「おい、リアム。いつまで飲んでんだ? そろそろ交代の時間だぜ」
とある開拓船に乗り込んだ男たちは、逃げ場のない宇宙空間で何かあった時のための護衛役だった。
「起きろよ、リアム」
「うるせぇな……どうせ、何かあったら俺たちの手には負えねえんだ。お前も寝てりゃあいい」
リアムと呼ばれた方の男は蒸留酒の入ったスキットルを傾けながら、適当な返事を繰り返す。
「そんなの、実際に起こってみないとわからんだろう」
「かもな」
「だったら素面になれよ。俺はただの操縦士なんだ、ブラスターガンナーのお前がしゃんとしてくれないと困るじゃないか」
「大丈夫、大丈夫」
「あのなあ、真面目に――」
まるでその時を見計らったかのように、船内放送で緊急事態を告げるサイレンが鳴り響いた。
「な、なんだこりゃあ
……!?」
船のAIが補足した“敵”の映像はとにかく大きい。小惑星ほどもある巨大な異形の物体は生物である証のように体の一部と思しきひだのような翅を蠢かせ、星海の無重力のただ中に漂っていたのである。
「未踏宙域にて新たなるクェーサービーストが発見された」
サク・スミノエ(花屑・f02236)は立体映像に映し出された敵影を指して、その名を『フリシレアンMOS』と告げた。
「この存在だけでも十分に脅威だが、これの内部にとある猟書家幹部が寄生しているというのだから一刻を争う事態だな。彼らの目的はプリンセス・エメラルドを首魁とする『帝国継承軍の誕生』だ。そのためにクェーサービーストまで乗っ取るとは、どうやら手段を選ぶつもりはないらしい」
あの銀河帝国ですら脅威としたクェーサービーストが猟書家の戦力として使役される……まるで悪夢のような事態だ。何が何でも既知宙域に到達する前に手を打たねばなるまい。
「問題は、巨大な惑星ロボ級の戦力で迎撃に向かうと先に幹部に気付かれて逃亡される恐れがあることだ。だからといって気付かれない程度、つまり普通の宇宙船サイズでは小惑星サイズのクェーサービーストと戦うには力不足。そこでだ、惑星ロボ用に建造中の『惑星破壊級ブラスター』の使用許可が下りた。すなわち、こいつでクェーサービースト内部に寄生した幹部ごと超長距離から撃ち抜いてやる――という作戦だ」
幹部猟書家である『ジュエル・ドミネーター』は制御宝珠と化してクェーサービーストの頭部中心に寄生している。
これを超長距離からの射撃によって排除できれば、敵は大きく弱体化する。ただし、一度撃てば気付かれてしまうので狙撃だけで止めを刺すのは難しい。
「役割分担が必要だ。狙撃する者、それを気付かせないために陽動へ回る者、弱体化した敵を仕留める者など。それに戦場は未知の宙域だ。既知なる宙域とは異なる環境での戦い方を知る者から情報を得ることも有効だろうな。開拓船に同乗しているブラスターガンナーは酒癖の悪さが玉に瑕でな。話を聞き出すのは骨が折れるだろうが、有益な情報が聞き出せれば、作戦の成功率は間違いなく上がるはずだ」
健闘を祈る、という言葉と共に猟兵たちは件の開拓船へと送り込まれる。換気されてもまだ微かに残る酒の香に出迎えられ、星獣狙撃作戦は幕を開けるのであった。
ツヅキ
プレイング受付期間:公開時~12/20 朝6:00迄。
下記より役割をひとつ選び、プレイング冒頭に番号をご記載ください。
参加者全員の行動をまとめて判定、執筆します(足りない役割はサポートで補います)。
1.超遠距離での狙撃を担当。
2.小型の宇宙船やバイクでの陽動。
3.制御宝珠を失ったクェーサービーストへの止め。
4.その他支援等。
※プレイングボーナス(全章共通)……ブラスターガンナーと協力する/超遠距離狙撃のコツを聞く。
どれを選んでもブラスターガンナーとの接触は可能です。また、情報は共有されるので誰かひとりでも話を聞くことができれば参加者全員にプレイングボーナスがつきます。
齟齬はこちらで調整しますので、ご自分のやりたいことに集中してくださってOKです。
第2章の受付開始は前章完結の翌日が目安です。雑記で案内しますのでご確認をいただけますと幸いです。
第1章 ボス戦
『クエーサービースト・フリシレアンMOS』
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POW : MOSウインガル
【翅状の器官を震わせながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【体内の制御宝珠】の協力があれば威力が倍増する。
SPD : MOSスピモルファ
