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銀河帝国攻略戦⑤~スパゲティまみれの帝国戦艦を排除せよ

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「みんな、集まってきてくれて感謝なのよ!
 もう銀河帝国との大戦争の話はもう聞いたかしら?かしら?」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に、グリモア猟兵の湯上・アリカ(こいのか荘のアリカさん・f00440)が語りかけてくる。
「先日の『ヘロドトスの戦い』の結果はもう知っているかしら?
 一応ざっくり振り返ってみるとね、そのおかげで、猟兵もワープドライブを使って銀河帝国に大戦争を挑めるようになったわけなのよ!」
 本当にざっくりと解説するアリカさん。
 え、これではわからない?
 なら詳しくはヘロドトスの戦いの報告書を見てほしい。

「でもでも、そんなことを銀河帝国が見逃すわけもないのだわ。
 わたしたちが戦力を作る前にスペースシップを壊そうと、宇宙戦艦をワープアウトさせてきたのよ」
 なので今すぐやらなければいけないことは、その向かってくる帝国の戦艦の中に乗り込んで、内部にいる帝国の尖兵を打ち倒し、戦艦を破壊することだ。

「これから行ってもらう戦艦は、中にモンスターが溢れかえっていて、どうも戦艦ごとこちらのスペースシップに体当たりした後、中にモンスターを放つという一種の自爆攻撃をやろうとしているみたいなのよ。
 そんなの、やらせちゃいけないのだわ。
 というわけで、みんなにはそのモンスターを全部ぶっ倒して、そのあと戦艦を破壊して帰ってきてほしいのよ。
 あ、帰る先はミディアの宇宙船になるのよ。
 破壊するのは、脱出前でも後でも構わないのだわ」

 さて、あとの問題は、放たれるというモンスターなのだが。

「いちごスパゲッティなのよ」
 あの、アリカさんもう一度お願いします。
「だから、いちごスパゲッティなのよ!
 『空飛ぶいちご味スパゲッティモンスター』というやつなのよ!
 自己増殖するいちごの香りのするスパゲティがふわふわ浮かんでるやつなのよ!」
 ふざけたモンスターではあるけれど、自己増殖する自我のないモンスターなら、自爆攻撃にはうってつけだろう。
「絡まれたりすると、匂いがついて大変なのよ?」

「というわけで、今回のお仕事はスペースシップワールドの未来がかかっている大事なお仕事なのよ。
 敵がふざけたスパゲティでも、甘く見ないで、きっちり倒してきてほしいのだわ」


雅瑠璃
=============================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================

というわけでこんにちは、またはこんばんは。
雅です。

今回の戦争はこんな形になるんですねぇ……。
というわけでとりあえず1本戦争シナリオ作ってみました。
……で、出てくるのがこれかよーって感じではありますが。
まぁ、いつもの集団戦ですから、気軽にどうぞです。
触手的なのは今回はないと思います!

集団戦でいちごスパを倒したら、あとは戦艦を破壊して脱出という事になります。
脱出は特に問題なければ普通にミディアさんの船に戻れますので、あまり気にせずに。
破壊する方法はお任せしますね。

ともあれ、よかったら参加して、戦争を有利にしましょう!
よろしくお願いします!
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第1章 集団戦 『空飛ぶいちご味スパゲッティモンスター』

POW   :    いちご味
【鼻腔をつく爽やかないちごの香り】が命中した対象を爆破し、更に互いを【味の固定概念への疑問】で繋ぐ。
SPD   :    できたてパスタぁ!
【汁気を出すことで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    空を飛ぶ
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●宇宙船の中はイチゴ味だった
 猟兵達は次々と自爆攻撃をしようと高速移動中の帝国宇宙戦艦の中に転移していく。
 その中は無人。
 自動操縦で動いている宇宙船の内部には、ふわふわと浮かぶいちごスパゲッティが山盛りに存在していた。
 『空飛ぶいちご味スパゲッティモンスター』
 赤いパスタの身体に、なぜか存在する大量の眼球のようなもの。そして髪のようにも見えるイカ墨パスタ。そんな奇天烈な姿をした自我も持たないモンスターだ。
 どのようにしてこんなものが生まれたのか、帝国の何物が好き好んでこんなものを作ったのか、それは今となってはわからない。
 ただ、ふわふわと浮かび、自ら増殖していく、そしていちごの匂いがきつい、こんなモンスターを放っておいてはどうなるかわからない。

