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希望を折る絶望~そしてちょっとした一休み~

#クロムキャバリア #高難易度 #生身も歓迎

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#クロムキャバリア
#高難易度
#生身も歓迎


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●絶望のどん底に落とすためには、芽生えた希望をへし折るのが効果的。
 猟兵達が解放した食糧生産プラントに多くの量産型キャバリアが大きな貨物車に次々と荷物を積んでいく。
 彼らは連合王国の一つ『ミズガルド』のキャバリア乗り達だ。

「よし、お前ら。積み忘れはないな?」
「当然だ。これでみんなにたらふく食わせられる」
「俺のガキにもだ」
「母さんに早く食べてもらいたいなぁ」

 そんな中に混ざり、黙々と積み荷のチェックをする者たちもいる。彼らは他国の――亡国のキャバリア乗り達。オブリビオンマシンに意識を乗っ取られ、猟兵達によって助けられたキャバリア乗り達だ。
 オブリビオンマシンにより国が滅んだ彼らは罪滅ぼしも兼ねて、そしてこの事態を引き起こした元凶に対し落とし前をつけさせるためにミズガルドに協力している。

「チェック完了。よし」
「指さし確認、よし」

 現場にいる何かのように確認する姿はいたってまじめだ。
 彼らが積んでいるのは食料や水など生きる上で欠かせない代物だ。

 連合国家――今は瓦解したので『ミズガルド王国』はオブリビオンの手により滅亡の危機に瀕していた。
 あわやこれまでかというところで、猟兵達が介入し、国の英雄ストームゼロを救出し攻めてきたオブリビオンマシンを全て撃退。パイロットたちを助け出した。
 その後、燃え尽きた食料品を補充すべく占拠された食糧生産プラント『The future of freedom』をオブリビオンマシンの手から解放。同時に道中に配置されていた急造量産型キャバリアに乗せられていた一般人たちも助け出した。

 そして今、彼らの命をつなぐべく結成された輸送隊が彼らキャバリア乗り達だ。

「忘れもの無し、よし。それじゃ出発するぞー」
「おー」

 キャバリア乗り達は一斉に巨大なコンテナを引きながら来た道を戻る。
 廃都市を抜け、大渓谷に差し掛かる。
 ここでは多くの急造量産型キャバリアの残骸があり、あとで資源にするために回収する手はずになっている。
 ここを事情を知らぬものが見れば、墓場に見えるだろう。
 それほどまでにここはキャバリアを配置するにはうってつけで――――希望を折るには最適な場所だった。

「センサーに反応!? 数は……な、なんだこの数は!」
「馬鹿な!! 多すぎる!! まさか」
「待ち伏せ、されていたのか……!?」

 センサーに移る赤い点は自分たちの十倍以上。下手すると数だけで千を超えるかもしれない。
 それらが大渓谷の両側に布陣していた。

『人類は排除する。希望はあり得ない、絶望せよ』

 その中でひときわ目立つブロンズ像めいて緑青色に錆びた古代魔法帝国時代の騎士型キャバリア――ヴェルディグリースが剣を翳すと、周囲に展開していたオブシディアンMk4が動き出す――。芽生えたかすかな希望を折るために。

●希望を守れ
「集まったわね。みんな、ミズガルドの件はありがとう。お陰で希望を持つ人たちが増えたわ」

 集まった猟兵達に頭を下げるのは赤いドレスを身にまとったフローディア・クレセント(真紅の機工姫・f29912)だ。カーテシーがよく似合い、豊かな胸に目が行く猟兵達もちらほら。
 彼女が礼を言うためだけに読んだわけがないと、察しの良い猟兵は既に身構えている。今のミズガルドはクロムキャバリアでも屈指の激戦地帯なのだから。

「察しの良い人たちはわかってるかもしれないけど……またオブリビオンマシンが動いたわ。奴らの今度の狙いは補給部隊よ。生産プラントの荷物を焼き払う未来が見えたわ――キャバリアごとね」

 ようやくプラントを開放した矢先に、輸送部隊が襲われれば今のミズガルドはひとたまりもない。ただでさえ物資が枯渇しているうえに、助け出した難民たちがいるのだ。ここで輸送路を断絶させられてしまえば希望は潰え、飢えた難民が暴動起こすのは目に見えている。その隙を逃す奴はいないだろう。

「皆には輸送部隊の護衛をお願いするわ。今ならプラントにいるころだから間に合うわよ。そこで合流して一機でも多く助けてあげて」

 いつもながらの難しい依頼だけどと付け加え、フローディアはいつも通り手を差し出す。

「さぁ、希望をへし折る奴らに目に物を見せたい勇士は私の手を取りなさい。今回はご褒美もあるわよ」

 ご褒美とは何かと、興味津々に手を取った猟兵が尋ねる。

「最初に掘られた地下の穴覚えてる? そこの横穴に大型入浴施設のプラントが見つかったの。キャバリアでも余裕で洗えるほどに大きなプラントね。そこの貸し切り使用権を手に入れたから、皆で入れるわよ」

 今回に限り、私も同伴するわとフローディアは告げると、手を取った猟兵達と共にクロムキャバリアへと向かうのだった。


暁月
 はい、暁月です。クロムキャバリアたーのしー!
 宇宙戦闘も良いけど、地上でのロボバトルも良いですね。
 今回も高難易度依頼となっています。降り直し無しの一発勝負。
 一章は量産型のオブシディアンMk4との闘いとなっています。場所は大渓谷。両側から攻めてくる敵を退けてください。
 二章はボス戦ヴェルディグリースとの闘いです。第一章での結果次第では輸送部隊からの援護攻撃ボーナスが入ります。パイロットは意識を乗っ取られてますが、声掛けしたらさらにボーナスが入るかもしれません。やってみるといいでしょう。
 三章は日常の銭湯です!タオルを着用し、公序良俗を守ってお入りください。三章に限り、プレイングにフローディアを誘うことができます。彼女は水着を着てますので興味がある方は誘ってみるといいでしょう。あの通りクール系です。デレは期待しないでください。
 それではふるってのご参加をお待ちしております。言わずとも、空飛んだら容赦なく撃ち落します。その場合は強制的に大失敗です。
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第1章 集団戦 『オブシディアンMk4』

POW   :    ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ   :    マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

露木・鬼燈
とーぜんアポイタカラで出るですよ。
でもさすがに戦いの効率化は必要かなって。
なので<戦乙女の叡知>で分析するですよ。
オルトリンデで直接切りかかる…わけではないですよ?
火器の制御をオルトリンデに委ねるですよ。
これでオルトリンデによる攻撃判定になるのです。
とゆーことで、機体の制御は僕が担当。
回避にだけ集中して機体を左右に振りながら敵陣に突撃。
ライフルとマシンガンで効率よく破壊するっぽい!
同士討ちを躊躇って攻撃が鈍る、なんてあれば楽なんだけどね。
まぁ、期待せず敵機で敵機の攻撃を防ぐように動くとしよう。
3次元機動で敵機の頭より高く飛ぶときは盾がいるよね。
フォースハンドで敵機の残骸を保持するっぽい!


