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衝撃! 真・イェーガーロボACE!

#スペースシップワールド #【Q】 #クエーサービースト #惑星ロボ #TEAM『R』 #連携フィニッシュ

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「個人的には宇宙戦闘に置いて人型ロボットは花拳繍腿だと思うのだが……概要を説明する」
 とは言いつつ、スペースシップワールドの予兆で張り切っている(自称)レイリス・ミィ・リヴァーレ・輝・スカーレット(厨二系姉キャラSTG狂・f03431)。
「現場はスペースシップワールドだ。銀河皇帝を倒したのも遥か昔に思えるな。だが、未だに未踏破宙域ではクエーサービースト、小惑星にも匹敵する超巨大宇宙生物群の領域だ。流石に相手が大きすぎてな、猟兵でも中々に厳しい相手なのだが……最近はこういうモノが開発されているそうだ」
 ホログラムで表示したのはガラクタを組み合わせたかのような不格好な人型ロボット。
「試作型惑星ロボ、まんまだな。何か、適当な名前を付けたければ付けてもいいのだが……その前に兵装が必要だな。このロボと設計開発チームごと預かっている。好きなように改造してくれて構わん」
 設計開発チーム『R』の人員リストと略歴がホログラム表示される。何か、イカれた発明品を作ってる奴ばっかりな気がするが気にしないでおこう。能力はある、たぶん。
「この試作型惑星ロボはクエーサービーストと同様に小惑星ほどの大きさがある。体位格差の不利はこれで打ち消せる訳だな。これの操縦系には思念兵器が使われている。パイロットの動きやユーベルコードをダイレクトに伝達する先鋭的な操縦系統だ……まあ、猟兵でないと操縦出来ないと言う事と、ユーベルコードを使った戦闘機動にはかなりの負荷がかかるという難点はあるのだが。なので、メインパイロットを交代しながら戦ってもらう事になる」
 ホログラム表示されるのは宇宙生物『クエーサービースト・マインドミナBVA』そして『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』。いずれも破壊の遺志その物が具現化したような凶悪な見た目をしている。
「経験者は察していると思うが、二連戦になる。一戦目の猟兵の疲労は二戦目には影響しないが、惑星ロボはそうもいかん。これは言うなれば、複数の猟兵で一つの身体を動かす物と思ってくれればいい。発動するユーベルコードも小惑星規模になる。何かの装備品を触媒とするユーベルコードを使うなら事前に代用品を準備しておくように。別に、普段とは全く別の戦い方をしてもかまわんぞ? 戦闘中のパイロット切り替えも出来るのでな、惑星ロボならではの連携が生まれるかもしれん」
 すっと、横に手を振り全ての映像を消すと椅子に座って偉そうに腕を組むレイリス。
「私は見えた事件を解説するだけだ。小惑星規模の大激戦、楽しみにさせてもらおう」
 そして、眼前に転送用のゲートを開く。
「では、往くがよい」


Chirs
 ドーモ、Chirs(クリス)です。惑星ロボ、やるよ!
 第1章では惑星ロボの兵装をデザインしていただきます。あまり詰め込み過ぎると却下されるかもしれません。が、面白ければ結構なんでも採用しちゃいます。後に自分と他人が共有する一つの体になる事は意識して設計しましょう。
 出来れば何かカッコいい名前を付けてあげてください。そのまま採用されるとは限りませんが。
 第2章、第3章は続けてボス戦です。惑星ロボの超パワーで蹴散らしましょう。逆に蹴散らされないように注意してください。猟兵のユーベルコードをほぼそのまま小惑星規模で使える事はお忘れなく。一応、思念兵器を通じずに単独でユーベルコードを使う事も出来ます。
 今回もいつも通りアドリブも連携もマシマシになります。ある程度の人数が集まってから書き始めます。皆さんのやりたい小惑星規模のロボット決戦のお手伝いが出来れば良いなと思う所存でございます。
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第1章 冒険 『試作型惑星ロボ開発計画』

POW   :    完成したパーツを組み立てて、小惑星サイズの巨大ロボを完成させる

SPD   :    試作型惑星ロボの完成に必要な装置を作成したり、分割したパーツごとに完成させていく

WIZ   :    試作型惑星ロボの設計を行なったり、必要な資材をもつスペースシップに出向いて交渉する

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミスト・ペルメオス
【WIZ】

……成る程。では、証明してみましょうか。

試作型惑星ロボの設計・開発に意欲的に協力。
故郷の「船団」の伝手を使い、必要な或いは応用可能な技術・資材の提供を受ける。
(可能ならば、対価は今回の任務に関する様々なデータの提供とする)

クエーサービースト撃破のために戦闘力は極限まで高めたい。
しかしそれであまりにも使いにくくなるのは避けたい。
故に(?)多腕・多脚の異形。しかし巨大な出力と高度な管制システム、余裕ある機体構造を持たせる方向で設計。
搭載火器はマシマシ。大火力と機動力を活かした射撃戦・砲撃戦を意識したい。
名前は、そうですね。「ヴォイドレイダー」とかいかがです?

※他の方との共闘等、歓迎です


三角・錐人
・おー、ロボを設計するのか! こういうのって燃えるし萌えるよな! さて、どんな兵装を提案しようか……

・これで戦うのはクェーサービーストっていう、一応はナマモノなんだよな。なら、相手のエネルギーを吸い取ってこちらのエネルギーにする機能があっても損にはならないんじゃないかな。

・ということで、俺が提案するのは敵に噛みつく蛇の頭を模したクローアームだ。腕を変形させるか、あるいはサブアームにするかは任せるぜ。丁度、こんな風に仕上がればいいだろ(UCを発動。右ひじから先をコブラの姿に変形させる)で、こいつにはエネルギー吸収機構を持たせる。肝心な時にガス欠にならないのも大事なことさ。


エドゥアルト・ルーデル
普段なら量産機寄越せ!だが試作しか無いなら仕方ない
Rの皆!盛大にやろうぜ!

取り敢えず複数で乗るみたいだし装甲を盛るか…
バイタルパートは多めに…
うーん…これだけだとちょっとパンチが足りなくない?
ここはやはりロマンに走ろうぞ!杭打機だ!射突型ブレードしかありえない!!
でっけえ敵が相手でござるからな!相手の装甲をぶち破り敵を一撃で葬り去る近接兵器はまさしくロマンの塊でござろう!

だがちょっと待てよ…これだけでもまだ物足りないでござるね
近接をするには素早く相手の懐に潜り込む必要がある
つまり…大型ロケットブースター…(コォッ)

唐突にカクセンケイという言葉が降りてきたので機体名にでもどうでござるか



●『R』へようこそ
 特務研究機関チーム『R』。大型の宇宙船を丸ごと研究に特化したスペースシップワールドの中でも有数の研究機関。彼等を知る者はこう言う。
「絶対に関わりたくない狂気の研究機関艦」
「乗船して五体満足で出られると思わない方がいい」
「オブリビオンよりもヤバい連中」
「オブリビオンじゃないから猟兵が始末してくれない」

「酷い言い掛かりだと思わないかね猟兵の諸君」
 白く清潔な艦内通路を主任と三人の猟兵が歩いている。
「私の故郷の船団に協力を打診したら恐る恐る資材だけを譲っていただけましたが。データは不要だろうと言う事で」
 金は払うから命だけは助けてくれと言うアレではなかろうか。スペースシップワールド出身のミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)は一応この艦の内部にオブリビオンの反応や帝国残党の線がない事を確認していた。残念ながら無かった。
「おー、ロボを設計するんだな! こういうのって燃えるし萌えるよな! さて、どんな兵装を提案しようか……」
 三角・錐人(ロケットスパイダー・f08517)は黒過ぎる噂を知ってか知らずか上機嫌だ。
「普段なら量産機寄越せ! だが試作しか無いなら仕方ない」
 量産機への拘りがあるらしいエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)だが、これはこれで楽しそうだ。
「さあ、この椅子に座ってゴーグルをかけ、グローブを嵌めてくれ」
「こうですか?」
 三人は病院めいた白一色で何もない部屋に通され、人数分用意されたVRセットを装着した。
「ふふっ、レトロな外見だが、中身は最新式だ。電脳通信回線を持っていなくても電脳会議に参加できる」

「それでは、これより第563回試作惑星ロボ制作会議を始める」
 主任のアバターがワイヤーフレームで形成された電子会議室に現れる。会議室と言うよりまるで議事堂のような作りだ。会議に参加する研究者も多種多様。まるでキマイラフューチャーやアリスラビリンスにでも迷い込んだかのようだ。
「今回はじっけ……搭乗する猟兵に来て頂いた! 拍手!」
「ワーワー!」「スゴーイ!」「アガルー!」
「今実験体って言い掛けましたよね?」
「ワースゴーイ!」「カシコイ!」「ウケルー!」
「なぁ、ここキマヒューじゃ無かったよな?」
 ノリがなんか故郷を思い出す感じだったので戸惑う錐人。
「どっちでもいいでござる。Rの皆、盛大にやろうぜ!」
「ウオー!」「スゴーイ!」「チョーアガルワー」
「宇宙戦闘に置いて人型ロボットは花拳繍腿、グリモア猟兵がそう言ってましたね……成る程。では、証明してみましょうか」
 ミストが電子壇上に立ち、電子マイクを握る。
「クエーサービースト撃破のために戦闘力は極限まで高めたい。しかし、それであまりにも使いにくくなるのは避けたい」
「ワカル」「ワカル」「続けてどうぞ」
「故に多腕・多脚の異形。しかし巨大な出力と高度な管制システム、余裕ある機体構造を持たせる方向で設計」
「マッテ」「えっ」「いやいや」
 騒めく研究チーム。技術的に難しいのだろうか? ミストがそう思いかけた瞬間、幾つもの多腕多脚の機体の3Dモデルが会議場に出現した!
「これはどうだ? 多脚と言えば馬型、ケンタウルスモデルだろう」
「いや、蜘蛛型アラクネモデルも捨て難い」
「いっそ全部手の8対16腕」
「百足型にすれば縦横無尽の機動力が発揮できるぞ」
 しかもそれは外見だけでは無く必要な資材、具体的な性能、その形で得られるメリットとデメリットを添付されたまごう事なき設計データ。
「この短時間でこれだけのデータを!」
「無駄に会議を重ねている訳じゃないさ。職員の諸君。かつて昔の人はこう言った……足なんて飾りだと。どうだね?」
「飾りだな。戦闘に特化した巡航形態こそが空間戦闘の最適解」
 16腕の研究者が言った。
「足である事に意味は無い。だが、意味を持たせる事は出来る」
 アラクネモデルの研究者が言った。
「走る地面が無ければ地面を作ればいい」
 ケンタウルスモデルを提示した研究者。
「偏向スラスタとして機能させれば高い機動性能を発揮出来るぞ」
 背中から輪のように脚を展開した何だか分からないモデル。
「我々は狂っている事は認める」
 主任研究者が言った。
「だが、イカれずして研究者足り得るか?」
「悪評も、実力も本物と言う事ですか」
「勿論だ。それで、その多腕は砲撃戦に特化しているな?」
「そうです。大火力と機動力により相手を寄せ付けずに撃ち続ける」
「異議無し!」
「火力は正義!」
「問題は何を撃つかだ」
「実弾かエネルギーか」
「想定距離にもよるだろう。脚部へのハードポイントでミサイルを搭載する事も考慮すべきだ」
 瞬く間に全てのモデルが重装化していく。もちろんデータ込みで。
「最終的にどの型を採用するかはこのモデルの搭乗者となる君に委ねよう……一先ず、このプランに名前を付けてくれたまえ」
「名前は、そうですね。『ヴォイドレイダー』とかいかがです?」
「虚無の襲撃者か、成程ねぇ。さ、次を聞こうか」

「じゃあ次は俺でいいか?」
 次に壇上に上がったのは錐人。
「これで戦うのはクェーサービーストっていう、一応はナマモノなんだよな。なら、相手のエネルギーを吸い取ってこちらのエネルギーにする機能があっても損にはならないんじゃないかな」
「ほう!」
「エネルギーを吸い取るのか」
「機体その物と言うよりオプションパーツの意味合いが強そうだな」
「ということで、俺が提案するのは敵に噛みつく蛇の頭を模したクローアームだ。腕を変形させるか、あるいはサブアームにするかは任せるぜ。丁度、こんな風に仕上がればいいだろ」
 錐人が【コブラバイティング】で右ひじから先をコブラの姿に変形させる。
「ほほう!」
「猟兵が使い手か」
「ならマインドの性質上、ハードとして持たせる必要性が無くなるな」
 惑星ロボにはユーベルコードで起こせる現象を小惑星規模に拡大する能力がある。こう言った身体変化を伴うユーベルコードも例外ではない。
 多脚多腕のモデルの腕が様々な形状のコブラへと変わっていく。
「こいつにはエネルギー吸収機構を持たせる。肝心な時にガス欠にならないのも大事なことさ」
「そうだな」
「その通りだ」
「エネルギーを奪うなどとは、生温いのではないか?」
 主任が口を挟んだ。
「生温い?」
「エネルギーだけでなく、資材も奪ってしまえばいい。相手は生き物、資材の塊だ」
「そうだ!」
「その通りだ!」
「資材と言う物はいくらあっても足りない物さ。供給できるのならばどこでもいい……それが例え、戦闘中の相手からでも」
「生命力を奪って治療する効果も再現できるって事か!」
「否、治療だけに止まらず更なる進化すら可能だ! 各自、検討してくれたまえ。では次だ」