 ゆえに。
 さぁ、パスタ狩りの時間だ。
神無月・継葉
【裏人格で行動・SPD判定】

イチゴ味パスタ…?
どう見てもUDNで出てきそうなモンスターなんだが…。

まあ、ともかく…私がやることは変わらん。
その匂いごと、焼き尽くしてやるだけだ。
ツグから借りたサラインを総動員して、その訳の分からんパスタを焼き尽くしてやる。

【2回攻撃】でサラインと、私のA-01での斬撃をお見舞いしてやる。
攻撃されても問題はない、一度くらいなら【残像】でどうにかできる。
あとは、【ダッシュ】で相手の懐に潜り込んだら、A-01よりもこっちだな。
【ゼロ距離射撃】で、この訳の分からんパスタに風穴を開けてやる。



●いちごパスタに風穴を
「イチゴ味パスタ……?
 どう見てもUDNで出てきそうなモンスターなんだが……」
 転送されて出てきて、いきなり正面に浮かぶいちご味スパゲティモンスターを見ればそんな感想も浮かぶだろうか。神無月・継葉(紅と蒼・f03019)はそんなことを考えていた。……確かにこの正気が削られそうなデザインと濃厚ないちごの匂いは、UDCの邪神の一種といわれても信じそうである。
「まあ、ともかく……私がやることは変わらん」
 そう言いながら愛剣の実体刀「A-01」を構える継葉。
 いや、失礼。継葉ではなかった。確かに彼女の名前は神無月・継葉だが、いま彼女の表に出てきている人格は継葉ではなく、裏人格の静葉の方だった。
 多重人格者である彼女たちだが、今回の戦闘を担当するのは双子の姉の人格が宿った静葉の方らしい。
「行くぞ。その匂いごと、焼き尽くしてやるだけだ。ツグから借りたサラインを総動員するぞ」

 ツグ……妹人格の継葉から借りたと認識している『サライン』、武器装着型に換装された高性能ドローンを自身の周りに展開し、愛剣の「A-01」とのコンビネーションによる2回攻撃で、パスタの麺を切り裂いていく。
 パスタはその濃厚ないちごの香りを放ちつつ、触手のように麺を伸ばしてくるが、それは残像を身代わりにしてかわし、そのまま静葉は逆にひときわ大きなパスタの塊の懐へと潜り込む。
「この距離なら、こっちだな……!」
 剣から銃に持ち替えて、ゼロ距離からの射撃が、パスタのド真ん中を打ち貫き、やがて結合する力を失ったパスタは、解けて霧散し消えていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

緋月・透乃
帝国との大戦争とは燃えるね!盛大に戦って勝ちたいね!
それにしても自爆攻撃とはね。敵も手段を選んでられないってことかな。気概があっていいね!戦うかいがありそうだよ!

まずは【色々食べよう!】を攻撃力重視で発動させるよ。
そして息をとめて急接近からの捨て身の一撃を放ち、すぐに離れて呼吸、この繰り返しで1体ずつ倒していくよ。
香りで攻撃してくるらしいから、嗅ぐ前に倒すってことだね。
万が一嗅いだらすぐにこんがりとした肉のにおいを嗅げば軽減できたりするのかなー。



●パスタより美味しいものがここにある?
「帝国との大戦争とは燃えるね! 盛大に戦って勝ちたいね!」
 そんなことを言いながら元気よくやって来たのは、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)だ。大胆すぎるビキニスタイルでわずかに隠された豊満なバストがたゆんと揺れる。
「それにしても自爆攻撃とはね。敵も手段を選んでられないってことかな。
 気概があっていいね! 戦い甲斐がありそうだよ!」
 これから始まる戦いにワクワクしているところすまない。目の前に現れる敵は、スパゲティモンスターなんだ……。

