デストロイド・ゼム・悪
#クロムキャバリア
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クロムキャバリア世界の某所に存在する研究所にて、スーパーロボット系新型キャバリアが開発されていた。
いくつものテストを超え、ついに最終テストとなった今日、多大な期待を込めて研究者たちは新型キャバリアを見上げている。
「ついにこの日が来ましたな」
「うむ。こいつが完成すれば、我々の名声と技術もより轟くだろう……」
「フフフ、楽しみですなぁ。なにより……」
「「「我らの夢とロマンが結実するのだから!」」」
イヤッホー! と狂喜乱舞する研究者たち。徹夜テンションを超えもはや超えちゃならない一線の向こう側へ両足を踏み込んでいる。
そして、いよいよ新型キャバリアが起動する。
「さあ! 目覚めの時だ! スィイイイッチ! オンッ! 機動殲龍!!」
新型キャバリアの機関が目覚める。全身にエネルギーを送り出し、ランプが点灯。唸り声に似た轟音を響かせ、人工知能に火が灯った。
『シィイステム、起動ォオオ!』
熱く叫ぶ人工知能。沸き立つ研究者たち。
「いいぞ! よし、まずは変形だ」
『チェーンジッ追躡!』
指示に従い、戦車のような形態に変形する。沸き上がる研究者たち。
「フハハハハ! 成功だ! 完成だ! さあ、最後の確認だ。お前の使命は?」
『ウォオオオ! 悪を、破壊する!』
「そうだ! お前は悪を破壊するスーパーロボット機動殲龍!」
『まずは貴様らを破壊する!!』
ん? と研究者たちが新型キャバリア機動殲龍を見上げると、無限軌道をギャリギャリと動かし、砲口を研究者へ向けつつあった。
今にも砲撃を開始しかねない雰囲気を感じ取った研究者は、これはイカンと即座に逃げ出すのであった。
「うーむ、やっちまったか……」
「やっぱり過激すぎましたかねぇ」
●お約束
ワン・イーナ(シンギュラリティ・f30274)は猟兵たちが集まったところで、今回の資料を投影した。
「んじゃぁ今回の依頼を説明するぜ。クロムキャバリア世界の某所にある研究所『M.A.D』で開発された、スーパーロボット系の新型キャバリア、名前は機動殲龍が暴走、もといオブリビオンマシン化した」
研究所『M.A.D』はキャバリアの開発を行っており、知る人ぞ知るヤベー研究所、なのだとか。悪党というわけではないが、ちょっと少々頭がアレな天才たちが集っている、らしい。
「この新型には人工知能が積まれていて、悪を破壊するようプログラムされていたんだが、オブリビオンマシン化の影響でその辺の条件付けがおかしくなってるみてーだ。無差別に悪認定してぶっ壊してる。幸い研究者らは上手く逃げ出して、奴を閉じ込めたようだが、長くはもたないだろうな」
人工知能で動いてるためパイロットは乗っていない。そのため、救出や加減を気にせず戦うことができるが、相手も容赦はしないし、疲労などを感じることはない。
「戦場は研究所の地下施設だ。実験のための場所だから広くて頑丈。キャバリアが複数並んでも動けるし、天井もそこそこ高い。が、新型の火力はすさまじいらしく、倒しきる前に施設は倒壊しちまうだろうな。だから、崩壊を始めたらすぐに脱出して、外で決着をつけろ。その頃には研究者らも避難を終えてるだろーからな。ちなみに外は障害物のない荒野だ」
施設の倒壊や新型の破壊に関してはすでに許可を得ている。曰く、「慣れてるから問題ない」とのことだ。
なので、脱出時は天井部を破壊したり、壁をぶち抜いたり、普通に通路を抜けてもいい。
「敵の機動殲龍に関してだが、スーパーロボット系らしいって言えばいいか。火力と装甲に特化した機体性能任せの力押しのごり押し機体。第一形態は戦車、第二形態はドラゴンみてーな姿になる。シンプルな分、厄介だな。特に今回は障害物がない……けど不利を覆してこその猟兵だろ? 皆ならどうとでもできる。強敵だけど無敵じゃねーからよ」
機動殲龍の資料を投影しながら、ワンはそう言って説明を締め、グリモアのキューブを手に浮かべた。
「転送先は地下施設内、機動殲龍の後方だ。奴さんは入り口の隔壁をぶっ壊すのに夢中だからな、転送してすぐは気づかれないから思いっきりやっちまえ」
グッドラック、良い闘争を。
松六
松六です。
今回もクロムキャバリア世界での依頼となります。
といっても内容はシンプル。敵キャバリア一体を破壊すること。取り巻きなんかは出てきません。全力で戦ってください。
第一章は戦車形態、第二章で脱出、第三章でドラゴン形態との戦闘になります。
敵の情報は単純。パワーとタフネスで押し切る。スーパーロボットらしい、殴り合い撃ち合い特化タイプです。
それでは、皆さまの冒険の一助となりますように。
第1章 ボス戦
『機動殲龍『追躡』』
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POW : 大山崩壊機構『鳴轟』
【4門の砲からマッハ50で撃ちだされる砲弾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を衝撃波で吹き飛ばし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD : 永劫追跡機構『追躡』
【外輪を展開し、LVのニ乗倍の速さで動く事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【速度により敵を貫通する衝角による突進】で攻撃する。
WIZ : 障害液状機構『地崩』
【短距離転移を繰り返し飛翔するミサイル】から【接触した物体に対し固有振動数】を放ち、【接触物の結合を弱め物体を液状化させる事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:右ねじ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ビードット・ワイワイ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
テラ・ウィンディア
神機
ドラゴンか!ならば竜騎士たるおれが挑んでしかるべきだな!
なぁヘカテー!(乗ってる機神に声をかけ
…ん?(他の神機を見て
ヘカテー…若しかしてお前のお知り合い?
(マーズに対しては一礼する気配。モルスに対しても懐かしむ気配
【戦闘知識】
敵の動きのパターンと癖と動作を把握して他と情報共有
凄い火力だな
ならばこっちは物量だ!(UC発動
50機
【レーザー射撃・砲撃・遊撃・重量攻撃】
同じく増えたガンドライドとキャノンを構え
集中砲火
残りと本体
【見切り・第六感・残像・空中戦・盾受け】
集団で飛び回りながら場合によっては複製を盾に接近し
【串刺し・二回攻撃】
槍で突き刺し剣で切り刻み
最後はおれとヘカテイアの踵落としだ!!
バーン・マーディ
神機
ほほう…悪を滅ぼすか
良い…悪を蹂躙せし正義こそ我が狩り取るに値する
我はバーン・マーディ
ヴィラン…悪である
マーズよ…あの機体…お前を知っているのか(マーズからは驚きの気配
良い
我が前に立たぬなら問題なし
【オーラ防御】展開
マーズよ
先ずは耐えよ
叛逆の為に
飛びながら距離を詰め
【武器受け・カウンター】
敵の砲撃は軍神の剣で受け止め致命は避け
可能なら切り捨て破壊
破壊は好きか?