【制御宝珠からの命令を受ける】事で【星間飛行形態】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : MOSブレステルデ
【制御宝珠がクエーサービーストへの命令】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
👑11
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左衛門三郎・白雷(サポート)
雷と戦を司る竜神の剣豪×神器遣い、25歳の男です。
数多の死線を潜り抜けた先に有る『何か』を求めて戦い続けている様な戦好きですが、性格は穏やかです。
戦闘では、竜の雷を操る他、居合術や投擲技術を駆使して戦います。
普段の口調は「男性的(拙者、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)相棒には 友好的に(拙者、相棒、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女、21歳の女です。
普段の口調は「チンピラ(俺、てめぇ、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )」
悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
冒険等では割と力業を好みますが、護符衣装を分解して作った護符などを操作したりなどの小技も使えます。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
四軒屋・綴(サポート)
※口調
・語尾に「ッ!」がつきます(重要)
・敵には『貴様ッ!』
・一般人には『貴方』
・『~なのだなッ!』
・身振り手振りを多用します
※台詞例
・「仲間の為ならえんやこらッ! だッ!!」(だんだん《!》が多くなります)
・「良い夜だな、ご令嬢"フロイライン"。」(ルビを《"○○"》の形で振ります)
※行動例
・「なるほどッ! 了解だッ!!」(素直)
・「流石だ○○さんッ!」(サムズアップ)
・「生憎だがな、貴様達は此処が『終点』だッ!!」(それっぽい台詞)
ヒーローであろうとする一方、自分のことをヒーローとは呼ばず、正義を名乗る敵には一層の憎悪を抱く、ヒーローの仮面を被った面倒な奴です。
被弾とか破損とか全然OKです
「あなたがブラスターガンナーのリアムさんですわね?」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が操縦席のシートを倒して居眠りしているリアムを見つけたのは作戦決行まであと僅かという時間のことだった。
「綺麗なお嬢さんが場末の傭兵なんぞに何の用だい?」
「あら、まあ。現在の状況はご存知でしょうに、他人事のように仰いますのね。これより、私たちは『惑星破壊級ブラスター』を用いた『フリシレアンMOS』の狙撃作戦を開始します。つきましては、未知宙域での標的捕捉及び命中率の補正方法についてご教授いただきたいのですわ」
「ご教授ねえ……俺の知識なんざ必要ないだろ? 大丈夫、あんたらの腕なら無事に成功するさ」
「万が一、ということがありますわ。狙撃のチャンスは一度きりです。成功率は限りなく高めておきたいと願うのはそれほどおかしなことでしょうか」
気乗りしない様子のリアムを相手にしても、リズは微笑みを湛えたまま辛抱強く話を続けている。いや、彼女にとってはこれが普通なのかもしれない。相手が誰だろうと、どのような態度であろうとも真心を込めて対応する。
その寄り添うような姿勢に根負けしたのか、リアムはやれやれと頭をかきながらこれを貸してやると言って小さなディスクを渡した。
「これまで収集した未知宙域の環境データだ。そいつをブラスターの照準システムに重ねてやれば自動で発射軌道を修正してくれる」
「ありがとうございます」
にっこりと微笑んで受け取るリズに、彼はもう一度溜息をついた。
「あんたには負けたよ、お嬢さん」
「よーし、わかった! そのなんとかぶらすたーの準備ができるまであいつの注意を引き付けてやればいいんだろ? 簡単じゃねえか!」
宇宙空間専用のスーツに身を包んだ陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)はその上からいつもの護符衣装を纏い、いつでも出陣できる状態である。
隣では同じスーツを着用した左衛門三郎・白雷(竜神の剣豪・f29303)が腰に刀を差した格好で瞑目、精神集中を高めていた。
