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お前の頭はどこにある

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回はカクリヨファンタズム。滅んじゃった世界を元に戻してもらうよ!」
 カクリヨファンタズムはUDCアースと隣接する極めて不安定な世界、オブリビオンのちょっとした企みがカタストロフに繋がる。今回も、オブリビオンの発生と共に世界滅亡の危機が迫っているのだ。
「で、今回は、世界から――『首』が消えちゃったんだ」
 そう言ってくるるは、自分の首筋を見せながら困ったような表情を浮かべた。

「『首』……頭部と身体をつなぐ大事な部位。そこが消えたと言う事は、つまり、この世界では身体から頭が取れちゃうんだ。ぽろっと」
 もちろん、そのまま即死する、と言うような理不尽な事はない。頭が取れても生きていけるし、身体も自分の意志で動かせる。肺と繋がっていないのに呼吸も会話も出来る。
 ただ、なぜか頭が身体から離れてしまうのだ。
「何がどうなって、どういう仕組みでそうなってるのかは分からないけど……とにかく、まあそういう事になってるんだ。不思議な事に」
 猟兵達もその状態から逃れる事は出来ない。カクリヨファンタズムに転移した瞬間に、自分の頭がぽろりと身体の上から落ちる事になる。
「まあ、とりあえず転がっていかないように気をつけて。しっかり手なり腕なりで持っておくか、何らかの方法で固定しておくのが良いと思うよ」
 だが当然、腕で持てば最低でも片腕は塞がる。テープなり魔力なりで固定しておくと言う手もあるが、うっかり剥がれてしまった時にどこかに転がっていきかねない。
 また、普段よりも視界が変な所に移動したり、動くと揺れたりすると言った不都合もあるだろう。
「致命的、って訳でもないけど、かなり不便な事になると思うから、その点は覚悟しておいて欲しい。何しろ……この状態でオブリビオンと戦わなきゃいけない訳だからね」

 今回最初に出現するオブリビオンは『ねこまたすねこすり』。すねこすりの骸魂が妖怪・猫又を飲み込んだものだ。
 見た目は、猫っぽいもふもふの毛玉と言った所で、元から首がないので、この世界でも特に普段と変わりなく動く。
「能力は……んー、まあ、特にない、かな。あ、すごいふかふかしてるよ」
 そのふかふかの身体で、すねこすりらしく、すねをこすってくる。ふかふかしている。気持ちいい。以上。
「と、まあ、ほとんど無害に近いオブリビオンなんだけど、今回の場合、実は結構厄介なんだ。何しろ……猫だからね」
 猫はボール遊びが大好きだ。丸いものを見ると、じゃれついたり転がしたりして遊ぼうとする。そしてこの場合の丸いものと言えば……そう。切り離された頭だ。
「彼らは、キミ達の頭でボール遊びをしようと、虎視眈々と狙ってるよ。猫だからね、悪戯も大好きだ」
 ふかふかもふもふに油断していると、突然頭に飛びついて奪おうとしてくる。あくまで遊びたいだけなので、奪われたからと言って即座に傷つけられる訳ではない……が、頭でボール遊びされたら、視界は回るし地面で擦れるし、大変な事になるだろう。そんな状態では奪い返すのも一苦労だ。うっかり隠されたりしたらとんでもない事になる。
「見た目は可愛いからちょっと気が引けるけど、一応骸魂に取り込まれた罪のない妖怪だからね。ちゃんと倒して解放してあげてね?」

 そんなねこまたを撃退……撃退? したら、いよいよ今回のボスが姿を現す。
「爆発する鼠の妖怪・小玉鼠の骸魂に飲み込まれた、妖怪デュラハンの女性。呼称もそのまま、『デュラハン小玉鼠』だよ」
 言わずもがな、デュラハンは元々首がなく、頭を小脇に抱えた妖怪だ。彼女もまた、この世界の悪影響を受ける事はない。まあ黒幕なので当然だが。
「このデュラハンは、小玉鼠の影響で、自身の頭部が複製可能な爆弾になってるんだ。そしてそれをぽんぽん投げつけて来るよ。……絵面的にすっごい怖いね!」
 能力的に言えば爆弾使いだ。広い範囲を爆破したり、複製して自在に操ったり、複数の爆弾を誘爆させて大爆発を起こしたりする。
 だが、そんな能力よりも、とにかく見た目がアレだ。女性の首がぽんぽん飛んできては爆発するとか、何のスプラッタコメディだろうか。
「強さとしては、油断は出来ないけどそこそこかなー。ただまあ、爆風で自分の首を落としたら大変だから、その点は本っ当に気をつけて」

 デュラハンを倒せば、世界に首が戻ってくる。事件は一件落着だ。
「そのまますぐに帰って来ても良いけど……その辺りは、すねこすりに取り込まれていた猫叉達を始めとする、猫系の妖怪が暮らしてる横丁になってるよ。遊んできても良いかもね」
 猫々横丁は、ごく一般的な商店街だが、住民は全員猫系種族だ。猫又やケットシー(アルダワの種族ではないが見た目は似ている)はもちろん、招き猫のツクモガミや、猫耳娘の新しい妖怪なんてのもいる。
「買い物したり、猫と遊んだり、猫カフェで寛いだりとかすると良いと思うよー」
 また、入り口では、一時的に猫に変身出来る猫化のお面や、猫の言葉が分かる猫耳など、この横丁を楽しむための不思議なアイテムも売っている。活用すると良いだろう。

「ま、楽しむためにもまずは、カタストロフを解決しないとだけどね」
 くるるはそう言うと、ぴこぴことねこしっぽを揺らして猟兵達を見渡す。
「それじゃ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」

●消える首、狙う猫
 カクリヨファンタズムに転移して来た猟兵達。その瞬間、言われた通りに首が消え、頭がぽろりとこぼれ落ちた。
 慌ててそれをキャッチする猟兵達。本当に不思議だが、なぜか頭が落ちても生きている。とはいえこのままの状態だといろいろ大変なのは間違いない。
『にゃー』
 例えば、その首でボール遊びがしたいと、虎視眈々と狙う可愛いねこまたとか。彼らは爛々とその目を輝かせると、元気いっぱいに、猟兵達のすねを狙って突進して来た――!


