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平和でお菓子な国で最強のアリスナイトになる方法

#アリスラビリンス #猟書家の侵攻 #猟書家 #機甲戦乙女ロスヴァイセ #アリスナイト

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 少女は悩んでいた。
 アリスナイトのパティ。本来はその想像力の限り無限の潜在力を持つと言われるアリスナイトであるはずの彼女は、しかしお菓子でできた不思議の国で、守る者ではなく『守られる者』として暮らしている。
 お菓子の好きな愉快な仲間達に守られて。

「むむむむむ……発動『アリスナイト・イマジネイション』!!」
 呻き声と共に想像を働かせて必死に発動したユーベルコード。その身に現れるのは無敵の鎧、美しい銀色に光り輝き、凶悪な棘を肩甲や篭手に纏わせ、全身をしっかりと覆い、象嵌するようにそれを飾るのは飴細工のようでステンドグラスのようなカラフルな――、
「あれ、この飴細工の部分から狙撃されない?」
 がしゃこーん。
「ぎゃー!」
 ざんねん!
 想像力に疑念が生じたことにより、パティは崩れてきた自分の鎧に押しつぶされてしまった!!
「いてててて!!」
「大丈夫?」
「大丈夫痛いし重いけど!!」
 ユーベルコードを解除して鎧を消し、立ち上がるパティ。
「しかし……強いってなんだー! わーかーらーなーいー!!」
 そう。
 パティには何よりも。
 経験が足りなかった。

「というわけで戦闘訓練……ウォーゲームによってアリスナイト・パティの想像力を補強しユーベルコード『アリスナイト・イマジネイション』を支障なく使えるようにすること、そして彼女の護衛を頼みたい」
 集まった猟兵達に仙道・十来がそう説明すると、疑問の声が飛ぶ。
「護衛?」
「ああ、彼女はオウガ・フォーミュラに従う幹部『機甲戦乙女ロスヴァイセ』に狙われている。今は制御できていないが膨大な想像力を持つために、強力なオウガになる可能性を秘めているので一回とりあえず殺そうと」
「雑!?」
「だが数撃たれると当たる可能性のある策なのが厳しいところだ。そして『機甲戦乙女ロスヴァイセ』はアリスナイト・パティの狙撃に特化したユーベルコードを使用し、確実に彼女を殺そうとしてくる」
 いろんな意味で数撃ちゃ当たるを徹底した敵である。

「ともあれ、彼女のいる不思議の国は、まだアリスナイトの力を使いこなせない彼女をかくまうことができるだけあって平和な国だ。だがそれゆえに、彼女にはその想像力を形にできる『戦闘経験』が圧倒的に足りていない」
 アリスナイトの使うユーベルコードはその想像力にのみ縛られる。つまり、本来ならば現実に即している必要はないのだ。
 だが、想像するにも結局は材料が足りない。そして想像力に疑念を持たなくて済むための、つまり想像力を補強するための『知識と経験』が足りないのだ。
「もちろん実際の戦闘でなくて構わない。この不思議の国はお菓子の国……『戦いごっこ』が出来るような不思議なお菓子もある」
 ポップコーンの弾丸だったり、パイの手裏剣、飴細工の剣――もちろんチーム戦がしたければ喜んで愉快な仲間達が参戦してくれることだろう。
 ここで『アリスナイト・イマジネイション』を万全に発動できるようにすることで、パティには来たるべき幹部との戦いで全力で自分の身を守ってもらい、そして猟兵達は全力で『機甲戦乙女ロスヴァイセ』を倒すのだ!

「どうか皆の経験、もしくは想像、知識……そういったものをどうかアリスナイト・パティに伝授し、彼女が一人前のアリスナイトとなれるように協力して欲しい。よろしく頼む」
 最後に深く一礼し、十来は猟兵達を送り出した。


炉端侠庵
 こんにちは、炉端侠庵です。
 いよいよオウガ・フォーミュラ幹部戦が来ましたね!
 今回は『機甲戦乙女ロスヴァイセ』との戦い、そして彼女が狙うアリスナイトとクリーム沸きポップコーン躍る戦闘訓練!
 よろしくお願いいたします!

 ちなみにお菓子な武器についてはだいたい何でも言えばあります。
 殺傷力はありませんが、猟兵が力任せにぶん回しても問題ない程度に頑丈です。
 愉快な仲間達は第2章の戦闘に加われるほど強くはないですが、第1章の訓練では指示をもらえれば従いつつ、一生懸命アリスナイト・パティの訓練に協力します!

 それでは、よろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『おかしなウォーゲーム』

POW   :    勇敢な兵士役として力闘する

SPD   :    有能な斥候役として奮闘する

WIZ   :    優秀な参謀役として敢闘する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

麻海・リィフ
アドリブ、即興連携歓迎
POW


訓練って大事よね♪
世界は違えど騎士のよしみ!相手してあげるわ♪

パラソルチョコの刺突剣を携え
UC発動…アレンジ:ペロペロキャンディの盾

盾はただ構えて居ればいい物じゃない
敵の攻撃を感じ取って遮る…動かす物なの

私に打ち込んで見なさい?
盾を布陣しミット打ちの要領で防いで見せる
好打には盾を抜けさせ剣で受ける

動くんだから、鎧も只厚いだけじゃダメ
痛い所を防ぎながら動けるようでないと
自分の鎧を見せて説明

かくれんぼは得意?場所を見てどこに隠れるか…何処に隠れてるか見つけるのは得意?
影踏みは好き?背中や横…何処から近づくか考えるのは好き?
例え話で教える

思い描いて考える…貴女の力よね?



 不思議なお菓子の国は、闘技場だってお菓子でできている。
 平和なこの国で行われる戦いは、主に炸裂ポップコーン合戦だったり飴細工剣のチャンバラだったり、甘い香りの漂うお遊びばかりなのだけれど。
 今回ばかりはアリスナイトのパティも愉快な仲間達も真剣だ。
「訓練って大事よね♪」
 そして現れるのはパラソルチョコの刺突剣を手にした麻海・リィフ。
「世界は違えど騎士のよしみ! 相手してあげるわ♪」
「よ、よろしくお願いします!」
 同じような年頃ながらも明らかに大先輩といった風格のリィフに、パティが緊張しつつ、クッキーの盾と飴細工の剣を構えた瞬間。
 ユーベルコード『浮陣・青雲光霞』をこの不思議の国の力でアレンジ、ペロペロキャンディでできた78枚の盾が一気に展開された――!