「うわ、すごいいちごの臭い……。
 香りで攻撃してくるらしいから、これは肉の臭いで打ち消せば軽減できるかな?」
 何をいっているのかよくわからないが、透乃はおもむろに、自前で用意していた食料を取り出し、食べ始めた。
 ご飯、パン、麺類などの主食に、野菜、果物、きのこ、あるいは肉や魚介類。どこにこんなに用意していたのか、パクパクと食べていく。
 別にこれはパスタを見てお腹がすいたわけでもない……はず。これはあくまでも彼女のユーベルコード【色々食べよう!】の発動に必要な行為なのだ。
 食べることで自らを強化していく透乃。
「よーし、たっぷり食べたし、いくよー!」
 食事を終えた透乃は、そのまま息をとめてスパゲティモンスターに急接近。
 そこからぬめぬめと汁気を出して滑るスパゲティの麺に絡まれながらも、捨て身の一撃でそれを引きちぎっていく。
「ぷはぁ……」
 一撃を与えたらすぐに離れて呼吸。と、この繰り返しで1体ずつスパゲティモンスターを倒していく。

 次第に透乃の露になっている肌が、イチゴソースでぬるぬると汚れてはいくのだが、それと引き換えにスパゲティモンスターはどんどん数を減らしていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

五條・桜花
雪月(f03400)と同行
関係性のイメージは祖父と孫

一期、もとい苺スパゲッティな敵……ですと?
美味しそうなの?ねえ、それっておいしいの?!!!
はΣこれが敵の罠なのですね

甘味好きとして奴を速やかに退治し、私は美味しい苺デザートを食べるのです
絶対バイキングで食べ放題でやっほーするのです!!!

いざ、行くのですよ雪月!
え……?バイキングじゃなくて、むろん戦闘ですからね!
触手は気にしないでいいというのならば私でも安心して戦えますね♪

空中に逃げられると厄介ですが範囲でそこも含めて攻撃して差し上げますよ!
さあ、私の好物を怪我したその罪、重いと知りなさい!!


叶・雪月
桜花(f03321)と同行
関係性のイメージは祖父と孫

なるほど、こう戦ったあとしばらくは麺類が食べたくなくなる気がする敵だな
甘味っぽいから桜花のテンションがおかしい
うん、気にしたら負けだな
お供するが、で行くのはどこだバイキングの方か?

まああれだ、別の方向性の危険がないなら、俺はお前の過剰な心配はしないでおく

苺の匂い……苺の匂い……
やめろ、俺はこの後デザートバイキングに連れていかれるとき、美味しく食べたいんだ
俺の味覚は正常だ!!!
いざ、我が刃で斬り刻んでやる!

俺、とりあえずこれ終わったら苦い珈琲飲みたい……



●このあとは苺のバイキング
「苺スパゲッティな敵……ですと?
 美味しそうなの? ねえ、それっておいしいの?!!!」
 甘味好きで苺が好物な五條・桜花(六花の元に咲く桜・f03321)は、転移して敵を目の前にした瞬間から、明らかにテンションがおかしかった。
 そんな彼女を、まるで孫を見つめる祖父のような顔で眺めているのが、傍らに控える叶・雪月(六花舞う夜に煌めく月の刃・f03400)、桜花の神社に祀られていた御神刀のヤドリガミである。
「なるほど、こう戦ったあとしばらくは麺類が食べたくなくなる気がする敵だな」
「は?! これが敵の罠なのですね!!」
 甘味っぽいから桜花のテンションがおかしいが、気にしたら負けだと思う雪月である。
 ともあれ、目の前に現れた大量のいちごスパゲッティの相手をしようと、2人は身構えて、気合を入れる。
「甘味好きとして奴を速やかに退治し、私は美味しい苺デザートを食べるのです!
 絶対バイキングで食べ放題でやっほーするのです!!!」
 ……桜花の気合の入れ方の方向性は明らかに少しずれている気もするが。
「いざ、行くのですよ雪月!」
「お供するが、で、行くのはどこだ? バイキングの方か?」
 そのあたりは雪月が冷静に手綱を取った。
「え……? バイキングじゃなくて、むろん戦闘ですからね!」
 というわけで、戦闘開始である。

「さあ、私の好物を怪我したその罪、重いと知りなさい!!」
 今回のスパゲティモンスターには自我もないこともあって、触手的なお約束な攻撃を狙ってきたりはしないということで、比較的安心して戦える2人である。
 ただ、敵の数が多すぎることもあり、また空中をふよふよ浮かんでいて捕まえにくいという厄介さも持ち合わせてはいる。
 だが、それならば。
「範囲でまとめて攻撃して差し上げますよ!」
 そういって桜花はユーベルコードを発動させる。
「咲き誇れ、我が分身よ」
 【桜の乱舞(サクラノランブ)】、これにより桜の花びらと化した彼女の武器が、吹雪のように舞いパスタをザクザクと切り裂いていく。
 切り刻まれたパスタは、苺の匂いをまき散らしながら消えていった。

