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書を狩る兵達ー狐の歩みは冥を覆す

#サムライエンパイア #猟書家の侵攻 #猟書家 #『刀狩』 #妖剣士 #書を狩る兵達

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 誰かのために、と思えることが悪くないと思えたのはいつからだっただろう。
 呪霊として在った遥か昔、戯れとして身分を伏せて病魔に侵された幼子を助け、そして懐かれた。その時は気まぐれに付き合って後で別れるなりしようと思っていた。
 だが、幼子と触れあう内に……料理の味が恋しく、入浴する時の温もりが温かく、寝るときの髪の香りに心落ち着かせ、語り掛けられて、その笑顔を見るたびに――呪霊として弱くなっていく自分が何故か誇らしくなっていた。
 そして幼子が青年になった後に契り、子を育み、天寿を全うし最期まで看取った。
 ああ、絆されたのだとしても悪くない。
 今、妾は紛れもなく生きている。
 ならば、後は妾とあの者との子が作り上げた里の守り神となり見守っていけたら……

 そう思っていたのに、あの剣が捧げられて――
 もう、村の者が目を開くことはない。
 妾自身が呪力を開放して村の者を――

「ハハハ……幻想、錯覚であったか……!!所詮この身は呪い。誰かを救い、慈しむことなど出来るはずもなかったのだから……」
 ――響く自嘲の嘲笑と、強烈な自壊衝動のこもった慟哭。
 それは守り神として生まれ変わった妖狐を再び呪霊へと変貌させたのであった……

「いいや、まだだ。と言っておこう。彼女にはまだ失ったものが取り戻せるのだから」
 と、凛とした表情で刀を握るのは東雲・深耶(時空間切断剣術・空閃人奉流流祖・f23717)。
「猟書家の侵攻でサムライエンパイアには妖剣士を凶行に走らせ、親しい人をその手で殺戮させることで絶望させる……UDCアースのUDC‐HUMANと同じ理屈でオブリビオン化させている。その中で妖狐の妖剣士がその毒牙にかけられて里の者に手をかけてしまったんだが……」
 そこで一旦言葉を切る深耶。
「……この任務。成功した暁には里の者も無事蘇る……何らかの霊的介入によって妖剣の妖気が里の者の命を留まらせているようなんだ。これは黒幕のオブリビオンを斃せば肉体が復元して蘇るというわけだ」
 なぜそのようなことになったのかはわからない。
 だが、予知した未来にはそれだけの価値がある。
「だからその妖狐をこちら側に引き戻してくれ。そうすれば里の者も蘇るはずだ」
 頼んだぞ、と自身のグリモアである剣に宿る妖気を輝かせながら転移の術式を深耶は起動させた。


黒代朝希
 妖剣士シナリオが悲しみに満ちているなんて、許さない。

 という訳で今回のシナリオ限定プレイングボーナスとして第一章は
 『正気に戻れば村人は蘇ると伝えること』
 となります。

 霧雨
 かつてオブリビオンだった妖狐。遥か昔に幼子と触れ合うことでオブリビオンから生命へと戻った。
 本来はその名の通り水を媒介とする妖術を使い、特に気象操作を得意とする。
 正気に戻った際はその術式を以てオブリビオンと一緒に戦う。
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第1章 ボス戦 『『緑炎妖狐』環・括』

POW   :    緑炎憑喪神
骸魂【を宿した緑炎と長い年月を経た器物】と合体し、一時的にオブリビオン化する。強力だが毎秒自身の【妖力から器物に分け与えた妖力】を消費し、無くなると眠る。
SPD   :    聖銅祭器装
【敵を追尾し貫く銅剣】【敵の攻撃を反射する銅鏡】【自身の妖力を反響させる銅鐸】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    狐縁翠炎陣
レベル×1個の【富に反応する緑の炎彩】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オーガスト・メルト
何を血迷っているんだか…この未熟者め
大事なものを失って悲しむのはいい、泣いてもいい
だが絶望する事だけは許されない
それは失ったものへの冒涜だ