奇遇だな
我もマーズも苦手ではないぞ
UC発動!
我が…否
我らの叛逆を見よ!
【怪力・二回攻撃・生命力吸収・吸血】
軍神の剣で全力を以て切り裂き破壊し蹂躙
破壊者よ!
貴様自身が破壊される覚悟はあるか!!
悪を破壊するとはそういう事だ!!!
槐・白羅
神機
さて…モルスよ
破壊者に死を与えるのはどうだ
しかし…(神機二機を見て
確かあいつはシル団長の妹…だったか
ん?モルス…?(何故か礼をする気配
やれやれ…世界って狭いものだな
さて
俺達も負けていられないぞ
四門開門発動
あ、この事件が解決したら報酬たっぷり貰うからね
国造りに資金は重要だからな
敵の凄まじい攻撃は【受け流し】で何とかダメージを軽減
さぁモルス…お前の力を見せてみろ!
【貫通攻撃・重量攻撃・呪詛】
剣で切りかかり呪詛を仕掛ける
理解できないか
そうだろうなぁ…だがオカルトに染まったキャバリアもあるって事を知るが良い
しかし…あいつら戦い慣れてるな
色々参考にさせて貰おう
他の機体と息を合わせて猛攻
●鋼鉄のデストロイヤー
轟音が鳴り響き、凄まじい衝撃が施設の隔壁を叩く。分厚い金属の壁が歪んで、悲鳴にも似た軋みの声をあげながらもかろうじて耐え続けている。
しかし、無慈悲にも追撃の手を与えんとする新型キャバリア機動殲龍。さらなる破壊をもたらそうとした、その時。
その後ろに猟兵が降り立つ。
「ドラゴンか! ならば竜騎士たるおれが挑んでしかるべきだな! なぁヘカテー!」
三界神機『ヘカテイア』とともに勇ましく登場したのはテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)。彼女の声かけに、ヘカテイアも出力を増すことで応える。
そして、もう一機と一人。
「ほほう…悪を滅ぼすか。良い…悪を蹂躙せし正義こそ我が狩り取るに値する」
破城神機『マーズ』とともに重々しく顕現したのはバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)。闇を纏い、黒騎士の眼光が敵を睨む。
さらに一機と一人。
「さて…モルスよ。破壊者に死を与えるのはどうだ」
冥導神機『モルス』とともに厳かに降臨したのは槐・白羅(白雷・f30750)。優美さを感じる所作で乗機に語りかけた。
転移した位置により、偶然にも並び立つ形になった三機のキャバリアは、互いを見やり……少なくない驚きの意思を、搭乗者へと伝える。
「…ん?」
「ほう…」
「しかし…」
その意思の伝達を受けて、テラとバーン、白羅は相手のキャバリアを見た。
「ヘカテー…もしかしてお前のお知り合い?」
テラの問いかけに、ヘカテイアはマーズへは一礼するような敬意、モルスには懐かしむ気配を、テラに伝えることで答えた。
「マーズよ…あの機体…お前を知っているのか」
一方のバーンも、驚きながらも懐かしむ気配をマーズから感じる。
「良い。我が前に立たぬなら問題なし」
不思議な縁もあるものだと、バーンは敵へ意識をもどす。
「確かあいつはシル団長の妹…だったか。ん? モルス…?」
ヘカテイアを見ていた白羅は、モルスが二機へ礼をする気配を感じ取る。
「やれやれ…世界って狭いものだな」
思わぬ再会にいろいろと感じ入るが、今は気にかけてもいられない。なぜならば、ここは既に戦場であるゆえに。
『なんだ貴様らは! いつのまに後ろに!』
三機と三人に気づいた敵が振り向き、砲を向けていた。言葉は問いかけの形をしているが、どのような返答だろうと躊躇いなく撃つだろう。
その敵意を、不敵に笑って三人は打ち払い。
「おれはテラ・ウィンディア! 竜騎士だ!」
「我はバーン・マーディ。ヴィラン…悪である」
「俺は槐・白羅。貴様に死を与えるものだ」
堂々と、誇り高く、名乗りを上げた。
『悪……悪だとぉ!? 悪は、破壊するッ!!』
決して聞き逃せない言葉を耳にした機動殲龍は、咆哮しながら破壊の意思を滾らせ怒りのままに突撃。
『永劫ッ追跡機構ォオオ!『追躡』!』
戦車の外輪が展開し、無限軌道が唸りを上げる。床と擦れて激しい火花を起こしながら猛スピードで衝角を突き出す。
それを三機は飛び上がることで回避し、外れた衝角が壁を削り大きく歪めるも出力任せに機動殲龍は旋回、再び照準を向ける。
飛行する相手に突撃は届かないと判断した機動殲龍は、別の手を繰り出す。
『ウオオオ! 全弾発射だあッ!!』
側面や背面から大量のミサイルが放たれ、煙の尾を引き飢えたピラニアの如く迫る。
そこでテラが前へと飛び出た。
「凄い火力だな。ならばこっちは物量だ! ウィザードモード…起動!」
テラのユーベルコード魔女達の騎行『ガンドライド』によりヘカテイア及びその武装が大量に複製。テラの意思に従い、即座に陣形を組む。50機の複製がRS-F『ガンドライド』、BSブラックホールキャノン『プルートーの炎』を構え、近づくミサイルへと迎撃を始める。
「今のうちに接近、を!?」
残り42機を率いて近づこうとしていたテラは、勘に従い咄嗟に回避運動をとると、眼前をミサイルが通り過ぎた。さらなる危機に複製を盾にすると、先とは異なるミサイルが突き刺さるも爆発はしない。代わりに。
「装甲が溶けた? そういう武装かよ!」
突き刺さった部位が液状化する様を見て、テラはすぐに気づいた。このミサイルは爆発するものではなく、固有振動数を放ち結合を弱め液状化させる特殊なミサイルなのだと。それだけではない、迎撃を潜り抜け、虚空から突如現れたことから推測するに、転移機能もあるだろう。
驚異的だ。しかし、臆するものではない。
陣形を組みなおすテラの隙を埋めるように、バーンと白羅が飛翔する。
「マーズよ。先ずは耐えよ、叛逆の為に」
「さて、俺達も負けていられないぞ」
突出する二機へとミサイル群が殺到する。先の迎撃で多少、数を減らしたがそれでも十分な量が残っている。
バーンはマーズをオーラの障壁で覆うことでミサイルの接触を防ぎ、転移を駆使して懐に飛び込んでくるものはRX軍神の剣で切り払い前進する。
「四門開門!! 報酬たっぷり貰うからね」
国造りの夢のため、資金を求める白羅はユーベルコード四門開門を発動。モルスの全身を黄金のオーラで覆い、その性能を限界まで解放。白羅の戦う意思に従い、超高速機動をもってミサイルを回避しながら接近していく。
『砕けろ! 大山崩壊機構ォオオ! 『鳴轟』!』
防御と回避に集中し、ミサイル群を潜り近づく二機をむしろ好機と狙い、機動殲龍は四門の大砲を構え、発射。砲弾がマッハ50で飛翔し衝撃波で周囲の地形を破砕しながら襲い掛かる。
しかし、二人にはわかっていた。テラが後方から観察し分析した情報を送ることで、不意打ちを事前に察知することができていた。
あとは対応するのみ。バーンはマーズを巧みに操り、剣にオーラを纏わせ一発を受け流し、二発めを真っ二つに切り捨てる。衝撃波が機体にダメージを与えるが、意に介さず突き進む。
