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閃きの代償

#UDCアース

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#UDCアース


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 まるで心が無い瞳であった。
 光を通さず、右目は右側をみて、左目は左側をみて、口からだらしなく唾液を垂らしながら身体は左右に揺れている。そんな『子供』が夜中にどこかへ歩みを進めていた。
 真っ暗で、街灯さえ眠ったこの街の道を、一人、二人、三人――と子供は増えていく。
 まるで狐の嫁入りか、又は、葬列のように、静寂の落ちた奇妙な列はやがて。
 ――バサバサバサ。
 と羽音を鳴らして飛び込んできた翼怪の餌食となっていった……。

 子供たちはどこかを目指していたわけでは無い。
 ただ、子供たちは羽音の怪の餌食になるために夜中を彷徨っているのだろう。
 それを電柱の上から見下ろしている存在の口が三日月のように歪む。
「ハハハ、笑っちゃうよね」
 少年の身体を持った者がそう言った。
「今回の実験も失敗かな……いや、成功しない術を知ったまでか。
 ま、運よくゴミ捨てもできるし、いいか」
 どうやらその少年のようなものは、何かの研究を行っているようだ。その単なる『余波』が子供たちを蝕み、結果として翼怪の餌として処分しているようだ。

「という事件が起きるから止めて欲しい」
 集まった猟兵たちに早乙女・輝夜は切羽詰まった表情で言った。
「狂った科学者が子供たちの意識を奪い、それを操っては居合わせた翼怪に子供たちを食べさせようとしているんだ」
 つまり現場には子供という救出対象がいて、敵がいる。
 時刻は夜であり、街灯が乏しい空き家の多い錆びれた住宅街の奥だ。
 そこには元凶たる科学者もいるのだが――。
「子供は科学者をどうにかしない限りは意識を取り戻せない。けれど、まずは翼怪を追っ払うところからだ! どうか、力を貸して欲しい。罪もない命が、弄ばれてしまわないように――」


羽鳴ゆい
 3度目まして、羽鳴ゆいです。
 今回は純戦をお届けします。

●状況。
 とある狂った科学者が子供たちを操り、翼怪に襲わせている。
 何かの研究のようだが、それは失敗している模様だ。
 科学者の動向も気になるが、まずは翼怪を倒し、子供たちを助けて欲しい。

●補足。
 時刻は夜であり、
 場所は錆びれた住宅街であり猟兵と子供と敵以外に人気はありません。

 子供たちは複数人おりますが、全体の数は把握しきれておりません。
 子供たちは二章の敵をどうにかすれば意識を取り戻します。
 一章では意識が無く、歩いているだけの存在となります。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『嘲笑う翼怪』

POW   :    組みつく怪腕
【羽毛に覆われた手足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    邪神の加護
【邪神の呪い】【喰らった子供の怨念】【夜の闇】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    断末魔模倣
【不気味に笑う口】から【最後に喰らった子供の悲鳴】を放ち、【恐怖と狂気】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リューゴ・シュクロフト
「翼怪はどこだ……?」
そう呟きながら、バイクで進みながら標的を捜し出す。ただ、極力バイクの駆動音は小さくしながら。
良いのか悪いのか、目立つ外見をしているから、捜し出すのは簡単のはずだ。

そして―――
「見つけたぜ、テメェ!」
有無を言わさず【ゴッドスピードライド】を発動し、騎兵突撃!
もし子供を巻き込みそうであれば、上空を飛んでいる翼怪に対してバイクでジャンプして空中戦をしたり、子供と離れている翼怪を優先的に狙う!

つまり奇襲で一撃加えてから、後は子供から俺に注目を向けさせる事で敵を子供から引き離す策略よ!完璧だぜ!




