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羅針盤戦争〜絶対この海老旨い

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #枠〆 #海老は猟兵のみんなで美味しくいただきました

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●空飛ぶ大海老
「潮風に吹かれてのんびり海老焼きでも……と言いたいところだが。それどころじゃない戦況だねぇ」
 大海原の映像を魔法で投射しながら、アメーラ・ソロモンは小さく肩をすくめた。グリモアのページをめくれば、映し出されている映像も変わる。次に映ったのは遠くから飛来する敵の大軍。
「皆知っての通り、グリードオーシャンはテレポートと飛行が阻害される少々厄介な世界だ。我らの拠点は渦潮を中心として日々拡大を続けているのが現状。————そして戦争ともなれば、敵としては延々と送り込まれる援軍を一刻も早く断ち切りたいようだね」
 『蒼海羅針域』と呼ばれる猟兵たちの活動可能範囲はかなりの広域に広がって来た。それでも未だ敵の本拠地を全て発見できたわけでもなく、今こうしている間にも猟兵たちや海賊たちによる開拓が進められている。
 だが反面、こうも領域が広がってしまうと困るのは“防衛戦”だ。だが陣地が広がれば広がるほど護らなければいけない場所も増える。攻め込むのも大切だが、手に入れた陣地を奪われてしまってはなんの意味もない。
「ある浮島でコンキスタドールが襲撃をかけようとしているようでね。これを見過ごしては蒼海羅針域を落とされるばかりか、渦潮まで到達されかねない。ここでしっかりと撃ち落としておいてほしい」
 真剣な顔でアメーラがもう一度ページをめくる。そして次に映し出された光景は……大きな純白の翼を持つ、大海老だった。
「……まあ、少々奇怪な見た目をしているが、脅威であることに変わりないからね? 雷光を纏う上に、飛翔能力が高い。こちらは異常気象のせいで飛行できない以上、かなり不利だよ」
 飛行や転移が阻害される以上、戦場は海上・船上になる。それらの戦いをいかにうまく運べるかが勝利をわけることになるだろう。油断は禁物だ。相手がちょっと目を引く見た目だったとしても……。
「……まあ、たくさん撃ち落として、戦争が落ち着いたら捌いてもらったらいいんじゃないかな」
 私としてはそのまま煮込んで鍋にしたい。やけに所帯じみた感想を最後にアメーラは猟兵たちを見送った。


夜団子
 お久しぶりです、夜団子です! グリードオーシャンも戦争が来ましたね。
 この海老が本当に美味しいかは知りません。

●今回の概要
 このシナリオは「戦争シナリオ」です。判定も普段と異なる戦争仕様となります。(下記を参照)

●プレイングボーナス
 このシナリオには特別な「プレイングボーナス」があります。これに基づく行動をすると有利になります。
 今回の条件は「海上戦、船上戦を工夫する」です。
 海上では飛行や転移が阻害されるため、空中戦はほとんど不可能だと思ってください。
 敵は影響を受けず縦横無尽に飛行するので、その不利を覆す工夫が必要です。

●判定について
 夜団子の基準になりますが、上記「プレイングボーナス」を満たしたものを大成功判定とし、そうでないものを苦戦といたします。そしてその合間(悩んだもの)が成功になります。
 基本的に「大成功」判定になるものだけをリプレイ化し、シナリオのクリアが難しいようであれば他のものもリプレイ化します。シナリオクリア地点で成功以下のプレイングは素早く流しますので、他のシナリオでその☆を活かしていただけたらと思います。

 それでは、皆さまのプレイングをお待ちしております!
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第1章 集団戦 『ライトニングタイガー』

POW   :    雷の槍
【雷光を纏った大角】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    天使の抱擁
【帯電した羽根の竜巻】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    雷の絆
全身を【痛覚情報を共有する電磁波】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。

イラスト:イプシロン

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イコル・アダマンティウム
「海老、だー……!」
絶対、食べたい
僕は格闘特化の愛機、キャバリアに搭乗して出撃する、ね


