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チョコレートの侵略を阻止せよ! ~チョコが溢れ出る前に

#デビルキングワールド

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#デビルキングワールド


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●レーヌ・ド・ショコラ降臨♪
 デビルキングワールドで隣り合って存在する小国エーコクとイーコク。この2国は戦争状態にあり、領土を拡大するために毎日のように戦いを繰り広げている。

 ……とは言っても。悪魔さんたちの例に漏れず、良い子すぎるので。色々あって、もう戦闘は危ないし、チェスとかで勝負つけようか、とか言い出す始末である。
 一進一退どころか完全に膠着……いや、侵略する気ある?
「ありますよ! あるに決まっているじゃないですか!」
「だって侵略は悪いことだからな!」
 そう言って今日も2国の国境付近では激しい戦闘(チェス大会)が繰り広げられているのである!!

 そんなエーコクに降り立ったのはひとりのオブリビオン。その名を『チョコレートの魔王アマイモン』……!
「あまーいっ!! 甘すぎる!! 甘いのはチョコとお菓子で十分なのじゃ!!」
 そう言いながら問答無用にチョコレート・キャッスルを召喚してエーコクのど真ん中に叩き落とすアマイモン。
「ここをわらわの国とする!!」
 ででーん、とアマイモンが宣言すると、そのカリスマにエーコクの悪魔たちはイチコロでした。

 というわけで、エーコクのイーコク侵略はアマイモンが指揮を執ることになった。
 その作戦とは……!
「チョコレート法を作るのじゃ!!」
「……!?」
 アマイモンの言葉にエーコクの悪魔たちが驚愕する。

 要約するとこんな感じである。
 ひとつ、チョコレートに覆われている場所はことごとくアマイモンの領土である。
 ひとつ、アマイモンのチョコレートを食べた者は彼女に忠誠を誓う。
 ひとつ、チョコレートは食べ放題とする。

 こんな感じの法律を作った上で、チョコレートをイーコクに流し込む。
「そうすればチョコレートに覆われたイーコクはわらわのものじゃ!!」
「……!!!!」
 すげー作戦キタコレ。
「さらにさらに、そうやって出来たチョコレートを他の国に売りつければD(デビル)も稼げるという一石二鳥の構えなのじゃ!」
「すげーーーーっ!! アマイモン様すげーーよっ!!」

 そんなこんなでエーコクは、アマイモンのチョコレートの国に生まれ変わろうとしていたのである。

●チョコっと助けてほしい
「がう。そんなわけで、チョコの侵略を止めてほしいんだ」
 アルファ・オメガ(もふもふペット・f03963)が遠い目をしながら、集まってくれた猟兵たちに告げる。
「アマイモンを侮っちゃダメだよ。チョコレート法が成立してしまうとチョコが溢れ出ただけで侵略完了しちゃうんだ」
 他国の法律なんて本来何の意味も無いのだが、良い子すぎる悪魔さんたちは『あっ、そんな法律があるなら従わないと』ってなっちゃうから!
 幸いにして今のタイミングなら、そのチョコレート法が成立する前にこちらから打って出ることが出来る。むしろこの事件を解決するタイミングは今しかない。

「そのためにはイーコクの主戦力は『淡水の悪魔』たちを仲間に引き入れる必要があるよ」
 ペットの淡水魚(浮遊できる)たちを使役する淡水を司る悪魔の少女たち。彼女たちとエーコクの主戦力『ブギーエカイユとその相棒たち』が戦闘している間に、猟兵が戦線を突破してアマイモンを倒す、というのが今回の依頼の大筋だ。
 まともに戦えば猟兵の皆でも手こずるであろう悪魔たちを悪魔たちで足止めするという、とても知的な作戦なのである。

「淡水の悪魔たちはこの世界の悪魔に漏れず、とっても良い子なんだ」
 そのため、ワルいことを見せつけられるとキュンとする。そして仲間になる。
 具体的に『ワルいこと』が何かというと、簡単に言えば彼女たちの予想を超えることだ。
 例えば、淡水の悪魔たちの戦い方は某ポッケのモンスター的な感じなのだが。
「そこで初手ダイレクトアタック」
 ペット完全無視で直接、淡水の悪魔を倒すというものである。こいつぁワルすぎるぜ……!
「次は、ペットを使ってのD稼ぎとか」
 淡水の悪魔たちにとってペットたちは武器でもあるが、家族でもある。そんな大切な家族を(大道芸とかヒーリングとかで)働かせてDを稼ぐなんて……! ワイルドなんだぜ……! なお、Dを集めることができる=ワルの証なので一石二鳥である。
「後は単純にペット力(ちから)の差を見せつけるか、だねー」
 簡単に言うと淡水魚たちよりすごいペットを披露する。大きさでも数でも強さでもいい。
「普通ペットにしないモノをペットとして連れていくとかもアリだよ」
 『この人、私のペットなの』とか言ってもいいけど健全な範囲でお願いします。なお、その場合、首輪などの装飾は可とします。

 さて、あまり深刻さを感じないこれまでの説明だが、実は結構ヤバいのである。
「悪魔さんたちは大丈夫だろうけど、もし川がチョコレートになれば淡水魚さんたちは皆死んじゃうよ……!」
 オブリビオンであるアマイモンに躊躇いは無い。
 そして重要なことがひとつ。魔界の通貨『D(デビル)』には魔力が籠められており、オブリビオンはこれを大量に集めれば『カタストロフ級の儀式魔術』が使用できるのだ。
「そうなる前にアマイモンを倒してきて!」
 そう言ってアルファは猟兵の皆をデビルキングワールドに送り出すのであった。

●お魚日和
 今日も今日とて戦争(っぽいもの)が始まろうとしている。
 しかし、そんな中でもペットたちの健康診断は欠かすわけにはいかない。使役する以上は万全のコンディションを整えるのが(この世界の)悪魔の流儀なのである。
「ん~~♪ 今日も絶好調ね」
 空にふよふよ浮く金魚を愛でる淡水の悪魔。他の仲間も同じように自分のペット(色んな淡水魚)を愛でている。
 そこへ不意に現れた影……それは猟兵たち!
「そんな……?! 戦闘開始の銅鑼もなっていないのに!?」
 まさかそんなルール無視が出来る者がいるなんて。そんなワルさにゾクゾクしながらも、しかし淡水の悪魔たちは猟兵たちを迎え撃つ態勢へ。

 さぁ、キミたちのワルさで淡水の悪魔たちを籠絡するのだ……!


るちる
 あけましておめでとうございます。お世話になっています、るちるです。新年一発目はデビルキングワールドになりました。かしこさを下げていけばいいと聞いたので。あまいもんちゃんかわいい。

 シナリオの補足をします。

●全体
 全体を通じてネタ寄りです。リプレイも軽いノリになると思います。いずれにしてもプレイングの雰囲気に左右されるものとお考えください。
 当シナリオにおいて『ワルいこと』とは、『マナーやルール、慣習は守らないけど、結果はちゃんと得る』というのが基本になります。つまり、不意打ちとかルール違反とか普通そんなことしないだろ(マナー的、または効率からみて)ってことが喜ばれます。ただし、相手の命を奪う行動は禁止とします(戦闘不能は全然オッケー)

●1章
 集団戦ですが、戦闘ではありません。『淡水の悪魔』たちを仲間に引き入れてください。
 とりあえず勝てばオッケーです。ワルさムーブが面倒なら、軽くぶっ飛ばして腕力で勝ってもオーケー。ペット力に関しては、召喚系や複製系のユーベルコードでもインパクト大です。彼女たちに出来ない(能力的、倫理的、ルール的に)ことをやるといいでしょう。