 静かに壇上に上がるエドゥアルト。
「取り敢えず複数で乗るみたいだし装甲を盛るか……」
 展開される重装甲モデル達。
「バイタルパートは多めに……」
 どんどん分厚く硬くなる。
「うーん……これだけだとちょっとパンチが足りなくない?」
「足りないな」「これで殴るのは悪く無いがな」「シックに武骨に行くのもいいがな」
「ここはやはりロマンに走ろうぞ! 杭打機だ! 射突型ブレードしかありえない!!」
 一斉にパイルバンカーが装備された!
 原型に忠実な盾装着式、最も多い腕装着式、回転弾倉付き、大型の手持ち式、腕ごと巨大な換装式。
「でっけえ敵が相手でござるからな! 相手の装甲をぶち破り敵を一撃で葬り去る近接兵器はまさしくロマンの塊でござろう!」
 単純な物理杭を炸薬加速で撃ち抜く派、杭の先端から大型成形炸薬弾やビーム弾を撃ち込む派、流体金属により本体よりも長い杭を撃ち出す派、固定器具で相手を掴んで撃ち抜く派!
「どんな装甲も撃ち抜くのみ!」
「止められる物なら止めてみろ!」
「フライホイール、出力最大!」
「だがちょっと待てよ……これだけでもまだ物足りないでござるね」
 そう来るだろうと各自背部のブースター出力を提示し始めたが、
「近接をするには素早く相手の懐に潜り込む必要がある。つまり……大型ロケットブースター……!」
「VOB!」
「VOBだな!」
「つまりVOBだ」
 背部ブースターから巨大なロケットブースターユニットへと変貌する。
「待ちたまえ諸君! VOBであるならば……巡航形態への軽変形も必須だろう!」
「当然だ、頭部を格納し腕部と脚部を展開」
「空気抵抗は宇宙空間では無意味だがデブリはある」
「巡航形態ならデブリを無視して直行出来る!」
「プロジェクト名は?」
「唐突にカクセンケイという言葉が降りてきたので機体名にでもどうでござるか」
「では、このプロジェクトはカクセンケイと名付ける。次だ」

「所で、いくつもの計画が用意してあるようですが実際に建造できるのは一機だけですよね?」
 ミストが当然の疑問を挟む。
「その問題であれば第46回で解決済みだ」
「可変機体で御座ろう。それも一つや二つの形態ではない」
「その通り! その気になれば搭乗員全員分の形態を用意する事すら可能だ!」
「いや、どうやってだよ」
「このようにして」
 手、足、頭、胴などが幾つものブロックに分離して飛ぶ。
「君達に実際に乗ってもらうのはこの戦闘機になるな。幾つかの戦闘機が合体して一体の惑星ロボとなる……いや、サイズ的に戦闘機と言うより最早宇宙戦艦だな」
「スケールがデカいぜ!」
「それだけ大きい相手と戦うのだからな。さあ続けよう。これで終わりではあるまい?」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

木霊・ウタ
キツネさんチーム

心情
Qビーストもオブリビオンか
なら海へ還してやろうぜ

兵装
希望はこんなカンジ
却下上等で

惑星切断剣
惑星ロボサイズの実体剣

全身スラスター
獄炎での戦闘機動用に
背面から光とか炎の翼がでるカンジで

肘から先が飛んでくロケットなパンチ

目とか胸とか腹部から放つ熱線

変形システム
操縦者のUC特性PSWに合わせ最適な形態や機構へ変形
複数機の合体・組み換えによる変形とかもアリ

精神波ブースト装置
搭乗者の想い・思念が一致した分
操縦者のUCが増幅される

自動修理AIドローン
連戦に備えて1

換装パーツ格納ポッド
ポッドから射出してくれる奴な
連戦に備えて2

名前
イェーガーAでいいんじゃないか

事後
完成祝いにギター奏でる


家綿・衣更着
【キツネさんチーム】

スペースシップワールド初めてっす。巨大ロボはロマンっす。

ロボの名前…(グリモア猟兵思い出し)ルビームーンとか?

この開発陣大丈夫?脳があれば操縦可能とか言わないっす?

攻撃手段にエネルギー射出用キャノンが欲しいっす。
おいらの手裏剣攻撃を手裏剣状エネルギーとして再現したり、化術幻影(デコイ)として利用可能な妖怪煙の煙幕弾、凪さんの雷、ウタさんの地獄の炎など広く対応させたいっす。

今回おいら結界ユベコで防衛担当する予定っす。操縦席にあやかしメダル設置っと。
だから結界術に対応できるバリヤー発生装置と、機動力を活かせる背面スラスター、ストールもどき運用できるワイヤーアンカーが欲しいっす


叢雲・凪
キツネさんチーム

呼び方
衣更着くん
ウタくん
静香さん
雷さん

「こんなのはどうだろう。ロボットをAパーツ:頭 Bパーツ:体に分けるんだ」
「頭は属性を司り 胴体は戦闘スタイルを司る」
「各々の個性を引き出せるはずだ」

ド真面目な顔をしながらスケッチブックを取り出し皆に見せる

そこには凪画伯による【ゆるキャラめいた謎ロボット】の絵と
極太ミンチョ体で【ハガネ・ツヨイ・EX300】と書かれている。
(ウカツ!凪は破滅的に絵心が無かったのだ!しかも本人に自覚がないのだ!)

Aパーツチーム:雷さん(雷属性) ウタくん(炎属性) 衣更着くん(ジャミング属性)

Bパーツチーム:凪(高機動ボディ) 静香さん(パワー近接ボディ) 


天・雷
【キツネさんチーム】
 
雷は頭部ぱいろっとを担当するのだ!
雷の乗る頭部は、機体に雷属性を付与するぞ!
なにせ雷は雷撃が得意だからな!
雷撃とは神の権能にして巨大なえねるぎーであるので、属性により高い出力が付与されること間違いなし!

更に凪が胴部ぱいろっとを担当している時に雷の頭部が合わされば、雷属性同士が合わさりさいきょーとなる!
何が起きるかというと、『ライジンモード』となりなんかこう、すごい!つよい!
雷撃の如き金色に輝き、その力強さと光の如き素早さで並み居る雑兵をバッタバッタと薙ぎ倒すであろうな!

そして外見は龍の頭部が如き様相である、竜神である雷が乗るのだからコレは譲れぬ!


九十九・静香
キツネさんチーム

巨大ろぼですか
故郷の世界にある影朧甲冑とはまた違うのですわね
大きさは圧倒的ですし……ふふ、あやつるのが楽しみですわね♪

UCで筋肉メイド隊を召喚し
わたくし自身も筋肉令嬢に変身
一丸となって
重い資材や器具、装置を運んだり
パワーが要る作業を◆団体行動で行い
ロボ製造作業をお手伝いします

設計方向は叢雲様に倣い
わたくしが乗る時は人工筋肉を用いた近接パワーマッスルボディになるようにお願いしたいですわね
ロボであってもやはり筋肉は譲れませんので
後は重量武装兵器も欲しい所ですね



●キツネさんチームインスペース
「クエーサービーストもオブリビオンか。なら海へ還してやろうぜ」
 木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)は常の事のように宣言した。相手が小惑星規模だろうがオブリビオンに違いは無し。
「スペースシップワールド初めてっす。巨大ロボはロマンっす」
 家綿・衣更着(綿狸忍者・f28451)は既に色々と出ているロボットのモデルを見回りながら目を輝かせている。
「巨大ろぼですか。故郷の世界にある影朧甲冑とはまた違うのですわね。大きさは圧倒的ですし……ふふ、あやつるのが楽しみですわね♪」
 九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)は今回は会議だけなので車椅子令嬢モード。
「こんなのはどうだろう。ロボットを頭パーツ、体パーツに分けるんだ」
 キツネさんチームのリーダー、叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)の提案に、
「雷は頭部ぱいろっとを担当するのだ! 雷の乗る頭部は、機体に雷属性を付与するぞ! なにせ雷は雷撃が得意だからな!」
 天・雷(さいきょーのかみ・f28152)がその提案を後押しした。
「ふむ、先程説明した通り元から分離変形合体する仕様だが?」
「整理しよう。頭は属性を司り、胴体は戦闘スタイルを司る。各々の個性を引き出せるはずだ」
「なるほど、組み合わせのマイナーチェンジで対応できる状況を増やすという寸法だね……で、ソレは?」
「概要だ」
 ジンライ・フォックスの手にはスケッチブック。電脳会議中だと言うのにえらくアナログな物を持ち込んだ物だが、これは現実で凪の描いたスケッチを脳でイメージとして取り込む事で電脳空間内に持ち込んでいる。
 その極太ミンチョ体で『ハガネ・ツヨイ・EX300』と書かれたゆるキャラめいた謎ロボットのイラストは、何と言うか……個性的であった。
「ド下手」
「それ以上いけない」
「がああー!」
 誰かがうっかり口を滑らせかけた所を誰かがアームロックした。こういうデリケートなインシデントはほんにんにつたえてはならない。いいね? 以上です。
「む? 何か問題でも」
「気にしないで、続けてくれたまえ」
 僅かに訝しんだジンライ・フォックスだが、話の先を促されて続ける。
「これは5人で運用する事を前提として考えた。ボクと静香さんがボディーパーツを、雷さんとウタくんと衣更着くんが頭パーツを担当する」
「アイデアとしては面白いねぇ。でも、頭と体を複数用意する資材的余裕は無い。無理に分ければ質量が減る。サイズ差をカバーするという本来の目的が失われる」
「確かに。では駄目か?」
「勿論そんな事は無い。要は君達が核となる形で変形をしてしまえばいいだけさ。そうだね、頭パーツ担当は……それ以外の時はオプションパーツになって貰おう。剣や銃、盾なんかだね。一機分のサイズで作れていつでも交換可能にするならこんな所だろう」

「待って、おいら剣に乗らされるんっすか? てか、武器に人が乗る意味って」
「君達のプランを実現するための最適解だよ? 大丈夫、猟兵は載っているだけでマインドのエネルギー源にもなるから」
「しれっと人を燃料扱いしないで欲しいっすけど!? この開発陣大丈夫? 脳があれば操縦可能とか言わないっす?」
「え?」
「いや、脳以外要らなくね?」
「まあ、ここの設計班の約三割は」
「分かった! 分かったからそれ以上は言わないで欲しいっす! ナニカサレル!」
「君達が望むならそう言った処置も取るが……心外だなぁ、望まれていない身体改造などしないよ……所で、戦死者が出たら遺体を頂いても」
「ダメに決まってるし、出さない」
「冗句、マッドサイエンティストジョークさ……ヒヒヒ、悪い、笑えねえよな」
「生憎と生き死にに関して冗句を挟むつもりはない。誰にも」
「悪かった、悪かったよ……話を戻そうか。体パーツについてはこうはいかないね。交換する部位が大きすぎる。でも……上半身と下半身を入れ替える形なら分離しなくても即座に入れ替え可能かな。持たせる特性にも寄るけどね」
「ボクのボディーは高軌道型、静香さんのボディは近接パワー型だ」
「ヒヒヒ! 無茶を言ってくれるね。どう思う諸君。この二つは分離無し変形で両立可能か?」
 少しの沈黙。先程までのプランは10秒と掛からず具体的なプランを提示してきた研究者達だったが今回は少し時間がかかった。
「これでどうだ」
「いや、こうだな」
「これで決まりだろう」
 それでも1分かからないのだが。
「そもそも質量を変える事は出来ない。エネルギーをどう割り振るかの違いだけだ」
「この惑星ロボも分離マシンもザイオング慣性制御ドライブだ。これだけの質量を動かそうとすれば元より慣性制御以外有り得ない」
「指一本動かすだけで何Gかかるかって話だよ。どんな種族でも耐える事なんか根本的には不可能さ。その為のBJデバイスだがねぇ」
「よく分からない専門用語が多いな?」
「大きい物を動かすってだけでそれなりに大変って話さ。まあ、BJデバイスの説明は後でするよ。君達はただ宇宙服を着てコクピットに入るだけでいい。それでこのマシンは君達自身となる」
「それ……何か理解しちゃいけない物を理解したり、シンクロ率が400%超えたり、どうせみんないなくなったりとかする奴じゃないっすか?」
「する奴だよ。あれれー、もしかしてビビっちゃったぁ?」
「いや、元から戦いってのは命を賭ける物だ。戦うのが自分なのに誰かに命を保証してもらうなんてのはそれこそ冗句だぜ」
「ヒヒヒ! 分かってればいいよ。第一、もし君達負けたら僕らも終わりだしさ……この艦、間違いなくクエーサービーストと遭遇するコースだから」
「信じよう。共に命を賭けるのならば」

「度々脱線しますわね。わたくしが乗る時は人工筋肉を用いた近接パワーマッスルボディになるようにお願いしたいのですけれど」
「君の様に質量を大きく変える事は出来ないよ? 我々にはね」
「ええ、その為の思念兵器とユーベルコードですわね。私がユーベルコードを使えば可能と」
「そうだよ、でも忘れちゃいけない。ユーベルコードを使う時、君達は普段の何倍も消耗する。理を覆す理外の力を小惑星サイズで発動させる為の前提条件だ。僕らに出来るのは外道でも理内の支援だけさ」
「それで、わたくしたちがエネルギー源でもあると。その上、消耗しきった時はどうなるか保証は出来ないと言う事ですわね?」
「ヒヒヒ! 君、意外とちゃんと聞いてるね」
「ええ、筋力で解決できそうな話ですので。エネルギー源、つまりは筋力ですわ」
「君がそう言うなら君にはそうなんだろうね」
「話が終わるのでしたらわたくしは製造現場の方の手伝いに向いたいのですが」
「組み立て自体は全部機械作業だよ? 君がいくら怪力を誇っていても……むしろ、温存して欲しいね」
「あら、筋力で出来るのが単純作業だけだとでも? ええ、7割は何らかの肉体をお持ちなのでしょう?」
「給仕として手伝ってくれるって事かい? そいつはありがたい。私も何かと面倒な生体ボディを使ってはいるからねぇ……メイドロボじゃなくて、本物の給仕のお手並みを拝見しようかな」
「ええ、では九十九筋肉給仕隊に指令を出しますのでお先に失礼致しますわね」
 静香の電子体が消えて電脳会議室からログアウトした。
「……筋肉? え、給仕、してくれるんだよね?」
「何の期待をしてるっすか」
「君らも大概だよね。僕らの事は言えない」

「装備の話を進めようぜ。俺が頭の時は雷と衣更着が装備になってくれるんだよな?」
「おいらの時はそっちが装備っすよ」
「俺が頭の時は惑星ロボサイズの実体剣、惑星切断剣を作ってくれ」
「おいらが乗ってる剣を振り回す気満々じゃないっすか!」
「大丈夫だって、衝撃の一つも感じやしないからさ。その為の慣性制御だ」
「ロケットなパンチは?」
「腕だけ分離できるんだ、標準搭載さ」
「じゃあ、全身にスラスターを。獄炎での戦闘機動用に背面から光とか炎の翼がでるカンジで」
「ファントムライトっすね」
「その機構はむしろボディーパーツに仕込んだ方がいいんじゃないかな」
「配管は組んでおくよ。炎噴くなり、雷噴くなり、煙噴くなり好きにしてくれ」
「変形システムとか精神波ブースト装置とかも考えてたけど、もう入ってるな。自動修理AIドローンとか、換装パーツ格納ポッドって必要か?」
「要らないよ。変形合体する度にダメージが回復する訳じゃないけど、ある程度均一化する。その分、パイロットは消耗しちまうが、その点についてはさっきの猟兵がフォローしてくれてたね?」
「敵からエネルギーを奪うコブラアームだな。俺にも使えるのか?」
「勿論。活用してくれ」