中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『貴方はどんな血を流すのかしら』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【部位破壊】で急所や腱を狙い、更に【傷口をえぐる】。その容赦の無さで敵に【恐怖を与える】、ちょっぴり猟奇的かもしれないが、そこはご愛嬌
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

あと、虫が苦手



●左右からの猛攻を凌げ
 大量の物資を積み、一路ミズガルドへと戻る輸送隊。その中に幾数人の猟兵達が混ざっており、彼らを守るように陣形を組んでいた。
 その中の一人、露木・鬼燈(竜喰・f01316)はアポイタカラのコックピットブロックの中で一人思案する。

「さすがに戦いの効率化は必要かな。なので<戦乙女の叡知>で分析するですよ」

 幸いにして、露木は以前ここで闘ったことがある。その時の地形データを露木のオルトリンデも記憶しており、効率化を図っていく。
 戦いは戦う前から始まっているのだ。
 そして、ついに大渓谷へ差し掛かった時、予知通りに大渓谷の両側から数えきれないほどのキャバリア群が現れる。
 大量のオブシディアンMk4へ対し、露木は他の猟兵と共に先行して飛び出す。輸送隊は防御陣形を取り、物資の守りに重視する。
 露木は一人突出してオブシディアンMK4へと肉薄するが、別に切り込むつもりではない。

「火器の制御をオルトリンデに委ねるですよ」

 信頼のおける魔剣へアポイタカラの火器制御を任せ、露木自身は機体の制御にだけ重視する。
 大渓谷の両側から繰り出されるキャバリア用の弾丸が豪雨のように降ってくる。まともに食らえば大破は免れない。

「早々当たるものでもないっぽい!!」
 
 アポイタカラを左右に動かし、ライフルの一斉射撃を回避しながら露木は敵陣へと切り込む。
 両手のマシンガンとライフルは魔剣オルトリンデの『戦乙女の叡知』により 徹底した効率化がなされ、的確にオブシディアンMK4を大破撃沈へと追い込んでいく。
 撃沈したといってもコックピットブロックは無事だ。
 オブシディアンMK4もタダではやられない。物量を生かし絶え間ない弾幕がアポイタカラを襲うが、巧みな左右への回避で致命的な損傷だけは避け、躱しきれない銃弾はオブシディアンMK4の残骸をフォースハンドで引き寄せ盾代わりにしてしのぎ、踏み台にして上空から一気に距離を稼ぐ。
 そんな中、突如数機のオブシディアンMK4が機能を停止する。よく見ると制御系を司る部分が綺麗に斬られるのが見えた。
 次々と機能停止に追い込まれるオブシディアンMK4の中に一人の少女がいた。
 中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は生身で的確に制御系を切り裂いたのだ。残像を残すような足さばきで気づけば制御系、足を支えるフレームなどを切り裂き続ける。
 それはまるで踊るような動きだ。
 派手に動くアポイタカラに注視すぎたせいでオブシディアンMK4は中村を見落としてしまったのだ。
 オブシディアンMK4のパイロットが気づいたときには遅く、次々と機能停止、もしくは機能不全へと追い込まれ、露木の駆るアポイタカラにより銃撃で大破轟沈していくオブシディアンMK4。

 されど、闘いはまだ始まったばかりだ。敵の数は文字通り数えきれないほどにいる。
 猟兵達はミズガルドの未来を守るべく、敵のせん滅へと動き続けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メアリーズ・エリゴス
ふふっ、罠を喰い破る、それもまた快感(アイ)ですね
敵の思惑を台無しにした瞬間の、敵の思うことを考えると……あぁ!
とはいえ、敵の数が多いのは確かですね。なら最初から私も性能を引き上げねば
生体CPUの能力向上させる強化薬物を投与して【オーバードーズ】です
きひっ!うふふ、ひひっ!あぁ感覚が研ぎ澄まされて、時さえ見えそうですねぇぇぇ!
私を、狙ってますねぇ!殺気が見え見えですよぉ!!
その程度の練度で私を狙撃しようだなんて許せませんねぇぇぇ!
スラスターを全開にしてパイロットの安全を無視した機動で狙撃を避けながら、ロングビームライフルと胸部メガビーム砲で反撃です
さぁ、私が、壊(アイ)してあげますよぉぉぉ!!



●苛烈なる壊(アイ)

「ふふっ、罠を喰い破る、それもまた快感(アイ)ですね!敵の思惑を台無しにした瞬間の、敵の思うことを考えると……あぁ!」

 大渓谷に布陣するオブシディアンMK4の大軍を見て、興奮しているのはメアリーズ・エリゴス(生体CPU・f30579)だ。

「きひっ! うふふ、ひひっ! あぁ感覚が研ぎ澄まされて、時さえ見えそうですねぇぇぇ! 私を、狙ってますねぇ!殺気が見え見えですよぉ!!」

 彼女は向けられる殺意もビンビンに感じるほどに感覚が研ぎ澄まされ、殺気を向けられる快感と同時に愛を感じていた。
 生体CPU用の危険薬物を投与されたメアリーズは超感覚が異常なまでに研ぎ澄まされており、視線も殺意も過剰に感じている。
 いつもならば、それは有効に働いただろう。

「きひっ!! きひひひい!!!」

 メアリーズが駆るロートガルを狙ってオブシディアンMK4から無数の狙撃が放たれ、装甲すれすれに弾丸がかすめていく。
 この程度の回避なら問題はなかったが――あまりにも数が多かった。
 反撃する形でロングビームライフルと胸部メガビーム砲で数体を戦闘不能に追い込むが、ほんのわずかだった。

「きひっ!?」

 攻撃の反動で僅かに動きが鈍った瞬間に一発の狙撃がロートガルを穿ち、続けざまに数発のキャバリアライフルによる狙撃がロートガルの装甲に穴をあける。
 極度に研ぎ澄まされた超感覚は、圧倒的な殺意の数の前にはわずかなノイズとなり、潜みタイミングを計っていた狙撃手を見落としてしまっていた。
 一度打たれるとバランスが崩れ、その瞬間を狙って続けざまに打たれていく。
 赤い装甲に次々と銃痕が作られ、ロートガルの動きが鈍くなる。

「これはっマズいですねぇ!! きひっきひひひ!!!」

 流石にこのままでは危険と感じたメアリーズはその場を離れる判断をする。快楽に酔いしれてもこのままでは、闘いを継続するのは困難。
 パイロットの安全を無視した全力スラスター移動しながらのロングビームライフルと胸部メガビーム砲で多くのオブシディアンMK4達を道ずれにしながら、メアリーズは一度射程の外まで退避する。

 物量は力であり、敵もまた本気でつぶしにかかっていると猟兵達は肌で感じ、大渓谷で繰り広げられる戦いは激しさを増していく。

 

苦戦 🔵​🔴​🔴​

霧江・英梨
数が多いですね…すこし減らしましょう
数は力です、味方の方が押しつぶされないように、多くのこうげきを引き受けましょう、
ハイロゥ展開、スペルモーター起動、魔力を回し 脅威度を上げ、攻撃が向くように仕向けます【存在感・魔力溜め】
コアユニットよりファンタズマユニット・エキドナへ、空を禍げ、力を削ぎなさい
ー空間歪曲・空間断裂、脅威を排除しますー【オーラ防御】

攻撃を引き受けつつ、はんげきです
虚数展開、オブリビオン兵器 デヴァステイター召喚
シージキャノン・カタパルトモード転換、コンテナを多重射出します
亡霊の群れ、百鬼夜行 ワイルドハントの時間です
みなさま、せきを切った魔の波に乗って好機をつかんで下さいませ


百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生

正義感が強く困っている人は見過ごせない

UCは業火の一撃や灼熱の束縛を中心に使用
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる

逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター

みんな大丈夫?助けにきたよ!

そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!

