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銀河帝国攻略戦⑤~解放の芽を守る戦い

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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 喧騒。
 グリモアベースは幾多の猟兵の姿で賑わっていた。見知った猟兵を見かけて手を振る者、近況を語り合う者、世界情勢について見解を示す者。
 その賑わいの一角でルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が猟兵たちに説明をしていた。

「お集まりいただき、ありがとうございます。
 『ヘロドトスの戦い』により、銀河皇帝によって封印されていた遺失技術『ワープドライブ』が復活しました。
 フォースナイト・ミディアのユーベルコードによってコアマシンに『ワープドライブ』を装着した宇宙船は、スペースシップワールド内でのワープが可能となります。
 これにより人々はスペースシップワールドの全戦力を糾合し銀河帝国に対抗する事が可能になりました。
 猟兵たちとミディア殿の呼びかけを受け、銀河帝国への抵抗の意志を固めた宇宙船の人々は、すでに解放軍に合流するべく戦いの準備を始めています」
 人々が合流すれば、その勢力はまさに銀河帝国に対抗する伝説の『解放軍』の再来となるだろう。
 猟兵たちの顔をひとりひとり見つめ、ルベルは魔導式の天球儀を作動させる。魔導の力により壁に薄っすらと作戦図が投影された。

「対する銀河帝国は、合流しようとしている戦力を事前に各個撃破する動きを見せています。
 具体的には、解放軍の戦力となる前に各スペースシップの撃破を行うべく各地に戦艦をワープアウトさせているのです」
 作戦図には迫る帝国戦艦と救うべき人類戦力が示されている。

 ルベルはグリモアを淡く光らせ、転移の準備を開始した。
「宇宙戦艦を撃破することが僕たちの役目となります。
 僕は敵戦艦へと皆様を転移させます。皆様は、戦艦内にて敵と戦って頂き、戦艦を撃破。のち脱出……という流れとなります。
 今回の戦いにはミディア殿もワープドライブで同行なさいますため、脱出時はミディア殿の宇宙船に乗り移ることができます。
 敵戦艦は最終的に破壊していただくことになりますが、敵戦艦を脱出し、ミディア殿の宇宙船に乗り移ってから砲撃やユーベルコードで破壊してもよいですし、脱出時に破壊しても構いません。
 狙われていた味方のシップも近くにいますので、連絡をすれば砲撃で敵戦艦を沈める際の助力も見込めることでしょう」

 戦場へと向かう猟兵にルベルは静かに頭を下げた。
「人々を守るための戦いでございます。危険な作戦ですが、どうか、お力を貸してくださいませ」


remo
 おはようございます。remoです。
 初めましての方も、そうでない方もどうぞよろしくお願いいたします。
 今回はスペースシップワールドでの作戦です。
 戦争シナリオというらしいです。

 キャラクター様の個性を発揮する機会になれば、幸いでございます。
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第1章 集団戦 『ミサイルファイター』

POW   :    衝角突撃
【機体前方に装備された対艦衝角】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ファイターレーザー
【速射式レーザービーム】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    スターシップキラー
【レーダー波】を向けた対象に、【対艦ミサイル『スターシップキラー』】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●マスターより
 このシナリオは『銀河帝国攻略戦』のシナリオとなります。
 同マスターで「銀河帝国攻略戦~希望の芽を守る戦い https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=3111」も出ているのですが、誤って重複して出してしまい両方承認されてしまったという事故です、マスター側のミスです(申し訳ありません)。
 シナリオは戦争シナリオとして承認がおり、機能している様子なので、プレイングを頂ければ通常通りにリプレイを執筆させて頂きます。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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●プレイングの書き方について
 「宇宙空間でのミサイルファイターとの戦闘を経て、戦艦内部へ突入、戦艦を撃破」ということでプレイングをお願いいたします。
メイスン・ドットハック
【SPD】
戦艦内でもミサイルとはのー
何ともクレイジーじゃけど、銀河帝国なら仕方ないのー

機械ということで、まずは電脳魔術でジャックを試みる
不可能ならハッキング&クラッキングで、プログラムに干渉
ウィルスプログラムを感染させて、AIの思考パフォーマンスを徹底的に落とすように試みる(ハッキング、破壊工作、暗号作成、鍵開け)