一二三四五六
 なくしものに注意。このなくしものは命に関わりますが。

 ごきげんよう。久々にカクリヨからお届け。一二三四五六です。

 第一章の集団戦『ねこまたすねこすり』は寧宮・澪(澪標・f04690)さん、第二章のボス戦『デュラハン小玉鼠』はピオネルスカヤ・リャザノフ(氷の国の大学生・f25613)さん、第三章の日常『猫々横丁』はナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)さんの投稿です。ありがとうございます。

 補足。
 カクリヨファンタズムで登場するオブリビオンは、罪のない妖怪が骸魂に呑み込まれたものです。普通に倒せば呑まれた妖怪は排出されるので、ちゃんと助けてあげてください。中の人(猫)の同意なくペットにしてはいけません。
 なお、第一章で排出された猫又たちは、自分達で戦場外に逃げます。

 人間型以外の方がどうなるかは、『首が有るかどうか』で判断します。四足歩行だろうとロボットだろうと、首があるなら消えて、頭が外れます。
 キャバリアや人形と言った無生物、ユーベルコード等で召喚した者なども、やはり首があるなら消えます。
 首がないものに変身出来る場合、その状態を保っているなら消えません。でも一度首が消えたら、(黒幕を倒すまで)元には戻りません。

 第三章の日常では、くるるを誘って一緒に回る事も出来ます。特に誰にも誘われなければ画面外で遊んでいます(誘われないのに出てくる事は有りません)。

 それでは、皆さんのプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 集団戦 『ねこまたすねこすり』

POW   :    すねこすりあたっく
【もふもふの毛並みをすり寄せる】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【ねこまたすねこすり仲間】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    いつまでもすねこすり
攻撃が命中した対象に【気持ちいいふかふかな毛皮でこすられる感触】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【次々と発生する心地よい感触】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    きもちいいすねこすり
【すねこすり】を披露した指定の全対象に【もっとふかふかやすりすりを味わいたい】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フレミア・レイブラッド
あら?凄く可愛いわ…!
本当に連れて帰りたいくらい…コレ、倒さないとダメかしら?ダメ?そう…(残念そう)

転移完了後、とりあえず自分の全身を【念動力】の膜で覆う事で頭部を外部から固定。
更に魔力で頭部と胴体を接着し、二重に固定しておくわ…コレ、面倒ね…。

後はねこ達が出たら【創造支配の紅い霧】を発動。
先の二つに加え、更に霧の魔力で固定具を『創造』して首を固定。
更に自身の分身(多数)や気を引く様のボールやねこじゃらし、ブラシやちゃ○ちゅーる等を『創造』。
首を取られない様に対策を取りながらねこ達を可愛がり、癒されつつ、なるべく苦しめない様にそっとクラウ・ソラスで急所を的確に突いて助けていくわ…はぁ、残念ね


弥久・銀花
首が無くなって生首状態にされる状況でのオブリビオン討伐ですか……

割といつもとあんまり変わりませんね!


余裕ですよ余裕!









さて、最初は撃退で良いんでしたね。
では準備してきたこの眠り薬入りの餌をあげましょう。
あ (屈んだ拍子に首が餌の皿に落っこちて、慌てて拾おうとしたので顔の上から餌を引っ被ります)

まって、まって下さい……、舐めないで……、すやぁ……(超強力な眠り薬なので口に入ったら2分くらいで直ぐ効きます)



その後、餌が食べ尽くされた後に来て、餌を食べられなかった猫による寝たままの銀花のサッカー大会が始まります。

猫のサッカー大会の結果は大体がボールの紛失で終わる様です……。(水の入った桶に落ちてます)


キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

「首が回らない」と言う言葉を聞いたことはあるが…
物理的に首が回らないのは初めて見るな

まずはデゼス・ポアに私の首を持って空を飛んでもらう
私はデゼス・ポアの首を持って敵と戦おう
小さい人形の首であれば持ちながらでもそこまで負担にはなるまい

やれやれ…あまり気は進まんが、仕方がないな
オブリビオンでなければ存分に遊んでやるんだが

UCを発動
敵がこちらの足を狙って突進してきたらカウンターで蹴り飛ばす
首が無い分多少アクロバティックな動きで蹴りを繰り出せるし
首を持ったデゼス・ポアが浮かんでるから周囲を俯瞰しながら戦えるだろう

…これはこれで案外便利かもな
とは言え、泣き別れのままでは不便で仕方ないか


露木・鬼燈
ぽろっと落ちるのか。
まぁ、これはこれで貴重な経験。
上手に利用できれば何らかの成果が!
その前に頭を安全に確保しないとね。
手が使えないと困るし安定感がなー。
なので文字通りに手を増やして解決するですよ。
<隠忍の見えざる手>で生成した念動手。
これに頭を持たせて常に正しい位置をキープ。
これで違和感なく行動できるよね。
あとは骸魂を吐き出すまでめっちゃ撫でればいいのです。
頭が狙われる?
残りの念動手で防げないようなら対策が必要だよね。
まぁ、届かない高さまで持ち上げればいいだけなんだけどね。
なるほどなー。
自分の体の動きを含め、戦場全体を把握できる。
心眼法ならぬ天眼法、なんてね。
なんか別な方法で再現したいなー。