白羅は戦い慣れているテラとバーンの動きを参考にし、同じように受け流しを試みる。一発めをRXキャバリアソード『死の運命』で流し、二発目をどうにか半ば受けるようにして受け流す。それなりのダメージだが、成功はした。
そして、ついに懐に来た。
「さぁモルス…お前の力を見せてみろ!」
モルスが手にする魔剣に禍々しい呪詛が巻き付く。速度と重量を乗せた一撃は、堅牢な装甲を貫通し、呪詛のオーラが蛇毒の如く食いついた。
『この程、ど……ぐ、エラーだとォ!?』
「理解できないか。そうだろうなぁ…だがオカルトに染まったキャバリアもあるって事を知るが良い」
製造されたばかりでデータの蓄積がされていないために、機動殲龍は対処に遅れをとる。それこそ戦場では致命的。高速で離脱した白羅とモルスを狙おうとするも動けないところへ、黒騎士が攻め入る。
「破壊は好きか? 奇遇だな。我もマーズも苦手ではないぞ」
マーズの全身を漆黒の粘液で覆うユーベルコード、ダーク・ヴェンジャンスにより先のダメージが力に還元される。
「我が…否、我らの叛逆を見よ!」
『ぐぅ、ぐあああ!?』
エネルギーを纏うRX軍神の剣を砕かんばかりのパワーで握るマーズ。バーンは全力で以て剣を振るい切り裂く。その一撃は重く鋭く、装甲に大きな傷をつけ機動殲龍はたまらず叫んだ。さらに。
『パワーダウンしている!?』
「破壊者よ! 貴様自身が破壊される覚悟はあるか!!」
剣を突き刺し、エネルギーを吸収。急激にエネルギーを失った敵は、回復のために一時的に動きが鈍くなる。
吸い取ったエネルギーをも力に変え、マーズはバーンの猛る意思のもと全力を発揮。
「悪を破壊するとはそういう事だ!!!」
突き刺した剣を両手で捻り、床を力強く踏みしめ、バーンの雄たけびに応え、マーズは機動殲龍を持ち上げ、振るい、投げた。
超重のキャバリアが空を舞う。動くことのできない敵に、最後の一機と一人が飛びかかる。
「よし、行くぜヘカテー!」
ミサイルを全て落とし、残りの複製を率いてテラが突撃する。
竜騎士の飛翔から突き出される槍が装甲を削り、剣が刻む。集団が連携をとり厚い鎧を削るために集中攻撃を仕掛け、鱗を剥ぐように連続攻撃を高速で重ねる。
そして、円陣で槍を構える複製が機動殲龍を串刺しにして空中へ縫い止めた。
「最後はおれとヘカテイアの踵落としだ!!」
天井近くまで上昇したテラとヘカテイアが、全速力で降下。回転すら加え、破城槌と化した踵落としの一撃が機動殲龍を打ち、弾丸のように地面へと叩きつける。
『な、なんて力だ……。だが、だからこそ……破壊しなければならない!!』
バチバチと火花や電気を放ちながらも、機動殲龍は動き、戦う。だが、多大なダメージにより性能は確実に低下している。さらなる攻撃を加えるチャンスだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
アイ・ヴェルキス
・心情
さーて、正義とか悪とかはどうでもいいっちゃいいが……いや、よくねぇか『アイツ』との約束もあるし
まぁそれはともかくだ、せっかく『猟兵』って奴になってこの体でも戦えるようになったんだ
ちぃと付き合ってもらうぜ?
・戦闘
キャバリアじゃあなく生身(?)で参加だ
【迷彩】で適度に隠れつつ、サイキック・バーストで奴さんを攻撃しつつ、自分の分析もするぜ
敵の砲弾?おいおい、マッハで飛ぼうが発射の挙動さえわかりゃ、後はサイキックで掴んで、奴さんのボディにどーん!ってな!
生まれたばかりの小僧(ガキ)に負けるかよ……こちとら、ピッチピチのハンドレット・ガールだぜ!
・その他
アドリブ等は大歓迎さ!
肉体のレイヤーを変化させ、地形に合わせた迷彩で隠れつつ転移してきたのはアイ・ヴェルキス(EL-VELKIS・f31092)。キャバリアに搭乗せず、生身――正確ではないが、あえてそう表現する――で戦うことを選んだようだ。
「さーて、正義とか悪とかはどうでもいいっちゃいいが……いや、よくねぇか『アイツ』との約束もあるし」
重ねた年月と経験ゆえに信条等への執着のようなものは無い。しかし、戦う理由とは様々なものだ。
「まぁそれはともかくだ、せっかく『猟兵』って奴になってこの体でも戦えるようになったんだ」
調子を確認するように手を握り、開く。迷彩レベルを少し下げ、立ち直ろうとしている機動殲龍へ手のひらを向ける。狙いを定めたガンマンのように。
「ちぃと付き合ってもらうぜ?」
サイキック・バースト。不可視のサイキックエナジーを弾丸に、伸ばした腕を砲身に、敵へと向けて、撃つ。
『ぐっ。なんだ、これは……貴様の仕業か!』
削られようとも装甲は健在だ。ダメージは微々たるものだが、それでもアイを認識するには十分な一撃であった。
生身らしき相手だろうと機動殲龍は容赦しない。旋回し、攻撃しようとして、ふと気づいた時には姿がなかった。迷彩レベルを戻したアイは隠れて素早く移動すると、再びサイキック・バーストで攻撃しては隠れる。
自分の分析もしつつ、的確に撃ち込んでいくアイ。機動殲龍はそれに翻弄されるが、徐々に学習し反応速度が上がっていく。
そして、姿を見せた彼女を、ついに砲が捉えた。
『いつまでも逃げられはしない! これで終わりだァアア!!』
「おいおい、マッハで飛ぼうが発射の挙動さえわかりゃ」
4門の砲からマッハ50の砲弾から放たれる。直撃すればどうなるか明らかな脅威を前に、アイは慌てずにやり、と笑う。
「サイキックで掴んで」
見えないサイキックエナジーが砲弾を絡まる糸のように掴み、運動エネルギーを殺さないようにハンマー投げの如くアイは回転し振り回す。
「奴さんのボディにどーん! ってな!」
『なにィイイ!?』
狙いを定め、タイミングよく投射。自らの攻撃が戻って自らを撃つ。削れた装甲で受けきれるはずもなく、機動殲龍は爆発にも似た轟音とともに吹き飛んだ。
「生まれたばかりの小僧(ガキ)に負けるかよ……こちとら、ピッチピチのハンドレット・ガールだぜ!」
してやったぜ、と笑みを浮かべるアイ。
『が、ガールだと? 貴様それは悪だぞババがぁ!?』
追撃のサイキック・バーストが機動殲龍を無理矢理黙らせるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ジャンヌ・ベアトリクス
悪こそ人の本質などと、露悪趣味を患った中二病の寝言を言う気は無いが。
万人における正義の定義も、存在せぬからな…
結局『己こそ正義』と胸を張れる手合いが、一番幸せなのかも知れない。
愚痴終了。始めるか。
【選択UC】の速力を利して常に敵機の側面に位置取り
幾度も方向転換を強いて、制動や旋回によって運動エネルギーを浪費させ
突進速度を弱める事で、すれ違う一瞬の機会を見切り易くする
その『機』を正確に捉え…
後は『氣』を込め続けた一閃にて、斬り捨てる!
