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あわいにゆきは降りつもり

#アポカリプスヘル #お祭り2020 #クリスマス #サンタさん

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#クリスマス
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●アポカリプスヘルのサンタさんは
「メリークリスマス~♪」
 グリモアベースへと入った猟兵を迎えたのは、ポノ・エトランゼ(ウルのリコ・f00385)。
「クリスマスシーズン楽しんでるかしら? 今日はね、皆さんにサンタクロースになって欲しいなっていうお願いをしにきたの」
 ポノが持ちかけた話は、アポカリプスヘルの子供たちにそっとクリスマスプレゼントを届けようというもの。
「もちろん、大量の物資を運び込めばオブリビオン・ストームが発生するから、ちょっとずつね。
 皆さんが持てる範囲の、ちょっとしたお菓子や、手作りのおもちゃ、絵本や、アポカリプスヘルで生きてくための実用的な本とか、物じゃなくて楽しい思い出になるものとか、そういう贈り物を持っていくの」
 あっちこっちの拠点に手分けして向かって、孤児院や教会の子供たちへちょっとしたプレゼントを。
「奪還者として手に入れた物資は実用的なものが多いでしょう? けれどたまには夢のある物も良いんじゃないかなって思うのよね」
 訪れるそれぞれの拠点には話を通してある。
 夜中に子供たちの枕元へプレゼントをそっと置いたり、ささやかな聖夜のパーティに参加して手渡したり。
 道中、アポカリプスヘルのクリスマスツリーを眺めてのんびり休憩するのも良いだろう。
「子供たちがぽかぽかあったかな笑顔で喜んでくれたら、それこそこっちもプレゼントを貰った気になると思うの」
 荒廃してからいつも頑張っている世界に、かの雪のように幸を降らせてみては?
 雪解け水が大地に浸透するように、幸も。

 さあ、どんなゆきを持っていこうか――。


ねこあじ
 メリークリスマス!
 ねこあじです。
 アポカリプスヘルでサンタクロースっぽく、プレゼントを届けるお話です。
 アポカリプスヘルの子供たちのために、そっとクリスマスプレゼントを送ってあげましょう。
 オブリビオン・ストームが発生するので、大量に運び入れることはできません。
 猟兵の手が届く範囲で届けることになります。

 お好きな場所へ、お好きな時間帯に、お好きなものを。
 楚々としたアポカリプスヘルのツリーを見て休憩したり、のんびりもできます。

 送ったりしてるので、ポノは同行してません。
 それではよろしくお願いします。
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第1章 日常 『アポカリプスヘルのクリスマス』

POW   :    子供たちに、ちょっとしたお菓子や食べ物をプレゼントする

SPD   :    子供たちに、手作りのおもちゃ等をプレゼントする

WIZ   :    子供たちに、絵本や実用書などをプレゼントする

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ノイン・フィーバー
心情:沢山のおもちゃを持参は出来ませんガ、多少は「作り出す」事が出来るノですヨ。実は。

行動:
TVサンタサンが遊びに来ましたヨー! と参戦。協力等OK。

基本的にはサンタルックで子供たちに玩具をプレゼント!
ちゃんと手作りおもちゃも持参しているが、こっそり袋の中に入れているガジェットボックスに対してユーベルコードを発動。
この状況で役立つ「ガジェット」など、玩具しかありえない。というわけでガジェット式おもちゃをプレゼント。
中には動いて水場を掘ってくれるブリキ犬とかいざという時身を守ってくれぬいぐるみとか混じっているかもしれない。

「メリィークリスマァース!」
最後にツリー型花火を打ち上げる
たーまやー



「わ、すっげー、ココアだ!」
「おいし~」
「ねえ、チョコも貰えるみたい」
 拠点の配給品を貰った孤児院の子供たち。奪還者がショッピングモールで手に入れたツリーは使いこまれたものであったが、オーナメントなどはピカピカに磨かれていて光を弾いている。
「なんか今日は色々持ち込まれたね」
「お古だけどね」
 薬缶や鍋、コンロといったものが孤児院の出入口に並べられていて、テーブルの上にあるテレビを見つけた子供たちはわいわいと騒ぎ始めた。
「わ、テレビがあるぞ!」
「にーちゃん、これ、ネットにつながるかな? 好きなそーしゃるでぃーばさん見たい」
「いや~無理じゃね? 結構型古そうだけど……」
 ダイヤルに手を伸ばす小さな手が「ん?」とテレビに敷かれたファーへ触れた。
「ふわふわしてる。なんのためにあるのこれ?」
「フフフフ、それはサンタサンのオヒゲですネ」
「――!! わあ、テレビが喋った!」
「テレビ、喋るものだよね?」
「意味がちがうって!」
 顎……いやヒーローマスクをテーブルの上に乗せていたノイン・フィーバー(テレビ顔のメカ野郎・f03434)は驚く子供に向けて、可愛らしい顔文字を画面に映しだしながら立ち上がった。
「サンタサンですよ~」
 サンタクロースの衣装に身を包んだノインが大きな袋を担ぎ、陽気な声でアピールする。
 トナカイのパペットを動かして、メリークリスマス!
「さ、さんたさん……!?」
「はじめてみたかも」
「ネットの画像でみたことあるような?」
 アポカリプスヘルの子供たちは年少になるほどサンタクロースを知らない子が多い。
「はい、TVサンタサンが遊びに来ましたヨー! プレゼントもちゃんとありますヨー!」
「ぷれぜんと??」
「ええ。良い子にはプレゼント! この世界の子供達――アナタ達は毎日頑張ってますからネ!」
 過酷な世界だ。
 力のない子供たちは隅へと追いやられることもある。邪魔者扱いされることもある。
 耐えて耐えて、はやく大人になりたいと願う世界――純粋なままではいられない世界。
 被っていたサンタ帽子を年長の男の子に被せたノインはにっこりと笑顔(顔文字)を浮かべた。その子の手は肉刺だらけで、懸命に大人の手伝いをしているような子供だった。
「アナタも、頑張っている『子供』ナのですヨ」
 担いだ袋からブリキの犬を出し、その子へと手渡すノイン。
「おもちゃの犬……?」
「ただのワンチャンではありません。コレはガジェット式の玩具ですガ、ここのネジを巻くと――」
 ネジを巻けば駆動音。置けば、ふんふんと地面を嗅ぎ始め、ギシギシ、たたっと走ったかと思えば前脚で土を掘り始めるブリキの犬。
「レーダーで水場を探シ、掘ってくれるブリキ犬なのデス。可愛がってあげてくださいネ」
 ノインがそう言った時、ほろっと涙が零れ落ちた。
「…………!!」
 びくっとして僅かに仰け反るノイン。
「ぁ、ぁありがとうサンタさん……! おれ、ここのみんなの変わりになれるように、って毎日」
 大人ばかりのところで井戸を掘る仕事をしていた。ちょっとでも、一人ででも手伝うことができたなら、孤児たちを見る大人の目は和らぐ気がした。
 しゃくりあげながら少年は言う。国旗柄のハンカチを取り出してノインはその子の頬に当てた。
「まだまだお役立ちな玩具はありますからネ! 少々お待ちヲ!」
 こっそり袋の中に入れているガジェットボックスに対して、ユーベルコードを発動させるノイン。
「コチラの品は縄跳び」
「なわとび」
 ごくりと息を呑む子供たち。真顔な彼らに、ノインも真顔(顔文字)でハイと頷いた。
「ここのボタン押しテ使っテみてくださイ」
 ノインに言われるがまま、一人の子が縄跳びを始めれば旋回する紐が発光し始めた。
「うっわびっくりした!」
「びゅんびゅん動かせば動かすほど、電力が溜まる仕様ですネ。自家発電ですので、跳んだ分だけ保ちますヨ」
「へ~、すごーい」
「他にはどんなのがあるの?」
 他には、とノインが取り出したのはいざという時身を守ってくれぬいぐるみなどのガジェット式おもちゃだ。
 くるみ割人形を貰った子供が「可愛い」と呟いて抱きしめる。
 どんなに走っても疲れ知らずの靴は、風魔法を宿した歯車の飾り。
 子供たちにプレゼントしていくノインに「あの……」と少年が声を掛けた。
「本当にいいんですか? こんなにたくさん……」
「いいんですヨ。アナタ方は子供で、ワタクシはサンタクロースなのですカラ!」
 手品師らしい指捌きを見せたのち、ピッと人差し指を一本立てるノイン。
「そして今日はクリスマス! では皆サン、問題です。クリスマスの合言葉は知っていますカ~?」
 一瞬きょとんとした子供たちは、わっと笑顔になった。
 かんたん!
 しってる!
「それでは一緒に叫んでみまショウ!」
 きっと楽しいですよとノインが言う。
「「「メリィークリスマァース!」」」
 そう一斉に叫んでノインは、プレゼント袋の口を大きく開いた。
 シュババババッと小さなツリー型花火が幾つか打ち上がって、空に鮮やかな色の華が咲く。
「たーまやー」
 と、ノインが言えば、ワンテンポおくれて「たーまやー?」と幼子の声。
 銀や緑、赤や金に染まった紙が落ちてきて「あっ」と声を上げた彼らが跳ねて屈んでと拾い集めていく。
「サンタさん、サンタさん」
「ハイ」
「おひげにつけてあげるね」
 そう言って小さな子は手を伸ばし、屈んだノインのサンタヒゲに銀や金の紙片をくっつけていった。
「フーム? このヒゲと紙片を使ってスノードームを作ってみましょうカ♪」
 ヒゲを少し切って、集めた紙片と一緒にプレゼント袋へと入れて、再びガジェットショータイム。
 夢のようなものが出てくるその袋に驚きの声や喜びの声も入っていく――賑やかな、ゆきが満ちていく。
「サンタさん、プレゼントをありがとう!」
「サンタさんのこと、ぜったいにわすれないから!」
「ハイ、皆サンのこと、ワタクシも絶対に忘れません」
 にっこーと同じ笑顔をしあって――ヒーローマスクが記録する。
 溢れんばかりの「幸」がそこにあった。育っていける芽吹きの色。
 彼らの喜ぶ声は、これからアポカリプスヘルの大地を讃えていくものとなるであろう。
 そんな、クリスマスの一日。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
WIZ
アドリブ歓迎

