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禁斷の同人誌即賣會にスパヰのかをり

#サクラミラージュ #幻朧戦線 #スパヰ甲冑

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●スパヰ達の胎動
 サクラミラージュにおいて帝都には様々な人々が流入しそして見えぬ場所で暗躍する影がある。
 このところ世間を騒がせていたグラッジ弾、影朧甲冑、籠絡ラムプなど様々な影朧兵器、そしてそれを次々と投入する「幻朧戦線」という謎の組織を知っているだろうか?
 「大正を終わらせる」「戦乱こそが人を進化させる」などの思想のみで結びついた怪しげな組織でありその構成員は黒い鉄の首輪を着用しているという特徴があるのだ。
 だが彼らが何のバックもなくそれらの兵器をどこから手に入れているのか?
 彼らに武器を物資をそして情報を与える何者かがいるのではないのか?
 それは世界各地に散らばる帝都に編入された元国々よりの『スパヰ(スパイ)』達が犯人なのではないのか……。
 事件はひっそりと動き始めている。

 そんな怪しげな噂が広まりつつあるところに一つの巨大イベントが開催されることとなる、それは同好の士が持ち寄った個人紙を即売する集まり……これすなわち今風に言えば同人誌即売会。
 そしてその同人誌を発売している者の中にどうやらスパヰが紛れ込んでいるという予知が出たようなのだ……。

●グリモアベース
「帝都で同人即売会が開催されるようでして……あーいいなあ、行きたかったなー」
 開口一番これである、グリモア猟兵の村雨・ベルは至極残念そうに話しを切り出すと集まってくれた猟兵達に説明を続けることにする。
 どうやら今回はその即売会会場が事件の現場となるのだろうか。
「帝都にある春美(はるみ)という場所で開催されるそのイベントに、どうやら最近世間を騒がせている影朧兵器を持ち込んだスパヰが大量に紛れ込んでるっぽいのですよ」
 なんでそんな場所でと思わないでもないが何か理由があるのだろう。
「ここの参加者は数多くそして大量の個人紙が売買されているだけにスパヰ達が情報交換や怪しい兵器を持ち込んでいてもバレにくいという所なのでしょうか?」
 確かにまあ昔から木を隠すなら森のような言葉はあるのだがそれにしてもあれすぎるのだ。
「いやー、正直言ってKENZENな本なんかも売ってたりするのに紛れ込まれるといちいち探すのなんて無理っぽいですしね」
 なんというか検閲するにしてもキリがなさすぎるというかするのも大変そうだ、これを官憲の手で見て回るのもまああれだ可哀そうというか何というか。
「そこで弩級戦力たる猟兵の皆さんにお願いするのもあれなんですが……同人イベントに紛れ込んだスパヰ(スパイ)の痕跡を探し出して『お前がスパヰだ!』と突きつけちゃってください! きっと何かボロを出しているに違いないのです」
 どんな本を作っているかなどそれを調べてみるのもいいかもしれない、というか証拠品として持ち帰って来てくれると嬉しいなーなどと言ってるけれどこれは無視していいかもしれない。
「きっとちょっとした行動や仕草、さらには同人イベントでありがちな何かがスパヰ達にとっての隠れ蓑になってるはずです! 探し方はお任せしますので頑張って!」
 そう言って猟兵達を鼓舞するとベルはさっそく転送の準備を始めた、サクラミラージュの平和を守るため猟兵達は事件渦巻く即売会会場へと旅立っていく……。


轟天
 サクラミラージュの同人誌即売会、それ大正浪漫溢れるイベントなのかそれとも?
 紛れ込んだスパヰ(スパイ)達を見破る猟兵達の熱い戦いが幕を開けるのだ。
 KENZENな本も売ってるかもしれないので注意しましょう。

 スパヰの正体を見破りそしてこれだと確信したら「お前がスパヰだ!」と突きつけてやりましょう。
 きっとそこから事件は動き始めます。
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第1章 日常 『同人が個人紙を持ち寄って即売する会』

POW   :    衝動の赴くままブースを回り、衝動の赴くままに買う

SPD   :    走って……は駄目なので、速歩きで買う

WIZ   :    回るルートや効率などを熟考してから買う

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

霧水・砕牙
[アドリブ・連携歓迎]
えっ同人誌即売会!? 行っていいの!?ひゃっほう!
俺、男だけど男同士のあれそれ描いたの読むの好きなんだよね!!
もちろん販売する側に回りたかったけど!!今日は購入側だ!

とりあえず俺の心に引っかかった書籍は全部買いだ!!!
必ず小銭は用意!! 身分証明書は肌身離さずすぐ出せるように!
買い終わったら速やかに次の人に順番を渡す!
スケブのお願いは無理させない程度に!

衝動の赴くままに買い漁れば、連中の行動や仕草に何らかの違和感を持つはずだ!
だって此処に集うのは歴戦の戦士達!! 皆一律の行動をとり、皆が皆を支え合う!

俺たち歴戦の戦士達の戦場を隠れ蓑にしようったって、そうはいかねぇぜ!!




 事件はまさにここで起こるかもしれない、影朧兵器を横流ししているという噂が聞こえ始めたスパヰ(スパイ)を捜すため任務のためにこの同人誌即賣會へと潜入したはずの弩級戦力達。
 だが一部の者達にとっては現代社会とはまた一味違うこのサクラミラージュでの同人紙とはどのようなものなのか……興味津々といった所だろうか。
「えっ同人誌即売会!? 行っていいの!?ひゃっほう!」
思わずグリモアベースを飛び出す前から大騒ぎの霧水・砕牙(《黒の風》[プレート・ヴェント]・f28721)は同人誌に目が無い。
というか一部のジャルが大好きというか好物というかとにかく早く読みたくて仕方が無いのだ。
(本当なら売り手側に回りたかったけど今回は原稿が間に合わなかったしなぁ)
 こればかりは仕方がない、サアクルチヱツクしたりと忙しいし小銭の用意も欠かせない。
 このような会場で大きな札を出すなど迷惑以外の何物でもないのだから、身分証明書に小回りの利くカバンを持ちもちろん水分補給の道具も忘れない。
 なんなら首筋などを冷やすためのタオル類なども必須アイテムなのだ。
(ここここ! ここが本命だぜ!)
 砕牙が鼻息荒く到着した列、配置図によれば“ボヲヰズラブ”が集中している一列がある底こそが今回の目的。
 砕牙自身が男でありながら求める本は男性同士の愛を描くそのようなジャンル、やる気になればどんなカップリングでもいいわけなのだが……。
(ん?)
 違和感がある……それは歴戦の戦士達が集う場にしてはおかしな光景、壁際の大手サアクル同士の間にある客のあまりこない寂れたサアクルの机。
(いやいやいや、あれはいわゆる“緩衝材”という混雑避けの非武装地帯……それ自体はよくありふれた物なのはわかる。だが……これは見過ごせない)
 すでに砕牙の中で答えは出ていたのかもしれない、その黄色いシールの張られた本を平気で頒布しているサアクルの前に到着しピクピクと眉間に皴を寄せる。
「おい、お前ら……スパヰ(スパイ)だな!」
「はっ? 一体何を根拠に……っ」
 突然の砕牙の声に驚いたサアクルの面々、だが確かな確信を持って机をバンと叩きとてもとても大事な事を叫ぶ。

「此スタツフが發行する黄色ゐ紙は“販賣停止カアド”と云つてな、賣つたらダメなんだよ!」
「ぐおおおお!? 何だと知らなかった!?」
 スパヰの正体見たり、まずは最初の1グループが炙り出され砕牙は彼らを睨みつけたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

イデアール・モラクス
クックック…まさかサクラミラージュでこの手のイベントが行われているとはな、やはり熱いジャンルはカフェ女給モノ辺りか?
さてさて、とりあえず村雨ベルは興味あるジャンルを私に教えるがいい…調査がてら数冊確保してきてやる。

・調査
ベルの欲しいジャンルの辺りをメインにブースを回り、本を確保しながら怪しい奴を探ってみよう。
今日は丈をミニに改造した独自解釈カフェ女給コスプレで色気を振りまき『誘惑』しながらの調査となる、怪しい奴を見かけたら物陰で情報と『セイキ』をたっぷりと吸ってやろうじゃないか❤️
「お前、なぁんか怪しいなぁ…ココが膨らんでるぞ?
ナニを隠してるのか素直に見せたら…イイコトしてやる」

※アドリブ歓迎




「クックック、まさかこのサクラミラージュにこの手のイベントが開催されているとはなぁ?」
 鼻息荒い眼鏡っ娘エルフと手を取り合い指先を絡める、現地へと行くわけにはいかない者のためにイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は代わりに何か興味のあるジャンルを買って来てやろうというのだ。
 きっとそれを持ち帰れば色々と燃え上がれるに違いない、色々と後の愉しみに想像の羽根を伸ばしながら暴虐の魔女は同人誌即賣會へと転送されていく。
 サアクルチケツトを手に並ばず堂々とと……だ。

「ふむ、これで良かろうよ?」
 さっそく現地に着くなり更衣室で女給の衣装を身に纏い買い歩きを始めた、頼まれていたジャンルは“女性向け創作”から“ボヲヰズラブ”そして“電源不要”という何というかまあ偏った場所ばかり。
 そこへ丈の短い独自解釈カフェ女給コスプレで練り歩くイデアールに釣られて何人かが近づいてきた。
(このような場所での撮影は確か禁止のはず……蒸気カメラを持ったこいつら怪しい、怪しいよな?)
 それは獲物を狙う肉食獣の瞳、指先でクイクイっと一人ずつバックヤードお物陰に誘い出しては念入りなスパヰ捜査が開始された瞬間だった。

「おお、いいぞいいぞ……貴様なかなかに見込みがある」
 寝そべった男の上で腰を振り情報やら何やら吸い取り続けるイデアールに苦悶の声をあげた男達が何もかもを吐き出し次々と捕まっていく。
 今の時点ではただたんに女給コスプレに惹かれたただの一般人ばかりだがそのうち当りを引くに違いない。
「な、何をしてるんだ君は!」
 コソコソとバックヤードに入ってきた男がそう言うのだがその手にした荷物はとてもとても怪しく魔女の目は誤魔化せない。
「お前、なぁんか怪しいなぁ…ココが膨らんでるぞ?」
「えっ、何をする……おおおおっ」
 手で膨らんだズボンを握ってやればもはや情けない声しか出せずに座り込んでしまう男、手にしていた荷物は床に散乱し悲しく身体を震わせる。
「ナニを隠してるのか素直に見せたら…イイコトしてやるぞ? ほれ……これでどうだ? なっ? 気持ちいいか?」
「き、気持ちいい……ですっ!」
 まだ若い少年をねっとりと根元まで“食べ”て上に跨る魔女のスパヰ捜査はまだまだ始まったばかり、そして一滴残さず搾り取り情報も集めるという行為はこれから閉会まで続けられるに違いない。
 バックヤードに響く水音がその後一部で噂になるほどに激しい尋問というなの行為は続く、ちょっとばかり本命に辿り着くには苦戦しそうだがそれはそれ。
 気持ちいいのだからイデアールにしてもこれはまさに止めるなどもっての他の操作方法なのだ。
 この日色々な意味で卒業できた少年たちが大量に出た事はここだけの内緒の話である。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

篁・綾
WIZ分野で
アドリブ連携歓迎

女学生の格好をしておくわ。
…間者であれば、普通の人間とは体捌きが違う筈。
後は場合によっては護身用に何らかの呪物を帯びている可能性もあるわね。
【呪詛、呪詛耐性】等の知識と、動きを【見切る】時の感覚を駆使して人間観察を。

それらしい人間を見つけたら追跡…、何故か春画本売り場の方に向かっていくわね。
くっ。源氏物語から続くこの手の文化は大分悪化しているようね…。

……女流作家の人に捕まって、流れで本を買わされてしまったわ。
百合猟兵本ともぶれ本とは…

後、現場が何らかの理由で混乱したり、追うのに人が邪魔ならUCで少しだけ煙に巻くわ

…場所的にその、見ている幻はアレかもしれないけれど。




「はぁ、なんでこんな面倒な事に……」
 ブツブツと小言を言いながら女学生姿の篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)はハイカラさんよろしくサアクルの列を歩いていた。
 チェックすべきは売っている本などではなく歩いたりしている者達の中に紛れているであろう“体裁きが違う者達”だ。
 間者が相手ともなれば体裁きもそうだが護身用に呪物をその身に帯びている可能性も否定できはしない。
(……誰も彼も怪しくは見えるけれど、私の勘が正しければあの一人だけ浮いている黒服が怪しいのよね)
 さっそく綾は動きに違和感、そして脇の下に恐らくは何かを隠しているであろう人物を尾行しどこへ向かおうというのかほんの少し後をついていくことにした。
 少しずつ周囲の販売物のジャンルが変わってきて顔には出さないが少し顔を赤らめたくもなる、そこはいわゆる“春画”が描かれたサアクルの並び。
 右を見ても左を見ても肌色豊かな表紙や看板が目に入りそこへと足を踏み入れた自分がまるで好き者みたいに思われていそうでちょっと気にはなってしまう。
(くっ。源氏物語から続くこの手の文化は大分悪化しているようね…)
 そう……連年と続くこの手の文化は時代の荒波を乗り越えて根付きそして広まっている、少女の頃から自分好みに育て上げる光源氏計画など一部では人気のジャンルだったりする。

「あぁ……そこの可愛い女学生さん、あなたもこの手の物に興味が?」
「えっ……私?」
 尾行中にサアクルの机の中から女流作家に声をかけられ熱っぽく語られ綾は目を白黒させる、次々と繰り出されるマシンガントーク……身に覚えはあるだろうこの手の人種は好きなものの話となると普段寡黙でもいきなり饒舌になってしまうのだ。
 しかもこの手のブースを回るのは圧倒的に男性が多く女学生の身で紛れ込めばこうなってしまうというか年齢制限的に売ってはくれないだろうが今日は特製の新刊があるので見て行ってほしいという。
 手に取ればそれは“弩級戦力”つまりは猟兵達のこれは女性同士の友情や愛をモチーフにしたいわゆる百合本。
 ちょっと唾を飲みこみ読み始めるとついつい狐尻尾がパタパタと揺れてしまい興味がないふりをしてもバレバレなのだ。

「お買い上げありがとうございまーす♪」
 ついつい新刊と既刊を3冊ずつ買ってしまい何をしているんだろうと自分でも思う、だが自分用、保存用、布教用と考えるとそれぐらいは必要……っていうか本命を忘れてた!?
 などと驚く必要はない、すぐ近くのブースで話し込んでいる黒服の男が何か包みを手渡した。
 この状況で本も買わずに何かを渡すなんて怪しすぎる……だが今ここで騒ぎを起こすのも周りが可哀そうだ。
 ならばとばかりに桜の花弁が舞い散り始める。
「望め、望め 己が夢を 心の求む泡沫のように消ゆ幻を 微睡みの中で探し求めよ」
 綾の周囲の人々が皆まるで夢でも見ているようにどこか遠くへと視線を泳がせた、きっと今は望むべき理想のあれやこれらを見ているはずだ。

「あぁ……帝都が燃える姿がみえる、ぞ……」
 黒服の男もまた見せられた望む幻を見てそんな言葉を漏らしている、間違いないこいつこそが探していたスパヰの一人。

 綾はそっと忍び寄り耳元で囁いた……。
「どうやらあなたが噂のスパヰのようね?」

成功 🔵​🔵​🔴​

月詠・愛珠
アドリブ歓迎NG無し
スパヰはどうしてこんなところに…と思って会場を見て回ってるけど
…こっそりとやり取りしたい類の品物だなーってのはよく分かるし、興味深くもあるし
あ、新刊1部ずつ下さい

そんな風に回っていると手一杯になってるブースが
あ、目が合った。…そんな急に売り子として手助けしてとか言われても…しょ、しょうがないなぁ!と売り子として同人誌頒布の手伝いをすることに

ところでこの本の表紙だいぶ肌色が多く胸が開いてKENZEN気味で…売り子として似た様な格好もさせられるし
おまけに衣装のサイズが大きくて色々見えそうで…覗き込まないでよね全く!…これ以上しょうがないなぁなんて言わないからね?(※言いました)




 ここ春美で開催される同人誌即賣會はこれからきっと大きな催しとなり成長していくに違いない、だが手狭になってきたこの会場にいられるのもいつまでかはわからないのだ。
 やはりというか帝都の交通網にまで影響が出てしまうイベントというものはその運営もそれに纏わるトラブルも皆無ではいられないだろう。
「スパヰはどうしてこんなところに…」
 人ごみの中を歩きながら月詠・愛珠(月に魅入られる翠の狐娘・f06905)は熱気溢れる会場内を見渡す。
 右を見ても左を見ても人人人、そして高い天井を見上げると薄く靄までかかっていてちょっと遠い目をする。
(ちょっとあれ……いわゆるコミケ雲、ここなら春美雲って名前が適切かもだけど夏場のイベントはこれがあるからやめられないよね)
 夏場の熱気で蒸発した汗が天井近くで冷房で冷やされて靄状になって白くモヤモヤしているとかもはやホラーでしかない。
 愛珠ちゃん何気に歴戦の風格が出ているというかごく自然な動きでサアクルへと近づき見本誌をパラパラ手に取ると腰につけてある小銭入れからおつの無い金額を取り出し笑顔で話しかけた。
「あ、新刊一部ずつください!」
 受け取った配布ペーパーも下り曲がらないように直して次へ向かおうとするとものすごい列の壁サアクルが目に入り何だろうと近づいている。
(わ……これって狐少女のえっちな本、なんだかボクに似ているような……?)
「あっそこの素敵な君! 急なんだけどコスプレ売り子しないかい! 今ならこの大手サアクルの交換した新刊の山が報酬だ」
「しょ……しょうがないなあ♥」
 などとつい立ち止まった所で中にいたサアクルメンバアと視線が合ってしまい会釈して去ろうとしたのだが何故だろう思い出せないけれど気付けばビース内に招かれそして気付けば……。

(あれ……? ボクどうして売り子をしてるんだろ?)
 笑顔で接客しながら愛珠はぼやけた記憶を思い起こす、変なラムプを見せられたら急に言葉に逆らえなかった気がする。
 お辞儀をするたびにぽよんと揺れる胸を見せつけにっこり接客、だが次第にあれれ?と思ってしまう……これは同人誌に描かれていた際どいコスチュームの少女と全く同じというかサイズ的にちょっと愛珠には合っていないので肌がもう見える寸前というか先端の桃色がちょっと見え隠れしてしまっているので手遅れかもしれない。
「……のっ覗き込まないでよね全く!」
 フンと高飛車に客に言えども彼らはオオオ!という唸り声しかあげたりしない、愛珠は知りはしないだろうがこのコスプレネタのお色気少女はツンデレお嬢様という設定なので今の受け答えではまるで再現度がとにかく高いコスプレとしか見られなかっただろう。
「愛珠ちゃん、もっとサービスサービス♪」
「こ…これ以上しょうがないなぁなんて言わないからね?」
 そう言いながらも前屈みにポーズを取ればポロンと胸の先端部分が客達からは丸見えで……鼻血が飛び交いそして押し寄せる客達、どうやら売り上げはものすごい速さで伸びてイキきっと持ち込んだ本は全部売り切れ必至だろう。

(あれ……ボク、何かを忘れているような???)
 うん♥ 愛珠ちゃんスパヰ探しの事かんっぺきに忘れてたよね!

苦戦 🔵​🔴​🔴​

彩波・いちご
【恋華荘】

アイさん理緒さんに付き合ってのエロ本…エロ同人誌探し
…なんか最近こんな事ばかりしているような…

2人が買いあさった男の娘本の荷物持ちをしながらついていきます
すると視界にこれはという綺麗でかわいいイラストの表紙が(私好みの巨乳なのは内緒ですが)
私も1冊くらいは買ってもいいかなぁ、と手を伸ばそうとしたら、急に2人がその本の売り子に向かってスパイ呼ばわり!?
「いや、ちょっと待ってください、普通に本を売ってるだけでは…?」
売り子さんと一緒に抗議しますが、2人は聞く耳持たずで、せっかくの巨乳イラストを修正する始末…ああ、もったいない…

…って、あれ、なんか様子が…まさか本当にスパイ、なんですか?


アイ・リスパー
【恋華荘】

「同人誌即売会!
理緒さん、これは買いに……いえ、事件を解決しにいかないとですね!」(きりっ

あ、いちごさんも荷物持ちでよろしくお願いしますね。

【チューリングの神託機械】で電脳空間の万能コンピュータにアクセス。
情報処理能力を向上させ、両眼で即売会のパンフレットを高速スキャン!
さらに良さそうなサークルを効率的に回るルートを検索です!

「理緒さん、結果……出ましたっ!
こふっ」(神託機械の反動で吐血

理緒さんとともに、男の娘系中心にサークルを調査です!

