迷宮災厄戦⑲〜サー・ジャバウォックを倒せ!
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「なるほど。猟兵たちがここまで届きましたか」
本をぱたんと閉じて、猟書家『サー・ジャバウォック』は木陰から立ち上がる。
「われら猟書家の野望、阻む事など許される筈もない。故に、私も戦場に赴くとしましょう」
その手に『侵略蔵書「秘密結社スナーク」』と『青白き斬竜剣「ヴォーパル・ソード」』を携えて。
「戦いの歴史は繰り返される。それはこの世界においても変わりありません」
この森に現れた気配、猟兵たちへ向けて、サー・ジャバウォックはゆっくりと歩き出す。
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「お疲れさんだ。迷宮災厄戦、佳境に入ってきたねえ」
椎宮・司(裏長屋の剣小町・f05659)がグリモアベースの猟兵たちに笑いかける。
「で、次は大捕物だ! 猟書家『サー・ジャバウォック』を攻略するよ!」
サー・ジャバウォックはヒーローズアースを狙う猟書家だ。彼は今、焼け焦げた森の国にいる。
「で、お前さんたちが攻撃を仕掛けると、『侵略蔵書』と『ヴォーパル・ソード』で応じてくるのサ」
サー・ジャバウォックの攻撃はその2つの武器から繰り出される。見えない怪物スナークを放ったり、ヴォーパル・ソードを巨大化させたり。あるいは奥の手である竜人化を使ってくるか。
「いずれにしても厄介なのは、こちら攻撃を仕掛ける際、必ず先制攻撃を被せてくるってことさね」
これはどういう原理か、必ずそうなる。この先制攻撃にどう対処するかが最初のポイントだ。
相手の先制攻撃についてはこちらのユーベルコードによってその手段を絞り込むことができる。
「その上で、防御したり回避したり相殺したりするってのが、まあ常套だろうね」
もちろん別の手段、作戦でも構わない。とにかく対策を行って欲しい。
「猟書家の中で一番強い……って書架の王は除くけども。とにかく強い敵だが倒せない相手じゃあない」
なので、しっかり準備を整えて挑んでほしい。
「しっかり頼んだよ、お前さんたち!」
司のグリモアが光を放ち、猟兵たちを焼け焦げた森の国へ送り出すのであった。
るちる
こんにちはとかこんばんはとか、るちるです。お世話になってます。
迷宮災厄戦、猟書家の戦いお届けしますよー。諸事情というか現状により、承認後出来る限り早く書き上げる予定です。
シナリオの補足です。
このシナリオフレームには、下記の特別な『プレイングボーナス』があります。
(=============================)
プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
(=============================)
ボス戦では毎度お馴染みですね。
相手からの先制攻撃をどう防御、回避するかがポイントになります。その後は得意な戦法に持ち込んでやってください。
オープニングに書かれていない事項は勝手に設定頂いて構いません。
それではご参加お待ちしています。
第1章 ボス戦
『猟書家『サー・ジャバウォック』』
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POW : 侵略蔵書「秘密結社スナーク」
見えない【架空の怪物スナーク】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : ヴォーパル・ソード
【青白き斬竜剣ヴォーパル・ソード】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : プロジェクト・ジャバウォック
【人間の『黒き悪意』を纏いし竜人形態】に変身し、武器「【ヴォーパル・ソード】」の威力増強と、【触れた者の五感を奪う黒翼】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
イラスト:カキシバ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ネーヴェ・ノアイユ
ジャバウォック様の攻撃は氷壁の盾受けに全力魔法を乗せることで凌いでみせます……。
しかし……。さすがは最強と称されるお方……。ですね。攻撃にこのような厄介な効果まで……。ですが……。私は五感を失う前に一度見たのです……。ジャバウォック様の攻撃を。
氷壁をUC状態へと変化させた状態で……。まるで身動きが出来ず防戦一方のように振る舞いジャバウォック様に追撃の隙を見せます。
ジャバウォック様の追撃をUCで受けることによりその攻撃と効果を相殺……。戻った五感と共に行動を開始し味方猟兵様への攻撃をUCによる盾受けでかばうよう立ち回ります。
私達は一人ではありません……。力を合わせれば最強だって乗り越えられます。
空葉・千種
アドリブ歓迎
はじめまして、フォーティーナイナー最弱が一人空葉・千種です。
…あなたはアースクライシス2019を知っていますか?
