闘の中で応戦や反撃があると思ってほしい。
「カルロス・グリードの先制攻撃は皆のユーベルコードに反応するみたいなの」
逆に言えば、使用するユーベルコードによってカルロス・グリードの行動を指定することができる。
「そんなわけで、しっかり準備してから行ってね」
そういいつつ、冬香は猟兵たちを送り出す準備をするのであった。
るちる
まいど。お世話になってます、るちるです。
なんか懐かしい形式のプレイングボーナスだったので思わず書いてしまったというね。
戦闘シナリオになりますが、そんなにガッチガチじゃないのでお気軽に参加くださいな。
●全体
1章構成の戦争シナリオです。
『王笏』カルロス・グリードの四の形態との戦闘になります。
オープニングでも軽く触れていますが、カルロス・グリードはスペースシップワールドの『白騎士の鎧』、その超AIを制御することで、予知とも呼べる精度で『未来の可能性』を認識し、未来を操作する能力を得ています。
未来予知に先制攻撃ってなんだその隙の無さって感じですが、以下のプレイングボーナスをうまく活用してください。
(=============================)
プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。また、しない限り必ず🔵🔴🔴苦戦か🔴🔴🔴失敗になる。
(=============================)
対処方法はユーベルコード・技能問いません。その上で対処方法の有効度でプレイングボーナスの数が変わってくるとお考え下さい。
また、当シナリオにおいては、未来予知という性質上から第六感と野生の勘は役に立たないとします。
カルロス・グリードの先制攻撃については、プレの指定UCと同じ属性のUCを放ってきます。指定がない場合は全種飛んでくると思ってください(同時かどうかはその時の気分次第)
採用人数は最低限~6人程度を予定。いただいたプレの内容で直感的に決めると思いますので、採用不採用は運だと思っていただければ幸いです。
それでは皆さんの参加をお待ちしております。
第1章 ボス戦
『七大海嘯『四の王笏』カルロス・グリード』
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POW : 収束する運命の斬光
【対象の未来位置へ放たれる貫通レーザー】が命中した対象を切断する。
SPD : ディアブロ・オーバーブースト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【纏う白騎士の鎧による未来予測】から【判明した敵の攻撃を回避し接近、光剣の斬撃】を放つ。
WIZ : デストロイマシン零式
戦闘力のない【66機の動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【正確無比な未来予測シミュレーション】によって武器や防具がパワーアップする。
イラスト:hoi
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
四の王笏島。スペースシップワールドの名残を色濃く残すその島の主は『王笏』カルロス・グリードである。
乗り合わせの関係で数隻の鉄甲船に分かれてこの島への上陸を果たした猟兵たちはそれぞれにカルロス・グリードの住まう宮殿へと駆けだす。
その目的はもちろん、白騎士の鎧をまとうカルロス・グリード(四の形態)を撃破することだ!
レイン・レーニア
(アドリブ・連携歓迎)
未来を操る帝国軍の白騎士。
僕も噂に聞いた程度だけどねー、いったいどこでその力を手に入れたのやら。
さて…未来予知…さらに先んじて攻撃してくるときた。
…うん!こりゃ避けられないな!だって動いたところで移動先が読まれるんだからね!
だからまあ、レーザーは甘んじて受けよう。どうせ読まれるなら全速力、『レーゲン』と<空中戦>で急接近だ!
僕の体を構成するのは水の肉体と人造の義肢。
水は切っても塞がり、義肢は壊れようが修理代替が効く物だ。
<第六感>で直撃さえ避ければ、<肉体改造>で進み続けられる!
君のもとへ飛ぶ翼と触れる手さえ残っていればいいのさ…さあ、その鎧と時ごと凍てつくといい!