「……よし、いつでも構わん」
「そんじゃ、いっくぜー!!」
ふたりを乗せた宇宙ポッドは『フリシレアンMOS』の目の前で停止、柳火と白雷は信号がオールグリーンになるのと同時にポッドを飛び降りて宇宙空間へと躍り出た。
「爆符、烈火乱れ咲き!!」
まず、柳火の護符が小爆発を伴いつつクェーサービーストの顔面に先制攻撃をくれてやる。すると、まるで眠りから覚めたように敵はゆっくりと動き始め、こちらに向き直ると同時にその形態を変形するのだった。
「ほう、まるで蜻蛉のようだな」
白雷は目を細め、感心したように呟いた。
頭をこちらに向け、うつ伏せの状態になったクェーサービーストは羽根と尾を細く長く伸ばして十字架のような形状をとっている。
――速い。
あらかじめ構えていた白雷は鞭のようにしなった尾先をすんでのところで躱し、逆にそれを半ばより断ち切った。
「まだよ!」
それで終わりではない――鍔鳴らす刃音が呼び寄せた竜の稲妻が頭上より敵を貫き、神罰を与えたのである。
「それは継続してお前を損耗させ続けるぞ。それこそ根を上げるまでな」
超常的な力でもって宇宙空間に展開した雷雲より稲光が絶えぬ中、薙刀を手に乱舞する柳火の姿が逆光を受けて影絵のようにくっきりと浮かび上がった。
「来い、ヤマタノオロチ! 酒ならいくらでもくれてやらぁ! ただし、こいつを倒してからだ!!」
骸魂の力を得た柳火の瞳孔がまるで蛇のように細まった。
「燃えよ紅蓮! 派手にやってやるぜぇ!!」
たとえ酸素のない宇宙空間であろうと、柳火の炎は燃え尽きることがなかった。薙刀の刃に憑依したそれはクェーサービーストの表面を焼き、浅からぬ傷を与える。生物としての本能がただ傷つけられるのを許すわけもなく、敵と認識したであろう白雷と柳火を倒すことに注意を集中し始めていた。
一方、戦場からはるか遠く離れた宙域に展開した惑星破壊級ブラスターの狙撃席についた四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇・f08164)は上機嫌で鼻歌など歌っている。
「良い夜だ。全くもって外す気がせんなッ!」
リアムからリズを通して受け取った環境データをもとに演算された結果が次々とディスプレイを流れてゆく。計算結果終了まで残り10、9、8……――カウントがゼロになるまでの間、綴はモニターに映った異形なるクェーサービーストの姿をその眼に焼き付けた。
「それにしても、面妖な敵だッ! 次から次へと新手が現れ、底を尽く気配がないッ!!」
いったい、幹部猟書家はどこでこいつを乗っ取ることに成功したのだろうか。未だ猟兵たちでさえもその全貌を掴み切らぬクェーサービーストを取り込むその行動力は敵と言えども侮りがたい。
『――照準計算完了。発射ボタンを押してください』
綴は「うむッ!」と頷いてブラスター発射の引き金を引いた。
「貴様達の野望は此処で滅するッ! 惑星破壊級ブラスター発動ッ!!」
一瞬の後、激しく爆発する光が宇宙の彼方で輝いた。
ディスプレイに命中を現す記号が表示され、モニターには頭部に空いた穴からどろりと体液を垂れ流す『フリシレアンMOS』の姿が映し出されている。
作戦成功に綴は快哉を上げた。
「よし、やったぞッ! これで奴は弱体化したッ!! あとは止めを刺すだけだッ!!!」
成功
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鏡島・嵐
《3》
宇宙で戦うんは久々だな。
味方が頑張ってくれたみてえだし、あとは仕上げをするだけ、か。
それでも怖ぇモンは怖ぇ。下手すりゃ大怪我するかもだし……なにより、失敗したらみんなに迷惑がかかるしな。
それでも、逃げたくはねえ。やれることをやる。それだけは……!
他の仲間や、協力してくれるブラスターガンナーと情報を共有しつつ、弱ったクェーサービーストへのトドメを目指す。
死に物狂いで抵抗してくるだろうし、こっちは連携で対抗してえな。
他の仲間や協力してくれるブラスターガンナーたちと連絡し合いながら、《二十五番目の錫の兵隊》に援護を任せる。
他の仲間たちを〈援護射撃〉で支援しながら、おれ自身は隙を突いて攻撃だ。
ヴィクティム・ウィンターミュート
あらま、ブラスターはもう撃ったのか?なら俺の仕事はアレの始末かね
つっても、手負とはいえあんなデカブツ相手に有効打は…あぁ、いや
『撃った後』なら丁度いいや
何をするかって?そりゃお前
作業はコピーアンドペーストしたほうが楽だろ?