技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態

アドリブ絡み歓迎

サクラミラージュの影朧などの場合は説得もしたい



●ワイルドハント
「数は力です、味方の方が押しつぶされないように、多くのこうげきを引き受けましょう」

 異形の城塞キャバリア・サーベラスを駆る霧江・英梨(アイアン・メイデン・f10940)は悠然と戦場に現れ、他の猟兵達よりも一歩前に出る。
 
「ハイロゥ展開、スペルモーター起動」

 魔力がサーベラスへと収束し、高密度のエネルギー源に周囲にいた大量のオブシディアンMK4達は脅威とサーベラスを認定し、一斉にマイクロポットミサイルが放たれ

「コアユニットよりファンタズマユニット・エキドナへ、空を禍げ、力を削ぎなさい
『空間歪曲・空間断裂、脅威を排除します』

 直撃――大爆発を巻き起こす。
 数百を超えるマイクロポットミサイルの豪雨は大渓谷に地響きを巻き起こし、轟音と共に大破壊を生む。
 その中心地にいたサーベラスはひとたまりもないだろう。
 風が巻き起こり粉塵を吹き飛ばすと、そこには多少の手傷を負ったサーベラスが立っていた。
 無傷とは言えなかったが、霧江の張ったオーラ防御は確かにあのマイクロポットミサイルの豪雨を防ぎ切ったのだ。
 いくらかは爆風により誘爆したものもあるだろうが、百を優に超えるミサイルを絶えたのは確かで、それはオブシディアンMK4達の脅威度を引き上げる。

「はんげきです。虚数展開、オブリビオン兵器 デヴァステイター召喚――OWU:Devastator 展開 吹き荒れ、荒らし周りなさい」

 何もない空間から半透明の何かが現れる。それは傍目から見ると幽霊のように見えるが、その数はだんだん増していく。言い知れぬ恐怖にオブシディアンMK4に搭乗しているパイロットたちは思わずミサイルを放つが、それらは全て一つ残らず撃ち落される。
 パイロットたちは確かに見た。ミサイルへ向けてコンテナミサイルを抱えて自爆特攻する亡霊を。そしてそれは霧江が展開している亡者の群れと同じソレであった。

「亡霊の群れ、百鬼夜行 ワイルドハントの時間です」

 爆発する負のエネルギーで武装した幽霊たちがコンテナミサイルに乗り一斉にオブシディアンMK4達へと自爆特攻していく。
 圧倒的な数の自爆特攻兵器は次々とオブシディアンMK4達を撃破、轟沈させていく。
 その中で援護をするように百地・モユル(ももも・f03218)が駆け走り、両手の炎でオブシディアンMk4の装甲を焼き、機能不全やオーバーヒートへと追い込んで爆発に巻き込ませていく。 
 無論、生身で動ける利点を生かし、爆発により投げ出されたパイロット達も百地が助け出し、安全な場所まで避難させていく。
 爆発が巻き起こる大渓谷の中、霧江は戦場を駆ける猟兵達へ向けて願う

「みなさま、せきを切った魔の波に乗って好機をつかんで下さいませ」

 全ては、この絶望を終わらせるために――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ニィナ・アンエノン
【騎兵団〈渡り禽〉四名】
わ、キャバリアがいっぱいなんだ!
ここは張り切って……はーい、にぃなちゃん落ち着いて行きまーす。

とゆー事でバイクに乗って、景気付けにまずはガジェッティアレーザーを一発!
【貫通攻撃】で2,3体巻き込んじゃう!
【スナイパー】として、コックピットは避けて撃つようにするね。
目的は輸送部隊の護衛だし、これでこっちに注意を引けるといいな。
そんで間髪いれずにユーベルコードでレーザーを複製して【乱れ撃ち】だ!
直撃しなくても敵の足場を【地形破壊】すれば【時間稼ぎ】出来るでしょ。
後は【オーラ防御】でユーニちゃ……団長と部隊を守りながら多喜ちゃんと紅葉ちゃんを【援護射撃】!
皆ー、頑張れー☆


才堂・紅葉
【渡り禽】

「初陣ですし、良い所を見せませんとね」
多喜さんに軽口を入れ、【迷彩】外套を纏う迦楼羅王の【忍び足】で距離を詰める

攻撃はニィナさんの砲撃が合図
「迦楼羅王、出る!」
外套を脱ぎ捨て、「機構靴」で矢のように突貫
「六尺棒」で敵陣を【なぎ払い】だ

(連中、十八尺棒とかご満悦だったわね)

紋章の【封印を解き】重力操作と【怪力】で扱う棒の重量は三倍
威力も三倍
如意棒の如く伸縮自在で射程も三倍だ
発想は馬鹿だが、多数相手には強力な武器だ【早業、重量攻撃、範囲攻撃、属性攻撃】
いかれた性能を【気合】でねじ伏せ、機動力と団員との連携、及び団長の指揮を活かし、奇襲の衝撃力の最大化に努めたい

後は団長の合図で即時撤収する


ユーニ・グランスキー
【騎兵団〈渡り禽〉四名】
連携アレンジ歓迎
数を伏せた奇襲とは、中々にハードな仕事になりそうだ
渡り禽(レイヴン)達よ落ち着いていくぜ

メンバーを指揮して大渓谷の片方からこちらも奇襲で敵を殲滅せんとする
攻撃は他に任せ自分の役目は援護
【ハッキング】【ジャミング】で敵の動きを阻害しビットなどの武装で数を減らしつつ
仲間の状況を常に相互モニタリング
団員に指揮し【継戦能力】を上げる
周囲へ飛ぶ致命的な敵UCは自分のUC自壊粒子で無効化を試みる
撤退する方向と場所は事前に打ち合わせておき行動不能1名か重体者が複数出そうなら撤退

紅葉!多喜!地形を利用するか動き続けろ!的になったら袋叩きだぞ!
ニィナ!合わせてくれ!


数宮・多喜
【騎兵団〈渡り禽〉四名】

あいよ団長、落ち着いて……だよな。
Overedに乗って『地形の利用』をして岩陰に潜みながら、
攻撃開始の合図を待つ。
団長とニィナちゃんの号砲一発、紅葉と並んで飛び出すよ!

ローラー『ダッシュ』で敵陣の間を縫うように
『操縦』し、マルチプルブラスターを展開。
当たるを幸い、『属性攻撃』の『乱れ撃ち』!
『範囲攻撃』並みの銃撃……と言うか砲撃で戦場をズタズタにするよ。
Einherjarも射出し、紅葉を『オーラ防御』で『かばう』のも忘れない。

こうして暴れていても、あくまで冷静に。
撤退命令が出たなら即座に退くよ、
念動のスパークによる『目潰し』をかけながらね!



●渡り鳥

 大渓谷を埋め尽くすほどの大量のオブシディアンMK4の軍勢に猟兵達は誰一人として尻込みする者はおらず、個々の能力を生かし単独で軍勢の中へ突っ込んでいく。

 無論、無謀無策なわけがなく自分の身を第一にしながらこの絶望をひっくり返すために全力を振るっていた。

 その中で、見事に隊列が整った一団がいた。

 ユーニ・グランスキー(黒縞瑪瑙の才媛・f29981)を筆頭とし、ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)、才堂・紅葉(お嬢・f08859)の『渡り鳥』の一団である。

『渡り鳥』の一団は岩場に潜み、迷彩外套や地形を利用し強襲できるように潜む。

「わ、キャバリアがいっぱいなんだ!」
「数を伏せた奇襲とは、中々にハードな仕事になりそうだ」

 ニィナがキャバリア越しに見えオブシディアンMK4は数えきれないほどで、優に百は超えているだろう。まさに圧巻。何処にこの軍勢を潜ませていたのか。
 ただの傭兵団ならば、尻尾を巻いて逃げるだろうが、『渡り鳥』達は各々歴戦のキャバリア乗り達だ。臆するなんてありえない

「ここは張り切って……」
「渡り禽(レイヴン)達よ落ち着いていくぜ」
「はーい、にぃなちゃん落ち着いて行きまーす」
「あいよ団長、落ち着いて……だよな」
「初陣ですし、良い所を見せませんとね」

 ユーニがニィナを嗜め、数宮と才堂が呼応するように頷く。
 冷静に、だが気合を入れてユーニはバイクの、他は各自キャバリアの中で操縦桿を握りしめる。
 戦いは冷静を欠いたものから落ちていく。冷静に、だが熱く、雄々しく、気高く。それが『渡り鳥』だ。

