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地の底にて蠢くもの(作者 玄野久三郎
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#ダークセイヴァー  #地底都市  #第五の貴族  #途中参加歓迎  #プレイング募集1/25(月)8:31~1/28(木)20時迄 


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#プレイング募集1/25(月)8:31~1/28(木)20時迄


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●闇の淵はなお暗く
 そこは燭台一つなく、火の一つも灯らぬ暗闇であった。
 石造りの広い部屋。にも関わらず、そこに置かれたのは一つの玉座のみだ。
 窓もなく、立派な調度品も、権威を示す敷物も何もない。空の部屋で、男は足を組み玉座に腰掛ける。
 男は数多の色を持つ宝石を掌に乗せ、それを弄んでいた。
 陽の下にあれば眩い光を放つであろう宝石らはくすみ――時折、ゴソリと蠢く。
「光、光、光……煩わしいものだ」
 その宝石は「紋章」と呼ばれるもの。ダークセイヴァーを支配する吸血鬼……彼らにさらなる力を与える、寄生虫型のオブリビオンだ。
「僅かな篝火で、夜の闇を照らそうと思い上がる愚行」
 闇の中で紋章が蠢く。それらが男の手を離れ、カサカサと部屋を這い出ていく。
「今一度知らしめる必要があろう。奴らの縋る光など、ただ闇の暗さを増すものでしかないと」
 声が消えると、男は闇の中に溶け込む。部屋の中には、ただ誰が座ることもない玉座だけが残されていた。

●第五の貴族を討て
 グリモアベースにて。ポニーテールの少女、白神杏華が猟兵に声をかけた。
「みんな、お疲れ様。集まってくれてありがとう。今回は、ダークセイヴァーでのお仕事だよ」
 ダークセイヴァーでの猟兵の戦いは長く続いている。
 絶望に閉ざされていたかの世界にも、今や人類の砦が築かれ、辺境を拓き、人々の生存圏が拡大しつつある。
 そして、人々を支配する吸血鬼。それらを統べる存在もまた、明るみに出つつあるのだ。
「以前から目撃されていた、吸血鬼を強化する寄生虫型オブリビオン、『紋章』。
 それを地下からばら撒いている、第五の貴族……今回は、その一人を捕捉できたの」
 第五の貴族は地上世界を地下から支配しようと試みる、強力な力を持つオブリビオンだ。地上で活動している吸血鬼たちの多くは、ただ彼らに操られる存在に過ぎない。
 だからこそ。たとえ勝ち目が薄くとも、少しずつでも彼らを倒していかなければ、ダークセイヴァーに真の夜明けは訪れないのだ。

「今回みんなに行ってもらうのは、第五の貴族『渇きの王』の屋敷だよ」
 地底都市にあるその邸宅には、渇きの王とその配下のオブリビオンしかいない。
 門番として大量に配置された配下を倒し、屋敷内に侵入。内部にいる渇きの王を撃破する――ミッションは単純だが、その難易度は極めて高い。
「まず……屋敷の外にいる配下たちは『番犬の紋章』という紋章で強化されてるの。
 恐らく、一人で完全に倒し切れるのは一体程度まで。複数体を相手にしないほうがいい」
 ある程度門番を削れば、いずれその統率にも穴が空く。その隙に屋敷に侵入するのだ。

「屋敷の外にはまだ、壁に生えてる光る苔とかで明かりがあるけど。屋敷の中に入ったら一切の明かりがないから、足元に気をつけてね」
 屋敷に侵入できれば、あとは道なりに進めば渇きの王がいる部屋に辿り着くことができる。
 だが厄介なことに、敵の本丸に攻め入っても安心には程遠い。何故なら、「渇きの王」自身もまた紋章の強化を受けているためだ。
 その名も「闇の紋章」。闇の中にいる限り、闇と同化し一切の攻撃を受け流す紋章である。
「渇きの王を攻撃するには、どうにかしてまず闇の中にいる彼に光を当てないといけない。
 方法はみんなに任せるけど、準備は完璧にしておいたほうがいいよ!」
 こんなところかな、と杏華は息を吐く。
 己の予知した全てを伝え、彼女はグリモアを光らせた。
「とても危険な戦いだけど……みんな、無事に帰ってきてね」
 そして、猟兵たちは転移する。陽の光なき地底の世界へと――。





