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羅針盤戦争〜波濤の彼方より第伍の喇叭は吹き鳴らされた

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #ネルソン提督

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●第五の喇叭
「総員、傾注」
 男の声が響く。
 率いるは一人の男。
 蔓延るは無数の天使。
 ただ一人の男にそれはひれ伏していた。
 されどそれは必然である。
 天使とは元より人に侍る為に神に作り上げられし使徒。
「お前たちのやるべき事はただ一つだ」
 天を舞うことが許されないこの世界において。
 空を飛ぶことが許された存在とは。
「見敵必殺、ただそれだけだ」
 ――――戦術・戦略的にどれほどの驚異か。
 天空を支配する兵器が登場して以来、制空権と言う言葉が出来上がる程に空の優位と言うものは存在した。
 なれば、この世界においてこの天使たちの存在がどれほどの驚異かは最早言うまでにない。
「行け、貴様たちの恐怖を教えこんでやれ」
 その言葉と共に天使兵たちは飛び立つ。
 黙示の時が訪れるのだ。

●戦争の刻
「イエス、イェーガー。あぽかりぷす、なう」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は電脳マップを展開する。
 展開された望遠モニターには無数の天使、そして巨大空母。
 そこより飛び立つ無数の天使兵たち。
 カタパルト加速して飛び立つそれらは、この空を飛べぬ世界においては圧倒的な驚異でしかなかった。
「傾注、状況を説明します」
 このクレマンソー級空母より、カタパルト加速して打ち出される天使たちは、飛行阻害効果を無効化されている。
 それ故に攻撃の届かない高高度から爆雷による爆撃を行ってくるのだ。
 制空権は完全に敵の支配下に存在する。
 第六の猟兵、イェーガーたちの目標は敵空母、クレマンソー級空母。
 その主であるアドミラル・ネルソンである。
「接近しての白兵戦を行えばそれほど苦もない相手でしょう」
 最も、接近するまでが問題なのだが。
 敵の爆撃を回避しながら、移動困難な海上を進み、空母に乗り込まねばならない。
 すべてをやらなければならないのが猟兵の辛いところだ。
「覚悟は出来ていますか。私は出来ている」
 なお彼女は戦場には出ないので覚悟をしても意味はない。
 爆撃を避けた上で、直衛の天使隊を退ける。
 その上でネルソン提督を撃破する。
「困難ですが数々の破滅を乗り越えてきたイェーガーにならば問題はないと判断しています」
 グリモアが回転し、ゲートは開かれる。
 世界の運命を左右する戦い、その第一局目。
「世界の命運は私達に託されています。ご武運をお祈りします」
 かくて、第五の喇叭は吹き鳴らされた。
 しるし無き者は無数のイナゴに食い荒らされる。
 そのイナゴのように無数の天使たちに力なき者は蹂躙される。
 ――――最も、力がなければ、だが。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 戦争だオラァッ!!
 第一弾、天使たちの航空爆撃。
 無論ボス戦なのでユーベルコードで先制することはできません。
 つまり、知恵を尽くして攻撃を凌いでからユーベルコードで戦いましょう。
 ユーベルコードでは決して先制することは出来ません。
 出来ないったら出来ません。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『舵輪』ネルソン提督』

POW   :    天使の行軍
【カタパルトで加速射出された天使の】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【他の天使】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    天使による高高度爆撃
【天使達が投下する爆雷】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【位置と予測される移動範囲】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    武装天使隊
召喚したレベル×1体の【透き通った体を持つ天使】に【機関砲や投下用の爆雷】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。

イラスト:シャル

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
アドリブ歓迎

つまり、空母を沈めに行くと…何か、グリシャンの割には大人しそうな奴だな…と、言うか、一方的にこう空爆撃してくるとは卑怯な奴め…
まぁ良いや。結局皆殺しなのは変わらんしな…卑怯だろうが正々堂々だろうが、一人の例外も無く抹殺だ

隠蔽の「呪詛」で自身を覆って隠密行動に出ながら海中を潜航。クレイアスターで順次天使共と爆雷を射落としながら進んで
【万天】を発動。蹂躙しながら進み、最後は空母ごとネルソンを叩き潰してフィニッシュ