●
邂逅の場は唐突に現れた。宮殿までの道のり、その最中にある大広場。
「そこまでだ、猟兵共よ」
そこに立っていたのは『王笏』カルロス・グリード、その第四の形態である。
カルロス・グリードの声の先には駆け込んできたのはレイン・レーニア(雨は雲に、雲は雨に・f26412)の姿。
「我らのメガリスを求める新たな航海(たび)。邪魔をするのはただただ無粋である」
カルロス・グリードは一方的にそう告げて。白銀の鎧――スペーススーツの機能を稼働させる。
「未来を操る帝国軍の白騎士……」
レインの口から思わず言葉が漏れる。レインとて噂に聞いた程度ではあるが、その脅威は『噂に聞く』程にはあるということだ。
(いったいどこでその力を手に入れたのやら)
だが引き返すという選択肢を使うなら、そもそもここまで来ない。
(いきますか)
ほんの一瞬、レインが動こうとしたその瞬間。
「無粋と言った」
カルロス・グリードの手からレーザー光が放たれていたのである。
――さて、未来予知……さらに先んじて攻撃してくるときた。
レインとて無知のまま、この場に立っているわけではない。思考はそこまで辿り着いていたものの、実際に相対すれば、相手の反応がとても速い。
「く……っ?!」
レインの動きに先んじた、すなわち体を動かし始めた後の、何をどうやっても制御できないそのタイミング。そこへカルロス・グリードのレーザー光は寸分の狂いもなく放たれていた。
(……うん! こりゃ避けられないな!)
そもそも『移動先が読まれている』のだから。回避の意味が無いのも事実。ならばこそ、レインは『諦める』。『レーザーは甘んじて受けよう』と。
だけど、それは絶望から来た手段では……無い!
(どうせ読まれるなら全速力で急接近だ!)
レーザーが着弾するかしないかの刹那。
レインの纏っていたセイレーンクロス『レーゲン』が水の翼を広げる。そのまま、まっすぐ逸れることなくカルロス・グリードに向けて、レインが一直線に飛翔する!
(僕の体を構成するのは水の肉体と人造の義肢……)
レーザーが収束した光である以上、水の中では拡散するし、貫かれたとて再び水で埋めることができる。そして人が造った義肢であるなら修理や代替が効く。ついでに壊れた時の対応手段くらい、備えているから使っているのだ。
「直撃さえ避ければ、進み続けられる!」
レインの第六感。感覚的に捉えるがゆえに正確な回避……レーザーが着弾する未来には干渉できなくとも、自身への直撃を、『致命傷』を避ける程度は可能だ。
「君のもとへ飛ぶ翼と触れる手さえ残っていればいいのさ!」
「……貴様っ!!」
次々と放たれるレーザー光に貫かれながらも、決して前進を止めないレインの姿にカルロス・グリードが思わず怯むも、さらにレーザー光を叩きつける。
しかし、レインの目論見通り、水の翼は何度貫かれても千切れることなく、左腕は故障しながらも、一直線に飛んだレインの右手がカルロス・グリードを捉える。
――それは一瞬。
レインの触れた場所、正確にはその場所のスペーススーツの下から。超高速で発生する氷。
「うおおおっ?!」
瞬く間に広がっていく氷はカルロス・グリード自身の『体内の水』が凍結したもの。レインの【熱の鳴動、零の静寂】は触れた対象が保有する『水分』に作用するがゆえに、触れたならば決して逃さない。
「……さあ、その鎧と時ごと凍てつくといい!」
レインの必殺の一撃が、カルロス・グリードに叩き込まれた瞬間であった。
大成功
🔵🔵🔵
トリテレイア・ゼロナイン
かの戦争を戦った者として
そして、ウォーマシンの騎士として
その力をこの世界の人々へ向け振るわせる訳には参りません
骸の海に還して頂きます、王よ
敵UCに対し●怪力で●防具改造で光線反射処理施した大盾を射線遮るよう●投擲、同時に物資収納スペース内の手榴弾も山なりに投擲することで爆風で敵の追撃中断
●目潰しの煙に紛れ肩部装甲収納スペースからUC妖精ロボを放ち密かに●操縦
観測困難な情報を未来予測に組み込むのは難しい筈
更に無線●ハッキングで●破壊工作を重ねれば…
かの世界の力を貴方が使う以上、私も全力揮うに躊躇いはありません!
