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銀河帝国攻略戦⑦~カイザーレイ破壊命令

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●カイザーレイの脅威
 闇の海を進む船があった。
 オブリビオン。銀河帝国の抱える呼ばれる巡洋戦艦だ。
 銀河帝国皇帝の復活。そして人類への宣戦布告。
 巨大なミラーをいくつも備え、その陽光反射能力によって一気に人類を殲滅せんとする作戦だ。
 放置してしまえば、もちろん人類の敗北は必定である。
 だからこそ。このミラーを破壊しなくてはならない。
 その前に、先の巡洋戦艦が待ち受ける。

●グリモアベースにて
「皆、よう集まってくいた。状況は、理解しちょぉな?」
 銀河帝国攻略戦。様々な作戦が展開される中、新納・景久が予知したのは、巡洋戦艦が聳えている姿だった。
 カイザーレイを破壊するためには、その前で待ち受けるオブリビオンを討伐しなくてはならない。
 だからこそ。この巡洋戦艦の突破は必須とも言えた。
「敵は巨大じゃ。こいに、生身で立ち向かわねばならん。危険じゃが……」
 巡洋戦艦。当然、その大きさは計り知れない。メートル法換算で230m程度。
 これを破壊するのは容易いことではないだろう。
 しかし……。
「おはんらは猟兵じゃ。そん手の武器を見ぃ。大丈夫じゃ、しかと効くはずじゃで」
 さらに、特殊な宇宙服の開発により、まるで生身のような姿のまま宇宙空間で活動することができるようになったとのこと。
 だからこそ。
「……転移先は、宇宙空間じゃ。俺らん船はなか。中へ入っても良か、外から破壊しても良か。やり方は任せっど」
 つまり、船そのものが敵。
 防衛施設も働いていることだろう。
 動力部を探しても、艦橋を探しても良い。
 外から破壊するならば、すれ違いに注意する必要があるだろう。
「ともかく頼っど。俺が責任持って送るで、気張ってくいやんせ」


数巴トオイ
数巴トオイです。
とうとう始まりましたね。
戦争ですよ。敵は巨大ですが、こういうのロマンですよね。
生身で戦艦を相手にするのは大変かもしれませんが、力を合わせて討伐しましょう!
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第1章 ボス戦 『ディクタトル級巡洋戦艦』

POW   :    主砲発射用意!
予め【主砲にエネルギーを充填しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    航空各隊、邀撃に移れ!
【両舷カタパルト】から【直掩艦載機】を放ち、【対宙迎撃】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    オール・ウェポンズ・フリー
【兵装使用無制限状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ベモリゼ・テモワンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●重要事項

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
七那原・エクル
敵艦内部に侵入を試みるよ、黒色の結晶ドラゴンを召喚して騎乗、宇宙空間を飛翔して突撃!素早さを生かして敵艦の攻撃を回避、無理な時はドラゴンのブレス攻撃やドラゴンランスの薙ぎ払い攻撃で攻撃を撃ち落とすよ。内部に侵入したら防衛施設に【ハッキング】を仕掛けてシステムダウンを狙うよ、ないからの破壊工作ってスパイみたいでかっこよくない?


セシル・バーナード
戦争かぁ、わくわくしちゃうね!
カイザーレイは恒星の放射する光熱を収束して叩き付ける凶悪兵器だよね。
絶対落とさないと行けないから、そこまでの道をまず切り開こう。

巡洋戦艦の主砲射線を避けて側面や底部に回り込み、フォックスファイアを集中させて突破口を開くよ。他の皆にも通ってもらう。
敵艦載機が邪魔するのを防ぐため、ぼくは最後までこの穴を守ってフォックスファイアで迎撃を続けるよ。
さあ、花火になってぼくの目を楽しませて。

兵装使用無制限状態になったら、フォックスファイアの狙いを巡洋戦艦の砲身にシフト。
艦にとりついていれば攻撃出来ないよね?
中に入った皆は無事に進んでるかな?
それまでこの船の動きを邪魔してやる。


オイフェ・アルスター
WIZ
宇宙でも機械相手でも、癖があるなら攻めることも可能ですわ。

主砲はエネルギー充填に注意して、方向に気を付けますの。

航空部隊は迎撃しながらですが、カタパルトを潰せばもう出てきませんわ。

無制限状態になったら、流星の如き聖なる螺旋光を頭上に展開して、それに攻撃してもらいましょう。

カタパルトや砲台を執拗に狙って螺旋光を落としていきます。
侵入できるところがあれば、隙を見て突入しますの。
侵入してしまえば、私達の敵ではありませんわ!!