「す、すごい……!」
 浮かび上がり守りの陣を敷くペロペロキャンディの盾だけでも、凄まじい迫力。
 けれどその中で普段の得物と同じく片手でも両手でも扱える柄長のパラソルチョコを構えたリィフは、不敵な笑顔で頷いてみせる。
「でも、盾はただ構えて居ればいい物じゃない。敵の攻撃を感じ取って遮る……動かす物なの。まずは私に打ち込んでみなさい?」
「はいっ!」
 向かい合うリィフとパティ、その真正面はあえて空けてある。だっ、と地を蹴り剣を構えて走るパティの軌跡は、あまりにも真っ直ぐだ。
 打ち込まれてからす、と動かした盾が、あっさりと飴細工の剣の一撃を受け止める。ミット打ちと同じ、相手の攻撃をミットの方から受け止めに行く要領だ。
「くっ! もう一回お願いします!」
「いいわよ、どんどん来なさい!」
 戦闘技術はまだ全く足りていなくても、パティの根性と強くなりたいという願いは本物だ。それを感じるからこそリィフは、彼女の攻撃を盾を駆使して受け止めながらアドバイスを重ねていく。
「かくれんぼは得意? 場所を見てどこに隠れるか……どこに隠れてるか見つけるのは得意?」
「うん、今着てる服ならここなら見つからないかなとか、あの子ならここに隠れるのが得意かなとか……!」
 答えてからはっとしたように目を開いたパティは、さっと姿を消した。下段に構えた剣に合わせて下げたペロペロキャンディの盾に予想した衝撃はなく、軽やかにトンと上に飛び乗ったパティが飛び降りざまに剣を振り下ろす。
「上手い!」
 ぱし、と刺突剣で受けながら、リィフは会心の笑みを浮かべる。
「なら、影踏みは好き? 背中や横……何処から近づくか考えるのは好き?」
「ええ、愉快な仲間達のみんなは、それぞれ視界が違ったりするわ。誰の目がどこを見ているか、影がどっちにできてるか、考えながら追いかけるのって……」
 ぱっと笑ったパティが走り出す。ぐるりとリィフの後ろに回り込むように見せかけて、けれど時には反対側へ。リィフの盾を自分を隠すように使いつつ、今度はさっきとは反対にくるりと下をくぐり抜けて。
 こつん、と軽やかな音を立てて、パラソルチョコが飴細工を受け止める。
「思い描いて考える……貴女の力よね?」
「うん! そっか、同じなんだね!!」
 元から活発な少女であるパティに、リィフの教え方はしっかりと染み込んだようだった。

「動くんだから、鎧も只厚いだけじゃダメ。痛い所を防ぎながら動けるようでないと」
「おお……! そっか、鎧ってこうなってるんだ……」
 たっぷり実戦練習の後は休憩がてら鎧の勉強。リィフの使う実用的な全身鎧は様々な機能を内蔵していると同時に、フルプレートアーマーとしても問題なく戦闘中に動ける可動性をちゃんと持っている。
 きらきらと目を輝かせて心に刻み込む後輩騎士の姿にリィフは満足げに頷いて、自分に出来る限りのことを惜しまず伝えてゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サンディ・ノックス
ふふ、慎重な性格なんだろうね
戦いには大事な要素なのに、アリスナイトの能力と相性が悪い…難儀だね
パティさんが自分の想像力や自分を信じるようになる手伝いをさせてほしいな

よろしくねパティさん
愉快な仲間の皆はアドバイスをしてあげて
俺、手加減なし、本当の戦いと同じように動くから

飴細工の剣を使用
まず真っ直ぐ突き進み鎧を見て脆そうな箇所を斬る
課題はわかったよね、じゃあもう一度
繰り返して上手く防げるようになったらよくできたね!としっかり褒める

じゃあ次
同じように突き進むと見せかけて背後に回り込み隠し持っていた音の出るお菓子を鳴らす
攻撃は1種類とは限らない
でもパティさんには防ぐ立派な力がある
今のを防げれば合格だね



「ふふ、慎重な性格なんだろうね。戦いには大事な要素なのに、アリスナイトの能力と相性が悪い……難儀だね」
 他の猟兵達との訓練に励むアリスナイト・パティを眺め、サンディ・ノックスは目を細めた。
 とはいえその想像力を自分の分は信じ、そして周囲を観察することに活かせるならば、最高の有利になるとも言えるはずだ。
 だから。
「パティさんが自分の想像力や自分を信じるようになる手伝いができるといいな」
 ――眩しいほど真っ直ぐな目をしたアリスナイトの少女は、サンディにとって明らかに『味方』であるからこそ。
 彼女のためになりたいという心は、紛うことなき真実であった。

「よろしくねパティさん」
「はい、よろしくお願いします!」
 差し出された手としっかり握手を交わしてから、サンディは飴細工の剣を手にとった。
「愉快な仲間の皆はアドバイスをしてあげて。俺、手加減なしで本当の戦いと同じように動くから」
 普段サンディが使う黒剣とは対照的にきらきらと様々な色に輝く飴細工の剣は、けれど彼にとって扱いやすい大きさと重さだ。
 ――真っ直ぐに突き進んだサンディは、真っ向から迎え撃とうとするパティの、剣を振り上げる動作の懐にすっと入ると脇の下へと剣を突きつけた。
「!!」
 実際の鎧であっても、腕の動きを阻害しないよう脇の下の武装は薄い。そこに剣を思い切り上段に構えたら――。
「課題はわかったよね」
「はいっ!」
 アリスナイトであるパティには、選択肢は2つ。鎧の薄い場所を守りながら戦うか、それとも己の想像力で鎧を補強するか。
「んー……よし!」
 きらりとその鎧が輝き、パティが頷くと同時にその輝きがふっと鎧に吸い込まれる。見た目には変化はないが、けれど彼女が再び剣を構えるとしゃらりと鎖のこすれる音がした。
「じゃあもう一度」
「はい!」
 同じように真っ向からの踏み込みに、同じように上段に剣を構える。けれど今度は鎧の隙間はしっかりと鎖帷子に覆われている。
「ていっ!」
 全身鎧の下に防御を補強する鎖帷子。本来ならばとてつもない重量がのしかかるが、想像力で作った鎧はパティ自身が信じる限りは支障のない重さしか持たない。
「なるほど、戦い方じゃなくて鎧の方をカスタマイズしたんだ。よくできたね!」
「へへ、ありがとうございます!」
 ぱぁ、と笑ったパティと幾度かそれを繰り返し、彼女の戦い方に合わせて鎧を少しずつ改良していく。
「じゃあ次だね」
「はい!」
 同じように真っ向から向かって来るサンディに、迎え撃とうとした瞬間――、
「あっ!?」
 す、とサンディの姿が消えて、後ろでぱぁんと音がした。
「わああ!?」
 慌てて後ろに振り向くと、お菓子のクラッカーでできたグミの紐付きクラッカーを手ににっこりとサンディが笑っている。
「攻撃は1種類とは限らない。でもパティさんにはどんな攻撃も防ぐ立派な力がある」
 今のを防げれば合格だね、と笑顔のまま頷くサンディに、パティは元気よく「がんばります!」と頷いた。