【SPD】連携・アドリブ歓迎
まずは【焔迅刀】を構え、徒歩でゆっくりと相手へと近づく
デイズ、【竜鱗飛甲】を召喚して守りを固めろ『うきゅ!』
ナイツは俺の肩の上で待機
UC【鏡面迎撃砲陣】で相手と同じ聖銅器をぶつけて相殺してくれ『うにゃ!』

攻撃を【見切り】、受け流しながら接近しつつ説教でもしてやろう
希望を捨てるな。最後まで抗え。少なくとも俺はそうしてきた
ましてや今回はまだ何も失ってなどいないのだから、絶望するなど言語道断!
最後に峰打ちを一撃入れて説教終了だ
正気に戻れ


神海・こころ
黄金バットを立てかけつつ
街道の茶店でお団子を頬張りながら
『正気に戻れば村人は蘇る』という話に大きくうなずきます

うん、OK希望があるなら助けないと微力だけど行ってくるね
あっ、その棒は重いから危ないよ?
ほら言わんこっちゃない
片手で担いで微笑み手を振って出立

「緑炎憑喪神」は骸魂と器物を混ぜ合わせる必要があり
その性質上、発動までに若干のタイムラグがあるはず

言っても数秒かな?まぁ数秒あれば…
間合いを潰すのには十分だよ
スーパー・ジャスティスの移動速度は今でマッハ5
会敵すぐに爆風を巻き上げつつ距離を詰めて
お腹に向けてスピードを乗せた気絶攻撃を叩き込みます

正気に戻りなよ?みんな助か…
あっ、聞いてない?ごめん


空桐・清導
POWで挑む

村人が生き返るか
救える命があるなら手伝うぜ
なにより神様が可哀そうじゃねえか!
オブリビオンとなった妖狐の前に立つ
「これ以上、アンタに誰も殺させねえ!」
UCを発動して攻撃を[オーラ防御]で受け止める
「今回の事件が解決すれば村人は戻ってくる!
戻ってこい!アンタはこの村の守り神だろ!
合わせる顔がねえってんなら!
コレを区切りとして受けやがれ!」
彼女に踏ん切りをつけさせるためにも、全力でぶん殴る
[気合い]を入れ直してグッと拳を構える
「まだ足らねえなら付きあってやる。
腹の内を全部吐き出しな!」
正気に戻るまで話と戦闘を続ける
元に戻ったのであれば手を伸ばす
「黒幕をぶちのめすぞ。
手伝ってくれ、神様!」


鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ

まだ、彼女には希望が残っている
その事をしっかり伝えなきゃ!

周囲の無機物を媒体に固有結界・黄昏の間を発動
放たれた炎に対し水の疑似精霊の氷弾で対抗
炎の数が多いので【高速詠唱】【多重詠唱】を使いこっちも手数を可能な限り増やす
対処しきれない分に関しては【オーラ防御】でダメージ軽減

反撃として地の疑似精霊による岩弾の【乱れ撃ち】

【コミュ力】も使い、相手に必至に呼びかける
貴方が守ってきた人々、まだ救える可能性があるんだ!
だから、絶望しないでくれ!
村の人々を、貴方の愛する人々を救い出すために力を貸してくれ!

悲劇のままで終わらせやしない
村人だけじゃない、この人も救われるべきなんだ!



 ――寒村に響き渡る自壊衝動の絶叫。
 今再び死霊と化した妖狐は水ではなく炎を使って悲哀と共に湧き出る自罰の激情に身をゆだねたまま、暴れくるっていく――

「何を血迷っているんだか…この未熟者め」
 そう嘆息したように深紅の鞘に納められた真紅の日本刀、【焔迅刀】を抜き放ち切っ先を霧雨へと向ける。
「大事なものを失って悲しむのはいい、泣いてもいい」
 霧雨は自らの手で守るべき里の子孫を手にかけてしまった。その絶望はただ悪戯に子孫が殺されるよりも重く、昏い。
 ああ、けれど。
「絶望する事だけは許されない。それは失ったものへの冒涜だ」
 そして、本質的に彼女は喪ってはいない。彼女が正気に戻りこのような手配をした黒幕を撃破さえすれば里の者の命は戻ってくるのだ。
「だから、お前も戻ってこい。その迷走の果ては孤独だ」
 故に暴力的になるが、手を引いてやろうとオーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)は【焔迅刀】を振りかぶる。

