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ハロウィンナイトキャッスル

#アックス&ウィザーズ #戦後

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#戦後


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 ――トリック・オア・トリート! お菓子くれないと悪戯するよ?

 それは、ハロウィンの夜を過ごす為の合言葉。
 普段は誰も訪れない静かな廃城も、この日だけは大賑わい。
 ジャック・オ・ランタンの光が灯る中、彷徨い歩く愉快な行列。
 もしもそれに加わりたいのならば、貴方も今宵、お化けの一員になって。
 そして合言葉を口にすれば、ほら……楽しくて不思議な夜のはじまり。

●ハロウィンナイトキャッスル
 毎年一夜だけ、アックス&ウィザーズにあるその廃城は、特別な城へと変化する。
 それは、ハロウィンナイトキャッスル――お化けたちが集う愉快な城。
 アックス&ウィザーズでも南瓜の名産地であるというこの地では、毎年ハロウィンの時期、ハロウィンの夜を楽しむべく普段は廃城である城を開放しているのだという。
 けれどこの日、城に入れるのはお化けのみ。
 だからこの城に入るための条件は、仮装してお化けに変身して。
 トリック・オア・トリート! と合言葉を告げること。
 そうすれば、ジャック・オ・ランタンの光が灯るお城の門が開かれるだろう。
 仮装は自前のものでもいいし、貸出もしてくれるという。

 そして楽しめるのは、美味しくて愉快な、お化けたちの夜。
 南瓜を中心としたメニュー並ぶ仮装パーティーに、ハロウィンお泊り会。
 広い食堂で催されるパーティーは、好きな物を好きなだけ食べられるビュッフェ形式。
 ハロウィンらしく飾られた、かぼちゃプリンやケーキ、パフェやクッキーなどの甘いハロウィンスイーツは勿論。パンプキンパイやシチューなどの美味しいハロウィンメニューも楽しめるのだという。
 成人していれば、ハロウィンをイメージしたカクテルを飲んでみてもいいし、未成年でもアルコール抜きのハロウィンドリンクが用意されているので安心だ。
 そして希望者には、城の一室が借りられるというので。
 パーティーの料理は勿論、飲食物の持ち込みもOK、ハロウィンお泊り会も可能だ。
 泊まらずに部屋を借りるだけも可能なので、お菓子パーティーや女子会男子会、その他何かゲームをしたり、お化けたちの枕投げというのもまた楽しいのではないか。
 そして広い城の中を探検することも出来、鉢合った地元の人へとあの合言葉を言えば、お菓子が貰えるという。逆に申し出れば、配る側にも回れるようだ。

 けれど――普段は誰もいない廃城の中に最近、こんな噂が最近あるのだという。
 この廃城にはいつからか、魔法の花が咲く様になって。
 たくさんの南瓜に似たお化けたちが棲みついているらしいと。

●南瓜おばけと夜の城
「もうすぐハロウィンだな。皆はもう、今年はどのような仮装をするか決まったか?」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はそう微笑み、集まってくれた皆に礼を言ってから。視えた予知を語り始める。
「皆の力で、帝竜が倒されたアックス&ウィザーズであるが。とはいえ、元から住んでいるモンスターが消え去るわけでも、オブリビオンの残党がいなくなるわけでもない。故に、いまだ酒場には依頼が舞い込み、冒険者の仕事は尽きることがないというが。その依頼の中で、実はオブリビオンであると思われるモンスターの居場所が分かった」
 それは、南瓜が名産であるという地の、大きな廃城。
 毎年その廃城はハロウィンの時期に開放され、地元の有志によって地域おこしもかねたハロウィンを楽しむための試みがなされているのだという。
 けれどその廃城に最近、妙な噂があるのだという。
「この城に夜にだけ咲く魔法の花があり、そして南瓜の様なお化けさんの姿が目撃されているとのこと。けれどこの南瓜のお化けさんはオブリビオン。そう強くはなく、ぷるぷる可愛いようであるが、安全にハロウィンの催しができるよう、皆には今回この城に赴いて欲しい」
 どうやらこの南瓜の様なお化けさんと噂されているオブリビオンは、城にいつの間にか咲くようになった花に誘われてやってきて、群れで棲みついているようなので。
 まずはその花を見つけ手にし、魔物の群れを誘き出して欲しい。
 けれども――その花は夜にしか咲かない故に、夜に城へと赴くことになる。
 そして城の灯りをつければ、魔物は隠れてしまい、誘き出しにくくなるというので。
 探索の頼りになるのは、手元で揺れるランプと窓から差し込める月の光だけ。
「夜の廃城の探索とは、まるでお化け屋敷のようだな」
 そう……ちょっと不気味な甲冑や絵画、暗い地下室やずらりと並ぶ部屋が並ぶ長い廊下、立派なピアノや井戸など……どことなくその雰囲気は、天然のお化け屋敷のようで。
 もしかしてオブリビオンではない、騎士や女性の幽霊の姿を見るかも……?
 そして魔法の花とやらを入手すれば魔物の群れが現れるというので、退治して欲しい。

「そして無事にオブリビオンの群れを退治すれば、ハロウィン仕様となった城でのひとときを暫し楽しめるかと」
 一夜だけのハロウィンナイトキャッスルと化した城では、美味しいハロウィンビュッフェパーティーや、ハロウィンお泊り会などができるという。
 参加条件は、仮装をすることと。
 合言葉――トリック・オア・トリート! と告げること。
 あとは自由に、ジャック・オ・ランタンの光が灯るハロウィン一色となった城での、愉快で不思議な夜を存分に楽しんで欲しい。
「お化けさんに変身し過ごす、楽しく愉快なひとときのために。廃城の探索や魔物の群れの対処をよろしく頼む」
 清史郎はそうもう一度皆へと頭を下げて。
 満開桜のグリモアを掌に咲かせ、猟兵の皆を、愉快で魔訶不思議な夜の城へと導く。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いします!

 ※ご連絡※ 第1章のプレイングは、10/6(火)朝8:31より受付開始します。
 それ以前に送信のものは流れる可能性があります。

 今回の内容は以下です。
 お好きな章だけのご参加も勿論歓迎です。

 第1章:廃城に隠された秘密を追え(冒険)
 第2章:ドロゥプス(集団戦)
 第3章:光、舞う(日常)

 POW/SPD/WIZは参考程度に行動いただいてOKです!

 第1章では、夜の廃城を探索し、噂の魔法の花を見つけていただきます。
 探索していればそう苦労せず見つかるかと思いますが。
 城の奥の方に咲いているようなので。
 お化け屋敷の様な廃城の探索を、ドキドキわくわく楽しんで下さい!
 オブリビオンではないお化けの姿など、もしかしたら見るかも……?
 廃城は中世の古城のような、広く大きく立派な佇まいです。
 灯りは貸出もしますので、準備は特に必要ありません。

 第2章は、現れた魔物の対処をお願いします。

 第3章は、ハロウィン雰囲気満載の城で自由に過ごしていただけます。
 ハロウィンビュッフェを楽しんだり。
 部屋を借りて、わいわいお喋りやゲームや枕投げなどしたり。
 ハロウィンお泊り会をするのも良しです。
 この章は仮装必須となります、どんな仮装をするのか記していただければと。
 自前は勿論、衣装の貸出も行なっています。猫耳着用、程度でもOK。
 版権に触れる仮装は不可、大幅なマスタリングもしくは返金します。
 常識の範囲内でご自由に楽しんでいただければと。
 この章のみ、お声掛けありましたら、清史郎や当方のグリモア猟兵もご一緒させていただきます。

 公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為、未成年の飲酒は厳禁です。
 第2章第3章の詳細は、追加OPを記載します。
 締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入お願いします。
 ない場合、相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが複数人の場合は失効日の関係上、同行者と送信タイミングが離れすぎていたり、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 可能な限り皆様書かせていただきたく思っています。
 どうぞお気軽にご参加下さい!
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第1章 冒険 『廃城に隠された秘密を追え』

POW   :    魔物を掃討。探索に集中できるように露払いといこう

SPD   :    侵入者を撃退する罠等は今も生きている。トラップや開錠を試みる

WIZ   :    ○○がどこにあるか地図などを使って怪しい場所、隠し通路などがないか探してみる

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※お知らせ※
 OPコメントには10/6(火)から受付と記載されていますが。
 正しくは【10/7(水)8:31~】受付開始となります。
 スケジュールの都合上、大変申し訳ありません。よろしくお願い致します。
木常野・都月
【狗兎狐】

古い城か。
ちょっとカビた臭いくらいしかしないけど、魔法の花、あるのかな。

なっちゃん先輩の様子がおかしい。
なんかぎこちない。

そうか、なっちゃん先輩、お化け、分からないんですね。

栗花落先輩もお化け見えるんですね。
俺は昔というか、記憶がある所からは普通に見えてますね。
狐以外にも、猫とか犬も見えたりするらしいですね。

なっちゃん先輩、お化けって、ただのかなり薄い、普通の人ですから。
大丈夫大丈夫!

よかったらチィ抱っこします?
少し安心するかも?

チィ、ほんのり周囲を明るく照らして欲しい。

なっちゃん先輩、急に叫ぶとお化けの人もびっくりしますから……。

魔法の花、なるほど、魔力の匂いがする。
綺麗ですね!


栗花落・澪
【犬兎狐】

灯りを手に夏輝君の後ろを歩きつつ
ずーっとぶつぶつ言ってるから背中にスパンと平手一発

此処まで来たんだから今更文句言わないの
ほら、しゃきしゃき歩く!

僕や木常野さんが転ぶと危ないからって先陣切っといて
遅いから追い越しそうなんですけど

僕はまぁ普段から見慣れてるし
霊感強いっぽいんだよね
木常野さんはちょっと意外だったけど
昔から見えるの?

確かにどんな見た目なんだろ
ちょっと聞いてみる?
あ、すいませーん

害の無さそうな幽霊がいたら気軽に声掛け
僕達花を探してるんだけど、何か知ってる?
どんな見た目なんだろーって、ひゃあ!?
もー、夏輝君うるさい!

ビビリな夏輝君をフォローしつつ
花は傷つけないよう優しく手に取るね


小林・夏輝
【犬兎狐】

夜の廃城…さ、流石に雰囲気あんな…
最近ホラゲで似たようなステージやったばっかなんだよもー
どうせ甲冑も絵画も動くんだろ油断しねぇぞ俺は
清史郎だってそう言っていったぁ!?

先頭をそろそろ歩いてたら後ろから引っ叩かれた
いや煩かった自覚はあるけど
たまには優しくして?

つか、お前らよく平気だよな…本物怖くねぇの?
返答を聞けばあぁ…と納得
そして遠い目
そうか俺だけかー

とりあえず2人に足場気をつけさせつつ
魔法の花ねぇ…どんなだろうな
やっぱ光ってたりすんのかね

え、聞く?
誰に……待って、澪ストップ
俺見えないから!見えないからやめて会話しないで!
怖ぇーんだってんぎゃぁー!今なんかいたぁー!?(影です



 静かに星が瞬く夜、廃城の窓から魔法の様に舞う降るのは柔らかい月の光。
 その光に照らされて、いくつもの影が広い廊下に伸びるけれど。
 そんな中、ゆうらりと蠢く影が複数。
 ……古い城か、と。夜の様な色をした視線をぐるりと巡らせて。
「ちょっとカビた臭いくらいしかしないけど、魔法の花、あるのかな」
 尻尾をゆらり揺らし廃城を探索するのは、木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)。
 周囲を見回しながらも歩く都月の様子は何らいつもと変わらないけれど。
「夜の廃城……さ、流石に雰囲気あんな……」
 そうぼそりと呟きを落とすのは、小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)。
 雰囲気のある夜の廃城、といえば。
「最近ホラゲで似たようなステージやったばっかなんだよもー」
 何だか急に謎の霧が出てきたり、壁が壊れていきなり怪物の類が襲い掛かってきたりするようなやつ。
 うん知ってる、こういうシチュエーション最近見たから。
「どうせ甲冑も絵画も動くんだろ油断しねぇぞ俺は。清史郎だってそう言っていったぁ!?」
「此処まで来たんだから今更文句言わないの。ほら、しゃきしゃき歩く!」
 刹那、スパンと、心なしか丸まった夏輝の背中に見舞われたのは平手一発!
 灯りを手に、夏輝の後ろを歩いていた栗花落・澪(泡沫の花・f03165)であるが。
 ずーっとそうぶつぶつ言いつつもそろりと歩いている彼に、後ろから気合いの一発を。
 そして前のめりになりつつも振り返った夏輝に、溜息交じりに続ける。
「僕や木常野さんが転ぶと危ないからって先陣切っといて、遅いから追い越しそうなんですけど」
 そんな澪の何だか呆れた様な視線に、夏輝は苦笑しながらも。
「いや煩かった自覚はあるけど」
 ……たまには優しくして?
 そう、やはり視線を泳がせつつも、そろそろとしか歩けません。何か出てきそうだし!
 都月はふたりのやり取りを見ながらも、いつもと違う夏輝の姿に、こてんと首を傾ける。
(「なっちゃん先輩の様子がおかしい。なんかぎこちない」)
 けれどその疑問は、すぐに解消されるのだった。
「つか、お前らよく平気だよな……本物怖くねぇの?」
「そうか、なっちゃん先輩、お化け、分からないんですね」
 ようやく何でそんなに夏輝がびびっているのかが分かった都月。
 彼には視えないのだ。ちょうど今……ゆらりとすれ違った幽霊とかが。
「僕はまぁ普段から見慣れてるし、霊感強いっぽいんだよね」
 そんな害のなさそうな幽霊を横目でそっと見送りながらも、澪は都月へと視線を向ける。
「木常野さんはちょっと意外だったけど、昔から見えるの?」
 そう訊ねられ、栗花落先輩もお化け見えるんですね、と。
 聞いた言葉や幽霊に気付いているような様子を見て言った後、都月は答える。
「俺は昔というか、記憶がある所からは普通に見えてますね。狐以外にも、猫とか犬も見えたりするらしいですね」
 まぁ昔から視えているから、ふたりは慣れているのだ。
 話を聞けば、あぁ……と納得する夏輝だけれど。
「そうか俺だけかー」
 そう呟いて、遠い目に。
 そんな彼を励ます様に、都月は明るく口にする。
「なっちゃん先輩、お化けって、ただのかなり薄い、普通の人ですから。大丈夫大丈夫!」
「いや、ただのかなり薄い、普通の人って何!?」
 ……それ全然普通じゃなくねぇ?? なんて、またびびる夏輝だけれど。
「よかったらチィ抱っこします? 少し安心するかも? チィ、ほんのり周囲を明るく照らして欲しい」
 言われた通り、月の様な仄かな光で周囲を照らすチィを受け取って、ぎゅうっと抱っこ。
 そしていまだ腰が引けてはいるものの、とりあえずふたりに足場を気をつけさせつつ。
「魔法の花ねぇ……どんなだろうな。やっぱ光ってたりすんのかね」
「確かにどんな見た目なんだろ」
 目的はきちんと忘れていない夏輝の声に、澪も首を傾けてから。
 ふと何かに目を留め、てくてくとそれに歩み寄って。
「ちょっと聞いてみる? あ、すいませーん」
 ――え、聞く?
 夏輝は一瞬、瞳をぱちくり。
 そして。
「誰に……待って、澪ストップ」
 ハッと、すぐに気が付くのだった。
 何だかすごいナチュラルに聞いているけれど……澪が一体、誰と会話しているのかを。
「僕達花を探してるんだけど、何か知ってる? ……あ、そうなんだ。こっち?」
「いや、俺見えないから! 見えないからやめて会話しないで!」
 それきっと、ただのかなり薄い、普通だと都月は言ってたけど絶対普通じゃないやつ!
 そんな何かそこにいるらしいかなり薄いソレにびびって青褪めながらも。
「怖ぇーんだってんぎゃぁー! 今なんかいたぁー!?」
「どんな見た目なんだろーって、ひゃあ!?」
 いきなり上がった夏輝の声に驚く澪。
 ……いや、澪だけでなく。
「もー、夏輝君うるさい!」
「なっちゃん先輩、急に叫ぶとお化けの人もびっくりしますから……」
 ただのかなり薄いお化けの人?? も、驚いちゃいました!?
 そんなビビリな夏輝をフォローしつつも、澪は親切なお化けに礼を言ってから。
 教えて貰った通り、城の奥へと進んでいけば。
「あ! あれかな?」
「魔法の花、なるほど、魔力の匂いがする」
 ……綺麗ですね!
 そう都月が口にするのも頷ける様な、月の光を浴びて咲く、何色とも言い難い不思議な雰囲気の花が。
 そんな見つけた花を、傷つけないよう優しく手に取ってから。
「これが魔法の花? ……そうなんだ、いつからここに咲いてるの?」
「だからやめて会話しないで!」
 また何かと気さくに会話をする澪にぶんぶん首を振りながら、チィをぎゅぎゅっと抱きしめる夏輝であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユーディット・ウォーカー
ほほう、ハロウィンの仮装とな
血とか吸う例のやつの仮装とかするのも良いのうっ
とクロムキャバリアからちょいとやって来たのじゃ
仮装は置いておいて
まずは魔法の花探しじゃな?

良い雰囲気の城じゃっ、と
うきうき散歩をしつつお化けを探そうかの
鏡の奥とか絨毯の裏とか屋上とかいそうにないとこを探そうぞ!

西洋妖怪なアレなので夜目は利く模様
元気に駆け出したりで他の者を驚かせてしまうかもしれぬ

ほんとにお化けがいたらかなりびっくりしてしまうやもしれぬが
まあおるはずもない
こういう探索を楽しむものとわかっておるとも

花探しのことも忘れてはいないとも。きっと
地下室や中庭、壊れて月の光が差し込むとことか気になるのう!(お化け探し)



 雰囲気たっぷりな廃城で毎年行われるという、ハロウィンの催し。
 それに参加するためには、お化けの仮装をしなければいけないと聞いたが。
「ほほう、ハロウィンの仮装とな。血とか吸う例のやつの仮装とかするのも良いのうっ」
 日光に弱くて、白木の杭で心臓とか刺されたら死ぬような、例のやつみたいな……?
 いや、猟兵ならともかく、それ誰でも死にます。
 とにかく、そんな仮装が楽しめるとのことで、クロムキャバリアからちょいとやって来たのは、ユーディット・ウォーカー(デイライトウォーカー・f30097)。
 けれど、仮装をする前にまずはやらなければならないことがある。
「まずは魔法の花探しじゃな?」
 そう……城にいるらしい魔物を誘き寄せるために、廃城に咲いている魔法の花をまずは探さねばならないようだ。
 ということで、夜の廃城に足を踏み入れたユーディットは、周囲をぐるりと見回して。
 ……良い雰囲気の城じゃっ、とうきうき。
 西洋妖怪なアレなので夜目は利くし、“アンコール”に乗っていないと陽射しの下では死にかける彼女にとって、夜の廃城はホームみたいなもの。
 軽い足取りでお散歩しつつ、お化けさんを早速探し始める。
 きっと、ベタな場所は他の人も探しているだろうから。
 鏡の奥や絨毯の裏、屋上などの、いそうにないところを探してみるユーディット。
 そんな夜の廃城のお散歩が楽しくて、思わず元気に駆け出したりして、逆に他の人にお化けに間違われたりなんかもしながらも。
 ユーディットは分かっているから。
 本当にお化けがいたら、かなりびっくりしてしまうかもしれないが。
(「まあおるはずもない。こういう探索を楽しむものとわかっておるとも」)
 お化けは……多分恐らくきっと、いないはず……?
 いや、何気に探すべきなのは、お化けではないのだけれど。
「地下室や中庭、壊れて月の光が差し込むとことか気になるのう!」
 お化けだけでなく、魔法の花を探すことも忘れてはいないはずです……多分恐らく、きっと。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブOK

廃城古城探検はテンション上がるものだと思うんだ。
それに魔法の花ってどんなんだろ?ある意味A&Wはエンパイアと違う方向で不思議が多いから楽しみだ。
灯りは自分の手持ちで十分かな。

幾ら人出が欲しいからと言ってUC写月でもう一人の自分は、そっちが先に見つけると悔しいからやめよう。
伽羅と陸奥の手助けだけもらって、散歩気分で探索。
建築様式とか見ても面白いと思うんだ。

ハロウィンって要は盆のようなものだと聞いてるので、害がなければそういうものにはノータッチ。
話し相手ぐらいならしてもいいけど、オブリビオンの対処があるから長居は出来ないとは伝えとく。
駆除自体はそちらさんにも利があるだろうしな。



 シンと静まり返った、古いが立派な佇まいの廃城。
 夜の闇と静寂に包まれた城内へと足を踏み入れた黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は、青の視線を巡らせながら。
「廃城古城探検はテンション上がるものだと思うんだ」
 そう、ちょっぴり何処かわくわくしたように口を開く。
 瑞樹の言う様に、確かにそれは浪漫かもしれない。
 それにこの廃城には、こんな不思議な噂付きだという。
 夜にしか咲かない、魔物が寄って来る魔法の花がある――と。
 ……魔法の花ってどんなんだろ?
 瑞樹は聞いた話を思い返し、首を傾けつつも。
「ある意味A&Wはエンパイアと違う方向で不思議が多いから楽しみだ」
 自前の灯りを翳しながら、やはり何だか楽しそう。
 そして、魔法の花や魔物の探索……それには人手が多い方がいいだろうことは、分かっているけれど。 
(「幾ら人出が欲しいからと言って、もう一人の自分を喚ぶのは、そっちが先に見つけると悔しいからやめよう」)
 だから敢えて『写月』は使用せず、伽羅と陸奥の手助けだけ貰って。
「建築様式とか見ても面白いと思うんだ」
 魔法の花を探すのも勿論だけれど……柱の装飾や内壁の模様などを見ながら、散歩気分で探索を。
 その途中、明らかに人ではないあれそれの気配を感じるけれど。
 ハロウィンとは、要は盆のようなもの。
 そう聞いているので、害がなければそういうものにはノータッチの方針で進むけれど。
「少しなら話を聞いてもいいけど、他にやらないといけないことがあるから長居は出来ない」
 何だか話したそうな騎士の亡霊らしきそれに、そう釘を刺しておく瑞樹。
 害のないそれらにとっても、オブリビオンは脅威だろうから。
 ――駆除自体はそちらさんにも利があるだろうしな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴久名・紡
西洋風の城……
カクリヨでも時々見掛けたりもするけど
中に入るのは初めてだから少し楽しみなんだ

そんなことを思いながら
借り受けた灯りを片手に探索

光源が限られると中々に趣きがあるな
こういう時の捜し物は奥深くというのが相場だけど……
さて、どうだろう?

廊下に飾られた甲冑や絵画は珍しいから
のんびりじっくり見ながら探索しよう
本場の文化圏の本物……
こんな機会は滅多にないからな
あぁ、折角だから誰か誘えば良かったかな?

そんなことを思いながら城内をふらつきすぎたか


……
………迷った、気がする

でもきっと、多分
何とかなる

余りにうろうろしてたからだろうか?
見かねたらしい幽霊が指で指し示すのを見掛けた

なるほど、そちらが出口か



 訪れた世界は、見慣れた幽世の世界とは雰囲気も違っているし。
「西洋風の城……カクリヨでも時々見掛けたりもするけど」
 ……中に入るのは初めてだから少し楽しみなんだ、と。
 そう興味深げに藍色の瞳を巡らせるのは、鈴久名・紡(境界・f27962)。
 そして仄かに光る手元の灯りを翳しながらも、光源が限られると中々に趣きがあるな、なんて。
 進む先を包む闇の中へと、目を凝らしてみる。
 今回この城を訪れてまず行なうのは、探索。
(「こういう時の捜し物は奥深くというのが相場だけど……さて、どうだろう?」)
 紡の言う捜し物――それは魔物を惹きつけるという、夜にしか咲かない魔法の花。
 とりあえず城の奥を目指し、歩みを進めながら。
「本場の文化圏の本物……こんな機会は滅多にないからな」
 廊下に飾られた甲冑や絵画、それらはとても珍しいから。
 ……あぁ、折角だから誰か誘えば良かったかな? なんて思いつつも。
 のんびりじっくり、それを眺めながら探索する紡。
 そして本場の文化の本物に触れ、興味の向くままに、城内をふらついていれば。
 ……。
 …………。
「………迷った、気がする」
 まさかの、迷子になっちゃいました……!?
 けれど、紡は慌てず騒がずに思い直す。
 ――でもきっと、多分、何とかなる。
 それに、ふと視線を上げれば……そこには、こっちこっち、と。
 そう言わんばかりに行くべき方向を指で指し示してくれる、親切な騎士さんが。
 ……いや、きっと、余りにうろうろしていたから、迷子なのだろうと。
 見かねた幽霊さんが教えてくれたらしい。
 そんな騎士さんに、無愛想ながらもきちんと礼を告げた後。
 紡は指し示された方向へと歩き出す。
 ――なるほど、そちらが出口か、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月見里・美羽
灯りを借りて魔法の花を探すよ
どんな花なのか、とても楽しみ
ハロウィンカラーだったりしたら可愛いな

ひとりでの探索だからさすがにドキドキ…
ボクは耳には自信があるからどんな物音も聞き逃さないけど
逆に、風の音がおばけの声に聞こえたりもして
悲鳴を押し殺して奥へと進んでいくよ

途中にいかにもなグランドピアノを見かけたら
ひとつだけ音を鳴らしてみて
ああ、やっぱり何処の世界でも音は綺麗だな
そんな当たり前を実感して

さて、魔法の花はどんな花なんだろう?
手折ったら石になったりしないかな?
キミを歌にしたらどんな歌ができるんだろう?
そっと月光に照らして眺めてみるよ



 ゆうらり揺れる手元の灯りだけが頼りの、夜の廃城。
 月見里・美羽(星歌い・f24139)がこの城を訪れてまず探すのは、夜にしか咲かない魔法の花。
「どんな花なのか、とても楽しみ」
 ……ハロウィンカラーだったりしたら可愛いな、なんて思いながらも。
 シンと静まり返った廊下をそろりと歩きつつ、周囲を見回す。
 ――ひとりでの探索だからさすがにドキドキ……と。
 そんな美羽は耳が良いから、どんな物音も聞き逃さない自信はあるけれど。
 だから……逆に。
「……っ!」
 吹き抜けた風の音がお化けの声に聞こえて、思わず悲鳴を上げそうにも。
 けれど、何とか悲鳴を押し殺し、魔法の花を探すべく城の奥へと。
 そして、ふと眼前の大きな扉を、そうっと開けてみれば。
 そこにあったのは――いかにもなグランドピアノ。
 美羽は見かけたピアノの傍まで歩み寄り、指を伸ばして。
 ――ああ、やっぱり何処の世界でも音は綺麗だな。
 そんな当たり前を実感して微笑む。
 ぽん、とひとつだけ鳴らしてみたその音を聴いて。
 それから再び、仄かに照る明かりを翳し、城の中を進みながら。
 ――さて、魔法の花はどんな花なんだろう?
 そう視線を巡らせてみれば……城の奥の部屋で見つけたのは、月に煌めいて咲く花。
「手折ったら石になったりしないかな?」
 そんなことを思いながらも、美羽は月色をしたその花を一輪、手にして。
 そっと、降り注ぐ月光に照らして眺めてみる。
 ――キミを歌にしたらどんな歌ができるんだろう? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミンリーシャン・ズォートン
【北溟】

怖い
怖い怖い怖い怖い怖い…

怖すぎて独り言が止まらない
足も前に進まない
でも彼の声が聞こえれば
腕にぎゅぅぅとしがみつき瞼を閉じたまま付いていく
生きてるかと問われれば
ううん、死んでる
なんて返事を

彼が扉を開ける音
――で、出る!(気がする
椋、怖いよぉ…っ

涙を零しよりガタガタ身を震わていると
突如響くピアノの音
彼までびくっと反応するから恐怖は最頂点に
呼吸が止まりそのままビタンと倒れます

――ぼやけた視界
気付けば彼の腕の中

…椋
あれ、私何してたんだっけ…?

椋、それ…魔法の花?

見つかって良かった
お化けは凄く怖いけど
魔法の花を入手した喜びと
愛しい人の腕の中ならば彼しか視界に入らなくて
今だけ恐怖を忘れふわり綻ぶ


杣友・椋
【北溟】

灯を片手に廃城へ足を踏み入れる
傍らには怯え切った恋人
俺が引っ張ってやるから、ちゃんと腕掴んどけよ

本当にお化け屋敷みたいだな
リィ、生きてるか?
……返事出来るなら生きてるな

手許の灯が照らした扉
そっと押し開けば、其処には
大きなピアノと、壁に数多並ぶ肖像画たち
……まるで学校の音楽室じゃねえか
ちょっと眩暈がした

次の瞬間、独りでに鳴り始めたピアノ
――ッ!?
びくりと大袈裟に肩を揺らし
リィ、大丈夫か、
隣を見遣れば――うん、大丈夫じゃなかった

気絶したらしい彼女を介抱していたら
足元に咲いていた一輪の花
手に取り安堵の溜息を

暫くして彼女が目を覚ます
ちゃんと見つけたぞ、これ
顔を綻ばす君につられ自分も微笑んだ



 数多の星が綺麗な空には、道行きを照らしてくれるまあるい月。
 そんな降り注ぐ月光を頼りに歩きながらも、シンと静まり返った夜の廃城に響くのは――声。
 ……怖い。
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……」
 ふるふると首を振りながら、ひたすら怖いと紡ぎまくっているのは、ミンリーシャン・ズォートン(戀し花冰・f06716)。
 いや、怖すぎて独り言が止まらないのである。
 シンとしたら余計に怖いし、シンとしていなくても怖い。ひたすら怖いしかない。
 だから、足もなかなか前に進まないけれど。
「俺が引っ張ってやるから、ちゃんと腕掴んどけよ」
 耳に聞こえた声の主、杣友・椋(悠久の燈・f19197)の腕にぎゅぅぅとしがみついて。
 確りとこれまたぎゅうっと瞼を閉じたまま、彼にそろりと付いていくミンリーシャン。
 傍らには腕にしがみつく怯え切った恋人、その反対の手で灯りを持って。
「本当にお化け屋敷みたいだな」
 椋は、廃城探索を行なうべく周囲を見遣り歩きながらも、彼女へと訊ねてみる。
 ――リィ、生きてるか? と。
 そんな問いに、ふるふるとミンリーシャンは首を振って。
「ううん、死んでる」
「……返事出来るなら生きてるな」
 死んでいるけれど生きているけれど死んでいる彼女と共に、城の奥へ。
 目的は、この城に咲いているという魔法の花であるが。
 ふと、手許の灯が照らしたのは――扉。
 椋はそれを、そっと押し開いてみて。
 ギギ、ギィ……と軋みながらも開くその音を聞いたミンリーシャンは、びくりと身体を振るわせて。
「――で、出る!」
 ……気がする!
 そう尚、しがみついている彼の腕にぎゅぅぅっ。
「椋、怖いよぉ……っ」
 いや、ある意味、目を瞑っている彼女は正解かもしれない。
(「……まるで学校の音楽室じゃねえか」)
 扉を開いた先の部屋に在るのは――大きなピアノと、壁に数多並ぶ肖像画たち。
 いかにもなその光景に、椋もちょっと眩暈が。
 そんなことを思っていた……その時だった。
「――ッ!?」
 刹那、びくりと大袈裟に揺らしてしまう椋。
 それも無理はない。独りでにピアノが鳴り始めたのだから。
 そして、ただでさえ、涙を零してよりガタガタ身を震わていたミンリーシャンだったけれど。
 突如響いたピアノの音と、隣の彼までびくっと反応したものだから。
「……っ」
 恐怖はもう最頂点、呼吸さえも止まってしまって。
 ――ビタン。
 その場に倒れてしまいました……!?
「リィ、大丈夫か、」
 そんなふらり気絶してしまったらしい彼女の身体を、咄嗟にガシリと片腕で支えてから。
 隣を隣を見遣れば――うん、大丈夫じゃなかった。
 そしてそうっと恐怖に気を失ってしまった彼女を介抱していた椋だけれど。
「……!」
 ふと足元を見れば……月に照らされ咲いている、一輪の花が。
 それを手に取り、安堵の溜息をついたその時。
「……椋……あれ、私何してたんだっけ……?」
 ぼやけた視界のまま、紡がれる微かな声。
 気付けば彼の腕の中にいたことに気付いたミンリーシャンの瞳に映ったのは、自分を覗き込む彼の顔と……もうひとつ。
「椋、それ……魔法の花?」
「ちゃんと見つけたぞ、これ」
 彼の手にそっと握られた、月色の花。
 そんなキラキラ光る色を見つめ、見つかって良かった、と紡ぐミンリーシャン。
 お化けは凄く怖いけれど……でも、魔法の花を入手した喜びと、愛しい人の腕の中ならば彼しか視界に入らなくて。
 ふわり笑顔を綻ばせる。今だけ、恐怖を忘れて。
 そして椋も柔い微笑みをその顔に宿すのだった。花の様に笑み咲かせた彼女に、つられて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ノイシュ・ユコスティア
イヴン・バーガンディ(f29503)と2人で参加します。

「夜の探索って楽しいと思わない?」
持ち物は灯りとロングボウ、その他使えそうなアイテム。

罠にかからないように足元に注意。
花を探して、どんどん奥に進んで行こう。
ん~…地下が怪しいと思う。
鍵がかかっていてもこじ開けて、隅々まで調べてみよう。

こういうところに来ると、やりたくなるんだよね。
気配を隠し、アイテム「ただの木の枝」を伸ばして、イヴンの背中をそ~っとなぞる。

イヴンの顔にびくぅっとする。

だれ?この人。
まさか…
本物のお化けと会ったらまた、びくぅっと身震い。

ユーベルコードが成功するように、かわいいお化けの妄想をして、1人でむふふぅん、と笑う。


イヴン・バーガンディ
ノイシュ(f12684)と行動
彼は自分にとってかわいい弟分であり戦友
感情を表に出さないが保護対象として見ている

育ちのおかげでホラーには慣れている
多分何があっても驚かない

照明を借りる
「後ろは頼む」
ノイシュの前を行く
鉄魂剣を携帯し、蜘蛛の巣や動物、骨などがあれば軽く払う

障害物があれば、どかしたり、持ち上げて調べる
高いところは登って…
そんなところに咲くはずもないが、魔法の花ならわからない

ノイシュのいたずらには、軽く返す
立ち止まり、下から照明を顔に当てて、怖い顔
「そんなに怖かったか?失礼だな」
…大人げないことをした

1人増えているような気が…
なるほど、幽霊か
どこの世界にもいるんだな



 夜の静寂に包まれた、広大な西洋風の廃城。
 そんな広い城の中を、月の光と手元の明かりだけを頼りに進むのは、ふたつの影。
「夜の探索って楽しいと思わない?」
 ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)は手に持った灯りで進む先を照らしながらも、何処かわくわくした表情でそう紡ぐ。
 そんな彼の持ち物は灯りの他に、ロングボウや使えそうなアイテム。探索の準備も万端。
 そして特に普段と表情等変わらないように見えるけれども。
 かわいい弟分であり戦友のノイシュの、心なしか楽し気な様子を見守るのは、イヴン・バーガンディ(ダンピールのブレイズキャリバー・f29503)。
 保護対象としてイヴンに見守られながらも、ノイシュは罠にかからないように足元に注意しながらも進んで。
 目的である魔法の花を探して、どんどん奥へ。
「ん~……地下が怪しいと思う」
 ふと目についたのは、地下への階段がありそうな扉。
 そこには鍵がかかっていたけれど……猟兵達の前では、それも無意味。
 強引にこじ開ければ、階段を降りた先を隅々まで調べてみる。
 ただでさえ薄暗い城の地下室とくれば、いかにも『何か』がでそうであるけれど。
(「育ちのおかげでホラーには慣れている」)
 ……多分何があっても驚かない、と。
 イヴンは借りた灯りを手に、ノイシュの前を行きながら、携えた鉄魂剣で蜘蛛の巣などを軽く払って。
「後ろは頼む」
 そうノイシュの前を行き、障害物あれば退かしたり持ち上げて調べてみる。
 それから地下室を出れば、今度は高いところに登ったりもしてみるイヴン。
 いや、花がそんなところに咲くはずもないのだけれど。
 でも探している花は、ただの花ではなさそうだから。
 ……魔法の花ならわからない、なんて。
 そう思考を巡らせていた――その時。
(「こういうところに来ると、やりたくなるんだよね」)
 ノイシュがそっと握るのは「ただの木の枝」。
 そして気配を隠し、それを伸ばして――眼前の彼の背中を、そ~っと。
 そんな背中をなぞられた悪戯に、イヴンはぴたりと立ち止まって。
「……!?」
 くるりと振り返れば――下から照明を顔に当てた、怖い顔!?
 そして照らされた彼の顔に、ノイシュは思わず驚いて、びくぅっ。
「そんなに怖かったか? 失礼だな」
 イヴンはびっくりして跳ねた彼へと、そう返しながらも思う。
 ……大人げないことをした、なんて。
 それからふと、あることに気が付く。
「1人増えているような気が……」
 ノイシュと自分と――あと、もうひとり!?
 けれどやっぱり、特に表情など変えずにイヴンは口を開く。
「なるほど、幽霊か。どこの世界にもいるんだな」
 その言葉を聞いたノイシュも、ハッと顔を上げて。
「だれ? この人」
 イヴンと、さらにいつの間にかいるもうひとりに、瞳をぱちくり。
 それから、まさか……と呟きを落としつつ、何度も瞬きをしてしまう。
 もしかして――本物のお化け!?
 そしてもう一度、びくぅっと身震いするノイシュであった。
 いや――だから本当に一体、誰……!?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィリアム・バークリー
同行:オリビア・ドースティン(f28150)

一緒に来てくれてありがとう、オリビアさん。感謝してるよ。
それじゃ一緒に魔法の花を見つけ出そう。
ランタンを持って、廃城の中へ。怖くない、オリビアさん?

とはいえ、捜し物はぼくの得意分野じゃないし、オリビアさんに従う妖精達が見つける方が早いだろうけど、ぼくもやるだけやっておこう。

「全力魔法」の「範囲攻撃」でSpell Boostした上で「見切り」のDetect Magic!
魔法の花なら魔力を纏っているはず。その微細な魔力を探知する。

見つかったね。足下悪いから慌てず急いで、現地に向かおう。
どんな花かな? 妖精のランプみたいな花? この手に収めるのが楽しみだ。


オリビア・ドースティン
【同行者:ウィリアム・バークリー(f01788)】
「ウィリアム様はお誘いありがとうございます、では頑張って探しましょう」
二人一緒に廃墟の中へ向かいます。ちなみに種族柄暗闇は平気なのでご心配なく
ただ掃除しがいのありそうなお城ですね・・・

メイド妖精の奉仕も使い人手を確保したら散策開始 妖精を各自狭い場所など人が入りにくいところなどに送り込み大まかにマッピングしていきます
「この辺りは何もなさそうですが、あちらはまだ探索の余地がありますね」

見つけにくい場合でも【第六感】などを信じて探していきましょう
「ウィリアム様、あちらのほうが花がある確率が高そうです。行ってみましょう」
どんな花なのでしょうか?



 まるで夜空に光る無数の星が瞬く音さえも聞こえてきそうな。
 そんな静かな闇の中……二人一緒に足を踏み入れたのは、今は誰も住んでいないという廃城。
「一緒に来てくれてありがとう、オリビアさん。感謝してるよ」
 ウィリアム・バークリー(“聖願(ホーリーウィッシュ)”/氷聖・f01788)は、そう隣を歩くオリビア・ドースティン(西洋妖怪のパーラーメイド・f28150)に礼を言ってから。
 ……それじゃ一緒に見つけ出そう。
 そう、手にしたランタンを翳し、薄暗い城内へと視線を巡らせてみる。
 今回、この廃城に訪れた目的。それは平和なハロウィンのひとときが送れるよう、この城に夜だけ咲くという魔法の花を見つけ出して。誘い出した魔物を退治すること。
 だからまずは、魔法の花とやらを見つけなくてはいけない。
「ウィリアム様はお誘いありがとうございます、では頑張って探しましょう」
 オリビアも彼に礼の言葉を返してから、こくりと頷く。
 そんな彼女に、ふと訊ねてみるウィリアム。
「怖くない、オリビアさん?」
「種族柄暗闇は平気なのでご心配なく」
 西洋妖怪である彼女にとって、暗闇は怖いものではないし。
 それに……ぐるりと緑色の瞳を巡らせ、思わずこうも呟いてしまう。
「ただ掃除しがいのありそうなお城ですね……」
 家事手伝いなどで生計を立てるメイドとして、そう、そわりと。
 けれど目的は、廃城の大掃除ではないから。
 ――皆様、お仕事の時間です。
 オリビアが喚ぶのは、人手を確保のためのメイド姿の妖精たち。
 そんな妖精たちを各自、狭い場所など、人が入りにくいところなどに送り込みながら。
「この辺りは何もなさそうですが、あちらはまだ探索の余地がありますね」
 大まかにマッピングし、城の探索を進めるオリビア。
 ウィリアムはそんな彼女や彼女の妖精たちに、主な調査は任せるも。
(「捜し物はぼくの得意分野じゃないし、オリビアさんに従う妖精達が見つける方が早いだろうけど、ぼくもやるだけやっておこう」)
 ――Spell Boost!
 本来は儀式魔法用である、長く複雑な呪文を詠唱して。
 広範囲に及ぶ全力魔法をもって『Spell Boost』を展開し、そして見切りのDetect Magic!
「魔法の花なら魔力を纏っているはず」
 ウィリアムも、その微細な魔力を探知するべく、魔力を編み上げて。
 ……見つかったね、って。
 そう、魔力を感じ取った方向へと視線を。
 そしてオリビアも第六感を信じつつ、マッピングしたものを見ながら彼に告げる。
「ウィリアム様、確かにあちらのほうが花がある確率が高そうです。行ってみましょう」
「足下悪いから慌てず急いで、現地に向かおう」
 そんな彼の気遣いに瞳細め、頷いてから。
「魔法の花……どんな花なのでしょうか?」
 オリビアはそう、気になった疑問を口にし、首をこてんと傾けてみれば。
 ウィリアムも思考を巡らせてみつつ、ふっと微笑みを宿しながらも紡ぐ。
「どんな花かな? 妖精のランプみたいな花?」
 ――この手に収めるのが楽しみだ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リオン・ゲーベンアイン
連携歓迎

「うーん、やっぱり故郷の世界は良いなぁ...何だかんだいって他の世界で活躍しているし」
そう言って今回の舞台となる古城を見渡す。みると穏やかな表情の亡霊騎士がニコリと笑って会釈してくる。
「昔はお化けを怖がったけど、世界の真実...猟兵になってからは無害な亡霊さんは納得して成仏してほしいなぁ、って思うようになったなぁ」

そう言ってUDCアースのコンビニ特有のピザまんを食べながら休憩。
他の猟兵がいて食べられるなら沢山仕入れてきたので渡す。
その後、星空を見ながら城の中を散策する。
「そう言えば、こんな夜だったな。この弓を手に入れたのは」



 空を見上げれば満天の星、月の光が柔く降り注ぐ静かな夜。
 そんな美しい風景は見慣れた、そして懐かしい、故郷のもの。
「うーん、やっぱり故郷の世界は良いな……何だかんだいって他の世界で活躍しているし」
 リオン・ゲーベンアイン(純白と透明の二つの無垢を司る弓使い・f23867)はそう口にしながらも、今回足を運んだ立派な廃城を見渡して。
 城内へといざ足を踏み入れ、早速探索を始める。
 古いけれど手入れが行き届いた城の中は、目だって荒れている様子もなく。
 だがやはり、窓の外から差し込める月明かりだけが頼りな夜の探索は、ある意味雰囲気も抜群。
 今にも何か出そう……というか。
 ふと視線を感じ、リオンが顔を上げれば。
 藍色の瞳にふと映ったのは――穏やかな表情の亡霊騎士。
 ニコリと笑って会釈してくる亡霊騎士さんに、リオンも一応、会釈し返しながらも。
「昔はお化けを怖がったけど、世界の真実……猟兵になってからは無害な亡霊さんは納得して成仏してほしいなぁ、って思うようになったなぁ」
 いつから此処にいるのか分からない亡霊騎士さんをそう見遣りつつ言ってから。
 ちょっとだけ、休憩することに。
 いや、今手にしているUDCアースのコンビニ特有のピザまんも、世界の真実……猟兵になったからこそ味わえるもの。
 そんなピザまんをはむりと食べつつ、沢山仕入れて来たから、通りかかった猟兵の皆にもお裾分け。
 それからふと、大きな窓の外へと目を遣って。
 星空を見ながら、リオンは再び城の中を散策しつつも、呟きをひとつ。
「そう言えば、こんな夜だったな。この弓を手に入れたのは」
 それは――彼女が猟兵となる遠因となったもの。
 幼少期遺跡を探索した時に見つけた無名の神弓を、リオンはそうそっと眺めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

徒梅木・とわ
彩萌(f03307)と

毎年開放するというからには、管理は確りとされているんだろうねえ
人の手が定期的に入っていながらオブリビオン……南瓜のお化けさんだったかい? そいつの被害が出ていないのは幸運なことだ

しかし、まあ、灯りがこれだけじゃあ心もとないな
ああ頼むよ
こう暗いんじゃあオブリビオンだの幽霊だのの前にすっ転んで痛い目を見そうだ
……今度暗視ごおぐるでも作ってみるかなあ

魔法って言われるくらいだ、下手すれば実体がないなんて線もある
ま、確認してみない事には何とも言えないな

……くふふ、二人して浜辺でなんぱされるんだ
善からぬモノに目を付けられることも、あるかもねえ


斬断・彩萌
とわわ(f00573)と!

はは~ん、廃城って聞いたから結構ボロっちいのかと思ってたけど
随分手入れが行き届いてるぢゃない。地元民に愛されてるのね
でも、お化け屋敷ってからには本物がいるのかしら
ちょっぴり期待してみちゃったり

片手に借りた灯りを持って絵画の飾られた回廊を歩く

ね、とわわ。今日も手繋ぐ?あんまり視界も良くないし
幸い私は夜目も効くし、この程度の明りがあれば十分よ
今度はかくれんぼ、私たちが鬼ね。なんて笑って
ゴーグルかぁ、眼鏡の代わりに?

魔法の花ってどんな感じなのかしら。月下美人的な?

…さっきからなーんか視線を感じるのよね
『誰が』観ているのかしら?
ふふ、霊をも魅了しちゃうなんて罪な女ね、私たち!



 お化けが出ると噂されている廃城と聞けば。
 あちらこちらと朽ちた、今にも崩れてきそうなものを想像していたけれど。
「はは~ん、廃城って聞いたから結構ボロっちいのかと思ってたけど、随分手入れが行き届いてるぢゃない。地元民に愛されてるのね」
 古くはあるが、思っていたよりも痛んだ様子のない城内を見回す斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)の声に。
「毎年開放するというからには、管理は確りとされているんだろうねえ」
 たっぷりもふもふな尻尾をゆうらり揺らしながら頷くのは、徒梅木・とわ(流るるは梅蕾・f00573)。
 それからとわは、ピンクの瞳を細め続ける。
「人の手が定期的に入っていながらオブリビオン……南瓜のお化けさんだったかい? そいつの被害が出ていないのは幸運なことだ」
 この城に囁かれている、南瓜のお化けさんの噂。
 そう言われ始めたのは最近であるようだし、夜の廃城にしか現れないらしいことが幸いしたのか、まだ大きな事が起こった様子はないが。
 まずはオブリビオンの脅威を取り除くために、この城に咲く魔法の花とやらを探さなければいけないという。
 そんな南瓜のお化けさんとやらがどういう存在なのかは、まだ分かってはいないが。
 お化けが出ると、そう噂があると聞けば。
「でも、お化け屋敷ってからには本物がいるのかしら」
 ……ちょっぴり期待してみちゃったり、なんて。
 彩萌がわくわくしてしまうのも、分かる気がする。
 そんなふたりが差し掛かったのは、絵画の飾られた回廊。
 暗い城の中で頼りになるのは、ゆらゆらと揺れる仄かな手持ちの灯りだけ。
「しかし、まあ、灯りがこれだけじゃあ心もとないな」
 耳をピンと立て周囲の様子を窺いながらも、とわは暗闇に覆われた回廊の先へと瞳を凝らしてみるけれど。
「ね、とわわ。今日も手繋ぐ? あんまり視界も良くないし」
 差し出された手に、ああ頼むよ、と己のものを重ねてから。
「こう暗いんじゃあオブリビオンだの幽霊だのの前にすっ転んで痛い目を見そうだ」
「幸い私は夜目も効くし、この程度の明りがあれば十分よ」
 そろりと尻尾を揺らしつつ慎重に歩くとわと確り手を繋ぎながら、彩萌は笑う。
 ――今度はかくれんぼ、私たちが鬼ね、なんて。
 今回隠れているのは魔法の花と南瓜のお化けさん、鬼は自分達だけれど。
「……今度暗視ごおぐるでも作ってみるかなあ」
「ゴーグルかぁ、眼鏡の代わりに?」
 まずは、こてんと転ばずに歩けるかどうか……そうっと握る手に力を込めつつも言ったとわに、彩萌はそう首を傾けてから。
「魔法の花ってどんな感じなのかしら。月下美人的な?」
 夜しか咲かないらしい魔法の花とやらがどんなものなのか、思考を巡らせてみれば。
「魔法って言われるくらいだ、下手すれば実体がないなんて線もある」
 ……ま、確認してみない事には何とも言えないな、と。
 もう一度、とわがぐるりと暗い回廊を見回した――その時だった。
 彩萌は伊達眼鏡の奥の円らな瞳をふと細め、小さく紡ぐ。
「……さっきからなーんか視線を感じるのよね」
 ――『誰が』観ているのかしら? って。
 そんな言の葉に、とわは愉快気に笑んで返す。
「……くふふ、二人して浜辺でなんぱされるんだ。善からぬモノに目を付けられることも、あるかもねえ」
 もしかしたら、お化けさんにもなんぱされるかもしれない……?
 でもそれはそれで、何だか面白そうな気もするから。
 彩萌はとわと顔を見あわせ、そして一緒に笑みを咲かせる。
 ――ふふ、霊をも魅了しちゃうなんて罪な女ね、私たち! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ノエル・キャロル
●設定
人のお姫様に成りたいと憧れる
二本足を上手く擬態できず触手で這うので足元は見せたがらない

●探索
まだ仮装の日では無いから今は精一杯のオシャレドレスで向かうわ
人の居なくなったお城…少し寂しくて、でも怖い感じはしないわね

お城を進むと人の声が…?
何故か大広間には沢山の人影があって踊っているの
ふわぁと見惚れていると素敵なお姫様がお辞儀をして誘ってくれて
大広間に踏み入れれば素敵な王子様が踊りに誘ってくださるの

これがお化けなのかしら?
それともお城の思い出なのかも
夢を見ているだけで目が覚めたら一人で大広間の壁にもたれているかもしれないわ
それでもいいの探索を一休みしてお姫様なひと時を沢山楽しむわ



 数えきれない星がキラキラと瞬き、まんまるお月様が妖しく照る夜。
 廃城で密かに催されるというのは、一夜限りの華やかなパーティー。
 けれどまだ仮装の日には少しだけ早いから。
 今できる精一杯のオシャレをして、廃城へと向かうノエル・キャロル(お姫様見習い・f04794)。
 そんな彼女が纏うのは、フリルやレースがあしらわれた、足が隠れるほど長い裾のお姫様の様なロングドレス。
 そして足を踏み入れた城の中を、金色の視線でぐるりと見回してみる。
(「人の居なくなったお城……少し寂しくて、でも怖い感じはしないわね」)
 広くて誰もいない廃城。それはひとり居た宇宙船をちょっぴりだけ思い出して、少しだけ寂しくも感じたけれど。
 暗闇に包まれた静かな夜の城内は、ノエルにとっては、怖いという感情は覚えない。
 いや、寂しくて静かなのは、最初だけ……?
 城の中を進んでゆけば、賑やかな人の声がした気がして。
 その声に誘われるように歩んだ先、辿り着いたのは――大広間。
 そしてそこには何故か、踊っている沢山の人影が。
 まるで舞踏会の様なそんな様子に、ふわぁとノエルが見惚れていれば。
 ぺこり上品にお辞儀をして、誘ってくれるのは、素敵なお姫様。
 誘われるまま大広間に足を踏み入れれば、スッとスマートに差し出される手。
 そう……それは、素敵な王子様からの踊りのお誘い。
 ――これがお化けなのかしら?
 王子様の手を取って、くるりくるりと踊りながらも、ノエルは思う。
 ……それともお城の思い出なのかも、って。
 そして華やかな踊りが終わったその時……ぱちりと開いた瞳に映るのは、真っ暗で静かな廃城の大広間。
 大広間の壁にもたれて、見ていたのは、夢? それとも――。
 けれどノエルはふるりと、小さく首を横に振る。
 ……それでもいいの、と。
 探索を一休みして――お姫様なひと時を沢山楽しむわ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
倫太郎と城を探索します
灯りは彼が持ち、私は彼の手を繋いで

目に留まったのは甲冑
私の世界で言う武者鎧と似たものなのですが
世界が異なるだけで甲冑に限らず、武器等も形や装飾も異なるのですね

確かに床の間に飾ることもありますが
武家の威厳を見せる意味もありますので私達には……と

話す声は普段よりも小さく、雰囲気を楽しめるように

花と言っても、種類は沢山ありますからね
どんな花なのか今から楽しみです
……判る事?
えぇ、隠すならば秘密の場所でしたり、なかなか辿り着けない所

思いを巡らせる、こうして平和に楽しむことが出来るのは
皆の力があったからこそですね
これからまた同じようなことがあっても必ず守りましょうね


篝・倫太郎
【華禱】
夜彦と城を探索
片手にはぬくもり、もう片方の手には灯り
いつも通りに二人で

甲冑、珍しい……?
夜禱をはじめとする刀と剣じゃ形状からして違うからな
文化の違いがこうして出てるのも面白いよな
でも、廊下に飾るのはあれだ
鎧兜を床の間とかに飾るのと同じじゃないか?
あれ?床の間じゃなかったっけ?

