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星降る夜のハロウィンパーティ

#アリスラビリンス #【Q】 #お祭り2020 #ハロウィン

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「あなたはお姫様の仮装なのね」
「わたしは妖精だったわ」
「いいじゃない、こっちなんて南瓜よ南瓜!」
 少女たちがさまざまな仮装を着こなして楽しそうにお茶会をしている。星空の下、南瓜のランタンが明かりを灯し、森の開けた場所にある庭園にはテーブルがいくつも置かれ、温かな紅茶に、3段のティースタンドにはケーキやスコーンにサンドイッチが並べられている。
「新しいお菓子が焼けましたわ!」
 キッチンから甘い香りが漂うと、焼き上がったお菓子がまた追加され、少女たちは甘いお菓子を前に頬を緩める。
「スコーンは焼き立てが一番美味しいですわ!」
 たっぷりのクロテッドクリームとジャムを塗ってスコーンを頬張ると、満面の笑みを浮かべた。
「ふふ、星空の下でお茶会なんて素敵ですわね」
「そうですわね。でもパーティにはもう少しサプライズがあってもいいですわ。あの星を降らせてはどうでしょう!」
「それはいい考えですわね!」
 少女たちが望遠鏡を手に星空を見上げる。するとキラキラ光る流れ星が次々と地上へと堕ち、近くの森に降り注いで爆発を起こした。
「ふふふ、綺麗ですわ♪」
 その吹き飛んだ森を楽しそうに少女たちが眺めていると、そこへ声がかかる。
「みんな楽しそうにしていますね」
 少し大人びた女性が姿を見せ、テーブルに着く。
「お姉様! すぐに紅茶をお入れしますわ!」
「こちらわたくしが焼いたスコーンですの!」
 すると少女たちが我先にと給仕を行い、新しい紅茶とお菓子が並べられた。
「いい香り……このスコーンも美味しいですね」
 女性が微笑むと、少女たちが嬉しそうにぴょんと跳ねた。
「もうすぐ新しいお客様が来て下さるようです。しっかりとお出迎えして、パーティを盛り上げてくださいね」
「はい、お姉様!」
「わたしくたちにお任せください!」
 仮装した少女たちは満面の笑みを浮かべ、華やかなパーティにしようと満天の星空を見上げ、自らも星となって空を駆け巡った。


「もうすぐハロウィンだね! みんなは仮装するのかな?」
 南瓜のランタンが灯る夜の森を映すグリモアベースで、ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が元気に猟兵達を出迎えた。
「アリスラビリンスで『ハロウィンの国』っていうハロウィン仕様に変わっちゃった国がたくさん見つかったんだよ!」
 そこは南瓜ランタンや仮装衣装の飛び出す森など、ハロウィンパーティの為の国となってしまっている。
「楽しそうに見えるんだけど、この国はオウガ・オリジンが作った国で、『悲劇を作る』ために作り出されたんだって。凶悪な力を授かったオウガが支配してるみたいだから、それをやっつけてハロウィンの国を解放してほしいんだ!」

「オウガたちは森の中にある庭園にいるみたい。そこに近づくと配下のオウガたちが迎撃に現れるよ。それと道中の森から着るとパワーアップできるコスプレ衣装が飛び出してくるみたいなんだ。オウガたちはその衣装を着て強くなってるから、みんなもコスプレ衣装を身に着けてパワーアップして対抗することになるよ!」
 どういう原理かはまったくわからないが、とにかくコスプレ衣装を纏えば強化されて敵に対抗できる。
「衣装は何が飛んでくるかはランダムみたいなんだ。だから思わぬ衣装を着ることになるかもしれないけど、みんななら何だって似合うと思うから大丈夫だよ!」
 ラフィロワが皆のいろいろな衣装を想像して笑顔を浮かべた。

「配下のオウガをやっつけたら庭園でお茶をしているボスとの戦いだよ! ボスはハロウィンの国の法則で『ほぼ無敵』になってるんだ! それを倒す方法はたった一つ、『美味しい料理を食べさせること』なんだって」
 不思議な事だが、美味しい料理こそが唯一の弱点となっているのだという。
「美味しい料理を食べると、段々と眠くなっていくみたい。食べさせ続けて眠らせたら、無敵状態がなくなって一撃でやっつけられるんだよ!」
 簡単なようだが、料理をどうやって食べさせるのかと疑問が浮かぶ。
「ハロウィンの国の法則で、ボスはその場で料理を完成させると、抵抗できずに食べちゃうみたいなんだ。だから庭園にあるキッチンで料理を作る必要があるんだけど、その間も攻撃してくるから、攻撃に耐えないといけないんだ」
 ボスとの戦いは料理を作るか、攻撃を耐え忍ぶかといった特殊なものとなる。

「戦場でお料理なんて大変だと思うけど、それでしかやっつけられないから、みんながんばって!」
 ラフィロワは皆を応援しながら、キラキラと輝く世界を繋ぐ宝石のような道を作った。
「ハロウィンの本番はたっぷり遊びたいから、それまでに解決できるといいね!」


天木一
 こんにちは天木一です。アリスラビリンスでハロウィンの国を支配するオウガたちをやっつけましょう!

 このシナリオは2章構成の特別なものとなっております。ご注意ください。

 第一章は、森からランダムで飛び出して来るコスプレ衣装を来て、同じようにコスプレしているオウガの軍勢との戦いとなります。夜ですが、沢山の南瓜ランタンが飾られていて灯りには困りません。
 着たくない衣装だけど、勝つためにしょうがなく着るといった場合、プレイングボーナスが増し増しになります。

 第二章では、無敵のボスとの戦いとなります。こちらの攻撃は一切通用しません。庭園のキッチンで作った美味しい料理、または気持ちの籠った料理を食べさせると、どんどんと眠くなりやがて眠りに落ちます。そうなると一撃で倒すことができます。
 敵はどんどん攻撃してきますので、如何に耐えて料理を作り続けるかが重要になります。出来栄えの良い物ほど効果が高くなります。
 野外キッチンは広いので、数人が同時に料理を作れます。食材も豊富に用意されています。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページにて。
 それでは一足早くハロウィン気分を味わい、無敵の敵を唸らせる料理を作ってください!
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第1章 集団戦 『星屑の魔女』

POW   :    イマトイウホウキボシ
【彗星】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【流星】を放ち続ける。
SPD   :    メテオインパクト
【望遠鏡を通した視線】を向けた対象に、【宇宙からの隕石】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    ホシクズノステージ
戦場全体に、【星空】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ハルア・ガーラント
自分の[第六感]を信じて飛んで来た衣装をキャッチします
――よし今です!

【WIZ】
わー!?
そこそこ高露出のお姉さん的ウィッチ衣装
胸元や背中が大きく開いています
こ、こんな格好したことな――
ちょっとポーズ取ってみたりなんかして

星空で出来た迷路は見惚れてしまいそう
や、駄目ですよ「夜空とウィッチ」なんて構図考えたら

方向感覚が狂いそうな一面の星空に、湧く恐怖を増幅させUC発動
白鷲さん達、この迷路を作った魔女へ導いて!

魔女の攻撃は[オーラ防御]で防ぎ「そんな攻撃効かないわね」と大人魔女の余裕を演出してみたいです
嫌々着用した筈がノリノリな自分に少し恥ずかしさを覚えつつ、[銀曜銃の誘導弾]で撃破していきましょう



●夜空の魔女
 南瓜のランタンが灯る森。そこでは不思議なことにコスプレ衣装がまるで生き物のように飛び交っていた。
「森からコスプレ衣装が飛んでくるんですか、不思議ですね。どんな衣装が現れるのか楽しみです!」
 不思議なハロウィンの国の不思議な現象に、ワクワクしながらハルア・ガーラント(宵啼鳥・f23517)が一番乗りで森に足を踏み入れようとしていた。

「――よし今です!」
 第六感を信じて森に入り、飛んでくる衣装をキャッチする。
「わー!?」
 その手にした衣装を見下ろし、ハルアは思わず声を上げてしまった。それはウィッチの着る服。だが普通のものではなく、胸元が大きく開き背中も見える、下はロングスカートなのに足のスリットが深く入っている高露出で、魅惑のお姉さん的ウィッチ衣装だった。
「これを着るんですか!? でもキャッチした以上はこれを着ないと……よし!」
 あわあわしていたが、覚悟を決めて誰も居ない木陰でコスプレ衣装に着替える。
「こ、こんな格好したことな――」
 木陰から出たハルアは、恥ずかしがりながらもウィッチ風にポーズを取ってみた。
「これは仕方なくですから……そうです、仕方ないんです……」
 大人びた衣装を案外気に入りながら、いつもと違う気分で森を進み空を見上げる。すると満天の空がまるで降り注ぐように輝いていた。
「綺麗な星空ですね。まるで降ってくるような……」
 星が降るような空だと見上げていると、キラキラとした輝きがだんだん近づいてくる。その彗星が急降下して森を飛び回ると、小さな星の輝きが散りばめられ、地上に煌めく星空の迷路を作りあげた。その迷路の中にハルアは取り込まれる。
「本当に星が降ってきました――」
 その光景に見惚れていたハルアは、思わず『夜空とウィッチ』の構図を脳裏に思い描いてしまった。