「村人が生き返るか……救える命があるなら手伝うぜ」
 そうオーガストの【焔迅刀】と同じく深紅の機械鎧を身に着けた青年、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は当たり前に、人として当然の事をすると口にする。
 この男は強靭にして勇敢なるヒーローが世界に認知されている世界、ヒーローズアースにて【ブレイザイン】という名でヒーロー活動をしている。
 それは単純に「誰かのために」。その人として他者を想い慈しむが故に最も勇敢な感情の体現者である空桐は凛とした表情で叫ぶ。
「なにより神様が可哀そうじゃねえか!」
 同時に飛び込むは広範囲を薙ぎ払う様に発言した緑炎。
 だがしかし空桐はそれを全身を覆った黄金のオーラ、そして気合と根性で身を焦がす激痛を耐え忍んで拳を振りかぶる。
 彼女が誰も失いたくないからこそ、誰も彼女に失わせないために。
「これ以上、アンタに誰も殺させねえ!」

「まだ、彼女には希望が残っている……その事をしっかり伝えなきゃ!」
 そこに差し込まれるは無機物が地・水・火・風の四大元素の疑似精霊に変換される固有結界。
 放たれた炎に対し水の疑似精霊の氷弾が対抗し、打ち消していく。
「本来、炎じゃなくてこの水が貴方の得意な術式なんでしょう?なら、炎で破壊を巻き散らすのは駄目ですよ……」
 そう語り掛けるのは鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)。
 語り掛けていく。氷弾だけでなく水流の操作、水と氷と霧の盾、そして雨を主体とした気象操作。
 それはグリモア猟兵から聞いた霧雨が得意とする水の妖術、そのレパートリーだ。
「聞いてください……貴方が守ってきた人々、まだ救える可能性があるんだ!」

 ――一方その頃、深耶の『正気に戻れば村人は蘇る』という話を里の大樹、その大きく太い枝に腰掛けてグリモア猟兵から支給品として渡されたお団子を頬張りながら少女は戦況を見守りながら反芻する。
「……うん、OK希望があるなら助けないと微力だけど行ってくるね」
 やがて食べ終えた少女は器用に立てかけていた【黄金バット】……金色のメッキを塗装した金属バットではなく金の延べ棒を溶かして作られた特注のバットを握り、枝から飛び降りながら強襲を仕掛けていく。
「正気に戻りなよ?みんな助か…あっ、聞いてない?」
 やがて語り掛けようとしたものの、奇襲に対応した霧雨が緑炎を展開したため黄金バットを振りかぶり炎を散らした。
 そのとてつもない重量のバットを片手で握るの少女の名は神海・こころ(心海に沈む・f31901)という。
「さて、お仕事の時間……異世界召喚の代償は重いなぁ……」

 ――慟哭は、未だ鳴り響く。
 反響するように顕現したのは『敵を追尾し貫く銅剣』、『敵の攻撃を反射する銅鏡』、『自身の妖力を反響させる銅鐸』の三つの神器。
 それらが霧雨が絶望によって変容した妖狐のオブリビオン、そして緑炎と合一化していく。
「ユーベルコードの合成か……問題はない。デイズ、【竜鱗飛甲】を召喚して守りを固めろ」
『うきゅ!』
「ナイツは俺の肩の上で待機。ユーベルコード【鏡面迎撃砲陣】で相手と同じ聖銅器をぶつけて相殺してくれ」
『うにゃ!』
 そうナイツと呼ばれるオーガストの肩に乗っている……竜らしき怪生物が鳴き声を上げると同時に金属がぶつかり合う音が鳴り響く。
 目を向けるとオブリビオンが顕現させた聖銅器が同じ造形……だけでなく霊力を有したもう一つの聖銅器がぶつかり合い、その権能を相殺していく。
「へぇー、武装をコピーするユーベルコードかぁ」
「正確に言えば【ナイツの視界内に在る武装や攻撃現象を作った場合精巧に複製する】ユーベルコードだ」
 そう口にしたこころに対して自らの異能を開示するオーガスト。その説明にこころがふと思い立ったのは――
「あ!この黄金バット、もう一つ複製して!」
 そう言い終えると同時に心の空いていたもう片方の手に黄金バットが出現する。
 その出現した黄金バットを握りしめてこころは二刀流のバット術をオブリビオンへと披露する。
「成程、そう言う戦法もあるのか……」
 オーガスタはそう呟くと自らも【焔迅刀】を複製し二刀流の構えへ。
 そうして繰り広げられる双の刃と同時に喝破の声を届ける。
「希望を捨てるな。最後まで抗え。少なくとも俺はそうしてきた」