声を潜めて話しながら巡る
大きな声で会話する感じでもないし

目的の花ってどんな形なんだろな?
小さいのか大きいのか一重なのか多重なのか……
判んない事だらけだけど、判る事もあるぜ?

そういう秘め事みたいなのはさ
城の奥深くにあるもんだろ?

話しながら手を引いて引かれて
こんな風に過ごせるのも、戦争に勝ったからだよな
なんてまた笑って



 真っ暗な城の夜を仄かに照らすのは、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)の手元で揺れる灯りひとつ。
 夜彦の手には灯りと、そしてもう片方の手はいつものように、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)のものと繋がれている。
 そんなふたりは、やっぱりいつも通りに。
 並んで他愛のない言葉交わしながらも、訪れた夜の廃城を探索していた。
 まず探し出すべきは、この城の何処かに咲いているという魔法の花。
 夜彦はその花を探すべく、夜の闇に明かりを翳すけれど。
 目に留まったものへと、ふと翡翠の瞳を向ける。
「甲冑、珍しい……?」
 その視線に気づいた倫太郎がそう訊ねれば。
 聞こえた声に柔く細めた眼差しを返した後、再びまじまじと眼前の甲冑を興味深そうに眺める夜彦。
「私の世界で言う武者鎧と似たものなのですが。世界が異なるだけで甲冑に限らず、武器等も形や装飾も異なるのですね」
「夜禱をはじめとする刀と剣じゃ形状からして違うからな。文化の違いがこうして出てるのも面白いよな」
 倫太郎は、真剣な表情で甲冑を見ている彼の横顔を微笑まし気に見つめながら。
 小さく首を傾け、続ける。
「でも、廊下に飾るのはあれだ。鎧兜を床の間とかに飾るのと同じじゃないか?」
 ……あれ? 床の間じゃなかったっけ? って。
 そんな首を傾げ言った倫太郎に、夜彦は視線と共に返す。
「確かに床の間に飾ることもありますが、武家の威厳を見せる意味もありますので私達には……」
 家の中で最も格式の高い床の間に飾るものは、その家人の格の高さを表すというが。
 今の自分たちにもしも縁があるとすれば、子供たちの節句の飾りくらいか。
 そんなことを少し潜めた声で、でも普段の様に、廃城の雰囲気も楽しみながらも会話を交わし合って。
 ゆったりと、けれども尽きぬことのない次の話題は、この城に咲く花のこと。
「目的の花ってどんな形なんだろな?」
 小さいのか大きいのか一重なのか多重なのか……。
 倫太郎は再びそう首を捻るけれど。
「花と言っても、種類は沢山ありますからね。どんな花なのか今から楽しみです」
 すぐに、そう言った夜彦を映した琥珀のいろを細め、続ける。
「判んない事だらけだけど、判る事もあるぜ?」
「……判る事?」
 そして瞳をぱちりと瞬かせる彼を見つめ、笑みと共に紡ぐ。
「そういう秘め事みたいなのはさ、城の奥深くにあるもんだろ?」
 西洋の城に眠る浪漫。
 いや、西洋の城に限らず……宝探しの宝物は、城の奥にあるのが確かに相場だ。
「えぇ、隠すならば秘密の場所でしたり、なかなか辿り着けない所」
 夜彦は隣で、だろ? なんて笑む倫太郎を見つめ、つられて微笑みつつもこくりと頷いた後。
 ふと巡らせた思いを紡ぐ。
「こうして平和に楽しむことが出来るのは、皆の力があったからこそですね」
「こんな風に過ごせるのも、戦争に勝ったからだよな」
 そして、これからまた同じようなことがあっても必ず守りましょうね、って。
 そういつもの様に、真面目に言の葉を返す彼の横顔を、ちらりと倫太郎は見て。
「……夜彦」
「はい? 倫太郎」
 話しながら、手を引いて引かれて――呼んだ声に返る響きに。
 まだほんの少しだけ擽ったそうに、また笑うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

薬師神・悟郎
カイム(f08018)

仮装は三角帽子にローブの魔法使い
肝心の魔法は使えないけどな

吸血鬼カイムは想像以上のイケメンっぷりで
彼に魅力された複数の女性が、自ら首筋を晒すことになりそうだ
本物でなくて良かったと冗談半分で笑い

廃墟の冒険とは幾つになってもわくわくするものだ
それも親友と一緒だから
あぁ、菓子は全て俺達のものだ

秘密兵器まで用意しているとは用意周到だな
多少気になるが、暴くつもりはない
お楽しみということにしておこう

魔法の花とは珍しいもののようだが、見付ければ幸運が訪れる等といったジンクスはないんだろうか?

カイムが思わず見入るほどの花だったと、これも皆への土産話にしよう
きっと楽しんでもらえるはずだ


カイム・クローバー
悟郎(f19225)と共に

去年の仮装の吸血鬼姿。廃城前で合言葉を告げる。
開かれていく門と冒険の雰囲気が漂う廃城には否応無しに期待が高まる。
行こうぜ、悟郎!俺達で用意された菓子、全部食い尽くしてやろうぜ!

片手に本革トランクを持ち。中身は秘密だ。今回の為のとっておき。秘密兵器ってヤツだと悟郎に笑い。
ダラダラ喋りながら廃城を探検して回ろう。後でパーティがある以上、腹は空かせなきゃな。
勿論、目当ては魔法の花。……きっと美しく咲き誇ってるんだろうと。花である以上、摘むつもりはねぇが、友人と一目見てみたいというのはある。
二人で歩く旅路と辿り着いた先の幻想的な光景。…スゲェな、言葉も出ねぇわ。



 一夜だけ開かれる、お化けたちの秘密のパーティー。
 合言葉を告げた者だけに、立派な城の門は開かれる。
 けれど、お化けたちが悪戯のかわりにお菓子を貰う為には、まずはやらなければならないことがあるのだという。
 そう、賑やかなパーティーを楽しむその前に……いざ、夜の廃城の冒険へ。
 夜の廃城へと足を踏み入れるのは、三角帽子にローブ纏う魔法使い。
 そんな薬師神・悟郎(夜に囁く蝙蝠・f19225)の装いを見れば、何だかすごい魔法が使えそうに見えるけれど。
(「肝心の魔法は使えないけどな」)
 魔法が使えないことは、内緒。
 そして魔法使いの隣には、夜色のマントを翻す吸血鬼の姿が。
 悟郎はふと、共に並ぶ吸血鬼――カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)へと目を向けて。
「吸血鬼に魅力された複数の女性が、自ら首筋を晒すことになりそうだ」
 吸血鬼の仮装を着こなすカイムの想像以上のイケメンっぷりに――本物でなくて良かった、なんて。
 そう冗談半分に紡ぎながらも、笑みを。
 そんなふたりが抱くのは、雰囲気のある夜の廃城に擽られる冒険心。
 幾つになったってわくわくしてしまうのは、親友と一緒ならば余計に。
 そして、否応無しに期待が高まる中……冒険も、勿論なのだけれど。
「行こうぜ、悟郎! 俺達で用意された菓子、全部食い尽くしてやろうぜ!」
 悪戯かわりに貰うお菓子は、全部いただきます……!?
 そんな美しい女性の血よりも甘いものに心躍らせる親友に、悟郎もこくりと頷いて。
「あぁ、菓子は全て俺達のものだ」
 それからふと金の瞳を向けたのは、隣の親友が片手に持つ本革のトランク。
 その視線に気づき、カイムは悪戯っぽく悟郎に笑う。
「中身は秘密だ。今回の為のとっておき」
 ――秘密兵器ってヤツだ、って。
「秘密兵器まで用意しているとは用意周到だな」
 トランクの中の秘密兵器は、やっぱりちょっぴり気にはなる悟郎だけれど。
 暴くつもりはないし、お楽しみということにしておこう、と……むしろまたひとつ増える楽しみ。
 そんなことをだらだらと喋りつつ、時々ガタッと上がったりする物音に驚いたり笑ったりしながら。
「後でパーティがある以上、腹は空かせなきゃな」
 菓子を全部食べ尽くすためにも、廃城をくまなく探検して回るふたり。
 そんな夜の廃城の奥へと進み行く吸血鬼と魔法使いのお目当ては、勿論――魔法の花。
 カイムはそう紫の視線を巡らせながら、夜しか咲かないというその花を探しつつも思う。
(「花である以上、摘むつもりはねぇが」)
 ……友人と一目見てみたいというのはある、って。
 きっと美しく咲き誇ってるのだろうから。
 そして同じ様に、悟郎も考えていたのは、魔法の花のこと。
「魔法の花とは珍しいもののようだが、見付ければ幸運が訪れる等といったジンクスはないんだろうか?」
 噂では、南瓜のお化けさえも魅了されて寄ってくる、だとか言われているようだけれど。
 悟郎の紡いだ幸運のジンクスも、もしかしたらあるのかもしれない。
 二人で歩く旅路と辿り着いた先――ふいに眼前に広がったその光景に思わず、そう思ってしまう。
「……スゲェな、言葉も出ねぇわ」
 柔らかに降る月の光を受け、キラキラと万色に耀き咲き誇る魔法の花たち。
 そんな幻想的な花畑を見つめ感嘆の息を漏らす親友の姿に、悟郎は咲く花の様に月のいろを浴びた瞳を細める。
「カイムが思わず見入るほどの花だったと、これも皆への土産話にしよう」
 ――きっと楽しんでもらえるはずだ、って笑って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

片羽・サラ
【dayz】
蝶々の羽を着けた妖精
星空色のマーメイドドレス

わー、皆の仮装かわいいっ!!
駒知ちゃん綺麗だしかわいいっ!
リオ君似合ってるねー!格好可愛い!
寿々彦くん格好良いし、るい君かわいいなあ。似合ってるよー!
トモちゃんセンスありすぎだよ★
眼福だなあ
月の光に口笛を吹き、手元のランプで道を照らす

廃墟のどこに咲いているかな?
目を凝らして、調べる
蔓や蔦はないか。あれば辿っていく
水気がある場所は特に注意深く

るい君どしたの?
顔色悪い気がして見てみれば、何か見えたような…

トモちゃんのフリーダムさに笑い
やっぱりこうじゃないとね!
いや、腕斬るのは反対だけど

あ。知らない子だ
その子の近くに咲く夜の花をそっと摘んで


尾宮・リオ
【dayz】

これは吸血鬼ですよ
勧められて着てみました
褒め言葉には微笑んで、お礼を
でもサラ先輩の方が可愛いですよ
他のみなさんも、よく似合ってます

廃墟探索、楽しいですね
お化け屋敷みたいで
怖がりそうな方も居ますが
最終的に手を繋いででも
花の元へ行きしょうね
ちゃんと探して見つけます

──ああ、明日川さん
離れたら迷子になりますよ

そういえば、さっきまで
百舌鳥さんの腕をちょっと貸して、
とか騒いでた声が聞こえませんね
トモちゃんさんも迷子ですか?
犬童さん、そっち任せますよ
ちゃんと連れてきてくださいね

ようやく全員揃いましたね
ひとり増えてる気がしますけど

え、本物まで連れてきたんですか
まさか名前まで……るいるい二世さん?


百舌鳥・寿々彦
【dayz】

お化けね、僕も似たようなもんだし
怖くは…ない、うん、多分

仮装は海賊
お宝狙うならピッタリだろ?
髑髏マークのバンダナ、白シャツに黒ズボンとロングブーツ
それっぽく見えるかな?
ちょっとみんなの仮装も似合ってる
なんか、仮装でもらしくていいね

腕?嫌に決まってんだろ!
そのチェンソー本物じゃん
お前、試し斬りしたいだけだろ

とりあえず、花探そう
うわ!今、なんか音しなかった?
ひ!あぁ、置物か…

るいの尻尾掴んで後ろからついていく
もう、帰りてぇ…

え、トモいないの?
仕方ないないな…僕もついていくけど
るい、絶対置いて行くなよ!
離せって言っても離さないから

良かった、トモも花も見つかって
…で、誰その子!
帰して来い!


犬童・るい
【dayz】

大きな耳にふかふかの尻尾
狼男に扮して

これが似合うよ!って妹に押し付けられる形だったんですけど
……何というか仮装にも性格出ますね
皆さん似合ってます

《遊ぼう》
微かに声が聞こえる気がする
《遊んでよ》
髪を摘んで引っ張られたり
肩をそっと叩かれたり
気付かないフリをすれば諦めてくれるだろうか

とりあえず花を探そう

はいはい、目的を見失わないでくださいね
探検は花を探しながらでもできるでしょう?
トモサン、
──トモ、サン…?
ああもう、世話が焼けるなあの人は!

何してるか気が気じゃないですから
勿論、早急に連れて帰ってきます
百舌鳥サン、俺達でトモサンを探しに行きますよ
離れないように尻尾を握っておいてくださいね?


七・トモ
【dayz】

お化けが怖いかって?
ワハハ面白いことを聞くね

そんなトモちゃんはゾンビナースちゃんだよ
イエイ。
ワハハもっと褒めておくれ。
ほらチェーンソーもあるよギュインギュイーン
すずくんや、腕ちょっと貸してよ
えーいいじゃないか。ちゃんと後で縫うよ

やや、皆もちゃんとおめかししてきたみたいだね?エラいぞ!かわいいじゃないか
仮装!て感じがいいよ

まあまあ、花なんてどこかにあるだろうから
折角のお城探検楽しもうよこっちこっち

やや、るいるい?
ワハハ!いつ付け髭なんて見つけたんだい?

え?きみ誰?

ワハハ間違えた。きみも迷子かな?
じゃあトモちゃんたちと行こう
あ、お迎えもちょうど来たね

紹介するよ皆、
るいるい二世だ


明日川・駒知
【dayz】
アドリブ、マスタリング歓迎

_

纏う仮装は大正浪漫の女学生
赤いリボンで髪を括って、紅の袴を翻し、ブーツの踵鳴らして果敢に探索
皆の仮装を見てはふわり笑み
「…かわいいです」

伴には巨躯の黒妖犬、私の共犯者たる死霊《ヴァレンタイン》を

物珍しいものを見ればその度にあっちこっちふらふらと
壊したくないから触れないけれど、眺めるだけでも楽しく
迷子?…大丈夫ですよ、尾宮くん。

…あら
でも貴方は、迷子なのね。

増えた一人にぱちりと眼瞬き
唸るヴァレンタインを宥めつつ



 漆黒の夜がやって来れば、廃城の中をゆうらり彷徨うのは楽しいお化けたち……?
 ただでさえ、夜と星は好きなのに。
 星空色のマーメイドドレスの裾と蝶々の羽をひらり揺らしながら。
「わー、皆の仮装かわいいっ!!」
 そう星を宿す青の瞳を煌めかせる妖精さんは、片羽・サラ(星空蝶々・f29603)。
 サラは、隣でカツンと鳴ったブーツの踵の音に視線を向けて。
「駒知ちゃん綺麗だしかわいいっ!」
 きゅっと赤いリボンで髪を括って、翻る袴も紅のいろ。
 果敢に夜の城の探索に臨む大正浪漫の女学生、明日川・駒知(Colorless・f29614)の姿にそう声を。
 いや、この場にいるのは、妖精さんとハイカラさんだけではありません。
「リオ君似合ってるねー! 格好可愛い! 寿々彦くん格好良いし、るい君かわいいなあ。似合ってるよー!」
 勧められて着てみました、と眼鏡の奥の橙の瞳を細めるのは、吸血鬼こと尾宮・リオ(凍て蝶・f29616)。
 リオは似合っていると褒めてくれたサラへと礼を言ってから。微笑みと共に、言の葉を返す。
「でもサラ先輩の方が可愛いですよ。他のみなさんも、よく似合ってます」
 そんな他のみなさんはというと。
(「お化けね、僕も似たようなもんだし。怖くは……ない、うん、多分」)
 ……ええ、怖くないですよ? 怖くなんてないです、多分きっと。
 そう、そうっと周囲を見回すのは、百舌鳥・寿々彦(lost・f29624)。
 いや……怖がってなどいられない。
「お宝狙うならピッタリだろ?」
 なんていったって今の寿々彦は、髑髏マークのバンダナ付けて。白シャツに黒ズボンとロングブーツを纏った、秘宝を狙う海賊だから。
 ……それっぽく見えるかな? なんて。
 小さく首を傾けてみる寿々彦に、ひょこりと大きな耳を揺らし頷いて。
「これが似合うよ! って妹に押し付けられる形だったんですけど……何というか仮装にも性格出ますね」
 ゆらりふかふかの尻尾を揺らしながらぐるり見回すのは、濡羽の如き宵に覗く夕焼けのいろ。
 そう改めて、いつもとは違う皆の姿を見て、自らももふもふ狼男に扮した犬童・るい(死屍累々・f29748)が紡げば。
「皆さん似合ってます」
「ちょっとみんなの仮装も似合ってる。なんか、仮装でもらしくていいね」
 今度は寿々彦がそう、こくりと。
 そしてサラは、ふと向けた星空の瞳を一層輝かせて。
 ……お化けが怖いかって? 面白いことを聞くね。
 そう、ワハハと笑う声の主に、はしゃぐように告げる。
「トモちゃんセンスありすぎだよ★」
「ワハハもっと褒めておくれ」
 ――そんなトモちゃんはゾンビナースちゃんだよ、イエイ。
 七・トモ(七不思議・f29745)はサラの言葉にドヤッと笑んでみせた後。
「ほらチェーンソーもあるよ。すずくんや、腕ちょっと貸してよ」
 だってゾンビナースちゃんだから。ギュインギュイーンと、手術だってしちゃいます!?
 そして、ゾンビナースちゃんなトモに指名された海賊さんは。
「腕? 嫌に決まってんだろ! そのチェンソー本物じゃん。お前、試し斬りしたいだけだろ」
 普通に拒否りました。
「えーいいじゃないか。ちゃんと後で縫うよ」
 そんなトモのフリーダムさに、思わず笑ってしまうサラ。
「やっぱりこうじゃないとね!」
 ……いや、でもさすがに、腕をギュインギュイーンと斬るのは反対ですけどね!
 そんな、寿々彦の腕はちょっと借りられなかったけれど。
「やや、皆もちゃんとおめかししてきたみたいだね? エラいぞ! かわいいじゃないか」
「……かわいいです」
 仮装! て感じがいいよ、と笑うトモに同意するように、駒知もこくこく頷いて。
 皆の仮装を見ては、笑みをふわり。
 そして、眼福だなあ、って紡いでから。
 サラは手元のランプで、皆でわくわく探検するその道を照らす。窓から降り注ぐ月の光に、口笛を吹きながら。
 というわけでいざ、夜の廃城を探検です!
「廃墟探索、楽しいですね。お化け屋敷みたいで」
 ……怖がりそうな方も居ますが、と。
 誰かさんの尻尾をぎゅぎゅっと握っている誰かさんへと、リオはそっと視線を向けつつも。
「最終的に手を繋いででも、花の元へ行きましょうね」
 そう……今回の探索の目的は、この廃城に咲いているという魔法の花。
「廃墟のどこに咲いているかな?」
 ちゃんとそれを探して見つけるべく周囲を見回すリオと一緒に。
 仄かな灯りを頼りに目を凝らし、蔓や蔦はないか、水気がある場所は特に注意深く、真剣に調べるサラ。
 そんな真面目に探すふたりの姿を見つつも、楽し気に笑んで。
「まあまあ、花なんてどこかにあるだろうから。折角のお城探検楽しもうよ」
 ……こっちこっち、と。何かのフラグを立てている気がするトモ。
 そんな彼女へとるいは目を向けて。
「はいはい、目的を見失わないでくださいね。探検は花を探しながらでもできるでしょう?」
「――ああ、明日川さん。離れたら迷子になりますよ」
 何気にもうひとり、きょろきょろと視線を巡らせて。
 壊したくないから触れないけれど、でも眺めるだけでも楽しいからと、物珍しいものを見れば、その度にあっちこっちふらふら。
 そんな興味の向くまま進む駒知へと声を掛けるリオ。
 その声に、きょとりと瞳を瞬かせつつも駒知は返す。
「迷子? ……大丈夫ですよ、尾宮くん」
 伴には巨躯の黒妖犬、共犯者たる死霊の《ヴァレンタイン》もいるから、きっと大丈夫。
 そして、るいの尻尾をぎゅっと掴んで、後ろからついていく寿々彦も。
 ……とりあえず、花探そう、と。そろり、探索をしてみるけれど。
「うわ! 今、なんか音しなかった? ひ! あぁ、置物か……」
 いちいちびびっては、声を上げて。
 ……もう、帰りてぇ……。
 心なしかちょっぴり、涙目かもしれない。
 そんな寿々彦に尻尾を掴まれている、るいだけれど。
 ――《遊ぼう》。
 ふと微かに聞こえる気がするのは……声?
 ――《遊んでよ》。
(「気付かないフリをすれば諦めてくれるだろうか」)
 ぐいっと髪を摘んで引っ張られたり、トントンと肩をそっと叩かれたりしながらも。
 何かとそういうものに気に入られる体質故に、こういう類のことに慣れっこなるいは無視を決め込んで、とりあえず花を探すことに。
 ……いや、ただでさえびびっている尻尾持っている人に知られるのもですし。
 けれどそんな様子に、サラはふと気付いて。
「るい君どしたの?」
 そう、顔色が悪い気がする彼に訊いてみるけれど。
 ……何か見えたような……。
 くいくいと何気に、寿々彦と一緒にるいの尻尾を引っ張っているような気がする何かのことは、そっと言わないでおく優しさ。
 そんな皆と、夜の廃城探索を楽しんでいたリオだけれど。
 ふと、あることに気付いて顔を上げる。
「百舌鳥さんの腕をちょっと貸して、とか騒いでた声が聞こえませんね」
 ……トモちゃんさん迷子ですか? と。
「トモサン、──トモ、サン……?」
 るいも、そういえばトモの姿が忽然と消えていることに気が付いて。
 ……ああもう、世話が焼けるなあの人は! なんて軽く頭を抱えながらも。
「何してるか気が気じゃないですから。勿論、早急に連れて帰ってきます」
 ……百舌鳥サン、俺達でトモサンを探しに行きますよ、と振り返れば。
「え、トモいないの?」
「離れないように尻尾を握っておいてくださいね?」
「仕方ないないな……僕もついていくけど。るい、絶対置いて行くなよ!」
 ――離せって言っても離さないから。
 さらに、ひしっと尻尾を握りしめつつも。魔法の花よりも先にまずは、るいとトモの探索へと向かう寿々彦。
「犬童さん、そっち任せますよ。ちゃんと連れてきてくださいね」
 そんなふたりに、トモのことを託すリオ。
 そして――迷子になったゾンビナースちゃんはといえば。
「やや、るいるい?」
 早速、自分を探しにきたるいと再会……??
「ワハハ! いつ付け髭なんて見つけたんだい?」
 ――いや、それ一体誰ですか!?
 けれど何か違うと、さすがにトモも気付いて。
「……え? きみ誰? ワハハ間違えた。きみも迷子かな?」
 ……じゃあトモちゃんたちと行こう、と。
 るいっぽい髭の迷子さんと――旅は道連れ??
「あ、お迎えもちょうど来たね」
 そう迷子さんも連れて、探しに来てくれた皆と無事に合流。
「ようやく全員揃いましたね」
 リオもトモの姿に、そう安堵するけれど。
 はたと気が付いて呟く……ひとり増えてる気がしますけど、って。
 そんな、リオや皆に。
「紹介するよ皆、るいるい二世だ」
 ゆらりついてきた髭の迷子さんを紹介するトモ。
「え、本物まで連れてきたんですか。まさか名前まで……るいるい二世さん?」
「……あら。でも貴方は、迷子なのね」
 何度も瞬きしつつも、るいるい二世を見つめるリオの隣で。
 唸るヴァレンタインをよしよし宥めつつ、駒知も増えた一人にぱちりと黒の瞳を瞬かせる。
 けれど見つけたのは、トモとるいるい二世の迷子コンビだけではなくて。
「あ。知らない子だ」
 サラはそう首を傾げつつ、るいるい二世を見た後。
 ふと、その足元に目を向けた後、そっとその手を伸ばす――月光を浴びて煌めく夜の花が咲いてることに、気付いて。
 そんなサラの手の中で咲く花と、迷子だったトモを順に見つめてから。
「良かった、トモも花も見つかって」
 そう瞳を細めた寿々彦は、次に目に入ったソレに声を上げる。
「……で、誰その子!」
 その子、多分きっと明らかに、連れて帰っちゃダメなやつだから。
 ――帰して来い! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宵鍔・千鶴
【nyx】
雰囲気在る物語のプロローグの様な
なれーしょんへ耳を傾けつつ
4つ足音が長廊下に反響して

ニーナと菫が部屋の空洞を確かめ
こんこん叩く頃
刻、俺等は少し離れたところで見張っておこ
暗視で魔物が居ないか目を凝らし
周囲へ軽いオーラ防御を纏わせる
万が一、ってことあるから
気を付けて、うちの姫さんたち
刻と菫が反応した少しの異変

ニーナ…!
良かった、間一髪だ
刻、やるじゃんってはいたっち
魔法の花、罠が多い場所怪しい
魔物達が隠してるのかも

…お化けはべつに怖くない、よ
なんかこう、急に出てこなければ…
模型の言葉に肩を揺らす
見透かすよう覗く菫の手を
仕方無いなぁて態と零し
そっと握って、繋がる4人に笑み
仲良く一緒に行こっか


飛白・刻
【nyx】
ニーナの語り部に
偵察兼ねて連れてきていた鴉を飛ばし
羽音を足し雰囲気を上げてみようか

ニーナと菫がそれぞれに捜し出したのを見
隠し部屋があるなら罠もあるのではと
千鶴が周囲を警戒してくれている間に
鴉を飛ばし上からの偵察頼み
己は壁床の視界の届く範囲に目凝らす

姫たちは好奇心も強いからな
ここは騎士を務めるとしようか

僅かに違う色や模様の違和感
ニーナ、足元だ、と注意を促し
気付いたようだが菫にも周辺を気を付けろと

連携あってこそだとはいたっち
見れば怪しい箇所が他にもありそうだ
魔法の花もおそらくは近くに

お化けの類は怖く無いが
仲間が居るに越した事はない
ニーナに差し出された右手に左手出せば
頼もしく暖かい繋がりに


ニーナ・アーベントロート
【nyx】
謎に包まれた魔法の花を求め
我々は魔物蠢く夜の古城へと
今足を踏み入れる…

というセルフナレーションで雰囲気出しつつ
長ーい廊下を皆と進む
千鶴くんが用心棒してくれてるけど、自分も警戒を怠らず
壁をコンコン叩き、第六感を頼りに失せ物探し
聞き耳で音の違いを確認
隠し部屋等ないかチェックする
中に空間があるなら、響き方が違うからねー
菫さん、そっちには何かある?

わ、危ない!
忠告がなかったら、罠を踏むとこだった…
ありがと、助かったよ
罠の近くが怪しいかな? 見てみよう

あはは、流石に人体模型もここには来ないよねー
カラカラ笑えるくらいお化けは平気だけど
折角だから皆と手は繋ぎたい
ほらほら刻さんも、と差し出す右手


君影・菫
【nyx】
ふふ、なれーしょんって雰囲気出るねえと
好奇心多めに足を踏み入れ長い廊下

ちぃのぼでぃーがーど頼もしいから
警戒はするけど頼らせて貰お
ほんならうちはてきょろり辺り見回して
UCの複製した簪を念動力で当ててこんこんしてくよ

第六感が働いたのはニーナに声掛けられた時
…あ、ニーナ
そこ、なんか有…
告げる前に刻の忠告
罠踏まずに済んだ、良かったんよ
さすが刻やんね
うちも気いつけるよて
ちょいと危ないけど魔法の花探し楽しいなあ

おばけには会えるんやろうか
苦手な人いたら安心の手繋ぎでも
ふふ…なあなあ
うちと手え繋いでくれる?て、ちぃを覗こ
ん、ニーナも繋ご
…はら、ほんと気付いたら全員繋がっとるねえ
ん、一緒に仲良く行こか



 ――謎に包まれた魔法の花を求め、我々は魔物蠢く夜の古城へと、今足を踏み入れる……。

 そんな語り部、ニーナ・アーベントロート(埋火・f03448)の紡ぐ物語のプロローグと共に。
 カツリと長廊下に反響するのは、宵鍔・千鶴(nyx・f00683)たちの4つ足音。
 さらにバサリと耳に響いた羽音は、飛白・刻(if・f06028)が解き放った、夜の闇に溶ける様な鴉。
 そして雰囲気在る廃城へと皆と共に、好奇心多めに。
 そわりと心躍らせ足を踏み入れたのは、君影・菫(ゆびさき・f14101)。
「ふふ、なれーしょんって雰囲気出るねえ」
 余計に雰囲気が出るようなニーナのセルフナレーションに、菫はそう笑み漏らして。
 皆で並んで歩くのは、月の灯りが差し込める夜の廃城の長ーい廊下。
 そんな4人がまずこの城で行なうのは……魔法の花を探す、ドキドキわくわくな廃城探索。
 そしてより積極的なのは、ニーナと菫の女性陣。
「中に空間があるなら、響き方が違うからねー」
 隠し部屋等ないか、壁をコンコン叩いてチェックを。
 勿論、自分でも警戒は怠らないけれど。
 暗視で魔物が居ないか目を凝らしつつ、千鶴が周囲に軽いオーラ防御纏わせてボディーガードをしてくれるから。
 頼もしく、頼らせて貰いつつも、ほんならうちは……ときょろり辺りを菫は見回して。
 複製した簪を念動力で当てていきつつ、ニーナと一緒に、こんこん。
 第六感を頼りに失せ物探しを駆使し、入念に確認しながらも果敢に廊下を進んでいく。
「刻、俺等は少し離れたところで見張っておこ」
 そう届いた千鶴の声に、刻は頷きながらも。
(「隠し部屋があるなら罠もあるのでは」)
 千鶴が周囲を警戒してくれている間に、鴉を飛ばし上からの偵察を頼んで。
 己は壁や床など、視界の届く範囲に目凝らしてみる。
 そして千鶴は、部屋の空洞を確かめるべくこんこん叩いているふたりへと視線を向ける。
「万が一、ってことあるから。気を付けて、うちの姫さんたち」
「姫たちは好奇心も強いからな」
 刻もそう言いつつも、果敢に進む姫たちの姿を見守る様に藍の瞳を細める。
 ……ここは騎士を務めるとしようか、と。
 ――そして。
「菫さん、そっちには何かある?」
 そうニーナの声が響いた……その時だった。
 僅かに違う色や模様の違和感。そんな少しの異変に反応したのは、刻と菫。
「……あ、ニーナ。そこ、なんか有……」
「ニーナ、足元だ」
 ――ガラガラ、ガラッ。
 刹那、ぽっかりと口を開けたのは、仕掛けられていた落とし穴……!?
「わ、危ない!」
「ニーナ……!」
 同時に響く、ニーナと千鶴の声。
 けれど……大丈夫。
「忠告がなかったら、罠を踏むとこだった……」
「良かった、間一髪だ」
 寸でのところで、罠にかからずに済みました!
「ありがと、助かったよ」
「刻、やるじゃん」
 ホッと胸を撫で下ろしながらも礼を告げるニーナの無事に柔く瞳細めながらも。
 連携あってこそだと、千鶴が向けた手に刻も手を重ね、はいたっち!
「気付いたようだが菫にも周辺を気を付けろ」
「罠踏まずに済んだ、良かったんよ。うちも気いつけるよ」
 第六感が働いて罠を察知しつつも、菫も改めて気を引き締めながら。
 さすが刻やんね、と彼の声にこくり。
 そして引き続き、気を付けてこんこんしていきながらも。
 ――ちょいと危ないけど魔法の花探し楽しいなあ。
 やっぱり止まらない、わくわく感。
「罠の近くが怪しいかな? 見てみよう」
「怪しい箇所が他にもありそうだ」
「うん。魔法の花、罠が多い場所怪しい。魔物達が隠してるのかも」
 きっと、魔法の花もおそらくは近くに……そうあたりを付け、皆で用心深く探してみつつも。
 ぽつりと呟かれるのは、こんな言の葉。
「……お化けはべつに怖くない、よ」
 ……なんかこう、急に出てこなければ……なんて。
 聞こえた千鶴の声に、ニーナは笑んで紡ぐ。
「あはは、流石に人体模型もここには来ないよねー」
 ――人体模型。
 何か凄いスピードで走って迫ってきた、きもちわるいソレを思い出して。
 思わず千鶴は、ふるりと肩を揺らしてしまうけれど。
 ……おばけには会えるんやろうか、なんて、何気に思いながらも。
「ふふ…なあなあ。うちと手え繋いでくれる?」
 千鶴の顔を覗き込み、手を伸ばして――安心の手繋ぎを。
 そんな見透かすよう覗く菫の手を、千鶴はそうっと握る。
 ……仕方無いなぁ、って、態と零して。
 いや、手繋ぎはおばけが苦手な人だけではなくて。
 カラカラ笑えるくらい平気だけど、でもニーナも、折角だから繋ぎたいし。
「ん、ニーナも繋ご」
「ほらほら刻さんも」
 ……お化けの類は怖く無いけれど、仲間が居るに越した事はない、と。
 菫と繋いだ反対のニーナの右手に、己の左手を重ねる刻。
 そんな、頼もしくも暖かい繋がりは。
「……はら、ほんと気付いたら全員繋がっとるねえ」
 いつの間にか――4人みんなで。
 そしてそれぞれ顔を見合せ、思わず笑み零して。
 月の光が降り注ぐ中、不思議で楽しい夜の廃城探索を、いざ再開!
 ――仲良く一緒に行こっか、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふええ、私も明るいパーティー会場の方が良かったです。
どうして、こんな薄暗い廃城を探索しているんですか。
ふぇぇ、分かってますよ。
私は猟兵でここにオブリビオンさんが現れるからですよね。

それにしても、みなさんに配る用のお菓子は持ってこなくてもよかったですね。誰にも会わないからお菓子を渡す相手がいませんね。
あの、アヒルさん聞いてますか?
誰かと話して気を紛らわせないと怖いんで・・・すよ。
ふえええええ、アヒルさんがいつの間にかにお化けさんになってます。
えっと、魔法の呪文で
トリックオアトリート!トリックオアトリート!

結局、持ってきたお菓子は節分の豆のように出会ったお化けさんに渡されていったそうです。



 ハロウィンパーティーといえば。
 ジャック・オ・ランタンの明かりがそこかしこに灯る、夜だけど賑やかなひととき。
 ……の、はずなのだけれど。
「ふええ、私も明るいパーティー会場の方が良かったです」
 いつも以上におどおどビクビクしつつもそう呟くのは、フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)。
 いや、ハロウィンな雰囲気は抜群ではあるのだ。
 そう……フリルが足を踏み入れた此処は、今にもお化けたちがでてきそうな。
「どうして、こんな薄暗い廃城を探索しているんですか」
 真っ暗闇とシンとした静寂が広がる廃城!
 そんなフリルをツンツンとくちばしでつつくアヒルさん。
 アヒルさんが何を言いたいか、フリルも分かってはいるのだ。
「ふぇぇ、分かってますよ。私は猟兵でここにオブリビオンさんが現れるからですよね」
 その言葉に、その通りといわんばかりに、またツンツンするアヒルさん。
 いや、ハロウィンだというから、準備はしてきたのだ。
 フリルが手に提げたカゴの入っているもの。
「それにしても、みなさんに配る用のお菓子は持ってこなくてもよかったですね。誰にも会わないからお菓子を渡す相手がいませんね」
 それは、皆に配るためのお菓子!
 けれどフリルは、あの、アヒルさん聞いてますか? と。
 何故か違う方向を向いているアヒルさんの様子に首を傾げるけれど。
「誰かと話して気を紛らわせないと怖いんで……すよ」
 くるり――アヒルさんが振り返った、瞬間。
「ふえええええ、アヒルさんがいつの間にかにお化けさんになってます」
 アヒルさんが、お化けになっちゃいました!?
 けれど、フリルが咄嗟に口にするのは、やはりこれ!
「えっと、魔法の呪文で……トリックオアトリート! トリックオアトリート!」
 刹那、まるで鬼さんに投げるかのように、フリルの手によってばら撒かれるお菓子たち。
 そして――結局、持ってきた甲斐もあって??
 用意したお菓子は、まるで節分の豆のように。
 出会ったお化けさんたちに渡されていったそうです!

大成功 🔵​🔵​🔵​

終夜・嵐吾
えっ?ちょっ、こんこん?メメ?
えっ??
いや、いやいやいや……
仮装引っ張り出し、そのままようわからんうちにここに送られたが――
えっ?
えっ??
汝ら、布被ってなんかしよると思ったが、それは、お化けの仮装か…!

やじゃ…こんななんぞ出そうなとこ…わしが行くわけ…
こんこんー!メメー!!(ダッシュでお花探しに行くこんメメ)
……くっ…!(尻尾たらして後を追う)

こんこんもメメもわしの傍から離れたらダメじゃよ(抱き上げる)(嫌がられる)
ダメじゃからの!危険じゃからね、わしが守るからの!(下がる尾)
ひぇっ、いいい、いまそこに白い影
ぎゃー!!(逆立つ尾)あっ、きのせい
うっ、むりかえる……こんこん、メメ…一緒におって…



 気付いた時は、もう遅かった。
「えっ? ちょっ、こんこん? メメ?」
 ――えっ?? いや、いやいやいや……。
 開幕早々、既に語彙が失われつつある、終夜・嵐吾(灰青・f05366)だけれど。
 ちょっと頑張って、追って振り返ってみれば。
 ……何でだか、仮装を引っ張り出して。
 ……何故かそのままよく分からないうちに言いくるめられ、満開桜の導きでここに送られて。
「えっ? えっ??」
 状況がよく分からなくなっている嵐吾。
 けれど、きゃっきゃ楽しそうにしているこんこんとメメの姿を見て。
 嵐吾は刹那、もふもふな耳をピピンッと立てる。
 そう……気付いてしまったのだ。
「汝ら、布被ってなんかしよると思ったが、それは、お化けの仮装か……!」
 ……お化け、それはすなわち、幽霊。
 瞬間、ぶわわっ! と。
 ただでさえもふもふな灰青の尻尾が、めっちゃボリューミーになって。
 そしてふと琥珀の隻眼で見上げてみれば。
 まさに眼前には、いかにもアレとかソレとかが出そうな、おどろおどろしい廃城。
 ――えっ?
 ――えっ??
 いやいやいや……これ無理じゃろ、絶対無理じゃろ!!
 そう、じゃろじゃろ涙目になりながらも、くるりUターンしようとする嵐吾だったが。
「やじゃ……こんななんぞ出そうなとこ……わしが行くわけ……こんこんー! メメー!!」
 刹那、わーいっとはしゃぐように、ぷるぷるしている嵐吾を置いて。
 ダッシュで魔法の花を探しに廃城へと入っていった、こんこんとメメ。
 そして、そうっと周囲を見回してみれば、ひぃっと思わず漏れる声。
 だからもう、仕方ありません。
「……くっ……!」
 お耳をぺしょん、尻尾をへちょっとたらしながらも。
 こんこんとメメの後を追うしかない、嵐吾であった。
 それからようやく何とか追いついて。
「こんこんもメメもわしの傍から離れたらダメじゃよ」
 ぎゅぎゅっと、ふたりを抱き上げようとするけれど。
「あっ、こんこん、メメ!?」
 きゃっきゃとお城を探検したいふたりに、速攻で拒否られる。
 でも今日は、頼りになるかもしれないかもしれない友も隣にはおらず。
 相変わらず虚は面白がって寝たふりをしているから。
「ダメじゃからの! 危険じゃからね、わしが守るからの!」
 そう己を奮い立たせるかのように、キリッと言い放つものの……そんな言葉とは裏腹に、そわりゆらりと不安げに下がる尾。
 そしてめっちゃ引けた腰で、そろりそろりと、ふたりの後を追い始めれば。
「ひぇっ、いいい、いまそこに白い影……」
 ……えっ、なに……むり、むりむりむり、いやいやいや、えっ??
 ていうか……ばか、ばか、この……ッ!!
「ぎゃーーー!!!!」
 ぶわわわわっ。
 叫び声と共に、めっちゃぶわぶわに逆立つ尻尾。
 そして涙目でぷるぷると見遣れば……。
「あっ、きのせい」
 それは、風に揺れるただのカーテンでした!
 でもそれでも、やっぱりお化け屋敷は無理がすぎるのだけれど。
「うっ、むりかえる……なんで……えっ、えっ? いやいやいや……ばか、ばか、このっ……かえる、おうち……かえるっ」
 でも――ひとりで帰るなんて、もっと無理だから……!
 嵐吾はふるふる震えつつも、縋る様に声を振り絞るのだった。
 ――こんこん、メメ……一緒におって……!! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

五百崎・零
(戦闘になるとハイですが、そうでなければ大人しいほうです)

仮装はツギハギのゾンビ男にしようかな。
自分って存在が、既にゾンビな気もするけど。

城を探索
いかにも「でそう」な雰囲気で、廊下を歩くだけでドキドキする。
オブリビオンだったら戦えばいいけど、そうじゃないナニカとであったらどうしたらいいんだろ?襲ってきたりはしないよね?
……死にたくはないなぁ。
こんな格好してるから、自分のこと仲間だと思ってもらえたりしないかな。

話していないと不安になるのか、ぶつぶつと話しながら城の奥へと進んでいく。
はぁ……。花みつけて、オブリビオン誘きよせて、さっさと戦ってスッキリしたい。

……今「なにか」いた?



 満天の星空の下、静かに佇む大きな廃城。
 そんな城に伸びるのは、窓から差し込む月光に照らされて伸びた影。
 そして……長い廊下に映る影のひとつがおもむろに、ゆうらりと動く。
 その影の主は――ツギハギのゾンビ男……!?
 いえ、仮装した五百崎・零(デッドマンの死霊術士・f28909)であるが。
「自分って存在が、既にゾンビな気もするけど」
 死んで生き返った今の自分を思えば、確かに仮装前からゾンビと似た様なものの気はするけれど。
 ゾンビはゾンビらしく、夜の廊下を徘徊するかのように、城の探索を始める零。
 けれども、格好や己の存在はゾンビっぽい零だが。
 ――いかにも「でそう」な雰囲気で、廊下を歩くだけでドキドキする。
 そう、そろりと周囲を見回しながらも、そうっと進んでいく。
 お化けでも怪物でも、それがオブリビオンであるならば、戦えばいい話なのだけれど。
「そうじゃないナニカとであったらどうしたらいいんだろ? 襲ってきたりはしないよね?」
 そのナニカがもしもオブリビオンではなかったら、一体どうすればいいのか……。
 そう考えれば、ちょっぴりだけ不安になる零。
「……死にたくはないなぁ」
 だって死んでしまったら、楽しく戦えないから。
 だから、戦ってどうにかなるか分からない存在に襲われないか、ちょっと心配だけど。
「こんな格好してるから、自分のこと仲間だと思ってもらえたりしないかな」
 もしもナニカと出会ってしまったら。
 ちょっとドキドキしてしまうけれど、仲間アピールでもしてみようか。
 やっぱり、死にたくはないから……そんな作戦を何気に密かに立てつつも。
「はぁ……。花みつけて、オブリビオン誘きよせて、さっさと戦ってスッキリしたい」
 ぶつぶつと、さっきからずっと話しながら城の奥へと進んでいくのは……話していないと不安になるから?
 そして見つけなければならないという魔法の花を探すべく足早に、けれどそろりと長い廊下を歩んでいた零だけど。
 刹那――ふと、その足を止めて。
 見開いた金の瞳をぱちくりと瞬かせ、こう呟きを落とす。
「……今「なにか」いた?」
 そうっと、何気にゾンビのふりをしながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱赫七・カムイ
⛩迎櫻

はろうぃん
どんなものなんだろう
南瓜にお菓子
それと……おばけ?
はろうぃんを教えて貰えるなんて
楽しみだ

サヨ以外のひとと会うのも初めてで緊張するけど
リルもトキジもチオリも皆優しくて安堵する
皆のやりとりを見ていると心が温かくなる
仲がいいんだね
何だかこういうのいいね

廃城もはじめてきたけれど雰囲気があるね
あの絵画は何だろう?
これは…楽器?音がなるのかな
噫、窓の向こうででなにかが動いて…
サヨに袖を引かれて引き戻される
ごめんね
つい

私は何も見えないよ
リル、大丈夫?
ヨルを抱えながら様子を窺う
巫女…トキジやチオリに仕えてもらえる神は幸せだ
ねぇサヨ…

魔法の花…これかな
よかった
探し物がみつかって
噫、とても美しいね


リル・ルリ
🐟迎櫻

(櫻宵が連れてきた朱の神の姿に笑みを深める)

僕もカムイと初めて会った気がしないな
今日は楽しもうね!

はろいんはね
おばけがいる
あと南瓜だ
とりくおあとりと、してお菓子がもらう
ふふんと少し先輩気分
カムイはおばけが怖いかもしれない
ヨルを抱っこしてて
お腹に御札を貼ってもらった

本当はとても怖い
千織や十雉も巫女さん?怖いのが来たら祓って!
強がりつつびくびくぶるぶる

物音がする度に尾鰭が開く
千織!
十雉!!(ぴゅんと後ろに隠れ

何もいないよね?
おまじないにほっと安心
大丈夫だよ
怖くないんだから!

魔法の花
僕は黒薔薇みたいのが……ほひー!?
櫻宵の叫びに飛び上がる

おばけやだやだ!

お花!やっとあった…
へなへなへたり込む


橙樹・千織
🐱迎櫻

ふふ、魔法の花…一体どんな花なのでしょうねぇ
探検もハロウィンも楽しみですね、と

あらあら、カムイさん好奇心旺盛ですねぇ
足元、気をつけてくださいな
美しいあかの神とその隣にいる櫻宵さんを見てふわり微笑む

ふふふ、みんなでいれば大丈夫ですよ
リルさんの尾鰭を見てくすくす
あまりヒラヒラしているとつつきたくなってしまいます…

櫻宵さんと十雉さんは見えるのですねぇ
櫻宵さんとリルさんの叫びにぱたた、と耳をはためかせ
あら、十雉さんも巫女さんでしたか
ちりん、と破魔の鈴が鳴く

魔法の花
あたたかな色かしら?
それとも薄ら透ける神秘的な花かしら?
各々の予想を聞いてふわほわ微笑み

ふふふ
とても素敵な華であり、宝物ですねぇ


誘名・櫻宵
🌸迎櫻

廃城の探検なんてわくわくね
ハロウィンをしらぬ私の神にハロウィンを教えてあげたいの

魔法の花を探しにいくわよ!

カムイ、はぐれないようにねと袖を掴む
廃城の中は興味を引かれるものが多くて
彷徨いはぐれてしまいそう

うふふ
おばけもいるかも
なんて言えばリルが震えるのはわかってるの
十雉も見えるの?
初めて出会ったわ!みえるひと
リル
私は陰陽師で千織も十雉も巫女
カムイは神よ
怖いことなんてないわ
…カムイ
何でそこで私に話をふるのかしら?
まさか私を巫女に…

あ!今あそこに、女の霊が――!

うふふ!
これもハロウィンの醍醐味よう

魔法の花ってどんな花かしら?
私は桜みたいのだと思うわ!