「今は迷路の攻略が先ですね」
 目の前のことに集中しようと小さく頭を振ったハルアは、入り組んでどこを見ても星空しか見えない迷路を見渡した。
「星空の迷路ですか、方向感覚が狂ってしまいそうです……」
 閉じ込められ本能的に湧く恐怖心を増幅させてユーベルコード『バロック・ハウリング』を発動し、淡く光り森を照らす白鷲の群れを召喚する。
「白鷲さん達、この迷路を作った魔女へ導いて!」
 その意志が込められたように白鷲の群れが一斉に飛び上がり、元凶である魔女の元へと迷わず迷路を進んでいく。
「そちらですね」
 導かれてハルアが後を追うと、あっという間に迷うことなく迷路の出口に辿り着く。
「見つけました」
 そこには行儀悪く横になってお菓子を食べていたネコのぬいぐるみのコスプレをした星屑の魔女を見つけた。

「え? もう出てきたの!?」
 驚いた魔女は起き上がりながら魔法で煌めく星の輝きを幾つも撃ち出す。しかしそれはハルアが張り巡らせた輝くオーラの障壁によって容易く防がれた。
「そんな攻撃効かないわね」
 大人のウィッチになりきって余裕の態度をハルアは演出し、スカートのスリットから覗く太腿に装着していたホルスターから銀曜銃を抜いた。
「トリック・オア・トリート」
 嫌々着用したはずが、いつの間にかノリノリになってハロウィンの決まり文句を口にしながら銃口を魔女に向ける。
「えっと、お菓子お菓子……食べかけしか残ってないわ!」
 お菓子を差し出そうと魔女は周りを見るが、どれもこれもかじった跡があった。
「お菓子がないなら、悪戯よ」
 ハルアは引き金を引き、魔弾が魔女を撃ち抜いた。すると魔女の姿がぼんやりと消え去り、近くの迷路も幻のように消滅してしまった。
「次はちゃんとお菓子を用意しておくのね」
 くるりと銃を回してホルスターに仕舞ってポーズを決めると、ハルアは我に返って自分がノリノリなことに気付き、恥ずかしくなって顔を赤く染める。
「こ、これは戦う為の演技ですから!」
 自分に言い訳しつつ、ハルアはまだ残っている次の星空の迷路を目指して翼を広げ、魔女のように夜空を舞った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧島・絶奈
◆心情
こう言った趣向も、「アリスラビリンスらしい」要素ですね

◆行動
ランダムに衣装が飛んでくる様ですが…
予兆でハズレ扱いされていた着ぐるみ系はまだ気が楽ですが、萌え系や露出過多系は苦手ですね
とは言え、嫌な衣装の方が効果が上なのでしたか?
嫌だと思っている物の方が飛んで来そうですし…その時は諦めましょう
鬱憤はオウガで晴らすだけです

『涅槃寂静』にて「死」属性の「大津波」を行使し【範囲攻撃】
出口側で使えば水没も容易いでしょう

私自身は球状に展開した【オーラ防御】で酸素を確保し【水中機動】で進攻
敵を発見次第【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

負傷は【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復



●九尾の狐
「こう言った趣向も、『アリスラビリンスらしい』要素ですね」
 コスプレ衣装が舞うコミカルな光景と、魔女が生み出した幻想的な星空の迷宮の対比に、霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は面白そうに微笑んだ。
「ランダムに衣装が飛んでくる様ですが……予兆でハズレ扱いされていた着ぐるみ系はまだ気が楽ですが、萌え系や露出過多系は苦手ですね」
 せめて着ぐるみが飛んでこないだろうかと、南瓜ランタンの灯る森を見渡す。
「とは言え、嫌な衣装の方が効果が上なのでしたか? 嫌だと思っている物の方が飛んで来そうですし……その時は諦めましょう。鬱憤はオウガで晴らすだけです」
 何が来ても着るしかないと覚悟を決め、絶奈は森の中を歩き出す。すると我を我をと競うようにコスプレ衣装達が迫って来る。
「さて、どんな衣装になるか、運試しですね」
 身を任せるように絶奈がクマの着ぐるみを押しやって先着した衣装を手にした。
「これは――」

 手に入れた衣装に絶奈は着替え、その姿を星空の元でさらす。その身に纏うは裾が地面に這うほど長い和風な着物。だが派手な紅をベースにした色合いに、肩が見えるほど大きくはだけ、脚も太腿が見えるほど開けている。まるで妖艶な花魁のような衣装だった。
「予想通り、露出の高いものになってしまいましたね。それにこれは尻尾ですか」
 後ろを振り向けば、お尻の部分から白いふさふさの尻尾が9本生えている。そして頭に触ってみれば、同じようにふさふさの耳まで装着されていた。
「どうやら九尾の狐の仮装のようですね。傾国の美女に化けると言われているのでしたか。確かにこの格好ならば、多くの男性の目を引きそうです」
 絶奈は露出の高さは諦め、動きやすさを確かめて戦闘に問題ないかを確認する。
「これほど裾が長くては一人で歩くのも困難ですが、宙に浮かんでしまえば関係ありません」
 絶奈はふわりと宙に浮かび上がり、長い着物の裾をなびかせて前に進む。すると周囲に展開している星空の迷宮に取り込まれるように、その中へと招き入れられた。
「地上に居ながらにして、まるで星空を漂っているようです」
 その景色に一瞬見惚れた絶奈は、すぐに切り替えてユーベルコード『涅槃寂静』を発動する。
「同じような星空で視認し難いならば、水没させてしまいましょう」
 死を宿した黒い大津波が迷宮内を奔り、あっという間に水で満たしてしまう。森の中に水槽のような迷路が浮き彫りになった。

「な、なにこれ!?」
「水が流れて――」
 突然の津波に押し流され、中に潜んでいた星屑の魔女があっぷあっぷと呼吸するのが精一杯で、抵抗できずに出口まで流されていった。
「ごほっごほっ、いったいなんなのよ!」
「うわっ、着ぐるみが濡れて重い……ぬぐぐ」
 全身ずぶ濡れの魔女たちは、クマとタヌキのコスプレ衣装が重くてもがいていた。
「水が流れ出る方向に出口がある。簡単な迷宮の攻略法です」
 そこへ球形に展開したオーラのバリアで身を護った絶奈が、一滴も濡れぬまま迷宮から脱出してきた。
「あなたね、この迷宮を埋め尽くした水の元凶は!」
「とんでもなく迷惑なお客様ね! お帰り願うわ!」
 睨みつけた魔女達が星のように輝く魔力弾を放つ。
「ハロウィンパーティならば、仮装していれば参加する権利があるはずです」
 衣装の九尾の尻尾が揺れると、絶奈に力を与えて軽々とその魔力弾をバリアが弾き飛ばした。
「なるほど、確かに普段よりも力が増しています。これが仮装の力ですか」
 絶奈が剣を薙ぐと、その衝撃波の渦に包まれて魔女達が迷宮と共に消し飛んだ。
「我慢して着る価値はあるようです……少々露出が高すぎますが」
 隠そうにもすぐに裾が乱れて剥き出しになる脚を見下ろし、絶奈は溜息を一つ吐いて諦めたように堂々と森の中央を目指した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴァネッサ・ラドクリフ
森を平気で吹き飛ばすなんて……
人がいても喜々として星を落とすだろう凶悪な魔女は成敗だよ!

魔女を倒す力が欲しいから最初に飛んできた衣装をすぐ身に着けるよ
蝙蝠の如きマントにダークな貴族服、それに鋭い付け牙……吸血鬼のコスプレだ!?
吸血鬼になるきるのは嫌だ、でも後顧の憂いを断つ為に吸血鬼になりきるよ
お嬢さんの新鮮な血を頂く!

革命剣と霊力で剣にした髪の二刀流で戦うけど、魔女が望遠鏡を目に宛がったらすぐに『白馬の王子様』でテレポートして隕石を躱すよ
仲間は居るよ、この素敵な衣装をくれた森が仲間だよ
友たる森を吹き飛ばした罪、血で償わせる!
……うう、吸血鬼の真似、恥ずかしい
白馬と一緒に一気に行くよ!