●2章
 集団戦です。敵は『ブギーエカイユとその相棒たち』。普通の集団戦ですが、1章で仲間にした淡水の悪魔たちと一緒に戦うとプレイングボーナスが入りやすいです。また、ブギーエカイユたちにワルいことムーブをかますと攻撃の手が緩みやすくなります(プレイングボーナスが入ります)。
 1章の結果を受けて、2章開始時に状況の説明を行います。

●3章
 ボス戦です。『チョコレートの魔王アマイモン』と戦います。内容は戦闘ですが、軽いノリになると思います。アマイモンはチョコレートの国を作るつもりのようです(チョコレートで覆って)。色々ツッコみつつ、彼女の野望を阻止してください。
 2章の結果を受けて、3章開始時に状況の説明を行います。

 ゆるふわっとお楽しみいただければ嬉しいです。途中の章からの参加も大歓迎。
 オープニングが承認されたら1章の受付開始です。

 それでは皆さんの参加をお待ちしています。
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第1章 集団戦 『淡水の悪魔』

POW   :    進撃!お魚軍団
レベル×1体の【お魚軍団】を召喚する。[お魚軍団]は【水】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    淡水砲
【指先】を向けた対象に、【水鉄砲】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    悪魔降雨術
【淡水の雨】を降らせる事で、戦場全体が【川や湖】と同じ環境に変化する。[川や湖]に適応した者の行動成功率が上昇する。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヘル・ラグナロク
「チョコレートの魔王か。
ラグナロク魔王軍を率いる余が直々に出撃するとしよう」
『うむ、さすがは魔王たる、わしの娘じゃ。その力を見せつけてやるが良いぞ』

パパもそう言ってるし、頑張ろうかな。チョコ美味しそうだし。

『さあ、ヘルよ!
お前の魔力を悪魔どもに見せつけて恐怖のどん底に突き落としてやるのじゃ!』
「余の極大火炎呪文を受けてみるがいい……」

パパに言われた通り、全力で【極大火炎呪文】を放っちゃうよ!
敵が水属性なら、炎には弱いはずだもんね!

『……ヘルよ、そのへなちょこな炎はなんじゃ?』
「これは低級火炎呪文ではない……余の全力の極大火炎呪文だ」

だって、ほら、熱いと痛そうじゃない?

『この修行不足がーっ!』



●地獄で神々の黄昏でトリックスターなデビプリって属性盛り過ぎでは!?
 そんなことはさておき。
 ヘル・ラグナロク(心優しい魔界の王女・f31689)はイーコクに降り立った!
「チョコレートの魔王か。ラグナロク魔王軍を率いる余が直々に出撃するとしよう」
 とか言いつつ。
 ヘルが手にしている杖の先端の髑髏の目が光って唸り、そこに封じられているパパ(魔王ロキ)が『うむ、さすがは魔王たる、わしの娘じゃ。その力を見せつけてやるが良いぞ』と叫んでいる。
「パパもそう言ってるし、頑張ろうかな。…………チョコ美味しそうだし」
 最後の一言で威厳台無しである。いやむしろ。これこそが優しい心の悪魔の所以、かもね?

 しかし、デビルキングワールドの悪魔の例にもれず、真面目なヘルちゃん。
 それが今回の目的である『淡水の悪魔』たちの前に立ったならば、戦う以外の道は残されていない(?)。だって悪魔だもの。
 相対する淡水の悪魔&淡水魚たちに対して、魅惑的なおへそを惜しみなく晒しながら(なお、胸は慎ましいものとする)、杖を構えるヘル。
『さあ、ヘルよ! お前の魔力を悪魔どもに見せつけて恐怖のどん底に突き落としてやるのじゃ!』
 ぴかっと杖の目が光ってパパの言葉に従って。ヘルは目を細めながらその両手に魔力を集中させる。
「余の極大火炎呪文を受けてみるがいい……」
 厳かな言葉とともに放たれるのは全力の【極大火炎呪文(カイザーフレイム)】だ! 
(敵が水属性なら、炎には弱いはずだもんね!)
 と至極合理的な思考の元、ヘルから放たれる炎!!

 ……は、マッチ程度の大きさだった。

『…………ヘルよ』
「はい」
『そのへなちょこな炎はなんじゃ?』
「これは低級火炎呪文ではない……余の全力の極大火炎呪文だ」
『…………』
「だって、ほら、熱いと痛そうじゃない?」

 説明しよう!
 心優しい魔王の娘は、破壊魔法が苦手なのだ!

 なんて優しい世界なのか。
『この修行不足がーっ!』
 でも現実はそんなに優しい世界じゃなかった。デビルキングワールドだし。
「みにゃーーー?!」
 浮き上がった杖(パパ)にぽかぽか頭を叩かれるヘル。

 そんなこんなで痛い目にあっているヘルちゃんなのですが。
「くっ……」
「なんてこと……」
 こっち(淡水の悪魔)はこっちで勝手にダメージを受けていた。
「あんなにカッコつけて極大呪文とか言いながら、全然熱くないとか」
「それでいて『熱いと痛そう』とかこちらを気遣うとか」
「「「なんてワルなの……!」」」
 勝手に盛り上がっていった淡水の悪魔たちが頬を赤く染めてヘルに胸キュンしていたのでした。

 ピロリロリン。
 淡水の悪魔たちがヘルの配下になりました(この戦争中の間だけね)。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キルシ・キュマライネン
興味本位で来てみたらそこは世紀末?でした。
何かしら召喚して対抗すればいいのですわね?しかしわたくし残念ながら今はコレくらいしか召喚することはできないのです…。
発動条件を満たしていない?いえいえ発動しても効果は発動しないだけで発動はしているのですよ。知りませんでした?

この場合アザラシは出ますが技能が上がらないですわね。アザラシが出ます。これで淡水の悪魔とのタイマンバトルを始めます。
おや、アザラシが増えますわね、どんどん増えますの。凄いですわね辺り一面もうアザラシが7で地面が3と言ったありさま。ほらか弱いアザラシを全部倒すだけであなたの勝利ですよ。頑張ってくださいまし。

(※アドリブ連携歓迎です)



●興味本位で来てみたらそこは世紀末? でした。
 キルシ・キュマライネン(海生押しかけメイドモドキ・f28170)は辺りを見渡しながら、そんなモノローグを綴る。そう、ウェルカム・トゥ・デビキンタイム。解き放て、メイド力(ぢから)。
 ところで特徴の『年下に見られる』っていうのは実年齢なのか見た目年齢なのか、すっごく気になります。

 乙女の秘密はそっと横に置いておいて。

 キルシが相対するのは、イーコクの主力たる『淡水の悪魔』たち。それがずらーっと並んで、自身の自慢のペット(淡水魚。空に浮く)たちを布陣している。だがそれに臆することなく……というかキルシさん、ゴーイングマイウェイ? 平然と言った方がいい感じの様相である。
(何かしら召喚して対抗すればいいのですわね?)
 グリモア猟兵の言葉を思い出して、思索を巡らせるキルシ。
「しかしわたくし、残念ながら今はコレくらいしか召喚することはできないのです……」
 愁いを帯びた表情に加えて、閉じた瞳の目尻から零れる涙。
 そしてキルシの仕草とほぼ同時に周辺にぽこんと召喚されるアザラシ。【メイドに不可能などあり得るはずがございません(メイドサッポウ・カジバンノウ)】である。殺法だったのかこれ……と思わないではないが、さておき。

 説明しよう!
 【メイドに不可能などあり得るはずがございません(メイドサッポウ・カジバンノウ)】とは、他者からの命令を承諾することで、無限に増えるアザラシを召喚する術である!