皆で見つけた魔法の花は
いっとうの宝物のよう


宵雛花・十雉
🍊迎櫻

おう、カムイはハロウィンを知らないって?
そういうことならオレたちに任せな
まぁオレもそんなに詳しくはないんだけどさ
UDCアースに遊びに行った時に教えて貰ったんだ
すげぇ賑やかで楽しい祭りだってな

へへ、実はオレも『見える』人にゃあんまり会ったことねぇんだよ
そっか、千織さんも巫女仲間
陰陽師も巫女も揃い踏みたぁ贅沢だこと
安心していいぜ、リル
オレがしっかり除霊してやっからさ

へへ、櫻宵さんもなかなかお茶目だねぇ
リルが後ろに隠れりゃ微笑ましくって
額に指で紋様を描いてやる
簡単にだけど、おまじないだよ

魔法の花ねぇ
そうだな、オレは百合みたいな花だと思うね

これが魔法の花か
そうだな、皆一緒だから見つけられたんだ



 煌めく数多の星空に浮かぶ、柔くてまあるいお月さま。
 そんな月の光が降り注ぐ広い城内を歩きながらも。
 ふと首を傾けるのは、美しいあかの神。
(「はろうぃん。どんなものなんだろう」)
 そんな朱赫七・カムイ(約彩ノ赫・f30062)は、まだそれが何か知らないから。
「廃城の探検なんてわくわくね」
 誘名・櫻宵(爛漫咲櫻・f02768)は教えてあげたいのだ。
 ハロウィンをしらぬ私の神に、って。
 だから、それを教えてあげるためにも。
「魔法の花を探しにいくわよ!」
 まずはこの城の中にあるという魔法の花を探すべく、硃桜の導きとなって宵に咲き誇る。
「ふふ、魔法の花……一体どんな花なのでしょうねぇ」
 そんな櫻宵の声に、ふわふわと笑み湛えながらも頷いて。
 ……探検もハロウィンも楽しみですね、と。
 ゆうらり尻尾を揺らすのは、橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)。
 そしてきょろりと視線を巡らせているカムイに声を掛けるのは、宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)。
「おう、カムイはハロウィンを知らないって? そういうことならオレたちに任せな」
 ……まぁオレもそんなに詳しくはないんだけどさ、なんて続けながらも。
 けれど、UDCアースに遊びに行った時に、こう教えて貰ったから。
 十雉はカムイにも教えてあげる――すげぇ賑やかで楽しい祭りだってな、って。
 そんな十雉に続くのは、リル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)の声。
「はろいんはね、おばけがいる。あと南瓜だ。とりくおあとりと、してお菓子がもらう」
「南瓜にお菓子。それと……おばけ?」
 リルの言葉に、瞳をぱちりと瞬かせるカムイ。
 そんな彼に、リルはこくりと頷く。ふふんと少し先輩気分の、えっへん得意顔で。
(「はろうぃんを教えて貰えるなんて」)
 ……楽しみだ、って。またひとつ、新しいことを知れるから。
 そしてそう思っている、はろいんの後輩なカムイを、リルはふと薄花桜の瞳でじぃっと見つめて。
(「カムイはおばけが怖いかもしれない」)
 はい、と手渡したのは、桜飾りをちょこんと付けた可愛いペンギン。
「ヨルを抱っこしてて」
 おばけがいても、きっとヨルを抱っこしていれば大丈夫のはず!
 何せそのふわふわお腹に、御札を貼ってもらっているから。
 そんなヨルを渡されるまま、カムイは抱っこしながらも。
 朱砂の彩を抱く桜の瞳でそっと、周囲の皆を見回してみる。
(「サヨ以外のひとと会うのも初めてで緊張するけど、リルもトキジもチオリも皆優しくて安堵する」)
 皆のやりとりを見ていると、まるで春の訪れのように心が温かくなって。
「仲がいいんだね」
 自分も、櫻宵や皆といる今に、自然と綻んでしまう。
 ……何だかこういうのいいね、って。
 そんな櫻宵が連れてきた朱の神の姿を見つめて。
「僕もカムイと初めて会った気がしないな。今日は楽しもうね!」
 嬉しくて、笑みを深めるリル。
 それから、見るものがどれも珍しくて。
「廃城もはじめてきたけれど雰囲気があるね」
 ……あの絵画は何だろう?
 誰かは分からない肖像画と、じっとお見合いしてみたり。
 ……これは……楽器? 音がなるのかな。
 そうっと指を伸ばして、ぽん、とピアノの音を鳴らしてみたり。
「噫、窓の向こうでなにかが動いて……」
「カムイ、はぐれないようにね」
 刹那――ふいに、くいっと掴まれ引かれた袖。
 廃城の中は興味を引かれるものが多くて、彷徨いはぐれてしまいそう、と。
 そう紡ぐ櫻宵に引き戻され、カムイは皆の元へ。
 窓の向こうのものが何かは……ともかく。
「ごめんね、つい」
「あらあら、カムイさん好奇心旺盛ですねぇ」
 ……足元、気をつけてくださいな、って。
 千織はふわり微笑む。美しいあかの神とその隣にいる櫻宵を、柔く細めた橙の瞳に映して。
 それから櫻宵は悪戯っぽく笑んで、リルをちらり。
「うふふ、おばけもいるかも」
 瞬間、リルの尾鰭がびくっと動いたのは、勿論見逃さずに。
 いや、よくわかってるから。おばけ、なんて言えばリルが震えるのは。
 そして、頑張って平気な顔を装うけれど、本当はとても怖いと内心ぴるぴるしているだろうリルに告げる。
「私は陰陽師で、千織も十雉も巫女。カムイは神よ」
 ……怖いことなんてないわ、って。
 愛しい人魚を怖がらせてみたのは、誰でもない自分なのだけれど。
 そんな櫻宵の声に、千織は自分のものと似た、隣を征く彼の瞳を見上げて。
「あら、十雉さんも巫女さんでしたか」
「そっか、千織さんも巫女仲間。陰陽師も巫女も揃い踏みたぁ贅沢だこと」
 ちりん、と鳴った彼女の破魔の鈴の音を耳にしながらも。
 十雉は何気に目が泳いでいるリルに笑って紡ぐ。
「安心していいぜ、リル。オレがしっかり除霊してやっからさ」
 そして何気にさり気なく彼が向けた視線の先に、櫻宵は気付いて。
「十雉も見えるの? 初めて出会ったわ! みえるひと」
「へへ、実はオレも『見える』人にゃあんまり会ったことねぇんだよ」
 ソレが『見える』者同士、意気投合。
 ……いや、何が見えているのかは、一応口にはしないでおくけれど。
「櫻宵さんと十雉さんは見えるのですねぇ」
 そう何かの気配を察しながらも、やはり何も言わないでおく千織の隣で。
「千織や十雉も巫女さん? 怖いのが来たら祓って!」
 強がりつつも、びくびくぶるぶるなリル。
 そんなはろいんの先輩の様子に、再び首を傾けながらも。
「私は何も見えないよ。リル、大丈夫?」
 カムイがヨルを抱えながら、様子を窺うようにそう言った、瞬間。
 ――ガタンッ。
「千織! 十雉!!」
 何かの物音がしたと同時に、そう叫んでぴゅんとふたりの後ろに隠れるリル。
「ふふふ、みんなでいれば大丈夫ですよ」
 そんな、物音がする度にひらり開くリルの尾鰭を見て、千織はくすくす笑いながらも。
 じいっとゆらゆら揺れるさまを見つめ、思う。
 ……あまりヒラヒラしているとつつきたくなってしまいます……って。
 思わずじゃれてしまいそうになる、その動きに。
 そして、ぴるぴるするリルがそうっと隠れたふたりを見てから。
「巫女……トキジやチオリに仕えてもらえる神は幸せだ」
 カムイはそう、口を開いた後。
 ――ねぇサヨ……。
 櫻宵へとふと、湛える朱砂の彩を向ける。
 そんないろと、ぱちりと視線が合って。
 櫻宵は花灯の桜鼠をそっと揺らしながら、春咲く桜霞を柔く細める。
「……カムイ。何でそこで私に話をふるのかしら?」
 ――まさか私を巫女に……、って。
 そんな皆で和気藹々、一部は戦々恐々? と廃城の奥へと進みながらも。
 勿論、目的は忘れていません。
「魔法の花ってどんな花かしら?」
 ふと櫻宵は、そう首を傾けてみてから。
 皆をぐるり見回したそのいろを思わせる花の名を紡ぐ。
「私は桜みたいのだと思うわ!」
「魔法の花ねぇ。そうだな、オレは百合みたいな花だと思うね」
 十雉の予想は、上品で楚々と咲く清らかな花のようなもの。
 千織も各々の予想を聞きながら、ふわほわ微笑んで。
「魔法の花。あたたかな色かしら? それとも薄ら透ける神秘的な花かしら?」
「魔法の花、僕は黒薔薇みたいのが……」
 リルがそう続いた……次の瞬間。
「あ! 今あそこに、女の霊が」
「……ほひー!?」
 ぴやっ! と、櫻宵の叫びに思わず奇声を上げ、飛び上がったリルは。
 ――おばけやだやだ!!
 ぶんぶんと首を振って、涙目でぶるぶる。
 そんな櫻宵とリルの叫びにぱたた、と耳をはためかせる千織の隣で。
「へへ、櫻宵さんもなかなかお茶目だねぇ」
 ぴゅっと再び後ろに隠れたリルを微笑ましく思いつつも、十雉は振り返って描いてあげる。
 ……簡単にだけど、おまじないだよ、って――額に指で紋様を。
「……何もいないよね?」
 リルはそろーっと十雉の背中から恐る恐る顔を覗かせながらも。
 描いて貰ったおまじないに、ほっと安心しつつも続ける。
「大丈夫だよ、怖くないんだから!」
 そして、頑張ってそう強がってみせた後。
 ふと月の光に導かれるように、長い廊下の奥へと視線を向ければ。
「お花! やっとあった……」
 そこには、キラキラと万色の月のいろに輝く花が。
 そして見つけたそれをそっと手にし、へなへなその場にへたり込んだリルに、櫻宵は笑み咲かせて。
「すごいじゃない、リル! よく頑張ったわね」
 今にも泣きそうなリルを労いつつも、その手にある花へと瞳を向ける。
 ――皆で見つけた魔法の花は、いっとうの宝物のよう、って。
 その言の葉に、十雉もこくりと頷いて。
「これが魔法の花か。そうだな、皆一緒だから見つけられたんだ」
「ふふふ、とても素敵な華であり、宝物ですねぇ」
 皆で、桜のような百合のような、はたまた黒薔薇のような……あたたかで澄んでいるような。
 そんな、不思議ないろや形をした花を、暫し見つめて。
「魔法の花……これかな。よかった、探し物がみつかって」
 カムイも、皆との楽しい冒険の末に見つけた宝物に、嬉しいいろを綻ばせる。
 ――噫、とても美しいね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ
【恋華荘】
※りんごをお姉さまと慕う百合シスター
※いちごは「呪いで男子化した百合少女」と誤認

ふふっ、同好の士でWデートみたいなのね♪
でもハロウィン自体は好きだけど、ブキミなお城…

クトは苦手なのよ、いちごちゃん仁美ちゃんっ
りんごお姉さまには以前話したけど、オブリビオンは平気でも
普通のユーレイは強く信じちゃうのよ…(信仰心が強すぎる為)

え、えっ!?何か、笑って…きゃあっ!
※害の少ない無邪気な何かを目撃?

驚いて竦んだ時、傍のりんごお姉さまにぶつかっちゃったの
でもクトが怖がるって覚えててくれてたからか、
ちょっとドキドキしちゃう形でなだめてくれたのよ…♪(ぽっ)

あ、お花も見つけないと…(どぎまぎむぎゅり)


黒岩・りんご
【恋華荘】
依頼ではありますけれど、まぁ、少し季節外れの肝試しみたいな気持ちで、気軽に行きましょうか
いちごさんには仁美さんがいますし……クトさんとわたくしがペアですかね
ふふ、確かにダブルデートのようで

ああ、クトさんはこういう雰囲気苦手でしたっけ
聖職者という職業柄幽霊は信じてしまうのかしら……医者のわたくしとはまるで逆ですわね
わたくしは死も見慣れているので平気なのです
怖いのならわたくしにしっかりと捕まっていなさいな

ほら、こうすれば落ち着きます?
※何かを見て怖がったクトを、優しく抱きしめて頭を撫でて

落ち着いたのなら、花を探しましょう
いちごさん達も大丈夫かしら…って、いちごさんは相変わらずですね(苦笑


彩波・いちご
【恋華荘】
古城の暗闇の中を探索って、まんま肝試しですね
りんごさんはともかく、仁美さんやクトさんは平気です?
私は割と平気なので、皆さんを先導したり護ったり…一応そのつもりで
…平気なのは邪神憑きの身だから…なんて考えると、むしろ逆に怖いかもですけど

ダブルデート…ってそんな場合でもないですが
身体を寄せてくる仁美さんの胸の感触は意識しないようにしつつ…

っと、何かが急に飛び出してきたっ!?
それに驚いた仁美さんに抱きつかれて脚を滑らせ、もつれるように転んで…
えっと、手に当たる柔らかい感触は気にしてはいけませんねっ(汗

と、とにかく大丈夫ですか…?
落ち着かせつつ手を貸しましょう

落ち着いたら花を探さないとです


霧沢・仁美
【恋華荘】の皆で参加だよ。

古いお城で肝試しか…昔地元(UDCアース)でこういうお化け屋敷に入ったことあるけど、本物はやっぱり違うね…。

ともあれ、あたしはいちごくんとペアで行くよ。
お化けが怖いワケじゃないけど、やっぱりこの暗さと、鎧や人物画が人影っぽく見えたりするので結構ドキドキしちゃうよね…。
思わず、いちごくんに身体を寄せちゃったり。
(その結果当たるものに意識が回らない程度に余裕がない模様)

曲がり角とかでいきなりそういうのを眼前にしちゃうと、驚いていちごくんの方に飛び退いちゃうかも。
それで何かハプニングを引き起こしちゃったり…
や、あたしこそごめん…

とか何とかありつつも、お花を探していくよ。



 シンと夜の闇に包まれ静まり返った、薄暗い大きな廃城。
 いかにもといったその雰囲気は、ある意味抜群なのだけれど。
「依頼ではありますけれど、まぁ、少し季節外れの肝試しみたいな気持ちで、気軽に行きましょうか」
 黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)は何ら変わらない様子で、そう普通に言ってから。
「いちごさんには仁美さんがいますし……クトさんとわたくしがペアですかね」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)と霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)の様子を見てから、すぐ隣に居るヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ(スターナイトクルセイダー・f18623)へと視線を移して。
「ふふっ、同好の士でWデートみたいなのね♪」
 そう目が合ったお姉さまと慕うりんごへと、嬉しそうに笑むヴィクトーリヤ。
 りんごも、そんなヴィクトーリヤに笑み返して。
「ふふ、確かにダブルデートのようで」
 状況的にみれば、甘々のダブルデート……のようなのだけれど。
 ヴィクトーリヤはふと、そうっと青い瞳を巡らせつつも、ぽつりと呟く。
「でもハロウィン自体は好きだけど、ブキミなお城……」
 そんなヴィクトーリヤの声を聞きながら、いちごと仁美も各々口を開く。
「古城の暗闇の中を探索って、まんま肝試しですね」
「古いお城で肝試しか……昔地元でこういうお化け屋敷に入ったことあるけど、本物はやっぱり違うね……」
 いちごは隣の仁美の様子を見つめながらも、こう彼女やヴィクトーリヤに訊いてみる。
「りんごさんはともかく、仁美さんやクトさんは平気です?」
 そう訊ねたいちご自身は、割と平気だから。
(「皆さんを先導したり護ったり……一応そのつもりで」)
 もしもこういう雰囲気が不得手であれば、皆を引っ張っていこうと。
 いや……いちごが、お化けやその類のものが平気なのは。
(「邪神憑きの身だから……なんて考えると、むしろ逆に怖いかもですけど」)
 お化けよりももっと怖い邪神が憑いているから、なのだけれど。
 そして向けられたいちごの問いに、まず首をふるふる振りながら答えたのは、ヴィクトーリヤ。
「クトは苦手なのよ、いちごちゃん仁美ちゃんっ」
 いちごが平気なのが邪神憑き故であるならば、ヴィクトーリヤが苦手な理由はこれ。
「りんごお姉さまには以前話したけど、オブリビオンは平気でも、普通のユーレイは強く信じちゃうのよ……」
 シスターであるが故の、信仰心が強すぎる為である。
 そしてまた、職業柄といえば。
「ああ、クトさんはこういう雰囲気苦手でしたっけ」
 ……聖職者という職業柄幽霊は信じてしまうのかしら……医者のわたくしとはまるで逆ですわね、と。
 ある意味、現実主義なところがある医者のりんご。
 そしてりんごは、そわりと目が泳いでいるヴィクトーリヤへと紡ぐ。
「わたくしは死も見慣れているので平気なのです。怖いのならわたくしにしっかりと捕まっていなさいな」
 そして、ひしっとりんごにつかまるヴィクトーリヤの姿を見た後。
 仁美も、ペアであるいちごの問いに答える。
「お化けが怖いワケじゃないけど、やっぱりこの暗さと、鎧や人物画が人影っぽく見えたりするので結構ドキドキしちゃうよね……」
 お化け云々と言うよりは、この雰囲気にちょっぴりドキドキしてしまって。
 思わず、いちごにぴたりと寄せちゃう身体。
 そしてそんな仁美へと、ちらっと視線を向けながら。
(「ダブルデート……ってそんな場合でもないですが」)
 いちごは頑張って、どうにか意識しないように心掛ける。
 当たっているものに意識が回らない程度に余裕がない仁美の。
 ふにっと感じるその柔らかさ……彼女の、胸の感触には。
 そんな、甲冑や肖像画が飾られた暗く長い廊下を、いちごにぴったりくっつきながら歩いていた仁美であったが。
「!? ……ひゃあっ!」
 曲がり角でいきなり瞳に飛び込んできた不気味な人物画に、思わず声を上げて。
 驚いて、いちごの方に、つい勢いよく飛び退いてしまえば。
「っと、何かが急に飛び出してきた……わっ!?」
 抱きつかれて脚を滑らせたいちごは、彼女のもつれるように転んでしまって――。
「えっと、その……す、すみませんっ」
「や、あたしこそごめん……」
 起こったハプニングに、そっとふたり頬を染めつつ口を開いて。
 いちごは、気にしてはいけないと、必死に意識を逸らさんとする。
 手に当たる、ふにふに柔らかい感触は。
 いや、ドキドキな出来事は何も、いちごと仁美だけに起こることではない。
 ヴィクトーリヤはふと足を止め、青い瞳をぱちくりとさせてから。
「え、えっ!? 何か、笑って……きゃあっ!」
 そう声を上げ、ぶんぶんと首を大きく横に振って。
 思わず驚いて竦んでしまえば、傍にいたりんごと、どしんっ。
 害は少なそうだけど、無邪気な何かを目撃した気がしたから……!
 けれど、そんな何かを見て怖がった彼女を優しく抱きしめて。
「ほら、こうすれば落ち着きます?」
 よしよしと頭を撫でてあげるりんご。
 そんな、自分が怖いと思っていることを覚えていてくれて。
 ちょっとドキドキしちゃう形でなだめてくれるお姉さまに、ヴィクトーリヤは思わず、ぽっ。
 そんな彼女を見つめながらも、りんごは本来の目的を紡ぐ。
「落ち着いたのなら、花を探しましょう」
 それからふと、もう一組のペアへと視線を移して苦笑する。
「いちごさん達も大丈夫かしら……って、いちごさんは相変わらずですね」
 もつれてふたり、どきどきなハプニングが相変わらず起こっているその姿を見遣りながら。
「あ、お花も見つけないと……」
 そしてりんごの声に、ヴィクトーリヤは頷きながらも。
 お姉さまの言動に、どぎまぎむぎゅり。
 それから、もつれ合っている仁美を落ち着かせつつも。
「と、とにかく大丈夫ですか……?」
 いちごは彼女へと手を貸して。
 何とか色々とありながらも、見つけるべき魔法の花を皆で仲良く探していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
【燦星宿】
魔法の花探し、となるとこの世界もあって
まるでRPGゲームのダンジョン探索のようでわくわくしますね
碧君はUDCアースのRPGゲームをされたことはありますか?
いろいろな物語があって、なかなか面白いんですよ

ランプを手に脳内で地図を作りつつ進みましょう
「暗視」「視力」「第六感」を駆使して周囲を探ってゆきます
唐突にあらぬ方向へ飛んでいき、何もない空間に向かって話しかけるザッフィーロには口元をひきつらせ
……かれは本当に霊感が強いのに、相手をお化けと思っていないのが……

戻ってきたかれに一応「破魔」をかけて
ザッフィーロ、それは……
いえ、なんでもありません
そのうち依頼相談所で出会えればいいですね


劉・碧
【燐星宿】

今回はカンテラを持っていこう
月明かりがあれば夜目は多少きくから、俺は探索を主に行おう
UDCのあーるぴーじーは…すまない、よく分からない…
だが、面白いものなのか…花を摘む遊びなんだな
違うのか?…なるほど、よく分からん

向こうが驚かしに来るというなら、何か策を練ろう
捕まえるのが無理でも、「恫喝」「殺気」で怯えさせることが出来ればいいかな
その上で花の在り処を問おう

問いに答えてくれるなら、それは友人たちと共有する
まぁ俺としては物理で殴るほうがラクなんだけどねぇ…
花は持ち帰って研究してみたいが…普通の花とも違うのか?
花が見つかったなら、匂いを嗅いだり軽く食んでみて、やはりよく分からんと思案する


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
【燦星宿】

廃城に咲く魔法の花か
幽霊…倒せぬやもしれぬ物の話を聞かぬ侭なら躊躇なく探索するのだがと考え込みつつも
宵と碧の会話を聞けば宵も碧もげぇむなる物をするのか?と首を傾がせ声を

途中頭上を音無く浮遊し移動する人影を見れば猟兵と判断し地を蹴り『念動力・空中浮遊』
花はあっただろうか?とそう尋ねてみよう
空中浮遊に身が透ける業か…侵入依頼に便利そうだな…!

花について聞けても聞けずとも二人の元に戻り情報共有
後姿が透ける業は初めてみた故どのように習得したのか聞いてみたくはあったな
余り交流出来んかった故依頼相談所で会えれば良いが…と
…??何故か靄が掛かった様に顔が思い出せんのだが…まあ、会えば思い出すか…?



 赴いたのは、剣と魔法と竜の世界にある夜の廃城……まさに雰囲気は、西洋風ファンタジー。
 そしてまず足を踏み入れた城内で探すのは、夜しか咲かない不思議な魔法の花だという。
「魔法の花探し、となるとこの世界もあって、まるでRPGゲームのダンジョン探索のようでわくわくしますね」
 逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)はそう、まるでゲームのダンジョンの様に広い廃城の奥へと歩みを進めながら。
 ゆらり持参したカンテラで周囲を照らす劉・碧(夜来香・f11172)に訊ねてみる。
「碧君はUDCアースのRPGゲームをされたことはありますか?」
 そんな問いに、月明かりがあれば夜目は多少きくからと、金緑石の瞳を巡らせ探索していた碧は。
 ふと宵へと視線を移した後、首を傾ける。
「UDCのあーるぴーじーは……すまない、よく分からない……」
「いろいろな物語があって、なかなか面白いんですよ」
 あーるぴーじーとやらはよく分からない碧であったが。
 宵の言葉を聞いて、成程と頷く。
「だが、面白いものなのか……花を摘む遊びなんだな」
 そう、それは楽しくお花を摘むような……ん??
 結局あーるぴーじーが何であるかは、分からないのだけれど。
「違うのか?」
 何だか、違うっぽい。
 それを察しながらも、碧はもう一度大きく首を傾げる。
 ……なるほど、よく分からん、と。
「宵も碧もげぇむなる物をするのか?」
 そんなふたりの会話を聞きながら、そう首を傾がせ紡ぐのは、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)。
 ザッフィーロも、そもそもげぇむというもの自体、全く知らないのだけれど。
「廃城に咲く魔法の花か」
 げぇむはともかく、そう呟いた後、ふと考え込んでしまう。
 そう……気になっているのは、幽霊。
(「倒せぬやもしれぬ物の話を聞かぬ侭なら躊躇なく探索するのだが」)
 聞いてしまっては、何となく得体の知れぬその存在に、そわりとしてしまう。
 そんなザッフィーロの隣で、何かとちらちら見えるソレらに碧はさり気なく目を遣りつつ。
(「向こうが驚かしに来るというなら、何か策を練ろう」)
 オブリビオンのように害は無さそうではあるが。
 ゆうらり悪戯せんと近寄ってきたソレへと仕掛ける。
 捕まえるのはちょっと無理そうだけれど。
『……!』
 脅かしにきたソレを逆に、恫喝や殺気をもって怯えさせて。
「魔法の花は何処に咲いている?」
 怯んでいるソレに、探しているその在り処を聞いてみれば。
 ふるふる震えつつも、そっと指されたのは城の奥。
「まぁ俺としては物理で殴るほうがラクなんだけどねぇ……」
 ぴゅっと逃げていったソレを見送りながら、碧はそう呟きを落としつつも。
「花は持ち帰って研究してみたいが……普通の花とも違うのか?」
 そういえば、魔法の花とはどんなものなのかと、考えてみる。
 そして碧が、脅かしてこようとした何かに情報収集をしている同じ時。
 宵も手にしているランプで暗闇の先を照らしながら。
 脳内で地図を作りつつ、暗視や視力、第六感を駆使して周囲を探っていたのだけれど。
 ふと隣を歩いていたザッフィーロが大きく地を蹴り、唐突にあらぬ方向へと飛んでいったのを見遣って。
 思わず、口元をひきつらせてしまう。
「花はあっただろうか?」
 そう、何もない空間に向かって話しかけるかれの姿に。
 いや……ザッフィーロにとっては、普通に『いる』のである。
 だから何の疑いもなく、頭上を音も無く浮遊し移動する人影に声を掛けたのだ。
 自分と同じ、城を探索している猟兵と判断して。
 それから念動力や空中浮遊を使いつつ、ザッフィーロは感心した様にソレに紡ぐ。
「空中浮遊に身が透ける業か……侵入依頼に便利そうだな……!」
「……かれは本当に霊感が強いのに、相手をお化けと思っていないのが……」
 何をお喋りしているのかは定かではないが。
 ソレが猟兵だと信じて疑わないかれを見上げ、とりあえずその様子を見守ることにして。
 得た情報を共有するべく戻ってきたかれに、一応「破魔」を掛ける宵。
 そんな宵の心は知らず。
「後姿が透ける業は初めてみた故どのように習得したのか聞いてみたくはあったな」
 余り交流出来んかった故依頼相談所で会えれば良いが……と続けた後、はたとザッフィーロは気が付く。
「……?? 何故か靄が掛かった様に顔が思い出せんのだが……まあ、会えば思い出すか……?」
 先程お喋りしたソレの顔が、何故か思い出せない事に。
「ザッフィーロ、それは……」
 宵は何かを言いかけるも、ん? どうした宵? と。
 きょとんと自分を見つめるかれの顔を見上げて。
「いえ、なんでもありません」
 そう、にっこりと微笑んで返してみせる。
 ……そのうち依頼相談所で出会えればいいですね、と。
 それから戻ってきた碧と、色々とソレやアレから聞いた情報を共有しあって。
 奥へと進めば――そこに咲いていたのは、月の光を浴びて開いた不思議ないろをした花。
 碧はそれをそっと手に取り、匂いを嗅いだり軽く食んでみてから。
 これが宵の言うあーるぴーじーなのだろうかなどと思案しつつも、再びこう呟くのだった。
 ――やはりよく分からん、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ラファン・クロウフォード
【分福堂】
魔法の花を探して羅沙と城を散策
城だから王子の仮装というのはどうかと思ったが
まぁ、悪くはないな
白の王子と菓子の籠
お菓子を与えてトリックを回避
羅沙の百面相は飽きないが、顔面崩壊が始まる前に探さないと
女性幽霊のトリックに足止めされそうな羅沙を引っ張りつつ
さてと、どこだ。最も怖そうな場所に行ってみようか
地下牢を探してみよう
花とは無縁そうだから、誰も探さずに残っているかも?
女性を花に例えるのは盲点だったな
叩くなら全力でいくに決まってるだろ
おまえさん希望の悪役王子だからな
全力でデコピン
相手がもやしなので加減はするよ
花を見つけたら散らさないように丁寧に扱うよ 


紹・羅沙
【分福堂】
悪役王子風に慢心な演技して合言葉を言うアルヨ
仮装は黒の王子様ネ。小道具は鞭アルヨ
ラファンとお揃いの王子様の仮装アル
友人とお揃いというだけで、こんなにも気持ちがアゲアゲなるなんてネ
魔法の花を探しながら、緩んだ表情をキリッ
部屋を覗き込むたびに、緩んだ表情、キリリッ
キリリリッ、ゆるゆる~だんだん自分の表情がわからなくなってきたアル
牢屋を捜索するネ
女性が囚われてたら鞭で叩くアル
じゃないネ、手をとって牢の外に出すヨ
罰を待ってるならワタシが受けるアル
ラファンに鞭で叩いて貰うヨ
もち手加減、ムチ手加減するアル(うるうる涙目)
そうネ、ワタシにとって女性はワタシを人にした魔法の花アル
大事にしたいネ



 紡ぐ合言葉は、この城に入るに相応しい者だけが知っているもの。
 例えば――慢心そうな、悪役の黒の王子とか……?
 いや、城に足を運んだ王子は、黒の王子に扮した紹・羅沙(白漠の帽蛇・f12083)だけではない。
(「ラファンとお揃いの王子様の仮装アル。友人とお揃いというだけで、こんなにも気持ちがアゲアゲなるなんてネ」)
 そう、羅沙の隣に居るラファン・クロウフォード(泡沫の神殺し・f18585)も、同じ王子様。
 けれど王子は王子でも、菓子の籠を持った白の王子。
 ラファンはこの城の何処かに咲いているという魔法の花を探し、羅沙と廃城を散策しつつも。
(「城だから王子の仮装というのはどうかと思ったが」)
 そっと、相手と自分のお揃いの衣装を見遣り、こくりと小さく頷く。
 ……まぁ、悪くはないな、って。
 そしてやっぱり、お化けたちの悪戯を躱す方法のはこれ。
 妖しい影あれば、お菓子を与えてトリックを回避。
 それに今は、何といっても王子なのだから。
 ――広い城内を歩き、魔法の花を探しながら……緩んだ表情をキリッ。
 ――いかにも怪しい扉を開き、部屋を覗き込むたびに……緩んだ表情をキリリッ。
 ――いつでもどこでも、キリリリッ。ゆるゆる~??
「……だんだん自分の表情がわからなくなってきたアル」
 悪の黒の王子のはずが、ゆるゆるな王子になってしまいます……!?
 そんな隣の羅沙の百面相は飽きないけれど。
 ……顔面崩壊が始まる前に探さないと。
 ラファンはそう、友人の顔と黒の王子のキャラが崩れてしまう前にと探索を進めて。
 ゆらり現れた女性幽霊のトリックに足止めされそうな羅沙を引っ張りつつも、考えてみる。
「さてと、どこだ。最も怖そうな場所に行ってみようか」
 ――地下牢を探してみよう、と。
「花とは無縁そうだから、誰も探さずに残っているかも?」
 そして赴いた地下牢を捜索していた羅沙は、見つけたのだった。
 牢に囚われていた女性を……?
 そんな女性を鞭で叩く……もとい、彼女の手をとって牢の外に出す羅沙。
 いや、地下牢に入っていた以上、彼女は何か罪を犯した罪人かもしれない。
 けれど、キリリッと羅沙はラファンに言い放ち、鞭を渡す。
「罰を待ってるならワタシが受けるアル」
 それから、うるうる涙目で白の王子をそっと見遣る。
 ……もち手加減、ムチ手加減するアル、って。
「叩くなら全力でいくに決まってるだろ。おまえさん希望の悪役王子だからな」
 なんて非情な白の王子……!?
 ということで。
 ――ビシッ。
 刹那、悪役王子に放たれたのは、強烈な鞭の一撃! ……ではなく。
 全力のデコピン!
「相手がもやしなので加減はするよ」
 いや、それでも全力で炸裂したそれは、十分痛そうな気はするけれど。
 ラファンはふとおでこを擦る羅沙を見て、続ける。
「女性を花に例えるのは盲点だったな」
「そうネ、ワタシにとって女性はワタシを人にした魔法の花アル」
 ――大事にしたいネ、って。
 羅沙はその手に掴んだ、月光を浴びて輝く美しい花に瞳を細めて。
 ラファンも王子然に、女性を扱うかの如く大切に手にする。
 無闇にその美しさを、散らさないように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

榎木・葵桜
エリシャさん(f03249)と

ランプ片手に道を先導
UCで田中さん(霊)召喚して
田中さんにはエリシャさんをエスコートしてもらうね

エリシャさんは幽霊とかお化けは平気?
(助けてあげたいに)
ふふ、さすがはエリシャさんだぁ
大丈夫だよ、
何かあったら田中さんにはエリシャさんを守ってもらうから安心してね

私?私はだいじょーぶ!
幽霊やお化けに会うことできたら
いつかみたいに一緒に散策しない?ってナンパしてみよう
[第六感、コミュ力、手をつなぐ]も活用してみるね!
仲良くなれたら、魔法の花の場所見かけてたら教えてもらおうかな
一日の過ごし方聞くのも楽しそうだよね!

魔法の花、キラキラしてるのかな?
どんな花かすっごく楽しみだね


エリシャ・パルティエル
葵桜ちゃん(f06218)と

お城を探索なんてわくわくしちゃう
月明かりに照らされた廃城は幻想的…

田中さんよろしくね
頼もしい腕を拝借して葵桜ちゃんについていく
ええ、お化けや霊が怖いってことはないわ
行き場を失くしているのなら助けてあげたいと思うけど
田中さんみたいに力になってくれる霊もいるしね
心強いわ

そうね葵桜ちゃんはお化けとも友達になれるから
きっとお化けたちも喜んでいるんじゃないかしら
葵桜ちゃんと友達になりたい幽霊が出てきたりしてね

お化けに会えたのなら
どんな風に一日過ごしてるのか聞いてみたいわ
何か困っているのなら手を貸してあげたいしね

魔法の花ってどんなのかしら
魔物も惹かれるくらいきっと美しい花なのね



 満天の星が瞬く静かな夜。
 そんな星空の下に佇むのは、月明かりに照らされた廃城。
「お城を探索なんてわくわくしちゃう」
 月明かりに照らされた廃城は幻想的……と。
 世界を照らす星たちや月と同じ柔い金の瞳を細め、感嘆の息と共に紡ぐのは、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)。
 そして手にしたランプの仄かな灯火で、これからの道行きを照らしながら先導し進むのは、榎木・葵桜(桜舞・f06218)。
 そんな葵桜が喚んだのは、隣の彼女のエスコート役。
「田中さんよろしくね」
 エリシャはそう田中さんに言ってから、その頼もしい腕を拝借しつつ。
 ランプを掲げ照らす葵桜の後をついて行く。
 そんなエリシャに、ふとこう訊いてみる葵桜。
「エリシャさんは幽霊とかお化けは平気?」
 見た感じから、怖いどころかむしろ楽しそうな様子のエリシャであるが。
 やはり返ってきたのは、彼女らしい優しい言の葉。
「ええ、お化けや霊が怖いってことはないわ。行き場を失くしているのなら助けてあげたいと思うけど、田中さんみたいに力になってくれる霊もいるしね」
「ふふ、さすがはエリシャさんだぁ」
 葵桜はそう笑んでから、ランプとは逆の手をぐっと握りしめる。
「大丈夫だよ、何かあったら田中さんにはエリシャさんを守ってもらうから安心してね」
 そんな葵桜と田中さんを交互に見遣り、エリシャは頷きながらも紡ぐ――心強いわ、って。
 そして、逆に葵桜は大丈夫なのかと訊ねてみれば。
「私? 私はだいじょーぶ!」
 そう元気に笑んで返す葵桜。
 むしろ、幽霊やお化けに会うことできたらナンパしてみよう、なんて思っているくらい。
 いつかみたいに……一緒に散策しない? って。
 そんな彼女に、エリシャはくすりと微笑む。
「そうね葵桜ちゃんはお化けとも友達になれるから。きっとお化けたちも喜んでいるんじゃないかしら」
 ……葵桜ちゃんと友達になりたい幽霊が出てきたりしてね、って。
 でも、本当に出てきてくれたら、第六感を駆使したコミュ力で話しかけて。
「仲良くなれたら、魔法の花の場所見かけてたら教えてもらおうかな」
 伸ばした手をつないでみようと、葵桜は思うから。
 そしてエリシャも、お化けに会えた時のことを考えてみれば。
「どんな風に一日過ごしてるのか聞いてみたいわ。何か困っているのなら手を貸してあげたいしね」
「一日の過ごし方聞くのも楽しそうだよね!」
 確かに、どんなことをしているのか、ちょっと聞いてみたい。
 ふたりと田中さんは、そんなお化けさんを探しながらも。
 勿論、此処を訪れたまず最初の探し物――魔法の花の在り処を探索して歩く。
「魔法の花ってどんなのかしら」
「魔法の花、キラキラしてるのかな?」
「魔物も惹かれるくらいきっと美しい花なのね」
「どんな花かすっごく楽しみだね」
 ふたりで顔を見合わせ、笑いあって。
 やっぱり、一緒に――色々な楽しい思いを、たくさん巡らせながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

日東寺・有頂
【金猫】

オイは彼女しゃんの夕辺とデビルな執事&メイドに扮するばい
やあ お化けは兎も角メイドが可愛い
ほうほうナイトメアキャッスルね
なるほどえすか!(怖い!)
夕辺もえすかやろ〜?ほれもちっとこっち寄って
寄ってくださいお願い
あ!亮もおばけいかん?よなあ
ゾンビ共は腐っても肉ばってん
霊なん化身忍者にパワーばレンタルしてくれるだけのそんざ
ぎゃああああ!嘘ですユルシテ
ロキさんは余裕あるばいね…神様だからかしら?
などとブツクサ言いながらデカイ図体縮こませて花探し、夕辺の手ばドサクサ紛れて引っ張ります

お!花あったとね?
よしよしさあさあササッと引き返そうや
え 何? 黒ドレス女?
あ〜あ〜あ〜聞こえまっしぇん!!


佐々・夕辺
は、はっぴーはろいん! って言えばいいのかしら?
衣装は悪魔メイド…なのだけど、あの、このスカート短すぎないかしら

…お願いと頼まれちゃ仕方ないわね
恋人の有頂の隣を歩き、時折指を触れさせる
だって繋いだらばかっぷるだもの
…なんで私たち、こんな怖い場所にいるのかしら…
いえ、考えてはいけないわね…なんて遠い目

其れにしても、魔法の花…
どんな魔法なのかしら? はろいんの魔法?
光っていれば見付けやすいのに…ってきゃああああ!
何!? 何!? 敵襲!?
ロキ…!!あなたね!脅かしていい時とダメな時があるでしょう!
って、え、花?

こら有頂、帰っちゃ駄目!
これからは倒せるオブリビオンを退治するんだから!


ロキ・バロックヒート
【金猫】

はっぴーはろうぃーん!
狼男っぽい仮装ではしゃぐ
あれ?俺様が先頭?
皆を後ろから眺めようと思ったんだけどなぁ
全員オバケ駄目ならしょうがないなー
えすか?有頂くんの言い方おもしろいね
夕ちゃんの怖がりようカワイー

結構おっきなお城だね
あ、亮ちゃんそこはー
なにもなかった?ほんとー?
離れずの二人を微笑ましく見守って
お手手ぐらい繋いだらいいのにー
ねーって亮ちゃんと言い合う

探し回って油断したところで
わっ!て皆を脅かす
あははごめんごめん
幽霊じゃなくて良かったじゃんって悪びれない

わぁ花見付けた?
えーお楽しみはこれからだよ有頂くん

…実はさっきまでずっと黒いドレスの女性が付いてきてたのは
内緒にしておこうかな
あはは


天音・亮
【金猫】

赤ずきんの仮装でハッピーハロウィーン!
ほらロキ、花探しだよ!花探し!
ぐいぐい背中押して前を行かせようと
だって意思疎通できないお化けって怖いじゃん?
夕辺ちゃんのぴるぴる震える耳や尻尾を見て心落ち着かせながら

魔法の花どこだろーね
あの絵画の裏?あるいはこの扉の中…
(パタン)
…何も見てない
見てないよ
気のせい気のせい(何かいた)
ゾンビは平気なのになんでお化けは怖いんだろう
有頂もそう思わない?

ん?ふふ、だね
手繋いだらいいのにねー
なんて油断してたら
──っきゃあああ!

ってロキ!脅かさないでよ!
うう~心臓口から出るかと思った

…あ!
ね、あれ!花だ!
え?なに?黒いドレ…
うん、聞かなかった事にしよう



 足を踏み入れた夜の古城は、お化けたちのお祭り・ハロウィンにうってつけだから。
「はっぴーはろうぃーん!」
 そうきゃっきゃはしゃぐのは……狼男!?
 いえ、狼男っぽい仮装をしているロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)。
 ロキはそれから、皆の先頭に颯爽と立って、いざ廃城探索!
 ……というか。
「あれ? 俺様が先頭?」
「ほらロキ、花探しだよ! 花探し!」
 赤ずきんの仮装で――ハッピーハロウィーン!
 そう言いながらも、ぐいぐいロキの背中押して前を行かせようとするのは、天音・亮(手をのばそう・f26138)。
 ……だって。
「意思疎通できないお化けって怖いじゃん?」
 うん、お化け怖い!
 いや、びびっているのは何も、亮だけではない。
「ほうほうナイトメアキャッスルね」
 そう何気なくさらりと言い放った日東寺・有頂(手放し・f22060)だけれど。
 ――なるほどえすか!
 うん、えすか~! お化け怖い!
 けれども、すぐ隣を見れば……お化けは兎も角。
 デビルな執事に扮している、可愛い悪魔メイドさんが。
「は、はっぴーはろいん! って言えばいいのかしら?」
 そうちらっと皆を見ながらも言った佐々・夕辺(凍梅・f00514)は。
「……あの、このスカート短すぎないかしら」
 何気に、ひらり揺れるスカートの丈が気になるけれど。
 いえ、スカートも確かに気にはなるが……それ以上に、ぴるぴると心なしかめっちゃ震えている耳や尻尾。
 うん、やっぱりお化け怖い!
 そんな何気にびくびくした様子の夕辺の耳や尻尾を見て、そっと心落ち着かせる亮の隣で。
「えすか? 有頂くんの言い方おもしろいね。夕ちゃんの怖がりようカワイー」
 相変わらずぐいぐい押されながらも、ロキはくすりと笑む。
「皆を後ろから眺めようと思ったんだけどなぁ」
 ……全員オバケ駄目ならしょうがないなー、って。
 そして何気に、完全に腰が引けているけれど。
 有頂はここぞとばかり、可愛いがすぎる悪魔メイドさんへと声を――。
「夕辺もえすかやろ〜? ほれもちっとこっち寄って」
 ……掛けたものの。
 無言で向けられた視線に、ちゃんと正しく言い直します。
「寄ってくださいお願い」
「……お願いと頼まれちゃ仕方ないわね」
 夕辺はそうちらり、有頂を見上げてから。
 恋人である彼の隣に並んで歩き出す。時折……そっと、指を触れさせながら。
 そんな離れずの二人を微笑ましく見守りつつも。
「お手手ぐらい繋いだらいいのにー」
 ねーって、ロキが同意を求めれば。
「ん? ふふ、だね。手繋いだらいいのにねー」
 ひたすらぐいぐい彼の背中を押しながらも、こくり頷いて笑む亮。
 そんなふたりの言葉に――だって繋いだらばかっぷるだもの、って。
 夕辺はそう、浮かんでしまう表情を隠す様に、ふいっと目を逸らす。
 ……いや、微笑まし気に向けられるふたりの視線もだけれど。
「……なんで私たち、こんな怖い場所にいるのかしら……」
 大きな耳をぺたりとさせながらも、そう呟かずにはいられない。
 ……いえ、考えてはいけないわね、なんて遠い目をしながら。
 そして、夜の廃城は真っ暗で怖いけれど。
 此処を訪れたのは、やるべきことがあるから。
「魔法の花どこだろーね」
 まず探し出さなければと聞いた、魔法の花の探索に乗り出す亮。
 そんな亮の声に頷きながらも。
 ロキは眼前の扉に手を掛けた彼女へと、ふと声を掛けるけれど。
「結構おっきなお城だね。あ、亮ちゃんそこはー」
「あの絵画の裏? あるいはこの扉の中……」
 ――がちゃり。
 ――パタン。
「……何も見てない。見てないよ」
 気のせい気のせい何かいたけど何もいなかったけど何かいた。
「なにもなかった? ほんとー?」
 ロキは、ひたすらふるふる首を横に振りまくる亮の言葉に首を傾げて。
「ゾンビは平気なのになんでお化けは怖いんだろう」
 ……有頂もそう思わない?
 そう、えすか~と怖くて口にせずにはいられない彼に同意を求めてみれば。
「あ! 亮もおばけいかん? よなあ」
 こくこくと何度も頷く有頂。
 そして有頂と亮の話を聞きながら、彼の隣で。
「其れにしても、魔法の花……どんな魔法なのかしら? はろいんの魔法?」
 夕辺も、ようやく本来の目的を思い返すように呟くけれど。
「光っていれば見付けやすいのに……って」
「ゾンビ共は腐っても肉ばってん、霊なん化身忍者にパワーばレンタルしてくれるだけのそんざ」

 ――わっ!!

「――っきゃあああ!!」
「ぎゃああああ!! 嘘ですユルシテ」
「きゃああああ!! 何!? 何!? 敵襲!?」
 めっちゃ廃城に響く絶叫。
 皆が油断したところを見計らい、絶妙のタイミングで脅かしたのは――勿論、ロキである。
 そして、びびりまくって全力で声を上げた3人は一斉に、楽し気に笑う彼へと目を向けて。
「ってロキ! 脅かさないでよ! うう~心臓口から出るかと思った」
「ロキ……!! あなたね! 脅かしていい時とダメな時があるでしょう!」
「ロキさんは余裕あるばいね……神様だからかしら?」
 そう抗議したり、ブツクサ言ったりするけれど。
「あははごめんごめん、でも幽霊じゃなくて良かったじゃん」
 全然悪びれないです、この神様。
 そして、びびって何気にデカイ図体縮こませつつも。
 花を探すべく歩きながら……ふと、その手を伸ばして。
 夕辺の手を取り、ドサクサに紛れて引っ張る有頂。
 亮も一度大きく深呼吸した後、ふと魔法の花の探索を再開するべく顔を上げれば。
「……あ! ね、あれ! 花だ!」
 青い瞳に飛び込んできたのは、月の耀きを浴びてキラキラ光る不思議ないろをした花。
「って、え、花?」
「わぁ花見付けた?」
「お! 花あったとね?」
 3人も亮のさすその指先を追えば。
 確かにそこには、きっと間違いないだろうお目当ての花が。
 そして魔法の花を見つけた有頂は、颯爽と言い放つ。
「よしよしさあさあササッと引き返そうや」
「こら有頂、帰っちゃ駄目! これからは倒せるオブリビオンを退治するんだから!」
 そそくさと帰ろうとした彼の首根っこをガシリと掴む夕辺に、ロキも頷いて。
「えーお楽しみはこれからだよ有頂くん」
 それから、ぐるりと蜜彩の瞳で皆を見回して。
 こう――独り言を呟くのだった。 
「……実はさっきまでずっと黒いドレスの女性が付いてきてたのは、内緒にしておこうかな」
 内緒のはずの、心の声を。
 そして、あはは、と笑むロキとは逆に。
「え 何? 黒ドレス女?」
「え? なに? 黒いドレ……」
「ちょっ、ちょっとロキ、脅かしていい時とダメな時があるって、い、言ったでしょう……!」
 ――あ〜あ〜あ〜聞こえまっしぇん!!
 ――うん、聞かなかった事にしよう。
 固まる夕辺の手を慌てて引く有頂と、聞いた言葉を脳内から即抹消しようとする亮。
 そんな様子を眺めるのは、ひとりすごく楽し気なロキと。
 そして、黒ドレスの……いや、何でもありません!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ドロゥプス』

POW   :    ダンス
【ダンス】を給仕している間、戦場にいるダンスを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
SPD   :    留まらせる
【瞳】から【ウインク】を放ち、【「可愛い」と感じさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    眠らせる
【スマイル】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※お知らせ※
 第2章プレイング送信の受付は、【10/17(土)朝8:31】より開始いたします。
 それ以前に送信された分は流れてしまう可能性が高いのでご注意ください。
 追加情報を記載したOPを受付開始前日迄に掲載いたします。
 送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。
.

●南瓜お化け?? と夜の城
 猟兵達が廃城で見つけたのは、キラキラ輝く魔法の花。
 月の光を浴びるごとに、くるくると変わる不思議な彩り。
 ふわりと漂う香りは、甘くて優しくて。
 まさに、魔法がかかっていてもおかしくない珍しい花であるが。
 そのいろや香りに魅了されるのは……何も、猟兵達だけではない。
 ――その時だった。

 ぽよぽよんっ……ぷにぷにっ……ゴゴゴォォ――!

 急に鳴り始めた謎の地響きに、ハッと顔を上げた猟兵達。
 その瞳に飛び込んできたのは――。
「南瓜の、お化け!?」
 南瓜色の洪水!?
 ……いや、それらは確かに南瓜の様な色をしているし、見た目も南瓜から割と遠くはない。
 けれどそれらは、ぷよぷよぽよんぽよんとした――。
「オブリビオンの群れ!?」
 そう! 猟兵達が魔法の花を探していた、真の目的。
 ぽよぽよぷにぷにした、南瓜色のオブリビオン・ドロゥプスの大群が現れたのだ。
 まるで雪崩かの如くドドドドッと押し寄せる、ぷにぽよの群れ。
 猟兵達が手にしたり揺らしたりした事により、風にふわりと乗った魔法の花の香り。
 それに惹かれ、やって来たのである。
 そして、ぷにぽよな南瓜お化けことドロゥプスたちは。

 ――ぽよんっ、ふにふにっ。
 ――ぷにぷに、ぱちりっ。
 ――ぽよぽよ、にこにこっ。

 ダンスをしたり、ウインクしたり、スマイルを放ってきた!
 何それめちゃ可愛い。
 そんな敵意があるのかないのかは分からない、楽し気可愛いドロゥプスたちであるが。
 相手はオブリビオン、平和にハロウィンパーティーを行うためには倒さなければならない。
 なので、少し一緒にダンスしたり、ウインクやスマイルにきゅんときたりしつつも。
 さくっと最後は退治して欲しい。
 というわけで、ハロウィンパーティーのその前に。
 南瓜お化けたちとの、ハロウィンナイトのはじまりである!


●マスターより
 第3章は、一応、ドロゥプスとの集団戦ではありますが。
 ぷにぷに感触を楽しみつつ、ぽよぽよな南瓜色の雪崩に流されてみたり。
 一緒にダンスを踊ったり、可愛いって魅了されつつぽよぽよ戯れたり、一緒にすやぁしたり。
 全力でぽよぽよな敵と、きゃっきゃするのは勿論。
 いつもならこんなことしないキャラだけど、敵の能力でこうなっちゃった! など。
 とりあえず、ドロゥプスたちと楽しんでいただければです。
 勿論、南瓜お化け相手に真面目に戦闘、でも勿論構いませんし。
 戦闘プレが皆無でも、きっと最後は猟兵の皆様はオブリビオンを退治しているでしょう。
 プレイングで「こう攻撃(?)されました!」と書いてくだされば。
 今回は、POW・SPD・WIZ、ユベコを特にご指定いただかなくても。
 きっとドロゥプスたちは空気を読んでその攻撃を仕掛けてくるかと思いますので。
 思い思いにご自由に楽しんでいただければです。
 その他に関しましては、OPやOP公開時のマスターコメントをご確認ください。
 送信締切等の連絡事項も、MS個別ページやTwitter等でお知らせ致します。
.
※訂正※
 上記マスターより、にて第3章と記載がありますが。
 正しくは、第2章です。
カイム・クローバー
悟郎(f19225)

良いモンが見れたぜ。こりゃ、暫く興奮が抜けねぇな。
――ま、雑なお邪魔虫も居るようだが。さて、仕事の時間みたいだぜ、悟郎?

トランクを高々と掲げ、中身を撒き散らして、トリック・オア・トリート!安物の菓子だが、大量にあるぜ!好きなだけ持っていきな!
退治が仕事だと聞いてはいるが。なんつーか、表情だけ見るとお菓子をやるから退散してくれねぇかな、と思う。
幻想的な光景を血で汚したくはねぇし、腹が減ってるだけなら菓子を持ってさっさと退散して欲しいモンだ。
逃げていくのは追わねぇ。俺達目当てなら手加減はしねぇが。
…スライムにモテたいってのはあんまり考えた事ねぇな。どうよ、悟郎は?(軽く肩竦め)


薬師神・悟郎
カイム(f08018)

可愛いお邪魔虫が相手とはいえ、問題ない
さぁ、仕事を始めよう

カイムが用意してくれた菓子だが、これはただの菓子ではない
対ドロゥプス用秘密兵器…つまり奴ら専用の゛武器゛だ
思い込みで(足りなければ自己催眠)装備、UC発動を試みる

駄目なら念力×範囲攻撃使用
カイムと共にそれぞれランダムに菓子を放り、オブリビオンを遠くまで誘導

残った奴等は情が湧く前に暗殺でさくさく一掃
こちらに仕掛けてくるようなものを優先
それを見て逃亡する奴らがいれば追撃はしない

モテるのも大変だと俺がどこか他人事なのは、これらがカイムの魅力のせいだと信じてるから
吸血鬼カイムは恐ろしい
笑ってしまったとしても、仕方ないだろう



 雰囲気も抜群な、冒険心くすぐる夜の廃城。
 そして探索の末に友人と一緒に辿り着いたのは、期待以上の煌めきが咲く光景であった。
「良いモンが見れたぜ。こりゃ、暫く興奮が抜けねぇな」
 カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は、月のいろを帯びて揺れる花たちを紫色の瞳に改めて映してから。
 ――ぽよん、ぽよんっ。
 ふにふに押し寄せるようにやって来た、沢山の南瓜色のソレへと視線移しつつも。
「――ま、雑なお邪魔虫も居るようだが」
 カイムは、共に在る薬師神・悟郎(夜に囁く蝙蝠・f19225)へと言の葉を続ける。
 ……仕事の時間みたいだぜ、悟郎? と。
 耳に届いたそんな友人の声に、悟郎もこくりと頷く。
「可愛いお邪魔虫が相手とはいえ、問題ない」
 ――さぁ、仕事を始めよう、と。
 さわりと風に揺れる度に、ふんわりと甘く香る魔法の花。
 そして、それに誘われるように現れたドロゥプスの群れであるけれど。
 カイムが高々掲げるのは、本革のトランク。
 そう……それは、今回の為のとっておきだという、例の秘密兵器。
 ――トリック・オア・トリート!
「安物の菓子だが、大量にあるぜ! 好きなだけ持っていきな!」
 刹那、合言葉と共にばら撒かれるのは、魔法の花よりももっと甘いお菓子たち。
 悪戯できないくらい沢山降るお菓子に、ドロゥプスたちも心なしか、ぽよぽよ嬉しそうに身体を揺らしているが。
 けれども、カイムが用意してくれたこれらは、ただの菓子ではないという。
(「対ドロゥプス用秘密兵器……つまり奴ら専用の『武器』だ」)
 悟郎はそう思い込みでその『武器』を装備して。
 ――行け。
 短く紡がれれば、発動するは『召喚【弐】』。
 瞬間、複製されたお菓子たちが、念力で思い思いにドロゥプスを翻弄するように飛び交って。
 カイムと共にランダムに菓子を放っては、オブリビオンを遠くまで誘導するよう試みる。
 そして、ふにふにぷるぷる揺れるドロゥプスたちを見回しながら、カイムは思う。
 ……いや、退治が仕事だと聞いてはいるけれど。
 ――お菓子をやるから退散してくれねぇかな、って。
(「幻想的な光景を血で汚したくはねぇし、腹が減ってるだけなら菓子を持ってさっさと退散して欲しいモンだ」)
 足元でぽよぽよ強請る様に飛び跳ねているドロゥプスに、カイムはお菓子をひとつ差し出して。
 ぷにぷにぽてぽてと満足して群れの元へ戻っていく様子を見遣る。
(「逃げていくのは追わねぇ。俺達目当てなら手加減はしねぇが」)
 中には、ちょっとヤンチャで体当たりしてこようとするドロゥプスもいたけれど。
 残ったお化けに情が湧く前に、暗殺でさくさく一掃する悟郎。
 悟郎も、カイムと同じ気持ちだから。
 危害を加えようとするならば排除するが、去るものは敢えて追わない、と。
 ……いえ、去るもの追わず、になればいいのだけれど。
「……スライムにモテたいってのはあんまり考えた事ねぇな」
 危害を加える気はないことは、分かるのだが。
 お菓子をちょうだい、ちょうだい! と。
 そう言わんばかりに、カイムの周辺にぽよぽよと集まるドロゥプスたち。
 そんな光景に軽く肩竦めつつも、カイムは友へと視線を向ける。
 ――どうよ、悟郎は? って。
 けれども問われた悟郎は、モテるのも大変だと、どこか他人事。
 だって、これらはきっと……カイムの魅力のせいだと、そう信じてるから。
 だから笑ってしまったとしても、仕方ない。
 甘くて美しい魔法の花よりも、南瓜お化けに大人気な一等男前を見て、悟郎はそっと金の瞳を細める。
 ――吸血鬼カイムは恐ろしい、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブOK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流

やっと出たかおばけ南瓜…南瓜?
えぇぇ…どうしろと…。(めちゃくちゃ困惑している)
なんかあんまり今のとこ害意も感じないし、存在感を消して目立たないように端っこ寄って眺めてようかな。
伽羅と陸奥は遊びたいなら行っといで。
二人は好きにさせるし、好きに動かしてOK。でも自分は眺めてるだけで充分楽しいからいいや。

かわいそうな気もするが、頃合い見てUC五月雨で攻撃。
…はじけて中身がこぼれそうな見た目だな。

敵の攻撃は第六感で感知、見切りで回避。
回避しきれないものは本体で武器受けで受け流し、カウンターを叩き込む。
それでも喰らってしまうものはオーラ防御、激痛耐性で耐える。



 伽羅と陸奥と一緒に楽し気に、興味深く廃城を見て回っていた黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)も。
 きっとこれが魔法の花だろうと、そう分かる不思議な月色の花を見つければ。
 ――ぷるん、ぷるんっ。
 刹那やって来たのは、そう!
「やっと出たかおばけ南瓜……南瓜?」
 ぽよぽよぷるぷるした、ウワサの南瓜……南瓜、お化け??
 いや、確かにそれらは南瓜みたいな色をしてはいるけれど。
 何だかすごく、ぷるるんとしている。
 きっと南瓜ではない、多分。
 しかもそれが大群で現れ、周囲をぽよんと無邪気に跳び回られては。
「えぇぇ……どうしろと……」
 めちゃくちゃ困惑してしまうのも無理はない。
 瑞樹は、南瓜色ではあるけれど南瓜ではきっとないだろうウワサのお化けたち――ドロゥプスを見遣りながら。
「なんかあんまり今のとこ害意も感じないし、存在感を消して目立たないように端っこ寄って眺めてようかな」
 すすっと横に捌け、暫くの間、ぽよぽよしているその様を眺めてみることに。
 そして、何だかちょっぴりそわりとしている様子の伽羅と陸奥に、こう声を。
「伽羅と陸奥は遊びたいなら行っといで」
 二人は好きにさせるし……自分は眺めてるだけで充分楽しいからいいや、と。
 それから、ドロゥプスたちと一緒にぴょこり遊ぶ白虎と竜の姿を見守った後。
 十分に遊び終えれば、かわいそうな気もするが……そろそろ頃合い。
「……はじけて中身がこぼれそうな見た目だな」
 ぷるるんとした瑞々しそうなその身体を見て、そんな呟きを落としながらも。
 刃の五月雨を降らせ、ドロゥプスたちを骸の海へと還してあげるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

斬断・彩萌
同行:とわわ(f00573)

きゃーなにこれ可愛い!めっちゃぷにぷにしてる~~!!
とわわも触ってみなよぉ、最高の弾力だよー!
(無防備に埋もれる)
あ―確かに。この可愛さを攻撃するのはちょっと躊躇われるよねぇ?
赤子とは言い得て妙な。このムチムチ感は赤子のそれと似てるかも
アカン、これは…人をダメにするアレ…!

