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羅針盤戦争〜魔の海賊船団を破壊せよ

#グリードオーシャン #羅針盤戦争

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#羅針盤戦争


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●迫る船団
 刻々と戦況が変わっていく羅針盤戦争。そんな中蒼海羅針域に向けて進む海賊船団があった。禍々しい空気を纏う船に乗る船員は皆異形であるが、船を操る手の動きにはよどみが無い。
「目標ノ海域マデハマダアルナ」
「アア、ダガ他ノ海賊ドモモ侵攻シテイル。我ラモ遅レル訳ニハイカヌ」
「ソコニ向カエバ賞金首モタップリダ」
 くっくっくと笑いを上げる海賊。それにつられるように笑い声は広がっていった。

●海上戦
「お集まりいただきありがとう。早速だが、蒼海羅針域に向けて進んでいる海賊船団が見つかった」
 中條・竜矢(変化する竜騎士・f03331)は海図を広げながら説明を続ける。
「今回の相手は異形の海賊と呼称されるオブリビオン達だ」
 女性で構成された海賊団なのだが、彼女らのボスの影響を受け、四肢を鱗に覆われた姿をしている。
「彼女らの武器はマスケット銃とカトラス、そして体を覆う鱗だ」
 遠距離、近距離ともに高い戦闘能力を持ち、更に防御力も高い。油断ならない相手だと顔をしかめる。
「それに加えて戦場は海の上、しかも転移や飛行といった能力は阻害されてしまうという難点がある」
 グリモアの力で戦場に送ることまではできるが、その後の戦いでは障害となってくるだろう。
「幸いといって良いか分からないが、相手は海賊船団。船を足場にするような手は取れるだろう。もちろん各々のやり方で対応してもいい。戦法は人それぞれだ」
 そう言うと竜矢は改めて猟兵達に向き直る。
「王笏が見つかり戦争に大きな波が来ているが、こういった相手の一手一手を止めることも大切だ。よろしく頼む」


クロネツヴァイ
 お久しぶりの方はお久しぶりです。初めましての方は初めて。クロネツヴァイです。MSとしては初めての戦争参加になります。よろしくお願いします。

 さて、今回のシナリオは羅針盤戦争の集団戦となります。OP中にもあるように、海の上での戦闘となります。飛行や転移といった行動に制限がかかります。
 その中でどのように戦うか、海上戦、船上戦に工夫を入れることでプレイングにボーナスがつきます。

 戦争形式のシナリオは初めてで勝手が分からない点もありますが、全力でやらせてもらおうと思います。よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『異形の海賊』

POW   :    欲シイモノハ何時ダッテ早イ者勝チサ
レベル分の1秒で【防御が極めて困難なマスケット銃による魔弾】を発射できる。
SPD   :    早速オ宝拝見サセテ貰オウカイ
【回避が極めて困難なカトラスの斬撃】による素早い一撃を放つ。また、【戦場の空気や褒美を約束された高揚感】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    残念ダケドアンタノ攻撃ハ効カナイヨ
全身を【物理攻撃を無効化する魔性の鱗】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負の感情と負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。

イラスト:らぬき

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

羽柴・詩織
【心情】
異形の海賊ですか……予知を聞く限りとても強い海賊ですが頑張って倒さないとですね。
海賊船での戦いは敵に理があります、海に落とされないように気を付けて戦わないと……私泳げないですからね。(ガクブル/敵より海に落ちるトラブルの方が怖い)

【戦闘】
物理攻撃を無効化するなら陰陽術で対抗です。
式神の狐さん達を呼び出して狐火で攻撃してもらいます。
私の実力じゃ狐さん達の力を十分に引き出せないので『ダッシュ』で移動しながら沢山の敵を巻き込めるように立ち回ります。
敵は攻撃回数も高めてくるようですが私達への攻撃は『戦闘知識』を元に退魔刀の剣術で防ぎます。

【その他】
アドリブ・連携大丈夫です。


陽環・柳火
「賞金か。俺の賞金だと1800G? にゃんジュールが何パック買えるのやら」

基本は船に乗って戦う感じで

敵の魔性の鱗にはUCで神霊体になって対抗
「オラオラッ! 魔性とか魑魅魍魎とかはカクリヨで慣れてんだよ!」
【破魔】と火【属性攻撃】を乗せた衝撃波で敵をぶっ飛ばしてゆく。
「魚は猫に食われるもんだぜ! まあ、そのまま食ったら腹壊しそうだし、焼き魚にするがな!」
仲間全体で強化を共有するっぽいから、出来るだけ一体一体を確実に潰してゆく