●吸血鬼
「ハロウィンパーティにお客様が来たみたい!」
「なら派手にお出迎えしないとね!」
 星屑の魔女達が夜空を望遠鏡で覗き、隕石を落として森に爆発を起こしていく。
「森を平気で吹き飛ばすなんて……人がいても喜々として星を落とすだろう凶悪な魔女は成敗だよ!」
 その遊ぶように破壊する光景を遠目に見て、ヴァネッサ・ラドクリフ(希望のプリンスを目指して特訓中・f30475)が憤る。
「どんな衣装だろうと、魔女を倒せるなら着てみせる!」
 意気込んでヴァネッサが森の中に飛び込む。すると待ち構えていたようにコスプレ衣装が目の前に飛んで来た。それを何の躊躇いもなく身に纏う。

「まさかこの衣装は……」
 ヴァネッサは手早く着替えてからその衣装が何なのかをようやく確認する。蝙蝠の如き黒のマントに、高貴でありながらもどこか退廃的な雰囲気の貴族の衣服。それに鋭い付け牙。
「……吸血鬼のコスプレだ!?」
 着替え終わって今さら気付き、思わず驚きの声を上げる。
「あら、声が聞こえたわ」
「こっちにお客様が来てるみたいね! 手厚く歓迎しなくっちゃ!」
 その声を聞きつけた魔女達が森の中を飛んで近づいてくる。

「吸血鬼になりきるのは嫌だ、でも今は後顧の憂いを断つ為に吸血鬼になりきらないと……お嬢さんの新鮮な血を頂く!」
 覚悟を決めたヴァネッサ躊躇を吹き飛ばして革命剣を抜き放ち、髪の毛に霊力を流して剣にすると、特殊な二刀流となって迎撃に駆け出した。
「あれは何の恰好かしら?」
「貴族風の衣装ね。牙が生えてるしヴァンパイアってところじゃない」
 魔女達は聖職者やお姫様といった清楚な格好をしていた。
「それならヴァンパイア退治といくわよ!」
 望遠鏡で星空を見上げると、輝く星が次々と流れ落ちヴァネッサを狙い撃つ。
「これじゃあ立場が反対だよ!」
 愚痴りながらもヴァネッサはユーベルコードを使用し、光り輝く白馬を召喚して跨ると、仲間の元へと瞬間移動して隕石を避ける。
「仲間は居るよ、この素敵な衣装をくれた森が仲間だよ!」
 ひらひらとゾンビや人狼のコスプレ衣装がヴァネッサを応援するように舞い飛んだ。これでは完全に悪役だと思いながらも、剣を握る手に力を込める。
「友たる森を吹き飛ばした罪、血で償わせる!」
 白馬に乗ったまま駆け出し、すれ違いざまに革命剣と霊力の剣を振るって、左右の魔女を切り裂いた。
「きゃああっ!」
「せっかく可愛いドレスが着れたのに、よくもやってくれたわね!」
 衣装を切られた魔女達は反撃に魔力弾を発射する。だがそれがヴァネッサに届く前に蝙蝠マントがひとりでに靡くと、全ての魔力弾を弾いてしまった。
「そんな! この仮装でパワーアップしてるのに!」
 信じられないと魔女はヴァネッサを凝視する。
「向こうのほうが衣装とシンクロしてるってことなの?」
 もう一度と魔女が魔力弾を放つが結果は同じ、容易くマントによって弾かれてしまった。
「こうなったらまた星を直撃させるしかないわ!」
「逃げられても当たるように、周囲を消し飛ばしてしまうわよ!」
 魔女達が望遠鏡で夜空を見上げる。
「これがコスプレ衣装の力……見た目は気に入らないけど、今は使わせてもらうよ! 乙女よ、その血を捧げよ!」
 ヴァネッサが白馬の腹を軽く足で叩き、駆け出して星が落ちる前に、望遠鏡で見上げるのに集中している魔女達を両断した。

「……うう、吸血鬼の真似、恥ずかしい」
 敵を倒すと我に返ったヴァネッサは、恥ずかしがってマントで身を隠す。
「でもまだ首謀者がいるんだよね……」
 しかしまだ戦いには続きがあると、羞恥心を押し込めて森中央の広場に向かって駆け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
【薔薇園の古城】
いや、コスプレ自体はいいんだが…
仲間と共に恥ずかしい恰好をして、戦え、とな?

と言うわけで、最初に飛んできた奴を着るわけだが…
コレ、犬用ドレスってやつ、か?これを着ろと…
鳥獣技、発動、密穴熊になって、ドレス装着…
ねぇ、あたし、綺麗?

なぁ、今、笑ったろ?笑って無くても関係ない、とりあえず、フリフリ密穴熊の恐ろしさ、羞恥心を込めてたっぷりと思い知らさせてやらぁ!

オーラ防御全開、呪殺弾、衝撃波、誘導弾、ブレスには天罰つけて、逃げ纏う奴らに八つ当たりしまくってやる
逃げる奴は笑った奴だ!
逃げねぇ奴はよく訓練された笑った奴だ!
こんな格好させた奴が全部悪いんだぁ!

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


ローズ・ベルシュタイン
【薔薇園の古城】メンバーで参加(計4名)
WIZ判定
アドリブ歓迎

■心情
ハロウィンには仮装する風習がありますけど
まさか仮装したまま戦う事になるとは思いませんでしたわ。

■仮装
コスプレは、どんなモノでも頑張って着てみますわね。
『赤ずきんちゃん』の仮装があれば、それを手に取ってみますわね。
【早着替え】で一気に仮装しますわ。
「どうでしょう、ちょっと恥ずかしいですけど、似合っていますでしょうか?」

■行動
夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(UC)を使用して戦いますわ。
【ダッシュ】で一気に敵の集団に接近し【気絶攻撃】や【マヒ攻撃】を織り交ぜた
UCで攻撃しますわ。

星空の迷路は【学習力】で迷路の道のりを覚えて対処しますわ。


薙沢・歌織
【SPD】【薔薇園の古城】
…ハロウィンは、私が想像していた以上に多くの世界で定着しているんですね。

えっ、戦闘前にここで着替えろと…?そ、そのまま着替えたら誰かに下着姿を見られてしまいます!
ここは…【灰被り姫の盛装魔法】を使い、一瞬で着替えましょう。着るのはUCの名前に因み、シンデレラの魔法のドレスとガラスの靴です。ダイヤモンドティアラを被るとよりそれらしくなりますね。

戦闘では地霊盾とオーブの【オーラ防御】でバリアを作り、隕石からパーティーの身を守ります。
攻撃時は【氷属性攻撃】で凍結させ【マヒ】を狙います。近距離では氷魔剣の【範囲攻撃】、遠距離ではエレメンタルオーブの【誘導弾】で攻めましょう。


クラウン・アンダーウッド
【薔薇園の古城】
アドリブ歓迎

コスプレかぁ...子供(からくり人形)達にさせるのは好きだけど、ボク自身がするのには抵抗があるなぁ。一先ずは皆さんの格好を人形に記録させておこう。後で現像してばら蒔...保管しておきたいしね♪

さぁて、ボクの衣装はと......なぜよりにもよって吸血鬼のコスプレなのかなぁ。ボクのメンタル強度を試されてる気がするよ。良し、手早く終わらせよう。

脱帽し本体である懐中時計を首から下げ、バンシーを右手に持ってUCを使用。嘗ての人形師の姿になったクラウンは素早く吸血鬼の衣装に着替えると障害やオウガを解体せんと動き、UC解除直前に衣装を脱ぐ。

ボクのコスプレは誰にも見せないからね!



●コスプレバトル
 南瓜のランタンが灯る星空のハロウィンパーティが開かれる森に、薔薇園の古城の仲間達が足を踏み入れる。
 その森では、やってきた者を仮装させようと、お姫様からお化けまで、さまざまなコスプレ衣装がお客様を待ちわびて飛び交っていた。
「ハロウィンには仮装する風習がありますけど、まさか仮装したまま戦う事になるとは思いませんでしたわ」
 何とも不思議な場所だと、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は生き物のように飛ぶコスプレ衣装を眺め、少し仮装を楽しみにしていた。
「……ハロウィンは、私が想像していた以上に多くの世界で定着しているんですね」
 ハロウィンの国まで作ってしまうスケールの大きさに、薙沢・歌織(魔法学園の術剣士・f26562)は驚いたような呆れたような、複雑な表情で近くの南瓜頭のランタンをつついた。
「コスプレかぁ……子供(からくり人形)達にさせるのは好きだけど、ボク自身がするのには抵抗があるなぁ」
 子供達にはよく似合う衣装をあれこれ用意するが、自分を着飾ることにクラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)は抵抗を覚える。
「一先ずは皆さんの格好を人形に記録させておこう。後で現像してばら蒔……保管しておきたいしね♪」
 悪戯っぽく笑ったクラウンは、人形達にこっそり撮影準備をさせた。
「いや、コスプレ自体はいいんだが……仲間と共に恥ずかしい恰好をして、戦え、とな?」
 その姿を想像して、備傘・剱(絶路・f01759)は羞恥心を刺激されて何ともむず痒いようないたたまれない気持ちになる。

「まずは衣装を手に入れるとしましょう」
「はい、どんな衣装になるのか楽しみです!」
 南瓜ランタンの照らす森でローズとそれに続く歌織が乗り気で衣装を探そうとする。するとそれを待っていたようにコスプレ衣装が飛来し、ローズは赤いコスプレ衣装を反射的に手に取り、歌織もふわりと浮かぶ青い衣装を抱き留めた。
「それじゃあボクも衣装を探すとしようかな」
 クラウンが空飛ぶ衣装を見上げていると、低い暗がりから黒い衣装が飛び出してその手に収まった。
「頼む! まともな衣装来てくれよ!」
 最後に神頼みしながら剱がこれだと、飛んで来たコスプレ衣装をキャッチした。