その円らな瞳でスマイルされたら、ふぁ~~あ
なんだか眠くなってきちゃった
えっ、これこいつらの技?
ちょ、だめ…クロちゃん後は頼んd(˘ω˘)スヤァ
むにゃ。とわわ…そこはだめ…むふっ
(幸せな夢を見ている)

(十分寝て起きたら)
あ、最後は陰楼で〆るわ。一応オブリビオンだし。ごめんねっ!
良い夢ありがと★


徒梅木・とわ
彩萌(f03307)と

何とも、まあ――
やり辛いに尽きるな
……いや、くふふ、もうちょっとくらい警戒心をだね彩萌

しかし考えようによっちゃあこの見目も、仕草も、彼らなりの防衛手段と言えるのかい?
赤子が愛らしく、親でなくともつい可愛がってしまうような……ふぁあ
なんかもう、こんなに可愛いくて敵意も向けてこないのだから大丈夫だろうみたいな……

いかんね。何だか思考がふわふわしてきた……花の香も、まあなんと心地のよい……んん……
……悪い、彩萌。ちょっと、その、駄目かもこれ。とわ。まんまと術中にはまったかもしれない……
加久留、あと頼む……何かいい感じに……
ふかふかに布団もいいが、このぷにぷにぽよぽよも、反則……



 確りと手を繋いで巡った夜の廃城。
 そして、キラキラ煌めく魔法の花を見つければ。
 姿を現すのは……南瓜のお化けさんたち??
 いや、確かに南瓜のようなオレンジ色をしているが――現れたのは、オブリビオンの群れ。
 可愛くてぽよんぽよんしている、ドロゥプスたちである。
「何とも、まあ――やり辛いに尽きるな」
 徒梅木・とわ(流るるは梅蕾・f00573)は耳をぴこりとさせながら、大量に現れた南瓜色のそれらを見遣り思わず紡ぐも。
「きゃーなにこれ可愛い! めっちゃぷにぷにしてる~~!! とわわも触ってみなよぉ、最高の弾力だよー!」
「……いや、くふふ、もうちょっとくらい警戒心をだね彩萌」
 いきなり軽率に、ぷにぷにの海に無防備にダイブしては埋もれる斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)の姿に、そう瞳を細めてから。
 ぽよぽよ揺れる可愛いドロゥプスたちへと視線を向け、首を傾けつつも。
 ゆうらり、もふもふな尻尾を揺らしながら再び口を開くとわ。
「しかし考えようによっちゃあこの見目も、仕草も、彼らなりの防衛手段と言えるのかい?」
「あ―確かに。この可愛さを攻撃するのはちょっと躊躇われるよねぇ?」
 その言葉に、彩萌はドロゥプスたちをぷにぷにしながらも、こくりとひとつ頷いて。
 にこにことスマイルを振り撒くぷにぷに達を見ながら。ふんわり欠伸を零しつつ、とわは続ける。
「赤子が愛らしく、親でなくともつい可愛がってしまうような……ふぁあ」
「赤子とは言い得て妙な。このムチムチ感は赤子のそれと似てるかも」
 さらに、ムチムチぷにぷにと改めて感触を確認しつつ、さらにこくこく。
 ぷるぷる可愛い赤子の様に柔らかくて、ぽふっと埋もれるこの感触は、そう――。
「アカン、これは……人をダメにするアレ……!」
 一度身を預けてしまったらもう、なかなか抗えないアレ!
 そして彩萌も、にこにこスマイルなドロゥプスの円らなおめめとぱちり、目が合えば。
「ふぁ~~あ、なんだか眠くなってきちゃった」
 ぷにぷに埋もれている気持ち良さに、やはり欠伸を零して。
「いかんね。何だか思考がふわふわしてきた……花の香も、まあなんと心地のよい……んん……」
 ふんわり漂う魔法の花の甘い香りもまた、とろんと瞼が重くなる。
 そして……ぽてっと、とわも彩萌の隣に埋もれて。
「……悪い、彩萌。ちょっと、その、駄目かもこれ。とわ。まんまと術中にはまったかもしれない……」
「えっ、これこいつらの技?」
 彩萌はとわの言葉に、スマイル宿す可愛いぷにぷに達を見遣るも、また余計に眠くなって。
 ふたりして、もう抗うのはやめにする。
「加久留、あと頼む……何かいい感じに……」
「ちょ、だめ……クロちゃん後は頼ん……」
 ――スヤァ。
 あとは、加久留とクロちゃんが何とかしてくれます、きっと!
 そんな黒竜の式神と影から出てきた夢魔が、かわりに頑張ってくれている中で。
「ふかふかに布団もいいが、このぷにぷにぽよぽよも、反則……」
「むにゃ。とわわ……そこはだめ……むふっ」
 いえ、きっと十分寝て起きたら……ごめんねっ! 良い夢ありがと★ って。
 そう確りと、ちゃんとオブリビオンは還すべき場所に送るから。
 だから、今だけでも――ふたりはぽよぽよスヤァと、幸せな夢の中へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鈴久名・紡
南瓜色の、なんだろう……これ
カクリヨには居ない類のものだ……

(ダンスやウインクに暫し思案の後)
遊んで欲しい……んだろうか?


……
………

何も考えてない可能性もあるんだろうな、これは
折角だから、遊ぶのは構わないぞ?

そう零した言葉を聞き付けたのか
近くの一団が踊り出した……

跳ねて回ってするのを暫く眺めてリズムを確認してから
合わせるようにステップを踏む

最終倒す相手ではあるけれど
極力踏まないように注意して踊る

何やら楽し気だな、と思いながら
充分に付き合ってやってから
煉獄焔戯で弓矢に変えた神力で敵を一掃

俺を導いてくれた騎士の霊も
これで安眠出来るだろうか?

と言っても、今夜はハロウィンの催しがあるんだけれどな……



 廃城を歩き回って、迷子になったりしたけれど。
 教えて貰った出口へと歩いている際、ふと咲いている魔法の花を見つけた鈴久名・紡(境界・f27962)であったが。
 ――ぽよん、ぽよんっ。
 突如現れたそれらに、こてんと首を傾ける。
「南瓜色の、なんだろう……これ」
 カクリヨには居ない類のものだ……と。
 何だか、ぷにぷにぷるぷるしている可愛いお化け?? を、じーっと見遣る紡。
 そして、ぷるんぷるん踊り出したり、ぱちりとウインクしてきたりする姿に暫し思案した後。
「遊んで欲しい……んだろうか?」
 そう、結論を出してみるも。
「……」
 ――ぷにぷにっ。
「…………」
 ――ぽよ、ぽよん。
「……………」
 ――ぷるるん、ぷるんっ。
「何も考えてない可能性もあるんだろうな、これは」
 無邪気な様に、そう思い直したりしてみるけれども。
「折角だから、遊ぶのは構わないぞ?」
 零したその言葉を聞いてか――ぷるんと踊り始めた、近くにいる南瓜色の一団。
 紡はそのダンスを暫く眺めてリズムを確認してから。
「こんな感じで……いいだろうか」
 最終的には倒す相手ではあるのだけれど。
 ドロゥプスたちのダンスに合わせるように、極力踏まないよう注意しつつも、ステップを踏んでみれば。
(「何やら楽し気だな」)
 さらに何だか数が増えた気がしないでもないぷにぷにたちに付き合って、ダンスダンス。
 そして充分に付き合ってやってから。
 紡は煉獄焔戯を発動し、弓矢に変えた神力で、ドロゥプスたちを還る場所へと送ってあげつつもふと思う。
(「俺を導いてくれた騎士の霊も、これで安眠出来るだろうか?」)
 賑やかなダンスもまぁ楽しいのだけれど。
 きっとあの騎士の霊も、これからは静かに過ごせるに違いない。
 ……と言っても。
「今夜はハロウィンの催しがあるんだけれどな……」
 そう――今夜は、もう少しだけ賑やかな。
 そんなお化けたちの夜は、まだまだこれからだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【犬狐兎】


ぽよんぽよん?が来たけど…
って栗花落先輩は大喜びしてるけど…このポヨンは、敵なんだよな?

なんかウインクしてくる……
ちょっとだけ、触ってみようかな、どんな敵か、知らないといけないだろう?

……ぽよよん。
ぽよよん。ぽよよん。
ぽよよよよよ……。(尻尾ぶんぶん)

先輩?なんです?今俺、ぽよよんして…あっ俺、尻尾もふられてる……。

こんな風に、誰かに全力でモフられたのは、いつぶりだろう。

ぽよよんしながら、モフられて…俺、幸せ過ぎる……(うっとり)

なっちゃん先輩、俺、もうダメです。
あとは…頼みます…(ぽよよんしたままダメになる)

…ハッ!俺は何を。
ぽよよんは倒さないと!
[範囲攻撃]でぽよよんを滅したい!


栗花落・澪
【犬兎狐】

かわいいいぃぃ!!!(トキメキ

お花はあげられないけどこれだけアピールされたらねぇ?
ぷにらないわけにはいかないよね!
夏輝君お花持ってて!

きゃーっ♪(ドロゥプスにダイブ)
素敵な感触…ぷにぷにぃ…♡

木常野さんもこっち来てこっち
来てくれたらドロゥプスに包まれつつ
両手で木常野さんの尻尾を抱きしめるようにもふぅ
至福っ
あ、これ眠くなりそ…

睡魔と戦いつつ
流石に木常野さんの尻尾抱えながらは申し訳ないので起きます
頑張って起きます

眠気覚ましに踊ろ!
僕歌ってあげるよ、やっぱり踊りにはBGMが無きゃね

ドロゥプス達が乗りやすいよう手拍子と共に【歌唱】しながら
【指定UC】の笑顔の【誘惑・催眠】による【浄化】で攻撃


小林・夏輝
【犬兎狐】

はいはい、花は預かってやるから好きにして来い
まぁ敵だけど…無害そうだし大丈夫だろ
都月も行きたきゃ遊んで来ていいぜ?

いざという時のために一歩離れた所から
万一2人に危害を加えようとする個体が出ないよう時々視線で牽制しつつ
ドロゥプスと触れ合ったりもふもふし合ってる2人の図に癒される
いやぁ可愛い可愛い
眼福だなこれ

あ、2人ともダメになりそ
しゃーねぇからぐでぐでしてる2人を起こしに行く
ほら、まだ仕事残ってんぞー
パーティーの為にもちゃんと倒さねぇと

と、しっかりしたお兄ちゃんムーブ見せつつも
このぷにぷに。気にはなるのであって

……全力でぷにぷにしたらそれで倒せねぇかな
(突いたり揉んだりぷにぷにぷにぷに



 夜の廃城探索の末に見つけた、キラキラ輝く魔法の花。
 そしてその月に照る彩りと甘ーい香りに誘われて現れたのは。
 ――ぽよ、ぽよんっ。
 橙色をした、ウワサの南瓜のお化けさん!?
 しかも、めっちゃ群れで。
 そんな現れた南瓜のお化けことドロゥプスを見遣りながら。
「ぽよんぽよん? が来たけど……」
 そうこてんと首を傾げるのは、木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)。
 そして、そんな都月の横で。
「かわいいいぃぃ!!!」
 ……トキメキ、きゅんっ。
 そのぷるるんとした愛らしさに、叫ばずにはいられなかった栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
 都月はそんな叫び声を聞いて、耳をぴこりとさせながらも。
 澪へと向けた視線を、改めて眼前のぽよぽよしているソレに向けてみる。
(「って栗花落先輩は大喜びしてるけど……このポヨンは、敵なんだよな?」)
 ええ、一応そのポヨンはオブリビオンではあるようですけれど。
「お花はあげられないけどこれだけアピールされたらねぇ? ぷにらないわけにはいかないよね!」
 ぷにらないわけにはいきません……!?
 ――夏輝君お花持ってて!
 そう小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)は、澪から差し出された花を受け取りつつも。
「はいはい、花は預かってやるから好きにして来い」
 魔法の花をちょうだい、と言わんばかりに、ぽむぽむ跳ねているそれらをぐるり見遣れば。
(「まぁ敵だけど……無害そうだし大丈夫だろ」)
「きゃーっ♪」
 刹那ぷるるんっと、ぷにる為に南瓜色の中にダイブした澪。
「素敵な感触……ぷにぷにぃ……♡」
 全身で、幸せぷにぷに感触を堪能しています。
 そんなドロゥプスは、ぽよんっと。
「なんかウインクしてくる……」
 ふにふに身体を揺らしながら、謎にウインクをぱちり。
「都月も行きたきゃ遊んで来ていいぜ?」
「ちょっとだけ、触ってみようかな、どんな敵か、知らないといけないだろう?」
 夏輝のお言葉に甘え、都月がそうっと眼前のぷにぷにへと手を伸ばしてみれば。
 ……ぽよよん。
 ……ぽよよん。ぽよよん。
 ……ぽよよよよよ。
 尻尾も思わずぶんぶんしちゃうくらい、ぷっにぷにです!
 そして、万一澪と都月に危害を加えようとする個体が出ないよう時々視線で牽制しつつも。
 いざという時のために一歩離れた所に位置した夏輝に見守られる中で。
「木常野さんもこっち来てこっち」
「先輩? なんです? 今俺、ぽよよんして……」
 ひらり手招きされるがまま、都月が澪の元へとやってきた瞬間。
 ――もふもふっ。
「至福っ。あ、これ眠くなりそ……」
 ふにふにドロゥプスに包まれつつも、両手で澪のふわもこ尻尾を抱きしめるようにもふる澪。
「あっ俺、尻尾もふられてる……」
 そんな澪に尻尾をもふもふされながらも、ふと都月は思う。
(「こんな風に、誰かに全力でモフられたのは、いつぶりだろう」)
 ぽよよんしながら、モフられて……。
「……俺、幸せ過ぎる……」
 ぽよんぽよん、もふもふっ。
 うっとり、幸せ気分!
 いや、何もほんわか気分になるのは、ドロゥプスをぷにぷにしているふたりだけではない。 
「いやぁ可愛い可愛い。眼福だなこれ」
 ドロゥプスと触れ合ったりもふもふし合っているふたりの図に、癒される夏輝だけれど。
「なっちゃん先輩、俺、もうダメです」
 ――あとは……頼みます……。
 そう、ぽよよんしたままダメになる都月や、ひたすらぷにぷにもふもふしながらすやぁしそうな澪の姿に。
「あ、2人ともダメになりそ」
 しゃーねぇから、と夏輝はぐでぐでしてるふたりを起こしに行く。
「ほら、まだ仕事残ってんぞー」
 ……パーティーの為にもちゃんと倒さねぇと、って。
 そしてもふもふ尻尾を抱き枕のように抱きつつ、睡魔と戦っていた澪は。
 流石に都月の尻尾を抱えながらは申し訳ない、と起きようと試みる。
 ええ、頑張って起きます……!
「……ハッ! 俺は何を。ぽよよんは倒さないと!」
 都月もそう夏輝の声に、ようやく本来の目的を思い出して。
 ぽよよんドロゥプスを滅するべく頑張って身構えて。
 ――ぷにぷに。
 しっかりしたお兄ちゃんムーブ見せる夏輝もまた、何気にぷにってみる。
 このぷにぷに、実は気にはなっていましたから!
 そして何とか起き上がった澪は、ぷるんと身体を揺らすドロゥプスたちへと。
「僕歌ってあげるよ、やっぱり踊りにはBGMが無きゃね」
 すかさず、エンジェルスマイル☆
 ドロゥプス達が乗りやすいようにと、ぱちぱち手拍子と共に歌唱しながら。
 誘惑・催眠による煌めきオーラの浄化でぷるんと攻撃!
 都月も衝撃波を放ち、大量のぽよぽよを吹き飛ばして還るべき場所へと送ってあげれば。
 夏輝は、ツンッと突いてみたり、ぷよぷよ揉んでみたり。
 その感触をぷにぷにぷにぷにっと堪能しながらも、思うのだった。
 ……全力でぷにぷにしたらそれで倒せねぇかな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィリアム・バークリー
同行:オリビア・ドースティン(f28150)

何かアルダワのダンジョンによくいるようなオブリビオンだなぁ。
え、ああ。オブリビオンだから当然倒さなくちゃいけないけど、戦闘意欲が萎えること甚だしい。

よし、向こうがそう来るなら、ぼくらもそれに乗っちゃおう。
ダンスバトルだ。

わ、オリビアさん、見違えたよ。すごく綺麗だね。
それじゃ、Let's Dance!
スマホで音楽を検索してそれを周囲に流す。
セレクトは、激しい輪舞曲(ロンド)。まあ、これも「礼儀作法」のうち。
オリビアさんと回りながら、周囲に「衝撃波」を放ってオブリビオンを片付けていく。

うん、パートナーがいいからね。
このまま、一晩でも踊り明かしたいな。


オリビア・ドースティン
【同行者:ウィリアム・バークリー(f01788)】
「ウィリアム様、どうやらオブビリオンはあれのようですがいかがしましょうか?」
ウィリアム様と相談してダンスをしながら撃退します

「流石にメイド服で踊るのは相手方に失礼なのでお色直しを」
オールワークスで赤ゴスのゴシッククロスに早着替えをします

二人でロンドを踊りながら【衝撃波】を飛ばし敵を蹴散らしていきます
「流石ウィリアム様ですね、リードがお上手です」
楽しく踊りながらも優雅に蹴散らしていきましょう



 ふたり一緒に協力し合い、夜の廃城を探索すれば。
 程なく見つけたのは、月の光に輝く魔法の花。
 そしてこの花を探していた目的、それは……。
 ――ぽよん、ぷるぷるん。
 魔法の花の甘い香りに誘われた、沢山の南瓜お化けたち……!?
 いえ、確かに南瓜の様ないろをしているけれど。
「何かアルダワのダンジョンによくいるようなオブリビオンだなぁ」
 現れた大量の南瓜お化けことドロゥプスの群れを、特に全く慌てることなく見遣るのは、ウィリアム・バークリー(“聖願(ホーリーウィッシュ)”/氷聖・f01788)。
 そう、南瓜お化けの正体は予知された通り、オブリビオンの群れであったのだけれど。
(「え、ああ。オブリビオンだから当然倒さなくちゃいけないけど、戦闘意欲が萎えること甚だしい」)
 まさにその見目は、ダンジョンの入り口付近に出てきそうな、そんなゆるかわな姿。
 ダンジョンの奥にいる倒すべき敵が、いかにもなボスモンスターの様な姿ならばまた違ったが。
 ぽよんぷるぷるっと揺れるゆるーい南瓜色の大群は、思わず脱力してしまうのも仕方がない。
 ……でも。
「ウィリアム様、どうやらオブビリオンはあれのようですがいかがしましょうか?」
 此処にやって来た目的は、オブリビオンのお掃除。
 オリビア・ドースティン(西洋妖怪のパーラーメイド・f28150)は、眼前のぽよぽよしている敵たちを見つめ思わずそっと溜息をついているウィリアムへと、そう相談を持ち掛けてみれば。
 ウィリアムは気を取り直し、改めて敵を見遣ってから。
 オリビアの問いに、こう答える。
「よし、向こうがそう来るなら、ぼくらもそれに乗っちゃおう」
 ――ダンスバトルだ、って。
 目の前で繰り広げられ始めたのは、ぷるんぽよんと身体を揺らすドロゥプスたちのダンス。
 相手がダンスで仕掛けてくるのであれば、行動速度を制限されないためにも、それに乗らない手はない。
 そして、ダンスをしながら撃退する……そんな彼の言葉に、勿論オリビアも全く異論はないのだけれど。
 でも、ちょっとその前に。
「流石にメイド服で踊るのは相手方に失礼なのでお色直しを」
 それはまさに瞬く間……0.05秒の早着替え。
「わ、オリビアさん、見違えたよ。すごく綺麗だね」
 いつもの赤いメイド服から赤ゴスのゴシッククロスへと装いを変えたオリビアに、ウィリアムは瞳を細め言ってから。
 ――それじゃ、Let's Dance!
(「まあ、これも「礼儀作法」のうち」)
 スマートフォンで検索して流す音楽のセレクトは、激しい輪舞曲。
 ひらりスカートの裾を躍らせるオリビアへとスッと手を差し出せば。
 彼女と共にくるり、魔法の花咲く夜の廃城で華麗なステップを踏み始める。
 そしてくるりくるりと、音楽に合わせふたり激しく輪舞すれば、巻き起こるのは敵を蹴散らす衝撃波。
「流石ウィリアム様ですね、リードがお上手です」
 ぽよんと愉快に踊る敵たちに負けないくらい楽しく、そして優雅に。
 夜の廃城で踊るオリビアは、今宵のダンスのパートナーであるウィリアムにそう微笑んで。
 彼女をリードし軽快にステップを踏んでは回って、敵を片付けていきながら。
 ウィリアムも、共に踊るオリビアへと笑んで返す。
「うん、パートナーがいいからね」
 ――このまま、一晩でも踊り明かしたいな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミンリーシャン・ズォートン
【北溟】
愛しい人の腕の中
現れたぷるぷるの彼らを見れば呆けたように瞳を瞬き彼と顔を見合せた後ゆっくりと身体を起こし

――おいで、怖くないよ

そう呼んで
傍に来てくれる友好的な子がいればむぎゅ~う
凄くぷにぷにしてて気持ちいい♪

彼の持っている花が欲しいの?
んー…椋、どうする?

そう訊くけれど
優しい彼はきっと花をあげるから私はふわり綻ぶの

可愛いね~(なでなで
…美味しそうだね~…(なでな…すぴぃ~

目覚めるのは戦闘終了後の事

…椋
あれ、私何してたんだっけ…?

再び彼の腕の中で同じ言を紡げば南瓜色のあの子達は消えていて

Σ私また寝てたの!?
…今日まだ何も出来てないよぉっ、うわぁん!

平和を取り戻した城に響くのは私のそんな声


杣友・椋
【北溟】

現れたお化けは、想像とだいぶ違う姿
なんか……ファンシーじゃねえ?
そういえばぷるぷるって説明があったような

グミみたいなそいつと戯れる彼女を眺めつつ
あんまり油断するんじゃねえぞ。忠告と共に小さな溜息
そんなに可愛いか?
俺、可愛いと思うのは獣オンリーなんだよな

目の前でぽよぽよ跳ねるそいつ
多分この花を欲しがってるんだろう
彼女からの視線に再び吐息を零して
ま、別にくれてやっても良いけど
屈んで南瓜色のそいつへ花を差し出した

食いもんじゃないから齧るんじゃねえぞ、リィ
――? リィ?
……おいおまえら、こいつに変な魔法かけたんじゃねえだろうな
じとりと見遣るが彼女は眠っているだけらしい
……はぁ、また寝るのかよ



 いかにもな雰囲気の、薄暗い夜の廃城に棲みついているらしいとウワサの南瓜お化け。
 その存在は、魔法の花の甘い香りに誘われて姿をみせるのだというが。
「なんか……ファンシーじゃねえ?」
 ぷるぷる、ぽよんぽよん。
 眼前のお化けたちは、杣友・椋(悠久の燈・f19197)の想像とは随分違った、何だかゆるーい見目。
 けれどふと、椋は思い返してみる。
(「そういえばぷるぷるって説明があったような」)
 そしてじっと再び南瓜色をしたお化けたち見遣れば……確かに、ぷるぷるである。
 これまで散々城の雰囲気や幽霊にびびりまくっていたミンリーシャン・ズォートン(戀し花冰・f06716)は、そんな彼の腕の中で、現れたお化けたちの姿の見ては呆けたように瞳をぱちくりと瞬かせて。
 ふと見上げた彼と顔を見合せ、ゆっくりと身体を起こした後。
 ――おいで、怖くないよ。
 そう、ぷるぷるのお化けたちに呼びかけてみる。
 その声に、ぷるんぷるんと。
 にこにこスマイルで寄って来るドロゥプス。
 ミンリーシャンはその子にそうっと手を伸ばし、抱っこしてむぎゅ~う。
「凄くぷにぷにしてて気持ちいい♪」
 ぎゅうっと抱きしめてみれば、いい感じの弾力と心地良いぷるぷる感触。
 そんな、まるでグミみたいなソレと戯れる彼女を眺めつつも。
「あんまり油断するんじゃねえぞ」
 椋は忠告と共に小さな溜息を零すけれど。
 あんなに無理を連呼しまくって怖がっていた彼女の楽しそうな様子を見守りながらも、首を傾ける。
「そんなに可愛いか?」
 ……俺、可愛いと思うのは獣オンリーなんだよな、と。
 けれど、可愛いかどうかはさておき。
 椋はふと気が付く。自分の目の前で、やたらぽよんぽよんと跳ねるドロゥプスに。
 そして、何でそんなに一生懸命跳ねているかも。
 ――多分この花を欲しがってるんだろう、って。
 それには、ミンリーシャンも気付いていて。
「彼の持っている花が欲しいの? んー……椋、どうする?」
 彼女から視線と言葉を向けられれば、再び吐息を零す椋。
 けれど、ミンリーシャンは知っている。
 きっとその手に咲く花をあげるって……分かっている。
 だって彼は、優しいから。
 そして、やっぱり。
「ま、別にくれてやっても良いけど」
 ふと屈んで、南瓜色のお化けに魔法の花を差し出す彼。
 その予想通りの優しさに、花のようにふわりと綻ぶミンリーシャン。
 それから、抱っこしている子をなでなでしてあげつつも呟く。
「可愛いね~……美味しそうだね~……」
 そしてミンリーシャンは、にこにこスマイルを向けてくる腕の中のその子を、なでなで……してあげていたのだけれど。
 ――すぴぃ~。
 ゆるかわスマイルから放たれた睡魔に抗えず、こてん。
「食いもんじゃないから齧るんじゃねえぞ、リィ。――? リィ?」
 椋は、そんなすやすやと寝息を立て始めた彼女に気が付いて。
 周囲でぷるぷるぽよぽよしているソレらを見遣って、じとり。
「……おいおまえら、こいつに変な魔法かけたんじゃねえだろうな」
 確かにそれは、南瓜お化けたちの悪戯な魔法かもしれないけれど。
 すぴぃ~と抱き枕かのようにドロゥプスを抱いた健やかな彼女の顔を見つめれば、ただ眠っているだけのようで。
「……はぁ、また寝るのかよ」
 ゆるい南瓜お化けよりも獣よりも、ずっと可愛いその寝顔にそう言の葉を落としてから。
 さくっと、悪戯お化けを還るべき場所へと送ってあげる。
 そしてミンリーシャンが目覚めたのは――またふたりきりになった、その後。
「……椋。あれ、私何してたんだっけ……?」
 まだ少しとろんとした瞳を擦って、再び彼の腕の中で同じ言を紡げば。
 刹那響くのは、ハッと色々把握したミンリーシャンの声。
「私また寝てたの!?」
 ……今日まだ何も出来てないよぉっ、うわぁん! って。
 柔く降る月光を浴びた花がそうっと咲いて揺れている、平和を取り戻した夜の廃城で。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

終夜・嵐吾
お花か?ようみつけたの、こんこんもメメもえらいえらい…
では、では帰ろうかの!急いで!
って、あああ、またどこへ…!(追いかける

……ぽよんぽよん遊んでおる
まぁ、これは姿がないものではないからの、ぽよぽよじゃし怖くない
ん?こんメメがおらん…!
あっ、流されておる…!助け…んん? 楽しそうじゃな
……わしだけおいて楽しそうに!仲間外れはいやじゃよ!(混ざりに行く

おお、ぷにぽよ!
これはよき…枕代わりにして寝たらよさそうな
家にひとつ連れて…いや、無理なのはわかっとる
…こんこんもメメも何を言って、みたいな雰囲気でわしを見んとって!
ちゃんとわかっておる~

最後は、皆でぼうっと燃やしてしまお
あ、火力はほどほどにの



 もう何回ぷるぷる震えつつ、むりかえると連呼したか、分からないけれど。
 へにゃりと下がった尻尾を、そわりゆらりと揺らしながら。
 ふと、ぺたんと完全に寝ていたお耳をぴこんと立たせるのは、終夜・嵐吾(灰青・f05366)。
 その琥珀色の瞳に映っているもの、それは。
「お花か? ようみつけたの、こんこんもメメもえらいえらい……」
 こんこんとメメが見つけてきた、魔法の花。
 ということで!
「では、では帰ろうかの! 急いで!」
 そそくさくるりと、迷いなく回れ右した――瞬間。
「って、あああ、またどこへ……!」
 嵐吾が向いた反対方向へ、きゃっきゃ駆けていくこんこんとメメ。
 そんなふたりを、慌てて嵐吾は追いかける。
 だって……置いて行かれてひとりとか、絶対無理すぎるから!!
 けれど、幽霊は気絶したいほど無理なのだけれど。
「……ぽよんぽよん遊んでおる」
 ようやく追いついた、こんこんとメメと遊んでいるのは――南瓜お化け??
 いや、お化けはお化けでも。
「まぁ、これは姿がないものではないからの、ぽよぽよじゃし怖くない」
 そう、怖くない!!
 俄然、ふんすとやる気に満ちて揺れる尻尾。
 そう……怖いのは、姿が朧げな幽霊。オブリビオンならば怖くない!
 そんな、途端に生気を取り戻した嵐吾であるが。
「ん? こんメメがおらん……!」
 ついさっきまで目の前で遊んでいた、こんこんとメメがいない!?
 いや、もう怖くはないのだけれど……やっぱりちょっぴりだけ、まだひとりは無理だから。
 きょろりと視線を巡らせてみれば。
「あっ、流されておる……! 助け……んん? 楽しそうじゃな」
 わーいと、南瓜色のぽよぽよな雪崩に流されている、こんこんとメメを発見。
 しかも何だか、すごい楽しそう。
 その様子に、そわりともふもふな尻尾を揺らして。
「……わしだけおいて楽しそうに! 仲間外れはいやじゃよ!」
 すかさず、混ざりに行きます!
 そして、わーいと、こんメメと共に愉快に流されてから。
「おお、ぷにぽよ!」
 南瓜色の山から顔を出し、身を起こして。
 傍にいたドロゥプスをふにふに突きつつも、思わずこう呟きを落とす。
「これはよき……枕代わりにして寝たらよさそうな。家にひとつ連れて……」
 ……いや、無理なのはわかっているのだけれど。
 刹那、何だかじとりと向けられるふたつの視線。
 そんな視線に、すぐさま首を振ってみせる嵐吾。
「……こんこんもメメも何を言って、みたいな雰囲気でわしを見んとって!」
 ちゃんとわかっておる~って。ぽよぽよしているソレを、何処となく名残惜しそうにふにふにしながら。
 けれど、まだちょっぴり疑うような目でこんこんとメメが見ているし。
 ――皆でぼうっと燃やしてしまお、って。
「あ、火力はほどほどにの」
 怖くないお化けを、還るべき場所に送ってあげるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
他の世界で文化や種族に似たものが存在するように
彼等にも共通点があるのかもしれませんね

話している間に集まって来た柔らかい生き物
両手で落ちないように持ち上げれば、不思議な触り心地

この感触……餅よりも柔らかく、それでいて水っぽくもない
なんと言いますか、これは……
そうです、わらび餅やくず餅にしている気がします
ひんやりとしていて、夏場には良さそうですね

私の方が良いのですか?
こちらよりもなんて、光栄ですね

話していると次第にうとうと
はっ、と目を覚ますと、目の前には水霊『紫水』の姿
毒の飛沫であっという間に撃退してしまいました
……やきもちを、焼いてしまったのでしょうか
す、すみません、紫水


篝・倫太郎
【華禱】
ぷにぷにでぽよぽよ……
アルダワにも似たようなの居るけど
どう違うんだろうな?

そんな事を言いながら
足元で笑って可愛いアピールしてきてるのを
よいせっと拾い上げてむにむに

……案外ともち肌だな、お前

むにむにもちもちぷにぷに

夜彦のわらび餅発言にはくすくす笑って確かになぁと笑い
ぐっと両手で押してみたり引っ張って見たり
嫌がらない程度に加減して堪能しながらすやぁ

うーん……悪くはないけど
触り心地は夜彦の方が気持ちいいかなぁ
(抱き込んだドロゥプスをもちもちむにむにしつつむにゃむにゃ※寝言)

しっかり堪能&すやぁしたら
オハヨウゴザイマス……からの天地繋鎖でオヤスミナサイ

そりゃあ、紫水のが可愛いもんな?
そう笑って



 廃城に潜んでいるという、ウワサの南瓜お化け。
 そんなお化けたちも、見つけた魔法の花の甘い香りには、つい誘われてしまうのだというけれど。
「ぷにぷにでぽよぽよ……」
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)の目の前に現れたのは、呟いた通りの、ぷにぷにでぽよぽよな存在。
「アルダワにも似たようなの居るけど、どう違うんだろうな?」
 そしてふと足元を見遣れば、にこにこスマイルで可愛いアピールしてきている南瓜お化け。
 いや……現れたのは、南瓜色をしたドロゥプスの群れ。
 それから倫太郎は、よいせっと。ぽよぽよ跳ねるソレを拾い上げて、むにむに。
「他の世界で文化や種族に似たものが存在するように、彼等にも共通点があるのかもしれませんね」
 月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)はそうこくりと生真面目に紡いだ後、話している間に集まって来た柔らかい生き物に視線をとして。
 両手で落ちないようにそうっと持ち上げてみれば……ふにふにむにむに、不思議な触り心地。
「……案外ともち肌だな、お前」
 むにむにもちもちぷにぷに。
 そう何気にそんな不思議感触を楽しんでいる倫太郎の傍で。
 同じ様に、むにむにもちもちぷにぷにとしながらも、夜彦は思考を巡らせる。
「この感触……餅よりも柔らかく、それでいて水っぽくもない。なんと言いますか、これは……」
 ――そうです、わらび餅やくず餅にしている気がします、と。
 そしてすっきりとした微笑みを倫太郎へ向け、続ける。
「ひんやりとしていて、夏場には良さそうですね」
 そんな夜彦のわらび餅発言を聞いた倫太郎は、思わずくすくすと笑って。
 確かになぁと笑みながら、ぐっと両手でふにっと押してみたりびよーんと引っ張って見たり。
 嫌がらない程度に加減して、夜彦曰くのわらび餅感触を堪能していたけれど。
 ――すやぁ。
 にこにこスマイルを向けられれば、いつの間にか眠りに誘われて、こてり。
 それからむにゃむにゃ、抱き込んだドロゥプスをもちもちむにむにしつつも、こんな寝言を。
「うーん……悪くはないけど」
 ……触り心地は夜彦の方が気持ちいいかなぁ、って。
 そんな、すやすや健やかに眠っている彼の寝顔を見ながら、聞こえた寝言に瞳を瞬かせるも。
「私の方が良いのですか? こちらよりもなんて、光栄ですね」
 夜彦も、抱いたドロゥプスと共にそうにっこり。
 いや……やはりスマイルを向けられ、話しながらもうとうとしてしまって。
 ハッと目を覚ました時に目の前にいたのは、南瓜お化けではなく――水霊『紫水』の姿。
 倫太郎もぐっすり眠って、むにむにももうしっかり堪能したから。
 オハヨウゴザイマスすれば……今度は天地繋鎖で、ドロゥプスたちにオヤスミナサイを。
 そして同時に、あっという間に毒の飛沫で敵の群れを撃退してしまう紫水。
 そんな様子を見て、夜彦は呟く。
「……やきもちを、焼いてしまったのでしょうか」
 それから、ひらり尾を揺らす青と紫の彩宿す水霊へと、申し訳なさそうに紡ぐ。
 ――す、すみません、紫水、と。
 倫太郎はそんなやりとりに、やっぱり笑ってしまって。
「そりゃあ、紫水のが可愛いもんな?」
 まるで水槽の様な透き通った体に花々咲かせた水霊と、真面目に謝る彼を琥珀色の瞳で見つめる。
 南瓜お化けもむにむにしていて、確かにちょっぴり可愛かったけれど。
 でも、紫水の方が断然可愛いに決まっている――だってその姿は、すぐ隣にいつもある彼の心なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小宮・あき
2章から。
ドロゥプスが現れたと聞いて、やってまいりました~。

久しぶり、私の可愛いドロゥプス。
元気でしたか、ってこんなに沢山!?

あなたの可愛さに胸を射抜かれた日、あなたは私の宿敵になりました。
その愛らしさはどんな狂暴なモンスターよりも恐ろしいわ。
ふふ、このお花が欲しいのかな?

お花より、私とダンスしましょう!
ディアンドルの裾をもって、歌唱をしながら歌います。
明るく楽しいワルツにしましょう。
愛用の武器であるマスケット銃をバトントワリングのように回して。

踊りに合わせて、UC発動。
高速早打ちで、ドロゥプスに気付かれないよう。
歌いながら、銃をクルクルと回して。

今度は、オブリビオンになる前に会いましょうね。



 今度は、魔法の花が咲く夜の廃城。
 そこに現れると、そう耳にしたから。
「ドロゥプスが現れたと聞いて、やってまいりました~」
 足を向けないわけがないのは、小宮・あき(人間の聖者・f03848)。
 そして、ぷにぷにボディをぷるんとさせるドロゥプスたちに声を掛ける。
「久しぶり、私の可愛いドロゥプス。元気でしたか、ってこんなに沢山!?」
 何だかめっちゃめちゃいっぱいいる彼ら(?)に。
 けれど、やはりドロゥプスの可愛さは今日も健在。
 そう――思えば、あの日。
「あなたの可愛さに胸を射抜かれた日、あなたは私の宿敵になりました」
 ある意味運命で結ばれた、あきとドロゥプスたち。
 だから、あきはよく知っているのだ。
 眼前で無邪気にぷるぷるしているドロゥプスたちのことを。
 ……その愛らしさはどんな狂暴なモンスターよりも恐ろしいわ、って。
 可愛いが過ぎるのは、そう、恐ろしいのである!
 そしてそんな可愛いすぎる宿敵が、強請るようにぽよぽよ跳んでいる姿を見て。
「ふふ、このお花が欲しいのかな?」
 そう見つけた魔法の花をそっと掲げてみせるけれど。
「お花より、私とダンスしましょう!」
 白いフリルのブラウスに、エプロンドレス。
 そんなディアンドルの裾をもって、あきは歌う。
 選んだ曲は、明るく楽しいワルツ。
 愛用の武器であるマスケット銃をバトントワリングのようにくるりくるりと楽し気に回して。
 警戒にステップを踏みながら、踊りに合わせて発動するのは――まさにあの時したような、ひとめぼれ。
 愛を乗せた高速早打ちで、ドロゥプスたちに気付かれないように。
 歌いながら銃をクルクルと華麗に回して、その心を射抜くかのように、あきは引き金をひいていく。
 ――今度は、オブリビオンになる前に会いましょうね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

五百崎・零
(戦闘中はハイテンション…なのですが)
ひゃははは、待ちに待った戦闘だぜ!!
オブリビオンどもめ覚悟しやがれ!!
……ってなんだぁ、ありゃ。

ぷにぽよドロゥプスに目をぱちくり。
おおよそ敵意を感じないオブリビオンの出現に困惑。
戦闘モードも思わず解除。
普段のモードに。

…あー、うん。どうしようこれ。
なんか、気が抜けた。
とりあえず触ってみようか。
ぷにぷにしてる。……可愛いな。
ぽよぽよの手触りに我を忘れてつんつん、ぷにぷに・
……って、こんなことしてる場合じゃない!
悪いけどオブリビオンなんだから、倒させてもらうよ。ここでずっとぷにぷにして死にたくないし。
ドロゥプスめがけて銃を発射。



 今までは、ちょっとドキドキ、そうっと廃城を探索していたけれど。
 魔法の花を見つければ、オブリビオンを誘き出すことができるのだという。
 オブリビオン、それは倒すべき敵だから。
「ひゃははは、待ちに待った戦闘だぜ!!」
 ……オブリビオンどもめ覚悟しやがれ!!
 先程までの大人しい印象はどこへやら、一気にハイになり叫ぶ、五百崎・零(デッドマンの死霊術士・f28909)だけれど。
 ――ぷるぷるっ、ぽよん。
「……ってなんだぁ、ありゃ」
 ドドドッと雪崩のように現れた敵に、思わずそう呟きを零す。
 だって――ゆるかわで、ぷにぽよなのだ。
 そんな予想外すぎたドロゥプスの群れに、思わず目をぱちくりとさせて。
 えっ? と、自分の周囲を愉快にぽよんと跳ね回る、おおよそ敵意を感じないオブリビオンの出現に困惑する零。
 刹那、先程までの戦闘狂でハイな彼はどこへやら、思わず解除される戦闘モード。
 普段モードになった零は、とりあえず南瓜色のそれらをぐるり見回して。
「……あー、うん。どうしようこれ」
 なんか、気が抜けた……そう、呟きながらも。
 とりあえず触ってみようか、って――そうっと手を伸ばし、試しに突いてみれば。
「ぷにぷにしてる。……可愛いな」
 ふにっと弾力のある、ぽよぽよの手触り。
 同時に、ぷるるんと身体を震わせる仕草も、何だか可愛くて。
 我を忘れて、つんつん、ぷにぷに。
 そして暫く、ぷにぽよ感触を何気に楽しんでいた零だけど。
「……って、こんなことしてる場合じゃない!」
 ハッと我に返り、此処に赴いた目的を、ようやく思い出す。
 いくら可愛い南瓜お化けさんでも、そういえば、このぷにぽよはオブリビオンなのだ。
「悪いけどオブリビオンなんだから、倒させてもらうよ」
 確かに、ぷにぽよなドロゥプスは、触り心地も良いし可愛いのだけれど。
 零は『アイン』を構え、敵の群れ目掛けて引き金を引く。
 ――ここでずっとぷにぷにして死にたくないし、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノイシュ・ユコスティア
引き続きイヴン(f29503)と2人で参加します。

スライム大好き猟兵。
「わぁぁあ!ドロゥプスの大群だぁ!」
感動。
触りたくて雪崩の中に飛び込む。
「ちょっと痛い。でも気持ちいい!」

1体をもふもふ(押したり、びょ~んと伸ばしてみたり)しながら
1体を枕にしてごろんとする。
もう、この感触がたまらない!
敵のスマイル攻撃を受けたら抗うことなく眠る。

起こされて「うわぁ~僕のドロゥプス、取らないでよ~。」
イヴンの満面の笑み…!
笑いそうになるのをどうにかこらえる。
彼には、スライムの魅力を熱く語る。(早口でオタクっぽい)

「わかった、わかったよぉ~。戦う~。」
ロングボウを構え、ユーベルコードでさくっと行こう。


イヴン・バーガンディ
ノイシュ(f12684)と参加

なぜこれ程の数の敵が…
いくら雑魚オブリビオンの代表格とはいえ、油断して痛手を食らうのは戦士の恥だ

ノイシュが埋もれた?
…いや、自分から飛び込んでいったように見えたが気のせいか

彼を救出するために、剣を振るい敵の集団を蹴散らす
ノイシュの体に乗っているものも同様、持ち上げて投げ捨てる

敵からSPDで攻撃され、ついうっかり魅了されてしまう
…ノイシュには内緒だ

そのにやけた顔のまま、いつものトーンで静かにノイシュに説教
「ノイシュ…歳、いくつだ」
「話を聞いていないな?」
怒ってはいない

さて、もうひと仕事…
ノイシュと協力して手早く敵を倒していこうか

ユーベルコードはもしもの時の為



 かわいいお化けの妄想をしては、むふふぅん、と笑った甲斐があって。
 無事に魔法の花を見つけることに成功した、ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)であったが。
 刹那、地響きと共に現れたのは――。
「わぁぁあ! ドロゥプスの大群だぁ!」
 そう、雪崩のように押し寄せ現れた、ぷるんぷるんしたドロゥプスの群れ!
 いや……聞こえたノイシュが上げた驚きの声には、嬉々とした響きが何だか滲んでいる様な気がしたが。
「なぜこれ程の数の敵が……」
 イヴン・バーガンディ(ダンピールのブレイズキャリバー・f29503)は現れたドロゥプスの大群へと目を遣り、その数に思わず呟きを落とすも。
 確かにぷるぷるしているその見目は可愛らしいかもしれないし、スライム型のモンスターといえば雑魚オブリビオンの代表格とはいえ。
 生真面目な元傭兵は、あくまで理性的で冷静さを欠かない。
 油断して痛手を食らうのは戦士の恥だ……そう敵を迎え撃つべく、きりりと気を引き締める。
 だが――その時だった。
「ノイシュが埋もれた?」
 ふと視界に入ったのは、南瓜色の雪崩に埋もれてしまったノイシュの姿!?
「ちょっと痛い。でも気持ちいい!」
「……いや、自分から飛び込んでいったように見えたが気のせいか」
 ちらり垣間見えるその表情は、何だかすごく活き活き嬉しそうで。
 感動で瞳がキラキラしている気もするが……きっと多分、気のせい。
 そんな敵の群れに張り切ってダイブした……いえ、呑み込まれてしまったノイシュは。
 ――もふもふ、ふにふに、びょ~ん。
 そう、抱えたドロゥプス1体の感触を楽しみつつも。
 さらなる1体を枕にして、ごろん。
「もう、この感触がたまらない!」
 ぱちりとキュートなスマイルを向けられれば、抗うことなく健やかに、すやぁ。 
 そう……ノイシュは、スライム大好き猟兵なのである。
 そして、そんなすやすや寝ている弟分を救出するべく、握る剣を振るい敵の集団を蹴散らして。
 敵襲によって眠ってしまったノイシュを揺り起こすけれど。
「うわぁ~僕のドロゥプス、取らないでよ~」
 体に乗っているドロゥプスをひょいっと持ち上げ、ぽいっと投げ捨てたイヴンに抗議するノイシュ。
 けれど刹那、笑いそうになるのをどうにかこらえる。
(「イヴンの満面の笑み……!」)
 本人は、ノイシュには内緒だと、隠しているつもりのようであるが。
 ぱちりとドロゥプスに可愛くウインクされたイヴンは、ついうっかり魅了され微笑んでしまっていたのだった。
 だが、そんなにやけた顔のまま。
「ノイシュ……歳、いくつだ」
 けれどいつものトーンで静かに、イヴンはノイシュにそう説教を始めるのだけれど。
「イヴンも触ってみてよ、スライムのこの弾力と感触。それに、このフォルムに愛らしい瞳にぷるぷるした動き……たまらない!」
 興奮したような早口でオタクっぽく、スライムの魅力を熱く語るノイシュ。
 いや、そんな弟分に怒ってはいないのだが。
「話を聞いていないな?」
 ひとつ息を吐きながらも言ったイヴン。
 そんな彼の言葉に、ノイシュは肩を竦めて。
「わかった、わかったよぉ~。戦う~」
 しゃきんとロングボウを構え、ドロゥプスたちへと撃ち出していく。花火の如く拡散する光の矢を。
 イヴンも弟分と協力して手早く、ぷるぷるした敵の群れを倒すべく再び剣をふるう。
 ――さて、もうひと仕事……と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ザッフィーロ・アドラツィオーネ
【燦星宿】
確か南瓜の様な幽霊が出るのだったか?
倒せる者ならば良いのだがと沈んだ声を漏らしながらもやってきたドロゥプス南瓜の群れを見れば思わず動きを止めてしまう
あれが…あの愛らしい者達がお化けだと…!
ウインクやスマイルを投げて来る様に思わず心を射ぬかれれば足元に来た南瓜と宵を交互に視線を
…宵…連れ帰ってm…、…矢張り駄目か…
肩を落とせば碧、お前はこれらの者を見てはいかんぞ…心を掴まれては辛い思いをする故にと声を

…宵、世話ならする故連れ帰っても…と…やはり駄目なのか…
助けを求める様に碧へ視線を向けるも碧の声を聞けば渋々ながらも諦めよう
仕方がない…ダンスをしながら苦しみのない様に倒せれ…ばと思う


劉・碧
【燐星宿】

謎の地響きを聞けば、響いてくる辺りへ視線を遣ろう
おぉ…なんか南瓜色だな
しかもすごい数だ
ダンスもうまいな
ウインクやスマイルは、それはタダで貰ってもいいやつなのかい?
あぁそうだ…俺が食ってた花をやろう
ほら、美味いだろう?
なんか気付いたら鹿煎餅よろしく状態になってる気がする
恐るべし魔法の花…うん?
宵はどうした、倒さなくても襲う感じはしなさそうだが…む、そうか…
…オブリビオンだそうだ、ザッフィーロ、諦めよう
しかし花の香りのせいかやたら寄ってくるせいで愛着心が…取り敢えず一緒にダンスしてからお引取り願えば良いんじゃねぇか?
友人らの手を引っ張ってダンスの輪に誘おう


逢坂・宵
【燦星宿】
これは……確かに南瓜の幽霊ですね……
怒涛の勢いで押し寄せる南瓜色のそれにぽつりと

しかし、いくら可愛らしくてもオブリビオンです
パーティーのためにしっかり倒しますよ、碧君、ザッフィー……ロ……
案の定可愛らしい敵に心を鷲掴みされているのが約一名

そのまま放っておくと連れ帰りそうな声音にはかぶせるようにしてダメです、と
そんな捨てられた子犬みたいな顔をしてもダメです
この者たちはオブリビオンなんですよ?
世話できるんですk……じゃない、倒さないといけません
碧君からも何か言ってやってください、はっきりダメだって
ほら、碧君もこう言っていますから。ええ、一緒に楽しんで、それから名残惜しくお別れしましょう



 静かな夜の廃城に咲き誇るのは、月の光に照る魔法の花。
 ふわり漂う香りは、まるでお菓子の様に優しい甘さ。
 そんな魔法の花の香りに誘われてやって来るのだという存在、それは――。
「確か南瓜の様な幽霊が出るのだったか?」
 見つけた魔法の花を見遣りながら、そう言ったザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)であるが。
 そっと周囲を見回しながらも沈んだ声を漏らす……倒せる者ならば良いのだが、と。
 倒せると分かっているオブリビオンならばともかく、実体のない幽霊は……。
 いや、何気にそんな幽霊さんと先程まで交流していただなんてこと、彼は知らない。知らないで幸せなことは世の中に沢山あるから、きっと。
 そして得体が知れぬウワサの南瓜のお化けさんとやらの出現を、どこか不安気ながらも待ち構えていたザッフィーロであったが。
 ――ゴゴ、ゴゴゴゴ……ぽよんぽよっ。
 何処からともなく鳴った地響きとともに現れた大群は……ぷにぷにのぽよぽよ。
 そんな南瓜色をしたぷるぷるの雪崩に、ザッフィーロは思わずピタリと動きを止めてしまう。
「あれが……あの愛らしい者達がお化けだと……!」
 何だか可愛らしい、ぷにぷになお化けたちの姿に。
 そんな、違う意味で震えているかれの隣で。
「これは……確かに南瓜の幽霊ですね……」
 怒涛の勢いで押し寄せる南瓜色のソレらにぽつりと声を落とすのは、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)。
 劉・碧(夜来香・f11172)も謎の地響きを聞けば、響いてくる辺りへと視線を遣って。
「おぉ……なんか南瓜色だな。しかもすごい数だ」
 ひたすら南瓜色をしたぷにぷにの群れをじっと見つめ、続ける。
 ダンスもうまいな、と……ふにふに踊り出した南瓜のお化けことドロゥプスたちに。
 けれども、そんな可愛らしくダンスを踊ってみせても。
「しかし、いくら可愛らしくてもオブリビオンです」
 宵は飛び跳ね踊るドロゥプスたちを前に、やるべき事を違えない。
 そして、共に赴いたふたりへと、視線と言葉を向ければ――。
「パーティーのためにしっかり倒しますよ、碧君、ザッフィー……ロ……」
 案の定、可愛らしくぷにぷにしている敵に、心を鷲掴みされているのが約一名。
 そんなかれへとちらり、星瞬く深宵の瞳を向けてみれば。
 投げて来るウインクやスマイルにきゅん、思わずドロゥプスたちに心を射ぬかれ呟きながらも。
「……宵…連れ帰っても……、……矢張り駄目か……」
 ぽよんと足元に来た南瓜お化けと宵へと、交互に銀の視線を向けるザッフィーロ。
 けれど、この可愛い大群は敵。そんな現実にガクリと肩を落とせば。
「お前はこれらの者を見てはいかんぞ……」
 ……心を掴まれては辛い思いをする故に、と。
 こんな今の苦しい思いを碧にはさせぬようにと、ザッフィーロは声を掛けて。
 碧はそんな言葉を聞きつつもぷるぷるの群れを見て、首をふと傾ける。
「ウインクやスマイルは、それはタダで貰ってもいいやつなのかい?」
 タダではあるけれど、身動きできなくなったり眠ってしまったりします。
 それから碧は、何だかぽよぽよと寄って来るドロゥプスたちの様子に気が付いて。
「あぁそうだ……俺が食ってた花をやろう。ほら、美味いだろう?」
 手にしていた魔法の花を差し出せば、さらに次のドロゥプスがお強請りに。
「なんか気付いたら鹿煎餅よろしく状態になってる気がする」
 恐るべし魔法の花……碧はあっと言う間に染まった一面の南瓜色に、思わずそう呟く。
 いや……連れて帰る事ができないということは、先程ザッフィーロ自身が口にしたことなのだが。
「……宵、世話ならする故連れ帰っても……」
「ダメです」
 ちょっと頑張ってもう一度言ってみたかれの言葉にかぶせるようにに、はっきりと言い放つ宵。
 その声色が、そのまま放っておくと南瓜お化けを連れ帰りそうだから。
 そして自分をちらりともう一度見たかれに、釘を刺しておく。
「そんな捨てられた子犬みたいな顔をしてもダメです。この者たちはオブリビオンなんですよ?」
「……やはり駄目なのか……」
「世話できるんですか……じゃない、倒さないといけません」
 子犬を拾ってきた子供に言って聞かせる母親よろしく、そう宵は言ってから。
「碧君からも何か言ってやってください、はっきりダメだって」
 まだ未練がありそうなかれから、碧へと視線を移す。
「……うん? 倒さなくても襲う感じはしなさそうだが……む、そうか……」
 碧は何気にドロゥプスに囲まれながらも、そう口にするけれど。
 宵の言葉に頷いてから、助けを求める様に自分に視線を向けるザッフィーロの肩をぽむりと叩き紡ぐ。
「……オブリビオンだそうだ、ザッフィーロ、諦めよう」
「ほら、碧君もこう言っていますから」
 そんなふたりの言葉に、ようやく渋々ながらも諦めるザッフィーロ。
 碧も何気に、持っている魔法の花の香りのせいか寄ってくるドロゥプスたちに、ちょっぴり愛着心が湧いているのも事実で。
「……取り敢えず一緒にダンスしてからお引取り願えば良いんじゃねぇか?」
 ぷるんぷるんと身体を揺らして可愛く踊る南瓜お化けと一緒に、暫しダンスすることを提案して。
 その手を引っ張って友人らを誘う。南瓜お化けたちの愉快なダンスの輪に。
「仕方がない……ダンスをしながら苦しみのない様に倒せれ……ばと思う」
 しょんぼりしていたザッフィーロも手を引かれるまま、ダンスに加わりつつそう頷いて。
「ええ、一緒に楽しんで、それから名残惜しくお別れしましょう」
 宵もかれを宥める様に、星空の如き瞳を細めながらも。
 最後は、やはり倒さなければいけないけれど。
 名残惜しいけれど楽しいひとときをふたりやお化けたちと暫し楽しむべく、ダンスの誘いに乗るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユーディット・ウォーカー
ふふ……お主ら、ぽよんぽよんではないか!
もっと怖くてぎゃおーって感じのやつを想像しておったのに……
お主たちにはがっかりじゃ!

