羅針盤戦争〜いざ伝説の大蟹漁~
●網はあれど銛はなし
漁師くずれのならず者が集まる島、『竜猟島』には言い伝えがあった。
今の親方の前の前のずっと前、名前すら忘れられた先祖たちの代に、「太陽を隠す大きさの飛竜を仕留めた」という物語。
昔のことゆえ、獲物の痕跡は骨クズ一本残ってはいないが、猟に使われた特大の網だけは今なお受け継がれている。
広げれば島をも覆うと評される規格外の巨大網。
そして、迫り来る大島蟹『カルキノス・タイラント』。
前代未聞の大危機だが、面々に悲壮感はない。
期せずして訪れた伝説の続きに島は沸き立っていた。
「火薬はある! 射出装置も生きてる! ご先祖たちにできたんだ、俺たちにもやれるさ!!」
「でけえったって蟹だぜ? 飛竜がいけたんだから楽勝だろ! 軽くパッパッとやっつけて宴の準備だ!!」
「デクノボーめ! 捕まえちまったらこっちのもんよ!!」
かくして『網で捕まえる算段だけ』は着々と進んでいた。
●絶賛火力募集中
「網に引っかけるところまでは上手くいくが、そこがピークでその後は激怒する大島蟹にメッタメタにやられてしまう海賊たちの島を救って欲しい」
ブラウン・カンカン(ポンコツ骨董テレビウム・f25168)は、あご元の端子をポリポリ掻きながら続ける。
「引っ越した勢いでデカいソファー買って新居のドアくぐれなかったりとかさ、テンション高いときって計画性ぶっ飛んだりするよな。尻ぬぐいっていうと聞こえが悪いが、一つ、大きな心で助けてやっちゃくれないか」
「何せ相手はあの巨体だ。どんな猟兵のフルパワーだって受け止めてくれるだろうよ。……そうだ。ストレス解消とか、どうだい?」
早川カエシ
お世話になっております。
早川カエシです。
猟兵の皆様には、
「①蟹が来る→②網を撃つ→③蟹ひっかかる→④海賊沸き立つ→⑤蟹がめっちゃ暴れる→⑥島ごと海賊が全員死ぬ」
の、④か⑤のあたりで参戦していただくことになります。
お一人でドカンとやるもよし、
お友だちとお誘い合わせの上で華麗な連携をキメてみるのもよし。
常日頃は周囲へのダメージ関係ではばかられる超破壊攻撃や、
敵の耐久力的に全力射できなかった弩級火力をお持ちの皆様。
ふるってご参加いただけると幸いです。
第1章 ボス戦
『大島蟹『カルキノス・タイラント』』
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POW : アイランド・ブレイズ
【背中の火山を噴火させ、炎を纏う岩石の雨 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : ハサミスマッシュ
単純で重い【両鋏 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ : ゴースト・パレード
【カトラスとラッパ銃 】で武装した【海賊】の幽霊をレベル×5体乗せた【今までに喰らった海賊船を元にした幽霊船】を召喚する。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「安室・玲華」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
バッカヤロ網だけで何とかなる蟹かよ!?
こういうのはちゃんと脚を叩いて赤くして……え、違う?
それはそれとして!
こんなデカブツ、大砲とかでも持ってこないとダメだろ!
普通は城とか要塞にぶっ放すくらいの……あ。
仕方ねぇ、本当は宇宙空間でないとヤバいんだけど。
その大火力、用意してやらぁ!
網がかかったところで、一回蟹が大人しくなるだろ。
だったら狙うのはそこしかねぇ!
なるべく外さないように、「座標」は蟹の体幹っぽい場所を指定。
海賊共に下がってるよう大声で叫んで警告し、
【宙穿つ穴】をぶっ放す!
体内の蟹ミソがミキサーに掛かる気分はどうだい!?
アタシが味わうのは遠慮しとくけどさ!
一ノ瀬・千智
連携アドリブOK、POWで判定
暴れ始めた直後に乱入するかね。
カニ鍋にするには、ちょっとデカすぎるなこりゃ。
軽口を叩きつつパワーフード相当の一口スイーツを食ってエネルギー充填。
そしておもむろに【一人アリス】発動。
再現するのは主人公の『アリス』。
身体が巨大化するシーンの再現をして、この身を出来る限り巨大化させるぜ。
これでなんとかなんだろ!