あの戦いで私は不相応な名誉をいただきましたが…それでも、あの戦いは傷のほうが大きく、今でも街を歩くと壊れたままの建物がよく見えるんです
ですから…次の火種を灯さないため、私はあなたを倒します!
丸太(いっぱい)をばら撒き、一瞬でいいからスナークの攻撃をガード
そこからUCを発動して【重量攻撃】
…スナークが見えないんだったら本体を狙えばいい
ペリーネウマンの【弾幕】で敵を【蹂躙】
スナークを本体の防御に回さざるを得ない状況にして『見えない』という攻撃用の長所を潰しちゃうんだから!
ミア・ミュラー
オウガ・オリジンは、許せない。けど、この世界を踏み台にして、他の世界を壊そうとするあなたたちはもっと、気に入らない……!
ん、巨大化した剣を受け止めるのは危ない、ね。「視力」で剣の動きをよく見ながら、こっちに来る前に風を纏ったソリッドダイヤを飛ばして、垂直方向からぶつけて剣を逸らして避ける、よ。3回攻撃は当然するだろうから、同じ感じでコンパスとかアーデントクラブを使って避ける、ね。
敵の射程にわたしがいるなら、そこはわたしのユーベルコードの射程内だと、思う。避けきったらすかさず【プリンセス・バースト】で、攻撃。この世界のみんなのためにも、あなたたちには絶対負けない、から。
木元・祭莉
スナーク狩りだね!
遠くから、見えない何かが襲ってくる、って。
透明なだけだよ。気配に注意しとけば大丈夫!(考えない悩まない)
降り立つなり、荷車を拠点としてどーんと設置。
先制攻撃を防ぐための盾として展開だ!
視覚はあてにならないから、音と風、匂いと殺気を掴んで。
野性の勘で攻撃の隙間を選んで、ジャンプ!
疾走発動!
ソードの初撃は、如意な棒からの衝撃波で相殺。
2度目の攻撃は、空中ダンスでかいくぐって接近。
黒い悪意には、白い炎を燃え上がらせて拮抗。
空中戦に持ち込んだ後は、めまぐるしく動き回って陽動。
剣の攻撃に、左拳の衝撃波をぶつけ。
飛翔の勢いでそのまま体当たりして、カウンターで目晦まし!
みんな、いっけー!!
●
「おや。私より早く、私を捉えましたか」
猟書家『サー・ジャバウォック』の前に立ち塞がる猟兵たち。木元・祭莉(おいらおいら詐欺・f16554)、ネーヴェ・ノアイユ(冷たい魔法使い・f28873)、ミア・ミュラー(アリスの恩返し・f20357)、空葉・千種(新聞購読10社達成の改造人間・f16500)の4人である。
「オウガ・オリジンは、許せない。けど……」
ミアの視線は真っ直ぐにジャバウォックを見据えて。
「この世界を踏み台にして、他の世界を壊そうとするあなたたちはもっと、気に入らない……!」
アリスラビリンスを救う、その決意を以てこの戦いに挑んでいるミアははっきりと断言する。
「だとすれば、どうするというのでしょう?」
対してジャバウォックは依然、悠々とした口調で。
「この世界のみんなのためにも、あなたたちには絶対負けない、から」
それに押し負けず、ジャバウォックに宣言するミア。
それを受け継ぐようにして千種が話し出す。
「はじめまして、フォーティーナイナー最弱が一人空葉・千種です」
進み出た千種にジャバウォックは首を傾げる。
「その様子だと……あなたはアースクライシス2019を知らないようですね?」
「失礼。覚える必要もないと判断したのかもしれません」
フッ、と鼻で笑うジャバウォックに、俯き加減の千種の声がわずかに震える。
「あの戦いで私は不相応な名誉をいただきましたが……」
思い出すのは今もなお復興中のヒーローズアース。戦闘で多大なダメージを受けたにもかかわらず、猟兵たちのムービーを取ったり。『頑張ろう』と頑張っているかの世界。……それでも。
「あの戦いは傷のほうが大きく、今でも街を歩くと壊れたままの建物がよく見えるんです」
「戦いこそがあの世界にふさわしい。私はそれを知らしめるために赴くのです」
またあの世界を戦乱に叩き込む。そう宣言するジャバウォックに、千種は視線をあげ、声高らかに宣言する。
「……次の火種を灯さないため、私はあなたを倒します!」
千種の叫びを宣戦布告と受け取って。
サー・ジャバウォックは戦闘態勢に入るのであった。
●
千種の叫びに、猟兵たちも戦闘態勢に入る。
「ジャバウォック様……ここで倒します」
「いっくよー!」
戦闘のために魔力を溜めこむネーヴェ。その前に進み出る祭莉。そして千種が祭莉と並んで、突撃!