●万天を喰らう
「つまり、空母を沈めろと……?」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)は波濤の彼方にある空母を見る。
 そこから次々と発進あるいは発射される天使群を。
「一方的に航空爆撃してくるとは卑怯な奴め……」
 グリシャンにしてはおとなしそうだな、と思ったが卑怯な奴め。
 汚いな流石提督汚い。
「まぁ良い。どちらにせよ鏖殺だ。卑怯であれ正々堂々であれ有象無象の区別なく――――殺し尽くす」
 そうつぶやくと同時、謡は呪詛を纏う。
 その呪詛が謡を覆い尽くせば、その気配は死に、その姿は霞んで消えた。
 仮に、天使たちが現実の戦闘機であったのならば、レーダー照射で簡単にその居場所は知れただろう。
 だが、天使は生物であり、そしてあくまで五感で捉えるもの。
 それ故に謡の姿を完全に見失ったのだ。
 海中に潜む謡を見失った天使群のすること、出来ることはただ一つ。
 無差別爆撃であぶり出す事のみ。
 選択肢が絞られた、と言う事はそれは逆に謡にとっても対処が容易と言う事。
 海中から呪詛の黒矢が放たれ、自身を狙う爆雷諸共天使を射抜き落とす。
 そのまま船底の下部に上手くたどり着いた謡はそこで力を開放する。
「望むままに……」
 悪意と狂気、闇と暴虐が解き放たれる。
 その身は変じていく。
 巨躯の邪竜、それが空母を突き上げた。
 空母が大きく揺らぎ、空にあがれなかった天使たちは海に落ちては、その邪竜の爪で叩き潰された。
 突き上げた衝撃で空母の下に穴が空き、水が流れ込む。
『浸水が発生しましたッ!!』
『狼狽えるな。隔壁を閉鎖しろ』
 その一撃でもネルソン提督は狼狽える事なく淡々と指示を下す。
 空母は未だ沈まず、アドミラル・ネルソンは健在であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
「飛行阻害ですか、ならば」
※アドリブ&絡み歓迎

【POW】

●戦闘
「コイツを使いますか」
キャタピラではなくホバークラフトを採用した水上戦車が自前であるので乗り込み直接【操縦】、突撃。

「特攻兵器ですか、迎撃開始」
丁度、戦車に機関銃があるので【弾幕】を盾に【スナイパー】の勘で接近する狙いです。カタパルトから加速射出する以上、突進コースはおそらく直進・放物線を描くので弾道予測の上、迎撃します。

ある程度接近出来たらホバー戦車ごと空母に乗り込んでUCを発動。
「CODE:GROUND ZERO。空母ごと破壊します」
近くに直衛の天使隊ごと一掃します。



●水上戦闘
「飛行は出来ない、相手は制空権を得た圧倒的な優位、ですか」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は武器を準備しながら呟く。
 このような状態で出来る事などは少ない。
 だが、しかし彼はエンジニアである。
「こんな事もあろうかと」
 万能でかつ、一度は言ってみたいセリフナンバーワン。
 キャタピラではない、ホバークラフトを採用された水陸両用の戦車がこちらになります。
 でもお高いんでしょう?
 自前なのでタダです(※材料費除く)
 波濤の彼方の空母目指してホバー戦車が発進する。
 しかし、それを迎撃するように天使群がカタパルトより発射されていく。
「特攻兵器ですか……迎撃を開始」
 カタパルトから加速射出すると言う事。
 そして、特攻兵器であると言う事はその身こそが最大の武器であり、質量兵器であると言う事。
 即ち、その機動は直進あるいは重力加速度に引かれた放物線。
「計算が容易と言うことは迎撃の計算もしやすい、と言うことです」
 自らの持つ無数の武装と戦車の主砲、そして機関銃が対象をロックオンする。
 同時のフル・オープン・アタック。
 無数の弾頭・弾殻が放たれ、次々と天使たちを蜂の巣にして波の下へと叩き落とす。
 弾切れ? 問題ない。
 何せすべて自動化(オートメイション)している。
 こちらは狙って撃つだけの作業である。
 全速前進しながら弾幕を叩きつけ、遂にホバークラフトが空母にめりこんだ。
『敵戦車、空母に接舷しましたッ!!』
『迎撃を開始しろ』
「残念ですが――――遅い」
 迎撃に来た天使群、それが目にしたのは構えられた大口径荷電粒子砲。
 それが紫の光を帯び、同時、閃光。
 亜光速まで加速した荷電粒子が一条の閃光となり、天使諸共空母の上を薙ぎ払っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…頭上を抑えられているのは確かに脅威ね
だけどそれだけで勝てるほど、私は甘くない