「そう、希望を捨てるんじゃない!例え、それが自らが見てしまった親しい者の死だとしても!」
「だから絶望しないでくれ!村の人々を、貴方の愛する人々を救い出すために力を貸してくれ!」
 オーガスタと同じく攻撃と共に語り掛けるのはひりょと空桐。
 黄金のオーラを付与させた拳の一撃が妖狐の顎を捕らえ、水の術式が聖銅器と合一化した緑炎を打ち消していく。
「今回の事件が解決すれば村人は戻ってくる!だからアンタも戻ってこい!アンタはこの村の守り神だろ!合わせる顔がねえってんなら!コレを区切りとして受けやがれ!」
 そう空桐が叫ぶと同時に右ストレート、ジャブ、右フック、左アッパーのコンビネーションが妖狐の顔面に華麗に、即座に叩き込まれていく。
「(暴走を止めるためとはいえ随分とえげつない一撃を……)」
 と、内心戦慄するひりょ。しかし彼女を村人の元へ帰すためには必要な一撃であると認識した彼は巨大な氷の聖槍を空中に作り上げ、妖狐の元――無論救う為に急所ではなく妖剣を持っている右手だ。
「これを受け取って目を覚ましてください!」
 轟!と高速ならぬ光速のスピードで莫大な冷気を放つ氷の聖槍が妖狐が手にする妖剣に直撃する。
 それと同時に右手を中心としてオブリビオンの右半身が凍結していく。
「死なれても後遺症が残ってもこちらとしても困るのでな。解凍してやろう」
「ついでに、妖剣は壊しちゃおうか」
 瞬間、莫大な熱気が凍結したオブリビオンーーいや、桐雨の右半身を解凍していくと同時に、右手が握っていた妖剣が二振りの黄金バットで粉砕される。
 同時に戻っていくは緑の炎に変換されていた呪力。
 炎ではなく本来の水属性の霊力が、彼女の絶望を洗い流すが如く清涼な涙雨へと変わっていく。
「……ああ、あの者たちは……戻ってくるのか」
 無表情に、しかし生気の戻った顔で呟く霧雨。
 涙しているのかは、頬を伝う雨の雫でわからない。
 だが、その身を支配していた激情は自壊と絶望ではなく奪還と慈愛、そして歓喜の涙。
「……なあ、猟兵とやら。妾は……あの者たちのために戦っても良いのだろうか」
 その言葉に、深紅の鎧の快男児は手を差し伸べる。
「黒幕をぶちのめすぞ。手伝ってくれ、神様!」
 その言葉に他の猟兵も賛同していく。
「今回はまだ何も失ってなどいないのだから、諦めるなど言語道断!」
「悲劇のままで終わらせやしない。村人だけじゃない、貴方も救われるべきなんだ!」
「だから言ったよ?皆助かるって」
 その言葉に対して、桐雨は応えない。
 ただ、安堵の嗚咽が如く雨音が強くなっていった――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『月影』

POW   :    三途渡し
【魔法や超能力による干渉】を無効化し【掌打】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    朧月夜
【無機物や霊体にも効く死毒を込めた苦無】【暗器を忍ばせながら放つ体術攻撃】【崩壊の呪詛を込めた忍刀】【による高速連撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    火遁 零式
【刀身が黒い業火で出来ている四尺の大太刀】の霊を召喚する。これは【焔の斬撃】や【戦場内全てを射程とする劫火】や【飛び道具を自動で迎撃し、焼却する魔炎】で攻撃する能力を持つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠シグレ・ホルメスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神海・こころ
おぅ!?忍者だよ忍者!!近距離、中距離、遠距離…
オールレンジ備えた万能忍者じゃん!!
こっちは戦闘経験浅いんだよ!!マジやり辛いんだけど!!