「では早速ですが、着替えるとしましょうか」
「えっ、戦闘前にここで着替えろと……? そ、そのまま着替えたら誰かに下着姿を見られてしまいます!」
 ローズが着替えようと提案すると、歌織があわあわと男性陣へと視線を向けた。
「ここは……『灰被り姫の盛装魔法』で瞬間着替えをします!」
 こういう時の為のユーベルコードだと、歌織が光り輝き一瞬にしてコスプレ衣装へと着替えを済ませた。そこには青いドレスを纏い、ガラスの靴を履いた歌織の姿があった。頭にはダイヤモンドティアラも被り、御伽噺のお姫様のように見える。
「これは……シンデレラの衣装ですね」
 ふわりとスカートを翻し、歌織は自分の姿を見下ろして満足そうに頬を緩めた。

 着替える者は木陰に入り、それぞれが手に入れた衣装に着替え始める。
「さぁて、ボクの衣装はと………なぜよりにもよって吸血鬼のコスプレなのかなぁ」
 黒い衣装が吸血鬼のコスプレだと気づいて、クラウンは嫌そうに眉間にしわを寄せ大きく溜息をついた。
「ボクのメンタル強度を試されてる気がするよ。良し、手早く終わらせよう」
 すぐに戦いを終わらせればさっさと服が脱げると考え、クラウンは戦闘中に必要な時間だけ着替えることにした。

「と言うわけで、最初に飛んできた奴を着るわけだが……」
 剱が手にしたコスプレ衣装を見下ろして顔を青くする。
「コレ、犬用ドレスってやつ、か? これを着ろと……」
 それは動物用の可愛らしいフリフリのついたカラフルなドレスだった。
「まじで……?」
 信じられないものを見てしまった顔で、剱は呆然と夜空を見上げる。
「鳥獣技、発動、蜜穴熊になって、ドレス装着……」
 感情を失くしたように淡々と剱はユーベルコードによって可愛らしい蜜穴熊へと変身し、そのドレスをのそのそと身に纏った。

「どうでしょう、ちょっと恥ずかしいですけど、似合っていますでしょうか?」
 歌織に次いで早着替えで木陰から最初に姿を見せたのはローズだった。赤いずきんが印象的な、赤ずきんちゃんの仮装をしていた。
「赤ずきんの衣装がよく似合ってますね!」
「そちらはシンデレラですか? 素敵ですわ!」
 歌織が褒め言葉を送ると、ローズも褒め返し、互いに笑顔でコスプレ衣装を見せ合う。そんな女性陣の隣では、ずーんと重い空気で仮装した剱とまだ普段着のクラウンが佇んでいた。
「よく似合ってるな……」
「そうだね、二人ともお似合いだよ」
 死んだ目をした剱と、人形達に拍手させたクラウンも賛辞を送った。


「あら、団体様のご到着ね!」
「歓迎するわ! ハロウィンパーティへようこそ!」
 そこへ南瓜や着ぐるみとさまざまな仮装をした空飛ぶ星屑の魔女達が現れ、猟兵達を見下ろして歓迎する。しかしその言葉とは裏腹に、その目は獲物を品定めするように鋭かった。

「現れましたわ。皆さん迎撃しますわよ」
 ローズがユーベルコード『夕暮れ時に薔薇は踊り咲く』を発動し、手にした赤い銃を一輪のオレンジ色の薔薇に変える。その花びらが散ると、無数に増えて周囲に舞い飛び夜空をオレンジに染める。
「夜空に薔薇を咲かせますわ!」
 その花びらが魔女に触れた瞬間、衣装が破れ肌に傷が入る。
「なんですのこの薔薇は!?」
「危険よ! 離れるわよ!」
 それが攻撃だと気付くと、魔女達はその場を離れようとする。
「逃がしませんわ」
 ローズが手にした薔薇を振ると、その行く手を塞ぐように花びらが流れていく。赤ずきんの衣装の効果か、いつもより広範囲に花びらが飛んでいた。
「それなら花びらごと流れ星で消してしまえばいいのよ!」
 魔女が望遠鏡で夜空を見上げると、星が煌き隕石が落下を始める。

「任せてください! 私が防いでみせます!」
 歌織が『機械仕掛けの地霊盾』を構えて空を見上げる。そして仲間達を包むようにオーラでバリアを張り隕石の直撃を受け止める。
「そんな! 星を止めるなんて!?」
「一発でダメならもっと降らせればいいのよ!」
 魔女達が揃って望遠鏡で星を見つけ、次々と隕石が振って来る。
「いくつ降らせようとも無駄です! 一つも通しません!」
 歌織の意思に共鳴するようにシンデレラのドレスが輝き、オーラを分厚くして隕石を防ぎきった。
「でも薔薇は散ったわ! 接近して盛大に歓迎するのよ!」
 隕石の風圧で花びらが吹き飛んで猟兵に向かって道が作られていた。真っ直ぐに魔女達が降下を始める。

「せっかくのお出迎えだけど、時間をかけたくないからすぐに終わらせるよ」
 クラウンが帽子を脱いで本体である懐中時計を首から下げる。そしてチェーンソー剣『バンシー』を右手に持ってユーベルコード『心象人形師』を発動した。動かぬはずの懐中時計から規則正しい音が響き、時を刻み出す。するとクラウンの姿が嘗ての人形師のものへと変わり、手品のように一瞬で吸血鬼の衣装に着替え、人目をはばかるように木々の間を疾風のように駆けて敵に近づく。
「ボクのコスプレは誰にも見せないからね!」
 こんな姿は誰にも見られたくないと、クラウンはランタンの明かりの届かぬ陰から陰へと普段では出せぬ速度で動きながら、バンシーを振るって魔女を切り刻んでいった。
「きゃああ!」
「暗闇に何かいるわ!」
 魔女達の悲鳴が上がり、散り散りになって逃げ惑う。
「何か黒いお化けみたいなのが――」
「ボクの姿を見たのなら、生きては返さないよ」
 背後から声が聞こえたと思った瞬間、魔女の身体は両断されて消滅した。
「そこよ!」
 魔女が隕石を落とすが、そこには既にクラウンの姿はなく、違う場所で仲間の悲鳴が上がった。
「ひっ、なんなのよ!」
 見えぬ敵に怯えながら、牽制するように隕石を落として魔女は惨殺現場から距離を取った。

「ねぇ、あたし、綺麗?」
 死んでるような声で蜜穴熊の姿をした剱が、フリフリのドレスを堂々と見せびらかす。もはや羞恥心は息絶えやけくそになっていた。
「ぷぷっ」
「獣臭いお姫様ね、くすっ、よく似合ってるわ」
 それを見てこみ上げる笑いを隠し切れずに魔女達は吹き出す。
「なぁ、今、笑ったろ?」
 この怒りを八つ当たりでもなんでもぶつけてやると、剱から突風のように激しいオーラが放たれる。
「笑ってないわよ? オスのくせにドレスだなんてぷふっ」
「そうそう、ハロウィンパーティなんだから、どんな衣装だって大丈夫。お似合いよ、くすくすっ」
 そんな威嚇を受けても魔女達は剱を囃し立てる。
「笑って無くても関係ない、とりあえず、フリフリ蜜穴熊の恐ろしさ、羞恥心を込めてたっぷりと思い知らさせてやらぁ!」
 剱はドレスを靡かせ蜜穴熊の愛らしい手を敵に向け禍々しい呪殺弾を放つ。
「きゃあ怖いっ」
「蜜穴熊が怒ったわー!」
 揶揄うように、魔女達は彗星となって空に逃れる。
「逃げる奴は笑った奴だ! 逃げねぇ奴はよく訓練された笑った奴だ!」
 もはや理屈などどうでもいいと、ただ怒りのままに剱が衝撃波を放って彗星の動きを鈍らせる。そこへ呪殺弾が弧を描いて敵を追いかけ、その背中にぶち当たった。
「いったっ」
「何するのよ! お返ししてあげるわ!」
 魔女達が剱に向かって突っ込んで来る。
「笑った奴は一人も逃がさない!!」
 剱は口を開け、そこから輝くブレスを放射した。それは彗星となった魔女を呑み込み消し飛ばした。
「こんな格好させた奴が全部悪いんだぁ!」
 咆えるように剱はブレスを天に放って空に居る魔女を散らした。

「蜜穴熊の姿にドレスがなかなか似合っていると思いますけれど、言わないほうが良さそうですわね」
 その荒ぶる姿にローズは素直な感想を胸に収め、魔女に向かって駆け出して夕焼け色のロングソード【夕の憩い】を抜いて斬りつけた。胴を裂かれた魔女は姿を薄れさせて消え去る。
「よくもやってくれたわね! 赤ずきんなら頭から食べてあげるわ!」
 狼の着ぐるみを着た魔女が全身から魔力を放出し、光輝く彗星となってローズを狙う。
「星のように速く飛べるようですが、それが仇となってしまいますわ」
 高速で飛ぶ魔女の針路上にオレンジの花びらが舞う。そこに突っ込んだ瞬間、纏う魔力が切り裂かれ、着ぐるみごと魔女の身体がズダズダに引き裂かれた。
「きゃあああああっ!!」
 悲鳴を上げて魔女が墜落し、流星のように地上にぶつかって消し飛んだ。
「なんて怖ろしい……なら薔薇ごと迷宮に閉じ込めてあげる!」
 南瓜の魔女が小さな星の輝きを放ち、それが星空の迷路となってローズを包み込んだ。