 作戦通りニィナがバイクに乗りながら狙いを定める。
 狙いは一番固まってる集団だ。

「景気付けにまずはガジェッティアレーザーを一発!」

 Z17テンプテーション・カスタムのガジェッティアレーザーにエネルギーが収束し、眩い閃光と共にオブシディアンMk4の集団へとレーザーが放たれる。
 レーザーは4機のオブシディアンMK4を巻き込み、爆発。それが『渡り鳥』の攻撃の狼煙だ。

「今だ!! 紅葉!多喜!地形を利用するか動き続けろ!的になったら袋叩きだぞ!」
「了解! 迦楼羅王、出る!」
「あいよ! Overed ! 行くよ!」

 ユーニの号令の下に数宮と才堂の二人が大渓谷へ飛び出す。

「せーの、ばぁん☆」

 間髪入れずにニィナはガジェット忍法・弾丸祭の術でレーザーを複製し乱れうちで足場もろとも吹き飛ばし数宮と才堂の二人がたどり着くまでの時間を稼ぐ。

 外套を脱ぎ捨てた迦楼羅王は機械靴でバリスタから放たれた矢のように駆け、Overedはローラーダッシュで一気に駆け寄り、敵陣の隙間を縫うように動き回る。
 決して足を止めることのない操縦テクニックに、オブシディアンMK4達は狙いを定めることができず、打っても地面をたたくのみ。更に開けた場所で無く、密集地帯を縫うように動かれては狙撃もまた難しくなっていた。

 数宮が駆るOveredは決し止まらずマルチプルブラスターを展開。

「友軍は射線から離れな、デカいのぶっ放すよ!!」

 数宮の掛け声に射線上にいた猟兵達が一斉の飛び退き、瞬く間に属性攻撃が乗ったマルチプルブラスターが乱れ飛び、射線上にいたオブシディアンMK4達は胴体や脚、肩などに風穴が空き機能停止、もしくは大破へと追い込まれていく。こんな乱戦状況でもコクピットブロックを狙わなかった数宮の技量の高さが分かる。。

 才堂の迦楼羅王は武器を手に、勢いよく薙ぎ払う――だが、その長さは六尺ではなく一八尺だ。

(連中、十八尺棒とかご満悦だったわね)

 紋章の封印が解かれた六尺棒は重量、威力、射程共に三倍。如意棒のごとく伸縮自在なはた目から見るとおかしい性能の十八尺棒を気合でねじ伏せ、強引に怪力で薙ぎ払いオブシディアンMK4達を薙ぎ払い、装甲が、フレームがへし折れ砕け散る音が鳴り響き、周囲にいたオブシディアンMK4達がまとめて大破へと陥る。

「才堂! 狙われてるぞ! 飛べ! 私が何とかする!」
「了解!」

 随時、ユーニから的確な指示が飛び、ハッキングやジャミングを使いオブシディアンMK4の狙いを狂わせ、ビットで撃破していく。
 次々と息の合ったコンビネーションで数を減らしていく『渡り鳥』一行。次第に空白地帯が生まれるが、そんな目立つ真似をすれば周囲にいるオブシディアンMK4達の標準が先行している二人へと向けられる。
 引き金を引かれる寸前、ユーニの掛け声が響く。

「ニィナ!合わせてくれ!」
「皆ー、頑張れー☆」

 ユーニの号令に合わせて、ニィナがユーニと輸送部隊をオーラ防御で守りながら、数宮と才堂の二人を狙うオブシディアンMK4達目掛けて援護射撃。
 弾丸は見事にオブシディアンMK4達を乱すことに成功し、そこへマルチプルブラスターが穿たれる。
 逆側は間に合わず、マイクロミサイルポットが二人へ繰り出されるが――

「ユーベルコード解析...再現...完了。自壊粒子電脳ウイルス精製。無効化せよ」

 頭上から同じマイクロミサイルが降り注ぎミサイルを撃ち落す。
 ユーニが的確に仲間の状況を常に相互モニタリングし、致命的なユーベルコードは同効果の事象で無効化し、徹底的に味方の指揮と援護に動き続ける。
 その甲斐もあり、『渡り鳥』一同は他の誰よりも効率よくオブシディアンMK4達を大破、機能停止へと追い込み場にいる猟兵達の士気を底上げする。

 粉塵が収まり、その場に立っていたのは無数のオブシディアンMK4達――の残骸に立つ猟兵達であった。
『渡り鳥』一同も軽い損傷を受けてはいたものの、動くには問題ない。
 だが、この場では誰も勝利の余韻に浸る者はいなかった。また戦いは終わっていないのだ――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『ヴェルディグリース』

POW   :    メラルダの剣
【サイキックエナジーを実体化させて自分の剣】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD   :    ベリドートの鎧
全身を【緑青色に輝く強固なサイキックオーラ】で覆い、自身の【搭乗者を顧みない出力のサイキックエナジー】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ   :    ロムスフェーンの外套
自身の【搭乗者の生命力および精神力】を代償に、【対象の至近距離へテレポートし、サイキック】を籠めた一撃を放つ。自分にとって搭乗者の生命力および精神力を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ツェリスカ・ディートリッヒです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●緑青色の騎士

大渓谷で大量のオブシディアンMK4達を退けた猟兵達。輸送部隊を守るように警戒していると、不意に緑青色の閃光が走る。

 ギィンっ!と甲高い金属音が鳴り、不意打ちに気づいた猟兵がその剣をはじく。
 緑青色の閃光は次第にふわりと浮かびながら地面へと降り立つ。
 そこに立っていたのはて緑青色に錆びた古代魔法帝国時代の騎士型キャバリア――ヴェルディグリース。

『排除、人類は、排除、する』
「た   す  け  て」

 オブリビオンの声に混ざるように悲痛な少女の声。
 絶望はここにもあった。このまま放置すれば、彼女の命はオブリビオンマシンによって道具のように消費されてしまうだろう。
 微かな希望を守るために、猟兵達は強大な威圧感を放つヴェルディグリースへと挑む――!
露木・鬼燈
パイロットを助ける。
それなら時間はかけられないね。
動きを封じて一気にやるっぽい!
幸いなことに相手は騎士型。
向こうから近づいてくれる。
射撃型でも近接戦闘はやれるのです。
接射の恐ろしさを知るがいい!
ライフルとマシンガン、合わせて4丁をフォースハンドに。
弾丸は封印術のエンチャントで徐々に力を封じる。
両腕にはダークネスセイバーを顕現。
背面のダークネスウイングも攻撃に回す。
更に不意討ちのサイレントヴォイス。
全武装を用いたオールレンジ攻撃で一気に決める。
そして銃撃になかに<魔弾の猟犬>を紛れ込ませるですよ。
全弾当たればUCは封じられる。
それはパイロットの負荷が減るとゆーこと。
これで救出もイケルイケル!