俺達がサンタになって子供達にプレゼントを届けるのか…
それは素敵なお仕事だね
俺はどうしようかな…

うん、俺が小さい頃に読んでいた絵本とか、そういうのを子供達プレゼントしようかな?
俺は孤児だったけど、育ての親がいた
小さい頃、色々な絵本を読んでもらった事もあるんだ
ワクワクするような冒険のお話とか…
あとは、やっぱりハッピーエンドな物語は好きだな

過酷な世界だからこそ、心躍るようなわくわくした思いを子供達が持ってくれたらいいな、と思う
俺に出来る事はささやかな事かもしれないけれど、出来る事を精一杯させてもらおう
子供達と一緒に撮った写真、とかもいい思い出になるのかな?
そういうのもいいかも



(「俺達がサンタになって子供達にプレゼントを届けるのか……」)
 アポカリプスヘルを訪れることにした猟兵たち。彼らの、何を持って行こうかという呟きを耳にして鳳凰院・ひりょ(人間の聖者・f27864)もまた考える――否、考えるまでもなかった。
 子供たちのサンタクロースになる。それはひりょの心を弾ませるもので、宿ったあたたかなものは直ぐに想い出を甦らせてくれた。
 うん、と彼は一つ頷いた。
 このあたたかな――自身が子供の頃に貰ったプレゼントを、小さな子らへ贈ろう。
 貰ったあたたかいものを次の手に。
「贈れたら、いいな」


「わあ、サンタクロースのお兄ちゃんだ!」
「こんにちは!」
 訪れた拠点の孤児院は、ちょうど夕方のパーティに向けて準備の真っ最中だった。
 赤い服と赤い帽子、サンタクロースの衣装を借りて訪れたひりょを子供たちは笑顔で迎えてくれた。
「きちんと挨拶ができて偉いね。こんにちは」
 一人一人に向けて挨拶を返し、握手をするひりょ。途中、奥の孤児院の『先生』と目が合い、会釈をしあう。
「わたし、サンタクロースさんって初めてみた!」
「お兄ちゃん、おひげないのねぇ」
「見習いのサンタさんなんだよ。みんなは今なにをしているのかな?」
 わいわいと囲んでくる子供たちに目線を合わせたひりょは、応えて更に尋ねる。
「ツリーを飾ってたの!」
「終わったところだよ!」
 小さなツリーは使いこまれていたが、大事にされていると分かるもの。ピカピカに磨かれたオーナメントを覗きこめば自身の顔が映りこむ。
「サンタさんは今から何をするの?」
「うーん、そうだなぁ。飾りつけが終わってしまったのなら、みんなは休憩時間だ。絵本を読んであげよう」
 大人たちはまだ別の支度があるようだ。先生たちに目配せをして、ひりょはツリーの近くに座った。昼中であるため孤児院の窓から差し込む陽射しは暖かだ。
 プレゼントを入れていた大きな袋から一冊の本を取り出して、子供たちに見えるように膝の上で開く。
「どんな絵本なの?」
「これはね、冒険のお話だね。砂漠を走る砂船に乗って冒険をする少年の話だよ」
「こうやなの?」
「おそとみたいな?」
「だっかんしゃのおはなしなのかな?」
「さあ、どんな少年なんだろうね。みんなで会いに行ってみようか」
 たくさんの「?」を浮かべる子供たちに微笑み、ひりょが絵本を読み始める。
 これはひりょが小さい頃に読んでいた絵本だった。
 ひりょは孤児だったけれど、彼には育ての親がいた。
 優しく、時に強く、抑揚をつけて――幼い頃に聞いた声を思い出しながら、ひりょは今の子供たちに向けて読む。不思議と、読み始めればどんな声だったのかを思い出せた。
 色々な絵本を読んでもらった。
(「ワクワクするような冒険のお話とか……哀しいお話もあったけど、やっぱりハッピーエンドな物語が好きだったな」)
 気に入った絵本は手に届く場所に置いて、よく読んでもらった。
(「過酷な世界だからこそ、心躍るようなわくわくした思いを子供達が持ってくれたらいいな」)
 と、ひりょは思うのだ。
 虹色の水で輝くオアシスの絵は、この世界での夢が満ちた場だ。
 シリーズの次のお話は、壊れた船を修理するための素材を探しに地下世界へ。
 はらはら、どきどき、わくわく。
 結末を知らない子供たちはひりょの声に聴き入っている。
「サンタさんのお話はあるの?」
「うん、あるよ。サンタさんが冬に向けて、たくさんのプレゼントを用意する絵本だけど」
 それはサンタクロースの工場ともいえる絵本だった。
 たくさんのお手紙が届いて、たくさんのプレゼントを用意していくイラストは細やかで何度見ても飽きない。
 その絵本にはたくさんのサンタクロースがいて、あるイラストを指差した子供が「きっとこのサンタさんが、お兄ちゃんなんだね」とひりょに言った。

