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血塗られた道場にて

#サムライエンパイア #猟書家の侵攻 #猟書家 #『刀狩』 #妖剣士

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 その青年、朝倉建造は、江戸の片田舎田で道場を開いていた青年だった。剣の腕はたち、人格に優れ、人々に慕われる――合戦で人を殺す必要のない太平の世でこそ尊ばれる剣士、そのはずだった。

「せ、ん、せい……な、ぜ……?」

 しかし、その剣士は血塗られた道場に立っていた。今際の際まで信じられないと驚愕する弟子の顔が、青年剣士がいかに慕われ信頼されていたかを物語っている。夕暮れの日がさす道場は、その日よりもなお赤く凄惨だ。

 そう、この惨劇を生んだのは青年であった。教え導くはずだった十余名の若者、道場に教えを乞うていた彼等を斬り殺したのは他でもない、青年なのだ。

 ほんの刹那、青年は大きく目を見開く。頭を抑え、声をこぼした。

「が、ああ、な、ぜ……? わ、たし、は……あ……ああ、あ、ああああああああああああああああああああああああ!!!」

 その身が、変わっていく。下半身が醜い巨大な百足へ――そして、血塗られた道場をのたうち回る。その手に握られる刀が血のように赤く赤く染まっていった……。



「サムライエンパイアで幹部猟書家が現われたようじゃの」

 ガングラン・ガーフィールド(ドワーフのパラディン・f00859)は痛ましいものを見たように息をこぼし、言葉を続ける。

「今回、『刀狩』という幹部猟書家が妖剣士を鬼へと変えて手勢とするために動いておるらしい」

 場所は江戸の片田舎にある剣術道場だ。道場主の青年は朝倉建造と言い、周囲の人々から慕われる心優しく腕の立つ剣士であったらしい。しかし、『刀狩』に目をつけられ呪われた刀を与えられ、道場に通う門下生十余名を惨殺してしまった――それをきっかけに、鬼と化してしまったのだ。

「このまま放置すれば、周囲の人々も被害を被るじゃろう。そうなる前に止めてくれい」

 鬼から人に戻すのは、ただ呪われた武器である刀をその手から落させればいい――だが、それはとてつもない労力がいる。説得などは効かず、力技で倒し呪われた刀を手放させるしかない。

「その後も、『刀狩』と決着をつけつ必要がある。厳しい連戦となるが……任せたぞい」


波多野志郎
洗脳系ってエグいですよね。どうも、波多野志郎です。
今回はサムライエンパイアで幹部猟書家『刀狩』の企みを砕き、倒していただきます。

一章では鬼化し、オブリビオンの姿となった朝倉建造と戦っていただきます。これは戦った上で刀を落させるしか手はありません。説得は無効ですが、何かしらのボーナスは入る可能性はあります。
二章では『刀狩』との戦闘です。怒りによって猟兵並の戦闘能力を得た朝倉建造と共に戦うことになります。二章のプレイングボーナスは、「正気に返った妖剣士と共に戦う」という者になりますので、よろしくお願いいたします。

それでは、血塗られた道場にてお待ちいたしております。
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第1章 ボス戦 『骨皮・道賢』

POW   :    勝虫は死なず、奪い、逃ぐるのみ。
非戦闘行為に没頭している間、自身の【逃走能力が飛躍的に向上し、敵に妖狐】が【いる場合、その精を強制的に喰う事で回復し】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
SPD   :    勝虫は徒党で侵し、殺すのみ。
攻撃が命中した対象に【巻き付いて拘束し、全身の自由を奪う麻痺毒】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【無数の無敵の百足足軽たちが精を奪い喰う事】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    此度こそ道賢は死なず。殺し、奪い、逃ぐるのみ。
【全身の自由を奪う麻痺毒の霧を放ち、毒牙と】【『小狐丸』で攻撃を加える。女装をする事で】【自身の逃走能力を向上させ、敵の精を喰う事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は華舟・波瑠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御剣・刀也
惨いな
門下生は皆殺しか
俺は人の日常を壊す奴が嫌いだ。大嫌いだ
そういう奴は決まって自分勝手な理由を言う。それがどれだけの犠牲を出すかも考えずに
来いよ。一剣士として、お前を真っ向から全力で否定してやる!

勝虫は死なず、奪い、逃ぐるのみ。で逃走力がまし、傷が癒えるようになろうと、勇気で被弾を恐れず、逃げるならダッシュで追いかけ、攻撃は第六感、見切り、残像で避けるか、武器受けで弾き、捨て身の一撃で斬り捨てる
「どうした?勝てないと思ったら逃げるのか?勝てないからどうした?確実に勝てる闘いなんて無い。分からないからこそ挑むんだろう!強きを望み、強さを志す、それが剣士の進む道だからこそ!」


鍋島・小百合子
WIZ重視

なぜ貴様が凶行に及んだかはわかりかねる
じゃが刀で人を手にかけたのであれば語るべきことは唯一つぞ

「我が薙刀よ…かの者を正気に戻さんとする勇気を与えたもれ」
防毒用として口元に布を巻きUC「勇者乃武器」発動
勇気を具現化した光を薙刀に纏わせれば我が武技にて押して参る
剣戟を通してかの者にとっての剣道とはなんだったのかを問い詰めつつ破魔の力を込めし一撃を見舞う(なぎ払い、乱れ撃ち、鎧砕き併用)
麻痺毒を吸ってしまった場合は手がまだ動くうちに懐の小太刀で一刺し(カウンター、咄嗟の一撃併用)、残像を纏いながら敵の攻撃を見切り回避を重視
かの者が逃走を図る場合は薙刀からの衝撃波(範囲攻撃込み)で追い打ちす


秋津洲・瑞穂
朝倉……江戸ってことは、朝倉仁左衛門さんの旗本家の人?
まさか伊勢朝倉の人ではないでしょうね。

――って、あなた骨皮道賢じゃないの。ならばどちらでもいいわ。
人相書き通りの道賢めを見た上は、素っ首落とさずに措くものか。
仮にも皇大神宮の狐、伏見と一緒にすると痛い目を見るわよ。

道賢の武技は大した事がない。向かって来るなら斬り倒す。
逃げ足にしても、本気の狐に敵うものか。
ほら、新鮮な妖狐よ。精を食らってごらん。
カウンター20/生命力吸収20で逆に吸ってくれるわ。