意識しているのと意識していないのとの差は大きい
正直スピードで敵うとは思えないので
黄金バットをリュックに片付け
代わりに『試作品:76バット』※を取り出します
(※黄金バットよりさらに重く、また脆い素材であるため、一撃当てると散弾のように破片が飛び散る特別仕様)

極力基本的な攻撃は、ガントレットで逸らしたり弾き飛ばし
無理ならやせ我慢!!!
高速接近からの掌打が撃ち込まれる瞬間を待ち
『死中に活路あり!!』で避け、命中重視で76バットの一撃を
叩き込むのを狙います


禊義・秋陰斎
目で視なくともよく分かるぞ…お主も人斬りか、ならばやる事は一つ…さぁはじめよう。

【見切り】で相手の攻撃をギリギリで躱し、捌きながらボロがでるまで時間をかけよう。
隙が出来るのは一瞬、その見極めは経験などではなく、【第六感】だけに頼ったもの、だが確固たる自信がある、確実に斬る!
トドメはUCで殺気や悪意だけを頼りに誰彼構わず動くものを斬ろう…あまり器用なことはできんのでな


オーガスト・メルト
さて、掃除の時間だ。
平和を脅かす不届き者には早々に退場してもらおうか。

【SPD】連携・アドリブ歓迎
引き続き【焔迅刀】を構えて徒歩で戦闘する。
敵の攻撃を【見切り】とUC【三竜一体の極意】で回避しつつ間合いを詰める。
デイズ、ナイツ、【竜鱗飛甲】による【盾受け】と【シールドバッシュ】による援護を頼む。
『うきゅー!』『うにゃー!』
接敵したら炎の【属性攻撃】を乗せた【二回攻撃】を叩き込む。
グローム、敵の動きが鈍った!鋼糸で【捕縛】して止めろ!『チチッ!』
これで味方(特に妖狐)への援護になるだろう。

とっとと骸の海へと還るがいい。


鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ
霧雨さんが無事に正気に戻ったようだ、なら今回の騒動の主犯格を蹴散らすだけ!
霧雨さん、この村と貴方に危害を加えたことを後悔させてやりましょう
そうして今後同じような出来事を仕掛けてくる奴がいなくなるくらいに、徹底的に!

前回に続き固有結界・黄昏の間を発動
遠距離戦は不利か、なら!
水の疑似精霊の力及び【破魔】を退魔刀に付与、接近戦を行う
霧雨さんには敵の遠距離範囲攻撃への対処をお願いする
敵の近接攻撃は【見切り】回避、【リミッター解除】した動きで何とか凌ぐ
他猟兵と連携組んでいるなら同様に接近戦を仕掛けている方と共に攻撃を畳みかける
霧雨さん、そして村の人々の思いを受けてみろ!


火土金水・明
「それでは、今回の黒幕を成敗しましょう。これ以上、被害を出さないためにも。」(霧雨さんのタイミングに合わせて攻撃を始めます。)
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『月影』と召喚された者達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


空桐・清導
POWで挑む

アイツに魔法は効かねえ
風で加速とか、攻撃をそらせるとか
援護頼むぜ、神様!
それと、合図を出したら太陽を出してくれねえか
とっておきに必要なんでね!

[勇気]を奮い立たせ、間合いに入る
掌打が来れば、[気合い]で避ける
速いだろうが、俺には神風がある
それを信じてとにかく動け!
それ以外の攻撃は[オーラ防御]で受け、
[鎧さえも砕く]光焔を纏った拳を叩き込む
この光焔は魔法じゃねえ、オレの意志だ!
防御が低下した瞬間、サンライザーの[零距離者]
目的はダメージだけじゃねえ、目くらましだ!
空高く[ジャンプ]し、太陽を背にする
影を晴らすぞ、神様!
UCを発動して天空からの踵落とし
その威力で更に真下に叩きつける!