「今日の配給品にちょこがあるんだって!」
「やった!」
「サンタさんも一緒にたべようよ!」
 読み終えた絵本をツリーの前に並べていると子供たちがひりょの袖をくいっと引っ張った。
 ひりょは苦笑する。
「それは先生たちの、みんなへのプレゼントの一つだからね。俺が貰うわけにはいかないかな」
「え、それじゃあサンタさんにはプレゼントがないの?」
 と、子供たちの表情は沈んだものとなるが、大丈夫とひりょは首を振った。
「サンタさんが貰って嬉しいのはみんなの笑顔だからね――そうだ、一緒に写真を撮ろう」
 そう言ってひりょが出したのはインスタントカメラだった。一斉にわいわいと子供たちが喋りだす。
「サンタさん、指、こうね!」
 とある子供からすかさず指導が入る。人差し指と親指を軽く交差させた形に、今度はひりょが「?」となった。
「これ、はぁとなのよ。大好きのきもち!」
 少しませた女の子の言葉に、思わずといったように吹きだしてしまった。
 一枚はサンタさんに。みんなの笑顔がいつでも眺められるように。
 一枚はみんなに。この日この時を、今日の想いをいつでも心に灯せるように。
 アポカリプスヘルは過酷な世界。
 日々を耐えているからこそ、鮮やかなこの瞬間は色褪せることがなく、あたたかな想い出がいつまでも心に宿る。
 だからひりょは言葉を届ける。今日の声が、未来の彼らの子に伝わるように。
 あたたかなものが絶えることないように。
「メリークリスマス」

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
八重さん(f23090)と一緒にプレゼント配りっ!

確かUDCアースで言うサンタさんって
この服着てプレゼント配るんだね

ということで、サンタさんの服に着替えてっと…
プレゼントは…
八重さんセレクトのサクラミラージュのお菓子だね
クリスマスっぽい小袋とかシールでお菓子をラッピングしてっと

さて、プレゼントを持って
行きますかっ!!

エレメンタルドライブ・エアリアルを使用して
二人で飛んでいくよ
夢を与えてあげたいから
移動として意味がなくても飛んでいきたいの

「はーい、みんなにサンタさんからプレゼントだよっ!」
そういってお菓子を配っていくね

残していたお菓子を隣の八重さんに…
メリークリスマスっ♪
みんなで一緒に食べよ?


御桜・八重
シルちゃん(f03964)と一緒に、
サンタコス(2020年12月17日公開・SDイラスト・やとなみ絵師)で
プレゼント配り♪

プレゼントはサクラミラージュから持ってきた、
色とりどりのマカロンやクッキーの詰合せ♪
ツリーやリースのシールでラッピングして袋に詰めたら、
よいしょと背負って、うん、行こうっ!!

【桜天女】を発動して二人で飛んでいく。
トナカイはいないけど、空から夢を降らせてあげたいしね♪

「メッリー、クリースマースっ!」
良い子のみんなにプレゼント。
きっと、こんな日が普通になる時が来る。
だからそれまで元気にがんばろうっ!!

シルちゃんおつかれー、と懐からお菓子の包みを。
あはは、同じこと考えてたんだね♪



「シルちゃん、そっちはどう?」
 可愛らしい袋には色とりどりのマカロンと星やトナカイ、ツリーの形をしたクッキーが入っていて、これだ! と思ったクリスマスシールを貼った御桜・八重(桜巫女・f23090)が、同じ作業をしていたシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)へと声を掛けた。
「うん、あと少しで終わりそうだよ」
 つややかな緑と赤のリボンで袋をラッピングしたシルが続いてクリスマスリースのシールを貼った。テーブルの上にあった籠盛りのマカロンとクッキーはすべて袋に詰められて、あんなにあったリボンもシールも残りは僅か。
「えへへ、八重さんがセレクトしたサクラミラージュのお菓子、おいしそうだね」
「オススメの味だよ♪ ツリーの形のもね、ゼリーの粒が飾られていて可愛いよね」
 そんな話をしながらラッピングを終えて、たくさんの菓子袋を大きな白い袋に入れていく。
「さて、プレゼントをちゃんと持って、行きますかっ!!」
「うん――あ、待って待ってシルちゃん」
 立ち上がったシルへ八重が手を伸ばす。シルの着る赤いケープ――白いポンポンのついたリボンが解けかけていて、きゅっと結び直した。
「これでよし、行こうっ!!」

