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古き風を感じて

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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「猟兵のみんな、聞こえてるかな? 早速だけど、キマイラフューチャーの世界で事件が発生したみたいなんだ」
 キマイラのバトルゲーマー、双葉・翔(ふたば・しょう)は、VRゴーグルを外してから、軽く皆に頭を下げて。
「キマイラフューチャーの世界、まぁいわゆるサイバーパンクシティの街並み。でも、この街には色んな遺失技術が残ってるんだ」
「みんなが向かう遺失文明には、壁にマイクがくっついている遺失文明があるんだ。そしてその遺失文明とは、そこにささやかな食べ物に関した望みを叫ぶと、それが具体化して出てくる、って言う遺失文明なんだよ」
「このささやかな望み、ってのがポイントなんだよね。お肉が食べたい、って叫ぶと、こんがり焼けた塊肉がぴょこんと出てくるとか、牛タンが出てくるとか……甘いスイーツを食べたいって言うとチーズケーキが出て来たり……とか」
「だから、周りに住む住民達は食べ物には困る様な事は無くて、お気楽に過している様なんだ。自分の趣味に没頭する様に、絵を色々描いたり、音楽を作ったり、ね。でも、それを快く思っていないのがいるんだ……それが、怪人軍団という存在の様なんだ」
「実は元々、その怪人達がこの辺りに住んでいたみたいなんだ。怪人達からすれば勝手に棲みつかれて不法占拠しているキマイラ達が憎くて憎くてしょうがない、と言った事の様なんだけど」
 翔はちょっと頬を掻きつつ。
「ともあれ、キマイラのみんなが怪人軍団に脅かされようとしているから、みんなには怪人集団を退治してきて欲しい、って訳なんだ」
「怪人集団は複数種居る様なんだけど、先陣切ってくるのはもう分かっている。どうやら、イソギンチャクが巨大化した怪人の群れの様だね」
「このイソギンチャク怪人の群れを全て倒せば、次なる怪人が恐らく現れると思う。どれだけ怪人が現れるかは分からないけれど、次々と襲いかかる怪人達を倒して来て欲しい、って事になる」
「勿論、彼ら怪人は遺失文明を奪い返そうとしている訳だから、その場所の前で待ち構えていれば、怪人達の方から襲いかかってくる事になると思う」
 そして、翔はもう一度皆を見渡して。
「連戦になりそうだから、ちょっと大変かもしれないけど、猟兵のみんなならきっと大丈夫さ! 宜しく頼むな!」
 と、微笑みながら送り出すのであった。


幾夜緋琉
 皆様、はじめまして、もしくはこんにちは。幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。

 第六猟兵についても、マスターをさせて頂く事になりましたので、どうぞ宜しくお願い致します。

 今回の依頼ですが、お気楽なキマイラ達の住む遺失文明(食べ物のカテゴリーを言うと、ランダムで食べ物が出てくるマイク)を守る依頼です。
 その遺失文明を奪い返そうと、様々な怪人集団が現れてくる様です……つまり、戦闘シナリオ、という事になります。
 最初の怪人軍団は、イソギンチャク怪人の群れで、数は10匹程です。
 うにょうにょと動く、触手の様な所をしならせたり、体に這わせたり……と、気色悪い攻撃を仕掛けてきます。
 そんなに頭は良くないので、取りあえず対峙したのを攻撃する、という本能だけで行動してくる様です。
 その後に出てくる敵は、後ほど公開されますので、敵陣との戦いをこなしながら、遺失文明を守りきり、それを楽しんで頂ければ、と思います。

 それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『イソギンチャク怪人』

POW   :    テンタクル・テンペスト
予め【触手を振り回しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    ウネウネ・アネモネ
自身の肉体を【ウネウネモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    ポイゾナス・ポリプ
【頭部】から【毒針のついた触手】を放ち、【麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アイシア・オブリオン
遺失文明……浪漫だね、ロジャー!
取り敢えず敵を待ち構えてロジャーと一緒に迎撃するよ。
なんかよく分からない相手だけど、そんな時には……コール・スペシャルパーツ!
専用武装をロジャーに合体させて準備万端!
襲ってくる怪人をやっつけるよ。
さあ、やるよロジャー!
アイツ等全員、ブッ飛ばすんだ!


ウララキラ・アカラカラ
ウララー!話難しくてよくわかんなかった!アハハ!
でも食べたいものいうと食べ物が出てくるのは分かった!
ウララもやってみたい!肉!肉食べたい!

■戦闘
べちょべちょのやつが沢山出てくるなー?
気持ち悪い!美味しくなさそう!悪い事するなら、ウララがブッ倒す!
沢山出てくるならドンドン倒す!簡単!しんぷるいずべすとだ!
グラウンドクラッシャーでドッカーンだ!ウララララー!!
毒は怖いから、毒は気をつける!ビリビリ、痛いし辛い。嫌だー!
あ!建物、大切。壊さないように頑張る!