「苺の匂い……苺の匂い……」
 その匂いはあまりにもきつく、桜花と違って接近して戦う雪月には、ちょっと頭が痛い事案だった。
「やめろ、俺はこの後デザートバイキングに連れていかれるとき、美味しく食べたいんだ!」
 ごもっともで。
 ところで、バイキングに連れていかれることも確定事項なんですね?
「俺の味覚は正常だ!!!」
 強烈ないちごの匂いをまき散らしながら接近するパスタの群れに、そう宣言した雪月は刀を構えた。
「いざ、我が刃で斬り刻んでやる!」
 正眼の構えから、接近するパスタに向かって踏み込み、振り上げから一気に振り下ろした。
 【月下氷雪(ゲッカヒョウセツ)】、その太刀筋は狂いなく、パスタを一刀両断に切り捨てていく。
「我が刃に斬れぬものなし」

 この後も桜花と雪月はコンビネーションでスパゲティモンスターを狩り続けていく。ただ、その匂いだけはやはりきついようで……。
「俺、とりあえずこれ終わったら苦い珈琲飲みたい……」
 そんな雪月のぼやきが聞こえてくるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

久世浦・穗積
誰がパスタだ!
そうだ、カレーライスだ!

…何の争いをしているんだか自分でもよく分かんなくなってきたけど
なんとなくパスタにだけは負けてはいけないと私の中のカレーライスが
囁くのです

いちごの匂いなんかに負けてなるものか
帰ったら一晩煮込んだ美味しいカレーを食べるんだという思いを胸に
【カレー・ジャスティス】が発動
カレーの正義の名のもとに、今必殺のカレービームが炸裂だ!
…ビームなんて出したことないけど
でも今ならヤれる気がする!覚悟しろパスタ野郎!


ウィーリィ・チゥシャン
最初に言っておく。
食べ物で、遊ぶな!
以上だ!!

『属性攻撃』で炎属性を大包丁に付与し、
『二回攻撃』でスパゲッティどもを切り刻み、
そして『神火の竈』で一気に焼き払う!

そしてついでに言っておく。
この料理(?)を作ったのはどいつだ!!



●カレースパにすればいいんじゃないでしょうか?
「誰がパスタだ!
 そうだ、カレーライスだ!」
 いったいこの人は何を言っているのか。
 本人もおそらくわかっていないのだろうが、とにかく何となくパスタにだけは負けてはならないと、心の中のカレーが囁いている久世浦・穗積(戦争論・f01538)であった。
 とにかく転送されてやってきた穂積は、スパゲティモンスターを前にカレーの事を思うのだった。

 なお、この場に転送されてきたのは穂積だけではない。
 もう1人、ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)もいる。
 中華鍋を背負った料理人である彼もまた、スパゲティモンスターに対してはとても言いたいことがあるようだ。
「最初に言っておく。食べ物で、遊ぶな! 以上だ!!」
 あっ、はい。
 いえ、でも別に帝国軍の人たち、遊んでいるわけではないと思いますよ?
 モンスターを放って自爆テロを仕掛けてきているわけですしね?

 ともあれそんな2人がスパゲティモンスターの群れに挑んでいく。
「いちごの匂いなんかに負けてなるものか!」
 濃厚ないちごの香りを漂わせて近付いてくるモンスターを前にして、穂積は突然立ち止まった。立ち止まったのは、苺の香りにたじろいだからではない。別の香りを脳内に思い出していたからだ。
「この体はなんやかんやでカレーで出来ている」
「お、おい?」
 そうして唐突に出されたカレー宣言、これにはウィーリィも戸惑い顔になる。
「帰ったら一晩煮込んだ美味しいカレーを食べるんだ!」
「そ、そうか……一晩に込んだカレーは美味しいもんな」
 穂積が胸に抱いた【カレー・ジャスティス】の誓い……本来なら心の中だけで思うはずが、あふれ出るカレーへの思いが声に出た……を耳にして、頷くしかないウィーリィであった。
「まー、俺はあまりカレーは作らないけど、どうせ作るならうまい料理を作るべきだとは思う。
 だからついでに言っておく。この料理を作ったのはどいつだ!!」
 作った人物(?)は多分この宇宙船の中にはいないと思います。
 そんなことはウィーリィも承知の上だろう。言うだけ言って、手にした大包丁に火をまとわせた。
 「俺がまともな料理に作り直してやる。こい!」