「あ、怪しそうなサークルもチェックしておきました!」

男の娘好きや貧乳に悪人なし。
そう、敵は巨乳派サークルに違いないのです!

「あなたがスパヰですね!」


菫宮・理緒
【恋華荘】

男の娘男の娘男の娘貧乳男の娘貧乳……。
よし、ここも異常はないね。

と、両手いっぱいの個人誌を抱えながら見回りします。
あ、持てない分はいちごさんにも手伝ってもらっちゃおう!

見本誌もたくさん手に入ったし、
サクラミラージュは正しい道を歩んでいるね、アイさん!

って……こ、これは!?
「おまえがスパヰか!」

え? 違う?
こんな巨乳を描いておいて『大艦巨砲主義』のスパヰでないなど片腹痛い!
言い訳なんて聞く気にもならないよ!

巨乳は悪。すなわち巨乳を描く者は悪。だからお前はスパヰだ!(確信確定)

この本はもちろん接収。
モザイクは目じゃなくて、胸に入れておくからね!
あれ? さらに敵っぽくなった、かな……?




 大正桜に浪漫の嵐とは何処かで聞いたようなフレーズだ、そのような常春の帝都で開催される同人誌即賣會は開催2日目ということもあり大変女性客で賑わっている。
 なぜ2日目なのかって? それは古来より1日目は一般向け、2日目は女性向け、そして3日目最終日は野郎共の決戦日と言われるほどに混みあうと言われていたからだ。
 混雑回避やジャンル分けの見直しなどで2日目にも満遍なく人が来るようになるのは遥か未来……平成の世のお話。
 4日開催ともなるともはやさらにその先の事でこの“春美”の会場ではそのような事はないだろう。

「同人誌即売会! 理緒さん、これは買いに……いえ、事件を解決しにいかないとですね!」
「勿論……行くよ、アイさん!」
 即売会のパンフレット(物理的に人を殺せる分厚さだ)を手にアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)がエイエイオーと手を上げると菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)もタブレットに読み込ませ電子版にしたカタログを持ちコクコクと頷く。
 このパンフレットには重要なお知らせや知恵なども所狭しと書かれているのだが、そもそもカタログに書いてあることを守らない輩はそもそも読まないという問題点もあるがこれはひとまず置いておこう。

(やれやれ……アイさんと理緒さんに付き合ってのエロ本、エロ同人誌探しになりそうですよね今日も……最近こんな事ばかりしているような)
 一人達観した遠い目をしながら彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)はワイワイとサアクルチヱツクに勤しんでいる。
 真剣に巡回コースを下調べしている二人に思わず優し気な微笑みが漏れるのをいちごはちょっと可笑しそうに思ってしまう。
 やはりというか皆で楽しい場所に行くのはそれはとても嬉しいものだしそれにいちごにしても目当ての本があったりするのだ。
(私好みの本……あるでしょうか♪)
 こうして3人は色々と準備を整えてから会場へと向かった、そう始発組がすでに行列を作った後の長い長い列の最後尾に並ばされつつ……。

 ギュオオオオオン!
 アイ自慢のチューリングの神託機械がパンフレットをスキャンしながらさらなる効率化を図りアイはサアクルの巡回順を決めていく。
 待ち時間が長いので存分に検索すればいいのだがたぶん入場する頃には大手は大行列でしかも限定本はほぼ売り切れしているだろう。
 最大の失敗は始発で列に並ばなかった事、かといってテツヤグミと呼ばれる悪列な者達には正義の鉄槌が下されるので死屍累々の病院行きになった人々というのは実はそれなのかもしれない。
「理緒さん、結果……出ましたっ! こふっ」
「アイさんっ……ひいっ!?」
 理緒に駆け寄るアイが全力で吐血し赤いものが飛び散っていく、理緒といちごはそれを回避できるはずもなく……。

(閑話休題)

「……ひどい目にあいました」
「う、うん」
「ごめんなさぁい」
 3人は無事に入場でき計算通りの動きでサアクルを巡回し始めた、すでに午後となり限定本などはとても買える状態ではないがこんな時間にゆったり掘り出し物を探す事こそ醍醐味だといえるのだ。
 自分だけの一冊を見つけれた時に新たな出会いというものがあるだろうから。

「おや。これは……」
 2人分の荷物持ちをしているいちごの視線の隅にかかったのはそれはそれは肌色成分の多い魅惑の一冊。
(こ、これは私好みの巨乳娘さんえちえちドロドロどすけべ本!)
 今日同行しているアイと理緒には絶対に手の届かないサイズの娘達が描かれたそのエロ本はまるでいちごに買って欲しそうに訴えかけている。
 “君 知っているかい? 巨乳の神秘 君 知っているかい 性技の心”
 謎のテーマソングが脳内に反響し手がおそるおそるそのエロ本に伸びていく、もうすぐ見れる……巨乳娘のえちえちな姿が!
 そう唾を呑み込んだ瞬間に横から伸びてきた手がそれを遮った。
「男の娘男の娘男の娘貧乳男の娘貧乳……と安心していたら、やはり出ましたか! おまえがどうやらスパヰだね!!」
 理緒がいちごの手を取りガッチリと本に触れないように止めると
アイもまた割り込んできてビシっと指を突き付ける。
「男の娘本ばかりのスペエスにこんなどたぷん巨乳本を置くなんて……間違いないです、あなたがスパヰですね!」
 この異常なまでにいちごに巨乳の神秘が近づくのを防ごうと2人の“貧乳娘”達が声を荒げサアクルの者へガンを飛ばす。
 はっきり言って目が怖い、なんだろう……絶対私情が入っている。
「いや、ちょっと待ってください、普通に本を売ってるだけでは…?」
「そそそ、そうですよ……これは委託本でして、うちの出し物は男の娘の神様が寮長をやってる女子寮に巨乳娘がやってきてドタバタを巻き起こす方のこれでして……」
 そう言って差し出した本はまるで恋華荘の面々が出ているかと錯覚する内容でそこに出てくる貧乳娘達は貧乏くじを引きまくってなんというか扱いが悪い。
「やっぱりご禁制です!」
「修正、修正です……いえ、修正してやるぅっ!」
 理緒が取り出したマジックで目ではなく巨乳にモザイクを入れてしまうとムキになって怒り出すサアクル主。
「お、お前達いったい何の権利があってこんな非道を! これでは滅ぶべき大正政府と変わらないじゃないか!」
「巨乳は悪。すなわち巨乳を描く者は悪。だからお前はスパヰだ!」
 理緒のタブレットの角で一撃を与えてからふといちごは首を傾げた。
(あ、あれ……? もしかして本当にスパイなのでは)


 修正された巨乳イラストをほろりと泣きながら懐に直すいちご、どうやら探すべきスパイはこの男で間違いないのだろうか?
 嗚呼……せっかくの一枚が、遠い目をしながら目の前でサアクル主とやりあっているアイと理緒の後姿をいちごはしばらく眺めていたのだった。

 ……余談ではあるがいちごは苦戦に苦戦を重ねこっそりと巨乳本をゲットして懐に忍ばせている。
 今日はこれを無事にお持ち帰りすることができるのか? うん、きっとお約束が待っているに違いない……ガンバッテ!

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

シャムロック・ダンタリオン
ほう、自作の書物を披露する催しか。
どこの世界も知識を追い求めんとする者は多いということか。

ところで、魔術に関する書物を手に入れたいのだが、どの売り場に行けばいいのかね?
(なんだかんだでイベントを楽しんでいる様子)

――さて、この会場に何某とやらに通じているスパイが潜んでいるというわけか。
こういう状況で注意すべきは、やけに場違いなものを売っていたり、客と売り子が秘密の符丁を使ってたり、書物に何らかの暗号が記されていたり――といったところか。
【指定UC】でさらなる知識を得つつ、【情報収集】といこうか。

※アドリブ・連携歓迎




 よくは知らないがサクラミラージュで開催されるという同人誌即賣會という催し。
 それはきっと同好の士が集まって商業誌では売り上げが見込めずに書く事の許されない
様々なジャンルの本を取り扱う場だと聞きシャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)は興味津々に話を聞いていた。
(どこの世界も知識を追い求めんとする者は多いということか)
 そう言いながらも放り出されたのは人ごみの中でありテエブルが幾つも並べられたその光景は実に興味深く価値ありそうな物から趣味の一冊まで興味がつきることなどあるだろうか。
 ここならばきっと魔術の本にも出会えるかもしれないと近くにいた人に声をかけてみる。
「ところで、魔術に関する書物を手に入れたいのだが、どの売り場に行けばいいのかね?」
「あぁ、そこでカタログが売っているからそれを買えば書いてあると思うでござるよ」
 着こなしもばっちりなシャムロックをコスプレか何かだと思ったのか口々に服装を褒められつつカタログを手に取りさっそくページをめくってみた。
 会場での常識やサアクルカツトなどが並びだいたい何処を見て回ればよいのかは察せた気がする。
 だが非常識な行動をとりたくないし、スパヰが何らかの符丁を使っているのならばそれを見極めたいとも思う。
 であればさらなる知識が必要……となれば頼りになるのがシャムロック自慢の“世界図書館”の力だ。
「あまねく世界の知識をここに」
 可憐な声でそう唱えると次々に流れ込んでくるこの地のマナーや常識、そしてその常識が頭に入り今の今まで気付いていなかった一つの事実に気付く。

(イベント会場の配布物は“飲食物は禁止”のはず……だというのにそこでポーションを売っているこのサアクルは!)
 シャムロックは衣装の乱れを直しおしてツカツカとそのサアクルへと近づいていき、何を売っているのかと尋ねた。
「ははは、お兄さんオメガ高い……これは帝都でこれから流行る予定のドリンクさ、お一ついかがかな」
「なるほど……だが遠慮しておこう、なぜならな……ここは飲食物の販売禁止と知らないようだからな、ええ? 貴様がスパヰなのだな!」
 ビシッと指を突き付け一瞬の沈黙ののちに慌てて逃げ始めるサアクル主、やはりこれで正解! 奴らは巧妙に潜り込んだつもりでも即売会の知識が中途半端すぎるのは致命的。
 逃げた男を追いかけシャムロックは人ごみの中を駆け始めたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
同人即売会。
思ったよりも盛況みたい。
太平の世に不満を持つ人間がいるのはしょうがないけど、自由に書を愉しめる世界よりも戦乱を求めるのは理解が出来ない。
そんな個人の感想で申し訳ないけど、テロリズムは許さないよ。
……ところでこの即売会、カタログある?

さて、どのジャンルに赴くべきか?
うーん、何となくインテリ気取りの多そうなイメージのある(偏見)、政治系・軍事系の評論サークルと外国文学のサークルを目指しますか。

【世界知識・コミュ力】を活用してサークルの人と話したり、他のお客さんの会話を【聞き耳】しながら【情報収集】するよ。

猟兵のお仕事とは別にベルさんへのお土産も兼ねてBL本も確保。

※アドリブ・絡み歓迎




 桜舞う春美の同人誌即賣會はどううやら今日も大盛況のようだ、大正の世ではそこまでまだ盛況ではないのかと思っていた青葉・まどか(玄鳥・f06729)にとっては少しばかり以外だったかもしれない。
 まだまだ大正なら黎明期と考えてからふと気付く、よく考えたら大正時代だけで何年たってるんだろうということだ。
 今回色々と話を聞いてみて悪巧みをする連中が色々と思う所があるのは確かに理解できる、それでもそれでもだ……やっていい事悪い事がある。
(太平の世に不満を持つ人間がいるのはしょうがないけど、自由に書を愉しめる世界よりも戦乱を求めるのはちょっと……)
 そう思うからこそ今回の依頼でも一つだけまどかにとって譲れない部分がある、それは至極簡単なこと……テロリズムは許さないという一言なのだ。

「……ところでこの即売会、カタログある?」
「はーい、どぞどぞ」
 そう言って手渡されたのは重く分厚いカタログで物理的に人を殺せる分厚さってどうなのと言いたくもなる代物だ。
 全くもう相変わらずと思いながら手早くページを捲り開けたのは漫画でレポート、なにかやらかすとここの漫画のネタにされてしまうというのだから注意点を調べるという意味ではいいかもしれない。
「うーん、どこのジャンルから見て回ろうかな?」
 まどかはカタログをぱらぱらと捲りそして“これだ!”と目星をつけた場所それは……。

(うん、このへんは特に怪しさ爆発でスパヰが紛れ込んでいても何もおかしくないよね)
 まどかがそう結論付けたのは政治系、郡司敬などの評論サアクルが集まる一角であり確かにここならば他に比べても極端な意見や話そして話題には事欠かないだろう。
 さらには外国文学に傾倒して帝都よりそちらを賛美する者にもそのような傾向が見て取れるのではないか?
 などと考えているのだが……まどかがそのエリアに来るまでに買い込んだ大量の同人誌はどれもこれも肌色だらけの耽美系やBL本の山。
 まあ……帰りにグリモアベースで泣き言を言ってたエロフにでもお土産に使おうと思いながら歩いていく。
「やはりここで資材を投入し新たなる経済観念を」
「考え方そのものをさらに多角的にしていこうじゃないか」
 すでにサアクル同士で議論は始まっている、そしてそれを聞いている限り誰も彼もが怪しく見えてくるのだがまどかにとってはそれは情報収集の一端でしかなく話を合わせとにかく聞き手に回る事にした。
 あまり強い思想をぶつけると話がややこしくなること請け合い、そのおかげかあまり時間をかけずに明らかに周囲とは浮いている者がいるのがわかってきた。
 そこは帝都を転覆させ新政府を立てる事をシミュレーションしている同好会となっているがあまりにもその手段がテロリズムのものでしかなく隣近所とも話がまるで合っていない。
 これでは創作を愉しんでいるというよりも本当に国家転覆を狙うテロリズムを体現している人物そのもので……。
「あなたが、スパヰだね!」
 オタオーラ全開で眼鏡をくいっと上げるとまどかはその人物へと指を突き付けた、いわれなき言葉ならば反論もあるかに思えたのだが実際は違う。
「クソッ、なぜばれた!」
 席を飛び出し走り出す男を追ってまどかは人ごみの上を一気に跳躍する。
 混雑した建物の中に巻き起こる追跡劇にまどかはいよいよ事件が動き出したのだとペロリと唇を舐めたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

郁芽・瑞莉
アドリブ歓迎、NGなし

何処から手を付けようか悩んでいると。
ガシッと肩を突然掴まれて。
何事かと身構えると助けて欲しいとの訴えが。
分かりました!と内容を確認せず引き受けた瑞莉は、
際どい恰好のコスプレをして超大手の壁際売り子に。
でも情報収集は出来ると、流されるまま手伝う事に。

売る同人誌はコスプレをした瑞莉と瓜二つの女性のKENZENな内容。
二次元から飛び出て来た瑞莉に滾らせる男たち。
滾らせた作者がするりとお尻から蜜壺へと指を入れて。
客の前なので耐え忍ぶも感じて胸は尖り蜜は溢れてそのまま高みへ。
崩れ落ちる瑞莉を囲うようにして本と同じ過程が行われる中、
黒鉄の首輪の着用者を見つけて、八咫烏で仲間へと伝達。




「はて……どうしたものでしょうか」
 意気揚々と同人誌即賣會にやってきた郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)だったが少しばかり悩み唸っていた。
 同人誌即賣會しかも大正の世のものともなれば己の知っている常識とは違うかもしれないし粗相が無いようにしなければ。
 何処から手を付けるべきか基準となるものもないなどこれはかなりの悩み所、だが瑞莉のような可憐な少女がお上りさんよろしく館内をキョロキョロしているとそこに声をかけてくる男性の声がした。
 誰だろうと瑞莉は振り返ってみて……。

「お買い上げありがとうございますっ♥」
 壁際に配置された大手サアクル、しかも割り当てられた番号は“いろは順”で言うと一番早い“い”の列に配置されるという超大手サアクルに可憐な衣装に身を包んだ瑞莉がニコニコと笑顔で売り子をやっていた。
 その衣装は本日発売のえっちな本の表紙にも描かれたとても際どい物で胸も大半が丸見えでお尻も食い込みがもはや紐に近い。
 そのうえ媚を売るようなそんな甘い声を再現すべく一言一言が甘い蜜姫のように男達の劣情を誘う。
「お並び戴いてありがとうございますご主人様♥」
「オオオオオ」
 列に並ぶ男達の唸り声、それもそのはず目の前にいるのは本の中から飛び出してきたようなそんな淫靡な少女。
 絵柄といいまさに瑞莉がコスプレするならこの娘というハマリぶり、飛ぶように売れて忙しかったのだが急に瑞莉はビクリとお尻を震わせる。
 視線だけ送ればそれは作者たるサアクル主のいやらしい手、ほとんど紐の衣装の隙間から指を差し込みかき混ぜれば自然と接客の声にも甘い声が混じっていく。
 もちろん買い手の男達もその声を聞き股間のテントが大きくなっていくのは当たり前の流れ。
「新きゃん♥ いっしゃつずつ……おかいあっげぇ♥」
 もはや呂律も回らず昂る瑞莉の胸元も内側から膨らみ興奮状態なのは丸わかり……もはや限界という時に視界の隅に見えたのは鉄の首輪。
(あぁ♥ こんな大事な時に♥ しょうがないれす♥ 顕現してください、八咫烏♥ あとはまかせましゅうううううう♥)
 わずかに残った理性で式神たる八咫烏を飛ばして追跡させると同時にテーブルへと倒れこみその豊かな胸を押し付け瑞莉は我慢できずにお尻を振り始めた。
「ご、ご主人様……瑞莉はもう、我慢できま……せん♥」
「売り子もちゃんと出来ないなんて悪い子にはお仕置きだ」
 まるでそれは本の中に描かれているのと同じような光景、人ごみで周囲から見えないのをいいことに始まった大乱交。
(同人誌即賣會サイコー♥ もっともっと♥♥♥)
 瞳までもがハートマークになってしまった瑞莉は包まれる熱気の中登場人物の一人のようにどこまでも堕ちていくのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
同人誌、ですかぁ?
然程知りませんが、『怪しい物を隠す』には良さそうですねぇ。

こういう場所でやり取りするのでしたら『別の理由で偶然検閲を受ける可能性』は避けたいでしょうし、『その確率が低い内容』を選びそうですぅ。
『流行りに合わせた一般的な内容』が有りそうでしょうかぁ?
ベルさんがお詳しいようですから、『条件に合致する場所』を尋ねておき其方へ向かいますねぇ。
報酬は『お土産』購入で如何でしょう?