「『首が回らない』と言う言葉を聞いたことはあるが……」
 若干の戸惑いと呆れを含んだ呟きを漏らすキリカ――の、頭。
「物理的に首が回らないのは初めてだな……」
「ぽろっと落ちたのです。まぁ、これはこれで貴重な経験」
 回らないと言うか、回る首がないと言うか。鬼燈も両手で頭を抑え、困った表情を浮かべる。
「手が使えないと困るし安定感がなー。なので、ほいっ、と」
 見えざる手を生み出して、その切れた頭を身体に押さえつけて固定する。やはり若干の違和感はあるが、まあ手なり腕なりが塞がるよりはマシだ。
「コレ、面倒ね……」
 フレミアも念動力の膜で全身を覆い、魔力で接着して二重に固定する。だが何しろ対象が自分の頭なので、乱暴に扱う訳にはいかない。繊細に調整を重ねていく。
「割といつもとあんまり変わりませんね!」
 まあそんな繊細とは程遠い銀花もいるが。人狼として不死身に近い再生力を持ち、それに依存しがちな彼女は、こうして首が落ちるのも初めての事ではない。
「余裕ですよ余裕!」
「いや……それはそれでどうかとは思うが」
 自身の人形、デゼス・ポアに首を持たせつつ、ツッコミを入れるキリカ。もちろんデゼス・ポアの方も首が外れているので、それはこちらで預かる。
「さて。オブリビオンでなければ存分に遊んでやるんだがな……」
 そして人形によって持ち上げられた首が、ふかふかのねこまた達を見下ろす。ころころしていて可愛らしい。
「……あまり気は進まんが、仕方がないな」
「本当に連れて帰りたいくらい……コレ、倒さないとダメかしら?」
 フレミアもその愛らしい姿にすっかり惹かれ、目を輝かせる。が、こんなのでも歴としたオブリビオンだし、その中には猫又が囚われている。放置しておく訳にはいかない。
「ダメ? そう……」
 本当に、本当に残念そうな表情を浮かべながら、紅い霧を生み出すフレミア。そこに篭められた魔力で分身を――当然首はない――生み出し、それぞれの手に猫の気を引く遊具を持たせていく。
「せめて精一杯遊んであげましょうか……」
『にゃー……にゃー!!』
 ねこじゃらしに目を奪われ、ぴょんぴょんと短い脚で飛び回るねこまた。ぽふんぽふんと上下に弾む様は、やっぱり可愛らしい。
「じゃあ、僕もたっぷり撫でてあげるのですよ」
 ねこまたの一匹を捕まえると、徹底的にその身体を撫で回す鬼燈。そのふかふかを存分に堪能していく。
『にゃー、にゃー!』
「さあ、骸魂を吐き出すのです!」
 撫でられて嬉しそうに、脚をばたばたさせるねこまた。もちろんそう簡単に吐き出すものではない――ので、撫でる。とにかく撫でる。徹底的に撫でる。摩擦熱で擦り切れるぐらい撫でる。
『にゃー……!』
「おおぅ?」
 が、そうして撫でに集中している間に、他のねこまたに取り囲まれてしまう。その目は爛々と輝いて、鬼燈の頭を狙っている。
「これは……念動手だけじゃ防ぎきれないっぽい?」
『『にゃーー!』』
 7本の見えざる手で頭部を守り、一匹ずつそれを捕まえていくが、やはり数が多く、防ぎきれない。一匹のねこまたが手をかいくぐり、鬼燈の頭に飛びついていく。
「だが甘い。とうっ!!」
『にゃー!?』
 ――その目の前で、念動手に持ち上げられ、上空へとすっ飛んでいく頭。目標を失ったねこまたが、ころんと転げ落ちてボールのように転がっていく。
「なるほどなー」
 上空から戦場全体を俯瞰し、それを見下ろす鬼燈。妙な感覚な事を除けば、戦場全体を把握出来る利は少なくない。
「心眼法ならぬ天眼法、なんてね」
「ああ、これはこれで案外便利かもな」
 キリカも同様に、デゼス・ポアの持った頭から戦場を見下ろす。自分の背後から襲いかかって来る相手も、これなら見落とす事はない。
「……ふっ!!」
 脛や、デゼス・ポアの頭を狙ってくるねこまたを、長い美脚で華麗に蹴り飛ばす。不意を打たれる事がなければ、遅れをとるキリカではない。
『にゃー!』
「……もう少し、罪悪感も湧くかと思ったが」
 蹴り飛ばしたねこまたは、サッカーボールのようにぽよんぽよんと弾み飛んでいく。あまり痛みは感じていないようで、むしろ『もっと遊べ』とばかりに突っ込んでくる。案外楽しい。
 最終的には衝撃で骸魂を吐き出し、元の猫又に戻って――当然頭が取れて、目をぱちくりさせている。
「さて、最初は撃退で良いんでしたね!」
『にゃー?』
 銀花は用意した餌を懐から取り出し、皿の上に乗せていく。ただの餌、ではなく睡眠薬入りだ。
「さあ、たっぷり食べてください――あ」
 が、その皿を地面に置こうと屈んだ瞬間、うっかり頭を落としてしまう。しかも落ちた先は皿の上。
「あ、ちょっと、まずっ……ま、待って、待ってくださいっ、ひゃんっ」
 餌を目当てに殺到してくるねこまたに、ぺろんぺろんと舐められ、くすぐったさに身をよじる銀花。その拍子に、うっかり餌が口に入ってしまい、途端に強烈な眠気が襲ってくる。
「待って……舐めないで……くださ……すやぁ……」
 そのまま眠りについてしまう銀花。当然、その頭は隙だらけで、やって来たねこまた達がサッカーボールのように蹴り飛ばし始めた。
「すぅ……すぅ……」
「……やはり泣き別れのままでは、不便で仕方ないな」
 すっかり玩具になっている銀花の頭を上空から見たキリカが、改めてそう思い直す。まあ、あれは放っておいても大丈夫だろう。たぶん。
「はぁ、残念ね……」
 餌を食べて眠ったねこまた達は、フレミアが魔槍で片っ端から突き刺していく。痛みを与えないように一撃で貫けば、ぷしゅー、と風船がしぼむように抜けていく骸魂。
 それはそれでなんか可愛いし、元の猫又だって別に可愛くない訳ではないのだが、やっぱり勿体ない。
「せめて今だけでも存分に遊びましょう……!」
 ブラシで毛づくろいしたりして、ねこまたの可愛らしさを存分に楽しんでいくフレミア。もちろん、油断させて惹き付けると言う目的はあるにせよ、楽しみの方が比重が高そうに見える。
『にゃー! にゃー!』
「はいはい、順番よ、みんなの分があるから慌てないで」
 おやつを見せると一斉に殺到していくねこまた達。ぴょこぴょこと跳ねる中には、先程銀花と――いや、銀花『で』遊んでいたねこまた達もいるようだが。
「ごぼごぼごぼ……」
 そんな彼女の頭は、勢いよく蹴っ飛ばされた挙げ句、紛失されてしまったりしている。ねこまた達も最初は探していたようだが、おやつの方が大事だったようだ。あとサッカーに飽きた。
「ごぼっ、げぶっ……ごぼぼっ」
 まあ死なないから大丈夫だろう。たぶん。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『デュラハン小玉鼠』