第3章 ボス戦 『亜神』

POW ●ライフレス・スクィーズ
【触れたものから生命力を吸い取る触手】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD ●ソウルレス・バーン
【肩口の無数の顔から大爆発】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ ●フェイスレス・マイン
自身からレベルm半径内の無機物を【触れると大爆発を起こすデッサン人形】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠白神・杏華です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●決着
「あ、あり得ぬ……この私が……!」
 闇の紋章を砕かれ、渇きの王は憤りに震えていた。そして地面を殴りつける。
「この私が! このような猟兵ごときに敗れるなど……!」
 だがどれだけ憤っても、もはや決着は見えていた。あとは、闇に紛れる能力を失った渇きの王を仕留めるのみ。
 ――そのはずだった。
 渇きの王の元に、白く輝く謎の紋章が這い寄るまでは。
「!? 何だ、これは……まさか、『神成の紋章』……!?」
 渇きの王は明らかに狼狽し、それを引きはがそうとする。しかし紋章は剥がれることなく、彼は苦しげに呻く。
「こっ……こんな! 何者だ、失敗作をこの私に! ふざけるな……! 私は、私は第五の、貴、族――」
 男の肉体が膨張する。衣服が破れ、皮膚は紫色に染まり、顔面が溶け落ちる。
「ぐ、おおおオオオオァァ、アアアアアア――!」
 肉体は膨張と変形を繰り返す。そこにあったのはもはや第五の貴族、渇きの王ではなかった。
 不気味な肉塊。その肩口から、無数の頭が湧き出してくる。それらは徐々に膨れ上がり――

 ――大爆発を起こした。

●舞い降りる亜神
 ――猟兵たちが目を覚ました時、そこにはもう屋敷は存在していなかった。
 渇きの王だったもの……亜神が巻き起こした大爆発は屋敷を完全に破壊し、猟兵たちを屋敷の外の広場まで弾き飛ばしたのだ。
「ギャアアアア――」
「オオオォォ――」
 広場に響くのは、先ほどまでそこを護っていた「番犬の紋章」を手にした少女たちの叫び声だ。
 彼女らは皆一様に触手に貫かれ、空中に持ち上げられていた。触手が一つ脈打つたびに、見る見るうちにその体が萎れていく。
 触手の根元には、巻き貝のような亜神の下半身があった。少女たちは皆、彼に殺されたようだ。
「く、ズれる。クズレてゆク。私の、この私の身体ガ……」
 少女らから生命力を奪ったと思しき亜神だったが、その甲斐なく、すぐにその体が崩壊を始める。
 どうやら、亜神の肉体は崩壊し続けているようだ。放っておくだけでもいずれは死ぬのだろう。
「命、命、ダ。地上ダ。地上の生命を、啜らネば」
 しかし、彼の目標は地上のようだ。もし彼をこのまま地上に出せば、どれだけの犠牲が出るかわからない。
 とはいえ、亜神の攻撃を真正面から受け続けることは避けられない死を意味する。
 如何にしてこの厄災を足止めするか。人々を救うならば、早急にその策を練らねばならない――1


※『亜神』は『神成の紋章』によって超強化されており、基本的に真正面から攻撃を受け止めることはできません。
※『亜神』の肉体は高速で崩壊しており、攻撃しなくとも常にダメージを受け続けています。
※現在位置から地上の最寄りの集落までは一本道の洞窟のようになっており、一切の足止めがなかった場合は『亜神』が集落まで辿り着き、大虐殺が発生します。

※プレイングの受付は、【1/25(月)8:31~1/28(木)20:00】とさせて頂きます。
 〆切時点で章の達成数に届いていなかった場合、改めて期間を延長いたします。