さっきのブラスターのがドタマを撃ち抜いたって事実が重要なんだ
俺はその結果をコピーし、ひたすらペーストするだけでいい
いくらクェーサービーストが巨大で手に負えないとしても、あの穴が幾つも空いたらどうなる?
当然、死ぬか跡形もなく消える
では、実証といこうか
セット、『Dead Mark』
死の複製を開始する
奴の敗因?シンプルだよ
『デカけりゃ勝てる』ってのがまやかしだって知らなかったことさ
「おい、平気か?」
ヴィクティム・ウィンターミュート(Winter is Reborn・f01172)からの通信に鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)は力強く頷いた。
「ああ、俺にやれることをやる。そんだけだ……!」
既に震えは止まっていた。
久しぶりの宇宙空間はまるで変わらず嵐を星海の揺籃へと迎え入れる。――怖ぇ。それでも、逃げたくはねえ。
『気を付けろよ、弱体化してようやく通常の敵と同等の強さだ』
リアムは開拓船側で分析した情報を送ってくる。そこに記されたデータはクェーサービーストが完全に制御宝珠の支配から解き放たれた事実を意味していた。
「これでもう能力増強はない。――なら、いける!」
宇宙空間でありながら、嵐の鳴らした呼び鈴は微かな金属音とともに片脚が義足の兵士を召喚。
「相手は死に物狂いで抵抗してくるだろうし、こっちは連携で対抗してえな」
「つっても、手負とはいえあんなデカブツ相手に有効打は……」
既にブラスターは撃たれ、残っているのはアレの後始末というこの状況――共有したデータに目を通したヴィクティムはそのスペックに舌を巻いたが、すぐにぴんと来た。
「『撃った後』、か」
にやりと笑み、額からゴーグルを降ろす。
「何をするんだ?」
嵐の疑問にヴィクティムはあまりにも端的に言った。
「コピーアンドペーストだよ。では、実証といこうか――セット、『Dead Mark』」
同時に飛び出した嵐の兵隊がずらりと全面に銃剣を突き出して並び、一斉に銃弾を撃ち込んだ。
「いいぜ、どんどん撃ち込みな!」
死の刻印はクェーサービーストに刻まれたあらゆる傷を複製し、“リピート”する。轟音がして再び頭部に穴が空いた。
「踊れよ、ラビッシュ」
まるで射撃の的みたいに、次々と穴が増えていく。ブラスターの弾痕だけではない。兵隊の霊たちが浴びせかけた弾幕もまた瞬く間に複製されては新たに張り付けられていくではないか。
「近くで見るとさすがに大きいな、だが……!」
嵐のスリングショットから放たれたデブリの小石は、クェーサービーストからすれば塵にも等しい大きさでしかない。
「俺の国にはこんな言葉がある。塵も積もれば山となるってな!」
畳み掛けるような繰り返しに晒されたクェーサービーストが跡形もなく消えてゆくまでそれほど長い時間はかからなかった。
目の前に流れて来た残骸を指先で弾き、ヴィクティムは言う。
「奴の敗因? シンプルだよ。『デカけりゃ勝てる』ってのがまやかしだって知らなかったことさ」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ジュエル・ドミネーター』
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POW : ジュエル・キエリビウムJOX
【宝石浸食化したキエリビウムJOX】に変身し、武器「【物質分解光線を放つ頭部の水晶体】」の威力増強と、【高速回転しながら、物質分解波動の連射】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
SPD : ジュエル・マインドミナBVA
対象の攻撃を軽減する【宝石浸食化したマインドミナBVA】に変身しつつ、【無限に変化する外殻が変形した殺戮兵器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : ジュエル・ヴァギアスEAT
【存在を喰らうという暴食の感情を爆発させる】事で【宝石浸食化したヴァギアスEAT】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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粉々に砕け散った『フリシレアンMOS』の残骸に混ざった異物が俄かに蠢き始めた。それらは少しずつアメーバのように寄り添い、互いに繋がり合ってひとつの物体を象る。
「?」
それは最初、まるで状況を理解できていないようでもあった。
産まれたばかりの雛が親鳥を探すような仕草できょろきょろと辺りを見回している。さきほどまで寄生していた『フリシレアンMOS』の本体がどこにもない――即ち、既に討伐されてしまったのだということをそれが呑み込むまでにしばらくの時間が必要だった。
「我ガ依代ヲ倒シタノハ貴様等カ?」
たぷん、と体の一部を液体金属のように波打たせ、それは自らをこう名乗る。
「我ガ名ハ『ジュエル・ドミネーター』 。丁度良イ、今度ハ貴様等ノ体ヲ乗ッ取ラセテ貰ウゾ。覚悟セヨ!」
鵜飼・章(サポート)
僕は鵜飼章…旅人だ
何かの縁でここにやってきて
状況は大体解っている
だからさりげなくその場に溶けこみ
依頼をいい感じに進める行動言動をするよ
シリアスでもギャグでも皆に合わせます
可能さ…そう
UC【空気を読む】があればね
(読めない時もあるよ)
僕にできる事は技能一覧を見てほしいな
これ以外の事は大体できないと思ってくれて構わない
特に苦手なのは労働と力仕事だよ
できないからやらないとは言ってない
装備アイテムを使えば割とどうにかなる
きみが僕をなんとかするんだ
困っているきみ…
この依頼心情系ですか?