【水上戦】
水面を走って動き回る、よ
足が沈む前に、足を前に出すの繰り返せば、おっけい
<水上歩行><ダッシュ>

【攻撃】
飛び回ってるなら、着てもらう

「ああっとー……」
水上歩行に失敗して、態勢を崩したフリをする、ね<フェイント>
相手が隙を見て攻撃してきたら手足のスラスターで態勢を整えながら回避<推力移動>

突撃してきた相手の横っ腹をぶっ叩く、よ
[一撃必殺]で倒す
「とった」

倒した海老は回収して、船に運ぶ、ね
「僕はエビフライがいい、な」
「あ……でも鍋も、食べたい」
「……もっと、獲ってこなきゃ」
がんがんいく、よ

*アドリブ歓迎



 青い海、青い空。そして飛び回る、赤と白のコントラスト。
「海老、だー……!」
 絶対、食べたい。そうよだれを堪えながら、イコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)は愛機、クロムキャバリア【T.A.:L.ONE】と共に出撃した。
 食べたいのなら出来るだけ敵を撃ち落とすまで。幸いこの海老は体が硬いようだから、倒しても中身は残りそうだ。
 空を駆けることが出来ないのならば海を行けばいい。そう言わんばかりに、キャバリアは水面を走った。足が沈みきる前に、前に出す。それを繰り返せば理論上水上走行は可能だ。そしてイコルと相棒のキャバリアには、それをするだけの技術があった。
 海を駆ける鉄の巨体をライトニングタイガーたちは警戒し、遠くで旋回したまま近づく様子はない。海老のくせに制空権の有利を良く理解している。このままでは攻撃が届かないが……。
 飛び回っているのならば、来てもらえばいい。それだけのことだ。
「ああっとー……」
 ぐらり。キャバリアの巨体が一方に傾く。その左足は水面に沈み込み、水没する……ように“見えた”。
 コンキスタドールと言えど所詮は海老。イコルの体勢が崩れたと見るや一斉にその角を彼女に向けた。電撃を纏うその大角は、本当に体勢を崩していたのなら、キャバリアへ致命的な故障を引き起こさせていただろう。
 本当に崩していたのなら、だが。
 バキィッ!!
 鋭い音が響く。硬いはずのライトニングタイガーの外殻が打ち砕かれた音だった。柔らかい肉を晒し、羽根を散らしてライトニングタイガーは海へ落ちていく。
「とった」
 拳での一閃。それは最も原始的な攻撃であり、同時に一撃必殺の奥義でもある。
 腕部に取り付けられたEPアームスラスターの推進力は、弾丸のごときパワーを産み。その攻撃範囲内に水から飛び込んできた海老を逃がすはずもない。
 振りぬかれた拳は飛来するライトニングタイガーの横っ腹をぶち抜き、そしてその勢いのままにキャバリアの体勢を正常なものに整えさせた。
「まだ、まだ」
 突撃してきたライトニングタイガーは一匹ではない。その大角を突き刺さんと勢いよく突撃してきたことが災いし、彼らは途中で進路を変えることができなかった。
 襲来する海老たちを躱し、いなし、そして的確に拳を打ち込んでいくイコル。殻の割れる乾いた音が、海上に響き続けた。

「僕はエビフライがいい、な」
 せっせ、と倒した海老を船へ運びながら、イコルは巨大海老をどう調理してもらうかに思いを馳せる。このサイズのエビフライは絶対に美味しい。いや、まずいはずがない。
「あ……でも鍋も、食べたい」
 戦場に出る前にしっかりと補給はしたはずなのに、なんだか既にお腹がすいた気がする。
 大きな海老をコトコト煮込んだ鍋も、出汁がきいてきっとほっぺたが落ちるだろう。
 エビフライと鍋。迷って選べないならやることはひとつだけだ。
「……もっと、獲ってこなきゃ」
 がんがんいく、よ。そう呟きつつ、イコルは勇み足で戦場へと戻っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

パトリシア・パープル
空飛ぶエビ……フライなエビ……なるほど!
今夜のおかずは、エビフライに決定ね!

まずは『マジ☆カミ!フルーツ』を齧って【リミッター解除】
量子魔術のチート性能を極限まで高めてUC発動
『バリアパラソル』を避雷針代わりに掲げ、【念動力】も併せて相手の雷を自分に引き寄せることで船を守る
「電気ウナギならぬ電気エビ? その力、ちょっと利用させてもらうわよ

UCの効果で電撃のエネルギーを吸収し戦闘力上昇
コズミックエナジーを【衝撃波】として発射し反撃
「攻撃されればされるほど、今の私は強くなるからね♪

最後は超絶強化した【衝撃波】で纏めて叩き落す
倒したエビはヨーヨーとフォークで回収
後で美味しくいただくわ



「空飛ぶエビ……フライなエビ……なるほど! 今夜のおかずは、エビフライに決定ね!」
 船首にて、仁王立ちでフルーツを齧りながら、パトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)は何かに納得したようにうなずいた。体の底から魔力が湧き出てくる感覚。『マジカル・カミング・フルーツ』、略して『マジ☆カミ!フルーツ』の効果を実感しながら、彼女はバリアパラソルを手に取った。
「リミッター解除……量子魔術最大展開……さぁて、大人しくわたしの夕食になってもらうから!」
 対するライトニングタイガー集団はその身にパチパチと電磁波を纏い、一つの個として情報を共有していく。その中には敵から受けた痛覚も含まれており、彼らから発せられる敵はどんどんと鋭さを増していった。
「電気ウナギならぬ電気エビ? その力、ちょっと利用させてもらうわよ」
 息をひそめるような緊張感の中、バンッと大きな音を立ててバリアパラソルが開かれる。それは、敵意を増し、一触即発状態であったライトニングタイガーたちが反射的に攻勢に出てしまうのには十分な刺激だった。
 一匹が弾かれたように電撃を放つ。それにつられるようにして、一体化していた海老たちは次々とパトリシアへ電撃を浴びせかけた!
 パトリシアは焦らず引かず、念動力を込めてその雷をバリアパラソルで受け止める。その体はコズミックエナジーで覆われており、雷撃のダメージは通るどころか、エネルギーとして吸収されつくされていた。
 しかしライトニングタイガーたちがそれに気が付く様子はない。
「攻撃されればされるほど、今の私は強くなるからね♪ ほらっ、おかえしよ!」
 雷撃が打ち止められた一瞬の隙に、パトリシアはパラソルを振り抜いた。パラソルに乗せられているコズミックエナジーは吸収した雷撃によりパワーを増し、衝撃波としてライトニングタイガーへ襲い掛かる!
 不可視の波の攻撃に、集っていた海老たちは散らされ、直撃した者はその身を雷で焼かれいい匂いをさせながら落下していった。
「まだまだ行くわよ~!!」
 ブンブンッ! とパトリシアがパラソルを振り回すたびにライトニングタイガーは撃ち落とされ、パラパラと赤い体が落ちていく。彼らも負けじと雷撃を放つがそれらはすべてバリアパラソルに吸い込まれてエネルギーにされてしまい、パトリシアにも船にもとどかない。
「これで、トドメッ!」
 許容量を超える雷撃を貯め終わったパラソルを改めて構えなおすパトリシア。エネルギー満タン、ばちばちと弾ける電撃を纏ったパラソルを、まるで剣のように両腕で構える。
「はぁぁぁぁッ!!!」
 超絶強化をされたその一撃はまさに必殺。範囲も威力も桁違いのそれに、ライトニングタイガーたちはなすすべがなかった。なまじ、仲間同士集まっていたために一網打尽、仲良く衝撃波の餌食となる。
 羽根を焼かれ、いよいよただの海老となってライトニングタイガーの体が落ちていく。そんな彼らを得意のヨーヨーとフォークで素早く回収し、パトリシアは鼻歌交じりに戦利品を積み上げていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
きっつい……きっついがエビ食べたい!
連戦しっぱなしでお腹空いたもの。
オブリビオンを食べたところで誰が文句言ry