 ――バサバサバサ。
 聞き間違いが無い程、空中を揺さぶる羽音が響いていた。
 猟兵の到着が遅ければ、犠牲の子供の数は時間と共に増えていく。
 まだ元凶たる……異端な研究者の姿は見えないけれども。その脅威は刻一刻と迫っていた。

 凶音を辿るようにリューゴ・シュクロフト(人間のスターライダー・f13427)のバイクが車輪を回転させている中、片手の指ほどの人数の子供とすれ違った。
 無意識にリューゴは少年少女を観察する。
 皆、うつろに中空を見つめていたり、子供だが酔っぱらっているように前後不覚に歩いているのが非常に奇妙であり異常だ。リューゴの急ぐ二輪の速度は早まる。
 やがて。
「見つけたぜ、テメェ!」
 今まさに子供の首を掴んで、その頭部を齧り取ろうとしていた翼怪目掛けてリューゴの宇宙バイクが斜め上から車輪を当てた。
 衝撃に翼怪は子供を離して吹き飛び、壁へ衝突。
「俺が来たからには大丈夫だぜ……って、そうかまだ俺の声が聞こえねえか」
 眠るように地面に横たわる子供を見て、リューゴは小さく呟いた。
 その上空を、囲むように翼怪が取り囲む。
「おっと、喋っている暇はねえか。ちと数が多いな――」
 しかし纏めてかかってこいと、リューゴの藍色の瞳は輝いた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

天星・暁音
…気に入らないな。
子供達にだってそれぞれの未来があるんだ。
それをただの研究で奪うような真似は気に入らない。
気に入らないなら当然、邪魔するしかないよね。
序に研究とやらが出来ないようにしてあげないとね。

勇気と覚悟で子供達を護る為に立ち向かい子供達に攻撃が行きそうならかばいます。
高速詠唱、全力魔法、範囲攻撃、スナイパー、誘導弾で周りに被害が出ないように弾幕を貼り迎撃します。

近寄ってくるものは銀糸を張り巡らせた糸の結界で足止めして2丁銃で撃ち抜いたりそのまま絡めとってバラします。


東雲・咲夜
この子たちが一体何をしはった言いますの…傷つけるんは絶対にだめ…

子供たち守るんを最優先に
せやかて全体数がわからんのは難儀やね…
出来るだけ味方はんは散らばってもろて
周囲の子に何かある前に対処がええんちゃうかな
呼びかけましょ

翼怪さんらの動きに【第六感】も働かせながら注意
子供や味方はんには桜色の光の【オーラ防御】をいつでも張れるよう備えとこ
【なぎ払い】も有効かしら

こう飛び回られては敵いません
扇を開き、水神様を喚ぶ舞を踊りましょ
その翼、その鉤爪…暫し封じておくれやす

出来るなら翼の負傷を狙って、桜吹雪や水の渦等の【属性攻撃】も

…喰らはった子供の悲鳴なんて聞いたら、うち哀しくなって怯んでしまうやも…堪忍な




「なんだって……こんな事に」
 天星・暁音(貫く想い・f02508)の煌びやかな黄色の瞳も、今は悲しみの色を帯びていた。耳にこびりつく羽音が、赦せぬと、眉間のシワを助長させていた。
 そして現場へ到着した今、目の前で悲劇が起ころうとしている。
 翼怪がニタァと嗤いながら、暴食のままに子供の腕を掴もうとしていたのだ。その先の未来なんて想像するのも嫌気がさす。
「させるもんか!!」
 暁音は子供と翼怪の間に身体を挟み込ませ、憤りを顕わにするように星杖で翼怪をバッドの要領で殴り飛ばした。その手には、いつも以上に力が籠っている。
 また、対角線上では東雲・咲夜(桜歌の巫女・f00865)が利き手を天高く掲げ、薄い光の壁によって翼怪の接近を防ぐ。その傍らには、瞳を閉じて眠いってるようにも見える少女を抱えて。
「翼怪の数が多いですなあ、猟兵さんたち散らばっておくれやす」
 普段はゆったりはんなりと時間を過ごす咲夜も、今この場では寸分の油断も許されない。
 視線で暁音と会話をした咲夜は、オーラの盾を振りほどき少女を小脇に抱えて後退。即座に暁音は手練れた詠唱を終了させ、多重に結ばれた七色の光線で咲夜を追う敵を打ち抜く。