そんな感じでオラオラと斬り進んできます。
連携アドリブ等OKです


鳴海・静音
お、海賊団相手に海戦か
いいねェいいねェ、やりがいがあるぜ
ここは俺達に任せな、名前すら忘れられた海賊団ではあるが…年季の違いを見せてやるぜ

海戦の時間だ野郎共ォ!『亡霊の船出』ッ!
海賊相手の海戦なら俺達にも分があるぜ!なにせ手慣れているんでなァ!
迎え撃っても良し、相手の船に乗り込んでも良し…特にコイツで呼ぶのは船上戦に秀でた野郎共だからなァ!
物理攻撃を防ぐ鱗?オイオイ、俺達の武器は呪われた武器だぜ?そいつで直接生命力をぶんどるんだ、意味がねーよッ!
むしろお前達の攻撃が、亡霊である野郎共に効くのかァ?
さぁ野郎共!俺達の力を見せてやろうぜッ!

※協力・アドリブ歓迎
手下共の言動等はお好きにどうぞ


神咲・七十
アドリブ・連携お任せ

ほむ、まぁ、浮けてれば戦闘する分には問題ないですかね?
では、一気にいってみましょう(お菓子もぐもぐ)

(UC『万花変生』を使用。体から樹木を生やして自分を包み込み、さらに海賊船とそれに乗っている異形の海賊たちを取り込むように巻き込んで樹木をはやして)

樹木を切って抜けるより私が生やす方が速いので抜け出せないですし、この方法だと鱗も活かせないでしょう?(お菓子もぐもぐ)
(この後のことも考えると有用そうな人たちですし、このまま取り込んでみましょうかね?)

(生やした樹木に隷属させる力を付与して、樹木でに取り込むように巻き込んだ異形の海賊たちを隷属させ取り込んでいこうとして)