 アポカリプスヘルの空は冷たかったけれども、真上では星がキラキラと輝いていた。遥か遠くの地平線はまだ薄らとした光の層があり、夕から夜へと変化するグラデーション景色。
 シルはエレメンタルドライブ・エアリアルを。
 八重が桜天女を発動し、二人で空を飛ぶ。
 拠点の孤児院を目指して飛んでいると、ちょうど孤児院へと帰るところだったのだろう子供たちを見つけた。
 一人の子が天を指を差し、皆が見上げる。
「ねえ! あれ、サンタさんじゃない?」
「わあ、ほんとにいたんだ!」
 毎日を必死に生きて行かねばならないアポカリプスヘル。サンタクロースのお話は、たまに聞くラジオやソーシャルディーヴァが管理するSNSぐらいでしか知らないことだろう。
 子供たちが、ひと目見た少女たちをサンタクロースだと思った理由――それはお話で聞く赤い服を着ていたから。
 サンタクロースの帽子とサンタガールな衣装。大きな緑のリボンと金色のベルが八重のケープの胸元で揺れて、心弾む音が鳴った。
「メッリー、クリースマースっ!」
 地上へと降り立てば、わあっと子供たちに囲まれた。
「サンタさん?」
「わああ! サンタさんだ、かわいい!」
「おそらとんできたの? おそらさむかったでしょ?」
「大丈夫だよ、サンタさんだからね♪ ほら、まだ手はあったかいでしょ?」
 八重が伸ばされた小さな手を握れば、手袋越しにじんわりとぬくもりが伝い合った。
「サンタさん、今からどこにいくの?」
「わたしたちはみんなに会いに来たんだよ!」
 子供の不思議そうな問いに笑顔で答えるシル。背負った大きな袋から出てくるのはラッピングしたてのお菓子の詰合せ。
「はーい、みんなにサンタさんからプレゼントだよっ!」
「えっ」
「いいの!?」
「いいの、いいの! 毎日がんばってる良い子のみんなにプレゼントだよー」
 お菓子を差し出した八重が少し屈むと、目の前の女の子の瞳が潤んでいることに気付いた。
 サンタさんと会った。
 初めての体験に頬を上気させて子供たちは喜び、さらに差し出されたそれをおずおずと受け取る。
「かわいい……」
 少女たちがラッピングしたお菓子は、中の色や形に合わせてシールが貼られている。くるくると端を巻いたリボンがふわふわと揺れた。
「くりすます、ぷれぜんと?」
 こんなにかわいいの、はじめてみた、と子供たち。
「きっと、こんな日が普通になる時が来る。だからそれまで元気にがんばろうっ!!」
「……っ、うん!」
 可愛らしいお菓子たちが入った袋を大事そうに抱えて、八重の言葉に女の子は頷いた。
「ありがとう、サンタさん!」
 そう言って子供たちがプレゼントを受け取っていく。
 恥ずかしそうだったり、笑顔だったり――戸惑っていた子も笑顔になった。
 彼らの表情に、八重とシルもまた花咲くような笑顔に。
「みんなにちゃんと渡ったかな? それじゃあ八重さんにも、メリークリスマスっ♪」
 そう言ってシルが八重へとお菓子を渡す。中には桜色と若葉色のマカロンとクッキー。
「あはは、同じこと考えてたんだね♪ メリークリスマス」
 受け取った八重が笑って、シルに同じようにお菓子を渡した。水色と桃色のマカロンと、飾るようにリボン形のクッキーが。
「サンタさんたちもいいこ!」
「サンタさんにもぷれぜんと、あってよかったぁ」
「あ、サンタさん、おうちで休憩、していきませんか?」
 年長と思われる子供がそう言う。お茶くらいなら出せると思います、と。
「ありがとう! お菓子、みんなで一緒に食べよ?」
 年長の子供にシルが笑顔で頷けば、子供たちがこっちだよ! と指差した。
 すぐ先に孤児院があるようだ。
「あたしお湯沸かすね!」
「ぼくもなにか手伝う!」
 駆け出す彼らを見て、八重がふふっと微笑む。
 元気いっぱいだ。空から見た彼らはとぼとぼと歩いているように感じたから、今の様子にほっと安堵した。
 活き活きとした笑顔、喜びに弾む駆け足。
 八重とシル、そして子供たちの心に幸せが満ちる。その時間がクリスマスを、これからを、特別に彩っていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
心に希望があるからこそ
未来へ進み続けることができます

そして過酷な生活の中だからこそ
憩いは大切です

希望や憩いの一時のお手伝いができれば
嬉しいです

サンタ帽子にサンタ髭で仮装

聖誕祭の宴で
唄や演奏を皆さんと賑やかに

せめてこの時は
家族や仲間とのほんわかした時間を
皆さんに味わっていただきたいです
それが未来へ進む何よりの原動力ですから

そして良い子のチピッコ達がお休みタイムになったら
サンタさんの出番です
絵本やぬいぐるみ(黒猫だとあざといでしょうか…?
を枕元にそっと置いて回りましょう

限りはありますが
まだまだ沢山あります
トナカイカチューシャのランさんに乗って
複数の拠点を回りますね
メリーXマス!



「「メリークリスマス!」」
「メリークリスマース!」
 今夜は無礼講だ! と拠点のリーダーが言った。
 乾杯と掲げられたグラスに、ジュースが注がれていく。
 物資の倉庫を開き、あれもこれもと持ちだした。そう、今日は特別な日。クリスマスだ。
 ミサをして拠点のみんな――家族とお祝いをする。振舞われた料理は温かく、今夜しか食べられないものが多い。育てた七面鳥を焼いて取り分けて。
 ささやかなお祝いに色を添えるのは箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)。
 赤い帽子に赤いケープを羽織り、深い夜を思わせる猫の毛を持つ彼の顎には白いオヒゲがふわふわと。
 緩やかに弦を弾いていたケットシーのサンタさんは「何かリクエストはありますか?」と拠点の人たちに訊ねた。
「サンタさん、サンタさん、クリスマスの曲を奏でてくれないか?」
「? りーだー、クリスマスにも音楽があるの?」
「――ってことだ。子供たちに聴かせてやりてぇんだよな」
 料理が聖夜のプレゼント。
 楽しい食卓に、ふわふわオヒゲを揺らしながら仄々は頷いた。
 まずは子供たちが喜びそうなテンポの良い曲を。雪原でソリで遊ぶような軽快な曲だ。
 そうして讃美歌。懐かしそうに大人たちは顔を綻ばせ、口ずさむ。
(「心に希望があるからこそ、未来へ進み続けることができます」)
 神を讃美し、信仰を励ます歌の数々は人々の希望となる。
 音楽はそんな彼らを優しく抱き、心を弾ませ、喜びへと導く。カッツェンリートの穏やかな音色が拠点を包みこむ。
「次は踊りのある曲を弾きますね。おそらく皆さん知っているとは思うのですが――」
 ぽろん、ぽろんと即興で繋ぐ曲を奏でながら仄々。緩やかに始まるのは大人たちが知っているダンスの曲だ。
 食事も終わって、うずうずとした様子の拠点の人々は待ってましたとばかりに立ち上がって、動けるように簡単に場を片付けて。
「あ、ちょっとまった、俺ギター持ってくる!」
 音楽の心得がある者が楽器を持ち寄った。
 大人の輪と習いながら踊る子供たちの輪が出来上がって、仄々たち即席クリスマス音楽隊が勇ましいクリスマスの行進曲を奏で始めた。
 飲んで食べて踊ってと、賑やかなクリスマスの夜。