 ――クスクス。

 遥か上空から嗤い声が響いた。
 それは翼怪が発する聞き慣れた音ではない。恐らく元凶の――。
「絶対に、キミの思い通りになんかさせないから」
 その声に返答は無かったが……暁音の宣言が、滴り落ちるような嗤いを止めた。
 代わりに放たれているのは、翼怪の口から出る轟音の断末魔だ。哀しく悲しく響く、子の最期の絶叫を。
「こんな悲しい音、うち、聞いていたくありません」
 慈愛に満ち満ちている咲夜の瞳が、母性本能を顕すように輝いていた。両の腕に抱える少女のなんと難儀な事か。
 透き通る声色が、狂気的な雑音の多い闇を切り裂くが如く、響く。
「その翼、その鉤爪……暫し封じておくれやす」
 そう、それは願いのような反撃。
 かしこみ、かしこみ、願い奉る咲夜の祝詞を。聞き届ける水神の氷柱の杭が翼怪の動きを地べたへと縫い留める。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコライ・ヤマモト
【SPD】子供たちを捕獲して隠し、防衛
子供くらいなら俺でも運べるだろうか。
俺も敵の注意をそらすことを考えていたが、…子供にあまりフラフラされていては、守りながら戦うのにも限度がある。

「追跡・ダッシュ・救助活動・ロープワーク」で子供を捕獲し集め、「暗視・目立たない」を活用して隠し場所を探す。
子供が狙われた場合は、リボルバー銃に込めた【詠唱特殊弾】を放ち敵を足止め。適宜銃での「援護射撃」。
こいつらは俺が預かっておく。指一本、羽根の一片も触れさせはせんぞ。
俺の負傷など覚悟の上。

…俺は研究者というものに興味がある。お前の、過去の人間の成そうとしたものに。
だが、それは追い詰めてからで済むことだ。


零落・一六八
へぇー、失敗したらあとは放置ですか。
ま、科学者サマの考えることなんてどーでもいいんですけれど。
さてと、子供の救出ですよね。あーあ。正気を失ってるんですっけ?面倒っすねえー。
つっても子供を逃がすってより敵を倒したりした方がはやそいですね。
ユーベルコード使用し軽く小回りのきく細身の形状に。
子供に危害をくわえようとしてくる翼怪から野太刀で【捨て身の一撃】で【なぎ払い】ぶったぎる。
武器以外でも【怪力】で蹴飛ばしたりしますよ。
(肉弾戦はどんな卑怯な手も平気で使う手段を選ばないタイプ)
(子供に対してはチラッと見るものの心を痛めてる様子も見せず何を感じてるかは一切わからない。)

※アドリブ他との絡み大歓迎


空廼・柩
ったく、とんでもない研究者もいたもんだ
…否、寧ろ己の研究の為に犠牲を顧みない所こそ研究者らしいと言うべきかな?
どちらにせよ、反吐が出るのは変わらないけれどね
眼鏡を外し、棺型の拷問具を構えて
――目障りな鳥は、皆殺しだ

子供達を巻き込まぬよう注意を払いつつ【咎力封じ】で敵の動きを制限
強化なんてされれば此方が厄介だ
徹底して拘束し、地に墜としてやろう
子供が狙われた際は拷問具を盾にして攻撃を凌ぐ
勿論、ただ攻撃されるだけじゃない
そのままカウンターに持ち込み、一体でも多く敵を潰す
共に戦う者在れば、その者の隙を埋められるよう行動

悪いね、こう見えても身体を動かす方が得意なもんで
一体残らず、その翼をへし折ってやるよ




 羽が羽ばたく音は減ってきた。
 翼怪の顔の表情というものは、常時変わりはないのだが、彼等にしてみれば焦りの色は強くなってきている事だろう。しかし彼等は機械人形のように、執拗に狙うのは子供のほうだ。それ程までにインプットされた事項をこなしていく姿さえ、ある意味狂気的な敵であると言えよう。
 だが、軍配は猟兵に上がってきている。
 それを証明するように、翼怪の数を、猟兵たちが即座に確認出来るほどに減っているのだ。