それに先んじるように、ジャバウォックが見えない架空の怪物スナークを解き放つ。 しかしそれは二人の想定内!
「やぁぁぁ!!」
気合と共に丸太(いっぱい)を周辺にばら撒く千種。降ってきた大量の丸太に激突して、スナークの動きが一瞬止まる。しかしそれも一瞬。すぐに丸太の弾幕を突破してくるスナークたち。
「そりゃ!!」
その前に突然、大きな荷車が通せんぼと、どーんと設置された。どこから持って来たのか、仕掛けたのは祭莉である。
「先制攻撃を防ぐための盾として展開だ!」
祭莉の思惑通り、不意を打たれたスナークたちが次々と荷車に激突してその動きを鈍らせる。
その行為と声に、スナークたちの注意が祭莉に向いた。それを野生の勘で感じ取った祭莉は楽しそうに叫ぶ。
「スナーク狩りだね!」
視覚はあてにならない。音と風、匂いと殺気を掴んで。襲い掛かってくるスナークたちを野性の勘でジャンプしてかわしていく。
「ありがとう!」
祭莉がスナークを引き付けたその瞬間に千種が反撃を講じる。【叔母さんに(無理矢理)取り付けられた巨大化装置】発動。千種の身体が巨大化して戦闘体に変化、自身の筋力と防御力と攻撃範囲を強化する。体重も強化されるのがちょっと玉に瑕である。
取り出したのは『決戦装備・ペリーネウマン』。35mmガトリング砲を備えた全長25mの銃槍を構えて、千種・祭莉・ジャバウォックが一直線になる地点へ。
(……スナークが見えないんだったら本体を狙えばいい)
この配置なら、何があっても逃さない!
「かわして!」
「りょー!」
千種の声に祭莉が【風輪の疾走】発動。空へ飛び上がる。
直後、ペリーネウマンの弾幕が祭莉のいた地点を蹂躙していく。
「……!」
その凶悪なまでの勢いにジャバウォックがスナークたちを呼び戻す。ジャバウォックを守る盾としてスナークたちが身構え。
それすらまとめて蹂躙していくペリーネウマンの弾幕。
「ぐぅぅぅ!」
ジャバウォック本人の防御にスナークを使わざるを得ない状況。
(『見えない』という攻撃用の長所を潰しちゃうんだから!)