「サンタさん――ああ、いやミスター、今日はありがとう」
「皆さんに楽しんで頂けて良かったです」
 拠点のリーダーの言葉に、仄々は笑顔で応えた。
「過酷な生活の中だからこそ、憩いは大切だと思うので」
「そうだなぁ、また明日から頑張らないと……」
 和らいでいた瞳に真剣な色が交わる。
 さて、と仄々が言ってヒゲを撫でた。今夜はクリスマスだ。明日は明日、という風に改まった声に気付いたリーダーの目は再び和らぐ。
「それでは――メリークリスマス!」
 手を振ってリーダーと別れた仄々は教会へと向かった。
 信仰の残る拠点にはたくさんの人が集まってミサが開かれ、祝うパーティが開かれたが拠点でのクリスマスらしいことはここまでだ。
 夜が更ける前に教会の孤児院へと帰っていった子供たち。
 しん、とした夜――大きな袋と灯りを持って孤児院へと向かった仄々がきょろきょろと辺りを見回した。
「ランさん、あそこに……」
 大きな木と鍵の開けられた窓を見つけて、アーモンドアイの目旗魚の背に乗った仄々が指差す。するするふよふよとあっという間に窓の近くへと飛んだラン。
「少し待っていてくださいね」
 そう告げて仄々がそうっと中へと入る。
 眠っている子供たちを起こさないように。
 食べたり、踊ったりする子供たちひとりひとりを見ていた仄々。
(「この子はちょっと恥ずかしそうに踊っていましたね。ですからぬいぐるみを……」)
 そうっと枕元に黒猫のぬいぐるみを置いた。
(「この子は、歌を覚えようと頑張っていましたね。物語性のある歌詞が好きそうでした」)
 その子の枕元には冒険心をくすぐる絵本を置いて。
 そんな風にクリスマスプレゼントを置いていき――数に限りはあるが、まだプレゼントは大きな袋にたくさん詰まっている。
 静かに窓から外へと出た仄々は再びカッツェンランツェの背に乗って。
「次の拠点へと向かいましょう、ランさん」
 トナカイカチューシャをつけたランが夜のアポカリプスヘルを飛ぶ。
 子供たちは喜んでくれるだろうか?
 歌にも踊りにも楽しそうに過ごしていた彼ら――きっとそのパーティでクリスマスは終わりだと思ったことだろう。
 けれども、クリスマスは夢から覚めても続いているのだ。

「先生! サンタさんが来た!」
「わたしのところにも来てた!」
 複数の部屋から子供たちが飛び出してきて、皆が枕元にプレゼントを持って顔を見合わせた。
 朝だというのに頬を上気させて、ご機嫌の笑顔。
「サンタさんってほんとうにいるんだね」
「すごい、すごい、リッちゃんは何を貰ったの? あたしはね――」
 キラキラとした朝だった。
 幸せに満ちた心で歩けば、スキップするように弾んだ。
「クリスマスって魔法の日だねぇ!」
「うん! たのしいね、もっかい言おうよ」

「「メリークリスマス!」」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アヤネ・ラグランジェ
【橙翠】

じゃあ僕は絵本を持っていこう
開けると立体的に絵が飛び出すの

ソヨゴのお父さんの話
目に浮かぶようだネ

僕の思い出?
へえソヨゴから昔のこと聞かれるの初めてかも?
微笑み
いや気を使ってくれてたんだろうありがとネ

父は毎年お祝いは必ずしてくれたのだけど
母は研究第一で帰りはいつも遅かった
ある年父が緊急の任務で帰宅できなくて
私は一人きりでおうちで待っていた
夜になって半べそかいていたら母がいつもよりは早く帰ってきて
珍しく優しくハグしてくれた
その後父が煤だらけで帰ってきて
サンタクロースの手伝いをしてたって冗談言って
みんなで大笑いしたのを覚えている

パネトーネ?
さすがソヨゴ
イタリアのお菓子まで作れるなんて
楽しみ!


城島・冬青
【橙翠】

子供達に夢と希望のプレゼントを!
アポカリプスヘルのサンタに私達はなる!
私はお菓子を配ろうと思います
本当はもっと沢山あげたいんですけどね
オブリビオンストームさえなければなぁ

はいはい
順番ですよー
キチンと並んだ良い子にプレゼントはあげますからね
みんな喜んでくれて嬉しいな

クリスマスといえば私が子供の頃
隠されていたプレゼントをうっかり発見してしまって
父が滅茶苦茶慌てていたのを思い出しました
あの時のお父さんのテンパりぶりは今思い出しても笑えて…
アヤネさんはクリスマスの思い出って何かありますか?
わぁ素敵な思い出ですね!

そうそう今日はパネトーネを焼いてきたんです
お仕事が終わったら一緒に食べましょうね



「子供達に夢と希望のプレゼントを! アポカリプスヘルのサンタに私達はなる! ――ということで、アヤネさん、サンタ帽子を被りましょう!」
「はーい」
 手に持った赤い帽子をくるりと回した城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)。
 ややのんびりとした様子でアヤネ・ラグランジェ(十二の結び目を解き放つ者・f00432)が返事をする。
「ソヨゴは何をプレゼントすることにしたの?」
「私ですか? お菓子を配ります。アヤネさんは何にしたんですか?」
「僕は絵本だよ。開けると立体的に絵が飛び出すの」
 そんなことを話しながらアポカリプスヘルの孤児院へ。