該当エリアに到着したら『効果弱め・効果時間長め』の『秘薬』を摂取し【霊結】を発動、『推理力』を強化し『符丁』になる様な『会話に紛れ込ませたやり取り』をチェックしますねぇ。




 サクラミラージュ世界の同人誌とはどのような物なのか?
 それを想像しようとして夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は想像の翼を羽ばたかせてみたもののあまりにも範囲が広すぎて想像が出来ずにちょっと悩み所。
(同人誌……然程知りませんが、『怪しい物を隠す』には良さそうですねぇ)
 想像できないということはつまり何が変な行動なのかもわかりにくいということだ。

 出発前にるこるはふわっとした感じのアドバイスだけを受け取り旅立っていく、グリモアベースにちょうど同人誌に煩そうなエルフが約一名いたのを思い出したからだ。
 “検閲を受けるリスクが少なくてそれなりに売れて見せる事で周囲に溶け込むような内容”が怪しいのではとアドバイスを受けてみた。
 となればカタログを見る限りそれっぽい一角が……あった。
 先日発売されたばかりの文芸本に連載されている怪盗ものを題材にした内容でホテルを舞台に秘蔵の壺を巡って怪盗と探偵の大捕物が描かれたものがどうやら流行っているようなのだ。
(な、なんか何処かで聞いた話ではありますがぁ……)
 気になるのでそれらが売っている列へと行くと何人ものサアクルの人がるこるに話しかけてくるのだがその内容が少しばかり気になる。
「いやーよく出来てますねその衣装」
「すごいなー、新刊出たばかりなのにもう衣装合わせされてるなんて」
「????」
 何故だろう合う人が皆るこるの事を知っているように話しているのだ、おかしいととりあえず一冊手に取り目を通してみると……。

(こ、この怪盗を追いかけてる探偵の一人が私にそっくりですぅ!?)
 というかこれ先日の某ホテルでの事件そのままがネタになっているような?
 こんな物を書いて小銭稼ぎそうなのは……うん、これは犯人とは関係ありませんねとるこるは速攻で決断する。

 ここはやはり女神さまのお力を借りるべきだとるこるは思う、なんとなくこのままずるずると閉会まで買い物してしまいそうな予感がヒシヒシとするのだ。
「大いなる豊饒の女神、その鴻大なる知と力をお貸しくださいませ」
 作り出した秘薬をくいっと飲み干すと一気に冴えわたる推理力、そして今日見聞きした状から弾き出された答えは何と!
「あなたがスパヰですねぇ!」
 ビシッと指差すのはサアクル列の片隅でひっそりと売り子をしている人物、そしてその出版物などをよく見てみればわかる事がある。
「な、なにを言うんだ急に!」
「あなたが販売するそれらの本、新刊を並べて頭文字だけ並べれば……昔使われていた暗号符丁と一致しますぅ!」
 痛い所を指摘され机から飛び出して逃げ出すスパヰ、るこるは四肢に戦輪を装着すると人ごみの上を飛び越え追跡を開始したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

妖星・光
【闇街少女】
※アドリブ・他猟兵との絡みOK

先ずは[選択UC]で遊撃隊の少女達を呼び出し、会場内に散らばってもらう
そして、「『リョウヘイ』が幻朧戦線を題材にした同人誌を出してる」という噂を流してもらうよ
もしスパイの耳に入れば何らかの反応を見せる筈だから、その同人誌を売ってる響の卓とその周辺にいる即売会参加者を見張ってるよ
そしてそれらしい人物を見つけたら、遊撃隊員達に尾行してもらい、スパイである証拠を掴むよ

……

やがて遊撃隊員達を通して、続々と情報が集まってきたから、そろそろボクも動こうと思ったら……あれっ? 響がいない
どこ行ったんだろう?…


鳴神・響
【闇街少女】
※アドリブ・絡みOK・前の純潔は守る

わたしも…即売会に出店…
今回の新刊は…幻朧戦線の下っ端が…籠絡ラムプで従えた美少女影朧達とヤリまくる…挿絵多めのKENZEN小説…
タイトルは…『俺の股間の影朧兵器が最強だった件』…
因みに…「リョウヘイ」が作った本として噂になってるけど…サークル名が「漁兵」というオチ…

……

無事完売して…トイレに行った帰り道…人気のない倉庫のような空き部屋から男女の声が…
覗いたら和服美女の影朧と…スパイらしき男が激しく交わってる最中…
そして傍らには籠絡ラムプと…わたしの新刊…
わたしの新刊に触発され…我慢できなくなったみたい…
とりあえず事が終わるまで…見守ってあげる…




 同人誌即賣會の会場は広くそしてバックヤードも至る所にあり人目につかない場所はいくらでもあるのだと裏の世界に通じているものならばすぐに察しることができた。
 妖星・光(前世は男の子?・f23939)と鳴神・響(闇街の笛吹き少女・f27168)のようにサクラミラージュ出身でそして裏の世界にも詳しい者ならばなおさらだ。
「みんな、頼んだよ!」
 光に呼び出され次々と会場内へと散らばっていく闇街少女遊撃隊のメンバー達、彼らの仕込みが動き出すのは少し先のこと。
 上手くいけば明かりに集まる蟲の如くスパヰを狩りだせるはずなのだ。

「我ながら、完璧……」
 サアクルの一つに陣取り新刊を並べて販売している響、そこに並べられているのはわかる者にはわかるあまりにも攻めた内容の作品。
 幻朧戦線の下っ端が籠絡ラムプで従えた美少女影朧達とヤリまくるという挿絵多めのKENZEN小説が並べられていた。
 何気に人目を引くイラストを表紙にしているためか幾人もの参加者が足を止めそしてパラパラとページをめくっていく。
(『俺の股間の影朧兵器が最強だった件』って響のネーミングセンスすごすぎだよ)
 光は少し離れた場所からサアクル周辺を見張っているのだが何というか内容もネーミングもこの世界のトレンドを100年くらい先を進みまくっている気がしないでもない。
 そして仕込もまた万全で実は闇街少女遊撃隊のメンバー達は会場中に散らばり『リョウヘイ』がが幻朧戦線を題材にした同人誌を出してるという噂をばら撒きまくっているのだ。
 これを知れば怪しい者達が接触してくるに違いないとそう踏んでいる、実際いつの間にか列が出来始め盛況となっていくとそれらしい者を発見し一人一人に尾行をつけると行動を起こすタイミングを計りその場から一度離れた。
 どうやら幾人ものスパヰらしき者が新刊を買い求めて壁際などに座り込み荷物整理を始めたようなのだ。
 ここに集まる者を捕まえてと思い離れる前に響に声をかけようとサアクルに戻るとすでに響の姿はそこになかった。
 そう……『本日完売』という書置きだけが張られてすでに撤収してしまったらしい。
(響、どこにいったんだろう?)

「完売……ちょっと嬉しい」
 朝から準備して休憩もとらなかったせいかトイレに行きたくなり慌てて撤収してしまっていた響、ようやく一息ついて歩いていると倉庫のほうから何か声がしたような気がして見に行く事にした。
 それはほんの気まぐれだったのだけれどいざ来てみてこれもまた事件の一端だと響は確信する。
 そこで行われていたのは和服美女に激しく乱暴する一人の男、そしてその傍らに置かれているのは籠絡ラムプと響の描いた同人誌。
(あれはわたしの本と……影朧?)
 つまりは和服の女性が影朧であり籠絡ラムプに操られて抵抗できずに好き放題されているわけだ、そして恐らくは響の新刊を読んだ事でラムプを持った男がその性欲を我慢できずにこのような……。
「わ……そんなポーズでも出来るんだ……っ」
 いつしかその光景を見つめて目が離せなくなっていた響、内股がムズムズしてもっともっとこの光景を見ていたいと思ってしまう。
(いいな……あれ……)
 無意識にぼぅとしたまま絡み合う二人の方へと近づき目の前で見守る響、そしていつの間にか男の手はそちらのほうにまで伸びてきていて……。

「確か怪しい奴はこっちに……って、え? 響?」
 バックヤードにスパヰを尾行してやってきた光が見たのはそこで享楽に耽る男女と置かれたラムプ、そしてその輪に加わり奉仕させられ欲情してしまってる響や闇街少女遊撃隊の少女達。
 定時連絡が無かった者は皆ここで捕まってしまっていて……。
 助けないとと思った光を背後から伸ばされた手がポンと肩を抱きそのまま身動きがとれなくされてしまった、逃げなければと思うのにこんな光景を見せられたせいかどうにも本気が出せそうにない。
(ど、どうしよう……みんな気持ち良さそうだし、ボクもちょっとぐらい……っ)
 そんな気の迷いが後れを取り連れ込まれていく光、会場裏の倉庫の中で彼らと彼女達の密かな即売会が開幕の時を迎えたのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

彩波・流江
(アドリブ歓迎です!)

こういう催しには参加したことがないので、少しだけ楽しみですね…
いえ、これは仕事のためですので、遊ぶワケではありませんので…(そわそわ)

と言ったところで私は素人、人の混み合う場所は他の慣れている皆さんに任せて、出来るだけ混んでなさそうな場所を選んで回るようにするのが良いですかね…

(一冊見せてもらうことに)えっ…こ、ここに書かれてる内容…此処では普通なんですか…れ、恋愛の世界は広いですね…っ
ひ、ひやかしみたいで悪いですので、とりあえず一冊だけ…(内容お任せ)

この辺り一帯での雰囲気や内容を確認しつつ、明らかに雰囲気の異なるスパヰを探しだしてみせます…!
…あ、この一冊も良いかも…




 桜吹雪が舞いそして人ごみの賑やかな声が広がる、ここ春美の地で開催されている同人誌即賣會は賑やかな帝都にあってさらに熱気に包まれている場所とも言えた。
「このような催しに参加するのは初めてですが……ものすごい人ですよね」
 お上りさんよろしくキョロキョロと人の流れに右往左往している神様がここに一柱、すでに人の流れに流れ流され気付けば何処にいるのかもわからない始末。
(こ、これもお祭りの醍醐味! ワクワクしちゃいます)
 すでにスパヰ捜し所ではない気がするがそれはそれ初めての体験尽くしで流江のテンションは鰻登り、足取りは軽く再び館内へと立ち向かっていった。

「こちらの館内のほうがすいていて歩きやすいですね」
 先ほどまでいた肌色の多い本が並べられた周辺はとてもではないが初心者の流江が行くには激しすぎた。
 ここはこの少し人の少ない辺りを回る事で一息つくとしようと思う。
(って、これはあくまで仕事のためでして! 遊ぶワケではありませんので!)
 ちょっぴりテンションが上がりすぎて遊び過ぎたのではと内心心配し人知れず葛藤しているあたり見ていて可愛らしい。

「コホンコホン……やはりここは違和感の正体などを見極めるために学びませんと」
 咳払いのマネをしつつ近くにあったサアクルに近づき一冊手にしてパラパラとページをめくり気付けば目を見開きドキドキしながら次のページをめくっていた。
(えっ……こ、ここに書かれている内容って此処では普通なんですかっ!? えっ……こここここ、これって本当にいいんですか!?)
 頬を赤らめ普段目にすることのない官能の世界が流江の心を桃色に染めていく、純真無垢で世間慣れしていない娘ほど……その衝撃は強く心に刻まれてしまうというがはたして。
「え、ええと……こ、これ一冊いただけますか?」
「はいどうぞ♪ こちらになります……、ありがとうございました♪」
 正直ちょっと照れ臭く相手の顔をきちんと見れていなかったかもしれない、それに初めて買ったその本は少しばかり自分の境遇と重ね合わせてしまいそうなそんな物語。
 シーンを思い浮かべるだけで胸の奥で何かがトクントクンと高鳴っていくのが自覚できてしまう。
「す、スパヰを探し出すにはもっと……見て回りませんと」
 頬を赤らめつつ次々とサアクルへと足を延ばしそして買い漁ってしまう新刊の山、ワクワクが止まらなく早く帰って読んでみたいと思っていると何かがピンときて振り返った。
 そこにいたのはこのジャンルで本を並べているにしては余りにも異質、そしてこの数時間ずっと見て回ったジャンルにあるまじき本が置かれている。
「あなた……スパヰですね」
 いつになく静かで重い声が流江の口から零れ出る。
「な、何を根拠に!?」
 驚きこちらを向いてくるサアクル主に流江はビシッと指を突き付け烈火の如く畳みかける。
「ここの列は女神総受け本ばかりだというのに……あなただけなのです、リバースのカップリングを持ち込んでいるのは!」
 ちょっと毒されすぎですこの女神様、まさかそんなわけが……。
「くっ……まさかバレてしまうとは! 初心者そうだと思ったのに中々やるな!」
「当たり前ですっ!」
 ……なんかこいつがスパヰでいいらしい、逃げ出したそのサアクル主を追いかけ流江は走る。

「そこっ! 場内は走らない!」
「「はいっ!?」」
 スタッフに怒られて互いに走るのを止め早足で追いかけっこし始める流江とスパヰ、とてもとてもシュールな追跡劇が今まさに幕を開けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミラン・アレイ
アドリブ大歓迎です!

制服姿で即売会にいる「れいやー」さんに扮して即売会に潜入するよー。
れいやーさんを撮影するカメラマンさんの中にスパイが混じってるかもしれない!

カメラマンさん達に囲まれたら、ポーズを取りつつスパイを探すよー。
って、みんなスカートの中撮ってくるんだけど?!めっちゃ接写してくるんだけど?!
あと要求される過激なポーズを取ってると、なんだかテンションあがっちゃうなー。
下着脱いでって?!どうしようかなー!
って感じでトラブルもいっぱい!

あれ?一人離れてこっちを撮ってる人いるな?!
あのカメラ、スパイ盗撮用の高性能望遠カメラかもしれない!
わたしの【第六感】もそう言ってる!
「お前がスパイだー!」




「はーい、目線こっちくださーい!」
「なんて再現度だ!」
 同人誌即賣會が行われている建物から少しばかり離れた別の建物、その中では他とは打って変わり様々な衣装に身を包んだ者達が蒸気カメラを持った者達から熱いシャッター音とフラッシュ光を浴びせられポーズを取っていた。
 ここはいわゆるコスプレ廣場と言われる場所でレヰヤアと呼ばれる者達が好きな作品のキャラが着ている衣装などに身を包み発表している場となるのだ。

 その人ごみの中に合ってミラン・アレイ(ドラゴンガール・f29182)もまた自慢の制服姿でポージングを取りフラッシュを浴びている。
(この中にもスパヰが混じってるかもしれないしね)
 だからまあ少しぐらいはサービスして人を集めてみる……つもりが気付けばミランの周囲にはカメラマンの輪が出来てしまっていた。
 それだけならただ人気があるだけなのだが、なんというか彼らが写そうとしているのはミランの全身というよりは何というか……。
(って、みんなスカートの中撮ってくるんだけど~?!)
 しゃがんで写真を撮ってくるのはまだましな方であきらかに寝ころんで真下から撮影してくる者まで現れていた。
 というか全員近すぎる、互いの呼吸が聞こえてくるそんな距離にまで近づき接写してくるのだ。
 それはミランの豊かな胸から腰のくびれそしてお尻から太ももへの曲線を舐めるような視線のまま連続して聞こえてくるシャッター音。
「ミランちゃーん、もっと腕上げてポーズとって脇見せて!」
「あっ、こっちにもっとお尻向けて!」
 段々とカメラマン達からの要求が際どいものになり始めているというのにミランはなんだか胸の奥が熱く熱くなるのが自分でもわかり何だか止めれなくなってきてしまった。
(お願いばかり聞いてたら変な気持ちになってきちゃった……どうしようかな♪)
 頬を赤らめ照れながらポージングすると一斉に歓声があがる、なんだか自分が認められているようでとにかく気分がいい。
「ミランちゃん、下着脱いじゃおうよ!」

「スカートあるし大丈夫大丈夫!」
「え、えええ? どうしちゃおっかなー♪」
 モジモジと内股になりスカートを抑えるその羞恥心全開ぷりに一同から激しいシャッター音が響いた。

(あ、あれ? 一人だけ離れて超超超望遠レンズでミランを撮っている人がいる……もしかして!)
「3,2,1,0 きゅーけーい!」
 仕切ってくれる人が一度撮影を止めてくれたのを機にその人物へとミランは近づいていく。
「ねえ、あなた……」
「は、はい……なんでしょうか????」
 じーっという視線に目を逸らし後ずさる盗撮男、それは普通は使われない高性能品でもしかしてだがスパイ盗撮用の一品のような気がする。
 そしてミランの勘もまたビンビンと反応し一挙一動がもはや怪しくて仕方がない。
「お前がスパヰだーっ!」
「クソッ、なんでバレたんだ!」
 驚きの声をあげ正体をばらされてしまった男がカメラマンの人ごみへと飛び込んでいく、その頃になりあちらこちらで起こった騒ぎが次第にこちらへと近づいてくるのをミランは感じた。

 こうして加速していくスパヰ捜しは次なる段階へとコマを進めるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『帝都のカァニバル』

POW   :    仮装パレヱドだ!

SPD   :    仮装パレヱドさ!

WIZ   :    仮装パレヱドか!

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 同人誌即賣會が行われている建物から少しばかり離れた別の建物、その中では他とは打って変わり様々な衣装に身を包んだ者達が蒸気カメラを持った者達から熱いシャッター音とフラッシュ光を浴びせられポーズを取っている。
 ここはいわゆるコスプレ廣場と言われる場所でレヰヤア(レイヤー)と呼ばれる者達が好きな作品のキャラが着ている衣装などに身を包み発表している場。
 すでに一部の者が囮捜査を行っていたコスプレ廣場へと紛れこんだスパヰ達を追いかけその場へと駆け付ける猟兵達。
 だがそこはすでに夕方の時間帯を迎えていた、現代の同人誌即賣會には存在しない別物の第二部がこの世界の同人誌即賣會では行われるという。
 昼間よりも過激な撮影会が始まる中、そこに紛れ込み脱出しようとするスパヰを見つけ出さねばならない。

 これだけの人ごみに紛れられれば彼らはすでに逃げおおせたのでは?という疑問はあるかもしれないが今回に限りそれは無い。
 そう……こんな年に何度しかないイベントを途中で投げ出して帰るなどヲタクなスパヰ達には出来ないというかこぞってカメラを構えてレヰヤアの過激な写真を撮りにくるに違いないのだ。
「視線くださあああいい!」
「ウヒョオ! このローアングルは最っ高だぜぇ!」
 ……いかにこのカメラマン達の中から見つけ出すかは猟兵次第、広場から室内そして仕切られた個人ブースと撮影の場は色々と用意されている。
 ここでどうスパヰを捕まえるのか……静かな戦いが今まさに始まろうとしていた。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ。汝が為したいように為すがよい。

覚醒バニーさんで和バニーさんコスプレ。撮影に集まったヲタクの深層意識まで読心術と第六感で読み取って情報収集すれば誰がスパイかは分かるでしょ。
ただ、この方法だと証拠がないので、分身(式神使い/集団戦術)達を送り込み、結界術で作り出した“本来は存在しない個人ブース”に誘い込んで2人きりになり、『うさぎの穴』を使った性魔術(奉仕/多重詠唱)的な情熱ダンスで天国に導いて、魂(ハート)を略奪して私にめろめろにすることで口を割らせましょ♡
あ、スパイが女性ならスパイの『うさぎの穴』を化術で生やしたわからせ棒で天国に導くわよ♪あ、でもスパイに生やすのも捨てがたいかも?




 まるでそこはお祭り騒ぎ……いわゆるカァニバルのように盛り上がる会場内ではシャッター音が右からも左からも聞こえてきて別井の意味で戦場になっていた。
 それぞれのコスプレ衣装に身を包む者達がポーズをキメている周囲に出来たカメラマン達の人の輪、そこは昼の部と違いさらなる熱気に覆われ盛り上がりを見せていた。
「こっちにも目線くださーい!」
 男の声に応えアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)は振り向くとばっちりと際どいポーズでサービスして回る。
 和風バニーガールの衣装に身を包みそして魅惑の脚線美で男達の視線を独り占め、まさにやりたい放題といった所ですでにスパヰらしき者は読心術で目星までつけていたりする。
(と言っても証拠が無いのよねー?)
 アリスはあまり気にした風もなくどうしたものかと少し考え何かを思いついたのか悪戯っぽい笑みを浮かべて行動に移す。
 そう……こんな時はお色気作戦につきるのだ!

 休憩などを挟みスパヰの男は興奮冷めやらぬ輪から離れ少し休憩しようとしていた、早くここを脱出すべきなのはわかるが年に数度しかないこのチャンスを見す見す無駄にするなどどうしてもできそうにない。
 ふと……周囲の様子が変だと気付く、いつのまにか何処かの個人ブースに誘われていたらしい。
 可愛らしい和風メイド少女が個人的に撮影会をしてくれるなどと言われればホイホイとついていってしまい際どすぎる撮影会にすでに心は奪われていた。
 もっと過激にさらに過激に……もういっそバニースーツなんていらないとばかりに裸体のアリスに誘われるがままに近づきそして優しく顎を撫でられる。
「ねぇ……あなたってスパヰなんでしょぉ?」
「は……はい、その通り、です♥」
 ちゃんと答えればアリスはご褒美をきちんとくれるのだ、熱い洞へと導かれ男は終わりのない欲望の沼へと堕とされていく……。

(うんうん♪ 分身たちが上手くやってるから楽勝かも♪)
 当のアリスは撮影会の続きを楽しみながら齎される成果をワクワクしながら待てばいいだけ、思わず卑猥な腰のくねらせ方をしたものだからより一層カメラマン達の要望は強くなっていく。
「あはは♥ 今日はヤレる所まで攻めちゃうぞー♥」
「おおおおお!」
 着ていたコスチュームを一枚脱ぎ捨てポーズをとるアリスの可愛い声に会場に大きなどよめきが巻き起こった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月詠・愛珠
アドリブ歓迎NG無し

スパヰの事を忘れるとかボクとした事が…!
でもまだ捕まって無いみたいだしこれから汚名挽回(誤用)するよ
…それはそうと、さっきのサアクルの面々からコスプレ廣場へと誘われたら…しょうがないよね♥
今更だけどボクがコスプレしたキャラクターについてじっくり理解を深めてから撮影会に臨むよ

ただサアクル主導で知ったから細部が本の内容に似てて「これはこれで…」「解釈違いだ!」と反応も様々
特に激しい反応を示してるのが黒くて鉄の首輪を着用してる人で…あ
サアクルメンバアの皆と連絡先を交換してから、その人にあっちの個人ブースで物を知らないボクに教えて欲しいなーと【誘惑】

何だか色々とわからされちゃったり




 陽が暮れて自然とコスプレ会場へと流れてくる事になった月詠・愛珠(月に魅入られる翠の狐娘・f06905)、今日は丸一日サアクルの看板売り子として頑張ったのでとにかく充実感が素晴らしかった。
 だがここにきてようやく大事な事を思い出せていた。
(はっ!? ボクとした事がスパヰ捜しを完っ璧に忘れてたよ!)
 テヘッ☆と頭を小突くと可愛く舌を出す、聞けばスパヰはまだ捕まっていないそうだ……ということはまだ間に合いチャンスは残っているということ。
「お、汚名挽回しないと!」
 汚名を挽回してどうするのか?とか言わないであげてほしい……きっと女みたいな名前だとか馬鹿にしたせいで人生の設計プランが狂うに違いないのだから。

「ねえねえ愛珠ちゃん、この後もコスプレ廣場で撮影会するでしょ?」
「は、恥ずかしいけど……しょ、しょうがないよね♥」
 ちょっと照れて見せるとサアクルのメンバーが先ほどまで売っていた同人誌を手渡してくれたので目を通して自分がコスプレしているキャラがどんな娘なのかを今さらながらに頭に叩き込もうと考えた。
 それは国を守るために一人勇者達へと立ち向かいそして破れて酷い目にあう魔王の娘の物語、堕ちる所まで堕ちていく描写がなんとも素晴らしいし気付けば下っ端の蛮族などにも好き放題されちゃうという典型的負けムーブな運命を背負ったキャラらしい。
 いざ撮影が始まってみると昼間よりも激しくポーズや媚びた仕草を要求されるうえに目線もだが脱ぎかけのギリギリの仕草すら当たり前のようにするように言われたりとなかなかに厳しいキャラらしい。
「これはこれでいいんじゃないか」
「いやいや何を言ってる、これじゃ解釈違いだろうが」
 カメラマン同士でも愛珠のコスプレへの理解度の足りなさを指摘する声が上がってくる、だがその一番声の大きい人物が黒い首輪をしている男だと気付きピンといい事を思いつく。
(この人を利用すればスパヰに辿り着けるかも?)
 撮影はちょうど休憩に入ったのでその男に近づき少しキャラの造詣や解釈について教えてほしいとわざとらしく近づいて見せた。
 男は興奮したように話し始め二人はバックヤードにある個人ブースへと逢引きしていくといきなり背後から突き飛ばされ愛珠は尻を突き出して転んでしまう。
「な、なにするの!?」
「ウルサイ! 堕ちた魔王の娘はこうして男に求められたら尻を振って誘惑しないとらしくないだろうが!」
 いきなり下着をずり下ろされてしまい可愛い桃尻が丸見えになる、そして何度も平手で叩かれ赤く腫れて手形がくっきりと残ってしまい……。
「痛い、痛いよ!」
「コラ! ぶってもらえる事を悦ばないといけないだろっ!」
 男の英才教育はそれから何時間も施された、完璧に魔王の娘をトレースできるほどに仕込まれた頃には全身がドロドロに汚されておりとても撮影会には戻れそうもなく……。
「あは♥ ボク……ご主人様の玩具だからここでもっともっと教えてほしいの♥」
「淫乱な王女様だ、ほらっもっとおねだりしろ!」
 すっかり役にハマった二人の個人レッスンはいつまでも続く……。

スパヰ捜し?
「あぁぁん コスプレ最高ぅぅぅっ♥」
 ……遅々として進んでいないという事は気にしないであげるのが優しさなのかもしれない。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

イデアール・モラクス
撮影会と来たか、しめしめ…ベルの為に確保した本は亜空間に収納して、と…さぁ私も愉しい撮影会といこうか!