そもそも建造殿とやら、あんたねー。
「朝倉の家名を持つ者が道賢ごときにしてやられてどうする!
英林居士に恥ずかしいと思わないの!? 少しは抗いなさい!」


ハロ・シエラ
武器を落とさせる、とはまた難しい注文ですね。
剣士本人を深く傷つける訳にも行きませんし、真っ向から立ち向かって隙を伺う必要があるでしょうね。

敵の攻撃を食らってしまうと厄介な様子なので、まずはユーベルコードを駆使して回避に徹します。
逃げられるのも困るので、間合いを慎重に【見切り】紙一重で回避する事で、敵にかなり追い詰められている様な【パフォーマンス】をしておきましょう。
敵も元は人間、攻撃の内に疲れや焦りを見せる事もあるはず。
そうなればわざと隙を見せて攻撃を誘い、ダガーの刃に引っ掛ける様に【武器受け】してそのまま【早業】で【武器落とし】を試みます。
私も見た目よりは【怪力】です、隙を突ければ何とか……


ヴァーリ・マニャーキン
……本当に反吐が出る話
あの外道を発見した縁もあるし、きっちりぶちのめさないと、ね


此の侭、貴方の大切な人を奪った外道に復讐しないで良いの?
あの外道の思惑通りなんて嫌でしょう?
だから此れから荒療治してあげる

其れが終わったら、きちんと仇討ちしてあげなさい
其れも出来なかったら貴方の弟子を師を視る目がない盆暗にしてしまうわよ?

『空中戦』で距離を取りつつ『野生の勘』で敵の動きを『見切り』攻撃を回避
『マヒ攻撃』と『鎧無視攻撃』の効果を持つ氷の『属性攻撃』『全力魔法』を麻痺毒の霧を『薙ぎ払い』敵の『視力』を阻害する様に発動
敵の動きが鈍った所をUCで氷の竜巻を叩き込む

刀狩は直接の因縁はないが唾棄すべき外道と認識


月舘・夜彦
【華禱】
如何に剣を極め、人々に慕われるような方でも
邪悪なる力によって、いとも簡単に変えられる

此処で私達が助けられるのは彼のみ
彼が人を殺めてしまっていても、今在る命を救うのが私達の務め
往きましょう、倫太郎

倫太郎の術を合図に駆け出して接近
逃走防止の為、鎧砕きと鎧無視にて下肢の足を狙う

倫太郎が妨害をしている所で納刀、精神を集中
攻撃は受けようとも激痛耐性にて耐えながら接近
早業の抜刀術『八重辻』を発動
破魔の力を付与した刃にて攻撃を弾く
その後カウンターに武器落としの2回攻撃を刃目掛けて攻撃

貴方が生きることを放棄しても、奪った命は戻らない
貴方がするべきことは彼等の供養です
彼等を知るのは、貴方だけなのですから


篝・倫太郎
【華禱】
剣の腕はたち、人格に優れ、人々に慕われる
……なんか、夜彦みたいだ

戻すことが叶うのが救いだな
往こうぜ、夜彦

戻った後、どれだけの痛みを背負うのかは今は敢えて考えないでおく
考えた所で、どうしようもないんだから

拘束術使用
敵が射程内にいる事を確認して
鎖での先制攻撃と同時に拘束
逃走阻止の為、拘束するのは下肢を重点的に

拘束と同時にオーラ防御を展開
夜彦とタイミングを合わせて、ダッシュで接近
鎧無視攻撃と鎧砕きを乗せた華焔刀でなぎ払い
刃先返してフェイントを入れつつ2回攻撃

非戦闘行為に『没頭』させなきゃ
攻撃遮断も生命維持不要も関係ねぇ
少しでも『邪魔』と思わせたらいいって話だ

敵の攻撃は見切りと残像で回避


黒鋼・ひらり
いいわ、刀を落とせばいい…ってのならなまじ説得よりも得意分野よ

転送した磁性体武器を磁力によって周囲に展開、射出や操作で動きを牽制・阻害…逃げに徹されたら厄介な能力持ちのようだし、まかり間違って逃して野放し、更なる被害を出すなんて…そんな元凶…『悪』を悦ばせるような真似絶対させない…此処で決めるわよ
全方位からの磁性体での牽制に紛れ乍ら鎖を放ちUC発動、鎖で拘束したまま上空へ打ち上げ身動きをとなくした所に…磁力で手の妖刀…妖刀とか言っても要は磁性体でしょ…引寄せて引っぺがすわよ

それにしても…舐めた事してくれるじゃない
刀狩り…だっけ、これを仕組んだ奴は相っ当胸糞悪い『悪』…ぶっ潰し甲斐がありそうね


鞍馬・景正
斯様に卑劣で悪辣な策があってよいものか。
既に失われた命は戻らぬが、落とし前は付けさせて頂こう。

◆戦闘
まともに当たらず逃げ回るようですね。
ならば矢を退路を塞ぐように射掛け、牽制しつつ追い込みましょう。

それで足を止めるか、転進してきた瞬間に抜刀して突進。
そのままあらん限りの【怪力】を籠めた【倫魁不羈】で妖刀を打ち据え、転倒すれば尻尾を掴んで拘束し、刀を奪わせて頂く。

拘束中は朝倉殿に対し呼び掛けを。
本意に非ず門弟たちを殺めた事、慙愧に堪えぬかと存ずる。
が、そのまま鬼に成り果てればそれこそ首謀者の思う壺。

まことに門弟たちを想うならその呪詛に抗い、共に戦って剣客の誇りを取り戻されたし。


愛久山・清綱
闘う力よりも、遁ぐ力が強いように感じられる。
刀がそうさせているのか、其れとも心を共にする者を
討ってしまったが事への絶望なのか。
■闘
だが、今は兎にも角にも追いかけるのが先決だ。
朝倉殿、少々痛いかもしれんが……今お救い致す。

基本は【ダッシュ】や【ジャンプ】を駆使して鬼を追跡し、
要所では【フェイント】を織り交ぜ惑わしつつ接近を図る。
近づいたらその身体を【グラップル】するように掴み、
戦う気にさせるのだ。

相手が刀を振るい始めたら、好機。
タイミングに合わせて刀を【武器受け】しつつ受けとめ、
無防備な箇所を【破魔】の力を込めた【剣刃一閃】で断つ。
刀の呪いごと断ち斬ってみせよう。

※アドリブ歓迎・不採用可



●血と逢魔の赤

 夕暮れの剣術道場。その惨劇の場を見て、猟兵達が見た。

「あああ、あああ、あ、あああああああああああああああああああああ!!!」

 己のやった所業、その末路に血涙する男の叫びと嘆きを。鞍馬・景正(言ヲ成ス・f02972)は、痛ましげに一瞬だけ目を伏せ呟いた。

「……斯様に卑劣で悪辣な策があってよいものか」
「惨いな、門下生は皆殺しか」

 御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)も気に入らない、と言いたげに吐き捨てる。その視線は真っ直ぐに剣士――そして、血よりもなお赤き妖刀へと向けられた。