一緒に行ってる人、みんなきっと強い!
ウララ、邪魔しないように頑張るよ!危ない時は助ける!
肉食べたいから!ウララ頑張る!ウラララー!!


ウド・トラウゴッツ
困りましたね……私、ああいった気色の悪いものはどうにも苦手で。
攻撃は他の方にお任せしてみましょうか。
その代わり、私は皆様の盾となりましょう。存分に力を振って下さいね。

敵の前に出て、注意を引きつけます。
敵の数が多いうちは囲まれないよう気を付けつつ、必要であれば
敵に攻撃→引き剥がして包囲を阻止します。
【無敵城塞】を使用し、仲間への攻撃を庇います。

目障りなものも嫌いです。
うっかり手が滑って頭を切り落としてしまうかも……ふふふ。


佐藤・くおん
別にキマイラの仲間意識ってわけじゃないけど、同族がやられていい気分はしないね
でも!それより!あの遺失文明は!絶対に!守る!(鋼の意思)

「うわっはー、怪人さんうじゃうじゃいるねぇ」
一匹ずつ仕留めてたら時間かかりそうなので【フードファイト・ワイルドモード】を使用
武器である【グルメツール】を使って怪人が振り回してる触手を切り刻んで食べまくる、振り回してて動きも読みやすいからみんなハゲさせる!
戦場を駆け回りながら強化してどんどん食べるスピードを上げるよ
毒針は【野生の勘】で逃げ回りつつ怪人を盾にして回避
「ふはは!僕は【大食い】だぞ!これじゃ全然足りない!」
縦に並んでいる奴らは【串刺し】で一気に片付ける!



うねうね、うねうね。
 目の前で触手をゆらゆらさせながら、猟兵達に威嚇体勢を見せる、【イソギンチャク怪人】。
 それは一体だけでなく、10体もの数が密集し、うねうねしている。
 その光景に佐藤・くおんは。
「うわっはー。怪人さんうじゃうじゃいるねぇ」
 と、異質な光景に苦笑する。
 しかし、苦笑する事無くその気色悪い動きに、明らかな不快感を抱くのはウド・トラウゴッツ。
 近づきつつあるうねうねを一瞥すると。
「困りましたね……私、ああいった気色の悪いものはどうにも苦手なのです」
 でも……こうして猟兵として此処に来たからには、アレは倒すべき相手。
 彼らから、ここにある遺失文明を守らなければならない。
「それにしても、遺失文明か……これは浪漫だね、ロジャー!」
 アイシア・オブリオンが、自作ガジェット『ジョリー・ロジャー』に呼びかけると、それに呼応するロジャー。
「おお、それすごいな! でも、仕組み良く分からんない。いや、翔の遺失文明の話すら難しくてよくわかんなかったんだ! アハハ!!」
 大いに笑いつつ、ぐっと拳を握りしめ。
「でも食べたいもの言うと食べ物が出てくるのは分かった! ウララもやってみたい! 肉!! 肉食べたい!!」
 そんなウララキラ・アカラカラに、くおんは。
「そうだね。別にキマイラの仲間意識ってわけじゃないけど、同族がやられていい気分はしないよ。でも、それより! あの遺失文明は、絶対に! 守る!!」
 それは何よりも強い意志で、拳を握りしめるくおん、そしてウドも。
「そうですね……取りあえず、攻撃は皆さんにお任せします。その変わり私は皆様の盾となりましょう……存分に力を振るって下さいね」
「りょーかい!! それじゃ行くよロジャー! まずはこれだ、コール・スペシャルパーツ!!」
 声高らかに宣言すると共に、ロジャーに舞い降りた武装は、重そうな剣。
 ぬめぬめしているから、その滑りを越える重さでぶった切る、というロジャーの答えだろうか。
 とアイシアが武装をコールしている間に、猟兵達と共に、ウララキラがぱぱっ、とイソギンチャク怪人の群れに特攻する。
 そして、合わせる様にウドも群れに突入。
 ……イソギンチャク怪人達は、触手をぶんぶん振り回したり、頭部の部分から毒針を射出したり、ぶよぶよの身体で伸縮して攻撃を回避したり。
 とは言え、連携する事の無い彼らのそれら攻撃を、無敵城塞を使ったウドは完全に防御する。
 そして、イソギンチャク怪人の回転触手、一つをひっつかみ。
「目障りですね……うっかり手が滑って頭を切り落としても……文句は言わないで下さいね? ふふふ」
 怪しく微笑むと共に、その触手をぐっと引き寄せる。
 そして、体勢を崩した怪人は、地面にねちゃっ、と倒れてしまう。
 その擁しは、地面に這いつくばるイソギンチャク……一層気持悪い。
「気持ち悪い! それに美味しく無さそう! でも悪い事するなら、ウララがブッ倒す!」
 と、それら攻撃を素早い動きで回避。
「さぁ、ドッカーンだ! ウララララー!!」
 敵陣中央でハイジャンプ、グラウンドクラッシャーで上から押し潰す一撃。
 それで、完全にぐちゃっと潰れた一体目。
 そして再度ハイジャンプし、ウドの横に戻るウララキラ。
「やっぱり一匹ずつ仕留めてたら時間が掛かりそうだ」
「そうだね! さあ、やるよロジャー! アイツ等全員、ブッ飛ばすんだ!」
 とくおんとアイシアは頷き、二人も戦線へと加わる。
 暴れるイソギンチャク怪人を、スペシャルパーツの重剣で押し潰し、振り回す触手には。
「ふはは! 僕は【大食い】だぞ! これじゃ全然足りない!!」
 と、グルメツールを使ったくおんが、その触手を切り刻みながら【フードファイト・ワイルドモード】で喰らい尽くす。
 イカ刺しならぬ、イソ刺しの味はやはり微妙。
 だが、自分の身体を食べられたイソギンチャク怪人は怯んだのか……余り、触手攻撃をしないようになる。
 ……でも、怯んだイソギンチャク怪人に。
「ウラララー! ほらどうした! 沢山いるからドンドン倒す! 簡単! しんぷるいずべすとだ!!」
 笑いながら、ウララキラじゃどんどんと斬り込んでいき、イソギンチャク怪人を叩き潰す。
 そしてウドは、鉄壁の守りで以て仲間を庇い、有効打を与えられる間も無い。。
 そんな猟兵達の連携の動きの前に、イソギンチャク怪人10体は、瞬く間に討ち倒された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ティラノサウルス怪人』