「パーティの余興よ、このまま全員を閉じ込めて二度と出れなくしてあげる!」
 魔女は迷宮を広げて他の猟兵をも取り込もうとする。
「そんなもの余興でもなんでもありません! 悪戯ではなく犯罪です!」
 ガラスの靴で地を蹴った歌織は、大きく跳躍して青いドレスを靡かせながら飛び、『氷魔剣クロセル』を一閃して魔女を斬りつけ凍結させた。
「近づかないで! あなたたちは大人しく歓迎されてればいいのよ!」
 それを見た近くの魔女は接近戦は危険と悟り、飛び上がって頭上から隕石を落とす。
「これが歓迎だと言い張るなら、こちらもお返しします!」
 歌織が『エレメンタルオーブ』から魔法を放ち、氷柱が空に飛び魔女に突き刺さった。
「ひゃあっ冷たっ!!」
 そのまま傷口から全身が氷漬けとなり、魔女は落下して砕け散った。

「なんなの? ハロウィンパーティなんだから、悪戯されなさいよ!」
 空中で地団駄を踏むように魔女が腹を立て、彗星となって飛びながら流星のような魔力弾を無差別に放つ。
「それならこちらが悪戯しても文句はないよね!」
 クラウンが猛スピードでその流星の隙間を駆け抜け、魔女に追いつくと跳躍してバンシーを幾重にも振り抜き、バラバラに魔女を解体した。
「マジックでよくある解体ショーですよ。こうすれば、ほら消えた!」
 クラウンがマントで敵の姿を隠すと、魔女の身体はこの世界から消え去っていた。
「まあ残念ながら、元に戻すことはできないけどね」
「そんなのマジックじゃないわよ!」
 ツッコミを入れながら最後の魔女が空から隕石を落とそうとする。だがその胸から剣の切っ先が突き出た。
「これで終わりですわ」
 自力で迷路を出たローズが背後から剣を突き入れ魔女を串刺しにしていた。幻のように魔女が消え視線をクラウンに向ける頃には、既にクラウンは吸血鬼の衣装を脱いで元の姿に戻っていた。


「ずるいだろ……なんでもう着替えてるんだ? っていうか仮装したとこ見てないぞ……」
 剱が愛らしい蜜穴熊の瞳でじーっとクラウンを見つめる。
「必要な時に必要なだけ着替える。早着替えも芸のうちってね♪」
 クラウンは飄々として誤魔化し、あちこちで仲間の雄姿を撮影していた人形達をこっそりと回収していった。
「どうやら魔女はもういないようですわ。先に進みましょう」
 ローズが仲間達に声をかけ、敵のボスがいる森の奥を指し示す。
「まだ仮装の魔法は解けないようですね。この力をもう少し借りておきましょう」
 仮装していると普段よりも力が湧き上がってくると、歌織はドレス姿でありながら軽い足取りでステップを踏んだ。それを聞いた剱は、まだこの姿のままなのかと呆然とした顔でふらふらと後に続く。

 魔女の手荒い歓迎を退けた薔薇園の古城の仲間達は、賑やかに森の深くにあるパーティ会場を目指した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『天象偽』プラネタリア・グリニッジ』

POW   :    『星の観測』ハーストモンソーの娘
自身の【見出したアリス】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    『星の運行』アストロラーベ・オルロイ
自身が【愛と勇気の素晴らしさ】を感じると、レベル×1体の【星の力を受けた過去のアリス】が召喚される。星の力を受けた過去のアリスは愛と勇気の素晴らしさを与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ   :    『星の末路』シュバルツシルト・ブラックホール
いま戦っている対象に有効な【過去に奪ったアリス達の命】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はオニバス・ビロウです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●星降る庭園でお茶会を
 南瓜ランタンが導くように森を進むと、色鮮やかな花々が咲き庭園となっている広場に出る。そこにはテーブルが並べられ、食べかけのお菓子が置かれている。そして大きな野外キッチンからは、お菓子を焼いた甘い香りが漂っていた。
 そこでそれぞれ違う道を進んできた猟兵達が仮装した姿で顔を合わせる。露出の高いウィッチ姿のハルアは顔を赤らめ、同じく露出が高い着物の絶奈は無表情で九尾の尻尾を振りながら周囲を見渡していた。吸血鬼姿のヴァネッサは仲間と出会ったことで羞恥心が蘇ってマントで身を隠し体を縮こまらせる。
 薔薇園の古城の面々は、赤ずきんのローズとシンデレラの歌織は平然とし、蜜穴熊にドレス姿の剱はやさぐれていて、既に衣装を脱いで手にしているクラウンは涼しい顔をしていた。

「お客様のご到着のようですね。あの子たちの歓迎は楽しんでもらえましたか?」
 ただ一人テーブルでお茶をしていた女性が猟兵へと顔を向ける。
「ここからは私がお相手しましょう。今宵はハロウィンパーティ。存分に楽しんでいってください」
 オウガのボスである『【天象偽】プラネタリア・グリニッジ』が微笑む。配下を倒した猟兵を前にしても、その顔に一切の緊張はなく、余裕の表情で落ち着いている。
 何故ならば、このハロウィンの国の支配者である彼女はあらゆる攻撃から無敵となる力を得ているのだ。

 このオウガのボスを倒すには、たった一つの方法しかない。それはキッチンで料理を作り食べさせる事。たっぷりと美味しい手作り料理を食べると、オウガは眠気に誘われてゆき、最後には眠ってしまう。そうなれば一撃で仕留める事ができる。
 幸いなことに、敵は作った料理を前にすると抵抗せずに食べてしまう。だが敵も料理を作ることを妨害してくる。それをいかに耐え凌ぎ、料理を作るかが勝利の鍵となるだろう。コスプレ衣装を着ていれば、耐える力が大幅に増す事になる。
 星降るような庭園で、キッチンバトルが始まろうとしていた。
ヴァネッサ・ラドクリフ
姉として慕ってた彼女らが倒されても平然とするなんて、あなたも独り善がりなオウガなんだね
彼女らにほんの少しだけ同情するよ

敵だけど魔女達の代わりに美味しいお菓子を作ってみるよ
星屑の魔女を連想させるような紫色になるように紫芋のクリームソースを作ったり、焼き上げたスポンジケーキを★の形にカットだ

オウガや過去のアリスが襲い掛かるのを『絶望の福音』で予想して、吸血鬼のコスプレの力も借りて腕にした髪の毛で持った剣でいなしちゃうからね
その間に両手は調理に専念するよ
もうすぐたらふく肥えさせてやる、待っているがよい……うう、やっぱり恥ずかしい

各種ベリーの明るい赤や青、紫で彩って、星屑の魔女ケーキの完成だよ♪


霧島・絶奈
◆心情
料理はあまり得意では無いのですが…
其れしか道が無いのであれば、尽力するだけです

◆行動
引き続き先程の「九尾の狐」の仮装を着用

敵の妨害に対しては【各種耐性】を高めた【オーラ防御】で軽減
可能なら【生命力吸収】で回復
また『獣ノ爪牙』にて呼出した軍勢に壁役と調理助手を務めて貰いましょう

この国の特徴であるハロウィンと星空をテーマに「パンプキンパイの南瓜クッキー添え」を作ります

パイはしっとりと濃厚に、クッキーはヨーグルトを加えて軽さと爽やかさを演出します
そうですね…クッキーは星型にして夕焼けの浮かぶ星の様にすれば見た目にも楽しげでしょうか?
どちらも事前に調べたレシピ通り作れば味が喧嘩する事も無い筈です


ハルア・ガーラント
う……ウィッチですもの、大鍋でぐるぐるかき混ぜるイメージでお料理頑張りますよ!

【WIZ】
[白い腰かばん]から普段使いのエプロンを取り出したらすぐにUC発動
あの、執行官さんっ、料理が出来上がるまで守って欲しいんです!
きっと「なんて格好しているんだこの鳥娘は」という冷たい視線が来るんでしょう
でも[料理]を作る為負けません

大鍋でお手軽に美味しい料理……パンプキンシチューなんてどうでしょう
南瓜を始めとしたお野菜、鶏肉は食べ応えある大きめサイズにカット
人参は星の抜型を使いハロウィンらしく
パンは用意して貰えるのかな?

ちょっと恥ずかしいけど、魔女らしい動きで最後にハートを込める仕草を
さ、一緒に食べましょう!