「所で……雷さんがやけに静かではないかな?」
「はっ、寝てない、寝てないぞ! 話が難しいから眠くなったりしてないのだ!」
「ヒヒヒ、頼もしい限り。それで君の仕様は?」
「雷は頭部ぱいろっとを担当するのだ! 雷の乗る頭部は、機体に雷属性を付与するぞ! なにせ雷は雷撃が得意だからな!」
「大丈夫、それは聞いたよ」
「雷撃とは神の権能にして巨大なえねるぎーであるので、属性により高い出力が付与されること間違いなし!」
「竜神……ヒヒヒ! 興味深い、実に興味深いよ!」
「妙な事を企んでいるのではあるまいな」
 ジンライ・フォックスがひかる。
「この計画を通して得たデータは我々の好きにさせてもらう、そう言う話だよ。データだけ戴くさ」
「なら、良い。恐らくは……ウム」
「更に凪が胴部ぱいろっとを担当している時に雷の頭部が合わされば、雷属性同士が合わさりさいきょーとなる!」
「さっきの全身に通した配管が使えるねぇ。体のどこからでも電撃が撃てる」
「何が起きるかというと、『ライジンモード』となりなんかこう、すごい! つよい! 雷撃の如き金色に輝き、その力強さと光の如き素早さで並み居る雑兵をバッタバッタと薙ぎ倒すであろうな!」
「ヒヒヒヒ! 君、ちゃんとこの可愛らしい神様に説明したかい?」
「雷さん、今回の敵は2体だけだから雑兵は現れない」
「そうなのか。だがしかーし! そんな事はどうでも良い、重要な事じゃない!」
「そうともそうとも! 単純に速いってのは強いよ!」
「そして! 外見は龍の頭部が如き様相である、竜神である雷が乗るのだからコレは譲れぬ!」
「譲る必要などないさ。君の乗る機体は全て竜の意匠を凝らすよ」
「お前、話がわかる奴だな!」
「ヒヒヒ! そういう仕事だからね! 諸君、ちゃんと聞いてたね? この神様が乗る物は全部竜型だ、仕様に加えたまえ!」
「了解」
「分かったぜ主任」
「最高にかっこよく仕上げてやるよ、神様ちゃん」
「おおおー、皆いい人なのだー!」
「雷さん、程々にするっすよ。と、言うかこの人達の言う事全部真に受けちゃ駄目っすからね?」
「なんでだ? 皆いい人じゃないか」
「純粋な視線が眩しい……!」
「衣更着くん、その辺はボク達でフォローしよう」

「じゃあ、最後においらの仕様っすね。攻撃手段にエネルギー射出用キャノンが欲しいっす」
「頭部パーツの武装で作れるね。他は?」
「おいらの手裏剣攻撃を手裏剣状エネルギーとして再現したり、化術幻影(デコイ)として利用可能な妖怪煙の煙幕弾、凪さんの雷、ウタさんの地獄の炎など広く対応させたいっすけど、これもさっきの配管で実現可能っすね?」
「そうだね。追加の仕様として必要な物では無いよ」
「今回おいら結界ユベコで防衛担当する予定っす。だから結界術に対応できるバリヤー発生装置と、ストールもどき運用できるワイヤーアンカーが欲しいっす」
「手配しよう。片方はキャノンで片方がワイヤーアンカーだね……アンカーは一本でいいのかな? 元の形状を考えるとボーラのような双頭の形状の方が君にとっては扱いやすそうだが」
「それもそうっすね。じゃあ、その方向でお願いするっす。後は……いや、これで十分っすよ」
 あやかしメダルはこの人達に気付かれないように張った方がいいのかもなぁ。とか考えている衣更着だった。

「君達の仕様は大体纏まったね。何と言うか、凄くスーパーなロボットだよね。そう言えばこのプロジェクトネームは『ハガネ・ツヨイ・EX300』でいいのかな?」
「名前? イェーガーAでいいんじゃないか」
「安直過ぎっすよ……ルビームーンとか」
「他人の事言えないだろその名前」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ビリー・ライジング
ミリィ(f05963)と共に行動。

ロボとチームを預かったはいいが……どうする?
俺とミリィとでは、UCの方向性が違いすぎるからな……。

そういえば装備品を触媒にするUCを使うなら、
事前に代用品を用意しておけと言われてたな。

俺の持つルーンレイピアやマインゴーシュ等を開発チームに預ける。
「これを惑星ロボ用に開発出来ないか? 無理にとは言わないが」

後は俺たちが持つ技能をすり合わせるしかないな。
俺は攻撃を重視したいから、
【2回攻撃・先制攻撃・属性攻撃・貫通攻撃・範囲攻撃・鎧無視攻撃】
をロボに着けよう。無いよりはマシだろう。

名称か……安直だがライジング・ジェミニでいいんじゃないか?


ミリィ・ライジング
ビリー(f05930)と共に行動。

前もって【優しさ・礼儀作法】を用いてチームの皆さんに挨拶。
頼りにさせてもらおうかな。

私も武器の五行手裏剣と五行の護符も預けておこうかな。
「出来れは丁重に扱ってね。結構デリケートだから」

技能のすり合わせに関しては、私は防御を重視しようかな。
【氷結耐性・火炎耐性・毒耐性・電撃耐性・オーラ防御・結界術】を着ける。

え、必要な資材が足りない? だったら、私が向かうよ。大丈夫。
これでも【聞き耳】で何が足りないのか分かってるから。
それに【世界知識・情報収集】で何処に何があるのも把握してるよ。

「それじゃあ、お兄ちゃん。行ってくるよー」



●魔法騎士と五行術士
「チーム『R』の皆さん、よろしくお願いします」
 二卵性双生児の妹、ミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)。
「ロボとチームを預かったはいいが……どうする? 俺とミリィとでは、ユーベルコードの方向性が違いすぎるからな……」
 二卵性双生児の兄、ビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)。
「だからこそ噛み合うんじゃない? 不得意を補うって言うより、両方出来ちゃう感じで!」
「仲のいい兄妹ってのは微笑ましくていいね。お兄ちゃんは前衛、妹ちゃんが後衛系……いいよぉ、君達。面白そうなユーベルコードを沢山使えるみたいだ」
「ああ、俺は色々な属性を乗せた魔法剣が主体だ。後でルーンレイピアやマインゴーシュを預けるからロボでも使える様にしてくれないか?」
「うん、預かるよ。これも誰かの機体に変形してもらう形かな」
「俺達はそれぞれ別形態になるのか?」
「どっちでも好きな方でいいよ。それぞれの特性を伸ばしたいなら別形態、隙を見せずに両方扱いたいなら一形態に収めた方がいい。実戦までに決めておいてくれ」
「分かった」
「私も武器の五行手裏剣と五行の護符も預けておくね。出来れは丁重に扱ってね。結構デリケートだから」
「アイアイ、了解。大丈夫だよ、ここでは呪物の類も扱っているからね。君も五行は扱えるけど出来る事の内の一つって感じだね」
「そうね。私は色々な英霊を召喚して自分を強化したり、直接戦ってもらう事も出来るわ」
「ヒヒヒ! 面白い、面白いよそれ。この惑星ロボで使えば呼び出す霊も小惑星サイズに拡大する! うーん、楽しみだ」
「どちらにしても魔術的意匠が映えるな」
「和洋折衷と言う感じだな」
「魔法騎士と言えばいい手本もある」
 研究者達も盛り上がる!
「後は技能も持たせたいと思う。2回攻撃、先制攻撃、属性攻撃、貫通攻撃、範囲攻撃、鎧無視攻撃だな。攻撃重視だ」
「私は氷結耐性、火炎耐性、毒耐性、電撃耐性、オーラ防御、結界術ね。防御重視で」
「そうなると、君達の正確なデータが必要になるな。シミュレーター上でデータを取る為に精密な計測をさせてもらってもいいかな」
「それは危なかったり、服を脱がなければいけない奴じゃないんだろうな?」
「何の危険も無いよ。装備品込みでデータを取るから、服も着ててくれないと取れないね」
「それって時間はかかるの?」
「すぐに済むよ。CTスキャンって知ってるかな? アレよりも早い」
「なら良かった。資材、足りないんでしょ? ほら、このバイドルゲンって奴。私が取って来るよ」
「おお、それはありがたい。ソルナモジウムはさっき別な猟兵から貰ったから十分だし、エーテリウムは貯蔵量で充分だったから良かったんだけどバイドルゲンだけはどうした物かと思っててね。採れる場所も結構危険だからさ」
「危ない場所なのか? それなら俺も一緒に行くぜ」
「そうしてくれると助かる。実際の採掘は採掘チームに任せてくれたまえ。君達は有事の護衛を引き受けてくれれば十分さ。ああそうだ、プロジェクトネームは?」
「名称か……安直だがライジング・ジェミニでいいんじゃないか?」
「いいね、そう言うのでいいんだよ」

●うむ、緊急連絡だ
 会議終了後、猟兵と研究者たちは迅速に動いた。
 組み立てる物の大きさと専門性から組み立てを手伝える部分は大きくなかったが、猟兵の持つユーベルコードの正確なデータを取ったり、研究課程で起きるトラブル……ちょっとした生物兵器の暴走事件とか……は猟兵が居たお陰で迅速に解決した。研究課程に必要な実験は案外力仕事になる事も多かったので筋肉給仕隊も実に見事な働きをしていた。
 また、実際組み立てて見るとやっぱりこの資材が足りないとかあの資材が足りないとかの問題が発生し、その都度採掘チームと護衛の猟兵が出動した。資材と言う物は基本、いくらあっても足りなくなるものなのだ。ましてや、小惑星サイズの物を建造するとなれば尚更に。
 一から全部を作る訳では無く、老朽化した宇宙船の残骸や、かつて猟兵達が倒した銀河帝国の艦の残骸も利用された。それでもそのままには使えないのでかなりの改修を施す必要はあったが。それでもプロジェクトは順調だった。

 だが、研究とは常に思い通りに進まない物だ。

「クエーサービーストとの接触、予測よりちと早かったね」
 元から遭遇する事自体は決まっていた。だが、どこに居るかは分からない以上完璧に予測は出来ない。
「接触は一週間後だ。急ピッチで仕上げに入ってるけど……可動実験、してる暇ないね」
「つまりはぶっつけ本番と言う事ですか」
 ミストは自身の愛機を調整しながら言った。
「いいじゃねぇか。俺の準備はいつでもできてるぜ」
 錐人は自信満々に言い切る。
「テスト無しの実戦投入は試作機あるあるでござるよ」
 エドゥアルトは愉し気だ。
「大丈夫だ、これだけ準備したんだから上手く行くぜ」
 ウタはチームを鼓舞するギターを奏でる。
「人格はともかく、腕は確かっすからね」
 衣更着は妖怪煙をこれから乗るロボットの形にして弄ぶ。
「ああ、ボクたちの準備も十分だ」
 凪は狐面を手に。
「雷が付いていれば百人力なのだ!」
 雷は天真爛漫と。
「何事も筋力で解決するのが一番ですし」
 静香は筋肉を躍動させる。
「ああ、俺達の装備も完璧に仕上げてくれてたしな」
 ビリーは自分の装備を検めながら。
「来るなら来いって感じよね」
 ミリィは結界術のデータを確認して頷く。
「ヒヒヒ! やる気十分って感じだね。まあ、まだ一週間あるし……」
「主任、緊急連絡です! クエーサービーストを確認、接触まで30時間です」
「……まあ、30時間あるし?」
 宇宙とはつくづく何が起きるか分からない物である。

 接触まで残り二時間。猟兵達はそれぞれのコクピット内で待機する事になった。
「何度か説明してるけど、確認だ。それがBJデバイス」
 まるで巨大な試験管の様な形をしたコクピットは赤に近いピンクの液体で満たされている。猟兵達も全員宇宙服を着て、ひっそりと衣更着のあやかしメダルを貼っている。
「神経伝達物質であると同時に耐G緩衝材でもある。直接コクピットを破壊されない限りは問題ない。だが、この中に入った瞬間君達の体の感覚はすべて失われて機体と一つに、機体その物になる」
「何回か試したけど、コレやっぱり気持ち悪いっすよ……自分で出られないし」
「だが、必要な力だ」
「そうとも。これによって拡張される神経伝達速度は35000パーセントに及ぶ。ここまでやってようやく君達の戦闘領域に追いつける。後は普段通りさ、普通にオブリビオンを始末してくれればいい」
「この中で雷の力が暴発したりしないのだ?」
「その為の処置でもあるよ。君達自身の身体を変化させるユーベルコードは機能しない。君達の乗る機体にその効果は適用される。つまり、余計な事は気にせず戦えばいいって事さ」
「それが聞ければ十分だろ。やろうぜ」
 猟兵達は、ピンクの粘液に飛び込んだ。視界がピンクに染まり、指先と足先から徐々に感覚が喪失していく。
(やっぱこれ気持ち悪い……!)