POW   :    ザウルスモード
【巨大なティラノザウルス】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ティラノクロー
【鋭く長い爪】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    学説バリエーション
対象の攻撃を軽減する【羽毛モード】に変身しつつ、【体から生えた鋭く尖った針のような羽毛】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


そして、イソギンチャク怪人の全てが崩れ墜ちた後。
 ……遠くの方から、地へと轟く咆哮。
『ガルゥォオォオオ!!!』
 血走る眼、獰猛な牙、そして両手には、鋭すぎる爪の怪人『ティラノサウルス怪人』が、猟兵達に向けて近づいてくる。
「そいつは『ティラノサウルス怪人』だ! その爪の攻撃は結構な威力だから、油断するなよ!」
 翔の叫び声が聞こえ、猟兵達は次なる怪人へと対峙した。
アイシア・オブリオン
ティラノサウルス怪人……強そうだけど、負けないぞ!
まずはウネウネ怪人用武装からコール・スペシャルパーツ!
換装合体だよ、ロジャー!
準備完了したら前に出るよ!
君も中々硬そうで速そうだけど、私のロジャーだって負けてないんだからね!
しかもロジャーはおっきいんだ、参ったか!
とか言いながらガンガン攻撃していくよ。
気持ちで負けたら終わりだからテンション上げていかないとね!
……まあ、九割九分九厘くらいは本気なんだけど。
見切りとダッシュで避けられるものは避けつつ、避けちゃいけない場面ではプロテクトシールドのオーラ防御も活用。
守って、ロジャー!
カウンターを狙えるようなら一撃。
あとは仲間の攻撃の助けになればいいな。


ウララキラ・アカラカラ
うおおー!!凄い声だ!!大きいトカゲ!!
でも食べるトコあんまりない。ガリガリ!みかけだおしだ!
ウララは強い!沢山食べてるから、絶対負けない!!

■行動
さっきのぬるぬるよりきっと強い!それは分かる!今度は一発じゃ倒せない!
だからウララはウララがされたらいやなこと!動きにくいジャラジャラだ!
ドラゴニアン・チェイン!ぶっ倒すって気持ちをぶつけてドッカーン!それからジャラジャラでうぎーって!嫌な気分にさせる!
動きにくいなら、他のみんなも戦いやすい!ウララは今回はおたすけだ!
ジャラジャラで繋がったから、走り回って、お前を邪魔してやる!ウラララー!!


