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世間知らずの 悪徳令嬢を ぶっ倒せ! ▼(作者 御巫咲絢
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#デビルキングワールド  #トンチキシナリオ  #プレイング受付中 


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#デビルキングワールド
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#プレイング受付中


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●ささやかながらも吐き気を催す鬼畜の所業
 デビルキングワールド内のある国のスーパーにて。

「ありがとうございます、10Dのお買い上げでございます」
「じゃあこれで……」

 客側がそう言って出したのは1万D札。
 10Dという安い値段に対して1万D札、小銭がなかったんですかね?
 それに対して店員が真っ青な顔でレジから出すのは大量の小銭。
 5000D札1枚はついているが、残り4990Dは全て小銭、小銭で渡しおったのである!
 端から見ればお前それ両替目的では??と思われるが、この国ではそういう決まりなのだ。

「9990Dのお返しになります……」
「いや、ホントすいません……」

 店員への申し訳無さで客も真っ青な顔でお金を受け取る。流石根は善良な悪魔、罪悪感が勝る模様。
 しかし財布に入れたのは5000D札のみで、残り4990Dはレジ横にある募金箱にチャリチャリチャリン♪と音を立てて入っていった。
 「国税箱」とあるこの募金箱に、国の決まりで5000Dを切る金は全て、そう――全て小銭にして入れなければならないのである――!


 一方。

「おーっほっほっほっほ!今日も大儲けですわ!!
 儀式魔術の完成に必要な金額まであと少しまでですわね……ふふふ、その時が楽しみですわ~~~~!!
 お―――――――っほっほっほっほっほ!!」

 どっかの豪邸でお嬢様が高笑いしながら大量に集まったDの山を見てうっとりしていた。

●許すまじ、悪徳令嬢!
「……ひでえ話だろ。許しちゃおけねえだろ!!」

 怒りに炎を滾らせ、地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)が集まったグリモア猟兵たちへと声を荒げた。
 新たに発見された世界『デビルキングワールド』――そこではあまりにも根が善良すぎて絶滅寸前に陥ったというとっても初で善良な(自称)悪魔たちが住んでいる。
 種の存続の危機に陥ったことから悪魔らしく悪いことをしよう!欲望のままに暴れよう!という『デビルキング法』が制定され、それを善良で真面目な悪魔たちはしっかり守っている――という何ともトンチk……げふんげふん。個性的な世界だ。
 それだけならまあ良いのだが、問題はそのせいで悪事を働くことに迷いのないオブリビオンが蔓延り、それらに心酔してデビルキングに仕立て上げようとしていることなのである。

「どんなに安い金額の商品だろうが小銭での支払いは禁止、1万D札以上での支払いを強制!さらにそれだけでは飽き足らず5000Dを切る金は全部小銭、自動レジ禁止で手動でのお釣り返しを法律で制定しやがった上に小銭は全部国税納付と称してその場で募金箱に入れさせて独り占めしてやがるんだよ!!!
 こんなド鬼畜な所業が許されてたまるかッ!!」

 デビルキングワールドの(一応)通貨である「D」には、非常に強力な魔力が秘められている。
 これを大量に集めることでカタストロフ級の儀式魔術を行うことができるというとんでもない代物だ。
 ――それをかき集めて、カタストロフを起こそうとしているオブリビオンの存在をこの度予知したのであるが、その内容が凌牙にとっては許すまじ内容であった為このように怒り心頭な状態というワケなのだ。
 グリモアが入り込んだせいで予知内容が記されるようになった本のページをばしばし叩きながら凌牙は告げる。

「この法律を敷いてる奴はその国を収める裕福なお家のご令嬢を装ったオブリビオンらしいが、小銭を大量に手動で返さなきゃいけねえことの苦労さを全く知らねえようだ。
 だからカタストロフを阻止する為にも根城にカチコミかけてDを片っ端から奪ってくれ!
 ご令嬢は多分お尻ぺんぺんで泣き出すと思うしなそのご令嬢」

 お尻ぺんぺん程度で収まってしまうカタストロフ沙汰というのもこれ如何に。

「あと、そのオブリビオンに付き従ってる悪魔たちはその世界に住んでるれっきとした住人の皆さんだからくれぐれも普段のオブリビオンに対するやり方はしないように!
 頑丈だから多少無茶やろうが大丈夫らしいけど、絶対に殺すんじゃねえぞ!いいな!」

 というワケで(どういうワケかは微妙に分かりづらいが)、猟兵たちはデビルキングワールドに向かうことになったのである。


御巫咲絢
 ※このシナリオはトンチキシナリオです!