と千種が途切れることなく銃弾の雨を放ち続ける。
「その体躯と攻撃、邪魔にすぎる」
スナークたちを盾にしながら、ジャバウォックが憮然と呟いて。そして手にしたヴォーパル・ソードを巨大化させる。横薙ぎに振るわれる一閃は千種、そしてその場にいる猟兵たちの全てをなぎ払わんとする一撃。
「さがって」
ミアの言葉に千種が飛び退く。
直後、空から流星のごとく降ってきた何かがヴォーパル・ソードの刀身へ垂直に突き刺さる。それはミアの手から飛翔したアーデントクラブであった。
「むぅっ」
強烈な激突の衝撃を流しきれず、ヴォーパル・ソードの切先が地面に叩き付けられる。
「ん、巨大化した剣を受け止めるのは危ない、からね」
初撃を凌いだミアが小さく頷く。ヴォーパル・ソードの動きのみに注視していたミアは、その視力で以て、攻撃の始動を捉え、瞬時に手を打ったのだ。
しかし、地面のみを抉り取ってなお、ヴォーパル・ソードはその勢いを減じない。旋回するようにして振り下ろされる二撃目。
「うわっとー!?」
それには祭莉が『如意みたいな棒』からの衝撃波を放って、切先をずらす。
「まだ終わっていませんが?」
本命は三度目。ジャバウォックの渾身の一撃を。
「えいっ」
ミアのソリッドダイヤがヴォーパル・ソードの真下からかち上げる。風を纏い、さらにはミアの諦めない意志によって硬度を増したソリッドダイヤがヴォーパル・ソードの一撃を真正面から受け止め、力の作用する点をずらすことで弾き返す。
「何をしても、当たらない、よ」
その言葉が示す通り。ミアの手にはまだグリッターハートと懐中時計型自律式シールド付きコンパスが握られていたのである。
弾き返されたヴォーパル・ソードの衝撃を手に感じながら、ジャバウォックが呟く。
「なるほど。ならば出し惜しみは無しとしましょう」
そう言って、人間の『黒き悪意』を纏い、竜人形態に変身するジャバウォック。
「これで終わりです!」
黒翼による飛翔、その高速の一撃。
「そうは……いきません」
それをかろうじて受け止めたのはネーヴェである。溜めた魔力で展開した氷壁。そこに全力魔法を乗せることでジャバウォックのヴォーパル・ソードによる突撃を凌いだのだ。
しかし。
「さすがは最強と称されるお方……。ですね……攻撃にこのような厄介な効果まで……」
氷壁を展開しながらも、ジャバウォックの黒翼から浸透してくる悪意がネーヴェの五感を奪っていく。
「五感を失ってなお、退かないとは。見事です」
そう言いながら、その身をその場で回転させるジャバウォック。ヴォーパル・ソードでの追撃をネーヴェに叩き付けようとする。
だが。
(ですが……。私は五感を失う前に一度見たのです……。ジャバウォック様の攻撃を)
ならば使えるはずだ。ネーヴェが信じるのは自身のユーベルコードの力。
「風花舞いて……。一つになれば全てを守る煌めきの盾」
【六花の万華鏡】によって、氷壁に力が集中する。周辺にキラキラと万華鏡のような氷雪の盾鏡を展開される。それは薄く儚く、一撃のもとに消えてしまいそうな……それでいて。
「ハハハハ! ……む」
まるで身動きが出来ないネーヴェに、一方的に攻撃を叩き付けていたジャバウォックの動きが止まる。
(手応えの割に……ダメージが)
そう、何度も斬りつけているのに目の前のネーヴェは依然健在。
――おかしい。
そう感じて一度距離を取ろうとしたジャバウォック。
「さっせるかー!」
それを制したのは上空から急降下してきた祭莉の突撃であった。
●
「ちぃぃぃっ」
「あたたたーっ!」
空に飛びあがろうとするジャバウォックとそれを上から押え込もうとする祭莉。
黒翼からの黒い悪意が祭莉を捕まえようとして、しかし祭莉が纏う白い炎がその悪意を燃やし尽くす。
「作戦だというのですか!」
「あったりまえー!」
ヴォーパル・ソードの一撃を蹴り上げて弾く祭莉。
そう、ネーヴェがジャバウォックの攻撃を一身に引き受けている間に、他の3人は次の攻撃の態勢を整えていた。
そしてネーヴェ自身も根性とかで耐えていたわけでは無く。密かに【六花の万華鏡】によって展開した氷雪の盾鏡で、ヴォーパル・ソードの連撃を五感を奪われてなお、確実に相殺していたのである。
「てやー!」
飛翔の勢いを乗せた体当たりをカウンター気味に叩き込み。
祭莉がジャバウォックを地面へ叩き落とす!