じゃが……その可愛さ、それもまた一流の武器といえよう!
なので……全力で応えよう!

具体的にはさんざんぽよんぽよんするし一緒に踊るしすやぁもする!
ゆべこも使うが……まあぽよんとするの(攻撃)を逃れえぬぽよんぽよんにしてしまうくらいじゃの。
“Encore"も呼ぶが搭乗はせんでぽよんぽよんを楽しませよう。
うむ、良い表情をしているのう。(他人が傍から見ても分からない模様)

血みどろすぷらったは今日はお休みじゃっ

遊び終えたらさよならをせねばならぬ
我は目的を忘れぬ冷酷な西洋妖怪じゃからの



 薄暗くて良い雰囲気漂う夜の廃城の中、軽い足取りでお化けを探している最中。
 魔法の花を見つけた、ユーディット・ウォーカー(デイライトウォーカー・f30097)。
 そして、その花に誘われるように現れたのは――待望の、お化けの群れ!?
「ふふ……お主ら、ぽよんぽよんではないか!」
 ぷにぷにでぽよんぽよんしている、ドロゥプスの大群であった。
 眼前には、ウワサのお化けたち。
 けれどユーディットは、ふるふると首を振って口を開く。
「もっと怖くてぎゃおーって感じのやつを想像しておったのに……お主たちにはがっかりじゃ!」
 いかにも何かが出そうな廃城にいるお化けと言えば、ひゅーどろどろでぎゃおーっという感じの、すごい怖い存在をわくわく思い浮かべていたのに。
 目の前のそれは、ぷるんぷるんと何だか愛らしい。
 けれどユーディットは、そうぽよぽよしているドロゥプスたちへと颯爽と言い放つ。
「じゃが……その可愛さ、それもまた一流の武器といえよう!」
 ――なので……全力で応えよう! と。
 ぎゃおーっというようなお化けではなかったけれど。
 その可愛さだって、立派な武器。
 なのでユーディットも、そんな可愛いを武器にするドロゥプスたちに対して。
 ……ぽよんぽよん。
 ……ふりふり、ぷるんぷるんっ。
 ……すやぁっ。
 さんざんぽよんぽよんするし、一緒に踊るし、すやぁもします。ええ、全力で!
 そして刹那発動させるのは……踊って歌ってさあ、もう一度――“Encore”!
「まあぽよんとするのを逃れえぬぽよんぽよんにしてしまうくらいじゃの」
 勿論“Encore"も呼ぶけれど搭乗はせずに、ぽよんぽよんを楽しませるユーディット。
 それからそんな“Encore"を見上げ、満足気にひとつ頷く。
「うむ、良い表情をしているのう」
 他人が傍から見ても、分からないけれど。
 ――血みどろすぷらったは今日はお休みじゃっ。
 今夜はドロゥプスたちや“Encore"と、ぽよんぽよん、ぷるぷる楽しみます!
 とはいえ、存分に遊び終われば。
「我は目的を忘れぬ冷酷な西洋妖怪じゃからの」
 猟兵として――そろそろオブリビオンとは、さよならの時間。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日東寺・有頂
【金猫】

ホッ
どがんホラーな敵しゃん出てくるか思えば
みじょか(可愛い)やなか〜〜〜!
オイもプリンプリンは好きばいネ 
いっちょ前にバチコンウィンクかましてきとー
悪いねえ 俺には既に蜜色でプリプリ怒りんぼの可愛い奴がいるからさ…(チラ)ドロゥプスみじょか!

あれま 亮ずきんとロキ狼ったら何やら踊り始めたばい
ほ〜う雰囲気でとーやん
・・オトコが廃る?
しょんなかね〜俺達もやるか!
こそばゆかやが、狐メイドの手ばとってな
シャルウィーなんちゃらよ狐姫イドしゃん

あいつらなんやニヤニヤしとらんか?
俺達がギクシャクしとーけん
よし オラッと夕辺ん腰ば持ち上げてクルクル
執事とメイドで城ん主役ば乗っ取ったるけんね!


佐々・夕辺
【金猫】

あら、随分と可愛い洪水がやってきたわ
ウインクしてる子もいる
…って、プリプリ怒りんぼって誰の事よ!? もう!

とかいっていたらいつの間にか囲まれていて
ぷよぷよ踊りだすドロゥプス
え? 一緒に踊ろうって?
そんな、で、出来ないわ…!ダンスなんて…!
亮さんまで一緒にはやしたてるから
思わず「貴方たちも踊るならね!」なんて返してしまって

ほ、本当に踊るとは思わないじゃない……!
ロキと亮さんがくるくる踊る様を見ていたら、つと取られる手
言葉を全部飲み込んでしまった
だって有頂、王子様みたいなんだもの

亮さんたちみたいに巧くは踊れないけど
…うふふ なんだか楽しく…わあ!?
ちょっと、急に持ち上げないで!


天音・亮
【金猫】

はわぁ~~!
かわいい!ぷにぷに~!
うぐっ何今のウインク…!
…連れて帰りたくなっちゃう

囲まれてる有頂と夕辺ちゃん見れば
ドロゥプス達と一緒にやいのやいの
二人のダンス見たい見たーい!

え?私たちが先に踊らないとやらない?
夕辺ちゃんは恥ずかしがり屋さんだな~
ふふ、いいよ
じゃあロキ手伝って!

なんて手を取り
上手くリードしてステップ、ターン
跳ねるドロゥプスも一緒に巻き込んで決めポーズ!
ふふ、どう?ほぉら有頂!
ここで行かなきゃ男が廃るぞ!

踊る二人と跳ねるドロゥプス達を見ながら
こそりロキに聞いてみる
さみしい?うれしい?

返事を聞けば
そっか
それだけ言って笑顔でまた手を取ろう
ほら、みんなで一緒にダンスをしよう


ロキ・バロックヒート
【金猫】

わぁ~ぷにぷに可愛い
ウィンク可愛い食べたい
あっちこっち跳ねるのダンスみたいだね

そうそう
執事くんとメイドちゃんが踊るの見たいなぁ
えー俺様たちが踊ったら踊る?
夕ちゃんてば我儘だなーしょうがないなーいいよ
答えてる内に狼男は赤ずきんに手を取られて
ドロゥプスたちの間をくるくるターン
きれいにリードされたくせ
ほらほら踊ったよ
有頂くんの良いとこ見て見たーいなんて

なーに?亮ちゃん
きょとんとしてから
ふふ、そうだねぇ
ないしょかな、って口元に人差し指
二人を見て楽し気に悪戯気に笑って

取られた手をひょいと引く
今度はこちらがリードしようかな
実はダンスは好きなんだ

そうだね主役の二人もその気になったし
皆で一緒に踊ろうよ



 きゃあきゃあ賑やかに、黒いドレスとか何とか色々な事がありながらも。
 見つけた魔法の花がふわり、お菓子の様な甘い匂いを漂わせれば。
「……!?」
 刹那、ゴゴゴゴ……と地鳴りがしたかと思うと。
 目の前をあっという間に染めたのは、南瓜色の雪崩!?
 その正体は、やはりウワサの南瓜お化けさん……?
「あら、随分と可愛い洪水がやってきたわ」
「はわぁ~~! かわいい! ぷにぷに~!」
 いえ、佐々・夕辺(凍梅・f00514)や天音・亮(手をのばそう・f26138)が言う様に、可愛くてぷにぷになドロゥプスの大群!
 そして、ぽよぽよ、ぱちりっ。
「……ウインクしてる子もいる」
「うぐっ何今のウインク……!」
 ……連れて帰りたくなっちゃう、なんて。
 思わず動けなくなってしまうほどの、あざとくてキュートなウインクを放ってくる子も。
 そんなふたりと一緒に、ドロゥプスたちをじーっと見つめて。
「わぁ~ぷにぷに可愛い。ウィンク可愛い食べたい」
 食べたいほどの可愛さ……!?
 ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)は、そんな食べたくなるほど可愛いかもしれない大群の動きを見て、こう続ける。
「あっちこっち跳ねるのダンスみたいだね」
 そんなロキの声を聞きながらも。
 何気にホッと胸を撫でおろすのは、日東寺・有頂(手放し・f22060)。
「どがんホラーな敵しゃん出てくるか思えば、みじょかやなか〜〜〜!」
 雰囲気たっぷりな廃城の雰囲気はいかにも、身の毛もよだつような敵が出てきそうではあったけれど。
 出てきたのは、ゆるかわぷるぷるな南瓜お化けさん。
 黒のドレスとか着ていないし、これなら大丈夫!?
 いや、むしろ。
「オイもプリンプリンは好きばいネ。いっちょ前にバチコンウィンクかましてきとー」
 プリンプリンは好いとるばい!
 けれど、いくらプリンプリンでも可愛いウインクかまされても。
 有頂はチラと、すぐ隣に在る彼女の姿を見つつ続ける。
「悪いねえ、俺には既に蜜色でプリプリ怒りんぼの可愛い奴がいるからさ……」
「……って、プリプリ怒りんぼって誰の事よ!? もう!」
「ドロゥプスみじょか!」
 プリプリそう声を上げた夕辺に、有頂がそう笑って誤魔化していれば。
 いつの間にか、ぽよんと南瓜色に囲まれていて。
「え? 一緒に踊ろうって?」
 ぷよぷよ踊りだすドロゥプスたち。
 そんなダンスのお誘いに、夕辺はふるふると首を横に振るけれど。
「二人のダンス見たい見たーい!」
「そうそう、執事くんとメイドちゃんが踊るの見たいなぁ」
 ぷにぷに囲まれている有頂と夕辺を、ドロゥプス達と一緒にやいのやいの。
 すかさず囃し立てる亮とロキ。
 そうふたりに言われれば、何だか断れないから。
「貴方たちも踊るならね!」
 思わず口にし返してしまった言の葉。
 勿論、それを聞き逃す亮やロキではありません。
「え? 私たちが先に踊らないとやらない? 夕辺ちゃんは恥ずかしがり屋さんだな~」
「えー俺様たちが踊ったら踊る? 夕ちゃんてば我儘だなーしょうがないなーいいよ」
 そして、ロキがそう答えているうちに。
「ふふ、いいよ。じゃあロキ手伝って!」
 狼男のその手を取って引くのは、肝の据わった赤ずきん。
 それから、くるりくるくる、亮のきれいなリードでステップ、ターン!
「ほ〜う雰囲気でとーやん」
 有頂はぽよぽよ跳ねるドロゥプス達と共に何やら踊り始めたふたりに、瞳をぱちくりさせつつも口にして。
「ほらほら踊ったよ。有頂くんの良いとこ見て見たーいなんて」
「ふふ、どう? ほぉら有頂! ここで行かなきゃ男が廃るぞ!」
 ぽよんと跳ねるドロゥプスも一緒に巻き込んで、びしっと決めポーズ!
 そんな亮とロキのふたりに、そう言われれば。
「ほ、本当に踊るとは思わないじゃない……!」
「……オトコが廃る?」
 ――しょんなかね〜俺達もやるか!
 そして、こそばゆか~と心の中で思いながらも。
 思いがけず踊り切ったふたりにおたおた慌てる狐メイドの手を、そっと取る執事。
「シャルウィーなんちゃらよ狐姫イドしゃん」
 そう両手を合わせれば、すぐ傍には自分の姿だけを映す琥珀色の瞳。
 だから、プリプリなんてできなくて……言葉を全部飲み込んでしまった。
(「だって有頂、王子様みたいなんだもの」)
 そんな夕辺をリードし踊りながらも、有頂は自分達を微笑まし気に見つめるふたりをちらり見遣って。
(「あいつらなんやニヤニヤしとらんか? 俺達がギクシャクしとーけん」)
 刹那――よし、と。こくり頷いた、瞬間。
「……うふふ、なんだか楽しく……わあ!?」
 オラッと夕辺の腰を持ち上げた有頂は、彼女をクルクル!
「ちょっと、急に持ち上げないで!」
「執事とメイドで城ん主役ば乗っ取ったるけんね!」
 そんな、きゃあきゃあ踊るふたりや跳ねるドロゥプス達の様子を見守りながらも。
 亮はこそり、ねぇロキ、と声を掛けてみて。
「なーに? 亮ちゃん」
 そうふと再び自分に向いた密彩に訊いてみる。
 ――さみしい? うれしい? って。
 ロキは向けられたその声に、一瞬きょとんとしてから。
「ふふ、そうだねぇ」
 口元に人差し指を添えて答える――ないしょかな、って。
 二人を見て楽し気に……悪戯気に、笑って。
「そっか」
 亮はそれだけ返して、笑顔でまた彼のその手を取るけれど。
「今度はこちらがリードしようかな」
 ……実はダンスは好きなんだ。
 そう、取られた手をひょいと引くロキ。やっぱり、悪戯っぽく笑みながら。
 そんなロキに、亮もふふっと笑み返して。
「ほら、みんなで一緒にダンスをしよう」
「そうだね主役の二人もその気になったし」
 今度はロキのリードでくるりくるり、再び軽快にステップを踏み始める。
 初々しくて微笑ましいふたりも、ぷにぷに可愛いドロゥプス達も――皆で一緒に踊ろうよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宵鍔・千鶴
【nyx】

飛び出す群れをじっと見詰めて
南瓜色のそれらと対峙する
つんつん、してみたらぷにぷに柔らかくて
困った。癖になりそう
思わずびろーんと伸ばしたり潰したり
無邪気に遊ぼ
抱えて刻の方へずいっと差出し
刻、みてみて、南瓜お化けー。
(ばちこーん☆とウインクが飛ぶ)

ニーナの楽しそうな歌が聴こえる
リズムに乗って倣うように口遊みながら
踊りは社交のやつしか分からないけど
菫、踊るなら一緒するよってお手を拝借
エスコートはお任せを

踊り跳ねる南瓜お化けを踏まないように
即興で踊りを披露してみようか
パーティー本番に向けての準備運動を

楽しく動いて飽きたらおしまい
スマイルに笑顔を返してさくっと刀の鞘で叩こう


君影・菫
【nyx】
なあに、南瓜色の可愛らしいのが沢山やないの
みんな見てたらうちも好奇心に勝てへん
つんつん、つんつん
はら、案外伸びるねえ
ふふ、たーのし
刻ーこっちからもぽよよんあたっくやよ
ぷにぷにをぽーんて

ふとニーナの歌が聞こえるから
ちぃと一緒につられて口遊む
そやね、楽しまな勿体ないんよ
ねー?てニーナと顔を合わせ楽しいの花を一輪また咲かす
ふわり楽しい心地でステップを踏み始めたら
はら、ちぃ一緒してくれるの?
――ほんならうちをエスコートして、おとーさん
伸ばした手、動きは倣うように
からころ楽しげな音を響かせ
南瓜色のキミたちも踊ろ、遊ぼ
踏まんよう気いつけて

パーティ前に温まったかなあ
ほんなら沢山の菫色で送ってあげよ


ニーナ・アーベントロート
【nyx】
どんなに可愛いとはいえ相手はオブリビオン
油断は禁物…だけど
最初に手を伸ばしてぷにぷにし始めた千鶴くんにつられて
堪らず指先でつんつん、ぽよぽよ
まるで子猫の肉球…いや弟(赤ちゃん時代)のほっぺかなぁ

リズミカルに跳ねる姿を見てたら
なんか歌いたくなってきちゃった
こういう時は楽しまなきゃ損だよ
一緒に口遊み始めた菫さんと「ねー」って顔を見合わせる
大丈夫だよ刻さん
どんなに可愛くばちこーん☆されても
あたしが歌で治しちゃうから

ふたりの舞う姿、またひとつ重なる声
ずーっとこうしていたいけど
疲れて喉が枯れちゃう前に終わらなきゃ

回復支援はお任せあれ!
だから、南瓜色の子達を送るのは
あたしのぶんまで全力でお願いね


飛白・刻
【nyx】

地響きに警戒強めるもそれは一瞬
危険度を感じさせぬ群れが迫りくる

皆遠慮なくつつき伸ばすこと
此方に南瓜お化けを向けられたと思えば
ばちこーんとあたっくのサイド攻撃
かわいい思えば負け
仲間に攻撃させるとはなんとも卑怯
(千鶴が主犯な気もするが)
…俗に言う一回休みとやらか?
間もなくニーナの歌で動けるようになるのだけれども

合わせ菫と千鶴の声が重なり
これは洋の舞が合いそうだと
歌う姫らにエスコートの紳士だろうか
三人と南瓜お化けを見遣りて気は緩むまま
いつしか見様見真似に声を乗せ合わせ
洋の舞は余り知らぬが跳ねるそれらも
気にしてはいないか

まあ楽しかったこともある
見つめるそれらに
加減はしてやろうと扇子で叩くまで



 ――張り巡らされた罠を潜り抜け、魔法の花を手に入れた我々は、遂に夜の古城に巣食う魔物たちといざ、対峙する時を迎えるのだった……その運命やいかに。

 ニーナ・アーベントロート(埋火・f03448)が、再びそんな語り部役を担った刹那。
 ……ゴゴゴ、ゴゴゴゴォッ。
 飛白・刻(if・f06028)は突如聞こえ始めた地響きに警戒強めるも、それは一瞬のことで。
 ――ぽよっ、ぽよよんっ。
 ぷるんっと飛び出してきた南瓜色の群れを、じっと見詰めて。
 それらと果敢に対峙するのは宵鍔・千鶴(nyx・f00683)。
 そうっと指を伸ばして……つんつん。
 そうしてみたら、ぷにぷに柔らかくて。
「困った。癖になりそう」
 がしっと両手で持ち上げた南瓜色のそれ――ドロゥプスを、思わずびろーんと伸ばしたりふにゃり潰したり。
 ……無邪気に遊ぼ、なんて、ぷにぷにびろーん。
「なあに、南瓜色の可愛らしいのが沢山やないの」
「どんなに可愛いとはいえ相手はオブリビオン。油断は禁物……だけど」
 そんな千鶴の様子を見ていたら、好奇心に勝てるわけもなく。
「はら、案外伸びるねえ。ふふ、たーのし」
 君影・菫(ゆびさき・f14101)も千鶴と同じ様に、ドロゥプスへとその手を伸ばしてみて。
 ――つんつん、つんつん、びろーん。
 勿論ニーナも堪らずに、指先でつんつん、ぽよぽよ。
 これに似た、突き甲斐のあるぷにぷに感触を、知っている気がする。
「まるで子猫の肉球……いや弟のほっぺかなぁ」
 そう、弟のほっぺ。もちふわな赤ちゃん時代の。
 一瞬警戒はしたけれど、迫り現れたのは、危険度を感じさせぬぷにぷにな群れ。
 ……皆遠慮なくつつき伸ばすこと。
 刻は、無邪気につんつん、ぷにぷに、びろーんとするその様を見守っていたけれど。
「刻、みてみて、南瓜お化けー」
 刹那、ずいっと千鶴が差出してきたそれと、ふと目が合えば。
 ――ばちこーん☆
 円らな瞳から飛んでくるのは、きゅるるんウインク!
 いや、それだけではない。
「刻ーこっちからもぽよよんあたっくやよ」
 菫が向けたぷにぷにが、ぽーん!
「……仲間に攻撃させるとはなんとも卑怯」
 ――かわいい思えば負け。
 けれどやはりかわいいには違いないし。いや、これって、千鶴が主犯な気も……?
 刻は、仲間から向けられた敵の、ばちこーん、ぷにぷにぽーん! な猛攻を受けて。
「……俗に言う一回休みとやらか?」
 ええ、動けなくなりました!
 けれど、それも少しの間だけのこと。
 ぽよぽよ、ぽよーんっと、リズミカルに跳ねるドロゥプスたちの姿を見ていたら。
「なんか歌いたくなってきちゃった」
 ニーナが口遊み始めるのは『Walpurgisnacht』――時の移り変わりを祝うお祭り騒ぎのような歌。
「こういう時は楽しまなきゃ損だよ」
「そやね、楽しまな勿体ないんよ」
 一緒に口遊み始めたニーナと菫は、ねー、って。
 そうふたり顔を見合わせれば……また満開に咲く、楽しいの花。
 聴こえるニーナの楽しそうな歌に、千鶴もまたリズムに乗って倣う様に声を重ねて。
 踊りは、社交のやつしか分からないけれど。
「菫、踊るなら一緒するよ」
 ふわり楽しい心地でステップを踏み始めた姫の、お手を拝借。
 エスコートはお任せを、なんて笑む千鶴に菫は瞳を瞬かせてから。
「はら、ちぃ一緒してくれるの?」
 ――ほんならうちをエスコートして、おとーさん。
 そう伸ばした手が繋がって。倣うように動けば響く、からころ楽しげな音。
 いや、楽しむのは自分達だけではなくて。
「南瓜色のキミたちも踊ろ、遊ぼ」
 ……踏まんよう気いつけて、と。
 そう上手にステップ踏んでは、ぽよぽよ南瓜お化けたちとも一緒にダンス。
 千鶴も、愉快に踊り跳ねる南瓜お化けたちを踏まないように……即興で踊りを披露してみようか、なんて。
 パーティー本番に向けての、楽しい準備運動を。
 そんな夜の廃城に響くニーナの楽し気な歌声に、重なる菫と千鶴の声。
 これは洋の舞が合いそうだと、刻はそう耳を傾ければ。
 ――歌う姫らにエスコートの紳士だろうか。
 そう、歌い踊る三人と南瓜お化けを見遣り、けれど気は緩むままの刻に。
「大丈夫だよ刻さん。どんなに可愛くばちこーん☆ されても、あたしが歌で治しちゃうから」
 ニーナは歌いながらもそう、ばちこーんとドロゥプスたちに負けないウインクを。
 そして、いつしかそんな皆の見様見真似でまたひとつ、重ねる声。
 刻はくるり踊るその姿を見つめつつ、ぽよぽよ揺れるそれらに目を向けて。
(「洋の舞は余り知らぬが、跳ねるそれらも気にしてはいないか」)
 そうそっと、揺れる数多の橙を映す藍のいろを細める。
 ふたりの舞う姿、またひとつ自分の歌と重なる声。
 みんなで一緒に歌って踊る、楽しい時間。
 ――けれど。
(「ずーっとこうしていたいけど……疲れて喉が枯れちゃう前に終わらなきゃ」)
 だからニーナは、一等明るい声で皆に託す。
「回復支援はお任せあれ! だから、南瓜色の子達を送るのは、あたしのぶんまで全力でお願いね」
 可愛いスマイルもウインクも、ニーナの歌が聴こえれば負けないくらいの笑顔を返せるから。
 千鶴はさくっと刀の鞘で、南瓜お化けをぽかりと叩いて。
 菫も、還すべき場所へと愉快なお化けたちを導く。
「パーティ前に温まったかなあ」
 ……ほんなら沢山の菫色で送ってあげよ、って。
 刻も手にした扇子をはらり花開かせれば。重なるは、静謐に揺らぐ鈴花としゃらり鳴る鎖音。
 然すれば、見つめるそれらを扇子で叩くまで。
 加減はしてやろうと――まあ楽しかったこともある、なんて心に思いながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朱赫七・カムイ
⛩迎櫻

皆で見つけたからかな
魔法の花もいっとう美しく見えるよ


サヨ、あれは何?
初めて見る生き物だね
…ぷにぷにしていて、お菓子のようだ
可愛い…美味しいのかな?

湧き上がった好奇心に一口、橙を齧ろうとすれば、代わりに広がるのは甘やかなチョコレート
きみのつくった甘やかな花の

噫、サヨの作ったこちらの方が美味しいね
親友からの供物に喜ばぬわけがない

トキジ、ぶつからないようにね
痛くはなさそうだけど弾力がありそうだからね
そなたが弾け飛んでしまわないか心配だ
チオリは座るの?
其れは…私も座ってみたいかもしれないな
リルが歌って、増えたヨルに吃驚する

踊ったことは無いけれど…神楽を思い出しながら
見よう見まね
こんな感じかい?


リル・ルリ
🐟迎櫻

十雉のおまじないのお陰でもう、怖くないんだから!
きらきらしたお花綺麗だね

何か音がする…わぁ!ぷにがたくさんきたよ!
流されそうになり、ちょんと櫻宵に掴まる
カムイ、ぷにを食べたいの?
……ぜりい、みたい
あ!櫻のちょこいいな!ぷにより美味しいよ

元気よいけどきっと十雉ならすぐに捕まえられそうだよ
触り心地はよいのかななんて好奇心が擽られる
千織が座るなら僕は寝っ転がってみたいな
ぷにのお布団だよ!
ふふりと笑って歌う「ヨルの歌」
沢山のヨルとぷにで踊るんだ!
そしたらもっと賑やかで楽しいよ

差し伸べられた手をとりくるり、僕も歌い踊る
さぁ、カムイ、千織、十雉もおいで!

南瓜色のだんすぱて、
最後はきっと橙の桜が舞う


橙樹・千織
🐱迎櫻

素敵なお花ですねぇ
色合いも不思議…

なんだかこれもまた不思議な音が…はわ!?
南瓜、ではないのですねぇ…
流されないよう気をつけて、ぷにぷにのドロゥプスを眺め

え?これ食べられるのですか?
ふふふ、櫻宵さんのチョコ、美味しいですよねぇ
微笑ましい様子をふわふわ笑いながら眺め

あら、良い弾力…
近くにいたぷにをじぃっと見つめ、つん、とつつく
クッションに…しないほうがいいですかねぇ?
と言いつつ、ちょっと座ってみて
ふふ、気持ち良いですよ。櫻宵さんもいかがです?

あらあら、リルさんの歌でヨルさんが沢山!
とても楽しそう…え?私もですか?
誘われればその輪にそっと加わって
ふふふ、カムイさんも十雉さんもお上手ですねぇ


誘名・櫻宵
🌸迎櫻

無事にお花も見つかったわね
甘くてよい香り
神秘的で綺麗だわ

可愛いぷにぷにが来たわよ
南瓜の味がしそうなかぁいい子

カムイ、食べたそうな顔をしてるけど…お腹をこわしたらいけないわ
私のチョコレートで我慢してね
お口にひとつ放り込む
十雉もどうぞ!

触り心地はどうかしら
あまりに楽しそうだから私も触れてみたいかも
あ、はねたわ!気をつけて
千織ったら、スライムをクッションにするだなんてお茶目ね?
案外、ひとを駄目にする感触をしているのかしら…
いい感じだわ

リルが歌えばヨルが増え踊りだせば瞬く間に舞踏会場に変わったよう
ねぇ皆も一緒に踊りましょ!
お手をどうぞおとりになって

うん!上手よ!
最後は綺麗な桜を咲かせてあげる!


宵雛花・十雉
🍊迎櫻

首尾よく花も見つかったし、いい調子じゃねぇか
って、オレンジの丸いやつが出てきた!?

分かるぜ、カムイ…
グミみたいでちょっと美味そうだよな
けどやっぱ駄目かぁ
櫻宵さん、オレもチョコレート貰っていいかい?
おっ、こりゃうめぇや!
いくつでも食えそ

千織さんはクッションにしようってかい
そういやUDCアースの家具屋でああいうの見たぜ
案外座り心地よかったりして
ちょっと触って確かめてみっかな…
気を付けつつ
つん、と指先でつついてみる
お、ぷにっとしてなかなか気持ちいいぜ!
皆も触ってみろよ

ヨルの歌?
…って、えぇ!?ヨルが増えた!?
なんだかよく分かんねぇが踊りゃいいんだな?
なら遠慮なしに楽しんじまうぜ!
ひゃっほう!



 夜の廃城を巡る冒険の末に見つけた、美しくて不思議な魔法の花。
「無事にお花も見つかったわね。甘くてよい香り」
 ……神秘的で綺麗だわ、って。
 お菓子の様に優しく甘い香を漂わせる花に負けぬくらい、華やかに甘やかに。
 誘名・櫻宵(爛漫咲櫻・f02768)は桜霞の瞳細め、春の如き笑みを咲かせて。
「素敵なお花ですねぇ。色合いも不思議……」
「皆で見つけたからかな。魔法の花もいっとう美しく見えるよ」
 はわぁ、と向けたふわふわ柔い橙のいろを、煌めき咲く眼前の月色と重ねた橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)の言の葉に。
 朱赫七・カムイ(約彩ノ赫・f30062)もこくりと頷く。皆と、賑やかに楽しく探し出した宝物を見つめながら。
 そして、そうっと何気に周囲を見回した後。
「きらきらしたお花綺麗だね」
 リル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)は、見つめた薄花桜の瞳にも月色の魔法の花を咲かせて。
「十雉のおまじないのお陰でもう、怖くないんだから!」
 おまじないの効果はきっと抜群! こわいお化けはどうやら近くにはいなさそう。
 そしてそうすっかり胸を張るリルに、宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)はけらりと笑ってから。
「首尾よく花も見つかったし、いい調子じゃねぇか」
 無事に見つかった魔法の花とやらに視線を向けた……その時だった。
 ――ゴゴ、ゴゴゴ……!
 突然鳴り始めた地響きに気付き、皆一斉に顔を上げて。
「なんだかこれもまた不思議な音が……はわ!?」
「何か音がする……わぁ! ぷにがたくさんきたよ!」
「って、オレンジの丸いやつが出てきた!?」
 ――ぷるん、ぷにぷにっ。
 雪崩かの様にドドドッと数えきれないくらい現れたのは……ウワサの南瓜のお化け!?
 いえ、南瓜みたいな色をしてはいるけれど。
「南瓜、ではないのですねぇ……」
 千織は流されないよう気をつけつつも、ぷにぷにのドロゥプスの大群を眺め呟けば。
 南瓜色のぷにぷにな雪崩に思わず流されそうになって、慌ててちょんと掴まってきたリルの手をそっと取りながら。
「……? サヨ、あれは何? 初めて見る生き物だね」
「可愛いぷにぷにが来たわよ。南瓜の味がしそうなかぁいい子」
 首を捻るカムイに、ふふ、と楽しそうに笑んで返す櫻宵。
 そんな櫻宵と南瓜色の大群を交互に見遣り、改めてカムイは、現れたドロゥプスたちの姿をじーっと見つめてみて。
「……ぷにぷにしていて、お菓子のようだ。可愛い……美味しいのかな?」
 確かに櫻宵の言う様に、可愛いし南瓜の味がしそうなぷるぷるの見目をしている……。
 そう朱砂抱く桜の瞳を瞬かせ、ちょっぴりそわり。
「カムイ、ぷにを食べたいの?」
 櫻宵にぎゅうと掴まったまま、リルもぷるんと揺れるドロゥプスたちを見て呟きを落とす。
 ……ぜりい、みたい、って。
 そして、美味しいのかなと聞こえたその声に同意する様に、こくこくと十雉も頷けば。
「分かるぜ、カムイ……グミみたいでちょっと美味そうだよな」
「え? これ食べられるのですか?」
 思いがけない皆の言葉に、千織はきょとん。
 そんな千織に、十雉は笑んだまま首を傾げて。
「けどやっぱ駄目かぁ」
 グミやゼリーを思わせる見た目は美味しそうではあるし、何だか愉快気だけれど。
 一応、ドロゥプスたちはオブリビオン。ちょっと食べるのは気が引ける……なんて思った矢先。
 そうっと足元にいるドロゥプスに手を伸ばし、湧き上がった好奇心に一口。
 ぷるぷるの橙を齧ろうとしたカムイが刹那、はむりと口にしたのは――甘やかな花。
「カムイ、食べたそうな顔をしてるけど……お腹をこわしたらいけないわ」
 南瓜の可愛い子のかわりに……私のチョコレートで我慢してね、って。
 櫻宵が己の神の口へとひとつ放り込んだのは、とっておきのお手製チョコレート。
 カムイはふわり広がるその甘さに、嬉しさを咲かせる。
「噫、サヨの作ったこちらの方が美味しいね」
 きみのつくった甘やかな花……親友からの供物に喜ばぬわけはないから。
 そんな目の前で咲いた幸せそうな甘い笑みにつられて。
「櫻宵さん、オレもチョコレート貰っていいかい?」
 十雉もそう甘やかな花を所望すれば。
「十雉もどうぞ!」
「あ! 櫻のちょこいいな! ぷにより美味しいよ」
 勿論リルも自慢でお墨付きな櫻宵のチョコレートが、今度は十雉の口の中に。
 それを、もぐもぐと味わってみれば。
「おっ、こりゃうめぇや! いくつでも食えそ」
「ふふふ、櫻宵さんのチョコ、美味しいですよねぇ」
 すぐさま上がった十雉の声にふわふわ笑いながら、微笑ましげに皆の様子を眺めていた千織だけれど。
 足元に感じた、ぷるんっとした感触。
「あら、良い弾力……」
 千織は軽く足に当たったぷにをじぃっと見つめて、つん。
 ぷにっと突いてみながらも、こう呟きを落とす。
「クッションに……しないほうがいいですかねぇ?」
「チオリは座るの?」
「千織さんはクッションにしようってかい」
 きょとりとそう訊いたカムイの言葉の後、ぽんと十雉は思い出した様に手を打って続ける。
「そういやUDCアースの家具屋でああいうの見たぜ。案外座り心地よかったりして」
 ――ちょっと触って確かめてみっかな……って。
 そう、そうっと手を伸ばしてみれば、ぷるるんっと飛び跳ねるドロゥプス。
「あっ、こいつ逃げやがったな」
「元気よいけどきっと十雉ならすぐに捕まえられそうだよ」
 ……触り心地はよいのかな、なんて。
 好奇心擽られながらも、リルは活きのいいドロゥプスを触ろうとする十雉を応援。
 そんな様子に、カムイもぷるぷるしている沢山のお化けたちを見遣り声を掛ける。
「トキジ、ぶつからないようにね。痛くはなさそうだけど弾力がありそうだからね」
 ……そなたが弾け飛んでしまわないか心配だ、と。
 そんなふたりの声に、おうよ、と笑んでから。
 ようやく観念したらしいドロゥプスへと改めて手を伸ばし、気を付けつつも指先で、つん。
「お、ぷにっとしてなかなか気持ちいいぜ! 皆も触ってみろよ」
 そして千織はその間、何気に目の前のぷにへと、ちょっと座ってみて。
「触り心地はどうかしら」
「ふふ、気持ち良いですよ。櫻宵さんもいかがです?」
 思いのほか絶妙なその座り心地に、訊ねてきた櫻宵にほわり笑み返す。
 そんな千織や皆の様子に櫻宵も、近くにいるぷにぷにな子に視線を向けてみる。
 ……あまりに楽しそうだから私も触れてみたいかも、って。
 けれど、刹那。
「あ、はねたわ! 気をつけて」
 ぽよんっと、やはり元気の良いドロゥプス。
 そんな南瓜お化けに悠然と腰掛けている千織に、櫻宵は改めてくすりと笑う。
「千織ったら、スライムをクッションにするだなんてお茶目ね?」
 ……案外、ひとを駄目にする感触をしているのかしら……と。
 ちょっぴり大人しそうな子を見つけ、座ってみて。
 いい感じだわ、と座り心地を確かめるように、ぽよぽよ。
「其れは……私も座ってみたいかもしれないな」
「ふふ、カムイも座ってみて。かぁいくてぷにぷによ?」
 カムイも、千織や櫻宵に倣ってドロゥプスに座ってみれば。
 これはやはり櫻宵の思った通り、ひとを……いえ、猟兵をも駄目にするような感触です!
 そんなつんつんしたり座ってみたりする皆の様子を見てから。
「千織が座るなら僕は寝っ転がってみたいな」
 ……ぷにのお布団だよ!
 そう、ぷるんっと全身を預けたリルは、ぽよんとした感触に笑んで。
「一緒に歌おう、ヨル」
 ――春の宵を、夏の日差しを、秋の実りを、冬の眠りを。巡る万華鏡、時の輪廻を、一緒に……♪
 ふふりと笑って歌うのは、『ヨルの歌』。
 そして……目の前の南瓜色のおばけに負けないくらい、沢山。
「ヨルの歌? ……って、えぇ!? ヨルが増えた!?」
「あらあら、リルさんの歌でヨルさんが沢山!」
 きゅきゅっと皆の前に現れたのは、さらなる91匹のヨル!?
 十雉と千織と同じ様に、リルの歌に合わせ増えた沢山のヨルに、カムイも思わず吃驚するけれど。
「沢山のヨルとぷにで踊るんだ! そしたらもっと賑やかで楽しいよ」
「ねぇ皆も一緒に踊りましょ!」
 ――お手をどうぞおとりになって。
 スッと差し出される櫻宵のしなやかな手。
 その手を取って、くるり。ヨルやぷにと一緒に、歌い踊るリル。
 そして、そんな瞬く間に舞踏会場に変わったような、夜の廃城で始まるのは。
「さぁ、カムイ、千織、十雉もおいで!」
「とても楽しそう……え? 私もですか?」
「なんだかよく分かんねぇが踊りゃいいんだな? なら遠慮なしに楽しんじまうぜ!」
「踊ったことは無いけれど……こんな感じかい?」
 ちょっぴり摩訶不思議で――とても楽しいダンスタイム!
 ひゃっほう! と声を上げ踊る十雉と、神楽を思い出しながら見よう見まねで舞ってみるカムイに、千織はほわりと笑んで。
「ふふふ、カムイさんも十雉さんもお上手ですねぇ」
 愉快なダンスの輪に、そっと加わってみる。
 リルも歌いながら……南瓜色のだんすぱて、と。ぽよぽよ踊るドロゥプスたちや皆を見つめ、思う。
 よく知っているし、分かっているから。最後はきっと橙の桜が舞う……って。
 そして、それを咲かせるのは勿論。
「うん! 上手よ!」
 櫻宵は、皆の楽し気なダンスを見つめ、柔い春のいろを細めて。
 手を取るリルの歌に合わせ、くるり舞いながら。ゆかしくも楽しく、ひらりと花弁たちを躍らせる。
 ――綺麗な桜を咲かせてあげる! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
【恋華荘】
私が召喚するスライムは、こんなに可愛いものではないですから…
…りんごさんの言葉に思わず遠い目

それはともかく、戯れているクトさんのことはりんごさんに任せて、私と仁美さんはちゃんと戦いましょうか

話題にも出たし、私のスライム召喚【異界の浸食】を
ぷるぷる震えるスライムに上から被せて溶かして食べて
この分だと順調に行きそうですね

仁美さんは…って、えっ!?
私のスライムのせいなのか、足を滑らせた仁美さんに押し倒されて、仁美さんの胸と、ドロゥプスのウォーターベッドに挟まれることにっ
手に触ってる柔らかいのはどっちですかっ!?(汗

あ、あと呼んだスライムに私たち(特に服)まで喰われないようにしないとっ


黒岩・りんご
【恋華荘】
あらら…これはいちごさんお得意のスライムの類かしらね?
遊ぶのは構いませんけど、これでもオブリビオンですから気を付けて
…わたくしも【鬼九斬手】でいつでも倒せるよう準備はしつつ…本当に危険になるまでは戯れてみましょうか

…っと、クトさんあぶない…って、あらら?
スライムを踏んで転びそうになったクトさんに手を伸ばしたら、私事引き込まれて、大きめのスライムのウオーターベッドの上に2人して転ぶように
…いちごさんと仁美さんも似たような事になってますし、まぁ、しばらくこのウォーターベッドの感触楽しんでおきましょうか
クトさん、何考えてますの?(くす
そのままスライムの上で、頭を撫でて、しばらくのんびりと…


霧沢・仁美
な、なんかいっぱいオブリビオンが出てきたー!?
と、とにかく全部やっつけないとね!

念動光弾を連射して、迫るドロゥプス達を撃ち抜いていくよ。
いちごくんのスライムから逃れたものを優先的に攻撃していこうかと。

…にしても、こんな可愛いスライムもいるんだねぇ。スライムっていったら、今いちごくんが操ってるようなやつのイメージしかなかったから、ちょっと新鮮かも…
とか思ってたらつい攻撃の手が止まっちゃって。慌てて攻撃再開しようとして一歩踏み出したら、足元がぬめってて足を滑らせ転倒。
転んだ先にいちごくんがいて、押し倒すような形で、一緒にドロゥプス達の上へ転んじゃう。

…ご、ごめん…ってそんな動かないでー!?


ヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ
【恋華荘】
お花が見つかったのはいいけど、
ぽよんぽよんの子達もいっぱいなのよ?
でもコレは怖くない…というか可愛いのね♪

りんごお姉さまっ、少しこの子達と遊ぶのもいいかしら?
大丈夫なのよ、最後は【浄化】するからっ(ちゅるん♪)

…アレ、きゃあっ!?(ぼにゅんっ♪)
あぅぅ…足元のちっちゃい子を踏んづけた拍子に、
りんごお姉さまを引き込む形で転んだのよ

おっきい子の上にウォーターベッドみたいな形で寝転び、
そこをりんごお姉さまに押し倒される様なポジションで…

どうしよう、りんごお姉さまに凄くキュンキュンするのよ
いちごちゃん達も睦み合ってるし、この子達の悪戯かしら?
でも…りんごお姉さまになら、クトは…♪(うるうる)



 いつものように、色々なハプニングがありながらも。
 夜の廃城を探索し、魔法の花を見つけられれば。
 無事に見つけられたことに、安堵したのも束の間――。
 ……ゴゴ、ゴゴゴゴ!
 地響きがしたかと思えば、発生したのは南瓜色の雪崩!?
 いえ、雪崩は雪崩でも、ただの雪崩ではなくて。
「な、なんかいっぱいオブリビオンが出てきたー!?」
 霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)が思わず声をあげたように、それはぷるんぷるんなオブリビオン――ドロゥプスの大群であった。
 雪崩に巻き込まれてしまったら流されそうなほど沢山。
 ……と、とにかく全部やっつけないとね! と。
 そう敵の群れを見遣る仁美の隣で。
「お花が見つかったのはいいけど、ぽよんぽよんの子達もいっぱいなのよ?」
 ヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ(スターナイトクルセイダー・f18623)も、ドロゥプスたちを見つめる青い瞳をぱちくりと瞬かせてから。
「でもコレは怖くない……というか可愛いのね♪」
 ぷるぷる揺れるウワサの南瓜お化けの可愛さに、つい和んでしまう。
 そんなドロゥプスの群れを観察する様に見遣りながら。
「あらら……これはいちごさんお得意のスライムの類かしらね?」
「私が召喚するスライムは、こんなに可愛いものではないですから……」
 聞こえた黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)の言葉に、思わず遠い目をする彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)。
 そしてヴィクトーリヤはりんごを見上げつつも、そわりと口にする。
「りんごお姉さまっ、少しこの子達と遊ぶのもいいかしら?」
「遊ぶのは構いませんけど、これでもオブリビオンですから気を付けて」
 それから返ってきた声に、こくりと頷きながらも、ちゅるん♪
「大丈夫なのよ、最後は浄化するからっ」
 そう言うヴィクトーリヤであるが、りんごもいつでも蒼白き手刀を発動させ、いつでも倒せるよう準備はしつつも。
「本当に危険になるまでは戯れてみましょうか」
 ちょっぴり擽られる好奇心。
 そしてスライムのことはともかく、ドロゥプスと戯れているヴィクトーリヤのことはりんごに任せて。
(「私と仁美さんはちゃんと戦いましょうか」)
 いちごは、話題にも出たし……と。発動させるのは、スライム状の異界生物を喚ぶ『異界の浸食』。
 侵食溶解効果があるそれをぷるぷる震えるスライムに上から被せ、溶かして食べれば。
 念動光弾を連射していちごのスライムから逃れた敵を優先的に狙い、迫るドロゥプス達を撃ち抜いていく仁美。
(「この分だと順調に行きそうですね」)
 さくさく滞りなく次々敵の数が減っていく様を見ながら、いちごがそう思った――その時だった。 
「……にしても、こんな可愛いスライムもいるんだねぇ」
 仁美はそう呟いた後、ぷるぷる可愛いドロゥプス達をじっと見つめつつ。
(「スライムっていったら、今いちごくんが操ってるようなやつのイメージしかなかったから、ちょっと新鮮かも……」)
 そんなことを考えていたら……つい、攻撃の手が止まっちゃって。
 けれどすぐにハッと顔を上げ、慌てて攻撃再開しようと一歩踏み出したら。
「……っ!?」
 ぬめっていた足元に滑ってしまって、つるりっ。
 そして、転んだ先には。
「仁美さんは……って、えっ!?」
 そう、いちごの姿が……!
 瞬間、仁美が押し倒すような形で、一緒にすてんっと転んでしまうけれど。
 でも、不幸中の幸い?? 倒れたのは、ぽよんと柔らかなドロゥプス達の上。
 いえ……やっぱり事件発生です!?
「手に触ってる柔らかいのはどっちですかっ!?」
 押し倒される形になって思わず叫んだいちごは、挟まれていたのである。
 仁美の胸と、ドロゥプスのウォーターベッドに。
 いいえ、今は手にある感触がどっちかなんて気にしている場合ではない。
「あ、あと呼んだスライムに私たちまで喰われないようにしないとっ」
 ただでさえこんな状態なのに……服なんかがスライムに食べられたら、もう大変ですから。
 そんな急に動いたいちごに合わせ、色々とぷるぷる大きく揺れて。
「……ご、ごめん……ってそんな動かないでー!?」
 仁美はそう、思わず顔を赤くして叫ぶのだった。
 その一方、無邪気にドロゥプス達と遊んでいたヴィクトーリヤであったが。
「……アレ、きゃあっ!?」
 うっかり踏んづけてしまったのは、ぷるぷるちっちゃなドロゥプス。
 そして、その拍子に。
「……っと、クトさんあぶない……って、あらら?」
 スライムを踏んで転びそうになった彼女に、りんごは手を伸ばしたものの。
 引き込まれるような形になって、ふたり一緒に。
 大きめのスライムのウオーターベッドの上に――ぼにゅんっ♪
 ヴィクトーリヤを押し倒したような体勢になったりんごは、ぷにぷにした心地を感じながらも。
 ふと目を遣れば……ドロゥプスの上で、仁美に挟まれているいちごの姿が見えて。
(「……いちごさんと仁美さんも似たような事になってますし、まぁ、しばらくこのウォーターベッドの感触楽しんでおきましょうか」)
 もう少し、ぷるぷる感触を楽しむことにするりんごだけれど。
(「どうしよう、りんごお姉さまに凄くキュンキュンするのよ。いちごちゃん達も睦み合ってるし、この子達の悪戯かしら?」)
 ――でも……りんごお姉さまになら、クトは……♪
 そう、自分の下で何だかうるうるしているヴィクトーリヤに目を向けてから。
「クトさん、何考えてますの?」
 くす、と笑んだ後、りんごはそのまま暫く、のんびりすることにするのだった。
 大きくてぷるんとしたスライムの上で、ヴィクトーリヤの頭を撫でてあげながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふえぇ、ようやくゴールです。
それと、そこにいるのはお化けさんではなくてアヒルさん・・・ですよね?
もう、近道があるなら私にも教えてくださいよ。

あれ?あそこにいるのはモンスターさん。
ふわぁ、可愛いです。
ぷにぷにして柔らかそうです。
触ってみていいですか?
ふわあ、可愛らしくウィンクまでして・・・⁇
あれ?私、全然ドロゥプスさんに近づけません。
触ってみたいのに、これじゃあ拷問ですよ。
アヒルさん、こんな時に美白の魔法なんて
なるほど、蒸気でウィンクが見えなければ足止めされないんですね。
さすが、アヒルさんです。



 いくら、トリックオアトリート――悪戯されないようにと言っても。
「ふえぇ、ようやくゴールです」
 出会ったお化けさん達にお菓子を配りまくったフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は、ふうっと一息ついてから。
「それと、そこにいるのはお化けさんではなくてアヒルさん……ですよね? もう、近道があるなら私にも教えてくださいよ」
 抗議する様に目を向けるのは、先程までお化けさんになってしまっていたアヒルさん。
 それからふと、見たことのない不思議な月色の花が咲いていることに気付いて。
「あれ? あそこにいるのはモンスターさん」
 その花の周辺でぽよんぽよん跳ねている、沢山の南瓜色に目を向けるフリル。
 あれがもしかして、ウワサの南瓜のお化けさん??
 そう、じっと目を凝らし見つめてみれば。
「ふわぁ、可愛いです。ぷにぷにして柔らかそうです」
 ――触ってみていいですか?
「ふわあ、可愛らしくウィンクまでして……??」
 南瓜のお化けさんの正体……オブリビオンであるというドロゥプスへと、その手を伸ばしてみるフリルだけれど。
 刹那、瞳をぱちくりと瞬かせて大きく首を傾げてしまう。
「あれ? 私、全然ドロゥプスさんに近づけません。触ってみたいのに、これじゃあ拷問ですよ」
 すぐ目の前に、ぷるんぷるん、ふにふにとしているぷよぽよボディーがあるのに……何故か近づくことも、触る事もできません!?
 そんなフリルを、突如つんつんするアヒルさん。
 そして、アヒルさんの作戦に。
「アヒルさん、こんな時に美白の魔法なんて」
 最初は首を傾けるフリルであったけれど、はたと気が付く。
 なるほど、蒸気でウィンクが見えなければ足止めされないんですね。
 ぱちりとウインクするその姿はきっと可愛いだろうから、ちょっぴりだけ見てみたくはあるのだけれど。
 ――はい、これでお外に出かけても大丈夫です。
 しっとり艶々なお肌を守る美白の魔法を展開させ、スキンケアに勤しみながら。
 フリルはこくり頷いて口にするのだった――さすが、アヒルさんです、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノエル・キャロル
●希望
ダンスに対応したいです

●行動
まぁ、沢山ね
その数に驚きつつも戦いの準備…でも、お城や花が咲く場所を滅茶苦茶にしたくはないわ、だから
「こちらへどうぞ」
あのお姫様がしてくれたように手を差し伸べて少し離れた原っぱに(ダメなら場内の調度品が無い部屋に)誘い込むの
そこにはもう一つのイバラに包まれた幻影のお城があるわ
私が生み出したお城、それは先ほどの夢の様な美しい体験で、その内側のティティールがより鮮明に美しくなってるの
「さぁ、踊りましょう!」
くるくると、ひらひらと、あのお姫様が見せてくれたように、ぽよぽよ達と一緒に踊って踊って
踊り疲れた子から優しく、痛くないように茨に包まれておやすみなさい



 夜の廃城の大広間で催された、夢の様な舞踏会。
 その余韻に浸りながらノエル・キャロル(お姫様見習い・f04794)が見つけたのは、月の光を浴びて咲く魔法の花。
 そして、ふわり甘い香りがその花から漂えば……誘われるように現れたのは。
「まぁ、沢山ね」
 ついそう言ってしまうほど、いっぱいの南瓜色。
 それはウワサの南瓜のお化けたち……ドロゥプスの群れであった。
 雪崩が起きるほどのその数に驚きつつも、ノエルは戦いの準備を整えんとするけれど。
(「……でも、お城や花が咲く場所を滅茶苦茶にしたくはないわ、だから」)
 ふと周囲を見回して、南瓜色のそれらを導く。
「こちらへどうぞ」
 調度品などの物が無い、城内の広い部屋へと。
 あのお姫様がしてくれたように――優しく麗しく、手を差し伸べて。
 そしてそこに在るのは、もう一つのお城。イバラに包まれた美しき幻影。
 ノエルが生み出したその城は、その内側のティティールがより鮮明に美しくなっていた。
 お姫様に誘われて王子様とくるり踊った、先程の夢の様な美しい体験によって。
 そしてノエルはもう一度、イバラのお城で舞踏会を開く。
「さぁ、踊りましょう!」
 くるくると、ひらひらと……あの素敵なお姫様が見せてくれたように。
 ぽよぽよ揺れる可愛いお化け達と一緒に、踊って踊って踊って。
 踊り疲れた子から優しく、痛くないように茨で包んであげる。
 ――おやすみなさい、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エリシャ・パルティエル
葵桜ちゃん(f06218)と

魔法の花の彩りと香り…とっても素敵ね
葵桜ちゃんどうしたの?
まあ魔法の花に惹かれて来たのね

ぷにぷにしたものってどうしてこう可愛いのかしら
猫ちゃんの肉球と同じくらい魅力的ね

そうねせっかくのパーティーだもの
一緒にダンスして楽しい時間を過ごして
そして還ってもらいましょう

ダンス…こうかしら?
ぽよぽよしてるドロゥプスの弾力を楽しみながら
その場でくるくる回ってみたり
ふふ、ほんと癖になっちゃうわね

田中さんが好かれるのはわかる気がするわ
ドロゥプスたちへの扱いも優しいしね
田中さんも一緒にダンスよ!