 MSの前職での実話ですが、スーパーのレジで3000ぐらいの買い物を恐らくフィリピン辺りだろうかな辺りの出身であろう黒人さんに9割型10円玉でお支払いされたことがあります。
 こんにちはこんばんはあるいはおはようございます、新米MSの御巫咲絢です。
 当シナリオをご閲覧頂きありがとうございます!初めて御巫のシナリオに参加される方はお手数ですがMSページをご覧頂いた上で以下の内容にお目通しをお願い致します。

 思いついちゃったので早いとこ新しいの投げちゃいました。てへ☆
 というワケでデビルキングワールドで一本お届けします。
 実体験者だから言いますが小さい金額にでかいお札出してそれを手動でお返し、マジでキツいですよ!
 というワケでそんな店員さんに優しくない法律を強いてDをかき集めている悪徳令嬢のお宅にカチコミかけてください!

●各章説明●
 第一章:集団戦。
 『セントウィン』との戦闘です。
 悪徳令嬢のボディーガードで雇われた悪魔たちですが忠誠心はゼロ。Dで雇われてる俺たちカッコいいデビー!なのでお金をたくさん支払えばすぐ寝返ります。

 第二章:ボス戦。
 『悪徳令嬢・イレーヌ』との戦闘です。グリモア猟兵も言ってた通り多分お尻ぺんぺんでギャン泣きすると思われます。
 攻撃も何か……あんまり痛くなさそう……って感じです。果たしてちゃんとした戦闘になりうるのか!とりあえずぶっ飛ばしてDを根こそぎ奪ってしまいましょう。

 第三章:日常。
 奪ったDで喰う飯がうまいぜェー!!という感じで戦闘後の腹ごしらえをしてもらいます。
 刺激的な味らしいですよ!尚献立に関してはプレイングでご自由にしてください。

●プレイング受付について●
 1/15(金)8:31より開始致します。
 開始日以前に頂いたプレイングは全てご返却させて頂きますのであしからずご了承ください。
 お気持ちが変わらなければ開始日以降にご投函くださいませ。
 トンチキシナリオなので肩の力を抜いて楽ーにプレイングして頂けたらなと思います!

 それでは皆様のフリーダムなプレイングをお待ち致しております!
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第1章 集団戦 『セントウイン』

POW ●㉕セントウイン
【自身の筋肉】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD ●①セントウイン
レベル×1体の、【仮面】に1と刻印された戦闘用【①セントウイン】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ ●⑩セントウイン
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【厨二オーラ】から【暗黒破壊滅殺光線】を放つ。
👑7 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「暇デビ」
「でも雇われている以上は護衛で見回りするのが仕事デビ」
「でもサボるの悪らしさ溢れてないデビ?」
「ウッ」

 例のご令嬢邸、ボディーガード共がわちゃわちゃしている。
 真面目な悪魔たちは恐らくはした金で雇われ「雇われている俺たち悪デビ~!」と思っているんだろうが、言う通りデビルキング法に基づくとより悪らしい悪もあるので悩んでいる。
 いや、それで平気でサボりにいかない辺り真面目ですね?

「ハッ!それよりももっと悪らしいのがあるデビ……!」
「何だって!?それはいったい」
「敵対する奴にもっと高い金で買われる……それなら護衛の仕事もきちんとしていてその上で悪らしく振る舞える!どうデビか!」
「「おおお~~!!」」

 とかそんな会話が大声で行われているので、猟兵諸君らの耳に入るのは当然の状態となっている。
 実際に高い金で買い取ってもいいし、実力でねじ伏せてもいい。
 諸君らの思う"悪"を彼らに見せつけるのだ!
津上・未有
…さぼらないなんて、結構真面目だな、あいつら…
我の部下に掃除とか任せたら、大体さぼるのに…いや、さぼらないのもちゃんといるけど

ならば、寝返らせるには…Dだな
お前たち、どうせはした金で雇われているのだろう?
ならば、我からはお前たちの雇い主よりの倍、Dをくれてやろう!
しかも三食昼寝付きの豪華待遇だ!
さあ、この我に…我の【悪のカリスマ】の前に従うがいい!