「……本当に反吐が出る話。あの外道を発見した縁もあるし、きっちりぶちのめさないと、ね」

 全ての元凶は、あの刀――『刀狩』だ。ヴァーリ・マニャーキン(ヤドリガミの咎人殺し・f02553)はそれを知るからこそ、決してこの惨状を許す事は出来なかった。

「剣の腕はたち、人格に優れ、人々に慕われる……なんか、夜彦みたいだ」

 惨劇の中、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)はふと道場の壁にかけられた子供用の竹刀を見つけてこぼす。不幸中の幸い、などとは言えない。ただ、幼い命を彼が奪わなかったのだけは良かった、そう思いたかった。

 その倫太郎に、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は告げる。

「如何に剣を極め、人々に慕われるような方でも邪悪なる力によって、いとも簡単に変えられる・此処で私達が助けられるのは彼のみ、彼が人を殺めてしまっていても、今在る命を救うのが私達の務め……往きましょう、倫太郎」
「戻すことが叶うのが救いだな。往こうぜ、夜彦」

 ミシリ、と猟兵達の前で朝倉建造の姿が変わっていく。それを秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)はため息と共に見やった。

(「朝倉……江戸ってことは、朝倉仁左衛門さんの旗本家の人? まさか伊勢朝倉の人ではないでしょうね」)

 実際には瑞穂の予想とは違い、小田原の後北条氏家臣の朝倉の分家ではあるが――その心配以前の状況が目の前で起きていた。すっかりと変わり果てた朝倉建造の姿に、見覚えがあったのだ。

「――って、あなた骨皮道賢じゃないの。ならばどちらでもいいわ。人相書き通りの道賢めを見た上は、素っ首落とさずに措くものか。仮にも皇大神宮の狐、伏見と一緒にすると痛い目を見るわよ」

 骨皮道賢と伏見の稲荷山はあまりにも馴染みが深い――狐繋がりとして、捨て置ける相手ではなく。

「が、あああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 その瞬間、道場の壁を砕いた骨皮道賢は、その身で夕暮れの外へと飛び出した。

●逢魔ヶ時に刃は濡れて――

(「闘う力よりも、遁ぐ力が強いように感じられる。刀がそうさせているのか、其れとも心を共にする者を討ってしまったが事への絶望なのか……」)

 今は兎にも角にも追いかけるのが先決だ――背の翼で飛び、愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)がその眼前に回り込む。清綱は空薙を抜き放つと、骨皮道賢へと振り下ろした。

「朝倉殿、少々痛いかもしれんが……今お救い致す」

 ギィン! と空薙の斬撃を骨皮道賢は妖刀で受け止める。すっかりと百足になった下半身は、その身にありえない機動を可能とさせる――ぐるり、と渦巻くように刀と身を捻るとそのまま清綱を弾き飛ばした。

「行かせるか」

 その直後、景正の虎落笛から放たれた一矢が骨皮道賢の足元に突き刺さる。真冬の凄風と似る音と共に放たれた矢は鋭く、地面へ刺さった。一瞬の足止め、その間隙に鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)が迫った。

「なぜ貴様が凶行に及んだかはわかりかねる。じゃが刀で人を手にかけたのであれば語るべきことは唯一つぞ」

 小百合子を迎撃しようと、骨皮道賢は妖刀を振り上げる――だが、振り下ろせない。急激に引っ張られるその感覚に振り返るより早く、黒鋼・ひらり(鐵の彗星・f18062)が告げた。

「いいわ、刀を落とせばいい……ってのならなまじ説得よりも得意分野よ」

 【ポルターガイスト】によるひらりの磁力操作、それが妖刀を捕らえたのだ。そして、小百合子は竜王御前を手に強く踏み込む。

「我が薙刀よ……かの者を正気に戻さんとする勇気を与えたもれ」

 勇者乃武器(ユウキアルモノノブキ)――勇気を具現化した小百合子の竜王御前が、薙ぎ払われた。骨皮道賢はその一撃を、もう一本の刀で受け止めると力技で前へ出た。

「あああ、ああああああああああああああああああああああああ!!」

 麻痺毒の霧を周囲に放ちながら、骨皮道賢は強引に包囲を抜けようとする。だが、その身を見えない鎖が拘束していった――倫太郎の拘束術だ。

「縛めをくれてやる」

 ガギン! と見えない鎖が、骨皮道賢を縛り付けていく。それでもなお、前へ出ようとするのはその下半身、百足の構造が理由だ。百足という虫は、構造上後ろへ下がれないのだ。

「――ッ!」

 倫太郎の拘束術を合図に低く滑り込んだ夜彦が、夜禱を居合一閃で切り払い、百足の脚を数本斬り飛ばす。苦しげに百足の下半身がのたうち、巻き付こうと夜彦に迫るが既に駆け抜けてその場から離脱していた。

「が、あああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 拘束され、脚が飛ばされようと止まらない。なおも前へ前へ――そのがむしゃらな刃が振り下ろされるのを絶望の福音の未来予知によって見切って、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)が紙一重で回避していく。

「武器を落とさせる、とはまた難しい注文ですね。剣士本人を深く傷つける訳にも行きませんし、真っ向から立ち向かって隙を伺う必要があるでしょうね」
「でも、ここから先へは行かせられないわ」

 ヴァーリは骨皮道賢から視線を外さず、背後に意識を向ける。少し離れた場所には、長屋もある……そこにこのオブリビオンが行き着けばどうなるか? 火を見るよりも明らかだった。

「逃げ足にしても、本気の狐に敵うものか。ほら、新鮮な妖狐よ。精を食らってごらん」

 挑発するように、瑞穂が告げる。これが完全に朝倉健造が堕ちていたのならばいざ知らず、狂った骨皮道賢の剣技など瑞穂には届かなかった。だが、その一撃一撃の重さや鋭さは馬鹿にならない。だからこそ、瑞穂は足を止めない。

(「あんなところに逃したら、どれだけ殺すか……」)

 骨皮道賢は、精を強制的に喰う事で回復する能力を持つ。無力な人々を相手にそれを行なえば……もはや、手がつけられなくなる。

 何よりも、朝倉健造を慕うであろう人々の死は、なおも抗う彼の心を完全に殺すだろう。

「俺は人の日常を壊す奴が嫌いだ。大嫌いだそういう奴は決まって自分勝手な理由を言う。それがどれだけの犠牲を出すかも考えずに……来いよ。一剣士として、お前を真っ向から全力で否定してやる!」