全部捏造でいいんじゃないかな
描写された内容が真実とは限らない…
僕、謎なので
つまり全部お任せだよ
アドリブアレンジ大歓迎です
「ははあ、なるほど。強がっているのだね?」
鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)の唐突なる語りはジュエル・ドミネーターの意表をついた。
「ハ?」
「皆まで言わずともわかる。そう……動物と話すこと、心を読むこと、そして言いくるめること……これら三つは僕のできることのなかでも特に得意であると心得ている。だから君の話をいくらでも聞いてあげるよ。さあ。存分に本心をさらけ出すといい。時間ならたっぷりあるのだからね」
「イヤ、別ニ話スコトナド無イノダガ……」
「そんなところが意地っ張りだと言ってるんだ。僕には君の本心が聞こえる。そうやって自分ではないものの姿を真似るのが証拠さ。本当は自分自身を見て欲しい、気付いて欲しいと願っている……」
キエリビウムJOXに変身したジュエル・ドミネーターの絶え間なき飛翔すらも、章にとっては戯れに等しい。
なぜなら、猟書家は余りにも人の道を外れ過ぎていたから。章ですらまだ人間らしいと思えるほどに、彼は目的を果たすことに特化し過ぎていた。
「こういう時、人間ならきっとこうするんじゃないかな――“君をその宿命から解き放ってあげよう”。そのために僕は君に自由を与える。さあ、好きに攻撃しなよ」
「言ワレナクトモ、ソノ心算ダ!」
仮初の自由をジュエル・ドミネーターは謳歌する。
それが章の仕掛けた罠だとも知らず、真っ直ぐに飛び込んでくる。指先で捲る図鑑の頁に描かれた鳥の群れが宇宙空間を翔け抜けた。宙よりも深い夜色の羽搏きは幾何学形に組んだ編隊を維持しながら、ジュエル・ドミネーターをあっという間に浸食する。
「ダ、騙したナ!?」
「嘘? いいや、僕はただ空気を読もうとしただけさ」
無重力に心地よく身を委ね、章は頬杖をついて微睡むように両目を閉ざした。
「ひとまず、時間が稼げたのなら上々……君の相手は他の猟兵たちが存分にしてくれるだろうから、お楽しみにね」
成功
🔵🔵🔴
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
助太刀に来たぞ…!
猟書家め…
貴様如きに乗っ取られる前にその肉体を討ち砕こうぞ!
覚悟しろ!私は処刑人だ!
[地形・環境耐性]を纏い
【ゲヘナ・フレイム】を発動させて
[空中戦、対空戦闘]で宇宙空間を飛びまわり敵へ近づこう
敵の攻撃を[見切り]つ光線を回避
避けれそうになければ鉄塊剣による[武器受けとオーラ防御]で光線を防ぐ
鉄塊剣を抜き振るい[怪力と鎧砕き]で宝石化した敵の肉体を
[重量攻撃]で叩きつけて頭部の水晶体を[部位破壊]で打ち砕こう
さらに鉄塊剣での[鎧無視攻撃で串刺し、深く傷口をえぐり]
その身に深く突き刺してやろう…!