…ちょっと痛い出費ではあるが…どうせ敵からDを奪うわけだからな
元は取れる!…筈だっ!フハハハハ!

アドリブ歓迎


●悪のカリスマ(胃袋的意味で)
「……さぼらないなんて」

 その様子をひっそりと見守り、様子を伺っていた津上・未有(自称真の魔王・f10638)は真面目に仕事をしているセントウィンたちの姿に少し感動していた。

「結構真面目だな、あいつら……我の部下に掃除とか任せたら大体サボるのに……」

 一応弁解しておくとさぼらないのもちゃんといる。
 ちゃんといるがこの魔王様のご家庭力が高いので「魔王様が直々にお片付けになった方がいいと思いまーす」とか思われててそれでサボっている可能性も否定できない。それが本人の耳に入っているか否かは別にして。

「ここの世界の悪魔たちは根が真面目だと聞いていたが本当だな……」

 正直部下に欲しいと思った魔王未有様である。
 きっとこの部下たちならば掃除をさぼらずやってくれるに違いない。魔王の城は広いのだ、魔王様お一人でお掃除したところで届いていないところにほこりが溜まるばかり。
 荘厳なる魔王の城としては似つかわしくないスタイルになってはその偉大な称号も名ばかりだ。
 故にこの真面目な悪魔たち……是非雇いたい!

「確かあいつらはDで雇われていたのだったな……ならば寝返らせるには――」

 Dだ。
 何故なら「金で雇われている俺たちカッコいいデビ~!」としか思っていないのだから。
 奴らの言動からしてもより高いDで雇い、かつ福利厚生もセットでつければ完璧だ。
 そうと決まれば――と早速魔王未有様はセントウィン共に声をかけた!

「そこのお前たち!」
「デビッ!?」

 まるで鳩が豆鉄砲食らったような顔をするかのようなオーバーリアクションで反応されたので流石にちょっと困惑する。
 しかしそこでパニックになってしまっては作戦丸潰れ!優秀な部下を雇う為に未有は心の中で人という字を書いて飲みまくった。

「し、侵入者デビか!?」
「まあ待て、お前たちに危害を加えるつもりはない。ひとまず我の話を聞くがいい……どうせはした金で雇われているのだろう?」
「ど、どうしてそれを!?」

 いや多分それは猟兵でなくても周知の事実ですんで……

「ならば、我からはお前達の雇い主より倍、Dをくれてやろう!」
「な、何だっデビ―――!?」
「しかも三食昼寝付きの豪華待遇だ!!」
「「「な、な、何だっデビ――――――!?!?!?」」」

 セントウィンたちは驚愕した。
 今どき身を粉にして働け!福利厚生なんぞ知らん!という風潮がはびこる中、福利厚生完璧かつ寝食の安心を得られる上に高い金を払ってくれるなんて……!

「だ、騙されないデビ!さ、三食と言ってもカロリー●イトみたいなのだったりするデビ!でもそれはそれで素晴らしい詐欺っぷりで悪なので尊敬したいデビ!!」

 詐欺前提だが大分心が動いている。

「フハハハハハ!もし我に雇われるのであればこの我が手ずからお前たちにうまい食事を振る舞い昼寝と食事の時間は仕事をしなくて良い志向の堕落の時間を与えてやろう。
 試しに我が手ずから握った握り飯を用意してやった。これを食って判断をしてもらっても構わんぞ?」

 スッ……と未有が取り出したのはおにぎりの入った包み。開ければ素朴ながらも懐かしさを味わせる至って普通ののりが巻かれたおにぎりが詰まっている。
 セントウィン共は恐る恐るそれに手を取り――口に入れる。いや待って、お前ら口どこ?????