POW   :    大爆破
技能名「【爆撃 】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    多爆破
自身が装備する【爆弾と化した自身の頭部 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    誘爆破
攻撃が命中した対象に【爆弾と化した自身の頭部 】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【他の頭部達が集まってきて誘爆】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はピオネルスカヤ・リャザノフです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 何はともあれ、ねこまたすねこすり達を元の猫又に戻した猟兵達。
 頭が転げて戸惑っている彼らを安全な所に退避させる。
「私の邪魔をしようと言うのは、あなた達ですか!」
 そこに姿を現したのは、甲冑姿の少女。その頭はやはり首の上にはなく、片手に抱えられている。
 だが彼女の頭だけは、この異変のせいではない。元から首を持たない西洋妖怪、デュラハンだ。
「どうしてそんな事するんですか。許しません!」
 眉を吊り上げて怒りを露わにするデュラハン。だがそれを言うならそもそも彼女自身、なぜこんな異変を起こしているのか分かっていなさそうだ。
 もちろん、骸魂のせいで正気を失っている為だが。
「あなた達なんか、私の頭で成敗してあげます!」
 そう言って彼女は、脇に抱えた頭を思いっきりこちらに放り投げ……それがどかーん、と空中で爆発を起こした。
「さあ、覚悟してください!」
 すぐさま再生した頭を両手で持ち上げ、こちらを威嚇するデュラハン。実力云々以前に絵面がいろいろと酷い強敵を打ち倒さなければ、皆の首は元には戻らない。
弥久・銀花
ゴボッ!? ブクブクブク、コポコポコポ、プクプク……(睡眠薬が切れて目が覚めましたが、一気に空気を吐いてしまって直ぐに気泡が小さくなっていきます)

目を開けても見えるのは昏い水底の風景、必死で動かそうとした胴体はどうもガッチリ縛られている様だ(遠くで盗賊に捕まって荷物の様に縛られて運ばれてしまっています)

このまま水底で苦しんでても埒があきません
ユーベルコードのオルタナティブ・エネミーを使用して誰でも良いので助けを呼びます!

ぶはぁっ! はぁっ!はぁ……
ん?


…………、ふっ!
こちらは頭二つの二刀流ですよ!さあかかってきなさい!


フレミア・レイブラッド
うん、あの子(猫)達も可愛かったけど、(別の意味で)貴女も可愛いわね!

まぁ、可愛いのもそうなんだけど、頭型爆弾って(絵面的に)戦い辛いわね…。
迎撃しようとしたら頭に叩きつける事になるし…。
悪党なら気にしないけど、元が骸魂に狂わされてるだけの子っていうのが余計よね…

とりあえず、【サイコキネシス】で相手が投げつけようとした頭部を手から離れない様に念で接着したり、空中にて【念動力】の網で受け止める(可能ならそのまま放り返す)、複製して念力で操作している頭部爆弾の操作を【サイコキネシス】で奪って逆に爆破する等、敵の攻撃を妨害しつつ反撃する事で追い詰め、最後はなるべく苦しめない様に心臓一突きで仕留めるわ


キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

フン、我々は頭一つなのに向こうは数え切れんほどの頭を出せるか
羨ましい話だな、まったく

引き続き頭部をデゼス・ポアに持たせ戦場を俯瞰して戦う
エギーユ・アメティストを振るい、本体を攻撃しつつ
頭部がこちらに来たら叩き落して爆発に巻き込まれるのを防ぐ

しかしまぁここまで頭が増えるか…
酷いと言うより、もはやホラーだなコレは…

UCを発動
分裂させたオーヴァル・レイを念動力で操作し、敵の頭部を全て撃ち抜いて爆破させる
爆風で周囲が見えなくなるだろうが、私の眼は空にある
巻き込まれないよう立ち回り、敵に一撃を叩き込む

この状態も便利と言えば便利だが、やはり首無しでは不便だからな
とっとと元に戻してもらおうか


露木・鬼燈
ヤバいのきちゃったなー。
ホントの相手しないとダメ?
そっかー…辛い。
リアル志向の頭部爆破はNG。
なんとゆーか…コミカル演出にならなかったです?
アッハイ、問答無用でバトル開始ですか。
では、再び<隠忍の見えざる手>で頭を確保。
まぁ、頭部の安定は大事なのでとーぜんの選択。
あとは普通に斬り合うってのもありだよね。
首なし騎士と黒騎士の戦いとかよくない?
首なし騎士同士の戦いにしか見えないけど。
先ほど見い出した天眼法がなんかいい感じなのです。
飛んでくる頭部を斬り払うのは…絵的によくないよね。
念動手でキャッチして投げ返すですよ。
弾ける頭部が優しくないけど斬り払うよりマシ。
…マシなのか?
SAN値がピンチっぽい!


ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD

本当に首が外れるのね。
これなら自分で自分のアソコを……んぅぅっ♥

片手で持った自分の頭を局部に押し当てて自慰を始め
隙を見せる事で攻撃を誘い、彼女が爆弾頭を量産してきたら
私も『百鬼夜行』で守護霊を450人に増やし
爆弾頭に憑依させ【ハッキング】
彼女の傍で爆発させる

この子達は霊だもの。
憑代が爆発しても霊体に戻るだけでダメージは無い。
貴女の攻め手は封じたわ

でも迂闊に近づくのは危険だから【念動力・鎧無視攻撃】で
相手に触れる事なく【慰め・生命力吸収】
れろれろと舐める動作をすれば彼女の局部に。
くりくりと指で転がす動作をすれば彼女の胸の先端に快感が走る。
彼女の悶える姿を眺めつつ、自慰の続きを♥



「ヤバいのきちゃったなー……ホントの相手しないとダメ?」
「ダメです。あなたも爆破します!」
 絵面の酷さに、なんとも生温い表情を浮かべて呻く鬼燈。聞きとがめたデュラハンの投擲を、念動手で受け止めて投げ返す。
「はわっ、何を……きゃー!」
「そっかー……辛い」
 爆発に巻き込まれて悲鳴を上げるデュラハンの姿を見ながら、ますます生温い表情になる。何せ投げられるのも爆発するのも、人の頭だ。
 幸い、頭の全てが爆弾に変わっているためか、肉片や血が飛び散る事はないが……だからと言ってやっぱり頭の爆発は受け入れ難い。
「なんとゆーか……もっとコミカル演出にならなかったです?」
「私は至って真面目に、あなた達を爆殺しますっ!」
 今度は投げ返されないように、いっぱい頭を投げて来るデュラハン。念動手だけでは足りなくなると、フレミアも参加して念動力の網でそれを受け止め投げ返す。
「またっ!? きゃーっ!?」
「まあ、絵面的に戦いづらいわよね……爆発する所以外はちゃんと可愛いし……」
 頭、は投げてしまったので、まあその辺りを両手で庇って爆弾から身を守る姿は、確かにちょっと可愛らしい。
 飛んでくる頭だって、なかなか愛らしい顔立ちだ。槍で叩き落とせば迎撃は容易だが、それはちょっと気が進まない。
「悪党なら気にしないけど、骸魂に狂わされてるだけの子っていうのが余計よね……」
「まあ、斬り払うよりマシなのです。……マシなのか?」
 言って自分の発言にモヤモヤとしたものを感じる鬼燈。だが、頭痛を覚えても、抱える頭は上空だ。
「SAN値がピンチっぽい!」
「くっ、ちょっと! 投げ返さないでちゃんと爆殺されてください!」
 再生した頭で怒ったように地団駄を踏むデュラハンを見ていると、ますます手出ししにくくなる。それを良いことに、ますます頭を沢山投げてくるデュラハン。
「我々は頭一つなのに向こうは数え切れんほどの頭を出せるか……羨ましい話だな、まったく」
「きゃー!? だからって撃ち落とさないでくださいー!?」
 どんな返し方をしようとどうせ酷いのだからと、いちいち気にせず鞭を振るってそれを撃ち落とすキリカ。先端の紫水晶がぶつかる度に、オブリビオンへの毒性が誤爆を生じさせる。
 自分の爆発から身を守りつつ文句を言うデュラハンだが、当然手を止める謂れはない。
「だが……酷いと言うより、もはやホラーだなコレは……」
『キャハハハハハ!!』
 それも間違いなく、B級ホラーの類だろう。デゼス・ポアの不吉な笑い声も、今日ばかりはなんとなく安っぽく聞こえる気がする。

「ゴボッ!?」
 そんな戦いとは全く関係ない所で、勝手に危機に陥る銀花。目覚めた瞬間に空気を勢いよく吐き出したせいで、酸素が足りない。
「ブクブクブク、コポコポコポ、プクプク……」
 必死に空気を求めるが、水桶の底では望みようもない。代わりにたっぷり水を飲んでしまい、小さくなっていく気泡。
(か、身体はっ。身体はどこですかっ)
 近くにある筈の自分の身体を動かそうとする――が、まるで縛られたように動かない。動けば動くほど、(多分)縄が食い込んでくる。
 実は眠っている間に持ち去られたのだが、今の銀花が知るよしもない。

「本当に頭が外れるのね。これなら……んぅぅっ♪」
 そしてまた、こちらも戦闘とは無関係に、ただただ己の快楽に耽るルル。頭が外れるこの状況を一人で楽しんでいる。
「むむっ、隙ありです!」
 それに気づいたデュラハンが、頭部を複製して投げつけてくる。……いや、投げつけようとする、が。
「きゃー!?」
「あんっ……ダメよ、そんな物騒なもの投げちゃ♪」
 それは投げる前に爆発し、巻き込まれて悲鳴を上げるデュラハン。よく目を凝らせばルルの守護霊達がデュラハンの周囲に集まり、生まれた頭に乗り移って片っ端から爆発させている。
「その子達は霊だもの。爆発しても元に戻るだけ、ダメージは無いわ」
「くっ……なら私の頭も爆発した分だけ増やせます!」
 何を張り合っているのか、さらなる頭部複製を目論むデュラハン。いくら誤爆させられると言えど、不用意に近づくのは危険だ。
「じゃあ、こうしてあげる……♪」
「ひゃんっ!?」
 なので離れた所から、念動力で刺激を与えるルル。舌を艶かしく動かす度に、身悶えするデュラハン。
「な、なにするんですかぁ、ふぁ、やぁ……!?」
「あんっ、可愛いわぁ……ほぉら、くりくりっ♪」
 指を動かせば声を漏らし、ぷるぷると脚を子鹿のように震わせるデュラハン。その様に興奮し、ますます昂ぶるルル。
「い、いい加減に……してぇ、ひゃああっ!」
「あんっ……もう、ツレないんだからぁ♪」
 自爆を厭わず爆発し、自分の身体を吹き飛ばす事でルルの攻撃から逃れるデュラハン。それを追わず、ルルは自身の快感に耽っていく。