●カイザーレイ破壊命令の一
 宇宙空間に放り出された猟兵達。
 通常であれば、重力や気圧、さらに紫外線の影響で、人体などあっという間に破裂してしまうような環境。しかし、新型の超薄型宇宙服の力は、普段着のままに見えたとしても、それらの問題を全て解決することを可能とした。もちろん、呼吸もできる。
 どういう理屈か、声も周囲には届くようだ。
「戦争かぁ、わくわくしちゃうね!」
 これほどの大舞台はそうそうない。その一幕を飾れるという興奮が、セシル・バーナード(f01207)の胸の内に湧いていた。
 目の前には、闇に溶けるような巡洋戦艦。その圧倒的存在感に、猟兵が怯むことはない。
「宇宙でも機械相手でも、癖があるなら攻めることも可能ですわ。まずは突破口を開きますわよ」
 タイトルのない魔導書を開き、オイフェ・アルスター(f12262)が宣言する。
 その隣で、黒結晶のドラゴンを召喚し、これに騎乗する七那原・エクル(f07720)も気合を入れる。
「じゃあ、ボクは内部からの破壊を試してみるよ。皆、頑張ろう!」
 互いに頷き合った猟兵達が、一斉に突撃を敢行していく。
 こうして戦いの火蓋は切って落とされた。

 猟兵の接近を察知した戦艦型オブリビオンは、そのボディから艦載機を出撃させた。
 竜に跨るエクルは、艦載機の射撃を巧みに回避していくが、数が違う。
 火炎のブレスによっていくつかの敵機を撃墜するも、そう易々とは近づかせてくれない。
「頑張って、ドラゴン!」
「私にもお任せあれ!」
 よっ、と息を漏らし、エクルの竜にオイフェも乗った。
 そして艦載機の姿をその目に捉えると、【流星の如き聖なる螺旋光】を発動。
 巻き起こる光の渦が、何機もの艦載機を巻き込んでいく。
「すごい……」
「外のことはボクに任せて! 二人は戦艦の中に早く!」
 エクルが感嘆を漏らす。
 するとこれに追いついたセシルが【フォックス・ファイア】を放って敵を挑発。その攻め手を引き受けた。
 この好きにエクルの竜が巡洋戦艦へと突撃。
 セシルは敵艦載機を引き連れるようにして戦艦の底へと回り込んだ。

 狙いはあった。セシルは敵艦の底に穴を開け、中へ進入するルートを増やそうと考えていたのだ。
 狐火を収束させて船底へと放つ。
 派手に爆発が巻き起こる。しかし。
「くっ、結構固い――ぐぁっ!?」
 その装甲には少し焼け跡がついた程度で、破壊には至らない。
 これにショックを受ける間に、艦載機が彼に接近していた。放たれたレーザーはその身を捕え、宇宙空間の一点に拘束する。
「負、け……て、堪るかーっ!」
 必死に精神を研ぎ澄ませ、さらに【フォックス・ファイア】を放つセシル。
 自身を縛っていた艦載機を撃墜し、その身は自由となる。
 まずは周囲の敵を片づけねば話にならない。
「さぁ、花火になってぼくの目を楽しませて!」
 まだまだ迫ってくる艦載機の群に、狐火が華麗に炸裂した。

「今ですわよ!」
「分かってるって。ドラゴン!!」
 竜に跨ったオイフェとエクルは、艦載機が発艦されるカタパルトデッキから中へと進入した。
 ここさえ潰せば、外にいる猟兵達が多少は楽になるはず。
「さぁ、あなたはお行きなさい。やるべきことがあるのでしょう」
 竜を飛び降りたオイフェ。
 その背を見送ると、発艦のためのカタパルトへとその左目を向けた。
「さぁ、派手にいきますわよ!」
 再び【流星の如き聖なる螺旋光】の発動。
 光の渦がカタパルトを撒き込み、その一つを完全に潰した。
 しかし。
「あら……? あなた達、私と遊びたいのかしら」
 カタパルトが潰れたとしても、艦載機がなくなったわけではない。これから発艦しようとしていた小型戦闘機が複数、オイフェを取り囲んでいた。
「よろしくてよ。さぁ、この私の雄姿、とくとご覧あれっ!」