第六感を頼りに敵の殺気や闘争心を捉えて行動を見切り、
戦闘知識を基に爆雷の軌道を暗視して銃を乱れ撃ち、
上空で爆雷を撃ち落とすカウンターで迎撃

…手出しはできない。だけど防げない訳ではないわ

第一波を凌げばUCを発動し大鎌に時属性攻撃の魔力を溜め、
周囲の時を停滞させる呪詛のオーラで防御して覆い、
停滞した水面を残像が生じる早業の踏み込みで駆け抜け、
空母に切り込み敵将や施設を大鎌で怪力任せになぎ払い切断する

…試した事は無かったけど、意外と出来る物なのね、水上走り

…船に乗ったならば此方のものよ
今までの鬱憤を晴らさせてもらうわ、提督



●吸血鬼狩り(カーライル)
「頭上を抑えられているのは確かに驚異ね……」
 無数の天使たちが空から爆撃を行う。
 その爆風を鎌刃で切り断ちながらリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は独りごちた。
 だが、だがしかし。
 ――――幾つもの戦いを乗り越えてきた猟兵たちには、吸血鬼狩りには、カーライルの血筋には。
「だけどそれだけで勝てるほど、私は甘くない」
 降り注ぐ爆雷の一つがまた切り裂かれる。
 そもそも航空爆撃と言っても現代戦闘機のように目標を電子的にロックオンして落としているわけではない。
 目視してそしてそこから爆雷を落とすだけの古き時代の爆撃でしかない。
 当然、標的は大きくずれる。
 所詮は、敵意ある生物が行うにしか過ぎない行動。
 それ故に殺気や闘争心、敵意、そして見える範囲からの演算される行動。
 今までの経験と戦闘則から導き出せば、これこの通り。
 また一つ爆雷が爆発する前に切り裂かれた。
 遥か高みにいるが故にこちらからの攻撃は行えない。
 だが、同様に遥か高みにいるが故に相手も『爆弾を落とす』しか出来ないのもまた必然。
「……手出しは確かに出来ないわ。だけれど、防げない訳でもなし」
 踊るように大鎌が振られ、爆雷と爆風が切り裂かれ、そして跳躍一つ。
 トン、と言う軽い音と共にその身が波濤の蒼にへと躍り出る。
 その足が水面につく。常なればそのまま沈むが道理。
 されど、時を纏ったその歩みは、その水面を停滞させ、静止する。
 それは一瞬、されど刹那でも十二分。
 蹴り砕くように止まった水面を踏み抜き、その身がさらに加速する。
 爆雷は刃に阻まれ、絶対の壁であった水面は今、ただの大地と化した。
 また一歩、時の静止した蒼が踏み抜かれ、その身が弾丸のように加速していく。
『目標、接舷……ッ!! 来ますッ!!』
『迎撃しろ』
 跳躍、同時襲いかかる天使の群れ。
 手にした武器がリーヴァルディを貫こうとする。
 されど、その穂先は、その刃は纏った停滞の呪詛によって静止する。
 その一瞬で、大鎌は断罪の断頭台のように振るわれ、天使群を薙ぎ払った。
「……試した事はなかったけど、意外と出来るモノなのね、水上走り」
 水面をゆくその歩みによって吸血鬼狩りはアドミラルと相対する。
 天使の群れが放たれるも、鮮血の刃がそれを凪いだ。
「……船に乗ったならば此方のものよ、今までの鬱憤を晴らさせてもらうわ、提督(アドミラル)」
『そう簡単に殺(と)れると思うなよ、レディ』
 吸血鬼狩りの刃が振るわれ、提督の刃と重なり、刃金の音と火花を散らした。
 烈風の如き暴風を撒き散らしながら、その奥義なる刃によってネルソン提督の動きは徐々に鈍くなる。
 そうなれば嵐のような斬撃乱舞に、その身が引き裂かれ、鮮血を散らす。
 今までの鬱憤をこめたかのような強烈な一撃が、そのサーベルの上から叩きつけられ、その体躯が吹き飛び艦橋に突き刺さり轟音をあげた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
爆雷は【聞き耳】で投下の音を聞き取り
【オーラ防御】を纏いながら落下位置を瞬時に計算し
回避ついでに海中ダイブ
爆雷も海中までは届かない筈