「こうなったらぁ、もう、許しませんっ! 全力ですっ!」
「……さっきから同じよね?」
 フレミアの指摘の通り、全力だろうがそうでなかろうが、とにかく頭を増やして投げてくるデュラハン。強いて言えば、どんどん数が増えるし爆発が大きくなっている。
「い、一芸に秀でていると言ってくださいっ!」
「……気にしてる?」
 そういう所も可愛いとは思うのだが、まあこのままどんどん大きくなられても困る。
「……仕方ない。一斉に爆破するぞ」
 埒が明かないと見たキリカが、卵型の浮遊砲台を複製展開する。その全てから迸る、蒼き粒子の閃光。
「さあ、一つも余す事なく撃ち抜け」
「えっ、ちょ……きゃーーー!?」
 蒼い閃光が雨のように降り注ぎ、全ての頭部を一斉に爆発させる。爆風と爆煙が周囲を埋め尽くして、何も見えない。
「はぅっ、何も見えませ……うぎゅっ!?」
 新たな頭を生み出してキョロキョロと周囲を見回すデュラハン。だがその頭部を、鞭が撃ち落として誤爆させる。
「な、なんでこっちが見えてるんですか!?」
「お前の……お陰と言うかせいと言うかは、悩む所だが」
 キリカの頭は、デゼス・ポアに保持されて遥か上空にある。爆煙も爆風も、視界を遮る事はない。
 そして当然、頭が空にある猟兵がもう1人。
「さっき見出した天眼法が、なんかいい感じなのです!」
「にゅあっ!?」
 騎士の如き黒い鎧装を身にまとって一気に駆け寄った鬼燈が、魔剣で斬りかかる。慌てて手にした武器でそれを受け止めるデュラハン。
「さあ、騎士らしく正々堂々斬り合うのですっ! ……どっちも首無いけど!」
「くっ、の、望む所ですよぉっ!」
 単に頭を投げている暇が無いだけだが、必死に激しく斬り結ぶ。確かに首はないが、割とまともな戦闘だ。
「私も相手をしてもらいますよ!」
 そしてそこへ、さらに銀花もその戦いに加わる。――加わるが。
「はぁ、はぁ……こ、こちらは頭二つの、はぁ、はぁ、二刀流ですよ!」
 デュラハンを模倣し複製する事で、なんとか水瓶の中から出して貰った銀花。自身の頭と、銀花の頭を左右に抱えた複製デュラハンの姿は、なんと言うか。
「……また絵面が酷くなったっぽい!」
「さあ、かかってきなさ……あっ、ちょっと、違っ、わー!?」
 ちなみにデュラハンの攻撃は頭部投げなので、複製デュラハンは銀花の頭も遠慮なく投げた。爆発はしないのでどこかに転がっていく。
「な、なんだったんでしょうか……はっ!?」
「えーと、隙ありっぽいっ!」
 それに呆然としていたデュラハン(本物)だが、不本意ながらその隙をついて魔剣で武器を弾き飛ばす鬼燈。慌てて拾い上げようとするデュラハンだが、その腕をキリカの鞭が拘束する。
「この状態も便利と言えば便利だが、やはり首無しでは不便だからな。とっとと元に戻してもらおうか」
「そ、そうはいきませんっ、どうしてか分からないけどそうはいきません!」
 鞭を振りほどこうともがくデュラハン。頭を落として激しくもがくが、その鞭は容易には外れない。
「正気を取り戻させてあげるわ……!」
「はっ!?」
 そしてその隙をつき、一気に接近するフレミア。咄嗟の反撃と投げられた頭部も、サイコキネシスで誤爆させ、逆に隙を広げて。
「なるべく苦しまないようにしてあげるわね」
「っ、きゃああああっ!?」
 一突きに魔槍が、その心臓を貫く。だが、槍を引き抜けばそこに傷口はなく――代わりに、刺した場所から鼠の姿の骸魂が抜け出し、そして空中で爆ぜ消えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『猫々横丁』

POW   :    元気いっぱい遊ぶにゃ!

SPD   :    走り回って探検にゃ!

WIZ   :    交流して情報収集にゃ!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ご、ご迷惑をおかけしてすみませんっ、本当にありがとうございますっ!」
 骸魂が抜けた事で正気を取り戻し、ぺこぺこと頭を下げるデュラハンの少女。……いや、相変わらず彼女の頭は脇に抱えられているので、下がる事はないのだけど。
 まあ、彼女の頭はそんなだが、猟兵達の頭は骸魂の消滅と同時に、一人でに首の上に戻ってきた。さっきまで離れていた事が信じられなくなる程、しっかりくっついている。
「あなた達がいなかったらどうなった事か……」
「本当に助かったにゃー」
 どうやら事態が収まったと知り、デュラハンの前に助けた猫又達も戻ってくる。こちらもちゃんと、頭と身体がくっついている。
「み、皆さんにもご迷惑をっ。なんとお詫びをしたら良いか……」
「気にしないで良いにゃ。この世界じゃよくある事にゃあ」
 デュラハンの謝罪を鷹揚に受け流すと、猫又の代表格とおぼしき貫禄のある二尾の猫が、猟兵達にチケットを差し出す。
「これは猫々横丁の一日無料チケットだにゃ。お礼の気持ちとして受け取って欲しいにゃあ」
 これが有れば、横丁の店は全て無料になるらしい。もちろん常識の範囲でだが。店の商品を買い占めようとかすると流石に怒られると思う。
「良ければ楽しんでいくと良いにゃ。歓迎するにゃあ」
 そう言ってぺこりと頭を下げ、横丁の入り口で丸くなる猫又。他の猫達も自分の店などに戻っていくようだ。
 このままグリモアベースに戻っても良いが、余裕があれば楽しんでいくと良いだろう。
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

