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迷宮災厄戦㉓〜激闘キング・ブレイン

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #猟書家 #キング・ブレイン

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●謎の採石場
 ここは田舎の採石場、そしてここにはキマイラフューチャーを狙う猟書家キング・ブレインの本拠地なのだ。
 ポーズを取るだけで後ろで大爆発が起こるというコンプライアンス大丈夫なの?って心配したくなる場所ですがまあどうせすぐに決戦の舞台となるので気にしなくてもいい、それがこの場所なのです。
「ブレブレブレブレ……よく来たな下郎共! 吾輩はキング・ブレイン、汝らの新たな大首領となる者だ!」
 爆風と共にポーズをキメているのが猟書家キング・ブレイン、そのあまりのわかりやすい外見に皆メロメロに違いない(自称)
 だがまあそこに現れたのは彼を狙う猟兵達、すぐに戦いは始まる事となるのだ。

●グリモアベース
「なんかもうすごい人来ちゃいました、頭がドクロの猟書家キング・ブレインが出現しました」
 皆を出迎えグリモア猟兵の村雨・ベルは首を振りヤレヤレと言わんばかりである、見た目のインパクトもなかなかというあその独特の口調から彼が極度のおかしい奴だと睨んでいるようだ。
「彼もまた猟書家、かなりの強敵となりますのでまずは敵の初撃をいかに耐えきるかを作戦に入れておいてもらえればなって思います」
 猟書家は、背中に背負った「スーパー怪人大全集(全687巻)」と、脳から出るビームを使って攻撃してくるのでそこをどう対処するかは猟兵次第というわけだ。
 その見た目と力はデタラメに強いようなので警戒が必要、射程もまたきっと非常識なものなので油断はならないと思われる。
「とにかく猟書家がこうも一度に出て来たからには片っ端から倒すしかありません! 頑張っちゃいましょう!」
 なんかもう根性論で皆を送り出そうとするベル、どうやら戦いは中盤にきて色々と動き出したようだ。
 頑張ってくださいねとばかりに手を振って転送の準備を始めるベル、一同はやってくるであろう激しい戦いに胸躍らせつつ戦場へと旅立っていくのだった。


轟天
 迷宮災厄戦が開戦しました。
 今回は色々と考える事が多いようですので皆さんで相談してみるのもいいと思います。

 敵は”必ず”先制攻撃してきます。
 事前に使ったユーベルコート等では対応できませんのでご注意ください。


●プレイングボーナス
 敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
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第1章 ボス戦 『猟書家『キング・ブレイン』』

POW   :    侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」
【スーパー怪人大全集の好きな巻】を使用する事で、【そこに載ってる怪人誰かの特徴ひとつ】を生やした、自身の身長の3倍の【スーパーキング・ブレイン】に変身する。
SPD   :    本棚をバーン!
【突然、背中のでかい本棚を投げつけること】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【リアクションをよく見て身体特徴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    脳ビーム
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【脳(かしこさを暴走させる)】属性の【ビーム】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フィーナ・シェフィールド
アドリブ連携歓迎です♪

せっかく平和になったキマイラフューチャーなんですから、また騒乱を巻き起こさせたりしません!

どんな特徴で攻撃してくるか分かりませんからね…
先制のスーパーキング・ブレインに対して、モーントシャインを纏ったシュッツエンゲルを展開して攻撃を受け流しながら、空を飛んで距離を取ります。

「わたしの歌、届いて!」
【星間飛行】を発動して、巨大な有翼の騎士を召喚。肩の上に舞い降りてキングブレインに向き合います。

騎士の翼で空を飛びながら、インストルメントで演奏を開始。
「悪しき魂を浄化する、聖なる歌を!」
わたしの身長の2倍の大きさのスピーカーから、破魔の歌声を放ってブレインの魂を浄化します。