 ――ポップコーンにパチパチキャンディ、カリカリシュー……奇襲系お菓子のバリエーションを使いつくさんとばかりに炸裂音が鳴り響いたのは、とにかくサンディの奇襲がパティ意表の外を突いてくるからである。
「もう対お菓子バリケードと言い張れば……!」
「惜しい、それだとお菓子じゃないもので攻撃されたら対応できないよ」
「そうでしたー!!」
 うっかり理屈っぽさで自分の想像力にトドメをさしがちなアリスナイトが一人前になるには、もうしばし修行が必要そうである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢幻・天魔
【超絶厨二病:厨二でさえあれば構わないのでご自由にアドリブどうぞ】
(天魔の言葉は基本全て妄言です)

ククク……未来の英雄「パティ」よ
貴様には秘められた力がある
それに覚醒さえすれば……貴様は無敵の力を得るだろう
我が魔眼はそれを「視た」のだ(※妄言です)

ククク……最強の力は因果を超越する
材質など些末なものだ
一つ、見せてやるとしよう……

(【異世界での最強にして無敵なる伝説的な俺】を使用して、折り紙で出来た装備に身を包む)

これはかつて俺がとある世界で涅槃大将軍を倒した(※妄想です)装備だが……
はあっ!
紙の剣であろうと、岩でも鋼鉄でも切り裂くことが出来る
(妄想を完全に信じ込んだ無敵の装備の力を見せる)



「ククク……未来の英雄『パティ』よ、貴様には秘められた力がある」
「な、なんだってー!?」
 驚愕に目を見開くパティに、夢幻・天魔はすっと顔の前に左手を翳し囁いた。
「それに覚醒さえすれば……貴様は無敵の力を得るだろう。我が魔眼はそれを『視た』のだ……」

 なお夢幻・天魔はアリスナイトとバトルゲーマーの力を持つ者である。
 すなわち、その瞳には予知や鑑定、または魔眼といったパワーは秘められていない。はずである。
 しかし!
 アリスナイトは!
 なんか信じたらだいたい本当になるのだ!
 たぶん!!!

「ククク……最強の力は因果を超越する。材質など些末なものだ」
「な、なるほど……つまりはミスリルにお菓子で勝てる?」
「ほう、貴様は随分と勘がいい。……いや、それも貴様に秘められた力の一部ということか……」
 間違ってはいない。
 多分間違ってはいない。
 うん。
「フハハハハ!! かつての俺があの世界に転生した時の、最強の力を見せてやろう!!」
 ちなみにアリスナイトの力はあくまで現代の自分に作用する想像力なので、転生した過去とかそういうのは!
 厨二で邪気眼なあれこれが脳内で繰り広げる!
 要するに妄言である!!
「これはかつて俺がとある世界で涅槃大将軍を倒した装備だが……」
「えっ、紙!?」
 そう、ユーベルコード『異世界での最強にして無敵なる伝説的な俺』によって召喚されたのは折り紙製の装備!
 しかし!
「涅槃とは繰り返される輪廻から解放された魂における極地……しかし折り紙という形で解放されたはずの輪廻を『折り込む』ことで、涅槃大将軍といえど生死の繰り返す世界へと再び引きずり落とし、すなわち倒すことが可能となるのだ」
「えっすごい! 折り紙すごい!!」
「無論それは涅槃大将軍たらずともこの通り――はぁっ!」
 すぱああああん!
「なっ……なんということ!! 焼きすぎて鋼鉄並みになっちゃったからお皿として使っていたクッキーを真っ二つに!!」
「そう、紙の剣であろうと、岩でも鋼鉄でも切り裂くことができる……否、概念を『折り込む』ことができる折り紙は、無限の可能性を秘めているのだ!!!」
「おおおおおお!!」

 ちなみにどの辺りから妄想かというと涅槃大将軍の存在辺りから既にである!
 しかし!!
 アリスナイトの力は信じさえすれば無敵だ!
 天魔が信じてさえいれば妄想は彼の中では真実であり!
 ゆえにこそ彼は無敵となり得るのだ!!
「未来の英雄『パティ』よ……貴様自身の力を信じ、そして貴様が自分でそれを見出すのだ。既に未来でありながら、貴様にそれができるのは『確定』している。なぜなら……」
 スッ、と再び左手を顔の前に構えるポーズ。
「俺が『視た』のだからな」
「はい!!」

 己を信じれば信じるだけそれが力となる。それが――世界の理(アリスナイトルール)なのだから!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハルア・ガーラント
【WIZ】
一度自信がついたら伸びるのは早いんじゃないかな
大事なのは「大丈夫」と思える事

UCを発動し、執行官さんには敵の狙撃役としてある程度の距離から魔弾を撃って貰いましょう
わたしはパティさんの側でフォローを
え、執行官さん。なんで若干嬉しそうなんですかね気のせいですか?

最初の狙撃はわたしへ
[咎人の鎖]を軸に盾のように[オーラを纏わせ防御]
パティさんに見て貰います

パティさん、わたしも元は只の人間でした
猟兵になって世界の事や戦う事を知り、解ったんです
誰よりも自分が自分を信じること
それはあなたがこれから先も生きる為、皆を守る為必要なことだと思う
[優しさ]を込めつつも[鼓舞]します

さ、やってみましょう!