【指定UC】で人魚に変身
海中から魔法を操り攻撃を仕掛けるよ

風魔法の【属性攻撃】を操り
人為的な海中竜巻で船を直接攻撃
出来れば船底を破壊
隙が出来たらドルフィンジャンプ
★杖を使用し雷魔法で直接提督を狙いつつ
お土産として船上に”魔力”の籠った★飴玉を大量投下
すぐに海中避難

位置の予測が出来ても攻撃出来なきゃ意味ないよね
飴なんて警戒しないだろうし

だから次のジャンプで炎魔法
狙うのは飴玉

僕の魔力なんだから…そりゃ連動もするよね?
全ての飴玉を火種として爆発させる
油断するからだよー!



●飴玉爆雷
「爆撃かぁ」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は空から降り注ぐそれを見上げていた。
 ひゅるるるるる、と言う音に応じて、ひょい、と回避する。
 自身の当たらぬ範囲で爆裂したそれを見て、もうもうと立ち込める砂塵を見てうなずいた。
 自身の耳で"避けれる"と判断したのだ。
 ならばやる事は一つ。
 一気に駆け出し、耳を頼りに爆撃を避けていく。
 見えた岸壁に足をかければ高く跳躍、同時纏うは己の闘気。
 跳躍した隙をついた爆撃が澪を覆う。
 しかし、闘気の皮膜はそれを突破できる事は出来なかった。
 そして、澪の身は海中に没する。
 暗い水底に沈んだその身を取り巻くのは水の精霊たち。
「……力を貸してッ!!」
 呼応したその力が、澪の身を変化させていく。
 下半身は泳ぐことに適した魚のものへ。
 水中呼吸も可能な水の化身へと変化した澪は、さらなる深みに潜っていく。
 航空爆撃の爆雷すら届かぬ遥かな深みにへと。
「風の精霊……ッ!!」
 そして、水中の中で呼び起こすは風の精霊。
 深みの中にて行われたその行いは竜巻を水中に顕現させ、それは渦潮となった。
 渦潮に飲まれた無数の礫やゴミ、岩が船底にぶつかり、そこを殴打し、へこませ、浸水を誘う。
『さらに浸水が発生ッ!!』
『処置を急がせ、ろ……ッ!!』
 船上の騒ぎも何のその、激しい攻防を猟兵たちと繰り広げる提督と天使群。
 その隙をついて、一気に上昇を始めた澪。
 水面を突き破る音を響かせ、その身は空中に踊りだした。
 構えた杖より雷霆がほとばしり提督の身を焦がす。
『ぐッ!! マーメイドだと……ッ!?』
『迎撃、間に合いませんッ!!』
 天使たちの身では水下に潜る事はかなわない。
 重力に従い、水面に落ちる澪をそこまで追う事は出来ない。
 落下しながら澪は無数の宝玉を撒き散らす。
『なんだッ!?』
『ただのドロップ(飴)のようですが……』
『排除……ちぃッ!! 捨ておけッ!!』
 敵のばらまいたソレを排除するのは当然。
 だが、しかし船上にたどり着いた猟兵たちの対処に追われ、提督はそれを捨ておいた。
 捨ておいて"しまった"のだ。
 再度の大跳躍、水面を突き抜け、澪が構えたる杖に宿るは炎の精霊。
「いっけぇーッ!!」
 咆哮、同時放たれる炎弾。
 それは提督ではなく、撒き散らされた無数のドロップ、その中の一つに向かっていた。
『……しま……ッ、総員伏せろッ!!』
 されどそれは間に合わなかった。
 無数に撒き散らされたドロップと言う火種にぶつかった炎の弾は、連鎖的な爆発を起こし、そして。
 甲板の上に大爆発を広げ、多くの天使たちを薙ぎ払っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
閃風の舞手としては度し難い戦場だね
強引に飛ぶ案も無くはないけれど…全く、頭の中で喧しいな