そして網を【怪力】で引っ張って海賊の方に行かねぇようにするぜ。
暴れるなら、拳やら蹴りやらで黙らせようとする。
相手の攻撃は【覚悟】を決めて【オーラ防御】で耐えるぜ、海賊たちの方に行きそうなら体張って盾になる。
ニィナ・アンエノン
わー、やるじゃん海賊の皆!
上手い事網にかけたね、今夜はカニ雑炊だー!
……と思ったら予知どおりかぁ、そりゃあ暴れるよねカニも。
よーし、それじゃいくぞやろーどもー☆
網をかけた時に一緒に沸き立って親交を深めたから、自然な流れで協力してくれるに違いないぞ☆
海賊さんにはまず全力で逃げてカニを誘導してもらって、にぃなちゃんは【迷彩】で隠れながら様子を見よう。
カニがいい位置に来たらチャンス!
ユーベルコードでガジェッティアレーザーを目いっぱい複製して一点集中【砲撃】だ!
【貫通攻撃】で殻に穴を開けたら海賊さんの銃とかでも攻撃が通るかも?
ついでに背中のお山も【地形破壊】できるといいね☆
●現実
「よっしゃ掛かったぞお! 蟹の野郎、ハサミまでしっかり網に食い込んだ!!」
「背中がゴツゴツしてっからな。暴れりゃ暴れるほどよく網が絡むぜ!!」
「やるじゃん海賊の皆! 今夜はカニ雑炊だー!!」
絵に描いたようにうまくいった大捕物に、海賊たちの興奮は最高潮に達していた。なんか知らんうちに参加してたかわいいお姉ちゃん(※ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174))に褒められたし、なんなら早くもラム酒飲み出すヤツも出てきた。
しかし――。
「オレの華麗なる二挺マスケット銃を喰らえ!!」
ぱんぱん。
「大砲もあるぜ!!」
どぉん。
「秘剣・アンコウ吊るし斬り!!」
かん、ぽきん。
蟹は声をあげない。
その爪は緩慢に振り上げられて、ただ単純に、そして無慈悲に振り下ろされた。
めくり上がる地表。木々が飛び上がり、落ちてくるという非現実。
島に伝わる自慢の網は未だ破れていない。
だが「網と大地のつなぎ目」には、カルキノス・タイラントの振り下ろし一つで綻びが生まれていた。
網に囚われた状態でこれなのだ。
解き放たれた時には、いったいどれほどの暴虐を見せるのか――沸き立った海賊たちの頭は一瞬で冷え切った。
「や、ややや、やべえぞこれ」
「大砲もなんも効きゃしねえ」
「だからオレはやめろって言ったんだよバーカバーカうわあああん!」
我先に逃げ惑う海賊たちを尻目に、ニィナは迷彩で隠れて必殺の機会を窺う。
少しずつ、けして気づかれないように慎重に、ガジェッティアレーザーを増やし束ねて潜ませて。
●死闘
「カニ鍋にするには、こりゃちょっとデカすぎるな!!」
鈴の鳴るような幼げな声質とは裏腹に、粗暴で力強い飛び蹴りが大島蟹の背中を揺らした。
ユーベルコードによって一塊の大岩の如く巨大化した一ノ瀬・千智(エスペランサ・f19318)。その渾身の奇襲を受けてなお、カルキノス・タイラントは彼女を意に介さない。目一杯大きくなったとはいえ、依然、大島蟹と千智とは大人と赤子――文字通り、大地と岩に等しい体格差があったからだ。
「あくまでも無視決め込むってんなら……とことんやるまでだ!」
打撃で気を引けないと見るや、千智は網を通じて力で押さえ込むことにした。
割れん勢いで歯を食いしばり、全身で網を引き寄せる。
白い手のひらが網でよじれて血がにじみ出したころ、ほんの一瞬だが、大島蟹と彼女の力が拮抗した。
それまで自由闊達に、怒りのまま振るうことのできた巨爪を締め上げられた不満は、ついに「背中の火山の噴火」に至る。『アイランド・ブレイズ』。炎纏う岩石の雨が逃げ惑う海賊たちに襲いかかった。今まさに、一人の海賊めがけて吸い込まれていくその熱弾を――。
「――させるかよッ!!」
網を、蟹の背を足場に蹴り飛んだ千智が掴み取った。
肉の焼ける痛みを覚悟とオーラ防御で耐えて、腰を捻り、全身全霊のフックをカルキノス・タイラントの横面に叩き込む。
熱い意地と岩とを握り込んだ一撃に、大島蟹の身体はしっかりと揺らいだ。
「チャ~ンス☆ ぜったい逃さないよー!」
森の木々の隙間から幾多ものガジェッティアレーザーが浮かび上がり、念力でニィナの意のままに整列する。
「ガジェット忍法・弾丸祭の術――せーの、ばぁん☆」