・個撮
我が魔術により防音まで完備の個人ブースを顕現させ、1人1人個人撮影をさせながらネッチリと搾ってやろう。
「ほら、私を好きなように撮って良いのだぞ…望みのポーズはなんだ?んん?」
相変わらずのミニ丈カフェ女給スタイルで撮影に挑み、魅了の魔法で『誘惑』しながらポージングをキメていく。
「なになに、もっと脚を広げて欲しいだと?
そういうお願いは何かしら対価が無いと聞けないなぁ…」
と、焦らしからの交渉で情報収集を試みスパイを炙り出してやろう。
「ああ、言っておくが…これは生パンだぞ❤️」

❤️アドリブ大歓迎




「ほうほう撮影会ときたか♪ しめしめ……今日は大量だったしお土産もこれだけあれば十分だろう」
 グリモアベースから動けない某エルフへのお土産用に丸一日大量に買い漁った“戦果“を亜空間に詰め込みながらイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)はカタログの最後に書かれてあったこのコスプレ撮影会の説明に目を通した。
 支払いは精神的なモノではなくたっぷりねっとり取り立て予定なので鼻歌も歌おうというものだ。
 普通であればこれだけ買い込めば箱詰めして宅配で送らねばならないというのにそこは便利な亜空間、イデアールはただ歩くだけでも手荷物でいっぱいなどという姿を見せるつもりはまるでない。
(レヰヤアとやらが集まる場にスパヰが紛れ込んだというならば行かねばなるまいよ)
 目を輝かせながらその場でついついポーズをキメてしまうイデアール、すでにやる気が満ち満ちているようだ。

 撤収の始まっている同人誌売り場を後にしてやってきたのはすぐ近くにある建物、こちらはどうやらもっと遅い時間まで会場を抑えてあるのか人混みは昼間に比べて圧倒的にカメラマンの比率が多くなっているようだ。
 ここで情報を集めスパヰを追いかけるというのならばせねばなあない事がある、そう……ミニ丈カフェ女給スタイルなどという刺激的な衣装はこのためにあったと言える。
 昼間の買い物中は必要なかったかもなどという不埒者には魔女の鉄拳をお見舞いしよう、祭は心の底から楽しんでこそ楽しさも倍増なのだから。

「さて……とはいえ公共の目というものあるし、な」
 指をパチンと鳴らすと会場の片隅にできあがる特殊な空間、それはイデアールが自分用に切り取った空間の一部でいうなれば外部に音なども漏れ出さない完璧な個人ブースのようなもの。
 普通に楽しんでいる者までを巻き込まずそれなりに色気に弱い者達だけを誘き寄せるこれはまさに食虫植物の罠のようなもの。
 そしてもちろんこの罠の餌はイデアール自身なのだ、一人一人迷い込んでくるカメラマンにそれはもう濃密な写真を撮らせることで興奮させ正体を探るという行為がすでにもう何人か。
 ブースの裏に搾り取られた男達がだらしなく伸びているのも気にせず次のカメラ小僧の登場を待ち受けた。
「ふふふ♥ さすが強い性欲の持ち主達ばかりでこれはこれで入れ食い状態じゃあないか♥」
 ご満悦な顔でゴミ箱でティッシュを捨てるとまた新たなカメラ小僧が迷い込んできた、さっそく始まる新たなる個人撮影会。
 大胆なポーズを要求してくるのを上手く焦らしていくがこれはこれで背筋がゾクゾクするほどに気持ちがいい。
 たまにはこのようなシチュエーションも刺激的で最高だ。
「なになに、もっと脚を広げて欲しいだと? そういうお願いは何かしら対価が無いと聞けないなぁ…」
「くっ……こ、これでどうだ。使い方は後で教えてやるが便利な品なんだぞ」
 そう言いながら男が荷物から取り出したのは変わった形状のラムプである、普通の者ならば意味がわからないだろうがイデアールにとっては願ってもない獲物がようやく網にかかったのだ。
 わざとらしく値踏みする表情は崩さずに男へと視線を流して見せた。
(ククク、籠絡ラムプを持ち歩きそして黒い首輪等をしていないとすれば……これは”当たり”のようだな)
 内心そう思いつつも情報はギリギリまで引き出したい……であればさらに誘惑するのが最善だろう。
「うおおお、最高……最高だ!」
「ああ、言っておくが…これは生パンだぞ❤️」
 シャッターを連続で切りまくる男をまるで獲物を見る蛇のように嘗め回した視線で眺めるイデアール、そろそろ捕食するのが罠を張った猛禽のお約束。
 白い指先が男のズボンへと伸ばされていった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
これはまた、厄介な場所に逃げられましたねぇ。

今の服装は『見た相手』もいる以上警戒されるでしょうし、着替えた方が良さそうですぅ。
【遍界招】を使用し捕獲用の『パラライズガン』を召喚、『鞄』から『官憲風の衣装』を取り出して着替えましょうかぁ。
この服装なら『武器』を持っていても違和感は有りませんし、テロリストの方なら『こういう相手を辱めたい』感情をお持ちの方もいるでしょうから、囮に良さそうですぅ。
妙に露出が多く体型が目立つデザインですが、この場合はプラスになりそうですねぇ。

後は『ポーズの希望』等には出来るだけ応じつつ、スパヰの方が来るのを待ち捕縛を試みましょう。




 騒めく雑踏そして煌くシャッターの輝き、そこは昼間とはうって違い熱気とファインダーを覗く目に熱がさらにこもったコスプレ廣場。
 右を見ても左を見ても人ごみだらけで夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)からの視界は限りなく悪い。
(これはまた、厄介な場所に逃げられましたねぇ)
 こうなってくると飛び続けるわけにもいかないうえに先ほど追跡する時に姿を見られているのでこのままでは恐らく探し出すのにマイナスなのは確実。
 であればこの場に溶け込む用意をするのが最善手と女神様の加護に頼る事を決意するまでわずか数分。
 この場の環境に適応するならばと取り出した鞄に詰め込まれていた衣装とは……!

「あっ、ポーズお願いしまーす」
「はい~」
 カメラ小僧に声をかけられるこるはパラライズガンを構えてさっそく決めポーズ、コスプレ用に改造された官憲風制服に身を包みリクエストに応えるその姿はなかなかにチャーミング。
 さらには丈が短めのスカートとボタンが今にも飛びそうな胸元にカメラがいくつも向けられシャッターが切られていく。
(官憲なら武器を持っていてもおかしくないので怪しまれないですよねぇ)
 などと思っているが実際はやけに露出が多いこの衣装とそこからはみ出しそうな肉感に注意がいってしまい武器になど目が行かないのが真実かもしれないが。
 次第にエスカレートしていくポーズの要求に出来る限り答えていたるこるもこれはそろそろアウトでは?と汗ばむ身体を押して撮影会に臨んでいた。
 場内は次第に蒸れてきていて湿気も熱気もすさまじい、そしてそこの中心にいるのだから次第に透け始める衣装のまま撮影は続けられていく。
「視線くださーい!」
 そう言ってカメラを向けた男の顔を見てるこるはぼやけた思考が一気に冷静になるのを感じていた。
(ようやく来ましたね、スパヰの人!)
 その男は他のカメラ小僧よりもさらに過激なポーズや仕草を要求し終いには地面に寝ころんで超ローアングルでカメラを向けてくる。
 そうなればるこるとしても違和感なく確保できる行動がとれるわけで……。
「この豚がぁ~! 逮捕ですぅ♥」
「うおおおお、羨ましい!」
スカートの中を撮られながらもヒールの踵で男を踏みつけるとそのまま撮影続行!
 撮影も続けれ男も確保し続けれるという完璧な配置、なんだか足元でまだシャッター音がしているけれどこれはもう必要経費と割り切ってグリグリと踵を捩ってお仕置き続行。
 まずは一人確保完了といえる展開にるこるはいつもよりサービス精神満載でウィンクして見せた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャムロック・ダンタリオン
チィッ、面倒な場所に紛れ込みおって。
しかもよりによって、いつの間にこんな下らぬ衣装に着替えさせられるとは(どこぞの創作世界の悪魔キャラめいた衣装になっている)。

(そして隠しきれぬ【存在感】ゆえか、気が付いたら大勢に囲まれ写真撮られまくり)
ヌゥーッ…、これはこれで悪い気分ではないが、肝心のスパイはどこに行ったのだ?

(と、その時、やけに特殊そうなカメラを構えた輩が)
ふん、逃がすまいぞ。(予め会場外に待機させた)眷属どもに捕縛させよう――あぁ、なるべく殺させないように仕向けるぞ。
――さて貴様、どこのスパイだというのかね?(【恐怖を与える】)

※アドリブ・連携歓迎




「キャー♪」
「なにすっごく似合ってるー♥」
 黄色い歓声に囲まれて颯爽とポーズをキメているこの男、ちょうど巷で話題の新作小説“紳士怪盗デヰアボロ”という作品の悪魔的魅力を持つ主人公のコスチュームを着こなし内心溜息をついていた。
(チィッ、面倒な場所に紛れ込みおって)
 シャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)は面倒極まりないとばかりに億劫そうな雰囲気を醸し出しているのだがこれがまた悪魔的主人公のイメエジとこれまたバッチリと噛み合いまるで本物が降臨したかのよう。
 さっさとこの煩い女性カメラマン達を振り払ってスパヰを探し出したいというのに一向にこの人の輪は減りそうになくさらに多数のカメラが向けられシャッターが切られていた。
「ぬぅ……これはこれで悪い気分ではないのだが」
 片手で口元を隠し流し目を送ればカメラそっちのけで手を取り合いピョンピョンと悲鳴を上げているなど中々に理解しがたいがこれもまた役になり切っていると思えばまあまあ悪い気はやはりしないものだ。

(む……この視線、遠くから舐めるように尻に突き刺さるこれは!)
 ポーズを変えながら視線を追えばそこは遥か遠くの壁際で超々望遠レンズを取りつけたカメラで一身にシャムロックの尻に焦点を当ててくる。
 正直言って背筋に寒いものが走るのを止めれない、というはやめてほしい……そっちの趣味は無いぞと全力で言いたい。
(お、視線に気づいたのか? ……だがもう遅い)
 逃げ出したその人物は建物の外へとバタバタと走り出したようなのだがシャムロックは全くもって慌てない。
 適度に撮影の輪を切り上げてゆったりと歩いて行けば建物のすぐ外で小型の“シャムロックを模した小悪魔”達が倒れた男を押さえつけ下敷きにしたまま積み重なっていたのだ。
「くっ、くそっ……俺が何をしたっ!」
「フン? それはこっちのセリフだな」
 どう見ても一般人が使うにはあまりに特殊過ぎる望遠レンズがついたカメラを手に取りシャムロックは裏ブタを開けフイルムを目の前にカラカラと転がしてみせる。
 それを足で踏みつけ見せつければ男は失望の顔で青ざめ見上げてきた。
「お、おまっ……今日一日の戦果を!? 感光してしまってこれでは……くそっ、俺の任務をすっぽかしてまで撮り続けた桃尻コレクションがっ!」
(待てお前!? 俺の尻まで撮ってたってどういうことだオイ!?)
 慌てそうになる自分をどうにか落ち着かせシャムロックはドスの効いた声でその男へと顔を近づけていく。
「――さて貴様、どこのスパイだというのかね?」
 剃刀のような切れ味の声が男の耳へと吸い込まれていき恐怖に振るえたのか泡を吹き気絶してしまった。
 任務とか口走っていたのでこれは間違いなくスパヰに間違いないのだろうが……なんというか他の者に尋問させたい気分だ。
 なんとなくこいつを自分自身で尋問すると地雷を踏みそうなそんな予感がして背筋が寒くなる。
 そんな悩んだポーズもまた格好の女子達の御馳走とばかりに気付けばここにまで人の輪が出来てしまった。
(なるようになるか……っ)
 そう思いながらポーズをつけ男を踏みつけるシャムロックに再び黄色い歓声が飛び交うのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

霧水・砕牙
次は仮装か。今回原稿落としちゃったし、こっちメインに参加しようっと。
えっ?仮装準備してないじゃないかって?
ふっふっふっ、俺にはユーベルコード【血統覚醒】がある!

ホントは吸血鬼になる~って奴だけど、この場合は吸血鬼に仮装してるように見せかけてパレヱドに参加するぜ!!
俺様の美しい吸血鬼姿に見惚れるが良い、カメラマンたちよ!!

撮りたいポーズがあるなら指定するがいい!
視線が欲しいならしっかりと手を挙げて宣言せよ!
手荷物はちゃんと見える位置に置いておけ!盗まれないようにな!

ここでも歴戦の戦士達の決まり事は守って行動だ!!
スパヰ共の僅かな動作の違いを、俺は見逃さねぇ!!




「次は仮装か、今回はこっちメインで参加しよっと」
 同人誌即売會がひとまずの終わりとなり人の流れは自然とそのまま帰路に着く者と次なる宴へと心躍らせる者に分かれていく。
 今回もイベント用の原稿が間に合わず落とした霧水・砕牙(《黒の風》[プレート・ヴェント]・f28721)はサアクル参加には失敗してしまったがそれはもう良い。
 次の機会に参加すればいいのだから、そして今はこれから始まるコスプレ会場へと向かいそして楽しむのだ! 存分に!
(とはいえ俺は仮装衣装を用意してきていない……それじゃダメだと思うだろ?)
 誰かに話しかけるかのように独り芝居をしてみせると手を顔に翳し覆い隠す、瞳が真紅に輝き身体中に広がる邪悪な気配。
 血潮が闇に染まったかのようなそれはまるで衣装とマントのように砕牙を吸血鬼そのものへと変化させていった。
 だがそれもこの会場に限っては吸血鬼の仮装をしているようにしか見えない、それどころかリアリティ抜群のコスプレと勘違いされてすでにカメラマン達に取り囲まれ始めていた。
「あーはははは! 俺様の美貌に惚れなっ!」
 マントを翻し俺様系吸血鬼らしく振る舞うと黄色い悲鳴が周囲で巻き起こる、正直いってちょっと気分がいい。
 カメラマン達からの吐息が何とも心地良くともすればサービス精神も発揮されてしまうというものだ。
「撮りたいポーズがあるなら指定するがいい! 視線が欲しいならしっかりと手を挙げて宣言せよ!」
 俺様系で攻めているはずなのに何気にサービス満点という優しさにすでに女性陣からの評価は鰻登りである。
 手荷物のことを忘れていそうな者にも細かくアドバイスを与えたりとコスプレ撮影会の質が1ランクも2ランクもいいものへと変化していくのはとても気持ちがいい。

(んっ? なんだあいつ……おかしなカメラとレンズを使って……)
 砕牙がふと視界に入れたその人物は誰かキャラを撮影するでなく何処かを色々とその巨大すぎるカメラで撮り続けているように見える。
 しかもそれは不自然なタイミングで……。
「そうか! アンタがスパヰってやつだな!」
 華麗にマントを翻し人混みを飛び越え襲い掛かっていく砕牙に不意を突かれた男はあっさりとその下敷きとなった。
「うおっ! 何をするんだ……お、俺は別に何も怪しくないぞ」
「自分から怪しくないとかいう奴が怪しくないわけないだろ!」
 パコーンと拳が唸り頭をはたく、どうやらこの男こそが目的のスパヰなのだろうか?
 見る見るうちに縛り上げると砕牙は不敵に笑って見せた。

成功 🔵​🔵​🔴​

篁・綾
アドリブ連携歓迎で。

とりあえず調達しておいた花魁風の衣装に。
…何か裾が短いわね。…代わりに足袋が随分長いようだけれど。


まぁ、ブースがあるのはいい事ね。
行き交う人を観察しながら、【第六感】にピンと来た怪しい人を【誘惑】してブースに【おびき寄せ】ましょう。
おびき寄せたら、さくっと桜の花びらを散らせて【催眠術】をかけて真贋を確かめましょう。
ハズレなら放逐、シアワセな時間を過ごしたと【催眠術】で思い込ませておくわ。

アタリなら【催眠術】にかけたまま、指定UCで記憶を引き抜いて捕縛してしまいましょう。
…記憶は10年前の1時間分とか消費させればいいわね。
寝ている間は…好きな伽の夢でも何でもご自由に?かしら




 すでに外では日が暮れて夜の帳が降りてきているかもしれない、会場内ではそんな事もわからないほどに人の波が動きそしてあらゆる場所でコスプレ撮影の輪が出来てしまっていた。
「ふふ、ブースが用意されているのはやりやすいわね」
 花魁衣装に身を包みちょっと影のある美少女と化した篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は自ら着込んでみた衣装に乱れがないかなど再チェックする。
(…何か裾が短いわね。…代わりに足袋が随分長いようだけれど)
 少しばかり思う所はあるようだが気にしてはいけない、調達する際にコスプレ用のちょっと足元の色気を強調した物でも選んでしまったのだろう。
「さぁさ、ゆるりといらっしゃいな♪」
 そんな綾の姿に惹かれて近づいてくる男達、だがあまりに一度に来られても調べにくいのでこの個人ブースというものの存在は非常にありがたい。
 いざ撮影という瞬間にブースに吹き荒れる桜吹雪、これは綾の“桜禍抱影”による夢の世界への入り口。
 すぐに効果は表れて男はすぐに鼻の下を伸ばしてその場で立ち尽くす。
 言葉を紡ぎそして夢の世界へと完全に誘い込めばそこにいるのは“夢の中で”綾と淫靡な体験をしているにすぎない憐れな男の出来上がり。
 抵抗力の無くなった所で1人1人に聞き出そうとするのはもちろんスパヰに関しての事であり何人ものハズレとなった者達は夢心地で追い返され恐らくは夢の中での体験に興奮感に包まれ立ち去って行った。
(シアワセな時間をすごせたでしょうし、ごめんなさいね?)
 こうして根気よく続けているうちにアタリを引けたのは本当に偶然、何かを口走りそうになっては口を噤む男が一人。
 これは恐らくは特殊な訓練により記憶に鍵でもかけているのだろう、だが本命とわかれば綾としては本気を出すチャンスでもある。
「変われ、変われ 鏡像の影へ 極彩の闇で言霊喰みて 夜を彷徨う徒花となれ』
 桜吹雪がさらに広がり綾の姿が目の前にいる男の物へと変化していった、そして瓜二つの姿になったことで男の記憶を直接垣間見て背筋にゾクリと寒いものが走った。
「か、会場内にこのような物を持ち込んで!?」
 顔を抑えすぐに元の姿へと戻ると綾は男を縛り上げそしてビースの外へと飛び出した、まさかまさかこのような平和の祭典にあのような物を持ち込むなんて。
 そう何度も繰り返し綾は皆に知らせに走っていく、彼らが最後の手段を隠しているその場所を知らせにだ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

アイ・リスパー
【恋華荘】
「コスプレですか……
スパイを見つけ出すためには仕方ありません」

広場で【電脳の天使】を発動し魔法少女服に変身します!(全裸になる変身バンク

「きゃっ、きゃあああっ」

大勢の前で全裸を見せてしまい悲鳴を上げて個室に駆け込みます。

「って、いちごさん!?」

個室では、いちごさんが理緒さん(半裸)を撮影していて……

「ず、ずるいですっ、私も撮影……してくださいっ……」

いちごさんの指示に従い、魔法少女服を脱いでいき……
全裸になって理緒さんと女の子同士で絡んで、口付けしあって……
さらに理緒さんの大事なところも広げちゃいます。

そして我慢できなくなったいちごさんに覆いかぶさられて……

「優しくしてくださいね?」


菫宮・理緒
【恋華荘】

これも任務のうち、だもんね。
いちごさんに見て欲しいからじゃないんだからね!(謎ツンデレ)

でもまずは個室でいちごさんにチェックしてもらってから、かな。

え? もっとしないと引っかからないかもしれないの?
し、しかたないなぁ。いちごさんだから、だからね?