「……貴様か」
 そう、端的に。現れたオブリビオンへと問いかける霧雨。
「肯定だ。全く何が原因でこのようなことになったのやら」
 億劫そうに村の一方向――村人が仮死状態となっている祭祀場へ目を向ける『月影』。
 それだけで、十分だった。

「――貴様ァァァァ!!」
 文字通り殴りつける様に雨を叩きつけ、水の三相――固体、液体、気体のうち、液体から個体へと変えて氷の針の弾幕が出来上がる。
 それを防ぐは黒き業火。否、それで構成されている四尺の大太刀が、氷で出来た針を溶かしていくのだ。
「沸点を上げるな。それは奴の策だ」
 霧雨の肩へ手をかけて宥めるのはオーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)。
「そうですよ、ここで勢いに任せて貴方が討たれたら村の人も助からないんですから」
 そこに鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)も霧雨に語り掛ける。
「すまん……だが、抑えきれなかった……」
「その気持ちが悪いんじゃない」
 そこへ熱い、厚い言葉が。
「大切な人達を傷つけられて何も感じないことこそ間違いだ。そこで抑えた方が正しいから抑えなければ間違いだ、という方が間違いなんだよ」
 空桐・清導(ブレイザイン・f28542)。紅き機械鎧を身に纏うヒーローは凛として『月影』に向かい合う。
 その姿、霊力に長けた霧雨は思う。
「……正に陽の如きだのう」

「おぅ!?忍者だよ忍者!!近距離、中距離、遠距離……オールレンジ備えた万能忍者じゃん!!」
「目で視なくともよく分かるぞ……お主も人斬りか、ならばやる事は一つ……さぁはじめよう」
 そこにそれぞれ金で出来たバットと上物の日本刀を構えた猟兵が後方から駆け付ける。
 神海・こころ(心海に沈む・f31901)と禊義・秋陰斎(辻斬り侍・f00427)。彼らはそれぞれ『月影』の実力を一目見て看破し、武器を構え直す。
「こっちは戦闘経験浅いんだよ!!マジやり辛いんだけど!!」
「なら先達として言っておこうか。猟兵とオブリビオンとの戦闘で重要なのは戦闘経験の差や個としての性能では断じてない」
「え、じゃあ何?」
「行動力と想像力だ」
 基本的にボス級オブリビオンと猟兵とでは基本的に個体としての性能差ではボス級オブリビオンに軍配が上がる。
 だが実際にはボス級オブリビオンに対して一人の猟兵が翻弄し、撃破することもありうる。
 それを起こすのが猟兵の行動力と想像力。想像を創造するための行動が、本来の性能差を覆してオブリビオンを圧倒するのだ。
「それが出来てこその猟兵。誰にでも出来うること故に猟兵の誰もがどの強大なオブリビオンにも勝ちうる可能性があるのだ」
「そ、そう言うものなの?」
「ええ、だから怯えることはありません」
 そこに顕現するは氷の矢。それは霧雨が発動したものではない。
 火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)、黒衣のウィザードが発現させたものだ。
「それでは今回の黒幕を成敗しましょう。これ以上、被害を出さないためにも」
「……面白い。やって見せろ」
 その言葉に『月影』は敵意と共に死毒を込めた苦無を向ける。
 今ここに妖刀による残酷なる物語の終幕が起ころうとしていた。