「こ、これは……なんて素晴らしい塩加減デビか!!!」
「ううっ……故郷の母ちゃん思い出して泣けてきたデビ……」
「めっちゃくちゃうまいデビ!!これが三食食べれて昼寝もついてきて今の雇い主の倍のDデビか!?」
「どうだ、心酔せざるを得まい!さあこの我に……我の【悪のカリスマ】の前に従うがいい!!従うならこの包みに入っている握り飯を全て喰う権利をまずは与えてやろう!!」
「「「ま、魔王様~~~~!!!!」」」

 何て圧倒的悪のカリスマなんだろう。
 魔王未有の前にセントウィン共の意志よりも早く身体が動き、彼女に傅くことを選ぶ。
 どっちかっていうと胃袋を掴んだような展開な気もしなくもないが、おいしい食事の前には人間だけではなく悪魔ですら無力も同然。
 そこにおいしいご飯があるのなら!!ありつかずにはいられないのだッ!!!

「(……まあ、ちょっと痛い出費ではあるが……どうせ敵からDを奪うわけだからな。元は取れる!……ハズだっ!)」

 どの道部下が増えるなら食費の出費も増えるし、敵が溜め込んでいるDを奪えるなら根こそぎ奪ってしまえば十二分に元は取れるだろう。
 ならば何も問題はない。
 そう、魔王未有の計画に一切のぬかりは、ない――!

「ハ――――ッハッハッハ!!さあ悪魔共!我についてくるが良い!!
「「「「イエスマイサタン!!デビ」」」

 こうして魔王未有様は新たな部下を手に入れることに無事成功したのでありました。
成功 🔵🔵🔴

カデンツァ・ペルッツィ
どうして自動釣り銭機を導入しないんですか?(電話ケットシー)
閉店作業の時に誤差が出たーとか泣かずに済むというニョに…
ゴホン、お仕事だニャ?分かっているから心配するニャ!

猟兵になってからずっともらってきたお賃金だが
割とマジで使い道がなくて貯まる一方だったニョだ
それを…今こそ、解き放つ時…ッ!
依頼の成功のためなら惜しむ訳があるまい、さあご覧あれ!
(吾輩にはあんまり価値が分からニャい)金銀貨幣を
Dに換金してきたこのクッソ重い袋を!ハー重かったニョだ!

猫の手ならぬお主らの手を借りたい…
というか敵の配下を買収するという鬼畜の所業をやってのけたいニョだ
札束もあるぞ、コレで顔面を叩けばイイらしいな?んん~?


●札束で汗を拭くのもきっとデビキン的には悪
 カデンツァ・ペルッツィ(ワンダリングウィザード・f06034)は電話ケットシー顔にならずにはいられなかった。

「どうして自動釣銭機を導入しないんですか?」

 ご も っ と も で す 。ホントその通り。しかし残念ながらそういう国の決まりなのです、悲しいね。

「閉店作業の時に誤差が出たーとか泣かずに済むというニョに……」

 そう、釣り銭手動式は誤差が出やすい。
 というのも金額の確認が事実上店員任せになってしまうのでヒューマンエラーと隣合わせ。
 故に自動釣銭機はお金を入れるだけで勝手に計算して出してくれるので非常に楽なのだ。
 依頼に赴く前、実際にデビルキングワールド某国内のスーパーに立ち寄り、疑問に思ったことを実際に現場の人、いや悪魔に聞いてみた。

「それは全く仰る通りなんですけど……デビルキング法があるじゃないですか?アレに基づくと最高に悪なんですよ。
 誤差が出ても報告しないのも悪なので、省令がそのまままかり通っていると言いますか。実際に買い物行く時に申し訳ないとは思うんですけどね……」

 ……という、ますます電話ケットシー顔不可避な解答が返ってきたのである。
 デビルキングワールドの(自称)悪魔たちは実に真面目で誠実な善良悪魔(よくよく考えてみたらめちゃくちゃパワーワードの塊である)。種の存続の為に制定された法をきっちり守ろうと毎日頑張っているのだ。
 だがしかし、真面目に従った結果がこの有様とは何とも言えないアレ感が半端ない。
 電話ケットシーどころか宇宙ケットシー顔にもなってしまうので、カデンツァはこれ以上考えるのを一旦やめた。
 というか全部その善良な悪魔(パワーワード)とデビルキング法を利用するオブリビオンが悪いのでオブリビオンを倒せば解決するのだから特に考えすぎる必要もなかった気もしないでもない。
 ところでカデンツァさんそろそろ行った方がよろしいんではないでしょうか。