一条ではか細い光の糸も、束ねられることで目映い光柱と化した。
隠れながら目星をつけていた、「殻の薄い」部分。大島蟹のふらつきによって露出した弱点を光柱はあやまたず狙い撃つ。
その一射は大島蟹の頑丈な甲殻を砕き、身の肉を焼いた。
●追撃
だが、足りない。
猟兵二人の連携は大島蟹の動きを止め、殻を貫いて身に到達したが、カルキノス・タイラントの巨体からすれば致命にはほど遠い。
全力の一撃を放ち、受け身も取れず地に突っ込んだ千智。
否応なく挟まれる、兵器の冷却期間。
この流れを逃せば全てが無駄になる。ダメ押しの一撃さえあれば。
けれど動けぬ現状に歯噛みする二人の背後から――。
「仕方ねぇ、本当は宇宙空間でないとヤバいんだけど……その大火力、用意してやらぁ!」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が声を張った。
「座標ロック、友軍離れろっ! 巻き込まれたらミンチじゃ済まねぇぞ!」
『宙穿つ穴』。対星獣シークエンス。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。まさしく弩級の大火力を手に、多喜は冷や汗を流した。絶対に味方を巻き込んではならない。しかし仲間が作った機会を逃すわけにはいかない。
「……今ッ!!」
千智の拘束が外れ、弛んだ網を巻きとって振り上げられた大島蟹の巨爪。炸裂しようとする『ハサミスマッシュ』の軌跡がニィナの作ったウィークポイントと直線で重なった瞬間。多喜は『宙穿つ穴』を放った。
轟音。
飛び散る殻と肉。
そして大樹が軋むような、耳障りな蟹の悲鳴。
「体内の蟹ミソがミキサーに掛かる気分はどうだい!?」
無視できない傷を負ったが、大島蟹は未だ生きている。
だが、猟兵たちの猛攻を機に、逃げ惑うだけだった海賊の瞳に再び火が灯りだした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
なんとデカい蟹でしょう。これは食いでがありそうですね。食えるかは知りませんけど。
よし、わたくしも人肌脱ぎましょう。ド派手に一発、いえ千発ぐらいぶちこんでやります。
今回使うのは【暴れまわるメイドロボの術】
これでかじできないロボへと変身。そしてマルチミサイルやロケットパンチ、ナパーム弾やメイドビームなどを弾数の許す限り連射します。
そして最後には手持ちの、重力子放射線射出なんちゃらを発射。
これ、威力が高すぎて使い道がなかったんすよね。この機会に遠慮なく、全力で思いきってぶっ放してやりましょう。
エインセル・ティアシュピス
【アドリブ連携歓迎】⑤辺りで
にゃーん!?おっきいかにさんがあばれちゃってるよう!
【式神使い】でにゃんげいざーにおねがいしてかいざくさんたちを【かばう】よ!
【オーラ防御】と【結界術】でひのたまはだいじょーぶ!
でもかじになっちゃだめだから、【属性攻撃(水)】でおみずだしとくね。
そのままにゃんげいざーに【時間稼ぎ】してもらって、かいぞくさんにかにさんのよわいところをきいてみるよ。
かいぞくさん、どこをこうげきしたらいーい?
かいぞくさんからおはなしきけたら、おはなしのとおりのばしょをねらって【指定UC】で【レーザー射撃】するよ!
かにさんたおしたらみんながいっぱいごはんたべれるもんね!(そうじゃない)
桐府田・丈華
【心情】
デカいカニ退治!
こんなに大きいと食べたら大味っぽそうだよね
なんて思いながら
【行動】
網にかかった大蟹を確認しつつ参戦
海賊達に協力を申し出ます
「ホントにでっかーい!!
このままだと危ないからボク達もカニ退治手伝うよ!」
戦闘には
バトルキャラクターズを使用して戦います
手数勝負で大蟹の関節を狙って攻撃
「ここならボク達だってダメージが通るはず!
みんな、いくよー!」
説得、戦闘は他の猟兵さんとも連携協力して行います
倒し終えたら可食部位が無いかチェックしたり
(他のPLさんとの絡みOKです)
尖晶・十紀
シーン⑤から乱入
アドリブ絡み歓迎
いや……いやいや……蟹なんだからさ……網切られたりとか考えなかったの……?なんなの?馬鹿なの?……まあいいか。倒せたらお礼に蟹の身ちょっともらってくからね?