やれやれ、やっと首が繋がったか
あのままだったら不便で仕方なかった所だ

せっかく無料チケットも貰った事だし、帰る前に猫カフェで寛がせてもらおうか
コーヒーや軽い軽食を楽しみながら猫達と戯れよう
戦いが終わったからのんびりと楽しめるな

ここの猫たちは随分と人懐っこいな…
フフッ、こらこら…くすぐったいぞ

じゃれついてくる猫達を撫でたり、おもちゃでかまってあげたりしながら束の間の休息を楽しもうか
たまにはこうやって楽しんで心身をリフレッシュさせることも大事だろう

そう言えば店内に猫用のおやつも売っていたな…
それも買って猫達にあげようか
おやつが欲しい猫まみれになるかもしれんが…これはこれで癒されるな



「やれやれ、やっと首が繋がったか」
 慣用句ではない文字通りを呟きながら、自らの首を撫でるキリカ。戦う上では役立て方もあるかもしれないが、あのままだったら日常生活では不便で仕方ない所だ。
『にゃー』
「ん、フフッ、こらこら……くすぐったいぞ」
 例えばこうして猫カフェで猫達と戯れる事も、首が無ければ難しかっただろう。可愛らしい猫達が、キリカの脚に頭を擦り付ける。
「ご注文の品をお持ちしましたにゃー」
「ああ、ありがとう」
 カクリヨらしく店員もケットシーで、頭の上にお盆を乗せてちょこちょこと運んでくる様は可愛らしい。それでいてコーヒーの表面に波一つ立てない、プロのお仕事である。
「たまには、こうやって楽しんで心身をリフレッシュさせないとな……うむ、旨いな」
 お勧めされたトーストサンドに舌鼓を打ちながら、のんびりと寛ぎ楽しむ。かまって欲しいのか膝の上に乗ってきた猫の顎下を、、片手でくすぐるように撫でてやる。
『にゃー』
「ここの猫たちは随分と人懐っこいな。……どうした、食べたいのか? 仕方ないな」
 気持ちよさそうに撫でられつつも、こちらの食事に視線を向ける猫。その様子を見たキリカは、猫用のおやつを注文する。
『こちらになりますにゃー。くれぐれもお気をつけくださいにゃ』
「何? それはどういう……うわっ!?」
 渡す時に警告を送る店員に怪訝そうな表情を浮かべながら、その袋を開ける……と同時に、猫達が殺到してくる。あっと言う間に取り囲まれ、脚にしがみつかれ立つ事すら儘ならない。
「待て、今、順番に……ああ、こら、落ち着けっ」
 困り切った様子で、なんとか猫達におやつを与えていくキリカ。まあもちろん、これはこれで実に癒やされる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
人知れずギッチギチに縛り上げられ持って行かれてしまった銀花の胴体。
そこに強制的に戻される首と頭……。

そんな銀花の胴体の現在は、何故か猫々横丁で人力車(御者付き)の、えっと馬をやってまして……、胴体は縛られたままです。



歩行中に突然頭が戻ってきたので御者も客もビックリ仰天
ですが胴体の手に筆を持たされて書かれた丸印と拇印が押された契約書が有るので、暫くこのアルバイトをさせられる羽目に……

抗議してたら轡を嵌められて、目隠しもその場で付けられて鞭で打たれつつ仕事再開ですよ。
正直言ってやってられないのですが一日頑張ってみますか。
(横丁再開で仕入れが増えたのでそちらにも駆り出されてしまいました、重いです)



「にゃあっ。いきなりなんだにゃ!?」
「はっ。それはこっちの台詞ですが!?」
 胴体が連れ去られていた銀花。他より少し遅れて頭が戻るが、相変わらず胴体は縛られたままで――そして何故か、車を引かされている。人力車と言うよりは、馬車だ。
 カクリヨではこういった妖怪車も、有り得ない物ではないらしい。とはいえ急に頭が生えれば、御者もお客も目を丸くしている。
「勝手に人の身体を働かせないでください!」
「勝手じゃないにゃ。これを見るにゃ」
 割とがめつそうな感じの猫又御者は懐から契約書を取り出す。そこに押されているのは銀花の拇印に間違いない。
「ちゃんと自分が買い取ったものにゃ。自由になりたいなら、代金ぶんアルバイトしてもらうにゃ」
「むむむ……いや、これは確かに私のですが、知らないうちに勝手に押されたもごっ」
 抗議しようとする銀花の口に、轡が嵌められた。もごもごと呻いている間に、目隠しまで付けられてしまう。
「ちゃんと働くにゃ。妖怪だって契約は大切にゃ」
「もご、もごー!」
 鞭を打たれて無理やり歩かされる銀花。普通に考えればもっと抗議する所だが――。
(正直言ってやってられないのですが……まあ、一日頑張ってみますか)
 思えば人とも思えぬ仕打ちを受ける事は、彼女にとって珍しくはない。輓獣としての境遇を割とあっさりと受け入れて、仕事を再開する。
 いや、それはそれでどうなのか。
(……でも重くないですか!?)
「ほら、もっと急いで運ぶにゃ」
 横丁の仕入れにも駆り出され、重い荷物を引かされる。文句を言うようにうーうー唸りながらも、全身が悲鳴を上げるまで、1日中働かされる事になるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
先ほどはSAN値がピンチになったからね。
今の僕には癒しが必要っぽい!
なので無料チケットを活用して癒されるですよ。
美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲む。
うん、そーゆー普通のことでいいんですよ?
とゆーことで、お店をまわって食と酒を確保。
その後は眺めのいい場所に移動して心を癒すですよ。
ゆっくりと食事とお酒を楽しむっぽい。
ここに女の子とかいればなー。
きっとさらに癒されるだけどなー。
いやー、残念のです。チラッチラッ
都合よく可愛い女子が現れてくれも何の問題もない。
問題ないですよ?
今日もすごいがんばったのでご褒美がほしい!
傷ついた心を癒すため…僕は素直になるっぽい!
女の子が、女の子が欲しいですっ!