「せっかく平和になったキマイラフューチャーにまた騒乱なんて起こさせたりしません!」
 採石場に現れた猟書家にビシっと指を突き付けて叫ぶフィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)の言葉に猟書家キング・ブレインは颯爽とマントを翻し高らかに笑う。
「ブレブレブレブレ……ごほんごほん、おっと済まないなムセただけだ!」
 手を翳し一人ツッコミしてくる相手に唖然とするがフィーナ、だがそのふざけた行動とは裏腹にちゃっかりと侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)から取り出したのは怪奇空飛ぶ怪人ロケットマンが登場する巻だった。
 背中に二人のロケットを背負ったキング・ブレインは煙と轟音をあげながら3倍の慎重に巨大化していく。
「な、なにあれ!?」
 フィーナは月明かりのように包み込むオーラを纏ったマルチドローンプレートを展開し正面への守りを固めながら翼で幅ていて間合いを取ろうとする。
 だがロケットマンなどというふざけた力で一直線に飛んでくるスーパーキングブレインはそのバリアへと巨大な拳を振り上げてそして全力で殴りかかってきたのだ。
「ブレブレブレ、我が必殺のパンチを受けてみよ!」
「遠慮……しますっ、抱きしめて!銀河の、果てまで!」
 オーラが破られるその僅かな時間は明暗を分け無事に間合いを取り直せたフィーナはありったけの声で叫び頼りになる騎士を呼び出した。
 間一髪スーパーキングブレインのパンチを受け止めた有翼の騎士がその力を籠め互いに力のぶつけ合いをし均衡する。
 その騎士の肩に飛び乗ったフィーナはキーボードギター「インストルメント」を取り出して指で弾き音を鳴らす。
 落ち着きは取り戻した有翼の騎士も来てくれた、ならばあとはいつも通り歌を唄うだけ……そうそれこそがフィーナの本領なのだから。
 「悪しき魂を浄化する、聖なる歌を!」
 有翼の騎士の持つ巨大なスピーカーからフィーナのかき鳴らすビートが響き渡り目の前の猟書家は苦しみながら降下していき地面へと墜落した。
 魂を浄化するほどの魂(ソウル)の籠った曲をその身に浴びてロケットマンのパーツがバラバラになり中から飛び出すキング・ブレインその人。
 邪悪なものを浄化するフィーナのナンバリングはまだまだここからが本番、頼りになる相棒と共に可憐な歌声がさらなる高まっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

姫川・芙美子
これは……分かりやすい強敵が現れたものです。絶対に強いに間違いありません。
私も全力を尽くすしかありませんね。

まずは先制攻撃に対抗します。おそらく回避は困難です。耐え凌ぎましょう。
「黒いセーラー服」を護符に変え周囲に展開し、【破魔】の力を込めた【結界術】で防御障壁を形成。敵の攻撃を軽減し、更に「鬼髪」「霊毛襟巻」を伸ばして前面に張り巡らせ【武器受け】。三重の防御で対抗。
凌ぎきれたら【生命子】発動。生命を凝縮させ不死身の妖怪と化します。敵の初擊で受けたダメージを瞬間再生。お化けは死なないのですよ。常識ですね。
「鬼手」に封じられた鬼の力の【封印を解く】事で強化。【怪力】の鉤爪で敵を切り裂きます。




 採石場に響く高笑いそしてそれを発する髑髏頭の怪人こそが猟書家キング・ブレインである。
 ポーズをキメると同時に背後で五色の爆炎があがるとかもはや古典的レベルなのだが姫川・芙美子(鬼子・f28908)にとってみればそれはなんというか強者の余裕にも見えてしまうわけで。
「これは……分かりやすい強敵が現れたものです。絶対に強いに間違いありません」
 ……キッと鋭く睨むがどうにも表情の読めない髑髏頭に何というか無言でも気圧されてしまう気がする。
「ブレブレブレブレ! わかるな、これは嗤っているのだぞ!」
 わざわざその変わった笑いについて説明するあたり律儀というか何というか、だがそんなふざけた言動と実力は確かに違う物であり侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)の中から彼がチョイスした一冊がその身に宿り今まさに目の前に降臨しようとしている。
『世界忍チャンバラマン』などという怪しい怪人の力を得て巨大化するスーパーキング・ブレイン、その手には隙間にカミソリの刃が挟まれた微妙に痛そうな竹刀を持っているといいう凶悪ぶり…… なんというか刀そのものよりも何だか切られると痛そうな見た目が最悪だ。
「くっ……これは避けるのは至難、ならばっ!」
 芙美子の決断は早かった、着ていた黒いセーラー服が本来の護符へとバラバラに散っていき防御障壁を築くとほぼ同時に振り下ろされた巨大な竹刀。
 だがそれだけでは耐えられそうにもないと予想し襟巻と鬼髪までもを駆使しようやくその勢いを止める事ができた。
 だがそれでも刃はか細い身体にまで到達し肩から血飛沫が飛び散っていた、とはいえ一撃で死なないあたりさすがの防御力ともいえるのだが。