「みんな、いっけー!!」
その巨大な体躯を保ったまま。落下地点へ回り込んだ千種が今度はペリーネウマンを空に向けて構える。
「いくよー!」
躊躇することなく、銃口から弾幕を、銃弾の嵐を放つ千種。
「おぉぉぉぉ!!!」
今度は盾になるスナークは居ない。その攻撃を全身で受け続けるジャバウォック。
「邪魔だと! 申し上げたはずです!」
ヴォーパル・ソードを再度巨大化させたその一撃。
「私も……。ジャバウォック様の攻撃は見た……とお伝え……していませんでしたか」
そう告げて。五感を取り戻したネーヴェの【六花の万華鏡】がヴォーパル・ソードの攻撃のことごとくを相殺する。
「私達は一人ではありません……。力を合わせれば最強だって乗り越えられます」
防がれたヴォーパル・ソードを元に戻す、瞬間。敵味方ともに全ての攻撃が止んだ、その刹那。
「視えた、よ。どかーん」
その完全なるタイミングを類い希なる視力で見切ったミアの【プリンセス・バースト】が炸裂する。
「うぉぉぉぉぉ!!!」
絢爛な七色の光を伴う突然の爆発をジャバウォックは回避することもできず、ただ吹き飛ばされるのみ。
「この世界のみんなのためにも、あなたたちには絶対負けない、から」
ミアがもう一度。決意の言葉をジャバウォックに告げて。
4人で繋いだ攻撃がジャバウォックを吹き飛ばしたのであった。
大成功
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ナギ・ヌドゥー
最強の猟書家、と言っても書架の王はもっと強いのだろう。
そしてオウガ・オリジンの力はさらに強大だ。
ここで躓く様ではこの世界に未来は無い
でも、まずは逃げるけどな【逃げ足】
逃げると言っても森の奥にだ、追って来いジャバウォック【おびき寄せ】
見えない怪物とはいえ攻撃する時は必ず物質に干渉する
森の木々を盾にし死角を作らない
【第六感】にて周りの木々の動きを感知しスナークの攻撃を【見切り】躱す
さらに常時【オーラ防御】を纏う事で致命の一撃だけは受けない様にする
奴が焦れて接近してくればチャンスだ
スナークの直接攻撃をUCにて受ける
全ての攻撃を反射する「無驍反衝」
スナークの攻撃を直接アンタに返すぜ!
●
「ち……私としたことが、油断したようです」
猟兵たちの攻撃からダメージを受けながらも、態勢を立て直した猟書家『サー・ジャバウォック』。
「最も強い私がこの様など……ありえません」
「最強の猟書家、と言っても書架の王はもっと強いのだろう?」
「……!」
独り言のように呟いたジャバウォックの言葉を継いだ、ジャバウォックが振り返った先にいたのはナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)であった。
「そしてオウガ・オリジンの力はさらに強大だ」
「よく御存じだ。それ故にわれらは彼の者の力を奪ったのです」
じり、とお互いが間合いを計るように相対する。その中で、ナギは口元に笑みを浮かべて。
「ここで躓く様ではこの世界に未来は無い」
「ではその未来を潰して差し上げましょう」
そう言ってジャバウォックがスナークを放ったのである。
「でも、まずは逃げるけどな!」
「なんと!?」
スナークを放ったと同時にナギが反転。背を向けて逃げ出す。しかし、逃げるといっても森の奥へ向かって。
「追って来いジャバウォック! 貴様が最強だと言うのなら、目の前の敵を逃すなどあり得まい!」
挑発しておびき寄せるナギ。
「ちっ」
舌打ちしながらジャバウォックが駆け出す。それがナギの作戦だと知らずに。
(見えない怪物とはいえ攻撃する時は必ず物質に干渉する)
ならば常に身を守る何かがあれば。その干渉、すなわち攻撃を遮ることは可能なはずだ。森の木々を盾にして死角を作らないように駆け抜けるナギ。
さらには第六感で周辺の木々の動きを捉える。それが動けば、そこにスナークがいる!