「一度自信がついたら伸びるのは早いんじゃないかな」
 ハルア・ガーラントはアリスナイト・パティが猟兵達から手ほどきを受ける様子を見ながら頷く。実際、彼女の戦い方は様々な猟兵達からの教えを吸い込むかような勢いで成長していた。
 だから。
「大事なのは『大丈夫』と思えること……執行官さん、どうか手伝ってください」
 ユーベルコード『アンサング・デュナミス』――黒翼をその背に負う天獄の執行官が、すっとその姿を表した。
 既に実戦を模した訓練へと入っても構わないはずだ。無論、かの執行官に練習用にと撃ってもらう魔弾は、直撃しても大怪我などしないように調整してはいるけれど。
「おお……すごい迫力ですね……」
 目を丸くするパティの隣で、にっこり笑って彼女に頷いてからハルアは顔を上げる。
「まず、わたしにお願いします、……え」
 ハルアの呼び出す執行官は味方を守る盾も持つが、攻撃用の武装は魔弾を放つ銃剣である。
 既にそれを構えた彼がなんか普段より楽しそうな様子に見えて。
「執行官さん。なんで若干嬉しそうなんですかね気のせいですか?」
 なんとなく緩んでいる気がするその表情に、ハルアは思わず一歩下がる。感情は表に出ないものの割と言葉に表すことには躊躇いのない誰かさんと違って、執行官さんは話さないのでその嬉しげな表情の真意まではわからない。
 ともあれ。
 タァン、と銃声と共に放たれた魔弾を、巻き付いた翼の根本からさっと伸びて数本ずつ交差した咎人の鎖が、さらに魔力を纏って輝き一枚の盾となって魔弾を防ぐ。
「すごい……!」
 目を丸くしてその見事な防御に見入るパティに、振り向いたハルアは微笑んだ。
「パティさん、わたしも元は只の人間でした」
「そうなんですか!? こんなに強くて、それにこんな綺麗な翼で、でも……?」
「ええ、猟兵になって、世界の事や戦う事を知り、解ったんです」
 生まれてきた時から信じていた世界は、己の出生の事実を知ったことで壊れかけた。
 けれどその衝撃から目覚めた力が、その力によって戦い世界や人々を救ってきた事実が――ハルアを支え、そして新たな『ハルア・ガーラント』という存在の芯となっていったのだ。
「誰よりも自分が自分を信じること、それはあなたがこれから先をも生きる為、皆を守る為必要なことだと思う」
「私が、私を……」
 胸の前でぎゅっと拳を握るパティに、ハルアは深く頷く。まずは己の周囲から、大切なものから守ろうとするパティに優しさを籠めた応援を。先輩として送れる心構えを。守る力を得たいと思うパティに、ハルアが協力しない理由はない。
「さ、やってみましょう!」
「はいっ!」
 動きやすく、それでいて隙のない防具となった鎧に飴細工の剣。最初は手に持っていた盾は、肩甲を大きくすることで鎧に組み込み、代わりに最初より大きくした剣を両手で持っている。
 迫りくる魔弾。今までのお菓子の武器を使うのとは全く違う迫力にも、パティが目を逸らすことはもう――ない。
「私の鎧は……ちゃんと、守れるんだからっ!」
 光が弾ける。動きを阻害しないよう、けれど大きめに張り出した肩甲は今は銀ではなく僅かな透明を混じえた白――堅牢な氷砂糖の防護となり、その肩甲ですっと斜めに体勢を変えたパティは魔弾を受け止め防ぎきってみせたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

泉・星流
模擬戦みたいな形とはいえ…それなりに真剣にやっておいた方がいいか…

行動
指定UCを使用…謎の砂糖属性(氷砂糖で出来た箒…お菓子の国の世界観に合わせている)…で、半数は防御で自身の周りを旋回させて、飛来物や敵の接近を防ぎ、残り半数は攻撃に使う

氷砂糖の箒とはいえ、やはり想像から創造した無敵の箒…星流の心が折れない限り折れません(そして星流君は無類の箒愛好者です)

一応は指定UCのみで戦闘予定ですが(パティに『自分自身のアリスナイト・イマジネイション』をイメージしてもらう為の参考にでもなればと)、水飴の水鉄砲でも撃たせて、相手を粘つかせて身動きできなくさせてください(こういうのも得意だったりする)



「模擬戦みたいな形とはいえ……それなりに真剣にやっておいた方がいいか……」
 ふわりと泉・星流の後ろで結わえた髪が揺れる。
 敵となる幹部は狙撃に長けているというし、これまで猟兵達と基礎的な訓練を積んで来たパティ相手ならば実戦形式の訓練は有用なはずだ。
「よろしくお願いしますね!」
「うん、よろしくね、パティさん」
 最初よりずっと身体に馴染んだ氷砂糖の鎧に、鮮やかな色の飴細工の剣。それに対してやや離れた距離から星流はユーベルコード――『Freedom・Element・Broom』を作り出す。
「想像より僕の魔力を得て形を成せ……!」
 お菓子でできた不思議の国に合わせて属性は砂糖、パティの鎧と同じ氷砂糖でできた箒が無数に現れ、そのうち半分は星流の周囲を旋回、盾代わりとなる。そしてもう半分は――!
「これも僕の想像力で作り出した箒、僕の心が折れない限りは絶対に折れないよ!」
 容赦なくパティへと100を超える箒が駆け抜ける。無類の箒好きである星流はこと創造物が箒である限り、絶対に折らせることはない。
 ――けれど。
「氷砂糖と氷砂糖なら硬さは同じ、ならば私の鎧も砕ける理由はありません!」
 瞬時に作り出したフルフェイスヘルメットのバイザーを下ろすと、そのままパティは剣を抱えて箒の大群の中へ突っ込んだ。
 こつこつこつこつ、と何度も響く鈍い音。氷砂糖同士がぶつかりあい砕けて生まれるほんの僅かな粉は、けれど箒の数が多いだけに霧を纏うようにパティの周囲を覆う。
「なるほど……同じ材質なら互いにダメージを与えられない。上手く考えたね……」
 試しに彼女が体当たりで弾き飛ばした箒に後ろからまた襲いかからせたりするが、彼女の心の中に確固とした鎧のイメージができているということだろう、背中を狙っても鎧の隙間を抜こうとしても、全部受け止めてそのまま星流に真っ直ぐ突っ込んで来ようとするパティの守りを貫くには至らない。
 もはや彼女の防護は理屈ではない。
 想像力の元に形づくられた堅牢なるフルプレートアーマーだ――!
「とーうっ!」
「おっと、でもこういうのも得意なんだよね……!」
 すっと取り出したのはフル充填の水鉄砲。星流が引き金を引くと飛び出したのは、水ではなく――水飴だ!
「うわぁ!?」
「今だ、僕の箒達! 同じ場所を連続で削れば、いつかは届くはず……!」
 水飴に足を、鎧を取られて動けなくなるパティに、今こそ箒の大群が連続体当たりを仕掛けようと――!
「残念! 水飴も砂糖みたいなものですし、私の鎧に吸収しちゃいますもんね!」
 彼女を絡め取っていた水飴が、すうっと鎧に吸収されてその表面に照りを増す。
「なるほど、良い使い方だね……!」
「ありがとうございます、では失礼っ!」
 振り抜いた飴細工の剣を、咄嗟に手にとった箒で受け止める――数合打ち合い一度離れたところで、星流はユーベルコードを解き氷砂糖の箒を解放した。ふわり、幻想のように姿を消した箒が、代わりに粉砂糖のように地面へと降り積もる。
「想像力の応用のスピードが早くなってきたね。あとは、これをお菓子以外の攻撃にも生かしてみるといいと思う」
「はい! ありがとうございました!!」
 褒められてぱぁ、と顔を輝かせるパティに握手を求められ、星流は笑顔でその手を握り返した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