まずは鉄パイプを怪力で投擲。くさびを打ち込む。次にUC。一回目で打ったくさびめがけて思い切り鎧砕きの一撃を。くさびと大剣の二回攻撃。十紀の怪力と彼奴の鎧、どっちが強いか……勝負だ。
それにしてもしぶといな……焼き蟹にした方が早くない?
高砂・オリフィス
お膳立てしてもらったからには、やってみせましょーか! ぼくの腕っぷし! ゴッドハンド流の剛腕パワー! とくと見てってよね!
逆に言えばゴリゴリの力押しともいえるけど、あははっ
深呼吸〜集中〜! 一番体勢を崩したタイミングを見計らって〜! 海賊さんの連携のおかげでできた隙! 逃さないよっ
一 撃 必 殺! 拳を喰らえーっ!!
あたりどころが良ければ、一撃粉砕のはずさ! なあに、外した時には何発でも打ち込むだけだけどねっ! あははっ!
イスラ・ピノス
島サイズの蟹!
話には聞いてたけど実物を見るとこー、海賊さん達の気持ちも分かるってもんだよね。
協力してゲットしちゃおう!
やってみたかったんだよね。
そーちゃん(ソーダジャイアント)、どこまで大きく出来るか。
目標にするのにお相手にも不足なし!
同族とはもしかしたら経験あるのかもしれないけど、
蟹さんも一度くらいそれ以外で同じくらいの相手と喧嘩してみたいでしょ
相手になるよー!
ソーダジャイアントで目いっぱい海を吸って巨大化強化!
殴り合える所まで大きくなったら戦闘開始だよ
戦闘中も吸収は止めずに、強化はやれる限りどこまでも
殴り合ってれば消耗もするだろうし回復にも吸うね
海を味方にがっつりやり合うよ!
朱鷺透・小枝子
捕まえた後の事を考えていないのですか!?
なんとも…いやなんとも無計画なッ!!
回点号に搭乗、操縦。
『回点槍』発動。推力移動で敵へ跳び、シールドバッシュ、シールドエネルギーを発射!攻撃力を減衰させます。
分からないでもないですが、
それで死んでしまって満足でありますかッ!!?
おびき寄せ、パルスマシンガンの弾幕で注意を引きながら、
動体視力と瞬間思考力で敵の両鋏の軌道を読み、いち早く回避。
ええいとにかく、蟹の締め方など知りませんが!(魚も知らない)
とにかく頭!脳みそを貫けばなんとかなる!!
貫通攻撃、機械狙撃戦鎌を小銃形態にし、部位破壊。
瞳から体内に向かって、超貫通弾を叩き込みます!
シノギ・リンダリンダリンダ
クッソでかい敵!!!!!燃える展開ですね!!
ここはこの大海賊は一つ手を貸してあげましょうか!!!!
蟹が暴れているところに颯爽と登場
すかさず海賊船を召喚!!
変形シークエンス!!!なんかよくわかんないけどガシーン!バキーン!なんかよくわかんないパーツシャキーン!!!
登場、【ザ・タイタン・オブ・カリビアン】!!(外見は各自脳内補完してください)
超巨大ロボなので多分蟹と同じくらいの大きさ!!!
デカい相手にはデカい相手です!!!
食らえ鋼の拳!!!!くらえ鋼のキック!!くらえ錨の一振り!
トドメはDX海賊船ビーーーーーム!!!!
ふぅ、スッキリ!!
※変形、戦闘シーンはアレンジ可。いくら状況を盛っても構いません
兎乃・零時
アドリブ絡み歓迎
か、蟹でけー!?
うわぁ凄いじゃん…これ捕まえようとしてんの?
面白そう…!(きらきら)
手伝うぜ!
網をひっかける迄は出来てんだろ?
だったら暴れ切る前に俺様達でどうにかする!
いっくぞー!UC!
射程を半分
攻撃力を五倍
定める属性は輝光!光そのものに変え〖空中浮遊×空中戦〗!
迫りくる岩石の雨も全部全部光の速さで全部魔力に変換しつくして〖魔力溜め〗ていく!!
ある程度したら直接奴に接近し
事前に〖多重詠唱〗してた魔術二つ一纏めにしてぶち込む!
光線《レイ》と水鉄砲《ウォーターガン》を掛け合わせ
光と水の〖属性攻撃×零距離射撃×全力魔法×限界突破〗!