敵の攻撃はユーベルコード「木を隠すなら森の中」で作成した、隔壁で凌ぐ
隔壁はレーザーを照射すると、ジャマー型煙幕を発動し、レーザーの威力を阻害する
徹底的に相手の動きを阻害し、味方のサポートに徹する



●電脳の魔術
「戦艦内でもミサイルとはのー
 何ともクレイジーじゃけど、銀河帝国なら仕方ないのー」
 最初に出撃したのはクリスタリアンのメイスン・ドットハック(引きこもり志望ハッカー・f03092)だった。
 
 銀河帝国軍のミサイルファイターが人類の宇宙船を狙い、迫っている。射程へと接近した一隻のミサイルファイターがファイターレザーを放とうと砲門を開いている。
(「機械ならば友好じゃろう」)
 メイスンは電脳魔術でジャックを試みた。ミサイルファイターが一瞬動きを止める。
「有効かの」
 見守る先、後続の銀河帝国のミサイルファイターが続々と射程に入っていく。――数が多い!
「味方はまだみたいじゃの」
 サポートを予定していたメイスンは少し焦る。
 時間を稼がなければならない。これは、銀河の命運をかけた初戦でもあった。
「帝国に負けるわけにはいかんのじゃ」
 メイスンはO-Ⅱ型改良電脳スカウター「YAKI」のサポートによりさらにハッキング&クラッキングでプログラムへと干渉する。
 超反応CPUを搭載した改造電脳ゴーグルを装着し電脳戦へと本腰を入れ、集中する。熟練のハッキング能力は驚異的な成果を叩き出す。

「とっておきのウィルスプログラムをお見舞いじゃ」
 感染させたウィルスプログラムは敵AIの思考パフォーマンスを徹底的に落としていく。
 敵ミサイルファイターの操縦士たちも必死にコントロールを取り戻そうとする。
「こちらG-1001! イエーガーが妨害している! 援護を!」
「こちらG-778! イエーガーのウィルスが!」
 通信回線も駄々洩れだ。
 銀河帝国軍の混乱を耳にしながらメイスンは成功を確信。

「あれだ! あそこにイエーガーのシップがいる!」
 通信回線の敵がそんな声を発する。
(「狙われているのう」)
 メイスンの確認するモニターで5隻の敵シップが砲門をメイスンへと向けていた。

 メイスンは落ち着いてユーベルコードを発動させた。
 『木を隠すなら森の中』ライアー・フェイクにより前方に隔壁が発生する。

「な、なんだあれは!?」
「イエーガーのユーベルコードだ!」
 帝国軍は混乱していた。
「かまわんっ! 撃てェッ!」
 レーザーが斉射される。うち複数の帝国軍はウィルスにより誤作動を起こし、同士討ちをしていた。
「な、なにをするんだ!」
「違う! ウィルスが!」
 混乱を深める帝国軍。同時に、レーザーが照射された隔壁はジャマー型煙幕を発動し、レーザーの威力を阻害する。

「ま、引っかかった方が間抜けという奴じゃけーのー」
 メイスンは味方の援軍を後方に確認し後退する。
 混乱した戦場は以後味方の有利を導くことは間違いないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七那原・エクル
銀河帝国の宇宙戦闘機?鹵獲してどんな性能なのか解析してみたいな、いまはそんなこと言っている状況じゃないけれど。

回避に専念しつつ、ガトリングガンで仲間の【援護射撃】を行うよ。【属性攻撃】で敵のエンジンノズル付近を集中攻撃して機動力を奪ってみる


トリテレイア・ゼロナイン
銀河帝国…記憶はありませんがかつての同胞とも言える相手との大規模作戦、宿縁じみたものを感じます

ですが力なき人々を守るため、宇宙を駆ける騎士として立ち塞がりましょう

まずは宇宙戦闘機とのドッグファイトを制しましょう
機械馬に「騎乗」して出撃、敵の射撃を「見切り」「盾受け」「武器受け」で迎撃、「怪力」で振るう槍と盾で装甲を「鎧砕き」し撃墜します。
スペースデブリを「踏みつけ」て加速したり方向転換するなど戦闘機には不可能な挙動で翻弄しましょう

