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銀河帝国攻略戦④~明日への光

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #銀河帝国攻略戦④ #人造生命体『マンティコア』

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#銀河帝国攻略戦④
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 鳴り響く警報。ひしゃげた壁。どこかから火の手が上がったのか煙が薄く立ち込めるなか大きな爪が宇宙船の戦闘員を襲っていく。襲撃者が向かう先は艦の心臓部であるマシンコア。一見すると見た目の麗しいキマイラの女性だがその体躯はすでに血にまみれ肌の色もよく解らないほどだ。機械の駆動音が軋み鳴り、光線銃の銃撃をその大きな爪で受けながら次の標的へ近づいていく。
「オまえタチ、わたしノじゃまヲスルナ。やくめヲ、はタサナケレバ、わたしハ」
 見た目に合わないパワーでまた一人と動かぬ塊へ変え、手近な壁を引き剥がしさらに奥へと進んでいった。

●帝国工作員の破壊行動の阻止
「集まってくれて、ありがとうございます!銀河帝国への大決戦に向けて、ユーノのお願いです!」
 グリモア猟兵のユーノ・エスメラルダ(f10751)はグリモアベースに集まってくれた猟兵たちへ語りかけた。
「『解放軍』に合流しようとした宇宙船が帝国の工作員の攻撃を受けています。戦闘員たちの必死の抵抗で工作員は少しずつ弱ってはいるけれど、戦闘力の差が大きすぎて守り切れていない状態だよ!このままだとこの船のコアマシンが壊されちゃう!」
 ユーノは持ってきたノートへ、手にしたペンで船の見取り図と思われる絵を描いていった。
「今からだとコアマシンのある区画の手前の部屋にみなさんを転送できます。そして今回戦う相手は」
 続けてノートに絵を描いていった。長い髪、大きな手、そしてサソリの尻尾。
「侵入して暴れているのは人造生命体『マンティコア』っていうよ!サソリさんと、トラさんと、人さんをくっつけた感じの合成生物で量産されているみたい。なにかを壊すためだけに作られて、壊すことしか許されなくて……」
 何か思うところがあるのかユーノの言葉がすこし詰まった。
「ううん、でも倒さなきゃだめだよね。マンティコアは、機械で強化されていて爪で真空刃を出せたり雄叫びで攻撃したり尻尾の猛毒の針で攻撃したりしてくるから、気を付けてね!」
 転移先の状況についてユーノはこう情報を付け加えた。
「宇宙船の人たちについては非戦闘員にはまだ犠牲者は出ていません。戦闘員の人たちも助かる人はすでに応急手当てを受けていて助かった人たちの手で安全な場所まで運ばれています。空気も漏れてないみたいだしこのコアマシンの手前の区画は丈夫に出来てて広いから、戦うのにも不便はないよ!」
 つまりこの人造生命体を打ち倒すことに集中することが今回の猟兵たちの役目だ。

●明日の未来のために
 ユーノは説明を追えると、集まってくれた猟兵たちに改めて向き直った。
「これから助ける人たちは銀河帝国を倒すために立ち上がった人たちです。明日に向かう一歩をさらに踏み出している人たちです。どうか、彼らを導く希望となってください。彼らの明日を守ってください」
 そう言いながらユーノは猟兵たちを転移させ、無事の祈りを捧げた。
「ユーノはみなさんを転移させなければならないので、戦いには同行できません。みなさまに幸運がありますように……」


ウノ アキラ
 はじめましての方は初めまして。そしてこんにちわ。
 ヒャア!祭りだ!たまんねぇ!と急ぎOPを書きました。ウノ アキラです。
 このオープニングに興味を持っていただき、ありがとうございます。


 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●お得情報
 この依頼は、書けるタイミングでプレイングを確認したらすぐリプレイを書き始めさせていただきます。そのため連携はほとんど描写できないかと思います。
 もし連携を希望する場合は「連携希望」の一言がありましたら希望者3名集まるまでリプレイを待ってから書かかせていただきますが、出番が後ろの方になる上に連携できない可能性は高いです。ご了承ください。
 他にもマスター紹介のページは一読頂けると文字数を少し節約できるかもしれません。