「そんな! いつ……!?」
 驚愕する淡水の悪魔。そう、いったい、いつ他者からの命令を受けたというのか。
「いえいえ発動しても効果は発動しないだけで発動はしているのですよ。知りませんでした?」
 とはキルシの談である。この場合アザラシは出るけども技能が上がらないらしい。

 そう、アザラシは出ている。
「これでタイマンバトルと参ります」
 キルシの言葉を号令にして、アザラシたちが淡水の悪魔たち、というかペットの淡水魚たちに襲い掛かる! そう、無限に増えるアザラシが。
「おや、アザラシが増えますわね、どんどん増えますの」
 ついでに言うと、キルシの意志で減らすことのできないアザラシが。
 そうこうしているうちにあっという間にアザラシが辺り一面を覆いつくす。
「凄いですわね。もうアザラシが7で地面が3と言ったありさま」
 キルシさん、すっごくのんびり解説しているけれども、最前線(バトル現場)は阿鼻叫喚である。
 いや、アザラシvs淡水の悪魔、であれば楽勝で悪魔が勝つんだけれども。そもそも淡水の悪魔たちはまずペットの淡水魚を戦わせるわけで。アザラシに勝てる淡水魚がどこにいるというのか。ついでに数の暴力がすごい。これ、いつ止まるの?
「ほらか弱いアザラシを全部倒すだけであなたの勝利ですよ。頑張ってくださいまし」
 とキルシが言っていることは真実なのだが、もはや煽りにしか聞こえない。それほどにまでアザラシの増え方が酷い(誉め言葉)。これはもはや自然災害。そう、言うなればアザラシの津波!
「「「あーれー」」」
 そのアザラシの津波に押し流されていく淡水の悪魔たち。
「くやしい」
「でもクールな振りして容赦ないところ、ワルすぎてスキ」
 そんな感じで、淡水の悪魔たちはキルシの軍門に下ったのでした。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ・キャラ崩壊歓迎
SPD

ん~…イマイチこの世界の状況にまだ慣れていないが…かしこさを大幅低下させれば切り抜けられるのかなぁ…
ペット対決…ペット対決…
(おもむろにライオンライドでライオンを召喚)

召喚したライオンを放し飼いで散歩
ある程度ライオンには自由に移動してもらいストレス発散させる
とりあえず淡水の悪魔を見かけたらペチッとしばき倒すように指示を出しておく
あとはのんびり後を追うか…

…あれ?ライオンどこ行った?うちのライオン知りませんか?
淡水の悪魔及びそのペットをうちの子(ライオン)がしばき倒している場面に遭遇したら、淡水の悪魔に呼びかける
おめでとう、君はレアモンスターに出会ったね!(



●この男性、天然につき?
 グリモア猟兵に転送されて、デビルキングワールドに降り立った鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)。
「ん~…イマイチこの世界の状況にまだ慣れていないが…
 辺りをきょろきょろと確認しながら、イーコクに向かっているわけだが。
「かしこさを大幅低下させれば切り抜けられるのかなぁ…」
 どうしてその結論に至ったの。あ、上様のお触れ(生放送)出てたからか。

 そんなわけでかしこさを下げたひりょがとった行動は……!
「ペット対決…ペット対決…」
 おもむろにペットと称して【ライオンライド】召喚することでした。いや、あの、めっちゃガチ……ガチ……。

 冷静に考えよう!
 淡水魚が空を浮いて飛んでいるような、つまり金魚が空を飛ぶような国で、ライオン歩いていたら怖くない? 怖くないか、そっかぁ。悪魔いるしなぁ。

 かしこさがさがってるんだかさがってないんだか微妙なラインを突き進むひりょさんはライオンさんにリードもつけず、散歩させます。普段いろいろ使役しているライオンさん、ひりょさんのことですから爆炎の中に飛び込め!(敵に接近するため)とかもあるでしょう(ただの推測です)。
(今日は自由にしてもらってストレス発散させようか)
 と本気で放し飼いします。こいつあワルだぜ!
「さて……」
 それはそれとして、目的の『淡水の悪魔』たちはどこにいるのだろうか?

 とか思っていたら、一斉に淡水の悪魔たちが駆け込んできた!
 囲まれるひりょ!

「よし、これなら……」
 そう、こんなこともあろうかと、あらかじめライオンに淡水の悪魔たちを見かけたらぺちっとしばき倒すように指示しておいたのだ!
「たの……あれ?」
 ライオンの形に点線が点滅している光景をご想像ください。すかっと空を切るひりょの手。にぎにぎしてもライオンはいない。
「……うちのライオン知りませんか?」
「知りません!」
 心底困ったように問いかけるひりょに対して、淡水の悪魔たちは無情である。ペットである淡水魚たちが一斉にひりょに襲い掛かる(ぺちぺち)。
「…本当にライオンどこ行った?」
 さりげなく【固有結界・黄昏の間】で直撃を避けながら、うーん、と困った表情のひりょ。これではペット対決ができないではないか……。

 とか思っていたら、突如淡水の悪魔の悲鳴が響き渡った。

 ずっと遠く。これはもしかして。
「私たちの家の方?」
「あ、もしかして」
 一斉に駆け出すひりょと淡水の悪魔たち。

 そんな彼らが見かけた光景は、非戦地域である家の前でライオンにぺちられている非戦闘員(まだ幼女なので戦闘に出れない)であった。
「なんてひどい……!」
「え、いや、これはその……おーい!」
 淡水の悪魔の悲鳴に、慌ててひりょがライオンに声をかけると、めっちゃいい笑顔(ライオン的に)で振り返るライオンさん。これ、もしかして幼女と遊んでいるだけでは? 幼女も悲鳴を上げてはいるものの、痛がってないし。

 ――よし、これなら。

 こほん、と咳払いしてひりょが告げる!
「おめでとう、君はレアモンスターに出会ったね!」
「……!」
 ひりょの言葉にその場にいた淡水の悪魔たちが喜んだという。ほら、非戦闘地域に攻め込むようなワルの言葉だし!(結果論)

 そんな感じでひりょは淡水の悪魔たちを仲間に引き入れることに成功したのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『ブギーエカイユとその相棒たち』

POW   :    猛蛇
単純で重い【頼れる相棒である喋る武器で】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    操蛇
対象の【喋る武器の使い手】に【喋る武器】が【魔法で角】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[喋る武器の使い手]を自在に操作できる。
WIZ   :    轟蛇
【自身の持つ喋る武器】から【雷属性の魔法弾】を放ち、【感電】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●本日も戦争を始めましょう
 イーコクの淡水の悪魔たちを仲間に引き入れた猟兵たち。
「いつもお昼ご飯を食べてからが戦争の時間なのです」
「……」
 それって2国の戦争の状況も鑑みると、訓練とか演習とかって言わない? とはツッコまないであげてほしい。両者は真剣なのである(デビキン法的に)

 そんなわけで定刻通り始まる、エーコクとイーコクの戦争。
 どうやらエーコクもまだチョコレート法の準備が整っていないらしい。もしくはチョコレートの準備だろうか。ある程度一気にチョコレート流し込まないと、侵略も中途半端に終わるしね!
 だが、国境まで足を運んだところで、エーコクの主力『ブギーエカイユとその相棒たち』はびっくりした。
「な、なんだってー!?」
「イーコクが助っ人を連れてきた、だと……!」
「くっ、どこでそんなワルいことを覚えてきたんだ!」
 淡水の悪魔たちの横にいる猟兵たちを見て、そのワルの所業に戦う前から押され気味のブギーエカイユたち。だがここで引き下がるわけにはいかない。
「アマイモンちゃんサイコー!!」
 ブギーエカイユのひとりが叫ぶ。そう、彼らもまた新たな主(?)に付き従う者たち。必殺のチョコレート法が完成すれば負けることはない……!
 歓声(黄色い声?)をあげて突撃してくるブギーエカイユたち。
「ここはお任せください!」
 猟兵たちの前にざざっと布陣する淡水の悪魔たち。ブギーエカイユたちを迎え撃つつもりだ。これ久々に戦争の様相になるのでは? って勢いである。

 しかしブギーエカイユたちの根底にあるのはアマイモンへの忠誠ではなく、ワルの度合い。つまり、ワルさは国境を越える……!