ぶっちゃけ海上戦は得意じゃ無いんだけどね!
水陸空兼用のヒーローカーで爆走! アポヘル用に作ったけどまさかグリシャンで活躍してもらうとはねぇ。
武器改造して魚雷とか諸々積んでいくよ。で、海上を行く。
車体の上からオーラ防御を多重展開。

第六感で攻撃を見切り最初はとにかく回避しながら、UCを高速詠唱の催眠術込みでばらまく。『敵は味方、味方は敵』に認識してもらえるようにね。
同志討ち狙いです。そこまで行けなかったら足止まった敵から確固撃破。念動力で光の鎖を操作し締め上げて殺す。



「きっつい……きっついが、エビ食べたい!」
 戦争の最中、連戦を続ける鈴木・志乃(ブラック・f12101)は声を上げた。敵方に賞金までかけられている彼女はとてつもなく忙しい。戦場に出れば当然のように狙われ、志乃を見つけたコンキスタドールたちは喜々として襲い掛かってくる。連戦を強いられる中、志乃はその力を振るい続けてきた。
 狙われるからと戦いに出ることを止めるような者だったのなら、そもそも賞金首にはならないのだから。
 とはいえ疲れるものは疲れるし、腹だって減る。オブリビオンを食べたところで誰が文句を言うものか! それが美味しいならなおさらだ。
「ぶっちゃけ海上戦は得意じゃ無いんだけどね! アポヘル用に作ったけど、まさかグリシャンで活躍してもらうとはねぇ」
 水陸空兼用ヒーローカー。あらゆる戦場に持ち込まれ、車体にはすでにたくさんの傷があるそれに乗りこみ、志乃は海へと飛び出した。
 改造された車には魚雷などが積まれ、その車体には多重にオーラによる防御結界が展開。いつ突撃されてもいいように準備を済ませると、志乃は思い切りアクセルを踏み込んだ。ブォンッと唸りをあげて、ヒーローカーが船から飛び出す!
「さあさあさあ、かかっといで~!」
 海上を走る鉄の塊にライトニングタイガーたちの意識は向き、その大角が敵を捉えるように傾けられる。それを車内から素早く察知した志乃は、ハンドルを素早く切り替えた。飛び込んできたライトニングタイガーの一撃は空を切る。
 次々と飛来するライトニングタイガーたちの攻撃を縫い、くるくると踊るようにヒーローカーは海上をひっかきまわす。時折目くらましのように眩い光を放ちながら。
 攻撃を見切り、卓越したハンドル捌きで回避を続ける志乃に、ライトニングタイガーたちのヘイトもたまっていく。明らかにぎらついた彼らの雰囲気を見て志乃はニヤリと口端をあげた。
 ————まさか、私がただ避けているだけだと思った?
 異変は突然訪れた。バキンッと音を立てて、ある一匹の海老がその外殻を砕かれる。そして砕いた者————被害海老と仲間であるはずのライトニングタイガー————の大角も、硬い殻とぶつかったことによって砕かれていた。
 突如として起きた同士討ちは一組二組程度の規模ではない。群れ全体が互いに殺意を向け、その体をぶつけ合い、力尽きた者はあっけなく落ちていく。そして当然、この同士討ちは偶然起こされたものではなかった。
 志乃が放っていたあの閃光、彼女自身の聖光は、ただの目くらましではない。肉体を傷つけず敵の認識能力だけを変化させる催眠術のようなユーベルコードだ。幻惑されたライトニングタイガーたちは互いを敵だと認識し、志乃を味方だと考え、お互いに無謀な突撃合いを続けている。
 一匹の海老が殺し合いから逃れるように群れから飛び出した。恐れをなしたのだろう。だが、敵前逃亡はいただけない。
「ほいっ、と」
 光の鎖が空へ放たれ、逃げ出した海老へ容赦なく巻き付く。関節部分に食らいついたそれはそのままギチギチと締め上げ、破壊した。致命傷を受けた海老はその目から光を失い、志乃の車へ回収される。
「とりあえず素焼きかな……」
 同士討ちを油断なく眺めながら、志乃はポツリとつぶやいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

空葉・千種
アドリブ絡み歓迎

世界を守るための戦争だけど、得られるものがあるならそれはそれでありだよね?
塩焼きもいいし、フライもグッド…

…そういえばこのエビの殻や角って攻撃に使えるぐらい硬いみたいだけど、
エビフライにした時、尻尾は食べられるのかなー?

持ってきた丸太(いっぱい)を船に固定して遮蔽物に
指定UCのミミックさんを持ちながら船の上を移動して、
丸太でエビさんの突撃をガードしたり、
それでもダメそうな分はミミックさんに食べさせたりするよ!

そういえば、今回はミミックさんがあんまり私のことを襲わないな?
…待って!丸太に刺さっているエビは持ち帰り用だから!
食べないで!!