一点を穿て!
―――水光弾《ケイオスバレット》!!
ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
でっかいカニって事は、食材だね♪
頑張って獲って食べて料理しないと☆
UC【膨張せし肉肉しい宇宙】で宇宙牛へと変身・巨大化し、噴火に伴う岩石の雨を「ジャストガード」しつつ接敵!
受けたダメージは再度変身・巨大化する事で回復出来るので大丈夫!
そのまま巨体で圧し潰して「捕食」!
倒したら(部位をもぎ取ったら)「料理」して海賊達に振舞おう!
身を挺して庇ったりすれば海賊達も協力してくれるのでは?
後、美味しいご飯も大事だよ!
幸・桃琴
『単独行動』
桃がどかんとやっつけるよ!
さすがに桃よりもおっきい相手だけど、
【元気】いっぱいに相手するよ~!
めっちゃ暴れているっていう
カニさんの後ろをとり、上にのしかかっては
【重量攻撃】を見舞う!
頭のあたりとか、目のあたりとか甲羅のつなぎ目とか
いくら大きくても、急所に拳士の重い一撃は効くでしょ~
相手の反撃UCには
出来れば回避したいけど、岩石の雨は避けきれないかな
炎纏う岩石に、コスチュームも焼かれるかも
熱ぁ~~……☆ぐぐぐ……でもまだ!
悲鳴を上げても【激痛耐性】で踏ん張って
【ジャンプ】からの《幸家・桃龍/未完成》!
めいっぱい【覇気】を込めたお尻での【踏みつけ】で
その甲羅も、ぱきーんと打ち砕くよっ!
●一本の楔
「撃て撃て、ありったけ撃っちまえ!」
「あいつらが作った傷を狙うんだ!」
「あそこならオレたちの攻撃も通る!!」
心を一つに奮戦する海賊たちと、勢い衰えぬまま暴れ狂う大島蟹。
島の地形すら変えうる大激戦の最中、素早く蟹に肉薄する影があった。
「桃よりもおっきい……でも、頭のあたりとか、目のあたりとか甲羅のつなぎ目とか、急所に拳士の重い一撃は効くでしょ~」
身長4mに迫る少女から見ても、見切れるほどの巨体。
されど、幸・桃琴(桃龍・f26358)の拳士としての勘は「けして攻略不可能な大山ではない」と告げていた。
カルキノス・タイラントの無防備な背中を駆け上がりながら、連撃。
海賊らの砲弾の雨にあえて飛び込み、身を躱しつつの痛撃。
ついには蟹の頭部に陣取って、体重も筋力も重力も載せきった至高の拳を放つ。
もちろん燃え盛る火山弾による反撃はあるが、研ぎ澄まされた功夫は少女に激痛への耐性をもたらしている。可憐な風貌とは裏腹に、桃琴の攻撃の手はどこまでも合理的で、冷酷なほど力強かった。
「さぁ、いっくぞー!」
カルキノス・タイラントの巨体からすれば、少女はたった一本の楔に過ぎない。しかし、その楔の一撃は針のように鋭く――。
「その甲羅、ぱきーんと打ち砕くよっ!」
大跳躍。
闘気をめいっぱいに込めた臀部を通じて、「大島蟹の今もっとも弱い部分」に衝撃が、丹田で集め練られた気の全てが突き通る。
『幸家・桃龍/未完成』。
宣言を違えることなく、「桃琴」という一本の楔は、カルキノス・タイラントの頑強なる体躯の芯にまで届く爪痕を残した。
●
「にゃーん!? おっきいかにさんがあばれちゃってるよう!」
「捕まえた後の事を考えていないのですか!? なんとも…いやなんとも無計画なッ!!」
「でも、こんなに大きいと食べたら大味っぽそうだよね」
「そういう話じゃなくてッ!!」
桐府田・丈華(カードバトルゲーマー・f01937)とちょっぴり噛み合わない会話を残し、朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)は回点号を駆って混沌の最中に飛び込んだ。
「大物狩りのロマンは分からないでもないですが、それで死んでしまって満足でありますかッ!?」
まともにもらっては死は必定の暴力をからくも躱しつつ、パルスマシンガンの弾幕で注意を引く。幸い、すでに片方のハサミは壊されている。一本のハサミならば小枝子の動体視力、そして卓越した操縦技術で裏をかくことはたやすい。
「『回点槍』発動」
振り下ろされる『ハサミスマッシュ』を紙一重で避けて、大地に伝わる衝撃をも推力に乗せて、直上より切り札を放った。勢いの全てを乗せたシールドエネルギーが、地面に強く固定されたハサミを直撃する。カルキノス・タイラントは、とうとう両の腕に大痛手を負った。