 気が付くと、猟兵達は宇宙戦艦になっていた。合体前の分離形態。違和感なくそれが自分と認識しているし、動かし方も分かる。
「管制室より格ユニオンデバイスへ。気分はどう? 変な所は無い?」
「今はもう、平気なのが恐ろしい」
「問題ない、発艦許可を」
「アイアイ、カタパルトデッキの操作権限を各機に譲渡。ユーハブ」
「アイハブ。ジンライ・フォックス、出る」
 リニアレールを伝い、猟兵達その物と化した宇宙戦艦が出撃した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『クエーサービースト・マインドミナBVA』

POW   :    BVAジェノビック
【無限に変化する外殻が超殺戮形態 】に変形し、自身の【防御力】を代償に、自身の【攻撃力と攻撃速度】を強化する。
SPD   :    BVAエクスタリ
いま戦っている対象に有効な【無限に変化する外殻が変形した殺戮兵器 】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    BVAリモーフ
対象のユーベルコードを防御すると、それを【無限に変化する外殻によって再現し 】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●想定外の事態
 無限に広がるが如き宇宙空間。宇宙戦艦と合一した猟兵達はそこを自由に飛べる。歩く様に宙と飛び、跳ねるように短距離ワープすら可能。しかし……
「これはどういう事だ……!?」
「話が、違うっすよ……」
 その広域化されたセンサーで捕えた『クエーサービースト・マインドミナBVA』は一体では無かった。
「良かったですわね雷さん。雑兵を蹴散らせますわよ?」
「う、うむー? よかったのだ……?」
 小惑星サイズが二体。つがいの様に並走している。その周囲を幼体の様な小型のクエーサービーストが複数体。
「そう言えば、1対1が2連戦とは言ってなかったな」
『ヒヒヒ! 大丈夫だよ、君達のエネルギー量ならユーベルコードは……そうだね、一人五回は使えるかな。それ以上は保証できない。この後に控える奴も含めて五回だ、分るね? BVAで五回消費しちゃいけないよ。回復手段もあるんだから使った方がいいね。回復量は使って見ないと分かんないけど。それとは別にユーベルコードを使わない戦闘駆動でも消費はするけど気にする程じゃないかな。あ、でも敵のユーベルコードの直撃は避けた方がいい。損傷の修復にユーベルコード何発分化のエネルギーは食われる』
「つまり、直撃を受けずにユーベルコードを五回まで使って倒しきれればいいんですね?」
『そう言う事。一応その分離形態、ユニオンデバイスでも人型形態にはなれるけどその為のマシンじゃないし合体して戦った方がいいと思うよ。別な人の補助系ユーベルコードを使ったままで攻撃とかも出来るしね。色々やっていいデータを送ってくれたまえ。んじゃ、がんばってねー』
ビリー・ライジング
ミリィ(f05963)と共に行動。

クエーサービーストはこれが初見だが……元はオブリビオンだ。
ミリィ、やれるな?

戦艦を身体右半身全体及び頭部に変形して、合体。
二人分の意識(頭部の右目は濃い赤色)で戦う。

「雑兵は竜神様に任せて、俺たちは本命を叩くぞ!」

高速詠唱でUCを発動させた後、
幼体は力溜め・魔力溜め・なぎ払い・範囲攻撃で一掃。

BVAの一体を挑発でおびき寄せ、
攻撃を見切り・盾受け・武器受け・オーラ防御で防いだ後、
2回攻撃・鎧無視攻撃・鎧砕き・貫通攻撃のカウンターUC!
「吹っ飛べ!」


ミリィ・ライジング
ビリー(f05930)と共に行動。

小惑星サイズが二体に、幼体が複数体なんて……私、聞いてないよー!?
いくよ、お兄ちゃん!

戦艦を身体左半身全身に変形させて、合体。
二人分の意識(頭部の左目は淡い赤色)で戦う。

高速詠唱でUC発動。BVAの攻撃に備えておく。
「エジソン、力を借りるわよ!」

ビリーの攻撃後、すぐにジャンプで距離を取る。
そして手裏剣に水の属性攻撃・クイックドロウ・スナイパーでBVAに追撃。
「金生水。お兄ちゃんの攻撃した後に、大量の水をかければ……?」

まぁ、これ、エジソンの閃きの受け売りなんだけどね。


エドゥアルト・ルーデル
回数制限がある武器もまたあるあるでござるね!
ボムみたいなもんでござるよ

【BGM】かけていい?やっぱ盛り上がるBGMは大事だからネ!
このふわっとしたUCが機能するか実験でもありますぞ!リクエストがあったら言ってね

ご機嫌なBGMでテンションを上げながら敵陣の中央に突撃、【操縦】には自信ありでござるから途中の敵と攻撃を全部すり抜けるように回避して大物の懐に潜り込めば良いんだ
どっかの誰かは言いました
『当たらなければどうという事はない』と

到達したら当然パイルバンカーの出番でござるな
ケツにねじ込んで抉らせてもらいますぞ!どこがケツかわからんがな!
ところでこいつら雌雄はあるんだろうか…


三角・錐人
・試験管型コクピットはないのか……残念。まあ、生きて帰ってきたら提案しとこう。

・さて、UCは5回制限。俺の提案したコブラアームはエネルギー回復や敵の外装などを奪取できる……となると使うタイミングが重要。仲間がUCを使った後に考えなしに回復してちゃ肝心な時に使えないという事態もありうる。その辺のタイミングは待機中に仲間のクセなどを「学習(力)」しておき、実戦ではきっちりと「見切り」ながら戦うぜ。

・ふん、外殻がこちらに合わせて変形か。それって、コブラアームに取っちゃカモだろうよ。どんな殺戮兵器だろうと食いついて丸呑みしてやればいいからな!

・連戦は想定してたが、回復手段を用意できたのは僥倖だったな。



●虚無の襲撃者
「クエーサービーストはこれが初見だが……元はオブリビオンだ。ミリィ、やれるな?」
「小惑星サイズが二体に、幼体が複数体なんて……私、聞いてないよー!?」
「ならば、数を減らすで御座るよ」
「了解、取るべき戦法は変りません。行きますよ、ヴォイドレイダー」
 ミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)のユニオンデバイスを中心に、全てのユニオンデバイスが合体する。形成されるのは3対6本の腕を持ち、六本脚の馬の様な下半身を持つ機体、ヴォイドレイダー。その六本の腕に多重連装粒子投射器、対艦・対拠点重粒子砲、大型重粒子砲、多重連装粒子投射器、重熱線銃、ビームアサルトライフルを戦艦サイズまで巨大化させたものを持ち、狙いを定める。これらの銃器一つ一つもまたユニオンデバイスだ。追加パーツが多いので相対的に機体の全高は最も低いが、その分遠距離からの射撃戦には最も向いていた。
「パーティを始めましょう」(――攻撃開始)
 ヴォイドレイダーは嘶き、地を駆ける。ここは宇宙空間、本来踏み出すべき地が無い。無ければ作ればいい。それが『R』の答えだ。
 六本脚の馬が駆ける。その蹄が不可思議な淡い緑の膜を蹴る。これはある種のバリア装置の応用だ。耐久力はあるが、展開可能時間が極端に短い。その為、防御に用いるのではなく地を駆ける、エーテル疑似形成地面として実装された。元より上下の無い空間戦闘より重力下の戦闘の方が慣れている猟兵は多い。ザイオング慣性制御システムにより推力の方向は制御可能。これにより疑似的に重力下のような動きが可能になった。
 六本腕の銃器が吼える。本来距離や状況によって使い分けるべきだが、有効射程外でも弾幕を張る事は牽制になる。何より折角腕が六本もあるのだから撃たねば損と言う物だ。
「How do you like me now?」
『SIGYAAAAA!!』
「効きは今一つで御座るな」
 群れの周囲を駆けながら銃器をとにかく撃ちまくり弾幕を張る。シューティングゲームであれば弾幕は脅威だが、それは耐久力が低い戦闘機にとっての話。数が撃てると言う事はそれだけ一発は軽い。
「しかし、隊列は乱れた。今にござる」
 だからと言って無視できる物でもない。元よりクエーサービーストの群れは統率などされていない、ただの群れだ。

●Remember
「カクセンケイ、いざ参る!」
 機体が空中分解したかのように分離し、即座に組み直される。
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)のユニオンデバイスを中心に、流線型の人型機動兵器『カクセンケイ』へと。その背部には冗談のように巨大なブースター。
「BGMかけていい? やっぱ盛り上がるBGMは大事だからネ!」
「今はあなたの手番ですし、好きにしたらいいんじゃないですか?」
「じゃあコレで! 名曲だね!」
 ギターサウンドに意味深なコーラス。
『私は恐ろしい』『私は恐れている』
 周囲を旋回する横の動きから一転、群れへと直進する縦の動きへ。直角の動きの急転換に加え、常識外れの超加速は群れの対応を致命的に遅らせた。
『全てが判ってしまったから』『それ故に恐ろしい』
 カクセンケイが小惑星サイズのクエーサービーストに突っ込む。それを阻もうとする小型クエーサービーストをすり抜け、一直線に。
『全ては幻想だ』『全ては空想だったのだ』
「赤い人が言いました。当たらなければどうと言う事は無い」
 その一体に特攻めいて突き刺さり、しかしカクセンケイは当然の様に損傷を受けず。両腕に備えた巨大な杭を突き刺し、そのまま超大推力によって一体を群れから引き剥がす。
「同じサイズが二体+ザコと一度に戦うなど御免被る。が、こうしてしまえば一体+一体と雑魚に分割でござるよ」
『私は恐ろしい』『私は恐れている』
 パイルバンカー帯電式H型『ケンロクエン』それが両腕の杭の正体。炸薬により得た運動エネルギーを杭の後部に伝達し、直線に集約した流体金属の杭を撃ち出し貫く決戦兵器。
『全てが判ってしまったから』『それ故に恐ろしい』
「当たるのであれば撃ち負けはせんでござる!」
 あまりに早い射出速度により杭が周囲の物質と衝突し電流を帯びる。これが帯電式と称される由来。この杭は全てを穿ち貫く。
『全ては幻想だ』『全ては空想だったのだ』
「ケツにねじ込んで抉らせてもらいますぞ! どこがケツかわからんがな!」
 だからそうした。設計通りに『クエーサービースト・マインドミナBVA』が二本の杭で串刺しになった。
「ところでこいつら雌雄はあるんだろうか……」
 それは知らない。

●必勝への軌跡
「雑兵は竜神様に任せて、俺たちでこいつを叩くぞ!」
 ビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)のユニオンデバイスが青を主体とし、濃い赤色が輝く右目の頭部右半分となり、
「うん! いくよ、お兄ちゃん!」
 ミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)のユニオンデバイスが赤を主体とした淡い赤に輝く左目の頭部左半分隣合体。機体全体も全体的に魔術的なフォルムを持ち右が青、左が赤のアシンメトリック構造!
「「兄妹合体! 『ライジング・ジェミニ』ッ!」」
『SIGYAAAAAAAAA!』
 二本の杭で串刺しにされたと言うのにまだ動けるBVA。なんたる小惑星規模オブリビオン耐久力か。だが、その大きくえぐられた穴が塞がらないのはダメージは決して軽くないという証左。
「雷よ、轟け! 我が刀剣に魔法の力を!」
 杭からレイピアへと姿を変えたユニオンデバイスを、更に太刀へと変化! 稲妻を纏う一閃がBVAの体に刻まれる!
『GRAAAAAA!!』
 修復再生もそこそこに無限変化外殻が凶悪なる棘を形成する。
「エジソン、力を借りるわよ!」
 それはただの棘では無くウニめいて全方位へと射出される回転衝角、すなわちドリルだ。ライジング・ジェミニは天才の閃きによりこの攻撃を後方跳躍退避。先読みで水の手裏剣を投げ放つ!
『UGYAAAAAA!?』
「金生水。お兄ちゃんの攻撃した後に、大量の水をかければ……!」
 直撃した水の大手裏剣が稲妻を全身に行き渡らせる!
「逃がさん、ここでコイツを倒しきる! 毒よ、滴れ! 我が刀剣に魔法の力を!」
 左手のマインゴーシュが片刃剣へと変化! 杭により穿たれた穴を正確に貫き、毒を浸透させる! 水生木!
「炎よ、燃えろ! 我が刀剣に魔法の力を!」
 右手の刀を炎刃剣へと変化させ、上段から叩き付ける! 燃え盛る炎! 木生火!
「天晴、出番よ。私に協力してちょうだい!!」
 投げ放った手裏剣が火により生じた土、即ち巨大隕石となりBVAに全方位から殺到!
『ABAAAAAAAAAAA!!』
「おっと、まだ爆発四散させる訳には行かないな!」
 三角・錐人(ロケットスパイダー・f08517)が腕の制御を借り受け、【コブラバイティング】を発動! キングコブラとなった腕がBVAへと噛み付き、その生命力を吸い上げる!
『ABABABABABAAAAA!!』
「お二人さん、奮発しすぎだぜ。ほら、そっちにエネルギーを回すぞ」
「すまん、助かった」
「ありがとう!」
 錐人はユーベルコードを発動した瞬間、何とも言えぬ喪失感を感じる。それは無論、ミストもエドゥアルトもビリーもミリィも感じていた違和感だった。
 巨大な試験管の様な形をしたコクピットに収まっている本来の身体。その存在が僅かに薄れるのを感じる。
 存在が削られる。魂が削られる。小惑星規模でのユーベルコードの発動代償。【コブラバイティング】があれば何度でも戦えるかと思われた。しかし、錐人自身への回復量が思いの外少ない。他者への供給は出来ても自身への回復は少ないようだ。
「やっぱり5回は5回か……となると使うタイミングが重要だな」
 誰かへと消耗が偏った時。或いは今のように敵が衰弱していれば吸収量は多くなるようだ。
『SAYONARAAAAAAAAA……』
 BVAは存在力を急速に喪失し、生命活動を停止した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

キャプテン・ハマーヘッジ
【キツネさんチーム】で参加

【バトル・インテリジェンス】を使用。戦闘補助AIの補佐により、ロボをスムーズに操縦できるようにする。これにより皆はロボ兵装やユーベルコードをより効率的に扱えるようになるはずだ。ウタのフォーメーション攻撃もより完璧なものになるだろう。
この戦闘AIにはかつての偉大な宇宙紳士たちの膨大な経験が蓄積されているのだ。存分に頼ってくれ。

さあ皆、私と歴代宇宙紳士たちが付いている!我々にできないことはない!

※他の猟兵とのアドリブ連携大歓迎。好きにやっちゃって下さい。


木霊・ウタ
キツネさんチーム

心情
文字通り、仲間と一心同体か
イケる気がするぜ
ビーストを海へ還してやろう

戦闘
敵が殺戮形態になったら撃破の好機だ

背部スラスター全開
炎の翼を象り
こっちからも全速で突っ込む

敵攻撃を全身のスラスター機動や、各機に分離し回避
翼のバリアで防御

でフォーメーションによる攻撃はこんなカンジ?

×ジンライ=陽炎
千迅斬
全身に紫電を纏い
獄炎纏う惑星切断剣で刹那に千の斬撃を放つ

×静香=炎帝
筋肉マグナム
獄炎纏ったロケットなパンチ=ブレイズマグナム
がパンプアップ

×宇宙紳士=マーズ
早撃ちブラスター
胸から放つ獄炎の熱線=ブレイズブラスターが
いつの間にか外殻を溶かしてる

事後
ロボ武装のギター奏でビーストへ鎮魂曲


家綿・衣更着
【キツネさんチーム】

おいら頭部のジャミング担当っす

「おいらの操縦中にロボは傷つけさせないっす!」
近接は【カウンター】ワイヤーアンカーで敵の【体勢を崩し】慣性利用で回避。
遠距離は命中弾を【見切り】、キャノンで手裏剣【乱れ撃ち】し迎撃。
それでも大打撃ならユベコ発動【結界術】

「見える!凪さん行くっす」
【第六感】で敵弱点を【見切り】ワイヤーアンカー打ち込み合体雷撃。
続く静香さん強化に質量(プロテイン)をコブラアーム【串刺し】で強奪

「静香さんお願いっす!」
煙幕で【迷彩】、【化術】【残像】をデコイに。
敵の動きを【見切り】誘導、ワイヤーアンカーの動き補助して敵同士ぶつけ合い、コブラアームで追撃エネルギー補充


天・雷
【キツネさんチーム】

雷の要望をしっかり叶えた仕事、天晴であるぞ!
実に有能なすたっふ達だったのだ!