「ブレブレブレ、やるな! だがこの攻撃はどうだ!」
 スーパーキング・ブレインが大上段へと竹刀を振り上げ一時的に防御の必要が無くなったこの時を芙美子は待っていた。
 このチャンスを逃せば勝機もなくただ無様に敗北し死んでしまうのみ……そう思った時には身体は自然に動き前へ前へと飛び出していた。
「今、この時の為だけに……そんなものはもはや、効かない!!」
 “生命子”の力を開放し内に秘めていた妖力が爆発したように溢れ出す、そしてそのか細かった肉体は不死身の妖怪へと転じ先ほどの傷は一瞬で癒えてしまい竹刀の脇を通り過ぎて迫る。
「うおおおおおっ何と、何と奇怪な!」
 本に載っている怪人の力を自由に引き出すお前にだけは言われたくないと思いつつ叫び声が耳に嫌でも入ってきた、このチャンスは絶対に無駄にはしないという意思が傷ついた芙美子に限界までその力を絞り出させようと歪に蠢いた。
 “鬼手!”
 そう念じれば可憐な指先が異形の化物の如くに成り果てその爪はもはや鉤爪ともいえる凶悪な物、飛び散る肉片と血飛沫がその威力を物語り返り血が芙美子を赤く染め上げ一気に駆け抜ける。
「はぁはぁ……ど、どうですかっ!」
 肩で息をしながら膝をつく猟書家へと振り返りそう問うが返答はない、消耗は激しいがまだ戦える……そう全身に走る痛みに耐えつつ芙美子は膝を屈しない。
 敵はまだ戦えるというのだ、誰が先に倒れてやるものかと強い意思を持ち再び構えを取る。
 その身に秘めた力は互いにまだ出し切っていない、壮絶な攻防はここからが本番なのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。

第一『疾き者』忍者
一人称:私 のほほん

なんで分かりやすく避けにくい攻撃してくるんですかねー。
これ、第六感で見切って後ろに距離取ってから縦に飛ぶしかないですねー。
…『私』一人を『馬県義透』と思わせればいい。
UCで召喚した兵たちに、集中攻撃させて。

※密かに人格交代※
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風

接近するまで黙っておるか。
今の武器は『四天霊障』であるから、交代しても気づかれぬ。
あやつは後ろに避けたが、わしは前に進む、距離を縮める方でな。
つまり戦術が全く違う。
ははは、わしら『馬県義透』の連携による不可視の攻撃、受けるがよい!