敵の対艦衝角には正面しか攻撃できないという明確な弱点があります。すれ違いざまに放った隠し腕の電流で行動不能にしてしまいましょう。



●アド・リビティウム
「銀河帝国の宇宙戦闘機?鹵獲してどんな性能なのか解析してみたいな、いまはそんなこと言っている状況じゃないけれど」
 宇宙空間に元気な声が響く。正確には、通信を介しての声だ。
 七那原・エクル(ダブルキャスト・f07720)の声を頼もしく感じながらトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)が宇宙を駆ける。

「銀河帝国…記憶はありませんがかつての同胞とも言える相手との大規模作戦、宿縁じみたものを感じます」
 彼もまたウォーマシン。記憶データを持たない彼は常日頃、御伽噺の騎士を模して行動している。銀河帝国は紛れもなく悪であった。御伽噺の騎士ならばどうするだろうか? 答えは、ひとつ。
「力なき人々を守るため、宇宙を駆ける騎士として立ち塞がりましょう」

 トリテレイアは機械馬ロシナンテⅡに騎乗し颯爽と宇宙を駆ける。
「ボクが援護するよ!」
 エクルは後ろから声を届けた。
「ええ、頼りにしていますよ!」
 2人が突っ込めば帝国軍の戦隊が数に任せて取り囲もうとする。

「イエーガー接近! イエーガー接近!」
「たったの2人じゃないか!」
 エクルは露に濡れた花のような紫紺の瞳をすがめる。
「その動き、ボクらには効かないよ!」
 ユーベルコード『ベイルアウト・イマージュ』を発動し、全ての人格が並行思考し、演算処理する。
 ――右から狙うレーザーがある。
 レーザーを掻い潜り、ガトリングガンを右へぶっ放す。
 ――高高度からレーザー。
 一瞬の判断で右へ回避。超人的速度でガトリングガンを左上へ。
(「狙うのは! 機動力!」)
 エクルは敵のエンジンノズル付近を集中攻撃して機動力を奪うことに専念する。

「なぜ避けられるっ!? 全て読まれているというのか!?」
 帝国軍の通信回線でそんな呻き声が漏れた。
 そして、その間も先に出撃したイエーガーのウィルスが帝国軍の動きを混乱させ、阻害させている。
「同士討ちが! 後続で同士討ちが!」

「敵は混乱してるみたいだね」
 エクルが呟く。

「トリテレイア君!」
「ええ! お任せください」
 トリテレイアが敵戦闘機に突っ込んだ。時折飛んでくるレーザーは見事にいなし、受け止め、勢いに怪力を乗せて揮う槍は見事に戦闘機を潰す。同時に退避しようとしていた1隻に接近すると大盾を打ち据えた。
「こっちが本命ですよ……エクル様!」
 ハッと叫ぶ。視線の先にはエクルを狙う敵戦闘機があった。
 トリテレイアはスペースデブリを踏みつけ一気に加速。

「イエーガーがこっちに来ます!」
 必死に叫び距離を取ろうとする敵戦闘機を攪乱するかのようにさらにスペースデブリを蹴り角度を変えて加速すると敵の前へと躍り出た。
「そんな動きがあるか! イエーガーめ」
 エクルが付いてきて周囲の敵をけん制する。

「たった2人ではないか! 囲むんだ! 囲んで撃て!」
 帝国軍がなんとか統制を取り戻し戦況をひっくり返そうと足掻いていた。2人の周りに敵の援軍が集まってくる。

「敵の対艦衝角には正面しか攻撃できないという明確な弱点があります」
「そうだね」
 2人は頷きあった。

 トリテレイアはスペースデブリを踏み加速すると敵戦闘機の脇を駆け抜け、すれ違いざまに隠し腕の電流を放る。腰装甲からワイヤ制御隠し腕が出現すると、敵戦闘機へと特殊電流を流した。

「なんだこの技は!? 援護を! 援護を!」
「援護は間に合わないよ」
 エクルのガトリングがトドメを差す。

 敵戦闘機は2人のイエーガーの連携戦術により数を減らしていった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロースト・チキン
ヒャッハーーーー!!
帝国兵などなにするもんだ!!
敵のシマを奪いに行くぜ!!