そして小枝子は止まらない。
優れた軍人がそうであるように、彼女の攻め手はトドメを刺したその瞬間まで緩まない。
「ええいとにかく、蟹の締め方など知りませんが! とにかく頭! 脳みそを貫けばなんとかなる!!」
二振りの武器を失って、虚が訪れたカルキノス・タイラントの瞳を一つ。回点号は駄賃代わりにもぎ取っていった。
●
着実に大島蟹の傷を広げていく猟兵と海賊たち。
だが、転機が来た。
とうとう――。
とうとう、網が切れたのだ。
「か、カニが跳……」
海賊の言葉はそこで途切れた。「言うまでもなく」現実が彼の言葉を引き継いだ。
忌々しい網のくびきから解放された大島蟹は、今までの鬱憤を晴らすかのごとく雄大に、かつ優雅に大空を舞った。
残りの脚による大跳躍。一世一代の悪あがきは太陽の光を遮って、島にほんの少しの日陰を作った後……火山弾とともに大地へと帰還した。
阿鼻叫喚。
再び、戦闘の趨勢はカルキノス・タイラントの側に大きく傾いた。
「いや……いやいや……蟹なんだからさ……網切られたりとか考えなかったの……? なんなの? 馬鹿なの?」
尖晶・十紀(クリムゾン・ファイアリービート・f24470)は海賊たちの無鉄砲さに呆れつつも、鉄パイプを投擲した。狙うは大島蟹の脚部関節。ヤツを二度と跳ばせてはならないと、必死に攻撃を重ねた。
「倒せたらお礼に蟹の身ちょっともらってくからね」
撃ち込んだ楔めがけて、大剣を振るってさらなる痛撃を完成させる。
『紅刃:天羽々斬』。
単純な一撃だが、シンプルゆえに重い一発は十紀の怪力と相まって破滅的な威力をもたらした。彼女が剣を振るうたび、刺さった鉄パイプは半ばまで埋まり、カルキノス・タイラントの脚部一つ一つに少しずつ、取り返しのつかないダメージを与えていく。
「ここならボク達だってダメージが通るはず! みんな、いくよー!」
痛みに耐えかねた大島蟹が動かした脚が運悪く仲間を捉えるその瞬間。そんなアクシデントすら、猟兵の連携は許さなかった。丈華の召喚した『戦闘用ゲームキャラクター』たちが、彼女の指示に従って、傷を負った関節部を集中攻撃する。
「お膳立てしてもらったからには、やってみせましょーか! ぼくの腕っぷし! ゴッドハンド流の剛腕パワー! とくと見てってよね!」
さらに、大島蟹への「杭打ち」に高砂・オリフィス(南の園のなんのその・f24667)も加わった。十紀が楔を打ち、先鞭をつける。丈華がヒビを広げつつ、反撃の芽を摘む。そして、オリフィスがトドメをねじ込む――猟兵らの隙のない連携が実を結び、カルキノス・タイラントの脚が一本、宙を舞った。
「カニ脚ゲットー!! これ、食べられるかな?」
「味はともかく、食べ応えはありそう……でも、けっこうしぶといな。もう焼き蟹にした方が早くない?」
「なあに、何発でも打ち込めばいいのさっ! あははっ!」
蟹が空を舞うことは、もはやないだろう。
●
十紀、丈華、オリフィスの連携で自由落下による体当たりを封じられた結果、カルキノス・タイラントは『アイランド・ブレイズ』による広範囲攻撃に注力するようになった。
歴戦の猟兵といえど、当たればタダでは済まない殺意の雨だ。それが海賊たちならひとたまりもない――そんな地獄の様相呈する竜猟島にて、未だ一人の死者も出ていないのは、ひとえにエインセル・ティアシュピス(生命育む白羽の猫・f29333)と兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)の尽力の賜であろう。
「かいぞくさんたちをまもるよ、にゃんげいざー!」
心通わすロボットを操って、その身で海賊たちをかばうエインセル。オーラ防御と結界術で火の被害を抑えつつ、さらには水属性攻撃で流れ弾の延焼も防ぐ。
その小さき身体は、「誰一人死なせない」という優しい決意に満ちあふれていた。
「我が身 我が魔 我が力 我が名を此処に 果て無き道は踏破され 積まれし歳月は実を結ぶ 改変し 変質せよ 我が手によって変革を為せ」