 ここでもばっちりワルを見せつければブギーエカイユたちの攻撃の手を緩めることが可能だ。ワルがワルに惹かれてしまうのは防ぎようのない引力なのだ……!

 そんなわけでワルを見せつけつつ、淡水の悪魔たちと協力して、ブギーエカイユたちをある程度ぶっ飛ばしてほしい!
 ちなみに『こんなこともあろうかと』と罠を仕込んでおく暇はあったものとします。

※プレイングボーナス条件
 淡水の悪魔たちと協力して戦う or ブギーエカイユたちにワルを見せつける
キルシ・キュマライネン
戦争、戦争の時間でございますのね。
では語らねばなりません。
ああ、それは聞くも涙語るも涙、この涙は誰の物か。聞いてから判断してくださいまし
むかしむかしあるところに、ありきたりですね。没です。ではそこの敵陣営の悪魔さん?ちょっと私の代わりに一つ小話を。いいえダメですもっともっとあなたならできるはずです。
では次、もしつまらない話ならわたくしはあなたを殴らねばなりませんの。
ダメですね。では歯を食いしばってくださいな、この八式伸縮機械腕が唸りますので。そこ!逃げてはなりません逃げたらワルが廃ります、誇りが死ぬのです。ではあなたの番ですよ?頑張ってくださいな
(まあ何言っても順番に殴っていくのですが…)



●絶対○○してはいけない戦線?
 雪崩れ込んでくる『ブギーエカイユとその相棒たち』。そんなエーコクの侵略を押し留めんと淡水の悪魔たちがペット(淡水魚だよ)をぶつけて雪崩れ込んでくる勢いを相殺していく。
 そんな混沌とした戦線(ただし痛そうではない)の中に降り立ったのは、灰と白のメイド、キルシ・キュマライネン(海生押しかけメイドモドキ・f28170)である!

「戦争、戦争の時間でございますのね」
 うっかりすると、スカートの裾を持ってお辞儀しかねないような佇まい。その言葉を紡ぐ様は、慌ただしくて土煙の舞うこの戦場には似つかわしくなく。むしろこの戦を憂うかのような仕草。
「では語らねばなりません」
 キルシの纏う雰囲気(?)が変わり、周辺がざわっ、とする。これ以上踏み込むのは危険だ、と足を止めるブギーエカイユたち。

「ああ、それは聞くも涙語るも涙、この涙は誰の物か。聞いてから判断してくださいまし」
 悲劇のヒロインを紡ぐかのような仕草でキルシが語りだし……。
「むかしむかしあるところに……ありきたりですね。没です。ではそこの敵陣営の悪魔さん? ちょっと私の代わりに一つ小話を」
「……!?」
 どういう展開なの。あまりにも唐突な無茶ぶりである。
「そんな、急に言われても……」
 剣を構えていたブギーエカイユがびくっと後ずさりするも。
「いいえダメですもっともっとあなたならできるはずです」
 ずずいっ、と即座に間合いを詰めて肉薄するキルシ。
「もしつまらない話ならわたくしはあなたを殴らねばなりませんの」
「……!?」
 もひとつびっくりである。どんなルールなのかそれは。
 でも『さも当然』って感じで言われちゃうと逆らえなくなるのがこの世界の悪魔さんたちの特徴である。
「さぁ……!」
 さらにずずいと迫るキルシ。もうそこまで踏み込んだら殴ればいいんじゃないかなってくらい懐に潜り込んでいるけど、それはそれ、これはこれなのである。
「ろ、ろんぐろんぐたいむあごー?」
『それ、言い換えただけー?!』
 ブギーエカイユの語りに、剣がツッコむ。基本的にブギーエカイユがボケ(じゃなくて真面目な悪魔)で、武器たちがツッコミ役なのだね。
「ダメですね」
 しかし世界(キルシ)は無情であった。そんなコミカル漫才もダメ判定である。
「では歯を食いしばってくださいな、この『八式伸縮機械腕』が唸りますので」
 話ひとつミスっただけなのに、えらいガチなお仕置きである。
「『ヒィィィ?!』」
「そこ! 逃げてはなりません逃げたらワルが廃ります、誇りが死ぬのです」
「あ、そっか」
『そんなことないから?!』
「とうっ!」
「『ぎゃぁぁぁぁぁ!!』」
 こうして吹っ飛ぶブギーエカイユとその相棒1組。

 その場を支配する沈黙。くるっと振り向いたキルシの視線に、周囲のブギーエカイユたちがまたもやびくっとする。
「ではあなたの番ですよ? 頑張ってくださいな」
 びしっと指さしたブギーエカイユにつかつかと歩み寄るキルシ。しかしそうさせないと相棒が口を挟む!
『待って、これは敵の罠だよ!』
「はい、ダメ!」
『これも!?』
「む、むっかしーむっかしー♪」
「節つけてもダメです!」
「『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!』」
 こうして吹っ飛ぶブギーエカイユとその相棒1組(通算2組目)

 きらん、と星になったブギーエカイユたちを見つめながらキルシはそっと心の中に誓う。
(まあ何言っても順番に殴っていくのですが……)
 なんて理不尽な。
 こんな感じでキルシの策(?)に翻弄されたブギーエカイユたちはものの見事に吹っ飛ばされていくのでありました。
 流星群きれいね。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ・キャラ崩壊歓迎

ふっ、実はここ最近になって動物の友達が増えたんだ
…ぼっちじゃないぞ、決して!(

しかし…昼ご飯を食べてから戦争だと?
ふざけるな!お弁当はもう昼ご飯前に食べちゃったよ!(早弁
手元に食べ物なんてない!おのれ…、皆してお昼ご飯食べやがって!
俺にもよこしなさい!
ライオンライドでライオン召喚しライオンでブギーエカイユ達をぺちぺち攻撃して食べ物を要求

それと同時に小獣の理で小動物達を召喚
敵陣の非戦闘エリアへ進行させ、何か食べ物を調達してもらう
(首から「何か食べ物頂戴」と書いた看板を掛けてやり)

ほら、君達可愛いからさ、小首傾げてあげれば「可愛いっ」って何か恵んでくれるだろう?(あざとい



●敵は空腹にあり?
 次から次へと雪崩れ込んでくる『ブギーエカイユとその相棒たち』。まぁ考えてみれば戦闘不能にならない限り、何度でも立ち上がってくるし、そもそも痛いことしないので、今この現状アマイモンのカリスマ(?)がある限り、この状況は拮抗したままであろう。

 ゆえに猟兵たちの力が必要となる!