●第1陣-船からの襲撃-
 異形の海賊船団の横っ腹の位置からまっすぐに向かう一隻の大型船があった。船首から先を見るのは鳴海・静音(不思議の国の亡霊船長・f19460)、亡霊の海賊団を率いる船長である。
「海賊相手に海戦か、いいねェいいねェ、やりがいがあるぜ」
ふふん、と胸を反らす静音の近くで羽柴・詩織(白鱗の學徒兵・f23413)も海賊船団をジッと見ていた。
「異形の海賊ですか……予知を聞く限りとても強い海賊ですが頑張って倒さないとですね」
同じように同乗している陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)や神咲・七十(まだ迷子中の狂食者・f21248)も相手の海賊達を各々の思いを持ちながら観察している。
「あいつら賞金って言ってたよね?賞金か。俺の賞金だと1800G? にゃんジュールが何パック買えるのやら」
「ほむ、まあ、これでしたら戦闘する分には問題無いですかね?では、一気にいってみましょう」
お菓子をつまみながら七十が呟いたのが聞こえたのか、静音が声を上げる。
「あんたらは接近戦の方が得意なんだろ?なら接近するまでは俺達に任せな、名前すら忘れられた海賊団ではあるが……あいつらに年季の違いを見せてやるぜ」
ドン!と強く甲板を踏みつけると叫んだ。
「出航するぞ野郎共ォ!錨を上げやがれェ!亡霊の船出!」
声に応えるように船が姿を変える。禍々しい空気を纏い、ボロボロながら見たものに異様な存在感を与える亡霊船に。
「一気に詰めるぜ!」
船員が指示に従い帆を動かす。亡霊船は速度を上げ距離を詰めていった。
「よーし仕掛けろ!」
「アイアイ船長!」
船員のピストルと船に装備された大砲が相手の船に隙を作る。そして飛び移れそうなほど接近したところで
「ありがとう!行ってくるぜ!」
「私も行きます!」
柳火と詩織が1隻の船に飛び移る。
「私はあちらに行きましょうかね」
七十は先ほどの二人とは別の船に飛び乗っていった。
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「さーて、てめぇらは俺が相手だぜ!」
柳火はクイクイ、と指を動かし海賊達を挑発する。その側で詩織は少し体を強ばらせながら退魔刀を構える。
(海に落とされないように気を付けて戦わないと……私泳げないですからね)
「チッ、イキナリ乗リ込ンデクルトハナ」
「ダガ、コノ数相手ニ勝テルカナ」
ピシピシと音を立てて異形の海賊団の体を鱗が覆っていく。物理攻撃を無効化する鱗だ。
「そんな鱗が何だってんだ!なぎ払ってやるぜ!」
その言葉と共に、【巫覡載霊の舞】を発動し、神霊体へと姿を変える柳火。
「お手伝いします。皆さんの力になってください。狐火の舞」
詩織は式神の子狐を呼び出し蒼い炎を海賊に向けて放つ。応えるように柳火も突っ込んだ。
「オラオラッ! 魔性とか魑魅魍魎とかはカクリヨで慣れてんだよ!」
鱗で防御を上げ、カトラスで肩口を切り裂こうとする海賊の体を長刀で吹き飛ばす。
「グアアア!?ア、熱イ!?」
柳火の炎属性の乗った攻撃、そして吹き飛ばされた先の蒼い炎に焼かれて悶える海賊。
「魚は猫に食われるもんだぜ!まあ、そのまま食ったら腹壊しそうだし、焼き魚にするがな!というか魚か?魚でいいか!」
焦げ臭い匂いも漂って来るが気にせずとどめを刺し、次の相手を始める柳火。それを見て詩織も海賊に向かってダッシュする。そして自分の周囲に現れる炎を使い複数の海賊を巻き込みながら柳火とダメージの大きい海賊が1対1をできるようにしていく。
「よし、これでしたら」
そう呟いたところにカトラスが振り下ろされる。退魔刀で辛うじて受け止めた。
「コノ炎ハオ前ノダナ……消シテヤル!」
「くっ、お願い!」
刀を反らしカトラスを受け流すと蒼炎で反撃する。
「グッ!?」
「はっ!」
怯んだところを退魔刀で袈裟斬りにする。海賊の姿勢が崩れたそこに柳火の長刀が追撃を入れた。
「よーしこいつも終わり!このまま抑えちまおうぜ!」
「は、はい!」
ニッと笑った柳火に詩織は答えて次の相手に向かいたつ。
---------
一方、一人で乗り込んだ七十はあっという間に海賊達に包囲されていた。
「貴様モ賞金首ダロウ?オトナシクヤラレロ」
その言葉にクスクスと笑う。
「あなたたちにできれば、ですけどね」
「舐メルナ!」
飛び出した海賊のカトラスが届く前に七十が動いた。
「今日はそういう日で、今はそういう気分、万花変生」
七十の体から樹木が生え、カトラスはそれに受け止められる。
「ナニッ!?」
「あら、まだこれからよ?」
樹木は更にサイズを増していき、七十の体を包み込む。それにとどまらず、乗っている船や海賊船にも枝や幹を絡みつけ、まるで木に取り込むように捕らえていく。
「クッ、コンナ木ナド!」
果敢に切りつけるものもいるが、すぐに樹木が生えてきて脱出を妨害する。
「この方法だと鱗も活かせないでしょう?」
海賊達の様子を感じながらおやつをつまむ七十。
(この後のことも考えると有用そうな人たちですし、このまま取り込んでみましょうかね?)
捕らえた海賊の周囲の樹木から更に蔓や枝葉が生えてくる。
「私に従ってくれるのでしたら楽にしますよ?」
七十の声がどころからか海賊に聞こえてくる。
「我ラノボスハ……アノ方ノミダ。貴様ナドニ!」
「なるほどねー」
心を折るべく捕らえる樹木の力が増す。
「グ、アアア!」
「さて、いつまでそういうのが持つでしょうか?」
まだ七十の攻撃は終わる気配は無い。
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「おーおー!他の奴らも派手だな!俺たちも追撃だ!」
「アイアイ船長!」
静音が杖をバッと前に向けると相手の船にはしごをかけ、船員が乗り込んでいく。
「フン、ソンナ武器ノ攻撃ガ通ジルト……グッ!?」
船員のカットラスでの袈裟斬りを受けた異形の海賊が膝をつく。
「ナ、ナンダト、ソンナ剣ナド」
「オイオイ、俺たちの武器が普通の武器だと思ってたのか?」
静音の言葉にキッと海賊が睨み付けてきた。
「ナニッ……?」
「俺達の武器は呪われた武器だぜ?そいつで直接生命力をぶんどるんだ、意味がねーよッ!」
その言葉と共に静音がカットラスで海賊を切り伏せる。
「ガッ……」
「さぁ野郎共!俺達の力を見せてやろうぜッ!」
「おおーっ!」
更に勢いを増した亡霊海賊団。一気にその船を制圧し、次の相手を探すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イコル・アダマンティウム
「トカゲ……ワニ?」