●脅威
「たす   けて 」
『人類は、排除する』

(必ず助ける)

 冷徹に淡々と繰り返される声にかぶさるように聞こえる悲痛な少女の声。
 弱弱しい声から察するにかなり衰弱しているのが分かる。
 あまり時間がないと露木・鬼燈(竜喰・f01316)は判断し、速攻で片を付けるため一気に畳みかける覚悟を決める。
 普段ならば、このような手合いには遠距離から撃つのが定石だが、露木はあえて接近戦を誘い込む。

「射撃型でも近接戦闘はやれるのです。接射の恐ろしさを知るがいい!」

 ライフルを二丁、マシンガンを二丁。四丁の銃器をフォースハンドに持ちながら両手にはダークネスセイバーを顕現させる。

「にげ  て!」
『消えろ、猟兵』

『ヴェルディグリース』は全身を群青色に輝くサイキックオーラで纏いながら、露木の誘い通りに超高速で肉薄する。搭乗者を顧みないオブリビオンマシンだからこそ出せる速度で、あの群青色に輝くサイキックオーラも搭乗者の安全を完全に無視し、命を根こそぎ搾り取っている。

「オールレンジ攻撃!いくっぽい!!」

 封印術がエンチャントされた銃弾に加えて、背面のダークネスウイングとダークネスセイバーを駆使し、不意打ちのサイレントヴォイスで一気に勝負を決めるべく露木はアポイタカラを駆けさせる。
 しかし、相手は古の古代騎士型。現在のキャバリアとは製作時の倫理観や概念が異なる。それこそ命の価値さえも。

「あぁぁぁああぁ!!」
『人類は、排除する!』

 爆発的にサイキックオーラが増して、露木が放った銃弾の全てが防がれる。封印術を付与していても、魔弾の猟犬もその全てが命を削り生み出されたサイキックオーラにより防がれてしまった。

「銃がダメでもっ、まだっ!」

 銃弾は通じずとも、両手のダークネスセイバーと背面のダークネスウィングの近接連携攻撃を振るい、『ヴェルディグリース』の装甲を削るが――近接こそが騎士の範囲。
 サイキックオーラは攻防一体の力となり、銃弾を防いだ力が次は猟兵を狩る刃となってアポイタカラへ振るわれ、露木は咄嗟に下がるも片腕、フォースハンドの銃器の全てを切り落とされた。
 たった一瞬の斬撃でアポイタカラの火力は半減以下にまで追い込まれるが、まだ露木は諦めていない。

「置き土産をくらうのです!!」

 このまま挑めばアポイタカラは大破は免れない。置き土産とばかりに後ろに飛び退きながら、サイレントヴォイスを叩き込むと『ヴェルディグリース』は両手と剣を交差しここに来て初めての防御の構えを取る。
 ぎしぎしと、サイキックオーラ越しに機体に損傷を受ける様子を見ながら、サイレントヴォイスの勢いを活かして後退し露木は残った猟兵達に後を託して引いていく。
 データの収集は出来た。あとはこれを仲間に託せば、後はやってくれるだろうと信じて。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ニィナ・アンエノン
【騎兵団〈渡り禽〉】

わー、騎士さんみたい!
キャバリアって色んなのがいてかっこいいよね、今度作ろうっと☆
とりあえず今はあの子を止めなきゃ、と言う事でモード・ギガンティック!
ここまで来たら移動力は半分でいいや、装甲5倍であの剣を【盾受け】したりして団長や英梨ちゃんを守らなきゃね。
後は多喜ちゃんと紅葉ちゃんの方に【援護射撃】してあげちゃおう。
二人から距離を取られないように【制圧射撃】したり、【砲撃】で【地形破壊】して心理的に誘導したりかな?
敵が飛びそうになったら【対空戦闘】でちょっとでも邪魔しなきゃ。
後は団長の指揮に従って撃ったり守ったり、かな?
そんじゃ皆、パイロットちゃんの事はよろしくー☆


ユーニ・グランスキー
【騎兵団〈渡り禽〉】
アレンジ歓迎
あのキャバリアパイロット...タイムリミット付きか..
作戦と陣形を変えるぞ!

攻勢に紅葉、多喜
誘導にニィナ、霧江
指揮妨害に我
とチーム編成
攻勢の二人にビットやレーザーなどで誘導して痛打を与えパイロットを強制排除した後に致命打を与える作戦でいく
我は妨害がメインで敵へ【ハッキング】【ジャミング】で体勢を乱す
団員に向かう致命打や、紅葉君の当て身後逃げられないようにUCを自UC自壊粒子で妨害
抑えてる内に止めをぶち込むよう指揮
渡り禽諸君!捕らわれの君を騎士から救出するぞ!
ニィナフォロー任せた!
紅葉と多喜は攻めて敵を崩せ!
霧江は誘導と止めだ!
支援は我に任せろ!往くぞ渡り禽達よ!


才堂・紅葉
【渡り禽】
「あの子。長くは持たないか……」

「コード・ハイペリア」
真の姿の【封印を解く】事で迦楼羅王超過駆動形態で出力上昇
迫る敵機を【捕縛】し白兵へ持ち込む

方針は三連撃の二つを凌ぎ、三つ目を【見切り】だ
味方の【援護射撃】を利用して敵機の動きを制限し、【気合、野生の勘】で凌ごう
目を慣らした三撃目で勝負
威力が乗り切る前に廻し受け【ジャストディフェンス、グラップル】。完璧な姿勢で威力を大地に【受け流し】たい

後は地面からの反作用を乗せ【カウンター】
「絶ッ」
重力【属性攻撃、重量攻撃】のボディブロー
「破山ッ!!」
【二回攻撃】で逆腕の掌底打ちで多喜さんへと【吹き飛ばし、体勢を崩す】を狙う

「後はお願い!!」


数宮・多喜
【騎兵団〈渡り禽〉】

あの思念……?
マシンに縛られてるけど、
まだ可能性は残ってそうだね!
団長、皆、悪い。
少しバクチを打たせてもらうよ!

まずは紅葉と一緒に前衛を張って、
攻撃の余波ををeinherjarで『盾受け』しながら至近距離まで迫る。
って、手荒いパスだなオイ!
タイミングは合わせるけどさ!
吹き飛ばされてきた敵機にクローを『鎧砕き』でぶち込み、
『ジャミング』と『ハッキング』を仕掛けてパイロットの存在をしっかり「認識する」!
そしたら『咄嗟の一撃』で『耐性を崩す』ように打ち上げながら、
アタシは団長の所へ【縁手繰る掌】でパイロットさんと一緒に生身で転移する。
後のトドメは任せたよ、ニィナちゃん、霧江さん!


霧江・英梨
【騎兵団〈渡り禽〉】

はい、承りました、切なる願いも、ちょっとしたバクチも
-ファンタズマユニット:エキドナよりコアユニットへ、同調率、戦闘深度に移行-
やります

機兵団の一員として私は動きます、ニィナ・アンエノン様と団長様共に騎士型キャバリアをゆうどう
シージキャノンを適度にれんしゃ、【呪詛・呪殺弾】でこちらの意思をおしつけ【存在感】を与えてこちらに目を向けさせます
敵の攻撃に対しては、盾となってくれる方が居ます、いまの私は城壁ではなく、砲台です
余波は虚数障壁とザ・タワーで受けます

数宮・多喜 様と才堂・紅葉様の連携によるコアの引き抜きが成功次第UCを展開
スティンガー ラン シージキャノンを狙撃形態に移行



●囚われた命を救え

「た    す      け    」
『人類は、無用、人類は、排除するっ!』

『ヴェルディグリース』の冷たい声にノイズとして混ざるように少女のか細い声が【騎兵団〈渡り禽〉】の耳に届く。
 誰が聞いたとしても分かるだろう。

「あの子。長くは持たないか……」
「タイムリミット付きか……!」
「でもまだ声が届いてる。マシンに縛られてるけど、まだ可能性は残ってそうだね!」

ユーニ・グランスキー(黒縞瑪瑙の才媛・f29981)を筆頭とし、才堂・紅葉(お嬢・f08859)、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)の二人が、否、この場にいる全員が言葉にせずとも、あの儚き命を救うと決意を固める。
 あの儚き命がなくなる前に、オブリビオンマシンを倒す。両方共やらなくてはいけない難易度が高い任務ではあるが、両方こなしてこそ猟兵だ。

「団長、皆、悪い。少しバクチを打たせてもらうよ!」
「ああ! 作戦と陣形を変えるぞ!」

 数宮の提案に一も二も無くユーニは頷き即興で作戦変更を行う。戦場では巡るましく戦況が変わり、それに応じて作戦変更を行うこともザラだ。

「はい、承りました、切なる願いも、ちょっとしたバクチもやります」
――ファンタズマユニット:エキドナよりコアユニットへ、同調率、戦闘深度に移行――

 途中で合流した霧江・英梨(アイアン・メイデン・f10940)は少女の願いも、数宮の博打もやり遂げるため、即座にユニットを動かし

「わー、騎士さんみたい!キャバリアって色んなのがいてかっこいいよね、今度作ろうっと☆とりあえず今はあの子を止めなきゃ」

 ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)は古めかしくも立派な騎士型サイキックキャバリアである『ヴェルディグリース』の造形に目を引くも、軽い声とは別にやる気に満ち溢れ