と、言われるままに過激なポーズをとっていたら、
アイさんに見つかってしまい……

そのままアイさんに押し倒されるように絡み合い、
2人で百合百合している姿をいちごさんに撮影されてしまいます。

そうしているうちに、いちごさんにも我慢の限界がきて、
撮影どころではなくなってしまい、
いちごさん、アイさんと3人で、
とても表には出られないことをてしまうのでした。


彩波・いちご
【恋華荘】
んー…過激な撮影してれば、スパイも引っかかるのでしょうかね…?

ひとまず個室にて理緒さんのコスプレをチェックしてます
可愛らしいですけど、ただ可愛いだけでスパイ引っかかるかしら…?
そんな話をしながら撮影してたら、なんだか、どんどん過激になって…
気付いたら理緒さんのストリップ撮影をしているような

そこにアイさんが駆け込んできて
「えっと、じゃあ、2人で絡んでみましょうか…?」
そして撮影していくうちに、私もだんだん理性が…
「ええ、もう全部脱いで見せて…」「脚を広げて…」「指で広げて見せて…」と指示も変え気に、余すところなく撮影していき

最後には撮影も放り出して2人と絡み合い、2人を白濁に染めて…




 時間が流れコスプレ撮影会に人が流れていった今となっては調査をするならばそちらに向かわねば。
 買い漁った同人誌を宅配ブースへ箱詰めしてとりあえず送り終わると恋華荘の面々は色々な思惑を持ちながら新たなる会場へと向かっていく。

「んー、過激な撮影をしていれば、向こうから引っ掛かってくれるでしょう、たぶん!」
 何かもういつものノリで変な方向に思い切りがよい彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)はそのためには過激なコスプレが必要であると個室にて着替えに向かったのだがまるで当然と言わんばかりに菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)がついてきた事で今回のトラぶるは始まりをつげた。
 そう……コスプレ用の“更衣室”が“行為室”へと変わってしまうトラぶるの始まりがだ。

「これも任務のうち、だもんね」
「え、えっと理緒……さん?」
 驚くいちごの前で堂々と着替え始めた理緒にいちごは見惚れてゴクリと唾を呑み込んだ。
 柔らかで繊細なその着替えの様子まで余すことなくカメラに収めるとすでに下半身ではテントが出来てしまっていて。
「いちごさんに見て欲しいからじゃないんだからね!」
「は、はいい!」
 謎のツンデレモードになっている理緒だったのだが、それはまだただ可愛いだけの衣装でありスパヰを誘き寄せるには不十分だといちごは思い始めた。
(もっと過激にしないと寄ってこないのでは……?)
 ちょうど部屋の中心に天井から床まで繋がっているポールがあったのでそれを使いポーズを取らせながら撮影は進んでいく。
 もっと過激に過激にと指定するうちにそれはまるでただのポールダンスをしている痴女を撮影している客のような光景に……。

「きゃああああ」
 外で可愛い悲鳴がして変身半ばでほぼ全裸のアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)が更衣室へと飛び込んできた。
 魔法少女の変身バンクを撮影してもらおうと張り切って観客の前でセリフと共に変身したものの……今日は何故かよりによって変身が“コマ送りモードに”になっていたのでさあ大変。
 いつもなら輝きながら全裸になりそこから各パーツを纏っていくのだが今日はそれがコマ送り。
 シャッターを大量に切られおそらく彼らのカメラにはアイの一糸纏わぬ姿が刻まれたことだろう。
 もちろん羞恥に耐えれずいつまでも撮影に出てこない二人のいるここへと逃げ込んだのだがそこで目にしたのはポールダンスをして過激に食い込んだ理緒の下着姿をレンズが当たりそうな近くまで押し付けて撮影しているいちごの姿。
「って、いちごさん!」
「えっ、アイさん……こ、これはその囮をしようとアングルを」
「そ、そう……今二人で練習中で……っ
 あぁ……これは怒る場面かと思いきや。
「ず、ずるいですっ、私も撮影……してくださいっ……!」
 ……アイの一声で本日の方向性が決まってしまった。

「えっと、じゃあ、2人で絡んでみましょうか…?」
 いちごの指示で絡み合いポーズをとる理緒とアイは(無い)胸を押し付け合いそして過激な絡みを次々と魅せつけいちごのシャッター音は止まらない。
 だが大丈夫……いちごさんのカメラのメモリーは万単位で最高画質の写真が撮れる大容量だ。
「もっと……過激にいきましょう!」
 そう言われるうちに理緒は下着を太ももまでずらしアイもそれに倣っていく、という事は今の二人のスカートの中はノーパンというわけで可愛い桃尻が見え隠れし余計に興奮を誘った。
 二人の絡みはさらにエスカレート、いつしか衣装を脱ぎ始め半裸で抱き合いそして可愛い唇同士が押し付け合われ桃色突起同士も転がしあう仲良しぶり。
「ええ、もう全部脱いで見せて…」
 いちごはもうこの二人を止める気などすでに消え失せていた、あらゆる角度で取り続けるうちにいつしか二人の全裸少女を撮る事に夢中になっていて……。
「ほら、広げて見せて……」
「い、いやぁぁ……♥」
「ほぉら、理緒さんのここ……とってもえっちになってますよ」
 開脚させた理緒にアイの指先が伸びて大事な所をいちごに広げて見せた、もはや我慢んど出来ないといちごはカメラを投げ捨ててしまいそして……。

「このブースも回ってみようぜ」
「こっちは更衣室だろ……いいのか?」
 マナー違反の盗撮魔(という名のスパヰ)が扉を開けて入ろうとし慌てて扉の隙間から覗き込むことに切り替えた。
 そこに広がるのはアイと理緒の二人がだらしなくお尻を突き出したまま重なり合いいちごに責め立てられている真っ最中。
 激しいピストンの末に吐き出された白濁に染まっていく光景を扉の隙間からその男はこっそりと盗撮し始める。
(任務続行、帝都の性事情はどうやら過激になってきているようだ)
 たぶん間違った情報が彼の所属する組織に報告されるだろう……この3人を基準にこの国の者達は皆こんな感じに過ごしているという誤情報がだ。

 そんな男の目の前でどうやら第2ラウンドが始まるらしい、アイと理緒がいちごの下半身ににじり寄り無理やり元気にさせているその光景に思わずシャッターを切ってしまったのだった……。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

青葉・まどか
第二部⁈ 本当だ‼カタログにも書いてある
過激な撮影が公然と行われるサクラミラージュ、未来に生きているな
スパヰの連中も逃亡よりイベント優先とか……うん、ヲタクならイベント優先するね

学生服でコスプレ廣場にいたのが運の尽き
「何の作品のコスプレですか?」
「ポーズお願いします!」
気づけばレヰヤアと勘違いした参加者が勝手に撮影をはじめてる

あかん
コレ、断るとトラブルになって、捜査に支障が出るかも?
……しょうがない。捜査のために参加者を満足させないと

参加者のリクエストに応えているうちに、楽しくなってノリノリでポーズやパフォーマンス
「あれ?前にもこんなことがあったような?」

結果、捜査そっちのけで白熱した撮影会に




「へ? ……第二部? 聞いてないよ?」
 同人誌即売會が閉会となり参加者達と共に拍手をしたばかりの青葉・まどか(玄鳥・f06729)は道行く人の話を耳にして両手のカバン一杯に買い込んだ同人誌を思わず落としそうになってしまった。
 慌てて取り出す分厚い凶器……じゃなかったカタログをめくっていけば確かに記載がデカデカと書かれている。
「本当だ! すっ……すごい、過激な撮影が公然と行われるとか……この世界って未来に生きてるな」
 ついついポロリお零れる驚きの評価だが考えてみれば大正をいったい何年続けているのかと考えれば別におかしくはないかもしれない。
(それにスパヰの連中も逃亡よりイベント優先とか……)
 などと思うがまあ考えてみればヲタク道を突き進んでいるのならばこのイベントを逃すはずもないのでまあ妥当?というところか。
 とりあえずこの荷物をどうにかしてから新たなる戦場、コスプレ廣場へと向かおうとまどかは荷造りの準備を始めた。

「おー、これはなかなか派手にやってる……」
 辿り着いた会場内は熱気に塗れあちらこちらで写真撮影が行われていた、それは何とも過激なポーズをとっていたり卑猥な仕草もありありという無法地帯。
 そんな場所にまどかは“制服姿”で紛れ込んでしまったのが運の尽き、気付けば周囲には鼻息の荒い男達が取り囲んでいて……。
「何の作品のコスプレですか?」
「ポーズお願いします!」
「えっ……私はレヰヤアじゃなくて、えっと」
 説明しようとしても聞いてくれないしすでにシャッターが切られて撮影が始まってしまい言い出せないうちに人の輪が大きくなり始めてしまった。
(こ、これ……断るとトラブルになるやつー!)
 下手に騒ぎを起こすのは上策でないと渋々この状況を受け入れる事にしてみた、参加者達があれこれとポーズなどにリクエストを出してくるので出来る限りは聞いてみるかとポーズをとると瞬くフラッシュ。
 今度は伸びをして脇を見えるようにするとさらにシャッターが鳴り響く、これを繰り返しているうちにまどかは何だか楽しくなってきてしまいノリノリでポーズをとるうちに色々とタブーだと思っていた事を易々と越えていってしまう。
 写真に撮られている目の前で下着をずらしてそのまま撮影続行、太ももに巻き付いたままの可愛い下着が見えているだけでえっちさが倍増するというもの。
 興奮した一人が床に寝ころんでローアングルで撮影しようとする真上にわざと跨いで見せて興奮がもはや止まらない。
(あれ?前にもこんなことがあったような?)
 股下から聞こえてくるシャッター音がもはや心地よくまどかを高揚の極地へと導いていく、このまま深夜まで続けてしまえばそこはもう無法地帯……まどかの一糸纏わぬ写真集の撮影会はもうすぐ始まってしまいそうだ。
「これも…任務、任務だしね♥」
 無自覚に瞳がハートマークになりつつ変化していくまどか、イベントはこれからさらに混沌と化していく中どのような結末が待っているのか……それはきっとすぐにわかるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

郁芽・瑞莉
アドリブ歓迎、NGなし

瞳がハートマーク完全発情状態で第二部の会場へ。
超大手サアクル主が瑞莉に似たキャラの過去作で共に作ったコスプレ衣装をいくつも取り出して(実はシリーズもの)。
それらの衣装を生着替えで着替えた後、同人誌の内容を再現するという撮影会に。
キャラそのものと言わんばかりな瑞莉の言動に、
カメラのシャッター音の嵐、動画にして撮る者もいて。
男たちからの欲望を叩き込まれて、白濁液が飛び交う中で
身体はどんどんと磨き込まれて色香を増し、男を蠱惑する声と表情を見せて。
その艶やかさに引き寄せられたバキバキにした巨竿を突っ込むお腹が出た中年オタクスパヰ。
身体と符で拘束しつつ、精根尽きるまで楽しみますよ。




 会場内に拍手の音が響き郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)はやりきったという達成感に包まれそれを聞いていた。
 超大手サアクルの完売の張り紙を胸を張って手で撫でると、ここからが本番とばかりに瑞莉へと手を伸ばし何処かへと移動するという。
(はぁはぁ……もっと見てほしいのに場所移動だなんて)
 エサを前に待てを言われた犬のように呼吸も荒く激しくなっていく、第二部の会場へと到着した時点で瑞莉は昂り自らの肢体を弄り始めていた。
「はぁ……まだ、ですか? 私もう我慢が……っ」
 そう漏らす瑞莉にサアクル主が見せたのは歴代ヒロインのより過激な衣装の数々、それを見て何をすべきかと無言で察した瑞莉はカメラマン達の目の前でするりと上着を脱ぎ捨てた。
 汗がむわっと出てくるような感覚を覚えつつも群衆のただ中で生着替えという行為に一斉に出来上がる撮影の輪。
 前作で堕ちた主人公が多数相手におねだりをするという内容の本をまさにトレースでもしているかのように瑞莉はカメラマン達に近づいていく。
「あは♥ 触りたいんでしょう? 脱がせたいんでしょう? お願いします……私もっともっと気持ちよくなりたいの!」
 甘えた声で言ったのはまさに作中で主人公が語ったセリフ、そしてその内容を把握しているファン達からはまさに原作再現だと歓声が聞こえる。
 次第に狭まる人の輪の中心で原作風に上半身の衣装を剥ぎ取られた様子を再現して見せればもはやカメラマン達も遠慮はせずにグイグイと押し寄せてきてしまう。
「この淫売め!」
「この脱ぎたがりめ!」
 誰かが原作のセリフを言い始めると瑞莉はそれに合わせてさらに主人公そのもののセリフと仕草でおねだりをする。
「きゃ♥」
 もはや我慢できないと1人が瑞莉を押し倒すとさらに別の者も腕を足をそして顔を抑える。
 もはや撮影会とは名ばかりの瑞莉のレヰプシヨーは激しさを増し飛び交う汗と白濁そして瑞莉の甘い嬌声、揺れる膨らみが荒々しく握られ打ち付けられる腰。
(あぁ……この方は目を付けているスパヰじゃないですか♥)
 腹の出た中年男が瑞莉の中を蹂躙し激しいピストンに歓喜の声をあげる、だが残された理性がこう囁くのだこの男こそがスパヰなのだと。
 だがそう気付いた所で身も心も少しばかり手遅れだったようだ、もはや肉欲に溺れ次々と集まる男達に原作同様の仕打ちを受けてしまい瑞莉の心はもはや欲望で満たされている。
 向けられるカメラに視線を送りながら美味しそうに男との接吻を見せつけながら瑞莉は目の前が真っ白に染まっていくのをいつまでも愉しむのだった……。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

彩波・流江
(アドリブ歓迎です!)

どうにか此処まで来れましたが…人の海が…うぅ…(人混みに揉まれてヘロヘロ状態)
ちょっと動けるようになるまで近くの長椅子で休みますね、その間は私の力を等分した分霊達にスパヰの【追跡】をお願いします…

(少し後)

隣に座ったレヰヤアの方と、購入した本の内容で語り合ってました
仕事はしてるんです、この酔った気分を紛らわせるために必要なことなのです…!
などと言い訳しつつ、彼女からさっきまで追いかけていたスパヰの目撃証言を思い掛けず聞けました
早速向かうと…何処から手に入れたのか装いを変えた分霊が複数人から撮影されてました。さりげなくスパヰも混じってますね…
あれ、私より楽しんでませんか…?




 同人誌即売會から退出する人ごみに流されるままに第二部と銘打たれたコスプレ会場へと流されていく彩波・流江(不縛神フルエリュト・f25223)。
 その手にした数々の“戦利品”は神様を題材にした物がそれはそれはもう大量に、ちょっと初参加でハッスルしすぎて買い過ぎたかもしれないがこれもまた青春。
 お祭りはどんな形であれ参加した者に貴重な経験と思い出を与えてくれるものなのだ……それは流江にとって素敵な出会いであることを祈っておこう。
「はぁ……なかなかバテてしまいますね……っ」
 人ごみに酔いぐったりと長椅子に横たわってしまう、慣れぬ事で足も痛むし何と言っても目移りした新たな知識に目を白黒させてしまっているのが大きい。
(か、神様同士の本というのもあるなんて……は、初体験ですね)
 胸のドキドキは未だに収まらない、だがスパヰ捜しはきちんと続けたいものだ。

「我が身の写し身よ、静かに揺蕩いし力の源泉より出立しなさい」
 流江の流暢な祝詞と共に姿を現した複数人の流江の分霊達、その全員が同じ容姿でありそして感覚を共有する一蓮托生の者達なのだ。
 本人が休んでいる間にそれぞれが廣場のあちこちに散らばっていき調査へと向かう、きっとすぐに情報は集まるに違いないと一息ついた所で人影が近づいてきた。
「ここちょっといいですか?」
「あっ、はい……寝そべっていてすみません」
 同じように疲れて休憩したいのか一人の女性が流江の寝そべっていたベンチに座ると大きく息を漏らした。
 きっとお疲れなのだろうとニコリと微笑み合う二人、そして互いの紙袋に入った同人誌を見ていつしか話し込み始め……。

「そうなんです、そのカップリングってありえないよねー」
「はい! やはり神様たる者……こう、もっと見守る側と見守りたい側の情緒をですね……」
 白熱するカップリング議論、流江はこれは仕事であり人ごみに酔った気分を紛らわせるためにと言い張っているがどう見てもちょっとそっちの道に引きづりこまれていってるだけです。
「……ん、あれ?」
「ですからー、そこでですねー見かけたすっごいカメラ持ってる人すごかったんですよ」
 ふと話に出てきたカメラの持ち主にピンとくる、それはもしや追いかけているスパヰではなかろうか。
(分霊達ならばきっとどこかで見かけているかもしれなせん!)
 急ぎ挨拶しその場を後にして廣場へと駆け出し見つけたのは大きな人の輪、そこでちょっとばかり胸を強調するポーズなどをとり複数のシャッターにその姿を収められているのは流江の分霊達。
「あ、あれれ……私より楽しんでませんか????」
 全然っ捜していないではないかとプンプン文句を言ってやろうと人ごみを掻き分け進みばったりと出会ったのは怪しいカメラを持つ男。
 それは確か聞いたばかりのスパヰの容姿ではないか、捕まえてやろうと近づくも人ごみに押され気付けば胸の谷間に男の顔が嵌ってしまってちょっとくすぐったい。
「つ、捕まえましたっ!」
 そのままむぎゅりと抱きしめるように捕まえてみると逃げはしないが傍から見ればこれはちょっと過激なハグにしか見えはしない。
「ええと……破廉恥ですよ私?」
「えっとその……ちょっと真面目にしてもらえます?」
「な、何言ってるんですか……皆も手伝ってください!!」
 赤面し駆け付けた分霊達に言い返すしか出来ない流江、スパヰはきっと天国に昇るような気分でその豊かな谷間に埋もれているのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

妖星・光
【闇街少女】
※アドリブ・他猟兵との絡みOK・NG無し

前章では酷い目に遭っちゃった…
ともかく気を取り直して、コスプレ廣場に向かうよ

前章の‘情報収集’を元に、目星を付けてたスパイ達を響のダンスで暴走させるよ
そして襲おうとしたところを、「踊り子に手を振れるなんて、マナー違反だよ!」という口実の下、[選択UC]達と一緒に取り押さえ、即売会の運営事務所に連行して拘束
この時こっそり、持ってた影朧兵器を‘盗み’、没収しておくよ

その後は…ボクも適当に、‘撮影’でもしながら、会場を見回っておくかな


鳴神・響
【闇街少女】
※アドリブ・絡みOK・前の純潔は守る

わたしも…コスプレ廣場へ…
傾国の踊り子(防具)に着替え…『コスプレダンスショー』と称し…‘ダンス’を披露する…
そして…舞台上から目星を付けてたスパイに向け…[選択UC]を発動…
‘誘惑’し…わたしを襲う様に仕向け…光に捕まえさせる…

……

粗方スパイが捕まった後…着替える為控室行こうとしたら…1人のカメコに個人ブースで撮影させて欲しいと頼まれる…
彼…わたしの新刊を買ってくれてたみたいだから…ちょっとだけ付き合ってあげる