●依頼について
 戦闘メインです。救助とかはやらなくてもいいです。心情っぽいフラグはただの趣味なので意味はありません。
 この依頼については早めにリプレイにしていくため、基本シーンは順番にタイマン勝負する感じになると思います。

 よろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『人造生命体『マンティコア』』

POW   :    不可視の牙
【真空刃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    獣の雄叫び
【凄まじい大音量の咆哮 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    猛毒の棘
【蠍の尾 】を向けた対象に、【蠍の尾から放たれる針と猛毒】でダメージを与える。命中率が高い。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフルーネ・フローライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フィーナ・ステラガーデン
あら?ロボみたいなのばかりと思っていたら
血の通ったやついるじゃない!こういうやつのほうが私は良いわ!
私はあんたの境遇とかまったく興味ないわ!
ただ私達の邪魔をするなら容赦なく焼くわよ!

とりあえず「毒耐性」をもちつつ、蠍の尻尾の範囲外から闘うようにするわ!
「ダッシュ」しつつ「属性攻撃」で牽制ね!
攻撃を当てられそうなら「オーラ防御」を展開するわ!
UCは「高速詠唱」を使いつつ尻尾を中心に焼くわ!邪魔なものは消し炭にするにかぎるわよ!
隙が出来るようなら炎を合体させて一気に焼くに限るわね!

(アレンジ、アドリブ大歓迎)



●月さえ焦がし、我が道を
 猟兵たちが待ち構える区画の扉がべコンと歪み、引き続き差し込まれた爪で強引にこじ開けられた。
「あら?ロボみたいなのばかりと思っていたら血の通ったやついるじゃない!」
 入ってきたその姿をひと目見るなり、フィーナ・ステラガーデン(月をも焦がす・f03500)が感想の声を上げた。
 既に他の戦場でも戦ってきたばかりなのだろう。ウォーマシンとの遭遇が多かったのか、そんな感想が漏れる。

 その声に反応したマンティコアは最初に目についたフィーナへ蠍の尻尾を突き刺そうと即座に飛びかかる。虎のように素早く飛びかかるマンティコアに対しフィーナは手にしたウィザードロッドをかざして素早く炎をマンティコアの顔に浴びせかけた。
「ぐゥっ……ほのおカ……」
 怯み狙いがそれるマンティコアに対し後方へ駆けて間合いをとりながらフィーナは微笑む。
「やっぱり、炎が効くわね!こういうやつのほうが私は良いわ!」
 八重歯をのぞかせた不敵な笑みを浮かべ、再びウィザードロッドをマンティコアへ向けて詠唱。
「其は全てを飲み込む黒き炎……詠唱省略!!」
 光も通さないような闇を思わせる黒い炎が10……いや、20は生み出されマンティコアの退路を断つように取り囲んでいく。
「……シマっタ……」
 マンティコアは急ぎ防御行動を取るが、その熱量は早くも体表の毛を焼き始めておりタダでは済まないことを肌で感じていた。
「焼きつくせえぇぇええ!!」
 フィーナの放つ灼熱の黒炎がマンティコアを飲み込む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