《第六感+戦闘知識》で攻撃を《見切り》、紅雷纏う羽の《弾幕+対空攻撃+爆撃+ジャミング+カウンター》で迎撃して先制対策

さて――《封印を解く》+【失楽の呪姫】、縁無い天使への難癖で猛る魔神にも出番をくれてやろう


嗚呼、異教の者ども。我らの似姿を備えし贋作ども
その姿を我以外が従えるは赦さぬ
その姿が我以外に傅くは赦さぬ
墜ちよ。等しく塵芥と消えよ

《属性攻撃+神罰+天候操作+地形破壊+ハッキング+蹂躙》
劫火の嵐を起こし、我が領域にて空間自体を塗り替え踏み潰し進軍
《索敵+追跡》にて敵の首魁を捉え黒雷の《スナイパー》で屠る



●飛べない鳥
「……」
 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は空を見上げている。
 この世界においては空を舞うことは出来ない。
 たとえ如何なる手段であっても。
 故に閃風の舞手と呼ばれるその翼は今は失墜した。
「度し難い戦場だね」
 故にもれる感想はこんなもの一つ。
 頭の中でがんがんと響く喧しい声もまた不愉快にさせるものであった。
 ひゅるるるるるる、と言う音と共にカタリナの上に降り注ぐ爆雷。
 しかし、それは容易く避けられた。
 嗚呼、鬱陶しい。
 いらいらする。
 紅雷を迸らせ羽が散らされれば、それは弾幕となり爆雷を凌ぐ。
 頭の中でがんがんと警鐘のように鳴り響く声。
「……嗚呼、煩いな。わかったよ。出番をくれてやろう」
 封印の軛は解き放たれ、封じられた魂が悲鳴をあげる。
 嗚呼、嗚呼、やっと、やっと。
 待ちわびていた。
『嗚呼、嗚呼、異教の徒よ、我らの姿を模倣せし贋作者ども』
 しわがれた声がその喉より漏れる。
 無数の爆雷は赤き雷によって阻まれていた。
 その姿、その御業。
『我以外に従え、傅くを赦さぬ』
 劫火の嵐が吹き荒れ、世界は暗天に飲まれる。
 手にしたは黒き雷、目にするは此度の首魁。
 失墜せよ、失墜せよ、失墜せよ。
『是等しく塵芥也』
 放たれた雷。
 文字通りの光の速度、雷霆のそれ。
 目にした時点であたった事が確定する。
 防ぐ事は能わず、何故ならば放たれた時点でそれは最早当たるのだから。
 黒き雷が提督に突き刺さり、破壊を撒き散らした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
空を抑えられる。
それはあまりにも、いつもの事で当たり前の事。
ホーリーグレイルはとても忌まわしい。

回点号に搭乗、操縦。
海上歩行、キャバリアのスラスターで海面を推力移動。
高速で海面を移動し、爆雷を回避します。

この天使達も、忌まわしい!!
パルスマシンガンの弾幕で投下される爆雷を迎撃しつつ、
『3番目の加速機』発動。回点号の背面にスラスターを増設、加速し、一気に駆け抜けます。

そして天使を操るあれが今!一番忌まわしい!!!
動体視力でネルソン提督を捉え、瞬間思考力で回点号を操り、
シールドバッシュ。シールドを展開した回点号で空母へ突っ込みます。
吶喊!