……

ちょっとだけのつもりが…その気になって…衣装を少しずつ脱いでいき…
やがて撮影以上の事を…




「あぁ、酷い目にあっちゃった」
 同人誌即売會の会場が閉会になるということでどうにか男達と別れて出てくることができた妖星・光(前世は男の子?・f23939)は穿いたばかりのズボンの感触にモジモジと周囲を見渡す。
 少しばかりと思って誘惑に乗ってしまったらもう閉会の時間で上着の下も肌には大量に付着した汗やら何やら混じってしまったものでべとべと。
(みんな思い切りヤリすぎだよ……痛たたた腰が)
 心地の良い快楽には代償が必要でそれはこの一枚剥けば下着も吐かずに会場内を移動している光のように歩きながら発情することも含まれているに違いない。
(ひ、響ととにかく合流しなきゃ……)
 光は残された書置きを元にコスプレ廣場へと足を向ける、こここそが第二の現場となるのだから。

「人……いっぱい」
 こちらの廣場に来てから傾国の踊り子衣装に着替えてより一層肌を露出する姿になった鳴神・響(闇街音楽隊・f27168)は昼からずっと彼女を手厚く感じさせてくれた男の手が尻を撫でるのももはや当たり前と身を寄せてキョロキョロとしていた。
 当初は男の子と勘違いされていたというのに今ではこの衣装のおかげで間違えられる事もないそして男の指先が敏感に教育された蕾に触れるだけで甘い吐息を吐き出してしまっていた。
「響……何をすればいいかわかってるね?」
「うん」
 男に命じられたままにコスプレダンスショーを始め激しく腰を怪しく振る響、それは繊細な外見からは想像もできない情熱的な怪しい踊り。
 見る者が引き寄せられるその妖艶さはカメラマン達の視線を独占しているようで次々と集まる人の輪に興奮が高まっていく。
「いい、いいぞ……もっともっとすごい画が撮れそうだ!」
 興奮して最前列で超々望遠レンズで撮影していたその男こそがスパヰで間違いはないと思う、だが今はまだダンスを止めるつもりはない……いや見られるのが嬉しくて止めるなんてとんでもない。
 そんな発情したままの響の懸念はすぐに解決された、スパヰの男を光と闇街少女達が捕まえ連行していくのが見えたからだ。
 ほっとしたら急にテンションが上がり踊りはより過激になりシャッター音が鳴り響いた。

「踊り子に手を振れるなんて、マナー違反だよ?」
「え? 俺はそんな事はまだ……」
 そう答えたスパヰの両手で腕を回し光と闇街少女の一人が下着を着けていない胸を押し付け何処かへと連れていこうとする。
 その生感触に溺れ男はホイホイと別室へと連れていかれてしまった、運営事務所の片隅に連れていけばそこで待機していた残りの闇街少女も一斉に躍りかかり男の着衣も荷物もとりあげていく。
 そこに含まれていた影朧兵器を手に取り満面の笑みを浮かべた光達はそのまま拘束などというつまらない事はせずに自らも服を脱ぎ捨て男に絡み合っていく。
 丸一日発情させられた少女達にとってこれは“確保”という名の楽しみの時間、一人の口が男を迎え入れそして“闇街少女風の尋問”が始まったのだった。

「ふう……もういいよね」
 撮影会から抜け出し更衣室に行こうとする響はそこで1人の男に呼び止められた、聞けば昼間に自分の本を買ってくれたファンの一人で個人的に写真を撮らせてほしいとの頼みについつい心が揺れ動く。
 読者との交流などなかなかに出来ないのだから今日はもう一仕事終えた気分だったので緩んだ心がそうさせてしまったのかもしれない。
 そう思い個人ブースに入ったのはもう数時間前のこと……すでに中からはカメラの撮影音よりも激しく聞えるに水音と肉と叩きつけ合う激しい音。
「やあ♥ すごいわたしの描いた本みたい……っ」
「こ、これは24ページ目から次のページへのっ濃厚な絡みの再現だよっ!」
 壁に手をついた全裸の響に打ち付けられる熱い杭、これはもはや撮影会などではなくただの逢引き状態……だがそれでも響にとってこれはファンとの大事な交流、と自分に言い聞かせながら欲望に堕ちていく自分に響は甘い嬌声をあげたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミラン・アレイ
これからコスプレ本番の時間帯なんだねー!

個人ブースで一人ずつカメラマンをチェックしてスパイを見つけるよ!

午前中は制服だったし、次は普段から着てる神竜の鎧で行ってみようかなー。
露出度高めの女騎士のコスプレとかなんとかいえば通るかも?

過激なポーズや要求も受け入れて、怪しい感じのカメラマンを見つけようとがんばるよ!

「女騎士とはこうあるべき!」みたいな欲にまみれた要求を受け入れる内に、変な気分になっちゃうかも?大事なところかめっちゃ至近距離で撮ってくるし?!
え?「くっころ」って何??なんで縛られたり脱がされたり触られたりしちゃってるのー?!

でもみんな怪しいんだけど……?!?!

絡み、アドリブ大歓迎です!




「こ、ここからがコスプレの本番なんだね~」
 第二部のチラシを持ちながら会場へと辿り着きミラン・アレイ(ドラゴンガール・f29182)は更衣室へと向かっていく。
 そこで持ってきていた普段着である神竜の鎧というビキニアーマーへと着替え本番に臨もうとする。
 制服姿に比べあきらかに肌の露出が高いその鎧姿ならばきっと夜の部であるコスプレ廣場でも後れを取る事はありえないだろうと思う。

「はーいこっち目線くださーい」
「ポーズお願いしまーす」
 自分を取り囲むカメラマンの輪の中心で様々なポーズをとるミラン、どこに目的のスパヰが紛れ込んでいるかもしれず一人一人に視線を送るのだがそれは同時に彼らの欲望まみれの視線が注がれている事を自覚させ胸がバクバクと高鳴ってしまう。
 最初こそミランらしさがある元気で明るい感じのポーズや視線だったというのにいつのまにかその武器を持つ仕草や表情もどことなく陰のある淫靡なものへと変わっていってしまっていた。
 それというのもカメラマン達のもっともっとというお願いを聞いているうちにそうなってしまってきていたりするわけだ。
「女騎士はこうあるべきですよ!」
「あっ、こうかな?」
 言われるようにポーズをとっているとそれらの大半が敗北した女騎士というシチュエーションのようで敵に敗北し捕まりという情景を思い浮かべていると何故だか内側から燃え上がり始めてしまった感覚が全身に広がっていく。
(あれ……だんだか胸がポカポカするし、その下半身も熱く……)
 それもそうだろう、ミランのすぐ近くまで近づき寝ころんで真下からボトムを撮り続けている男の視線は先ほどからミランの大事な部分へと注がれているのだ。

「ミラン殿! まだまだ“くっころ感”が足りてません!」
「“くっころ”って何!?」
  何故か撮影のためと縄で縛られ卑猥なポーズをとらされシャッターが鳴り響く、リアル感を出すためとか言われながら何故か鎧がずらされ最後には全裸にされてしまい撮影はエスカレート。
 何人もの男の手が柔らかで純白のミランの肌を這いまわりその都度シャッター音が響いていた。
 終いには自ら開脚して見せつけるかのようなポーズまで取りそうな自分に自制心と発情がせめぎ合い余計に羞恥心が焼き付いてしまいそうだ。
(みんな、みんな怪しいんだけど……ど、どうしよう)
 不審に思われてはとその状態でも笑顔が漏れ出しそうになりミランは何か新しい性癖に目覚めそうになってしまう。
 このままではいけないと思いつつどうしようかと思っていた矢先、目の前だというのに超々望遠レンズを押し付けて撮影しようとする男と目が合いピンときてしまった。
「あーっ! スパヰくん発見!」
「しまった!? さすがに近づきすぎた!」
 慌てて逃げ出す男とそれを追いかけ鎧を忘れたまま全裸で追いかけていくミラン、スパヰと全裸少女の追跡劇は会場中で目撃され後に色々と騒ぎが巻き起こってしまうがそれはまた後程。



 こうして会場中に散っていたスパヰ達は残らず炙り出され事件はいよいよクライマックスへと突入するのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『スパヰ甲冑』

POW   :    モヲド・零零弐
【マントを翻して高速飛翔形態】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【目からのビーム】を放ち続ける。
SPD   :    影朧機関砲
レベル分の1秒で【両腕に装着された機関砲】を発射できる。
WIZ   :    スパヰ迷彩
自身と自身の装備、【搭乗している】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 同人誌即売會、そしてコスプレ会場で炙り出された数々のスパヰ達。
 猟兵達の見事すぎるというか会場の空気を利用しまくった作戦の前にいよいよ全員が這う這うの体で逃げ出してきた。
 ある者は縛られたまま、ある者は頬にキスマークをつけたまま、そしてある者はよりによって全裸で逃げて来たらしい。
 各々が色々な目にあいつつも集合したのは会場にある池の前、もはや逃げ場はないぞとばかりに集まってくる弩級戦力たる猟兵達。
「どうやらここまでだ……いくぞ皆!」
「「「「「応っ!」」」」」
 スパヰ達が腕を翳しそれして叫ぶ……彼らの活動の最後に大暴れするため作られた兵器の名を。

「スパヰ甲冑っ! シヨウタヰム!」
 腕時計にそう叫ぶと同時に揺れる地面、砕けるコンクリート。
 重厚な音と共に地面の下から生えるように浮き上がってくる真紅の機体、腕組みをしながら威風堂々と現れるそれはなんというか……。

((((( 全然スパヰっぽくない! )))))

 一同の心は一つになりツッコミが入る。
 そんな隙を逃すスパヰ達ではなく次々とその操縦席へと全員が飛び込んでいった、はっきりいって狭いのではなかろうか?
 非常脱出用のこの甲冑ってもしかすると一人乗り用な気がしないでもないが乗り込んだ数はかなりのもの。
 操縦室内を描写すると全裸男とかまで混じっているのでちょっと濃すぎるので省略とさせていただく。
 はっきりいってぎゅうぎゅう詰めでモザイクかかりまくりだとだけ言っておこう。

 こんな人ごみの中で戦っては被害者が!
 そう皆が懸念した瞬間にその悪夢は起こる、甲冑の目が輝き放たれたビームはコスプレ客に命中しそしてそこは大惨事となる。
「きゃあああ、服があああ」
 人は怪我をしないわりに着衣だけは破壊して回る非情のビーム、そして両腕から発射された機関銃の弾丸の雨はカメラなどの装備品だけを次々に破壊し砕いていく。
 これらの非道極まりない攻撃で場内はすでに大騒ぎ、パニックになりつつある群衆の中で戦いを強いられる猟兵達。
 それらの騒ぎのよそに自らはスパヰ迷彩で透明になり逃亡を図るスパヰ甲冑を絶対に逃がすわけにはいかない。

 会場内にまだまだ残っている参加者達の中で繰り広げられる透明化した甲冑と猟兵達の追跡劇が今まさに開幕の時を迎える。

 ……このヰベント、次からちゃんと開催出来るのだろうか?
霧水・砕牙
[アドリブ・連携歓迎]
許さんぞスパヰ共!!歴戦の戦士達の備品を破壊するなんぞ言語道断ッ!!
その手に握られた本、衣装、カメラ、etc……それら全ては、血と汗と涙の結晶!!それらを破壊するとは許せん!!
(俺の本のネタになる)覚悟は出来てんだろうなぁ!!??

ブチギレた俺は【紫電】を抜いて威嚇射撃!出てきたところでUC【グラフィティスプラッシュ】!【EXねこロープ】を使って巧みなロープワークで取り押さえ!
そして最終奥義は【【具現】絵筆】を使ってキサマらスパヰ共のBL本書き散らすぞオラァ!!
ここにいる歴戦の戦士たちが唸るような本を即興で作ってやらァ!!

これに懲りたら二度とこのヰベントに来るんじゃねぇ!!




 いよいよクライマックスとばかりに阿鼻叫喚の会場に現れた甲冑に立ち向かう勇士がここにも一人。
「許さんぞスパヰ共!!歴戦の戦士達の備品を破壊するなんぞ言語道断ッ!!」
 真正面に立ち塞がり指をビシっと突きつけ霧水・砕牙(《黒の風》[プレート・ヴェント]・f28721)はあらん限りの声を振り絞った。
 そして周囲を指差す、参加者達の手にあった本、衣装、カメラなどなど全てのお宝が慈悲なく破壊され人々が悲しみに暮れているというか大パニック発生中。
「許せん……(僕の本のネタになる)覚悟は出来ているんだろうなーっ!!」
 なんかもうこの世の終わりみたいな顔でそう叫ぶのだがきっとその心の内までは誰も見抜けはしない、というかそんな覚悟はしたくないものだ。

「殺すぞオラぁ!」
 愛銃「紫電」を手に取り容赦なく撃ち出された弾丸を甲冑はひらりとジャンプし後ずさる、だがこれはしょせん威嚇射撃であり本命は違う。
 撒き散らされる塗料が足元を塗りつぶしそこへと着地してしまった甲冑はべっとりと塗料塗れになってしまいさらには滑るために踏ん張りがきかない。
「クッ、なんだこれは!」
 驚くその甲冑に巻き付く巨大猫じゃらしがさらに動きを封じたその直後、最悪の悪夢ショーが幕を開ける。
「キサマらスパヰ共のBL本書き散らすぞオラァ!!」
 巨大な絵筆で砕牙が描き出す禁断の青い果実、というか絡み合う男達の肌色×肌色のこれはいわゆるBL(ボーイズラブ)本の内容そのもの。
「いやいやいや、やめろよ!? それはさすがに俺らでもやらんぞ!」
「うるせぇ!」
 オタクの恨みは海溝よりも深くスパヰ達の色々な意味での体面はもはや風前の灯火、というかもはや帝都にいれないレベルじゃないだろうかこれ。
「うおおお、砕牙殿! これは傑作ですぞ!」
「ぷはーっ、凛々しいオジサマのあんな姿やこんな姿が!」
 全裸にされたのに新たな推しの登場に興奮する参加者達、もはや着ていない事を忘れていないだろうか。
 目の前に全裸の異性がいるのにそっちにばかり気がいくのはどうなんだろう?

「これに懲りたら二度とこのヰベントに来るんじゃねぇ!!」
 ノリに乗った砕牙の拳銃から怒りの弾丸がその歓声の中、火花を散らし甲冑の額へと撃ち込まれたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ばれた時点でまだ留まった判断と言い、スパヰとは一体?
まあ、対処しましょうかぁ。

まずは『FBS』を四肢に嵌め飛行、群衆に巻き込まれないよう退避しますねぇ。
そして、相手の『ビーム』が『着衣だけを焼く』なら、最低限『危険な部位』だけ『FSS』でガードした上で[恥ずかしさ耐性]で耐え、残りの『FSS』と『FRS』全てを攻撃に回しましょう。
相手はある程度巨大ですし、『撃ち下ろす』と群衆を巻込み兼ねませんから、可能な限り『水平射撃』で狙いますねぇ。
或る程度『着衣』を剥されたら【刻讐】を使用、受けた『恥辱』を全て『攻撃回数』に加え一気に攻めましょう。

逃がさず確実に落としたいですねぇ。




 コスプレ廣場の大惨事を目にして慌てて腕に巻いた戦輪の力で飛び立つ夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。
 その目の前には群衆の中央で未だに(とてもやっかいな)ビームやら(何故そこまで無駄に精密な)マシンガンの嵐が参加者達を(羞恥心的な意味で)パニックに陥れているスパヰ甲冑(自称)の姿を確認しちょっぴり溜息が出そうになってしまう。
(ばれた時点で留まってさらに暴れるとか……スパヰとは一体?)
 それは言わない約束だよるこるちゃん。
 どちらにしろ群衆の中にいては回避すらも怪しいのでこうやって飛んでいるのが一番安全なのは間違いない。
 それにるこるに先ほどの光景で感じた勝機がある、それはこの厄介なビームなのだが考えが正しければおそらくは……。
 飛び交うビームを躱しつつ上へ下へと急速に移動を続けていく、それでも防ぎきれないものが何発がるこるを掠め着衣がその部分から剥ぎ取られ崩れていった。
(やはり……着衣を焼くだけで身体はノーダメージ、それならばやりようはありますぅ!)
 どちらにしろ戦輪による浮遊では回避にも限界がある、ビームシールドの膜で守られてはいてもそれもいつまで耐えれるかなど測りたくもない。
 腕が足が腰がと連続でビームを浴びてボロボロに崩れていく着衣、もはや残されたのは股間と豊満な胸の先端を隠す襤褸切れのような布地が少しだけ。
 地面から見上げる参加者達にはほぼ全裸の痴女が飛んでいるようにしか見えずカメラが無事ならばシャッターを押しまくっていただろう。
「くっ……これはかなり恥ずかしいですぅ」
 顔を真っ赤にしながら飛びまわり反撃したいのだが角度が問題だ、真上から撃てば参加者達にも当たるかもしれず下手に撃つわけにはいかない、ならば低空まで降下し平行に撃つのが得策というものだろう。
(“今です!”)
 ちょうど射界が取れて外れても誰かに当たる心配のない完璧なタイミング、そして女神の加護が今こそ発動しるこるにとっては千載一遇のチャンスの刻が。
「大いなる豊饒の女神の名に於いて、仇なす者達に報いを!」
 受けた羞恥が高ければ高いほどにその威力も何もかもに女神の加護が及ぶという恐るべき御業。
 “刻讐”
 それがこの力……るこるの全武装が一斉に甲冑へと向けられそして容赦なく撃ち出された。
 それは通常の何倍もの密度で繰り出される恐るべき砲撃の雨、ガードなど間に合わずそれらが直撃し吹き飛ばされていくスパヰ甲冑。
「見ないでくださいぃぃぃぃっ」
 参加者達の視線がさらなる羞恥を呼び、砲撃はさらに激しく激しく豊満な胸を揺らし……るこるは半泣きのままコスプレ会場の注目の的となったのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

青葉・まどか
怪我はしないけど着衣だけは破壊するビーム?
ふざけないで!
レヰヤアにとって衣装は命!
スパヰ共、お前たちにコスプレ撮影をする資格はない!

スパヰ甲冑
隠密用にカスタマイズされた影朧甲冑
一人乗り用とはいえ、それなりの大きさ
スパヰ迷彩で透明になって逃亡するにしても移動ルートは限られているはず

『魔女天翔』発動
上空から会場を見渡して【視力】で【情報収集・第六感】で当たりを付けた場所で【聞き耳】を立てる
「そこだ!」
スパヰ甲冑の駆動音が聞こえた場所に【衝撃波】を放射!
逃げるスパヰ甲冑相手にドッグファイトを開始

なお、先程の撮影の影響で下着が右足首に巻き付いている状態には気づいていない

※アドリブ 歓迎




 コスプレ会場のそこかしこで悲鳴が上がりそして悲しみの涙が地面を濡らす、丸一日頑張って買った同人誌も何日もかけて作ったコスプレ衣装も全てが無に帰ってしまった。
(ついでに言えば恥ずかしい写真を収められたカメラも大量に消失したわけではなるがこれに関する慟哭は世間様にお聞かせできないレベルなので割愛させていただきます)

「怪我はしないけど着衣だけは破壊するビーム? ふざけないで!」
 心の底から巻き起こる怒りに身を任せ青葉・まどか(玄鳥・f06729)は叫ぶ、それがたとえ凶悪なスパヰ甲冑が相手だとしても。
「なんだこいつ?」
「レヰヤアにとって衣装は命! スパヰ共、お前たちにコスプレ撮影をする資格はない!」
 痛い所を突かれて見えない甲冑が動揺するのが手に取るようにわかる、何故なら自分だってもしもそうなったら動揺してしまうだろうから。
(相手は透明になったけれど……逃亡ルートは限られるはずだし、それならば!)
 何かに気付き闇のドレスを纏いまどかは空中へと飛翔した、重力を操るそのドレスさえあればこうやって空中から敵を捜す事ができる。
「うわっ、あれ見ろよ!」
「すごい飛んでるぞ!」
「って……もしかしてあの子!?」
 何だか足元で参加者達が叫んでいるがきっと飛翔するまどかに驚き声をあげているに違いない。
 だがそんな声ではなくまどかが聞きたいのはもっと別の音、それはもちろん姿の見えない甲冑の駆動音そのもの。
 いくら一人用で小型化がされているといっても駆動音そのものは消せはしない、なぜならこの世界の動力源はもれなく蒸気機関なのだから。
(煙に蒸気そして燃焼音……どれでもいい聞こえて!)
 耳を澄まして聞き分ける事に集中してみる、姿は確かに見えない……だがまどかは確信し広場の片隅へと手を翳す。
「そこだっ!」
 半分は勘でしかないない、だがそこにありったけの力をこめて衝撃波を放つと
ボコンという金属音が響き透明だった敵の姿がようやく見えてきた。
「やるなっ……この破廉恥娘め!」
「誰が破廉恥だよっ!」
 いきなり放たれたビームでドレスのスカート部分が分解されてしまったがそれならばまだ生足が見えている程度、問題なく戦えるはずだとまどかはひねりを加えた軌道で甲冑の死角へと回り込みすれ違いさまにナイフで切り裂き嫌な金属音が響き渡った。
「いや……お前気付いていないのか? 足を見ろ、足を……」
「へ? 足がどうした……って、えぇぇぇ!?」
 思わず内股になり手でスカートの残骸で太ももを隠そうとする、だがある意味無駄だ……何故ならそれ以前の問題で太ももまでずり下がったパンツが丸まっているということはだ……。
(もしかして私、これだけの人の目がある中をノーパンで丸見えのまま飛び回ってた!?