 飛んで近付いてくるスパゲティモンスターを、炎をまとった包丁で切り刻んでいくウィーリィ。
 そして、包丁の炎に焼かれながら千切れていく麺の欠片に対し、さらなる強火の炎が解き放たれる。
「我こそは料理人なりィィイイイーーーッッ!!!」
 ウィーリィの料理人宣言と共に繰り出されるユーベルコード【火の竈(プロメテウス・レンジ)】の炎は、向かってきたスパゲティモンスターを灰一つ残さずに燃やし尽くしたのだった。
「……っと、しまったな。これじゃ料理作り直すどころじゃないじゃん」

「うわ、すっご……よし、私もやってみよう!」
 スパゲティが次々と燃えていくそんな光景を目の当たりにした穂積は、自分も似たような事やってみようと唐突に思いついた。
「カレーの正義の名のもとに、今必殺のカレービームが炸裂だ!」
 カレービームとはいったい何なのか。それは穂積自身にもわからない。
 だって、穂積は、今までビームなんか出したことないんだもの。
 でも、今ならヤれる気がする!(本人談)
「覚悟しろパスタ野郎!
 カレェェェェェェェビィィィィィィィィィィィム!!!!」
 ぎゅおおおおおんと轟音を立てて、ビシッとポーズを決めた穂積の身体から放たれるカレー色の光の奔流が、スパゲティモンスターを飲み込んでいく。
「あ、出た」
「な、なんだそれ?!」
 まさか本当に出るとはやった穂積もびっくりだし、目撃したウィーリィもびっくりである。

 ともあれ、カレーと中華の2人によって、出来損ないのパスタはどんどんと消滅していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

須賀原・あすむ
うわぁ・・・ 食欲失くしそうな光景だね・・・こんなものを他のスペースシップにぶつけさせるわけにはいかないね。さぁ汚物掃除だ!

ドラゴニアンチェインを撃ち込みスパゲッティ同士をつなげていきますある程度繋がったら鎖でまとめていき振り回して壁に叩きつけます
死亡していなかったらきちんと止めを刺して増殖を防ぐようにします


月山・カムイ
なんだこの……なんだこの匂いのスパゲッティ
いちご味?
え? なんなんですか? 名古屋の山ですか?
えぇ~?

等と見た瞬間すごく嫌そうな顔をするが、向かってこられるならもうそうなると迎撃するしかないのでは?
と、覚悟を決めて触手の群れに向けて吶喊する
迫りくる触手すべてを紙一重で見切り、カウンターで無響剣舞・絶影にて切り刻む

嫌な匂いに囲まれて、今夜は夢に出てきそうですね、嬉しくないことこの上ないですが
ですがまぁ、この程度ならものの数ではなく
全てを切り刻んで、コアとなる部分を微塵切りにしてやりましょう
それで、この匂いともおさらばです
……いちごは嫌いじゃないんですけどねぇ



●汚物は消毒だ
「なんだこの……なんだこの匂いのスパゲッティ……いちご味?
 え? なんなんですか? えぇ~?」
 某大盛かつ激甘味のスパゲティで有名なお店でも思い出したのか、転送して敵を目視するなり頭を抱えてしまう月山・カムイ(絶影・f01363)である。
「うわぁ……食欲失くしそうな光景だね……」
 感想といえば、須賀原・あすむ(ファントムブラック・f03833)も同じような感想を抱いていた。
 まぁ、当然だろうか。
 とにかく、迫ってくるいちご味スパゲティモンスターを前に、いつまでもゲンナリしているわけにはいかない。
「あー……ものすごく嫌だけど、向かってくるなら迎撃するしかないですかね」
「うんうん。こんなものを他のスペースシップにぶつけさせるわけにはいかないしね」
 嫌そうな顔を隠さないカムイも覚悟を決め、あすむもまた気合を入れなおす。
「さぁ汚物掃除だ!」
 そしてあすむの掛け声とともに、2人はスパゲティモンスターの群れへと吶喊していった。