 艦内のコンソールを発見したエクルは、早速それに触れる。
 キーボードのようなものが現れると、大急ぎで操作を開始した。
「これがここで……ゲッ、ここにしか繋がってないんだ。まぁ、そうだよね。でも!」
 勢いをつけて最後のEnterキーを押す。
 彼が今したことは、このコンソールから操作できる砲座を一台、停止させることだった。
 ハッキング。艦のメインコンピューターにまで到達しなければ、全てを操作することは難しいだろう。
 だが、一台ずつでも、やらないよりは取り組むべきだ。

 爆音が響いた。
 先ほどオイフェがカタパルトを破壊した音だ。
 これに、一瞬ではあるが、艦載機の動きが止まる。
 外部で戦っていたセシルは、これこそ好機と再び【フォックス・ファイア】を収束させる。
「今度こそ……行けェーッ!」
 焼け跡の残る船底に、狐火が炸裂した。
 そして。
 轟音と共に、艦の底に風穴が空く。
「よし……。後はこの穴を守るぞ!」
 再び動き出す艦載機。
 せっかく穴を空けても、死守しなければ意味がない。
 カイザーレイ破壊作戦は、まだまだ始まったばかりだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

鞍馬・景正
かつて源為朝公は弓矢で軍船を沈めたという逸話を聴きましたが、まさか私自身がそれに近い事を為す日が来るとは。

――是非も無し。鞍馬の名にかけて軍艦とて断ってみせよう。

◆戦闘
主砲発射の兆しは【見切り】で躱し、艦橋に向け驀進。
そのまま内部に侵入し、立ち塞がる防衛機構なり何なりすべて【鞍切】で斬り捨て、この船の動力部なるものを探し出して両断するとしましょう。

解放軍の衆をむざむざ討たせぬ為にも、この船は断固と墜とす。

宇宙も船内もサムライエンパイアの世界からすれば何もかも夢か幻のような光景であろうが、戦場ならば目移りの暇なし。

生身など元よりのこと――ただ我が身の武芸と剣を信じるのみ。


尾守・夜野
スレイに乗っての多戦だ!
…よぅ、スレイ。
この規模の軍は初じゃねぇか?

愛馬の首を撫でながら呟き

相手に取って不足はねぇな!
お互い覚悟を決めて突っ込む!

黒剣を槍に変化させ、船の外殻…特に主砲の周りで線だとか発光している箇所を重点的に攻める

エネルギーの配管だろ?多分。削ったり、壊したりすれば!

ひたすらあちこちにランスチャージ攻撃仕掛けに突っ込む。
被害がでけぇ場所?

んなもんわかるか!
勘だ勘!!!


夜桜・雪風
戦艦の破壊なんて楽しそうですね。
物を壊すのってワクワクしちゃいます。

戦艦の中に潜り込んで【高速詠唱】【全力魔法】でユーベルコードを放ちますね。
狙うは戦艦の動力部です。
途中に壁を破壊しながら移動して、戦艦内部のエアーを宇宙に逃がしますね。
【鎧砕き】【鎧無視攻撃】で派手に破壊していきましょう。
宇宙に咲く綺麗な花火にしてあげます。

破壊は大好きでいろいろ壊してきましたが、
これだけの大物はレアですね。
思う存分に壊せそうで楽しすぎます。

攻撃されたり、爆発から身を守るのに【オーラ防御】を使いましょう。

私の破壊衝動は誰にも止められませんよ。
派手に壊してドカンと大爆発の撃沈をさせたいですね。
壊すのって素敵です。


花咲・桜華
【SPD】
直掩艦載機を【奇跡の破壊者】で迎撃しながら進むよ!
敵の砲撃位置から、安全に近づけそうな場所を【暗視】【野生の勘】で探し出すよ。

他の猟兵とも連携するよ!
宇宙空間で大ダメージを喰らうわけにはいかないから、主砲と無敵には注意しないとね。

僕は外から攻撃するのは難しそうだから潜入できるようにドンドン近づくよ!
危険なのは承知してるけど……行くしかないよね!
入りやすい場所があったら、共有しあって向かっていく。

入れる場所に旗でも立てておこうかな?