ん……ワニって沼地の生き物だよ、ね?
海、だよ?


僕は格闘特化の愛機、キャバリアで出撃
【海上戦】
海の上を行く必要がある時は走る、ね 
水面をどんどん蹴って進む、よ<水上歩行><ダッシュ>


【船上戦:カウンター】
船を足場に戦う、よ
「ちょっと、狭い」
機体で戦うから船はちょっとだけ動きにくい、ね
相手の斬撃も、早い……

だから、待ち受けて戦う、よ
「来て」

斬撃は腕を振り切られる前に
拳を割り込ませてガードや、刃の側面を殴って弾く
<武器受け><ジャストガード>

「僕たちは、お宝じゃない」
UC[限定習熟【武技】]
斬撃には、斬撃を
手刀で、斬り返すよ
「あ……革剥いだら、売れる?」<暴力><切断>

*アド歓


エリック・シェパルド
ここまで来るとはなかなかの運転技術じゃねぇか
だがまぁ、この先には行かせねぇよ

「へぇ、賞金首…俺に用か?」
デュラハンで【騎乗】して【水上歩行】で近づき、UCで敵を【捕縛】してそのまま船上に上るぜ

船上ではUCで敵の攻撃力を下げながら警棒による水の【属性攻撃】を撃つ(鎧無視攻撃使用)
近距離になれば棍棒で【なぎ払い】で攻撃(鎧砕き、継続ダメージ使用)
「悪ぃが、俺は捕まえる側なんだよ…お前らをな!」

アドリブ、連携歓迎


シーミャ・ルザリーニ
目標
異形の海賊団。
敵武装、マスケット銃及びカトラス。

ダー。命令を受領。殲滅します。

不安定な海上の船の上。突然の揺れに注意が必要、です。
敵の装甲、鱗の性能を確認。CP-626による牽制射撃を実行。
効果が確認できるようなら継続。できないようならば……。

“ディアボロ”の腕部を≪限定召喚≫。
ヒュージンブウィップによる溶断。敵の攻撃への盾。とっさの足場。
酷使しすぎ……?文句言うな、です。代償は払っている……ですから。

戦争はまだまだ続く、です。
お前らに構ってる時間は、ない……です。



●-第2陣-海上遊撃戦
「トカゲ……ワニ?」
イコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)は乗機である紺のアーマーを纏うキャバリア、Last ONEのメインセンサーから海賊達を確認するとそう呟いた。
「ん……ワニって沼地の生き物だよ、ね?海、だよ?」
「目標、異形の海賊団、確認……何かいいましたか?」
船に接近するまで、と同乗を頼んだシーミャ・ルザリーニ(首輪付き・f31904)はLast ONEの手のひらの上からイコルに声をかけた。
「ううん、気にしない、で」
Last ONEは海上を走るように海賊船団に近づいていく。それに1台のバイクが並走する。
「ここまで来てる時点で中々の相手だからな。そっちも気をつけなよ」
海上を滑るように走るバイクに乗っているのはエリック・シェパルド(狼のおまわりさん・f26560)。風に髪を揺らしながら2人に声をかける。
「ありがとう、ございます」
「了解」
「それじゃ、お互い無事にな!」
イコルとシーミャの返事を確認するとエリックはそう返し、1隻の海賊船に行き先を変える。
「とりあえず、狙いはあっちで、いい?」
「はい、問題ありません」
距離の近い2隻の方を向かうLast ONE。船を飛び越すように大きくジャンプしたところで手からシーミャが降りる。
「それでは」
「お互い、ね」
降下するシーミャを見送ってイコルもまた側の船にLast ONEを降下させた。