ではへっど担当の雷が、ぼでー担当の者に力を授けよう。
《神雷》により雷の体の一部を雷撃とし、それを頭部機体が増幅し、胴部機体に膨大なエネルギーとなって伝わり、素早い動きを実現するのだ!
更に余剰えねるぎーは頭部から雷撃となって敵を穿つ!
見たか!これが雷の力である!

ぼでーを駆る者、皆を信頼し動きは預けるぞ!
我が力を存分に振るうがよい!!

状況に応じて早さが必要な時に雷が出るぞ!
臨機応変、というやつだな!
そしてここぞという時は凪の乗る胴部と組んでライジンモードで切り抜けるのだ!


叢雲・凪
キツネさんチーム

戦闘時は仲間に合わせて形態を変えよう

「コードチェンジ!イェーガー・●●!!」
(●●の部分は以下の名称)
ウタくん+静香さん=炎帝
雷さん+静香さん=雷帝
衣更着くん+静香さん=夢幻
ウタくん+ボク=陽炎
雷さん+ボク=雷電
衣更着くん+ボク=幻影
ウタくん+キャプテン=マーズ
雷さん+キャプテン=サターン
衣更着くん+キャプテン=ジュピター

(オオバリめいた合体バンクを使い豪快な変形音を響かせ合体が完了!)
※ 特にウタくんの惑星切断剣を使うときは豪快に【勇者パース】を決める。

ライジンモード
「雷さん!今こそヒサツ・ワザだ!」
(夜天九尾を発動。雷さんとの同調率を極限まで上げライジンモードに!)


九十九・静香
キツネさんチーム

筋肉ロボの変幻自在、お見せ致しましょう

敵が装甲を殺戮形態に変化させたら後出しでUCを使用
形態や連携に合わせ、ロボを鎧扱いし筋肉増強変化と属性強化変化させます

木霊様との連携では
炎◆属性を増幅し炎や熱を放射したり筋肉に纏い攻撃力を強化するようにロボを変化
武装は炎を纏う巨大鉄塊剣

天様との連携では
雷属性を増幅し雷を放射し筋肉のスピードを強化するようにロボを変化
武装は雷を纏う巨大鎚

木更津様との連携では
幻属性を増幅し敵をかく乱する効果を強化し
敵の弱点を見抜きやすいようロボを変化
武装はワイヤーアンカーで、敵に突き刺したり巻き付けたりしてそれを◆怪力で引っ張ったり捻じ込む事でダメージを与えます



●開発コード 3X3
 時間は開発中まで遡る。
「うーん、足りないなぁ……」
「どうした、何が足りないんだ? バイドルゲンか?」
「それも足りないけど、設計的にね。君達のロボット、頭三人で胴体二人の奴さ。上半身と下半身、それと頭パーツで分ければいいと思ってたんだけどやっぱり背部ユニットがあった方が戦略的に応用性が出るよねって話」
「そうだな。俺の全身に張り巡らせる配管は細かい機動性を高める事は出来るけど、純粋な速力って言われると足りないかもしれない」
「慣性制御と言っても好きな物を好きなだけに動かせる訳じゃないからね。制御基になる推力は必要さ」
「そこで、私の出番という訳だな」
「……誰?」
「紹介しよう。彼もキツネさんチームの一人、キャプテン・ハマーヘッジだ。今日から合流する」
「へぇー、一人増えたんだ。そりゃぁ丁度いいね。頭三つ、体も三つになる。9形態か……君ら、本当に無茶言うね?」
「そういうスーパーロボットは想定外か?」
「そんな事は無い。言った通り、丁度足りなかったんだ。体パーツは上半身と下半身、それとバックパックの三つに分けよう。三つの頭と三つの体。収まりがいい。コードネームは……3X3(サザンクロス)とかでどうかな?」

「戦闘補助AIの補佐により、ロボをスムーズに操縦できるようにする。これにより皆はロボ兵装やユーベルコードをより効率的に扱えるようになるはずだ」
「後出しで来て基礎オペレーションシステムに手を加えようって? いい度胸してるじゃないか。よほどいいデータをくれないと納得しないよ?」
「この戦闘AIにはかつての偉大な宇宙紳士たちの膨大な経験が蓄積されているのだ。存分に頼ってくれ」
「ほぉーう……いい実証データじゃないか。ユーベルコードの力ってのはこうも違うかね。あー、ウチにも猟兵一人位欲しいなぁ」

●真イェーガー・3X3(チェンジ! イェーガーサザンクロス)
『GRAAAAAAAAAAAAA!!』
 つがいを失った怒りか。もう一体のBVAは小型の群れを置き去りにして突進してくる。
「さあ皆、私と歴代宇宙紳士たちが付いている! 我々にできないことはない!」
 キャプテン・ハマーヘッジ(宇宙紳士・f28272)の『フューチャー号』をモチーフにしたユニオンデバイスを中心に上半身が成形される。
 静香の筋肉的ユニオンデバイスが足腰の強い下半身を、ジンライフォックスの黒狐をモチーフにしたユニオンデバイスがフレキシブルな推力を持つX字型のブースター型バックパックを形成。
「初手はおいらで、コードチェンジ! イェーガー・ジュピター!」
 家綿・衣更着(綿狸忍者・f28451)の白狸型ユニオンデバイスが頭部を、ウタの炎を象ったユニオンデバイスがエネルギーキャノンを、雷の竜を象ったユニオンデバイスが竜の意匠を持つ双頭のワイヤーアンカーを形成!
『GRAAAAAAAAAAAA!!』
 『クエーサービースト・マインドミナBVA』は【BVAエクスタリ】により全身を回転衝角、即ちドリルと化し突撃してくる。小惑星所か惑星を貫通し粉々に粉砕する危険な小惑星ドリル突撃だ! これをまともに受ければ惑星ロボとて粉微塵のスペースデブリと化すのは必然。
「残念、そりゃ囮っすよ」
 当然にして余裕の回避。その場に妖怪煙でデコイを残しエーテル成形地面を蹴り跳躍。マタドールめいてドリル突撃を往なす!
「捕まえたっす! キャプテン!」
「任されよう!」
 突撃の背後からワイヤーアンカーを投擲し命中! キャプテン・ハマーヘッジの【クイックドロウ】がエネルギー手裏剣を大量射出!
『GYSYAAAAAAAA』
 全弾命中だ!

「畳み掛けるぞ、コードチェンジ! イェーガー・幻影!」
 頭部が分離し、体が120度前転! 叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)の黒狐ユニオンデバイスを中心に上半身、キャプテン・ハマーヘッジが洗練された機能的下半身を、静香が全身の動きを補助する筋肉外骨格バックパックを形成。
「見える! 凪さん行くっす」
 猟兵第六感によりBVAの構造的弱点を見出すと、ワイヤーアンカーを引き抜く反動で接近!
「アレをやるんだな?」
「雷の電撃も持って行くのだ!」
 弱点に向け正確に撃ち込まれたワイヤーアンカーを、雷の力を加えた黒雷が駆ける!
「合技、分福茶釜! イヤァーッ!」
 その黒雷は【疾雷】により体の一部を変化させた物。即ち物理的質量を持つ打撃でもある。文字通りの電撃的な速度を以って撃ち込まれる連打。それが小惑星規模の衝撃力を持って放たれたのだ!
『GRAAAAAAA……!』
 本来であればこの鍛錬不能な内臓への打撃をも可能にする危険な技を受ければただでは済まない。だが、BVAは絶えず姿を変え、己の構造をも無限に変化させる。
「効きが悪いか?」
「でも、ダメージは通ってるっす。静香さんお願いっす!」

「フゥウウン!! 筋肉合神! イェーガー・夢幻!」
 頭部が分離し、120度回転! 九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)の筋肉ユニオンデバイスを中心に、強靭な脚力を持つジンライ・フォックスが下半身、シンプルに推力を突き詰めたブースターを形成する。
「筋肉ロボの変幻自在、お見せ致しましょう」
 双頭ワイヤーアンカーの逆側を投擲! しかし、身を捻ったBVAの装甲により弾かれる。貫通成らずか?
「今のは幻っすよ!」
 投げ放ったワイヤーアンカーが煙に変じ幻と消える。化術フェイントだ! 二度目の実態を持って投擲されたワイヤーアンカーを、既に回避行動を取ってしまったBVAは避けられない!
『GYAAAAAA!!』
 深々と突き刺さるワイヤーアンカー! 静香は更に、常識的猟兵の三倍以上を誇る筋肉猟兵怪力を以ってBVAを引き寄せる!
「フゥン!」
 無造作に放たれる蹴り! アンカーが深々とBVAを抉る!

「ここは雷の力を使うのだ! 神力招来、イェーガー・雷帝!」
 アンカーチェーンが収縮し、天・雷(さいきょーのかみ・f28152)が駆るユニオンデバイスが頭部へと変形すると衣更着の頭部を分切り離し合体。衣更着とウタのユニオンデバイスが巨大鎚を形成する。
「ぼでーを駆る静香よ、動きは預けるぞ! 我が力を存分に振るうがよい!!」
「フゥウウン!!」
『SYAGAAAAA!?』
 振るわれた巨大鎚がゲートボールめいてBVAを弾き飛ばす! 接触の瞬間に放たれる超高電圧の雷撃! だが、これで距離が離れたか?
「フゥウウン!!」
『SYAGAAAAA!?』
 否である。筋肉猟兵筋力が竜神により増幅され、純粋な出力と加速度では全形態中最強を誇る雷帝の踏み込みは早い。正しく電撃的加速により弾かれた先へと先回りし横凪ぎに振るわれる巨大鎚!
「フゥウウン!!」
『SYAGAAAAA!?』
 エーテル形成地面を蹴り、【神雷】を纏った巨大鎚が吼える! 単純な打撃ダメージでは終わらせぬ電撃属性追撃!
「見たか! これが雷の力である!」

「そろそろ変わるぜ。コール、イェーガー・炎帝!」
 巨大鎚の頭部分離し、木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)の駆るユニオンデバイスへと変形。そのまま頭部を切り離し合体!
「まずはコイツを喰らえ! ブレイズ、マグナムッ!」
 突き出された右腕が獄炎を纏い、筋肉弾頭と化して射出される!
『SYAGIIIIII!』
 BVAは咄嗟に打撃点を硬化させこれをブロック! どうだ、いつまでもお前達の好きにはさせないぞとでも言いたげだったが。
『GRAAAAAA!?』
 曲線を描き放たれた左腕の獄炎筋肉弾頭ブレイズマグナムが強烈な左フック! 両腕の復帰を待たずにエーテル形成地面を蹴り、炎帝が跳ねる!
「獄炎巨大鉄塊剣!」
「ブレイズアップッ!」
 ユニオンデバイスから変じた柄から巨大鉄塊剣が獄炎と共に形成される! 先に戻した右腕でそれを掴み、左腕も戻すと両手持ちで上段に振り上げる!
「フゥウウウウンッ!!」
『SIGYAAAAAA!!』
 振り下ろす! BVAが真っ二つに両断され、爆発四散……と、思われた次の瞬間!
『『SIGYAAAAAAAAA!!』』
 なんと! 両断された部位が別々の個体となり再び襲い掛かって来たではないか! 大きさが半分になっても依然巨大オブリビオンに違いは無し!
「しぶとい奴ですわね」

「では、片方は私が引き受けよう。イェーガー・マーズ、アッセンブル!」
 頭部が切り離され120度回転! 洗練された宇宙的フォルムの上半身に、足腰の強い下半身、フレキシブルX字ブースター!
「キャプテン、敵が殺戮形態になったら撃破の好機だぜ」
「つまり今だな」
 二体に分れたBVAは殺戮飛行丸鋸めいた形状に変形! 凄まじいスピードで迫り来る!
「ブレイズライトッ!」
 イェーガー・マーズの全身から炎が吹き上がり、背中のブースターが獄炎の四枚翼を形成! 迫り来る丸鋸を紙一重で回避!
「そこだ!」
 その側面へリボルバー光線銃を叩き込む! 迫り来るもう一つの丸鋸! 側転回避! 反撃の銃弾が命中! 二体の丸鋸は息の合った連携でイェーガー・マーズを追い詰めんと迫り来るが連続側転とブリッジ、時に僅かに身を捻るだけで回避! 何たる猟兵機動力が生み出す小惑星規模のガンアクションか!
 イェーガー・マーズは最も機動性に優れた機体。攻撃を見切った上で最小限の動きで躱し、反撃を叩き込む。
『『SIGYAAAAA!!』』
 着々と刻まれるダメージに溜りかねた片方のBVAは連携を顧みず無謀な突撃を行う! パターンを崩した不意打ち。その判断は迂闊だったと言わざるを得ない。
「そうだ、この瞬間を待っていた!」
「ブレイズ、ブラスタァァァーーーッ!」
 胸部放熱板から放たれた巨大恒星に匹敵する超高熱線がBVAを直撃! 何度も側面から銃撃を受け脆くなってい構成ではこれに耐えられない!
『SAYONARAAAAAA!!』
 BVA一体は融解し爆発四散! だがこの機を逃さずもう一体のBVAが背後から飛来し、直撃! イェーガー・マーズは胴体を切断され泣き別れ……かと思われた。だが、そうはならない。

「イェーガー・サターン、アッセンブル!」
 そう、これは意図的な分離だ! 元より変形合体メカであり胴体部分の分離は当然可能。体は再び合体し、頭部が竜神に入れ替わる!
「神雷再臨! 雷の力を託す!」
「ならば、宇宙紳士らしくやらせてもらおう」
 BVAは丸鋸では勝てぬと判断し、今度は球体になった。防御力が高い。イェーガー・サターンはエーテル地面を踏み込み、加速! 右にリボルバー光線銃、左にオールドスタイル光線銃! 電撃を伴うビーム二丁連射! だがその球体の表面に弾かれる!
「硬いな」
「でも、さっきほど早くないのだ」
 宙に浮かぶただの球体と化したBVAはイェーガー・サターンへ体当たりを仕掛けようとする。しかし、イェーガー・サターンが早い。巡航速度は全形態最速だ! BVAの周囲を飛び回り逆に翻弄する!
「さっきは翻弄されたからな。今度はそちらが踊る番だ」
「ただの球が踊れるはずも無いのだ!」
 然り。硬さに全てを振り切ったBVAにイェーガー・サターンを追跡する能力も、その射撃を避ける能力も無い。宙に浮かぶ無数の空エネルギーカートリッジ。二丁の銃の新カートリッジを空中でリロードし空になるまで集中連射!
「そろそろいいか、ウタ、凪、決めてくれたまえ!」
「本当はキャプテンが決めたいんでしょう?」
「そうではあるが!」
 最後に二光線銃をオーバーロードさせて全力射撃! そして分離! 120度回転と頭部入れ替え!