宇宙の彼方で爆ぜるような紅蓮が咲いた。その身に地獄の業火を纏い、仇死原・アンナ(炎獄の執行人・f09978)が降臨する。
「助太刀に来たぞ……!」
どのような極地にあってもなお、生き抜けるだけの耐性を有する強靭なまでの肉体。咎人を断罪するためにのみ存在する鉄塊の如き巨大なる武具を手に、星海の闇を潜り抜けて見る間に近付いてゆく。
「猟書家め……貴様如きに乗っ取られる前にその肉体を討ち砕こうぞ!」
身を捻って光線の乱打を躱したアンナは既に紅蓮の一部と化していた。ジュエル・ドミネーターの変化した水晶体目がけ、剣を振り下ろす。
「ガッ――」
派手に吹き飛ばされた頭部に皹が入った。
「キ、貴様、ヨクモヤッテクレタナ!」
「ほう、そのような姿で割と知性的な台詞を吐くのだな。てっきり無機物そのものなのかと思ったよ」
アンナは容赦なく剣を振るい、その重量でもって叩き潰すかの如き強烈なる追撃を食らわせる。迫りくる光条を払い除けるままに大きく弧を描いた剣先を叩き付けてやると、皹割れていた水晶体が今度こそ砕け散った。
「星海の死刑台とは洒落ているな」
獄炎を纏い、自由自在に飛び回るアンナの羽搏きはまるで伝説の不死鳥を思わせる。
ジュエル・ドミネーターは本能的な恐怖を覚えた。
――こいつは、やばい奴だ。
「覚悟はできたか?」
「グッ……」
アンナの感情を伝えない闇のような瞳が僅かに細まる。
「そういえば、まだ名乗っていなかったな。私は処刑人だ! お前を狩り、骸の海へと帰す者だ!」
アンナは構えた鉄塊剣ごとゲヘナ・フレイムの炎で包み込み、宝石化した外殻ごと砕いて串刺しにする。
深く、激しく抉って。
「ヒッ――」
「咎を贖う気があるのならば、来世に賭けろ。現世にお前の居場所はない……!」
大成功
🔵🔵🔵
髪塚・鍬丸(サポート)
「御下命如何にしても果たすべし
死して屍拾う者無し」
【人物】
時代劇に出て来る遊び人の兄さん風の、飄々とした言動の人物です。
正体は抜け忍です。基本的には任務の為なら手段を選びませんが、そういう殺伐とした生き方を嫌って逃亡した為、残虐非道な行動だけは避けます。
【行動】
情報収集時は、出来るだけ状況を楽しみつつ、忍者時代の技術を活かして行動。
戦闘時は、忍装束を纏い忍者として気を引き締めて戦います。
【早業】の技能を活かし、手持ちのユーベルコードから、適切な能力で行動します。
連携、アドリブ感激です。
リヴェンティア・モーヴェマーレ(サポート)
サポプレ
▼アドリブや他の方との絡みモリモリの盛り大ジョブです
▼性格
いつも笑顔でほわほわのぽやんで楽観的な元気っ子
▼口調
なのでス、でショウ、なのですカ?
等、文章の語尾や途中に1、2文字カタカナが入る
挿入箇所はお任せ
『~な気持ち』が口癖
敵に対しても「さん」付けする
▼武器、アイテム
戦闘時以外は動物の形をとっている子達が多く
会話や意思の疎通もします
動物達の方がしっかりしてる説があるやも…
(踏ん反り返る動物達)
▼得意
情報収集
ハッキング
支援
▼好き
家事全般
動物
▼戦闘
後衛に居る事が多く
後方から援護射撃やオーラ防御での防衛サポを好む
▼NG
過度なエロ
(尚、羞恥心がぶっ飛んでるので恥ずかしがると言うことは無いでス)
コーデリア・リンネル(サポート)
アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「なるほどね。再現度は99.9999%……自分のない敵ってのはどうしてこうやることが凡庸なんだろう。他人の物真似なんかで勝ったところで、それはお前にどんな満足を与えてくれるんだ?」
広大な星海の何処かより、髪塚・鍬丸(一介の猟兵・f10718)の声だけが聞こえる。無数に宇宙を漂うデブリの陰に身を潜め、有効な情報を探っているのだ。
地上とはまるで違う無重力下での隠密活動――不遜ながらもわくわくする。こういう何が起こるか分からない危険な任務こそ忍の本懐であった。
「あの黄金の外殻、マインドミナBVAを模していルみたいデスね。あの金色ノ外殻……無限に変化する殺戮兵器ですカ? 危険すぎルので早ク倒したい気持ち」
リヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)はハッキングで得られた情報を他の猟兵たちにも伝達。コーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)は控えめに頷き、いつでも放てるようにフォトンサイクロンの安全装置を解除する。
「……頑張りましょう、ね」
「はイ! 後方支援なら任せテください!」
――リヴェンティアは過去の情報を参照。マインドミナBVA――過去に猟兵が討伐したクェーサービーストの一体であり、その硬い黄金の外殻は未踏宙域での活動を前提にした惑星ロボット建設の材料となった。
「つまリ、とってモ硬いってことデスね……でモ、うちの子だって負けてはイマせんよ?」
外殻を杭状に変えて猟兵を狙っていたジュエル・ドミネーターだったが、リヴェンティアの元から飛び出した小動物たちが邪魔をするので攻撃に移れない。
「カ、齧ルナ! 離セ!」
「さア、いまノうちに! 頑張ってくださーイ!」
リヴェンティアがポンポンを振って応援すれば、それを真似した小動物たちもちっちゃなポンポンを持って一生懸命に踊り出す。
「任せときな」
鍬丸が軽く指先を擦ると、手品のように手裏剣が増えた。
「色々仕込んである。さて、どいつが効くかな?」
投擲された数多の手裏剣が次々と、小動物に齧られた外殻の狭間を縫って本体に突き刺さる。
「ヌア!?」
体内で爆発したそれは、妙なねばねばを発揮してジュエル・ドミネーターの動きを阻んだ。
「ナ、ナンダコレハ! 気持チ悪イ!!」
体内から吐き出すため、いったん変身を解いて元の姿に戻る。その時をコーデリアは待っていた。敵より距離を置いた戦場の後方にて、構えた砲口はぴたりと狙いを定めている。
「……照準、OK……いきます……!」
そして音もなく、静かにその“慈悲”は発射された。
「ハッ――!?」
ようやくジュエル・ドミネーターも気が付いた。迫りくるビームキャノン、宇宙を貫く真白き光条。
「でも……遅い、です」
こちらの存在が気取られていない限り、その射撃はほぼ必ず狙った部位に命中する。変身の要となる球体部分を撃ち抜かれ、ジュエル・ドミネーターは苦悶に身を捩った。
畳み掛けるなら、今しかない。
成功
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鏡島・嵐
ッ、乗っ取るって……そういうタイプの敵なんか、コイツは……!
戦うんは怖いけど、乗っ取られんのは正直もっとゴメンだ……!
スピードと反応速度を引き上げられると面倒なことになりそうだから、ユーベルコードで相殺しておく。
攻撃は相手の動きをよく見ながら〈フェイント〉も混ぜた〈スナイパー〉ばりに命中精度を引き上げた一撃をお見舞いだ。
向こうの攻撃は〈第六感〉を活用して〈見切り〉、それでも防ぎきれねえ分は〈オーラ防御〉〈環境耐性〉で何とか耐える。
もし近くに他の味方が居るんなら、そいつの攻撃に合わせて〈援護射撃〉を放って支援したり、逆に敵の攻撃を〈目潰し〉や〈マヒ攻撃〉で妨害したりもする。
ヴィクティム・ウィンターミュート
おやおや、随分と重役出勤だことで
依代?あぁ、あのスペースデブリにも満たないオブジェ?
そうそう、片付けたよ?俺達がね
で、それに寄生してたお前は何?オブジェになる御趣味でもおあり?
こりゃ失敬、猟書家殿は暇なのかと思ってねぇ
そんじゃまぁ、純粋な火力勝負でもしようぜ
良い外殻持ってんだろ?自信があるならやってみろ
対する俺はたった480機の機銃ドローンだ
勿論勝てるよなァ?
【挑発】に乗ったが最後だ
こいつらが1秒に吐き出す弾の数、知ってる?
秒間315…それが480だ
合計、15万飛んで1200発
死ぬまで撃ち続けてやるよ──ご自慢の防御力で全部防ぎ切れたら、拍手喝采だ
ま、ご自慢の変形外殻はお終いだろうけど、なぁ?
「ッ、乗っ取るって……そういうタイプの敵なんか、コイツは……!」
鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)は固唾を飲み、そして、覚悟を決めたように倒すべきジュエル・ドミネーターを見据えた。重要器官に深刻な損傷を受け、失った体積を埋め合わせるように――それは“獲物”を求めて貪欲なる眼差しを嵐に向ける。
「ッ――」
背筋がぞっとする。
だが、恐怖を嵐は根性で捻じ伏せる。戦うのは怖い。だが、乗っ取られるのはもっとごめんだ……!