村崎・ゆかり
経験不足のアリスナイトか。あたしも昔は頭でっかちだったなぁ。それでも実戦を乗り越えてここまで来た。このあたしが後進を指導するところまで来るとはね。

それじゃ、アヤメと一緒に稽古を付けましょうか。
さすがに訓練のために寿命を削る巫覡載霊の舞は無しで。その代わり、ビシビシいくからね、パティ。

チョコスティックの薙刀と、アヤメはパイの手裏剣で。
敵は一人とは限らない。常に周囲に気を配ること。アリスナイト・クリエイションで、あたしたちの攻撃を跳ね返してみせるのよ。

ふふ、パティって可愛い。あたし、頑張る子って好きよ。アヤメもそう思うでしょ。
休憩時間にぴったりくっついたり、一晩おくなら一緒のベッドで色々教えたり。



「あたしも昔は頭でっかちだったなぁ……経験不足のアリスナイトか」
 懐かしげに村崎・ゆかりが目を細め微笑む。かつて戦いを知る以前、彼女を支えていたのはただ理論であり、知識として得た術であった。
 けれど
(それでも実戦を乗り越えてここまで来た……このあたしが、後進を指導するところまで来るとはね)
 もちろん、まだゆかり自身成長の途上であると感じている。それは謙遜などではなく、まだ自分には可能性があると信じるからこそだ。
 現に今、式神であり無二の恋人としてそばにいるアヤメとの出会いだって、こうして共に数々の依頼をこなすようになったことだって、想像もしていなかった。まさに実戦の中で得た絆だ。
「それじゃ、一緒に稽古を付けましょうか、アヤメ」
 チョコスティックの薙刀を手にそう声を掛けて進み出るゆかりに、楽しそうにアヤメが続く。その間にパイの手裏剣を1つかじって幸せそうに頬を緩めていたことには、振り返らなくても音で気がついたけれど。
 とりあえず、気付かなかったことにしてあげた。

 訓練なので巫覡載霊の舞は使わずゆかりはパティと向き合った。戦いであればかなりの頻度で使っているが、実はあれ、結構ゴリゴリ寿命を削るのだ。
「ビシビシいくからね、パティ」
「はい、お願いします!」
 元気よく返事するパティに、ゆかりが頷いて薙刀を構えた時にはもうアヤメが気配を消している。正面から打ち込む薙刀を、パティが飴細工の両手剣を使い受け止めようとする――けれどむしろ砂糖菓子の鎧に当たる方がずっと多い。
 それでも、剣から抜けられた瞬間にすぐに鎧の厚い場所で受け止める技量はずっと様になっている。今回の目的がアリスナイト・イマジネイションによる防御力の増強と安定であることを考えるなら、十分な成果だ。
 けれど、それは1対1ならば――!
「ひゃ!?」
 アヤメが音もなく放った手裏剣が、首元の鎧の隙間に突き刺さる。
「敵は1人とは限らない、常に周囲に気を配るのよ」
 そう――想像力が力を発揮するには、攻撃を認識、少なくとも予測していることが必要だ。
 隙さえあればそこを狙われる。だからこそ、どこからの攻撃にも想像力を働かせることが大切なのだ。
「あなたの想像力ならば自分を守れるはずよ。パティ。あたしたちの攻撃、しっかり跳ね返してみせるのよ」
「はい! よし、パティ改めて行きます、よろしくお願いします!」
 気持ちのいい返事にゆかりはにこりと笑って頷くと、再び躊躇なくチョコスティックの薙刀をその鎧貫かんという気迫と共に繰り出す。それを厚い胸甲で受け止めたパティの背後にひらりと広がるのは薄く柔軟なグミで出来た半透明のマント。首元が立襟になったそれは死角からのアヤメの手裏剣を弾力で受け止め、弾き返す。
「よし! これで後ろから撃たれてもばっちりですよ!」
 アリスナイト・イマジネイションが完成形へと進化していく様子を、パティの成長を嬉しそうにゆかりとアヤメは見つめ、容赦なくけれどパティの成長を極限まで引き出すようにとしっかり稽古をつけるのだった。

「ふふ、パティって可愛い。あたし、頑張る子って好きよ」
「ありがとうございます! え、えっと、そのでもゆかりさんちょっと近いような! 私、今動いたから汗びっしょりで……」
「ね、アヤメもそう思うでしょ」
「待って!? 挟み撃ちですかー待ってー!?」
 休憩しながらぴったりとパティを左右から挟み、にっこり笑顔を浮かべるゆかりとアヤメ。アヤメさん結構嫉妬するけど、こういうときの息はぴったりである。

『機甲戦乙女ロスヴァイセ』の襲撃があると予知されているのは翌日――なのでゆかりによる『夜の追加授業』が行われたかどうかは。
 それがどんなものだったかも含めて!
 皆さんのご想像に!
 おまかせします!!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『機甲戦乙女ロスヴァイセ』