「コードチェンジ! イェーガー・陽炎ッ!!」
 燃え盛る炎の頭部、均一にバランスの取れた肢体! 防御力を犠牲に機動性と攻撃力を高めた攻撃特化型機体だ。
『GRAAAAAAAAAAAA!』
「ハイクを詠む知能はなさそうだな」
「なら、このまま骸の海に還すだけだ!」
 全身から吹き上がる炎と黒雷! 『焔摩天』を模した惑星切断剣が閃く! イェーガー・サターンが射撃を集中させて脆くなった部分へと水平に刃を滑らせ、両断!
『GUAAAAAAAAAAAAA!!』
「これでもまだ増えるって言うなら」
 炎の残像を残し、縦に一閃! 両断!
「増えぬ様になるまで斬るだけだ!」
 炎の残像がまるで分身したかのように四方を取り囲み斬撃! 斬撃! 斬撃!!
 これは古より伝わる宇宙剣技『無月散水』だ! 四方を囲む分身が縦に、打ち上げる!
「これで、終わりだ!」
 介錯の斬撃が縦一閃!
『SAYONARAAAAAAAAAAAA!!』
 細切れにされたBVAは爆発四散!

 大型二体のBVAは排除された。しかし、今更ながらに群れの小型BVAは残っている。
「順番が逆になってしもうた気はする」
「いや、ヒサツ・ワザは最後に使う物。雷さん! 今こそヒサツ・ワザだ!」
「分かったのだ! 神雷再臨! イェーガー・雷電!!」
 全身に纏う黒雷竜の意匠。神雷×黒雷。極めて近く、限りなく遠い属性による相乗効果は計り知れぬ!
「ライジンモードなのだ!」
「今更出し惜しみはしない。来い、黒神の化身! 夜天九尾!!」
 非実体生成マフラーを解けば、一陣の小惑星規模の電気エネルギーその物と化す!
「イィィヤァァァァーッ!!」
 宇宙空間を膨大な稲妻が駆け抜ける!
『『『ABABABABABABABABAAAAAA!!』』』
 小型BVAは纏めて感電! 一網打尽! だがそれだけでは終わらない。打撃を伴う連鎖雷撃が徐々に、群れを一か所に固めていく!
「小さい方が、丸呑みにするには好都合だよな」
 稲妻が龍を形作り、小型BVAを全て丸呑み! 錐人の【コブラバイティング】だ!
「貰える物はきっちりいただいていくぜ。お前らも大概無茶してるからなー」
『『『SAYONARAAAAAAAAA……』』』
 小型BVAは全てを丸呑みにされ消滅した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』

POW   :    EATグラトニウム
【周囲に蠢く存在を喰らいたいという暴食】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD   :    EATマテリライズ
【外殻を物質を破壊する超振動モード】に変形し、自身の【喰らった栄養分の消化】を代償に、自身の【外殻の防御力・スピード・反射速度】を強化する。
WIZ   :    EATベルゼバブル
【あらゆる生物・物質を消化する分解液の霧】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠メイスン・ドットハックです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●EAT
『敵の反応消滅を確認、おつかれさん。次が来るまで少し休憩取れそう』
 主任の通信だ。
「敵の反応全て? いや、敵は二体いた筈では?」
『うん? 今二体倒したけど』
 猟兵達は油断なく残身を続ける。
「違う、グリモア猟兵が二連戦と言えば二連戦になる筈だ」
「お、強力な時空振動を感知! 来るでござるよ!」
 実際、その判断が彼らを救った。『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』が空間をガラスめいて破り亜空間奇襲を仕掛けて来たのだ! イェーガー・雷電はこれを油断なく回避。
「やっぱり来たな。鎮魂歌はまだおあずけだ」
『本当に来たよ。エネルギー残量はっと……うん、大体各自三回は安心して打てるかな。回復手段があって良かったね』
 それでも回復より消耗の方が大きいのを猟兵達は感じていた。目前のオブリビオンより、今体を預けている機体に己を喰われる……
「そうはさせないぜ」
「うむ、三回殴ってコイツを倒すでござる!」
ビリー・ライジング
ミリィ(f05963)と共に行動。

さすがにさっきのUC連撃で、
消耗が激しいな……試してみるか。

「主任、これ単体でも人型形態にはなれるよな?」
「けど『戦えない』とは、一言もいってないだろう?」

ライジング・ジェミニを一旦分離させて、
UCで分身を発現してから、本体は再合体。

無敵の分身体でEATを【見切り】で攪乱させる。
本体は【視力】で奴の目を確認、【誘導弾】のグレネードランチャーで奴の目を【スナイパー】で狙撃して【目潰し】。

EATが怯んだところで、
分身体と同時に全てを拘束する鎖で縛り上げる!
「ミリィ、決めろ!」


ミリィ・ライジング
ビリー(f05930)と共に行動。

お兄ちゃん、大丈夫?
今度はさっきのような無茶は出来ないよ?

「……お兄ちゃん、もしかして……?」
「お兄ちゃん、無茶出来ないって言ったでしょー!?」

ライジング・ジェミニに再合体した後、【高速詠唱】でUCを発動。

お兄ちゃんの攪乱作戦を援護する為に、
召喚した化身に【スナイパー】【貫通攻撃】の技能を与えて、
リボルバー銃で【クイックドロウ】の【援護射撃】。

お兄ちゃんがUCで拘束、合図で突撃。
敵のUCの直撃を防ぐ為【オーラ防御】【結界術】で防御しながら、
リボルバー銃の連射を叩き込み、【2回攻撃】【零距離射撃】で決める!


三角・錐人
・まあ、不測の事態なんてよくあるよくある。そも、不測でない事態の方が珍しいわな、こういう稼業だと。

・コブラアームの使用回数は残り3回。他の皆のUCもあわせりゃ10数回は殴れるか? んじゃ、始めっか。

・なんともまあ大食漢な奴だな。エネルギー量も相当なもんだろうが……厄介なのは外殻か。超振動の周波数を「ハッキング」と「学習力」で計算。「オーラ防御」のオーラをその周波数に合わせて相殺。「鎧無視攻撃」も合わせて、コブラアームが確実に敵の外殻を貫けるようにしてみるぜ。

・本能で動いてるような奴だ。「フェイント」や「だまし討ち」は「第六感」との合わせ技で使った方がいいだろうな。

・さあ、食い返してやるぜ!


ミスト・ペルメオス
【SPD】

(この技術力。この技術体系。“あの”技研がああも嫌がる訳だ…というのは置いといて)
(いい加減にひと仕事しなくては、ね)

暫くは仲間達に合わせて機体を制御、支援に徹しつつ。
いざ出番が来れば自身が乗るユニオンデバイスを中心として機体を再構成。

各員に要請。モードチェンジ、ヴォイドレイダー。
各部チェック。まだ動ける。まだやれる。さあ撃ち倒せ、打ち倒せ…ッ!

特異な操縦機構に自前の念動力の補正も加え、虚空を駆けて、新たな獲物を襲撃。
まずは弾幕で牽制。その際の僅かな隙を見切り、弱点に火力を集中。外殻を砕き、貫き、喰らい付いて蹂躙する。
さながら異形の【“黒い鳥”】のように。

※他の方との共闘等、歓迎です


エドゥアルト・ルーデル
食べざかりな機体…
ちょうどいいでござるね、新しく来た敵を喰わせようぞ!

拙者の可愛い相棒と機体の同化実験もしてみるか…【流体金属生命体】で機体を覆いますぞ!
こいつは良い感じに攻撃を防いでくれるんでござるよ、角度とか
特設ブースター全開で真っ直ぐ最短距離を飛ぶ!
敵の【分解液の霧】に触れる時間を最小限にしつつ流体金属と本来の装甲二つで防ぐ、拙者の計算でイケるはずでござるよタブンネ!
作戦名は真っ直ぐいってぶっ飛ばす!

取り付いたら後は殴るだけでござるよ!
右手?NO!NO!NO!左手?NO!NO!NO!勿論ッ両手だッ!三回と言わず!貴様がッ!死ぬまでッ!殴るのをやめないッ!
機体も流体金属君もいっぱいお食べ



●双極の双子と呆れるほど有効な戦術withスパイダーコブラ
「ビリー=サン、ミリィ=サン。ここは預ける」
「了解、チェンジ、ライジング・ジェミニだ!」
 仕切り直すべく全ユニオンデバイスを一時分離し、構成を全面的に入れ替える再合体。ライジング・ジェミニは『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』と小惑星級宇宙タタミ10枚分の距離を取って睥睨する。
「さすがにさっきのユーベルコード連撃で、消耗が激しいな……試してみるか」
「お兄ちゃん、大丈夫? 今度はさっきのような無茶は出来ないよ?」
「大丈夫だ、まだ3回は」
 ビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)は双子の妹ミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)には気取られないように言った。そのつもりだった。
「主任、これ単体でも人型形態にはなれるよな?」
『なれるよ。なれるだけだけど』
「けど『戦えない』とは、一言もいってないだろう?」
「……お兄ちゃん、もしかして……?」
 ビリーのユニオンデバイスだけが分離し、人型に変形する。それは一応、人型と呼べなくも無いが戦艦の一部を展開して手足に見立てただけの物であり猟兵の格闘戦闘に耐えうる実用性を持つ物ではない。だが、それでも十分だった。
「我が剣風に宿る水よ、風よ、土よ。今ここに発現せよ!」
 【絆の剣風】(ソードビリジアン)ビリーの分身体を最大で三体作り出すユーベルコードだ。この分身体を用いてEATを錯乱しようという寸法だ。だが、ビリーはここで一つ想定外の事実に気付いた。
「消耗が軽い……?」
 然り。そもそもこの戦闘おけるユーベルコードの仕様に伴う消耗は小惑星サイズへと拡大する為に起きる消耗だ。質量にして凡そ10分の1程度のユニオンデバイスで発動すればその消耗も比例して軽くなる。
「それなら!」
 ビリーは【絆の剣風】を重ねて発動する超過駆動! 本体と合わせて分身体からも分身体を作り出し、合わせて15体の分身体を作り出した。
「仕込みはこんな所か」
「お兄ちゃん、無茶出来ないって言ったでしょー!?」
「悪い、悪かったって!」
 ビリーはライジング・ジェミニに再合体。
「これで今度はこっちが数の上では有利だ。どう動く、どう判断する……?」

(この技術力。この技術体系。“あの”技研がああも嫌がる訳だ……というのは置いといて。いい加減にひと仕事しなくては、ね)
 内心で狂気の技術集団『R』に妙な納得をしているのはミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)。
「ビリーさん、ミリィさん。貴方達の手は理解しました」
 実の所ここまでエネルギー出力の均一化等の内部処理を担当してたのはミストである。それ故に今この機体がどこまでやれるのかを一番正しく理解してるのもミストだろう。
「ミッションプランを提示します。アサルトコンバットパターン、ファイズ。これで仕留めきれる筈です」
 それはニューロンの速度で猟兵間に正しいイメージとなって伝達される。ユニオンデバイスを運用する上での利点の一つだ。
「呆れるほど有効な戦術で御座るな」
「なら、どっちでやるの?」
「どっちでもありません、5人で」
 ミストは決断的に言った。
「出来るのか? それ」
「ええ、6人で9形態という無茶に比べれば些細な事です」
「仕様外の変形ってのも十分無茶だと思うけどね」
「では、行きますよ。モードチェンジ、ヴォイドレイダー・イリーガル」
 ユニオンデバイスが一斉に分離する。再び組みあがり、形成されるのは多腕と六本足の馬の下半身を持つヴォイドレイダーか? だが、そうではなかった。人型の上半身の右半分が青、左半分が赤。濃い赤と淡い赤のオッドアイ! 六本の腕に銃器、腕部固定パイルバンカー。
 ヴォイドレイダーを中心にライジング・ジェミニとカクセンケイを取り込んだ異形に異形を重ねた機体。
「カクセンケイ・ヴォイドレイダー・ライジング・ジェミニ、とでも言った所でしょうか」
「長い」
「長いわね」
「では、カク・ヴォイド・ジェミニで」
「豪快に切ったな!?」
「効率的と言ってもらいましょうか」
 エーテル形成地面を蹴り、カク・ヴォイド・ジェミニが宙を駆ける。六本の腕が多重連装粒子投射器、対艦・対拠点重粒子砲、大型重粒子砲、多重連装粒子投射器、回転弾倉式グレネードランチャー、巨大化した龍雅のリボルバー銃を乱れ撃つ。
『GURAAA……』
 EATは【EATベルゼバブル】を発動し、自身の周囲に分解液の霧を作りこの射撃攻撃を無力化した。そんな攻撃は効果が無い、全く意味がないぞと嘲笑っているかのようだ。
 だが元より、弾幕とは相手を攻撃する物では無い。相手の動きを牽制する為に使う物だ。回避では無く防御を選んだ時点で勝負は決したと言える。
「見た目じゃわかり難いけど、射撃に反応して対処したわ」
「なら、目に当たる器官はある……そこだ!」
 ミリィの制御するリボルバー銃の反応から目に当たる器官の位置を特定したビリーは、そこに向けて目つぶしの催涙煙幕榴弾を撃ち込む。弾頭は霧によって阻まれ分解したが、煙幕は分解できない。むしろ、自ら出した霧に隠れ余計に相手の動きを捕捉しにくくなってしまった……と、でも思っているのだろう。EATはそう考えた。
 忘れてはいないだろうか。EATはそもそも完全に視界の通らない亜空間からの奇襲を仕掛けて来た。ならば当然、視覚に拠らない認識手段がある筈だ。