「正直スピードで敵うとは思えないので……」
 と、金で出来たバットをリュックにしまうこころ。
「代わりに……『試作品:76バット』~」
 取り出したのはオスミウムという金属で構成されたバット。
「なんだそれは……脆い素材ではないか」
「その通……り!」
 『月影』の言葉を意に介することなく『試作品:76バット』を振り下ろすこころ。愚かと思いながら掌打を撃ち込み破壊しようとする『月影』。
 瞬間、目の前で散弾銃が放たれたように砕け散った『試作品:76バット』の破片が『月影』の腕を破壊していく。
「――!!」
「黄金バットよりさらに重く、また脆い素材……故に、一撃当てた場合、散弾のように破片が飛び散る特別仕様なのよ!」
「成程、考えたな」
 そこに一閃を放つのは禊義。敢えて目を閉じた状態によって集中力を高め、精密かつ強烈な斬撃を叩き込むことに成功している。
「そこです」
 追撃として叩き込まれるのは490本の氷の矢。明によって具現化された氷属性の矢が『月影』を縫い留めんと迫り来る。
「あまり、舐めるな」
 豪、と。
 斬、と。
 斬り伏せたのは黒き業火で構成された大太刀の霊。それは飛び道具を自動で迎撃し、焼却する魔炎を放ち氷の矢を溶かし、落としていく。
 そして『月影』が全ての氷の矢を回避し終えた後、死毒を込めた苦無と崩壊の呪詛を込めた忍刀を手にして猟兵たちに迫っていく。
「相手になろう」
 そこに同じく炎の日本刀、【焔迅刀】を構えて死毒の苦無と呪詛の忍刀を受け止めたのはオーガスタ。
 無機物である【焔迅刀】をも蝕む死毒に接触するが、さして問題はない。
「さあ、掃除の時間だ。平和を脅かす不届き者には早々に退場してもらおうか」
 炎の属性が、死毒を浄滅していくと同時に、オーガスタの両の肩から竜……であるとされるデイズとナイツ。二つの竜が飛翔していく
『うきゅー!』『うにゃー!』
「……なんか可愛いな」
「……あれでも竜というのは本当らしいな」
 そう呟くひりょに対して霧雨がポツリと呟く。
「いや、でもこれはチャンスだ!」
「ああ、何でもこのような事態が他でも起きているらしいな……」
 妖刀によってもたらされる残酷なる物語。それは主犯格の猟書家『刀狩』が討たれても止まることはない。
 霧雨の場合はまだ奇跡的に取り返しがついた。だが、他では取り返しがつかない。
 それはありていに言わなくとも悲劇だ。是が非でも根源を叩かねば終わらぬだろう。
「霧雨さん、この村と貴方に危害を加えたことを後悔させてやりましょう。そうして今後同じような出来事を仕掛けてくる奴がいなくなるくらいに、徹底的に!」
「無論だ!」
 気迫と共に叫び、唱えるは妖術を行使するための祝詞。
 やがてそれは個人だけが有する異能の名を唱えるに至る。
 それはひりょも同じく――
「『固有結界・黄昏の間』!!」
 ――地・水・火・風の四大元素の疑似精霊が空間内に満ちている固有結界が展開する。
 しかしそれは魔術戦を挑むわけではない。
「水の疑似精霊、及び破魔の力を退魔刀に付与!これで接近戦だ!」
「なら妾は弓じゃ!」
 ひりょの手には水の疑似精霊と破魔の力が複合し付与された退魔刀が。霧雨の手には水とその属性で構築された弓が顕現する。
「アイツに魔法は効かねえ。が、まるっきり通用しないわけじゃない。それならやりようはいくらでもあるぜ!」
 そこに深紅の機械鎧を駆動させていく空桐が傍に。
「神様、気象操作はできるな?それなら合図を出したら太陽を出してくれねえか。とっておきに必要なんでね!」
「む?分かった」
 そこに【焔迅刀】を構えたオーガスト、『試作品:76バット』を構えたこころ、日本刀を構えた禊義、氷の矢を顕現させていく明が同時に攻撃を仕掛けていく。
「やはり猟兵の連携は厄介よな……」
 そう呟く『月影』。これまでの工房で少なくない手傷を負っている故にこの一斉攻撃は強大なオブリビオンである彼でも軽視は断じてできないものとなっていた。