本山・葵
・UCで出した乗り物を使い、海上戦に挑む
「フライに天ぷらにグラタン、ピラフ!夢が広がるっすねぇ!」
「だてにマグロの名を冠しているわけじゃないっすよ!
縦横無尽に駆ける弾丸に翻弄されるがよいっす!」

・(SPD対策)水中に潜って竜巻をやり過ごし、
 不意をついてグルメツールを投げつける
「一旦、海の中に避難してからの~、奇襲っす!」
技能:騎乗、目立たない、投擲、早業、串刺し、一斉発射

※共闘、アドリブご自由にどうぞ


ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
エビだー!
いっぱい獲っていっぱい食べていっぱい料理しちゃおう♪

UC【素晴らしく肉肉しい饗宴】で変身・巨大化!
巨大化しまくれば、海上でも問題なさそう!多分!
その後、エビを質量で圧し潰して「捕食」……もとい、捕獲していく。

捕獲しまくったら「料理」して「宴会」を開こうね!
エビパーティだよ☆



「エビだー!!」
 元気いっぱいに叫ぶラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)・f31483)。森羅万象大体のものすべてが食材に見えるラヴィラヴァにとっては、目の前の海老たちなど山盛りの食材でしかない。しかもかなり美味しそうな。もちろん、ラヴィラヴァ自身にはぐっと劣るだろうが……。
「世界を守るための戦争だけど、得られるものがあるならそれはそれでありだよね?」
「もっちろんっすよ! むしろ美味しい物なら、食べなきゃ失礼っす!」
 少しおどおどと周囲を気にしつつも食欲が抑えきれていない空葉・千種(新聞購読10社達成の改造人間・f16500)に対し、本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)が自信満々に畳みかける。そう言われてしまえば「そういうもの」と納得してしまいがちな千種は控えめながらも葵の言葉にうなずいた。
「エビなら塩焼きもいいし、フライもグッド……」
「フライに天ぷらにグラタン、ピラフ! 夢が広がるっすねぇ!」
「いっぱい獲っていっぱい食べていっぱい料理しちゃおう♪」
 既に戦後の『宴会』で頭がいっぱいな三人。仕方のないことだ、美味しいものの前に人は無力なのだから。これだけいれば、ずいぶんと豪勢で料理の種類も多い『宴会』が開けそうであることだし。
「……そういえばこのエビの殻や角って攻撃に使えるぐらい硬いみたいだけど、エビフライにした時、尻尾は食べられるのかなー?」
「流石にそこは剥いたほうがいいかもしれないっすね!」
「おいらはいけるけどみんなは難しいのかな? そしたら殻はたっくさん煮込んでブイヤベースにしよう!」
「よぉっし! そんじゃ、攻めるっすよ~! いでよ、クロマグロ号!」
 葵の一声に合わせ、クロマグロ号と呼ばれた水中スクーターが現れた。颯爽とそれに乗り移る葵。次いで、ラヴィラヴァも水上へ降り立つ。スクーターの力で引っ張ってもらい機動力を得る作戦だ。
「千種さんは来ないっすか?」
「ちょっと考えたけど、私は船を守ろうと思うよ。……大丈夫、かな?」
「おっけいおっけい~! 食材の確保はおいらたちにおまかせだよ☆」
 持ち込んだたくさんの丸太を船に固定しながら、千種は海を行く二人を見送る。襲撃者たちを狩ることはもちろん大事だ。だが、千種のように船を守り、他の猟兵たちの足場を安定させる役割の戦士だって、必要なのだ。千種はそちらのサポートに徹することを選択した。ある意味で、グリモア猟兵らしい選択と言えるだろう。

「さあ飛ばすっすよ~!!」
 その言葉の通り、葵はこれでもかとスピードを上げて、水上を走った。その馬力に任せ、ラヴィラヴァを後ろに連れながら、あっという間にライトニングタイガーたちが群集する戦場の中心まで行きつく。
「とーちゃく☆ そしたらおいらの出番だよ!」
 ぴょん、と葵から離れたラヴィラヴァは、ぎゅっとその拳を握りその巨体をさらに大きく変身した。無尽蔵に増殖し、むくむくとその体は巨大化していく。ゲル状のその体はどんどんと体積を増し、足は海底へ、頭はライトニングタイガーたちの空へ到達。飛び回っていた海老たちもぎょっとした様子でラヴィラヴァから距離をとった。
 と、そこに、ブラスター光線が海老たちをまとめて貫く!
「忘れてもらっちゃ困るっすよ~!」
「わーい捕食……じゃなくて捕獲の時間だね♪」
 ブラスター光線から逃れようとふらつく海老は容赦なくラヴィラヴァの手のひらで圧し潰され。ラヴィラヴァへ雷撃を浴びせかけようとする海老は止まったところを葵に撃ち抜かれ。二人の連携によってライトニングタイガーたちはどんどん数を減らしていく。焦れてラヴィラヴァに突撃した海老も、そのゲル状の体の中であっけなく圧死してしまった。
「大量大量♪」
「ふっふっふ、だてにマグロの名を冠しているわけじゃないっすよ! 縦横無尽に駆ける弾丸に翻弄されるがよいっす!」
 スピードでは葵を捉えきれず、パワーではラヴィラヴァに押し負け。ライトニングタイガーたちはそれぞれに勝つことができないまま悪戯に消費していく。
 ついに焦った彼らは手段を選ぶことを止めた。その純白の羽根がまばゆく光り、帯電していく。そして、一斉にそれを放った!
 帯電した羽根によって生み出される竜巻。それは周囲の者たちを敵味方関係なく攻撃してしまう大技。もちろん群集していた海老同士感電して被害は出るが、それを行わなくては勝てないと踏んだ結果だった。
「おっと、退避!」
「あてててて」
 ざぶんと水中にもぐり退避する葵に、べちべちと当たる羽根を甘んじて受けるラヴィラヴァ。帯電した羽根はラヴィラヴァの表面をわずかに焼くが、大したダメージが入っているようには思えない。
 そもそも、ラヴィラヴァが再度変身してしまえば、そんな傷はすっかり消え失せてしまうのだから。
「むー痛かったよ!」
 頬を膨らませたラヴィラヴァはグワッとその口を大きく開けた。そのまま、竜巻の中心にいるライトニングタイガーを捕食。ばきりぼきり、パキパキパキ……と、なにかが砕ける音が響き渡る。
「うん———美味しい!」
 暴食魔王にとってはライトニングタイガーなど、ただの海老でしかなかった。
「一旦、海の中に避難してからの~、奇襲っす!」
 海老たちの意識がラヴィラヴァにいった瞬間を狙い、水中退避をしていた葵が一気に飛び出した。彼女に気が付いたとしてももう遅い。奇襲は成り立ってしまったのだから。
 ひゅん、と空を切る音が戦場を通り、それは的確にライトニングタイガーへと突き刺さった。殻の合間を縫った見事な一撃。食べるならこれでしょと言わんばかりに、葵はグルメツールを投げつける。羽根の付け根や関節に突き刺さったナイフやフォークは、海老たちの命を奪うのには十分だった。
 たとえ、どうにか耐えたとしても。
「わーい食べやすくなったね☆」
 目の前には暴食魔王がいるのだから。