●カイザーレイ破壊命令の二
「……よぅ、スレイ。この規模の軍は初じゃねぇか?」
 愛馬の首を撫でる尾守・夜野(f05352)。
 宇宙服のおかげで活動できている彼だが、それは馬とて同様。宇宙服の利便さには頭が下がるばかりだ。
「戦艦の破壊なんて楽しそうですね。って、お馬さん、動き方は分かるのでしょうか」
 疑問を口にした夜桜・雪風(f00936)だが、心配はいらない。
 スレイプニールと名付けられた馬は、その場で嘶いて見せた。この場の勝手はどうも本能的に理解したらしい。
「既に戦闘は始まっています。各々、お気をつけを」
「とにかく内部に進入しよう。えっと……こっちが砲撃が薄いみたい!」
 武器を構え、臨戦態勢を取る。鞍馬・景正(f02972)。
 そして花咲・桜華(f04874)は戦艦に接近する最適なルートを探す。
 これから、この船を沈めなくてはならないのだ。
 景正は考える。
(かつて源為朝公は弓矢で軍船を沈めたという逸話を聴きましたが、まさか私自身がそれに近い事を為す日が来るとは)
 それは、歴史に馳せた思い。
 かつての偉人が残した足跡を、今まさに自分も踏もうとしている。その興奮が、胸を湧き立たせた。
「では行きましょう」
 雪風の言葉が合図となり、猟兵達が突撃してゆく。
 当然というべきか。巡洋戦艦が主砲にエネルギーを充填していると思われる発光が見えた。
「散会ッ!」
 誰の合図だったか。
 その声と共に猟兵達がさっと散った。
 丁度数秒前まで彼らがいた空間に、禍々しい紫の光が迸る。戦艦が主砲を撃ってきたのだ。
「船底に穴が空いているみたいです。そこから入れますよ!」
 桜華が指さす。そこには確かに、数人まとめて入れる程の穴があるようだった。先に戦闘を開始していた猟兵らによるものだろう。
「よし、そっちは任せたぜ。俺が注意を引き付ける」
「では、私も参りましょう。正面から攻めるが武士の本懐ですから」
 互いに頷き合う夜野と景正。
 二人はそのまま戦艦の正面へと回っていった。
「私達は中から攻めますよ。いいですね?」
「うん、案内するね!」
 そして雪風と桜華は艦の底面へ。
 それぞれが役割を果たすために散っていった。

「恐れるなスレイ、突っ込めェッ!!」
 スレイプニールに跨った夜野は、自らの黒剣を槍へと変化させ、主砲へと近づいてゆく。
 これの無力化は、後に続く者への最大の土産となるだろう。
 威力をチャージしての砲撃を諦めたか、敵艦の主砲は数十秒に一発と連射が取れる方式へと移行していた。
 馬を駆り、華麗に光を避けながら進む。
 すると主砲周りに、いくつか発光している管のようなものが見えた。
「こいつは……エネルギーの配管だな、多分。よしスレイ、行くぞ!」
 馬力による前身。この勢いを乗せたまま、夜野は槍を管に突き刺した。
 バチバチと火花が散る。この管が主砲のエネルギーを供給するものなのかは分からないが、とにかく破壊して損はないだろう。
「よし、こっちは任せな」
「ええ。では私も中へ」
 無重力だからこその業か。主砲の砲身に飛び乗った景正が駆ける。多少の壁も難なく飛び越え、彼が向かったのはブリッジだ。
 虎落笛と銘を打った強弓を構え、艦橋の強化ガラスへと三本の矢を射る。
 頂点を結ぶ、三角の中心へと跳んだ景正は、そのまま身を丸くし、そしてガラスを突き破った。
「……なるほど、無人ですか。これならば!」
 武器を武州康重に持ち替えた景正。目指して駆けるは動力炉。
 そこさえ破壊してしまえば、この戦艦も無力化できるはずだ。

「よいしょ、っと」
 船底の穴へ到達するや、桜華がそこに旗を立てた。
 後続にここから進入できることを視認しやすくするためだ。
「ここはボクが確保しておくから、雪風さんは中へ」
「ええ、お願いしますね」
 雪風もまた、目指すは動力炉だ。
 しかし、まだどこに動力があるのか不明のまま。だからこそ、探さなくてはならないのだ。とはいえただ走るだけではもったいない。
「私の破壊衝動は誰にも止められませんよ!」
 ユーベルコード【ウィザード・ミサイル】で炎の魔矢を放ち、内側から外郭を破壊してゆく。
 こうすれば多少は戦艦の装甲も破りやすくなるはずだ。
 これだけ巨大なオブリビオン。一人一人の小さな積み重ねが、最後には大きな力となる。
「破壊は大好きでいろいろ壊してきましたが、これだけの大物はレアですね。腕が鳴ります!」
 壁を、扉を、天井を。
 次々と魔矢が貫き、破壊してゆく。
 艦内には当然防衛機能もあるのだろうが、それらが発動するよりも先に雪風が破壊してしまうので、全く問題になっていなかった。