●ホーリーグレイル
「空を抑えられる……?」
 朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)にとってはそれはいつもの事。
 当然の事であり、当たり前の事であり、日常の事である。
「……忌まわしい聖杯め」
 毒づくように呟き、自らの躯体に身を滑らせる。
 スイッチ、シフト。
 システム・オールグリーン。
 各部伝達系、動力伝達完了。
「回点号、出る」
 増幅した超能力にて、クロムキャバリア『回点号』の巨躯が動き始める。
 それは海上に降りれば、不思議な事にその水面をかすかに波立たせるだけだった。
 同時、ブースト。
 超加速された白い閃光が水面を切り裂いていく。
 爆雷? 目視によって落とされるそれなど推力だけで振り切られた。
 天に蔓延るそれに舌打ちをすると同時に、入力を行う。
「パルスマシンガン、アクティヴ」
 その白き腕に手にされたのは重厚なる黒き鋼。
 大気を焦がす匂いと独特な音をあげ、荷電粒子が放たれ、次々と天使の躯を撃ち抜き、息の根を止める。
 同時、世界理を歪める法則理が起動する。
 三番目の加速機(ガンマ・スラスター)。
 そう名付けられたソレは、回点号の背に巨大なスラスターを『増殖』させた。
 何かと合体したわけでもない、それはそこにそうあれとさせるだけの理。
 増設された巨大スラスターが青白い閃光を放ち、その身がさらに加速する。
「忌々しい……ッ!! その天使を操る術、それこそが、今、一番忌まわしいッ!!」
『迎撃、いけッ!!』
 天使たちが放たれる。
 しかし、そもそも――――質量が違う。
 構えた盾に突貫した天使たちは互いの加速度と質量の差によって打ち負け、盾に薔薇を咲かせるのみ。
 事ここに至って最早爆雷も、天使群も意味はない。
「吶喊ッ!!」
 そして、その巨躯が盾を空母に叩きつけ、盛大にそこを揺らした。
 甲板がへしゃげ、カタパルトが機能不全に陥る。
 同時、パルスマシンガンを薙ぎ払うように放てば、新たに出てきた天使たちも木っ端微塵に打ち砕ける。
「忌々しいホーリーグレイル、ここで潰えろ……ッ!!」
 苛立ちのままに、小枝子はその武装を振るう。
 空母の甲板からは幾度も爆炎が突き上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
言われずとも拙者は「覚悟して来てる」でござるよ

空母で来てるならこちらも船を出そう
せっかくだし戦艦出そうぜ!【架空兵器】を創造!いでよ!H45!
うむ!ポンチ絵を見て創造してみたが想像製じゃねーと現実じゃ無理でござるな!

やることはシンプル、主砲の必中距離まで近づいてクレマンソーごと潰す!
【突進】と爆撃を狙う天使を多数の対空砲で撃ち落としながら進撃ですぞ!
魅惑のボディ排水量60万㌧が海を行く…多少抜けて来られても跳ね返せる質量と装甲は正義でござるね

80cm連装砲、目標クレマンソー艦長ネルソン!
強大な艦!よく飛ぶ砲!威力ある弾!価値のある敵!正確な狙い!
あとは破壊があれば完成でござる!