ぱちっと片目をつむる姿に胸キュン
ウインク…可愛い!

遊んでくれてありがとう
続きは夢の中でね


榎木・葵桜
エリシャさん(f03249)と

ちょ、エリシャさん見てみて!
めっちゃくちゃかわいいよ、あれ…!(大興奮)

やっつけるのは
オブリビオンだから仕方ないけど…!

でもちょっとだけ、ちょーっとだけ遊びたいかな!
ね、エリシャさん、あの子達と一緒に踊ろうよ?
ついでにぷにっとか、ぽよーんとか、
体当たりしてあの感触楽しんでみたりしないー?
あのぷにぷに、絶対くせになると思うんだよね

ほら、田中さん(霊)も一緒にぽよーんって!
お、田中さん、ドロゥプスに好かれてる?
(なんかいっぱいくっついてるドロゥプスたちに思わず笑み)

思いっきり遊んだら
最後はできるだけ苦しまないように[衝撃波]でお見送りしたいな

遊んでくれてありがとうね!



 幽霊やお化けを探しながら、わくわくふたりで楽しんだ夜の廃城探索。
 そして見つけたのは――今、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)の手の中で咲いている魔法の花。
「魔法の花の彩りと香り……とっても素敵ね」
 甘くて優しい香りはまるでお菓子の様で、開いた花のその彩りは月の輝き。
 そんな見つけた花を眺めていたエリシャであったが。
「ちょ、エリシャさん見てみて!」
「葵桜ちゃんどうしたの?」
 耳に聞こえた榎木・葵桜(桜舞・f06218)の声に、ふと顔を上げてみれば。
 鳴り始めた地響きと共に、ふたりの前に姿を見せたのは――。
「めっちゃくちゃかわいいよ、あれ……!」
「まあ魔法の花に惹かれて来たのね」
 雪崩のように押し寄せて来る、やたら可愛い南瓜お化けの大群……!?
 いえ、南瓜の様な色は確かにしているのだけれど――それは、ドロゥプスというオブリビオンの群れ。
 葵桜には、よく分かっているのだ。
「やっつけるのは、オブリビオンだから仕方ないけど……!」
 猟兵の仕事はオブリビオンをやっつけること。
 それがいくらぷにぷに可愛い子でも、例外はないことを。
 でも、けれど、しかし!
「でもちょっとだけ、ちょーっとだけ遊びたいかな!」
 本当にちょーっとだけ、ですから!
 現にドロゥプス達もぽよぽよ、ぷにぷに、自分達とすごく遊びたそうである。多分。
 そして、何をして遊ぶか……葵桜はドロゥプス達を見つめながら、こんな提案を。
「ね、エリシャさん、あの子達と一緒に踊ろうよ?」
 ぽよんぽよん揺れているドロゥプス達は、ご機嫌にダンスしているみたいだから。
 一緒に踊ったら、きっと楽しいはず。
 そんな葵桜の声に、勿論エリシャも頷いて。
「そうねせっかくのパーティーだもの。一緒にダンスして楽しい時間を過ごして、そして還ってもらいましょう」
 還るべき場所に送るその前に……楽しいダンスタイムの始まり!
 いえ、どうせなら、折角だから。
「ついでにぷにっとか、ぽよーんとか、体当たりしてあの感触楽しんでみたりしないー?」
 ……あのぷにぷに、絶対くせになると思うんだよね、と。
 わくわくそわり、ドロゥプスとじっとお見合いしている葵桜に、エリシャは微笑んで。
「ぷにぷにしたものってどうしてこう可愛いのかしら。猫ちゃんの肉球と同じくらい魅力的ね」
 勿論、ぷにっとかぽよーんの遊びも大賛成!
 それからエリシャは、ふりふり揺れるドロゥプス達の動きに合わせて。
「ダンス……こうかしら?」
 夜明け色の修道衣の裾をふわり、魔法の花の如く咲かせるように……その場でくるり、くるくる。
 ぽよぽよしているドロゥプスの弾力も、目一杯楽しみながら。
「ふふ、ほんと癖になっちゃうわね」
 やっぱり葵桜の言った通り、癖になっちゃいました!?
 葵桜も一緒に愉快に踊りながら、ぷるるんっとドロゥプスに突撃して埋もれつつ。
「ほら、田中さんも一緒にぽよーんって!」
 大好きな田中さんも喚んで、ぷるぷる、ぽよよーんっ。
 それからふと顔を上げた葵桜は、藍色の瞳をぱちくり。
 そして思わず笑みを零してしまう。
 ……だって。
「お、田中さん、ドロゥプスに好かれてる?」
 田中さんに、なんかドロゥプスたちがいっぱい懐いたようにくっついているのだから。
 けれど、エリシャはそれには納得。
「田中さんが好かれるのはわかる気がするわ。ドロゥプスたちへの扱いも優しいしね」
 控えめにぷにぷにをつんつんしている田中さんは、確かに扱いが優しくて丁寧だから。
 エリシャはそんな大人気な田中さんにも、誘いの声を掛けて。
「田中さんも一緒にダンスよ!」
 ぷるんっと揺れるドロゥプスへとふと金の瞳を向ければ。
「ウインク……可愛い!」
 ぱちっと片目をつむる可愛すぎるその姿に、思わず胸キュン。
 そして――目一杯、思いっきり遊んだ後は。
「遊んでくれてありがとうね!」
 還るべき場所へとドロゥプス達を導いてあげながら、お見送りを。
「遊んでくれてありがとう」
 エリシャも葵桜と一緒に、楽しかったひとときを胸に。
 夜に溶けるように消えゆく可愛い南瓜お化けさん達へと紡ぐのだった。
 ――続きは夢の中でね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

尾宮・リオ
【dayz】

可愛らしい敵ですね
サラ先輩が持ってる花に
惹かれて来てるみたいですが

分かってるとは思いますけど
連れて帰るのは駄目ですよ?

でも、此処でなら、
いっぱい遊びましょうか

──ダンス、ですか
あまり踊った覚えはないので
サラ先輩、良ければ教えてくれますか?

慣れない動きに四苦八苦
けれど上手な教え方で徐々に上達
踊り出したら、意外と楽しめますね
明日川さんの踊ってる姿は
とても綺麗で見惚れてしまいます

トモちゃんさんの掛け声で
みんなで手を繋ぎ、まいむまいむ
ほら、みなさん、一緒に踊りましょうか

いっぱい楽しんだ後は
すこし寂しい気もしますが
さくっと退治しちゃいましょうか
腰の妖剣を鞘から抜き構えて

良い夢、見てくださいね


七・トモ
【dayz】

お花に群がるだなんてさ、飛んで火にいる夏の虫かな
いやはや、もう秋だよ、スライムくん

人畜無害だなんて残念!
トモちゃんのチェーンソーが唸るはずだったのにさワハハ
代わりに華麗なステップで沸かせるとしよう

そうそう、好きに踊るのが一番さ
みんな上手だね、ふむふむ

まーいむまいむ、まいむ
ほらほら肩組、めないじゃないか
みんなおっきいねワハハ、じゃあ手をつないでさ
スライムくん、きみがキャンプファイヤーだぞ
あ、足踏んだ。ごめん、ワハハ!

まーいむまいむ
まーいむえさっさ!あ、火、蹴っちゃったよ。


火が尽きれば宴は終わりだ ばーいばい


片羽・サラ
【dayz】
お花が綺麗…
じぃっと見入っていると、寄せられてきたぷにぷにに目を奪われ
かわいいっ!!一緒に遊べるの!?
連れて帰りたいなー!ダメ?そう。

はろーはろー、エブリバディ!
今日は一緒に踊ろうか!
ステップ踏んで、スカートを靡かせて
リオ君はダンス初めて?好きなように踊ればいいんだよ!ほら、足を動かして。手と背筋を伸ばして?

掛け声が来ればマイムマイム
手を繋げば楽しくて笑顔が溢れる
音楽も口ずさんで
楽しんだあとは敵をーー

!!
ぷにぷにかわいいっ!ウインクしてるー!
ぴょんぴょん飛び跳ね
スカイステッパーで空中戦
空高く舞い上がり、スピードと重力を味方につけて、げしっ
ぷにぷにの感触に心打たれつつ、ごめんね退治!


明日川・駒知
【dayz】
アドリブ、マスタリング歓迎

_

こういうオブリビオンもいる、んですね。
……だんす。

なるほど。(※全然出来ない)

_
尾宮くんと片羽さんの動作を参考にしつつ
……ヴァレンタイン、一緒に踊ってくれますか?
慣れない動きに最初こそ戸惑いつつも、
徐々に自然と舞えるように
ターンをすれば花開く様、袴は広がり
身体を動かすことが楽しく気づけば微笑み零れ

まいむ…まいむ?
手を繋いで、トモちゃん先生の動きにならって。

猟兵たる務めも怠らず。
存分に、共に遊んだあと。ドロゥプスの頭を撫で

「──おやすみなさい」

骸の海で、貴方が穏やかに眠れるよう。



 夜の廃城を巡って、探索したり迷子になったり何だか一人増えたり……そう、皆で冒険した末に。
「お花が綺麗……」
 見つけたのは、月の光を浴びて煌めく魔法の花。
 片羽・サラ(星空蝶々・f29603)は、そんな手の中にある、不思議ないろを帯びる花をじぃっと見入って。
 ふわりお菓子の様な甘い香りに、星宿す瞳をそっと細めた……瞬間だった。
 そんな綺麗で甘やかな花に誘われやって来たのは――南瓜のお化け!?
 ドドッと押し寄せてきた大量のぷにぷに達に、思わず目を奪われるサラ。
 そして彼女の周囲でぽよんぽよん跳ねている南瓜色のソレを眼鏡の奥の橙の瞳で見遣りながら。
「可愛らしい敵ですね……サラ先輩が持ってる花に、惹かれて来てるみたいですが」
 尾宮・リオ(凍て蝶・f29616)は南瓜お化けたち――いや、ドロゥプス達を引き寄せている月色の花へと視線を移して。
 突如、目の前に沢山現れたぷにぷにな存在たちに。
「こういうオブリビオンもいる、んですね」
 夜の様な漆黒の瞳をぱちり瞬かせ、呟きを落とす明日川・駒知(Colorless・f29614)。
 そんなサラの持っている魔法の花に誘われて、まんまとやって来たドロゥプス達に。
「お花に群がるだなんてさ、飛んで火にいる夏の虫かな」
 七・トモ(七不思議・f29745)は、笑って続ける。
 ……いやはや、もう秋だよ、スライムくん、って。
 色味はしいて言えば秋みたいな南瓜色をしている、スライムくんの大群だけれど。
「かわいいっ!! 一緒に遊べるの!?」
 そうぽよぽよ可愛く揺れている姿に、サラは瞳をキラキラさせるけれど。
 すかさず、先手を打って釘を刺すリオ。
「分かってるとは思いますけど、連れて帰るのは駄目ですよ?」
「連れて帰りたいなー! ……ダメ? そう」
 1匹くらい……なんて密かに思ったりもしたけれど、眼鏡の向こうの眼差しは許してくれそうにないから。
 そう、ちょっぴりだけしょぼんとしてしまうサラだけど。
 連れて帰るのは駄目とはいえ――でも。
「此処でなら、いっぱい遊びましょうか」
 この夜の廃城でならば、沢山戯れても大丈夫。
 リオのそんな言葉に、トモは続ける。
「人畜無害だなんて残念! トモちゃんのチェーンソーが唸るはずだったのにさワハハ」
 チェーンソーでギュインギュインとは、残念ながら遊べないみたいだけど。
 ぷるんぷるんと踊り始めたスライムくんたちを見遣り、もう一度笑う。
 ……代わりに華麗なステップで沸かせるとしよう、って。
 サラも、皆や集まってきたドロゥプス達に、こう声を。
「はろーはろー、エブリバディ! 今日は一緒に踊ろうか!」
 タタンッと軽快にステップ踏んで、ひらりくるりとスカートを靡かせながら。
 そしてそんなサラに、リオはこんなお願いを。
「――ダンス、ですか。あまり踊った覚えはないので、サラ先輩、良ければ教えてくれますか?」
「リオ君はダンス初めて? 好きなように踊ればいいんだよ!」
 ……足を動かして。手と背筋を伸ばして?
 一連の基本的な動作を教えてあげながらも、サラは彼にそう笑んで返して。
「そうそう、好きに踊るのが一番さ」
「……だんす。なるほど」
 こくこく頷くトモの隣で、納得したようにぼそり呟く駒知。
 ……いえ、まぁ全然出来ないのですけれど。
 リオは、慣れないダンスの動きに四苦八苦するけれど。
「踊り出したら、意外と楽しめますね」
 上手な教え方で徐々に上達して、ステップを踏めるようになって。
 そんなリオやサラの動作をふむふむと見つめ、参考にしつつ。
「……ヴァレンタイン、一緒に踊ってくれますか?」
 共に在るヴァレンタインと一緒に、駒知もいざダンス!
 でもやはり慣れない動きに、最初こそ戸惑うけれど。
 徐々に自然と舞えるようになって、くるりとターンすれば、ふわり広がって花開く袴の裾。
 そして気づけば、零れ咲く微笑み。身体を動かすことが楽しくて。
 そんなすっかり慣れて綺麗に踊る駒知の姿は、リオも見惚れてしまうほどで。
「みんな上手だね、ふむふむ」
 そう皆のダンスを眺めた後、トモも踊りたいように踊り始める。
 好きに踊るのが一番、だから。
「まーいむまいむ、まいむ……ほらほら肩組、めないじゃないか」
 うーんと腕を伸ばしてみても、ちょっと肩はくめなかったけれど。
 皆で一緒に踊るべく――まーいむまいむ、まいむ!
「みんなおっきいねワハハ、じゃあ手をつないでさ。スライムくん、きみがキャンプファイヤーだぞ」
「まいむ……まいむ?」
 駒知は一瞬きょとりとするけれど。
 きゅっとヴァレンタインや皆と手を手を繋いで。
 倣うは、トモちゃん先生の動作。
「あ、足踏んだ。ごめん、ワハハ!」
 足を踏んだって、ご愛敬ということです!
「ほら、みなさん、一緒に踊りましょうか」
 リオもそう皆と手を繋いで、サラにも手を差し出して。
 その手を取れば、自然と音楽も口遊まれて……楽しくて、溢れる笑顔。
「まーいむまいむ、まーいむえさっさ! あ、火、蹴っちゃったよ」
 刹那、ぽよんっとトモちゃん先生に蹴とばされたスライムくん。
 ええ、これもまたご愛敬です!
 そして皆で楽しく、いっぱい遊んでダンスした後は。
「すこし寂しい気もしますが、さくっと退治しちゃいましょうか」
 猟兵としてやるべきことも、忘れない。
 サラも、リオの言葉にこくりと頷いて。楽しんだあとは敵を――。
「!! ぷにぷにかわいいっ! ウインクしてるー!」
 ぱちりウインクされれば、危うくきゅんと動けなくなるところだったけれど。
 まるでダンスの続きかのように、スカイステッパーで空中戦!
 空高く舞い上がってスピードと重力を味方につければ……げしっ。
 ――ごめんね退治!
 踏みつけた時のぷにぷに感触に、心打たれつつも。
「火が尽きれば宴は終わりだ、ばーいばい」
「良い夢、見てくださいね」
 トモに続いて、リオも腰の妖剣を鞘から抜き構えれば還す場所へと送ってあげて。
 駒知はそっと伸ばしたその手で、ぷるんとドロゥプスの頭を撫でてあげる。
「――おやすみなさい」
 楽しかったひとときを思い返しながら。
 どうか――骸の海で、貴方が穏やかに眠れるように……って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『光、舞う』

POW   :    光を追いかけてみようか

SPD   :    光と踊ってみようか

WIZ   :    光に触れてみようか

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


🎃お知らせ🎃
 第3章プレイング送信の受付は、【10/27(火)朝8:31】より開始いたします。
 それ以前に送信された分は流れてしまう可能性が高いのでご注意ください。
 追加情報を記載したOPを受付開始前日迄に掲載いたします。
 送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。
🎃

●光舞う、古城ハロウィンナイト
 夜の闇に舞う数多の光は、ずらりと並んだジャックオランタンたちの灯火。
 ゆうらり揺れる橙のいろが、夜空に彩りと輝きを添えて。
 合言葉を告げ、城の中へと改めて足を踏み入れれば――トリックオアトリート!
 甘くて楽しくて不思議な、お化けたちの夜の始まり。

 今宵この城に入れるのは、勿論お化けだけ。
 だから貴方も一夜だけ、仮装してお化けに大変身。
 仮装は自前のものでもいいし、貸出もしてくれるという。
 そして、ハロウィン一色に飾られたお城の中にひとたび入れば。
 あとは、お化けたちの好きな様に。

 貴方がもし食いしん坊なお化けさんならば、食堂に赴いてみて。
 広い食堂で催されるパーティーの食事やデザートは、好きな物を好きなだけ食べられるビュッフェ形式。
 南瓜の名産地であるこの地の、自慢の南瓜がふんだんに使われたメニューは勿論、様々な美味しい食べ物が楽しめるだろう。
 ハロウィン仕様に飾られた、キュートなかぼちゃプリンやかぼちゃケーキ、ハロウィンパフェやクッキーなどの、甘いハロウィンスイーツは勿論。
 パンプキンパイやシチューなどの、美味しいハロウィンメニューも楽しめるのだという。
 成人していれば、ハロウィンをイメージしたハロウィンカクテルを飲んでみてもいいし。未成年でも、アルコール抜きのハロウィンドリンクが用意されているので安心して皆で乾杯しよう。

 自分のペースで過ごしたいお化けさんは、城の一室を借りて過ごすこともできる。
 城の中はとても広く、個室から大部屋まで、様々な人数に対応している部屋があるというので、人数や用途によってお好みの部屋を選べるだろう。
 ハロウィンお泊り会もできるし、泊まらずに部屋を借りるだけも可能、パーティーの料理は勿論のこと飲食物の持ち込みもOKなので。
 ひとりやペアで、じっくりまったり楽しむのは勿論のこと。
 数人でお菓子パーティーや女子会男子会、その他何かゲームをしたり、お化けたちの枕投げ等々というのもまた楽しいのではないだろうか。
 そしてハロウィン一色に飾られた、広い城の中を改めて探検することも出来るし。
 城の中で顔を合わせた、大きな籠を持った地元の人へとあの合言葉を言えば、お菓子が貰えるという。
 今宵の夜の城には他のお化けさん達も沢山いるので、逆に申し出れば、配る側にも回れるようだ。

 とにかくお化けさんの格好であれば。
 人でも人でなくても使い魔でもペットでも、誰でも参加や同伴OK。
 合言葉を告げて城に招かれれば、あとは自由にハロウィンの夜を楽めるだろう。
 光、舞う――不思議で面白くて楽しいお化けたちの夜、貴方はどう過ごしますか。


●マスターより
 平和が戻ったお城での、ハロウィンな夜を自由にお過ごしいただける日常章です。
 この章は仮装してご参加いただくことになります。
 どんな仮装をするのか記していただければと。
 自前のものは勿論、衣装の貸出も行なっています。猫耳着用、程度でもOK。
 版権に触れる仮装は当然不可、その際は大幅なマスタリングもしくは返金しますのでご注意を。

 そして城の中でできることですが、できそうなことならばご自由に何でも!
 断章やOPにある様に、ハロウィンビュッフェやハロウィンカクテルを楽しんでもOK。
 ビュッフェのメニューは、記載されているもの以外でも、世界観的に大きな不自然や無茶なものでない限りは、希望のものは大抵あるかと思います。
 ハロウィンカクテルは、アルコール有りは成人以上の方のみではありますが、未成年の皆様でも大丈夫なアルコール抜きのものも用意されています。
 カクテルはハロウィン仕様だけでなく、好きなものも作って貰えるようです。
 お化けに扮したご自身や誰かのイメージでも何でも、好みに合わせてどうぞ!
 城の一室で過ごす場合も、個室から大部屋まで何名様ででも、各種持ち込みもOK、お好きにお過ごし下さい。
 勿論、公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為、未成年の飲酒は厳禁ですが。
 常識の範囲内ででしたら、それぞれご自由に楽しんでいただければです!
 この章のみ、お声掛けありましたら、清史郎や当方のグリモア猟兵もご一緒させていただきます。

 その他に関しましては、OPやOP公開時のマスターコメントをご確認ください。
 送信締切等の連絡事項も、MS個別ページやTwitter等でお知らせ致します。
カイム・クローバー
悟郎(f19225)

悟郎と共に一室借り切り。
食事に酒を持ち込んでハロウィン仕立ての男子会…っつっても俺達、二人だけだが。
けど、たまには男二人で朝まで語り明かすのも悪くねぇさ。

内容は互いに彼女の事。…この夏の思い出を語り明かそうってヤツ。
俺達は…そーだな。今年の夏はデカイウォータースライダーから始まったな。アイツ、泳げねぇのに無茶しやがって。
俺に空中キャッチを要求してくるんだぜ?俺が捕まえられなかったら、どうするつもりだったんだか…。
後は、夕暮れ見ながらドリンクを楽しんだり、猫で一杯の海に泳ぎに出たりな。
浴衣で祭りも楽しんだ。あー…今、思えば、アレに悟郎達を誘うのも手だったか。
そっちはどうだ?


薬師神・悟郎
カイム(f08018)

仕事の後には美味い料理と極上の酒を
甘味も並べて、一室貸し切り
朝まで飲もう

前にカイムと彼女さんが海に行ったと聞いて、ぜひ話を聞かなければと思っていた
これは良い機会だと思わないか?

泳ぎが苦手も一緒に楽しみたいというのは、それだけカイムが好きで信頼しているんだな
快活なカイム達カップルのイメージにぴったりのデートに思わずにやにや

俺は嫁の…いや、まだ彼女だが、水着姿が最高で
しっとりした色気とポニーテールがぐっときた
今年は浴衣を見る機会はなかったな
来年は誘ってくれ

いつかダブルデートもしたいな
そちらも嫁を自慢したいだろう?

話が盛り上がるだろうが、友人達への土産も忘れないようにしないとな



 古城に灯るジャックオランタンたちの光に導かれるかのように。
 カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)と薬師神・悟郎(夜に囁く蝙蝠・f19225)……いや、吸血鬼と魔法使いのふたりが案内されたのは、橙や黒を基調とした、独特の妖しさと楽しさで飾られた城の客室。
 今宵は一室を貸し切り、美味しい料理や極上の酒を持ち込んで――ハロウィン仕立ての男子会!
「……っつっても俺達、二人だけだが」
 橙の灯りに照らされた室内に腰を下ろしつつも、そう呟くカイムだが。
 ――けど、たまには男二人で朝まで語り明かすのも悪くねぇさ。
 その表情に浮かぶのは、これから始まる親友との一夜を楽しみにしている笑み。
 そんなカイムにこくりと頷いてから、悟郎は仕事の後の一杯をと、親友のグラスへと酒を注ぐ――朝まで飲もう、と。
 そして酒を酌み交わし乾杯し、絶品の南瓜料理に箸を伸ばしながら。
「前にカイムと彼女さんが海に行ったと聞いて、ぜひ話を聞かなければと思っていた」
 ……これは良い機会だと思わないか?
 良い感じに酒も入った頃、悟郎が振る話題は、これぞ男子会の醍醐味……互いに彼女と過ごした夏のこと。
 まだまだ夜はこれから、この夏の思い出を語り明かそうってヤツである。
 カイムはそんな悟郎の言葉に、ふとまずは、夏のはじまりを思い返してみる。
「俺達は……そーだな。今年の夏はデカイウォータースライダーから始まったな」
 水飛沫と共に勢いよく飛び出してきた彼女のその手を確りと取って。
 お姫様抱っこで抱きとめた、あの日の夏の空と海のいろ。
「アイツ、泳げねぇのに無茶しやがって。俺に空中キャッチを要求してくるんだぜ?」
 ……俺が捕まえられなかったら、どうするつもりだったんだか……。
 そう言いながらも、カイムの顔にはあの時と同じ笑みが。
 いや、捕まえられないなんてことはないって。必ず捕まえるって……そう思っていたけれど。
「泳ぎが苦手も一緒に楽しみたいというのは、それだけカイムが好きで信頼しているんだな」
 悟郎はそんな親友の話を聞きながら、思わずにやにやせずにはいられない。
 快活なカイム達カップルのイメージにぴったりのデートだから。
 けれど、語る思い出は勿論、それだけではない。
「後は、夕暮れ見ながらドリンクを楽しんだり、猫で一杯の海に泳ぎに出たりな」
 青い空と海の次に思い出されるのは、赤橙色をした夕暮れバカンス。
 ミントフラッペとミントレモネードのグラスを傾け合って眺めた、夕焼け色の景色だとか。
 彼女を引っ張って一緒に赴いた、猫も揺蕩う海中の楽園の風景だとか。
 そのひとつひとつの夏のいろを、カイムは改めて思い返し紡ぎながらも。
「そっちはどうだ?」
 空いた相手のグラスに酒を注ぎつつも、今度は逆にそう訊ねてみれば。
 その頬がほんのり赤いのは、美味い酒のせいか、それとも――。
「俺は嫁の……いや、まだ彼女だが、水着姿が最高で。しっとりした色気とポニーテールがぐっときた」
 何処となく和を思わせる白地に赤の華咲いた水着に、ひとつに高く結わえられた流れる様に靡くエメラルドの髪。
 最高に美しく愛らしい、水着纏う彼女の姿を思い出したからか。
 悟郎も、そんな大切な人と過ごした夏のひとときを振り返ってみる。
 共に吸った水煙草は、とても甘いライムミントの味。
 水中に咲く珍しい花火を見た時は、同じ甘い味でも、あーんして貰ったイチゴ味。
 星や海中花火輝く夏の夜……だけどやはり何よりも一番綺麗だったのは、すぐ隣で咲いていたエメラルドの花。
 そんな海で過ごした、鮮やかで大切な夏の思い出たちだけれど。
 カイムは今度は、桜と白蝶の提灯のあたたかな灯火揺れる祭りのひとときを思い返しながら、悟郎へとふと目を遣って。
「浴衣で祭りも楽しんだ。あー……今、思えば、アレに悟郎達を誘うのも手だったか」
「今年は浴衣を見る機会はなかったな、来年は誘ってくれ」
 夏の浴衣デートは、来年までお預けだけれど。
 カイムの言葉に、悟郎はこんな提案を。
「いつかダブルデートもしたいな」
 ――そちらも嫁を自慢したいだろう? って。
 深まる夜をまだまだ親友と楽しむ様に、笑み向けながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リオン・ゲーベンアイン
んー、じゃあ吸血鬼の仮装をしてハロウィンドリンクを持ってビュッフェを楽しむかな。
スイーツ...カボチャはおかずにも甘味にも使えて面白い食材だよね。
パイやシチュー、クッキー等を食べて楽しむよ。

ん、余興として武芸の見せ合い?
なら私もやりたいなぁ。

弓を構えて的に100mからの遠距離狙撃、それを的の中心点に命中させる。
驚いた?とんでもない、寧ろここからか本番だよ。
そう言って二の矢を振り絞り放つ。
二の矢は一の矢の筈(矢を弦につがえる後ろの部分)に一寸の狂いもなく命中。
更に三の矢、四の矢とその連鎖を続けていくよ。



 今宵の古城に舞う光は、ハロウィン色。
 ジャックオランタンたちの灯火が、お化けたちの夜を彩って。
 そんな橙の明かりに導かれる様に食堂へと足を運ぶのは……吸血鬼?
 いえ、その吸血鬼の正体は、リオン・ゲーベンアイン(純白と透明の二つの無垢を司る弓使い・f23867)。
 その手に握られているのは吸血鬼たりうる血のカクテル……ではなく、オレンジと紫のグラデーションが綺麗な南瓜の装飾付きのハロウィンドリンク。
 そしてハロウィンビュッフェを楽しむべく、リオンは料理並ぶテーブルを見回しながら。
「スイーツ……カボチャはおかずにも甘味にも使えて面白い食材だよね」
 カボチャのパイやシチュー、クッキーをお皿に盛って。
 はむりと食べれば、濃厚でほのかに甘い美味しさが口いっぱいに。
 そんなカボチャの料理やスイーツを味わい、楽しんでいたリオンだけれど。
 ふと始まったガイコツ剣士たちの剣技のパフォーマンスに視線を向けて。
「ん、余興として武芸の見せ合い?」
 ――なら私もやりたいなぁ。
 そう、飛び入り参加を!
 用意して貰ったカボチャの的へと確りと狙いを定めて。
 ぐっと弓を構えれば、披露するのは、100mからの遠距離狙撃。
 ひゅっと矢を解き放てば――見事、カボチャの的のど真ん中に命中!
 わあっと大きな歓声が沸くけれど。
 そんな声にも、ふるりとリオンは首を振ってから。
「驚いた? とんでもない、寧ろここからか本番だよ」
 そう言った瞬間、振り絞り放つは二の矢。
 放たれた二の矢は、一の矢の筈に一寸の狂いもなく命中。
 更に三の矢、四の矢と連鎖を続けるその腕前に――お化けたちもビックリです!

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブOK

服装は彼岸花柄の衣装に外套、鳥を模した面で顔の上半分を覆い。
具体的に何の仮装かは説明しにくいが人外っぽければ大丈夫だと思って。
龍でも獣でもないのって考えたら鳥になったんだよなぁ。
伽羅と陸奥の首元にもお揃いの赤いリボンをつけて。

食堂へ。
俺もだが二人とも甘味はあまり食べないようだから食事中心で。俺は酒がメインだがな。
ほどほどにつまみながらカクテル飲んで、(特に陸奥の)料理が足りなくなったら追加で運んで。
…A&Wに来ると皆で飯食ってる事が多い気がするな。
っと陸奥、酒に興味持つのはいいが多分まだ早い。せめて一歳になってからな。
伽羅は大丈夫かもしれんけど(首を横に振る伽羅)そうかいらんか。



 今宵限りの、夜を染める特別ないろ。
 ずらりと並ぶジャックオランタンが放つ橙色の灯火に案内されるままに。
 バサリとマントを翻し、食堂へと向かうのは……彼岸花柄の衣を纏った、鳥の物の怪?
(「具体的に何の仮装かは説明しにくいが人外っぽければ大丈夫だと思って」)
 鳥を模した面で顔の上半分を覆った黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)の読み通り、難なく仮装してお化けになる参加条件はパス。
「龍でも獣でもないのって考えたら鳥になったんだよなぁ」
 そう呟きながらも歩みを進める瑞樹についていくのは、首元にお揃いの赤いリボンをつけた伽羅と陸奥。
 そして、鳥と虎と龍が広い食堂でいただくのは、ハロウィンビュッフェ!
 並ぶ料理もスイーツも、ハロウィン仕様で種類も沢山だけど。
 伽羅と陸奥、そして瑞樹も、甘味はあまり食べないから。
 皿に取るのは、ほくほく甘い南瓜を使った食事を中心に。
 そんな瑞樹のお目当てであるメインは、酒だから。
 甘くない南瓜餅やパイなどをほどほどの軽めにつまみつつ、オレンジと紫のグラデーションが綺麗なハロウィンカクテルを楽しんで。
「……A&Wに来ると皆で飯食ってる事が多い気がするな」
 そう言いながらも、はむはむ美味しそうに食べていた陸奥の料理が足りなくなっていることに気付いて。
 追加で運んであげた瑞樹は刹那、ぱちくりと青の瞳を瞬かせつつも首を横にふるふる。
「っと陸奥、酒に興味持つのはいいが多分まだ早い。せめて一歳になってからな」
 じーっと物欲しそうに、ハロウィンカクテルを見つめる陸奥の様子に。
 それからちょっぴりしょぼんとしているように見える陸奥に、取ってきた料理を差し出しながらも。
 瑞樹がふと視線を向けるのは、陸奥よりもオトナな伽羅。
「伽羅は大丈夫かもしれんけど……」
 そう試しに、ハロウィン色をした酒を差し出してみるけれど。
 ぶんぶんと首を横に振るその姿を見遣りつつ、瑞樹は己の口へと再びカクテルを運ぶ――そうかいらんか、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふええ、アヒルさん、人の仮装を取るのはマナー違反だと思います。
私の仮装はハロウィンの魔女さんでいいじゃないですか。
ふえ、このしっぽはたまたま置いてあったから付けてみただけですよ。
別に何も意味はないです。
ふえええ、このしっぽには対になる物があるって、この狼さんの尻尾だけでしたよ。
付け耳なんて・・・
あ、ふええ、言ってしまいました。
この耳は絶対に見られてはいけない気がするんです。
何としてもこの帽子は死守してみせます。



 今宵一晩だけ古城に灯るのは、数多輝くハロウィンのいろ。
 そして城へとやってくるのはお化けに扮した沢山の人たち。
 そんな、賑やかなお化けさんたちの中で。
 フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は必死に抵抗していた。
「ふええ、アヒルさん、人の仮装を取るのはマナー違反だと思います」
 何故だが、自分の仮装を剥ぎ取ろうとしてくるアヒルさんの行動に。
 ぐいぐいと果敢に自慢のくちばしで攻めてくるアヒルさんに、フリルはふるふる首を振る。
「私の仮装はハロウィンの魔女さんでいいじゃないですか」
 フリルの選んだ仮装は、魔女……のはずなのだけれど。
 じっとアヒルさんが見つめる視線の先に気付いて、フリルは続けてこう紡ぐ。
「ふえ、このしっぽはたまたま置いてあったから付けてみただけですよ」
 ――別に何も意味はないです、って。
 そう、言って聞かせようとするのだけれど。
「ふえええ、このしっぽには対になる物があるって、この狼さんの尻尾だけでしたよ」
 次の瞬間、フリルは思わず口にしてしまうのだ。
 ――付け耳なんて……と。
 そしてハッとすぐに、おろおろと口を掌で覆う。
「あ、ふええ、言ってしまいました」
 しかし、時すでに遅し?? さらにつんつんしてくるアヒルさん。
 そんな猛攻に耐えるかのように。
 ……この耳は絶対に見られてはいけない気がするんです、と。
 フリルはぎゅっと、いつもかぶっている大きな帽子のつばを、両手で必死に握り締める。
 ――何としてもこの帽子は死守してみせます、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウィリアム・バークリー
同行:オリビア・ドースティン(f28150)

🎃仮装
亡霊騎士をモチーフに、張りぼての板金鎧に血糊や錆のペインティングを。兜無し。
腰にはいつものルーンソード。

オリビアさんは魔女か。魅了の魔法にかけられそう。

Trick or Treat!
どこの世界でも、こういう催しってあるんだね。
それじゃ食堂でゆっくりしようか。
お城の中を歩き回ってお腹減ったから、パンプキンパイがいいなぁ。
もぐもぐ、美味しい。

デザートは南瓜プリンにしよう。オリビアさん、口を開けて? あーん。どう、美味しい?
フレバードティーを飲みながら、お互い食べさせあって。

さて、子供はあまり遅くなる前に帰らないとね。お化けに連れて行かれちゃうよ。


オリビア・ドースティン
【同行者:ウィリアム・バークリー(f01788)】
「楽しいハロウィンパーティーになりそうですね」
仮装は黒の魔女服ととんがり帽子に箒です。亡霊騎士のウィリアム様と楽しみましょう

「やはりこの手のお祭りは賑わっているのがいいですね」
魔女の服装ですが給仕したくなりますね
パンプキンパイを食べるウィリアム様の隣でパンプキンタルトを食べつつも二人分のお茶を給仕したります

ウィリアム様が一口くださるようなのであーんで答えます
あーんをして食べた後「はい、凄く美味しいですよ」(やや顔を赤らめつつ)
お返しにカラフルなアイスをあーんして食べさせようとします

一緒に散策してダンスをしてパーティーを楽しめたハロウィンでしたね



 夜の闇に舞う光は、ジャックオランタンの橙色の灯火。
 そんな明かり灯る城内の食堂へとやってきたのは、魔女をエスコートする亡霊騎士。
 その亡霊騎士は、張りぼての板金鎧に血糊や錆のペインティングをばっちり施した、ウィリアム・バークリー(“聖願(ホーリーウィッシュ)”/氷聖・f01788)。腰にはいつものルーンソードも忘れずに。
「楽しいハロウィンパーティーになりそうですね」
 聞こえたその声の主・オリビア・ドースティン(西洋妖怪のパーラーメイド・f28150)に瞳向ければ。
 黒の魔女服にとんがり帽子、箒を手にした彼女の姿が。
「オリビアさんは魔女か。魅了の魔法にかけられそう」
 亡霊騎士との夜を楽しまんと笑む魔女は、魔法をかけるかの様に魅力的。
 けれどウィリアムはそんな魔女に負けじと、とっておきの呪文を唱える――Trick or Treat! と。
 そんな今宵だけの魔法を口にすれば、美味しいハロウィンの夜へとご案内。
「どこの世界でも、こういう催しってあるんだね」
「やはりこの手のお祭りは賑わっているのがいいですね」
 周囲を見回せば、自分達と同じような今夜限りのお化けたちが沢山。
 美味しそうな香りと賑やかな声が満ちる中、ウィリアムは並ぶ料理を早速ぐるりと見回して。
「それじゃ食堂でゆっくりしようか。お城の中を歩き回ってお腹減ったから、パンプキンパイがいいなぁ」
 手を伸ばしたのは、ほくほく優しい甘さのパンプキンパイ。
 そんな皿に盛ったパイをもぐもぐ、美味しそうに頬張るウィリアムの隣で。
 同じくパンプキンパイをはむりと口にしながらも、どこかそわりとした様子のオリビア。
 いや、今はメイドではなく魔女、どちらかといえば給仕するよりされる立場ではあるのだけれど。
(「魔女の服装ですが給仕したくなりますね」)
 やはり性分故にか、彼の所望する二人分のフレバードティーを淹れて、つい給仕したりも。
 そんな香りの良いお茶を楽しみながらも、ウィリアムがデザートにと選んだのは、濃厚な味が評判の南瓜プリン。
 それを、スッとスプーンでひと掬いして。
「オリビアさん、口を開けて?」
 彼女の口へと、あーん。
 オリビアも彼のあーんに応えて、ぱくりとひとくちお裾分けを貰えば。
「どう、美味しい?」
「はい、凄く美味しいですよ」
 こくりと訊ねられた声に頷くその顔は、ほんのり赤のいろ。
 そしてお返しにと彼へとあーんするのは、カラフルなアイス。
 互いに食べさせ合いっこをしながら、オリビアは緑色の瞳をそっと細める。
「一緒に散策してダンスをしてパーティーを楽しめたハロウィンでしたね」
 彼と一緒に過ごした、楽しいお城での出来事を沢山思い返しながら。
 そんな彼女と、おなかもいっぱい、デザートまで満喫し終えれば。
「さて、子供はあまり遅くなる前に帰らないとね」
 亡霊騎士は再び紳士的に、魔女をエスコートする。
 ――お化けに連れて行かれちゃうよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フェリクス・フォルクエイン
クロさん(f12090)と参加。
仮装は執事服をチョイス。人外でなければダメな場合は猫耳と猫尻尾を追加し、実際のクロさんへつけられた執事の様に行動、お世話をします。
「恐れ入ります、お嬢様。お嬢様もよくお似合いですよ」
「そうですね、ではカボチャのケーキを」
「僕がお取りいたしましょう」
「ありがとうございます。では僕からもこちらを」
とそつなく対応する予定ですが、想定外のハプニング(お色気系)に遭遇するとメッキが剥がれてあたふたしたりします。


櫻井・クロ
フェリクスちゃん(f00171)と参加にゃ♪
仮想はサキュバスなのにゃ♪(白のビキニに悪魔の羽など)
「今回はエミリアちゃんとお揃いにしてみたのにゃけどどうかにゃ?」
「フェリクスちゃんの執事姿も似合ってるにゃね♪」

食堂で二人でかぼちゃ料理を食べるのにゃ
「色々あるにゃね、クロはムースにするけどフェリクスちゃんは何から食べるかにゃ?」
また食べてる時には食べ比べでフェリクスちゃんに一口食べさせようとします
「こっちも美味しくてお薦めにゃから一口どうぞにゃ♪」
フェリクスちゃんから一口貰ったら喜びで抱きつくにゃ
「こっちも美味しいにゃね、ありがとうにゃ!」(むぎゅっと抱きつこうとする露出度高目だけど気にしない)



 迎え入れてくれる沢山の光は、並んだジャックオランタンたちの灯火。
 そんな中を、にゃーにゃにゃにゃーとご機嫌に。
「今回はエミリアちゃんとお揃いにしてみたのにゃけどどうかにゃ?」
 寄り添うように隣にいる執事へと視線を向けるのは、白のビキニに悪魔の羽をつけた魅惑的なサキュバス?
 いえ、エミリアとお揃いの仮装をしてみた、櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)である。
 そして実際の彼女へつけられた執事の様に行動し、お世話するのは、フェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)。
 今日はばっちり執事服を纏っているから、きっと性別を間違えられることはないはず。いや、フリじゃないです。
 執事の仮装でも十分大丈夫だったのだけれど、ついでにと。クロは自分とお揃いにと、執事なフェリクスへと猫耳と猫尻尾をちょこんとつけてあげてから。
「フェリクスちゃんの執事姿も似合ってるにゃね♪」
「恐れ入ります、お嬢様。お嬢様もよくお似合いですよ」
 互いにそう褒め合いながらも、足を向けたのは古城の食堂。
 美味しそうな匂い漂わせているおなかを満たす食事に、甘いスイーツも沢山。
 そして見た目も不思議で可愛い、ハロウィン仕様。
 そんな並ぶ料理やデザートを、ぐるりと見回して。
「色々あるにゃね、クロはムースにするけどフェリクスちゃんは何から食べるかにゃ?」
「そうですね、ではカボチャのケーキを」
 お目当てのムースへと手を伸ばそうとしたクロに笑んでみせるフェリクス。
「僕がお取りいたしましょう」
 紳士然とした振る舞いで、お嬢様の所望するムースを皿へとさっと盛り付けて。
 自分のカボチャのケーキも取って席に戻れば、すかさずスマートに彼女の椅子を引いてあげる。
 そんなお世話をしてくれる執事な彼に、クロは自分のムースを差し出して。
「こっちも美味しくてお薦めにゃから一口どうぞにゃ♪」
「ありがとうございます。では僕からもこちらを」
 ひとくちお裾分けして貰ったフェリクスも、カボチャのケーキをお嬢様へ。
 そして……ここまでは、そつなく執事として対応してきたフェリクスだけれど。
 差し出したカボチャのケーキをぱくり、クロが口にした刹那。
「こっちも美味しいにゃね、ありがとうにゃ!」
 ――むぎゅっ。
 露出度高目だけど気にしない!
 抱きついてきたセクシー衣装なサキュバスの柔らかな弾力に、思わず紫の瞳を見開いて。
「……!!?」
 スマートな執事はどこへやら。
 想定外のハプニングに遭遇して、思わずあたふた。
 そんなメッキが剥がれて慌てるフェリクスだけど。
 ……むっつり? サキュバス?? 変なゾクセイなどありません、多分!
 見ての通り、今夜は普通の猫さん執事です……!?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

五百崎・零
※アドリブ、他PC様との絡み歓迎

ツギハギゾンビの仮装

トリックオアトリート
ハッピーハロウィン!
せっかくのパーティーなんだから楽しまないとだよね
とりあえず料理かな
働いたし、お腹減っちゃった

料理を物色
やっぱりハロウィンだから南瓜料理が目立つな。どれも美味しそうで目移りする

全メニュー制覇したいけど、自分人並みにしか食えないし、どうしよう
パイも美味しそうだし、あっちのスープも気になる。こっちのシチューもいい匂い
1品目がなかなか決められず長考

……考えてる時間もったいないや
こういう時は他の人に聞くのが早いかな
「ねえ、あなたなら何を食べる?オススメある?」



 ジャックオランタンたちの灯火が、夜の古城を彩れば。
 お化けたちに一夜だけ、その門が開かれる。
 けれど摩訶不思議で愉快な夜を楽しむのは、例の合言葉が必要。
 そしてやって来たツギハギゾンビさんは、その言葉を口にする。
 ――トリックオアトリート、ハッピーハロウィン!
 それから、ツギハギゾンビさん……いや、ツギハギゾンビさんの仮装をした五百崎・零(デッドマンの死霊術士・f28909)は、賑やかなハロウィン一色の城内を見回して。
「せっかくのパーティーなんだから楽しまないとだよね」
 足を向けたのは、そう――。
「とりあえず料理かな。働いたし、お腹減っちゃった」
 ぷにぷにつんつん、ぽよぽよの可愛いお化けたちの相手をして、おなかもぺこぺこだから。
 美味しそうな匂いが漂う、食堂へ。
 そして並ぶ沢山の料理を物色するように、ぐるり視線を巡らせて。
「やっぱりハロウィンだから南瓜料理が目立つな。どれも美味しそうで目移りする」
 あれもこれも、とっても美味しそう……!
 できるのならば、全メニュー制覇したいところだけど。
(「自分人並みにしか食えないし、どうしよう」)
 パイもさっくさくで美味しそうだし、あっちのクリーミーなスープも気になるし、こっちの濃厚そうなシチューもいい匂い……。
 そう、これだという1品目がなかなか決められず長考する零。
 けれど、すぐにその顔を上げ、こくりと決意した様にひとつ頷いて。
「ねえ、あなたなら何を食べる? オススメある?」
 ……こういう時は他の人に聞くのが早いかな、って。
 隣にいた狼男さんに聞いてみる、ツギハギゾンビさん。
 そしておすすめだと教えて貰ったカボチャのパイを頬張れば――口に広がる優しい甘さに、蕩けそう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノイシュ・ユコスティア
イヴン(f29503)と参加。

雪男ってお化けだよね?
白いもふもふの全身着ぐるみ。
「このもふもふが気持ちいいんだ~。」
イヴンに肩を叩かれ、びくぅっとする。
「イヴン、それやりすぎだよぉ…」
トリックオアトリート!

●ハロウィンカクテル
うん、そう、20歳になったんだ。よくわかったね。
初めて!お酒に挑戦しよう。
美味しく飲んで
ん~、でもやっぱり、飲みなれたジュースのほうがいいかな。

●ビュッフェ
「うわぁ~、どれもみんな美味しそうだなぁ。
でも全部は無理。どれにしようかな。」
真っ先にスイーツ。
メインを食べてからだとお腹いっぱいになって食べられなくなるから。
プリン、ケーキ、パフェ♪
その後にカボチャドリアと鶏料理。


イヴン・バーガンディ
ノイシュ(f12684)と参加

髑髏を頭に被り、黒マントを羽織る
それ以外はいつもの服装

ノイシュに後ろから近付き、肩を叩く
…脅かしは成功だな
ところでノイシュのその衣装は…?

合言葉を小声で

なるほど、この会場にいるのは全てお化けか
…それならこの衣装も悪くない、か。

「確か二十歳になったんだな、酒を飲んでみたらどうだ?」
心の中で、飲み仲間が増えて嬉しいと思いつつ…

「ハロウィン仕様のカクテル…なぁ」
普段は辛口の酒(酒豪)だが、今日はこれにしようか
……。
他に酒はあるのか?

食べ放題はありがたい
「甘いものはいい」
食べるのは主に肉料理、野菜は取らない(偏食)

ノイシュはいつまでもこのままでいて欲しいな。



 賑やかな南瓜色の光が舞う城へ、改めていざ。
 足を踏み入れんとしたけれど……ふと、その足を止めて。
「雪男ってお化けだよね?」
 首を傾けるのは、白いもふもふの全身着ぐるみを纏ったノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)。
 お化けというよりも、UMAというか都市伝説のような……そんな気がしないでもないが。きっとお化けの仲間のようなものだろうし。
 とりあえず仮装していればきっとオッケー!
 それに、何よりも。
「このもふもふが気持ちいいんだ~」
 雪男のボディーはそう! もっふもふです。
 そんなもふもふを堪能していたノイシュだけれど。
「……っ!?」
 急にトントン、と後ろから肩を叩かれて、思わずびくぅっ。
 振り返れば、髑髏を頭に被って黒マントを羽織った、イヴン・バーガンディ(ダンピールのブレイズキャリバー・f29503)の姿が。
「イヴン、それやりすぎだよぉ……」
 そうドキドキと鼓動早めた胸を押さえつつ言ったノイシュの様子を見て。
 イヴンは密かに、そしてちょっと満足気に思う。
 ……脅かしは成功だな、と。
 それから改めて、もふもふなノイシュの着ぐるみを見遣って首を傾ける。
(「ところでノイシュのその衣装は……?」)
 気持ち良い手触りの、もふもふな雪男なのです!
 ということで、城へ入るために、例の合言葉を口にするふたり。
「トリックオアトリート!」
 そうはっきり告げたノイシュに続いて、イヴンも小声でそれを唱えた後。
 ぐるりと周囲を見回してみれば、目に映るのは奇妙奇天烈な格好の客たち。
「なるほど、この会場にいるのは全てお化けか」
 ……それならこの衣装も悪くない、か。
 イヴンはそう思い直し、もふもふな衣装のノイシュと共に、特別な夜を過ごすハロウィン色溢れる城の中へ。
 そして足を向けたのは、豪華で広い城の食堂。
 食欲をそそる美味しそうな匂い漂わせる料理やスイーツもいいけれど。
「確か二十歳になったんだな、酒を飲んでみたらどうだ?」
 イヴンがまず勧めたのは、成人以上しか飲めないお酒。
 心の中で、飲み仲間が増えて嬉しいと思いつつ……そう提案してみれば。
「うん、そう、20歳になったんだ。よくわかったね」
 ノイシュはこくりと頷いて続ける。
 ――初めて! お酒に挑戦しよう、って。
 そして勧めたイヴンも、普段なら辛口の酒を好む酒豪であるのだけれど。
「ハロウィン仕様のカクテル……なぁ」
 ……今日はこれにしようか、と。
 橙と紫で満ちるハロウィン色のグラスを手にして。
 乾杯、とグラス重なり合わせ、口へと運ぶも。
「……。他に酒はあるのか?」
 甘ーいお酒に、思わず神妙顔。
 ノイシュもはじめてのお酒を、それなりに美味しくはいただくけれど。
「ん~、でもやっぱり、飲みなれたジュースのほうがいいかな」
 酒の美味しさが分かるまで、もうちょっとかかりそう?
 そして乾杯の酒を味わった後は、美味しい料理で腹拵え!
「うわぁ~、どれもみんな美味しそうだなぁ。でも全部は無理。どれにしようかな」
 きょろり目移りしながらも、ノイシュが真っ先に手を伸ばしたのは――スイーツ!?
「メインを食べてからだとお腹いっぱいになって食べられなくなるから」
 ――プリン、ケーキ、パフェ♪
 そう、楽しみなスイーツに舌鼓を打ったノイシュは。
 今度は確り、カボチャドリアと鶏料理をいただきます。
「甘いものはいい」
 イヴンはノイシュの様子を見遣りつつ、そうふるりと首を横に振った後。
 ずらり並ぶテーブルを見回し、そっと思う……食べ放題はありがたい、と。
 何せ実は、食べるのは主に肉料理、野菜は取らない偏食家であるから。
 そして、ちょっと肉料理で偏った皿を手に、席に戻った後。
 美味しそうに食べる眼前の弟分の姿を見つめ、イヴンは思うのだった。
 ――ノイシュはいつまでもこのままでいて欲しいな、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミンリーシャン・ズォートン
【北溟】
千夜一夜物語の王妃
シェヘラザードの装い

ヒップスカーフの上で煌めく金のコインが動く度に鳴り
ライトストーンが鏤められたブレスレットリングとアンクレットを身に付けていると

お金持ちになった気分!(ドヤァ

鼻腔を擽る食事の山
涎出てな…る
謎の言葉を発しながら
二人きりの部屋で差し出されたクッキーを齧ればおいしすぎて顔が緩んで
キッシュ?
彼の示す食事を手にとり同様に口元へ運ぶ
美味しいねと綻んで
額に触れる愛しい感触に胸が高鳴るの

私の王様、今宵の物語は私の舞で紡ぎましょう
履物を脱ぎ
シルクベールをふわり躍らせ
貴方への果てのない恋心を
物語を伝えてゆくの

愛してるよ、椋
永遠に続く物語を二人で紡いでいこうね

アドリブ歓迎


杣友・椋
【北溟】

千夜一夜物語のシャフリヤール王の装いで
王妃――リィと共に城へ
おまえなんでどや顔してんの?

向かうのは貸し切った一室
パーティー会場で包んでもらった食事を広げる
シチューに南瓜パイ、タルトまで
おいリィ、涎が出てるぞ

普段は早寝なおまえだけど
あんなに寝てたんだから今夜は起きていられるだろ?
悪戯っぽく笑んで
南瓜クッキーを摘み、君の口許へ

俺、そのキッシュが食べたい
リィ、勿論食べさせてくれるよな
おまえは従順な妻なんだから
望みが叶えばご褒美に彼女の額へ口付けを

眼前で繰り広げられる今宵の物語
王が妻を生かした理由がよく解るよ
こんなに可愛いおまえを手放せる筈が無い

愛してる、リィ
これからも千の夜を共に

アドリブ歓迎



 今宵は一等特別な、摩訶不思議な夜。
 一夜だけ門開く城に、ずらり並ぶジャックオランタンたちの灯火。
 そのいろに導かれ歩むたびに、しゃらしゃらりと。
 ヒップスカーフの上で煌めく金のコインを鳴らし、ライトストーン鏤められたブレスレットリングとアンクレットでその身を飾れば。
 ――お金持ちになった気分!
 そうドヤァと思わずえっへ得意顔になるのは、ミンリーシャン・ズォートン(戀し花冰・f06716)。
 でも、お金持ちはお金持ちでも……今のミンリーシャンは、千夜一夜物語の王妃・シェヘラザード。
 そしてそんな彼女のすぐ傍に在るのは、勿論。
「おまえなんでどや顔してんの?」
 王妃のドヤ顔に首を傾けるシャフリヤール王こと、杣友・椋(悠久の燈・f19197)。
 それからふたりのためだけに誂えられた一室へと通されれば。
 広げるのは、濃厚な南瓜シチューにさくさくの南瓜パイ、タルトまで……食欲をそそる、鼻腔擽る食事の山。
 そんな美味しそうな料理をじいっと見つめるミンリーシャンへと、椋は視線を向けて。
「おいリィ、涎が出てるぞ」
「涎出てな……る」
 謎の言葉を発するミンリーシャンの、その艶やかな口許に。
「普段は早寝なおまえだけど、あんなに寝てたんだから今夜は起きていられるだろ?」
 悪戯っぽく笑んで落とすのは、摘まんだ優しい甘さひとつ。
 差し出された南瓜クッキーをはむりと齧れば、幸せそうにふにゃりと。
 美味しすぎて思わず顔が緩んでしまうミンリーシャン。
 そして今度は椋が、食べさせて貰う番。
「俺、そのキッシュが食べたい。リィ、勿論食べさせてくれるよな」
 シャフリヤール王はシェヘラザードへと所望する。
 ――おまえは従順な妻なんだから、って、そう笑って。
「キッシュ?」
 ミンリーシャンは一瞬きょとりとするけれど。
 彼の指先を追えば、示す食事を手に取ってお望み通りその口元へ。
 それから自分も一緒に、ぱくりと食べてみれば……美味しいね、って、笑顔も綻ぶけれど。
 ふと刹那引き寄せられ与えられたのは、王からのご褒美――額に落とされた、優しい口付け。
 その愛しい感触に、ドキリと胸が高鳴って。
「私の王様、今宵の物語は私の舞で紡ぎましょう」
 履物を脱いだミンリーシャンは、王の為にひらり、物語を紡いでゆく。
 ふたりきりの特別な夜に、シルクベールをふわり躍らせながら。
 そう、物語を伝えてゆくの――貴方への果てのない恋心を。
 そんな、眼前で繰り広げられる今宵の物語に。
「王が妻を生かした理由がよく解るよ」
 抱くその想いはまるで、シャフリヤール王のよう。
 ――こんなに可愛いおまえを手放せる筈が無い、って。
 そして手を伸ばしたその手で、自分だけの愛しい王妃の頬に触れながら。
 椋は甘く柔い声で告げる――愛してる、リィ、って。
 これからも千の夜を共に……そう耳元で囁くように言の葉を添えて。
「愛してるよ、椋」
 ミンリーシャンも大きな彼の掌に、そうっと己の小さな手を重ね紡いで。
 特別な夜に、ふわりと笑み咲かせる。
 ――永遠に続く物語を二人で紡いでいこうね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
仮装は烏天狗
作り物の翼付き

はい、烏天狗です
倫太郎は狐の嫁入り……でしょうか?
貴方もお綺麗です、倫太郎

探索や変わった魔物を相手にしたりしましたからね
お腹が空いてしまうのも当然です
今の時期に合ったご馳走があるのですから頂かなくては

南瓜のきっしゅ、ですか?はい、頂きます
差し出されたキッシュを口を開けて食べさせて貰う
南瓜の甘みもあって美味しいですね
それでは私はこちらを……はい、南瓜のシチューです
彼と同じく掬って食べさせる

……拐かす?
きょとんとするが互いの姿から察して照れ笑いを零す
服が汚れぬように横抱きに、翼は作り物でも跳躍を活かした移動は出来る
では花嫁殿、どちらまで行きましょう?


篝・倫太郎
【華禱】
仮装は黒無垢の花嫁衣装に狐面
手には竜胆の花一輪

あぁ、夜彦は烏天狗……かな?
ふふ、どんな格好しててもやっぱり格好いいなぁ

色々見て回るのも楽しそうだなぁって思ってたけど
だめだ……ご馳走みたら腹が鳴りそう……
そんな風に言えば夜彦が笑う

色んなご馳走を堪能してく
やっぱり名産品でもある南瓜を使った料理は美味しい
夜彦、夜彦
南瓜のキッシュ、美味い
ほら、あーんして?
美味いからお裾分けー
美味いものって、分けあった方がもっと美味いからさ

夜彦からのお裾分けも素直にぱくり
ん、美味い

なぁ、夜彦……じゃなくて、烏天狗サマ?
拐かしてくれても、イインデスヨ?

唆すように笑って告げて
城の部屋までエスコートをねだってみようか



 今宵の夜はジャックオランタンの橙の光に満ちているけれど。
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)の纏う夜の様な漆黒に咲くのは、静かに燃える様な彼岸花。
 そして狐面の黒無垢の花嫁の手の中で咲くいろは、薄い青紫の竜胆の花一輪。
「あぁ、夜彦は烏天狗……かな?」
「はい、烏天狗です」
 背にはきちんと装飾の翼も着けて。
 こくりと頷いた月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)に、倫太郎は艶やかに笑み零す。
 ……ふふ、どんな格好しててもやっぱり格好いいなぁ、って。
「倫太郎は狐の嫁入り……でしょうか?」
 夜彦はそう眼前の黒無垢の花嫁を見つめ、翡翠に映すその姿に柔く笑む。
 ……貴方もお綺麗です、倫太郎、と。
 そんなふたりが、ハロウィン一色の城でどう過ごすかといえば。
「色々見て回るのも楽しそうだなぁって思ってたけど」
 でも、倫太郎は到底抗えそうにない。
「だめだ……ご馳走みたら腹が鳴りそう……」
 食欲そそる匂い漂わせる、ずらり並んだ沢山の美味しそうな料理たちを前にしては。
「探索や変わった魔物を相手にしたりしましたからね。お腹が空いてしまうのも当然です」
 そんな倫太郎に、夜彦は笑って。
「今の時期に合ったご馳走があるのですから頂かなくては」
 折角だから、腹ペコの彼と一緒に美味しい南瓜料理を頂きます。
 倫太郎はそんな夜彦と共に、色んなご馳走を堪能しながら。
「やっぱり名産品でもある南瓜を使った料理は美味しい」
 そう呟けば、ふと口にしたそれに琥珀色の瞳を見開いて。
「夜彦、夜彦。南瓜のキッシュ、美味い」
 ――ほら、あーんして?
 美味いからお裾分けーと。
 口に広がった美味しくて優しい甘さを、彼にも。
「南瓜のきっしゅ、ですか? はい、頂きます」
 素直にそう頷いて口を開ける夜彦に、倫太郎がそれをあーんと食べさせてあげれば。
「南瓜の甘みもあって美味しいですね」
「美味いものって、分けあった方がもっと美味いからさ」
 ふたり一緒に味わえば、二倍三倍……いやもっと、美味しいから。
 夜彦も同じ様に、濃厚でクリーミーな橙をひと救い。
「それでは私はこちらを……はい、南瓜のシチューです」
 あーんと、美味しくお裾分け。
 それをぱくりと倫太郎も素直に口にして。
「ん、美味い」
 零すのはそんな言の葉と自然に宿る笑み。
 そしてふと倫太郎は彼の耳を擽る様に、こう囁きを落とす。
「なぁ、夜彦……じゃなくて、烏天狗サマ?」
 ――拐かしてくれても、イインデスヨ? って。
「……拐かす?」
 吐息の様な声で紡がれた言葉に、夜彦はきょとんとするけれど。
 すぐに察して照れ笑いを零す。互いの、今の姿に気付いて。
 それから、花嫁の望む通りに……ひょいっと服が汚れぬよう、横抱きして。
「では花嫁殿、どちらまで行きましょう?」
 姫抱っこをした夜彦は、腕の中の倫太郎へと微笑みを向ける。
 背中の鴉天狗の翼は作り物でも……跳躍を活かした移動は出来るから。
 ふたりで共に、特別な今宵の空へと――どこまでもずっと、どこにだって、一緒に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【犬狐兎】

白いもこもこのブーツに白い南瓜パンツ
もこもこ付きケープに、髪を結ぶもこもこ飾り
ほんの少しイメージカラーの淡オレンジを混ぜた衣装は
ケセランパサランの仮装だよ
知ってる?綿毛みたいな…幸せを運ぶ妖怪だよ

木常野さんのもふ…素材は生かさないと勿体ないしね!
かっこいいよ

あ、筧さんこっちこっち!
えへへ、木常野さんがハロウィン初めてみたいだから
折角だしお声掛けをね

僕からもトリックオアトリート!
お菓子くれたら僕の★Candy popお返しにあげる♪

手作りで喜んでもらえるのが嬉しいから
呪文言ってくれる人にもお菓子持ってない人にも配るよ
木常野さんと夏輝君にも、はい
手作りだよ

いいね!いっぱい遊ぼー!


小林・夏輝
【犬狐兎】

顔半分だけ露出させるように
ところどころわざと緩ませて巻きつけた包帯に
黒地に青を使ったゴシック衣装を合わせたイケメンスタイル
ミイラ男のつもりだけど…ちょいカッコつけすぎかね

うんうん、都月も似合ってる似合ってる
お前背も高いし、和服結構似合うと思うぜ?

トリックオアトリート!
お菓子くれなきゃいたずらするぜ?
澪のそれもはや交換会だな
楽しんでんならいいけどさ

あ、清史郎さん俺にもちょーだい
後で皆で食うんだ
都月、あの人にも呪文言いに行こうぜ!

パーティいいな!
俺自作のゲーム機持ち歩いてんだ
都月は初めてか?
澪もパーティゲームならわかるし、集めた菓子をかけて勝負しようぜ!
勝った人から食べたいの選ぶ感じで!


木常野・都月
【犬狐兎】

ハロウィンの仮装は、先輩達に言われるまま着る。

あ、これ九尾ですか?
俺、九尾に見えるかな…(照れ笑い)

俺1人じゃ仮装思いつかなかった。
先輩達、ありがとうございます!

栗花落先輩も、モフモフですね!
それになっちゃん先輩…ミイラ男?カッコいいです!

確かハロウィンって、呪文唱えるんでしたっけ。

とりっくぁ〜とりぃと!
逆に俺が呪文言われたら、持ってきた狐の顔の煎餅をあげたい。

あ、筧さんだ!
筧さんも、とりっくぁ〜とりぃと!

お菓子貰うのも、あげるのも、楽しいなぁ!

先輩達も沢山集めましたね!

どこかで、他にも飲み物や食べ物持ち込んで、お菓子パーティしますか!
ゲーム機?初めてです!
楽しみましょう!



 特別な一夜限りの城を照らし彩るのは、ジャックオランタンのランプたちの灯火。
 そんな橙色の明かりが照らし出すのは……ふわもこお化け?
 いえ、白いもこもこのブーツに白い南瓜パンツ、もこもこ付きケープを掛けて、結わえた髪にももこもこ飾り。
 確かに、もこもこいっぱいのふわもこだらけだけれど。
「ケセランパサラン、知ってる? 綿毛みたいな……幸せを運ぶ妖怪だよ」
 そのもこもこお化け――ケセランパサランの正体は、もこもこ装備にプラスして、ほんのちょっぴりイメージカラーである淡いオレンジを混ぜた衣装を纏った栗花落・澪(泡沫の花・f03165)である。
 そんなふわもこな澪と並ぶのは、包帯ぐるぐるだけどお洒落イケメンなミイラ男……?
 ゆるり、ところどころわざと緩ませて巻きつけた包帯から顔半分だけ覗かせて。
「ミイラ男のつもりだけど……ちょいカッコつけすぎかね」
 黒地に青を使ったゴシック衣装を合わせたイケメンスタイルな怪物に扮するのは、小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)。
 そして、澪と夏輝に言われるまま着たという、木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)の衣装は。
「あ、これ九尾ですか? 俺、九尾に見えるかな……」
 もっふりたっぷり尻尾の九尾狐!
 そうちょっぴり照れたように笑う都月に、うんうんと大きく頷く二人。
「木常野さんのもふ……素材は生かさないと勿体ないしね! かっこいいよ」
「うんうん、都月も似合ってる似合ってる。お前背も高いし、和服結構似合うと思うぜ?」
 元からのもふもふな素材や背の高さを活かした、絶妙なチョイスです!
 都月は、改めて自分の纏う衣装や装飾を眺めてから。
 ……俺1人じゃ仮装思いつかなかった。 
「先輩達、ありがとうございます!」
 耳をぴこり、自前の尻尾を嬉し気にゆうらり揺らして礼を言って。
「栗花落先輩も、モフモフですね! それになっちゃん先輩……ミイラ男? カッコいいです!」
 ケセランパサランとイケメンスタイルなミイラ男のお化けさんたちににこにこ笑み向けて。
 共に並んで、ハロウィン一色に飾られた城の中を歩けば。
 そこかしこから聞こえてくるのは、例のお化けたちだけの秘密の呪文。
「トリックオアトリート! お菓子くれなきゃいたずらするぜ?」
「確かハロウィンって、呪文唱えるんでしたっけ。とりっくぁ〜とりぃと!」
 夏輝と都月も、そう今宵限りの魔法のことばを口にすれば。
 悪戯をしないかわりに渡されるのは、甘いお菓子。
 勿論、逆に出逢ったお化けさんたちに同じ言葉を言われれば、配る側に。
 元気にトリックオアトリート! を言えたお子様お化けたちに、持ってきた狐の顔の煎餅をあげる都月。
 そしてむしろ、澪は喜んでもらえることが嬉しいから。
「はい、どうぞ。手作りだよ」
 呪文を言ってくれる人にも、お菓子持ってない人にも、沢山の皆にお菓子を配って。
「木常野さんと夏輝君にも、はい」
「澪のそれもはや交換会だな。楽しんでんならいいけどさ」
 呪文を口にしたふたりにも、手作りお菓子を。
 そんな交換こは、とても楽しいから。
 澪は、ふと見つけた人物にも声を掛ける。
「あ、筧さんこっちこっち!」
 それは、籠を提げた魔王様。
 そんな魔王様な仮装纏う清史郎に、都月もすかさず例の合言葉を。
「あ、筧さんだ! 筧さんも、とりっくぁ〜とりぃと!」
「悪戯されては困るからな。ハッピーハロウィン、よい夜を」
「あ、清史郎さん俺にもちょーだい。後で皆で食うんだ」
「僕からもトリックオアトリート!」
 ちょっぴり渋可愛いネコさん型の最中を清史郎から貰えば。
 同じく呪文を口にした彼にも、Candy popの飴玉や狐さん煎餅にと、それぞれお菓子を手渡して。
 まさにその様子は、お菓子交換会?
 そんなほのぼの甘い交換こに、澪はえへへ、と笑み咲かせる。
(「木常野さんがハロウィン初めてみたいだから、折角だしお声掛けをね」)
 だって、沢山の人と色々なお菓子を交換したら、もっと楽しいから。
 だからもっといっぱい、楽しいを交換こするために。
「都月、あの人にも呪文言いに行こうぜ!」
 お菓子を配っている人を新たに見つけた夏輝が、そう都月を誘えば。
 こくりと頷いた都月も、足取り軽くぴょこりと彼に続いて。
「お菓子貰うのも、あげるのも、楽しいなぁ! 先輩達も沢山集めましたね!」
 沢山の戦利品を抱えるふたりと一緒に、両手いっぱいのお菓子にほくほく。
 そんな甘いお菓子はもう十分なくらいあるから。
 都月はふとこう、ふたりに提案を。
「どこかで、他にも飲み物や食べ物持ち込んで、お菓子パーティしますか!」
 そして澪と夏輝が返すのは、勿論。
「パーティいいな!」
「いいね! いっぱい遊ぼー!」
 賛成の声とうきうきの笑顔。
 けれど、ただ色々な美味しいものを食べるだけのパーティーも良いのだけれど。
「俺自作のゲーム機持ち歩いてんだ。都月は初めてか?」
「ゲーム機? 初めてです!」
 夏輝はふたりに、こんな話を持ち掛ける。 
「澪もパーティゲームならわかるし、集めた菓子をかけて勝負しようぜ!」
 ……勝った人から食べたいの選ぶ感じで! と。
 そんなお菓子を賭けた負けられない楽しい勝負に、都月はこくこくと頷いて興味深々。
 ――楽しみましょう! って。
 まだまだ、お化けたちの愉快な夜は長いのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

終夜・嵐吾
せーちゃんも一緒に

せーちゃん!汝!よくも!わしを、こんな、こんな…ところへ…!
この、箱!!ばか!!(やつあたり尻尾ばしばし)
くっ…次は、次はもう騙されんし流されんからの!

友への文句もほどほどに
折角来たんじゃから楽しまねばもったいない
パイにシチューも南瓜じゃね。ハロウィンカクテルもうま……んん?
こんこんとさめさめがおらん…なに? メメは知っとる?
ゆくぞせーちゃん!もっていけそうな料理とかはもっていこ!

あれは、デート…!(もぐもぐ)
あ、このキッシュ美味しいんよ、せーちゃん
何時の間に…こんな仲…いや、こんこんの片思いか?
こんこんそこじゃ、いけ!
あっ、気付いた、逃げよ!
あとはお若いおふたりで、じゃよ~



 任を終えて合流した友に涼やかな顔で、らんらん、と呼ばれれば。
「せーちゃん! 汝! よくも! わしを、こんな、こんな……ところへ……!」
 ――この、箱!! ばか!!
 相変わらず、いつものそんな小学生並みな罵倒をしつつも。
 終夜・嵐吾(灰青・f05366)は、自分を言いくるめこの廃城へとしれっと転送した清史郎へ、ばしばし尻尾でやつあたり。
 けれどそんなもふもふアタックは、箱の男にとっては逆にご褒美。
 今日もらんらんの尻尾はもふもふだな、などと、ご機嫌ににこにこする有様。
「くっ……次は、次はもう騙されんし流されんからの!」
「まぁらんらん、それはともかく。美味しい食事が頂けるようだが?」
「うむ……折角来たんじゃから楽しまねばもったいない」
 早速言った矢先から、うまく言いくるめられている気がしないでもないけれど。
「パイにシチューも南瓜じゃね」
「甘味も南瓜を使ったものが多いな、楽しみだ」
 ハロウィン仕様のビュッフェをふたり並んで見回して。
 まずは、可愛いお化けさんが飾られた、パンプキンピューレのハロウィンカクテルで乾杯!
 ひとくち飲んでみれば、ほのかな南瓜の甘さとラム酒が絶妙の味わいで。
「ハロウィンカクテルもうま……んん?」
 へらりと満足気に笑んだ後、嵐吾はふとあることに気付いて。
 きょろりと琥珀の瞳を巡らせ、探してみる。
「こんこんとさめさめがおらん……なに? メメは知っとる?」
 先程まで傍にいたはずの、こんこんとさめさめがいないことを。
 そして居場所を知っているというメメの後に続いて。
「ゆくぞせーちゃん! もっていけそうな料理とかはもっていこ!」
「では俺は、南瓜プリンと南瓜ケーキを」
 相変わらず甘党な清史郎と共に二人、ついていってみれば。
 刹那、嵐吾のもふもふの耳が、ぴこり。
「あれは、デート……!」
 そわりとふわもこ尻尾を揺らしながら、手にしたキッシュをもぐもぐすれば。
「あ、このキッシュ美味しいんよ、せーちゃん」
「そうか、では俺も頂こう」
 相変わらずマイペースに笑む友を後目に、再度狐たちのデバガメをする嵐吾。
「何時の間に……こんな仲……いや、こんこんの片思いか?」
 ……こんこんそこじゃ、いけ!
 そう心の中で応援すれば、何かを感じたのか、くるりと振り返るこんこん。
 そして、ぱちりと視線が合えば、何だかちょっぴり気まずくて。
「あっ、気付いた、逃げよ!」
「ほう、仲が良くて微笑ましいな……ん? らんらん?」
 ……野暮はいかんよ、せーちゃん! と。
 きょとんとする清史郎を強引に引っ張って撤退!
 ちらちらっと、何気に少しやっぱり、気になりはしながらも。
 ――あとはお若いおふたりで、じゃよ~、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒岩・りんご
【恋華荘】
4人で一緒に着替えて、ハロウィンパーティーを楽しみましょう
コスは4人で揃えて…小悪魔、というかサキュバス的な感じに
わたくしは黒のレザーボンテージの極小ビキニで大胆に
ふふ、クトさんも仁美さんもいちごさんもよく似合ってますわよ♪

会場のビュッフェを4人で歩きながら、スイーツを適当に摘まんで集めて
これはそのままわたくしたちの泊まる部屋までもっていきましょう
お部屋でサキュバス女子会といきましょうか

…未成年もいるので、今日はお酒は抜きで、ジュースで乾杯
スイーツ食べながら4人でのんびりお喋りを
恥ずかしがるいちごさんをからかったり、妹分のクトさんを抱き寄せて頭撫でたり
楽しい夜になりそうです♪


彩波・いちご
【恋華荘】
えっ、私もサキュバスですか…?
りんごさんに無理矢理引きずり込まれて、4人お揃いのサキュバスに
私は一応ミニスカを履いた露出おとなしめなものですが…3人とも大胆で目のやり場に困りますっ
というかりんごさん露出大胆すぎませんか!?
皆さん良く似合ってますけど…
仁美さんは綺麗ですし、クトさんは可愛いですし、すごくいいと思いますけどっ

直視すると顔紅くなるので視線外しつつ、ビュッフェのスイーツをいただいて、部屋へと
…え、4人部屋で今夜お泊りです?
ま、まぁ、女子会でお喋りは楽しそうですしね

「あ、あーん…」
仁美さんいお菓子を食べさせてもらったりして真っ赤になったり
うぅ、あまりからかわないでくださいよぅ…


ヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ
【恋華荘】
※いちごは「呪いで男子化した百合少女」と誤認
※アドリブ等歓迎

ビュッフェからかぼちゃプリン等を持ち込んで
4人のサキュバスでお泊り会なのよ♪かんぱーいっ♪

…そう、クトもサキュバスなの!凄く恥ずかしいけど
トーリ(元・双子の妹、現・二重人格の副人格)に押し負けて…
ねえねえ、クトのサキュバスはどうなのかしら?変じゃないの?
(悪魔羽つきレオタード+網タイツ姿で皆に聞いて回る)

仁美ちゃんやいちごちゃんのサキュバスはふわふわ可愛いし
特にりんごお姉さま…サキュバスの女王様みたいでお綺麗なの

はぁ…胸がキュンキュンしちゃって、頬もぽかぽかなのっ
今夜は皆で楽しく過ごしたいのよ…♪(りんごお姉さまにすりすり)


霧沢・仁美
【恋華荘】の皆と引き続き。
仮装に着替えて、四人でお部屋に集まってハロウィンパーティしようと思うよ。

仮装は皆と揃えてサキュバス風。
あたしは皆と同じ悪魔っぽい付け羽と尻尾と角に、自分的なアレンジとして紫色のベビードールを着て行くね。
…りんごさんは凄くセクシーだし、クトさんは可愛いし…いちごくんも…男の子だってコト忘れそうなくらい可愛い。
あたしは…うん、皆が褒めてくれるなら、悪い気はしないかな。

ビュッフェで取ってきたり地元の人にトリックオアトリートして貰ったお菓子を持ってお部屋へ。
皆で色々お喋りしたり、お菓子食べさせあったり…
…にしても、恥ずかしそうないちごくん、可愛い(きゅん)

アドリブ等歓迎。



 南瓜たちのランプが妖しくも楽しく灯る、光舞う古城。
 そんな城の廊下で一際人の目を惹くのは――4人のサキュバス的な小悪魔たち。
 けれど同じサキュバスの姿でも、ひとりひとり纏う衣装は個性的。
 黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)は、黒のレザーボンテージの極小ビキニで大胆に。
 霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)も、皆と揃えて悪魔っぽい付け羽と尻尾と角を付けたサキュバスだけれど。自分風にちょっぴりアレンジして纏うのは、可愛くてセクシーな紫色のベビードール。
 そして、悪魔羽つきレオタードと網タイツ姿のヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ(スターナイトクルセイダー・f18623)も勿論。
「……そう、クトもサキュバスなの! 凄く恥ずかしいけど、トーリに押し負けて……」
 元は双子の妹で、今は二重人格の副人格であるトーリのごり押しもあって、同じくサキュバス的な小悪魔に変身して。
「ねえねえ、クトのサキュバスはどうなのかしら? 変じゃないの?」
 くるり回って、ヴィクトーリヤはそう皆に訊いてみる。
 そして。
「えっ、私もサキュバスですか……?」
 そう最初は思わず瞳を瞬かせた、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)だけれど。
 りんごに無理矢理引きずり込まれて、一応ミニスカを履いた露出おとなしめなものではあるものの……4人お揃いのサキュバスに!
 まぁ自分も、何故かサキュバスをさせられているとはいえ。
「……3人とも大胆で目のやり場に困りますっ」
 それぞれ違った雰囲気ではあるが、各々選んだセクシーな衣装に思わず赤面してしまう。
 いや、だって。
「というかりんごさん露出大胆すぎませんか!? 皆さん良く似合ってますけど……仁美さんは綺麗ですし、クトさんは可愛いですし、すごくいいと思いますけどっ」
 大胆に露出しているりんごをはじめ、仁美もクトも色っぽくて、それがまた皆にはとても良く合っているから。
 そんな顔を赤くするいちごの様子に、りんごは楽しそうに笑んで。
「ふふ、クトさんも仁美さんもいちごさんもよく似合ってますわよ♪」
「……りんごさんは凄くセクシーだし、クトさんは可愛いし……いちごくんも……男の子だってコト忘れそうなくらい可愛い」
「仁美ちゃんやいちごちゃんのサキュバスはふわふわ可愛いし、特にりんごお姉さま……サキュバスの女王様みたいでお綺麗なの」
 仁美とヴィクトーリヤも、それぞれ互いのサキュバス姿を眺め合っては、その可愛さを褒め合って。
(「あたしは……うん、皆が褒めてくれるなら、悪い気はしないかな」)
 仁美はそうそっと、いちごを見つめて嬉しそうな笑みを宿す。
 そんなサキュバスたちの楽しい夜――の、その前に。
「これはそのままわたくしたちの泊まる部屋までもっていきましょう」
 りんごは高くて細いヒールを鳴らしながら、立ち寄った食堂のビュッフェを4人で歩いて。
 適当に摘まんで集めるのは、美味しそうなスイーツ。
 ヴィクトーリヤもきょろりと並ぶスイーツを見回してから。
 手を伸ばして選んだのは、濃厚でクリーミなかぼちゃプリン等のハロウィンスイーツ。
 そして仁美が確保するのは、ビュッフェに並ぶスイーツだけではなくて。
 トリックオアトリート――そう地元の人に告げて貰った、沢山のお菓子たちも。
 いちごは、皆を直視するとつい顔が紅くなるから、なるべく視線を外しつつ。
 ビュッフェのスイーツをいくつか手にすると、皆と一緒に、自分達のために用意された城の一室へ。
 そして豪華な4人部屋に到着すれば、戦利品を全員で広げて。
「お部屋でサキュバス女子会といきましょうか」
「4人のサキュバスでお泊り会なのよ♪ かんぱーいっ♪」
 始まるのは、美味しい物もいっぱいの、楽しいサキュバス女子会!
 いや、一見すると、どうみても皆完全に女子なのであるけれど。
「……え、4人部屋で今夜お泊りです?」
 思わずそう、聞き返してしまういちご。
 ヴィクトーリヤはそんないちごの様子に、首をこてんと傾げる。
 呪いで男子化した百合少女であるいちごが、どうしてちょっぴり戸惑うか分からなくて。
 ちなみにヴィクトーリヤは誤認しているけれど、いちごが男子なのは多分呪いではありません。
 そして自分もいつもの様に、何故か完全に女子枠である扱いに。
「ま、まぁ、女子会でお喋りは楽しそうですしね」
 いちごも今更慣れているし、深く考えないことにしました!
 グラスを掲げてカチリと合わせた乾杯は、サキュバス達のような魅惑的な酒……ではなく。
 未成年もいるので、今日はお酒は抜きでジュースで乾杯!
 スイーツをはむりと食べながら、4人できゃっきゃほのぼの、のんびりとお喋りの女子会を。
 いや、食べるだけではありません。
「いちごくん、これも美味しいよ?」
 仁美は皆と色々お喋りしながらも、美味しい南瓜プリンをひと掬いして。
 いちごへと、あーん。
「あ、あーん……」
 そんなお菓子を食べさせてもらったいちごが、照れて真っ赤になってしまえば。
 恥ずかしがるその様子に楽し気に笑うりんご。
「あら、ふふ……いちごさんはお酒を飲んだみたいに真っ赤ですね♪」
「うぅ、あまりからかわないでくださいよぅ……」
 そして、より真っ赤になる彼をじっと見つめて。
(「……にしても、恥ずかしそうないちごくん、可愛い」)
 仁美は思わず、きゅん。
 そんないちごを揶揄ったりしながらも、楽しい夜になりそうです♪ と。
 りんごは、妹分のヴィクトーリヤを抱き寄せて頭をなでなで。
 大好きなお姉様に可愛がられて、ヴィクトーリヤはひとつ感嘆の息を吐いて。
(「はぁ……胸がキュンキュンしちゃって、頬もぽかぽかなのっ」)
 りんごにすりすり甘えながらも、ぐるりと女子会に興じるサキュバス達を見回して、改めて思う。
 ――今夜は皆で楽しく過ごしたいのよ……♪ って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユーディット・ウォーカー
Encoreを召喚したままハロウィンナイトをたのしもうぞ!

仮装は日に弱そうな例のアレじゃ。
本場の迫力を見せてくれようぞ!
Encoreはおっきなかぼちゃの被り物とじゃっくおーらんたんなマントを着て、
腕の間でマントを張って、とらんぽりんめいたアトラクションとかしてみよう
トラップあんどトリートじゃー!

配る側に回ってぽよんぽよんの気持ちを味わうトリートをするのも良いかもじゃな!

そういえば本物のおばけは見ておらんなぁ、と少し散歩をするのも良いか。
おばけがいたらお菓子をわけてやるつもりじゃ!トリックでも良いぞっ!



 シンと静寂に包まれた不気味な夜の廃城も、なかなか楽しかったのだけれど。
 ジャックオランタンの光舞う、賑やかな古城もまた一興。
 ……ハロウィンナイトをたのしもうぞ!
 そう、特別な一夜を満喫するべく。
「本場の迫力を見せてくれようぞ!」
 日に弱そうで杭とか打たれたら死ぬタイプな例のアレの仮装で臨むのは、ユーディット・ウォーカー(デイライトウォーカー・f30097)。
 勿論、おっきなかぼちゃの被り物とじゃっくおーらんたんなマントを着たEncoreも一緒。
 そんなEncoreが腕の間でマントを張れば、披露するのは、とらんぽりんめいたアトラクション!
 これこそ、まさに!
「トラップあんどトリートじゃー!」
 ハロウィンになぞらえた、トラップあんどトリート……!?
 そんなぽよんぽよん跳ねながらも、ユーディットはこう口を開く。
「配る側に回って、ぽよんぽよんの気持ちを味わうトリートをするのも良いかもじゃな!」
 それからふと、あることに気が付くのだった。
 ――そういえば本物のおばけは見ておらんなぁ、と。
 結構探したのだが、結局おばけに会えていないユーディット。
 けれどやはり、本物のおばけは見つけたいから……Encoreと一緒に、城の中を少しお散歩することに。
 もし、おばけに出会えたら、お菓子をわけてあげるつもりだし。
「トリックでも良いぞっ!」
 何ならおかしと一緒に、ぽよんぽよんな悪戯付きでも楽しいかもしれない。
 そう――トリックおあトラップあんどトリート??

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴久名・紡
仮装……仮装?
どの程度までしたら『仮装』になるんだろう?

割と、普段居る世界が世界だから
仮装なのか普段なのかが判らない

ので、地元の人のお仕着せを
ついでだから、お菓子を配る側に回ってみるのも良さそうだ

……なるほど、狼男
もふもふな耳とふかふかな尻尾を付けられた
まぁ、うん……片親が狼が所以の東方妖怪だから延長線か

そんな風に納得したら
渡された籠を持って城内をうろうろして

出逢ったお化けが合言葉を言ってきたら籠からお菓子を手渡そう

素敵なお化けの夜を

そう告げて

おっと……ここは探索したときに迷った場所か?
あぁ、折角だからさっきのお礼も兼ねて
籠のお菓子をお供えしていこう

尤も、朝には回収しないといけないだろうけど



 南瓜お化けの行列たちが光灯す城へと、改めて足を運びながら。
「仮装……仮装?」
 ふと首を傾けているのは、鈴久名・紡(境界・f27962)。
 今宵の城に入れるのは、お化けに扮した者たちだけだというが。
 紡はもう一度、大きくその首を傾げる。
 ――どの程度までしたら『仮装』になるんだろう? と。
 いや、割と、普段居る世界が世界だから……仮装なのか普段なのかが判らないのであった。
 だから、判らない自分があれこれするよりも。
 南瓜の名産であるこの地の、何度もハロウィンを経験してきただろう地元の人に、仮装はお任せすることに。
 そしてじいっと暫く見つめられ、ぽんっと手を打って装飾を取りにいった地元の人の姿を見つつも紡は思う。
(「ついでだから、お菓子を配る側に回ってみるのも良さそうだ」)
 お菓子がいっぱい入った籠が用意されているのを見遣りながら。
 それから――ちょこんと、頭につけられたのは。
「……なるほど、狼男」
 もふもふな狼さんの耳!
 いや、耳だけではありません。
 ふかふかな尻尾ももっふりとつけられました!
 けれど、何だか納得するように、こくりとひとつ頷く紡。
「まぁ、うん……片親が狼が所以の東方妖怪だから延長線か」
 そんな風に呟いていたら……はい、と。お菓子の籠を手渡されて。
 それを提げながら、城内をうろうろしてみる紡であったが。
 ――トリックオアトリート!
 そうお化けさん達に合言葉を告げられれば、籠のお菓子を手渡してあげる。
「素敵なお化けの夜を」
 そんな言の葉と、共に。
 それからとりあえず、ぐるぐる城の中を巡っていれば。
 ふと紡の足が、ぴたりと止まる。
「おっと……ここは探索したときに迷った場所か?」
 そして、おもむろにいくつか籠からお菓子を掴んで。
「あぁ、折角だからさっきのお礼も兼ねて、籠のお菓子をお供えしていこう」
 先程お世話になったお化けさんに、甘いお菓子の御礼を追いながらも思う。
(「尤も、朝には回収しないといけないだろうけど」)
 いや――もしかしたら、もしかすると。
 朝に見たら、なくなっているかもしれません……?

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノエル・キャロル
●仮装:かぼちゃお化けのお姫様
スカートの部分は刺繍でお化けカボチャの顔風に
黒と橙をメインにしたハロウィンカラーなドレス
頭にはシーツお化けのデザインが入ったコロネット
パンプキンパイのバスケット

●行動
筧さんにお声をかけたいわ
素敵なお城に案内してくださったお礼をしたいのよ
トリックオアトリート!パイを差し上げて
他にも美味しいお菓子がいっぱいあるそうなの、ご一緒してくださいますか?
一緒に甘いお菓子を食べて回りたいわ

絵本のお姫様がいるような素敵なお城
この世界に来たことはあるけれど、お城に入った事は今まで無かったの。だからとっても嬉しい
筧さん、本当にありがとう!



 夜の静寂満ちる夢のようなお城の舞踏会も、とても楽しかったけれど。
 賑やかな一夜限りのハロウィン色に染まったお城もまた、とても素敵。
 そんなジャックオランタンたちの光に出迎えられるのは、かぼちゃお化けのお姫様。
 黒と橙をメインにしたハロウィンカラーなドレスをひらり揺らしながら。
 頭にはシーツお化けのデザインが入ったコロネット、提げているのはパンプキンパイが入ったバスケット。
 そんなかぼちゃのお姫様に扮するノエル・キャロル(お姫様見習い・f04794)は、ふとある人物を見つけて声を掛けてみる。
 ……素敵なお城に案内してくださったお礼をしたいのよ、と。
「ご機嫌よう、筧さん」
 お姫様らしく、ちょんとドレスの裾を摘まんでご挨拶。
「今晩は、お姫様。楽しんでいるか?」
 そしてそう笑む彼に――トリックオアトリート!
 お化けたちの合言葉とともに、パンプキンパイをひとつ、手渡した後。
「他にも美味しいお菓子がいっぱいあるそうなの、ご一緒してくださいますか?」
 ……一緒に甘いお菓子を食べて回りたいわ、って。
 そんなお姫様の誘いに、甘いものはとても好きだ、と頷いて笑む清史郎。
 ノエルはそれから、改めてぐるりと、ハロウィン一色に彩られた城へと視線を巡らせてから。
「絵本のお姫様がいるような素敵なお城。この世界に来たことはあるけれど、お城に入った事は今まで無かったの。だからとっても嬉しい」
 ――筧さん、本当にありがとう!
 そう、此処へと導いてくれた彼へと礼を告げれば。
 此方こそ予知を聞いてくれて有難う、と笑み返した清史郎は、王子様の如くその手を差し出して柔く微笑む。
 ……さぁ、甘いお菓子の元へとエスコートしようか、お姫様、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

佐々・夕辺
【金猫】

メイドの恰好でビュッフェを食べに行くわ
わあ…!本当に南瓜がいっぱい!
普段は配膳する側だから、どうぞってされるの初めてかも
有頂は何がいい? カクテルとかどうかしら
と、南瓜に芋のアイスが載った、甘み控えめのものを

え、え、え!?あ、亮さん、そんなに積み上げ…!
ロキまで!こら!明らかに面白がっているでしょう!?
目の前にこんもりと食べ物の山
現実逃避するように、有頂から貰ったカクテルを一口
おいしい!

でも貰ったからには食べきらなくちゃ
ん、どうしても駄目なら有頂にもヘルプするわ

もぐもぐと食べ進めていると、亮さんが有頂にお礼を言っている
…? 有頂はいま、食事を運んできて…
……
私は何も聞かなかったわ ええ


日東寺・有頂
【金猫】

踊り疲れて腹減った!
や〜っとメインの催しばい
探索もダンスも楽しかったばってんネ?
引き続きデビル執事でいざビュッフェ

ハロウィンメニューが食い放題とは豪勢ね
南瓜パイを口に突っこんでモゴモゴ
おうよロキさん、オイはよんにゅう食いよるいい子です!

ん。あんがとうなあ夕辺
折角やけん洒落た酒飲もうかしらん
夕辺にも南瓜とカスタードクリームのパンプキンプリンなカクテル持ってきたばい
あらあら両脇に皿積まれてしもうて〜〜
いざとなったらオイにヘルプせんね

おうおう亮も良か喰いっぷり…
ん??オイがもう一人?
生憎分身術は身につけてなかよ

・・・
俺達もう満腹なんで!
トリックノーセンキューハッピーハロウィンごちそうさん!


天音・亮
【金猫】

ビュッフェだー!
怖がっていた気持ちはどこへやら
ズラリ並んだ美味しそうな品々に釘付け
赤ずきんの仮装であっちへこっちへ

何食べようかな
えーっとこれとこれと、あとこれも
え?多い?いやいやまだまだ
ほら、夕辺ちゃんもたくさん食べなきゃ!
なんてきみの皿にほいほい積み上げ
ロキ、ロキ
見て見てハロウィンのカクテルだって
みんなで飲もー!

明らかに1人分で無い量をぱくぱくり
んふふ~幸せ~
気付けばお皿は空に
するとさっと差し出された新しい料理にぱあと輝く表情
わあ!有頂ありがとう!
──でも

あれ?
今料理を持ってきてくれたと思った有頂が目の前に座って
…ん?
……え?

………ん???


おいしいね~!!
私は途中で考えるのをやめた


ロキ・バロックヒート
【金猫】

狼男の格好のまま食堂に
こんなにお菓子が揃ってたら悪戯もできないねぇ

すごーいみんな南瓜色づくし
どれから食べようかなぁ
ビュッフェとか全種類食べたくなっちゃうよね
亮ちゃんに有頂くんはいっぱい食べられる方?
俺様いっぱい食べる子見てるの好きなんだ
のんびりパフェとか食べながら微笑ましげに眺める

夕ちゃんは普段は配膳する方だっけ
じゃあ運んであげよ
ほらほら食べて食べて
左から右から夕ちゃんの前に積まれるお皿
あははバレた?

ハロウィンカクテルどんなお味かな
皆お酒飲めるんだっけ?乾杯しよ
亮ちゃんほんと良い食べっぷり
おいしい?どんどん食べ―あれ?君は、

ああ
そういえば俺様たちお菓子あげてなかったなぁ
ふふ
おいしいね~



 ジャックオランタンたちの灯す光舞う古城にふわり漂うのは、美味しそうな御馳走の香り。
 そんな食欲そそる匂いに導かれる様に足を運んだのは、豪華で広々とした古城の食堂。
「ビュッフェだー!」
 怖がっていた気持ちはどこへやら、赤ずきんが探すのはおばあさんにあげるお花ではなく、これから味わう美味しい料理。
 ズラリ並んだ美味しそうな品々に釘付けになりながらも、赤ずきん――天音・亮(手をのばそう・f26138)は、皿を手にあっちへこっちへ。
 そんな食いしん坊な赤ずきんの様子にくすりと笑むのは、狼さん。
「こんなにお菓子が揃ってたら悪戯もできないねぇ」
 狼男の仮装のまま、ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)も並ぶ料理を見回せば。
 腹ペコなのは、赤ずきんだけではありません。
「踊り疲れて腹減った! や〜っとメインの催しばい」
 ……探索もダンスも楽しかったばってんネ?
 色々びびりまくった探索も、皆やぷにぷにとダンスも、楽しかったけど沢山動いたから。
 デビル執事さんこと日東寺・有頂(手放し・f22060)のお腹もぺこぺこ。
 そんなデビル執事が隣に伴うのは、彼曰くみじょかメイドさん。
「わあ……! 本当に南瓜がいっぱい!」
 けれど、メイドさんも今夜は特別。
「普段は配膳する側だから、どうぞってされるの初めてかも」
 今日の佐々・夕辺(凍梅・f00514)は配膳する側ではなく、存分におもてなしされる側。
 あれやこれやと出来立ての料理が並べられる中、それぞれ気になるものを皿に盛って。
「すごーいみんな南瓜色づくし。どれから食べようかなぁ」
「ハロウィンメニューが食い放題とは豪勢ね」
「ビュッフェとか全種類食べたくなっちゃうよね。亮ちゃんに有頂くんはいっぱい食べられる方?」
 ……俺様いっぱい食べる子見てるの好きなんだ、って。
 ロキは、はむりとハロウィンパフェをのんびり食べながら、皆の食べっぷりを微笑ましく眺めて。
「おうよロキさん、オイはよんにゅう食いよるいい子です!」
 その言葉通り、早速有頂は南瓜パイを口に突っこんでモゴモゴ。
 そして沢山食べるいい子といえば。
「何食べようかな。えーっとこれとこれと、あとこれも」
 なんかすごい盛り盛りになっている亮の皿。
 ……いえいえ。
「え? 多い ?いやいやまだまだ」
 まだまだ序の口です……!?
 そんな亮は、自分の分をひょいひょいもりもり取った後。
「ほら、夕辺ちゃんもたくさん食べなきゃ!」
 なんて笑みながら、夕辺の皿にも美味しそうな料理たちを次々とほいほい。
「え、え、え!? あ、亮さん、そんなに積み上げ……!」
「夕ちゃんは普段は配膳する方だっけ。じゃあ運んであげよ」
 山盛りになっていく皿に瞳見開く夕辺の様子に、ほらほら食べて食べて、って。
 ロキも、料理をよそってきたお皿をほいほい。
 左から右から、夕辺の前にこんもり積まれる料理の山……!?
「ロキまで! こら! 明らかに面白がっているでしょう!?」
「あははバレた?」
 そうぷんすか言う夕辺に、ロキは愉快そうに笑って。
「ロキ、ロキ。見て見てハロウィンのカクテルだって」
 取りすがった人が運んでいるハロウィンカクテルを見つけ、亮はロキの袖をくいくいっ。
「ハロウィンカクテルどんなお味かな」
「みんなで飲もー!」
「皆お酒飲めるんだっけ? 乾杯しよ」
 今宵の乾杯に相応しい、ハロウィンカクテルを皆で!
「有頂もカクテルはどうかしら」
「ん。あんがとうなあ夕辺。折角やけん洒落た酒飲もうかしらん」
 夕辺が有頂のために持ってきた、南瓜に芋のアイスが乗った甘み控えめのものを差し出せば。
「夕辺にもカクテル持ってきたばい」
 有頂も夕辺のために、南瓜とカスタードクリームのパンプキンプリンのカクテルを。
 そんな互いが選んだカクテルを、ふたりが選びっこした後。
 ハロウィンの夜に――乾杯!
 カチリと、グラスと笑みを交わし合って。
 目の前のこんもり山盛りな皿から目をそっと逸らし、現実逃避するように。
 ひとくち、有頂から貰ったカクテルを飲んでみれば。
「……おいしい!」
 思わずぱっと瞳を輝かせ、声を上げる夕辺。
 そして沢山の美味しそうな料理へと向き合う。
 ……でも貰ったからには食べきらなくちゃ、って。
 そんな彼女の前の、料理の山に目を遣って。
「あらあら両脇に皿積まれてしもうて〜〜。いざとなったらオイにヘルプせんね」
「ん、どうしても駄目なら有頂にもヘルプするわ」
 よんにゅう食いよるいい子の頼もしい助っ人と共に、いざ目標は完食!
 そして、こんもりの実行犯である赤ずきんちゃんはといえば。
「んふふ~幸せ~」
 明らかに1人分では無い、やはりこんもりな量の料理を、ぱくぱくり。
「亮ちゃんほんと良い食べっぷり」
 沢山あった料理がどんどん亮の口に運ばれていく様を、楽しそうに見つめていたロキだったが。
「おいしい? どんどん食べ――」
 ぱちくりと密いろの瞳を瞬かせ呟く。
 ……あれ? 君は、って。
 それと同時に、あっという間にお皿を空にした亮の前にさっと置かれたのは、新しい料理。
 そんな美味しそうな料理に、ぱあと表情輝かせて。
「わあ! 有頂ありがとう!」
 亮はそう、礼を告げるけれど。
「……? 有頂はいま、食事を運んできて……」
「おうおう亮も良か喰いっぷり……って、ん? オイ?」
 料理を再度取りにいって戻ってきたのは――有頂??
 その姿に、亮は瞳をぱちくりとさせる。
 だって、今料理を持ってきてくれたと思った有頂が目の前に座って……。
「でもさっき、有頂がこの料理を置いてくれたんだよね?? あれ?」
「いや、オイは置いとらんばい。ん?? オイがもう一人? 生憎分身術は身につけてなかよ」
 ……ん?
 ……え?
 ………ん???
 お互いに顔を見合わせ合う3人。
 そして。
「……私は何も聞かなかったわ、ええ」
「……おいしいね~!!」
「……うん、うまかね!」
 途中で考えるのをやめました!
 そんな皆の様子を見て、ロキはにこにこ笑みながら呟く。
「ああ、それはねー、さっきそこに――」
「ロキ! 脅かしていい時とダメな時があるって、言ったでしょう……!」
 あーあー何も聞きませんー!!
 そう視線を泳がせ必死に何もなかったことにする3人をにこにこ眺め、ロキはカクテルをもうひとくち口に運んで。
「ふふ、おいしいね~」
 こう、そっと呟いて笑む。
 ――ああ、そういえば俺様たちお菓子あげてなかったなぁ、って。
 そして、ふるふると首を横に振りつつも。
「……俺達もう満腹なんで!」
 ――トリックノーセンキューハッピーハロウィンごちそうさん!
 有頂は南無南無と、そう手を合わせて……ご馳走様!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

斬断・彩萌
とわわ(f00573)と!
仮装:白衣の中に色とりどりの試験管を並べたマッドサイエンティスト

と、言うわけで本日のメインですよ!
日本人のお祭り大好き根性丸出しな、ハロウィンパーティー♪
宗教的にどうなのか?いいのよそんな細かい事は
今は楽しむことを第一に考えましょう

ね、とわわ
むふふ~「トリックオアトリート!」
お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ
私はこのケミカルな感じの試験管に詰まった液体がお菓子です
飲むとシュワシュワするんだよ
お酒はまだ飲めないから、これで我慢してね

ええ、悪戯の方に興味があるの?
それは……むむ、思い浮かべてなかったな
お、飴ちゃんサンキュー!
(早速ころころと舐める)

じゃ、城の中を探検しよっか!


徒梅木・とわ
彩萌(f03307)と
仮装:フランケンシュタインの怪物
貸し出しのもので、無ければ上手い事組み合わせてそれらしく

(怪物になり切って沈黙。暫しの間首肯等の所作のみで彩萌の様子に応じ)
……くふふ。そうだね、細かい事を考えたって仕様がない
楽しい時間の一分一秒が惜しいもの

おや。おやおや。早速出たね決まり文句が?
へえ、それ飲み物だったのか
いやあしかし、彩萌の悪戯がどんなものかってのも興味がある――なんてね
はいこれ飴ちゃん。さくっと舐めてしまいたまえ。がりっといってもいいぞ
何せ城でもあれこれ用意しているそうじゃあないか。ここで腹を満たしていちゃあ勿体ない
ささ、思いっきり行くぞ彩萌



 仄かに灯るジャックオランタンたちの行列が、夜の城を今宵だけのハロウィンカラーに染め上げる中。
「と、言うわけで本日のメインですよ!」
 そうはしゃいだように声を上げたのは、白衣纏う科学者……?
 いえ、斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)が纏う白衣の中には、色とりどりの怪しげな試験管。
 そう……科学者は科学者でも、マッドサイエンティストです!
 そんなマッドサイエンティストの言葉に、こくこく。
 無言で頷くのは、頭にボルトを刺したつぎはぎの怪物。
 衣装を借り、このイベントのスタッフさんたちにそれっぽいメイクや装飾をつけてもらって。
 フランケンシュタインの怪物になりきっているのは、徒梅木・とわ(流るるは梅蕾・f00573)。
「とわわのフランケンシュタインの怪物も本格的!」
 彩萌のそんな声にも、やはりとわは無言でこくこく。
 だって今のとわは、怪物なのですから……!
 そんな怪物になり切って沈黙し、首肯等の所作のみで彩萌の様子に応じていたけれど。
「日本人のお祭り大好き根性丸出しな、ハロウィンパーティー♪」
 ……宗教的にどうなのか?
 そう思うのも、ほんの一瞬だけ。
「いいのよそんな細かい事は」
 彩萌のそんな言葉に、とわは笑んで返す。
「……くふふ。そうだね、細かい事を考えたって仕様がない。楽しい時間の一分一秒が惜しいもの」
「今は楽しむことを第一に考えましょう」
 今日は年に一度だけの特別なお化けたちの夜。
 野暮なことは言いっこなしで、楽しむのみです!
 だから彩萌は……ね、とわわ、って。
 そう笑顔で彼女へと紡いでみる。例のあの言葉を。
「むふふ~。トリックオアトリート! お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」
「おや。おやおや。早速出たね決まり文句が?」
 いえ、お菓子を貰うだけではありません。
「私はこのケミカルな感じの試験管に詰まった液体がお菓子です」
 きりっと伊達眼鏡をくいっと上げて言う彩萌は、悪戯されないようお菓子の準備も万端!?
「飲むとシュワシュワするんだよ。お酒はまだ飲めないから、これで我慢してね」
「へえ、それ飲み物だったのか」
 彩萌の白衣の中の色とりどりな試験官を見遣り、とわはそう呟いてから。
 くふふ、と悪戯っぽく笑んで続ける。
「いやあしかし、彩萌の悪戯がどんなものかってのも興味がある――なんてね」
 お菓子もいいけれど、悪戯もされてみたい……!?
「ええ、悪戯の方に興味があるの?」
 彩萌は予想していなかった言の葉に、円らな瞳をぱちくりとさせてから。
「それは……むむ、思い浮かべてなかったな」
 うーんと暫し、悪戯の内容を思案する彩萌だけれど。
「はいこれ飴ちゃん」
 ころりとその掌に落とされたのは、甘ーい飴ちゃん。
「さくっと舐めてしまいたまえ。がりっといってもいいぞ」
「お、飴ちゃんサンキュー!」
 貰った飴を早速、ころころと舐めてみれば。
 悪戯するのも忘れてしまいそうなくらい、甘い味が。
 けれど……貰える美味しいお菓子は、飴ちゃんだけではありません。
 とわはぐるりと、ハロウィン一色な城の中、周囲を見回して。
「何せ城でもあれこれ用意しているそうじゃあないか。ここで腹を満たしていちゃあ勿体ない」
 ――ささ、思いっきり行くぞ彩萌。
 マッドサイエンティストな彼女の手を引いて、もっと一杯のお菓子をトリート。
 彩萌も、フランケンシュタインの怪物なとわと並んで。
「じゃ、城の中を探検しよっか!」
 さっきは魔法の花を探す冒険だったけど――今度は橙色の光舞う中、ふたりでいざ、お菓子集めの探検へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

片羽・サラ
【dayz】
星空色のドレス纏う蝶々羽根の妖精

先に食堂に行ってご馳走を仕入れておく
南瓜のたっぷり入ったハロウィングラタンにハロウィンピザ、パイにパフェ!
ほら、リオくんもるい君もこれ持って

そして皆で借りた一室へ
ご馳走を広げてほくほく
ハロウィンデコかわいー!
ご馳走も可愛いの!
駒知ちゃん、ピザはチーズたっぷりだよ!
チーズ伸びるピザを頬張り、南瓜とトマトとベーコンのミックスを楽しむ
んー、パフェ甘いよー!幸せ!
トモちゃん、それはなぁに?
魔女鍋……気になるような、やめておきたいような

満喫したあとは、そりゃ恒例のあれだよ…
うふふと笑うと、近くの枕を掴んで、るい君の顔面目掛けて投げ飛ばす
枕投げ大会、始めるよー!


明日川・駒知
【dayz】
アドリブ、マスタリング歓迎

_

…ならば私とヴァレンタインはシーツお化けになりましょう。
あら、ふふ、ヴァレンタイン。やっぱり尻尾は見えちゃうね。

美味しそうなご飯を前に密やかに瞳輝かせ
ぴざ…ちーず…
貰ったものは死霊の貴方と半分こ。
皆の楽しそうな姿を見るのが嬉しくて
時折会話に混ざりながらも瞳細め

枕…を投げるの?
ヴァレンタインと共に小首傾げ、気づけば眼前で枕が飛び回り
此方に当たりそうになったものはヴァレンタインが庇ってくれたから、
私たちもお返し、ね。


犬童・るい
【dayz】
狼男
大きな耳にふかふかの尻尾

目を遣るとどの料理にも南瓜が使われているらしい
如何にもハロウィンって感じで面白いですね
片羽サン、尾宮サン、俺も手伝います

並べてみると凄い量
明日川サンが幸せそうにピザを食べるからなんだか普段よりお腹が空く
帰ったらここにある料理を参考にちび達に何か作ってやろう
俺だけ楽しんでたらずるいもんな…
舌鼓を打ちながらそんなことを思う

ぼんやりしていたら不意に来る柔らかな感触
俺も負けてはいられない
尾宮サンに大丈夫ですよと告げて
顔に当たった枕を手に取るとトモサンへと投げる
日頃の鬱憤を込めているのは口が裂けても内緒だ
この程度可愛いものでしょう?


尾宮・リオ
【dayz】

変わらず吸血鬼姿で
サラ先輩の給仕のお手伝い
重い物は僕が持ちますよ

だいすきなチーズを食べ
満足げな明日川さんを見て
にこにこと自分まで嬉しくなる
僕も何を食べようか選び始めれば
悪魔の囁きが耳に届いた

魔女鍋を食べる勇気はないので
惹かれて食べるは、ピザ

ふと勢い良く飛んできた枕
犬童さん、大丈夫ですか?
見事に当たりましたね
と眉を下げて心配していれば
返ってきた言葉に一安心

枕投げは、したことありません
トモちゃんさんが張り切りそうですね

他人事みたいに考えてると
真正面から飛んできた枕
見事に眼鏡も飛んでいった
拾い上げて再び掛けると
狙いを定めず、ぽいぽい投げる
誰に当たっても、ごめんなさい、
と、楽しそうに笑った


七・トモ
【dayz】
もちろんゾンビナースちゃんだよワハハ

わー豪勢だねえ
ワハハ皆が運んでくれたご飯はうまいぞ

よーしトモちゃんもお手伝いしようか
ギュインギュイーン(ピザカッターでピザを切っているよ)

あはは、チーズ伸びたね、マドンナ
みょんみょん健やか

ふふん、気になるかい、サラくん
これはね、魔女鍋さ…
デザートの後にいかが?
天国見れるぞワハハ

いやいや遠慮しちゃだめだよみんな
待って待って~食べてみてよ魔女鍋~ワハハワハハワハぶは(枕)

やっ、たね、るいるい
ハロウィンの主役は誰なのか、忘れたようだね

思い知らせてあげようくらえトモちゃん神拳枕投げ!
よし!外した!
よし!リオくんのメガネにヒット!

わ~にげろにげろ~!!!



 きゃあきゃあと探検した真っ暗お化け屋敷みたいだった廃城が、特別な一夜の彩の灯火で満たされる。
 それは、ずらりと並んだジャックオランタンたちが仄かに放つハロウィン色の光。
 そして今宵限りのパーティーに参加するためには、条件がふたつ。
 ひとつは、礼の合言葉――トリックオアトリート! と城の入口で唱えること。
 それからもうひとつは――お化けさんであること。
「……ならば私とヴァレンタインはシーツお化けになりましょう」
 そうゆうらりひらり、ヴァレンタインとお揃いお化けに変身したのは、明日川・駒知(Colorless・f29614)。
 まるでかくれんぼかの様にシーツを被れば、それだけで何だかドキドキ楽しくて。
 ふとヴァレンタインを見遣れば、思わず駒知は笑み零してしまう。
「あら、ふふ、ヴァレンタイン。やっぱり尻尾は見えちゃうね」
 ひょこりとシーツから、どうやってもちらりとはみ出してしまう尻尾に。
 そして、抜かりなくお化けたちのパーティーの準備に勤しむのは、星空色のドレス纏う蝶々羽根の妖精さん。
 そんな歩くたびに揺れる満天の星たちを連れて、蝶々の妖精さんこと片羽・サラ(星空蝶々・f29603)が足を向けたのは――そう、美味しそうな匂いが漂う食堂。
 パーティーを催すならば、美味しい食べ物は必須だから。
「南瓜のたっぷり入ったハロウィングラタンにハロウィンピザ、パイにパフェ!」
 そんなハロウィンな御馳走を仕入れるべく、目ぼしいものを選んでいけば。
 すぐにサラの両手は塞がってしまうけれど。
 でも、心配は無用。
「重い物は僕が持ちますよ」
「片羽サン、尾宮サン、俺も手伝います」
 ヘルプに入るのは、シャボタイとマント揺らす吸血鬼さんと大きな耳にふかふか尻尾の狼男さん。
 そんな狼男さんな犬童・るい(死屍累々・f29748)は、ぐるりと並ぶ料理に目を遣って。
「如何にもハロウィンって感じで面白いですね」
 ……どの料理にも南瓜が使われているらしい、と興味津々呟けば。
「ほら、リオくんもるい君もこれ持って」
 サラに次々と渡されるのは、沢山の南瓜尽くしの御馳走。
 吸血鬼な尾宮・リオ(凍て蝶・f29616)と手分けして、パーティー会場へと運んでいく。
 そう、今宵お化けたちのパーティーを催すのは、古城に借りた一室。
 サラは、るいやリオと一緒に運んだ料理をおもむろに広げて、ほくほく。
 ただでさえ、普通のものでも十分美味しそうなのに。
「ハロウィンデコかわいー! ご馳走も可愛いの!」
 料理を彩り飾るのは、カボチャやお化けのハロウィンデコ。
「わー豪勢だねえ」
 そうワハハと笑み、皆が運んでくれたご飯はうまいぞ、と。
 満足気に紡ぐのは、ゾンビナースちゃんこと七・トモ(七不思議・f29745)。
「並べてみると凄い量」
 自分達が運んできたものではあるのだけれど。
 るいも、ご馳走だらけになった目の前に、思わずそう呟きを落として。
 そんな沢山並ぶ美味しそうな料理の中から、サラが手に取ったのは。
「駒知ちゃん、ピザはチーズたっぷりだよ!」
 びよーんとたっぷり乗って蕩けたチーズが伸びる、南瓜とトマトとベーコンのミックスピザ。
 そんな美味しそうに頬張り楽しむサラと、眼前のピザを交互に見つめて。
「ぴざ……ちーず……」
 密やかにキラキラと瞳輝かせる駒知。
 そんな彼女にも、トモはピザを切ってあげる。
「よーしトモちゃんもお手伝いしようか」
 ――ギュインギュイーン。
 ちなみにこれは、ピザカッターでピザを切っている音ですよ!
 そして切れたピザを受け取った駒知は、サラと同じ様に、はむはむ、びよーん。
「あはは、チーズ伸びたね、マドンナ」
 そんなびよーんとなったチーズに、トモも愉快気に笑う。みょんみょん健やか、って。
 そんなシーツお化けさんが幸せそうにピザを食べるから、なんだか普段よりお腹が空く気がして。
 美味しいハロウィンメニューを口に運び味わいつつも、ふと思案するるい。
「俺だけ楽しんでたらずるいもんな……」
 ……帰ったらここにある料理を参考にちび達に何か作ってやろう、って。
 舌鼓を打ちながら、そんな美味しくてきっと喜ぶ計画を。
 リオも、だいすきなチーズを食べて満足げな駒知を見てば……自分まで嬉しくなって、にこにこ。
 そんな幸せそうに取ってきたものを次々と頬張るサラ。
「んー、パフェ甘いよー! 幸せ!」
 駒知もこくりと頷きつつ、スプーンでパフェの南瓜アイスをひと掬い。
「優しい甘さで美味しい、ね。ヴァレンタイン」
 ヴァレンタインと仲良く半分こ。
 そしてふとサラは、せっせと何かをまぜまぜしているトモに首を傾け、訊いてみる。
「トモちゃん、それはなぁに?」
「ふふん、気になるかい、サラくん」
 そして、何を食べようかと選び始めていたリオの耳に届いたものは。
「これはね、魔女鍋さ……デザートの後にいかが?」
 ――天国見れるぞワハハ。
 そんな、悪魔の囁きと笑い声。
「……魔女鍋?」
「魔女鍋……気になるような、やめておきたいような」
 きょとりとする駒知と、ちょっと好奇心で鍋の中を覗き込んでみるサラ。
 そしてリオが手を伸ばし口にしたのは、魔女鍋……では全然なく、やっぱりピザです!
 そんな誰も天国をみる気はない様子に、トモは引き下がる事なく魔女鍋をお勧めするけれど。
「いやいや遠慮しちゃだめだよみんな。待って待って~食べてみてよ魔女鍋~ワハハワハハワハぶは」
 ――ぼすん。
 ぶは、と魔女鍋作るゾンビナースさんの顔面にヒットしたのは……そう、枕!
「満喫したあとは、そりゃ恒例のあれだよ……」
 サラはそう、うふふと笑うと、近くの枕を掴んで。
 ――枕投げ大会、始めるよー!
 そう開戦の一声を上げて、ぶんっと投げ飛ばす先は。
「……わっ」
 ぼんやりしていた、るい君の顔面!
 そんな、ぽすっと不意に来た柔らかな感触に、一瞬瞳をぱちくりさせれば。
「犬童さん、大丈夫ですか? 見事に当たりましたね」
 眉を下げて心配するリオに、るいは告げる。大丈夫ですよ、って。
 そして、返ってきた言葉に一安心するリオの隣で……俺も負けてはいられない、って。
 顔に当たった枕を手に取れば、狙うは勿論トモの顔面、先程のお返し!
「! やっ、たね、るいるい」
「この程度可愛いものでしょう?」
 そう思い切り投げつけながら、るいは思わず笑み零す。
(「日頃の鬱憤を込めているのは口が裂けても内緒だ」)
 そしてぶつけてちょっぴりすっきりしたなんて、内緒内緒。
 けれど勿論、ぶつけられてこの人が大人しくしているわけがない。
「枕投げは、したことありません」
 ……トモちゃんさんが張り切りそうですね、って。
 枕投げ初体験だというリオがすぐ思うくらい、バレバレ。
「ハロウィンの主役は誰なのか、忘れたようだね」
 そんなトモは、むぎゅっと枕をおもむろに掴んで。
 思い知らせてあげよう――くらえトモちゃん神拳枕投げ!!
 繰り出すのは、枕投げの奥義!?
 ……いえ。
「よし! 外した!」
 渾身の一撃は、すっぽ抜けて何処へやら――。
「よし! リオくんのメガネにヒット!」
 いや、真正面から直撃したリオの眼鏡が見事に飛んで行きました!?
 そんな、ぼすうっと当てられた枕を、リオが拾い上げれば。
「わ~にげろにげろ~!!!」
 狙いを定めず、ぽいぽい!!
 そんな無差別攻撃を繰り出しながらも、リオは楽し気な笑み宿す。
 ……誰に当たっても、ごめんなさい、って。
 そして枕飛び交う、ある意味戦場と化した眼前に、駒知は瞳をパチリと瞬かせて。
「枕……を投げるの?」
 ヴァレンタインと顔を見合せ、共にこてりと小首傾げていれば。
 ――ぽふんっ。
 咄嗟に飛んできた枕から庇ってくれたヴァレンタイン。
 けれど勿論、駒知やヴァレンタインだってやられっぱなしではありません。
 そっと手にしてみた枕を、えいっ。
 ――私たちもお返し、ね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

劉・碧
【燐星宿】

精巧な僵屍の仮装で参加
折角なんで衣装も凝ったものを選び、肌の色も屍人のそれに擬える
悪霊を驚かせ撥ね退ける仮装だと友人には聞いたが…勧めで爪にまで死化粧が施されている
いつもと違う仮装姿は心持ち落ち着きないが、友人らの仮装にも目を奪われる
宵はゾンビ、ザッフィーロはフランケン…だったかな
三者三様の生ける屍だが出所は違うというのも面白いな

食堂からは南瓜型チーズやオリーブの浅漬け、燻製肉などのつまみの類を持ち込む
宵のレクチャーに耳を傾けて、世界の広さをまた一つ心得て
戻ってきたザッフィーロの話を聞くと何とも言えない表情になる
…きっと仮装にビビっちまったんだろう、またいつか会えるさと応え


逢坂・宵
【燦星宿】
ゾンビの仮装とペイントで参加しましょう
ザッフィーロの仮装のフェイスペイントは僕が施しました
仕上がりは100点です
とても似合っていますよ
碧君はキョンシーの仮装ですか
とてもよくお似合いです
きみの纏うオリエンタルさが仮装に映えますねぇ
……バンシーは仮装としては「わかる」までに難易度高すぎました

個室では食堂から食事と飲み物とスイーツを持ち込んで
かぼちゃグラタンがとても美味しいですねともぐもぐ
ザッフィーロが飲み物を取りに行ってくれている間は
碧君に僕の知る一般的なハロウィンのレクチャーができたら
帰ってきたザッフィーロに振り返り、話を聞けば
……いえ、なんでも。長い猟兵生活、また会う時もあるでしょう


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
【燦星宿】

フランケンの仮装にて参加
恐ろしい仮装と南瓜で悪霊を脅かすのだったか。ならば張り切らんとな
傷のペイントは宵に手伝って貰ったのだが本当に手先が器用だな
後碧は僵屍、宵はゾンビの仮装か
碧は宵の言う様碧の雰囲気に合い良く似合って居ると思う
だが宵はバンシーではないのだなと残念そうに見てみよう

個室では甘味に舌鼓を打ちつつも皆の飲み物が尽きれば取りに会場へ
銀のトレイに乗せ戻る途中先の猟兵を見かければ話しかけ…?
…??なぜ近づけんのだろうか
不可思議な現象に首を傾がせながらも戻れば飲み物を配り先の出来事を話してみよう
彼は不思議な術を使うようだな。いづれ教授願いたいものだ…と
…ん?宵、碧どうかしたのか…?



 廃城に現れた南瓜お化けは、還るべき場所に送ったから。
 今度は、自分達がお化けになる番。
 何せ今宵のパーティー会場であるお城に入れるのは、お化けだけだから。
「悪霊を驚かせ撥ね退ける仮装だと友人には聞いたが……」
 そう勧められされるがまま、爪に死化粧を施されている最中なのは劉・碧(夜来香・f11172)。
 折角なんでと纏う衣装も凝ったもの、肌の色も屍人のそれに擬えて。
 碧が変身を遂げたのは、精巧な僵屍。
「恐ろしい仮装と南瓜で悪霊を脅かすのだったか。ならば張り切らんとな」
 そう張り切るザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)の顔に、描き描き。
「仕上がりは100点です」
 とても似合っていますよ、と。
 逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)が満足気に見つめるのは、己がかれに施したフランケンの傷のペイント。
 渡された鏡を眺め、本当に手先が器用だな、とザッフィーロは感心してから。
 出来上がった互いの姿へと、興味深げに視線を向け合う。
 いつもとは随分勝手の違う己の装いに心持ちそわそわ、何処か落ち着かない碧だけれど。
「宵はゾンビ、ザッフィーロはフランケン……だったかな」
 ……三者三様の生ける屍だが出所は違うというのも面白いな、なんて。
 友人らの仮装にも目を奪われ、紡げば。
「碧君はキョンシーの仮装ですか、とてもよくお似合いです。きみの纏うオリエンタルさが仮装に映えますねぇ」
「碧は宵の言う様に、碧の雰囲気に合い良く似合って居ると思う」
 碧本人は落ち着かないようだけど、とても映えてバッチリ似合っています!
 それからザッフィーロはちらり、衣装とペイントでゾンビに扮した宵へと目を向けて。
「……だが宵はバンシーではないのだな」
 そう、ちょっぴり残念そうにじっと見つめれば。
 宵はそんなかれに返す……バンシーは仮装としては「わかる」までに難易度高すぎました、って。
 宵の仮装はちょっと期待した女妖精のものではなかったけれど。
 ザッフィーロはふたりとともに、用意された個室へ。
 その前に食堂に寄って、目ぼしい飲物やスイーツを選んで持ち込んで。
「かぼちゃグラタンがとても美味しいですね」
 宵は仄かに甘いほくほくの美味な料理に、もぐもぐ舌鼓を。
 碧も食堂から持ってきた、南瓜型チーズやオリーブの浅漬け、燻製肉などのつまみの類を並べて。
 甘味を楽しんでいたザッフィーロが飲み物を取りに行ってくれている間に、宵からレクチャーを受ける。
「元々ハロウィンとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味合いのある行事でして。お化けの仮装をするのは、元は魔除けの意味合いが……」
 彼の知る、一般的なハロウィンの知識を。
 そんな話に耳を傾け、世界の広さをまた一つ心得た碧であったけれど。
「宵、碧……不思議な術を使う猟兵に出会ったのだが」
 そう切り出したザッフィーロの話を聞けば、何とも言えない表情になる。
 いや、戻ってきたザッフィーロは飲み物を手渡しながらも、大きく首を傾けてこうふたりに話したのだった。
 銀のトレイに飲物を乗せて戻る途中、また出会ったのだと。
 探索中に見かけた――あの、例の猟兵に。
 けれど話しかけようにも、何故か彼には近づけず。
「彼はやはり不思議な術を使うようだな。いづれ教授願いたいものだ……」
 感心した様にそう口にすれば、自分に向けられる神妙な視線にふと気付いて。
「……ん? 宵、碧どうかしたのか……?」
 こてんと首を傾け、ふたりを交互に見遣るザッフィーロだけれど。
 宵と碧は、ふたりそっと顔を見合せ、こくりと小さく頷き合ってから。
「……いえ、なんでも。長い猟兵生活、また会う時もあるでしょう」
「……きっと仮装にビビっちまったんだろう、またいつか会えるさ」
 真に思うことは互いに心に秘め――不思議そうにしているザッフィーロに、甘くて美味しい南瓜スイーツを勧めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニーナ・アーベントロート
【nyx】

ぷにぽよな仔達に影響されたねって笑い合い
纏うのは南瓜色のミニドレス
頭に猫耳っぽい黒い大きなリボン
首元には鈴付きチョーカー
ハイヒールで少しだけ背伸びして
妖艶な魔女の菫さんと並び立つ

実は、ダンスってあんまり得意じゃなくて
普段なら遠慮するとこだけど
ハロウィンの魔法にかかった今夜なら
何だかうまく踊れる気がする
恭しく差し伸べられた手を取って
揺れるリズムは三拍子
刻さんも千鶴くんも、眩しいくらいに立派な騎士だよ
あ、足は踏まないように気をつけマス…

踊り疲れたら南瓜パイやケーキを頬張って
美味しい笑顔を咲かせようか
彩り様々な杯は、良い子も安心なノンアルだけど
目一杯楽しんじゃおう
魔法の夜はまだまだこれから


君影・菫
【nyx】
とんと踏み出し纏うは南瓜色
胸元も腕も脚も透けとるシースルーロングドレス
下ろした髪に南瓜色のリボンを絡めて
ハイヒールが奏でる音は楽しげに
ご機嫌な魔女はかわええ黒猫ニーナと並ぼか

ふふ、喜んでって差し出されたちぃの手に
遠慮なく自分の手を重ねて
騎士様よろしゅうねなんて戯れの音
くるくる、身を任せればきっと誘われて
入れ替わるように刻を前にすればまた格好ええ騎士様やねてふわり
魔女も姫になりそうな魔法やなあ
足、踏んだら堪忍ね?

休憩にはみんなで乾杯しよか
勿論、ノンアルコールで、な?
パイにプリン、パフェも迷うから
みんなで分けっこしよ?て欲張りの

音も味も舞も
どれにもハロウィンの彩りを添えて
魔法の夜を楽しも


宵鍔・千鶴
【nyx】

南瓜のいろに染まるのは
きっと、ぷにぷにしたあのこを連想して

黒シャツに南瓜色のネクタイ締め
真白のスーツを肩に掛ければ、吸血鬼の正装風
ワルツの音色が響いたなら
繋いでいた手をそのまま引いて
麗しい魔女の方、俺と踊ってくれますか?って
恭しく菫へ御誘いを
くるくる回る視界すら楽しい一時
刻と目配せ、ペアが変わればそっとニーナの元へ
今宵はお行儀の良い貴族様を発揮してみようか
徐に膝を折り手を差し伸べて
ニーナ嬢、御手をどうぞ?
貴女と踊れる至上の喜びをどうか俺に
魔法はもう、掛かっているから大丈夫

疲れたなら彩る豪華な食事達に舌鼓
勿論、皆となら沢山種類が食べれそう
鳴り響く乾杯の音は終わらぬ夜と共に


飛白・刻
【nyx】

花探しに南瓜退治を終えて迎えるは
魔法学園の生徒に扮してのナイトパーティ
黒シャツに黒のスラックス
南瓜色のタイを締め紳士に決めようか

シャル・ウィ・ダンス?
そっと片手を差し出してニーナに声掛け
一通り楽しんでは、千鶴と目配せペア変えを
菫にも一礼添えて片手差し出し
鈴を凛と鳴らす姫に忠誠捧ぐ騎士になり
惑い拐かす魔女とて今宵は姫となりましょう?
貴女を護る覚悟と誠意を受け取って下さいますかと
万一踏まれようにも、貴女がお怪我をなさらぬなら
名誉の傷跡、光栄の一踏ともなりましょう

踊り遊んだ後はグラス交わして乾杯を
学生なのだから皆と揃いのノンアルで
豪華な食事を楽しんで
噫、足りぬは今宵の魔法も届かぬ時間ばかり



 ――魔法の花に誘われたぷにぽよな子たちを無事に送った我々が向かうのは、今宵限りのお化けたちのパーティーが開かれる、光舞う古城であった。

 そんなナレーション付きの、第3幕。
 お化け屋敷みたいであった廃城に、まるで魔法が掛かったかのように。
 ジャックオランタンたちが灯すハロウィン色の光が満ちる古城の夜。
 いや、南瓜のいろに染まっているのは何も、お城だけではなくて。
「ぷにぽよな仔達に影響されたね」
「そやね、可愛らしいあの子らみたいやね」
 そう思わず笑い合う、黒猫さんと魔女さんが纏うドレスも南瓜のいろ。
 ニーナ・アーベントロート(埋火・f03448)がふわり揺らすのは、南瓜色のミニドレス。
 頭にきゅっと結ばれた黒い大きなリボンはまるで、黒猫さんのお耳のようで。
 首元にはチリンと優しく鳴る鈴付きのチョーカーが。
 そんな可愛らしい黒猫さんと、とんと踏み出し並ぶのは君影・菫(ゆびさき・f14101)。
 菫の身を飾るのは、胸元も腕も脚も透けたシースルーロングドレス。
 ふわり下ろした髪に、南瓜色のリボンをしゅるりと絡めて。
 魔女の靴がカツンと奏でる魔法は、とっても楽しげ。
 少しだけハイヒールで背伸びした可愛い黒猫さんに並び立てば、それはよりご機嫌な音楽に。
 そんな猫さんと魔女さんが纏ういろを見つめる宵鍔・千鶴(nyx・f00683)は、こう思わずにはいられない。
 きっと、ぷにぷにしたあのこを連想して……って。
 いや、それは何も、彼女たちだけではなくて。
 黒シャツに締めたネクタイのいろも、南瓜色。
 真白のスーツを肩に掛けた正装風の吸血鬼な千鶴だって、同じで。
 黒シャツに黒のスラックスを纏う飛白・刻(if・f06028)も、紳士に決めたお揃いの南瓜色のタイ。
 魔法の花を探す冒険に、ぷにぽよな南瓜おばけ退治。
 そして迎えるのは――魔法学園の生徒に扮してのナイトパーティ。
 南瓜色の光が灯る中、開かれるのは特別な舞踏会。
 ワルツの音色が響いたなら、繋いでいた手をそのまま引いて。
 ――麗しい魔女の方、俺と踊ってくれますか?
 ――シャル・ウィ・ダンス?
 スマートに差し出されるのは、殿方の誘いの手のひら。
 そんなダンスへのお誘いに……ふふ、喜んで、って。
 差し出された千鶴の手に、遠慮なく自分の手を重ねて、くるりくるり。
 菫が紡ぐのは、騎士様よろしゅうね、なんて戯れの音。
 身を任せればきっと誘われて……くるくる回る視界すら楽しいひととき。
 ニーナも、恭しくそっと差し伸べられた刻の手を取って。
 大きなリボンの耳を揺らし、チリンと鈴鳴らすリズムは三拍子。
 そして紳士たちが目配せし合えば……魔法の様に、お相手がチェンジ。
「ニーナ嬢、御手をどうぞ?」
 今宵はお行儀の良い貴族様を発揮してみようか、なんて。
 ――貴女と踊れる至上の喜びをどうか俺に。
 おもむろに膝を折った千鶴は、今度はニーナへと手を。
 実は、ダンスはあまり得意ではないから……普段なら、遠慮するところだけど。
「ハロウィンの魔法にかかった今夜なら、何だかうまく踊れる気がする」
 差し伸べられたその手を取って、くるりとリードされながらも、ニーナは続ける。
 あ、足は踏まないように気をつけマス……と。
 そんな言葉に、くすりと千鶴は笑み返す。
 ……魔法はもう、掛かっているから大丈夫、って。
「惑い拐かす魔女とて今宵は姫となりましょう?」
 ……貴女を護る覚悟と誠意を受け取って下さいますか、と。
 入れ替わるように前にした刻に、菫はふわり――また格好ええ騎士様やね、って。
 本来なら、魔法に掛けるのは魔女の方なのに。
「魔女も姫になりそうな魔法やなあ」
 騎士様の誘いはまるで魔法みたいに、魔女も姫になりそうで。
「足、踏んだら堪忍ね?」
「万一踏まれようにも、貴女がお怪我をなさらぬなら。名誉の傷跡、光栄の一踏ともなりましょう」
 足を踏まれたって、それもまたご愛敬。
 そして存分に踊り遊べば、暫しの休憩を。
 今日は魔法学園の学生だから、掲げる彩り様々なグラスの中身は揃いのノンアルコールのドリンクで。
 カチリ、笑顔とグラスを重ね合い――乾杯!
 それから、南瓜パイや南瓜ケーキ、南瓜プリンにハロウィンパフェにと。
 つい目移りしてしまうような、豪華で美味しい料理やスイーツに舌鼓。
 どれもこれも美味しそうで、どれにするか選べないけれど。
 こういう時の解決法を、菫は知っているから。
「みんなで分けっこしよ?」
 音も味も舞も……どれにもハロウィンの彩りを添えて。
 美味しい笑顔を咲かせ、勿論全部、目一杯楽しむつもり。
 だって――楽しくて愉快な魔法の夜は、まだまだこれからなのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バンリ・ガリャンテ
やぁやぁハピハロ!!
一夜限りのハロウィン城だなんて聴いたら、いてもたってもいられんぜ。
仮装のお披露目もかねて城内を練り歩くんだ。
今年はね、なんとシスターに扮するの。ちょっとばっかし小悪魔で遊び心ある尼さんだよ。なんせミニ丈だ。
周りのお化けさん方の装いにも見惚れては感嘆。皆さんとってもお似合いでいらっしゃる。
さぁてお料理もお泊りも気になる所だが、ほう?お菓子配りに参加させて頂けるって?それぜひ!
お化けで素敵な皆さんへ、攻め気なシスターから彩り豊かなハロウィン菓子をプレゼント。
焼き菓子にマシュマロ、キャンディにチョコレート…どれこもこれも持ってけゴースト!



 客人たちを喜んで迎え入れるのは、光灯したジャックオランタンの行列。
 何せ今宵は特別――愉快なお化けたちの不思議な夜。
「やぁやぁハピハロ!!」
 一夜限りのハロウィン城だなんて聴いたら、いてもたってもいられなかったから。
 仮装のお披露目もかねて城内を練り歩かんとやって来たのは、バンリ・ガリャンテ(Remember Me・f10655)。
 そんなバンリがこの摩訶不思議な夜に変身するのは――。
「今年はね、なんとシスターに扮するの。ちょっとばっかし小悪魔で遊び心ある尼さんだよ」
 そう、小悪魔的なシスター!
 ひらり夜風に揺れるスカートはちょっぴりドキドキのミニ丈。
 そんなシスターさんは、合言葉を告げ足を踏み入れた場内を、きょろり見回して。
「皆さんとってもお似合いでいらっしゃる」
 周りのお化けさん方の装いを見つめては見惚れ、感嘆の溜息を。
 そんなお化けさん達がこの一夜限りの城で楽しめることは、目移りするほどたくさん。
 バンリも広い城内を歩きながら、何をしようかと視線を巡らせてみれば。
「さぁてお料理もお泊りも気になる所だが、ほう? お菓子配りに参加させて頂けるって?」
 見かけたのは、籠をさげてお菓子を配る人達の姿。
 バンリも早速、色々なお菓子が入った籠を受け取って。
 ――トリックオアトリート!
 そうお約束の言葉を告げてくれた悪戯っ子たちに、甘いトリートを。
 お化けで素敵な皆さんへ……攻め気なシスターから、彩り豊かなハロウィン菓子をプレゼント!
 焼き菓子にマシュマロ、キャンディにチョコレートなどなど、色々いっぱい。
 とびきり甘いお菓子たちを手に取って。
 だって今日は特別な夜だから――ばら撒く様に、大盤振る舞い!
 ……どれこもこれも持ってけゴースト! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エリシャ・パルティエル
葵桜ちゃん(f06218)と

いよいよお城でのパーティーね!
今夜はあたしたちも仮装したお化けね

葵桜ちゃんの仮装は時計うさぎなのね?
(瞳を輝かせ)うさ耳な葵桜ちゃんも可愛い!
あたしはどうしようかな
え、アリスの衣装?
少女って歳でもないけど似合うかな?
でも普段着れない衣装を着るのは楽しいしね
…どうかしら?
(似合うという言葉に照れながら満面の笑み)
ふふ、ありがと!

じゃあ田中さんは帽子屋さんでどうかしら
大きな帽子と蝶ネクタイをつけてみて
素敵よ

たくさんのお料理
どれも美味しそうで目移りしちゃう
自分で作る時の参考にもしたいわ

そうねまずは乾杯
ハロウィンカラーのカクテルをいただくわ
素敵なハロウィンパーティーに乾杯!


榎木・葵桜
エリシャさん(f03249)と

わーい♪
パーティーだ♪
仮装?…お化けじゃなくてもいいのかな?

私は、アリスの本に出てくる時計うさぎ!
(スーツ姿に大きな時計を肩からかけたうさ耳衣装)
このうさ耳がかわいいよね!

エリシャさん、衣装決めた?
もしまだなら、アリスの衣装着てよ!
エプロンドレスな甘いロリータ衣装とか絶対似合うと思うんだー♪
(衣装手に、にっこにこでお願いモード)
うん、すっごく似合ってるー!

え、田中さん(UC召喚の霊)も?
(鎧甲冑の上から帽子と蝶ネクタイ
エリシャさんに仕草でお礼し)

ふふ、いいね完璧だ♪

それじゃ、色々楽しむ前にー
まずは乾杯しよう、エリシャさん!
(ハロウィンカクテルを満面の笑みでかざし)



 魔法の花を探す冒険に、ぷにぷにな子たちとの楽しいダンス。
 そしてずらり並ぶジャックオランタンの光舞う中、今夜だけ特別に催されるのは――。
「いよいよお城でのパーティーね!」
「わーい♪ パーティーだ♪」
 ハロウィンカラーに彩られた古城で過ごす、不思議で愉快なパーティー。
 けれどそのパーティーは、誰でも参加できるわけではない。
 だってそれは、お化けたちのためのものだから。
 だけど、心配は無用!
「今夜はあたしたちも仮装したお化けね」
 エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)のそんな言葉に、榎木・葵桜(桜舞・f06218)はふと首を傾ける。
「仮装? ……お化けじゃなくてもいいのかな?」
 細かい事は気にしなくて大丈夫!
 何て言ったって今日は年に一度の特別な日なのだから……きっと全然問題ありません、ええ!
 ということで、葵桜が今宵変身するのは。
「私は、アリスの本に出てくる時計うさぎ!」
 小洒落たスーツ姿に、チクタク大きな時計を肩からかけて。
 うさ耳をぴょこりとつけた、時計うさぎさん。
 そんな姿に、エリシャはキラキラ目を輝かせて。
「葵桜ちゃんの仮装は時計うさぎなのね? うさ耳な葵桜ちゃんも可愛い!」
「このうさ耳がかわいいよね!」
 ちょこんと長いお耳を両手で摘まんでみつつ、えへへと笑む葵桜。
 それから、あたしはどうしようかな……と首を傾けるエリシャに、こんな提案を。
「エリシャさん、衣装決めた? もしまだなら、アリスの衣装着てよ!」
「え、アリスの衣装? 少女って歳でもないけど似合うかな?」
「エプロンドレスな甘いロリータ衣装とか絶対似合うと思うんだー♪」
 金の瞳をぱちくりとさせるエリシャに、自信満々そう言い切って。
 同意するように頷く衣装係さんに、にっこにこでお願いモード!
「でも普段着れない衣装を着るのは楽しいしね」
 そして、手渡されたアリスの衣装を纏ってみれば。
「……どうかしら?」
「うん、すっごく似合ってるー!」
 金の髪が美しいエリシャの、綺麗だけれど可愛いイメージに、思った通りぴったり!
「ふふ、ありがと!」
 そんな似合うという言葉に、照れながらも満面の笑みを浮かべて。
 今度は、エリシャがこんな提案を。
「じゃあ田中さんは帽子屋さんでどうかしら」
「え、田中さんも?」
「大きな帽子と蝶ネクタイをつけてみて」
 エリシャはそう田中さんに、帽子と蝶ネクタイを誂えて。
 鎧甲冑の上から帽子と蝶ネクタイをちょこんとつけてみれば。
「田中さん、とっても素敵よ」
「ふふ、いいね完璧だ♪」
 エリシャさんに仕草でお礼する田中さんも、ばっちり完璧です!
 そして準備が出来れば……いざ向かうは、美味しそうな匂いが漂う食堂。
「どれも美味しそうで目移りしちゃう」
 ……自分で作る時の参考にもしたいわ。
 そう真剣にぐるりと並ぶ料理を見つめるアリスに、笑み向ける時計うさぎさん。
 だって、最初はやっぱりこれだから。 
「それじゃ、色々楽しむ前に――まずは乾杯しよう、エリシャさん!」
「そうねまずは乾杯」
 ふたりそう笑み合って翳すのは、今宵にぴったりなハロウィンカラーのカクテル。
 そしてカチリと、掲げたグラスと満面の笑みを重ね合う。
 ――素敵なハロウィンパーティーに乾杯! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

誘名・櫻宵
🌸迎櫻

廃城にお泊まり、だなんてハロウィンにぴったりね!
リルったら震えてる?
もしかして怖いのかしら?

纏う仮装は桜吸血鬼…カムイとお揃いなのよ
桜の樹の下には美しい秘密が眠っているもの
真っ赤なノンアルコールカクテルを転がして悪戯にウインク
十雉も一緒に乾杯しましょ!

ハッピーハロウィン!
お泊まりとくれば女子会よ
廃城彩る煌びやかな菓子は皆ハロウィン仕様
目玉のゼリーに蝙蝠チョコ
南瓜プリンと蜘蛛の巣の綿飴
千織の黒猫タルトも美味しそう
魔女の指を模したギモーブを齧りふふり笑む

トリックオアトリート!
美味しいチョコを閉じ込めたびっくり箱を持ってきたの
皆で一斉に開いて?
当たりはこわーいお化けがでるわ!
誰が当たるかしら


朱赫七・カムイ
⛩迎櫻

ここに泊まれるの?
それは興味深いね
普段と違うところで休むなんてわくわくするよ

それに、皆も仮装していて……知っているはずのそなたなのに、別人のよう
私かい?私は吸血鬼だよ
サヨとお揃いなんだ…似合うかな?
首を傾げながら、サヨの真似をして深紅の柘榴のカクテルを飲む
噫、とても美味しいね
乾杯というの、私もしたいな
トキジ、いい?

へぇ、こういうのを女子会というんだね
並ぶお菓子に瞬くばかり
これは全て食べられるの?ひとの一部のようなのに不思議だ
大丈夫だよ、リル
おばけはいないよ、居てもチオリやトキジがいるから大丈夫だ
ヨルに綿飴をあげながら笑いかける

トリックオアトリート、真似てみる
渡された箱を開けば、これは――


リル・ルリ
🐟迎櫻

え?泊まる……このおばけお城に……?こ、こわくない!
十雉がしてくれたおまじないもあるんだ!
めいっぱいの強がりだ
わぁ、皆おばけの格好だ
僕はね、赤ずきんちゃんだよ
ふふー、赤い頭巾が似合うでしょう
ヨルは狼ぺんぎんさ
皆、良く似合う!

吸血鬼な櫻宵に、お酒はだめだぞ!て目を光らせて
僕はオレンジのジュースで乾杯するんだ
…その赤いの、本当の血じゃないよね?

女子は千織しかいないけどね
千織の二つ尻尾を目で追いながら、南瓜タルトを食べる
千織、これも美味しいよ!
甘いものは皆で食べるのが一番だね!

とりくおあとりとー!
箱?何が出るかなぁ……びくびくしながら、ぴょいと蓋を開ければ、飛び込んできたのはー
(結果お任せ)


宵雛花・十雉
🍊迎櫻

廃城に泊まるって?
いいねぇ、ワクワクする響きだ
ミステリなら事件でも起きそうなシチュエーション
なぁんてな、ミステリじゃねぇからへーきへーき

おー、皆気合い入ってんなぁ
カムイも初めてのハロウィンとは思えねぇほど決まってるよ
オレ?オレはミイラ男さ
なかなかいい男だろ?

はは、リルに睨まれちゃ櫻宵さんもかたなしかい?
んじゃあオレもノンアルコールにしよ
おう、皆で乾杯といこうぜ!

なになに、千織さん美味そうなの食ってんじゃん
オレも食ってみてぇ
はは、女子は一人の筈なのに華やかなのは何でだろうな

びっくり箱だって?
へへ、望むところさ
なんたってオレぁ幸運の女神様に愛されちまってっから
さぁて、お楽しみの箱の中身は…


橙樹・千織
🐱迎櫻

お城にお泊まりだなんて…
まさか体験するとは思いませんでした
ハロウィン風に飾り付けられた部屋を見回し

櫻宵さんとカムイさんはお揃い、格好いいですねぇ
リルさんとヨルさんもよく似合ってますよ
十雉さんのミイラもイケメンさん

ふふ、私は猫又の死神さん
黒いドレス風の衣装と二本の尻尾がふわりゆらり
私もノンアルコールのカクテルにしようかしら

南瓜ぷりんに黒猫タルト
ベリーソース入りのチョコケーキ
どれも美味しいですねぇ
色々なスイーツに目移りしつつふわほわ
ね、みなさんも一緒に食べましょう?
リルさんのお墨付きタルト、それはぜひ食べなければ!

あら、びっくり箱ですか?
ふふふ、当たるのは誰かしらねぇ
そっと開けた箱には…



 皆で探索した時は、お化けが出てもおかしくないような真っ暗闇だったけれど。
「廃城にお泊まり、だなんてハロウィンにぴったりね!」
「お城にお泊まりだなんて……まさか体験するとは思いませんでした」
 今宵一夜だけ、廃城に掛かるハロウィンの魔法。
 ジャックオランタンたちの光に導かれるように案内された一室も、ハロウィン風に飾り付けられていて。
 楽しそうにぱっと満開に笑み咲かせる誘名・櫻宵(爛漫咲櫻・f02768)の隣で、尻尾をゆうらり、はわぁと周囲を見回す橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)。
 そんなふたりの声に、一瞬だけ朱砂の彩を瞬かせるけれど。
「ここに泊まれるの? それは興味深いね」
 朱赫七・カムイ(約彩ノ赫・f30062)も、桜の瞳に好奇心の花を咲かせる。
「普段と違うところで休むなんてわくわくするよ」
「廃城に泊まるって? いいねぇ、ワクワクする響きだ」
 カムイに同意する様に、うんうんと宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)も頷くけれど。
 つい疼くのは、退屈を嫌う私立探偵の性質。
「ミステリなら事件でも起きそうなシチュエーション」
 さしずめ、ハロウィン城殺人事件、という感じか。
 けれどすぐに、なぁんてな、ってケラリと笑う。
「ミステリじゃねぇからへーきへーき」
 じゃあ、ミステリーではないとしたら……。
「え? 泊まる……このおばけお城に……?」
 ぶるりと思わず震えるのは、リル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)。
 ミステリーではなくホラー? いや、そんなの絶対泣いちゃう。
 けれど、ぶんぶんと首を横に大きく振って。
「こ、こわくない! 十雉がしてくれたおまじないもあるんだ!」
 敢えてそう声に出して紡いでみるのは、めいっぱいの強がり。
 とはいえ勿論、櫻宵にはお見通し。
(「リルったら震えてる?」)
 ……もしかして怖いのかしら? って。
 でも、お化けはお化けでも。
「わぁ、皆おばけの格好だ」
 眼前にいるお化けな皆は、リルだって平気。
 むしろ、楽しくて愉快なお化けさんたち。
 そんなリルもちゃんと、とりくおあとりとーするために、仮装してきました!
「僕はね、赤ずきんちゃんだよ。ふふー、赤い頭巾が似合うでしょう」
 そして赤ずきんちゃんの隣でえっへん得意顔のヨルは、狼ぺんぎん!
 それに勿論、仮装をしてきたのは、リルとヨルだけではなくて。
「皆、良く似合う!」
 赤ずきんちゃんもお墨付きな、お似合いのお化けさんたち。
「……知っているはずのそなたなのに、別人のよう」
 カムイは皆の装いを眺め、そう呟きを落とすけれど。
「私かい? 私は吸血鬼だよ。サヨとお揃いなんだ……似合うかな?」
「私は桜吸血鬼……カムイとお揃いなのよ」
 ふたり同時に、そうお揃いに口を開けば、顔を見合わせて笑み交わして。
 櫻宵は、ゆうらり真っ赤ないろで満ちるグラスを転がして、悪戯にぱちりとウインク――桜の樹の下には美しい秘密が眠っているもの、って。
 そんな櫻宵の言葉に首を傾げながらも、真似っこ。
 カムイも、グラスに注がれた深紅をひとくち飲んでみれば。
「噫、とても美味しいね」
 口に広がるのは、甘酸っぱさ。
 そして櫻宵も、転がしていた真っ赤なそれに口付けせんとしたけれど。
「お酒はだめだぞ!」
 すかさず言って目を光らせるのは、リル。
 櫻宵がお酒を飲んだらどうなるか……よーく知っているから。
 でも大丈夫! グラスの中身の正体は、ノンアルコールの柘榴のカクテルだから。
「はは、リルに睨まれちゃ櫻宵さんもかたなしかい?」
 んじゃあオレもノンアルコールにしよ、って。
 そう十雉もひとつ、グラスを取れば。
「十雉も一緒に乾杯しましょ!」
「乾杯というの、私もしたいな。トキジ、いい?」
「おう、皆で乾杯といこうぜ!」
「私もノンアルコールのカクテルにしようかしら」
 同じ様に、今日はお酒はお休み。ノンアルコールドリンクのグラスを手にする千織。
 リルもオレンジジュースの注がれたグラスを掲げつつも、思わずじぃっ。
「……その赤いの、本当の血じゃないよね?」
 きっと多分……血では、ないはず??
 そして、カチリとグラスを合わせ――皆で乾杯!
 ぐいっと威勢良くドリンクを飲みながら、十雉は改めてぐるり見回して。
「おー、皆気合い入ってんなぁ。カムイも初めてのハロウィンとは思えねぇほど決まってるよ」
「櫻宵さんとカムイさんはお揃い、格好いいですねぇ。リルさんとヨルさんもよく似合ってますよ」
 千織もそう、ふわふわ笑った後。
「オレ? オレはミイラ男さ。なかなかいい男だろ?」
「十雉さんのミイラもイケメンさん。ふふ、私は猫又の死神さん」
「おっ、千織さんも様になってるねぇ」
 黒いドレス風の衣装を纏い、ふわりゆらりと二本の尻尾揺らす千織に、十雉は笑み返す。
 そして皆それぞれ、仮装もバッチリだから。
 ――ハッピーハロウィン!
「お泊まりとくれば女子会よ」
 櫻宵が広げるのは、魔法の様な甘やかなお菓子たち。
 けれどただの菓子では勿論ありません。
 目玉のゼリーに蝙蝠チョコ、南瓜プリンと蜘蛛の巣の綿飴――廃城彩る煌びやかな菓子は皆ハロウィン仕様。
 それに桜の吸血鬼がふふりと笑みながら齧るのは、魔女の指を模したギモーブ。
「これは全て食べられるの? ひとの一部のようなのに不思議だ」
 カムイはそんな見たことがない並ぶお菓子たちに、瞬くばかりで。
「へぇ、こういうのを女子会というんだね」
「女子は千織しかいないけどね」
 リルの言う通り、何気に女子は千織だけなのだけど。
「はは、女子は一人の筈なのに華やかなのは何でだろうな」
 どこからどう見ても、きゃっきゃ華やかで楽しい女子会です!
 そして女子会には甘やかなものが必須だから。
 まだまだ、ハロウィンの魔法が掛けられたスイーツは沢山。
 南瓜プリンに、ベリーソース入りのチョコケーキ。
「どれも美味しいですねぇ」
 そして千織が手にしたのは、仮装とお揃い風味のタルトな黒猫さん。
「千織の黒猫タルトも美味しそう」
「なになに、千織さん美味そうなの食ってんじゃん。オレも食ってみてぇ」
「ね、みなさんも一緒に食べましょう?」
 ふわり向けられた笑みと共に、ゆうらり揺れる千織の二つ尻尾を目で追いながら。
 リルがはむりと、ハロウィンらしい南瓜タルトを口にすれば。
 ぱあっと瞳輝かせ、千織にもおすすめ。
「千織、これも美味しいよ!」
「リルさんのお墨付きタルト、それはぜひ食べなければ!」
 そんな皆とお菓子の交換こをしながらも、リルは笑み咲かせる。
 ――甘いものは皆で食べるのが一番だね! って。
 最初はリルも、おばけお城は怖かったけれど。
「大丈夫だよ、リル。おばけはいないよ、居てもチオリやトキジがいるから大丈夫だ」
 カムイはヨルに綿飴をあげながら、そうリルに笑いかける。
 けれど――やっぱりハロウィンといえば、トリックもちょっぴり必要だから。
「トリックオアトリート! 美味しいチョコを閉じ込めたびっくり箱を持ってきたの」
 櫻宵が用意したのは、びっくり箱……!?
 そして皆を見回して、くすりと続ける。
「当たりはこわーいお化けがでるわ! 誰が当たるかしら」
 ――皆で一斉に開いて?
「箱? 何が出るかなぁ……」
「びっくり箱だって? へへ、望むところさ。なんたってオレぁ幸運の女神様に愛されちまってっから」
「あら、びっくり箱ですか? ふふふ、当たるのは誰かしらねぇ」
 せーの、で皆一緒に開けてみる事に。
 あの合言葉を唱えて――そう、トリックオアトリート!
 そして、ぱかりと開いてみれば。
「……! だぁっ!?」
「!! わぁっ!?」
「……!?」
 びよんっとお化けが飛び出した大当たりの箱は、十雉のびっくり箱!
 十雉の声に、リルも一緒にぴやっと飛び上がって。
 カムイもそんなふたりの様子にびっくりして、瞳をぱちくり。
「あら、十雉はお化けにも愛されているようね」
「ふふ、十雉さん大当たりですね」
 びっくり箱の悪戯は、大成功……!?
 けれど、そんな悪戯もご愛敬でまた一興。
 だって――今宵は何て言ったって。
 まだまだ終わらない、摩訶不思議で愉快なハロウィンの夜なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月03日


挿絵イラスト