 スパゲティの触手が、向かってくる2人を捕らえようと、うねうねと伸びてくる。
 が、それを紙一重でかわしていくカムイ。完全にその動きを見切っており、避けると同時にすれ違いざまのカウンターで【無響剣舞・絶影(アウトレイジ・ソードダンス)】を発動、スパゲティを切り裂く。
「音も無く、……その身に刻め」
 秒間数千万にも及ぶ斬撃が、スパゲティを微塵切りにし、それを空飛ぶモンスターたらしめている中枢まで全て切り刻んでいった。
「この程度ならものの数ではありませんね……匂いだけは、夢に出てきそうですが」
 なにせ濃厚ないちごの香りの中心にまで吶喊して切り刻んでいるので、その匂いだけは避けようもない。
「……いちごは嫌いじゃないんですけどねぇ」
 そうはいっても、このむせかえるようないちごの匂いは、なにも嬉しくないカムイだった。

「汚物……ってつい言っちゃったけど、やっぱり汚物だよねこれ。
 食べ物じゃないしね!」
 そういうあすむから放たれた、見えないドラゴンオーラが、次々とスパゲティモンスターの群れを撃ち抜いていった。
「いくよ! みんなまとめて!」
 撃ち抜かれた箇所は爆発し、イチゴソースをまき散らしながら次々と鎖となったオーラに捕らえられつながれていく。
 そしてある程度の数がまとまってオーラの鎖につながれた頃合いを見計らい、あすむはそれを勢いよくぶん回した。
「これで、お終いだよ!!」
 どがーーーーーん!と大きな音を立てて、かつてスパゲティモンスターだったものが宇宙船の壁に叩きつけられ、いちご色の染みに変わる。
「おっと、きちんとトドメを刺して、増殖防がないとね」
 そういって念のために壁に張り付いた大きな塊を剣で切って解体していくあすむだった。

 そのまま2人の活躍で、どんどんとスパゲティモンスターは消失していく。
「やれやれ、これで、この匂いともおさらば……ですかね?」
「この辺りの汚物はだいたい片付けたかな」
 あすむの戦い方の結果、汚物は結構な量が壁にこびりついてしまったのだが……そのため匂いとも完全におさらばはできていないのだが……まぁどうせこの宇宙船は最後には爆破するので問題ないという事にしておこう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニア・スクニロトマ
あたいを差し置いてモンスターなんて、いい度胸してるじゃないか!
このニア・スクニロトマ……もとい、正体不明のアメーバ怪獣が相手だ!
あたいといちごスパ、どっちの増殖が早いか勝負してやる!
……我ながら何言ってるのかわからないけど、とにかく戦艦の中で変身して、逆にいちごスパを粘液の中に取り込んで食べてやる!
怪獣だもん、好き嫌いせずなんでも食べるさ!

うまくいったら、機関部にも潜り込んで機械をショートさせてやるっ。戦艦の爆破シーンなんて、超超超超楽しみだね!


間仲・ディコ
パスタ…いちご…また不思議な組み合わせ!
インパクト大な奴さんですが、ぱーっといきますか!
うーん、目を閉じれば匂いにうっとり…できないくらいのいちご感がすごいっすね! 密室だし!

おわー! スパゲッティだ!
飛んでる! 予想以上に結構動く!

【トリニティ・エンハンス】で攻撃力上げつつ、【属性攻撃】おみまい!
向かい風で相手の飛び回るところを邪魔するっす!
【範囲攻撃】でできれば風向きを調整しつつ一ヶ所に集めたいところ! 隅っことか!
集まったらルーンソードでスパッと切りつつ、茹で加減の確認しますかね。アルデンテかなー?

戦艦からの脱出は他の猟兵さんに続く形で!
ぶち壊し系なら勇んで参加するっすよ!!


ヴェール・フィエーニクス
いちご味のスパゲッティーがたくさんうねうね…
と、ともあれ、アリカさんのお願いでもありますし、
頑張ってきます、ですっ…!

集団戦なので、こそこそしてる余裕は無い感じですので、
スピードと手数で押していきます、ですっ1
シーブズ・ギャンビットで素早く動き、
捕まっちゃわないように立ち回りつつ攻撃!