※『鬼』の件は受け入れ済




 採石場で向かい合った男達の視線がぶつかり合い骸骨頭の男がまず動きポーズを取る。
「ブレブレブレブレ、よくぞここまで来たな侵入者! だがその悪事もここまでだ!」
「……な、なんでこっちが悪事働いた事になってるうですかねー」
 のほほんとその言葉の意味を考えようとする馬県・義透(多重人格者の悪霊・f28057)だったが猟書家キング・ブレインの行動をまともに考えるはやるだけ無駄だったりする。
 なぜなら何か喋ると同時にすでに目の前に迫る物……それは。
「ほ、本棚―っ!!」
 不意打ちが来るのは分かっていた後は身体がそのギリギリを感じ取り斜め後ろへと“跳んだ”。
 飛んできた本棚を足場にさらに跳んだ事で初撃はどうにか避けきる事ができた、だが今のは危ないノーモーションからの投擲などそうそう避けれるものではない。
(私の行動を見て見切ったつもりになっているならば、痛い目を見るといいのですよー)
 そう思った直後に一瞬のブランク、そして再び義透は走り出すが少しばかり先ほどまでと足取りが変化しているのに気付いているだろうか。
(わしと人格が交代したとはさすがに見た目ではわかるまい!)
 口を開けばわかりきった事なのであえて黙り地を駆けた、第一の人格『疾き者』から第三の人格『侵す者』へと変化した事でキング・ブレインの分析から逃れるつもりなのだ。
 静かに指で印を切ると周囲より飛び出て来た陣笠を被った弓足軽達が現れ次々と矢を放ち始めた。
「ブレブレブレ、ちょっとばかり数が増えたとて動きはもう手の内と知れー!」
 次々と投げられていく本棚に足軽達が次々と叩き潰され下敷きになっていく、それを気にしないようにし“侵す者”はチャンスを待ち続けた。
(次にこちらに攻撃が向いた時が好機でござるなーっ!)
 不意にこちらへと投げ込まれる本棚、そして今の今まで後ろや上にばかり避けていたはずの彼は急に前へと駆けそして身を屈めギリギリの高さを突っ切り一気に間合いを詰めた。
「!? なんだ……貴様先ほどまでと足取りが何か違っ」
「ははは、わしら『馬県義透』の連携までは見切れなかったようじゃな!」
 無手で振られたようにしか見えない利き手、だがその手には四人の人格とその無念が篭められた四天霊障が握られており……不可視の斬撃がキング・ブレインの胸を切る。
 人格という見えない物はさすがに見切れず採石場の崖を転がり落ちていく猟書家に豪快に笑いながら見下ろす義透。
「ははは、そぉれ……こいつもオマケだ受け取るるがよいっ!」
 何度も使える手では無かろうが初見の相手にはとても有効、弓足軽達も勢揃いし一斉に崖下へと撃ち込まれていく矢の数々。
 崖下で吠えると勢いよく本棚を投げ返してくるビッグ・ブレイン、戦いはようやくその熱を帯びてきたと言っていいだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャムロック・ダンタリオン
(背後の本棚を見て)ふむ、確かに量だけを見れば圧倒的だな――内容はともかくとしてだ。
それよりも、その変な格好とポーズは目障りだ。早々に消えてもらおう。

敵のビームが直線的ならば、撃たれる前に箒を【操縦】して射程外に逃れ【時間稼ぎ】といこうか(可能ならば背後からの攻撃も検討してる)。

――で、確か次は大勢の戦闘員を呼び出すのが定番かね?
ならば【破魔】の「竜巻」で【なぎ払って】やろうか(【全力魔法・属性攻撃】)。
できれば最後にくたばる間際の爆発四散まで見せてくれればありがたいのだがね(ぇ)。

※アドリブ・連携歓迎




「ブレブレブレブレ、どうやら!」
 ビシッ
「新たなる……っ」
 シュバッ
「敵がお出ましのようだな!」
 シュババババッ
 本棚を前にし激しくポーズを変えながら次第にすごく見てるだけで痛いぐらいの爆発が起こりまくりながら猟書家キング・ブレインが名乗りをあげようとするのをシャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)は頭痛がしそうなほどに呆れてしまう。
 充実した本棚という内容はともかくとして羨ましい物についつい視線が向いてしまうのは図書館の悪魔たる彼のサガだろうか。
(それよりも、その変な格好とポーズは目障りだ。早々に消えてもらおう)
 そう思って見た者のシャムロックは彼と目を合わすなり箒に跨ると大急ぎで空中へとその身を躍らせた。
「……おいおい、人がまだ名乗りの途中だというのにお暇するのはちといかんと思うぞ?」
 そう苦情を言ってくるキング・ブレインの言葉も届いているかどうか、必死に距離を取ろうとしているが空中であれば相手から丸見えなわけで……。
「ハハハ、返事ぐらいしてはどうかねー!」
 脳が輝きそしてビームが放たれた、その射程は実に恐ろしいほどの長さでありシャムロックが少々逃げ出そうとまだまだ射程内だというのが恐ろしい。
 背中に一発それを浴び急にクリアになった思考にシャムロックは悟る、思考が加速しどうすれば逃げられるのかどうすればいいのかが一気に頭の中で暴走していき突如急降下し始めるとビームはシャムロックを捕らえれ無くなり地面スレスレで急旋回し一気に猟書家へと突き進んでいく。
「――で、確か次は大勢の戦闘員を呼び出すのが定番かね?」
「ブレブレブレ、それがお望みかねボーイ?」
 両手を広げYの字のようなウザったいポーズで受け答えしてくる髑髏の怪人に手を翳す。
 念じるは破魔の竜巻そして望むのは吹き飛ばされる猟書家の姿!
「いやいや……所望するのはくたばる瞬間の爆発四散だなっ!」
「それが御免被りたい、なっ!!」
 一直線に伸びるビームと巻き上がる竜巻が交差しギリギリそれを錐揉み状に避けながら通過した背後で竜巻で天空まで跳ね飛ばされていく髑髏頭の姿に思わず口元が緩む。
 思考の暴走が限界を越えるまでにはまだもう少し時間があると何故か計算できる、かしこさが高い今だからこその先読みがシャムロックを突き動かしていく。
「さぁっ! 次の一幕は僕を愉しませてくれるんだろうなキング・ブレイン!」
 急旋回し竜巻から放り出され地表へと落ちていくキング・ブレインへと進行方向を変えると次なる手を叩きつけるべくシャムロックは天を駆けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