 一気に頬が赤く染まりそして回避など出来ないほどにその場に停止、それはつまり絶好の的といえるわけで……。
「あばばばばば!?」
 目からビームを思い切り浴びて今度こそ下着どころかドレスも何もかもが分解されて地上へと降下していくまどか。
 幸い地表にいた男達に受け止められたのだがその身体を包んでいた衣装はもはや何も残っていないうえに再生すら出来そうにない。
「ちょ、ちょっと見、見ないでー!?」
 あろうことか眼鏡までを失ったまどかにはもうどうする事もできない、きっと周囲の者達に何もかもを見られてしまっているはずで羞恥に震え手ブラで身体を隠すのが精一杯。
 わずかの隙がこれだけの大惨事を起こす、唯一の救いは周囲のカメラもほぼ壊れていて拡散される恐れが少ない事ぐらいだろうか……。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

イデアール・モラクス
フン、威勢よく機体に乗ったかと思えば遁走だと?
ツマラン連中だ、ならば終わりにしてやる。

・殲滅
『多重詠唱』を用いてUCを起動しつつ探知魔術を行使して敵の位置を捕捉、ターゲットをロックオンしUC【魔剣帝の至宝】を『全力魔法』によるブーストで召喚される魔剣の威力を増し『属性攻撃』で《雷》を纏わせ、『高速詠唱』を用いて『一斉射撃』と『乱れ撃ち』による二種の『制圧射撃』を敢行、スパイだけを的確に狙った『範囲攻撃』を行い敵を『蹂躙』し尽くしてやる。
「私の剣から逃れられると思うなよ、甲冑を斬り裂き無様な丸裸にしてやる!」

※アドリブ歓迎




「クク、クククク……威勢よく機体に乗ったかと思えば遁走など何をツマラン事ばかりしているんだ?」
 コスプレ廣場に降臨したイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は苦笑しながらも周囲を見渡した。
 右を見ても左を見ても参加者達が全裸で騒いでいるこの状況、はっきり言って集中が乱れてしょうがない。
(いやいやいや、なんだあの発育の良さは! あっちの奴は身体はだらしないが逸物はイイじゃあないか!)
 ナニを見てるんですか魔女さん、敵を真面目に探しましょうねー?
 などという一人ツッコミをする余裕すらあるイデアール、詠唱も複数を一気に片付けるのだからそれはそれは余裕もあるものだろう。
 手を翳し現れる魔剣達、だが目標物がまだ発見できていないうえに下手に撃てば参加者達に無駄な犠牲を出してしまうのでそこは慎重にいかねばならない。
(どこだ……早く気配を見せろよデカブツゥ?)
 獲物を狙う雌豹のように鋭く周囲を見渡すのだがやっぱり目に入るのは参加者達の発育の良さ、これはいけないあまりにも雑念だらけで集中ができていないとはこればかりは計算外。
 だがまあ……後でお持ち帰りしたいターゲットはすでにロックしておいた、後は邪魔な甲冑を一つ潰せば終わりなのだ。
「そこだっ! 魔剣を統べる女帝の力…その一端を見せてやろう!!」
 蒸気機関のわずかな廃熱と駆動音を感知しようとしていたのだがもっと単純な物に気付きそこへと解き放つ魔剣の群れ、次々と雷を纏いながら片隅の茂みへと何本も突き刺さりそして爆発が巻き起こる。
「くそっ、なぜここがわかった!?」
「バカめ! この状況で全裸の参加者にカメラを向けていれば嫌でも解るというものだ!!」
 (私のようにな!)
 余計な一言がついてた気がするがそれは置いておき驚くスパヰ達はもはやタダでは済みそうにない。
 手足に何本も突き刺さる魔剣に装甲もひび割れ大打撃が彼らを襲った。
「私の剣から逃れられると思うなよ、甲冑を斬り裂き無様な丸裸にしてやる!」
 そう言いながら一歩一歩近づいていくイデアール、その姿はまさに獲物を追い詰めそして刈り取る獣のようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月詠・愛珠
アドリブ歓迎NG無し

酷い絵面…じゃなくてあんた達がスパヰだね!?よし特定したし帰ろう…やっぱ対処しないとダメ?この後サアクルの皆との用事が入ってるんだけど

そう思ってるとビームを向けられ
「コスプレ物は衣装代が掛かる、だから脱がす必要があるんですね」って側で解説してた人が脱がされた!
ボク?…さっきの今で服を着る暇も無かったから、脱げるものもあんまり無い

でもこれ放置してたら次のヰベント存続の危機だし…次回以降でも売り子やったり色々手伝うって約束したからね!
真の姿を解放して、たたっ斬ってやる!


…って事があったんだけどね?って打ち上げに参加して話して
その後?全身隈無く取材されて新刊のネタと売り子にね…?




「えーっと、何この酷い絵面……じゃなくて、あなた達がスパヰだね!?」
 あまりにも凄惨(笑)なコスプレ会場の惨状に月詠・愛珠(月に魅入られる翠の狐娘・f06905)は思わずそう叫んでしまったがそれはもう周囲にいる皆すでに思っていた事なので今更感がプンプンする。
 だがしかしあれだ、変な甲冑は着ているしこちらの装備も何もすでに失ったに等しいこの状況で愛珠に出来ることはあるだろうか、いやない。
「よし! 特定したし今日は帰ろう!」
 くるりと回れ右して帰ろうとする愛珠だったがちょっとアレな事に気付く、そう脱がされる以前にすでに衣装は何処かに失われ裸リボン状態になってしまっている。
 ……これでは帰れない!
「うう、やっぱ対処しないとダメかぁ、この後サアクルの皆と打ち上げの予定入ってるんだけど」
 渋々振り返ったその視界は溢れんばかりの閃光に包まれてしまっていた……そうスパヰ甲冑の放つ目からビームの直撃がもうほとんど脱がす必要のないような愛珠を包み込んでいき……。
「あばばばばば!? これ微妙に痛い!? なにこの我慢できるんだけど出来れば味わいたくない微妙な痛さはぁぁぁ!?」
「こ、コスプレ物は衣装代が掛かる、だから脱がす必要があるんですね~~~~きゃああああ」
 横で解説してくれたオタ友のあっちゃんまでビームに巻き込まれ全裸になっていく、あれれ?意外と発育がいいぞ?などと愛珠が考えているうちに新たな全裸少女の出来上がりだ。
 まあ愛珠は繰り返すようだが元から全裸状態だったので黒焦げの煤に包まれ真っ黒け。
(って、これは脱いだというのに全くエロくないギャグキャラ扱いにされてるよボク!)
 それは断じて許せない、今回の参加者中一番のシリアスキャラ(笑)という自負がここで引いてはダメだと訴えかけていた。
「こいつを放置したら次回のヰベントでも売り子とか色々する約束はパーッだもん、こうなったらやってやるー!」
 輝く眼鏡を手にして外すと愛珠は真の姿へと変貌していった……。

「ってことがあったんだけどね?」
 打ち上げ会で皆と乾杯しながら楽しく騒ぐ愛珠、事件は無事に解決しもはや楽しい2次会が待っている。
 次回以降のネタもたんまりとあるというか全身隈なく取材されて新刊のネタと売り子をまたやるしかないなんてとか思いつつも楽しくて仕方がない……。
 (あれ……ところでどうやって勝ったんだっけ?)


「えへへへ……もおう飲めなぁい♥」
 頭にでかいたんこぶを作った愛珠がスパヰ甲冑に持ち上げられポイッと草むらへと捨てられた。
 夢の中で打ち上げを愉しんでいる愛珠だったが、そのなんていうか……戦闘シーンすらカットで敗北だよ。
 こっ……今回はしょうがないね?

苦戦 🔵​🔴​🔴​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♡
go down the rabbit hole♡(妄想をキメてハイになる)

透明でも私の感応能力で“視”えるのよねぇ。結界術でローグライクなエロトラップダンジョン『うさぎの穴』にご案内よ☆(罠使い)
ようこそ、私のめくるめく妄想世界へ♪天国に導いてあげるわ♡
とりま全員化術神罰でロリ化ナーフかけておいたわ♪『うさぎの穴』に放った分霊(式神使い/集団戦術)達に見つかったら搾り取られて最初からよ☆頑張って私のLVと同数の90層を攻略してね♪
ま、各層毎に私との“なかよし”イベントこなさす必要がある仕様だから、攻略前に情熱の炎に炙られて私の眷属になってるかもだけど♡




「go down the rabbit hole♡」
 なんかもう妄想をキメて一人でハイになっているアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)は今日も絶好調だった。
 というかこの娘がピンチになったことってあったろうか、いやない。(即決)

(透明でも私の官能……じゃなかった感応能力で“視”えるのよね♪)
 今さらっと怪しい事を言いかけていたけれど軽く流しておくとしよう、透明化している相手をその周囲ごと結界に取り込みトラップダンジョン『うさぎの穴』へと誘い込んでいく……これは他人には見えない密かな戦い。
 ここに囚われた者達はアリスの妄想で出来た世界を無理やり旅立たされ数々の分霊達を倒し進まねばならないようだ。
「くっ、面妖な手を使うようだが……この程度!」
 閉じ込められた世界でさらに透明化を図り逃げる事に専念する甲冑は90層という途方もない世界を進んでいく。
 襲い来るアリスの分霊、そして捕まればまた1からやり直しというこの凶悪な世界を彼らは幾多の犠牲を出しながら進んでいった。
 各階層でのイベントをもスケープゴートを使ってすり抜けてどうにか脱出した時にはコクピット内はかなりの人数がいなくなっていた。
 そう……今も囚われているであろう者達を置き去りにしどうにかワンダーラビットの罠から飛び出していく甲冑はすでにかなりのガタがきてしまっていた。
「あらぁ……もっと遊んでいってくれたらいいのに?」
 クスクスと笑いながらアリスはその甲冑を先へと進ませる、まあ今はこれでいい……この先にはさらに猟兵達が待ち受けているエリアなのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャムロック・ダンタリオン
(前章に引き続いてのコスプレ姿)
ふん、往生際の悪い連中め。逃走までの【時間稼ぎ】のつもりらしいが、こちらとて容赦はせんぞ。

【選択UC】でバエルと合体し、透明化する前に仕掛けるぞ。
まずは敵の機関砲の弾を【見切り】つつ接近し、攻撃を加えよう(【2回攻撃・鎧砕き】)。
それでも逃げるようなら、バエルの持つ雷の【属性攻撃】を【全力魔法】で食らわせてやろうか。
最期に【恐怖を与え】つつ【傷口をえぐり】ながらとどめを刺そうか。

――ところでスパイそっちのけで痴態を晒してる連中は…フレンドリーファイアを装って殲滅するか(ぉぃ)。

※アドリブ・連携歓迎




「ふん、往生際の悪い連中め。 時間稼ぎのようだがこちらとて容赦はせんぞ?」
 華麗なコスプレ衣装を着たままで颯爽と甲冑の前に舞い降りる黒い影、シャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)は片手で顔を半分隠しながらクククと笑いを漏らした。
 ちょっとコスプレにはまりつつあるのはここだけの秘密にしておいてあげてほしいが、まあ見る者が見ればバレバレなのでそっとしておいてあげることとする。
(何やらそこかしこの婦女子達の視線が刺さるがまあ……まずはこの厄介な甲冑をどうしかするのが先だろう!)
 そう目の前の甲冑には透明化能力がありそんなことをされれば見つけるのが厄介すぎる、だからこそ先手必勝さっさと捕まえるのが一番に違いない。
「我らソロモンの七十二柱の筆頭たる、強大なる邪神バエルよ。我が元に来たれ。我と魂と一にせよ!」
 前へと駆け出しながら詠唱する、ダンタリオンの書が高速でページをめくられていき開かれたそこには悪魔の印が垣間見える。
 邪神バエルが憑依した身体は羽根のように軽くそしてその脚力は獣のそれを越える俊敏さ、甲冑のマシンガンの弾幕をジグザグに躱し懐へと飛び込んでいく。
 魔導剣と銃を手に錐揉み状に飛び込みすれ違いさまにありったけの弾丸をぶち込みさらに刃でその足を切り裂いていく。
「バルバトス……やれっ!」
 弾切れになるまでトリガーを引き続け同じ個所を徹底的に苛め抜いていき追い打ちとばかりにサブナックの刃が叩きつけられると装甲板にヒビが入り甲冑はその場に膝をついた。
「くっ……この化物め!」
 甲冑が腕のマシンガンをさらに放つがそれをまともに食らう趣味もない、バエルの持つの力の一つである雷撃が目の前の空間を焼き尽くした。
「ふっ……どうやら手品も品切れのようだな?」
 殺気と殺気がぶつかりあい緊迫した空気が流れていく。

「やぁん、服がぁ」
「ああああああ、拙者の!拙者の戦利品が塵にぃぃ!?」
 静かに睨み合っていると周囲の雑踏というか嘆きがより一層耳に入ってくる、この真面目な戦いの空気の前にそれかよと文句を言いたくもなるがなんというか場所が場所だけに……ご愁傷様。
(スパイそっちのけで痴態を晒してる連中は…フレンドリーファイアを装って殲滅するか)
 ヒクヒクと額が動き静かなる怒りがシャムロックを包み込んでいく、自制の心がさすがにそれはダメだと訴えかけるがどれほどもつかはわからない。
「バエル……もっとだもっとよこせ! 一気にキメるぞ!」
 凶悪な顔はまさに恐怖の象徴であり一歩退いた甲冑はそれだけで気後れしているのは間違いない。
 シャムロックはこの異常な空気を少しでも早く終わらせるべく、遠い間合いを一気に駆け刃を大きく振りかぶった。

成功 🔵​🔵​🔴​

篁・綾
アドリブ、連携等等歓迎で
服装はこすぷれ衣装のまま

…中が一体どうなっているのか気になるけれど、見たいような見たくないような。

挑発するように敵の周囲を飛び【誘惑】、外へ【おびき寄せ】ましょう。
外に出たら【鎧無視攻撃、2回攻撃、衝撃波】を駆使して撃ち合いを。

…情事の後だったり情事中だったりした者が多々居るからか、物凄くこちらの衣装を撃ってくるのだけれど…!
隙を突かれ、敵の大きな手に捕まり腹いせにその場で辱められてしまうわ。


…実際は【残像】で攻撃をかわしながら指定UCを撃ち込んで、【精神攻撃】中なのだけれど。
…その、操縦席の中は何か見たくない事になってそうね。

…まぁ、いい夢が見れたんじゃないかしら?




「あらあら、外は何かと大惨事? ……のようね」
 コスプレ個人ブースから出てきて表の惨状を見ながらも大して驚かず篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)はしゃなりと雅なポーズをとったまま考え込んだ。
 花魁姿にもすでに慣れ複数の男達をその虜にしてきた心の余裕と問答無用で脱がされなかったという安心感がこのような行動を許すのだ。
 それにしてもスパヰ達と来たら何をしているのか? 狭い甲冑の中に何人も詰め込んで……きっとおしくら饅頭もかくやの惨状に違いない。
(…中が一体どうなっているのか気になるけれど、見たいような見たくないような)
 半裸の男達が狭い密室に閉じ込められている姿を妄想し少し頬を染める。
……が、それを振り切りどうにかスタートラインにつくことが無事に出来て安心だ。
「ほらこっちこっちデカブツはこちら!」
 花魁姿で軽く跳躍し目の前を横切られてはどんどん人の波は綾の罠へと導かれていくと入ろうとしていた場内から外へと無事に誘導できたらしい。
「このっ、ちょこまかと……うるさい!」
 マシンガンの弾幕が綾を捕らえ悔しそうにその場へと崩れ倒れこむのを確認した後、甲冑は倒れた綾を巨大な手に持ち上げそして至近距離から目から放つビームを振り注がれていく。
 もちろんせっかくの花魁衣装も何もかもが崩れ散り普段そんなに露出する機会のない綾の全裸が白日のものにされ悔し涙が浮かんできた。
「はっ、放しなさい!」
「いやだね」
 残った切れ端も指でひっかけビリリと破り捨てもはや身を隠す物は何もなく余計にこの甲冑は綾を興味深く見つめそしてあろうことかそのコクピットへと運ばれていく。
 そこは大人数の男達が閉じ込められた歪なコクピット、中から溢れ出す汗の臭いにピクリと反応してしまう身体。
 綾はこれから後戻りのできない淫欲地獄へと堕とされていくのだ……。


「謳え、謳え 己が刻みしモノを 過日の欲に惑い迷いて 現世すらも見失え」
 “花魁姿”の綾が動かない甲冑のすぐ脇で苦笑しつつ桜吹雪を舞わせている、これこそが幻魔朧桜という綾の見せた幻。
 きっと今も幻覚の中の綾を彼らは思う存分に侵し尽くし愉悦に浸っている頃だろう。
(とてもではないけれど、操縦席の中は見たくない……かな)
 綾相手と思い込み吐き出された欲望できっと今頃は大惨事でもおかしくはないのだ。
「……まあ、いい夢が見れたでしょうし、いいんじゃないかしら?」
 そう自分を納得させると綾はここからどうしたものかとちょっぴり悩むのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミラン・アレイ
鎧着なおしてから戦闘!

迷彩で透明になってもビームとか撃ってれば位置バレバレ!

竜翼で【空中浮遊】して【空中戦】!
スパイ甲冑の周囲を飛び回りながら、攪乱!
パイロットが多い分混乱させやすいかも!
間隙を縫って雷撃の【ブレス攻撃】で攻撃!

攻撃は【オーラ防御】で防ぐけど、突き抜けたビームで鎧が破壊たり。

すっぽんぽんで顔真っ赤にしながら飛び回るけど、きっとパニックで誰もみてないよね?って、この中でもめっちゃガン見してくる人たちがいるー?!それより逃げてー?!

とどめは空中で足を開いて構えてからのUC【轟雷竜哮】で極大の雷竜の息吹を解き放つね!下から色々丸見えだけどもう好きにして!

絡み、アドリブ大歓迎だよ!




「色々と見られまくったんだよ!」
 ちょっぴり物陰で鎧を着直して身なりを整えたミラン・アレイ(ドラゴンガール・f29182)。
 初めての撮影会に臨みこれまで気付かなかったがけっこうノせられやすいんだなとちょっと後悔も襲ってくるけれど、今は追いかけていたスパヰをとっちめてやらねばと奮起して頑張るのだ。
 全裸で追いかけ続けるわけにもいかないし見失ったのは正直痛かったのだけれどもどうやら甲冑で暴れているということで廣場へと飛び出して見て目にしたのはまさに生産というか何というか衣装も本も戦利品も全てを失った来場者たちが騒めき混乱に陥っていた。
「むむむ! まだ悪い事してるならわたしがお仕置きしちゃうんだぞー!」
 竜翼をはためかせ一気に空中へと飛び立ち雷霆剣を構える、だというのに目の前にいたはずの甲冑の姿が影も形も消え去ってしまい思わず探してしまう。
(姿を消してる? だけど……それじゃだめなんだよ)
 ミランは騒ぎが続く廣場の一角へと急降下して何もない空間を旋回して飛びまわる、そこに何か大きな物があるのではという距離感はどうやら相手の苛立ちを誘ったらしい。
 何もない空間から撃ち出されるビーム、それを予測していたとばかりにバレルロールで回避し高度を高く取り直した。
「透明になってるのにビームで攻撃したら位置バレバレだよね???」
 ぷぷっとわざと怒らせるかのように笑いあっかんべーと挑発を繰り返せばビームはますます激しくなっていきさすがに逃げ場が無くなっていく。
「がおー!」
 可愛い叫びと共に吐き出されるサンダーブレス(雷の吐息)が装甲板を焼き甲冑は目の前の少女がただただ可愛いだけではないとさすがに悟る。
「そこだっ」
「きゃっ!?」
 飛行ルートを読まれ放たれたビームがミランを直撃する、寸前でオーラ全開で弾こうとしたのだがダメージそのものは確かに相殺できた……だが肝心の部分が抜け落ちている。
 ビームが収まった後に残されたのは竜翼で羽ばたく全裸の少女、足元から歓声やら何やらが沸き起こり大騒ぎが巻き起こる。
「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと見ないで!」
 顔を真っ赤にしながら飛ぶもののパニックにもならないでガン見してくる視線がいくつもミランに突き刺さる。
 泣きたい帰りたい……というか今回ちょっと脱げちゃいすき、こんな時は恥ずかしいのを我慢して一気にキメるに限ると誰かが言っていた気がする。
「はぁ……すぅぅ……」
 空中で停止し両手足を広げて大気の魔力を腹の内へと吸い込んでいく、ちょっと地上からは完全に隠すことなく全てが見られてしまっているけれど長引く方がきっと悲惨なのだと自分に言い聞かせその時はきた。
「下から色々丸見えだけどもう……好きにしてぇぇぇぇっ!」
 腹の底から叫びをあげそして吐き出される特大級の轟雷竜哮が容赦なく地表に降り注いだ。
 溜まりに溜まったフラストレーションをここで後腐れなく吐き出した事で威力はさらに上昇、防御しようとした甲冑の様々な回路が火を噴いて迷彩を行るべき装置までもが焼け焦げていく。

「はぁはぁ……はぁっ」
 咆哮を終えて息を整えようとしているがちょっと疲れたので竜翼の力もちょっと下がり気味、次第に落ちる高度と下に大量にいるミランをガン見する人々。
(え? このまま降りたらまずいんじゃ???)
 だがスタミナ切れで竜翼は言う事を聞いてくれず待ち受けるのはちょっとしたピンチ。
「あっ、あっち見ててこっち見ないで~!!」
 悲壮な叫びが会場に虚しく響き数分後……竜翼少女好きのマニア達に囲まれてピンチがなお続くミラン。
 はたして無事に家に帰れるのだろうか? 帰るまでがヰベントですよ!