 夕方からささやかなクリスマス会を開いているという孤児院では、ちょうどご飯の時間が終わったところのようだ。
 今年は温かいココアにマシュマロ一つ。甘い物が出て子供たちはほんのりと嬉しそう。
 のんびりとした時間が流れている――と、孤児院の先生が「みんなー」と室内へ声をかけた。
「今年はサンタさんが来てくれたよ!」
「?」
「サンタさん?」
「ほんとにいるの?」
 出入口に視線が集中して、ちょっと恥ずかしそうに中を覗きこむサンタさん。赤い帽子にオレンジ色の髪がひょっこりと。
 ぽけっとした子供たちに手を振りながら、冬青は思いっきり飛び込んだ。
「はい! サンタさんですよ~。お菓子、欲しい人ー」
「おかし!?」
「欲しいほしい!」
 大きな白袋からクッキーとチョコレートの詰合せ。可愛くラッピングされた袋を取り出した冬青がにっこりと言う。
「はいはい。順番ですよー、キチンと並んだ良い子にプレゼントはあげますからね」
「サンタさん、このおりぼん可愛いねぇ。くるくるしてる」
 緑と赤のラッピングリボンは、端っこの方が巻かれていて動かせばゆらゆら動く。
 わくわくとした様子の女の子がプレゼントを受け取りながら冬青に話しかけてきた。
「リボンも解いたらお気に入りのお人形や、自分の髪飾りにも使えますよ。腕に巻いてオシャレしてみてもいいですしね」
 そう言ってあげれば、恥ずかしそうに女の子が下がっていく。
「ありがとう、サンタのおねえちゃん」
(「本当はもっと沢山あげたいんだけどね、オブリビオンストームさえなければなぁ」)
 歯がゆく思ってしまう冬青だった。
 列は二つ。
 もう一つの列ではアヤネがプレゼントを手渡していた。
「えほんだ!」
「すごい、こんなにたくさんあるの?」
 持てる分しか持ってこれなかった絵本だが、孤児院で読みこまれた二冊の絵本よりは多く、アヤネからしてみれば決して多くは無い種類だったのに子供たちはとても喜んだ。
「開いてごらん。きっとビックリするよ」
 一冊の絵本を持った子供とは違う子供が、アヤネの言葉に「うん」と頷いて飾っていたリボンを解く。
 絵本を開けば畳まれていたお城の絵が飛び出してきた。その前には赤い林檎を持った魔女。
「わあ! これ絵本なの?」
「初めてみた!」
 こっちのは? と、わいわいと子供たちが集まってくる。
 まずは飛び出す立体的な絵を楽しんで、どんなお話なんだろうね? と年長の子へとそれを持って行った。
「ありがと、サンタさーん」
 絵本を読み聞かせる輪があっという間に出来上がる。
 好奇心でキラキラと輝く子供たちの瞳に、アヤネも自然と微笑みを浮かべた。
「みんな楽しそうだネ」
「はい。みんなが喜んでくれて嬉しいな」
 ありがとうの言葉をたくさん貰った二人は、子供たちの様子をしばらく眺める。
 クリスマスといえば、と冬青がぽつりと呟いた。
「私が子供の頃、隠されていたプレゼントをうっかり発見してしまって、父が滅茶苦茶慌てていたのを思い出しました。――あの時のお父さんのテンパりぶりは今思い出しても笑えて……」
 口元に手を当て、笑いを堪えようする冬青だったが肩が震えてしまう。
 子供の冬青の気を逸らせようとアレコレ話しかけつつ、プレゼントを背に隠しつつ後退り。そして今思えば、母に必死に助けを求めたりしてた気がするなぁと。
「ふふ、目に浮かぶようだネ」
「アヤネさんはクリスマスの思い出って何かありますか?」
「僕の思い出?」
 目をキョトンとさせたアヤネは、へえ、と呟いた。
「ソヨゴから昔のことを聞かれるのは初めてかも?」
「え、えっ、そうですっけ??」
 ちょっとからかうように言って微笑み、気を使ってくれたんだろうなぁと思い、アヤネは「ありがとう」と冬青の肩に優しく触れる。
「そうだなぁ――父は毎年お祝いは必ずしてくれたのだけど、母は研究第一で帰りはいつも遅かった。けれど、ある年は父が緊急の任務で帰宅できなくて、私は一人きりでおうちで待っていたの」
「それは……、心細かったですね」
「うん。夜になって半べそかいていたら、母がいつもよりは早く帰ってきて、珍しく優しくハグしてくれた。その後は父が煤だらけで帰ってきて――なんて言ったと思う?」
 サンタクロースの手伝いをしてたんだって。
 そう言ったアヤネの表情は、笑いを堪える先程の冬青と似ていた。
「煤だらけで?」
「そう、煤だらけで。その冗談に、みんなで大笑いしたのを覚えているよ」
「アヤネさんのお父さん、お茶目さんですねぇ。素敵な思い出です」
 そのまま子供の頃に過ごしたクリスマスの話をして、孤児院の先生たちから休憩にどうぞと振舞われたお茶を頂く。
 物資の庫が開かれたらしく、配給された茶葉の一つ。
 ささやかなクリスマスの贈り物に、二人も丁寧にお礼を言った。
「広場にはツリーも飾られたんですよ。お時間があるようでしたら、ぜひ見に行ってみてください」
 大事に保管してきた拠点のクリスマスツリーを見てもらいたいらしい。先生の言葉に「はいっ」と二人は頷いた。

「そうそう今日はパネトーネを焼いてきたんです。お仕事が終わったら一緒に食べましょうね」
 ドーム型の、甘くて柔らかい菓子パンだ。
 ドライフルーツを刻んで混ぜ込み、ふっくらと焼き上げたもの。
 けれども時間と行程を重ねて作り上げる――そんなパネトーネを知っているアヤネはびっくりした表情になる。
「さすがソヨゴ、イタリアのお菓子まで作れるなんて」
 楽しみ!
 そう言ってふわっと笑顔を浮かべる。
 えへへ、と冬青もニコニコ笑顔となった。

 未来へ向かう道が幸せなものでありますように、と。
 持てるだけ持ったプレゼントをアポカリプスヘルの子供たちに贈って。

「「メリークリスマス!」」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エリシャ・パルティエル
陽里(f05640)と子供たちに夢を届けるわ
ライに乗せてもらって近くの孤児院へ
アポカリプスヘルの夜空も綺麗ね
この世界の人は夜空を見上げる余裕はないのかもしれないけど

途中でツリーを見ながら休憩
水筒に入れてきた温かい珈琲を陽里に
あたしたちがサンタさんになれるって素敵
自分がもらうのも嬉しいけど
あたしはもう欲しいものをたくさん手に入れたから…
これ以上は望んじゃだめなの

え、トナカイ?サンタ帽じゃなくて?
子供たちにはいろんな世界の絵本を
文字は読めなくても絵で楽しめるし
良ければ読み聞かせもしたいわ
夢のある話を集めたの

宇宙の石には夢と希望が詰まってる
案外この子たちが住める惑星を見つけてくれるかもしれないわよ?


櫟・陽里
エリシャ(f03249)とバイクの二人乗り
夜空を見ながらツーリング
建物が少ないから走りやすいし空が広いし楽しいな
荒れた大地でも住めて羨ましいよ
反撃と独立の意思は希望に昇華されてほしい

コーヒー休憩を楽しみながら
エリシャは例え何も持ってなくとも豊かな心を分け与えるだろうと思ったりする

お届け物は任せろ!
トナカイ帽子被ってこーか?サンタ役はエリシャがやってよ
ポノちゃんの実用的な物じゃなくてもって言葉にすげー感銘を受けたんで
プレゼントは宇宙で石を拾ってきた
水晶っぽくてキラキラしたやつ!
トナカイがあの空から採ってきたんだぞ
この世界のどこかにも星まで行けるすげー乗り物があるかもしんない
希望も可能性も無限大!



 今から夜を迎えるアポカリプスヘルの風は冷たかったけれども、真上では星がキラキラと輝いていた。遥か遠くの地平線は薄らとした光の層がまだあり、夕から夜へと変化するグラデーションの景色。
(「建物が少ないから走りやすいし、空が広いし楽しいな」)
 見晴らしの良い荒野で、相棒のバイク・ライを走らせる櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)は思った。
 同じことを考えたのだろうか、タンデマーのエリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)が僅かに身動ぎをして頭を地平へと向けている。
 少しずつ夜の帳が落ちていき、比例して空の光粒の輝きは増していく。
 光源も物資の一つである世界の夜駆けは早くて深い。
 そんな荒れた大地でも住めることに、どこか羨ましさを感じる陽里。
 ――反撃と独立の意思は希望に昇華されてほしい。
 毎日、様々な事を思う夜があるだろう。
 けれども今夜は、皆にとって特別な夜。