カルロスに取り付いた透明妖精で鎧の破壊等の行動妨害
その隙に●推力移動で接近し剣を一閃
●
四の王笏島を支配する『王笏』カルロス・グリード―四の形態。その白銀の鎧はいまだ砕けず。
猟兵のユーベルコード、その効果をどうにか振り切ったカルロス・グリードは次なる猟兵を目にする。
「かの戦争を戦った者として……そして、ウォーマシンの騎士として、その力をこの世界の人々へ向け振るわせる訳には参りません」
トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)、スペースシップワールドを源とするウォーマシンの騎士はカルロス・グリードの前に悠然と立つ。
「骸の海に還して頂きます、王よ」
「やってみるがいい」
トリテレイアの言葉に返ってきたのは、カルロス・グリードの言葉とレーザー光による狙撃であった。
「知っていれば……対処は難しくありません」
しかしトリテレイアは冷静に、レーザー光の射線に見極め、行動に移る。素早く抱えたのは光線反射処理を施した大盾。それを怪力で抱えて投擲し、着弾位置関係なく、空中を走っているレーザー光を遮る。
「……!」
レーザーの初撃を防いだことを確認したトリテレイアはすぐさま次の行動に移る。カルロス・グリードのレーザー光も次々と放たれているが、それを断ち切るべく、トリテレイアは物資収納スペース内の手榴弾を投擲。地面に叩きつけたその爆風で迫りくるレーザー光を拡散させて、カルロス・グリードの追撃を防ぐ。
そして連鎖する爆発で爆風が辺りを覆う。
(この隙、逃すわけには)
爆風をブラインドにしながら、トリテレイアが放つのは【自律・遠隔制御選択式破壊工作用妖精型ロボ】。静粛性能と妨害・破壊工作に秀でた機械妖精が肩部装甲収納スペースから飛び立つ。
(観測困難な情報を未来予測に組み込むのは難しい筈)
予測とは計算であり、入力する情報から導き出されるものであるならば。視認できない情報はインプットとなり得ない。
(更に無線ハッキングで破壊工作を重ねれば……)
煙が晴れるまでの間、出来得ることを重ねて。
突如爆風が晴れる。それはカルロス・グリードの振るった王笏からの衝撃波。
しかしトリテレイアの準備もまた、終わっている!
「かの世界の力を貴方が使う以上、私も全力揮うに躊躇いはありません!」
「其の減らず口、叩き斬るとしよう」
白銀の鎧の力でオーバーブーストしようとしたカルロス・グリード。しかし。
「……!?」
出力が上がらない。その上に、白銀の鎧の各所が徐々に破損していることが見て取れた。
「こ、これはっ?!」
動揺するカルロス・グリード。もちろんトリテレイアのハッキング、そして白銀の鎧に取りついた透明の機械妖精の仕業だ。
「さて、妖精の悪戯やもしれませんね……!」
カルロス・グリードに出来た隙へ、スラスターによる推力移動で一気に接近したトリテレイアは剣による一閃を叩きつけるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
スピカ・ネビュラスター
ラスボスにとって、先手を譲ることはよくあることさ
だから、後手でも勝てる手段はちゃあんと用意してるんだよ
相手の先制攻撃で倒されたら
『無限に再臨せし災厄』で変身、耐性追加、回復するよ
未来予知は確かに凄いけど、攻撃手段は光剣とレーザーくらい
耐性が重なっていけば、すぐに相手は手詰まりになるはずだよ
当然ボクもただ倒されるわけじゃあない
魔弾でドローンを少しずつでも壊していこう
復活の度にこっちの手数も増えるからね
そうしてドローンが全滅すれば……さあ、どうやって倒してあげようか?