Last ONEが船上に着陸すると大きく船が揺れる。
「ウオオ!ナンダコイツハ」
どこからか落下音がする。衝撃で海賊が海に転落したようだ。
「ちょっと、狭い」
予想こそしていたが、船の上ではキャバリアの機動力は生かせない。イコルはLast ONEを立ち上がらせると拳を握り構える。
「チィ!ダガ、ソンナ図体ダケノ奴ガ!」
果敢にもカトラスを振りかぶり斬りかかってくる海賊が1人。しかし振り切る前に左の拳が受け止め、右腕で殴り飛ばす。
「止マルナ!コイツモ賞金首ダ!仕留メロ!」
1人がいなくなっても海賊達の勢いは止まっていない。しかしイコルも油断は無い。
「僕たちは、お宝じゃない」
その言葉と共に今度はカトラスを右の拳で受け止める。その瞬間、限定習熟【武技】が発動した。
「痛かった。けど、もらった」
そのまま右腕で押し返すと手刀を振るう。拳と同時に鋭い斬撃が海賊を襲った。
「ナ、ナニィ!?」
これがイコルのユーベルコード、拳で受けた攻撃を自分のものとして振るうことができるものだ。
「あ……革剥いだら、売れる?」
斬撃と、コピーしたユーベルコードの特徴を思い出し、ふと思いついたことを漏らす。その言葉に反応してか動きが身軽になる。スピードを上げて2撃、3撃と続けていくイコル。しっかりと革を回収しながら襲いかかるのであった。
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シーミャは着地と同時に姿勢を整え周囲を確認する。
「目標、異形の海賊団。敵武装、マスケット銃及びカトラス。ダー。命令を受領。殲滅します」
脇に抱えた自動小銃、CP-626を構え、海賊が体勢を整える前に攻撃に移った。CP-626の銃口が火を噴く。連続で発射される弾丸が海賊を襲う。
「グッ、ダガ、サホドデハ無イ!」
弾丸を受けながらも突っ込んでくる海賊がいた。鱗の堅さが予想以上に弾丸によるダメージを軽減する。しかしそれでもシーミャはしっかり見据えていた。
「牽制にしかならないなら……戦略的不利を確認。機体の一部を召喚することで対処します」
その言葉と共に現れた彼女のキャバリア、ディアボロの腕から鞭、フュージングウィップが赤熱化し海賊を切り裂く。更にそこに追撃としてCP-626を打ち込む。
「エエイ、貴様ノ相手ハ1人デハナイゾ!」
シーミャの背後を取り、海賊がカトラスを振りかぶった。しかし再度召喚された腕がその剣を防ぐ。よろけたところにCP-626を押しつけ接射する。
「まだまだ」
ディアボロの腕を叩きつけ、そこに銃撃をすることで次々と倒していく。
「酷使しすぎ……?文句言うな、です。代償は払っている……ですから」
そう呟いて更に一体を押しつぶす。
「戦争はまだまだ続く、です。お前らに構ってる時間は、ない……です」
シーミャは進撃を開始する。
-------
「へぇ、賞金首…俺に用か?」
エリックは海上を警戒していた海賊を【現行犯逮捕】で拘束すると、そのまま船上に上がり込む。
「ナンダ、ソノ格好ハ?警察トカイウヤツカ?」
「ハハハ、逮捕スルッテカ?」
笑いながら煽る海賊に一瞬で手錠、足枷、拘束ロープが襲いかかり、捕縛する。
「ああ、そうさ。悪ぃが、俺は捕まえる側なんだよ…お前らをな!」
警棒を構え捕縛した相手にたたき込む。鱗を砕き、纏っていた水の属性が傷をえぐる。
「グアア!」
「狼が獲物を逃すと思ってんのか?ハッ、そんな訳ねぇだろ。さあ、まだまだ行くぜ!」
次の相手に手錠を投げる。相手もカトラスで反撃しようとするが、続けざまに来た足枷がはまり、こけてしまう。そこを逃さず追撃するエリック。
「お前も逮捕だ!」
打ち倒したエリックの背後から2人の海賊がカトラスを振るってくる。しかしエリックはしっかりそれを把握しており金属の棍棒で受け止めた。
「そおらっ!」
大きく棍棒を振り、包囲しようとしていた海賊をなぎ払う。
「お巡りさん舐めてると、痛い目見るぞ!」
隙を逃さず手錠を投げるエリック。着実に制圧される船は増えていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
全身を液体金属に変え、身体を伸ばしてロープワークで相手の船へ移動します。液体金属ですので撃たれても斬られても再生します。見つかっても問題はありませんが、逃げられても面倒なので目立たないよう物陰を移動しつつ、液体金属を槍のように変えて1人ずつ刺し殺します。
ふむ、安全ですが非効率ですね。作戦変更。味方が船内に居なければ、火薬庫を探し魔銃の力を取り込んでから触手を伸ばして着火します。爆発には巻き込まれますが液体金属なので寄り集まって元に戻ります。魔銃の水属性を取り込めば海中でも活動できますしね。上手くいきそうなら次々爆発させていきましょう。