佐藤・くおん
【SPD】を選択

これはかーなーり手ごわいね、ザウルスモードは危険 命中重視の鋭く長い爪なら一撃死はないと判断
味方の庇う行動は自分に使わないように宣言
できれば【装甲をパージ】させるように素早く動き回って挑発、【鋭く長い爪】を食らったところで【ガチキマイラ】を使うよ!【野生の勘】が働くなら致命傷は避けるように
爪攻撃を食らったらそこで片腕をがっちり掴む
「肉を切らせて骨を断つ…ってね!(滝汗) 片腕もらったァ!」
一撃に力を全集中、噛みつき攻撃で腕ごと食らい体力回復
以後は攻撃を食らわないように攪乱と援護に徹するよ
「あー疲れた…味はともかく、あんまり戦いたくない相手」



「うおおー!! 凄い声だ!! 大きいトカゲ!!」
 新たに現れた『ティラノサウルス怪人』を前に、目を煌めかせているウララキラ・アカラカラ。
 巨大、尚且つ強力な相手、という事もあり、戦うべき相手としては、十二分に楽しそうな相手、という気持ちが勝る。
 そんなウララキラの興奮を尻目に、佐藤・くおんは額に汗を滲ませて。
「これは、かーなーり手ごわいね。ザウルスモードは特に危険。逆に言えば、命中重視の鋭く長い爪なら一撃死はない、かな?」
 と、敵の具合を観察、それにアイシア・オブリオンも。
「そうだね! 確かにティラノサウルス怪人……強そう。だけど、絶対に負けない! さあロジャー! ウネウネ怪人用武装から変更だ! コール・スペシャルパーツ!! 換装合体だよ、ロジャー!」
 と、声高らかに宣言。
 それに呼応して現れたのは、100センチ程の、銀色に鈍く輝く剣状のパーツ。
 その輝き様から、斬れ味は鋭そうに見えるが……実のところは、果たして。
 そんな猟兵達を前にした、ティラノサウルス怪人は。
『グルゥゥゥ!!』
 獰猛な啼き声と共に、猟兵を威嚇。
「強そう! でも、食べるトコあんまりない。ガリガリ! みかけだおしだ! ウララは強い! 沢山食べてるから、絶対負けない! いっくぞー!!」
 と、ティラノサウルス怪人の懐に突撃。
「さっきのぬるぬるより強い! だから今度は一発じゃ倒せない! だからウララがされたら嫌な事で行く! 動きにくいジャラジャラだ!!」
 金色の瞳をキラリと輝かせたかと思うと、足元にドラゴニアン・チェインを放つ。
 二人を繋ぐ、オーラの鎖。
 しかし、ティラノサウルス怪人は、その巨体を左に、右に、と振り回して、そのチェインを振りほどいてしまう。
 でも、その隙を突いて、くおんが連携し、別サイドから素早く接近。
 ……しかしティラノサウルス怪人は、その方向にティラノクロー。
 鋭くも長い爪が、くおんの身に爪痕を遺す……が、唇をぐっと噛みしめ。
「肉を切らせて骨を断つ……ってね! 片腕、もらったァ!!」
 ガチキマイラにて、ティラノサウルス怪人の片腕を深く抉り、噛みつく。
 ……ただ、流石にティラノサウルスの強靱な肉体は、それでもげる程柔ではない。
 ティラノサウルスは地を轟かせる方向と共に、噛みつかれた腕を、くおん諸共地面に叩きつけ、噛みつきから抜け出す。
 そして、アイシアは。
「君も中々硬そうで速そうだけど、私のロジャーだって負けてないんだからね! しかもロジャーはおっきいんだ、参ったか!!」
 ロジャーを自慢する様に言いながら、ハイテンションで怒濤の如く攻め込む。
 先ほどのコール・スペシャルパーツで召喚した鋭い剣を一閃。
 斬れ味は確かに素晴らしく、硬い装甲の足元に深い傷痕をかっ裂く。
『ギャグゥウゥ!!』
 ティラノサウルス怪人の叫び声が、一度苦痛に染まる。
 しかし、まだ僅かな傷を受けたのみ……すぐにその方向は、猟兵達を倒すべく、獰猛に轟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

出水宮・カガリ
ん。あれほどの猛攻でもまだまだ元気か。
では、カガリ達にも付き合ってくれるな?

局所への攻撃は他の仲間に任せる
カガリは壁として盾をぶつけるくらいしかできないからな
懐へ飛び込むなら、使えそうなら使ってくれ
【錬成カミヤドリ】で複製した【鉄門扉の盾】を、怪人の気を散らすように視界の端でちらつかせながら、不規則に顎へぶつけていくぞ
【怪力】付きの【鎧無視攻撃】として、思いっきり行く
焦れて装甲を解除した時が好機だ
盾を集めて進行方向に並べ、突進してきた怪人を吹き飛ばす