 駆ける黒猫――ニコライ・ヤマモト(郷愁・f11619)は地面を横に転げて敵の怨嗟の攻撃を回避してから、自動拳銃を構えた。見目愛らしいニコライの姿であるが、今、この戦場で銃弾を操る姿は戦士の姿そのものである。
「チッ」
 しかし悲しみは起こるものだ。ニコライが幼い少女を守ったが、されど、倒れていた少年は助けたいと思う心をすり抜けてしまう。
 見渡せば、赤い血が絨毯のように広がっていた。
 猟兵の手をもってしてでも砂のように零れ落ちてしまう命というものはあるものだ。己が死んでいる事にさえ気づいていないだろうか――無惨にも命を落としてしまった子供の虚ろな瞳が横たわっていた。
 零落・一六八(水槽の中の夢・f00429)はそれに対して金色の瞳は曇りなく、その身体を十二分に動かしていく。気になるのは、子供よりもその研究者のほうか――一瞬、その嗤い声が聞こえた方に目をやるも。しかしすぐに興味が無くなったように一六八は攻撃という行動をこなしていく。
 切れ味の高い太刀を手足のように動かし、一六八は翼怪の羽を斬り伏せる。浮力が無くなり撃ち落とされた鳥のように地面をもがく翼怪へ、ニコライの弾丸が雨のように降り注いだ。
 ニコライと一六八は背中合わせとなり、そこへ翼怪の羽毛に覆われた禍々しい腕を振り落とした。一六八の肩口に掠った爪から、鮮血が舞う。しかしそれこそ、一六八というバーチャルの存在が現実に存在する照明と言えよう。
 実態している事実を実感する一六八の口角は自然と吊り上がっていた。

 研究者と聞いてマッドなイメージがあるだろうか。
 今回の研究者も存在こそ不可思議極まりないものだ。実験の失敗を面白おかしく処分しているだけのこの状況に。
「――反吐が出る」
 空廼・柩(からのひつぎ・f00796)はそう語る。
「ああ、全くだ。手間をかけさせてくれる」
 柩とニコライが一瞬すれ違ったそのとき、邪神の呪いが翼怪を強化した。見た目は変わらずとも何度も見たその行動は間違いは無いだろう。
 そして降り注いだ子供たちの最期の絶叫のBGM。飲み込まれた無念の演奏を聞かせる最低の凶奏曲。
「もうそれは聞き飽きた」
 柩の拳は強く握られていた。
「一体残らず、その翼をへし折ってやるよ」
 灰色の髪がざわりと苛立っていた。心優しい柩の精神を、針に晒すように嘲笑う翼怪は生かしておけるものか。
 身の丈程もある棺を軽々と操り、翼怪の時には閉じ込め、時には殴る。
 嵐のように戦場を牛耳る棺は、翼怪の葬列を尽く潰して駆けて行った。
「やるねえ、それじゃあこっちも本気出さないと」
「畳み掛けるぞ。あの研究者を追い詰めてやる」
「勿論だね――終わらせよう、この凶鳥の宴を」
 一六八が、ニコライが、そして柩が一斉に攻撃をしかけていく。そこへ、咲夜やリューゴ、そして暁音の攻撃が重なっていく。
 猟兵の猛攻は翼怪の足掻きを良しとせず。津波のように連鎖した攻撃の舞は、その翼怪の羽ばたきを完全に封じたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『狂ったカガク者あるいは探究者』

POW   :    研究の副産物
自身の身体部位ひとつを【蠢くナニか】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    ビビットケミカルズ
【蛍光色の薬品が入った試験管】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【にぶちまけられ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    薬品大乱舞パーティー
自身が装備する【劇薬や毒物の入ったフラスコ】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鳥渡・璃瑠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 ぱちぱちぱち――。
 電柱の上に立っていた研究者は、猟兵たちを称賛するように両手を叩いている。
「いやはや、素晴らしいね。なんというか、こんな事言ったら怒られるかもだけど」
 ――猟兵で実験してみたくなるね。
 その内容はさることながら、けして世界にとって良いものではないだろう。
 研究者の興味は子供よりも猟兵へと向いていた。
 それは猟兵たちにとって幸か不幸かはわからないが――。
「ボクの見た目が気になるかい? なら、『らしく』してみようか」

 実験(遊ぼう)しよう? 楽しい月夜になりそうじゃないか。
零落・一六八
解剖でも実験でもしてみればいいんじゃないですか?できるものなら、ですけど。
さぁ、遊びましょう?
【捨て身の一撃】でPOWやWIZ攻撃にはハイパーなぎ払いで吹き飛ばし道を開けます。
前衛で壁役メインでやりましょうか。反撃はきっちりしますけどね。
まぁ万が一攻撃喰らっても【激痛耐性】と【毒耐性】があるので。
他の猟兵がいるなら攻撃が出しやすいように囮になったりサポートする。
肉を切らせて骨を断つ戦い方。
ダメージを喰らったら【生命吸収】で回復