「何だ? 奴は何でこっちを認識してる……?」
 三角・錐人(ロケットスパイダー・f08517)は当然その違和感に気付いていた。
「超音波? ありえない、亜空間って言う条件は一緒だ。亜空間、亜空間……」
 それは感覚器に秀でた特性を持つ錐人だからこそ辿り着いた結論。
「そうだ、亜空間ソナーだ! 奴は亜空間を通してこっちを認識してるんだ!」
「亜空間ソナー? それは普通のソナーとは違うのか?」
「亜空間へ空間の歪みを飛ばして、その反射で大きさと方向を特定してる」
「じゃあ打つ手無しか?」
「逆だな、利用できる。ソナーはソナーだからな。同じ弱点がある」

 EATは亜空間アクティブソナーを打った。それは本来相手が視界内であれば使う必要の無い物。目で見える相手にソナーを打つ必要はない。だが、防御の為に濃霧を展開すれば自らの視界を狭めてしまうので場合によっては使う物。
『GRAAA……!?』
 EATは驚愕した。自分が15体の相手に包囲されている。
 だが、即座に理解した。これはさっきなにやらやっていた偽物だ。気にする必要は無い。しかし、EATはもう少し考えるべきだった。何故、一瞬でも15体に囲まれていると誤認したのかを。15体では計算が合わない事を。

「まずは弾幕で牽制」
 プラン通りだ。弾幕を張り防御の為に霧を展開させ、ソナーを打たせた。その間に距離を詰めた分身体で接近包囲し、距離を誤認させた。
 あと僅かに時間があれば気付いたであろう。だが、その僅かな時間が猟兵とオブリビオンの戦闘では生死を分ける。周囲を旋回するように円の動きを描いていたカク・ヴォイド・ジェミニは直角に旋回し、六本脚の馬が展開し超出力ブースターを吹かす!
「ターゲットを中央に固定」
「任せろ!」
 ビリーが分身体同士を接続する魔法の鎖を展開する!
『GRAAAA!?』
 EATは突如として出現した鎖に驚愕した。だが、こんな鎖が何だ。こんな物は引き千切ればいい……と、でも考えていたのだろう。だが、それは既に遅い。
「弱点に火力を集中」
「ミリィ、決めろ!」
「龍雅、目覚めなさい。戦いの夜明けぜよ!」
 カク・ヴォイド・ジェミニの集中連射に合わせ、【化身招来・坂本龍雅】で呼び出された幕末志士の霊が脇差を突き刺し、リボルバー銃を押し付けてファニング六連射! あらゆる物質を分解する霧も物質ではない霊体には効果が無い!
『GYAAAAAAAA!!』
「最後は中央を突破だ!」
「エドゥアルトさん! 結界は大丈夫、突っ込んで!」
「拙者と錐人殿のターンにてござるな!」
 機体全体が金色の輝き出す! エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)の【戦術超鋼拳】だ! 機体表面を覆う流体金属の輝きだ!
「おぬしはそこにいますか?」
「この状況でその台詞は色々な意味で冗談じゃ済まされないからやめろ」
「見れば分かるだろって話でござるな! 真っ直ぐいってぶっ飛ばす!」
 銃器を手離した六本の腕がキングコブラに化ける! 【コブラバイティング】だ!
 ミリィの結界とエドゥアルトの流体金属が霧を貫き、進む機体を守る! 本来の装甲には傷一つ無し!
「まだそっちの守りは剥がせてない……厄介な外殻だよ。でもな、これだけ銃弾を当て続けてたら超振動の周波数は特定するだろうが!」
 六本のキングコブラがEATに喰らい付く!
『GYAAAAAAAAA!!』
 キングコブラのオーラ超周波が咄嗟に展開された【EATマテリライズ】を無力化! そのままブースターを吹かし続け、二体が分解液の霧を……抜ける!
『GRAAAAAAAAAA!?』
「右で殴るのか?」
「NO! NO! NO!」
「左で殴るのか?」
「NO! NO! NO!」
「成程、両方だな」
「YES! YES! YES!」
「所謂オラオラだ。耐えられる物なら耐えてみろよ、死ぬまで殴るだけだ」
「YES! YES! YES!」
「OH MY GOD」
 キングコブラが口を開くと、そこから恐るべき勢いで金色に輝く流体金属杭が射出される! パイルバンカー帯電式H型『ケンロクエン』一本で戦局を覆す戦略兵器が六本!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!」
 左右交互に六本の腕から放たれる金属杭の連射! 連射! 連射!!
『SAYONARA!!』
 『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』は爆発四散!
「全く、呆れるほど有効な戦術ですね」

『SYUGAAAAAAAAA!!』
 カク・ヴォイド・ジェミニはその身を捻り、奇襲を回避した。
「やはり居ましたね、もう一体」
「BVAが二体居た。しかもコイツは亜空間から奇襲してきたでござる」
「で、仕留めたタイミングを見計らって奇襲と。それはそれとして」
 宙を跳び射出される六本のキングコブラが先に撃破したEATの残骸を捕食!
「同族を喰うかどうかは分からねぇが、回収だ。こっちは大体弾切れだな……後は任せたぜ、キツネさんチーム」
「了解した、任されよう」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木霊・ウタ
キツネさんチーム

心情
その巨体
そりゃ腹が減って辛いよな
海へ還してやる

ロボ技≒UC
使用は順不同

ブレイズフラッシャー
ブレイズライトの噴射口から放射状に発射される
後光の如き光線
搭乗者分の本数
各々は搭乗者のUC特性を持つ?

猟焔断
巨大鉄塊剣と惑星切断剣を柄頭で連結
三日月状の炎の衝撃破を放った後Xに斬り裂く

ブレイズスピン
頭上に掲げた剣を軸に高速回転
炎の竜巻纏い貫く
螺旋回転は未来へと進む力

戦闘
でかくなりゃその分死角も多いぜ

敵味方の攻撃の閃光や爆発に紛れ
陽炎で炎の残像を囮に一気に間合い詰め攻撃

霧は炎で焼却

炎帝へ変形
先の攻撃で硬直した隙に
口から内部へ突入
内から攻撃

事後
ロボ武装のギター奏で鎮魂曲

お疲れ
拉麺喰おうぜ?


家綿・衣更着
【キツネさんチーム】

現れたなヴァキアスEAT!コードネーム3X3、GOっす!

・基本行動
煙幕で【迷彩】し、【化術】の【残像】をデコイに、
ワイヤーアンカーで敵の攻撃に【カウンター】を入れて【体勢を崩す】事で作用反作用も利用して回避っす

・ジュピターで行動
おいらの技は溜めが必要だから時間稼ぎお願いっす!
ありがとうキャプテンさん!
「空亡・蒼よ、その力を借り受けるっす!『妖力放出・空亡の波動』!」
キャプテンの攻撃で外殻に弱い所ができているのを【見切り】、
そこに【串刺し】の応用でワイヤーアンカーを打ち込み、内部に入った竜の頭からユベコの波動を放出っす!

有用な素材が取れれば、さらにロボを強化できるかも?っす


叢雲・凪
キツネさんチーム

ついに親玉のお出ましか
さながら宇宙を泳ぐ大蛇と言ったところか。

ヤツの放つ霧とあの獰猛な動きは実際危険だ。
「ここは近接戦ではなく 高機動遠距離形態:イェーガー・マーズで戦うのがベストだと思う」

「開けた場所だとヤツに視認されやすいし 直線突進で一瞬でネギトロにされてしまうだろう。デブリに隠れつつのゲリラ戦を挑むべきだ」

疾雷で足裏に力場を作って廃船の残骸などを足場にしやすくしよう。ヤツに発見されたら一目散に退散だ。ダッシュ+ジャンプ+残像を用いた立体機動!

「さすがに速いな… ならば! フォックス・ブースト!」
夜天九尾を発動! 機体の下半身フレームが開き高機動状態に!


キャプテン・ハマーヘッジ
【キツネさんチーム】で参加

ついに真打ちが現れたな。こいつを倒し、皆で勝利の凱歌を上げようではないか!

ジュピター形態に変形しUC【クイックドロウ】を使用。ロボの両腕の光線銃を銃身が焼け付く程の勢いで連射し、光弾の雨を叩き込んで牽制。だがこの程度では決定打にならないことは承知の上。

「悪いが本命は私ではないのだよ。やるんだ衣更着!」
そう、全ては衣更着の『妖力放出・空亡の波動』のエネルギーチャージのための時間稼ぎだったのだ‼

「時として戦友に華を持たせるのも、宇宙紳士の務めなのさ…!」と言いつつ衣更着のUCに合わせて援護射撃。
何、「本当はお前が決めたいんだろう」だって?フフフ…そうでもあるが!


九十九・静香
【キツネさんチーム】

連戦とは、かなり厳しい状態ではありますわね
ですが筋肉は屈しません!必ずや打ち倒して見せましょう!

炎を纏った炎帝フォームで勝負しましょう
UCで筋肉増強とサイズアップをし、四本腕を生やします
無手以外への無敵は恐らく無駄になるでしょうが、そこは筋肉で押し通ります
◆炎を四本腕から噴射しての推進で敵をかわし
◆カウンターで◆怪力炎熱腕を叩きこみます

喰らいついてきたなら逆に飛び込み
口の中へ◆力溜めからの怪力拳や怪力蹴りを連続で繰り出していきます
身体が大きくなればなるほどこうして体内を曝け出すもの
喰らいつこうとしてくるのなら猶更ですわね

終った後は
ロボというのも悪くない物ですわね
と呟きます


天・雷
【キツネさんチーム】

ならば雷はイェーガー・雷電でゆくぞ!
凪、此度の操作は雷に任せよ!
ライジン・モードの奥の手を見せてくれる!

《神雷》を発動し増幅した電気エネルギーを束ね、推進力と右拳に集中!
機体の耐えれる限界まで機動力を上げ、更にさながら槍の如き形状となった雷の束を振るい薙ぎ払ってくれようぞ!
これぞ絶技・雷神槍である!

《神雷》による機体の強化たいみんぐは2回、最初の踏み込みの時と敵の急所に一撃を見舞う時!
防御?まぁそれは他の者に任せた!きっとなんとかしてくれるであろう!うむ!

最後の一回はここぞという仕留め時に使い、槍投げの要領で雷槍を敵目掛け撃ち込んでくれる!



●真イェーガー・3X3 大決戦!(チェンジ! イェーガーサザンクロス ダイケッセン)
「その巨体。そりゃ腹が減って辛いよな、海へ還してやる」
 炎のヘッドユニットを担当する木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)
「現れたなヴァキアスEAT!」
 幻のヘッドユニットを担当する家綿・衣更着(綿狸忍者・f28451)
「雷の本気を見せてやるのだ!」
 雷のヘッドユニットを担当する天・雷(さいきょーのかみ・f28152)
「ついに親玉のお出ましか。さながら宇宙を泳ぐ大蛇と言ったところか」
 高機動ボディユニットを担当する叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)
「ついに真打ちが現れたな。こいつを倒し、皆で勝利の凱歌を上げようではないか!」
 射撃戦ボディユニットを担当するキャプテン・ハマーヘッジ(宇宙紳士・f28272)
「連戦とは、かなり厳しい状態ではありますわね。ですが筋肉は屈しません! 必ずや打ち倒して見せましょう!」
 高出力ボディユニットを担当する九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)

 この六人により、この宙域は地獄と化す。

「コードネーム3X3、GOっす!」
「ここは近接戦ではなく、高機動遠距離形態のイェーガー・マーズで戦うのがベストだと思う」
「何? 凪がメインパイロットでは無い形態でいいのか?」
「誰もメインパイロットでなければユーベルコードが使えないとは言ってない。それに、さっき見せてもらった前例がある」
「成程な。ではイェーガー・マーズ、アッセンブル!」
 獄炎のユニオンデバイスが頭部に、白狸のユニオンデバイスがリボルバー光線銃、雷竜のユニオンデバイスがオールドスタイル光線銃に変化! 洗練された宇宙的フォルムの上半身に、足腰の強い筋肉質の下半身、フレキシブルX字ブースター!
「開けた場所だとヤツに視認されやすいし、直線突進で一瞬でネギトロにされてしまうだろう。デブリに隠れつつのゲリラ戦を挑むべきだ」
「凪、小惑星サイズの機体が隠れるデブリなど何処にあるのだ?」
「……あ」
 ウカツ! 敵も自分の大きいので根本的に小惑星規模の戦いである事を失念していた!
「この周囲で過去に巨大船団が壊滅した大規模な戦場跡でも無ければ」
「あったぜ、古戦場が!」
「でかした!」
 なんたる猟兵因果回収力か! ここまで誰もどんな場所で戦っていたのかを気にしていなかったのである! まあ、宇宙だし。
 イェーガー・マーズは背部のブースターを吹かすと古戦場へと入り込む! 追うEAT! 新鮮な得物を逃す理由がない。
『え、君らコレ普通なの?』
 今回はそう言う事にしておこう。
『アッハイ』

『GRUUUUUUU……』
 障害物の多い古戦場に獲物が入り込んだ……愚かな奴だ。確かにさっきの奴は亜空間ソナーに頼って失敗した。俺はそんなヘマはしない。EATは熱探知器で戦場を俯瞰する……死体に熱反応は無い。今この場に居て動くのは得物だけ。
 死体を喰う事は出来るが、マズい。生きた獲物と言うご馳走を前に冷えたマズい飯を喰う理由がない。まあ、少々口の中に入る位は気にもしないが。

「何かが、何かがマズい……」
 巨大宇宙船の残骸に隠れたイェーガー・マーズ。一旦視線を切り、直線距離での突撃を警戒した。だが、奇妙に生じた僅かな静寂をジンライ・フォックスは訝しんだ。
「キャプテン、体を借りるぞ。イヤー!」
 イェーガー・マーズは残骸を足場に跳躍! その直後、亜空間から大口を開いたEATが出現! 空間ごと抉り取るような捕食噛み付きが空を切る!
『GURHAAA……』
「隠れたつもりが隠れられたか」
「ウカツだったか。キャプテン、照準を頼む。ウタ君、出力を」
「分かったぜ!」
 周囲の残骸を足場に、ピンボールめいた連続跳躍! 二丁銃がEATを撃ち抜く!
『GUSYAAAA……』
 【EATベルゼバブル】の濃霧を放つEAT。光線銃と言えど純粋なエネルギーではない。触媒の物質を分解してしまえば無力化は可能だ。
 一方のイェーガー・マーズのエネルギーは撃つ度に減少する。徐々に不利だ。相手はユーベルコードの制限が無い。

「ええい、ちまちましい! 雷の力で片付けてやるのだ!」
「雷=サン、何か策が?」
「無い! 神力招来、イェーガー・雷電!」
 頭部が分離し、体が120度回転! 全身に纏う黒雷竜の意匠!
「凪、此度の操作は雷に任せよ! ライジン・モードの奥の手を見せてくれる!」
「そんなっ、説明は!?」
「せぬ!」
 が、猟兵諸君にはそうはいくまい。
 雷は【神雷】を発動し増幅した電気エネルギーを束ね、推進力と右拳に集中! 機体の耐えれる限界まで機動力を上げ、さながら槍の如き形状となった雷の束を形成!
「これぞ絶技・雷神槍である!」
「だいたい分かった」
 そもそも猟兵同士なら特に説明は要らないのだ。
「シンプルに行くのだ、力一杯」
 筋肉外骨格が廃船の残骸を踏み込む。放電する脚力が推進力を生み出す。
「ぶん投げる!」
 雷神槍をその勢いを乗せて投擲!
『GRAAAAAA!?』
 貫通! 純粋なエネルギー体である雷神槍は分解不可能!
「もう一発」
 左腕に電撃エネルギーをチャージ! 爆ぜる黒雷が槍の形を形成していく! イェーガー・雷電が廃船の残骸に着地、跳躍、投擲!
「持って行くのだっ!」
『GYAAAAAAA!!』
 狙いは過たずに貫通! 何たる猟兵神通力を駆使した力任せの一撃か!
 二度も分解霧を貫通されたEATは己の不利を悟り大口を開き突撃!