「いくぞ、面倒なことになる前にそのユーベルコードは相殺させてもらう!」
不完全ながらもヴァギアスEAT――頭全体が口で出来た凶悪なるクェーサービーストの姿に変わりかけていたジュエル・ドミーネーターを中心に巨大な結界が発動。磨かれた鏡面の如き円陣に映し出された姿が反転、元の不定形なる生物体へと強制的に巻き戻されてゆく。
「バ……馬鹿ナ!? 我ノ変身ガ破ラレタト云ウノカ!!」
愕然とするジュエル・ドミネーターをスリングショットで撃ち出したデブリの破片が次々と撃ち抜いた。
嵐は新たな破片を掴み、即興の弾に変えて放つ。
「ッ、こなくそっ!」
液体金属の飛沫が降り注ぐのを、先読みして躱しながら更にもう一発。戦場がどこであろうと、どのような環境であろうとも耐えきって見せる。その気迫が強靭なる気膜の源泉となって嵐の身を守った。
「グヌヌ……! 依代サエ破壊サレナケレバ、アンナ奴ラニ遅レナド取ラヌモノヲ
……!!」
心底から悔しそうに唸るのを、ヴィクティム・ウィンターミュート(Winter is Reborn・f01172)はちゃんちゃらおかしいと言わんばかりに笑い捨てた。
「依代? あぁ、あのスペースデブリにも満たないオブジェ?」
同時に電脳デバイスを通じてドローン全機の待機状況を確認。オールグリーン。いつでもいける。
「オブジェ?」
どうも、こいつは頭のめぐりがそれほど良くはないらしい。理解が追いつかないでいる相手にも分かるようにヴィクティムは噛み砕いて説明してやった。
「そうそう、俺達が片付けてやったあいつのことさ。で、それに寄生してたお前は何? オブジェになる御趣味でもおあり?」
ジュエル・ドミネーターが我を侮辱されていることに気がつくまで裕に十数秒はあったので、ヴィクティムは何も阻害されることなく周囲の宙域に機銃ドローンを展開完了。
「ソノ程度ノ数デ我ヲ圧倒デキルトデモ思ッタカ!?」
怒髪天を突くほどの勢いで、ジュエル・ドミネーターは自らを黄金色の外殻に包み込み始めた。
「おやおや、手負いの体で無理してくれるなよ。そんなに怒った?」
「此レダケ侮辱サレテ怒ライデカ!!」
「――ならよかった。死ぬまで撃ち続けてやるよ」
ぱちん、と。
音は聞こえないはずの宇宙空間で、ヴィクティムが指を鳴らしたその合図が聞こえたような気がしたのはジュエル・ドミネーターが最期に感じた恐怖心を引き金とする錯覚であったのかもしれない。
「こいつらが1秒に吐き出す弾の数、知ってる? 秒間315……それが480だ」
弾幕と言うのも烏滸がましいほどの、それはもはや『弾壁』としか言いようのない光景であった。
「ア……ッ、ピャピャピャ!! ババババッ――!!!」
逃れられない。
どこにそんな隙間がある?
更に追い打ちをかけたのが、嵐のスリングショットである。
「こいつで、どうだ……!」
狙い澄ました弾はジュエル・ドミネーターの仮面の奥へと吸い込まれるように消え、薄紅色に輝く眼球を傷付けた。
「ギャッ……ミ、見エヌ! 何モ見エヌ!!」
その間も機銃を受け続けた外殻はもはや兵器としての意味を為さず、ただの鉄屑に成り果てる。
互いに命を削る攻防だ。
ヴィクティムとて無傷とはいかない。消費された命のツケはいつか払う時が来るのだろうが、幸いなことに今じゃない。
「死ぬまで撃ち続けてやるよ──ご自慢の防御力で全部防ぎ切れたら、拍手喝采だ。ま、ご自慢の変形外殻はお終いだろうけど、なぁ?」
もはや、ジュエル・ドミネーターには反論する余裕さえなかった。ヴィクティムと嵐の眼前で風前の灯火となったそれは自分本来の姿に戻ることさえ叶わずに塵と成る。
「やったか?」
嵐の問いかけにヴィクティムはゆっくりと手を挙げた。
「任務完了だ、お疲れさん」
大成功
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