「逆にボクが解剖してやりましょうか?」
「実験体だと思ってた相手に切り刻まれるってどんな気分です?」

※基本的にですます口調、投げやり敬語な感じです
※アドリブ他との絡み大歓迎




 姿を顕した元凶に、怯える猟兵はいなかった。
 見目はどうみても少年のようなそれだが、しかし油断はできぬ雰囲気がどことなく流れ出ている。
 零落・一六八(水槽の中の夢・f00429)は最速で彼へ攻撃を仕掛けた。
「できるものなら、実験してみればいいじゃないですか?」
「キミで?」
 一六八の太刀が扇状に凪ぐ。暴風を発生させた剣風は、研究者やその周囲を一斉に吹き飛ばした。中空で体勢を整えた研究者は、面白いを笑みを浮かべ、一六八を瞳に収めている。
「逆にボクが解剖してやりましょうか?」
「手荒いなあ……」
「むっ」
 一六八の周囲を囲むように七色の試験管が放たれていた。
 即座にそれを太刀で切り伏せるよりも、一六八は離脱を試みた。七色の試験管の中にある液体が空気に触れた刹那破裂。ガムやゴムのように粘りついたそれは一六八の右腕に被弾し、溶かされるような熱さが彼を襲った。
「研究するのは好きだけど、されるのは好きじゃないよ」
 元凶はそう微笑む。
 さあその一六八の傷口、どうなるのかと爛々と見ている。
 そしてそれで立ち止まる一六八では無かった。再び太刀を構えた彼は、弾丸のように研究者へ突っ込むのだ。そして

「――実験体だと思ってた相手に切り刻まれるってどんな気分です?」

成功 🔵​🔵​🔴​

ニコライ・ヤマモト
【SPD】俺はまだまだ甘かったらしい。
ならば大人として、子供の夜更かしを叱ってやらねばならんな。

【シーブズ・ギャンビット】。帽子や外套を投げ捨て、黒いナイフ一本で喉元に喰らいつく。
[2回攻撃・鎧無視・ダッシュ]…不意をつければしめたもの、こちらにはまだまだ手練がいるぞ。

実験に伴う犠牲。理想のための非人道な模索。俺はそういったものに寛容な方でな。
外道と呼ばれようとも失敗を重ねてやっと掴んだ、過去の痛みで出来上がった未来がここだ。
お前も、自分には崇高な野望があるのだと熱烈に語ってくれるんだろう?
使われたモノに、流れた血に、欠片でも意味はあったと!
…そうでないなら、ただの砂遊びに興味はない。


東雲・咲夜
あないな幼子が…?
いいえ…今は目を背けたらあきまへん
やめてと言うても聞いてはくれへんのよ、ね
あの目を見たらわかるの…

最初から全力で行かな、危険やね
水の神霊を纏い自身を強化します
青い髪は清水のように冷たく
瞳は満月の輝きを宿して

もし噛み付かれても【激痛耐性】があるの、怯まんと大丈夫
相手が油断したその一瞬を狙い【属性攻撃】で【カウンター】
うちの今の属性は水
心の中で【祈り】を捧げればきっと外さへんよ
水神様が水の渦で守ってくれはるもの

飛び散る試験管や劇薬のせいで子供たちが負傷しそうなら
これまで通り最優先で【なぎ払い】【かばう】などつこて護ります
これ以上、犠牲は出しとうない
この子達の未来を奪わんといて…!