「あわわわわ」
 一方、船上。千種は腕にある宝箱を抱えて襲来する海老たちを迎え撃っていた。前線で戦う者たちのおかげでその数は少ない。だがやはり、すり抜けてくる個体は存在するのだ。それらに船を沈められてしまっては元も子もない。
「うう、思ったよりたくさん来る……」
 丸太で海老をガードし続け攻撃は抑えているものの、それがどこまで持つかもわからない。ちなみに突撃で大角を丸太にブッ刺した海老たちは刺さった角が抜けずにそのままじたばたしている。その羽根をちょっと握ってやれば、ただの飛べない海老がぶらんとぶら下がった。
「やっぱり、ミミックさんに頼るしかないかなぁ……うう、お願いだからまた私を食べたりしないでね……!」
 抱えていた宝箱、もといミミックの封印を解く。ぱかっと開けられたミミックは活性化し、その長い舌でライトニングタイガーたちへ襲い掛かった。
 一気に囚われる海老たち。捕まえた彼らを一飲みで食らうと、ミミックはまた蓋を開いた。貪欲で悪食なミミックはまだまだ満足しないらしい。飛び込んでくる海老は、格好の餌だ。
「ふう~これで船は守れそう……」
 バクバクと海老を喰らうミミックを横目に千種は額の汗を拭う。遠くで葵とラヴィラヴァが戦っているのが見えた。あの様子ならきっと、大丈夫。胸をなでおろした千種はふと、いつもと違うあることに気が付いた。
「……そういえば、今回はミミックさんがあんまり私のことを襲わないな?」
 はっと息を飲み顔を上げれば、当のミミックがずりずりと丸太の方へ向かっているのが視界に入る。その丸太には突き刺さってぶら下がったたくさんの海老たち。どうやら空の海老たちは数を減らしたこととミミックへの恐れで、一度撤退してしまったらしい。
「……待って! 丸太に刺さっているエビは持ち帰り用だから! 食べないで!!」
 宴会用だから! そんな悲鳴をあげつつ、千種はミミックを止めに走り、結局一度飲み込まれかけることになるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朱酉・逢真
心情)相手は自由自在に飛ぶが、こっちァ地べたから離れられんと。同じ土俵に上がれんなァさみしいねェ。マ・俺はいつだってそォいうもんだが。此岸は"いのち"の世界だ、彼岸のやつらからすりゃ敵の陣中さ。《過去》にとっての《いま》と同じでな。
行動)《獣》からクジラを呼んで、その背に乗って動こう。空にたくさんいるんだろう。点で避けられるンなら面でいくのさ。病毒属性の大風を、空いっぱいに吹かせてやるさ。外はただれて中は腐るさ。ここいら海域が汚染されんよう、海の《毒》は俺が回収しよう。エビ、もちろん食えンくなるが…マ・俺はもとよりメシが食えん。たくさんいるンだ、許しておくれ。



「同じ土俵に上がれんなァ、さみしいねェ」
 猟兵たちの乗る船から少し離れた場所。海上にて空を見上げながら、朱酉・逢真(朱ノ鳥・f16930)はひとりぼやいていた。
 マ、俺はいつだってそォいうもんだが。病毒を司る逢真が皆と同じ場所にいられないのは今に始まったことではない。そういう理で、そういう存在だ。
「此岸は“いのち”の世界だ、彼岸のやつらからすりゃ敵の陣中さ。《過去》にとっての《いま》と同じでな」
 ボォォ……。
 海を震わせるように、逢真の立つ“それ”が吠えた。『海獣』。そう呼ばれるものなら、獣であることに変わりはなく。病を運ぶ力があるもの、それはすなわち逢真の眷属と言えるのだから。
 獣は、クジラは往く。病毒を届けに、人と離れた戦場まで。
「点で避けられるンなら面でいくのさ」
 パチン、と逢真がその指を鳴らせば、先ほどまで緩やかだった海風が、一斉に空へと打ちあがった。突然吹き上がったそれに、羽根で空気を掴み空を舞うライトニングタイガーたちは大きくバランスを崩す。中には、落下しかけるものさえいた。とはいえただの突風であれば流石に彼らも落とされることはなかっただろう。
 それがただの風であったのなら、だが。
 異変は、まず一匹のライトニングタイガーから起きた。どうにか突風に耐え、攻撃者である逢真へ確かに殺意を向けた、はずだった。
 その体がぐらりと揺れ。強固なはずの外殻がどろどろと、その表面からただれていく。まるで火傷でもしたかのように、塩酸でもかけられたかのように、熔けていく。
 しかし当の海老が暴れることはなかった。びくん、と体を引きつらせ、その目がどろりと落ちる。空洞になったそこから腐臭とともに肉が溶けだし、こぼれていった。
 力を失った一匹目はそのまま落ちる。毒を全身に浴びたそれは、もはや《毒》そのものとなって。そして毒を運んだのは大風であるということを忘れてはいけない。
 点で避けられるのなら面でいく。それの、意味を。
「外はただれて中は腐る。流石にエビは食えンくなるが……マ。俺はもとよりメシが食えん。たくさんいるンだ、許しておくれ」
 誰に聞かせるでもなく、逢真は烟管の煙と共に言葉を吐いた。昇る白煙。それと対照的に、毒に侵された海老たちが雨のように落ち続ける。その身の赤はただれ曇り、白い羽根は灼けたように黒ずんで。《毒》となったその身はぽちゃりぽちゃりと海へ落ちる。本来ならばそのままここ一帯が汚染されるところだが——それを放置するのは、神としての職務放棄にあたる。
「海の《毒》はもらっていくかねィ。さあ、あとどれだけ落ちるか……」
 ただれた雨の中、逢真とクジラはのんびりと海を進んでいく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神薙・焔
タイガーはタイガーでもブラックタイガーかーい!(一人ノリツッコミ)