●クッキングスタート
「姉として慕ってた彼女らが倒されても平然とするなんて、あなたも独り善がりなオウガなんだね」
 吸血鬼衣装のヴァネッサは配下が倒れても涼しい顔をして、感情を全く乱さぬ敵に厳しい視線を向ける。
「彼女らにほんの少しだけ同情するよ」
 そして姉と慕っていた魔女達のことを考え少しだけ胸を痛めた。
「敵だけど魔女達の代わりに美味しいお菓子を作ってみるよ」
 そんな魔女達の代わりにお菓子作りに取り掛かろうと、ヴァネッサはキッチンに立って作るお菓子を思い浮かべた。
「星屑の魔女を連想させるようなものにしよう」
 そのイメージを形にしようと、まずはボウルに卵や砂糖に小麦粉と材料を入れて混ぜる。するとまるで魔法のように簡単に混ざりスポンジケーキをオーブンに入れる。
「すごい! 料理の腕もパワーアップしてるみたいだ!」
 コスプレ衣装がアシストして料理スピードが上がっていた。手際よく焼き上がるまでの間に紫色になるように紫芋を使ってクリームソースを作り始める。
「ケーキですか、美味しそうですね。それにあなたから愛を感じます。ですがそれを完成させるわけにはいきません」
 椅子に座ったままお茶をするプラネタリア・グリニッジが星空を見上げる。すると星が煌きその輝きが地上の降りると過去のアリスが召喚される。それは愛と勇気を秘めた聖なる騎士のようなアリスだった。
『素敵な心を持っているようだね。なら私と手合わせしよう!』
 騎士アリスが駆け出して抜いた剣を振るう。ヴァネッサを狙う一刀は空を切った。
『見もせずに避けた!?』
「攻撃してくるのは予想済みだよ!」
 ユーベルコードによって攻撃のタイミングを視ていたヴァネッサは、髪の毛を手の形にして剣を持ち続く斬撃を受け流す。
『そんな馬鹿な!』
「普通なら難しくても、この吸血鬼のコスプレをしている今ならできるよ!」
 嫌いな吸血鬼の仮装によってパワーアップしたヴァネッサは、巧みに髪の毛で剣を操って攻撃をいなし、両手は調理に集中していた。
「もうすぐたらふく肥えさせてやる、待っているがよい……うう、やっぱり恥ずかしい」
 吸血鬼っぽい言動で決めようとしたがやはり素に戻ってしまい、ヴァネッサ恥ずかしそうに顔を俯けてお菓子作りを続けた。


「料理はあまり得意では無いのですが……其れしか道が無いのであれば、尽力するだけです」
 不得手であろうとも成さねばならぬなら成すだけだと、九尾の狐の露出が高い着物姿の絶奈も料理に取り掛かる。
「この国に合った料理がいいでしょう」
 どこを見ても視界には暗闇を照らす南瓜ランタンが映る。
「ハロウィンと星空をテーマに『パンプキンパイの南瓜クッキー添え』を作るとしましょう」
 レシピも事前に調べてあると、絶奈はすぐに材料を集めて調理を始める。
「一番大変なのはパイ生地のようなので、それから作るとしましょう」
 不慣れな作業だが、コスプレ衣装がフォローするように動き、尻尾が道具を取ったりして調理を手伝ってくれる。
「パイですか。焼き立てが美味しいお菓子ですが、食べるわけにはいきません」
 プラネタリア・グリニッジは座ったままティーカップを置き、指先に灯した魔力の光を絶奈に向ける。すると星が煌くように光弾が飛び、絶奈の頭部を撃ち抜こうとした。
「まだ調理中です。完成まで大人しくして貰いましょう」
 その光は間に割って入った肉の壁に塞がれる。突如としてぞろぞろと屍の軍勢が出現し、絶奈とプラネタリア・グリニッジの間に割って入った。
「調理の邪魔が入らないように防御陣形を。手の空いてるものは調理の手伝いを」
 絶奈の指示に従い、ユーベルコードによって呼び出された軍勢は防御態勢を取って敵と向かい合った。
「邪魔です。退きなさい」
 次々とプラネタリア・グリニッジが星の輝きを撃ち込むが、倒れても倒れても屍兵が立ち塞がって肉壁を築き上げた。
「では調理を続けましょう――」
 パイはバターを多く使いしっとりと濃厚に作り、クッキーはヨーグルトを加えて軽さと爽やかさを演出する。
「そうですね……クッキーは星型にして夕焼けの浮かぶ星の様にすれば見た目にも楽しげでしょうか?」
 練って伸ばした生地を、星型のクッキー型で抜いていく。
「どちらもレシピ通り作れば味が喧嘩する事も無い筈です」
 素人が工夫しても失敗するだけだと、レシピに忠実に絶奈は尻尾を振りながらお菓子作りの作業を続けた。


「う……ウィッチですもの、大鍋でぐるぐるかき混ぜるイメージでお料理頑張りますよ!」
 露出の高いウィッチ服で他の猟兵の前に姿を晒すのを恥ずかしく思いながらも、ハルアは気合を入れてキッチンに入り、白い腰かばんから普段使いのエプロンを取り出して衣装の上から身に着けユーベルコード『アンサング・デュナミス』を発動する。すると大型の黒翼を生やした天獄の執行官を実体化した。衣装の効果か、いつもよりその姿がくっきりとしているように見えた。
「あの、執行官さんっ、料理が出来上がるまで守って欲しいんです!」
 ハルアがお願いすると、執行官は『なんて格好しているんだこの鳥娘は』という冷たい視線を送りながら、仕方が無いと鷹揚に頷いてみせ敵との間に立った。
「うぅ……冷たい視線でした……でも料理を作る為負けません!」
 ここまできて恥ずかしいからと止める訳にはいかないと、ハルアは料理の準備を始めた。
「どうせならみんなで食べられるような……大鍋でお手軽に美味しい料理……パンプキンシチューなんてどうでしょう」
 出来上がった湯気の立つ温かなシチューを想像して、ハルアは寒くなってきた時期にもちょうど合っていると作ることに決めた。
「まずは食材のカットからですね」
 ハルアが包丁を手にトントントンとリズミカルに、南瓜を始め色とりどりの野菜や鶏肉といった沢山の食材を大きめのサイズに切っていく。
「大きな鍋で何かを煮るつもりですか、スープでも作るつもりでしょうが、そうはさせません」
 プラネタリア・グリニッジが天の星を輝かせ、弾けると空間が歪むように捻じれそこから過去に奪ったアリス達の命が召喚される。それは眩い光を放って形状を変え、輝きが収まると大きなハサミを持った少年の姿となった。
『お姉ちゃん、そのお洋服ボクがもっと素敵にカットしてあげる!』
 無邪気な笑顔で少年アリスがハサミをシャキンシャキンと鳴らして近づいてくる。
「ひっ、これ以上露出を増やされたら丸見えになってしまいます!」
 怯えるハルアを護るように執行官が立ち塞がる。
『その羽もちょん切ってみたいな!』
 少年アリスが大ハサミを手に襲い掛かると、執行官はオーラの聖盾で防ぎ、銃剣を振るって薙ぎ払った。
「大丈夫そうですね……なら料理を続けましょう!」
 ハルアは気を取り直して、ニンジンを星の抜型で抜いていく。
「これでハロウィンらしくなるかな?」
 そうして大量の食材を鍋に投入していって、魔女らしく大きな混ぜ棒で鍋を掻き回した。


●いっしょに美味しい食事を
 チーンッとオーブンから軽やかな音が響く。蓋を開けると甘い匂いが漂う。
「焼き上がったみたいだね!」
 ヴァネッサはオーブンを開けてスポンジ生地を取り出し、型を外して星型にカットする。
「各種ベリーの明るい赤や青、紫で彩って、星屑の魔女ケーキの完成だよ♪」
 先程戦った魔女をイメージした星型のケーキが完成した。
「さあ、存分に味わうがよい!」
 バサッとマントを翻してヴァネッサがプラネタリア・グリニッジのテーブルにケーキを置いた。
「星型のケーキですか、彩りも素敵ですね……」
 手作りの食べ物を並べられると、抗う術なくプラネタリア・グリニッジがフォークを手にして色鮮やかな星屑の魔女ケーキを口に運ぶ。
「なるほど、この紫は芋のソースですか。ベリーの酸味もアクセントになって美味しいです!」
 パクパクとプラネタリア・グリニッジはケーキを口に運び完食してしまう。するとふらりと頭が揺れ、眠気を覚えて目を擦った。
「効いてるよ!」
 その様子を見てヴァネッサが仲間達に効果があったと伝える。

「では次は私のお菓子をお出ししましょう」
 そこへ続けて絶奈がお菓子をテーブルに運んだ。まだ温かいパイとクッキー。南瓜頭と星を模したようなお菓子だった。
「パンプキンパイの南瓜クッキー添えです。お召し上がりください」
 絶奈が給仕するように相手の前にお菓子を並べる。
「パンプキンのパイとクッキーですか、ハロウィンらしい見た目でこれも美味しそうですね……」
 抗えぬ魅力に、プラネタリア・グリニッジはフォークを伸ばしてサクッとパイ生地を割る。
「これは……なんて濃厚で旨みが凝集しているのでしょう! こちらのクッキーは……酸味がありますね。ヨーグルトでしょうか。なるほど重いパイと爽やかなクッキーでバランスを取っているのですね」
 ふむふむと感心しながらプラネタリア・グリニッジはお菓子を堪能する。するとまた頭が揺れ、意識が飛びそうになりそうなのをフォークを強く握ってぐっと堪えた。
「私の料理でも効果はあったようです。このまま続ければ眠らせることができそうですね」
 空になった皿を持った絶奈は次の仲間に場所を譲る。