「遊びはそこまでだ」
 ニコライ・ヤマモト(郷愁・f11619)は、一瞬だけ静寂が落ちたその場で唸る様にそう言った。
 指の間に挟んだ何本もの試験管と、その中に入っているよくわからない液体を揺らしながら、小さな研究者は「へえ?」と笑う。
 あの笑みは、ニコライが知っている純粋な子供の笑みとは完全にかけ離れていた。もっと、邪悪なものが渦巻いているような混沌ささえ感じる笑みだ。
 それを正すのは――大人の役目であろうか。
「やめて、て言っても止めてくれへんのやろ……?」
 哀愁の瞳を咲かせている東雲・咲夜(桜歌の巫女・f00865)は、健気に問うが。答えは既に分かりきっていたはずだが――しかし咲夜は一縷の望みを心に訴えている。
 返事は無かった。
 だがそれ以上も以下でも無い返事として、研究者が攻勢に移った。
「そう……なりますよね」
 咲夜の思いさえ踏みにじり、逸脱してしまった子供は言う。
「遊んでくれる?」
 研究者の狙いは咲夜だ。
「餓鬼だからって容赦しねえぞ」
「へ?」
 研究者が咲夜への攻撃範囲に突っ込むより先に、ニコライが身体を挟み込むように妨害した。
 脱ぎ捨てた帽子と外套が静かに冷たいコンクリートの上に落ちるとき、ニコライは研究者の首元へ野性的に噛み付いた。
 驚いた研究者は――声は上げられなかったものの、驚いたようにニコライを振り払う。後退したニコライ、だがニコライの着地点を計算していた研究者が放つ試験管が地面に落ちては割れた。
 色彩が暗い七色の煙に包まれたニコライ。
 刹那、ニコライの行動と入れ替わるようにして咲夜の詠唱が終了する。
 水神を纏った咲夜。流れる水のように濡れた髪の毛と、満月の光のように淡く輝く瞳。天女が如く――それは研究者であっても単純に美しいと思える程であった。
 されどこれが咲夜の全力だ。
「ほな、かしこみかしこみ申す――」
 咲夜の人差し指が研究者を指さす。一瞬で研究者の間合いに入った咲夜の水蛇が、研究者を飲み込むようにして突進した。
「――!!」
 だが研究者の右腕が水蛇の胴部を破り、咲夜の身体を傷つける。同じように異形な蛇となった右腕が、咲夜の肉を租借しながらニィィと嗤っている。
「大丈夫か」
「ええ、なんとか」
 ニコライはその大蛇を噛み千切って咲夜への攻撃を中断させた。
 せき込んでいた研究者だが、まだ彼はやれるようだ。 
「外道と呼ばれようとも失敗を重ねてやっと掴んだ、過去の痛みで出来上がった未来がここだ。お前も、自分には崇高な野望があるのだと熱烈に語ってくれるんだろう?」
「ふ、ふふそうだね……でも君たちの頭で理解できるかな?」
 逆毛立つニコライ。その瞳は、憤りに震えながらも研究者を打ち倒す覚悟に揺れていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

空廼・柩
やっと姿を現したか
同じ研究者の端くれだが、あんたのそれはブレーキをなくした暴走車だ
――ホント、感謝してよ
あんたのくだらない実験に付き合ってやるんだから

使うのは引き続き【咎力封じ】
その小さな体を拘束具で雁字搦めにしてやる
…それに強化の術は厄介だからね
少しでも攻撃力を削ぐよう、叶うなら攻撃自体を封じるくらいの心意気で
試験管を投げつけられた際は薬液をぶちまけられるのを抑える為に棺型の拷問具を盾に防御
ったく、あまり相棒を変なので汚すのは勘弁して欲しいんだけれど

猟兵を武器で庇ったりカウンターを狙う行動も継続
こんな奴に猟兵が倒されるなんて絶対に御免だ
…あんた達なら、このくらいの攻撃で沈んだりはしないだろ?


天星・暁音
見た目がどうだろうと関係ないね。
やるべきことをやるだけだから…つまり気に入らない実験とやらの邪魔をしてあげるだけ。
俺たちで実験したいというならすればいいさ。
少なくとも子供達を実験材料に差し出すよりマシだからね。
最も…俺たちがそれに大人しく付き合うかは別の問題だけどね。

味方を鼓舞して応援し敵を注意を引く程度に誘惑し誘き寄せ味方の行動を助けます。
子供たちを利用されそうならかばう為に子供たちの近くに陣取りそこから味方を癒し助けます。