 拠点で飾られているクリスマスツリーを見て休憩することにした二人。
 使いこまれたツリーだが、オーナメントと共に大事に保管されていることを察することができた。
「アポカリプスヘルの夜空も綺麗ね。この世界の人は夜空を見上げる余裕はないのかもしれないけど」
 地平線に掛かっていた夕焼けの光層と、変化していく空と、星空と、先程目にした光景をエリシャが陽里に話していく。
 すごかったわね、とそう言いながらエリシャは水筒のコーヒーをマグに注ぎ陽里へと手渡した。
 保温されていたコーヒーはまだ温かく――いや少し熱い――飲みやすいくらいだった。
 エリシャもふうふうと息を吹きかけて、冷ましてからコーヒーを啜る。ふわふわとした湯気が頬を、マグから仄かに伝わる温度が指先を温める。
「自分が貰うのも嬉しいけど――あたしたちがサンタさんになれるって素敵ね」
 そう言ってプレゼントの入った鞄に目を遣った。マグを傾けながら小さく、小さく呟く。
(「あたしはもう欲しいものをたくさん手に入れたから……」)
 これ以上は望んじゃだめなの。
 思わず出てしまったこの呟きは聞こえてしまっただろうか。マグの縁で僅かに隠れるようにして陽里へ目を向けるエリシャ。
 ふと、見たばかりの地平線の流れを思い出す。
(「エリシャは例え何も持ってなくとも豊かな心を分け与えるんだろうなぁ」)
 彼女の視線に気付いて、陽里はニコッと笑顔を向けた。

「ここが孤児院ね。教会の敷地内にあるのね」
 興味津々とした様子であたりを見回すエリシャ。修繕の手が間に合っていないのだろう少しだけ荒れた教会は、けれども要部は補強されていて大事に扱われていることが分かった。
 わいわいとした孤児院内。そこへ入る前に、出てきた先生と挨拶をする。「ちょうど食事を終えたところなんです」と言った先生。
「タイミング、良かったんじゃない?」
 やったわね、という表情でエリシャ。
「そうだな。さっそく準備に取り掛かろう!」
「……準備?」
「これこれ。トナカイ帽子でも被ってこーよ」
 言いながら茶色の帽子を被る陽里。赤くて丸い鼻のポンポンが額の上に。トナカイの角がぴょこんと立った。
「え、トナカイの帽子なの? サンタクロースの帽子じゃなくて?」
「サンタ役はエリシャがやってよ。はい」
 再び言いながらの行動である。エリシャの頭に赤い帽子を被せた陽里は、しょうがないわね、と苦笑して綺麗に帽子を整える彼女にご満悦とばかりの笑みを見せた。
「それじゃ」
「「メリークリスマース!!」」
 扉を開けて言い放てば、ぽけっとした子供たちが次の瞬間「わあっ」と歓声をあげた。
「皆さん、今年はサンタさんが来てくれましたよ」
 と、孤児院の先生。
「さ、さんたさん?」
「わ、ほんとにいるの!?」
「見たことない人だね」
「サンタさんの弟子なの?」
 あっという間に子供たちに囲まれるトナカイとサンタ。帽子だけだったが、その特徴は聞いていたのか「トナカイに乗ってるんだよね?」「ちがうよ、ソリだよ」「トナカイってどんなの?」とわいわいと質問責めに。
「ふふ、そんなみんなのために! サンタさんたちを紹介する絵本を持ってきたわ」
 エリシャが開いた絵本を覗きこむ子供たち。
 そこには、大きなサンタクロースが子供たちの手紙を受け取って、小さなサンタクロースと共にたくさんのプレゼントの調達をするイラストの数々が。
「メリちゃん、ごほん、読める?」
 幼い子供が年長組と思われる子を見上げた。
「んんー、読めるのと読めない文字があるかなぁ」
「それじゃあ、まずはあたしが読むわね。それを聞いて、みんなで一緒に覚えていきましょう」
 ね、と子供たちを見回して、年長組のメリちゃんという女の子へ目配せするエリシャ。少し恥ずかしそうにメリちゃんは頷いた。
 一方、陽里は目ざとい男の子たちに外へと引っ張っていかれた。ライの見学である。
「すっげかっこいー!」
「これプレゼント??」
「違う違うノーノー、こいつは俺とおんなじトナカイ組!」
 そう言ってライにもトナカイの帽子を引っ掛ける。
 目をキラキラさせた子供を乗せてやれば、視界がぐんと上がったのだろう。「わあ」と驚いた声。
「あ、そうだ。これトナカイからのプレゼントな」
「トナカイにーちゃんも、よいこにプレゼントするの?」
「これでもサンタを目指してるんだ」
 陽里が少年たちへと手渡したのは、水晶っぽい石だった。
「すごくキラキラしているね」
「あ、ほら、孤児院の光にかざせばもっときらきら!」
「これ石なの? 初めて見た!」
 軽そうだけれども、持てばずっしりとした石を落とさないように。持った一人の子供を中心に他の子たちが触れていく。
「トナカイがあの空から採ってきたんだぞ」
 言って空を指差す陽里。
「そら?」
「しってる! うちゅう!」
「へー、うちゅうの石なのかー」
「お星さまなのかな?」
 今は地上に止められているアポカリプスヘルの人々。けれど進められている宇宙計画もあるかもしれない。
「この世界のどこかにも、星まで行けるすげー乗り物があるかもしんないな」
 陽里の言葉に、ほけっとした少年たちが星空を見上げた。
 伸ばしても届かない宇宙空間の存在が、今、彼らの手にある。
 不思議そうに宇宙の石と空を見比べて。
 子供たちはどこか気はずかしそうな、泣きそうな、くしゃくしゃとした笑顔になった。
 外で子供たちと遊んで――けれども体が冷えてきたので、みんなと暖かな孤児院内へと戻ればエリシャの柔らかな声が聞こえてきた。
 サンタクロースの絵本から、今は星に乗って宇宙を旅する絵本に。

「ありがとう、おねえちゃん、おにいちゃん」
「サンタさんをがんばってね!」
 お礼を大きな声で、更に大きく手を振ってくれた子供たちと別れて。
 帰り道、先程子供たちと話したことを教える陽里。
 エリシャは頷いて微笑む。
「宇宙の石には夢と希望が詰まってる。案外、あの子たちが住める惑星を見つけてくれるかもしれないわよ?」
「希望も可能性も、無限大!」
 ニカッと笑んだ陽里が空を見上げる。
 アポカリプスヘルは荒廃してしまったが、たくさんの可能性が残されているのだ。
 叩き落とされて、皆が這い上がろうとしている日々。
 プレゼントした無限大のそれが子供たちの心に宿る――そんなクリスマスの夜だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クララ・リンドヴァル
※連携アドリブOK
向かう拠点はお任せ。
真夜中にこっそり入り込んで、枕元にプレゼントを置いていきます。