一撃では倒せないかもですけど、そこは【2回攻撃】&【マヒ攻撃】の技能でカバー、です。

相手が空を飛んで来たら、深追いはせず、着地しそうな時に追撃!

万が一捕まっちゃったら、隙を見極めて【カウンター】で反撃!
「う、うねうね多すぎ、で…きゃぅっ!?」
「す、スパゲッティーに逆にいただかれちゃうのは…お断り、ですっ…!」



●ごちそうさまでした
 猟兵たちの活躍によってスパゲティモンスターのかなりの数が倒されている。
 あと残るは、いま3人の猟兵が向かっている宇宙船の機関部周辺くらいだ。
 機関部中枢をを目指して駆けていく3人は、最後の関門とばかりに待ち受けるモンスターの群れに遭遇した。
「いちご味のスパゲッティーがたくさんうねうね……」
 その数に少々怯えたようになっているのが、3人中最年少のヴェール・フィエーニクス(「涙を拭う手」のアサシン・f00951)だ。彼女はここまで転移させてくれた友人のグリモア猟兵の事を想い、勇気を振り絞る。
「と、ともあれ、アリカさんのお願いでもありますし、頑張ってきます、ですっ……!」
「それにしても、パスタ……いちご……改めて考えるとほんと不思議な組み合わせ!
 うーん、目を閉じれば匂いにうっとり……できないくらいのいちご感がすごいっすね!
 密室だし!」
 ヴェールとは対照的に明るく朗らかにいちごの匂いを楽しんでいるのが、間仲・ディコ(振り返らず振り出しに戻らず・f01702)だ。飛んでいるスパゲティを見て、表情が実に楽しそうにころころ変わっていく。
「飛んでる! 予想以上に結構動く!
 おわー、すごいっすね、スパゲティモンスター!」
「あたいを差し置いてモンスターなんて、いい度胸してるじゃないか!」
 ちょっとずれた感じの怒りをモンスターにぶつけているのは、最年少のヴェールよりもさらに小柄なニア・スクニロトマ(着ぐるみ怪獣スクニロドン・f06973)である。ドワーフゆえそこは仕方ない。
「行くぞ、スパゲティ!
 このニア・スクニロトマ……もとい、正体不明のアメーバ怪獣が相手だ!」
 ……はい?
 あの、貴方ドワーフだって、いま紹介したんですけれども?
 このドワーフ、怪獣映画やSFXが趣味のため、怪獣着ぐるみを装備してここにきているので、怪獣を名乗るのはまぁわかります。けれどもね、さすがにその姿はアメーバじゃないでしょう……?
 ではアメーバ怪獣というのはいったい何なのか……は、いずれわかります。
 ともあれこんな3人が、機関部中枢を目指して戦いを挑んでいく。
 スパゲティモンスターを駆逐し、この宇宙船を破壊するために。

「スピードと手数で押していきます、ですっ!」
 小柄で素早いヴェールがまず先陣を切っていく。
 逆手に持った青水晶のダガーを使い、【シーブズ・ギャンビット】による素早い動きで、パスタの触手に捕まらないよう立ち回っていく。
 小柄で力のないヴェールでは、一撃では倒しきれないが、代わりにその刃がマヒ攻撃となり、切ったモンスターの動きが鈍っていく。
「う、向かってくるのは、対応できますけど、空を飛ばれたら……」
 小柄なヴェールでは宙を舞う相手は捕えきれない。
「大丈夫、そこは任せて!」
 そのフォローに回るのは、ディコだ。
 【トリニティ・エンハンス】で炎、水、風の魔力を身にまとい攻撃力を強化しつつ、その風の魔力を使った属性攻撃、向かい風で、飛び回るスパゲティモンスターの動きを阻害していく。
 風に煽られたモンスターは、飛行の高度をとれなくなり、小柄なヴェール達でも問題ない高さまで下ろされていく。
「ついでに……一ヶ所に集めておこうか! 隅っことかに!」
 さらに広範囲に吹き荒れる風が、モンスターを通路の端の壁へと押し込んでいく。
 押し込まれたモンスターには、怪獣着ぐるみのニアの口からビーーーームで焼き払われていく。
「じゃ、茹で加減の確認しますかね!」
 そして残ったモンスターも、ディコのルーンソードで纏めて斬られていった。
「アルデンテかなー?」
 多分違います。