 そんなわけで戦線を押し返すべく、鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)参戦! 先ほど仲間に加えた淡水の悪魔たちに加えて、ひりょの後ろにずらーっと並ぶのは小動物たちであった。リスとか猫とか小鳥とか。
 これはひりょの仲間たちである。彼が今回の依頼に連れてきた同伴者(?)たち、あるいは【小獣の理】で呼び出した小動物たちなのだ。あれ、今ここ静かな湖畔の森の影だっけ? とは思ってはいけない。
「ふっ、実はここ最近になって動物の友達が増えたんだ」
 とのたまうひりょさん。しかしそれに対して返事は無く。
「……ぼっちじゃないぞ、決して!」
「……」
 ひりょの言葉にそっと視線を逸らす淡水の悪魔たち。言わなければ察しされることもなかったのに……。
 まぁそれについては戦いが終わってから某所(どこだよ)で語るとしよう。

「しかし……」
 ひりょが口元に手をやって、ひとり呟く。まさか何か見つけたのかこの戦争について? そんな緊張感が満ちる中、ひりょがさらに呟く……!
「昼ご飯を食べてから戦争だと?」
 はい。朝は家事しないといけませんし、中途半端に始めるとお腹がすくので。
「ふざけるな!」
 まさかの聖者激昂である。そんなに、そんなにダメなルールだったのかこれ?
「お弁当はもう昼ご飯前に食べちゃったよ!」
 そっちかい。早弁した、とかなんてこと。でもまぁ戦いに備えて早めに腹ごしらえは間違いではない。でもそのために。
「手元に食べ物なんてない! おのれ……」
 そう、ひりょとお供たちはお腹が空いている……! さっきひと仕事終えた後だし、今はお昼過ぎなのだ!
 そんなひりょさんたちの前に現れたのは、戦闘前のおやつ(お昼の後です)のドーナツをもぐもぐしている『ブギーエカイユとその相棒たち』であった。
「俺にもよこしなさい!」
 そんな光景を見せられては気が荒くなるのも仕方ない。というかひりょさん性格変わってません? 大丈夫?
 というわけで【ライオンライド】で召喚したライオンをブギーエカイユたちに向けて放つひりょ。
「うわーっ」
 飛び掛かられたブギーエカイユたちはしゃべる武器を振り回すが。
『うわーっ』
 武器もライオン怖いみたいです。悲鳴をあげながら『あっちいけっ』ってするブギーエカイユたち。でもライオンは容赦ない。
 ていっ、とのしかかってから、にくきゅうでぺちぺち往復ぱんちである。
 君が! おやつをくれるまで! ライオンはぺちり続けるッッ!!

 しかしひりょの作戦はこれだけではない!
 密かに小動物たちを回り込ませていたのだ。目的は敵陣・非戦闘エリア。つまり、村とか拠点とかである。
「……?」
 空から舞い降りてきた小鳥たちに首を傾げるエーコクの悪魔たち。その小さな首には『何か食べ物頂戴』と書かれた札がぶら下がっている。それが何羽も何羽も訪れて、さらには入り口からリスたちが侵入してくる始末!
 誰がどう見ても怪しい……!
「そっかーお腹空いているんだな」
 でもそれを疑わないのが悪魔さんたちの良いところ(悪い癖)である。いや、もうほんとに。
『ほら、君達可愛いからさ、小首傾げてあげれば「可愛いっ」って何か恵んでくれるだろう?』
 というひりょのあざとい作戦は見事にさく裂したのだ!

 結果的に兵糧攻めという搦め手になったひりょの作戦。おやつを食べられなくなったブギーエカイユたちは力が出なくて、徐々に淡水の悪魔たちに押され始めたのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

忠克・慎也(サポート)
つゆ払いは任せてくれ。

一人称は俺、二人称はアンタ、多人称はアンタたち
黒スーツ姿がデフォルト、対人関係も常識ある方だと思うが、
メイン武器の大挟を始め、サブ武器の拳銃やワイヤー、グレネート弾を駆使する、暗殺者みたいなものだ。

普段はのんびり飴玉を嗜むこともあるが、
戦闘中は命のやり取りを一番に楽しみたいので、封印だ。
仕事とそうでない時は、はっきり分けたいからな。

前に出るよりも、味方のサポートを好んでいる。
複数相手には『不浄の猟牙』強力な敵には『閃葬の魔眼』を。
状況に応じて『獣狩りの銃声』『咎人の牢晶』『業喰いの弾丸』でアシストしよう。

アドリブOK、成功のためなら多少の負傷は厭わない。
宜しく頼む。



●つゆ払いは猟犬のごとく
 エーコクとイーコクの戦争が開始され、しばし経つも戦況は拮抗状態。やはり戦争、頭数の多さが戦況を支配する。
 その拮抗を崩すには戦術級の何かを放り込むしかない。

 この場においては猟兵という存在。

「つゆ払いだけなら安いものだ」
 非致死性のスタングレネード『M84』を投げ込み、『ブギーエカイユとその相棒たち』の出鼻をくじいた後。
 無造作に構えた『SSP226』からパラベラム弾を叩き込んでいくのは、忠克・慎也(うつつを彷徨う猟犬・f21505)。その一連の流れは目の前の獲物を確実に仕留める精確さがある。
 普段はのんびりと嗜んでいる棒付き飴玉も今は口元になく。
「……ッ」
 戦闘そのものを楽しむ慎也。普通にやっていれば命のやり取りにならないデビルキングワールドではその緊張感も物足りないが、好戦的で獰猛な猟犬は戦いそのものには手を抜かない。それは本能とも言うべき行動だ。
『負けるかー!』
 遠距離戦に持ち込まれ、攻撃が届かないブギーエカイユたちに代わって、手にある武器たちが一斉に使い手たちに魔法で角を生やす。そのついでに体の主導権(!)を握って、普通ではありえない動きでしゅばばばっと慎也に接近していく!
 だがそれを見てなお、慎也は冷静に手をかざす。
「喰い尽くせ」
 ユーベルコード【不浄の猟牙】。麻痺毒を塗布した大鋏『Guilty hound』を大量に複製して、敵陣営に叩き込む慎也。刃渡り40㎝ながらシンプルな構造の大鋏がブギーエカイユたちに突き刺さって戦闘不能へ追い込んでいく。
「さて」
 痺れて動けなくなったブギーエカイユたちは即後方に下がるだろう。戦場の頭数が少なくなれば、他の猟兵たちが突っ込む機会も増えてくる。
「このまま、制圧させてもらおう」
 攻撃の手を緩めることなく、慎也は戦場を突き進むのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヘル・ラグナロク
「わーい、向こうもパパと同じ、喋る武器もってるよー
……じゃなかった。
ふむ、彼奴らも余と同じく神器たる魔杖を持っておるか」
『うむ、演技は合格点じゃが、元魔王であるわしと、あんな下級武器を一緒にするでないわ。
ここは先代魔王たるわしの力を見せてやろう』

杖に封じられたとはいえ、かつての力の一部くらい使えるのじゃ。
わしの力に恐れおののくがよい。

「わー、パパの力で魔王軍の皆が召喚されたねっ!」

くくく、わしの元部下である【炎の魔王軍】を召喚する術じゃ。
ヘルの魔力を使っておるので、昔の半分程度しか呼び出せんが……
まあ、この程度の敵を倒すのには十分じゃろう。

「後ろから命令するだけとか、さすがパパ、ワルだね!」



●喋る武器にはパパで対抗する?
 これまでのあらすじ!
 ヘル・ラグナロク(心優しい魔界の王女・f31689)は、自分が放ったヘルの炎(!)によって淡水の悪魔たちを魅了して配下にしたのである! なお、パパ(手にしている杖の中にいる先代魔王のロキ)からは怒られました。

 ともかく、エーコクとイーコクの戦争は佳境である。あと一押し戦線を崩すことができれば。猟兵たちがこの戦線を突破してエーコクの指揮官であるアマイモンの元へ辿り着くことができる。
 そんなわけで他の例に漏れず、ヘルもまた淡水の悪魔たちを引き連れて、エーコクの『ブギーエカイユとその相棒たち』と相対しているのであった!