 だが、まだ足りない。戦艦を沈めるには、まだ至らない。
 もっと力が必要だ。もっと多くの、猟兵の力が。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宇冠・由
お母様(f00173)と参加

相手は巨大戦艦で艦載機を出撃する様子
でしたら、その指令を送っている通信装置が必ずあるはずですわ
敵艦後端、青く輝くアンテナが送受信のものと考えます
そこを叩けば直掩艦載機の統率は乱れるでしょう

空中戦は大の得意
お母様が敵の攻撃を引き付けている間、私は敵艦後方に周り込み、【熾天使の群れ】を放ちます
通信アンテナや各種エンジン、どれが燃えても作戦は成功ですの


宇冠・龍
由(f01211)と参加します

相手の大きさは約230m
とてつもない大きさです
そして内部からは艦載機が出てくると、早々に主砲かカタパルトをつぶさなければ、味方の被害が甚大なものになってしまいます

目には目を、船には船をぶつけてみましょう

【談天雕竜】で百隻の幽霊船と、装備としてビーム砲を搭載して召喚
艦隊戦と参りましょうか
百隻の艦隊が敵艦を取り囲んでの輪形陣。ビーム砲を撃ち合いましょう

相手の兵装や艦載機は私の艦隊が引き付け攻撃をかばい、受け持ちます
長くは持たないでしょうが、その間に味方が敵艦を沈めてくれると信じています


大豪傑・麗刃
【鬼神軍】のみんなと参加するのだ!

基本方針はどっかから敵内部に侵入、重要地点ぽいところを発見したら、あとは思いっきり攻撃するのみ。

まずは艦載機とか武装とかをかいくぐって入口ぽいところにとりつく。
武器は右手に刀、左手に脇差(にしては大きすぎる剣)の二刀流。
これで飛んでくる攻撃を斬って捨てたり、艦載機を斬って捨てたりしながら進むと。

で入口を破壊して突入。内部で待ち受ける防衛機構を排除しつつ進撃。
以降は武装を斧の両手持ちに切り替え。
で、重要そうなところを見つけたらグラウンドクラッシャーで破壊!怪力で捨て身の攻撃!

あとは爆発に巻き込まれる前に退散するのだ!


エスタシュ・ロックドア
戦争かぁ
やらねぇといけねぇってのがちょいとアレだが
ま、今は目の前の敵をぶっ叩きゃ良いんだろ
でけぇな……。
良いぜ、燃えてきた!

誰か足が要りゃぁシンディーちゃんにタンデムするぜ
だから絡み、アドリブ歓迎な

シンディーちゃんに【騎乗】『ゴッドスピードライド』
【操縦】【空中戦】を駆使して高機動
防衛施設の狙いを攪乱するぜ
それからフリントをぶん回しながら『羅刹旋風』
こんだけ図体でかけりゃぁ避けやすいも何もねぇだろ
そのまま敵艦に接近
【怪力】【鎧砕き】でフリントを叩きつけて装甲をぶった斬る
そしたらすぐ離脱だ
このヒットアンドアウェイを繰り返すぜ



●カイザーレイ破壊命令の三
「宇冠艦隊は敵艦載機の攻略、わたしとエスタシュくんは敵旗艦に接近、一気に行くじょー!」
「目の前の敵をぶっ叩きゃ良いんだろ。良いぜ、燃えてきた!」
 エスタシュ・ロックドア(f01818)の宇宙バイク、シンディーちゃんに相乗りした鬼神軍筆頭、大豪傑・麗刃(f01156)が指揮を執る。
 軍団を率いて初の大規模戦闘。その手腕が、そして隊員との絆が試される。
 彼らの周囲は、合計百隻に及ぶ幽霊船が漂っている。宇冠・龍(f00173)の召喚したものだ。
「お母様、わたくしに何隻か」
「分かっています。頼みましたよ」
 その娘、炎の身体にリスの頭といった姿のヒーローマスク、宇冠・由(f01211)には考えがあった。
 相手が巨大な分、少しずつ崩していくより他にない。一人一人の、戦力を削ごうという行動が実を結ぶ戦いだ。
 提案を受け入れた龍は、幽霊船の一隻に乗り込み、右手を掲げて号令する。
「うかん……こほんっ。鬼神軍艦隊前進! 敵機の注意をこちらに引き付けます!」