●戦況の変化
猟兵達が派手に戦っている中、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)は静かにロープを伝ってまだ猟兵達が到達していない船に乗り込んだ。
(切られても再生しますが、逃げられても面倒なので静かに行きましょう。)
自身のユーベルコード、侵蝕し融合する狂気で液体金属に変化し、物陰に潜む。周囲を確認しながら海賊達の様子をうかがう。
「猟兵ドモノ襲撃カ」
「アア、念ノタメ警戒ハシテオケヨ」
声の方を見ると、海賊が2人。1人が離れていくのを確認すると側の物陰まで移動した。
「ここならいけますね」
静かに液体金属を槍状に変形させ、突き立てる。血を吐き倒れる海賊を確認すると再度物陰に潜む。
「さて、次ですね」
1人、また1人と海賊を仕留めていくが、まだまだ海賊達は船に残っている。
「安全ですが……非効率ですね。作戦を変えましょうか」
暗殺を行いながら船の構造を把握していった怜悧は静かに火薬庫に移動する。いくら海賊がユーベルコードでマスケット銃を撃てるとはいえ、大砲などを詰んでいればその火薬を詰んでいるのであった。
「ありましたね。では」
回収したマスケット銃から力を取り込む。そして火薬箱に触手を伸ばすと
「着火」
触手から出た火花が火薬庫に落ちる。次の瞬間、ドカンと大きな音を立てて火薬庫が爆発した。
「グアア!」
火に包まれた海賊たちと真っ二つになった海賊船が海に沈んでいく。それを感じ取りながら怜悧は自身の体である液体金属を集結させていく。
「うまくいきましたね。次に行きましょう」
そして怜悧は次の船にこっそり乗り込むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ビードット・ワイワイ
海は常に弱肉強食
強者が常に正しい
魚介か魚人か知りはせんが
海に生きる生物ならば原初の恐怖を思い出せ
捕食者に食われる絶対的恐怖
我は最古にして最新の海の王
メカモササウルスである

海はメカモササウルスの独壇場
海を荒らす不埒者
一度海に落ちたなら再度の死を約束しよう

メカモササウルスへとなり
敵船へと襲いかかる雷撃放ちて敵船壊し大口開け敵を一口に呑み込もう
牙で砕き呑み込みすり潰し苦しみの末に骸へ帰れ



●海底より迫り来る王の牙
ビードット・ワイワイ(絶対唯一メカモササウルス・f02622)は自身のユーベルコード、【実行仮想破滅・七海征する最新にして古代の龍】で巨大なメカモササウルスに変身し、海中から海賊船団に向けて接近していた。
「海は常に弱肉強食、強者が常に正しい。魚介か魚人か知りはせんが、海に生きる生物ならば原初の恐怖を思い出せ」
空気や船、海面を通じて伝わってくる猟兵達の戦い、その気配の無い海賊船に狙いを定める。
「捕食者に食われる絶対的恐怖。我は最古にして最新の海の王、メカモササウルスである」
その言葉と共に海賊船の底に食らいついた。バキバキと音を立てて壊れる海賊船。海賊達が海に落下する音が聞こえた。
「海を荒らす不埒者には再度の死を約束しよう」
「ヒ、ヒイイ!」
恐怖に固まる海賊をバクリと一口で捕食する。そのまま続けて海上に跳び上がる。
「受けよ」
跳び上がった姿勢から強烈な電撃をまだ海賊達が乗っている船に向けて放った。直撃を受けた船は甲板に穴が空き、何隻かは火薬庫に引火したのか派手に爆散する。
更にビードットは体勢を整え、頭から船に向けて落下し、そのまま海まで貫く。あまりにも一方的な殺戮に逃げ出そうとする船まで現れるが、その希望もすぐに奪われるのであった。
「逃がさん」
海から船ごと噛み砕かれ粉砕される。沈んでいく海賊が最後に見たものは大きく口を開いたメカモササウルスだった。
「苦しみの末に骸へ帰れ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
まともに当たったら面倒ではあるでござるね