●あなた、覚悟してきている人ですよね?
 人を始末しようとするって事は逆に始末されるかもしれないと言う危険を常に覚悟してきているってわけですよね。
「イエス、オフコースッ!!」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)、こいつは殺る気だ。マジって奴だ。
 言われずともこの黒ひげは覚悟して来ている……!!
 背後にドドドドド、と言う効果音を背負いながらこいつは立っていた。
「ネルソン提督、お前が空母で来てるなら、拙者もジョーカーを切るでござる……」
 そう、空母。
 空母である、時代は航空戦術。
 そして、その航空戦術の前に散っていった"漢"たちがいた……!!
 その名は、その時代の名はッ!!
「大艦巨砲主義でござるよイヤッフーッ!!」
 ズドォン、と言う水面を突き上げる音と同時にそいつは遂にここに君臨するッ!!
 全長609.6m!!
 全幅91.44m!!
 吃水16.75m!!
 排水量基準値49万2702トン、満載にて62万7843トン!!
 機関出力49万8735馬力、速力30キロノット!!
 航続力は3万浬/20キロノット!!
 乗員5000名、今ここにはいないけどなッ!!
 装甲380mm、搭載可能機数14機ッ!!
「何よりも拙者がロマンだと思ってるのはこの主砲でござるよねー!!」
 主砲は80cm連装砲4基が8門と言うイカレポンチッ!!
 さらに副砲には73口径24cm重高角単装砲12基12門、60口径12.8cm連装高角砲12基24門を備えているッ!!
 対空装備も30mm対空砲多数を装備し、さらには53.3cm魚雷発射管6門すら兼ね揃えているッ!!
 なおこのイカレポンチの主砲は列車砲で有名なあれである。
 あんなもんを2連装にした上に4基積むイカレポンチである。
「これぞイカレポンチなドイツ計画艦が一つ、H45でござるッ!! いやぁ、創造してみたけど現実じゃあ絶対無理なイカレ具合でござるなぁッ!!」
 エドゥアルトがしてきた覚悟、それはただ一つ。
 世界の守護者、黒きネズミの手によって消滅すると言う覚悟である。
 あと某ヒゲの配管工。あのへんは強いからね、ぅゎ、っょぃ。
「このイカレポンチならやる事はシンプルでござるなぁッ!!」
 そのまま発艦、目指すは目標クレマンソー級空母。
 ではないッ!!
 その艦長のアドミラル・ネルソンであるッ!!
 ヘイ、ちょっと待ち給え。80cm連装主砲を中身にぶちこむのかいエドゥアルト。
「あたぼうよぉッ!!」
 迫りくる爆雷は対空砲が迎撃し、突進してくる天使なぞ、その分厚い装甲の前にぺちゃってなる。
 やはり質量と装甲は正義よ。
「巨大な艦ッ!! よく飛ぶ砲ッ!! 威力ある弾ッ!! 価値のある敵ッ!! 正確な狙いッ!! あとは破壊すれば完璧よぉッ!!」
 ポチっとな。
 その声と共に80cm連装砲4基8門が轟音をあげて火を噴いた。
 恐るべき質量弾がクレマンソー級空母に突き刺さり、大爆発を発生させる。
 最早質量だけで暴力的なそれは弾頭なのだ。
 と言うかそもそも基準排水量24200トンで全長は265m。
 全幅51.2mで吃水8.6mなクレマンソー級空母。
 大きさも馬力も違うってもんよ。
 次々と突き刺さり爆発するそれでカタパルトも甲板ももうぐちゃぐちゃって寸法よ。
「フッ、やはり大は小を兼ねるってことでござるな……大艦巨砲主義の勝利でござる」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ビードット・ワイワイ
つまり我が大口を開ければ天使が飛び込んでくるという事か
…我はイルカでも犬でもないぞ? 

空を飛ぶ。つまり一定以上の高さを飛ぶならば我は海に沈もう
我が巨体は容易く沈もう
敵が海中に潜ったとしても速度保つのは難しかろう 
さすれば我らが猛威を示す時来たれり