「ちょっと恥ずかしですけど……」
 ハルアがトレイに深皿を幾つも乗っけて運んでくる。
「おいしくなーれ♪」
 最後の仕上げと、魔女らしく儀式めいた動作で手でハートを作るポーズを決める。
「さ、一緒に食べましょう! シチューはみんなで食べたほうが美味しいです!」
 そう言ってハルアはほかほかのパンプキンシチューを、プラネタリア・グリニッジと自分達の分も並べた。
「パンプキンシチューですね……うん、ホワイトソースがクリーミーで美味しい。しっかりと煮込まれていて、味が沁みています」
 プラネタリア・グリニッジがほくほくの南瓜を口に入れて味わう。
「うん、美味しくできてます!」
 ハルアも食べてみて、美味くできたと自画自賛した。
「そうですね、大鍋で大量に煮たことで、味わい深くなっているようです」
「ぽかぽかして身体があったまるよ!」
 絶奈とヴァネッサもご相伴して、共に一つのテーブルを囲んで食事を楽しむ。

「くっ、これほど美味しい食事を続けて出されては……だがまだ眠るわけには……ふわっ!?」
 うとうととし始めたプラネタリア・グリニッジは、ふっと一瞬意識を失って頭をガンッとテーブルにぶつけ、涙目になって猟兵達を睨んだ。
 猟兵達はかなりの眠気を与えられたと、攻撃を受ける前に席を立った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
【薔薇園の古城】
依然この姿だけど、いいんだ
気にしたら負けだって、悟ったから…

料理の妨害してくるのを防ぐ
俺が引き付けてれば、他の仲間が料理に集中できるしな

うん?俺の分はどうするかって?
何とかするから、そっちは頼む!

で、仲間がある程度完成したのを確認したら、オーラ防御全力展開、結界術で敵を捕縛し、調理開始、発動!
服がはじけ飛んだら、恥ずかしさ耐性ON!

で、速攻で調理に参加して追い上げる!
パンプキンケーキならば、レシピを頭に叩き込んであるから、仲間がどの工程にいるのか確認できてるのなら追いつくのは問題ないぜ

で、食べさせてる間に着替えて衝撃波・誘導弾・呪殺弾で攻撃に参加してやる

アドリブ、好きにしてくれ


クラウン・アンダーウッド
【薔薇園の古城】
アドリブ歓迎

パンプキンケーキか...いいねぇ♪とは言ってもボク自身食べたことも作ったこともないけどね!
近くの仲間に作り方を聞き、コスプレ衣装のマントをエプロン替わりにつけてLet's cook!

【情報収集】能力をフル活用して材料の分量から焼き加減まで完璧に仕上げてみせよう♪
勿論、敵の攻撃や流れ弾等はケーキを作りつつオーラで強度を上げて複製した懐中時計で防いでいこうじゃないか。こんなこと、ケーキを作るよりも簡単なことさ!


ローズ・ベルシュタイン
【薔薇園の古城】メンバーで参加(計4名)
WIZ判定
アドリブ歓迎

■心情
美味しい料理を作れば良いのですわね。
妨害されるのも厄介ですが、どんな状況でも料理頑張りましょう。

■行動
パンプキンケーキを旅団メンバーと一緒に作ってみますわ。
私は、生クリーム作りを頑張ってみようかと思いますわ。
【料理】の技能で上手く分量を量り、【気合い】でクリームをかき混ぜて
メレンゲ状にしますわね。
「これだけ美味しいケーキが出来たのですから、きっとオウガも眠ってくれますわよ」

オウガが眠った後は、白銀勇霊装を使用して
一気に倒してしまいましょう。

「余ったケーキは、皆で一緒に頂きませんか?」


薙沢・歌織
【WIZ】【薔薇園の古城】人生で料理しながら戦う日が来るとは…でもこれもオウガを倒す為。ハロウィンに因みパンプキンケーキを作ってみませんか?

【アルダワの幻影迷宮】で敵の到達を困難にして調理開始。【学習力】で【料理】のレシピを思い出しながら薔薇園の【集団行動】でケーキ作り。皮を剥いたかぼちゃを裏ごしして茹でベースとなるピューレを作り、更に薄力粉とベーキングパウダーを振るい、卵や牛乳とピューレをしっかり混ぜてからエレメンタルオーブの火で焼き上げ、仕上げにローズ様が作った生クリームを乗せます。敵が料理を食べ眠った隙に緋炎剣で焼き切り撃破。

せっかく作ったケーキです、戦いが終わったら皆で味わいましょう。



●みんなで料理を
「美味しい料理を作れば良いのですわね。妨害されるのも厄介ですが、どんな状況でも料理頑張りましょう」
 ローズが薔薇園の古城の仲間達と共に料理作りに取り組もうと掛け声を上げた。
「人生で料理しながら戦う日が来るとは……でもこれもオウガを倒す為。ハロウィンに因みパンプキンケーキを作ってみませんか?」
 何を作ろうかと考えた歌織が、仲間達の顔を見渡してパンプキンケーキを提案する。
「パンプキンケーキか……いいねぇ♪ とは言ってもボク自身食べたことも作ったこともないけどね!」
 何となしに言葉の響きを気に入って、おどけた様子でクラウンが乗り気になる。
「いいですわね。それではパンプキンケーキを作るとしましょう」
 ローズも賛同して、皆で力を合わせてパンプキンケーキを作ることにした。
「依然この姿だけど、いいんだ。気にしたら負けだって、悟ったから……」
 そんな中、悟りの境地でドレスを纏う蜜穴熊の姿のままの剱は、澄んだ目で星空を見上げた。その目は星の輝きを反射して潤んでいるようにも見えた。
「料理の妨害は俺が防ぐから任せてくれ」
 蜜穴熊の手で任せろと剱は胸を叩き、敵に向かって駆け出した。
「お菓子作りはどうしますか?」
 その後ろ姿に歌織が大きな声で尋ねる。
「うん? 俺の分はどうするかって? 何とかするから、そっちは頼む!」
 今の自分なら何だってできると、衣装の効果か野生に帰ったような高揚感を持って剱は敵と対峙する。

「可愛らしい蜜穴熊のお客さんですか、お菓子を食べますか?」
 プラネタリア・グリニッジが手にしたクッキーを差し出すと、その甘い香りに誘われるように剱は飛びついて食べていた。
「ふふ、美味しいでしょう? でもそろそろ私はお腹いっぱいです。これ以上作られないようにしないといけませんね」
 その様子を微笑んで見ていたプラネタリア・グリニッジが、顔を上げてキッチンに立つ猟兵達に視線を向けた。
「はっ!? 思わず餌付けされるところだったぜ……お前の相手は俺だ!」
 獣の本能に打ち克ち、カッコよく啖呵を切った剱は敵に立ち向かうが、口の端をクッキーの屑で汚していて台無しにしていた。
「蜜穴熊さんが相手でも邪魔をするなら手加減しませんよ」
 プラネタリア・グリニッジは愛と勇気を感じ取り、夜空の星を輝かせて過去のアリスを呼び出した。それは猟銃を持った狩人のアリスだった。
『獣のくせに服なんか着て珍しいな。その姿のまま剥製にしてやるぜ!』
 躊躇なく銃口を向けてアリスは引き金を引いた。頭部目掛けて放たれる弾丸を、剱は反り返って躱す。
「こんなドレス姿のまま後世に残されてたまるか!」
 本気の叫びを放つと、剱はドレスの力で身軽に動き回って弾丸を躱し続ける。

「それではLet's cook! ……まずは何をすればいいかな?」
 クラウンはコスプレ衣装のマントをエプロン替わりに身に着け、作り方を仲間に尋ねながら調理を始めた。
「最初はカボチャを茹でましょうか、柔らかくなったら潰します」
 歌織がレシピを伝えながら包丁を動かし、カボチャの皮を剥いで切っていく。
「丸々じゃダメなんだね。切るだけなら簡単だよ」
 手早くクラウンもカボチャをカットして鍋に入れていった。
「私は、生クリーム作りを頑張ってみようかと思いますわ」
 役割分担しようと、ローズは分量を量り、ボウルに入れた生クリームを泡立てる。
「しっかりメレンゲ状になるまで混ぜますわね」
 気合を入れてローズはしっかりと生クリームがまとまり、泡立て器からぼたっと落ちるまで混ぜ続ける。
「南瓜が柔らかくなったよ!」
「それでは裏ごししてベースとなるピューレを作ります」
 歌織の指示のもと、クラウンは協力して薄力粉とベーキングパウダー、卵と牛乳と必要な材料を混ぜていく。
「これで混ぜるのは終わりかな?」
「はい、では型に入れて焼き上げましょう」
 クラウンがケーキ型に生地を流し込むと、歌織がとんとんと空気を抜いて窯に入れ、エレメンタルオーブで火をつけケーキを焼き始める。