「『我、求めるは、冷たき力』――『コキュートス・ブリザード』」
 降り注ぐは氷の矢。明のユーベルコードによって練り上げられた氷属性が霧雨の支配する里の水を用いて強化されていく。
「させるものか――」
 そこに掌打を打ち込むことで妨害しようとする『月影』。
「こちらもな」
 それを阻むのは禊義の日本刀による一閃。
 この二人が『月影』のユーベルコード発動の初動を潰していくが、やはりボス級のオブリビオンにして猟書家『刀狩』の遺志を受け継ぐ者。
 二人の双撃の隙間を縫うようにしてこころへと接近。掌打を打ち込んで戦闘不能にしていく――
「―――っ!!残念でした覚悟!!」
 ――こころが掌打を紙一重で搔い潜らなければ、の話だったが。
「……!?攻撃を避けることを前提に組み込んで、回避を自動成功させるユーベルコードか!」
「せいかーい。そして喰らえぇ!」
 土手っぱらに叩き込まれ、重く脆い素材が散弾のように飛び散り『月影』の腹を裂いていく『試作品:76バット』。
 思わず吐血と共に呻きが口から洩れ、たたらを踏んでしまう。
 無論のこと、それは今の状況において致命的な隙であった。
「今だ!」
 ひりょが合図を出して猟兵たちが一斉攻撃を仕掛けていく。
 氷の矢が、日本刀の精密な一閃が、『試作品:76バット』による散弾銃の如き打撃が『月影』を削っていく。
「グオ、ウォォォ!!」
「無様だな。とっとと骸の海へと還るがいい」
 そこへ炎の日本刀による一撃の後、鋼糸が『月影』へと巻き付いていてく。
「良くやったグローム」
 オーガストが労いの言葉をかけるのは手の平サイズの蜘蛛ロボ。
 それは単なる鋼糸ではなく炎・水・雷・土・毒・氷・光・闇の属性の鋼糸を生成する。
 それが意味するのは、アックス&ウィザーズのオブリビオン・フォーミュラと同じ御業を行うという事だ。
「空桐さん、霧雨さん。今です!」
 そこに迫るのは水の疑似精霊と破魔の力を付与させた退魔刀を突き出すひりょ。
 そして止めはこの男だ。
「食らえ!」
 ――光焔を纏った拳を、馳走するのは空桐。その光焔は魔導や超能力によるものでなく、彼自身の眩い意志が具現化した存在故に。
「無効化出来ねえだろう!」
「ぐ、ならこちらも」
 掌打を叩き込むまで、といった瞬間。
 まばゆい光が『月影』の眼を焼いていく。
「が、あああああ!?」
「これは俺の光焔じゃないぜ」
 それは空桐が霧雨へと作戦を持ちかけた時の話。
 そしてそれがこの策だ。その意味は――
「太陽の光だ。急に差し込まれたのは俺のユーベルコード『サンシャイン・フレア』で増幅させたものだけどな!」
 それはつまり、目を焼き光を奪うという事だ。
「影を晴らすぞ、神様!皆!」
 その言葉に五人の猟兵とこの村の守り神は頷き、強烈な踵落としが決まった後、【焔迅刀】による灼斬が、精密な一閃が、『試作品:76バット』による打撃が、疑似精霊と破魔の力が付与された退魔刀が、氷の矢の弾幕が、『月影』を穿ち砕いていき――

「(……なぜだろうな、不思議と失敗する恐れがない)」
 そう、水の弓矢を構えて霧雨は思う。
 これが終わった後、蘇った里の者に許してもらえるかどうかなどの未来を。
「(けれど、どうして……)」
 蘇ることが出来たのだろうか、そう思ったときに……
 ――ひどく、ありふれていて、懐かしい色が、香が、味が、熱が、音が、感じることが出来た。
 ――彼は、死した後も霧雨の霊力を受けたことによって高次の霊的存在へと化していた。
 万能ではなくとも、里の者に大事があった場合、子孫に流れる血を介して魂を保護することが出来た。
 故に、凶刃に里の者が斃れようと魂を守り、蘇らせることが出来たのだ。
「……そこに、いたのか」
 そう苦笑して、霧雨は矢を放つ。
 穿たれるは『月影』の心の臓。
 即座に崩れ落ちて骸の海へと還っていく。
 即座に蘇っていく里の者たち。彼らは霧雨を見て心配そうに駆け寄って労わる。

 それだけですべては報われた。
 この世界に、残酷なる妖刀の物語は必要ない。
 だから、この言葉でこの物語を――
 一人の妖狐の歩みは、完全無欠に優しい終わりを迎えるのだ。
「……ありがとうな。猟兵殿」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年01月28日


挿絵イラスト