「コード・ハイペリアっ! 最初から全力で行きます」

 才堂の迦楼羅王は己の封印を解き、真の姿である超過駆動形態で出力上昇を跳ね上げさせ、それに応じるように数宮のJD-Overedが前に並び立つ。
 攻勢は才堂と数宮。
 誘導にニィナと霧江。
 そして指揮と妨害を兼ねるのは彼らが長だるユーニだ。

「渡り禽諸君! 捕らわれの君を騎士から救出するぞ! ニィナフォロー任せた!」
「はぁーい☆」
「紅葉と多喜は攻めて敵を崩せ!」
「あいよっ!」
「了解っ!」
「霧江は誘導と止めだ!支援は我に任せろ!」
「わかりました」

 全員に指示したユーニはdunkel Onyxの指先を『ヴェルディグリース』へ向ける。

「往くぞ渡り禽達よ!」
「派手にやっちゃおう☆テンプテーション、モード・ギガンティック!」

 号令と共に陣形を整え、開幕でニィナが宇宙バイクを二足歩行ロボットへと変化させ、霧江のシージキャノンと共に景気よく弾丸をぶっ放す。
 二人の弾幕が『ヴェルディグリース』に当たると、猟兵を追いかけていた『ヴェルディグリース』の意識が騎兵団〈渡り禽〉の面々へと向けれる。
 その間も二人は誘導するようにシージキャノンと弾丸を打ち続け、半分が全身を覆うサイキックオーラによって阻まれるが、意識は殺意へと変わり追うのを止めて切っ先を騎兵団〈渡り禽〉へと向ける。

『人類はっ! 排除する!!』

 殺意と共に『ヴェルディグリース』がサイキックエナジーを己の剣に纏わせ実体化させた巨大剣――メラルダの剣にて猟兵達を切り捨てるべく巨大剣を振るう。
 恐るべき速さで右斜めから繰り出される斬撃は一刀のもとに巨大なキャバリアでさえも両断する威力を持っていた。それに対し、才堂は迦楼羅王で右斜めからの斬撃を六尺棍で弾き、左からの切り上げを震える機体と操縦桿を強引に制してニィナの援護射撃の甲斐もあり防ぎきるが、たった二発の斬撃で六尺棍が破損してしまう。

「くっなんて威力っでもっ!!」

 繰り出される三撃目。迦楼羅王の手には武器はない――が拳があり、援護がある。

っ!?』

 強烈な三撃目が僅かにブレ、『ヴェルディグリース』の体勢が僅かに乱れた。
 ユーニが仕掛けたハッキングが『ヴェルディグリース』の回路に過負荷をかけ、更にジャミングでメインカメラにノイズが走り狙いが僅かにだが、ずれたのだ。
 ほんの僅かのずれと体制の乱れ。その絶好の機会を迦楼羅王は見逃さず、完全に威力が乗る前に前に一歩出て廻し受けし、完全に攻撃を地面に受け流す。

 地面には大きなヒビが入り、まともに当たればどれだけの威力が出ていたのかを如実に表すが、防ぐだけは終わらない。地面からくる反作用の威力を拳に乗せ――

「絶ッ」

 重力を纏わせた、機体の重量を込めたボディーブローが入り『ヴェルディグリース』の身体がくの時に降り曲がる。そしてさらなる追撃。

「破山ッ!!」

二回目の攻撃の逆腕の掌底がえぐるように【ハイペリア重殺術・乾坤】が『ヴェルディグリース』の曲がった胴体へと入り、勢いよく吹き飛ぶ。行き先は――数宮が駆るJD-Overedだ。

「後はお願い!!」
「オーライオーライって、手荒いパスだなオイ! タイミングは合わせるけどさ!」

 吹き飛ばされてきた『ヴェルディグリース』に合わせ、クローを抉りこむ。
 咄嗟にサイキックオーラを展開するものの、吹き飛ばされた勢いとJD-Overedのクローを防ぎきれずに装甲が砕け、内部部品が露出する。

『ギッガッ!!』

 ここにきて、初めて『ヴェルディグリース』が苦悶の声を上げる。それは装甲を抉られた痛み――などではなく、装甲の隙間からユーニと数宮の二人同時にハッキングを受け、電脳を犯された苦悶の声だ。
 そして『見つけた』。儚い命の居場所を。パイロットの居場所をはっきりと認識した数宮は螺旋を描くようにクローで貫いた拳をそのまま振りぬき、真上へと吹き飛ばす。

「団長! 飛ぶよ!!」
「ああっ! 来い!!」

 次の瞬間、数宮の姿はJD-Overedから消えていた。そして――同時に『ヴェルディグリース』の要たるパイロットの少女も。
 【縁手繰る掌】は認識した対象を共に任意の場所へと飛ばすユーベルコードだ。
 JD-Overedは乗り手を失い、動かなくなるが『ヴェルディグリース』もまた乗り手を失ってしまう。

『!?!?!? カ、返せっ!! そのパーツを返せぇええええぇぇぇぇぇ!!』
「この子はパーツじゃない!! 後のトドメは任せたよ、ニィナちゃん、霧江さん!」
「はぁい☆」
「わかりました」

 明らかに動きが鈍くなった『ヴェルディグリース』は少女へ手を伸ばすが、勢いのない緩慢な動きではとらえることはおろか、移動すらままならない。
 残った残存サイキックエナジーを使い、パイロットを捉えようと飛ぼうとするが――。

「させるわけがないだろう。悪あがきはみっともないぞ」

 ユーニの冷たい声。それはかつての『ヴェルディグリース』が猟兵達、人類に向けていた声と同じだ。
 ユーニは電脳空間上から解析再現した同効果の事象を放ち、『ヴェルディグリース』の悪あがき、生命力や精神力を消費したテレポートを相殺した。
 完全に打つ手がなくなり、体制が崩れた『ヴェルディグリース』へ向けて霧江がニィナと共に砲身を向ける。

「スティンガー ラン シージキャノンを狙撃形態に移行。コアユニットからファンタズマユニット:テュポーンへ、発砲諸元を修正 狙い撃ちなさい」
「いっけぇぇえーーー☆☆」

 二人から離れたら光の本流が『ヴェルディグリース』を飲み込み――光が収まるころには地面を抉る破壊が残るのみ。
 少女の命を蝕んでいた悪しき騎士は、完全に消滅していた。

「良かった……一か八かだけど、うまくいった」
「そのようだな……助けられて良かったよ」

 数宮の腕の中には、解放された安堵感からか眠る少女の姿があり、ユーニは達成感と満足感を感じて全員に命令を下す。

「無事、輸送部隊をミズガルドまで護衛するまでが任務だ。総員、ぬかるなよ」

 ――了解!
 全員の掛け声とともに、【騎兵団〈渡り禽〉】は他の猟兵達と共に輸送部隊の前後左右へと散る。

 その後、何事もなくミズガルドまでたどり着いた猟兵達は、歓声の声と共に無事、護衛任務を達成するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『魅惑の銭湯プラント』

POW   :    じっくりと、腰を落ち着けて温まろう

SPD   :    様々な湯を反復して楽しもう。

WIZ   :    効率的に、色々入って疲れをとろう。。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ご褒美
 無事、輸送部隊の護衛任務を終えた猟兵達は、これまでの活躍もあり『ミズガルド』からの報酬とは別に新たに見つかった地下の銭湯プラントへと招待されていた。
 銭湯プラントは広く、高さは優に15メートルあり、キャバリアでも余裕で入れる広さだ。
 湯船も大きく、泳げるような温水プールのほかに打たせ湯やジャグジー、百人が入っても余裕があるほどの巨大銭湯などなどが配備されていた。
 探せば望みの銭湯があるかもしれない。
 更には牛乳やコーヒー牛乳などもプラントから自動で生産されており、無料で飲むことが出来る。
 今この時は、闘いを忘れて疲れた体を癒す絶好の機会だろう。
 疲れを取るのも良し、仲がいい人同士、楽しく過ごすのも良し。
 貴方はどう過ごす――?