 まるで他人の器量を馬鹿にしたような嗤いが響いた。
 研究者は小さな肢体を駆使して猟兵を押さえつけるように攻撃を放ってくる。
 勿論それには、咲夜もニコライも一六八も手こずり始めていた。
 研究者に心を奪われている子供たち――冷たいコンクリートの上、罪も無き少年少女が虚ろに迷いながら、しかしその瞳からは一筋の涙が流れた。
 助けて。
 まるでそう言っているように。
「これ以上、犠牲は出しとうない。この子達の未来を奪わんといて……!」
 咲夜の悲痛な叫び声は――天星・暁音(貫く想い・f02508)が聞き届けた。
 地面に刺さるような仁王立ちをした暁音は、煌めく宝石がちりばめられた星杖を掲げる。
「気に入らないんだ。キミの何もかもが」
 独り言のように漏れ出した想いに呼応するように、星杖は術者の気力を喰いながらも力を放つ。
 聖者が子羊を救うように。
 暁音の身体さえも淡く光り輝き、思わず研究者はその瞳を強く閉じた。
「忌々しい光じゃないか! ボクの実験プランにはそんなものは――いや、こうやってイレギュラーを起こすのが、猟兵だというのか!?」
「俺たちで実験したいというならすればいいさ。少なくとも子供達を実験材料に差し出すよりマシだからね。
 最も……俺たちがそれに大人しく付き合うかは別の問題だけどね」
 逆再生のように猟兵たちの傷は癒えていく。
 そして、空廼・柩(からのひつぎ・f00796)は動き出した。油断した研究者相手に拘束器具を刹那でハメ込み、その動きを封じたのだ!
「――ホント、感謝してよ。あんたのくだらない実験に付き合ってやるんだから。
 見てみなよ、アンタの実験に快く付き合ってくれる猟兵はここに集まった猟兵くらいだよ」
 子供たちで実験を行われるよりも――だ、猟兵を使ってくれたほうがいくらかマシだ。だが状況を見ればわかり通り、猟兵はタダで実験を受けてくれる程寛容ではない。
 柩は研究者を、ブレーキを失くした暴走車であると例えていた。自己の利益……いや、知の探究に対して大幅に逸脱してしまった小さな研究者。
 その被害は猟兵たちの活躍で極小として押さえ込むことが出来ている。
 咲夜の水龍が、ニコライの牙が、一六八の太刀が、動けぬ事で焦りの色を見せる研究者へ攻撃を仕掛ける。
 柩の拘束器具から片腕を解放した研究者。彼の試験管が放たれる。中身が漏れればどんな威力を孕むかわからぬそれを。
 だが柩はその攻撃をよんでいた。試験管を全て棺桶で弾き飛ばし、攻撃を仕掛ける猟兵たちの妨害はさせまいと笑った。
「もうそのやり方は、見飽きた。計算不足はそっちなのかな?」
「こ、この……!!!」
 柩の背後からは、暁音の光が猟兵を守っていた。
 まるで息の合ったサポートは、この編成の要であったと言えるだろう。
 成す術を失くした研究者の顔がこれ以上無いほどに歪んでいた。
「猟兵……次は、絶対に許さないからな!!」
 牙を剥きだしたニコライは語る。
「なあ。おい。
 使われたモノに、流れた血に、欠片でも意味はあったと! ……そうでないなら、ただの砂遊びに興味はない」
「ふ、ふふ、成功しない方法を見つけただけ。ああ、子供遊びは単なる――杞憂だよ」
「「これ以上好きにはさせないぞ!!」」
 柩と暁音の声色が重なった。
 度重なる攻撃の手に研究者の身体から血は流れそして――、その中放たれた試験管から煙が噴き出し。
 煙が消える頃には研究者の姿は消えていた。
 残っていたのは、操られた子供たちが皆、眠りにつくように倒れていた事。
「よかった……無事で」
 咲夜はほっと胸を撫でおろしながら、朝日が覗き始めた方を見つめる暁音と柩の後ろ姿を見つめていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『空中庭園』

POW   :    散策する

SPD   :    観察する

WIZ   :    景色を見る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「わあ」
 花と呼ばれる少女は、煌びやかに光る瞳で見上げていた。
 空には、サクラの花弁があっちへこっちへと忙しく舞いつつ、少女の硝子玉のような瞳をサクラ色に彩っている。

 事件も一段落し、季節が春へと移ろう空中庭園は、サクラの木々が列を成している。
 気温も温かく、ゆったりとした時間がここには流れ始めていた。
栗花落・澪
暁音君と参加

わぁーすごーい!
UDCにもこんな場所があるんだねー!

元々自然大好きだから
クレープや紅茶を手にはしゃぐ

あ、暁音君の分は奢るよ
お疲れ様のご褒美って事で

軽く噴水の周りを一周
景色も桜も一番よく見える場所を選んで座る
えへへー、特等席げっとー♪
暁音君もおいで!

お誘いありがとね

クレープって
市販品は初めてなんだよねー
スプーン付いてるし
これで食べるのかな?

今回は大変だったみたいだね
お疲れ様
怪我とか無い?
自分でやるより楽だろうから
癒しが必要なら言ってね?