 そして、真っ向から刀也が骨皮道賢へ挑んでいく。切り結ぶ火花、その激しさは逢魔が時に響き渡った。

●罪と罰、あるいはその所在について――

 夕日が、沈んでいく。その中で骨皮道賢と猟兵達の戦いはただ激しさを増していった。

「非戦闘行為に『没頭』させなきゃ、攻撃遮断も生命維持不要も関係ねぇ。少しでも『邪魔』と思わせたらいいって話だ」

 倫太郎は足を止める事なく、吐き捨てる。その対処は、一つの正解だった。骨皮道賢は止まる事が出来なかった。集中する事など、当然出来ない――そして、その理由が自分達だけではない事を、倫太郎は気付いていた。

 今もなお、嘆き苦悩している朝倉健造の心があるからだ、と。

「――――」

 戻った後、どれだけの痛みを背負うのかは今は敢えて考えないでおく。考えた所で、どうしようもないんだから――倫太郎は、だからこそ加速した。

「夜彦!」

 倫太郎が華焔刀 [ 凪 ]を振るう。袈裟懸けの振り下ろしから、切り上げ。美しい刃紋を夕日の朱に染めた薙刀が踊った。

 その背から、夜彦が迫る。迎撃しようとする骨皮道賢の妖刀を、夜彦は抜刀術『八重辻』の一閃で弾いた。

「貴方が生きることを放棄しても、奪った命は戻らない。貴方がするべきことは彼等の供養です。彼等を知るのは、貴方だけなのですから」

 静かな夜彦の言葉に、骨皮道賢の動きが一瞬止まる。しかし、それは一瞬だけだ。すぐさま妖刀の切り返しを繰り出し、倫太郎が華焔刀 [ 凪 ]でそれを受け止めた。ギィン! と鈍い激突音。夜彦と倫太郎は視線を交わす事もなく、左右へ跳んだ。

 その空いた場所へ、神獣刀を抜き放った瑞穂が入れ替わりで飛び込む!

「朝倉の家名を持つ者が道賢ごときにしてやられてどうする! 英林居士に恥ずかしいと思わないの!? 少しは抗いなさい!」
「ぐ、が、ああああああああああああああああああああああああ!!」

 瑞穂の剣刃一閃のよる斬撃と一喝に、骨皮道賢は忌々しげに吼えた。小狐丸の一撃で瑞穂を切り伏せようとするのををハロがサーペントベインで受け止める。互いの刃が、肉が軋む――その中で、渾身の怪力を持ってサーペントベインを振り払ったハロの一撃で、大きく小狐丸を弾いた。

「今です!」
「足を止めるわ」

 ニ刀という戦闘技能が奪われた、その間隙。ヴァーリが巻き起こした氷の竜巻が、骨皮道賢を飲み込んだ。バキバキバキバキ……! と百足の下半身から凍っていく骨皮道賢は、その怪力を持って抜けようとする。

「此の侭、貴方の大切な人を奪った外道に復讐しないで良いの? あの外道の思惑通りなんて嫌でしょう? だから此れから荒療治してあげる。其れが終わったら、きちんと仇討ちしてあげなさい。其れも出来なかったら貴方の弟子を師を視る目がない盆暗にしてしまうわよ?」
「ぐ、が、ああああああああああああああ、あああ、あ……!」

 ヴァーリの言葉に苦しげに骨皮道賢は、のたうち回る。外から――そして、内からの激しい抵抗。それでも、氷の戒めから逃れようと、必死に骨皮道賢は這った。

「させるか」

 倫魁不羈(バカヂカラ)によって得た羅刹の怪力を持って、景正は濤景一文字を百足部分へ突き立てた。ガキガキガキ、と氷を鳴らして暴れる百足を踏みしめ、景正は凛と言い放った。

「本意に非ず門弟たちを殺めた事、慙愧に堪えぬかと存ずる。が、そのまま鬼に成り果てればそれこそ首謀者の思う壺。まことに門弟たちを想うならその呪詛に抗い、共に戦って剣客の誇りを取り戻されたし」
「う、ぎ、が、あああ、あああああああああああああああああああああああああ!!」

 なおも暴れる骨皮道賢であったが、景正は突き立てた濤景一文字の柄から確かに力が弱まる感触を受けていた。朝倉健造は、戦っているのだ。こんな姿になっても絶望と――!
「が、あああ、ああ、ああああああああああああああああ!」

 そこへ踏み込むのは、刀也だ。がむしゃらに骨皮道賢は妖刀を振るって牽制しようとするが、刀也にとってはそんなものは無意味だ。振るわれる刃をかいくぐりながら、骨皮道賢の前へとたどり着く。その気迫に、骨皮道賢が逃れようと身をくねらせた。

「どうした? 勝てないと思ったら逃げるのか? 勝てないからどうした? 確実に勝てる闘いなんて無い。分からないからこそ挑むんだろう! 強きを望み、強さを志す、それが剣士の進む道だからこそ!」

 裂帛の気合いが、骨皮道賢の動きを止める。そして、骨皮道賢を刀也の雲耀の太刀が切り裂いた。吹き出す鮮血、その骨皮道賢の――いや、朝倉健造の左目だけが不意に涙をこぼした。

「や、って……く、だ、さ……れ……!」
「その心意気、見事じゃ!」

 絶望から這い上がろうと、立ち上がろうとなおも足掻く朝倉健造に小百合子が迫る。そして、それに並んで清綱も跳んだ。

「その悪心ごと断ち切る!」

 小百合子の竜王御前と清綱の空薙が左右から振るわれ、妖刀を捉えた。破邪の力を秘めた挟撃は、そのまま妖刀を半ばから鋏折り、折られた刃が宙を舞う。

「ま、だ、だ、あああ、あああああああああああああああああ!!」

 骨皮道賢の叫びと共に、折られた刃部分を補うように赤い刃が生み出されていく。否、それは刃ではない。その妖刀に斬られ、すすられた者の血だ。どこまでも振るう者と犠牲者の尊厳を踏み躙り、骨皮道賢は刀を振る――おうとした。

「……舐めた事してくれるじゃない。刀狩り……だっけ、これを仕組んだ奴は相っ当胸糞悪い『悪』……ぶっ潰し甲斐がありそうね」

 ジャララララララララララララララララ! と骨皮道賢が、ひらりの操る鎖に拘束されていく。そして、ひらりは悪への怒りを込馬手鎖を振るい、宙へと骨皮道賢を吹き飛ばした。