※今回に限り、担当グリモア猟兵のフローディア・クレセント(真紅の機工姫・f29912)を誘うことができます。誘う場合は、どういうふうに一緒に過ごしたいかをご記入ください。
 銭湯は水着もしくは湯浴み着必須です。ご了承ください。なお、フローディアの水着は赤のビキニです。
 それでは、公序良俗に反しないようお願いします。
露木・鬼燈
温泉プラント?
なるほどそーゆーのもあるのか。
キャバリアに乗ってたから怪我はない。
でも疲労はあるからね。
汗と共に疲労も流させてもらうですよ。
持ち込んだお酒を飲みながらまったりと。
湯に浸かりながらでもへーきへーき。
ほろ酔い気分で上機嫌。
戦闘の反省とかは後日に、ね。
今はこの時間を楽しむのですよ。
で、適度にお酒を楽しんだら湯から上がる。
お酒もいいけど、お腹もすいたからね。
次は食欲を満たすですよ。
お風呂上りはお腹がすくのです。
なにがあるか楽しみっぽい!



●温泉を楽しもう

「温泉プラント?」

 無事、ミズガルドに帰還した露木・鬼燈(竜喰・f01316)はミズガルド住人たちの厚意により、他の猟兵達と共に温泉プラントへと招待される。
 温泉プラントは地下に設置されており、プラントへ通じる階段を下るとそこには様々な温泉への通路と食事処やマッサージ、休憩所などが分かりやすく配置されていた。
 まさに健康ランド的なプラントだ。

「キャバリアに乗ってたから怪我はないけど、疲労はあるからね。汗と共に疲労も流させてもらうですよ」

 ウキウキ気分で持ち込んだ酒を片手にまったりと温泉へと向かう露木。
 露木が選んだ温泉は琥珀色をしたややぬるぬるとした温泉で、闘いに疲れた体を癒すにはぴったりの温泉だ。
 本来ならば人で賑わいそうな温泉プラントだが、今は猟兵達の貸し切りだ。
 露木は悠々と桶に酒を浮かべて――いっぱい。

「は~……美味しいのですよ」

 戦いの反省は後日するとして、今はこの時間を、この極楽を堪能することにした露木。
 適度に酒を飲み、汗を流せばほろ酔い気分で向かうのは食事処だ。この温泉プラントは少量ながらも食料品を生産し、提供が出来るようになっているのだ。

「次は食欲を満たすですよ。お風呂上りはお腹がすくのです。なにがあるか楽しみっぽい!」

 プラントに在住している職員に本日のおすすめを注文すると、出てきたのは海がないにも関わらず、大きな海老や魚が乗せられた絶品海鮮料理だ。

「ん~~♪ これは絶品なのです!」

 材料が何かわからないが、美味ければよし。心身ともに疲れを取り、ひと時の休息を満喫するのであった。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーニ・グランスキー
【騎兵団〈渡り禽〉】
アレンジ歓迎
無事に脅威を倒し護衛も成功
人質も無事で言う事無しだな
たまには骨休みさせてもらおうじゃないか

フローディア君も誘い団員達とゆっくり温泉を楽しむ
可能なら第二章で助けたパイロットも誘う
我はパープルのビキニで入浴
未成年だから葡萄ジュースを飲みつつ紅葉君や多喜に酌をして過ごす
ほい、先ずは一献

ニィナ君が怒られたら慰めてあげたり
探検帰りの霧江君を見つけたら手を降って迎えるよ

こっちだよ!探検楽しかったかい霧江君?
やあフローディア君
仕事上がりで楽しませてもらってるよ?こっちで温まらない?
よしよし。ニィナ君大丈夫かい?
上がったらみんなでコーヒー牛乳を飲んでまったりしようか?


霧江・英梨
【騎兵団〈渡り禽〉】
私は水着の持ち合わせがないので、無難な水着か、湯浴み着を借りてきましょう
お仕事のあとのお風呂は気持ちがいいです…
皆さまも、楽しそうでなによりです

私はこういうところは初めてなので…まんきつしましょう
泡のお風呂、ジェットお風呂 足湯 お風呂探検隊です

たくさんのお風呂をたんのうしたら皆さまのいるお風呂に行きましょう
…お風呂に入りながら飲み物を飲む、そういうものもあるのですね
私は…お風呂の後でフルーツ牛乳なる飲み物が待っていますので…楽しみですね
…マッサージ機もあるのですか? これは見逃せないです


才堂・紅葉
あー、やっと終わった
無事にパイロットさんも救出できて一安心ね
連携も上手く言ったし、初陣としては上々かしら

と言う訳で、赤のビキニで温泉へ
取り敢えずある各種お風呂は、有志と共に一通り制覇を
コンプは義務ですので、

後は東方の国家の仕事で仕入れたお米の酒を熱燗にし、湯船に浮かべて満喫しよう
こう言う温泉は久しぶりなので楽しんで行きたいですね
のんびりと皆と談笑し、またはニーナさん達の騒動を眺めたいですね

「団長さん。有難うございます。マイシスター、お注ぎしますよ」
団長さんに礼を、多喜さんにお酒を注ぎつつ
フローディアさんが来るなら、話の輪に加わってもらいたいですね

「こう言う時間も良いものですね」


ニィナ・アンエノン
【騎兵団〈渡り禽〉】
やっとお風呂だー!
パイロットちゃんも入れるといいけど、こればっかりはお医者さんにお任せだね。
とゆー事で髪を纏めて桶とアヒルちゃん持ってバスタオル巻いて……え、タオルはダメ?
ちぇー、じゃあタオルぽーい!なんて、ちゃんと下に水着着てるから大丈夫!
あ、フローディアちゃん!一緒に入ろー☆って後ろから抱きつきに行っちゃうぞ!回避される気はひしひしとするけど!
わ、あのお風呂おっきい!
ついついばしゃーんって飛び込んだりしちゃったりして。
あ、あの花びらの浮いたお風呂超可愛い!グラビアっぽいポーズ取ってみたり……どう似合う?
さ、次は……む、何か皆に睨まれてる気がする!?
助けてユーニちゃーん!


数宮・多喜
【騎兵団〈渡り禽〉】

いやぁ、良かった良かった。
パイロットの子も気にはなるけど、
まずは温泉を堪能しますか!
なんだいみんなビキニ着てるのかよ?
んじゃアタシもセパレートで……いややめとくか、
ワンピーススタイルの水着で入ろっと。
色が被るとなんか申し訳ないし、なんとなく。

とりあえずは、無いと思うけど覗き対策で
【超感覚探知】でテレパス張り巡らせとくよ……って!
ニィナちゃんはしゃぎ過ぎだろ!
紅葉は紅葉でどっから持ってきたよその酒!
アタシにも少し呑ませろよ!
あ、団長にフローディアさん、やかましくしちまってゴメン……
おとなしく湯船を堪能するよ。
シャワー代わりに打たせ湯、って辺りで霧江さんと出くわしそうだね?