POW   :    モード・ラグナロク
【リミッターを解除して鏖殺形態】に変形し、自身の【寿命】を代償に、自身の【攻撃力・射程距離・反応速度】を強化する。
SPD   :    ヴァルキュリアバラージ
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【装備武器】から【全方位への絶え間ない射撃】を放つ。
WIZ   :    死天使の騎行
レベル×1体の、【翼部】に1と刻印された戦闘用【少女型支援機】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。

イラスト:十姉妹

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ギージスレーヴ・メーベルナッハです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 晴れ渡るお菓子でできた不思議の国の空から、それにそぐわぬ存在が影を落とす。
 機械仕掛けの翼を持つ、鋼鉄めいた美貌の『機甲戦乙女ロスヴァイセ』。

「目標のアリスナイトを捕捉。……ユーベルコードの完成度向上と敵対勢力『猟兵』の存在を確認」
 無機質な声は確かに少女のものでありながら、まるで機械音声のように平坦だ。
「目的は目標の殺害――」
 アリスナイト・パティへとぴたり、赤と黒に彩られたライフルの照準が合わせられる。パティは目をそらさない――本物の殺傷力に晒されるのは初めてだ。けれど、それでも己を信じられるだけの特訓を積んできた。

 飴細工の両手剣、氷砂糖の全身鎧、背には薄く弾力のあるグミのマント。
「これがっ……このお菓子の武具が、お菓子の国に守ってもらった私の最強の防御なんだから!」
 命を直接狙われるパティが、それでも己を守り切る覚悟を決めたというならば。
 この『機甲戦乙女ロスヴァイセ』に勝つのは――猟兵達の役目だ!
夢幻・天魔
【厨二病ならご自由にどうぞ】
この世界の運命を決める決戦(ラグナロク)は既に決したというのに……
諦めの悪い戦乙女に引導を渡してやるとしよう

フハハハハ!!
我が弟子たるパティは覚醒の時を迎えた!
真実の強さを得たその鎧を貫くことなどできるものか!

猟書家だのなんだといって
たかだか避けられぬ攻撃を持つ程度
貴様も凡百のオブリビオンと大差は無い
かつて第八の世界で機神と呼ばれし最終兵器を倒し(※妄想です)
第十二の世界にて狂える神の使徒たる天使共を殲滅した(※やっぱり妄想です)
究極の戦士たる俺の相手では無い!
(無双設定撃発動!)

喰らえ! 暗黒微塵斬(ダークネスシュレッダー)!!
(魔剣による斬撃を放つ)


村崎・ゆかり
ああ、昨晩はすごくよかった。アヤメもパティもそう思うでしょ?
それじゃ――気分を切り替えて。

飛鉢法で鉄鉢にアヤメと乗り込んで、「空中戦」を仕掛ける。
パティに目がいってるなら、こちらへの攻撃の圧は弱くなる。
その間に、まず「範囲攻撃」の不動明王火界咒で支援機を焼き払う。
アヤメはこの後も、支援機が出る度に苦無で始末し続けて。
あたしは「全力魔法」「高速詠唱」雷の「属性攻撃」「神罰」の九天応元雷声普化天尊玉秘宝経を敵に叩き付ける。

速度差的に、突っ込んでくる時に一撃、すれ違い様に一撃が限度かしら?
パティの上空を巡ってくれれば、不動明王火界咒で更に削るけど。
下は見ず、パティを信じてあたしは全力で敵を討滅する。


サンディ・ノックス
命を脅かされる恐怖も見せず立ち向かう意志を見せるパティさん
その姿を見れば心配はいらないと俺も信じられる
それなら俺の仕事は全力で敵を打倒すること

UC伴星・強欲の両鎌槍を発動
肉体を悪意で満ちた魔法物質に変換し、それを武器に作りあげて敵に放つ
敵は機動力が大きく射程が長いと読んでいるから
動き回られても敵へ確実にダメージを与えるように広範囲攻撃するんだ
俺自身の消耗も激しく他の行動をする余裕もないけれど、敵と敵の攻撃を潰せるなら安いものだよ

守ってくれた世界を自分の最強の防御だと自身に取り入れたパティさんのことは心から信じている
それでもできるだけ早く戦いを終わらせて、命を狙われる圧力から早く解放してあげたい


麻海・リィフ
アドリブ、即興連携歓迎

可愛い弟子を討たせる訳にはいかないわ
それに、姿と色のせいかしら?

貴女 気に入らないわ
獰猛な笑み


先制UC発動
残像空中浮遊ダッシュジャンプスライディングで即座に接敵
空中戦を仕掛ける

剣を回し念動衝撃波串刺しチャージで一気に貫通攻撃

敵の攻撃は基本三種の盾で受け
念動衝撃波オーラ防御等で防ぐ
カウンター念動衝撃波シールドバッシュで武装をスナイプし落とす

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃


末期の言葉をかき集めてるらしいが?
唯の木偶が全く無駄な事をする…
無駄を楽しむ機能の無い低能ブリキ人形に不似合いな贅沢だ!
させる主も無能だな…

勇気存在感で敢えて敵の前で挑発(照準を誘き寄せられれば幸運)


ハルア・ガーラント
【WIZ】
一度ついた自信を継続させないとですね
戦闘開始と同時にUC発動

大丈夫、負けるはずないんです!

そう[勇気と鼓舞]を込めた恩寵歌を歌いあげます
仲間に与える力は[限界突破]
――震える翼と足は見ないふりでお願いします

攻撃を凌いだら[銀曜銃]を構え反撃開始
[マヒ攻撃]の効果を持つ[誘導魔弾]をパティさんや他の猟兵さんの動きに合わせ[援護射撃]
敵の攻撃は先刻同様[咎人の鎖]を芯に[オーラを纏わせ防御]

死天使が合体した場合は鎖で身体の一部を[捕縛]
[念動力]も使い地に縫い止め、他の猟兵さんやパティさんの攻撃を当てやすいようにします
ロスヴァイセにも通用するなら同様の方法を

パティさん、かっこいいですよ!


泉・星流
パティさんを狙いながら…どこまで僕達の相手を出来るかな…
狙撃の片手間で相手できるほど猟兵は甘くはない…

行動
一発二発の直撃なら(無敵の鎧の下の)パティさんでも耐えられる…という前提

装備『BR』で魔力弾を大量に生成してロスヴァイセにパティさんを狙撃する暇を与えないぐらいの魔力弾の攻撃【全力魔法・制圧射撃・乱れ撃ち・範囲攻撃・クイックドロウ・継戦能力】
さらに装備『GWB』も使用し魔力弾を放つ【念動力・操縦】
(共闘は大歓迎)

そんな状況でパティさんの狙撃を行おうとしたら

そういうのはアンタだけの専売特許じゃないっ!!