「おいちゃん、そこの串焼き3本、持ち帰りで!」
「あいにゃー、ちょっと待つにゃー」
 先の戦いでいろいろSAN値がピンチだったので、ストレス解消のために食べ物屋を渡り歩く。
「今の僕には、癒しが必要っぽい!」
 片手に陶器の酒瓶をぶら下げ、もう片方の手には食べ物をどっさりと。十分に確保すると、横丁から逸れて裏山に昇る。
「美味しい食べ物、美味しいお酒、美味しい形式。うん、こーゆー普通の事で良いんですよ」
 それほど高い山ではないが、それでも山頂からは山を一望出来るし、空気も澄み渡っている。たまにはこうやって、戦いを離れてのんびりと寛ぐのも悪くない。
「ぷはー……ふー」
 一通り食べて腹も満たせば、心も安らぐ。ちびりちびりと酒瓶を傾け……しかし、どうにも物足りない。
「ここに女の子とかいればなー。きっとさらに癒されるんだけどなー」
 誰に聞かせる訳でもなく、ぽつりと漏れる独り言。
 ……いや、やっぱり誰かに聞かせたい。
「都合よく可愛い女子が現れてくれても何の問題もない。問題ないのですよ?」
 ちらっ、ちらっ、と視線を背後に向ける。誰も来ない。
「今日もすごいがんばったのでご褒美がほしい! 女の子が、女の子が欲しいですっ!」
 ついには腹の底から欲求を叫ぶ。山中に響き渡る声――。
「あら、お兄さん、欲求不ま……にゃあんっ♪」
「傷ついた心を癒すため……僕は素直になるっぽい!」
 かけられた言葉も食い気味に、現れた猫又の美女を全力で抱きしめる。細かい話はもうどうでも良い。
「積極的にゃのも、嫌いじゃ、にゃいけどぉっ♪」
「ん~~~♪」
 豊満な身体で抱き返され、優しく撫でられ甘やかされる。むしろどちらが猫かと言わんばかり、喉を鳴らして癒やされる鬼燈である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド
やっぱり首がくっ付いてた方が(物理的にも精神的にも)落ち着くわね。

良いチケットを貰ったし、早速楽しませて貰おうかしら♪
バーとかで猫又の子達と(フェロモン振り撒いたりして)イチャイチャしながら美味しいお酒でも堪能させて貰うわ♪
猫又ってイメージだと居酒屋とか料亭になるのかしら?
まぁ、美味しいお酒とお料理が頂ければどちらでも構わないわ♪
貴女も一緒にどうかしら?(デュラハンにも声を掛けつつ)

そういえば、魔城にいる眷属にも猫又(猫又及び花魁猫又(どちらもサムライエンパイア出身))がいるけど…猫又の町ってコトで折角だし、あの子達も(【虜の軍勢】で)呼んであげた方が良かったかしら?



「やっぱり首がくっ付いてた方が、落ち着くわね……」
 料亭で美味しいお酒に舌鼓を打ちながら、自分の首を撫でるフレミア。
「普通の人は、そうですよね……本当にすみませんっ」
「ああ、責めてる訳じゃないのよ。……それ、どういう仕組みなの?」
 そんな彼女の向かいには、先程助けたデュラハンの少女。折角だからと誘ってみたのだが、首だけでお茶(お酒は飲めないらしい)を飲む姿はなかなかに奇妙だ。
「さあ、私にもよくは……」
「ふぅん、まあ……可愛いから良いわね♪」
 深く追求せず、代わりにフェロモン全開で微笑みかける。「はぅ……」と声を漏らして黙り込むデュラハン。
「追加のお料理お持ちしましたにゃ♪」
「あら、ありがとう♪」
 そこに、猫又の店員がやってくる。フレミアが選んだお店なので、当然のように店員は美女揃いで、肌も露わに豊かな谷間を見せつけている。
「ねぇ、あなたも一杯どうかしら?」
「あん、お客様、困りますにゃ♪」
 そう言いつつフレミアにしなだれかかり、盃を受け取る店員。お酒を飲むためと言うより、それを口実に身体を押し付けてくるのだが。
「そういえば、眷属にもエンパイアの猫又の子がいるのよね……あの子達も呼んで上げた方が良かったかしら?」
「あん、他の猫又の話なんて。拗ねちゃいますにゃあ」
 ふと呟き首を傾げれば、ますます積極的に迫ってくる猫又。返杯とばかりに徳利を差し出してくる。
「あら、ごめんなさい、それとありがとう♪」
「はわわわわ……」
 そんな大人なやり取りの刺激の強さに、顔を真っ赤に染めるデュラハン。でもちょっと前のめり。それを見て笑みを浮かべたフレミアは、見せつけるようにますます猫又とイチャイチャして。
 そんなこんなで、猫又横丁の夜は更けていく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月31日


挿絵イラスト