縦横無尽に動く敵、こちらは空を飛べない、なら地上からの狙撃がベストかしら、ガトリングガンだけど、ちゃんと頭を狙えば身も散らさずに済むし…可食部は多い方がいいわよね(じゅるり
【ガジェットショータイム】観測機群生成、視界よーし、上空の風北北西やや強く渦を巻く。照準よし、ファイア!!

いっぱい落としたわね、フライもいいけど、獲れたての新鮮なものはさっと塩ゆでにしていただくのがペネよ。


ショコラ・リング
飛び回る獲物を撃つのは射手の務めでございますね!

ボクは船上にて応戦いたしますね
素早く飛ぶ相手ならば此方が道を作ってあげればいいのでございます
神の杖を味方のいない海上に撃ち放ち、水柱を次々に作っていき敵の進路を限定しつつ、
第六感を併用し相手の行動を先読みし、矢で射止めていくのです
敵が船を攻撃しようとするのであれば、同様に水柱で壁を作り防ぐのです

羽を持ち高速で飛び回るということはとても肉付きが良さそうですし、帯電しているのでしたら脂ものっていそうでございますね!
頭はお吸い物に、身は揚げたり、サッと湯がいたり、刺身にしても美味しいかもしれません!



「タイガーはタイガーでもブラックタイガーかーい!」
 電気纏ったトラでも出てくるのかと思ったわよ! そう声を上げる神薙・焔(ガトリングガンスリンガー・f01122)。その横では少し背伸びをしながらショコラ・リング(キマイラのアーチャー・f00670)が標的たるライトニングタイガーたちを見定めている。
「縦横無尽に動く敵、こちらは空を飛べない……と。そうなるとここから狙撃がベストかしら」
「飛び回る獲物を撃つのは射手の務めでございますね! ボクと焔さんの力なら、問題なく殲滅できるかと」
 穏やかに微笑むショコラの腕には大弓。対する焔の腕には大振りなガトリングガン。同じ射撃武器と言えど大きな差のある二つだが、それはある意味、戦略的な連携が取りやすいということ。
「ちゃんと頭を狙えば身も散らさずに済むし……可食部は多い方がいいわよね」
「羽を持ち高速で飛び回るということはとても肉付きが良さそうですし、帯電しているのでしたら脂ものっていそうでございますね! せっかくのごちそう、逃せません」
 だいぶ食欲が先行している二人だがそれはそれ。モチベーションが高いことは良いことである。
「さてと、できればもっと近くまで寄ってきてくれると撃ち落としやすいんだけどね」
「それならば、此方が道を作ってあげればいいのでございます。少々、お待ちを」
 ショコラがその弓を構え、漆黒の矢をつがえる。ぎち、と重い音を立てて弦は引かれ、その鏃はライトニングタイガーたち——ではなく、遠くの海へと向けられた。
 ショコラの小さな手が矢を手放したとき。おおよそ八歳の子供が放ったとは思えない鋭い弓音を立てて、それは飛び去った。その速度は人智を超え。そこから生まれるエネルギーは衝撃となって地形を破壊するだろう。
 それならば、到達地点が形のない水面だったら、どうなるのか。
 ドォォォォォォンッ!!!
 響き渡る轟音。打ちあがる水柱。そしてその合間にも、放たれる漆黒の矢。次々と水柱が立ち昇っていく。
 突然起きた水の噴火に、ライトニングタイガーたちは慌てて退避を始める。水に体を取られるとわかっていてそこへ突っ込んでいく馬鹿はいない。徐々に徐々に、ショコラの意図する方へと彼らは誘導されていく。
「なーるほどね、ナイスよ、ショコラちゃん! そしたらあたしのガトリングガンの出番ね!」
 射程圏内にばっちり入って来た海老たちへ、焔はその銃口を向けた。ガチャゴンと音を立てて装填し、同時にあるガジェットをその手に召喚する。
「観測機群生成、視界よーし、上空の風北北西やや強く渦を巻く。照準よし」
 目指すは未だ混乱をきたしてばらばらに動いているライトニングタイガーたち。狙いは頭に定めて、後は美味しくいただきます!
「ファイア!!」
 ババババババババッ———————
 独特の発砲音、衝撃音を立てて、弾丸が蜂の群れのように海老たちへ襲い掛かる。一人によって生み出された弾幕は頼りなくふらふら飛んでいたライトニングタイガーたちの羽根を毟り取り、頭を撃ち抜き、命を奪う。弾幕をなんとか避け、船へ敵意を向けたものもいたが……。
 ドスッッ
「ボクも忘れられては困るのです」
 壁を形成する焔の弾幕。その合間を抜けるものを容赦なく撃ち落とすショコラの一矢。ふたりの射撃は噛み合い、互いの弱点を補って敵へ牙を剥く。
 反撃さえ許さず、逃げる道は塞いで。焔とショコラに狙われた海老の一群が一匹残らず消え失せるまで、そう時間はかからなかった。