宇宙空間をサバイバルバイクに跨り操縦しながら、ミサイルファイターにカチコミします。敵の攻撃をニワトリ的な野生の感を駆使し避けつつ、すれ違いざまに、斧でグラウンドクラッシャーで敵の機体を攻撃し突破します。

敵艦内部へと侵入したら、群れる世紀末でモヒカンたちを召喚し、世紀末的な感じで破壊活動に勤しみます。

破壊活動に勤しみ過ぎて、脱出するの忘れそうになったニワトリ並びに世紀末たちは、危うくローストチキンに。



●突破
「ヒャッハーーーー!! 帝国兵などなにするもんだ!!
 敵のシマを奪いに行くぜ!!」

 混乱する宇宙戦場へと現れたのはサバイバルバイクに跨るニワトリさん、ロースト・チキン(チキン野郎・f03598)だ。

「新手のイエーガーか」
「このままではいかん、新手を仕留めろ」
 帝国軍は新手へと戦力を向けた。
「全砲門、目標は新手のイエーガーだ。集中して撃破せよ」

(「めちゃめちゃ狙われているじゃねーか!」)
 ローストのトサカをレーザーが掠る。
「負けねえっ」
 後ろへ回り込もうとしていた1隻の敵戦闘機へと斧を叩き付けグラウンドクラッシャーを放てば戦闘機は瞬時に撃破された。
「オレだって宇宙を救うんだ!」
 ローストはバイクを横倒しにし滑るようにして敵の戦艦に迫る。敵戦闘機はすでに味方によって攪乱されているのもあり防衛はまばらだ。
 ローストの奔る後方からレーザーがひゅんひゅん掠め、まともに挙動が可能な敵戦闘機が追いかけてくる。

「イエーガーが戦艦に迫っているぞ!」
「戦艦を守れ!」
「なかなか当たらないんだ! 奴め、野生動物のような動きだぜ」
 帝国軍が混乱の中を必死に呼びかけているが敵戦闘機はレーザーの使用を断念する。
「距離が近すぎる。戦艦に当たってしまう……!」

「ヒャッハーーー!」
 ローストは敵戦闘機を嘲笑うようにバイクを寄せ斧で突破口を無理やり作ると敵艦内部への潜入を果たす。

「イエーガー、侵入! イエーガー1体侵入!」
「艦隊側面に穴があけられた!」
 敵艦内部は恐慌状態に陥り、内部防衛戦力を投入して侵入者に対抗しようとする。
「出番だ、モヒカンたち!」
 ローストが雄叫びをあげる。するとユーベルコードによりモヒカンが18人現れた。そして、後続の味方イエーガーたちが彼が作った穴から侵入してくる。

成功 🔵​🔵​🔴​

京条・響
急な話だけど、放っておけないよね。
早いとこ皇帝とやらを倒さないとね。

【血統覚醒】
(瞳は赤く、爪と牙が少し伸び、腕や頭部の血管が少し浮き出ます。)
バイクと銃を使って戦うよ。
敵の群れに突っ込むよ!
(覚悟5、勇気5、気合い1、騎乗3、地形の利用3)

それから銃で手あたり次第撃ちまくる!
アクション映画みたいにね。
(クイックドロウ6、2回攻撃2、零距離射撃6、パフォーマンス5)

倒しきれなくても、レーザーの発射口やレーダーを破壊したり、できるといいんだけど。
(武器落とし5)

群れの中に入るのが難しい場合は、外から撃つよ!
味方の援護をするのもいいね。
(援護射撃5)