「馬鹿ね、血にも鉄分がある――要は磁性体でしょ」

 そして、ひらりが機械義手【フレミング】をかざすとバシャン! と赤い刃が弾けて消えて、骨皮道賢の手からついに柄だけとなった妖刀がこぼれ落ちた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『刀狩』

POW   :    刀龍変性
真の姿を更に強化する。真の姿が、🔴の取得数に比例した大きさの【己が喰らい続けた武具が変じた鱗 】で覆われる。
SPD   :    妖刀転生
自身の【体の一部 】を【独りでに動く妖刀の群れ】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
WIZ   :    修羅道堕とし
自身の【背の刃の羽 】から【見た者を幻惑する妖刀】を放出し、戦場内全ての【遠距離攻撃】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ヴァーリ・マニャーキンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●刀を狩りて

 ガラン、と落ちた柄が地面へと沈んで消えた。

「やってくれたな、猟兵」

 その地面から浮かび上がるのは、刀喰らいの妖怪――刀龍だ。その名は刀狩、かつて豊臣秀吉に仕えた大妖である。

「だが、終わらぬ。また繰り返せばいいだけの事」
「くりかえ、す……だと……?」

 それは、まさに地の底から響くような声だった。朝倉健造は、落ちていた小狐丸を拾うと刀狩へ切っ先を突きつけた。

「また、あのような……! あのような真似を繰り返すと言ったか、妖怪!」
「応とも。あの御方に捧げるべき鬼になれる者は少ないが、百も繰り返せばいくらか――」
「そのために、どれだけの命が犠牲になる!?」

 朝倉健造の言葉に、刀狩は即答した。

「さて、千か。万か。それがどうした? 些末な事よ」

 その応答が、限界だった。朝倉健造は小狐丸を構え、そして吼えた。

「させん! させるものか! 太平の世が始まろうとするこの世を、再び力の理などで語らせるものか! そのための、剣術であり――剣道だ!」
「クク、ならばどうする? 出来損ない」

 刀狩は、空中で身をくねらせ睥睨する。出来損ない、なり損ない、鬼になれなかった半端者――その全てを肯定して、朝倉健造は告げた。

「斬る! 斬って捨てる! 人が人を斬らずにすむ世のために、そして、我が門下生たちの仇討のため――覚悟しろ、妖怪!」
御剣・刀也
姑息な手段であいつの誇りを踏みにじって、まだ同じことを繰り返すか?
俺の剣で引導を渡してやる

刀龍変性で真の姿になられても、三百六十度どこからでもやってくる飛翔する妖刀を第六感、見切り、残像で避けるか武器受けで弾き落としつつ、勇気で相手の攻撃と被弾を恐れず、ダッシュで間合いを詰めて捨て身の一撃で斬り捨てる
朝倉の怒りを否定も肯定もしない。弟子を己の手で皆殺しにされた怒りで己自信を焼かないことを祈りながら闘う
「刀狩よ、てめぇのやり方には堪忍袋の緒が切れそうだ。剣士ならば闘いの中で死ぬことは覚悟している。が、こいつらは剣士じゃない。俺がお前を狩ってやる。剣士の誇りを踏みにじったこと、地獄で後悔しろ!」


月舘・夜彦
【華禱】
まだ、繰り返すと
彼のような者を、まだ作ろうというのか
……決して、させない

視力にて敵の位置を確認
必要であれば跳躍からの攻撃も視野に入れる
刃には常に鎧無視・鎧砕きを付与して攻撃が通るようにする
それでも攻撃が通り難い場合は倫太郎と同じ個所を狙う
朝倉殿にも呼び掛けて、狙いを決めて貰う

敵の攻撃は鱗の武具の大きさや数で対処を判断
大きい場合は残像、数が多い場合は武器受けと武器落としにて防御

敵が怯むといった僅かな隙から早業の抜刀術『砕風』
今まで攻撃を与えていた所に仕掛ける

邪悪な力に利用されようとも、信念を以て立ち向かう彼こそ真の刃
……刀狩、刀の名を持っていながら、所詮はその心身は鈍か


篝・倫太郎
【華禱】
出来損ない、な……
そりゃ、てめぇから見りゃそうなんだろよ
でも、そいつは口にしちゃなんねぇ言葉だぜ、刀狩
人の矜持、貶めてンじゃねぇよ

攻撃力強化に篝火使用
詠唱と同時に鎧砕きと鎧無視攻撃を乗せた華焔刀で先制攻撃
刃先返してフェイントを混ぜつつ2回攻撃
ダメージが通り難いようなら
夜彦とタイミングを合わせて同じ個所を部位破壊で攻撃

敵の攻撃は見切りと残像で回避
回避不能時はオーラ防御で防いで凌ぐ
負傷した場合は以降の攻撃に生命力吸収を乗せてく

朝倉の立ち位置や立ち回りは常時把握
必要なら庇う

矜持に基いてるなら止めねぇよ
止める道理がねぇからな

刀狩、てめぇは何度だって還す
てめぇもその他の連中も
何度だって還してやる


ハロ・シエラ
小狐丸……その刀の名前、少々親近感が湧きますね。
相手は龍ですが、小狐だからと舐めていると噛み付かれると言う事を教えて差し上げましょう。

さて、敵は空中ですが一方的に空から攻撃してくる感じでも無さそうですね。
まずは敵の動きを【見切り】回避しつつ、近接攻撃を待ちましょう。
可能なら自分の方に敵を【おびき寄せ】て攻撃を引き付け、【カウンター】を仕掛けたいですね。
ユーベルコードであれば強化された鱗にも斬り込めるはず。
少しの間だけでも【怪力】で斬り込んだまま敵を押さえ、動きを封じて妖剣士の方に鱗を傷つけた部分をなぞるように斬って頂きます。
私の一撃では浅くても、彼が敵の肉まで刃を届かせてくれるでしょう。


鞍馬・景正
朝倉殿も、後北条に仕えていた家の出であらせられたか。
当家もかつては北条綱成閣下の一将として槍を捧げておりました。

今は徳川の旗本として忠を捧げつつ、願うは万民に均しく禄寿応穏なる世が齎される事。
それを踏み躙る禍――共に討ちましょうぞ。


さておき、大勢の命を奪って些末と申したか。
ならばそれが赦されるかどうか、天に問うが良い。

【曇耀剣】にて稲光を剣に宿し、雷の斬撃による【衝撃波】で武具の鱗ごと焦がして進ぜる。

刀狩が反撃してくれば、雷を巡らせての【結界術】で防御を。
自身のみならず、朝倉殿や猟兵達も守り援護しましょう。

好機と見れば、そのまま稲妻と【怪力】を籠めた渾身の唐竹割りにて断たせて頂く。


ヴァーリ・マニャーキン
アドリブOK
何故縁も所縁もない私が見つけたか判ったわ
因果応報
全てのお前が人々に味合わせた苦しみ味わせる為だったのね

ふふ眼前にお前の『宿敵』がいる事気付いてなかったの?
人を殺めた報い存分に受けなさい?