「わーい、向こうもパパと同じ、喋る武器もってるよー」
 『がすっ』と重い音がした。『……じゃなかった』ってとっても小さな声での呟きが聞こえた後、咳払いがあって。
「ふむ、彼奴らも余と同じく神器たる魔杖を持っておるか」
 ヘルは魔杖を携えて鷹揚に構える。その様相、まさに魔王である。
『うむ、演技は合格点じゃが、元魔王であるわしとあんな下級武器を一緒にするでないわ』
 パパ、いつも辛口評価なの、とは言わないでおいてあげてほしい。

 それはさておき、今は杖に封印されて自由の利かない身であるが、封印されてても魔王(腐っても鯛的な感じ)である。喋る(ポジション:ツッコミ)だけの武器と一緒にされては困る。
『ここは先代魔王たるわしの力を見せてやろう』
 と言うが早いか、ヘルの手の内にある杖の先、スカルヘッド(?)の目が輝く。ゆらりとヘルの背後が揺らめき、ロキの魔力を辿ってその場に現れたのは【炎の魔王軍】! その名の通り、炎の属性を携えた魔王配下のモンスターたちである!
「わー、パパの力で魔王軍の皆が召喚されたねっ!」
『杖に封じられたとはいえ、かつての力の一部くらい使えるのじゃ』
 はしゃぐ娘に、得意げなパパ。見方によっては平和な親娘の会話なのだが、悲しいけどここ戦場なのよね!
 どうやらこの術はロキの元部下であるモンスターを召喚するもので、しかし発動の魔力はヘルのものを使っているので、その効果は半減とのこと。昔の半分程度しか呼び出せないらしいが……それでもこの戦況においては十分すぎる頭数であった。戦争は数だよ魔王様!
「わしの力に恐れおののくがよい」
 ロキの号令に、ブギーエカイユたちへ向かって雪崩れ込む炎の魔王軍! それに続いて淡水の悪魔たちも突っ込んでいく。
「まあ、この程度の敵を倒すのには十分じゃろう」
 というロキの目論見通り、敵を順当に撃破していく魔王軍&淡水の悪魔たち。
「うおおおおお、ヘルちゃん天使ぃぃぃぃ!!」
「萌えぇぇぇぇぇぇ!!」
『……』
 なんか魔王軍の気合の入れ方がおかしい気がするけど、ロキは気にしないことにした(ユーベルコード補足:心優しい魔王の娘は、魔王軍のアイドルなのだ! みんな必死にたたかうぞ!)

 そんな感じで喋る武器を振るうブギーエカイユたちを真正面から吹っ飛ばしていくヘルとロキの配下たち。
「後ろから命令するだけとか、さすがパパ、ワルだね!」
 ヘルも納得のワルさで戦線を突破するのであった!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『チョコレートの魔王アマイモン』

POW   :    チョコレートの魔王軍
レベル×1体の【チョコレートで出来た悪魔(オブリビオン)】を召喚する。[チョコレートで出来た悪魔(オブリビオン)]は【ロリッ娘萌えー!】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    チョコレート・レイン
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【両手】から【チョコレートの槍の雨】を放つ。
WIZ   :    チョコレート・キャッスル
単純で重い【空から降ってくるチョコレートで出来た城】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠シスカ・ブラックウィドーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●対決! チョコレートの魔王
 振り返ってみるとオーバーキルな感じでブギーエカイユとその相棒たちを吹っ飛ばしていった猟兵たち。ぶっちゃけやりすぎ? とか思ったかもしれないが、過剰戦力でぶっ飛ばしてくるところに痺れる憧れるブギーエカイユたちだったので特に問題はなかった。

 しかしまだ戦争の『時間』は終わっていないので。ブギーエカイユたちもまた戦闘態勢だ。『この場は任せてほしい』という淡水の悪魔たち(大多数派)に戦線を預けて、わずかな配下の悪魔たちを連れて猟兵たちは戦線を突破!
 一路、『チョコレートの魔王アマイモン』の元へ向かう!

「くっ、まさかわらわの完璧な作戦が……!」
 チョコレート・キャッスルの上で戦況を確認していたアマイモンが唇をかむ。あと少し時間があれば、さっくりとチョコレート法とチョコ津波で侵略完了だったのに。
 ちなみにどの辺が完璧だったのかとか、チョコレートで覆った後はどうするのかとか、儀式級魔術に必要なDまで押し流してしまうのではとかはツッコんでいけない(ツッコミ待ち)
 ともあれ、猟兵たちの勢いにチョコレート法は間に合いそうもない。かくなる上は直接対決。
「わらわのチョコレートの味で甘み倒すしかないのじゃ!」」
 甘み倒すってどういうことなの。と聞く間もなく。
 ばさーっとマントを翻して、チョコレート・キャッスルの上から飛び降り、軽やかに着地を決めるアマイモン。
「「「ロリッ娘萌えー!」」」
 そして周囲から黄色い歓声があがる! さすがアマイモン、既にエーコクのアイドルだぜ!
 そんなわけでファンと化したエーコクの悪魔たちを引き連れてアマイモンが戦場に立つ。
「勝負なのじゃ猟兵! わらわはチョコっと甘くないのじゃ! チョコだけに!」

 この戦いがシリアスなのかコミカルなのかはキミたち猟兵たちに委ねられた!!

※補足※
 戦場はチョコレート・キャッスル(居住用)の前の広場になります。障害物はありません。
 敵方の悪魔たちはアマイモンの取り巻きですが、ファンらしく手出しはしないようです。
 皆さんは淡水の悪魔たちor2章でしばき倒したブギーエカイユたちを少数引き連れています。戦闘に参加させることが可能です(ボケとかツッコミとかでも)

 淡水の悪魔……どっちかというとボケ。ほんわかしている。
 ブギーエカイユとその相棒たち……ブギーエカイユがボケ、相棒の喋る武器がツッコミ。ノリツッコミとかも可能なくらい息が合っている。
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)

~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい

参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!

乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します

広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
近接では『シャッター棒』を杖術っぽく使います

公共良俗遵守



●由緒正しい乱入方法
「勝負なのじゃ猟兵! わらわはチョコっと甘くないのじゃ! チョコだけに!」
 こうして戦場に立った『チョコレートの魔王アマイモン』であるが。

 その時、地に響く重低音。
「……ハッ?!」
 何かが突っ込んでくる。それを察知してアマイモンが振り返り身構えたその瞬間!

 ずぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっ!!!

 と音では表現しきれない地を斬り裂く音を立てて一台の車が広場へ突っ込んでくる!
 その形状はいわゆる移動販売車……って待てい。その車の形状はドリフトしてきていいヤツじゃないから! え、5MT4WDですって?! それって走りを求める……あ、説明に『ドライバーを選ぶピーキーさが主にとって愛おしい』って書いてありました。

 ともかく、止まっていたら見た目普通な移動花屋さん登場。
「お忙しい所、お邪魔しまーす! 新しい販路を求めてやってきた花屋でーす!」
 がちゃっ、と営業車『Floral Fallal』のドアを開けて登場したのはニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)であった。まさかの商売敵(?)登場である。
 思い出してほしい。アマイモンが予知の中で何と言っていたか。