そんなティラノサウルス怪人の獰猛な一撃。
 さっと、錬成カミヤドリにて生成した鉄門扉の盾にて壁となり、立ちふさがるは、出水宮・カガリ。
「ん……あれほどの猛攻でもまだまだ元気か。では、カガリ達にも付き合ってくれるかな?」
 微かな微笑みと共に、ティラノサウルス怪人の懐へ潜り込む。
 そして……怪力のついた鎧無視攻撃を、その顎下から突き上げる様に叩きつける。
 視界外からのその一撃は流石に不意を付いた様で、そのままティラノサウルス怪人は数歩、後ずさる。
 ……だが、直ぐに更なる怒りと共に、装甲を一つパージした後、反撃のティラノクロー。
 一際スピードアップしたその一撃が、カガリの身を傷つける。
 だが、こちらは確固たる意志で踏みとどまる。
 そして仲間の猟兵達に向けて。
「カガリは壁として動く。主たる攻撃は任せたぞ!」
 と攻撃を依頼しつつ、先程錬成カミヤドリにて生成した鉄門扉の盾を、仲間たちの進行方向に向けて並ばせ、防御陣を築いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウララキラ・アカラカラ
う~~~やっぱりジャラジャラダメかー!
ウララもあんまり得意じゃない!失敗だ!
やっぱりドッカーンだ!こっちが早い!ラクショーだ!ウラララー!!

守ってくれる壁がいっぱい!ここに隠れて、飛び出てドカーン!
ドカーンてしたらまた隠れる!チクチクだ!
ウララは強いから分かる!あのトカゲ、まだ沢山強い!
ウララは痛いのは嫌いだ。だからトカゲの痛いの、絶対受けない!
天才だからなー!避けてドッカーン!避けてドッカーンだ!

でも悔しい。ウララ一人じゃ倒せない。
だから皆!ウララは頑張る!ウララが頑張れば、皆も頑張れる!
ウララはもう一人じゃないぞ!猟兵だからな!ウララララー!


アスティリア・モノノフィシー
うーん、ティラノサウルス怪人ですか。いいなあ、あのウエスト…
っと、スタイルを羨ましがっている場合じゃないですね。

私は距離を取りつつユーベルコード【千里眼射ち】を使用します。
できれば片足を狙って攻撃。
あの体型だから片足上手く狙ってバラン崩すことができたら有利かなって思うんです。

相手の間合いい入らないように常に距離を取りながらロングボウや愛用拳銃のSRPで遠距離攻撃です。正直あの爪に当たったら痛そうですから。

上手く相手の攻撃を受けずに拳銃による攻撃がハマったら隙を与えずに連射していきます。
「うちのお転婆お姫様の遊び相手には丁度いいかもですね」

お転婆お姫様こと拳銃SRPを撫でながら常に状況を観察です



「う~~~、やっぱりジャラジャラダメかー!! ウララもあんまり得意じゃない! 失敗だ!!」
 拳を握りしめて、悔しそうに叫ぶウララキラ。
 でも、すぐに気を取り直して。
「やっぱりドッカーンだ! こっちが早い! ラクショーだ! ウラララー!!」
 と拳を突き上げ、再度ティラノサウルス怪人に向けて殴り掛かっていくウララキラ。
 仲間達の背後に潜み、不意を突いた形で接近。
 そして不意を突いた強烈なグラウンドクラッシャーの一撃をドカン、と叩き込んだ後、又身を潜める、そんなヒットアンドアウェイの作戦。
「ウララは強いからわかる! あのトカゲ、まだ沢山強い! ウララは痛いのは嫌い。だからトカゲの痛いの、絶対受けない! 天才だからなー! 避けてドッカーン! 避けてドッカーンだ!!」
 不敵、かつ豪快に笑みを浮かべたウララキラ。
 その一方で、後方から様子を伺っていたのは、アスティリア・モノノフィシー。
 敵の強さ、というよりは……その身体、特に、異常なまでに引き絞ったウェストに視線を向け。
「……うーん、いいなぁ、あのウエスト」
 苦笑しつつも、ウララキラや、他の猟兵達の戦う姿を見て。
「……っと、スタイルを羨ましがっている場合じゃないですね」
 と気を取り直し。
「うちのおてんばお姫様の遊び相手には丁度いいかもですしね」
 と、拳銃SRPの銃身を撫で、そして少し離れた所から所から【千里眼射ち】にて、その片足を狙い澄ます。
 その一撃は、ティラノサウルスのバランスを大きく崩し、その場へと転倒させる。
 そして転倒した所に、再度ウララキラが。
「ウララは頑張る! ウララが頑張れば、皆も頑張れる! ウララはもう一人じゃないぞ! 猟兵だからな! ウララララー!!」
 と飛び上がり、その頭部に渾身のグラウンドクラッシャー。
 顔への一撃に、グォォォ、と苦悶に、地面へ悶えるティラノサウルス怪人。
 そして悶える怪人に対し、更なる連射で手、足、身体……と攻撃していくアスティリア。
 他の猟兵達も、更なる猛攻で以てティラノサウルス怪人を追い詰め……そして、数十分の激しい戦闘が繰り広げられ。
「行くぞ、ドッカーンだ!! ウラララー!!」
 と、アスティリアの補助攻撃を受けながら、渾身の一撃をその胸へと叩き込むと……ティラノサウルス怪人は、完全に崩れ墜ちるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『遺失文明お楽しみ会』

POW   :    体力に任せてひたすら遊ぶ

SPD   :    テクニックを駆使する

WIZ   :    遺失技術で楽しむ面白いアイデアを考える

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


そして、ティラノサウルス怪人を倒した猟兵達。
 ……追撃の手は現れず、どうやら……脅威は去った様である。
「みんな、お疲れ様! 敵は一掃出来た様だよ!」
 と猟兵を労う翔。
「それじゃみんな、お待ちかね、だよね? これが、その食べ物が出てくるマイクさ!」
 と、指指した先には、壁にくっついたマイク。
 ……姿形だけで言うと、何ともシュールな光景ではあるが……これにささやかな食べ物に関した望みを叫ぶことで、キマイラ達は具体化した食べ物を面白がって食べるという不思議なマイク。
「それじゃ、みんな、折角だし試してみようよ!」
 と、笑うのであった。
アスティリア・モノノフィシー
折角の遺跡文明のマイク!
何も考えずにひたすら遊ぶしかないと思います。

食べ物ってことですし、ケーキは出てきますよね?
いちごのショートケーキでこの遺跡の腕を確かめるとしましょう。

うーん、この大きくて真っ赤で艶のあるいちごは堪りませんね。
持って帰ることが出来たらお友達に持っていくのになあ。

持っていないならば私がその分ひたすら食べないとですね。

ところで、ショートケーキに合う紅茶は出てこないでしょうか?
お洒落なカップで優雅にティータイムといきたいときろですね。


出水宮・カガリ
※絡み歓迎
無事に怪人達を駆逐できたようで何よりだ
…そういえば、キマイラフューチャーの文化を目にする事はあっても、カガリが使う機会はあまり無かったような

食べ物に関する。ささやかな。
んー…………(マイクの前で不動のまま長考・動かざること城門のごとし)
…こたつで食べるあいすが、うまいと聞いた
ここにこたつは無いと思うが、あいすはあるのだろうか
「あいすが食べたい」と言えばいいのか 試してみよう
氷塊が出てきてしまったらまあ、それは、それで



「ふぅ……無事に怪人達を駆逐出来たようだな、何よりだ」
 と汗を拭い、息を吐く出水宮・カガリ。
 その横でアスティリア・モノノフィシーも。
「そうですね、本当皆さん、お疲れ様でした……という訳で、これこそが本番ですね」
 くすりと笑い、壁から飛び出たマイクに苦笑。
 ……確かに壁からマイクという姿は、かなりシュールな事この上無い。
 でも、これも一つの、キマイラフューチャーの文化の一つなのは間違い無い訳で。
「……そういえば、キマイラフューチャーの文化を目にする事はあっても、カガリが使う機会はあまり無かったような気がする」
「ええ、私もそう思います! でもこのマイクに向けて喋ると、望む食べ物が出てくる……って話でしたよね?」
 と小首をかしげると、翔が。
「そうさ! まぁ、百パーセント、期待する物が出る、って訳じゃない様なんだけど。ほら、取りあえずはやってみようよ!」
 苦笑しつつ、マイクの前へ促す翔……そしてカガリが先ずは前へ。
「食べ物に関する、ささやかな願い、か……んー……」
 ……マイクの前で、暫し考えるカガリ。
 かなり長時間考え続けるカガリに、アスティリアが。
「えーっと……先にいいかな?」
 と、苦笑。
「ん、ああ、すまん。先にどうぞ」
 と一端マイクの前から離れ、アスティリアが代わる。
 そしてアスティリアは。
「食べ物、ってことですし、ケーキは問題ないですよね? それじゃ、イチゴのショートケーキ、くっださいな!!」
 マイクに向けて叫ぶアスティリア。
 ……微かにマイクが輝いたかと思うと、ピー、ガガガガ……という音を出す。
 そして……チーン、という鐘の音が響いたかと思うと、マイクの下の所から、バタン、と出てくる、イチゴのショートケーキ。
「凄い……本当に出て来た!」
 目を輝かせるアスティリア……イチゴは真っ赤で、とても艶があり、とっても美味しそう。
「イチゴのショートケーキなら、もう一つ欲しい所ですね……オシャレなカップで、優雅にティータイムといきたい所ですが」
 と、又マイクに話しかけると、出て来たのは……お茶。
「まぁ……これはこれで良いかもしれませんね。それではカガリさん、考えは纏まりましたか?」
 と、イチゴのショートケーキとお茶を手にし、マイク前を明け渡すアスティリア。
 こくり、と頷くカガリは、マイクに向けて。
「あいすが食べたい。こたつにあいすが、至上と聞いた」
 と話しかけると……同じように、ガタガタ音を立てて、出て来たのは、ブルーハワイのかき氷。
 ……流石にコタツはこの場には無いけれど、かき氷はかき氷で美味しい氷菓の一つな訳で。
「ふむ……中々、面白いな」
 と、かき氷をシャクシャクと、口に運ぶのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エウトティア・ナトゥア
【エウトティア・ナトゥア】
琥珀川・れに(f00693)殿に着いてきたのじゃ!

これに話しかけたらいいのじゃな?

(キマイラフューチャーの自然公園出身で故郷のマンガ肉が大好物)

マ=ンガ肉じゃ!故郷の大岩を3・3・7拍子でコンコンコンすると収穫できるこんがりマ=ンガ肉を要求するのじゃ!
と、マイクに向かって熱いシャウトで要望を挙げます

出てきたお肉を両手に持って頬をパンパンに膨らませてモキュモキュ頬張ります
「もぐ、もぐもぐもぐ、もぐもぐ」(マニトゥ、久しぶりのマ=ンガ肉じゃ。沢山食べるのじゃぞ)

(「野生の勘」で泣いている琥珀川殿を見つけお肉を差し出す)
どうしたのじゃ?美味しい物を食べて元気出すのじゃ!


琥珀川・れに
食物に関する願いを叶えるという噂を聞いて
アレン
エウトティア
ゲンジロウとやってきた
※皆今日中にプレ送る筈

「こういうアイテムは昔話にあるがまさか未来都市で出会うとは」

「僕は言うのは後でいい。皆が先に言うといいさ貴族は食事でがっつかないものだからな(ウインク」

マイクへはこっそり
「亡くなった母の…手料理」

成功なら「ああ…おいしい。そうだアレン人形劇をやってくれ。食事にはショーが合う」
人形劇を聞きながら静かに泣かせてくれ

不可なら「(ふっきれた様子で)じゃあフレンチをめいっぱい!」
人形劇を見ながら「いつだって今を生きる気力は食べ物から来る…」(遠い目

アドリブ自由!僕の誘いに乗ってくれた皆を楽しませてくれ


ゲンジロウ・ヨハンソン
琥珀川・れに(f00693)と達とともに噂を聞きつけ遊びにきたぞぃ。

皆の衆は怪人退治お疲れさんじゃ。
どうやら遊ぶ気力も残っとらんようじゃし、わしらがその分楽しませて貰おうかのぅ。
と、すでに疲労困憊の猟兵達には労いの言葉を。

POW:体力に任せてひたすら遊ぶ

しっかしけったいなアイテムもあったもんじゃのぅ。
マイクで告げたもんを出してくれるんか。

そうじゃのぅ、ちとこの文明の限界も気になるし小難しいものを頼むかの。

わしが以前、建設現場でバイトしとった時に社長の奥さんがふるまって
くれた豚汁じゃ。あれがまた食いたいのぅ。
これで何も出んかったらTボーンステーキでも頼んでもしゃもしゃするわい。


アレン・カーディス
レニー(f00693)さん達と
良ければ翔さんも一緒に

ふむ、これが……
何とも不思議なマイクだね
(暫くマイクを見た後)
みんなは何を食べたいかい?

私はがっつりと肉が……あぁ、飲み物も欲しいね
食べ物ばかりだと喉も乾いてしまう

ふむ、貴族も大変なのだね

(翔のVキャラを見て)
バーチャルキャラとは興味深い
翔さん、人形劇の参考に少しその子のことを聞いても良いかい?


(出てきたものをぱくり)
うむ、美味い
誰かと食べるのは良いものだね


では、美味しいもののお礼に一つ
演目は『きょうはなんのひ?』
手紙から始まる幼い双子のちょっとした冒険物語
最後は家で誕生日パーティ
不足役は魔法具で補う

レニーさんの涙は気付かないふり

アドリブ歓迎



と、先の二人が美味しそうに食べているのを見ながら……興味深そうにマイクを凝視するは琥珀川・れに。
「これが、望んだ食べ物が出てくるマイク……こういうアイテムは、昔話には良く聞くけれど、まさか未来都市で遭う事になるとはね」
 と、そのマイクに笑うと、アレン・カーディスも。
「これが……確かに何とも不思議なマイクだね。やはりこれもロストテクノロジーだったりするのかな?」
 と、翔に向けて尋ねる。
「まぁ、ある意味ロストテクノロジーの一つ、かもしれないね。原理も何もかもが分かって無いし。でも分かって居るのは、食べ物の要求をすれば、同じような物が出てくる、というものなのは間違い無いんだ」
「それは面白いね……そうだ、みんなは何を食べたいかい?」
 とアレンが問いかけると、れには。
「ん、僕が言うのは後でいいよ。皆が先に言うといいさ。貴族は食事でがっつかないものだからな」
 ウィンク一つで仲間達を促すと、アレンも。
「ふむ、貴族も大変なのだね。私も後で良いよ、取りあえず……エウトティア、やってみるかい?」
 と、そっと背中を押すと、エウトティア・ナトゥアは目をキラキラさせながら。
「わしからでいいのじゃな! れに殿、連れてきてくれて感謝なのじゃ!」
 と言いつつ、マイクの前へ。
 ……壁から出たマイクをツンツン突きつつ。
「これに話しかけたらいいのじゃな?」
 と。
 そして翔とれにが頷き、すーっ、と深く息を吸った後。
「マ=ンガ肉じゃ! 故郷の大岩を3・3・7拍子でコンコンコンすると収穫できるこんがりマ=ンガ肉を要求するのじゃ!!」
 全身全霊の気持ちを込めて、マイクに叫ぶエウトティア。
 ……暫し機械音が鳴り、そして……何だかこんがりした匂いが香り始める。
 そして、ガチャン、と出て来たのは、焦げ目のしっかり突いた、骨にブッ刺さった正しく『マ=ンガ肉』。
「おお、本当に出て来たのじゃ! 中々上手そうじゃの!」
 満面の笑みで、そのマ=ンガ肉を手にするエウトティア。
 そして、お肉を両手で持って、頬をパンパンに膨らませてモキュモキュと頬張るエウトティア。
「もぐ、もぐもぐもぐ、もぐもぐ」
 食べてるから何を喋っているか良く分からないけれど、とっても満足そう。
 それにゲンジロウ・ヨハンソンが。
「ふむ……しっかしけったいなアイテムもあったもんじゃのう。マイクで告げたもんを出してくれるんか」
「そうだね。がっつり肉か……私もがっつり肉。あと、飲み物も欲しいね。食べ物ばかりだと喉も渇いてしまうしね。お先にいいかな?」
「うむ」
 とアレンが次にマイクの前に立ち……肉を要求。
 ……すると、今度出て来た物は、ジュージューと湯気を立てているステーキ。
 飲み物も欲しい、というのが、湯気を立つもの、と曲解してしまったのだろうか……。
「ふむ……では、一口」
 と、取り出したるフォークで、ステーキ肉を頬張る。
「……うむ、これはこれで美味い。翔君もどうだい? そこのバーチャルキャラと一緒に」
「いや、バーチャルキャラは、僕と一心同体だし……」
 苦笑する翔にアレンは。
「そうなのかい。それじゃ折角だし、人形劇の参考に、少し話を聞いてみても良いかい?」
「え? ああ、それは勿論!」
 笑みを浮かべ、アレンに嬉しそうに語る翔。
 ……そして、エウトティアとアレンが美味しそうに、出て来た物を食べているのを見て、れにが。
「それじゃ……ゲンジロウ、どうぞ」
 と勧める。
「分かった。折角じゃし、この文明の限界も気になるし、小難しいものを頼んでみるかの? わしが以前、建築現場でバイトしとった時に、社長の奥さんがふるまってくれた豚汁を食いたいのぅ、どうじゃ?」
 と、中々難しい物をリクエストするゲンジロウ。
 ……マイクは何度か瞬いた後……熱々の豚汁を出してくる。
 ただ……豚汁ではあるが、それが思い出の味そのものかと言うと……。
「流石に、おふくろの味は……ん? 中々、凄いのう」
 思い出の味に、かなり似た豚汁の味。
 ……完全ではないものの、どうやらそのマイクは思い出の味も再現出来る様で。
 そして、ゲンジロウの注文がほぼ想定通り、だと認識したれには……そっとマイクに近づいて。
「亡くなった母の……手料理を……」
 要求した料理は、思い出の料理。
 ……何を、という要求ではないものの、れにの言葉に暫く稼働音が聞こえた後……ささやかな家庭料理が現れる。
 それを一口……思い出の味が、脳裏に浮かぶと……自然と、涙が零れてくる。
「……ああ……おいしい。そうだ、アレン。人形劇をやってくれないか? 食事には、ショーが合うしね」
 と、れにの言葉に仰々しく頷き、アレンが。
「では、演目は『きょうはなんのひ?』。手紙から始まる、幼い双子のちょっとした冒険物語だよ」
 と、人形を呼び出し、仲間達の前で演じ始める。
 それを見ながら、れには……静かに隠れて、涙を零すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月06日


挿絵イラスト