「始まったな。しっかり掴まってろ、隊長さんよォ!」
 エスタシュがアクセルを開ける。
 ぐんとシンディーちゃんが唸りを上げ、敵艦へと突っ込んでいった。
 オブリビオンはというと、その接近を許すまいと艦載機を発艦させる。エスタシュのバイクが狙われた。
「ぶ、ぶつかるのだー!?」
 隊長こと麗刃が必死にエスタシュにしがみつく。
 直後。目を閉じていても感知できるほどの強烈な光が迸った。
「ヒューッ! やるじゃねぇか。なぁ、船長さん!!」
「そう呼んで良いのは今だけですからね。艦載機は私にお任せください」
 龍率いる幽霊船がビーム砲を発射、艦載機を撃墜したのだ。
 この隙にエスタシュがシンディーちゃんを走らせる。
「由、あなたも行きなさい」
「はい、行ってきます、お母様」
 幽霊船を三隻借り受けた由が敵艦の後方へと回ってゆく。
 敵はどれほどの艦載機を搭載しているのだろうか。一向にその数が減る気配がない。
 それでも、隊の皆を守るため。そして全員で生きて帰るため。龍は奮闘する。
「どこかに通信装置が必ずあるはずですわ。それさえ破壊してしまえば……」
 ブリッジやや後方。青く輝くアンテナが見えた。艦載機へ指示を飛ばす装置はそれではないかと予測を立てた由が船を走らせる。
 炎に包まれたその姿。これから分離するように、伝説の火の鳥が大量に出現。アンテナへと放ってゆく。
「お母様と約束しましたの。必ず、全員で帰ると。ですから――」
 艦の砲座が彼女を襲う。三隻ある内の二隻がその砲撃を受け、沈んだ。
「もう、いい加減になさいッ!!」
 炎に包まれた鳥が、アンテナを焼き尽くした。
 すると、この宙域で暴れていた艦載機の半数以上が動きを鈍らせる。彼女の狙いは正しかったようだ。

「行くぜ行くぜ!! シンディーちゃん、頑張れよォ!」
 宇宙バイクを駆り、フリントを手にしたエスタシュが砲座を潰し、装甲を抉り、一撃離脱を繰り返す。
 的はでかい。これなら外しようがなかった。
「硬ェ……。でもなァ!」
「エスタシュくん、危ないのだ!」
 離脱する最中、麗刃が声を上げた。
 振り返る余裕もない。オブリビオンの砲撃がエスタシュの運転するバイクに直撃する。
 吹き飛ぶ二人。そして。
「くっ、隊長ッ!!」
 相乗りしていた麗刃が吹き飛ばされた。
 即座に回収しようとするエスタシュだが、砲撃が激しく動くことができない。

(呆気なかったのだ。麗刃ちゃん、まだ何も……。悔しいなぁ、ここからだったのに)
 宇宙空間を漂いながら、麗刃はそんな後悔を胸に抱いていた。
 これで終わりなのか。
 諦めて、目を閉じようとしたその時。
「隊長さんよォ!」
「隊長さんっ!」
「隊長様、しっかりしてくださいまし!」
 皆の声が聞こえる。
 気が付くと周囲には幽霊船が並び、そしてエスタシュが迎えに来ていた。
 腕が掴まれ、再びバイクに乗せられる。
「宇冠親子が砲撃から守ってくれたみたいだぜ。後でしっかり感謝しろよ」
 呆然と、何が起こったのか理解できないまま。しかしシンディーちゃんはフルスロットルで敵艦へと向かう。
「もう艦載機はほとんど動いちゃいねェ。オラ、どけどけ! ロックドアタクシーのお通りだッ!!」
「お母様。よろしいでしょうか」
「ええ、行ってきなさい」
 そして由もこれに追従、そして追い抜く。
 幽霊船で突っ込んだ由は、そのまま、敵艦の装甲に船を激突させた。大穴が開く。
「行ってこい、隊長。死んだら承知しねぇぞ!!」
 再び麗刃の腕を掴み、エスタシュはその穴へとぶん投げた。
「のわぁぁーーーーッ!?」
 何だか飛ばされてばかりな気がする。が。
 ここは、戦艦の中だ。知らぬ内に、斧を手にしていた。元々、こうするつもりだった。
 容易い道ではなかったが、本当の戦いはこれから。
 麗刃の胸の内に、様々な思いが押し寄せる。
「皆が、ここまで連れてきてくれたのだ。こんな私に、ついてきてくれたのだ……」
 そして。
「鬼神軍参上ッ! 筆頭、大豪傑・麗刃、暴れるじょーーーッ!!」
 斧を振り回し、動力部を目指して駆ける。
 既に他の猟兵も複数潜入している。オブリビオン撃墜は時間の問題だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドミニク・トインビー
こちらも宇宙戦艦で対抗する
ユーベルコードで宇宙海賊船を複製し合計18機で攻める
まず主砲に警戒し正面は避け側面や背後を取るように立ち回る
艦載機は近づけないように密集陣形から機銃掃射で落とす
オールウェポンフリーの発動を確認したら複製した船を囮に動かし凌ぐ
他の猟兵が動きやすいように援護射撃を行う
戦争が始まった,この世界が無いと宇宙海賊出来ないんでね,叩かせてもらうぞ銀河帝国