(見切り&第六感&推力移動&限界突破&切断)
「正や悪を論ずる前に、己の能力を弁えよ。
己が果ててしまえば、正邪の区別も無意味であろう?」
※アドリブ&絡み連携OK
「悪こそ人の本質などと、露悪趣味を患った中二病の寝言を言う気は無いが」
機動殲龍が立て直している間に転移してきたジャンヌ・ベアトリクス(Luna-Gazer・f29973)は、サイキックキャバリア朧月と同調した感覚を軽く確かめる。
(万人における正義の定義も、存在せぬからな…結局『己こそ正義』と胸を張れる手合いが、一番幸せなのかも知れない)
正義とは何か。誰もが考え、しかし明確な定義と答えを見出せてはいない。できるのは、ただひたすら己を信じることだけ。
ジャンヌは浅く息を吸い、深く吐く。
「愚痴終了。始めるか」
ここは戦場。語るのは正義と悪ではなく、生と死である。
『新手か! 貴様も破壊だ! 永劫追跡機構『追躡』!!』
立ち直りジャンヌと朧月を認識した機動殲龍が、外輪を展開し最大速度で突撃を開始。ランスチャージする重騎兵の如く、大質量を高速で叩きつけ貫こうとする。
しかしジャンヌは恐れることなく朧月のサイフォース・コンバータを起動。翼型推進ユニットを用いて、相手とすれ違うようにして、超高速で側面へと飛び込んだ。
目標を失った機動殲龍は、慌てて急ブレーキからの旋回を行う。
『な、なにぃ!?』
「どうした。私はここだ」
突撃は脅威だ。当たればただでは済まない。だが、高速かつ大質量ゆえに生じる慣性は大きく、直線は速くとも曲がるのは難しい。
それを利用し、ジャンヌは意識して側面へと回り込み続ける。その度に敵は制動と旋回を繰り返すため、十分な速度を得ることができない。破壊を優先するがために、行動は単調になっていく。
そして、『マルダーン(戦士)』はその『機』を逃さない。
『まだだ、貴様を、必ず!』
「紫電」
加速が不足したまま突進する機動殲龍を、オリハルコニウム・ソードを構えた朧月が迎え撃つ。さながら、番えて引き絞られた弓矢の如し。
『破壊する!!』
「一閃」
神速の一歩、神技の一閃。竜を射落とす一矢のように、サイフォース・コンバータが超常的な加速をもたらし、限界を超えて『氣』を込められたオリハルコニウム・ソードが、すれ違う一瞬で機動殲龍を切り捨てた。
片側の外輪や装甲、砲ごと切断された機動殲龍は横転、火花を散らして滑り壁に激突する。
『があああ!?』
残心を終えて、振り返るジャンヌ。
「正や悪を論ずる前に、己の能力を弁えよ。己が果ててしまえば、正邪の区別も無意味であろう?」
ダメージで声が出ないのか、それとも出せないほどプレッシャーを感じているのか。返答がない機動殲龍。
しかし、わざわざ返しを待ちはしない。追撃しようとするジャンヌだが、すばやく飛び退いた。一瞬後、さきほどまでいた場所に、巨大な鉄板や鉄骨が落ちてきた。
どうやら先の戦闘で施設が限界を迎えて、崩落を始めたらしい。視線を戻すと、機動殲龍はもういない。先に脱出を始めたようだ。
こうなれば仕方なし。崩壊する施設から急ぎ脱出し、決着をつけねばならない。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『崩壊する施設から脱出せよ』
|
POW : 散乱する障害物を破壊して進路を拓く
SPD : 崩壊が進む前に全速力で出口を目指す
WIZ : 比較的安全な脱出ルートを探り出す
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●フリーラン
ついに限界を迎え崩壊を始めた研究所。生き埋めになる前に、脱出しなければならない。
壁や天井などを破壊して強引に抜ける。崩壊しきる前に超高速で逃げ切る。あるいは最適な脱出ルートを探り出す。
どのような手段でも構わない。急ぎ地上へ出るのだ。
テラ・ウィンディア
ああこういう展開知ってる
だけどおれは波動砲持ってないんだよな
って言ってる場合じゃないか(UC発動
【戦闘知識】
崩壊する研究所から効率的に脱出できるルートの把握
ガンドライドを伴って飛びながら
落ちてくるのは【レーザー射撃・遊撃】で迎撃
邪魔な壁は【二回攻撃】で切り裂きながら
しまった扉はブラックホールキャノンで【砲撃・重力攻撃】で破壊
一気に突き進むぞー!
…でも容赦なく壊していいのかな
緊急事態だからいいんだっけ
というか慣れてるっていうのが凄いな
何度も起きてるって事だよな…考えてみると怖くないか此処?
一応逃げ遅れてる人がいないかだけはちゃんと確認していたら即座に回収するぞ
流石にいないとは思うけど念の為
槐・白羅
脱出か
このまま生き埋めはよろしくないよなモルスよ
まぁ…お前もあの機神や機龍の如き意志があったな
お前の望み通りあの機龍に死という救いを与えようか
四門開門…モルスよ
その力を見せてみろ
高速で飛びながらも落ちてくる破片は【受け流し】
壁や障害物は剣による【貫通攻撃・重量攻撃】で粉砕
うむ…凄いな…崩壊しているがあえて壊しやすいようにできてる気がするぞ
どれだけ同じことが起きているのかな
良い!失敗を恐れず尚挑むというのは王道だ
故に此度の惨事
何時もの事なのだろう
くく…後でモルスの武装等も考察するとしようか(モルスからは微妙に嫌がる気配があるが気にしない主であった
明るい場所は苦手か?何、慣れておくがいい
天井の一部が崩れて落下し、壁で小さな爆発が起こり、施設が揺れるの感じてテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は呟く。
「ああこういう展開知ってる。だけどおれは波動砲持ってないんだよな」
懐かしむような、残念がるような。ブラックホールキャノンはあるのに、と。
「って言ってる場合じゃないか」
一際大きな振動に壊れかけの隔壁が倒れ、その音に我に返ると、テラは集中してユーベルコードを発動する。
「グランディアよ…全ての存在がもつ原初の力よ。我が身に宿り力と成せ…! グラビティフィールド…展開!」
三界神機『ヘカテイア』を超重力フィールドで覆うと空中に浮かびあがり、超高速で通路へと飛び込んだ。
そして、その姿を見る猟兵が一人。
「脱出か。このまま生き埋めはよろしくないよなモルスよ」
冥導神機『モルス』に搭乗する槐・白羅(白雷・f30750)である。
「まぁ…お前もあの機神や機龍の如き意志があったな。お前の望み通りあの機龍に死という救いを与えようか」
モルスのエネルギーが返答のように脈動する。それを受け、白羅も超常の力を解放した。
「四門開門…モルスよ、その力を見せてみろ」
ユーベルコード四門開門により黄金のオーラをモルスが纏う。床を蹴り、テラとヘカテイアの後を追うように、通路へ飛び込んだ。
通路は思った以上に広い。キャバリアや装備、資材の運搬をするため、かなりの幅と高さがあり、キャバリアで飛行しても早々ぶつけることはない。ただ長さもかなりあるようなので、崩壊しきる前に抜けるには急いだほうがよいだろう。
「一気に突き進むぞー!」
RS-F『ガンドライド』のレーザー射撃が落ちてくる瓦礫を破壊し、ヘカテイアが超高速で飛翔する。
その後方につくモルスも超高速で飛行しながら落下物をRXキャバリアソード『死の運命』で弾き、あるいは受け流す。
二機の神機は壁を蹴って曲がり、あるいは上昇し、効率的なルートを選択して翔け抜ける。
「…でも容赦なく壊していいのかな、緊急事態だからいいんだっけ」
壁を星刃剣『グランディア』で十字に切り裂いてショートカットし、閉じられた扉をBSブラックホールキャノン『プルートーの炎』の重力波が破壊し吹き飛ばしてこじ開け、止まることなく進みながらテラはふと疑問に思った。
「というか慣れてるっていうのが凄いな」
「うむ…凄いな…崩壊しているがあえて壊しやすいようにできてる気がするぞ」
倒れ込んできた柱を斬り飛ばし、爆発で吹き飛び飛来する壁材を叩き落とした白羅が応える。手ごたえからその構造に着目したのだ。脆いわけではない、強度は十分にある。しかし、なんとなく壊れること、壊すことを前提にしている気がするのだ。
「何度も起きてるって事だよな…考えてみると怖くないか此処?」
「どれだけ同じことが起きているのかな」
事前説明で聞いた、研究員らの慣れてるという言葉。つまるところ、施設の崩壊やキャバリアの暴走は今まで何度も起きてるということなのだろう。
それは大丈夫なのだろうか、いろいろと。そう思わずにはいられないテラ。
良い! 失敗を恐れず尚挑むというのは王道だ。と白羅は笑い、感心する。
二者二様の感想を感じながら飛び続け、ついに最後の……地上への隔壁に辿り着く。
隔壁を破壊して道を切り開くと、テラはヘカテイアを一時的に止め、周囲を確認する。ここまでの道のりでも注意して逃げ遅れがいないか確認したが、どうやら全員ちゃんと避難済みのようだ。さすが慣れてるだけあって手際がいい。
「よし、行くぞヘカテー!」
真っすぐ地上へと飛ぶヘカテイア。最終決戦が待ち受けている。
「くく…後でモルスの武装等も考察するとしようか」
白羅もまた地上へと飛ぶ。調べられるのが嫌なのか、明るいのを好まないのか、モルスは若干嫌がっているようだが。
「明るい場所は苦手か? 何、慣れておくがいい」
それを宥めつつ、白羅たちもまた最終決戦の場に行くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アイ・ヴェルキス
・心情
ちっ、めんどくせぇな
とりあえず、さっさと脱出するか
・行動
POWを選択
サイキック・バーストで障害物を破壊しつつ脱出を目指すぜ
・その他
アドリブ等は大歓迎だぜ
ジャンヌ・ベアトリクス
やれやれ、忙しない事だ…
しかし、見た目は立派な設備なのだが。案外あっさり壊れた物だな…
尤も、生き埋めになるのは勘弁なので
オブリビオンを見習って、早々に退散を決め込む
無闇に慌て騒がず【無念無想】の境地にて
視覚だけでなく『氣』も視る事で、崩落や陥没しそうな箇所を察し
当該部分を避けつつ脱出を試みる
余計な振動を与えない様、必要以外は推進力による移動は避け
摺り足の様に滑らかで無駄のない足捌きで出口へ向かう
(第六感&見切り&情報収集)
「物語なら、こういう脱出行は最後のイベントなのだが…
今回は更にもう一幕、待っているのだったな。
待ち伏せされているよりは、随分マシと考えるべきか…」
※アドリブ&絡み連携OK
別の通路では、また別の猟兵たちが脱出のため動いていた。
「やれやれ、忙しない事だ…しかし、見た目は立派な設備なのだが。案外あっさり壊れた物だな…」
そう呟くのはジャンヌ・ベアトリクス(Luna-Gazer・f29973)と乗機である朧月だ。
それだけ先じて機動殲龍が暴れていたか、元々施設が限界だったのか、理由は定かではない。尤も生き埋めは勘弁なのだ。オブリビオンに習い早々に退散すべきだろう。
「ちっ、めんどくせぇな。とりあえず、さっさと脱出するか」
そして、同じように早々に脱出しようとしている者がいた。キャバリアに搭乗せずに来たアイ・ヴェルキス(EL-VELKIS・f31092)だ。
彼女はジャンヌを、正確には朧月を見つけるとにっと笑って近寄っていき通信を繋ぐ。
「なあ! お前のキャバリアに乗せてくれねぇか? 肩でいいからさ」
「む? 朧月の、か? ……乗り心地は保証しない」
構わねぇよ、とアイは返し、屈んだ朧月の肩に飛び乗る。ジャンヌはカメラで確認すると、朧月を立ち上がらせて、深呼吸を一つ。
「心静かに、己が内と外とを捉(とら)まえて。全てを見透す、無我の境地へ…」
無念無想。無闇に慌てず、騒がず、心を澄まし、五感と『氣』で世界を視る。
そうして感じる周囲は、機械のレーダー等などよりも遥かに正確だ。さらに氣に感応する朧月が、精度をより高める。
崩落や陥没しそうな箇所、通路や壁の向こうなどを察すると、ジャンヌは機体を安全な道へと進ませる。
「へぇ、良い乗り心地だぜ」
施設に余計な振動や刺激を与えない様、推進力による移動ではなく足の走行なのだが。揺れないのだ。滑り足のような足捌きで進んでいるが、まさに滑るように動いている。無駄のない的確な移動は、ジャンヌの高レベルの操縦技術によるものであり、アイはそれに感心する。
危険を避け、効率的に出口へと向かっていく。しかし、時には障害物が道を塞ぐこともあり、あるいは危険を避けれないこともある。
そんな時はアイがサイキック・バーストで障害を排除する。サイキックエナジーを放って掴み、取り除き、道を開く。
「ありがとう、助かる」
「乗せてもらってるからな、運賃代わりだぜ」
協力し合うことで、予想以上に速く進むことができた二人。地上への出口が近づくが、それは最後の戦いが近いことも示している。
「物語なら、こういう脱出行は最後のイベントなのだが…今回は更にもう一幕、待っているのだったな」
「待ち伏せされるよかマシじゃん?」
「そうだな。待ち伏せされているよりは、随分マシと考えるべきか…」
外には形態を変えた機動殲龍がいるはずだ。これを破壊しなければ、この物語には幕は降りない。
最後の戦場へ向かい、二人は地下施設を脱出するのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『機動殲龍『煉獄』』
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POW : 殲機滅煌機構『赫煌』
自身に【UCを防ぎ、敵の装備を根源から焼く灼煌翼】をまとい、高速移動と【共に近づく物を焼き切る。また太陽フレア】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 殲界浄熾機構『灼熾』
【体に業火を纏い戦場を焼く巨砲とミサイル群】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を根源から燃やす消えぬ炎で満たし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : 殲業鎮燻機構『煉獄』
全身を【敵の知性体の殺害数に比例した量の癒しの炎】で覆い、自身が敵から受けた【際に敵の殺害数に比例して炎量を増し、総量】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:ぽにカス
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ビードット・ワイワイ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●デストロイド・ゼム・悪
地上施設を破壊し、崩壊する地下から脱出した満身創痍の機動殲龍は、一息つく間もなく研究所から距離をとる。
崩壊に巻き込まれない場所まで来ると、逃げることなく振り返った。
『破壊するのだ……奴らを、悪を!』
オブリビオンマシンとしての本質ゆえか、暴走しているためか、猟兵を最優先対象としたらしく、破壊するまで逃げることはないようだ。
そして、荒野と大空にノイズ混じりの雄たけびが響き渡る。
『チェェエエエンジッ! 『煉獄』!!』
金属の擦れる独特の音を鳴らし、変形。青い装甲は赤く変わり、戦車からドラゴンへと形態が変わる。膨大なエネルギーが炎となって噴き出し、両手の剣を振りかざし、破壊者が現れた。
『ウォオオオ! 全ての悪を、破壊するッ!!』
さあ、最終決戦だ。
アイ・ヴェルキス
・心情
よぉ、若造
いい加減決着つけようぜ!
・戦闘
【迷彩】で姿を隠しつつ、【レーザー射撃】で牽制
ギリギリまで接近できりゃユーベルコード『サイキック・ナックル』をぶっぱなす!
・その他
アドリブ等は大歓迎だぜ
地上に脱出したアイ・ヴェルキス(EL-VELKIS・f31092)が目にしたのは、変形を終えて灼熱を纏う機動殲龍『煉獄』の姿。
雄たけびをあげる相手に、アイは不敵に笑う。
「よぉ、若造。いい加減決着つけようぜ!」
『結末は一つだ。貴様の破壊だ!』
アイは駆けだす。自身のレイヤーを操作し、迷彩によって姿を隠した。
だが機動殲龍とて同じ手に対する手段は考えてあり、それを実行する。
『ハァアアア!!』
即ち、周りを纏めて破壊し尽くせばよい。
「ちっ、そうくるか!」
機動殲龍の体を業火が包み、背中の巨砲とミサイルポッドが火を噴く。弾頭が炸裂し、幾つものクレーターを作り、耳を砕くような爆音と衝撃が撒き散らされ、根源から焼き尽くす消えぬ炎が辺りを埋め尽くす。
火竜の息吹というには過剰な火力。これでは灰も残るまい、と機動殲龍が見ていると、不意に炎の壁が揺らめき。
そして、突き破られる。
『何ィ!? がッ』
「危なかったぜ」
EL-VELKIS。アイの本体でもあるスーパーロボット。それがギリギリで彼女を回収し、業火の中を走り抜けたのだ。さらに武装である荷電粒子砲ポジトライズ・レーザーが機動殲龍に直撃し、怯ませた。
今がチャンスと走り出すEL-VELKISは、レーザー射撃で牽制しながら突撃。対する機動殲龍も怒りに任せて砲撃する。
空を裂いて飛来する砲弾は機体を捻って回避し、襲い掛かるミサイル群はレーザーで撃ち抜いて誘爆させ、纏めて破壊し、広がる爆炎を利用して視界を阻む。
「くらえ、ひっさぁぁぁつっっっ!!!!」
爆発の中を駆けて、跳び込み、突き抜けて最接近したEL-VELKISとアイ。機動殲龍が剣を振ろうとするも、彼女の位置は剣の間合いではない。
拳の間合いだ。
「サァイキックゥッ!! ナァックル!!!」
握りしめた右手に、サイキックエナジーが集まる。強い意思が更なる力を呼び、燃え上がる闘志が出力を際限なく高めていく。
そして、放たれた拳が機動殲龍の中央の頭部にめり込み、余すことなくパワーが伝達され振り抜かれる。
『グガッガァァアアア!?』
超重量の機体が大きくぶっ飛び、地面を跳ねて滑っていく。想定以上の威力に驚愕し、剣を支えに立ち上がるがふらふらとしていた。
「オレの鉄拳、かなり効くだろう? 若造」
拳を打ち合わせ、アイは獰猛な笑みを浮かべるのだった。
成功
🔵🔵🔴
槐・白羅
神機
なんだか生物の様な姿だな
だが良い
モルスよ
生きる者を冥府へと導くのがお前の権能だったな
ならばその力を存分に振るえ(UC発動
【受け流し】で可能な限りダメージを抑える
高速機動で直撃を避けながら
煉獄の反応に
お前達…相当な戦いの果てに今を生きているようだな
だが俺も負けるわけにはいくまい
閃光で生命力を奪いながら
【貫通攻撃・重量攻撃・呪詛】
呪いでその炎を抑えながら剣による刺突や斬撃を繰り返す
ははは!炎とは命の輝きとはよく言ったものだ!
モルスよ!お前の力では不足か?(否の気配を放つ神機
ならば業火を恐れぬ力を見せろ
炎を堪えながら剣による連続攻撃
悪も正義も常に変動する
お前はそれを理解しているか!!