視る者を幻惑するなら●視力に頼らず●聞き耳と敵の●殺気を●野生の勘で●見切り●索敵
氷●属性攻撃●全力魔法で●マヒ攻撃し此方を向かせる様に秀吉を愚弄し●挑発

UCを発動し鏡を魅せる

●降霊で今迄刀狩の犠牲になった人達の力も借り全ての刀狩の事件の犠牲者の痛みを思い知らせる
其れも自分が犠牲者の痛みを味わうだけでなく自身が秀吉をクルセイダーを殺す光景を事件を起こした数だけ●催眠術で魅せる●精神攻撃

トドメは朝倉に


鍋島・小百合子
POW重視

わらわも我が事のように怒れる気でいっぱいじゃ
その鱗を剥がしてやろうぞ!

UC「精錬降魔刀」にて竜殺しの属性を持つ魔刀(太刀型)を創造
その性能に絶対の信を抱き、戦に用いる
主に竜殺しの属性攻撃と破魔の力を併せた斬撃で竜の鱗を剥ぎ取るかの如く攻め、朝倉殿の刀が通るように鎧砕き
敵の目が朝倉殿に向かぬようこちらで竜を挑発し目を向けさせ、残像を纏ったこの身で見切り回避を意識す(疲れが出ぬよう継戦能力も併用)
竜の鱗を剥がし攻める好機を見れば朝倉殿に声をかけて烈火の如く切り込みをかけての乱れ撃ち
わらわ達がトドメを刺すのは朝倉殿が竜に一矢報いてからぞ
「敵の懐に刀が通るようにした!今が攻めじゃ朝倉殿!!」


黒鋼・ひらり
繰返す? …無理な相談ね
百回どころかもう一回だって『悪(あんた)』の思い通りになんかさせない

(朝倉を軽く見遣って)…あんただってそう思うでしょ?
…併せなさい、ぶっ潰すわよ

刀喰らい? 喰らった武具の鱗?
ハッ、要は体中磁性体だらけって事じゃない…私に言わせれば出来損ないはあんたの方
どうせその武具の数だけ人を踏み躙って来たんでしょ? …恨むなら自分自身の業を恨みなさいな

磁力展開、転送した鋼鉄板を足場に空中の刀狩に対抗
他の武器も順次転送・操作・射出し磁性体の弾幕を張りながら鎖鉄球を放ち装甲…武具の鱗を叩き折り、削っていく
何度か繰返し、周囲に自前や鱗がばら撒かれた所にUC発動、全周からの流星群を叩き込む


秋津洲・瑞穂
意気やよし。では微力ながら助太刀致しましょう。

道賢めを倒したはいいけれど、本当に首を落とす訳にも
行かなかったし、力が余ってるのよ。
そのぶん黒幕には全力で行かせてもらうわ。

でも、主役は建造殿よ。わたしは彼の護りと援護とを
目的に立ち回って、刀狩の力を削ぎ落としてくれる。

ダッシュ20で駆け、主に横向きジャンプ20で飛ぶ。
建造殿から離れず、前を塞がず、
野生の勘10/見切り20/カウンター20/鎧無視攻撃40/
なぎ払い20/2回攻撃40の剣刃一閃で、
刀狩の攻撃手段は全て斬る。
隙あらば本体その他も叩き斬る。

わたしを残しておくと力がどんどん削れて行くわよ?
といって狙えば残像40/オーラ防御40もあるけどね。


愛久山・清綱
鱗から生えた刃から、幾千もの気配を感じる。
邪念か、其れとも怨念か……
何れにせよ、俺の力で祓わねばなるまい。
■闘
朝倉殿が気がかりだ……万一に備え、攻撃が当たりそうに
なったらすぐに危険を知らせるぞ。

して、鱗から生えた武具がどんな動きをするかは想像がつかぬ。
本体が動いたら【野生の勘】を巡らせ、動きを読みつつ躱す。
刃が飛んできたら【見切る】ように目視しつつ、タイミングに
合わせて【武器受け】し弾き返す。

相手の隙が見えたら【山蛛・縛】の構え。
初撃に中距離から【マヒ攻撃】を絡めた空間斬撃を仕掛け、
二撃目に【破魔】の力を込めた刃で斬り祓う。
それと同時に朝倉殿に好機を伝え、決めて貰うか。

※アドリブ歓迎・不採用可



●悪を討つ理由

 逢魔ヶ時に染まりながら、刀狩が喉を鳴らす。目を細め、嘲笑うように。その視線に、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)が吐き捨てた。

「出来損ない、な……そりゃ、てめぇから見りゃそうなんだろよ。でも、そいつは口にしちゃなんねぇ言葉だぜ、刀狩。人の矜持、貶めてンじゃねぇよ」
「これは……羅刹が異なことを」

 刀狩は、痛痒のないと言いたげに答える。

「戦国の世を終わらせた、かの太閤殿下の世を掠め取った徳川も羅刹であろうに。人の矜持? それを羅刹が語るか。別に人がどれだけ死のうと、関係あるまい?」
「まだ、繰り返すと。彼のような者を、まだ作ろうというのか……決して、させない」

 倫太郎の隣に立ち、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)が言い放った。その言葉は、刀狩の笑みを深めるだけだ。

「合点がいく。猟兵とは、種族の垣根を超えて綺麗事を吐くのが性分なようだ」
「……何故縁も所縁もない私が見つけたか判ったわ」

 ヴァーリ・マニャーキン(ヤドリガミの咎人殺し・f02553)が、笑みをこぼす。それは喉元に引っかかっていたものの正体にようやく気付いた、その事への痛快さが浮かべさせた笑みだった。

「因果応報、全てのお前が人々に味合わせた苦しみ味わせる為だったのね。ふふ、眼前にお前の『宿敵』がいる事気付いてなかったの? 人を殺めた報い存分に受けなさい?」

 何故悪人を殺したらいけないのか? 誰かを殺したら殺されるのは当たり前――常に抱いていたそのヴァーリの疑問に答える一つの形が、目の前にある。

「繰返す? ……無理な相談ね。百回どころかもう一回だって『悪(あんた)』の思い通りになんかさせない」

 黒鋼・ひらり(鐵の彗星・f18062)はギシリ、と義手を固く握りしめ、朝倉健造へと視線を送った。

「……あんただってそう思うでしょ? ……併せなさい、ぶっ潰すわよ」
「然り。起きた悲劇が消せぬと知るからこそ、これからの悲劇は決して許せぬ!」

 朝倉健造の怒りと決意に、秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)が小さくうなずく。満足気に、それでこそ朝倉の血統だ、と。