 こうして3人は連携してモンスターを倒しつつ進んでいくのだが……。
「う、うねうね多すぎ、で……きゃぅっ!?」
 中枢に向かうにつれ、数の増えたスパゲティモンスターの触手に、ついにヴェールが捕らわれてしまう。
「す、スパゲッティーに逆にいただかれちゃうのは……お断り、ですっ……!」
 何とか隙を見つけてカウンター攻撃をしようとするヴェールだが、その前に。
「女の子取り込んで増殖する気か?! そんなことはさせない! あたいといちごスパ、どっちの増殖が早いか勝負してやる!」
 怪獣着ぐるみの人がそんなことを言い出した。
 いったい何を言っているのだろうか?
 案外本人もよくわかっていないのかもしれない。
 とはいえ、何をするかはわかっている。
「地下に眠っていた粘菌か? 宇宙から来訪した新物質か? ぶよぶよしたそれは、あたりのものを飲み込んで増殖していく……!」
 突然映画のナレーション調に静かに語り始めたニアは、ユーベルコード【正体不明アメーバの恐怖(ブロブ)】を使用する。
 どんなユーベルコードかって?
 文字通りですよもちろん。
 ニアの身体が突然崩れ、あっという間に不定形のアメーバ状に変形する。
「逆にいちごスパを粘液の中に取り込んで食べてやる!」
 その状態でも声だけは元のニアのままなのが非常に不気味。
 これが本人曰くアメーバ怪獣。
 ヴェールを捕らえたスパゲティモンスターの、さらに外側から纏わりつき、じわじわとスパゲティを溶かしてどうかしていくアメーバ怪獣。
 もう本当にこれが猟兵の戦いなのかわけがわからない。
 その様子を外から見ていたディコは、ただただ呆然とするしかなかった。
「うーわー……すごいことになってるっすねぇ……」
「た、助かった、です……?」
 スパゲティが食べつくされ、救出されたヴェールもこれには半信半疑。
「怪獣だもん、好き嫌いせずなんでも食べるさ!」
 アメーバの姿のまま、ニアだけが誇らしげにそんなことを宣言していた。

●そして終局へ
「さて、あとはぶっ壊せば、この船もぶっ壊れてミッションクリアっすね」
「ど、どうやってこわします……?」
 機関部中枢にたどり着いた3人は、その手段を考えていた。
 ……いや失礼、考えていたのは2人だけだった、もう1人というか、いまだにアメーバ怪獣のままのニアは、自信満々に言い放つ。
「機関部にも潜り込んで機械をショートさせてやるっ」
「えっ?」
「そんなことできるっすか?」
「任せて! 戦艦の爆破シーンなんて、超超超超楽しみだね!」
 アメーバすごい。
 そういって機関部中枢に潜り込んでいくアメーバを見送り、ディコとヴェールは、船内の他の箇所で戦闘をしていた他の猟兵へと連絡を入れていく。
「せっかくだし、ぶち壊し系なら私も勇んで参加するっすよ!」
「あ、はい。どうぞ、ですっ」
 ついでに周りの機械を思う存分破壊して楽しんでみたディコであった。

 やがて、アメーバが機関部中枢からずるずると這い出てきて、再び着ぐるみ怪獣のもとの姿に戻る。
「どうだったっすか?」
「バッチリ! 火種入れて暴走させてきたから、もうすぐ大爆発起こすよ!」
 とてもいい笑顔でサムズアップするニアである。
 でも、もうすぐとか言いました?
「は、早く脱出しないと、ですっ?!」
「急ぐっすーーーーー!!!」

 3人は大慌てで来た道を逆走し、転送地点へと急ぐ。
 ニアが破壊工作している間にヴェールとディコが連絡回していたおかげで、他の猟兵達も無事に脱出できたようだ。
 最後に3人がミディアの宇宙船に転送されたところで、この帝国宇宙戦艦は機関暴走による大爆発を起こし、宇宙の塵となった。

 かくしてまずは1つ、帝国から勝利をもぎ取ったのだった。
 戦争そのものはまだまだ続くが、まずは一つ。お疲れさまでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月03日


挿絵イラスト