キミの見える未来は、絶望に塗りつぶされてしまったね
●変身する姿はお任せ。なんとなく宇宙関係?
●苦戦や、対策が有効で無ければ不採用で
●
「ぐっ、此の程度の損傷などすぐに修復してくれる」
猟兵の攻撃により破損しかけた白銀の鎧。その原因となった機械妖精を振り払って態勢を立て直した『王笏』カルロス・グリードはすぐさま修復プログラムを走らせる。完全に復帰は出来ずとも戦闘には支障がないはずだ。だが何度も使える手ではない。
「このままでは……ムッ?」
その気配は新たな猟兵。天に輝く星を司る魔女、1mほどの星に乗って現れたスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)のものであった。
「万全でなくとも!」
未来予測の力は健在だ。スピカの動きを読み切ったカルロス・グリードの手から放たれるレーザー光が一切の迷いなくスピカの胸元に吸い込まれ、彼女を打ち倒す!
だが次の瞬間。
「ラスボスにとって、先手を譲ることはよくあることさ。だから、後手でも勝てる手段はちゃあんと用意してるんだよ」
と不敵に笑って。何事もなかったかのようにスピカが立ち上がる。
「なっ?!」
驚愕とともに再度腕を振るうカルロス・グリード。幾度もレーザー光が放たれ、そのことごとくがスピカの体を貫いていくが、何度倒れようともスピカは何事もなかったかのように……否、より大きく強大になって立ち上がる。
「残念だったね。その攻撃はもう効かないよ」
スピカの【無限に再臨せし災厄】は倒される度に発動する力。その攻撃への耐性を高めつつ、その身を強大にしていく。ついでにケガも治る。
(未来予知は確かに凄いけど、攻撃手段は光剣とレーザーくらい)
というスピカの読み通り。耐性が重なった今、カルロス・グリードの攻撃は通じなくなっていく。
復活の度に増える手数はカルロス・グリードの次の手のことごとくを潰していく。魔弾による攻撃でドローンが全滅し、光剣の攻撃すらあっさりと回復される。
「さあ、どうやって倒してあげようか?」
「くっ……!」
いかなオブリビオン・フォーミュラとて、あるいは未来予測の力とて、相手の力を無効化する術は持ち合わせていない。
「キミの見える未来は、絶望に塗りつぶされてしまったね」
そういうスピカのウィッチクラフトに、成す術もなく吹き飛ばされるカルロス・グリードであった。
大成功
🔵🔵🔵
初里・ジン
【WIZ】
まずはドローンを召喚されたらすかさずM・T・Bで迎撃
「そっちは66機、こっちは462本だからさすがに不利じゃないかな?」
M・T・Bとドローンがかち合ってる隙に液状化し、【目立たない】ように素早く移動し、敵の背後に回り込む。そして、ルーンソードで突き刺しを狙うが…手には剣ではなく、ジンの靴が握られ、いや履かれている
「背後からの攻撃は予測済みだと思ったよ。だから、僕は今さっき『腕と足』を入れ替えたのさ!」
ブラックタールの体質を利用し、上半身と下半身の腕と足の位置を入れ替えて敵の下腹部をルーンソードで【串刺し】、さらに【全力魔法】で雷の魔術を流す
「まさに僕の命をかけたイリュージョンだ!」
●
猟兵の攻勢に後手に回らざるを得ない『王笏』カルロス・グリード。白銀の鎧の力はいまだ健在であるが、その耐久力は徐々に削られている。このままいけば破壊される可能性もある。
「……チッ」
明らかな舌打ちをしながら、デストロイマシン零式を飛ばすカルロス・グリード。66機のドローンが周辺に飛び立ち、偵察を加味したカルロス・グリードの戦場を形成する。
(態勢を完全に整えねば……)
そのためには接近してくるモノ、全てを捉える必要がある。
その思惑通り、ドローンが接近してくるひとりの猟兵を捉える!