「意気やよし。では微力ながら助太刀致しましょう」
「朝倉殿も、後北条に仕えていた家の出であらせられたか。当家もかつては北条綱成閣下の一将として槍を捧げておりました。今は徳川の旗本として忠を捧げつつ、願うは万民に均しく禄寿応穏なる世が齎される事。それを踏み躙る禍――共に討ちましょうぞ」

 瑞穂と鞍馬・景正(言ヲ成ス・f02972)の言に、朝倉健造はその怒りに満ちた瞳に一片に理性を取り戻し、力強くうなずいた。

「忝ない。これ以上なく心強い味方だ」
「なるほど――ならば、それを希望を狩ろう」

 ミシミシミシミシ、と刀狩の鱗が妖刀へと変わっていく。その禍々しい気配に、愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)が呟いた。

「鱗から生えた刃から、幾千もの気配を感じる。邪念か、其れとも怨念か……何れにせよ、俺の力で祓わねばなるまい」
「やれるものなら、やってみるがいい」

 刀狩がそう呟いた次の瞬間、ヒュガガガガガガガガガガガガガ! と妖刀が猟兵達へと降り注いだ。

●刀狩る龍

「わらわも我が事のように怒れる気でいっぱいじゃ。その鱗を剥がしてやろうぞ!」

 その妖刀の豪雨へ、鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)が踏み込んだ。その踏み込みに迷いはない、絶対の自身を持って右手をかざした。

「我は生む、世の摂理を体現せし降魔の刀……この手に!」

 小百合子は精錬降魔刀(コトワリヲヤドスセイレイノチカラカリシカタナ)によって生み出した竜殺しの属性を持つ魔刀を創造する。その太刀の一閃が、眼前の妖刀を豪快に薙ぎ払い、吹き飛ばした。

「姑息な手段であいつの誇りを踏みにじって、まだ同じことを繰り返すか? 俺の剣で引導を渡してやる」

 その中の一本の妖刀を足場に跳んだ御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)が、その獅子吼を刀狩へと振り下ろす! それを刀狩は身を覆った妖刀の刃で受け止めた。

「誇り? 弱さの間違いであろう!」

 空中で踏ん張りの効かない刀也を、刀狩は押しやる。その動きで飛翔し、前進。その刃の龍と化した身で猟兵達の中へと飛び込んだ。

「舐めるな、妖怪!」

 それを朝倉健造は小狐丸の一刀で受け止める。袈裟懸けの斬撃は、ただの一剣士では決して受け止めきれないだろう。しかし、怒りと刀狩の与えた力が皮肉な事に、受け止める事に成功させた。

「ォ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「今更か!」

 だが、刀狩も負けはしない。鍔迫り合いのような拮抗を強引に押し切ろうとする龍を、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)のリトルフォックスによるカウンターが切り裂く。

「小狐丸……その刀の名前、少々親近感が湧きますね。相手は龍ですが、小狐だからと舐めていると噛み付かれると言う事を教えて差し上げましょう」
「応!」

 ハロの剣刃一閃に刀狩の動きが止まった間隙に、朝倉健造は刀狩の巨体を吹き飛ばす! そこへ景正が告げた。

「さておき、大勢の命を奪って些末と申したか。ならばそれが赦されるかどうか、天に問うが良い」
「天? 何を戯言を――」
「当流が守護神、建御雷に願い奉る――神征の剣、貸し与え給え」

 景正が抜いて掲げた濤景一文字に、雷が宿る――曇耀剣(フツノミタマ)、その雷撃を伴う衝撃波が、刀狩の鱗を焼き切っていく。

「猪口才な!」

 ヒュガン! と再び刀狩が焼けた鱗を妖刀へ変え、射出する。それを防いだのは、瑞穂の神獣刀の薙ぎ払いだった。

「道賢めを倒したはいいけれど、本当に首を落とす訳にも行かなかったし、力が余ってるのよ。そのぶんあなたには全力で行かせてもらうわ」

 だが、刀狩も一射だけで終わらせない。二回、三回、と射出される妖刀を、瑞穂は舞うように神獣刀で斬り伏せていく。そして、それに加わったのは、清綱だ。

「して、鱗から生えた武具がどんな動きをするかは想像がつかぬ」

 かわし、弾かれただけでは動きを止めない妖刀を、清綱は野生の勘でその軌道を読むと破魔の力を宿す空薙で切り裂き、妖気を払っていく。

「――ぬ!?」

 放たれた四回目は、違った。妖刀の方が、ピタリと空中で縫い付けられたように動きを止めたのだ。

「刀喰らい? 喰らった武具の鱗? ハッ、要は体中磁性体だらけって事じゃない…私に言わせれば出来損ないはあんたの方。どうせその武具の数だけ人を踏み躙って来たんでしょ? ……恨むなら自分自身の業を恨みなさいな」

 磁力によって浮かせた鋼鉄板を足場に、ひらりは刀狩を見下ろす。金属、磁性体であるひらりの磁力からは逃れられない――そういう意味では、圧倒的な天敵とも言える存在だった。