テラ・ウィンディア
神機
おお!ドラゴンだ!
ならばおれが挑まぬ道理無しだな!
【属性攻撃】
全身と武器に炎付与
お前も炎が得意か?
奇遇だな!
【戦闘知識】
敵の動きと攻撃パターン
また攻撃の性質と動きの把握
【見切り・第六感・残像・空中戦・盾受け】
高速で飛び回りながら全力で回避
避け切れないところは盾と纏った炎でダメージ軽減を図り
物凄い炎だな
だけどおれの炎も負けたりしないぞ
往くぞヘカテ!
UC発動
【早業・二回攻撃・串刺し】
剣で高速の斬撃猛攻を繰り返し
不意に槍に切り替えてその地に固定するように串刺しに
此奴で止めと往こうか!(ブラックホールキャノンを召喚して構え
炎の竜よ!冥界の炎に焼かれて落ちろー!(【砲撃・重量攻撃】で更に威力上昇
バーン・マーディ
悪を打つ竜よ
我もマーズもまた悪とされた者
マーズはその後は知らぬがな
だが…知っているか
悪は唯やられる物ではないと
我はヴィラン
悪である
だが易々と破壊できると思うな
【戦闘知識】
周囲の状況と敵の動きを冷徹に観察
【オーラ防御】展開
故に…破壊される覚悟はあるか?
もっとも…我もマーズもそんな覚悟はない
あるのは貴様を破壊するという意思のみ
【武器受け・カウンター】で敵の砲撃やミサイルを切り捨て迎撃
ダメージを抑え
UC発動
破壊のオーラで迎撃しながら距離を詰め
【二回攻撃・怪力・鎧破壊・鎧無視攻撃・生命力吸収・吸血】
炎で焼かれながらも軍神の剣で切り裂き破壊し
そのエネルギーを奪いながら近距離で傷つく事も構わずの猛攻
「なんだか生物の様な姿だな」
機動殲龍『煉獄』の姿を見た槐・白羅(白雷・f30750)は、そのような感想をもった。
「だが良い。モルスよ、生きる者を冥府へと導くのがお前の権能だったな」
白羅の問いかけに、冥導神機『モルス』は肯定の意思を返す。
「ならばその力を存分に振るえ」
モルスのカメラアイが輝く。背筋が凍るような死を想わせる閃光を纏い、その権能を解放した。
その近くでは、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が三界神機『ヘカテイア』とともに闘志を燃やしていた。
「おお! ドラゴンだ! ならばおれが挑まぬ道理無しだな!」
竜騎士の誇りに血が滾り、放出される魔力が燃え上がる。機体と武器に炎が付与され纏わりつく。
「お前も炎が得意か? 奇遇だな! 俺もだ」
無意識に浮かぶ獰猛な笑み。紅龍槍『廣利王』を敵に向け、テラとヘカテイアは飛ぶ。
そして、もう一機と一人。バーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)と破城神機『マーズ』が来る。
「悪を打つ竜よ。我もマーズもまた悪とされた者……マーズはその後は知らぬがな」
重い音とともに歩みながら、RX軍神の剣を抜く。
「だが…知っているか。悪は唯やられる物ではないと」
マーズの赤いカメラアイが機動殲龍を睨みつける。
「我はヴィラン。悪である。だが易々と破壊できると思うな」
オーラの守りを展開し、剣を担ぐように構えると、まっすぐに駆けだした。
『どれだけの数で来ようとも……どんな悪だろうと! 全て破壊するだけだァアアッ!!』
三本の竜首が咆哮する。業火が全身から噴き出し、あまりの熱量に大地が融解して蒸気と陽炎が発生。地面を踏み砕き、三体の神機へと巨大な砲とミサイルポッドを向ける。
『殲界浄熾機構ゥオオオッ! 『灼熾』!!』
全てを灰塵に変えんと一斉発射。どこから生成しているのか、明らかに容量以上の数十発のミサイルの連続発射。背から放出する炎の翼で無理矢理反動を押さえ、巨砲を連射。それは面制圧をもこえたオーバーキル。一切合切を破壊し尽くす暴力の津波だ。
しかし、猟兵たちは怯まず、恐れず、これを正面から踏み越えに行く。
「お前達…相当な戦いの果てに今を生きているようだな」
超高速機動で突入する三機のうち、白羅操るモルスは避けきれないものを剣で受け流しながら、紙一重で直撃を避けて右翼へと回り込もうとする。
「だが俺も負けるわけにはいくまい」
慣性を無視した鋭角軌道。超常の力によって発せられる死の閃光が熱エネルギーを奪い、進路を塞ごうとする炎をも容易く破り翔け抜ける。
一方で真正面から突入するのはテラとヘカテイアだ。
「物凄い炎だな。だけどおれの炎も負けたりしないぞ」
紅蓮に相対する烈火は爆発や炎を纏った炎で相殺し、可変式攻防光盾で防ぎ、直撃を全力で回避しながら飛ぶ。
「往くぞヘカテ! リミッター解除…グラビティリアクターフルドライブ…!」
さらに加速。超高速の竜騎士がミサイル群と砲弾の隙間を潜り抜ける。時には大地を蹴りつけ加速を重ね、一直線に突き進む。
そして、残るは左翼。
「故に…破壊される覚悟はあるか?」
疾走するバーンと乗機マーズ。
「もっとも…我もマーズもそんな覚悟はない。あるのは貴様を破壊するという意思のみ」
巻き起こる爆炎と熱波をオーラで防ぎ、飛来する砲弾をミサイルを切り捨て、その爆発に乗り速度を上げていく。
「マーズよ、破壊の神としての力を見せるが良い」
超高速へと至る。力強い一歩の踏み込みが弾丸の如く敵へと進めていく。眼前の攻撃は尽くを切り落とし、万物を分解する破壊のオーラが砕く。その疾駆を止めることは叶わない。
『近づいたところでェエエエ!!』
正面と両翼。迫りくる相手に機動殲龍は自身と周囲を更なる業火で焼き、己の力を高めた。両手の剣を振りかざし、牙を剥いて迎え撃つ。
初手はRXキャバリアソード『死の運命』を突き出す白羅とモルス。焼き尽くさんと手を伸ばす炎を呪詛で抑え、首を狙う。
『喰らうものか!』
それを片方の剣で弾き、反撃の一撃を振るう機動殲龍。受け流し、白羅は袈裟に横薙ぎに斬撃を放つが防がれ、だが弾かれるのを利用して回転斬りを振るうがこれも防ぎ、鍔迫り合いになる。
「ははは! 炎とは命の輝きとはよく言ったものだ!」
徐々に押し込まれていくモルス。純粋なパワーでは敵の方が上なのだ。
「モルスよ! お前の力では不足か?」
だが白羅は慌てることなくモルスへと問いかける。その程度か? と。
神機は応える。否、と。