●渡り禽たちの羽休め
 ユーニ・グランスキー(黒縞瑪瑙の才媛・f29981)を筆頭とした霧江・英梨(アイアン・メイデン・f10940)、才堂・紅葉(お嬢・f08859)、ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)の総勢五名の【騎兵団〈渡り禽〉】の一同は皆で和気あいあいと楽し気に笑いながら、温泉プラントへと入っていく。 
 今日は猟兵達だけの貸し切りだ。他の猟兵達も既にプラントの中に入っており、各々好きなように温泉を堪能している。
 
「やっとお風呂だ―!!」

 ニィナが我先にと脱衣場へと向かい、後に続く様に【騎兵団〈渡り禽〉】が脱衣場に入っていく。

「それにしても、パイロットの子は残念だったね。仕方ないといえば仕方ないけど」
「一緒にお風呂に入りたかったなー」

 ユーニとニィナだけでなく、全員あのオブリビオンマシンに囚われたパイロットの少女が気がかりだったのだ。
 可能ならばいっしょに温泉に入り仲良くなりたかったが、フローディア・クレセント(真紅の機工姫・f29912)からその後すぐに通信が入り、衰弱しているため絶対安静との連絡が来たのだ。

「無事にパイロットさんも救出できただけで一安心としましょ」
「そうだね。パイロットの子も気にはなるけど、まずは温泉を堪能しますか!」
「だねー髪を纏めて桶とアヒルちゃん持ってバスタオル巻いて……え、タオルはダメ? ちぇー、じゃあタオルぽーい!」

 ばさりとタオルを投げ捨てるニィナ! アウト―!? 当施設は水着着用もしくは湯浴み着でお願いします!

「なんて、ちゃんと下に水着着てるから大丈夫!」

 投げ捨てられたタオルの下が露になると、しっかりとした水着を着ており実に健全的な絵面になる。桶とあひるさんの準備も万全だ。

 才堂と数宮も率先して脱いだニィナに続き、服を脱いで各々水着へと着替えていく。

「なんだいみんなビキニ着てるのかよ?んじゃアタシもセパレートで……いややめとくか、ワンピーススタイルの水着で入ろっと」

 半数以上がビキニへと着替える中、数宮は色被りするのもなんだしと、諦めてワンピースタイプの水着へと着替える。
 皆が着替える中、霧江だけ服を手にしたまま思い悩む。彼女は水着を持っていなかったのだ。
 だが、ここは致せりつくせりの温泉プラント。もちろん水着や湯浴み着まで完備している。

「私は水着の持ち合わせがないので、無難な水着か、湯浴み着を借りてきましょう」

 こうして全員、水着に着替えていざ温泉へと足を踏み入れ。ニィナが温泉に飛び込もうとするのをユーニが止めて、先にかけ湯してから全員で静かに入る。

 はぁー……。

 誰が零したのか、それとも全員か。疲れた体をほぐす様に温泉の暖かさが身に染みる。キャバリアに乗っているとはいえども、緊張や体は強張り思った以上の疲れがたまるのだ。

「お仕事のあとのお風呂は気持ちがいいです……」
「そうだね。お、あそこにいるのはフローディア君じゃないか。おーい」

 霧江が温泉で柔らかくなり、ユーニがフローディアの姿を見つけると手を振り、何処に行こうか悩んでたフローディアはそのまままっすぐユーニの元へとやってくる。今回はグリモア猟兵である彼女も銭湯プラントへ招待されていたのだ。

「皆はここにいたのね。依頼お疲れ様」
「やあフローディア君もお疲れ様だね。私たちも仕事上がりで楽しませてもらってるよ? こっちで温まらない?」
「そうね。一人で浸かるのも良いけど、折角だしお邪魔させてもらおうかしら」

 豊満な体を包み隠す赤いビキニ姿を惜しむことなく優雅に見せながら、フローディアもまたゆっくりと足先から温泉へと入る。既にかけ湯は済ませており、長い金色の髪もお団子状にまとめられていた。
 そこへすかさず目を付けたのはニィナだ。

「あ、フローディアちゃん!一緒に入ろー☆」

 ニィナはフローディアにとびかかった。
 MISS!
 フローディアは軽やかに回避した。

「一緒にこうして入るだけで我慢して頂戴」
「わぁん、ユーニちゃーん」
「よしよし」

 なんとなく避けられる気がしていたニィナはそのままの勢いでユーニに泣きついたかと思えば、ぱっと頭を上げて視界の先に移る温泉に目をキラキラさせる。
 そこは泳げる温泉プールだ。流れもあり、深さもあるので飛び込むには最適だ。

「わ、あのお風呂おっきい! 行ってきまーす!!」

 返事を聞く前にニィナは温泉プールへと思いっきり飛び込み、遠くから楽し気な笑い声が聞こえる。

「ニィナ君は見ていて元気になるね」
「そうね。少しあの元気さは羨ましくなるわ」
「皆さまも、楽しそうでなによりです。私はこういうところは初めてなので…まんきつしましょう。泡のお風呂、ジェットお風呂 足湯 お風呂探検隊です」

 ニィナに感化されたのか、霧江もまたふらふらと他の温泉に目を輝かせ、温泉探検へと向かう。
 そこへしれっと霧江やニィナよりも早く他の温泉を巡ってきた才堂が戻ってくる。すっかり堪能したのか、満足そうな笑顔で手にはお米の酒を熱燗にしたものが入った桶を持っている。

「ただいま。取り敢えずある各種お風呂は、有志と共に一通り制覇をしてきました。
コンプは義務ですので。やはり仕事の後はお米の酒を熱燗で頂くのが一番ですね」
「ニィナちゃんはしゃぎ過ぎだろ! 紅葉は紅葉でどっから持ってきたよその酒! アタシにも少し呑ませろよ!」
「はい、マイシスター、お注ぎしますよ。温泉で体が温まってる分、お酒が回りやすいので気を付けてくださいね」

 とくとくと才堂はお猪口を数宮に持たせて、熱燗を注ぎ、一杯。良い飲みっぷりに才堂は満足げに笑みを浮かべ、数宮もお返しにと酒を注ぐ。
 あまりのみんなの自由さにユーニも羽目を外す決意を固め――

「よし、折角だし我らも飲もう! 我は未成年だから葡萄ジュースで!」

 何処からか飲み物を数本取り出す。葡萄ジュースだけでなく炭酸飲料や酒なども取り揃えている。流石の団長だ。

「紅葉君や多喜、フローディア君もどうだい?」
「私も貰おうかしら」
「団長さん。有難うございます」
「あたしも貰うよ」
「ほい、先ずは一献」

 ユーニは全員に酒を振る舞い、自分は葡萄ジュースで乾杯し、ゆっくりと飲みながら戦いの疲れを芯の底から取り除いていく。
 そこへ、温泉を堪能してきた霧江とニィナが一緒に戻ってきた。

「あ、ユーニちゃん! 私も飲み物頂戴ー☆」
「……お風呂に入りながら飲み物を飲む、そういうものもあるのですね。私も貰います……。お風呂の後でフルーツ牛乳なる飲み物が待っていますので……そっちも楽しみですね」

 温泉ではしゃいだニィナに、探索し終わって満足げな霧江もみんなの元に戻り、全員で楽し気に酒やジュースを味わい、楽しんでいく。

「こういうのも、いいわね」
「はい、こう言う時間も良いものですね」

 フローディアの言に才堂は感慨深いように頷く。
 普段、グリモア猟兵として皆を運ぶ役割をするフローディアだが、このように皆でいられる時間に思わず内心を吐露し、ユーニが嬉しそうにフローディアに肩を組む。

「なら、これからもっとこういう時間をみんなで作ろうではないか」
「そうね。沢山作れたら、とても素晴らしいと思うわ」

 いつもクールなフローディアだが、朗らかな笑みを零す、その表情にユーニは嬉しくなり、思わず笑みを浮かべ、笑みは伝染していく。
 その後、花のお風呂でニィナがグラビアのポーズを取ったり、ウォータースライダーでやや水着が危ないことになったりもし、やや茹だった身体を冷ますべく全員でマッサージ機を受けながら、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳などを味わう【渡り禽】の面々は優雅に羽を休めるのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月18日


挿絵イラスト