メカモササウルスへと変じ
向かって来る天使を喰らい貪り雷撃放ち焼き天使にしよう
我らは海の捕食者メカモササウルス

船そのもの持ち上げ喰らい噛み砕く
船がなければ射出出来まい
後は雷撃放ちてネルソン攻撃
見つけたならば喰らい砕こう



●モササウルスは天使を超える
 ビードット・ワイワイ(絶対唯一メカモササウルス・f02622)は考えた。
 相手が突っ込んでくる。つまりは。
「我は大口を開けていればいいのだな?」
 ビードット・ワイワイはメカモササウルスである。
 イルカでも犬でもない。
 メカモササウルスは空をいかない。
 海に沈むのだ。
 その巨体はざぶーん、と沈んだ。
 メカモササウルスは海の捕食者である。
 天使は空を飛ぶものであり、海のイキモノではない。
 その翼も濡れれば行動を阻害するものでしかない。
 ビードット・ワイワイはメカモササウルスである。
 海の捕食者であり、海の支配者である。
 大口を開けば次々と天使たちがその口の中に放り込まれる。
 後は噛み砕き、稲妻を放とう。
 ビードット・ワイワイはモササウルスではない。
 "メカ"モササウルスなのである。
 天使の突撃もその鋼の装甲を貫けないし、雷撃を放つ事もおかしくはない。
 ビードット・ワイワイは天使をものともせずに突き進む。
 たどり着きさえすれば最早対処は容易。
 船底よりもビードットが激しく突き上げ、その大口を開く。
 巨大な顎が船体を噛み砕き、真っ二つに引き裂いていく。
 雷撃がほとばしり、天使諸共ネルソンを打ち据える。
 最早空母は沈んだ、残った残骸とてやがて海に消えるだろう。
 メカモササウルスは海の捕食者である。
 なればあとは喰らい尽くすのみ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
艦隊戦ってこういうものでしたっけ
「さぁ?でもメルシー達も頑張ろうねご主人サマ♪」(鶏立体映像
上等です
キャバリア搭乗

対SPD
【属性攻撃・迷彩】
光属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠しつつ迷彩で強化
更に水属性を付与して海中での機動力を強化
可能な限り回避して
それでも厳しそうな時は
【二回攻撃・念動力・スナイパー】
念動光弾で迎撃
可能なら天使共も狙撃して葬ります
反撃
UC起動
海上を超高速で突き進み
光弾で天使を迎撃
一気に空母まで突撃します
船に対しても【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
何度も鎌剣で切り裂いて沈めてやります

空中でマウントとってもそうそうやれると思わない事です

後は金目の物を強奪して離脱!!!



●艦隊戦(?)
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は海から眺めていた。
 超巨大戦艦の砲撃、巨大ロボットの疾駆、あるいは雷速の槍はたまたメカモササウルスの蹂躙。
「……艦隊戦ってこういうものでしたっけ?」
「さぁ? でもメルシー達も頑張ろうね、ご主人サマ♪」
 頭部の上の鶏がコケコッコーする。
 まぁいいのだ。どうせ最早空母は沈みつつある。
 なれば、残ったそこを沈めれば瓦解するも同然。
 賢者の石よりそれは出てたる。
 界導神機『メルクリウス』、意思を持ち、境界を征く鋼の神。
「空中でマウントとってもそうそうやれると思わない事ですね……ッ!!」
 『メルクリウス』が光に包まれ、その姿を透過させていく。
 目視による爆撃と言う事は即ちのところ、見えた目標に対して爆雷を落としているだけ。
 つまり、目標物が見えなくなれば――――。
(予想通りです……ッ!!)
 盲撃ちするしかなく、てんでばらばらのところに爆雷は落とされる。
 水属性の魔法を操り、水中の機動力をあげれば最早そんなものは当たらない。
 万一、つまりラッキーヒットぐらいだ。
 されど、そのラッキーヒットもカシムは許さない。
 念動の光弾が自らに当たるそれを撃ち落とし、先に爆砕させる。
「ご主人サマ、撃墜数も稼いでお金も稼いじゃいましょう♪」
「わかってるッ!!」
 念動の光が打ち出され虚空に広がり、弾ければ幾状の光の雨となり、その身を撃ち抜いていく。
 同時、水銀の壁が機体の周囲に張り巡らされた。
「メルシー、反撃にいくぞッ!!」
「了解だよご主人サマ♪」
 果たして彼らが落としたのは金の斧であったか、あるいは銀の斧であったか。
 そんなものはどちらでもよい。
 水銀の障壁が海中の抵抗をほぼなくし、その機体はさらに加速する。
 沈みかけの空母、そこにいるネルソン提督。
「殺ったぁッ!!」
 水面を突き破る跳躍、振るわれたのは鎌剣(ハルペー)。
 それは提督諸共空母を引き裂き、そして真っ二つにした。
 鮮血は散らない、そもそもサイズの差が違いすぎる。
 刃に叩き潰されへしゃげ、空母の赤染みとなり、その場所すら、刃が通り過ぎて。
 後は最早がらくたとなり、そして、それはやがて水面より消えて、沈んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月07日


挿絵イラスト