スター・レイガン
内部に突入しての破壊か、腕がなるね
この世界は私の故郷、好きはささせんよ
1猟兵としてキャプテンレイガンが相手になろう

【POW】
敵は飛び道具が豊富なようだ。
そして時間との戦いとなれば、接近あるのみだな
衝角にだけ気を付けて、横から吹き飛ばしてやれば良さそうだね

光の如く行くぞ!
多少のレーザーは私の輝く【オーラ防御】で弾くなり方向を変えるなりして攻撃の手を緩ませないようにしたいね

移動は【ジェットパック】に点火、地面は【ダッシュ】、そして【空中戦】で艦内の障害物や壁をキックして加速、近接だ

後はなるべく速やかに【スターパンチ】を【2回攻撃】で敵に打ち付けて行こう

やるべきことが終われば長居は無用
Goodbye



●戦艦を撃破せよ
 BAAAAAN!
 そんな効果音と共に内部へ侵入を果たしたイエーガーは2人いた。
「スター・レイガンの必殺の拳を受けてみよ!」
 光右腕を敵に叩き込み圧倒的な破壊力で敵を沈めた長身の男はいかにもといった風体のスペースヒーローだ。爽やかな笑顔を浮かべれば白い歯が光る。
「アクション映画みたいに暴れてみようか!」
 宇宙バイクで乗り上げ、勢いのままに敵に迫り轢いていくのは彼を知る女子が見れば黄色い悲鳴をあげるであろう、普段バンドや役者をしている青年だ。

 スペースノイドのスター・レイガン(キャプテンレイガン・f02054)。
 ダンピールの京条・響(サウンドライダー・f00344)。

 2人は激戦の敵艦内部へと足を踏み入れる。
「やぁ、戦友さん」
 響が宇宙バイクに跨りスターへと笑顔を向ける。ここまで侵入した者同士、目を見れば通じ合うものがあった。
「急な話だけど、放っておけないよね。早いとこ皇帝とやらを倒さないとね」
「Hmm……腕がなるね」
 スターは響に頷くと、晴れた青空のような瞳で敵群を見つめる。
 押し寄せる敵防衛隊は宇宙空間にいたミサイルファイターを艦内挙動が可能なサイズまで縮小した機械群であった。遠隔操作らしい。
「この世界は私の故郷、好きはささせんよ。
 1猟兵としてキャプテンレイガンが相手になろう」

 響は灰の瞳を深紅に覚醒させた。爪と牙が禍々しく伸び、腕や頭部の欠陥が浮き出す。

「その姿は……いや」
 スターは首を振る。彼は思ったのだ。まるでヴァンパイアのようだ、と。ダンピールのイエーガーの中にはヴァンパイア化するユーベルコードを使う者がいる。その技が寿命を削る技であることを、彼は知っていた。
「作戦を成功させよう、響くん」
 『戦友』へと青の瞳を向ければ、響はしっかりと頷いた。
「敵は飛び道具が豊富なようだ。
 そして時間との戦いとなれば、接近あるのみだな」
 スターが口角を上げる。
「光の如く行くぞ!」
 響も笑みを浮かべた。
「作戦の成功のために!」
 隣にイエーガーの仲間がいる。ならば、恐れることはなかった。
 響は愛機である宇宙バイクを走らせる。銃を乱れ撃ちながら敵の群れの中へ。
 スターは背中の個人用ロケットエンジンを点火し高速で宇宙バイクと並走する。
「HAHAHA!」
 対人用に出力が調整された敵のレーザーが飛ぶ中、スターは壁や天井を蹴りジェットパックの出力を助けに高速で回避しながら跳んでいく。
 隣では響が宇宙バイクで壁を自在に奔りながら銃を乱射している。艦内を駆けまわる彼らは動力部や基幹システムも破壊していく。

「たいしたことないじゃないか。きっと外の戦力に頼り過ぎたんだね」
 響は外部での防衛戦を思い出しながら呟いた。足元が振動している。時折遠くで爆音が響く。
「スターさん」
 響が視線を向けると頼もしき仲間が頷いた。
「この戦艦はそろそろ沈むね」
 コクリ、と頷き合うと2人は颯爽と戦艦から脱出を果たした。

「やるべきことが終われば長居は無用。
 Goodbye」
 背のジェットパックを点火した『キャプテンレイガン』はまるで青空が広がっているかのように錯覚するほど明るくニカッと笑う。
 宇宙バイクを華麗に操り戦艦から距離を取る響はスターに手を差し出した。スターはニカッとその手を握る。戦友の手だ。
「お疲れ!」
「ああ! 作戦は成功だ!」

 笑顔を交わしながら高速で距離を取る彼らの背中で戦艦が爆発する。
 彼らの作戦は成功したのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト