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天空浮遊の交易録

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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 ――爆音、更に爆音、そして更なる爆音。
 舞台となるのは天空。その中心は極東において代表的な商会。リーウェン商会の交易飛行船であった。
 積み荷は大量のワクチン。輸送するのはリーウェン商会が活動する国地域から北西にある雪国。そこでは流行り病によって貧困層の子供たちが蝕まれている。
 そこをリーウェン商会は雪国との交易によってワクチンを移送していたのだが――

「お嬢様!さらにキャバリエ部隊が後方から接近!荷物を捨てて離脱することを打診を……」
「出来へんで!!この積み荷を捨てたら病気で喘いでいる子供が死んでまう!何としても離脱か撃破して積み荷を子供たちの元へ届けるんや!」
 そう言ってココア色の癖っ毛をサイドテールに纏めた訛りの強く、しかし気高さを感じられる商人の少女は自らもキャバリエに乗り込んで迎撃に向かう!
「……っ!ご武運を」
「安心せえな。ちゃーんと手は打っているからね」
 と、乗り込む直前に無線機を使って承認の少女――リーウェン商会第二支部統括長にしてリーウェン家長女、ホナミ・リーウェンは依頼を告げる。
「こちらリーウェン商会の第二支部長、ホナミや。今からいう座標に来てウチらに味方してくれるキャバリエは大歓迎や!無論報酬は言い値やで!!」

・グリモアベース
「クロムキャバリエが発見されたわね。ダークセイヴァーやアポカリプスヘル程じゃないけど中々に世紀末な世界ね」
 金色の縦巻きロールヘアを揺らしながらシャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス・f23708)はどこか小気味よさそうに今回の依頼を告げる。
「今回の依頼はリーウェン商会と呼ばれるUDCアースで言えば中国系企業にあたる商会の飛行船護衛任務よ。大体は先程感覚共有で見せた通りよ」
 と、グリモアを介して護衛戦介入の手続きを進めていくシャルロット。
「キャバリエを借りるならリーウェン商会のキャバリエを借りることが出来るよう手続きを済ませるわ。無論、私たち猟兵なら生身でキャバリエと戦える奴もいるからそこまでこだわらなくても良いけれどね」
 そうそう、と次にシャルロットはこう告げる。
「ホナミもキャバリエに乗って戦闘をするけど、結構な乗り手だから彼女を援護するような行動もありかもね。そして、無事に雪国まで辿り着けたらリーウェン商会と雪国政府からの歓待パーティがあるから楽しんできなさい。あの強さはどこから来るのかも教えてみてもいいかもね」
 やがてタブレット型のグリモア『ダークブルー』を輝かせてシャルロットは転移の術式を起動させる。

「結構な数やな……ん?何や?」
 遠くで輝くは蒼く、碧く輝く光。やがてそれが終息するとホナミが騎乗する無線に従者からの連絡が入る。
「お嬢様!北東から加勢の無線が入りました!」
「そうか……ん?な!?」
 と、ホナミが目を見開いて驚いたのも無理はない。
 向かってくるのは特注のキャバリエ――だけでなく、生身の人間が空をかけて加勢しに来たのだから!!


黒代朝希
 クロムキャバリエ。中々に自分好みな世界ですね。

 リーウェン商会の飛行船の護衛任務です。

 ホナミ・リーウェン
 UDCアースでの関西弁を喋るリーウェン商会の御令嬢。
 金儲けを得意としているが、それを持って社会的弱者の福利を手厚くすることを夢にする少女。彼女自身も凄腕のキャバリエ使いであるが、猟兵の戦闘能力には流石に劣る。
 しかし猟兵のサポートがあれば撃墜はされないほどの腕を持つ。

 第三章ではホナミも交えてパーティを開きます。
 猟兵たちの強さを聞かされますので世界の真実をはぐらかしながら答えてあげてください。
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第1章 集団戦 『ファイアディザスター』

POW   :    ガトリングストーム
【両腕のガトリングガンの連射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    ハウリングショット
レベル分の1秒で【両腕のガトリングガン】を発射できる。
WIZ   :    ガトリング・フィアー
【轟音を伴うガトリングガンの掃射】を披露した指定の全対象に【動けない程の恐怖の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シル・ウィンディア
わー、大きなロボット…
ええと、あっちのロボットを助けたらいいんだよね

大丈夫ですかっ!これから、そちらを援護しますっ!
そう言って…

この世界での初戦闘、行きますかっ!!

【空中戦】で飛び回って【残像】を生み出しつつ
【フェイント】機動!
火力が強くても、当たらなければどうってことはないっ!!

相手は大型だから、光刃剣と精霊剣を束ねて2m程の大剣モードで攻撃
斬り返しの【二回攻撃】に【属性攻撃】の雷でショックを与えるね

本命は
【高速詠唱】で隙を減らした
エレメンタル・ファランクスっ!
さて、わたしの十八番…
し―っかり、味わってねっ!!

UCは【範囲攻撃】で広域にばら撒くように撃っていくね

さぁ、次、どんどんいこーっ!



「わー、大きなロボット……ええと、あっちのロボットを助けたらいいんだよね」
 無数に分裂した小国家同士が、体高5mの人型兵器「キャバリア」を主力に争いあう世界、クロムキャバリア。
 その代名詞と言えるキャバリアを見てシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は嘆息したように空中でそう呟く。
「と、いけないいけない。リーウェン商会のお嬢様を助けなきゃね」
 忘我の域から脱したシルは自己強化魔法を自身に付与、空中を浮遊する自らに指向性を持たせた上で加速、リーウェン商会の援護へと向かう。
「さて、この世界での初戦闘、行きますかっ!!」

「大丈夫ですかっ!これから、そちらを援護しますっ!」
「そ、それはいいけどキミ、生身やないか!?」
 空中飛行でホナミの乗るキャバリエと僚機の如く滑空し、無線でホナミと会話をするシル。
 しかし、ホナミの驚愕と困惑も当然だろう。クロムキャバリエに猟兵たちが乗り込んでから数日しか経っていない以上、他の世界から来訪してきた猟兵のいわば『外なる理』をホナミも含めたこの世界の住民はまだ見てない者が大多数だろう。故にキャバリエに搭乗せず生身で戦うなど自殺行為に見えただろう。
 が、それについては問題はない。なぜなら彼女は猟兵だ。
「大丈夫ですっ!」
 その言葉と同時に放たれたのはシルの武装である光刃剣と精霊剣を束ねて変形させた2m程の大剣。
「な、近接戦!?無茶や!!」
 そうホナミが制止の声を上げると同時に放たれるは『ファイアディザスター』によるガトリング砲による掃射。大量の銃弾がシルに高速で迫りくる――
「遅い、残念だったね!ってところかな?」
「避けた、やて?」
「避けただけじゃないですよ!」
 目を見開くホナミ。それは残像を残すほどの空中での三次元的高速機動で銃弾を回避した、だけでなくその回避と同時に放たれた「一撃」で「二つの機体」が破壊された、という目の前で起きた信じ難い現象を目にしたから。
「な、なんちゅう奴や……とにかく、背中は預けてええな!?」
「勿論ですっ!そしてまだまだこれからっ!」

 シルが言い放った瞬間、リーウェン商会の飛行船を取り囲んで守るように魔法陣らしきものが空中に浮かび上がる。
「な、何のホログラフやこれ?」
「ホログラフじゃありませんよ!――『闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ…。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!』――『エレメンタル・ファランクス』!!」
 詠唱が完了すると同時に放射される430の火・水・風・土の4属性の魔力砲撃。
 それは空中に群れなす『ファイアディザスター』を薙ぎ払っていく。
「な、何やこれ……生身でキャバリエの兵装以上の殲滅力やないか……」
 そう目の前で起きた現象に、思わず唾を飲み込んだホナミは、無線でシルに問いかける。
「……キミ、何者や?」
「シル・ウィンディアって言います!」
 空を駆けるキャバリエに、キャバリエ無くとも空を同じく駆ける少女は告げる。
「猟兵(イェーガー)です!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

天星・雲雀
病相に伏してる子どもたちを救うため。この飛行船は、『止まるんじゃねぇぞ』です!

【行動】絶無に乗り込んで出撃!発生する嵐の中心(無風地帯)を飛行船の位置に固定して、飛行船と同じ速度で嵐を移動させます。

【WIZ】UCオトモおーけすとら楽団で、ガトリングガンの轟音を打ち消す嵐の音にも負けない勇気の出る曲を戦場全体に響かせて、ホナミさんを全力で支援します!

敵機には、嵐の中でも特に強い烈風を浴びせて、その動きを封じます。

「がんばれホナミ!まけるなホナミ!おー!」

(アドリブ・共闘、歓迎!)



「病相に伏してる子どもたちを救うため。この飛行船は、『止まるんじゃねぇぞ』です!」
 空中での乱戦の最中、いきなりホナミのキャバリアの無線からそのような音声がコックピットに響き渡る。
「な、何言うとるんかなこの子……けど、このチャンネルはさっきの生身の事は違ってキャバリアからの無線やな……とゆうことは、今度はキャバリアに乗っている子やね!?」
 最初は言葉の内容に困惑はしたものの、語調等からその意味は激励だと理解したホナミはこちらに味方する者だと思われる無線越しの相手へホナミはキャバリアのパイロットへとオーダーを告げる。
「とにかく、このキャバリアの群れを一掃できる兵器を持っているか、そうやなかったらウチの援護をお願いや!前者が出来るとウチ的にはうれしいけどどや!?」
「このキャバリアの群れを一掃する、ですか。お任せください。その為には一度ホナミさんも含めてリーウェン商会の機体を飛行船に集結させてください、巻き添えを食う可能性があります」
「……?なんか策があるんやな。なら任せるわ」

 そう言うと一度無線は切れる。その刹那にふとホナミは思う。
 兵装にしろ機能にしろ、「一か所に敵を集めさせて、そこを一網打尽にする」という兵器は多種多様にあるが、「巻き添えを食らう可能性がある為一か所に集まって避難しろ」という事は「特定の中心点を除いてその他の領域が攻撃範囲となる」という兵器か何かしらを持って敵の群れを掃討するということになる。
 まず考えられるのはこの無線が味方を装った敵の策略によるもので、ホナミたちを一か所に集めて一網打尽にするための罠、という可能性があるがホナミの思考はそれを否定する。
 それは彼女がお人よしだからでも楽観的でもなく、戦乱を往きながら儲けを取る商人として培ってきた観察眼……人を見る能力が先程の無線の声がこちらを図ったものではないと結論付けていた。
「けど、だとしたらどんな兵器や……?」
 そう呟いた時、飛行船内の部下から報告が上がる。
「お嬢様!急に天候が悪化しました、ご注意ください!」
「ああ、わかったわ。しかし何や、まるで急に台風でも起きたような……」
 自らが口にした言葉、そのある単語を認識したときホナミはある推測に到達した。
「台風……一か所の中心点は安全でその外部には大きな破壊をもたらす現象……気象兵器か!皆、急いで戻って来いや!」
 そう叫ぶと同時に部下たちは飛行船の周囲に集結を完了。その直後に大きな風が戦場を殴りつけた。

 轟く雷鳴――
 それは天に座す叢雲の如く、神の罰として命無き鋼の体躯を焼く。
 それは地を往く草薙の如く、人の敵となる心無き鉄の機体を砕く。
 そして二重では終わらない。正しく八百万の雷鳴重奏が戦場を音で満たしていく。
 風が、雷が、無辜なる子を癒す薬を運ぶ輸送者を守るべく殲滅を開始する。
 音が、鳴が、貨幣に込められた意義を正しく理解する者を癒して鼓舞する。

「サイキックキャバリアの力か……しかしなんちゅう性能や」
「さて、華麗に参上しましたが改めてオーダーを聞きますよ?」
「ああ、そう言えば聞いておらんかったわ」
 飛行船の上座標、そこに魔神の如く君臨するサイキックキャバリアのパイロットへあることをホナミは尋ねる。
「キミ、名前は?」
 その問いに、サイキックキャバリアのパイロットである少女は答えた。
 天星・雲雀(妖狐のシャーマン・f27361)、と――

大成功 🔵​🔵​🔵​

唐草・魅華音
任務、リーウェン商会飛行船の護衛。任務了解だよ。
世界に合わせて機体を借りるのが無難でしょうが…フォー・ディメンション・デバイスと専用装備の実験も兼ねて、わたし自身の能力がどこまで通じるか試してみましょうか。

飛び回って翻弄しながら推進装置や視界を司る頭の部位を狙って無力化狙います。
【推力移動】【滑空】で敵を翻弄しつつ敵動きのパターンを【情報収集】して機体の動きを【学習(力)】し、情報が集まったらブレードの【切り払い】ガトリングの【弾幕】で【空中戦】を始め無力化を狙います。

アドリブ共闘OK
外見イメージ(参考のため。リプレイ描写無用):https://tw6.jp/gallery/?id=97847



「ええで……このままなら行けるで!他に、他に応援に来たキャバリアパイロットはおらへんか!おったら無線に連絡を入れてえな!」
 ホナミが開いた無線回線に問いかける。正しく雨嵐のように上下左右、360度、三次元的に降り注ぐガトリング弾。それを避けながらホナミは反撃と返礼のミサイルを叩き込んで応答を待つ。
「任務、リーウェン商会飛行船の護衛」
「!! キミ、今どこにおるんや!?」
 無線回線から聞こえてきた言葉はリーウェン商会飛行船を守るという旨。その声にホナミは安堵を深めながらも凛然と応える。
 それに応じる声は同じく少女のもの。 唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)、ここに推参する。
「任務了解だよ……けど、わたしはキャバリアは持ってない」
「そうか……なら、近くのウチが運用している軍需工場から量産型キャバリアを」
「あ、その必要はない」
「……なんやて?キミ、まさか……!?」
 そのホナミの問いかけに答えず、しかし乱戦で無線の調子が悪かったのか僅かに加勢者の言葉を拾うことが出来た。
「世界に合わせて機体を借りるのが無難でしょうが……フォー・ディメンション・デバイスと専用装備の実験も兼ねて、わたし自身の能力がどこまで通じるか試してみましょうか」

「な、何言うとるんや……世界?世界に合わせて……?それに『フォー・ディメンション・デバイス』ゆうたな……機体名の事やな、多分」
 ホナミの疑問は当然だった――「戦術的戦闘を行う際に有力な兵器」と言えば、この世界にはキャバリア以外には存在しないのだから――
 そこに、再度ホナミの無線回線に先程の猟兵の声がコックピット内に響く。
「準備完了。右にいます(On your Right)」
 IFF(敵味方識別装置の略)から告げられる右方への援軍の存在。そこでホナミが目にしたものとは――
「……なんや?一見キャバリアに見えるけど……」
「いえ、わたしが所有する――」
 瞬間、加勢者が騎乗している機体が変則的な軌道で高速飛翔していく。
「これより魅せるは、殺伐した戦場に咲き響く華の唄……」
 高速飛翔は迫りくるガトリングの弾丸嵐を掠りもせず、逆に攻撃に晒されるたびに解析を進めるため、見る見るうちに高速で情報収集し、その速度を維持したまま情報解析。それに基づく戦術構築を形にしていく。
 やがて三つのタスクを完了して転送された情報からこちら側のキャバリアの機体機能とキャバリアを用いて冒険商人をしていたホナミは驚愕する。
 なぜなら、魅華音が搭乗している機体の正体とは。
「これ……全身装備型ドローンデバイス!?しかも機体用途としては水中・宇宙での四次元機動を必要とする行動補助用……!?」
 すなわち、異なる系統の技術体系。それはまるで、異世界からの来訪者が保有するような――
「……まさか、まさか、ね」
 流石にありえないとして脳裏に過った推測を振り払って戦闘に専念するホナミ。
「ガトリングにはガトリングを。ホナミさん、支援射撃をお願い」
「了解や!!」
 滑らかな軌道でガトリングの嵐に対してガトリングをカウンターとして叩き込む魅華音の機体。否、装着デバイスフォー・ディメンション・デバイス。
 そこに討ち漏らされて一旦距離を取る機体を、ホナミのレーザースナイパーが撃墜する。
「……しかし、あそこまで見事な立ち回りされるとウチ逆に自信なくすなぁ……」
 苦笑を向けた先には、ブレードで切り払うよう白兵戦で『ファイアディザスター』の群れを破壊していく魅華音の大立ち回りがあった――

大成功 🔵​🔵​🔵​

御門・結華
マスター(f01546)と参加
クールな魔動人形、ツンデレ

戦場までマスターのキャバリアの肩に怪力で掴まり
「ホナミさんですね。少し失礼します」
ホナミさんの機体に飛び移る
「安心してください。あなた達は私が守ります」
デッキから火精のカードを引き変身します。
「火の精霊よ」
防具改造で紅蓮のドレスを纏い、武器改造で大剣を装備する。

UC使用。ホナミさんの機体を守るように多数の炎弾を盾に
「防御は大丈夫です。攻撃に専念してください」
マスターたちが敵を引き付けている間に
「ホナミさん。少し熱いですが、我慢してくださいね」
全力魔法で全ての炎を集めて巨大な火竜を放つ
「火の精霊よ。我が敵を焼き払え」
『サラマンダーフレイム』


ユウヤ・シュバルツ
相棒の結華(f01731)と参加

シャープな白銀色の愛機『シルフィード改』の操縦席で画面に表示されている電子妖精に呼びかける
「ルル。そろそろ見えるか?」
お転婆な少女が元気よく
「うん!ユウヤ、もう少しで見えると思う」
「よし」
相棒に無線で呼びかけ
「結華、手筈通りに頼むぜ」

敵を右腕のビーム砲で牽制しホナミさんに近づく
「大丈夫かい、お嬢さん?」
結華が移り次第、UC使用。背面のメガスラスターを展開し敵へ突っ込む
「あとは任せな。ルル、加速だ!」

ガトリングを高速残像で回避、敵の隙を見切りカウンターにビーム砲や、すれ違い様に左手のショートソードで切り裂き、武装や頭部を破壊していく
「オレ達の速さ、見せてやるぜ!」


ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、連携歓迎
■心情
うーん…わかりやすい程に、敵と味方に分かれてるな?
とりあえず、積荷は"重力制御術式"の重力壁(オーラ防御)で防壁張っておいてと……
じゃ、味方の支援しつつ、前線で撹乱と行きますかねえ~
―――Ubel:Code Edler_Löwe Dame.

■戦闘
UCと【残像】によって三次元機動を行い敵部隊の撹乱行動をしつつ、"レーザーシャワー"と"電送砲"、"ガトリング砲"で各個撃破(鎧無視攻撃・鎧砕き)を狙います。
同時に"事象観測術式"によって強行偵察(情報収集)、味方キャバリアの指令系統を【ハッキング】して情報と指示を与え、有利な陣形を獲得(地形の利用)させます。


マイア・ヴェルナテッド
「詠唱時間を稼ぐために回避を優先しつつ適度に距離を取って相手を誘き寄せて。それじゃあ、よろしくね」
と、頭を垂れて顔をこちらにすり寄せて来た翼竜の顎をひと撫でした後に[翼竜の使い魔]に『騎乗』し『空中戦』を行います。

『騎乗』した翼竜の上で『結界術』身を守りながら自身の攻撃範囲に敵をおびき寄せつつ『高速&多重詠唱』で攻撃準備を行います。

十分な数の敵を攻撃範囲内におびき寄せることが出来たら『呪殺&誘導弾』化した【アストラル・レイ】の『全力魔法』で攻撃を行います
「おびき寄せはこれくらいで十分かしらね。私が攻撃後即座に離脱、また時間を稼いでね」



「もうすぐ終わりや……こやつらの親玉が後に控えておるけど、とにかくこの『ファイアディザスター』を掃討せんとな……!!」
 そうホナミはレーザーライフルで狙撃を行い、数を減らしていく。
 先の加勢によって大分数が減り、『ファイアディザスター』側の全滅はほぼ確定だ。
「けど、のちの親玉を倒すにはもう一つ手が足りんわ……!」

「大丈夫かい、お嬢さん?こちら『シルフィード改』。リーウェン商会、応答を願うぜ」
「来たか!!『シルフィード改』加勢に感謝や。IFFには一機と表示されているけれど……そっちはどうなんや?」
「ああ、問題ないぜ。『三人』で加勢するぜ」

 そう告げると同時に、北西からシャープな白銀色のクロムキャバリアが迫り来る。
「マスター、交戦空域に到着。戦闘準備を」
「了解。ルル、そろそろ見えるか?」
『うん!ユウヤ、もう少しで見えると思う』
 ホナミが開いている回線からはお転婆そうな少女の声が響く。
「よし、結華、手筈通りに頼むぜ」
「……今日でウチの中の世界がひっくり返るのはこれで三度目やけど、改めて聞くわ」
 そう並走する白銀色のクロムキャバリア――ではなく、その機体上部に目を向けながら少女は口を開く。
「空中を高速機動しているキャバリアの肩部分を素手で掴んでそのまま移動するとか、勇気があるとかそういう問題やないね!!」
「悪いなお嬢さん、これが俺たちの最適解だ」
「ホナミさんですね。少し失礼します」
 と、ホナミのキャバリアに飛び移る少女。
「安心してください。あなた達は私が守ります。マスターと共になら絶対です」
 刹那にその灰色の髪と瞳が深紅に染まり、周囲に炎が展開していく。
「今度は超能力者(サイオニクス)かいな!ほんまキミたちは驚かせてくれるね!」
「いいえ、これは――」
「精霊術師さ、お嬢さん」
「どちらも同じや!」
 御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)とユウヤ・シュバルツ(疾風迅雷・f01546)。
 一組の主従はここに推参した。
「ルル!言ってくれ!」
「はーい!――戦闘開始(open combat)!」

「うーん…わかりやすい程に、敵と味方に分かれてるな?」
 そう軽薄さの中に確かな芯があるような声色。
「とりあえず、積荷は"重力制御術式"の重力壁(オーラ防御)で防壁張っておいてと……じゃ、味方の支援しつつ、前線で撹乱と行きますかねえ~」
 ぼさぼさの金髪に紅の瞳の青年は、飛行船の周囲にその言葉通り重力で出来た防御結界を展開する。
「―――Ubel:Code Edler_Löwe Dame.」
 ジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)。彼は超兵器を駆使して戦闘を行う電脳魔術師。
『事象破断刀』
 ――対象の事象に対し「破断したという概念」を叩きつけることで切断を成す概念兵装。
『電磁励起式全方位光線(レーザーシャワー)』
 ――現状、1520発のレーザーを全方位に斉射する光線砲。
『対戦車/対化物機関砲(ローヴェシュトゥント)』
 ――電脳魔術によって空間固定して運用している多砲身の強力なガトリング砲。
『630mm電送砲(ブリッツカノーネ)』
 ――電脳魔術による仮想砲塔展開によって、高密度のプラズマを発射する兵装。

 それらを駆使して戦闘を行うだけではない。彼が起動させたユーベルコードは強化型慣性制御術式によって様々な機動を実現させていく。
「さて、そろそろ前座は終わりそうなので――少し、本気を出しましょうか」

「詠唱時間を稼ぐために回避を優先しつつ適度に距離を取って相手を誘き寄せて。それじゃあ、よろしくね」
「……もうね、もうね?何が来ても驚かへんよ。驚かへんけど……」
 と、マイア・ヴェルナテッド(ノーレッジデザイア・f00577)の在り方を見て思わず呟く。
 ――頭を垂れて顔をこちらにすり寄せて来た翼竜の顎をひと撫でした後、翼竜の使い魔に騎乗し空中戦を行う彼女――
「竜騎士は流石にジャンル違くない!?」
 更に言えば、彼女はダンピール。つまりは吸血鬼なのである。

『そして瞳は放つ、荒ぶ魔の閃光を。魔の叫び、驚愕の空を引き裂く』
「魔術か!!これはもう前向きに魔法科学をウチの商会で扱おうな!そうしよう!」
「ごめんなさい。少しうるさいわ」
 詠唱の後に顕現するは蒼と赤、それを纏う黒色の魔力の矢――
 『82m半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する820本の光・聖属性を除く任意の属性の魔力の矢で包囲攻撃する』その力は、呪詛を込めた呪殺弾へと変容。
 翼竜の群れによって誘導された『ファイアディザスター』の群れを射程圏内に誘導に成功。
「それにしてもこれだけの技術……素晴らしいわ」
「へぇ、そんな力を得ても興味深いものなんや?」
 ホナミはそう問いかけるとマイアは即座に答える。
「知的好奇心こそ、知的生命体が知的生命体である所以よ」
 その言葉と同時に放たれる820の呪殺弾。それはもの皆等しく『ファイアディザスター』を撃墜していった。
「おびき寄せはこれくらいで十分かしらね。私が攻撃後即座に離脱、また時間を稼いでね」
「(絵になるなぁ……)」
 と、翼竜を駆り残敵を追い詰めていくマイアの姿に、ホナミは少し見とれていた。

「よし、それじゃあ仕上げや!!」
 その言葉を契機として動き出す四人の猟兵。
 ユウヤの白銀色のキャバリアが、結華のエレメンタルドレスとウェポンが、ジェイの超兵器が、マイアの呪殺弾が、『ファイアディザスター』の群れを追い詰めていく。
「さて、『対戦車/対化物機関砲(ローヴェシュトゥント』――これで数を減らせるでしょう」
 空間に固定されたガトリング砲が撃ち落としていき。
「さて、これで終わりね」
 それを逃れた敵を、呪殺弾が仕留めていく。

 そして、白銀色のキャバリアの肩には深紅のドレスを着た、同じドレスの色の瞳と髪を持つ少女が大剣を持って最後の一騎へと迫る。
「結華、行くぞ!」
「はい、マスター!」
 交差するは一瞬。だが、その刹那に炎の体験と白銀色のキャバリアのショートソードは期待を三つに断ち切っていた。

 やがて全撃墜される『ファイアディザスター』の軍団。
 そこに、親玉が戦闘空域に入る――!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『モノアイ・ゴースト』

POW   :    バリアチャージ
【バリアを纏った】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【支援機】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    パルス・オーバーブースト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【オブリビオンマシン】から【光学兵器による一斉攻撃】を放つ。
WIZ   :    ゴーストスコードロン
自身が【敵意】を感じると、レベル×1体の【支援キャバリア】が召喚される。支援キャバリアは敵意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジェイ・ランス
【WIZ】※アドリブ、連携歓迎
■心情
おーおー、ボスっぽいの登場だ。いかにもって感じだねえ。
ふーん、支援機を召喚しまくってんな。あれがあいつのUCかねえ。でもUCはそこまで、出てくるのはただの無人機だろー?なら、こうしようか。
―――Ubel:Code Anfang_fon_Ende Dame.

■戦闘
戦闘宙域をUCで覆い、電脳空間に書き換えます。その上で敵の支援キャバリア群に【ジャミング】と【ハッキング】を仕掛け、攻撃対象を書き換え。敵オブリビオンマシンの敵意に反応、攻撃するようにします。
その間、自身は戦域の【情報収集】をし、味方への情報提供を行います。


ユウヤ・シュバルツ
結華と引き続き参加

深刻そうな言葉とは裏腹に口元が笑って
「こいつ、速いな」
「結華。ここはオレとルルにやらせてくれ」
「そっちは頼んだぜ?」
電子妖精に伝えると同時にUCを使用。スラスターを展開し、敵へ追走する。
「いくぞ、ルル!」「はーい!――戦闘開始(open combat)!」

「ルル!アイツを絶対見逃すなよ!」
敵の動きを見切り、一斉攻撃に対して残像を駆使して高速回避しカウンターに右腕のビーム砲を放つ。
「数撃って当たるほど甘くねぇぞ!」
躱しきれないレーザーは、軌道を見切り左手のオリハルコン製ショートブレイドで切断し弾く。
「ユウヤ!」「わかってる!」

「そろそろ、だな」
敵の動きを牽制し
「決めろ!結華!」


御門・結華
マスターと参加

ユウヤに対し
「わかりました。私はホナミさん達と一緒に支援機を迎撃します」
「大丈夫です。マスターこそ、油断は禁物ですよ」
ホナミさんや彼女の飛行船へ飛び移る
「すみません。ホナミさん、再び失礼します」

「ホナミさん。サポートします」
UC使用。火のエレメントを大剣に嵌め込み炎の竜を作り出して敵を薙ぎ払う
「竜炎撃-ドラゴンフレア-」

敵陣を一掃したら無線で
「マスター。行けます」
カードを使い、雷の精霊を憑依する
防具改造で白と金の騎士風のドレスを身に纏う。UCと武器改造で雷のエレメントを装着した弓を構え
「精霊武装-雷精弓-」
全力魔法で雷を一本の矢に圧縮、光速で放つ
「雷精の咆哮-ライトニングロア-」


シル・ウィンディア
ロボットたちをけしかけてきた黒幕の登場かな?
さっきとは全然違うね
ちょっとかっこいいけど、禍々しいね
それじゃ、退治と行きますかっ!

【空中戦】で飛んで高速接近
敵射程内に入る前に【フェイント】で急激に方向を変更
緩急を付けて【残像】を生み出して撹乱

回避は【第六感】を信じて上記機動で

攻撃は、腰部の精霊電磁砲をメイン
敵の支援キャバリアが出てきたら
精霊電磁砲を【一斉発射】で纏めて攻撃
これだけでは落ちないけど本命は

【魔力溜め】を行って【全力魔法】のヘキサドライブ・エレメンタル・ブラストっ!

黒幕のロボットを撃つけど
その時に、支援キャバリアを巻き込むように一調整し撃つよっ!

さぁ、わたしの全力砲撃、受けてみてっ!!


唐草・魅華音
通常使用にひとまず運用に問題点は見られず。イメージ通りで動けるし十分使えるね。情報共有の過程であっちの商会に余計な情報も流れちゃったみたいだけれど……まあ、その時の事も考えてあるし、後回しにしておこうかな。
……敵リーダー機確認。任務完遂のため、撃墜するよ。

敵の突進攻撃のカウンターで、逆にこっちが強力な一撃を撃ちこむよう試みるよ。
<レールガトリング><高周波振動刀>で遠近動き回って翻弄しながら、敵の動きの癖を【情報収集】、【戦闘知識】で分析し隙を見いだすよ。
分析が終わったら、相手の突進を誘い情報を元に【見切り】回避。その直後に【カウンター】で特別製の呪殺弾UCの一撃を撃ちこむよ。

アドリブ共闘OK


マイア・ヴェルナテッド
ファイアーエムブレムディザスター撃破後、商会の飛行船に着地ののちモノアイ・ゴーストが交戦区域内に現れるまでは『魔力溜め』を行います

出現後は味方が攻撃している間に溜めた魔力を用いて【冥雷波】を『高速詠唱』します
詠唱中に敵と味方との戦闘を『学習力&瞬間思考力』で敵の行動パターンを分析して『見切り』最も効率的にダメージを与えられるタイミングで『全力魔法』で攻撃を行います

「さて、こちらが合図をしたら全速離脱をお願いします。巻き込まれたい、というなら別ですが」



「『モノアイ・ゴースト』……!!とんだ大物がウチの商会を狙っていたというわけやね……」
 その怨念を纏っているような雰囲気を醸し出す単眼のオブリビオンマシンを見つめるホナミ。
「けど、ウチはちょいとだけ限界やな……後は任せてもろうてもええか!?」
「あーいよ。任せて頂戴」
 と、超兵器を手にしてホナミの搭乗したキャバリアを見送るのはジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)。
「さーてと、今度はボスっぽいの登場だ。いかにもって感じだねえ」
「ああ、しかし勝てないわけじゃない」
「マスター?悪い笑みを浮かべてますよね?」
 そうジェイの言葉に反応するのは白銀色のクロムキャバリアの無線回線から漏れるはユウヤ・シュバルツ(白銀の疾風・f01546)武者震い。その癖を見抜くのは彼をマスターとして慕う御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)。
 二人は長い戦いを共にしてきたことからすぐにユウヤの闘争心と挑戦心を結華は理解していた。

「ロボットたちをけしかけてきた黒幕の登場かな?さっきとは全然違うね」
 その白銀色のクロムキャバリアの周囲に浮遊するのは幼いエルフの少女、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)。
「ちょっとかっこいいけど、禍々しいね」
 そう呟くシルの隣に浮遊するのは全身装備型ドローンデバイスを装着している同じく幼きスペースノイドの少女、唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)。
「(通常使用にひとまず運用に問題点は見られず。イメージ通りで動けるし十分使えるね)」
 しかし、と『武器商社プラヴェータ』に属するものとしてある懸念を装着内部の眉は歪んで示す。
「(情報共有の過程であっちの商会に余計な情報も流れちゃったみたいだけれど……)」
 武器商社、つまり軍需産業とは工業系の企業ということになる。それはつまり技術漏洩が何よりのイニシアチブどころか生命線を脅かす事態になりうるという事だ。
 そう言った意味でホナミの慧眼は魅華音にとっては脅威とも言えた。
「まあ、その時の事も考えてあるし、後回しにしておこうかな」

「では、戦況突撃までのチャージをこれにて完了しますね」
 そうリーウェン商会の飛行船の格納庫にて魔法陣を描いて瞑想を行っているのはマイア・ヴェルナテッド(ノーレッジデザイア・f00577)。
 彼女は優れた戦闘能力を持つ猟兵が他にも多数いることを把握したことで自身はいざという時まで力を溜めて『モノアイ・ゴースト』を万全の状況で撃破する準備をしているのだ。
「十数分とはいえ、十分に魔力をため込むことが出来ました」
「魔力に魔術……そんなものがこの世界にあるとは……キャバリア一つでさえ世界の超常の理と言えるのに……」
「この世界……『クロムキャバリア』というべきこの世界の理ではないですね。いうなれば「界渡る理」というべき力でしょうか」
「『界渡る理』……?」
「話がずれましたね。そろそろ『モノアイ・ゴースト』が動きますよ」

「こいつ、速いな」
 ――深刻そうな言葉とは裏腹に口元が笑っている、それが意味するのは一つだろう。
「結華。ここはオレとルルにやらせてくれ」
「わかりました。私はホナミさん達と一緒に支援機を迎撃します」
 そういうや否や、機体を回復させたホナミの機体が近寄ってくる。
「そっちは頼んだぜ?」
「大丈夫です。マスターこそ、油断は禁物ですよ」
「いいやり取りだねぇ……さて、あのオブリビオンマシンは支援機を召喚しまくってんな。あれがあいつのUCかねえ。でもUCはそこまで、出てくるのはただの無人機だろー?なら、こうしようか」
 ユウヤと結華のやり取りを見ていたジェイは『モノアイ・ゴースト』に視線を向けて、こう告げる。
『―――Ubel:Code Anfang_fon_Ende Dame.』
 瞬間、展開するのは電脳魔術で生成されたブラックホール――それを避けたとしても、戦場は電脳空間に書き換わっていく。

「面白いし有効なユーベルコードだね!それじゃ、私も退治と行きますかっ!」
 その言葉と同時に腰部に展開されるのは――
「電磁砲?」
「精霊術由来の技術ですね」
「魔力砲弾を撃てる折り畳み式レールキャノンだよっ!」
 ジェイと結華の言葉にそう答えて魔力砲弾を解き放つシル。
「そろそろ頃合いですね。さて、こちらが合図をしたら全速離脱をお願いします。巻き込まれたい、というなら別ですが」
 その砲弾の軌跡を見送った後にそう呟いてマイアは格納庫のハッチを開かせる。
「そちらも念のために気を付けてくださいね」
「ああ、いくぞ、ルル!」「はーい!――戦闘開始(open combat)!」
 そのルルの言葉に合わせるようにして。
「……敵リーダー機確認。任務完遂のため、撃墜するよ」
 決戦が始まった。

『高き王座に鎮座し天界との虚しき戦争を飽きることなく続ける冥府の王よ。契約に従い我が下に黒き万雷の雷を持て――』
 戦闘開始と同時に開始するのは高速で詠唱されるユーベルコードの起動文。
『冥雷波(ダークネススパーク)』
 瞬間、開け放たれたハッチから冥府と紫電を現す滅紫の光が迸る。
「飛行船に砲台代わりにそのユーベルコードで攻撃機能を搭載する、か。ホンマ無茶を無茶にしないで無茶をやり遂げるねキミ達は!」
「一応、敵味方の区別を精密に付けているので被弾する可能性は低いですが、気を付けてくださいね」
「はいはい、結華ちゃんも気を付けてなぁ」
 その言葉と同時にこの世界に現れるのは火のエレメントを大剣に嵌め込むことで顕現した炎の竜。
 それが神をも穿つかのように周囲の支援機を薙ぎ払っていく。
「さて、あちらの掃討は順調と。こちらのハッキングもやらないとね……」
 そう言って電脳魔術師としての本領を発揮するのは、敵の支援キャバリア群にジャミングとハッキングを仕掛けて攻撃対象を書き換え、敵オブリビオンマシンの敵意に反応、攻撃するよう仕掛けたジェイ。
「こちらはこちらで順調か……他の皆も順調だと、危なっ!」
「そこ、大丈夫ですか」
 正に危機一髪。髪の毛程の隙間を残して敵の光学兵器による一斉攻撃をかわしたジェイ。無線からその牽制と攻撃の相殺として紫の光を放つマイアの声が聞こえる。
「危なかったな……いやいや、大丈夫」

「あっちも大丈夫そうだね。なら、今度はこちらだねっ!」
 そうして詠唱を唱える準備を済ませたシルは、祝詞を唱えていく。
『闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ…。六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ!』
 瞬間、周囲のオブリビオンマシンのみを巻き込むは『火・水・風・土・光・闇の複合6属性の巨大な魔力砲撃』。
 それが『モノアイ・ゴースト』だけでなく支援機も巻き込んで破壊をまき散らしていく。
「頃合いか……決めろ!結華!エスコートは俺が導いてやる」
「光栄です、御主人様(you have control)」
 そう栄光の言葉に返答すると同時に彼女が手にしているカードから黄金の光が煌めいて、その光の色とドレスと髪、瞳が染まっていく。
 それは雷のエレメントに対応した姿であり、力。
「わぁ、綺麗な精霊術……」
 シルがその姿を見て同じ精霊術師として思わず声を漏らしてしまうのも無理はないだろう。
 黄金のドレスを身に纏い雷弓を構えて弦を引き絞るその姿は正に戦乙女の如き光景。
『雷の精霊よ。我が敵を刺し穿て』
 そう宣言し、力の名を唱える。
『雷精の咆哮(ライトニングロア)』
 全力で行使された精霊術で雷が一本の矢に圧縮され、光速で放たれる。
 そうして莫大な聖なる破壊を持って、周囲の支援機を全滅させた。

 そう、『周囲の支援機』、は

「あかん!『モノアイ・ゴースト』は逃げとる!このままじゃ戦線離脱されてまう!」
「心配ない」
 そのホナミの言葉にユウヤは泰然と呟く。
「あのオブリビオンマシンを還すのは『俺たち』じゃない」

「――『呪殺弾・断罪血花(ジュサツダン・ダンザイケッカ)』」
 そうして、決着はついた。
 撃ち込まれた劫火の剣の欠片を込めた呪殺弾が劫火の刃に変形し、内部から焼き尽くしているのだ。
「戦闘離脱して油断……知性活動する以上、今のお前が有人か無人か問わず成功したと認識したら僅かな間とはいえ、隙が出来る物だ」
 そう奇襲を成功させた魅華音は弔いの言葉を戯れに告げる。
「これより終幕するは、殺伐した戦場に咲き響く断罪の唄。この弾丸に込められてるのは、世界に広がる悲劇と憎しみの連鎖を生み出す悪を憎んだ断罪の想い……咲き響け、断罪血花」
 その言葉を墓碑銘(エピタフ)とするがいい。と告げて残りの呪殺弾を撃ち込む魅華音。
「……敵性対象排除。これより任務完遂を宣言、帰還する」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『猟兵相談室』

POW   :    大声で喝を入れ、気合を入れ直させる

SPD   :    的確な相槌や返答で相手の話を引き出す

WIZ   :    静かに話を聞き、共感を示す

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ――リーウェン商会は雪国の子供たちにワクチンを届け、その命を救った。
 雪国の政府はこれを湛え、その飛行船の護衛を担った猟兵たちも含めて盛大なパーティーを行った。

 和洋中華様々な料理が並び、雅な音楽が奏でられるパーティー会場。

 しかし、一番の話題と言えば――

「やっぱ気になるねあの力……キミたち、どういう力を持っているの?」
 リーウェン商会から報告された、猟兵たちの力についてだった。
ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、連携歓迎
■行動
基本的に、はぐらかしたり話を聞いてないふりをしながら、相手の様子を伺います。同時に、リーウェン商会経由でネットーワークを【ハッキング】、雪国などの基本的な【世界知識】を【情報収集】し、話を合わせていきます。

■心情
いやー。やっとくつろげるよ~ ここの飯美味いなーこれ……うん
……えっ?オレらが何?耳にバナナが刺さってよく聞こえなーい(耳に手ごろなバナナをあてがい)
―――いやさ?情報開示しろっていうんだったら、それなりの対価ってやつがいるんじゃなーい?
例えばそうだな、今晩デートしてくれるとか、どう?

ま、アレよ。オレ達はオブリビオンマシンをぶっとばす便利屋よ。以上!


唐草・魅華音
本来ない物の情報を広げるのは防がないといけない。ですので…お父様、すみません。立場を使わせてもらいますね

このパーティーでは、恰好を整えて武器商社プラヴェータの娘として向かいます。
ホナミさんに無事に荷物が届いて何よりですと話しかけ商社の娘として自己紹介をします。

装備の内容に関しての話題になったら、まだ試作型であり商品にできない事を伝え、「わたしの商社は、上へ向かうために開発しているものです」と危険な領域に首を突っ込んでいる事を伝え、伝え、企業秘密と深入りの危険性をちらつかせ、ホナミさんの追及を諦めるように仕向けます。

でも…最終的にはあの衛星を目指す事になりそうな気はします、ね。

アドリブ・共同OK


マイア・ヴェルナテッド
こう見えても貴族の出身ですので、パーティに招かれたからには『礼儀作法』持って礼を欠かさず対応

広い世界の情勢を知るすべが久しくどこかに魔術を扱う知識の一つも転がっていてもおかしくは無いでしょう?

混乱の素ですし無用な知識をもたらすつもりはありませんので基本的に無難に壁の華に徹します
話しかけられた場合、『読心術』【Censorship of thoughts】で相手の思考を読みつつ『世界知識』を元にこの世界の文明レベルに応じた程度の相手が満足する受け答えではぐらかしつつ対応

それよりも私はこちらに来て日が浅いのですが、報酬代わりに商会が把握しているこの辺りの情報を頂いてもよろしいでしょうか?



 ――しんしんと、雪国特有の雪が降り積もる音がパーティ会場の外から聞こえてくる。
「やぁ皆。ウチの商会も政府のお偉いさんもキミたちに興味津々やで!ねぇねぇ、ホンマあの力なんなん?」
 蒼いベルベットのドレスを着込んだホナミが君たちを出迎えると同時に殺到する要人たち。
「……えっ?オレらが何?」
 ジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)はそういって飄々とすっとぼける。
「いや、キミたちがどうやってあんな戦闘技術を手に入れたかなんやけど……まぁ、ここら辺はキミたちの機密事項かなぁと思うから、無理してくれなくてもええよ?」
「―――いやさ?情報開示しろっていうんだったら、それなりの対価ってやつがいるんじゃなーい?」
「ま、それはそやね」
「例えばそうだな、今晩デートしてくれるとか、どう?」
「え?」
 ホナミ、凄い笑顔だった――
「あ、それは冗談として俺ら猟兵の活動のサポートを確約やなんや……」
「あ、それはOKやで。ウチとしてもキミたちのような凄腕と取引したいし」
「良し!!それじゃあせめて一杯カクテルに付き合うというのは?」
「ん、それならええかな。ウチはオレンジジュースやけど」

「(本来ない物の情報を広げるのは防がないといけない。ですので…お父様、すみません。立場を使わせてもらいますね)」
 そう、優雅な黒のドレスを着込んだ唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)――『武器商社プラヴェータの娘』は話を聞こうとする政府や商会の要人と話をする。
「いや、しかしあの装備品は一体?キャバリアとはまるで系統が異なる技術だが……」
「申し訳ありません。あの装備はまだ試作型であり商品にできないのです」
 慇懃に、しかし次なる言葉はこの世界に生きる者にとって――
「わたしの商社は、上へ向かうために開発しているものです」
 最大の禁忌を仄めかして、告げる。
 高速飛翔体を無差別砲撃する暴走衛星『殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)』を恐れぬとしか言いようのない危険な域に飛び込んでいると暗に示すことでそれ以上の詮索を封じる目論見は見事功を奏した。
「……いやー、結構無茶なことをしてるもんやね」
 そこにホナミが現れる。同じく商人の娘として話をしたかったのか、オレンジジュースを手にしてホナミは上機嫌そうに魅華音に絡んでくる。
「無事に荷物が届いて何よりです」
「ホンマホンマ。子供たちも元気になって何よりや」
「ええ……本当に、良かったですね」
 と、その後は優雅な談笑を令嬢同士で繰り広げる。ケーキや紅茶も上質なものだ。
 そう語らいの時間。ホナミが次の要人に挨拶しなければならないとして一旦別れを告げる。
 その際の会話で――
「…最終的にはあの衛星を目指す事になりそうな気はします、ね」
「…そうやろなぁ……キミたちは、それを目指して活動しているの?」
「…いつか、分かる時が来ます」
 そう、告げた。