常に人懐っこい笑顔で話しかけ
髪に付いた花弁を取ってあげたり

ね、そういえば旅団ではあんまり
1対1で話す機会無かったよね
よかったらこの機会に色々話したいな


天星・暁音
澪さんと参加

へえ、こんな所もあるんだね…風が気持ちいいし桜も綺麗

澪さんのがはしゃいでるのを見て自分も楽しそうに景色を見たり舞い散る桜の花びらを手のひらに受けようとしている

ふえ?あ、ありがとう
ありがたく戴きます

頭下げてお礼しクレープ受け取り

楽しそうな澪さんを笑いながら眺めて誘われるままに隣に腰掛ける

ふふ、本当に特等席だね
水面に浮かぶ桜も綺麗だしね

こちらこそ付き合ってくれてありがとう
スプーンついてるんだね
じゃあ多分そうなんじゃないかな…

と首傾げつつスプーン使ってみようと

うん、大丈夫、怪我とかはしてないよ
素敵な場所でのんびりすれば疲れも取れるしね

確かに二人だけで話はなかったよね
うん、沢山お話しよっか




 桜の花びらが、満開の木よりひらひらと散り、ふんわりと柔らかく舞っている。
「わぁーすごーい! UDCにも、こんな場所があるんだねー!」
「そうだね……風が気持ちいいし、桜も綺麗」
 そんなポカポカ陽気の、お出かけ日和。
 天星・暁音の髪の毛にふわりと着いた桜の花弁を、栗花落・澪は優しくつまんだ。
 突然感じた澪の指が髪に触れる感覚。振り返った暁音。
 お淑やかな微笑が澪から零れれば、自然と暁音の表情も優しく溶かされていた。それは同僚である気の置けない仲が魅せる必然か。それとも春という時期が魅せた偶然か。
 暁音が手のひらに落ちた花弁に、ふっと息をかけていたとき、澪が苺が大量に盛られたクレープを差し出した。
「暁音君の分は奢るよ。お疲れ様のご褒美ってことで」
「ふえ? あ、ありがとう。ありがたく頂きます」
 予想をしていなかった甘いプレゼントに、暁音の心に嬉しさがこみ上げ零れそうだ。
 二人はUDCに咲き誇る桜並木を歩き、軽く噴水の周りをくるりと回って歩いた。すると澪が何かを見つけたように瞳を輝かせた。
「あ、こっち!」
「え、どっち。わあ!」
 澪は暁音の腕をぐいぐい引っ張った。その先、満開の桜並木が一望できる橋の上。その浮世離れしたピンクの世界に思わず言葉を失くし、暫く二人で同じ景色を見つめていた。
「えへへー、特等席げっとー♪」
「ほんと。よく見つけたね?」
「でしょ! もっとほめてほめて!」
 大きな橋の上に設けられた小さなベンチに座り、橋の下に流れる清流は桜の花びらを乗せて運ぶ。
 春の日差しに紛れて、川から運ばれる冷たい風は心地良く。そして、クレープを口に含む甘さも幸せの一つとして数えられた。
「クレープって、市販品は初めてなんだよねー。スプーン付いてるし、これで食べるのかな?」
 澪が小さなスプーンを指で弄びながら、暁音は覗き込むようにしながら顎を指で触れた。
「スプーンついてるんだね。じゃあ多分そうなんじゃないかな」
 見様見真似。
 澪は不思議そうにスプーンを使ってクレープを食べていたが、暁音もそれと同じように使って舌鼓。
 クレープを食べながら、二人は二人にしか聞こえない声の音量で世間話に花を咲かせる。今はまだ少しばかり距離のある関係を近くするように。
「今回は大変だったみたいだね。お疲れ様! 怪我とか無い?」
「うん、大丈夫。怪我とかはしてないよ。素敵な場所でのんびりすれば疲れも取れるしね」
「そっかならよかった! あ、でも、自分でやるより楽だろうから。癒しが必要なら言ってね?」
 にこ、と笑った澪の微笑は天使のように尊いものであり、暁音の金色の瞳が太陽に負けぬほど輝きを持っていた。

 ――猟兵が勝ち取った、平和な未来のこの街で。
 二人は持ち合わせた話題を全て使いきる程に、会話を弾ませたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月09日


挿絵イラスト