村崎・ゆかり
&&&

ご機嫌よう、『人喰い』。逆にあたしが喰らってあげるわ。

こいつのユーベルコードには、安全地帯なんて無いわね。
それなら最初から接近戦で対処する。

巫覡載霊の舞を発動させてから、「先制攻撃」のために飛び込んで「衝撃波」を伴う「なぎ払い」の「2回攻撃」。

隙を見て「高速詠唱」で「属性攻撃」「呪詛」のこもった七星七縛符を叩き付けるように使う。帝国に虐げられた人々の怨念を受けるがいいわ。

防御は「破魔」の力を込めた術式符で。効果あるかしらね、これ?
神霊体になってるから、ダメージは軽減出来てるはずだけど。

さあ、その爪と私のなぎなた、どちらが上か勝負よ!
最悪、その爪を自分に突き刺させて抱え込み、動きを封じる。



●忘れられないもの(花言葉)
 黒き灼熱の炎が収まると同時に、村崎・ゆかり(紫蘭・f01658)は即座になぎなたで斬り込んでいった。
「安全地帯がないなら、最初から接近戦で対処する!」
 事前の情報からマンティコアの攻撃に安全地帯はないと考え、隙を与えず畳み掛ける算段でよろめくマンティコアへ先制攻撃を仕掛ける。
「さあ、その爪と私のなぎなた、どちらが上か勝負よ!」
 寿命と引き換えに神霊体となり衝撃波を伴うなぎなたによる連撃を浴びせていく。即ち『巫覡載霊の舞』。
 マンティコアも機械化された爪や足で守っていくが、ここに来るまでのこの宇宙船の戦闘員との戦いのダメージも蓄積しており動きが鈍く対応しきれていない。
「コノっ……!」
「なんの、甘い甘い!」
 マンティコアによる爪の反撃もゆかりはなぎなたでいなしてさらに一太刀と浴びせる。その一つ一つは防御されたとしても確実にマンティコアの各部位へ負担を蓄積させていった。

「じゃまヲ……スルナぁああ!」
 とうとう怒りをあらわにしたマンティコアから発せられる凄まじい大音量の咆哮。ゆかりは音による衝撃を咄嗟に霊符を複数展開して和らげながらも、防ぎきれずにたまらず後退する。
 しかしマンティコアによる追撃は来なかった。同時に投げつけていた七星七縛符によって動きを一時的に封じられていたからだ。
「帝国に虐げられた人々の怨念を受けるがいいわ」
「……オンネン……?ソンナモノ、アルものカ……」
 縛り付ける符を引き裂きながらマンティコアは呟く。皮膚は焼けただれ、切り裂かれた部位からは血が流れ、すでに息は荒い。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リック・ランドルフ
& 連携希望【芋煮艇】のヴロス、紅葉と参加。


こっから先は…立ち入り禁止だ。

ヴロスの技でマンティコアに接近したら直ぐ様【Iwillarrestyou!】で相手の動きを封じる、そして紅葉が近接技を仕掛けた後に【零距離射撃】の【ビームバースト】をマンティコアに撃ち込む

お前は…やりすぎた、さっさと成仏して来世は普通に暮らすんだな


才堂・紅葉
【芋煮艇】3人で共同行動を取ります。
「稼ぎ時ね。ここはしっかり働きますか」
まずは情報収集。 戦術知識と礼儀作法を持って、仲間の二人と打ち合わせを行う。
牽制射撃でアサルトライフルを撃ちながら様子を伺います。
厄介な蠍の尾には一際注意を。 接近戦を持ち込むには厄介な相手だが、ヴロスさんに近接する策があるので乗ろう。
首尾よく近づけば迂闊に飛び込まずにディフェンス。
仲間が隙を作った瞬間、踏み込んでその腕間接を狙い。 足を払って柔術投げ。
その顔面に右手を当て。
「コード:ハイペリア!!」
紋章の封印を解いて限定高重力場展開。
硬い床に叩きつけ、リックさんのために隙を作ります。


ヴロス・ヴァルカー
&&&
【芋煮艇】*3で出撃を。
戦争…仲間たちを、この世界を、守るために私たちは勝たねばなりません。
行きましょう、リックさん、才堂さん。
まずは、【狩獣】を。
複製した触手達を、お二人に纏わせます。
多少の防壁にはなってくれるはず。
そして、【叛逆者の火刑薪】を。
お二人を担ぎ、マンティコアに向けて高速接近を行います。
可能ならばそのまま体当たりを。
少々強引ですが…これで、お二人を、攻撃有効圏内まで運ぶことができるはず。
私ができるのはここまで、後は任せました、リックさん、才堂さん!



●彼岸への引導
 大勢は不利、ならばより確実にコアマシンを破壊するためにも一度は猟兵たちを撒いてから他の区画から再度進行を再開しよう。

 マンティコアはそう考え一度別の区画へ出ようと駆け出した。しかし――
「逃さねぇよ……」
 【芋煮艇】のリック・ランドルフ(刑事で猟兵・f00168)により先回りをされていた。
「刑事の勘ってやつだ……一度逃げるだろうと予想はできたさ」
「どケぇ!」
 リックへ爪を振り下ろそうとしたマンティコアだが、横からのライフルの射撃音に気づき一度飛び退く。
「稼ぎ時ね。ここはしっかり働きますか」 
 同じく【芋煮艇】の才堂・紅葉(お嬢・f08859)によるアサルトライフルでの牽制射撃。
 さらには自身の触手を複製した塊をいくつも浮かべ臨戦態勢の【芋煮艇】のヴロス・ヴァルカー(テック・プリースト・f03932)も加わる。
「オマエ……うぉーましんカ……ナゼじゃまヲスル……」
 古代帝国時代より存在する種族であるウォーマシン。中にはかつて銀河帝国の傘下だったものも居ただろう……。そのマンティコアの問いへ、ヴロスは自身の『今』を返答として返す。
「戦争……仲間たちを、この世界を、守るために私たちは勝たねばなりません」
 今を、そしてこれからを生きていく仲間たちのために。