用意するのは絵本。全てクリスマス関連のものです。
この時期に出る絵本は、心が暖かくなる内容のものが多いですから。

実用書と迷ったのですが、荒廃した世界だからこそ、誰かが夢を信じさせてあげたいと思いまして。

それに、お話の登場人物にも、自分から積極的に動く事の大切さを教えてくれる人が、案外多いのです。
一年間良い子にしてた子供とか、大忙しのサンタさんとか……。

将来復興が始まった時、子供たちが挫けないように、彼らの心に芽を出してくれればいいな、と思います。

その後はツリーの飾り付けを見ながら、休憩します


生浦・栴
UCの使用は避けた方が良さそうであるし
俺はあまり重い物は持てぬからなあ

となれば、物理的に軽いものを選ぶしか無いか
メレンゲのクッキー、ダックワーズ、アマレッティ等々の菓子や
インスタントのココアやスープなどを小分けに
ラッピングには防水性の高い紙袋や
後々使えるよう長いリボンを使っておこうか

訪れるのは夜
魔法で屋内に光の雪を降らせてみようか
気が逸れている内にささやかなツリーの根本にプレゼントを置いて行こう
俺の姿ではサンタには程遠いのでな
さて、プレゼントが残っている間は他も回ろうか

アドリブ他歓迎・お任せ



 とある大きな、農場を営む拠点を中心に幾つかの分けられた小さな拠点。
 そこに孤児院があった。
 子供も労働力。朝早くから働き、陽が落ちるとともに院へと帰る。堅牢な大きな拠点故に自らやってくる、または連れられて、または捨てられた子供も多く、いつしか幾つかの孤児院へと分けられた。
 その一つにやってきた生浦・栴(calling・f00276)とクララ・リンドヴァル(白魔女・f17817)。
「まだ起きておるな。どうやって入ろうか――」
 孤児院の窓から伺えるオレンジ色の光。中は静かなものだ。窓からそっと覗けば憩いの時を過ごしていることが分かった。
「白の魔女よ、何か案はあるか?」
「……そ、そうですね、私は見つからないように、寝静まってから伺おうと思っていますので……じっと……待ちます」
 クララの言葉に、ふむ、と思案する栴。
 ならば、こうしよう。
 Circuit stoneを装着した指を僅かに跳ねさせれば魔力が動いた。
 ささやかな魔法だ。けれどもその形態はクララの視線を魔法へ固定させるのに十分な代物であった。
 ――あれっ、雪?
 ――光ってる!
 ――お星さま? ううん、ゆきだぁ。
 中からわいわいとした声。
 栴が室内で降らせた光はまさに雪の如き結晶の姿をしていた。
 掌を向けて集めれば積もっていく光の雪。
 ――きょうがクリスマスなんだよね?
 ――サンタさんのプレゼントなのかな?
 そう言って窓の外を覗きこむ子供たち、と、外では見つからないように身を屈めるクララ。
 窓が開けられてクララはより気配を消す事に専念した。中からひとつ、光の雪が彼女の手に落ちてくる。
 栴といえば皆が光の雪に気を取られているうちに中へと入ってしまった。使いこまれているツリーの根本にプレゼントを置いていく。
 さささっ、と。彼の行動は素早く、あっという間にクララの元へと戻ってくる。
「……中身は何だったんですか?」
「うん? 美味しいものだ。メレンゲのクッキー、ダックワーズ、アマレッティ等々を詰め合わせた菓子と、インスタントのココアやスープなども小分けにしている」
 厳しい冬の暮らしも楽しめるように、ほっと一息がつけるように、そう思いながら選んだ物たち。
「防水性の高い紙袋をラッピングとして使っておってな、長いリボンで飾ってみた」
 袋もリボンも後々使えるような素材だ。
 緻密に考えこまれたプレゼントの数々に「凄いですね」とクララ。
 手渡したなら喜んでくれただろうに、と、思っていたら栴はそんな彼女に気付いたらしい。苦笑した。
「俺の姿ではサンタには程遠いのでな」
「そんなことは……」
 と呟きながらも、同じ闇系統の術士だというのは分かった。掌の光の雪がすうっと消えた。
「白の魔女は子らに何を用意したのだ?」
「私は、絵本ですね。――サンタさんの絵本もありますよ、恥ずかしがり屋なサンタさんのお話なのです」
 含まれた意味に「は」と栴も笑う。そのようなたちではないがな、と呟いた。
 ふ、とクララは目元を和らげた。
「お話の登場人物にも、自分から積極的に動く事の大切さを教えてくれる人が、案外多いのです。一年間良い子にしてた子供とか、大忙しのサンタさんとか……」
 自分から動く。
 それは本当に大切なことだ。
 止まって泣くばかりではなく、少しずつ、勇気を持って歩いたり、誰かに手を差し出したり、それへと自身の手を伸ばしたり。
 今回、サンタクロースになろう、と動いた猟兵たち。
 クララの話に、もうよい、と手を翳す栴。ドラゴニアンの尾先が僅かに揺れた。
 つめていた息をゆるゆると栴が解いたその時、お菓子を見つけてわいわいとしていた室内が少しずつ静まっていくのに気付いた。
 光の雪で遊んで、お菓子を見つけて一気にテンションの上がった子供たちが眠くなってきたのだろう。
「そろそろ私の出番ですね」
 この拠点の子供たちはこき使われている。
 あたたかなものを、そして夢を、プレゼントしに来たサンタクロースたち。
「――さて、プレゼントが残っている間は他も回ろうか。俺は先に行く」
 栴が発つ。光の雪を降らせて、この孤児院の子たちのように疲れて眠りへとつく頃にはクララもやってくるだろうという流れになりそうだ。

 寝静まった頃にこっそり室内へと入るクララ。
 目立たないことが得意な彼女は、その白い姿も闇色に染まらせる。仄かな星の気配をもって。
 子供たちの枕元に置くのは、先程栴に言った絵本たちだ。
 用意した、クリスマスに関係する絵本の内容は心温まるものばかり。
(「実用書と迷ったのですが、荒廃した世界だからこそ、誰かが夢を信じさせてあげたいのです」)
 布団から覗く小さな手は荒れている。冷たくなってしまったそれを布団の下になるように調えるクララ。
(「将来復興が始まった時、子供たちが挫けないように、彼らの心に芽を出してくれればいいな、と」)
 そう思います。そう願います。
 アポカリプスヘルは一瞬にして荒廃へと叩き落とされてしまったが、底の大地に可能性はたくさんある。今からでも芽生えるもの。その種をクリスマスの一夜に。
 毎日、様々な事を思う夜があるだろう。
 けれども今夜は、皆にとって、子供たちにとって特別な日。

 どの拠点にもツリーが飾られる――世界が一体となるお祝いの日だ。
 栴もクララも、使いこまれたツリーを見つけては、大事そうに磨かれたオーナメントを目にした。他には木造りの物や、松ぼっくりで作ったもの。廃材を利用して作られたリース。
 多くの子供はサンタクロースを見たことがないだろうし、きっとクリスマスという存在をぼんやりとしか知らないはず。

 けれどもこの日、子供たち――あなたたちだけのプレゼントが贈られた。
 あなたたちを想って、悩んで、選んだサンタクロース――猟兵たちのプレゼントだ。
「メリークリスマス」
 もらった気持ちをあたためて、歩いていってほしい。
 希望と夢、明日からの元気を猟兵たちは配り歩いていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月31日


挿絵イラスト