苦戦 🔵​🔴​🔴​

郁芽・瑞莉
アドリブ歓迎

第一部、第二部と様々なコスプレで様々な竿を愉しんで。
最後にと超大手サアクル主が瑞莉に似たキャラが堕ちる前に着ていた、
色々とカットが大胆な怪盗服姿になった所でスパヰの攻撃に遭遇。

「皆さんに被害は出させませんよ!」
機関砲は符を誘導弾の如く操ってオーラ防御で守って。
ビームは身を挺し防ぎつつ、破れる服に頬を染めて隠しつつも。
透明化に関しては音や温度の変化から苦無で牽制。
動きが止まった所で一気に今までの浴びて溜めた精を力に変えて解放。
相手に叩き込みます!

しかし倒したところで意識を失って。
次に意識を取り戻した時はお腹に巨大な肉杭が撃ち込まれていて。
次回作に向けての活動に参加させられていますよ。




 コスプレ廣場の大惨事は会場の奥でこっそりと愉しんでいた郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)にとってはまさに驚きの連続だ。
 売り子そしてレヰヤアとして久しぶりに不特定多数の竿を味わい、肌の血色も良くなり充実した一日を味わった最後にこの騒ぎ。
 これを倒せば本格的に2次会にでも参加してサアクルの皆さんともっと濃い交流がしたい!
 そんな強い決意が瑞莉を奮い立たせ立ち上がるのだが今はあいにくのすっぽんぽん、このままではちょっとアレかなと思いきやサアクル主がとっておきのコスチュームを用意してくれてさっそくそれを身に纏ってみた。
 それは瑞莉に似たキャラが堕ちる前に着ていた怪盗服、カットが大胆でもはや食い込みがえぐいレベルの代物。
 表を歩くだけで即アウトのそれもこの会場の中ではまだましなレベルだという説明に素直に感謝し戦場へと旅立つ。

「皆さんに被害は出させませんよ!」
 手にした符が生き物のように舞い瑞莉の意思のままに前方へと展開する、甲冑の腕から放たれた機関銃の嵐を真っ向から受け止めて突撃する姿はままさに幾多の戦場を駆けたベテランの風格。
 防ぎきれないビームを浴びて溶けていく衣装、次第に肌が露わになりいつしか全裸そのもので射程まで飛び込み放つ苦無。
 足場を中心に狙ったそれはたんなる牽制であり本命は実は別にある。
「森羅万象に宿りし神の力、数多のひとしずくを私という器に集めて……くらえっ!」
 今日一日集めた多大な精気をエネルギーに変えて瑞莉はとっておきの一撃を解き放つ、動きが反応が全てが6倍に高められその動きは音速を越えた!

「う、うううん……っ」
 意識を取り戻した瑞莉は自分が地面に寝そべっている事を知る、そして未だに甲冑を倒すには至っていなかった事と気絶し無抵抗な間に蜜壺を男達に蹂躙されてしまっているという悲しい現実をだ。
 だがそれは敵ではなく瑞莉を送り出したサアクルの仲間達、彼らの熱く逞しいモノで感応を引き出されるうちに頭の中から戦いの覚悟が溶けだしていった。
 それはあまりにも悲しく肉欲に支配され堕ちていく同人誌次回作の設定の礎になること間違いない。
「あぁ♥ 来年もサアクル参加させてくだしゃいましぇぇぇぇ♥」
 弾けた思考が周囲の人目も気にせずに絶頂したことを告げている、きっと色々な人に見られていてネタにされることも間違いはなく。
(サアクル参加して本当に良かったぁぁ♥♥♥)
 ダブルピースのままにへらと笑い瑞莉はさらなる場所まで堕ちていってしまった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

妖星・光
【闇街少女】
※アドリブ・他猟兵との絡みOK・NG無し

[選択UC]を召還し、ボクの軽機関銃と、[選択UC]の巨大化した軽機関銃を【一斉発射】
これ以上会場を破壊されない様【乱れ撃ち】して弾幕を張り、【拠点防御】
なんとか会場から離れさせるよ

……

敵が退いた頃には、ビームでボクの服も破壊されほぼ全裸
そこに紳士的なカメコ達が、ボクと響に身体を隠す為のタオルを持ってきてくれるよ
他意はなく、純粋に善意の行動みたいだけど、ちゃんとお礼はしなくちゃね

……

空いてる部屋で、響と一緒に秘密の撮影会
撮影の後は、それ以上の事してお礼するよ


鳴神・響
【闇街少女】
※アドリブ・絡みOK・前の純潔は守る

次の即売会にも…参加するつもりだから…会場を破壊させるわけにはいかない…

光と一緒に…デスペラケース(武器)の機関銃を【乱れ撃ち】し…榴弾で【爆撃】したあげく…火炎放射で【焼却】…
そして…「貴方達…次の即売会で…出禁になってもいいの?」と質問しながら…[選択UC]発動…
答えがどうであれ…【精神攻撃】にはなるはず…

……

敵が退いた頃には…ビームで服が破壊され…ほぼ全裸
そこにカメコ達が…わたしと光に…タオルを持ってきてくれる…
光と話して…お礼をすることに…

……

空いてる部屋で…光と一緒に秘密の撮影会…
撮影の後は…それ以上の事をしてお礼する…




 コスプレ廣場で未だ動き続けるスパヰ甲冑は壮絶な銃撃戦に巻き込まれもはやその場から下手に動くこともできずに襲い来る弾幕を叩き落とし続けていた。
 だが妖星・光(前世は男の子?・f23939)の盾になりつつも機関銃を連射するアースジャイアントからの猛攻とプレッシャーはこれ以上の前進を許しそうになかった。
「これ以上行かせないっ!」
「こっちも行く気はないっ!」
 ……双方の考えの違いが大きな誤解を生んでいるが逃げたがっているスパヰ甲冑を完璧に足止めしているのは幸いだ。
「……会場は、走ら、ない……」
 鳴神・響(闇街音楽隊・f27168)がデスペラケースを肩に担いで片足だけを伸ばしたまましゃがみケースから機関銃を横から撃ち込んできた。
 さすがに不意を突かれどちらの防御も追い付かない甲冑にさらなる追い打ち、響がケースを裏返すと今度は榴弾が勢いよく火を噴き飛んできた。
「ちょ、お前周りにはまだ参加者が!?」
 ドォンと大きな爆発と共に破片が飛び散り甲冑が片膝をついた。
「よーっし響、タイミングを合わせるよ!」
「次の即売会……あなた達は出禁、だから」
 光の乱れ撃ちと響の火炎放射……二つが襲い掛かりもはや限界とスパヰ甲冑は大きくジャンプし建物の向こう側まで消えていく。
 どうにか廣場からは追い出すことができた、これでようやく一息つけるというものだ。

「はぁはぁ」
「追い払えた、ね」
 息を荒げる二人、だが二人共さきほどの乱戦でビームを喰らい着衣はほぼ溶けてなくなってしまっている。
 普通ならそこでカメラ小僧たちが激しく写真を撮りに集まってきたりとちょっとムッとする事が多いのだが今日はなんと彼らがタオルを持ってきて身体を包み込んでくれたのだ。
 なんだろう……同じ趣味を持つ者同士の熱い想いが伝わり合った気がした。
「ねえ光、ちょっといい?」
「ん? 何々響?」
 二人はヒソヒソと話し合いそしてすぐにコクリと頷くと集まってくれたカメラ小僧たちにペコリとお礼。
 わあっと拍手がおきちょっとほのぼのな空気が辺りを包み込む、こんな人たちに手ブラで帰らせるのはちょっと恩を返せていないと二人は話し合った行動をとる事にした。
 そう……ちょっとしたご褒美は誰にでも与えるべきなのだと。

「はーい、目線くださーい」
「こっちもこっちも!」
 空いていた部屋で光と響の二人による秘密の撮影会が今熱く燃え上がっている。
 それは昼間失ってしまった写真を取り戻すべく男達の熱い情熱の籠ったシャッター音が止まる事無く続き二人は一枚一枚脱ぎながら撮影を続けていた。
 最後にはもはやコスプレ撮影とはいえないその光景はまさに性欲の坩堝、我慢できそうにない状態で我慢している男達限界を迎える前に二人はそっと手を差し伸べておいでおいでと皆を誘う。
 タガが外れてしまえばそこはもう二人に群がる男達の発散の場、夜の饗宴は翌日朝まで続くことになるだろう……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

彩波・いちご
【恋華荘】
敵はロボ…なら、アイさんが頼りですかね?
そこに理緒さんの細工もあって、3人乗りのロボで対抗することに

というわけで私も操縦席の中に…って、なんですかこれはー!?
裸の2人が操縦装置に融合して…え、待って、私が2人を弄って操縦するの!?

うぅ、やらないと戦えませんし…仕方ない…ごめんなさい

目の前でM字開脚状態の理緒さんの両脚を動かし操縦…モロ見えるのは気にしないように…って、膣内に指突っ込んで動かす必要もあるんですか!?
傍らにはコンソールのアイさん…胸を弄って照準調整、膣内に指を突っ込んで威力調整、乳首を推して武器発射…

落ち着きませんっ!?

※なお戦闘自体は傍から見ると真っ当に行われている模様


アイ・リスパー
【恋華荘】
「なんだか変なロボが暴れているようですね!」(仕事忘れてる

とりあえず服を着て……

「いちごさん、理緒さん、敵がロボットならアレをやりましょう!」

私の【強化外装】と理緒さんの【虚実置換】を組み合わせて周囲の同人誌を素材に3人乗りの大型ロボを構築!
3人でロボに組み込まれていきます。

「って、なんですか、これーっ!?」

【強化外装】と【虚実置換】が変な干渉をしたせいで、私と理緒さんも全裸になってロボの部品として組み込まれてしまい……
理緒さんの身体が操縦桿、私の身体が火器管制装置に!?

「ミサイル発射って……ひゃああんっ!」

いちごさんに胸のスイッチ(意味深)を押されミサイルが発射されるのでした。


菫宮・理緒
【恋華荘】

おっけー、アイさん。相手もロボならこちらもロボだね!

アイさんと連携して、2人のユベコを同時発動。
わたしは【虚実置換】でロボ操縦機構とか、内部を担当するよ!

って、あれ? なにかがどこかでミステイク?

わたしはM字開脚状態で操縦桿っぽく組み込まれてしまい、
いちごさんに操縦されてしまいます。

か、回避? そんなこと言われても!?

あ、そ、そんな、舌、とか、胸の先とか……。
や、そ、そこはダメっ、指、挿入れちゃ……!

はぅんんっっっ!

か、かわせた、の……?
解ったよぅ、いちごさん、早く倒しちゃって……我慢できなくなる前に、ね?

おわったら、わたしたちのことも、
ちゃんと倒してくれないとダメなんだからね?




「なんだか変なロボが暴れているようですね!」
「そ、そうだね」
 絶対に仕事のことを忘れてたに違いないアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)に菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)も相槌で返すけれど二人共依頼内容を覚えていたかどうかは絶対に怪しい。
 でも後で問い詰めても絶対に口を割らないであろうことは容易に想像ができる。
「いちごさん、理緒さん、敵がロボットならアレをやりましょう!」
「おっけーアイさん! 相手もロボならこっちもロボだね!」
 二人の強化外装と虚実空間が混ざり合い普通ならばありえなその輝きが周囲を包み込んだ。
「あ、あれ? ここはコクピット……」
 二人が意気投合してロボを呼び出した瞬間に彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)はコクピット内部へと呼びこまれていたらしいとぼんやりする頭で考えた。
(お二人の姿が見えませんが、まずは目の前の敵を倒さないと)
 いちごはそう考え操縦レバーへと手を伸ばすふにゃんという柔らかな感触と温かさ……温かさ?
「え? ちょっ理緒さん????」
「はふっ……ロボと融合しちゃった……」
 そう……全裸の理緒が開脚したコンソールパネルそのものになってしまっていた、しかも操縦桿と思っていたのは理緒の足であり目の前には大事な部分が丸見えでいちごの視界に嫌でも飛び込んでくる。
 ……いや、嫌ではないのだがこれではどうにも操縦と言われてもどうしたものか。
 「こ、こうなったら操縦しないでいいように武器だけ発射すればいいんですよねたぶん」
 いちごは打開策として火器管制システムに手を伸ばしてみたのだが……ふにゃあんという感触が伝わり慌ててそちらへも視線を移す。
「いちごさぁん……こ、これなんなんですかぁ」
 アイもまた全裸でコクピットに取り込まれ薄い胸が操作スイッチになっているらしくふるふると揺れていた。

「なんだこいつ動かないぞ。やっちまえ!」
 スパヰ甲冑は急に現れたロボが全く動かないので出方を見ていたのだがいい加減痺れを切らしてしまったらしい。
 凶悪な機関銃が3人の乗るロボへと向けられ殺意が明確に伝わってきた。
「くっ……先に回避です!」
「ちょっ、いちごさんそこはそんな乱暴に!?」
 イグニッションをかけねば起動しないと理緒のヒクヒクと起動キーの差し込みを待っていたパーツへと指を突っ込み思い切り捻る。
「あひぃぃっ♥」
 甘い絶叫と共にロボの目が輝き立ち上がった、さらには開脚させたレバー代わりの足を激しく動かしていく。
「や、そ、そこはダメっ、指、挿入れちゃ……!」
 あくまで起動キーである指を鍵穴に差し込んでいるだけである、そういうことにしておこう。
「は、反撃はこうですかっ! ミサイル発射!」
「ひいっいちごさん! それは発射ボタンではなく~~~っ」
 桃色突起の同時押しからさらに抓って誘導まですると外ではどうやら盛大にミサイルの雨が敵へと降り注いでいるらしく轟音が響いてくる。
 (な、なんだか落ち着きませんよ……このコクピット)
 それもそうだろう、こんな変なコクピットは知る限り数件しか思い当たらない。
(思い当たる方もどうかと思いますよ!)
(はぁん、いちごさんの指ぃ)
(起動キーが熱くなってきちゃったよう)

 そんなカオスな操縦(?)をしているとは夢にも思わずスパヰ甲冑はその華麗な回避と攻撃に一人シリアスに構え直す。
 まさかコクピット内で甘い嬌声ばかりが聞こえてるなど本当信じるわけがない、だがここでやらねばもう後がない……全ての武装がそろそろ限界を迎えようとしているのだ。
((あぁぁぁぁ……っ♥♥♥))
 アイと理緒の甘い思考がシンクロしいちごの操縦がダイレクトに機体へと伝わった、加速して急旋回しながらミサイルを連続して解き放つ3人の華麗な動きに回避すら出来ずに甲冑は半壊しながら後ろへと跳躍し最後の抵抗とばかり逃走をはかる。
 命の危険を感じたが追撃はないどうやら相手もまた限界だったようだ。
(助かった)
 それがスパヰの本音だったがまさかコクピット内で3人がドロドロになり意識を失っていることを。
 目が覚めれば3人はおそらく追撃せずにきっと違う行為へと誘われてしまうだろう、高まった性感はこんな事で収まりがつくわけがないのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

彩波・流江
(アドリブ歓迎です!)

…貴方達は超えてはならない線を超えてしまいました(さっき語り合ったレヰヤアさんに自分の上着を掛けながら)

敵の目から放たれる光線の軌道を【見切り】、【破魔】の力を付与した神霊刀で打ち払いつつ逆算して位置を特定
UCで獣砲さんを覚醒させ、飛び回っていた甲冑を【追跡】後、喰らいついて動きを止めてもらいます

彼等の身勝手さに涙する事になった、作家さんを始めとする参加者の皆さん、そして私も含めた全員が受けた心の痛みを思い知りなさい!

喰い込ませた牙から甲冑に神気を流し込み、破壊します




「る、ルエちゃん……ありがとう!」
「いいえ、あなたはここでじっとしていてくださいね」
 裸に剥かれたレヰヤアの少女に自分の上着を書けながら彩波・流江(不縛神フルエリュト・f25223)は静かな怒りにその身を滾らせ立ち上がった。
 彼女とはこのヰベントで出会っただけの間柄でしかない、だがその短い時間の間にも同じ趣味に目覚めつつあった流江にとっては楽しい時間の一時とそして彼女達が苦心して作った衣装があっけなく散らされた事への怒りは尋常なものではない。
 神としての権能が身を通じて溢れ出しそして優しき女神は悪を断罪する荒神へと覚醒の時を迎えていた。
「はぁっ!」
 スパヰ甲冑の視線を見ていればどのような射角でビームが放たれるのかは見切るのはある意味容易かった。
 右に左にステップを踏みつつ神霊刀を煌かせ狙うは一つこの許せない怨敵ただ一人。
「クソッ……ちょこまかと」
 あまりに上手く避けられスパヰにも焦りが見え始めた、ほぼ大半の武装が壊れ透明化も出来ずそして残された蒸気パワーもわずかなもの。
 逃げ出すための力ももう残ってはいないために逃げたいのならば流江を倒すしか道はないというわけだ。
「このっ、同じ手はそうそう喰らいません!」
 ビームを刃で弾き弾道をずらしながら突き進む、直撃は避けれてはいるものの細かいビームはその着衣へと徐々に浸透していっている事までは知る寄りがなかった。

「祝福の獣よ、今こそ嘆きの波濤を超え、魔を討つ光を轟かせなさい!」
 刃で受け流した力を逆流させ福音の獣砲のセーフティは解除された、獰猛な狼の頭部が唸り声を放ち流江の腕に装着され恐ろしいまでの殺気を放ち続けた。
「珍妙な武器を使いやがってぇぇ」
「珍妙などと言ったら獣砲さん、怒りますよ?」
 伸ばした狼の頭部が甲冑の利き腕へと噛みつきその装甲を難なく食い破り逃がさない、こうなれば動き回ることも出来ずに双方が必殺の一撃を交わし合うしかもはや道は残されていない。
「涙する事になった、作家さんを始めとする参加者の皆さん、そして私も含めた全員が受けた心の痛みを思い知りなさい!」
「クソッ、まだだ……まだチャンスはっ!」
 空いた手で大きく振りかぶり流江は神霊刀を袈裟斬りに叩きつける、一方の甲冑も目の前で固定された者同士なのだから回避は出来まいと目からビームを照射する。
 互いの上半身に神気とビームがぶつかり合いそして弾けた、流江の衣服が分解され豊満な膨らみが外気に晒され飛び出すと同時に甲冑の隙間という隙間から爆発の炎が噴き出し弾け飛ぶ。

 ……同人誌即賣會を騒がせたスパヰは見事に退治され力なくその場に膝をついた後ゆっくりと倒れ動かなくなった。
「はぁっはぁっ……見てくれましたか皆さん、仇はちゃんと打ちました、よ?」
 勝利の余韻に浸ろうとした流江は何故か男子のカメラ小僧がこちらを向いて壊れていないカメラで何枚も写真を撮り始めた事に違和感を感じる。
(どうしたのでしょう?)
 訳がわからないままに視線を下ろせば白い肌と桃色突起がぷるんと揺れているしか見えず問題はない……問題はない?
「きゃああああああ!?」
 悲鳴をあげながら手で胸を隠し座り込む流江、無事に事件を解決したもので集まってくる参加者達。
 このままでは上半身裸のまま群衆に飲まれるしかなく……か細い悲鳴が会場に響き渡ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年09月26日


挿絵イラスト