 形勢が不利と見るやマンティコアは再び力を振り絞って雄叫びを上げ凄まじい大音量の咆哮を周囲へ放つと、隙を見てコアマシンのある区画の方へと踵を返し駆け出した。
「やくめヲ、はタス……!」
 続けて爪を振り真空刃を放って他の猟兵たちも牽制し強行突破を図るマンティコア。
「ヴロス、アレを頼む」
「解りました、行きましょうリックさん、才堂さん」
 転移で来る前に三人で立てておいた目標の行動の予測と対策。その対策通りに、ヴロスはリックと紅葉をその触手で覆うと担ぎ上げて染み出した高熱の黒い体液を纏っていく。時おり黒い蒸気を噴出させながら出力を上げていき自身の触手で床を叩きつけ爆発音と共に加速した。

 マンティコアがコアマシンの区画への扉へ爪をたてようとしたその時だった。
 マンティコアの頭上へと高速で移動したヴロスは防護のために覆っていた自らの触手から、抱えていた2人を開放した。そこへ開放されたリックが先んじてマンティコアへフック付きワイヤーを放つ。
「こっから先は……立ち入り禁止だ」
 フック付きワイヤーは瞬時にいくつもの数に複製されマンティコアの動きを封じる。
「悪いがお前が好きに動けるのは……此処までだ……!」
「コンなモノ……ッ!!」
 振りほどこうと力をこめるマンティコア。しかし『次』を当てるにはその一瞬で十分だった。
 リックの着地とほぼ同時に地に着いた紅葉はその衝撃を感じさせないほど素早く軽やかな体捌きでマンティコアへ踏み込み、腕を絡め取る。マンティコアの大きな爪を背後へまわして腕の関節を固め抵抗される前に脚を払い地面に伏せ倒した。
「……ナニ……!?」
 あまりに一瞬の手慣れた動きに何が起きたか解らないマンティコアの顔面へ手を添え。
「コード:ハイペリア!!」
 紅葉によって展開された限定的な高重力場によってマンティコアは更に床へ叩きつけられる。
「がぁぁぁッ!!どケぇ!!」
 渾身の力で紅葉を振り払ったマンティコアが次に見たのはリックの持つブラスターガンの銃口だった。
「お前は…やりすぎた、さっさと成仏して来世は普通に暮らすんだな」
 零距離の接射から放たれるブラスターガンの最大出力。

 その後もよろめきながら立ち上がろうとするのは人造生命体ゆえの生命力だろうか、しかしこの船を沈めさせる訳にはいかない。殺しと破壊しか出来ぬ命に引導が渡されようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・フェアリィハート
アドリブや他の方との絡みも歓迎です

銀河帝国さん達も
本気で攻勢に出てきましたみたいですね…
この様な工作員さん達を
何人も…?

『マンティコアさん…宇宙船の方々に、これ以上の被害は出させません…!』

味方の猟兵さん達と連携し
マンティコアさんと戦闘

自身の剣
『ヴォーパルソード』を
使った剣技等を駆使して戦闘
マンティコアさんの
真空刃には
こちらも
ヴォーパルソードから
【技能】の『衝撃波』を放ち
攻撃します

『マンティコアさん…一見きれいな女性の方ですけど…あなどれない戦闘力です…』

また
もし負傷した味方の猟兵さんが
いらしたら
シンフォニック・キュアで
回復

『大丈夫ですか…!?マンティコアさんの猛毒が回らない内に回復を…!』


エドゥアルト・ルーデル
デュフフフ…Kawaiiキマイラですな
大人しかったらお持ち帰りなんでござるが今回はねじ切ってオモチャにしてやりますぞ

【蠍の尾】を向けた対象が撃たれるなら数で対抗ですぞ!戦いは数だよ兄貴!
召喚できる全ての【爆撃機部隊】を出し、四つの部隊に分け敵を四方から爆撃開始!
自分は掩蔽の為【地形の利用】、地形で身を守りながら高みの見物でござる
【毒針】だけで一体どれぐらいの機体を撃墜できるか…見ものでござるな
ま、拙者から目を離したら…ほぉれ見ろ!とばかりに小銃弾なりヌカランチャーをぶち込むでござるがねぇ