「……!」
回復の成っていない今、戦うのは得策ではない。カルロス・グリードが一時的に退避しようとしたその瞬間。
「何っ!?」
デストロイマシン零式の一部が消し飛んだのである。
『これにはタネも仕掛けもないよ?』
そういって初里・ジン(黒い奇術師・f10633)が放つ雷を纏ったロングソードは異世界から呼び寄せたものだ。【M・T・B(マジック・サンダー・ブレード)】、空に大量のロングソードが舞う。
「そっちは66機、こっちは462本だからさすがに不利じゃないかな?」
ドローンを通じて聞こえているかどうかはさておき。空を駆ける【M・T・B】がカルロス・グリードのデストロイマシン零式を瞬間でスクラップにしていく。
(さて、と)
ドローンの展開具合から何となくカルロス・グリードの位置を把握したジンはその身を液状化して目立たないように、カルロス・グリードを追う。ドローンという索敵の目を失ったカルロス・グリードはその接近を察知することができず。
多少の焦りもあったのだろう。
「……?!」
背後にある気配にカルロス・グリードが気付いた時には既にジンの間合いである。
「もらったよ」
声が響き、黒い水たまりから人の形が形成され、その手から剣が伸びる。狙いは鎧の間。カルロス・グリードを突き刺さんと伸ばされたそれを。
「甘いわ!」
ジンの声で攻撃を察知したカルロス・グリードが振り向きざま光剣で薙ぎ払う。払われた切っ先が宙を舞い。
「貴様の剣は失われた!」
間髪入れず、ジンを斬り捨てようとするカルロス・グリード。
だが。
「がっ?!」
その悲鳴はカルロス・グリードから。それはカルロス・グリードの下腹部をジンのルーンソードが貫いた証拠。
「馬鹿、な……剣は……」
「背後からの攻撃は予測済みだと思ったよ。だから、僕は今さっき『腕と足』を入れ替えたのさ!」
「なっ!?」
ジンの声にカルロス・グリードが彼の体を見る。先ほど払った腕の位置には足があって。足の位置に手がある。決まった形を持たないブラックタールだからできる業にカルロス・グリードは驚愕を隠せない。ついでに空を舞っている剣を確認してみれば、それはジンの靴であった。
ジンが声をあげずに完全に不意を打っていたなら、カルロス・グリードは迎撃しなかったかもしれない。そしてカルロス・グリードの光剣が迎撃ではなく、攻撃なら今頃貫かれていたのはジンであっただろう。目であるドローンを奪い、不意を突きながらも察知させ、防御を優先させたからこそ成功した。
「まさに僕の命をかけたイリュージョンだ!」
ぐっ、とルーンソードをさらに深く刺し込んで。
「目を離すなよ? It's show time!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ルーンソードを媒介として、ジンは全力で雷の魔術を流し込む。そのダメージにカルロス・グリードは思わず悲鳴を上げるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
リゼ・フランメ
今、この原罪のみなく未来をもその指先で掴もうとするだなんて
強欲にして、夢のない人ね
見えず、捉えられず、だから美しく憧れるが明日の輝き
ええ、過去の残滓たるその身では、最早判らない美しさでしょうけれど
先制の上に、必中というという強制の力
ならば私が取るのはそれを防いぎ、後の先を取りて刃を届かせる事
戦蝶の風雅に破魔、オーラ防御を乗せて身に纏うヴェールとし
何かが触れた瞬間、一気に燃え上がる焼却の神秘を宿して防御を紡いで待ち構える
致命でなければそのままダッシュで駆け抜け
次の一手を撃つ前に早業で居合の如く繰り出すは天焔剣
赤い蝶が踊るように、舞うように