零時はあえて、岩弾の雨に当たるように島を駆けた。か弱き子どもにしか見えない華奢な肉体が海賊の眼前に立ち、彼を襲うはずの炎弾に身を捧げる。
しかし、炎弾は目映い輝きとともに消滅した。
『物体変質(マテリアルモデュヘケイション)』。
少年が司る魔術の証が、火山弾降り注ぐ死地に活路を切り開いていく。
「ねえねえ、どこをこうげきしたらいーい?」
「もう一つ、目が余ってる――あそこでどうだ」
「わかった!」
魔力を溜めつつ多重詠唱。
射程を犠牲に威力を極限まで高めた大魔術を叩き込まんと、零時が飛ぶ。その後ろをエインセルが追い、かくして必殺の一撃はできあがった。
「人々を苦しめる悪しき者、このニャンゲイザーが逃しはしないぞ! 荷電粒子ビーム!!」
「一点を穿て! ―――水光弾《ケイオスバレット》!!」
奇しくも同じく二条の光線が、カルキノス・タイラントに残された瞳を貫き通した。
●
武器を壊され、甲殻を割られ、脚を痛めつけられて、光すら失った大島蟹。
ひと目で分かる大痛手に、海賊も猟兵も、ともに勝利を確信した。
しかし、野生動物は手負いの時がもっとも恐ろしい。オブリビオンも例外ではなく、大島蟹は命の危機に瀕して、言葉通りの「死力」を振り絞り始めた。
「ムチャクチャだ……身じろぎするだけで島が削られていく!」
「さっきまでは苦しんでたってのに、もうどこに当たっても痛がりもしねえ!」
「網もやられたし、いよいよダメか……!?」
カルキノス・タイラントは、ただ身体を動かしてがむしゃらな突進を繰り返すだけだ。でも、海賊と猟兵が足場とする竜猟島そのものにも比肩しうる大質量は、その「作戦なき抵抗」を「シンプルな脅威」へと変える。
島が壊れるのが先か、蟹が死ぬのが先か。長く続いた死闘は泥沼の戦いへと移っていた。
「あきらめないで! せっかくここまで頑張ったんだから、獲って食べて料理しないと☆」
「これだけ大きければ、そーちゃんの相手にとって不足なし! みんなで協力してゲットしちゃおう!」
「わたくしもひと肌脱ぎましょう。ド派手に一発、いえ千発ぐらいぶちこんでやります」
巨大宇宙牛とソーダ水の巨人とメイドロボ(巨大)。
暗雲立ちこめた戦場に降り立った三体の暴力たちが、いっせいにカルキノス・タイラントへと躍りかかった。
宇宙牛と化したラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(いつもはらぺこ系ラスボス(可食・高栄養・美味)・f31483)が大島蟹の火山部にのしかかり、身を以て火山弾を封じ込める。それはただの自己犠牲ではない。宇宙牛は傷を負いつつも捕食を繰り返し、炎弾を発する火山そのものを喰らい、自身の血肉としていった。その巨体はわずかずつだが、大きくなっていき、ついには大島蟹の火山を喰らいつくした。
広範囲攻撃がやんだ間隙を縫って、エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)もとい「かじできないロボ」はマルチミサイルやロケットパンチ、ナパーム弾やメイドビームなどなど各種兵装をやたらめったら放ち続ける。「かじできないロボ」に変身している間は寿命が縮んでいく。メイドとロボット……二つの夢の結実ゆえ、それは払うしかない代償だ。貴重なメイドの寿命を燃料にして、夢の巨大メイドロボットは破壊の限りを尽くした。
そして、イスラ・ピノス(セイレーンの冒険商人・f26522)のソーダジャイアントが「あるライン」に達した。海水を元にした、いわば無限の巨大化。仲間たちの奮闘のおかげで、とうとう大島蟹と殴り合える大きさにまで膨れ上がったのだ。
「蟹さんも一度くらい、同じくらいの相手と喧嘩してみたいでしょ。相手になるよー!」
振りかぶったそーちゃんの、大津波のような握り拳がアッパーカットを決めた。
地面を削りつつ放たれた恐るべき一発は、カルキノス・タイラントの顎から腹を強く持ち上げ――ついには大島蟹を直立せしめた。
「もう一発! このままひっくり返しちゃうよー!!」
直立というありえない姿勢に追い込まれて、最大の弱点である腹側を猟兵たちに向けてしまった大島蟹。その無防備な腹めがけて、ソーダジャイアントがストレートを放とうと振りかぶったその時。