「フン」
見えていなくても捉えたならば。その攻撃を見切って躱すことは動作も無い。問題は、見えていても躱せないような攻撃。すなわち、連続攻撃。
回避のために瞬間、足が止まったナギへスナークたちが一斉に攻撃を仕掛ける。それらの攻撃を第六感と見切りで回避し続けながら、ジャバウォックを待つナギ。
ふと、ナギの第六感と見切りをかいくぐったスナークがその爪がナギに叩き付ける。
「致命の一撃だけは受けん」
それすらも計算済、と。常に纏わせておいたオーラ防御でその爪を弾き返す。
スナークたちの攻撃をかわし続けるナギの前にジャバウォックが姿を現わす。
「先ほどの口上は大変……腹に据えかねました」
スナークの大群で倒しきれない焦れ。そして舐められた怒りがジャバウォックにヴォーパル・ソードを引き抜かせる。振りかぶり、ヴォーパル・ソードの一撃をナギへ叩き付けようとして。
「阿呆が」
その瞬間こそがナギの待っていたチャンスであった。
ナギが完全に動きを止める。そしてスナークたちの攻撃に身を晒した。防御も回避もせず、ただ攻撃を受け、否。その直前、ナギは【無驍反衝】を発動している!
「スナークの攻撃を……直接アンタに返すぜ!!」
その言葉の通り、ユーベルコードによってナギがスナークたちの攻撃をジャバウォックへと反射する!
「なっ!? ぐぁぁぁっ!!」
全く想定していなかった攻撃方法に回避することもできず、スナークたちの攻撃に晒されていくジャバウォック。
ナギが猟兵となってから、強力な敵と戦うその対抗策として編み出したユーベルコード。それによって、ジャバウォックが彼自身の悪意に食い尽くされていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アハト・アリスズナンバー
奇しくも同じヴォーパルソードの使い手。
ならば、こちらもヴォーパルソードにてお相手するのが礼儀と見ます。
相手の攻撃に対してUCを発動。
それが剣の一撃である限り、直線的な動きになるのは確実。
一気に演算して最小限の動きで避けつつ、ヴォーパルソードによる【破魔】属性の【カウンター】をします。
足元も狙いつつ【体勢を崩す】事を狙い、その本を【部位破壊】を応用して切り捨てます。
さあ、ヴォーパルソード同士の決闘です。
【貫通攻撃】を仕掛けつつ、カウンターを狙っていき、隙が出来たら【激痛耐性】で無理やり【串刺し】にします。
貴方がジャバウォックである限り、この剣に斬られるのは運命なのかもしれませんね。
●
焼け焦げた森の中を猟書家『サー・ジャバウォック』が歩いていく。その身は猟兵たちの攻撃によってかなりのダメージがある。
「はぁっ、はぁっ。く……おのれ」
それは強者故の油断……否。純粋に猟兵たちの想いが、強さがジャバウォックを貫いたに過ぎない。されど、ジャバウォックとしてもこのまま倒れるわけにはいかない。
今は一度離脱して、態勢を整えて……。
ガサッ。
身を潜めるジャバウォックの前に、枯葉を踏みしめる音が近づく。それはアハト・アリスズナンバー(アリスズナンバー8号・f28285)のもの。その手には『ヴォーパルソード』が握られている。
「奇しくも同じヴォーパルソードの使い手」
アリスが呟く。それは独り言では無く、明らかにジャバウォックに伝え聞かせる言葉。ここへ彼女を導いたのもその不思議な繋がりだったのだろうか。
いずれにしても。お互いは敵であり、その手にはヴォーパルの名を持つ剣が握られている。
「ならば、こちらもヴォーパルソードにてお相手するのが礼儀と見ます」
そう言ってアハトはヴォーパルソードを構える。
「なるほど。礼儀ときましたか。ならば、私も退くわけにはいきません」
アハトに応じるようにして、ジャバウォックもまたヴォーパル・ソードを構えるのであった。
ジャバウォックがヴォーパル・ソードを巨大化させる。それを旋回させるがごとく、振り回しの一撃をアハトに向けて叩き付けようとする。
『アリスコード送信。総員、裁判の時間です』
対してアハトは冷静に、瞬時に。ユーベルコード【アリスインデジャヴ】発動! 彼女の姓が示すアリスズナンバー、その他の個体と瞬時に同期、状況を検証、シミュレートした結果がアハトにフィードバックされる。
(いかに強大と言えど、それが剣の一撃である限り、直線的な動きになるのは確実)
ならば、その直線を避ければ!