千代月・陽華
アドリブ・改変歓迎

わたくしにいい考えがあるのです!
ブレブレさん(仮)が登場時に背後で爆発を起こすのに対抗して、こちらも大爆発を起こせば指揮を挫けるはずです!

というわけで、石切り場の高台に陣取り自分の足元に色とりどりの煙がでる火薬を大量に仕込みます!
まてぇい! わたくしはヒバナちゃん! 悪党に名乗る名はございません!ブレイン討つべし!
と高らかに名乗りを上げます

そして、足元の爆薬を起爆! 決まった…!
って、揺れが止まらない?
あ、なんだか石切り場に亀裂が?!

ああ、足場が崩れる!?
ほぁあああーー!
と落下してしまうのです

運が良ければその拍子に本やビームをかわせるかもしれませんしかわせないかもしれません



●閑話休題
「わたくしにいい考えがあるのです!」
(その某司令官風の失敗フラグやめようよぉぉぉ?)
 出発する前にどう考えてもアウトな事を言いながら大量の発破を抱えていく義妹の雄姿を某エルフは涙目で送り出す。
 なんというか危なくなったら呼び戻す準備だけしておこうと心に決める前で千代月・陽華(巫女装束は風に舞う・f05936)は戦場へと旅立っていった。
 ……そう考えてもアウトくさいその危険物の山と共に。

(お義姉さま、ブレブレさん(仮)が登場に爆発を起こすのはわかっているのです、ならばこちらも対抗して……っ)
 転送されるなり仕込みは万全でありそこへと現れた髑髏の怪人こと猟書家キング・ブレインへと大声で呼びかけポーズをキメた。
「まてぇい! わたくしはヒバナちゃん! 悪党に名乗る名はございません!ブレイン討つべし!」
「ん?ん?ん? 今思い切り名乗らなかったかなミスヒバナ???」
 なんというか全力でボケてくるもんだから律儀なキング・ブレインはそれにツッコミをいれざるを得ない。
 ベタベタすぎてこれを放置するとなんというか背筋がムズムズしてしまうからだ。
「ま、まぁ良かろうブレブレブレブレ、我こそはキング・ブレ……」
 ポーズをキメたそこまで口を開いた瞬間高台にいるヒバナの周囲で爆発が起こる、それは名乗り用の爆発にしてはやけに豪快で。
「きゃああああああ、火力が大きすぎたでございますううう!!」
「ば、バカモノぉぉぉ危険物の取り扱いは注意しろと日頃からぁぁぁっ」
 石切り場に走った亀裂、崩れる足場……千切れる巫女服、落下していく二人。

 土煙が収まった後の採石場にニョコリと生える4本の足、キング・ブレインの足と陽華の生足がニョキリと地面から生えている。
 というか二人共逆さまに生き埋めになっている……わけで。
「バカモーン! 何を考えているのかーブレブレブレ!」
「ひぇぇぇえん、本やビームをこれで躱せると思ったんでございますうう」
 地面の中で説教が続きコテンパンになるまでキング・ブレインの怒号と陽華の鳴き声が鳴りやまずに聞こえ続ける。
 ……まあある意味先制の攻撃は阻止したのではなかろうか、なんていうかそろそろお義姉ちゃん回収してもらっていいですか?
 このキング・ブレイン様の説教はたぶん放っておくと一晩中でも続きそうなんで……。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