「ならば業火を恐れぬ力を見せろ」
『!? な、なに!』
モルスから死の閃光が溢れる。機動殲龍から生命力とエネルギーを奪取し押し返す。
突如力が抜け、相手の力が増したことに驚愕して隙をさらした機動殲龍を、白羅は見逃さない。
機体をなめる業火と熱を気迫で堪え、敵の剣を弾き上げる。がら空きになった胴へ怒涛の連続攻撃を放ち、トドメの下段からの切り上げが機動殲龍の腕を斬り飛ばした。
『ガアアアアッ!?』
「悪も正義も常に変動する。お前はそれを理解しているか!!」
ダメージに吼えながらも、業火を壁の如く噴き出し。白羅はすばやく離脱して回避する。
入れ替わるように左翼に踏み込んだのは、バーン駆るマーズ。速度を乗せた大型剣の一撃が襲うが、かろうじて残った剣で阻む。
「今ここに叛逆の刃を突き立てん!!」
『させるかァッ!!』
爆発にも似た炎の放出と、竜首からの火炎放射がマーズを包む。急激に上昇するコックピット内の温度を、バーンは構うことなく猛攻を選ぶ。
マーズが両手で握るRX軍神の剣を、その怪力でもって何度も叩きつける。機動殲龍は剣で防ぐが、先に奪われたエネルギーと、今また奪われる生命力のせいでパワー負けを起こし守りは簡単に崩れる。
「はあああッ!!!」
地面を踏み抜くほどの踏み込み、上段に構えた大型剣。全力で振り下ろされる会心の一撃が、機動殲龍の首の一本を切断する。
『グギャアァアア!?』
オイルらしきものを撒き散らし、ダメージに悶える機動殲龍。その隙に離脱するバーンとマーズ。
『グ、ググ……破、壊……破壊、をッ!』
腕と首を一つずつ失い、それでも戦意を滾らせ憤怒を燃やす機動殲龍だが、そこへテラとヘカテイアが斬り込む。
「喰らえ!」
星刃剣『グランディア』の高速二連斬りを剣で防ぐ機動殲龍。もはやこれ以上やらせてなるか、と返しの太刀をテラもまた防ぎ、斬り返す。斬撃の応酬、炎の撃ち合い。速さと技で攻めるテラに、パワーで押し返す機動殲龍。
不意に、ヘカテイアが伏せ、敵の剣を避ける。繰り返す戦闘の中でパターンを読み取り、テラが対応したのだ。空振った剣は流れ、体勢が崩れる機動殲龍。
『避けた、だとォ!?』
「此奴で止めと往こうか!」
テラは好機を逃さず槍を突き刺して蹴り、串刺しにして飛び上がるとBSブラックホールキャノン『プルートーの炎』を召喚して構える。
「炎の竜よ! 冥界の炎に焼かれて落ちろー!」
超重力波が放たれ身動きのとれない機動殲龍に直撃すると、マイクロブラックホールが周囲の業火ごと吸い集め圧壊しようとする。
叫ぼうとも音すら逃さず、装甲がひび割れ骨格が悲鳴を上げ、放出できないエネルギーが内部を蹂躙して破壊する。
『まだだァアアアア!!』
それでも、限界までエネルギーを溜めて放出することで重力の網を抜け出す機動殲龍。全身がボロボロの満身創痍となりながらも、あるいは追い詰められた獣の如く、抵抗を行うために意思を燃やすのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ジャンヌ・ベアトリクス
ある意味禁句かも知れないが。
どういう造りになっているんだ。あの機体…
敵とは対戦ゲー宜しき旋回移動やサイドダッシュで距離を保ち
戦闘勘と見切りで弾道を予測及び回避
但し極力敵弾は着弾させず、シューターで狙撃して空中爆散させ
(このご時世、砲弾も鉛の塊という事は無い筈)威力発現を阻止
斬り込む機会が見受けられぬなら、支援に徹し
機会あるなら【紫電一閃】の踏み込みで一気に間合いを取り
『氣』を込め続けた愛刀で、首の一つも頂戴しよう
(推力移動&戦闘知識&第六感&見切り&スナイパー&ダッシュ&限界突破&切断&部位破壊)
「やれやれ…探究心や求道心も、程々にして貰わねばな…」
※アドリブ&絡み連携、青丸充足時不採用OK
機動殲龍『煉獄』の状態は限界だった。片腕と首の一本を喪失し、別の首の一本は超重力でひしゃげている。装甲はひび割れ砕け、背中の武装も歪んだり不具合が出ているようだ。それでも、闘志も戦意も失わず、破壊の意思に満ちている。
「ある意味禁句かも知れないが。どういう造りになっているんだ。あの機体…」
その様を見て、朧月に搭乗しているジャンヌ・ベアトリクス(Luna-Gazer・f29973)は思わず言葉が漏れる。あの状態でなぜ動けるのか、明らかにいろいろ無視した変形とか、疑問は尽きない。研究所『M.A.D』の驚異の技術力である。
『フン、そこかァ!』
と、機動殲龍が朧月に気づき、攻撃態勢に移る。
同様に、ジャンヌも朧月のサイフォース・コンバータを使い、滑るように動く。機動殲龍を中心に捉えて旋回移動を行う。
回避機動をとる相手に、しかし構うことなく業火を纏った機動殲龍はミサイルと砲弾を発射。
放たれた数は減れども、威力は変わらない。直撃すれば危険な脅威を、ジャンヌはサイバレット・シューターで撃ち落しを狙う。朧月の両前腕に装着された銃口に『氣』が巡り、光弾へと変換され射出される。
「発現を阻止する」
弾道を予測して見切り、鍛えられた戦闘勘に従い射線上に光弾を置くように放てば、ミサイルも砲弾も空中で爆散しその効果を発揮することはない。それでも落とし切れないものはサイドダッシュで回避し、一定の距離を保ち続け、機を探っていく。
『なら、更なる火力で……グ!?』
機動殲龍がさらに連射しようとした時、負荷が限界を超えたのか、巨砲が暴発し、思わず怯む。
待ち望んだ好機がきたジャンヌは、即座に反応。大地を踏みしめ、推力を一点に集中。撃鉄が落ちるように地面を蹴り、弾丸の如く超高速で飛ぶ。
「一閃、推して参る!」
オリハルコニウム・ソードに『氣』を凝縮する。輝きを増す刃に、機動殲龍は急ぎ残った剣を掲げて防御姿勢を取ろうとした。
『悪は! 破壊すっ』
だが、遅い。
「紫電……一閃」
閃く神速の太刀が剣ごと首を断つ。
「やれやれ…探究心や求道心も、程々にして貰わねばな…」
断ち切られた首が空中を舞い、地面へと落ちる。ゆっくりと機動殲龍の体が倒れ、その機能を完全に停止。炎も鎮まり、残るのは戦闘の跡だけだ。
かくして暴走した悪の破壊者は、自らを破壊され尽くされる結果となったのだった。
大成功
🔵🔵🔵