「サイキックキャバリア……それがあるという事は、この世界にも魔術があるという事。広い世界の情勢を知るすべが久しく、どこかに魔術を扱う知識の一つも転がっていてもおかしくは無いでしょう」
 マイア・ヴェルナテッド(ノーレッジデザイア・f00577)は己が知識欲と探求心を満たすためにこのパーティに参加する。
 とはいえ、『外なる理』は世界が適切な段階にあらなければ混乱の素でしかない。そこでマイアは壁の華に徹して話しかけられた際にその知識欲を満たそうと試みた。
「『Censorship of thoughts』」
 そして、話しかけられた際は読心のユーベルコードを使用し、この世界において適切な文明レベルの答えを提供することで相手の知識欲を満たしつつ、情報を引き出していった。
「しかし、『古代魔法帝国時代』……そんな時代があったのですか?」
「あ、それはウチらも気になるところやね」
 その言葉に対応したのはホナミ。何でもこの世界には『古代魔法帝国時代』なる時代区分が存在し、その文明の残滓としてロストテクノロジーであるサイキックキャバリアが運用されているのだ。
「ネットワーク……『殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)』が暴走する前は電子機器を使った広域通信網、それを利用したデータバンクが存在していたらしいね。それが復旧出来たらウチも皆もハッピーなのになぁ……」
「……成程、データの復旧……提案して模索する価値はありますね」
 そう、独り言ちたマイアは、『旧時代のデータバンクの復元』を目指すのもこの世界で活動するに当たって有効なアプローチと考えを巡らせたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユウヤ・シュバルツ
結華と参加。手元の携帯端末にはルルが入っている

料理を食べながら
「こっちの世界の食べ物もなかなかイケるな!」
ホナミさんに話しかけられたら、飄々と言葉を返す。ルルは自慢げに
「うん?オレはただのパイロットだよ。それもルルのサポートがあってのことだからなぁ」「ふふ~ん♪もっと褒めてもいいんだよ!」

「あ、あぁ結華のことか。あれは前に言った通り精霊術だよ」
「結華はキャバリアの操縦には向いてないみたいでなぁ」

「猟兵について、か……簡単に言えば、対オブリビオン部隊だな」
「だから、基本的に国同士の戦いには関わらないんだ」

「まぁ、ホナミさん達リーウェン商会とは仲良くやっていけそうだ」
「これからもよろしく頼むぜ?」


御門・結華
ユウヤと参加

ユウヤの後方で控えて、ユウヤの食事するのを無表情に眺め、時々礼節を窘めます
「マスター。お行儀が悪いですよ」
ホナミさん達リーウェン商会の方に話しかけられたら、礼儀正しく返答します
「先ほどの戦いでは、お疲れ様でした」
能力については、こちらの世界に当てはめてごまかす
「私は精霊術。こちらでは、超能力の一種と言ったほうがわかりやすいでしょうか」
正体について聞かれたら
「私達は猟兵です」
ユウヤにかぶせるように
「マスターの言う通りです。ただし、人間同士の戦いにオブリビオンが関わっていれば話は別ですが」

ユウヤの発言に続けて
「ホナミさん。これからマスターがご迷惑をおかけするかと思いますがご容赦下さい」



「こっちの世界の食べ物もなかなかイケるな!」
「マスター。お行儀が悪いですよ」
 そうユウヤ・シュバルツ(白銀の疾風・f01546)と御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)はパーティ会場にて食事を楽しんでいた。
「ユウヤ君、結華ちゃん。こんばんわ」
 そこに現れるのはホナミ。オレンジジュースをグラスに注いであちこちを見て回ったようだ。
「おう」
「先ほどの戦いでは、お疲れ様でした」
「お疲れ様ー。それにしてユウヤ君のクロムキャバリアは凄かったね」
「よしてくれ、オレはただのパイロットだよ。それもルルのサポートがあってのことだからなぁ」
「ふふ~ん♪もっと褒めてもいいんだよ!」
「そんな子がおるんやね。感情表現が豊かやなぁ……」
「ま、オレのパートナーの一人だからな」
 そう得意げに胸を張るユウヤ。その言葉に満足したのか、あるいはこの世界の常識の範疇で測れる故か、ホナミの質問は次に回る。
「それで、結華ちゃんのあの力やけど……」
「あぁ、結華のことか。あれは前に言った通り精霊術だよ」
「こちらでは、超能力の一種と言ったほうがわかりやすいでしょうか」
「ふーん?まぁ『古代魔法帝国時代』の産物かもしれへんね」
 ホナミが何気なく口にした言葉に、二人は目を合わせて。
「(……へぇ?この世界はSF一色だと思ったけど……)」
「(魔術の形をした異能や力も存在するのかもしれませんねマスター。また世界の捜索が進めばわかるでしょうが)」

「それで、最後なんやけど……『猟兵(イェーガー)』、それがキミたちの所属する組織。何でもオブリビオンマシンが絡む事件に介入しているそうやね?」
「猟兵について、か……簡単に言えば、ホナミさんが考えている通り、対オブリビオンマシン部隊だな」
「と言っても、あれほどの戦闘能力があれば引く手数多やと思うけどね?」
「言ったろ。『対オブリビオンマシン部隊』だって。だから、基本的に国同士の戦いには関わらないんだ」
「マスターの言う通りです。ただし、人間同士の戦いにオブリビオンが関わっていれば話は別ですが」
「成程ね?あくまでオブリビオンマシンに纏わる事件の解決が目的。だから利益よりも無辜の民の安寧を重視する、というわけやね?」
「そういう事だな。まぁ、ホナミさん達リーウェン商会とは仲良くやっていけそうだ」
「ホナミさん。これからマスターがご迷惑をおかけするかと思いますがご容赦下さい」
 その言葉に、世界の裏側を知るものとしての意味を感じたから。
「うん、よろしくなぁ。これから、えらいものを更に見せてや!」
 その手を、取った。これから、数多の超常を見つめたいと思った少女の、最初のきっかけであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月15日


挿絵イラスト