グリムグラム・グルーム
【POW】
あら。分かりやすい相手って好きよ。
大首領ってどのくらい頑丈なのかしら。
殴ってみれば分かるわよね。

怪人の力を引き出して巨大化もするの?
それじゃあリクエストしてもいいかしら。
そうね……見た目的に、蟹のハサミとかどう?いけるかしら。
ハリネズミかサボテンみたいな棘も捨てがたいけれど、その見た目にはちょっと似合わないじゃない。大首領っぽくはないし。

さ、それじゃあ始めましょうか。
私のすることはいつでも一緒よ。誰でもなんでも、めちゃくちゃになるまでグーで殴るの。
大きい相手は分からないけど、3倍大きくなったんだから3倍殴ればいいのよね?




「ブーレブレブレブレ、よく来たな小娘!」
 猟書家キング・ブレインが高笑い(?)して現れた可憐な少女(?)を出迎える。
 そちらにまで(?)を何故つけるのかと言われればだってグリムグラム・グルーム(デモンズソウル・f27998)ちゃんだしねぇと人は答えるだろう。
(あら。分かりやすい相手って好きよ)
 クスクスと笑いながら降り立つ少女に髑髏頭の視線が注がれる、その視線は目の前の猟書家が大首領を名乗るからにはどれほど頑丈なのかという点に集約されている。
「ふふふ、お初にお目にかかる事になるかしら……でもすぐにバイバイになっちゃうかしらね?」
「さてそれはどうかな? 下郎め……我がコレクションを思い知るがよい!」
 軽い挑発にキング・ブレインは本棚より取り出したページを開こうとした所でグリムグラムは手で制し嘲るように畳みかける。
「ふふ♥ 怪人の力を引き出すんでしょ? それじゃあリクエストしてもいいかしら……そうね見た目的に蟹のハサミとかあるのいけるかしら?」
「フムン、あえて挑発に乗ってやろう。ブーレブレブレ、この怪人キャンサー・チョッキンキンの力よここにっ!」
 開かれた侵略蔵書「スーパー怪人大全集」により腕が巨大なハサミに変化しながらスーパーキング・ブレインへと変化していく大首領。
 その姿はこれではこれでシュールなものなのだがグリムグラムはそれを笑わない。
(うーんハリネズミかサボテンみたいなのでも良かったけど、やっぱりこっちの方がちょっと可愛いわね♪)
 片腕をぐるぐると回しながらリズムをとるようにステップを始めるその姿はまさにリラックス状態。
 さすがに巨大化したこの巨体を前にそれは余りにも不敬!
「お望み通り切り刻んでやるぞ小娘、ブレレレレレッ!」
「はっ! その硬くて強いハサミ……私好みなのよ……ねっ!」
 巨大なハサミと可憐な拳が正面からぶつかり合う、手の甲から血を噴き一歩よろけたが踏ん張りもう一発全力で繰り出される拳。
 打てば打つほど拳が傷ついていくにも関わらずグリムグラムのパンチは止まる事を知らない。
「ブレブレブレッ、こちらは3倍の大きさだぞ? バカか貴様は!」
「ハッ! 3倍大きいなら3倍殴ればいいだけの事……私の拳はとっても痛いわよ、我慢……できるかしらっ!」
 無造作に繰り出された拳がとうとう蟹の甲羅で覆われたハサミにヒビを入れそして突き刺さってしまった。
「ば、バカなこの厚みの甲羅に突き刺さるだと!?」
「なーに言ってるの! グーがチョキに負ける訳ないの御存じないのかしらー?」
 渾身の暴悪の拳が豪快なアッパーカットのように振り上げられハサミごと腕が万歳のように持ち上げられれば胴はもちろんガラガラで。
「って……ハサミは貴様のリクエストだろうがー!?」
「男なら細かい事はっ……言いっこ、なーしっ!!」
 全力のぐるぐるパンチが腹筋に叩きこまれ採石場の崖下へと吹き飛ばされていくスーパーキング・ブレインの巨体。
 玉の汗を飛ばしながら可憐に汗を拭うとグリムグラムはこれでもかと言わんばかりのいい笑顔で崖下を覗き込むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