「ならば迎え撃ちましょう。筋肉合神! イェーガー・炎帝!」
 頭部が分離! 120度回転し炎の筋肉皇帝がここに降臨する!
「分解液など惰弱! この筋肉を以てお相手致します!」
 【超筋変身】(スーパーマッスルチェンジ)本来であれば身長を三倍化し四本の腕を追加するユーベルコードだが、サイズのこれ以上の拡大の負荷に耐え切れず、2倍止まり。だが、六本腕の筋肉山脈である事に変わりは無し!
「フゥウウン!!」
 二本の腕が口角を掴み、突撃を受け止める! 他愛無し! 四本の腕が上下の顎を掴み、引き千切らんがばかりにこじ開ける!
『GRAAAAAAAAAAA!?』
「フゥウウウウンッ!!」
 筋肉が吼える! 筋肉が躍動する!
 もはや出し惜しみをする相手ではない、EATは切り札を切った。
 【EATグラトニウム】その身体が大きく膨張し、目の前の筋肉を喰らわんとする。膨張する。一時的にイェーガー・炎帝よりも小さくなっていた体躯が質量で並び更に倍に!
 【EATマテリライズ】喰らった栄養分の消化し、外殻を超振動モードに変貌させる。口角を掴む腕がぎしぎしと軋む!
 【EATベルゼバブル】あらゆる生物・物質を消化する分解液がイェーガー・炎帝を蝕む。【超筋変身】により無力化されていた分解霧が徐々に機体を侵食し始める。
 一つ一つが小惑星級の凶悪なユーベルコード。その三つの超過駆動! その代償に栄養分を大量に消費してしまうが……目の前の相手を喰らえば問題無し!
 顎を引き千切らんがばかりに広げていた腕が徐々に閉じられ……違う。口その物が巨大になってきているのだ。もはや引き千切る事は物理的に不可能。
『GYAAAAAAAAA!!』
 どうだ、ちっぽけな奴め。お前はただの獲物だ。言葉は無くとも嘲りの伝わる咆哮!
「ならば!」
 イェーガー・炎帝はその手を放し、飛び退くのか? 普通ならばそうするだろう。この恐るべき相手の消耗を待ち、持久戦に持ち込む。だが、それこそ思う壺でありEATの想定した反応だ。
 だがイェーガー・炎帝は逆に! 口の中へと飛び込んだ!
『GURUUUUUUUUUUU!!』
 勝利を確信したEATはその咢を閉じた。
『GUGYAAAAAAAAAAAA!!』
 そして開いた! 悲鳴の絶叫で!
「フゥウウウウンッ!!」
 口内へと飛び込んだイェーガー・炎帝は呑み込まれるより早くその舌を蹴り飛ばし、上顎を打撃した。何度も、何度でも!
『GUROOOOOOOOO……』
 EATは素早く身を引く。今は駄目だ、もっと弱らせてから出ないとコイツは喰えない。
 理解した。理解してしまった。

「先のウカツをカラテで返す。コードチェンジ!」
「ああ、いくぜ! ブレイズアップだ!」
 頭部が分離し、120度回転。右に巨大鉄塊剣、左に惑星切断剣を逆手に持ち柄頭を連結! ダブルブレードを周囲を切り払うようにウィンドミル旋回し正眼に構える!
 イェーガー・陽炎の精悍な顔付きが引き締まり、角が煌く! オオバリ・エフェクト・スタンディング!
「「双剣雷炎、イェーガー・陽炎ッ! どこからでもかかってこいッ!」」
『GUROOOOOOOOOO!!』
 何だか知らんが噛み砕いてくれるわぁー! と言わんがばかりの凄まじい咆哮!
「奴の早さは大体分かった。ここで勝負を決める、フォックス・ブースト!」
 非実体マフラーによる封印を破り、禁じられし内部機構が展開!
「ああ、ここで決めてやるぜ。ブレイズフラッシャー!」
 全身から炎と黒雷が噴き出し、黒雷炎の魔神の如き威容と化す!
『GUOOOOOOOOOOOO!!』
 こけ脅しだ! 分解液を噴き出しながら大口を開き突進!
「ブレイズ、スパイラルプレッシャーッ!」
 黒雷の爆ぜる炎の竜巻がEATを捕える! 星間物質すらも竜巻の外に追い出し、絶対真空の道を作り出す!
『GRAAA!?』
 宇宙を自在に泳ぐEATですらこの絶対真空では陸に打ち上げられたマグロだ! イェーガー・陽炎はツカツカと決断的に道を歩む!
「必殺、猟・焔・断!」
 双頭剣が三日月状の炎の衝撃破を袈裟斬りに刻み、柄頭を分離し双剣が水平に切り裂く! 終焉を意味する文字、Z!
「新ユーベルコードには丁度いい……ヒサツワザ! キツネ・トビゲリ! イヤァーッ!」
『GUAAAA!!』
 反逆の印キツネ・サインを象ったトビゲリが炸裂! フォックス!
「イヤァー!」
『GUAAAA!!』
 跳ね飛ぶ間もなく逆側からソバット! ハヤイ!
「イヤァー!」
『GUAAAA!!』
 断頭踵落としだ! ハヤイ!
「イヤァー!」
『GUAAAA!!』
 膝蹴りからの蹴り上げ!
「イヤァー!」
『GUAAAA!!』
 打ち下ろすリバースジェノサイドカッター!
「イヤァー!」
『GUAAAA!!』
 伝説の暗黒カラテ技、サマーソルトキックだ! ハヤイ! 全てがハヤイ過ぎる!
「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』「イヤァー!」『GUAAAA!!』
 ゴウランガ! おお、ゴウランガ! 優れた猟兵動体視力をお持ちの方は刮目して見よ。これが【奥義:キツネ・トビゲリ】だ!
『SAYONARA!』
 黒雷炎の竜巻が晴れ『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』は爆発四散!

●今回はいつもの奴は無いとでも思っていたのか?
『今度こそやったな! いやー、お疲れ様』
「まだだ」
『えっ?』
「古事記にはこう書かれている……二度あることは三度ある」
『それ、ただの諺だよね?』
「古事記に書かれている」
『アッハイ』
 直後! その言葉を証明するように空間がひび割れ三体目の『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』が出現!
「イヤーッ!」
 バックフリップで奇襲噛み付きを回避!
「だが実際アウトオブアモー……キャプテン!」
「後は任せたまえ。イェーガー・ジュピター、アッセンブル!」
 頭部が分離し、動体が120度回転! 幻影の白銀、イェーガー・ジュピター!
「この際、銃身が焼け付く位は構わないさ!」
 左手のオールドスタイル光線銃が光り輝く! 【クイックドロウ】の集中連射だ!
『GURUUUU……』
 分解霧! やはりダメージにはならない。それでも構わず撃ち続ける!
 EATは霧を纏いながら突進、噛み付き! イェーガー・ジュピターはエーテル成形地面を蹴りサイドフリップ跳躍。光線銃が煌く! 突撃、跳躍、射撃、分解霧……銃身が悲鳴を上げる! 撃つ! 決断的に!
 有効打にならず、焦れたEATは捨て身の急加速突撃! 回避は間に合わぬ!
「そうだ、それでいい。悪いが本命は私ではないのだよ。やるんだ衣更着!」
「ありがとうキャプテンさん!」
 右手で投擲した竜頭のワイヤーアンカーが執拗に射撃を続け、僅かに脆くなった外殻を貫く!
「空亡・蒼よ、その力を借り受けるっす! 妖力放出・空亡の波動ッ!」」
 竜の口が開く! 中から射出されたのは、巨大魔剣! キャプテン・ハマーヘッジが時間を稼いでいる間に蓄積された妖力波動が放射される!
『GUROOOOOOOOOOO!』
「時として戦友に華を持たせるのも、宇宙紳士の務めなのさ……!」
「でも、本当はキャプテンが決めたいっすよね?」
「フフフ……そうでもあるがぁーッ!」
 限界近いオールドスタイル光線銃を仕舞い、リボルバー光線銃を抜くと超高速のファニング射撃で六発分のエネルギーカートリッジを一発に凝縮し撃ち抜く!
『GYAAAAAAAAA!!』
「まだだ、俺達が力を合わせればやれるはずだぜ!」
「君がそう言うのならばそうなのであろう!」
「ああ、全員一発分……確保してある。ここで決めろ」
「手前の顔も見飽きたぜって奴でな」

●テラー相生相剋の貫く閃光のバラージ戦術超鋼焔摩天空亡の分福雷神超筋ドロウ
「骸の海からも捨てられたモノどもよ、我が意志に従いて仇敵を討ち果たせ!」
 三角・錐人のテラーテンタクルス!
 召喚された冒涜的不定形のUDCが触手でEATを捕える!
「天地万物生滅盛衰、陰陽五行相生相剋。混沌の太極に飲まれて、破滅せよ!」
 ミリィ・ライジングの陰陽五行・相生相剋の破符!
 ライジング・ジェミニに変形し、五行相生の霊符が輪転し作り出したエネルギーを五行相剋の霊符によって向きを変え破壊!
「雷よ、轟け! 我が刀剣に魔法の力を!」
 ビリー・ライジングの闇を貫く閃光の剣(ライトニングイエローソード)!
 両手持ちで上段に振り上げ、五行の力を収束した稲妻の大太刀が一閃!
(――捉えた)「この距離だ、さっきのようには行かない。全弾持って行け」
 ミスト・ペルメオスのバラージショット!
 ヴォイドレイダーの戦艦級多重連装粒子投射器、対艦・対拠点重粒子砲、大型重粒子砲、多重連装粒子投射器、重熱線銃、ビームアサルトライフルの一斉射撃!
「よーしよしよしいっぱい食べたな……おぬしのおかわりはもう無いでござる!」
 エドゥアルト・ルーデルの戦術超鋼拳!
 カクセンケイの両腕から金色に輝く帯電式パイルバンカーH型『ケンロクエン』を最大チャージ二連続で放つ!
「嵐のお通りだ。俺はちょいと荒っぽいぜ? ……焔摩天、転生!」
 木霊・ウタの焔摩天W(エンマテンワイルドウィンドウィスパー)!
 イェーガー・炎帝がブレイズライトを発動し、巨大鉄塊剣、惑星切断剣の超高速双剣乱舞!
「魔剣の力を借りて、今必殺の妖力全力放出! っす」
 家綿・衣更着の妖力放出・空亡の波動(トキヲキリサクハドウ)!
 イェーガー・夢幻の双魔剣ヌンチャクワークめいた連続斬撃!
「そのヌンチャクワークに新・分福茶釜だ!」
 叢雲・凪の分福茶釜!
 イェーガー・幻影に転じ、斬撃に打撃と電撃を加算!
「雷の力、最大出力でくれてやるのだ!」
 天・雷の絶技・雷神槍!
 イェーガー・雷電の純粋な高エネルギーで形成された雷の槍が串刺しにする!
「とどめはお任せ致しますわ。あの台詞で決めたいのでしょう? フゥウウウウンッ!!」
 九十九・静香の超筋変身(スーパーマッスルチェンジ)!
 イェーガー・雷帝の六本腕による電撃的速度の連打! 連打! 連打!!
「では、今回はありがたく頂こう……そうでもあるがぁぁぁーッ!」
 キャプテン・ハマーヘッジのクイックドロウ!
 イェーガー・サターンの二丁銃のカートリッジを超高速で連射し、二発に凝縮し発射!
『SAYONARAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』
 最後の『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』は爆発四散! 猟兵達の完全勝利だ!

●ようやくの鎮魂歌
 長く激しい戦いだった。『クエーサービースト・マインドミナBVA』二体+小型多数。『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』三体。本来であればとても倒しきれないであろう強敵。しかし、こうして全てのクエーサービーストを倒した今は、ウタの爪弾く鎮魂歌だけが響いている。
「ロボというのも悪くない物ですわね」
「丁度クロムキャバリアと言う世界への道も拓いたでござるからなぁ」
「有用な素材が取れれば、さらにロボを強化できるかも? っす」

「私だ。実験は順調に終わったよ。ああ、順調だったとも。実質的にクエーサービーストを6体分ほど撃破する事になるとは想定外だったがねぇ……奥の手も使わずに済んだ。ちょっとしたお手伝い、必要無かったなぁ。折角作ったんだから使いたくはあったけど、使ったら1年間休眠だし。まあ、重畳じゃないかな。そっちはどう? ……あ、そーなんだー。それって何か問題? ……ヒヒヒ! だよねぇ……あー、うん。データを送るよ。有効に活用してくれ……全ては『R』の名の下に。それじゃあ行くよ、今回のデータを纏めないといかん……そうだね、その通りさ」
 彼は、通信を切ると猟兵達の乗るロボを見ながら呟くように言った。
「愛してるんだぁ、君達を! ってね。ヒヒヒ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月28日


挿絵イラスト