まともに当たらなければ良いんでござる!グッドアイデア!
という訳だ【架空兵器】召喚!こいつはUボートのXI型でござるな
でかい上に色々詰め込んだせいでお高くなって計画中止になった悲しい潜水艦ですぞ

そう潜水艦でござる、潜れますぞ!敵の度肝を抜いてやるでござるよ
海中から海賊船を待ち伏せ、当たる距離になったら船団に向けて魚雷全弾発射!撃ち尽くしたら浮上して備え付けの砲と機銃で海賊船を砲撃!第二次大戦期の潜水艦は浮上してからも戦えるからこういう時は良いでござるね
人が防げないマスケット弾ならはなっから防げる壁にでも当たらせておけばよろしい



●プランだけの兵器とか機体とか美味しいよね
エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は考えていた。海賊達の使用するマスケット銃は防御が困難な弾丸を撃ってくる。
「まともに当たったら面倒ではあるでござるね……」
次の瞬間、何か思いついたようにパン、と手をたたく。
「まともに当たらなければ良いんでござる!グッドアイデア!そうなれば出すものはー」
イメージをグッと固め、ユーベルコードを発動する。
「【架空兵器】召喚!」
その言葉と共に現れたのは砲塔を装備した潜水艦であった。
「いつはUボートのXI型でござるな。でかい上に色々詰め込んだせいでお高くなって計画中止になった悲しい潜水艦ですぞ」
うんうんとうなずきながらエドゥアルトは乗り込んでいく。
「こうして使う分には予算は考えなくてすみますからな!スペックをフルに使えるのは良いことですぞ」
意気揚々と潜水し、海賊船に接近していく。構造的にも海賊船にはソナーのような海底からの接近を察知するものは詰んでいないため、まったく気付かれていない。
「射程に入ったでござる。魚雷全弾発射!」
潜水艦の前部から放たれた魚雷はまっすぐに海賊船の船底に向かい直撃する。爆発に耐えきれずバラバラに崩壊していく海賊船。
「続いて浮上!砲撃戦ですぞ!」
艦橋からゆっくりと潜水艦が海上に姿を現す。上部の砲と機銃が残存する海賊船に照準を合わせる。
「発射!」
大小それぞれの砲弾が海賊船に降り注ぐ。海賊も反撃のマスケット銃を放つが、水圧にも耐える潜水艦の外装に弾かれてしまう。
「第二次大戦期の潜水艦は浮上してからも戦えるからこういう時は良いでござるね。防御も十分。ドンドン行かせて貰いますぞ!」
まさしく時代の違う戦いに海賊船団は更に隻数を減らしていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
賞金が掛けられるのは知っている。
敵に与えた損害の程であるなら、望む所だ!

海上戦を選択、ディスポーザブル03に搭乗し操縦を行う。
海上歩行、スラスターで海面を推力移動。

遮蔽物のない海の上ならば、敵船がよく見える。
エネルギー充填した両腕のビーム砲で、遠距離から敵船に向かって属性攻撃。木造だろうと鉄製だろうと、高熱のビームで貫いてやる!

そして『眼倍』起動。
視力×1㎞半径内の敵を索敵。瞬間思考力で周囲の敵の位置、移動速度を把握。海中だろうと、見えているぞ!
誘導弾、魚雷、およびミサイルの一斉発射!
近付けるものなら近付いてみろ!一切合切撃ち沈めるてやる!!