「そろそろみんなの料理が完成しそうだな」
 甘い香りを嗅ぎ取った剱がちらりとキッチンを振り返り、料理が順調に完成に近づいているのを確認した。
「なら俺も料理開始だ!」
 ドレスを靡かせてオーラの防壁を全開で展開し、結界術を用いてアリスとプラネタリア・グリニッジを拘束する。そして剱が人の姿に戻ると、小さなドレスが弾け飛ぶ。
「誰も見てない誰も見てない……」
 呪文のように唱えて恥ずかしさに耐え忍び、素早くキッチンに駆け込む。
「ここから俺も調理に参加だぜ!」
 ユーベルコードにより限界を突破したような調理スピードで作業を始め、パンプキンケーキを作り始めた。材料は仲間達が下拵えして残してるものを拝借し、仲間の作ったのとは少し違う味付けにアレンジを加える。
「このスピードなら問題なく追いつけるぜ!」
 一人なのに何人も居るかの如き猛スピードで追い上げ、あっという間に焼くところまで追いついて窯に入れた。

「生クリームも仕上がりましたわ。後は焼き上がるのを待つばかりですわね」
 ローズが生クリームを完成させて冷やしておく。
「残念ですが、ケーキが焼き上がることはありません」
 だがそんな平和な空気を破るように、プラネタリア・グリニッジが結界を破って過去に奪ったアリス達の命を呼び出す。それはお菓子好きな子供達の姿となり、我先にと焼きかけのパンプキンケーキを狙って駆け出した。
『いい香りがするよ!』
『ケーキだケーキ! いっぱい食べよう!』
「まだケーキは完成していませんわ」
 ローズが立ち塞がって制止しようとするが、貪欲なアリス達は避けるように左右に散って回り込んで窯へと突進する。だがその前にふわりと浮かぶ無数の懐中時計が現れて邪魔をする。
『邪魔だよ!』
 アリス達がナイフで懐中時計を切ろうとしたが、オーラを纏う懐中時計はびくともしない。
「どんな攻撃も防ごうじゃないか。こんなこと、ケーキを作るよりも簡単なことさ!」
 クラウンが懐中時計を操り、アリス達を窯に近づかせない。
『もう! これじゃあケーキが食べられないじゃないか!』
 駄々をこねてアリスはナイフを振るい続ける。
「焼き上がれば分けてあげてもいいですが、待てないようなら御預けですわ」
 ローズが夕焼け色のロングソードを抜いてナイフを弾き飛ばす。
『えー』
『そんなの待ってられないね!』
 アリス達は新たなナイフを取り出して投げつける。だがそのナイフは届く前に壁に弾かれた。
「では完成するまで閉じ込めておきましょう」
 歌織がユーベルコード『アルダワの幻影迷宮』を発動し、アルダワの地下迷宮を再現してアリス達を覆い尽くし、ダンジョンの中へと閉じ込めた。
「これでケーキが焼けるまでなら十分時間を稼げるでしょう」
 歌織はカンカンッと迷宮を叩く音が響くが、その程度で迷宮は壊れはしないと自信を持って言った。
「うーん、少しいい香りがしてきたね」
「本当ですわ。焼けてきてるようですわね」
 クラウンとローズが香りに釣られるように窯の方へと視線を向ける。
「ああ、もうすぐ完成だぜ」
 窯の番をしていた剱がもう少しだと振り返った。

「そろそろいいですわね。取り出しましょう」
「甘い香りが充満してきたよ!」
 暫くしてローズが焼き目を確認すると、クラウンが窯から焼き上がった大きなホールケーキを取り出して調理台に置く。
「火はしっかり通っているようですね」
 歌織が竹串で真ん中を刺して焼け具合を確認して、型を外して中の鮮やかなオレンジのパンプキンケーキを大皿に乗っけた。
「俺の方も上手く焼けたみたいだな」
 剱も少し小振りなホールケーキを取り出していた。そちらは色が濃くしっとりとした出来上がりだった。
「これがパンプキンケーキか、カラフルで美味しそうだねぇ♪」
 ほうほうとじっくりケーキを見ていたクラウンがいい笑顔を浮かべた。
「仕上げに生クリームを乗せますね」
 歌織が生クリームを絞り、ケーキの上に乗せて南瓜の種を飾る。
「これを相手が食べてくれるかだな」
 剱がテーブルについたままの敵へと視線を向けた。
「これだけ美味しいケーキが出来たのですから、きっとオウガも眠ってくれますわよ」
 ローズが自信を持って頷き、ケーキを運び出す。
「そうですわ。余ったケーキは、皆で一緒に頂きませんか?」
「せっかく作ったケーキです、戦いが終わったら皆で味わいましょう」
 ローズの提案に歌織が頷いて返事をし、皆も笑顔で頷き返し決戦の場へと向かった。


●美味しい眠り
「これが私たちの作ったケーキですわ。どうぞ召し上がれ」
 ローズが大皿を置き、そこでケーキを切り分けて小皿に移してプラネタリア・グリニッジの前に置いた。
「こっちは俺が作った分だぜ」
 そう言って剱も切り分けたケーキを置く。
「パンプキンケーキですか、色鮮やかでハロウィンに相応しいお菓子です」
 出された食べ物は食べる。そんな当たり前の世界の法則に従い、プラネタリア・グリニッジは手にしたフォークを伸ばす。
「こちらの大きなパンプキンケーキは素朴ですが、ほっとする味がします。子供の頃に母親が作ってくれたような味わいでしょうか」
 もぐもぐとケーキを味わい、気を緩めたような深い息を吐く。そしてもう一つの小振りなケーキにもフォークを刺した。
「こちらはしっとりとしていってカボチャが濃厚ですね。カボチャの旨味が詰まっているようです」
 ぱくぱくとケーキを食べ続け、プラネタリア・グリニッジは口の端を生クリームで汚しながら完食した。
「ごちそう……さま……でした…………」
 こっくりこっくりと船を漕ぎ、プラネタリア・グリニッジは抗えぬ眠気に負け、ぐっすりと眠りに落ちた。するとその身に纏っていたその身を無敵に変える魔力が消滅する。

「気持ちよく眠ったようだね。なら眠ったまま終わらせてあげるとしよう!」
 微笑むクラウンが浮かべた懐中時計の群れを飛ばし雨のように降らせる。
「一気に倒してしまいましょう」
 ローズはユーベルコード『白銀勇霊装』によってアルヌワブランの薔薇で彩られた甲冑を纏い、剣を振り上げて一閃する。
「これで終わりです!」
 歌織も緋炎剣アメノホアカリを振りかぶり、炎を放つ斬撃を浴びせた。
「よくも恥ずかしい恰好を何度もさせてくれたな。この恨み、全部ぶつけてやるぜ!」
 また蜜穴熊となり新たに飛んで来たさらにひらひらがパワーアップしたドレスに着替えた剱が、その短い手を伸ばし、ありったけの呪詛を籠めて呪殺弾を放つ。その念の強さに衝撃波が迸り、プラネタリア・グリニッジを吹き飛ばして撃ち抜いた。
 一斉攻撃を受け、プラネタリア・グリニッジは眠ったまま消滅し、このハロウィンの国から跡形もなく消え去った。



●楽しいお茶会
 戦いが終わると薔薇園の古城の面々がお茶会を始めた。
「どちらも美味しくできてますわ。それに庭園の眺めも素敵ですわね」
 テーブルについたローズはパンプキンケーキを食べながら、夜空の下の美しい花咲く庭園を眺める。
「そうですね。星空の下でのお茶会というのも洒落ています」
 歌織も笑みを返して、満天の星空と庭園の織り成す景色を楽しみながらケーキを堪能する。
「これがパンプキンケーキ……美味しいねぇ♪」
 美味しい美味しいとクラウンが初めて味わうケーキを食べる。自分がいちから手伝ったというのも美味しくする一つの調味料となっていた。
「ふぅ、辛い仕事のあとの甘味は格別だな……」
 人の姿に戻った剱は、気軽に参加したハロウィンの事件だったのに散々な目に遭ったと、お茶会以外は全部黒歴史として封印しようと心に誓っていた。
 そこへ先んじて料理を作っていた猟兵達も合流する。
「お茶会だね。あたしも余った材料でまたケーキを作ったから、よかったらみんなも食べて!」
 楽しそうなお茶会に参加しようと、ヴァネッサが紫芋のカラフルな大きな星型ケーキを切り分ける。
「そうですね。せっかくハロウィンの国に来たのです。ハロウィン気分を味わっていくのもいいでしょう」
 同意する絶奈もパンプキンパイや南瓜クッキーをテーブルに並べた。
「パンプキンシチューもたっぷりありますから、好きなだけ食べてください!」
 ハルアもシチューを深皿によそって配り、皆で食べ物を交換して美味しいハロウィン料理に舌鼓を打つ。

 猟兵達は降るような星空の下、一足早いハロウィンパーティを楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月30日


挿絵イラスト