「ならば、その力を超えて動くのみ!」

 磁力に縛られながら、それでも刀狩は止まらない。しかし、その出会い頭を倫太郎が迎え撃つ。

「祓い、喰らい、砕く、カミの力」

 篝火の災魔を祓う焔の神力が宿った倫太郎の華焔刀 [ 凪 ]が、刀狩の妖刀の鱗を切り裂いてその身を捉える。そして、共に跳躍した夜彦の夜禱による抜刀が閃いた。

「僅かな隙でも逃しはしない」
「舐めるな!」

 夜彦の抜刀術『砕風』を、複数の絡み合った妖刀の壁で刀狩は受け止める。バキン! と数本の妖刀が砕かれながらも、刀狩は間合いをあける。

「大口を叩くだけはあるか、猟兵どもめ」
「むしろ、そっちはその程度? 所詮、徳川に天下を奪われた豊臣の手下風情――」

 ヴァーリの挑発、その効果は覿面だった。逢魔ヶ時を塗り潰すような壮絶な殺意――刀狩は、憤怒を持って言い放つ。

「あの御方が残る限り、豊臣は終わっておらぬ! その事を、思い知るがいい。薄汚い略奪者どもが!」

 怒りを力に変えて、刀狩は全身の刃を妖しく輝かせながら再び猟兵達へと突撃した。

●仇と絶望を討ち取らんと

 怒りは確かに刀狩の気迫を増させた。しかし、それは細やかな動きや精密さを奪う事にも繋がる。それでも猟兵達を圧していたのは、刀狩の地力の高さゆえだろう。

 だが、その怒りはまた、合わせ鏡のように朝倉健造の怒りを高めていく。

「己もまた失い悲しむ相手がいて、何故悲劇を生み出す!?」
「天下泰平? 笑わせるな! 徳川が簒奪せねば、豊臣が実現していたわ!」

 二つの怒りが、我が身も顧みずぶつかり合う。互いの主張は、決して交わらない。加害者と被害者、その溝はあまりに大きく深かった。そのぶつかり合いに混ざるのは、瑞穂だ。

「わたしを残しておくと力がどんどん削れて行くわよ?」
「ほざけ!」

 妖刀に覆われた尾が、瑞穂へと放たれる。しかし、その尾は空を切る――ひらりが向けた鉄球を足場に、残像を残し瑞穂がかわしたのだ。

「ありがと!」
「どういたしまして」

 瑞穂の礼に、ひらりは短く答える。瑞穂の神獣刀が折り重なって出来た妖刀の尾の先を断ち切った。

「諸共纏めて……ブッ飛ばしてやるわよ!!!」

 尾の先が、まるで重力に逆らうように天を駆け上がる――ひらりの磁界流星群(マグネット・メテオストーム)が、周囲の砕かれ断たれた刀狩の大量の鱗や妖刀の破片を一気に刀狩へと叩きつけたのだ。

「が、あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああ!!」

 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ! と金属の打撃音が、逢魔ヶ時に響き渡る。刀狩は自身の鱗で生み出した妖刀の鎧でその磁力の嵐に耐えようとするが、それが悪手だった。叩きつけられる妖刀の欠片が、また妖刀を砕き、また襲い来るの繰り返し――悪夢のような磁性体の檻に、自らを閉じ込めたのと同じだった。

「お、のれ、猟兵――!」
「閻魔王庁にありしあらゆる真実、罪を暴き立てる鏡よ。我が手に現れ目の前にありし罪人に己が罪を思い知らせ給え……浄玻璃の氷鏡っ!!」

 そして、ヴァーリの氷の鏡が刀狩を更なる悪夢へと堕とす。

『こ、ここは……!?』

 刀狩は見る、自身の主達を貫いた無数の妖刀と亡骸を。夢だ、これは幻覚だ――己に言い聞かせ、悪夢を否定する。しかし、いくつも暗闇から伸びた腕が自身の鱗を剥ぎ取り、自らの身に、主達の亡骸に突き立てていく姿に絶叫する。

「止めよ、止めよ!! その御方達に、そのような狼藉は――――」

 その現実の絶叫と同時、刀狩の頭上へ跳んだのは刀也だ。

「刀狩よ、てめぇのやり方には堪忍袋の緒が切れそうだ。剣士ならば闘いの中で死ぬことは覚悟している。が、あいつらは剣士じゃない。俺がお前を狩ってやる。剣士の誇りを踏みにじったこと、地獄で後悔しろ!」
「地獄に落ちるべきは、貴様らであろう外道どもが!!」

 吼えるのと同時、刀也の雲耀の太刀が振り下ろされ刀狩が地面に叩きつけられる! 地に落ちた刀狩は血を吐くような怨嗟と共に、その顔を上げた。

「許せぬ、許せぬ! 徳川に与する猟兵どもが!!」

 ガキガキガキガキガキ!! とその身は、もはや妖刀に覆われ龍の欠片も残っていない。地に叩き落されてもなお足掻く刀狩は、その肉体をひらりの磁力にその心をヴァーリの浄玻璃の氷鏡に囚われて、なお諦めない。

「邪悪な力に利用されようとも、信念を以て立ち向かう彼こそ真の刃……刀狩、刀の名を持っていながら、所詮はその心身は鈍か」
「刀狩、てめぇは何度だって還す。てめぇもその他の連中も、何度だって還してやる」

 夜彦が、倫太郎が、同時に駆ける。迫る尾は、触れるだけで全身を切り刻む恐るべき凶器だ。しかし、倫太郎も夜彦も互いに己に迫る刃に対処するのみだ。隣には夜彦が、倫太郎がいる――絶対の信頼がなせる連携だ。

「夜彦!」
「倫太郎」

 互いの名を呼ぶだけで、意図を理解する。倫太郎が焔の神力を宿す華焔刀 [ 凪 ]を振り払うのと同時、夜彦の抜刀術『砕風』が振るわれた。妖刀の殻は焔に脆くされ、夜彦の抜刀術に砕かれる!

 そこへ、小百合子が飛び込んだ。繰り出される竜殺しの太刀が、砕かれた部分から更に妖刀を切り開いていく。

「敵の懐に刀が通るようにした! 今が攻めじゃ朝倉殿!!」
「忝ない!」

 朝倉健造が、小狐丸を手に駆ける。捨て身、ただ万感を込めて刀を振りかぶり――だが、その斬撃が放たれるより速く刀狩が動いた。

「思い上がるな! 弱者が!!」

 ヒュガン! と一本の妖刀が、朝倉健造の心の臓を狙って放たれた。しかし、その刃は雷光によって阻まれた。

「朝倉殿!」

 景正の結界術だ。そして、同時に清綱も空薙を薙ぎ払う――!

「好機!」
「捕らわれたが、最期……秘儀・山蛛」

 電光を帯びた景正の脳天唐竹割りと清綱の山蛛・縛(ヤマグモ)による身動きを止める空間斬撃が刀狩を捉える。そして、清綱が空薙を納刀した刹那、霊魂を断つ斬撃の嵐が刀狩の動きを止めた。

「が、ああ、あああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「覚悟しろ、妖怪!」

 完全に動きを封じられた、むき出しの刀狩へ朝倉健造は小狐丸を振るう。それに合わせ、ハロもリトルフォックスを振るい――!

「届きます、必ずや!」
「応! 断ち切ろうぞ!」

 ハロの刃が途中で止まるも、それに重なるように繰り出された朝倉健造の斬撃がガキン! と火花を散らし振り切られる。ハロと朝倉健造が刃を振り切った瞬間、刀狩の首が宙を舞った。

「これを死した彼らの手向けとし、後の世の礎とする。滅びよ、妖怪」

 朝倉健造の言葉に、刀狩の首は地面に転がる。そのまま夜の気配を帯びた風に錆びつくと、掻き消えていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月02日
宿敵 『刀狩』 を撃破!


挿絵イラスト