メイスン・ドットハック
【SPD】
さて開戦じゃのー
さっそくじゃがとっとと潰れてくれんかのー

小型船にて敵戦艦に接近
航空隊に関しては電脳魔術にて宇宙迷彩を仕込んでスニーキング

敵指令室にハッキングを仕掛けて、通信システムを阻害しようと試みる。
その際にウィルスプログラムを感染させて、しばらく復帰できないようにしてみる(ハッキング、破壊工作、暗号作成、鍵開け)



そして戦艦に近づけたらユーベルコード「木を隠すなら森の中」を発動
23㎡のデブリを作成する

戦艦に接触すると発動する起動トラップで、金属と化学反応を起こして大爆発を起こす

それを蹴りつけて戦艦に叩きつける


ファラン・ウルフブラッド
数の差は歴然、されど我らの士気は高し。滾るではないか!王を前にして物量攻めか! あっちを見てもこっちを見ても手柄手柄手柄!楽しませてもらうぞ、帝国よ!

【行動:POW】
敵の行動予測は『技能:見切り・第六感・フェイント』を使用。宇宙空間を縦横無尽に動き回り戦艦へ接触します。
「フハハハ!面白いな、宇宙というのは!まるでテーマパークのようではないか!テンション上がるなぁ!」(王様ハイテンション)

取り付いたら主砲の死角へと回り込み、『技能:鎧無視攻撃・鎧砕き・怪力・二回攻撃・衝撃波・範囲攻撃』を乗せたUCを発動させます。
「さぁ、耐久試験といこうではないか!」

周囲の主砲を破壊して回ります。


アドリブ歓迎です


アララギ・イチイ
ふーん、随分と大きいのねぇ
まぁ、いいわ……さぁ、狩りの時間を始めるわよぉ

【UC:召喚・欝肉顕現】を使用するわぁ
喰らう肉は装備品の絶品良質肉(巨大宇宙怪獣の肉)よぉ
一度喰らった肉を吐き出してUCの効果を発動、巨大宇宙怪獣を呼び出すわぁ(喰らった肉が増殖して操作する身体になる設定

宇宙怪獣の攻撃手段は装甲を粉砕【鎧砕き、鎧無視攻撃】する噛み付き、【傷口をえぐる・串刺し・なぎ払い】する爪の一撃とかねぇ
その巨体を【操作】して【捨て身の一撃】で巡洋戦艦に攻撃を仕掛けるわぁ
ちなみに私は【迷彩】で隠れながら遠くで操作に専念よぉ