敵の毒針を受けたら【医術】で解毒しながら戦闘続行!
化学攻撃の治療はまずPAM、その次にアトロピンでござるよ



●傭兵と姫の戦場
「マンティコアさん……一見きれいな女性の方ですけど……あなどれない戦闘力です……」
 アリス・フェアリィハート(猟兵の国のアリス・f01939)は『シンフォニック・キュア』で味方の被害を抑えながら戦いを見守っていた。
 この場に転移する前に受けた説明からこの船の戦闘員たちの必死の抵抗により少し弱っていたことは知っていたが、その上で猟兵たちの猛攻を受けてなお立っていることから本来の戦闘力は推して知るべしである。
「銀河帝国さん達も本気で攻勢に出てきましたみたいですね……」

 しかしこの戦いもじきに終わる。満身創痍のマンティコアの周囲へ多数の爆撃機が展開し四方を囲んでいく。エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)によるものだ。
「デュフフフ…Kawaiiキマイラですな」
 これまでの戦いで一部が破壊された床の瓦礫を遮蔽として潜み、爆撃機部隊を編成して準備をしていたのだ。
「大人しかったらお持ち帰りなんでござるが今回はねじ切ってオモチャにしてやりますぞ。戦いは数だよ兄貴!」
 小型爆撃機による攻撃が始まった。マンティコアにはもはや雄叫びを上げる余力は無く尻尾の毒針の発射による迎撃や機械の腕と爪による防御で抵抗をするが、四つに分けて編成された爆撃機の部隊は入れ替わるようにそれぞれ異なる方向から接近を繰り返して容赦なく、確実にマンティコアを追い詰めていく。
「エエイ、うるさイ……!」
 時おり放たれる真空刃が何機かを撃墜をするがその度に爆撃機部隊が召喚されて文字通りに数で圧倒していた。
「オマエカ、コレヲ、あやつッテイルノハ!」
 遮蔽から様子を伺い高みの見物を決め込んでいるエドゥアルトに気付くと、マンティコアは力を振り絞り毒を打ち込もうと飛びかかってくる。
「あっ、やべ、見つかったでござる」
 言葉とは裏腹に冷静に地形を利用するために次に飛び込む遮蔽へと目を走らせるエドゥアルト。
 毒針の一本は掠めるかもしれないと用意しておいた毒の対処のことを考え始めたところで、マンティコアとエドゥアルトの間にアリスが割り込んだ。

 空色の光焔を纏い白銀に輝く剣身が舞う。
「――是は……不思議の国の不思議な戦い――やらせません……ヴォーパルの剣閃……!」
 マンティコアが今まで脅威と認識していなかった存在からの不意打ち。アリスの小さい体躯と細腕から繰り出された剣閃が、限界に近いマンティコアの機械の腕を一つ砕く。
「オマエぇぇえッ!!」
 怒りに任せたマンティコアから残る爪の一撃がアリスへ振るわれるがその爪も複数の銃声により砕け散った。
「拙者から目を離したな……ほぉれ見ろ!」
 エドゥアルトのマークスマンライフルによる近距離からの小銃弾だ。チャンスを逃さないその射撃は的確に残りの腕のダメージと負荷が高い箇所を射抜き、砕く。
 機械の両腕が砕け散り慣性のままマンティコアは地に転がった。起き上がろうにも腕がなければ上手く動けず、その場で藻掻く。
 剣を手に近づくアリスを見るとマンティコアは諦めたように何かを呟いた様だった。
「銀河帝国さんは、この様な工作員さん達を何人も……?――もし、生まれ変わりというものがあるのでしたら――その時は……」
 アリスは少し悲しそうに剣を振り上げた。
「それでも――マンティコアさん……宇宙船の方々に、これ以上の被害は出させません……!」
 止めとなる剣が振り下ろされ、この宇宙船の危機は去った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト