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カミを呼ぶ折花は真紅に染まる

#UDCアース

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●百花繚乱にて彩られ
 小さな祭壇が置かれている部屋。そこでは若い女性が二人、色とりどりの折り紙を器用に扱いながらいくつもの花を織り上げている。丁寧に、丹精込めておられた造花は本物と見間違うほどの出来だ。
「今日も綺麗に作れたわ。きっと、守り神様もお喜びになるわ」
「えぇ、そうに違いないわ! 私たちの守り神様だもの」
 出来上がった造花を優しい手つきで撫でる二人は近々行われる祝祭へ想いを馳せる。敬愛する守り神が加護を授けてくださる大事な祝祭で使う造花を作っていた。それも彼女たちだけではなく村中の者たちが願いを込めて作っている。
「今回のゲストは村の外の人らしいし、目いっぱいのおもてなししなきゃ」
「ふふ、楽しみね。この花たちが真っ白に染まるのも真っ赤に染まるのも綺麗なんだって見てもらわなきゃ」
「みんなで作ってるけどまだ足りないし、祭壇を綺麗に飾るためにもみんなのお願いを届けるためにももっと作らないと」
 この部屋にあるだけでも数十輪の造花が出来上がっており、二人が両手で抱え上げると別の部屋へと行ってしまった。

●終に染まる真紅の花畑
「はてさて、諸君。脈々と受け継がれるものに関して、いかに考察するがいいと思うかね? 今回は山間部にある村での事件だ」
 万年筆を手の中で遊ばせてロスト・フリージア(如何なる世界へ現れる者・f22959)は問いかける。最も彼も答えを求めているわけではないのだが。胡乱気な周囲の視線を受け流し本題を告げた。
「諸君らも知っているだろうが、宗教の本尊として祀り上げられているオブリビオンが贄を欲していることを予知した。どうもここは折り紙での造花を用いて祭壇を飾り、本尊たるオブリビオンが喰らう、というのを繰り返している。これを止めるためにも諸君らには現地へ赴いてもらおうか」
 祝祭に関してわかってることは三つある。
 一つ、広場にある祭壇や村中を飾る造花を作り、飾り付ける。
 二つ、祭囃子に合わせ人々が広場へ集まる。眷属が現れ贄を弱らせ祭壇へと誘う。
 三つ、本尊たるオブリビオンが贄を喰らう。
「わたくしめからできる説明は以上となる。オブリビオンを殲滅するのであれば祝祭に参加し、内側から崩壊させるが最善だろう。あぁ、それと、だ」
 思い出したかのようにロストは深い笑みを作り、この事件での一般人について口を開いた。
「今回の信者たちはUDCの方で法の下裁きにかけるそうだ。これまでにも同じことを繰り返していたそうだからね。正当な罰を受けることになるだろうことを先に告げておこう。では、健闘を祈っているよ」
 芝居がかった動作でシルクハットを取り、最敬礼を取って見送る。


紫雨
 お久しぶりです。久々の新作になります、紫雨です。
 今回は山間部での祝祭に乗り込んでいただいて、オブリビオンを討伐する形となります。
 1章は村人と交流をしつつ溶け込んでいただきます。
 2章、3章では戦闘メインとなりますが、心情も織り込んでさせていただけたらと思います。
 皆さまのカッコいいプレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『「祝祭」への参加』

POW   :    奇妙な食事を食べたり、奇怪な祈りのポーズを鍛錬する等、積極的に順応する

SPD   :    周囲の参加者の言動を注意して観察し、それを模倣する事で怪しまれずに過ごす

WIZ   :    注意深く会話を重ねる事で、他の参加者と親交を深めると共に、情報収集をする

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルフェ・ルカ
「ふうん、ずいぶんとまあ。純粋で幼稚な悪意に満ちているのだわ」

祝祭についての知識は先に教わったことだけなのだわ。人の集まる場所に行き、造花を作る手伝いを申し込むのだわ。
共に花を作りながら、この祝祭をどう思っているのか聞くのだわ。隠そうとしてもルフェルカは西洋妖怪、ヒトの感情なんて手に取るようにわかるのだわ。
贄を求めるカミをどうしてそこまで愛せるのだわ?その牙が自分たちに剥かれない自信があるのだわ?

何れにしろ、今は溶け込み、油断させることが肝要なのだわ。引き際は心得ることにするのだわ。
ふふ、ああ……恐怖の感情を向けられるのが、とても楽しみなのだわ。



「ふうん、ずいぶんとまあ。純粋で幼稚な悪意に満ちているのだわ」
 村から漂う空気を感じ取ったらしいルフェ・ルカ(ちびっこ魔王さま・f30153)は苦虫を嚙み潰したような表情で独りごちる。やるべきことのために頭を振って気持ちも思考も切り替えた。
 村の入り口を華やかに飾っている造花を眺めてからゆっくりと中へ入っていく。今はこの村に溶け込む事が最優先。人々の感情が多く感じられる場所へ足を向ける。
 たどり着いたのは戸が開け放たれた集会所。その中では村人達が造花づくりに精を出していた。ちょうど、造花の入っている箱を運び出す青年がルフェに気付く。
「こんにちは、いかがしましたか?」
「祝祭があると聞いたの。ルフェルカもお手伝いしたいのだわ」
「そうですか。では、お願いします」
 青年はルフェへ一礼すると箱を大事そうに抱えてどこかへ行ってしまった。彼を見送ったところでルフェは中へと入っていく。
「若い子が来たわねぇ。こっちにいらっしゃい。教えてあげるわ」
「ありがとうなのだわ」
「大事なのは願いを込めて作ること。いつか守り神様が叶えてくださるんだよ。さ、真似しておくれ」
 話し声が聞こえていたのか妙齢の女性がルフェを手招いた。女性が大切なことや作り方をわかりやすく教えてくれるおかげで初めてのルフェもたどたどしくはあるが、丁寧に作られている。
「ねぇ、皆さんは祝祭についてどう考えてるの?」
「そうねぇ……綺麗な景色に美しい守り神様にお目通りできるし、好きよ」
 純粋なルフェの問いに女性は恋する乙女のような表情で答えた。心酔や恋慕のような感情が彼女に伝わってくる。死者を出しているのに、それを異常と感じていないことも感じ取れるだろう。
「それは素敵なのだわ。ルフェルカも会えるの?」
(自分達は守られてると盲目なのね。ふふ、ああ……恐怖の感情を向けられるのが、とても楽しみなのだわ)
 女性に返事をする声音は楽し気な響き、内心もこの後を楽しんでいる。だが、村人とはまた違う展開を望んで。
 にぎやかな会話と共に可憐な造花は少しずつ作られていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

フラン・ラズィーボワーズ
●WIZ

(飾られた造花をまじまじと眺めながら)へえ…オリガミってもっとシンプルなものしか知らなかったけど、こんなに本物らしく作れるものなのね、凄いわ!

村の人たちの願いを込めて作った花で神様をお迎えするのね。

喜んでくれるほどこれが白や赤に染まるだなんて神秘的ね。確か…こっちだと赤は魔除けの意味があるのよね? だからかしら…? 紅白もおめでたい意味よね?

──多分実際は生贄の血を吸って、とかそういう感じよね…

ええ、趣味──というより好奇心で調べてだけなのだけど、こういった古い慣習というのってすごく興味深いから色々教えてくれたら嬉しいわ



 電柱や塀、家屋の軒先まで鮮やかで可憐な花々が咲き誇っている。それらすべて造花であるが、近寄れば香しい芳香を感じられそうなほどの出来ばかり。
「え……オリガミってもっとシンプルなものしか知らなかったけど、こんなに本物らしく作れるものなのね、凄いわ!」
「そんなに感激してもらえるなんて嬉しいものですね」
 フラン・ラズィーボワーズ(翡翠の御令嬢・f31886)は至るところに飾られた造花の出来栄えに関心していた。そんな彼女に青年が声をかけた。
「貴女も祝祭に参加される方ですか?」
 フランが振り返ると人懐こい笑みを浮かべた青年が彼女の近くに佇んでいる。
「えぇ、そうなの。趣味、というより好奇心で調べてだけなのだけど。こういった古い慣習というのってすごく興味深いから色々教えてくれたら嬉しいわ」
「そう言っていただけるとこちらもお教えがいがあります。近いうちに移住していただけるようにお伝えします」
 青年が村の案内と習わしについて説明をしていく。願いや想いが強くこもった造花から神の使いが現れる際に色が純白になる。守り神が花嫁を迎え入れると造花は真紅に染まる。
「若い人達はゲストなんて呼んでますが、村の中心にいる人ほど花嫁と呼んでいます。面白いでしょう?」
「不思議ね。これが白や赤に染まるだなんて神秘的ね。確か……こっちだと赤は魔除けの意味があるのよね? だからかしら……? 紅白もおめでたい意味よね?」
(多分実際は生贄の血を吸って、とかそういう感じよね……)
 青年は誇らしげにこの村の習わしについて語った。隣で聞いていたフランは興味深く相槌を打ち、この世界の知識を思い出す。だが、事前に聞いた情報から悪い方の連想もされるだろう。そちらを表に出さないように注意しつつ、話を続けた。
「よくご存じですね。外人さんでも勤勉な方でいらっしゃる」
 彼女の知識に気を良くした青年は更に深く説明しようと村の細かい説明をフランへとしていくだろう。
 それは猟兵にとって有利になることだと知らずに。彼は案内を続けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

波狼・拓哉
んーまあ、崇められてるってことは生きてくために必要な何かを与えてるってことですからねぇ
いや、贄を容認してんのはどうなの?とは思いますが

…まーいいですわ、始まりがどうあれ現状には関係ないですし
しかし立派な造花ですね、どれが本物か迷いますね…凄い出来だ

コミュ力、礼儀作法で村人と仲良くしつつ、造花の作り方を聞いたり、守り神とやらについて聞き込んで情報収集
偶々話を聞いてやってきた人みたいな感じでいきますかね

造花作りに飛び入りでもいいなら自分も参加
手先は器用な方なんでね!…いやだからといってその造花作りの極みみたいなのは勘弁して頂きたいんですけど!もうちょい簡単なのを!

(アドリブ絡み歓迎)



(崇められてるってことは生きてくために必要な何かを与えてるってことですからねぇ。いや、贄を容認してんのはどうなの? とは思いますが)
「……まーいいですわ、始まりがどうあれ現状には関係ないですし」
 波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)はこの村とオブリビオンの関係を考察するが、犠牲を出している時点で受け入れられない。そのためにもやるべきことをやらねばならないと目標を再確認する。
「こんにちは。立派な造花ですね、どれが本物か迷います……凄い出来だ」
「あら、こんにちは。お兄さんはこの村はじめて?」
 拓哉が声をかけたのは髪の長い、花束を抱える女性。艶やかな黒髪に際立つ白い牡丹が一輪、編み込まれている。花束も編み込みのも造花であり、この場には強い花の香りが一切しない。
「そうなんです。近々、お祭りがあると聞いてやってきたところなんですよ」
「ふふ、そんなに有名になって私も嬉しいわ。よかったら向こうでお話しましょう?」
 これも飾り付けたいし、と。彼女の提案に乗り拓哉も移動をする。まだ飾り付けがされていない集会所へとやってきた。
「作業しながらでごめんなさいね」
「お気になさらず、俺も手伝いますよ」
「ふふ、ありがとう。助かるわ」
 二人で手分けして造花を飾り付けていく。門扉には造花を簡単に飾れるように細工がされており、そこにバランスよく造花を刺していく作業となる。
「本当に立派な造花ですね。手作りなんですか?」
「えぇ、みんなで作っているわ。慣れれば簡単にできるの。やってみる?」
 これとか簡単なのよ、と手にしているのは紙を重ね合わせ、整えた物のようだ。よく見れば誰にでも作れるものがいくつか混ざっていた。
「手先は器用なんで任せてください。まだお聞きしたいことはありますし」
「熱心な人ね。なら、向こうの方で皆と作っているの。行きましょうか」
「はい。よろしくお願いします」
 簡単な作り方を口頭で伝えたり、祝祭について説明したり、と移動しながら二人の話は弾んでいく。祝祭について思っていることを聞くことができるだろう。
 今回の祝祭も成功すると村人達は信じて疑わない。それが覆されることなど知らずに。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『六一一『デビルズナンバーはくし』』

POW   :    悪魔の紙花(デビルペーパーフラワー)
自身の装備武器を無数の【白い紙製】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    悪魔の紙飛行機(デビルペーパープレーン)
【超スピードで飛ぶ紙飛行機】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    悪魔の白紙(デビルホワイトペーパー)
【紙吹雪】から【大量の白紙】を放ち、【相手の全身に張り付くこと】により対象の動きを一時的に封じる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 どこもかしこも彩り鮮やかな造花で飾られ、祝祭への準備が恙無く終わった頃合い。空が夕闇に染まるとどこからともなく祭囃子が聞こえてくる。
 普段着や浴衣、着物を着ている村人達は村の中央にある祭壇の方へと向かっていた。人の流れに誘われるように猟兵達も一緒に向かっていくだろう。
 一段高いところに祭壇があり、その周囲は一層極彩色の造花で彩られていた。
「今年の祝祭を始めよう。どうか我等にご加護を与えてくださいませ」
 村長と思わしき男が恭しく祭壇へ頭を垂れると、瞬く間に造花の色が純白へと変わっていく。それはこの場だけでなく、至るところへと伝播していくのだ。
「今年の贄は数が多く、また美しい者ばかり。守り神様もお気に召してくださいますでしょう」
 猟兵達を指した言葉に純白に染まった造花は姿を紐解く。真白の雪のようでありながら禍々しい赤を纏う紙の群れはオブリビオン、『六一一『デビルズナンバーはくし』』だ。
 守り神と祀られているオブリビオンの眷属にしてこの場で猟兵達が倒すべき敵である。
ルフェ・ルカ
【WIS】
「わあ、真っ白な花……雪みたいで美しいのだわ」
村人と共に祭壇で祭りを見物していたら、造花が次々とオブリビオン化していったのだわ……
数が多いし、こちらも範囲技で対応すべきなのだわ?
箒に乗って縦横無尽に動きながらユーベルコードを使うのだわ。例え体の動きが封じられても箒は自律しているし、部下の小動物たちに箒から落ちないようサポートしてもらうのだわ。
それにしても……紙吹雪で視界が悪いし、魔法剣がいくつか村人の方へ飛んでいっちゃうのも仕方ないのだわ?
戦いに巻き込まれた村人の恐怖の感情を糧に、絶え間なく魔法剣を展開させていくのだわ。
ああ、千切れた紙が、雪のよう。とても綺麗なのだわ。



「わあ、真っ白な花……雪みたいで美しいのだわ」
 村人達に混ざって見物していたルフェ・ルカ(ちびっこ魔王さま・f30153)は目を輝かせているが、心中は冷え切っていた。周囲の興奮や高揚の感情が大量に押し寄せてくることに笑みが深まる。
(この感情が一気に恐怖に染まったら、きっとたまらないのだわ)
 魔王の片鱗が滲む空気を纏い、魔法の箒に跨り空へと駆け上がった。飛びながら可憐な音色を奏で、部下たる小動物に体勢維持の補助を任せる。
 空に舞い上がる彼女の元へ『六一一『デビルズナンバーはくし』』達が集まり出した。その命を刈ろうとしているが、果たしてそれは彼らなのか?
「敵の数が多いのなら、こちらも範囲攻撃なのだわ」
 否、刈り取るのはルフェである。彼女に応え、五百を超える魔法剣が姿を現し、空を縦横無尽に走り出した。主の敵を切り刻まんと白刃を煌かせて。
 抵抗するようにデビルズナンバーもその身をくねらせ避けるようにかつ新たな白紙をルフェへ向けて走らせる。剣の持ち主たるルフェをとらえるために。
 彼女と白刃と白紙が縦横無尽に駆け巡る軌跡は流れ星のようにも見えるだろう。
「あぁ、視界が悪いのだわ。これじゃあ、うまく指揮できないのだわ」
 悪戯っ子のような笑みを浮かべ、幾本が村人達の近くにいたオブリビオンを切り刻む。彼女達の戦いを興奮した面持ちで見ていた彼らにとって白刃が目の前を走り、眷属を切り殺す姿は恐怖を感じるには十分だった。尻もちをついたり、顔色が真っ青になったりと、彼らの恐怖はルフェの力になる。
「ああ、千切れた紙が、雪のよう。ふふふ、とても綺麗なのだわ」
(そう、この恐怖を待っていたのだわ。彼らの感情が私の力になるのだわ)
 華麗な箒捌き、彼女が操る魔法剣によって白紙が彼女の肌に触れることはなく、全ては彼女の掌の上。
 眷属の数は今だ多く、狂乱の宴は始まったばかり。今回は盛り上がる祝祭だと村人達は盛り上がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

波狼・拓哉
このまま終われば綺麗なお祭りで終わったんですけどねぇ
まあ、そうならないのが世の常ってやつなんですけども

さて化け堕としな、ミミック
縦横無尽に暴れてきなさい
まあ、見た目からしてだからね、焼却焼却っと
一応炎のコントロールは出来るから建物とかは燃やさないように
…まあ、造花は諦めて貰いますが、隠れてる奴居るかもですし
折角作ったので勿体無い気はしますけど、それはそれということで

自分は衝撃波込めた弾で撃ち落としたり、炎を衝撃波で煽って勢い強くしたりしましょうか
地形の利用、第六感、戦闘知識で相手の動きを見切り、安全に立ち回っていくとしますか
…まだ後が残ってますからね

(アドリブ絡み歓迎)



 空舞う剣を視界に収め、波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は愛用の銃を手に混乱している村人達の間を縫うように走っている。
(このまま終われば綺麗なお祭りで終わったんですけどねぇ……まあ、そうならないのが世の常ってやつなんですけども)
 折角の祝祭、綺麗な飾り付け、それだけで終われば誰もが幸せな祭りだった。そうでないことにやるせなさが募る。オブリビオンが元凶と言えど、選んだのは村人達。ならば、止めるしかないのだ。
 彼が選んだのは祭壇のある広場から少し離れた建物の上。空を舞う『六一一『デビルズナンバーはくし』』達の姿がよく見える。
「さあ、化け堕としなミミック……! 神も人も……全ての存在を今に堕としましょう。縦横無尽に暴れてきなさい」
 相棒たるミミックの姿が変わった。白熱した鎖となって空舞い、純白の紙の群れへ襲いかかる。鎖がオブリビオンに触れた瞬間、純白が紅蓮に染まり燃え尽きることなく炎となって空を駆ける。
「炎のコントロールは出来るから建物とかは燃やさないようにして……まあ、造花は諦めて貰いますか。隠れてる奴居るかもですし」
 建物や祭壇、村人達が炎に炙られることなくオブリビオンのみ燃やしていく。全体を見ながら炎の行く手を調整しつつ、足りないところへは衝撃波を込めた弾丸で火力を底上げして。こちらに向かってくる敵も巻き添えに戦況を操作する。
「折角作ったので勿体無い気はしますけど、それはそれということで。何より、まだ後が残ってますからね」
 自分が作った造花もあるが故に気分は複雑だが、被害を減らすためにと銃弾を撃ち込む。この後に控えているのは今の相手より格上の存在なのだから。
 空舞う『六一一『デビルズナンバーはくし』』の姿は徐々に数を減らしていた。それはこの後に控えている存在が重い腰をあげざるを得ない状況へと歩を進めている。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハルピュイア・フォスター(サポート)
絶望を与えるのがわたしの仕事…。
無表情で口調は事実を淡々と告げます

【暗殺】が得意です
また【迷彩】【目立たない】【闇に紛れる】【地形の利用】など使用して隠密にまた撹乱しながらサポート行動

回避は【残像】で、怪我は厭わず積極的に行動

武器;首にマフラーの様に巻いてある武器『零刀(未完)』は基本は両手ナイフだが鞭や大鎌など状況に合わせて形を変貌させ使用

他猟兵に迷惑をかける行為はしないが、デザート系は別問題…奪います

後はおまかせでよろしくおねがいします


ルエリラ・ルエラ(サポート)
じゃーん。アーチャーでシーフで芋煮な私だよ。
ソロでも負ける気はないけど、戦闘で得意なのは皆の援護。
なんでも貫く【アインス】や集団に有効な【フィーア】とか役に立てると思うよ。

探索系でもトラップ解除とかハッキングとかもできるのでちょっとは役に立てるはずだよ。

日常系は芋煮売るよ。売らなくても配るよ。芋煮はいいものだからね。
美味しい芋煮で皆が笑顔。いいよね

コミカルな感じなら【芋煮ビット】なんかで芋煮ぶっかけに言ったりするよ。

そんな感じで、基本マイペースの私だったよ。
後はお任せするね。
失敗とかは気にしないので色々させてもらえたらなって思うよ。
ただ、エッチなのは遠慮しているよ。水着ぐらいのお色気は大丈夫。


ギルティナ・エクスキューション(サポート)
わ…私はギルティナと申します…
鞭のヤドリガミでして…その…人を様々な方法で苦しませ追い詰めることが得意…です…
それと…人から情報収集したりとかも…

戦闘はあんまり得意じゃないですけど…
鞭をふったり針を投げたり…最低限はなんとか…

あ…それとですねぇ…
人体の構造とかに結構詳しくてですねぇ…壊す方は勿論ですけどぉ…治す方もちょっとだけ自信が…あるかも…
やりすぎても…治してしまえばまた…やりすぎれますから…

あぁ…最後に私の趣向の話なんですけどもぉ…
女の人が大好きでしてぇ…
味方にいても張り切っちゃいますし…敵にいてもいっぱい張り切っちゃいますから…
いえ、男の人も普通に相手できるんですけど…やる気が…ねぇ…



「真っ白。紙が相手、周囲に一般人、面倒な状況」
 ハルピュイア・フォスター(天獄の凶鳥・f01741)は表情を変えることなく状況を確認する。巻き込みかねない範囲にいる一般人に面倒なことだと対策を思考。
「巻き込まないように敵をひとまとめにしたいよね」
 愛用の弓を携えてルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)は狙撃に適している場所を探している。これだけ数が多く、範囲が広いのならばまとめて殲滅した方が早い。
「えへへ……わ、私も頑張りますよぉ……」
 二人の少女にギルティナ・エクスキューション(有罪死刑執行人・f14284)のやる気が満ちている。本体の鞭を握る手にも力が漲るというもの。
「私が……追い立てるのでまとめて攻撃するのが……いいかと思います……」
「なら、足止めします。最後はルエリラさんにお任せします」
「任せて。全部まとめて射貫くからね」
 ギルティナが敵を一か所に追い立て、ハルピュイアが足止めをし、ルエリラが仕留める方向で話がまとまる。
「じゃ、じゃあ……行きますよぉ……」
「私もついていきます」
 茨鞭を手に、勇んで歩みだすギルティナとその隣をついていくハルピュイア。対照的な二人は目を引き『六一一『デビルズナンバーはくし』』が集まってくる。だが、ギルティナの纏う気配が変わるとはくしの群れは察した。
「あれぇ……? いま、おそれ……ましたよねぇ?」
 一度でも視界に入った者は例外なく多種多様な恐れを抱き、逃げ出そうとするだろう。だが、はくしの群れは恐怖を打ち払うように群れの密度を上げ、二人へ紙飛行機を放った。
「その攻撃は、命中しなければ意味がない。避けてしまえばそれまでです」
 言葉通り、二人が左右に分かれるように避けると群れの動きが変わる。ギルティナに怯えているだけでなく、他のナニカにも襲われているかのように不規則にまとまったり、広がったり、大慌て。
「今、ギルティナさん以外にも恐怖の記憶があるみたいですね」
「全部集まってるみたいだし、ここが狙い目だね。フィーア」
 ルエリラが魔力で形成した矢を群れの中心へ狙いを付けて解き放つ。動きの止まったはくしの群れはその一撃を避けることは不可能。最初の一枚に当たった瞬間、矢が破裂をした。
 強烈な閃光と共に無数の魔力の矢がはくし達を一枚残らず貫きとおす。すべてが一塊になっていたからこそ、周囲に被害を出さずに仕留めることができた。
「二人ともありがとう。これでここに呼ばれたオブリビオンは全部倒せたかな?」
「おそらくそうでしょう。この後には大本が出てくるでしょうね」
「次の相手も……頑張りますよぉ……」
 ルエリラが二人と合流し、状況を確認する。彼女達に牙を剥く存在はおらず、贄にと望む村人も絶望し、うなだれていた。
 使いが消えた今、贄を喰らいに現れるのは元凶たるオブリビオン。これまで贄を喰らい続け、力を蓄えた存在と戦うことになる。悪しき因習を打破するためにも猟兵達は戦わねばならない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『白羊卿』アリエス』

POW   :    輝け我がハマル
【頭の角に火の魔力が宿り、巨大】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    輝け我がシェラタン
【手にしたトライデント】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    輝け我が白羊の庭
【足元から生え続ける植物】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アルム・サフィレットです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あぁ、なんということを……我々の加護が……」
 村長は力なく崩れ落ち項垂れる。その口からこぼれ落ちるのは嘆きと絶望に染まった言葉。今までも反抗的な贄はいたが、神の使い達が全て鎮圧していたのに。
「なに、案ずることはない。我が信者達よ。素晴らしい贄達を感謝するぞ」
「なんと……あぁ、守り神様!」
 信心深い村長の肩を叩き、讃えるのは守り神にしてオブリビオン。
 その名は『『白羊卿』アリエス』であり、猟兵達が倒すべき相手だ。
「我を讃える祭りを汚したこと、その命でもって贖えるというもの。覚悟せよ」
 トライデントを構えたアリエスは不敵に笑った。
 ここに最後の戦いが始まる。
ルフェ・ルカ
箒にまたがり上空に飛んだまま、現れたボスではなく、横の村長を見ている。
「上質な絶望なのだわ。美味し……あら、希望に変わってしまったのだわ?ならばまた絶望に落としてしまわないといけないのだわ」
アリエスが狙える程度に遠く高くへ飛び、詠唱を開始する。真の姿を解放し、冬の魔王の幻影を纏う。
地面から伸びてくる植物は自律する箒に避けてもらいながら、攻撃の隙をついて魔法を放つ。

白羊の神を貫かんとするのは冬の凍てつき。活動阻害の呪い。
「私は雪であり、氷であり、冬である。時を止め、熱を奪い、腐敗を防ぐ終わりの季節。全てよ眠れ、未来を閉ざせ。私ある限り冬もある。私がいるならここは冬。――では贄となるのだわ」



 ルフェ・ルカ(春風に溶けた冬の魔王・f30153)が空を飛びながら、村長へ視線を向ける。
「上質な絶望なのだわ。美味し……あら、希望に変わってしまったのだわ?」
 この村の中で深い絶望に落ちていたはずなのに、『『白羊卿』アリエス』が声をかけたせいで希望へと変わってしまった。せっかくのご馳走が台無しにされたと不機嫌そうな声音で呟く。
「ならばまた絶望に落としてしまわないといけないのだわ」
 獲物を狙うように目を細め、跨る箒を握った。荘厳にして冷徹な姿、冬の魔王の幻影をその身に纏い、堂々と真なる姿を現す。
「私は雪であり、氷であり、冬である」
 厳かな声音には冷たさしかなく、朗々と響き渡る詠唱は一節ごとに空気が冷たくなるような錯覚を抱く。果たしてそれは本当に錯覚なのか?
 彼女の声が聞こえたのだろう、アリエスが彼女を捉えた。
「最初の贄はそこか。空を飛ぶとは小賢しい。撃ち落とすまで」
「時を止め、熱を奪い、腐敗を防ぐ終わりの季節」
 アリエスが槍で地を叩くと彼の足元から新緑の眩しい植物が生えてきた。それらは彼の敵であるルフェへ向かって鋭い葉先を向ける。
「全てよ眠れ、未来を閉ざせ。私ある限り冬もある。私がいるならここは冬」
 標的にされようとも涼やかな笑みを絶やさずにルフェも詠唱を続けていた。迫りくる刃は箒が巧みに避けていく。
「動きの元を狙え。贄は後でいい」
 贄は自らの手と考えたのだろう。植物達の狙いが箒の方へと向かい始めたが、動きが鈍い。その美しい緑の上に真白な霜が姿を見せていたから。
「I'm winter, snow, ice itself.Sacrifice me.『 Crucifixion icicles』」
 空の上、ちょうどアリエスのみを狙える直線上にルフェはいた。彼女の繊細な指先が指し示した先に氷の杭が打ち出される。
「では贄となるのだわ」
「ぐっ……おのれっ」
 動きが悪い植物では杭を受け止めることができず、アリエスは氷の杭に貫かれた。守り神が攻撃を受けた事実、彼女の攻撃の余波も相まってそばにいた村長は先ほどよりも深い絶望に落ちるだろう。
(あぁ、この絶望を待っていたの。なんて美味しいのかしら)
 表情には出さず、彼女は絶望を喰らっていた。最高のご馳走を得られ、満足げに彼女はほほ笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リノス・アバーテ(サポート)
人間のスカイダンサー×シンフォニア、20歳の女性です。
歌と舞を愛し、猟兵としてはそれを攻撃へと転じて戦います。
人を揶揄うのが好きで、ふざけた事を言っては相手の反応を楽しみます。
敵に対しても同じテンションのままです。


 ユーベルコードは邯鄲の夢を最初に使用し、味方の戦闘力を上げられるようにします。
その後は六波羅蜜での治癒を中心に、適宜攻撃もします。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


蔵場・瞳子(サポート)
基本的には人間の各種身体機能を強化して戦います。

不老不死の魔女である事を自覚しているので、誰かのために傷つくことを厭いません。

単純な正義感、それに従って正義として振る舞うことは「趣味」であって、そんな遊んでいる自分より、日々を真面目に生きる普通の人達は偉いと思ってます。
得意分野は耐えれば解決すること、第六感に委ねれば解ること、殴ったら死ぬ敵等ですが、難しいと思ったら万能技の「マジカル★人助け」を使って過去と現在の自分を抹消しようとします。(死ねるわけではありません)
別に誰かに覚えていてほしいわけではないし、助かった人は幸せに暮らしててくれと淡く祈って満足しています。



「あらあら、そんな大穴開けちゃって大丈夫?」
 リノス・アバーテ(揺蕩う哀傷・f03293)は揶揄うようにアリエスへと声をかけた。彼女の言葉に不機嫌な表情を隠さずに睨みつける。
「ふん、贄か信者かしか価値のない矮小な存在に心配される謂れはない」
「心配したわけじゃないんだけど、ま、いいわ」
「あぁ、あんたは倒さないとだな」
 気にくわないと声高に叫ぶように敵意を向けるアリエス。彼の反応が良かったのか楽し気にリノスは笑う。対して倒すべき悪だと宣言した蔵場・瞳子(歩きはじめた正義の味方・f32844)は油断なく構えた。
 杭にて穿たれた傷を気にせずに再び、槍で地面を叩いた。一部の植物が彼の体を支えるように巻き付き、残りは敵対する二人へと走る。
「援護頼むぜ。正義を執行する」
「任せて。一時の夢に耳を傾ければ、それは真の力へと……」
 両の拳を握りしめて、瞳子は駆けだした。後ろでリノスは力強く奮い立たせる鼓舞の旋律を歌い始める。聞いた者が共感した時、その者の戦闘力が増強させることができる歌を。
「これくらいなんともないな」
 迫る緑の凶器を瞳子は握りしめた拳で弾き、時には避け、アリエスとの間合いを詰める。最小限で避けるため、どうしても切り傷は増えてしまう。
「ふふ、傷ならすぐに治せちゃうわね」
 鈴を転がすような声音で新しく紡ぐ歌は愛に溢れていて、その歌は瞳子の耳に届いた。彼女を彩る赤が徐々に薄くなっていくだろう。
「別に褒めてほしくってやってるんじゃないぜ。ただ、私がやりたいだけだ」
 自分が今の在り方を選んだのは、人助けを、正義を願ったのは自分自身。助けた誰かに覚えていてもらわなくても構わない。故に、ここまで来た。
「たかが小娘に何ができる!」
「殴ればあんたを倒すことができんだよ」
 小柄な体躯を生かして、アリエスの懐に入り込む。彼の鳩尾に向けて硬く握った拳を放った。支援された彼女の拳は弾丸と違わぬ威力を持って貫いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。

服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」

《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。

《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!

《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。

◆ボス
ぼす。ビビに倒せるかな。心配。
一緒に行ける人がいたら、ビビ連携とるよ。囮もやる。
難しい事苦手なの。作戦、教えてくださいな。

空中を飛び急降下落下。怪力載せた鹿の足で着地、地面を割る、など。


ノエル・スカーレット(サポート)
アドリブ&他の猟兵さんとの連携大歓迎。
性的描写NG

世界を飛び回るチビッ子ダンピールです。
吸血衝動はほぼなく太陽へっちゃら、お菓子が好きで、虫が嫌い。
色々な事件に首を突っ込みスカーレッド・ノヴァをぶっぱなします。
(ぶっぱなさなくてもOK)


基本的にいい子なので首を突っ込んだ事件やイベントの解決や成功の為に積極的に行動します。

戦闘は残像を伴う素早い動きから大鎌でなぎ払い攻撃したり。
ユーベルコードをご自由にお使いください。

記載がない部分はマスター様におまかせでお願いします。
自由に冒険させてあげてください。



 度重なる猟兵達の攻撃を受け、『『白羊卿』アリエス』の体躯からは赤が止めどなく流れている。彼の表情は怒りから苦悶へと変わっていた。
「何故だ。何故お前らは」
「それはあなたがオブリビオンだからですわ」
 銀髪をなびかせてノエル・スカーレット(チビッ子ダンピール・f00954)は告げる。携えた大鎌を堂々と突きつける。
「私たちがいる限り、好きにはさせません」
「ビビ、難しいことわからないけど、お手伝いするよ」
 温和なヴィヴィ・ジーヴ(いつも誰かのお手伝い・f22502)もやる気は充分。蹄を鳴らして体勢を整えた。
 世界を守る猟兵がいる限り、悪が栄えることは無い。
「ふざけるな! 矮小なる存在ども!」
 鬼気迫る形相にてアリエスは槍で地を叩くと共に駆け出す。己が操る植物だけでなく、連携を取り動きを封じる作戦のようだ。
「ヴィヴィさん、空からの奇襲をお願いします」
「うん、ビビ、頑張る」
 大鎌を構え直し、ノエルはヴィヴィに声をかける。ヴィヴィは頷くと羽を羽ばたかせて空へと舞い上がった。
「あなたの相手は私ですわ!」
「小娘如きに何ができる!」
 植物の刃でノエルの動きを制限しつつ、槍を突きこむアリエス。最小限の動きで穂先を躱し、大鎌を振るうノエル。次の一手を打つための隙を作るよう大鎌に植物を絡ませて動きを鈍くさせる。その間に一歩下がり、彼女の首を、と動こうとした時。
「ノエル、いじめちゃ、ダメ」
「何ッ!」
 急降下いや、重力に従うような速度でヴィヴィが落ちてきた。落下地点はアリエスの真上。
「私も強いんだよ」
 かろうじて音が聞こえたのか、上体をそらすことで直撃は回避した。だが、彼女の蹄によって槍は砕け、それだけでなく地を割るほどの威力を見せる。その光景に言葉が続かず、動きが完全に止まった。
「これで終わりにしましょう。全てを燃やし尽くす我が炎‐スカーレッド・ノヴァ‐」
 着地した姿勢のヴィヴィの後ろ、それは恒星と見間違えるほどの輝きを発する巨大な炎。ノエルが生み出したそれは彼女の手から放たれる。彼女の隣までヴィヴィは跳び、後ろへ跳ぶも間に合わなかったアリエスは炎に呑まれてた。
「ビビたちの勝利」
「はい、私たちは勝ちました」
 炎と共にアリエスは骸の海へと消えていく。彼女達の戦いをただ見守るしかできなかった村人達はうなだれていた。自分達が信じていた守り神がいなくなる瞬間を見てしまったから。
 猟兵達の活躍により秘密裏に繰り返されてきた邪神による狂乱の宴は幕を閉じた。この村で二度と同じ祭りは開かれることは無いのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年04月29日


挿絵イラスト