「ふーいっぱい落としたわね」
「きちんと回収できてよかったのです」
 落としまくった海老たちはもちろん全回収だ。これだけあれば、他の猟兵たちにも十分に分けられる。料理も、たくさん作れること請け合いだ。
「頭はお吸い物に、身は揚げたり、サッと湯がいたり、刺身にしても美味しいかもしれません!」
「うんうん。フライもいいけど、獲れたての新鮮なものはさっと塩ゆでにしていただくのがペネよ」
 戦況が一息ついたら、茹でて皆よりも少し早くいただきましょ。じゅるりとよだれを飲み込みながら親指を立てた焔に、ショコラは嬉しそうに笑顔を返すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ビードット・ワイワイ
我が身はウォーマシンなりて海老を食すことはない
無いがそれはそれとして固いものを砕くととても気持ちがよい
なればこれだけの量。さぞ砕きがいがあろというものよ

刮目せよ!この身この魂この思考、これより全て変じ海の王となる
最古にして最新!強大にして強靭!太古より蘇りて今こそ過去を
蹴散らせ泳げ!この威風堂々たる姿!これがメカモササウルスである!

というわけでテンション爆上げタイム終了。これより行うは踊り食いである。深く潜りて雷撃逃れこちらも雷撃放ちながら急速浮上蹴散らしながら眼前にある海老をかみ砕きすり潰す

理性続く限りモササウルスは荒れ狂う
この場において海の王が誰かとくと知れ



「我が身はウォーマシンなりて海老を食すことはない……無いが、それはそれとして固いものを砕くととても気持ちがよい!」
 空を飛び回るライトニングタイガーを見据えながら、ビードット・ワイワイ(絶対唯一メカモササウルス・f02622)はどこか上機嫌に声を張る。その巨体をザブンと海へ沈めれば衝撃を受けた海面は激しく波打った。
「これだけの量となれば、さぞ砕きがいがあろというものよ。腹が満ちずとも我の心は満たされよう!」
 ビードットには記憶がない。望みもない。だが、その身には世界の破滅へ導く命令が刻まれている。それを成すためには、世界は幸福に、平和になってもらわねば困るのだ。
 そのために、少なくともあの海老どもは必要がない。
「さあ! 刮目せよ! この身この魂この思考、これより全て変じ海の王となる。最古にして最新! 強大にして強靭! 太古より蘇りて今こそ過去を蹴散らせ泳げ!」
 尾鰭が生え、鋭い牙の揃った口が生まれ。その体は鳴動し海の覇者にふさわしい姿へと変形していく。かつて、古代と呼ばれる時分に、海龍と呼ばれ海の頂に存在した古の龍。それをビードットの体は形作り、失われた魂を宿して、《海の王》となる……!
「この威風堂々たる姿! これが! メカモササウルスである!!」
 機械の体に最古の魂。古代と最新が合わさって生まれた《海の王》は、その遠吠えを最後に海へと深く沈んでいった。
 彼の雄たけびに引き寄せられ、敵意を向けていたライトニングタイガーたちは戸惑ったように周囲を旋回する。そこにいる誰もが、『ビードットは逃げた』と思うことはなかった。海の王ことメカモササウルスが消えていった海面は、今や穏やかにすらなっている。だというのに、水面の向こう側から滲み出る殺気、“そこに何かいる”という恐怖は、薄れるどころか濃くなる一方だった。
 穏やかな水面すら、なにかの前兆のようで。
 一匹の命知らずなライトニングタイガーが、そろそろと水面へ近づく。
「ガァァァァァウウッッ!!」
 刹那、水面を切り裂いて現れたメカモササウルスがその海老を一口で食らった! バキンボキンと鳴り響く破砕音。仲間をやられたと他のライトニングタイガーたちが大角を向けるも、ビードットはまた大きく口を開けてそこへ食らいつき。そのまままた水面を荒立てて水中へと潜っていく。引きずり込まれた海老たちは水中でバラバラに砕かれていることだろう。
 追おうと水面に近づけば喰らわれ、雷撃を放っても深くへ消えた彼には届かず。逃げようと背を向ければむしろ、水面から電撃で撃ち抜かれてしまう。
 ライトニングタイガーたちの勝ち目は、メカモササウルスの間合いに入った瞬間から失われていたのだ。
 これこそが《海の王》。《七海征する最新にして古代の龍》。
 ————この場において、海の王が誰なのか、とくと知るがいい————

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナイ・デス
補給をしよう、と思っていたところです……
敵を倒せて、ごはんも手に入る……一石二鳥……二海老?ですね!

私はキャバリア相当の彫像の塊「ダイウルゴス」を【武器改造】
彫像達の変形合体組み換えで船にして、船上戦です!
足を隙間にいれて、光を放ち、それをダイウルゴス船尾から放出しての【推力移動ダッシュ】

どこからでも、こーい、です!

【覚悟激痛耐性継戦能力】仮初の肉体がどれ程に壊れても、私は死なない
慣れてる。だから、角に破壊されても、止まらない
雷光に焼かれる肉体、体内からの聖なる光で再生しながら【念動力】で無理やり動かして
まだ刺さってるから、避けさせない【カウンター】

いただきます!

『過去を喰らい呑む今』
喰らう!