●ミサイルサーカス
「賞金が掛けられるのは知っている。敵に与えた損害の程であるなら、望む所だ!」
朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)は射撃戦を主体としたキャバリア、無限軌道ディスポーザブル03を起動させながらコックピットで叫ぶ。
「行くぞ!」
機体各部のスラスターを拭かし、その強力な推力を持って水上をホバー移動する。短時間で標的の海賊船団をディスポーザブル03のセンサーが捕らえた。
「やはり遮蔽物のない海の上ならば、敵船がよく見える」
海面の波による姿勢の変化を考慮しながら両腕のビーム砲にエネルギーをチャージしながら照準を調整する。
「ターゲット補足、発射!」
小枝子が引き金を引くと、強烈な熱量を持ったビームが海賊船に命中した。主な部分が木製であった船は派手に燃え上がる。それが攻撃だと気付いた他の海賊船が移動しようとするのを小枝子は逃さなかった。
「眼倍起動」
ユーベルコードを発動し、敵を補足する。瞬間思考力で海中に落下した敵や移動方向、距離を算出し、ディスポーザブル03の実弾兵装の軌道、誘導、速度を手早く調整する。
「海中だろうと、見えているぞ!攻撃対象ロックオン!」
装備されているミサイルポッドの蓋が展開し、マイクロミサイルが充填されたユニットのロックが解除される。
「全武装、一斉発射!いけっ!」
空を覆うかと言うほどのミサイル、誘導弾、魚雷の嵐がディスポーザブル03から発射された。高い精度で発射された攻撃に海賊も海賊船も撃破されていく。
「一切合切撃ち沈めるてやる!!」
この海域の戦闘は完全に猟兵のペースに移るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シノギ・リンダリンダリンダ
賞金首をお望みですか?
あぁ、それはジャストタイミングですね!
高額賞金首である、この"強欲"のシノギが、目の前にいるんですからね!!


大声を張り上げ、悪目立ちして視線を集める
借りて来た海賊船に乗り、ガンガン突き進み挑発する
大海賊ですから航海術や海賊船の操縦などお手の物です

ある程度挑発して注目を集めたら、
【対征服者超振動突撃衝角艦隊】を召喚します
海を埋めるほどの海賊船が、海から、空から、海中から、そのチェーンソーを走らせて船団へと突撃していく

あはははは!やっぱり海戦は楽しいですねぇ!
お前達を蹂躙するのを眺めているのは、とてもスカッとします!
この気晴らしに特に意味はない
ただ、海賊団がいたから潰すだけだ



●-終焉-
相次ぐ猟兵達の攻撃に残った海賊達は撤退を試みていた。
「クソッ、コンナ奴ラ、モウ相手シテイラレルカ!」
「アア、賞金ナドコダワッテイラレルカ!」
慌ただしく船を反転させようとする海賊達の前に一隻の海賊船が現れた。
「おやおや、賞金首をお望みではなかったのですか?高額賞金首である、この"強欲"のシノギが、目の前にいるというジャストタイミングなのに!!」
シノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)が声を張り上げ船のスピードを上げる。そのまま海賊達の船を遮るように舵を切り、挑発する。
「ほらほら!あなたたちが全員でかかれば倒せるかもしれませんよ!」
こちらは逃げたいというのに妨害をかけられ、しかも方向を変えようとすれば即座にやってくるシノギの船についに海賊達はしびれを切らした。
「エエイ!ソコマデ死ニタイナラ相手シテヤル!全員包囲シロ!」
撤退のための陣形を組んでいた海賊船がシノギの一隻を包囲する。
「ふふふ、このタイミングを待っていました!駆けろッ!!飛べッ!!!跡形も残さずに、全てを蹂躙してください!!!対征服者超振動突撃衝角艦隊!」
シノギの声に応えるように90を超える海賊船が海に、空に現れる。その船首には巨大なチェーンソーが装備され、鋭い回転音を立てる。
「さあ、いくのです!!」
まさしく四方八方からチェーンソーが海賊達を襲う。派手な音を立てて船ごと破壊される海賊達を見ながら高笑いをする。
「あはははは!やっぱり海戦は楽しいですねぇ!お前達を蹂躙するのを眺めているのは、とてもスカッとします!」
この気晴らしに特に意味はない。ただ、海賊団がいたから潰すだけだ。しかしその純粋な思いが起こす暴力は残っていた海賊達を倒すには十分すぎた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月11日


挿絵イラスト