シミュレートされた最小限の動きをトレースしつつ、ジャバウォックの攻撃を回避するアハト。
「むぅっ」
ジャバウォックが短い呼気とともに放った、最後の一撃すらも回避してアハトは懐に飛び込み。
「はっ!」
今度はアハトがヴォーパルソードによるカウンターを叩き込む。その刀身には破魔属性を乗せた一撃に、ジャバウォックがのけぞる。
そこへ追撃。足元を狙ってヴォーパルソードを振り抜くアハト。
「ぐぁっ」
太ももを斬られ、ジャバウォックががくんと態勢を崩した、その拍子に。
「逃がしません」
アハトがジャバウォックが持っていた本を一刀両断した。
「なっ……」
それはあくまで力の形であって、力そのものではない。十全の体制が整えばきっと復元も可能だろう。しかし、今この場において、侵略猟書の力は使えなくなった。
愕然としながら膝をついて斬り裂かれた侵略猟書に手を当てるジャバウォック。
そして一度距離を取ったアハトがヴォーパルソードを構える。
「さあ、ヴォーパルソード同士の決闘です」
「……いいでしょう」
手にしていた本をその場にしたまま、ジャバウォックがヴォーパル・ソードを手に立ちあがる。アハトに相対する形でヴォーパル・ソードを構える。
「はっ!」
仕掛けたのはアハト。ヴォーパルソードを垂直に構えてそこから鋭く突きを繰り出す。防御すら貫通するその一撃は、しかしジャバウォックが紙一重でかわされる。
「フンッ!」
かわしながら下から斬り上げるジャバウォック。しかしその攻撃はアハトのヴォーパルソードに受け止められ、そのままカウンターの一撃が放たれる。
「終わりです!」
「あなたが、ね?」
鋭く振り抜かれたアハトの一撃。しかし、ぞわりと悪寒を感じたのもアハトであった。
アハトの目の前で、反則ともいえる竜人形態への変化を行うジャバウォック。身に纏った悪意でアハトの一撃を弾き返し、態勢を崩したアハトへ鋭さを増したヴォーパル・ソードの一撃を繰り出す。
「ぐっ、ぁ……」
ジャバウォックのヴォーパル・ソードがアハトの腹部を刺し貫く。
「決闘で変身してはいけない、というルールはありません」
傷口を抉るようにしてヴォーパル・ソードをゆっくりと差し込んでいくジャバウォック。
「そう……ですね!」
アハトはその身に走る激痛を、激痛耐性で無理やりに押し込んで。
「では、相手の剣を掴んでもいけないというルールもありませんね!」
ジャバウォックのヴォーパル・ソード、その刀身を握り締めた!
ジャバウォックの動きが止まる。踏み込もうにも戻ろうにもヴォーパル・ソードを離さない限り動けないからだ。
そんな至近距離の間合い、これを……外すわけが無い!
「ちぃぃぃっ」
数瞬の逡巡の後、ヴォーパル・ソードすらも手放して飛び退こうとするジャバウォック。
「遅い!」
鋭く繰り出されたアハトのヴォーパルソードがジャバウォックの体を貫く。
「がは……ぐ……」
貫かれた胸を押さえながら、ふらふらと後ずさるジャバウォック。
「う、ぐっ……」
アハトはジャバウォックのヴォーパル・ソードを自身の身から引き抜く。そして……両手に構えた二刀のヴォーパルソード。その切先はジャバウォックに向けられて。
「貴方がジャバウォックである限り、この剣に斬られるのは運命なのかもしれませんね」
アハトの言葉とともに放たれた二振りのヴォーパルソードの斬撃。それは魔獣を倒す宿命を持つ一撃にして、猟書家『サー・ジャバウォック』を斬り捨てる渾身の一撃であった。
猟書家『サー・ジャバウォック』を倒す戦い。その内の一戦を猟兵たちが制した瞬間である。
大成功
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