――蟹の腹から、光線が放たれた。
●
いや、それは光線ではなかった。
目が利く者なら見えただろう、その「光線らしきもの」は「人と瓦礫の濁流」だった。
『ゴースト・パレード』。
大島蟹が今までに喰らってきた、海賊たちの幽霊。それが彼らの愛船とともに顕現し、人も船も渾然一体となって、蟹の腹部から召喚・射出され続ける。
最後の最後、カルキノス・タイラントが残していた切り札は、ヤツが今まで喰らってきた歴史そのものであった。
「そ、そーちゃんのパンチが……!!」
例えば数艘であったなら、ソーダジャイアントのパワーが上回っていただろう。だが、大島蟹が命を振り絞って放つ海賊幽霊砲には際限がなかった。喰らい続けてきた歴史、奪ってきた命を全て吐き出す勢いで攻撃は続く。
「重力子放射線射出なんちゃら!!」
じわじわと押し戻され、回復間に合わず削られていくソーダジャイアントに並び立ち、巨大メイドロボも切り札を切った。威力が高すぎて使い道がなかった「とっとき」をここぞとばかりに全力発射。海賊幽霊砲を押し戻したかに見えたが……巨大メイドロボは「エミリィという猟兵ひとりの寿命を出力に変えている」という点に弱みがあった。いかにメイドといえども、途方もない年月のあいだ食い溜めたカルキノス・タイラントの全力と張り合っては分が悪い。
少しずつだが、海賊砲が猟兵たちの側に押し込まれていく。
――このまま竜猟島もろとも、海の藻屑と消える運命なのか?
否。
海賊、そして猟兵たちの心が絶望に染まりかけた時、最後の援軍が現れた。
●
「ここは一つ、この大海賊が手を貸してあげましょうか!!!!」
地を削り、海へと出発しようとする海賊船。
その舳先にシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)は立っていた。
「海賊の仕事は奪うこと。こんなクッソでかいお宝を前にして、なに諦めてるんですか。これからが! 本当の海賊の時間ですよ!!」
喝とともに海賊船が大変形を始めた。瞬きにも満たない間にシノギの海賊船は最終奥義巨大ロボ――『ザ・タイタン・オブ・カリビアン』に姿を変えた。
(テーマ曲開始)
♪『大海賊決戦用兵器ザ・タイタン・オブ・カリビアンのテーマ』
揺れるマストをねぐらに 財宝(たから)を夢見る
この世の全て手に入れるため 海へと漕ぎ出す
覇道の邪魔するヤツらは 大烏賊(ばけもの)だろうと容赦しないぜ
(台詞)「さぁ海賊の時間です。36の海を駆けましょう、略奪の限りを尽くしましょう! 海賊団しゃにむにー、出航です!」
タイタン タイタン カリビアン
鋼の拳は 鉄より強い
タイタン タイタン カリビアン
錨の一振り 山をも砕く
タイタン タイタン カリビアン
必殺ビームで 全て薙ぎ払え
ザ タイタン オブ カリビアン
ザ タイタン オブ カリビアン
(テーマ曲終わり)
「DX海賊船ビーーーーーーーーーーーーーーーム!!!!」
シノギと猟兵たちの、そして竜猟島の海賊たちの心が一つになって生まれたごん太のビームがカルキノス・タイラントを焼き尽くした。
死んだ海賊よりも生きた海賊。
ただの海賊よりも大海賊。
海を愛する皆のその心が、ついに大島蟹に打ち勝ったのだった。
●カニ祭りの始まり
「さぁさぁ、たぁんとお食べー♪ まだまだ沢山あるからね☆」
ラヴィラヴァが自慢の腕で料理した蟹に舌鼓を打つ一行。
焼き尽くされたかに見えた大島蟹だったが、火山を有するその甲殻の耐熱性はすさまじく、海賊船ビームを受けて死しても有り余るほどの可食部が残っていた。
巨体に似合わず繊細な旨みがあり、それでいて、大きさ相当の食べ応えがあるカニ肉。
島一つぶんのそれを腐らせず、飽きずにどう食べ尽くすか。
猟兵と海賊たちが幸せな問題に頭を悩ませたのは、また別の話――。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2021年02月06日
宿敵
『大島蟹『カルキノス・タイラント』』
を撃破!
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