『さらにさらに、そうやって出来たチョコレートを他の国に売りつければD(デビル)も稼げるという一石二鳥の構えなのじゃ!』

 チョコを売り出す作戦=販路が、花に取られる可能性。これは大ピンチである。
「宜しくお願いしまーす」
 しかし、ぺこりんこと礼儀正しくお辞儀をされれば、(根は良い人な)悪魔さんたちは無視できずに、ぺこりんことお辞儀を返して、これはもう拒否できない雰囲気。
「ええいっ、こしゃくなっ」
 まだ戦いにもなってないんだが、追い込まれている感のアマイモンが新たにチョコレートの魔王軍を呼び出す!
「「ロリッ娘萌えー!」」
 とチョコレートで出来た悪魔(オブリビオン)たちがニコリネと花屋車に襲い掛かるが!
「なるほど、花屋の腕前を見せろってこと?」
 違うと思います。普通に襲われてます。
 しかし、ニコリネは臆することなく、再び営業車に乗り込んで。ハンドルとシフトを握ると、くんっ、とペダルを踏み込む。素早くクラッチを繋げて、悪魔たちを引き離すように加速! くん、くん、くん、とペダルを緩めるたびに、ギアを1速から2速、3速と上がっていき。
 速度が乗った状態でハンドルを切りながらサイドブレーキ。急制動にブレる後輪をコントロールしながら方向転換。ノーズを悪魔たちに向けた状態で、サイドブレーキを戻しながらペダルを一気に踏み込む!
「花屋の商魂、見せてあげる!」
 ここからが本番と、一直線にチョコレートの魔王軍に突っ込むニコリネ。そして魅せるのはその速度ではなく、テクニック。
(進入角度をコントロールしながら……!)
 視線はまっすぐ目標を見据えながら、足はヒール&トゥーでペダルを捉え。タイヤが凄まじい音を立てながら、それでも『Floral Fallal』はニコリネの操作通り、その身を動かす。
(アクセルでリヤを流して、ハンドルでフロントを流す!)
 基本に忠実に、ドリフト走行をかますニコリネ。そして『Floral Fallal』が土煙をあげながら地に円を描き続ける! 超高速スピンとその衝撃で迫ってきていたチョコレートの魔王軍をなぎ倒すニコリネ&『Floral Fallal』。
「こんなもんでどうかしら?」
 ドリフト走行を終えて、再び『Floral Fallal』から降りてきたニコリネが笑顔を見せる。周りにはなぎ倒されたチョコレートの魔王軍の死屍累々(死んでません)。
「ぐぬぬぬ……!」
 こうしてニコリネvsアマイモン、というか花屋vsチョコレート屋の戦いは、まず花屋に軍配が上がったのである。
 花屋って何だっけ? とはツッコんではいけないのです。

成功 🔵​🔵​🔴​

キルシ・キュマライネン
ついにやってまいりました、これが最終決戦ですわね…。
思えば辛くほろ苦い日々でございました。心無き非道により物量に押しつぶされる淡水の悪魔の皆様。理不尽な暴力に散っていく敵の悪魔の皆様。そのような非道のすべてがあのアマイモンさんが仕掛けたことだったなんて…。けして、そう決して許してはいけません。そのような外道はこの地においても立ってて言い訳は無いのです。空に逃げようと逃しません。一反木綿(絹)に化けて真っ直ぐに捕まえに行きましょう。2D状態のぺら布一枚にその大雑把な槍が当るとはわたくしには思えません。彼女まで追いついたら燃やしてしまえば無力化できましょう、チョコってすぐに焦げますので。



●何事も突き抜けたら勝ちですよ
 『チョコレートの魔王アマイモン』のチョコレート・キャッスル(築城済)の前は綺麗さっぱりしていた。花屋の活躍(?)でファン(アマイモンの配下)がはけたのである。
「ぐぬぬぬ……」
 と悔しがっているアマイモンの前に颯爽と現れた影。
「ついにやってまいりました、これが最終決戦ですわね……」
 重々しい言葉を突きつけながらキルシ・キュマライネン(海生押しかけメイドモドキ・f28170)はこれまでの道程を振り返る。
「思えば辛くほろ苦い日々でございました」
 そう、涙無しでは語れない。そんな物語が彼女の通ってきた道にはある。
「心無き非道により物量に押しつぶされる淡水の悪魔の皆様」
 そうだ、思い出してほしい。無限に増え続けるアザラシに押し流されそうになった淡水の悪魔たちを……って呼び出したのあなた!! というかアレ止まったの? まだ増えてるもしかして?
「理不尽な暴力に散っていく敵の悪魔の皆様」
 そう、思い出してほしい。戦闘しようとしていたブギーエカイユたちに対する唐突な無茶振り&強烈なダメ出し。あんなに真面目なブギーエカイユたちにノリツッコミとか……ってそれもあなた!!
「そのような非道のすべてがあのアマイモンさんが仕掛けたことだったなんて……」
「なんて?!」
 悲しげな仕草を見せるキルシに、さすがのアマイモンもスルー出来なかった。思わずのじゃ口調を忘れるほどに無茶ぶりである。
「けして、そう決して許してはいけません」
「無茶振りにも程があるのじゃ!!」
 まぁ一応、このチョコレート戦役の発端はアマイモンではあるけれども。さすがにそこまでは責任持てないって顔でツッコむアマイモン。
「そのような外道はこの地においても立ってていいわけは無いのです」
「どっちがなのじゃ?!」
 こう、あれですね。語った者勝ちというか、物語は勝者のものしか後世に伝わらないっていうか。そういう理不尽を目の当たりにした気がします。
 このままではキルシの勢い(理不尽)に飲み込まれてしまう。それはマズイとアマイモン、チョコレート・レインを放つべく空へと飛翔する!
「空に逃げようと逃しません」
 チョコレート・レインが発動する前に、素早く【トリプルどろんチェンジ】。一反木綿(絹←重要)に変化したキルシは真っ直ぐアマイモンを追う。
「ぬぅ、こしゃくな……!」
 追いすがるキルシに対して、無理やりチョコレート・レインを放つアマイモン。しかし雑に放たれたチョコの槍は、2D状態のぺら布一枚なキルシに当たるはずもなく。
 キルシがアマイモンまでの距離を一気に詰める。
「燃やしてしまえば無力化できましょう」
 そういってどこからともなく取り出した『魔導カンテラ』をひと振り。するとぶあっと炎がまき散らされ、チョコの槍を飲み込んでいく。
「チョコってすぐに焦げますので」
「くっ……」
 冷静に告げるキルシはカンテラを振るばかり。意志を持ったように炎がアマイモンに襲い掛かるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ・キャラ崩壊歓迎
POW

とうとうアマイモンとの闘いか…
さて(今までの様にライオンを召喚しようし)
あ、今回はペット対決はしなくていいんだね?

ふむ?ロリッ娘萌えー!の属性攻撃、とな?
ロリッ娘も綺麗なお姉さんも素敵でいいと思うよ?俺はどっちも好きだ!
(元から属性持ち?)
なんかダメージらしきものを喰らってない気もするが気のせいかな…?

とりあえず悪魔たちが作った城や街は無機物だよね?
固有結界・黄昏の間で火の疑似精霊を召喚して退魔刀へ火属性を付与
【破魔】も付与しつつ退魔刀での邪念を断つ、で融かし倒す

子分(?)の悪魔達にはボケ&ツッコミ支援してもらおう
頭のネジ、何個か見つからないんだよな…ここ来てから



●……ネジ?
 ひゅーん、と。
 チョコレート・レインを防がれて空から落ちてくる『チョコレートの魔王アマイモン』。そのままぺしょっと地面に激突する。
「痛いのじゃ?!」
 がばっと起き上がった視線の先にいたのは、鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)でした。唐突すぎる邂逅に思わず身を引いてしまったひりょだが、いや待ってほしい。アマイモンと戦うためにここに来たのではないだろうか?
 そのことを思い出したひりょは、さっと態勢を整える。
「とうとうアマイモンとの闘いか……」
「カッコつけても遅いのじゃ!」
「あ、やっぱり?」
 誤魔化しきれなかった。それでもちゃんと戦闘態勢になるあたり、これまでよりは真面目っぽい。
「さて」
 ひと呼吸おいて、ひりょが【ライオンライド】でライオンを呼び出……そうとして止める。
「あ、今回はペット対決はしなくていいんだね?」
「お主、この戦争を何じゃと思っておるのじゃ?!」
 そろそろアマイモンがツッコミ疲れそうなのでこの辺で戦闘に入ろう、うん。