「……ごほん!お仕事だニャ?わかっているから心配するニャ!」

 さて、彼はどういったやり方で悪魔たちを退ける、あるいは仲間にするのであろうか……


「はー暇デビねー……暇だからお掃除用具借りて掃除しようデビかね」

 さてボディガードで雇われたセントウィンたちであるが、何ということでしょうボディガードの仕事の領分外であるお掃除まで始めた。
 暇という理由でやることが他人のお庭のお掃除とは何とも根が善良なことか、これだからこの悪魔共は(称賛)!
 正直本当に人間の方がより悪魔らしいまであると思う善良っぷりが発揮されている。 

「……」

 そこにやってきたカデンツァさん、さてどうコメントしてくれようかと一瞬逡巡。
 セントウィンたちはそれに気づいて振り向く。

「ん??お客さんデビか?それとも侵入者……?」
「いやさっき唐突にやってきたかわいい女の子に雇われてった奴らもいるデビよ。侵入者じゃないデビか?」
「あー。じゃあお相手するデビかねえ。お掃除終わってからでもいいデビか?」
「アッハイ。じゃあ待ってるニャ」

 お掃除>ボディガードの仕事って優先度逆じゃねえか。
 恐らく本当に金で雇われるという悪をしてみたかっただけなんだろうな、と思わずにはいられない。
 ここで話を持ちかけに無理やり割り込んでもいいが、それをさせないというかできない何かのオーラを感じたカデンツァはお掃除が終わるまで律儀に待っていた。

「お待たせしたデビ。お嬢様に御用デビか?それなら我々を倒してもらってからになるデビ」
「いいや違うニャ。吾輩は猫の手ならぬお主らの手を借りたい」
「そりゃまたどういう」
「……というか、敵の配下を買収するという鬼畜の所業をやってのけたいニョだ」
「な、何だっデビ!?なんて悪デビ……!」

 単刀直入に切り出したら早速食いついてきたセントウィンたちである。
 悪を成し遂げたいという心構え、まさにデビルキング法を遵守するに当たって必要不可欠なものなのだ。

「そ、そんなこと言われちまったら……手伝うしかなくなるじゃないデビか!」
「さあ!さあ!いくら用意したデビか!」
「ふっふっふ……」

 含み笑いをするカデンツァはあるモノを取り出した。それは――

「(猟兵になってからずっともらってきたお賃金だが、割とマジで使い道がなくて貯まる一方だったニョダ。それを……)」

 今こそ、解き放つ時……ッ!!

 ユーベルコード【バトルキャラクターズ】で召喚した31人のゲームキャラクターと共にカデンツァがせっせこせっせこと運んできたのは。

「依頼の成功の為なら惜しむ訳があるまい……!さあご覧あれ!(吾輩にはあんまり価値がわからニャい)金銀紙幣をDに換金してきたこのクッッッッッッッッッッッッッッッッソ重い袋を!!!」
「で、デビ―――――――っ!?」

 明らかに重すぎて引きずらないと持ってこれないのが見て取れる、大量にお金の入ったクソ重い袋だった。
 セントウィンたちは驚愕する。
 そのぱんっぱんに詰められた袋を見るだけでわかる……このケットシー、めちゃくちゃお金持ちだ!大富豪だ!!と。

「はー、重かったニョだ……!よっこらせ……ほら札束もあるぞ」

 鞄の中にチラ見えする1万D札が大量に積み重なった札束。100万Dは固いであろうその札束をおもむろに取り出して……

「コレで顔面を叩けばイイらしいな?んん~??」
「あっ……こ、これはいけない、実にいけないデビよ!もっと!もっと札束で叩いてください!!」

 札束で叩かれるという、金持ちの悪役でなければそう簡単にお目にかかれない悪行をその身で体験したセントウィン。完全に虜である。

「うちのお嬢様は全部小銭にしてしか集めてなかったから札束で叩かれるという誰しも経験してみたい悪をしてくれなかったのデビ……!!」
「今とても夢がかなった気分デビ……!感謝感激雨あられデビ、是非ともあんたについていかせて欲しいデビ!!頼むデビ!!」
「ボスの為なら何でもやるデビ!!!」
「(えっもしかしてそんニャ理由で雇われてたニョかこの悪魔たち)」

 カデンツァは心の中で電話ケットシー顔をした。
 まあともあれ無事成功したんだから結果オーライってことでいいんじゃないでしょうかね!
成功 🔵🔵🔴