「ちょうど、補給をしよう、と思っていたところです……敵を倒せて、ごはんも手に入る……一石二鳥……二海老? ですね!」
 皆の乗る船とはまた別の————彫像の塊、『ダイウルゴス』を変形させて作りだした船に乗り、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は眩いばかりの光を放っていた。彫像の隙間に足を詰め、船尾から放たれる光は推進力となる。
 あらゆる意味で目立つその船はライトニングタイガーたちに対する陽動となり、数多くの敵を引きつけていた。
 とはいえ、船と一体化している以上、ナイは動けない。回避行動もとれない以上、迫ってくるライトニングタイガーの攻撃は甘んじて受けるしかないの、だが。
「どこからでも、こーい、です!」
 ナイは躊躇うどころか、むしろ彼らをおびき寄せる。自分自身が餌だ、と言わんばかりに。
 ドスドスッ!
 突進の勢いを持った大角が、深々とナイの体へ突き刺さる。一匹、また一匹とライトニングタイガーたちは大挙して殺到し、寄ってたかって小さな体を破壊していった。
 血が噴き出し、その傷を電撃が焼く。だが、ナイは動かない。声も上げない。“これ”には、慣れているから。
 ————仮初の肉体がどれ程に壊れても、私は死なない。だから、止まらない。
 ボロボロの体を念動力で動かしながら、刺さった角をしっかりと握りしめる。ここまで追い詰めたのだ、絶対に逃がさない。
 敵の排除を確信していたライトニングタイガーたちへ、わずかな動揺が走る。だが退こうにも、一度刺した己の角はびくともしなかった。
「いただきます!」
 十分に引きつけた。攻撃範囲へまんまと誘い込まれてくれた海老たちを、逃がす道理はない。ナイのその体————腕が、形を崩し、鋭い牙を生やし、過去を喰らう大口となる。
 目の前でグワッと開かれ剥かれた牙に、ライトニングタイガーたちは逃げることも叶わず捕食される。目にも留まらないスピードで食事を終えたナイは、すかさず迫る新手にその口を向けた。一度喰らったものはとっくに呑み込まれ、もう影も形もない。
「今の、私の、一部にする、です」
 パキパキと殻を割りながら簡単に吞み込んでいくナイの腕に、生き残った海老たちは恐れを成して踵を返す。今更逃げたところで、追う者が追われる者になるだけだというのに。
「食べ残しは、だめ、です」
 ぐわり、と。光を背負いながら彼らに迫りくる牙。ライトニングタイガーたちは海老であるがゆえ、悲鳴すらあげることはなく。
 すべてはナイの中へ。喰われ、砕かれ、呑み込まれ、消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アトラム・ヴァントルス
大量の不可思議な海老ですね。
これはこれで興味深いので、ぜひとも大量に捕獲したいものです。

例えばどのように羽が付いているのか
例えばその殻の堅さはどのくらいかとか
例えば身の構造が同であり一般的な海老と味が違うのかとか

調べられそうなところはまだまだありそうですから、たくさん落としましょう、ええ。

自身がセイレーンなので体を一部ソーダ水化させ海上を水上歩行で移動しながら海老の迎撃を行います。

魔力溜めを行いながらUC【彷徨う刃】で複数の海老へ攻撃を。
銃を使って鉛が混じるのは嫌ですからね、羽を狙って切り刻みましょう。

色々と調べた後はのちの処理は、皆さんで美味しくいただけば問題ないでしょう。
味は知りませんが。



「大量の不可思議な海老ですね。これはこれで興味深いので、ぜひとも大量に捕獲したいものです」
 アトラム・ヴァントルス(贖罪の咎人・f26377)はその眼鏡のレンズ越しにライトニングタイガーたちを観察しながら、興味深そうに眼を細めた。
 その体は、確かに海老だ。普段見る、海から揚げられる海老たちと何ら変わりない。だが彼らはその背に羽根を持ち、雷撃を纏っている異物だ。
「例えばどのように羽がついているのか」
 それは鳥と同じなのか。それともオラトリオの羽根に近いのか。
「例えばその殻の堅さはどのくらいかとか」
 どれだけの耐久、どれだけの耐衝撃性を持つのか。その素材は何かに活かせる有用なものではないのか。
「例えば身の構造がどうであり、一般的な海老と味が違うのかとか」
 気になるのは外見だけではない。中身……肉はどうなっているのか。本当に味は美味なのか。羽根がつき、空を飛ぶことができるのなら、筋肉の付き方に差異はないのか?
「調べられそうなところはまだまだありそうですから、たくさん落としましょうね」
 気になったのなら落として、捕らえて、気が済むまで実験すればいい。己の疑問のことごとくを満足させるまで調べよう。幸い、数の余裕はずいぶんとあるようだから。
 アトラムの足先が海面へと触れる。触れた場所から脚はソーダ水へと姿を変え、海と混ざってその身を支えた。深海のソーダ水から生まれるセイレーンからすれば海はむしろ己のテリトリーだ。たとえ空に逃れようとも、それを撃ち落とす手段はいくらでもある。
「海老は海老らしく、一度沈んでいただきましょうか」
 その身に込めた魔力が形を成し、魔法の短剣となってライトニングタイガーたちへ刃を向ける。自在に動き、複雑に飛翔するそれはアトラムから離れて空へ散り、ライトニングタイガーの群れをまとめて取り囲んだ。
 銃で撃ち抜いてももちろんいいのだが。そうなると観察対象たるその体に鉛が混じってしまう。実験はできれば純粋な条件で。基本中の基本だ。
「さて。では採取を始めましょう」
 ぱん、とアトラムがその両手を重ねた刹那。四方八方に散らばっていた刃が一斉に海老たちへ襲い掛かった!
 狙いは羽根。そこさえ傷つけてしまえば飛行状態は保てなくなるはず。アトラムのその読みは正しく、ザシュザシュと音を立てて白い羽根が飛び散ればバランスを崩したものから海へと落下していった。突き刺さらずとも、その表面を傷つけ羽根としての機能を失わせれば良いだけなのだから、簡単な話だ。
 難点は、海へ落下した海老を拾い集めなければいけないことか。
「のちの処理は、皆さんで美味しくいただけば問題ないでしょう。味は知りませんが」
 海老のくせに水面でバシャバシャと暴れながら浮かぶ彼らを集めながらアトラムはつぶやく。食欲旺盛な仲間たちが多いようなので、きっと回収した海老たちは余ることなく食い尽くされてしまうことだろう。

 こうして、蒼海羅針域の一角を襲っていたライトニングタイガーの一群は掃討された。倒された彼らは猟兵たちによって持ち変えられ、戦争に励む者たちの血肉となることだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月11日


挿絵イラスト