「ええいっ、見よ! 妾のチョコレート軍団を!」
 そう言って【チョコレートの魔王軍】を召喚するアマイモン。
「「「ロリッ娘萌えー!」」」
 鬨の声をあげて突貫してくるチョコ悪魔たちに対して。
「ロリッ娘も綺麗なお姉さんも素敵でいいと思うよ? 俺はどっちも好きだ!」
 ひりょさん、『ロリッ娘萌えー!の属性攻撃』に対してまさかの肯定であった。これが彼の天然パワーか、あるいは元から素質があったのか。でもひりょさんがアマイモン連れ歩いていたら見た目犯罪にならない? 大丈夫?
 なお、彼は胸の密着に弱いことを添えておきます(筆者の主観によります)

 それはさておき。
「なん……だと……」
 想定外の反撃に足を止めてしまうチョコ悪魔たち。こいつは敵か味方か(主義主張的に)。それを冷静に見極めねば……アマイモンにお姉さん属性が付与されてしまう。いやそんなこたぁない。たぶんおそらく。
「ふむ?」
 チョコ悪魔たちの動揺をよそに首をかしげるひりょ。
(なんかダメージらしきものを喰らってない気もするが気のせいかな……?)
 まぁ攻撃まで至っていませんので。
 でも動きが止まっているのも事実なので。
(とりあえず悪魔たちが作った城や街は無機物だよね?)
 と【固有結界・黄昏の間】発動。無機物から変換した火の疑似精霊を召喚、そのまま退魔刀『迅雷』に纏わせて火属性を付与する。
「いくぞっ!」
 突然のシリアスに対応できないチョコ悪魔たちに対して、破魔属性も付与したガチ【邪念を断つ】である。あっさり融かし倒されるチョコ悪魔たち。
「さっきまでの間は何だったのじゃ!?」
「……さぁ?」
 自身の衝撃的な発言が原因とは露にも思わないひりょさん。
 しかしこのままではツッコミ負ける気がしてきた。
 ふと振り返って、支援してくれている子分(?)の悪魔たちに話しかける。
「頭のネジ、何個か見つからないんだよな……ここ来てから」
「えっ」
 ツッコミ支援してもらおうとボケたひりょ。でもそんなハイブロウなボケについていける悪魔さんたちはいなかったという、ここでも天然炸裂なひりょさんでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘル・ラグナロク
「くくく、貴様がチョコレートキャッスルを召喚するなら、余は居城たるラグナロク・パレスを呼び出すとしよう」
『おお、さすがはヘルじゃ!
本拠地を召喚し、そのまま敵陣に切り込むのじゃな!』
「余は、この城の中央、玉座の間にて待つ!
さあ、このラグナロク・パレスを突破できるかな?」
『……ヘルよ、攻め込まぬのか?』
「だって、怖いもん。わたし、玉座の間に引きこもるもんっ!」

というわけで、玉座の間の玉座の上で、敵が来ませんようにと膝を抱えながら震えて過ごすよ。
このお城、頑丈だし迷路になってるから、大丈夫だよね?

『ばっかもーん!
魔王たるもの、玉座で待ってるだけとは……
ん?
まあ、魔王は玉座で待ってるものか』(納得



●キャッスル・バーサス!
 こう、なんていうか。いろんな意味で猟兵たちに翻弄されている『チョコレートの魔王アマイモン』。そこに最後の猟兵(ちょっと遅れてきました)が立つ!
「くくく、貴様がチョコレートキャッスルを召喚するなら、余は居城たるラグナロク・パレスを呼び出すとしよう」
 魔王のポーズ(詳細不明)を取りながらヘル・ラグナロク(心優しい魔界の王女・f31689)がアマイモンに告げる。
『おお、さすがはヘルじゃ!』
 ヘルの言葉に、杖の中にいる先代魔王ロキ様もご満悦である。
 そして発現する【ラグナロク・パレス】。チョコレート・キャッスルの前にヘルの居城にして本拠地たる巨大な城と頑丈な城壁(迷宮になっているよ!)が出現する!
「なんとぉぉぉぉ!!」
 発現位置が発現位置だったのであっさりラグナロク・パレスに取り込まれるアマイモン。こうなってしまったら、たったひとつある出口を探すしかない。

 それはさておき、ラグナロク・パレスが顕現したことでヘル勢力の勢いは最高潮である!
『本拠地を召喚し、そのまま敵陣に切り込むのじゃな!』
 というロキに。
「余は、この城の中央、玉座の間にて待つ!
 さあ、このラグナロク・パレスを突破できるかな?」
 と威厳たっぷりで玉座に座り込むヘル。その様子に頷きながらロキもまたヘルの判断に従う。

 ……。
 …………。
 ………………。

 それは……待つにはあまりにも長い待機時間だった。
「……」
『……ヘルよ、攻め込まぬのか?』
 いつまで経っても攻め込んでこないアマイモンに痺れを切らしたロキがヘルに問いかけると。
「だって、怖いもん。わたし、玉座の間に引きこもるもんっ!」
 よく見たら玉座の上で膝を抱えて小さくなっているヘルがいました。ちなみにロキは杖立てに立てられていたので気付かなかったのだね。
『ばっかもーん!』
「だってだってーーーっ!!」
 杖立てのところでがたがた騒ぐパパ(ロキのことだよ)に対して。
(このお城、頑丈だし迷路になってるから、大丈夫だよね?)
 とがくがくぶるぶる震えているヘル、その場から動こうとしません。

 説明しよう!(唐突)
 玉座までたどり着かれたら、気弱な魔王の娘は泣いてしまうのだ!

 なので実際の居城はともかく、ユーベルコードの【ラグナロク・パレス】は殊更迷宮化するようになっている。だって敵が来たら困るもんっ!
「敵が来ませんようにっ!」
『声に出ておる?!』
 ヘルのさっきまでの威厳はお昼寝中らしいです。もはやパパにできるのはツッコミだけであった。
『まったく……魔王たるもの、玉座で待ってるだけとは……ん?』
 その時、ロキは気付いた!
『まあ、魔王は玉座で待ってるものか』
 納得したよしちゃったよパパ!!
 こうなるともう待つしか無くなるわけでして。

「……来ないね」
『うむ』
「……飽きちゃった」
『帰るとするか』
 そんなこんなで、ヘルとロキはデビルキングワールドから撤収することにする。

 外では何故か戦争も終わっていたのである。

●いくら何でも忘れすぎでは?
「ここはどこなのじゃぁぁぁぁあ?!」
 その絶叫はアマイモンのものであった。もちろんラグナロク・パレスの中から響いている……のだが、あまりにも過保護なこの城はヘルにとって悪いモノは通さないのだ。
 そのため、まず絶叫とか悲鳴とか断末魔とかを吸収する素材でできている! 助けを呼んでもこないし、むしろ聞こえない。
 そして。
「どっちに行っても戻ってくる、じゃと……」
 何をどう行っても、進もうとしても戻ろうとしても元の場所に戻ってきた。この城は過保護なので(以下略) 意外とポンコツなので玉座に通さないついでに入口への通路も塞いでしまったようだ。これって牢獄では?(汗)

 結局、ラグナロク・パレスが魔力切れで消失するまでの間(結構長かった)、城の中を彷徨い歩いていたアマイモン。
「む、むねんじゃ……」
 ラグナロク・パレスが消えたと同時に倒れこんでしまった。原因はチョコレート不足である(城の中ではユーベルコードも使えなかった)。
 そして光の粒子となって消えていく。

 死因:ツッコミ疲れ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



 こうしてエーコクとイーコクのチョコレート戦役は終戦した。
 その後は元通りの戦争の状態に。

 少しだけ違うとすれば……それは猟兵の影響で少しワルいことをするようになったことだろうか。
 具体的には、チョコ大食い対決とか。
「太る!」
「虫歯になる!」
「「でもそこに憧れる~~!」」
 これからもエーコクとイーコクは平和な戦争を続けるようである。

最終結果:成功

完成日:2021年02月04日


挿絵イラスト