抱いた強欲という罪の分だけ、魂を焼く炎の勢い増す裁きの刃を
●
その一撃は、否、これまでの猟兵たちの攻撃の蓄積は、そう簡単に回復できないダメージであった。
「おのれ、おのれおのれおのれっ!!」
怨嗟の言葉を吐きながらそれでも猟兵を撃ち砕かんと迫る『王笏』カルロス・グリード。白銀の鎧の力は衰えずとも、その見た目は大きく損傷している。
あと少し。
ゆえにカルロス・グリードは一時退いて態勢を整えようとするし、猟兵は……リゼ・フランメ(断罪の焔蝶・f27058)はそれを許さない。
「今、この現在のみなく未来をもその指先で掴もうとするだなんて……」
カルロス・グリードの退路を塞ぐようにリゼがふわりと大地に降り立ち、そのまま流れるようにして剣の切っ先を突きつける。
「強欲にして、夢のない人ね」
「……!」
リゼの言葉に明らかな怒りを示しながらも、カルロス・グリードは油断なく立つ。
その姿を見て、リゼは目を細める。
本来、未来とは――見えず、捉えられず、だから美しく憧れるが明日の輝き、のようなもの。
だからこそ現在(いま)を生きる者はそれを追い求める。されど、オブリビオンは過去から滲み出したモノ。
(ええ、過去の残滓たるその身では、最早判らない美しさでしょうけれど)
ゆえに、その美しさを過去に蹂躙されるわけにはいかない。
――ここで、カルロス・グリードを止める。
リゼの切っ先が攻撃の態勢に移ろうとしたその瞬間。
カルロス・グリードの手から全てを貫くレーザー光が放たれていた。
その思考は刹那のこと。
(先制の上に、必中というという強制の力)
ならば取るべき手段は単純に、シンプルに。『それを防ぎ、後の先を取りて刃を届かせる』。
レーザー光の軌道を見切りつつ、素早く纏うのは『戦蝶の風雅』。巻き起こる炎と風を破魔の力を込めたオーラのヴェールとして、リゼはカルロス・グリードのレーザー光を戦蝶の風雅で受け止める。
「……ッ!」
何かが触れた、その一瞬。突如として燃え上がる炎――焼却の神秘を防御へと編み上げて、レーザー光を霧散させるリゼ。
ダメージはほぼ無い。
それを確認して、リゼはカルロス・グリードへ一直線へと駆ける!
「貴様っ!」
必殺の斬光を防がれ、さらには突撃してくるリゼの姿に、一瞬たじろいだカルロス・グリードであったが、すかさずレーザー光を幾条にも放つ。
まるで槍の雨が降り注ぐがごとく。リゼの体を何度もレーザー光が捉えるが、『着弾しても防ぐ』のならば、その攻撃はリゼの突進を阻むものにはなり得ない。
「くっ……!」
カルロス・グリードが光剣を抜き放とうとする、その前に。
焔の蝶がカルロス・グリードの懐へ飛び込む。
「その罪が、命の裡にあるならば」
その型は居合。早業のごとく繰り出されるその一撃の名は【断罪の天焔剣】。
「炎と刃にて清められる……!」
リゼの体とともに振り抜いた剣が駆け抜ける。それは原罪をこそ断つ炎の祈りにして、蝶のように舞う刃の閃き。
「ぐぁっ……! おのれっ!!」
真横を駆け抜けたリゼを追いかけるように振り向き、光剣を放つカルロス・グリード。しかしリゼはその攻撃を流れるような身捌きでかわす。それは残像を残して、カルロス・グリードの目を惑わせながら。
「抱いた強欲という罪の分だけ、魂を焼く炎の勢い増す裁きの刃を」
さながら赤い蝶が踊るように、舞うように。リゼの断罪の神霊力を籠めた火焔を纏う斬撃が幾度もカルロス・グリードの罪と霊魂を斬り裂いていく。
そして迸る焔の一閃。
「馬鹿な、この我が、我がぁぁぁぁぁぁ!!!」
カルロス・グリードが絶叫ともに白銀の鎧ごと一刀両断され……それはリゼがカルロス・グリードというオブリビオンを断罪した瞬間であった。
大成功
🔵🔵🔵