青葉・まどか
世界を救う戦い。
出来ることから一つ一つこなしていくよ。

キング・ブレイン
ん~、圧倒的キマフュー感。
だけど、なめてかかれる相手じゃないからね。
油断せずに頑張るよ。

ぶん投げられる本棚。
ちょっと!本は大事にしなさいよ!
そんな文句を言いつつも【視力】で本棚の軌道を【見切り】、必死になって避けるよ。
何とかキング・ブレインの先制攻撃を凌いだら『神速軽妙』発動。
続けて投げられる本棚。
先程の回避行動から私の身体特徴を学んだみたいだけど、残念だね。
『神速軽妙』を発動した私のスピードは先程とは桁が違う。
超スピードで接近、キング・ブレインの丸見えの脳天を【部位破壊・鎧無視攻撃・2回攻撃】!




 これは世界を救う戦い、アリスラビリンス引いては全ての世界へと手を伸ばそうとする猟書家を一人でも減らそうとするそんな戦いの一つ。
「ブーレブレブレブレ、よく来たな眼鏡っ娘!」
「キング・ブレイン……覚悟っ!」
 髑髏頭の怪人が大量の本棚を前に可憐に暑苦しくしつこくねちっこくついでに目線まで要求してきて青葉・まどか(玄鳥・f06729)もさすがにちょっとげんなりしたくなる。
(ん~、圧倒的キマフュー感。とはいえ舐めてかかれないよね……このプレッシャーだけは本物っぽいし)
 油断は禁物……その見た目に騙されると痛い目を見るうえに世界の命運がかかっているとなるとやるべき事をただやるだけの事で。

「さて……眼鏡っ娘ならばやはり読書はお好き、かね?」
「ちょっと!本は大事にしなさいよ!」
 言うなり背中のどれかい本棚を投げつけてくるキング・ブレインに文句を言いつつまどかは鋭くその軌道を読み解き右に左にステップを繰り返す。
 次々に投げつけられる本棚と飛び散る図鑑の数々、本当にギリギリではあるが何とか避け切り地面を転がり砂まみれになりながらもようやく間合いへと飛び込む事ができた。
 あんな物を受けていたら今頃大けがではすまない威力でこれはもうどうしても二度と喰らうわけにもいかない猛攻だ。
「速く……軽やかに!」
 全身が軽やかになり地を駆けるその身はまるで羽根のように……早送り映像のようにジグザグに駆け抜けるまどかをどうしてもキング・ブレインは捕らえる事ができずに次第に焦りの色が見え始めた。
「ば、バカな……動きは見切った、はず……スリーサイズすらも把握したというのに何故だ!」
「さっきの動きから私の身体特徴を掴んだみたいだけど、残念だったね……ってこらぁ! 何を把握しちゃってるの!?」
 まどかのプッツン回路がブチ切れてもはや手足は壊れた玩具のように早送りに身体を突き動かしていく。
 もはや残像かと思えるほどの動きの最後はキング・ブレインの顔面を手掴みにまどかはダガーを振り上げる。
「お前ぇ、見ていい事と悪い事があるの……わかる???」
 呆然とするキング・ブレインの脳天を守る特殊ガラスにダガーが突き立てられた、一撃でヒビがそして容赦のない二撃目がガラスを打ち砕き突き刺される非情の刃。
「グァァァッ、まさか……まさかこんな事でぇぇぇっ」
 グリっと刺したダガーを直角に捩った瞬間、脳天が内側から吹き飛び火花が身体から噴き出し始めた。
 ダガーから手を離し距離をとったまどかが見守る中、採石場でよろよろと歩いたキング・ブレインの身体が謎の大爆発を起こした。
 ついでに何故か周囲の採石場にまで引火して大爆発が盛大に巻き起こり上がった煙はキノコ雲となる。

「え、えぇぇ……私そこまでやってないんだけど!?」
 脳汁まみれの姿で大爆発から大慌てで逃げ続けるまどか、ピョンと崖下へと飛び込んだ直後に背後ではもはや轟音爆音大爆発。

「ケホッケホッ……なにこれ、かっ勝ったんだよね?」
 まどかは心配そうに見上げるがこれは間違いなく猟書家キング・ブレインの吹き飛んだ大爆発に違いない。
 髑髏の形をしたキノコ雲がまるで泣いているかのようにその異様を世界に見せつけていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月16日


挿絵イラスト