攻撃時は中に侵入している人も居るでしょうから通信か何かで注意喚起しておくわぁ



●カイザーレイ破壊命令の四
 次々に猟兵達が巡洋戦艦に攻めかかってゆく。
 そんな中、この宇宙空間を縦横無尽に飛び回る黒衣の男があった。
「フハハハ! 面白いな、宇宙というのは! まるでテーマパークのようではないか!」
 ファラン・ウルフブラッド(f03735)だ。
 地に足はつかず、ただ思いのまま空間を飛び、泳ぐという経験は、彼の出身世界であるダークセイヴァーでは経験できるものではない。
「遊んどらんで、真面目にやりんさい」
 小型船を複製したメイスン・ドットハック(f03092)が嗜める。
 今は戦闘中。はしゃいでいる場合ではないのだ。
「そう言うが、ハッキングとやらは上手くいったのか?」
「ぐ……」
 頭の後ろに手を組んで問い掛けるファラン。
 メイスンの目的は、外部からハッキングを仕掛け、敵戦艦の通信を妨害、艦載機の動きを止めることだった。しかし、オブリビオンのネットワークは遮断されている。恐らく内部ネットワークだけで完結しているのだろう。システムへの侵入経路を開くことはできなかった。
 つまり、直接中へ乗り込んで、そのコンピュータを操作する以外に手がない。
 とはいえ、通信設備であったと思われるアンテナが既に破壊されている以上、無理にハッキングを仕掛ける必要はなかった。
「まぁ、いいわ……。敵の動きも鈍っているし。さぁ、狩りの時間を始めるわよぉ」
 彼らの横を、黒く巨大な背びれを持つ怪獣が横切った。その頭に載っているのは、アララギ・イチイ(f05751)だ。この怪獣は、【召喚・鬱肉顕現】にて呼び出したもの。この宇宙空間で、いつ、どこで、どのようにして、ユーベルコード発動条件である「肉を食す」ことができたのかは本人しか知らない謎だが。
「この世界が無いと宇宙海賊出来ないんでね、叩かせてもらうぞ銀河帝国」
 続いて、ドミニク・トインビー(f00622)率いる宇宙海賊艦隊が前進してゆく。
 この艦隊も、ユーベルコード【月の海賊艦隊】で複製したもの。
 カイザーレイを守る巡洋戦艦に、最後の決戦を挑むのだ。
「そういうことだ。あっちを見てもこっちを見ても手柄手柄手柄! 我らも行くぞ、遅れを取るな!」
 これに追随して、ファランがすっ飛んでいく。
 メイスンも腹を括り、オブリビオンにトドメを刺すべく小型船を進めた。

「今から大きいの行くわよぉ!」
 通信を使って、内部に潜入しているであろう猟兵達に呼びかけたアララギ。
 彼女の操る怪獣が、巨大な爪を振り下ろし、戦艦の装甲を抉った。あまりの衝撃に船体が揺れる。
 爪を立て、食らいつき、ベリベリと装甲を剥がしてゆく姿は、怪物以外の何者でもない。
 破壊に魅せられた巨大な肉の塊。それが、この怪獣の姿だった。
「どきんさい! こっちからも行くんじゃ!」
 メイスンが声を張る。
 彼女は【木を隠すなら森の中】で作成したデブリで戦艦そのものに狙いをつけ、勢いに任せて蹴り飛ばした。
 デブリはまるで隕石のように、オブリビオンへと真っ直ぐ飛んでゆく。
 戦艦はというと、主砲にエネルギーを充填。迎撃する構えだ。
「我が剣の力を見よ!」
 その瞬間、ファランの【王剣解放】が発動。主砲を切りつけ、雷撃を走らせる。
 エネルギー同士のぶつかり合いで砲身が暴発。
 そこへ、メイスンのデブリが衝突、大爆発を起こした。
「へぇ、やるじゃねぇか。こっちも負けてられねぇな!」
 海賊艦隊を率いるドミニクが一斉に号令を下す。
 複製された艦隊が一斉に機銃を発射。周囲に漂う艦載機、そして巡洋戦艦の砲座を次々に潰していった。

●終幕・カイザーレイ破壊指令
 外部から戦艦を攻める猟兵達は、突如として巻きあがる炎の渦を見た。
 様々な手段で内部へ潜入した猟兵達が、その動力炉へ到達、破壊したのだ。
 しかしこれは、崩壊する戦艦と運命を共にすることを意味する。
「チッ、おい、手が空いてるヤツは手伝え!」
 ドミニクが声を荒げる。
 崩壊してゆく巡洋戦艦へ、海賊艦隊を初め、船を持つ猟兵達が殺到してゆく。
 見れば、抉られた装甲、空いた大穴、カタパルトデッキから何人もの猟兵が手を振っているのが見える。
「見ろ、お宝だ。いただいていくぞ!」
 船を戦艦につけた彼らは、内部班の猟兵を回収。また外部で戦っていた猟兵の内、足を持たぬ者も船へ乗せて、急ぎ離脱を図る。
 百を超える船が、カイザーレイを背にして進む。
 その背後。炎に包まれた巡洋戦艦が爆発四散。
 オブリビオンミラー兵器、カイザーレイへの進路がこうして一つ、確保されたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月03日


挿絵イラスト