指定UCでロスヴァイセの狙撃の隙をついて逆に高速魔力砲攻撃【スナイパー・視力・見切り】



「この世界の運命を決める決戦(ラグナロク)は既に決したというのに……」
 夢幻・天魔がすぅ、と漆黒の目を細め、呆れたように吐き捨てた。
 この幹部『機甲戦乙女ロスヴァイセ』との戦い自体、先だってアリスラビリンスで行われた戦いの後始末、あるいは後半戦と言うべきものである。せいぜい残党退治といえるものであったこれまでの決戦後の戦いとは違い、アリスラビリンスから始まった猟書家――『オウガ・フォーミュラ』達の侵略は、他の世界をも巻き込んだ大規模なものとなっていた。
 世界を渡り歩くことのできる猟兵達だからこそ、対処できる戦いに。
「ならば黄昏(ラグナロク)を迎えてなお現れる諦めの悪い戦乙女に引導を渡してやるとしよう――」
 多種多様なる世界にて(半現実半妄想)その最高神、あるいは滅びの邪神といえる存在と戦ってきた(だいたい妄想)天魔にとって、神々の使徒程度の存在である戦乙女1人など塵芥に過ぎぬ。
 そう!
 信じれば!
「最期に残したい言葉……記録完了しました」
 ところでロスヴァイセさん標的そっちじゃないです。

「パティさんを狙いながら……どこまで僕達の相手を出来るかな……」
 くるりと泉・星流が『BroomRod』、箒の形状を取った魔法の杖を手の中で回す。さらには『GuardianWizardBroom』、攻防どちらも器用にこなす意志持つ魔法の箒がふわりと星流の周囲を回ってみせた。
「狙撃の片手間で相手できるほど猟兵は甘くはない……」
 無論、狙撃に成功して一撃離脱するとでもいうならその前提はあっさりと崩れ去るし、特訓前のパティであれば自力でそれを防ぐことはできなかっただろう。
 けれど。
「ああ、昨晩はすごくよかった。アヤメもパティもそう思うでしょ?」
 にこりと笑っていきなりそう声をかける村崎・ゆかりと式神にしてその恋人であるアヤメに、慌ててパティがツッコミを入れる。
「ゆ、ゆゆゆかりさんなんて言い方するんですか!」
 その表情がどうなっているのかはフルフェイスヘルムの下なのでわからない。ついでに昨夜何があったのかも皆様の想像にお任せするスタンスは変わらない。普通に女子会だったかもしれないし(色んな意味で)夜の猛特訓だったかもしれない!
 しかしゆかりの言葉には動揺を見せても、戦いに対して――今から戦う相手、それも自分を明確に狙ってくるという敵に対しては、既にパティの心が揺らぐことはない。
 著しい成長を見せたその姿に、サンディ・ノックスはふっと微笑んで頷いた。
 命を脅かされる恐怖はそこになく、己の想像力で作り出した鎧を纏った全身には立ち向かう意志を溢れさせて。その姿を見れば、もはや心配はいらないとサンディも信じられる。
「それなら俺の仕事は、全力で敵を打倒すること」
 ――それが一番、パティが危険に晒されないやり方でもあるから。
「可愛い弟子を討たせる訳にはいかないし……それに、姿と色のせいかしら?」
 獰猛な笑みを浮かべた麻海・リィフがきっと黒と赤の戦乙女を緑の瞳で睨み据える。
 ちなみにリィフの色彩は主に白、青、緑。
「貴女、気に入らないわ」
 相棒か何かでないなら絶対敵だよなぁ、という対照的なカラーリングに対して微妙に親しいシルエット。
「奇遇ですね。同様の感想を私は貴女に抱いています」
 紅瞳と緑眼から弾けんばかりの敵愾心纏った視線が交錯する――同時、リィフはばさりと深緑の光翼を羽ばたかせた。
「晴天の嵐、その本領を見せてやる……!」
 ユーベルコード『万能気流高速機動・翔嵐』、全身の装備を一気に高速形態へと変形させると、上空に位置するロスヴァイセへと即座に接敵をかける。もはやそれが瞬間移動ではないことが、残された残像でようやくわかるというほどのスピードで。
 すっと距離を取ろうとする間に、一射。氷砂糖の鎧はこんと鈍い音を立ててライフル弾の一撃を弾く。今はその鎧にゆらぎはない。
 だから。
(この一度ついた自信を継続させないと、ですね)
 すぅ、とハルア・ガーラントは息を吸い込んだ。喉を震わせる天使言語、勇気と鼓舞を籠めた恩寵歌『ヘルデンリート』。純白の翼と重なるように顕現するのは天獄の執行官の淡く輝く黒翼。
「大丈夫、負けるはずないんです!」
 その言葉をハルア自身が信じる。信じたい。明らかに強敵とわかる相手に立ち向かうことだって怖い、けれど一発の銃声で守りたいものが、守るべき人が失われるかもしれない――猟兵として守護したい手が届かないかもしれないのはもっと怖い。
 だけどその脚の震えも、恐怖を隠しきれない翼も、その歌声からは悟らせない。限界を超える力を、天獄の執行官の翼から放たれる恩寵の光に乗せて纏わせる。
「フハハハハ!! 我が弟子たるパティは覚醒の時を迎えた!」
 そして天魔が両指を折って腕を広げたマッドサイエンティストっぽいポーズで高笑いを繰り広げる。
「真実の強さを得たその鎧を貫くことなどできるものか!」
 だって信じれば!
 強くなるもんね!
「ノウマク サマンタ ブッダナーム バーヤベ スヴァーハー。風天よ! 天吹き渡る其の風の効験を、ひととき我に貸し与え給え! 疾っ!」
 ひらりと華麗な戦巫女の装束に身を包んだゆかりが鉄の大鉢へアヤメと共に飛び乗る。ロスヴァイセがパティに向ける照準を優先するならば、猟兵達に向ける攻撃はどうしても質も量も薄くなる。猟兵達が複数とあれば尚更だ――ロスヴァイセが無造作に放った少女型支援機に、ゆかりもまとめて白紙のトランプを束で抜く。
「ノウマク サラバタタギャテイビャク――」
 不動明王の力を借りた炎が解き放ったトランプ――『白一色』の符に宿る。当たった端から焼き払っていく炎から支援機が逃れても、アヤメの苦無が次々にその翼を刈り取っていく。
 さらに星流の大量の魔力弾が空へと解き放たれる。流星雨とは逆に、地上から空へと放たれていく魔力の輝きを超高速飛行で回避しつつ、全方位への射撃を繰り返す姿にけれどリィフが別の方向から『回転剣ストヲムルゥラァ』を唸り立てて構え突っ込んだ。馬の走力ならぬ白き一対の偽造飛行補助翼『払暁』の最大出力でランスチャージの如く突っ込んだその切っ先は回転によってロスヴァイセの装甲を抜き、同時に吹き飛ばされた彼女が体勢を立て直す前に無数の漆黒で形作られた十文字槍が飛翔、その身体を空中へと縫い止めた。
 ユーベルコード『伴星・強欲の両鎌槍』――機動力が高い敵に合わせ、複雑に幾何学模様を描いて網のように空を覆う、1人を相手取るにしては贅沢すぎるほどの広範囲攻撃。けれどそれゆえに避けられる可能性は低い。
 使い手たるサンディの消耗は激しくとも。
 肉体そのものを悪意で満ちた魔法物質へと変換し、さらにそれを無数の十文字槍へと形成し解き放つ。包囲攻撃とは言えど、空中戦を挑む味方を巻き込まないようにある程度はコントロールも必要だ。肉体そのものを削っているに等しい状況で大量の武器を維持し操るのは、他の行動も出来ぬほどにサンディ自身を削る。
 ――それでも。
(守ってくれた世界を自分の最強の防御だと取り入れた、パティさんだから)
 高速で空を駆ける敵から目を逸らすことなく、銃撃に目を閉じることなく、クロスした両腕の篭手でその一撃を受け止める。
(絶対に信じてる……でも、それでも早く終わらせてあげたい)
『善意』の部分は『味方』たるパティのために、命を狙われる圧力から早く解放してあげたいと願う。
 ゆえに『悪意』の部分は『敵』たるロスヴァイセを容赦なく追い詰める。
 そして猟兵達を無視してパティを狙撃する瞬間を反撃のタイミングと定めていた星流がさっと可能な限りの武装を構える。それを視界に捉えたハルアが銀曜銃の引き金を引いた。誘導魔弾が黒と紅の翼を一時惑わせ、速度を鈍らせた――僅かなその躊躇で十分、十数ミリ秒の単位で狙いをつけた高速魔力砲の狙撃が的確にロスヴァイセの肩口を思い切り撃ち抜く。
 明らかに動きが止まったその瞬間を見逃さなかったのはもう1人。
「九天応元雷声普化天尊! 疾っ!」
 雷神を束ねる『雷帝』と称される、その雷撃がロスヴァイセを直撃する。ゆかりは一度も下を見ることはなく、ただロスヴァイセと彼女がばらまく支援機だけを追っていた。常に戦場は空、地上にいるパティを完全に信頼し、敵の討滅に全力を尽くす。

 ――それまですぐに散ってはゆかりとアヤメの掃討や、広範囲攻撃に巻き込まれて倒されていた少女型支援機達が、初めてその手から逃れて合わさった。翼に描かれた数字が1から2、3、あるいはそれらが合わさって一気に5、6、数字が上がれば機数は減れども1体当たりの戦力は増す。劣勢を感じたのであろうロスヴァイセが、猟兵達の相手としパティを狙撃するのに専念すべく命じたのだろう。
 けれど。
「やらせませんよ……!」
 数が減るということは、逆に『確保しやすくなる』ということでもある。素早く翼に巻き付いた咎人の鎖を伸ばし、飛ばすと、ハルアは少女型支援機の腕や脚、胴や翼へと巻きつけるや否や、そのまま彼らを地面に引き落とした。さらに念動力で押さえつけ、すぐさま地上にいるパティや天魔、そして敵を狙い撃ちできる広範囲火力を持つゆかりや星流が動けない彼らに集中砲火を浴びせていく。背を向けたパティにロスヴァイセが空中で鋭角に方向を変えると一気にライフルを構え距離を詰めた。
 が。
 その前に立ちはだかる男が1人。
「猟書家だのなんだといって、たかだか避けられぬ攻撃を持つ程度。貴様も凡百のオブリビオンと大差は無い」
「何……?」
 イラッとした様子で、しかしつい天魔の言葉に乗ってしまったロスヴァイセ。
 こうなったらもう天魔の独壇場である。
「かつて第八の世界で機神と呼ばれし最終兵器を倒し、第十二の世界にて狂える神の使徒たる天使共を殲滅した究極の戦士たる俺の相手では無い――!」
 ユーベルコード『無双設定撃』が発動。
 敵よりも自分の『設定』が強力であれば、敵に対する戦闘力が大幅にアップする!
 設定ということは!
 妄想でも構わないのだ!
 実際!
 第八とか第十二の世界で以下略の辺りは完膚なきまでに妄想である!
 だが!
 戦乙女という天使に近い立ち位置のロスヴァイセには、天使達を殲滅したという設定がクリティカルヒット!!
「喰らえ! 暗黒微塵斬!!」
「こ、こんな妄言がなぜ、私に……!?」
 他人が信じてなくても本人が信じてればパワーになるからである。
 厨二病ってすごい。
「末期の言葉をかき集めてるらしいが? 只の木偶が無駄なことをする……」
 そこにふわり、純白の翼で降りてきたリィフが目を細めた。
「無駄を楽しむ機能の無い低能ブリキ人形に不似合いな贅沢だ! させる主も無能だな……」
 無言。無音。無表情。
 しかし思いっきり殺意を籠めた眼差しと乱射がリィフを狙う。
 けれど自律機動を持つ『雲霞』、受けた衝撃を相手に返す『瑞雲』、光翼型にもなる後光を盾として行使する『極光』、3種の盾がその砲撃を受け止め、弾き返し、そして砲撃に足を止めた彼女とは逆にリィフは地を蹴っていた。
 深く貫くは回転剣の一突き、天より注ぐは雷帝の一投。
 ――アリスナイト・パティに傷1つ負わせることなく、戦乙女は散っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月11日
宿敵 『機甲戦乙女ロスヴァイセ』 を撃破!


挿絵イラスト