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迷宮災厄戦⑩~薔薇の迷路で、振り切るぜ!

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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「がう、迷宮災厄戦お疲れ様だよー」
 アルファ・オメガ(もふもふペット・f03963)が呼びかけに応じてくれた猟兵たちにお礼を言う。
「とはいえ、まだまだ序盤。休んでるわけにはいかないんだ」
 そう言ってアルファは予知した内容を話し出す。
「皆に行ってもらいたいのは、オウガ・オリジンに繋がる道のひとつ、『ハートの女王が住んでいた城』だよ」


 ハートの女王とは、オウガ・オリジンのかつての忠臣である。戯れに殺されてしまったけれども。
「でね。お城の中はその女王の怨念がいっぱい籠もってるんだ」
 その他いろんな影響で、城の中は今、複雑な迷路になっている。そしてその中に住まうのはただひとつ。『女王の石像』たちが徘徊している。
「番人みたいな存在なんだ。だから、お城の中に入ると、めっちゃ追いかけてくるよ!」
 この石像は『触れたものを城外に強制テレポートさせる』能力を持つ。そのため、捕まると強制送還される。この石像をどうにかしない限り、オウガ・オリジンの元へはたどり着けないのだ。
「この石像はどうも女王の怨念とリンクしているらしいんだ」
 石像を消滅させるには女王の怨念を消し去るしかない。
「そのために、皆には迷路と化したお城を攻略して欲しいんだ!」


 今回、攻略の対象となる迷宮は『薔薇の迷宮庭園』。
「お城に入ったら、小手調べ的な迷路になっている入り口ホールを抜けてね」
 そしたら次は宮殿の渡り廊下だ。落とし穴の罠があるのでそっと通り抜けてほしい。ここまでの間は石像も姿を現わさない。というより。
「石像は今、全部が薔薇の迷宮庭園にいるんだよ」

 渡り廊下から庭に出れば、そこが薔薇の咲き誇る迷宮庭園だ。この庭園から外に出る門が今回のゴールになる。つまり、ここで石像と追いかけっこすることになるのです。
 迷宮庭園の形状は直径100mの円状の巨大温室。天井があるので空から抜けることはできない。中は薔薇の花壇、通路、そして中央に池。薔薇は基本的に人間の腰くらいまでの高さだが、時折2mほどの木になっている薔薇の花壇もある。いずれにしても、ごく普通の薔薇である。不思議の国なので喋るくらいはするけども。

「花壇の間を通路が走っているんだけど、そこに石像がたくさんいるんだ」
 石像は猟兵を見ると迫ってくるか、追いかけてくる。至るところにいるのだが、走れば振りきれる程度の速度であるし、何より花壇の中には絶対入らない。つまり、花壇越しであれば、石像は花壇を回り込んでくるため、逃げるのは容易だ。
 ちなみに、石像はとても弱いオブリビオンなので倒すことが可能だ。触れないように遠距離武器で仕留めれば簡単に破壊できるだろう。
「がうー、でもまた湧いてくるんだよねー」
 倒した数だけ、どこか湧く。なので破壊し切るという手段は現実的ではない。迫られたり、あるいは進路上に沸いたりした時などに、一時的な回避手段として活用すべきだろう。なお、即湧きはないので、破壊した上を通り過ぎても問題ない。
「遠距離から足止めっていう手段もあるんだけど、あまりオススメしないよ」
 石像はとにかく数が多い。それら全てを押し留めるには動きながらでは難しいだろう。足を止めて相手の動きを止めるのは本末転倒である。
 なら、触れられないように盾などで石像を受け止める、あるいは近寄らせないという手もあるかもしれないが。
「石像のタックルというか攻撃を受け止めた時点で触れた判定になるみたい」
 そのため、オーラ防御で受け止めてもあえなく強制送還。
「結局、触られないようにしながら走り抜けるのが一番速いと思う」
 そういうことなのである。


 では実際にどう攻略するか、であるが。

 迷宮薔薇園が円状になっているのは先も言った通り。これの形状を具体的に表すには。
「皆、バームクーヘンを思い出してー」
 決してお腹が空いているわけではなく、説明に便利だからだよ?
「3層のバームクーヘンになってるんだ、ここは」
 そうすると一番外と真ん中の穴、そしてその途中に2本の円が出来る。この4本が道である。この4本の間に、あみだくじのように細い道が複雑に走って、それぞれの円の道の繋いでいる。道ではない、バームクーヘンの生地に当たる部分が薔薇の花壇だ。
「真ん中の穴はさっき言った池だね」

 基本的な行動は円及びあみだくじみたいな通路を駆け抜ける。追いかけてくる石像に捕まらないように。時折前方から石像が現れた場合は、遠距離攻撃で破壊するか、ジャンプでかわしていってほしい。
 出口の方角は、出口の上に大きな鐘があるのでそれを目印に。迷うことは無いと思うが、迷ったらその鐘を探してそちらへ走って欲しい。

「ガチっとした戦闘は無いから、レクリエーション感覚で楽しんできてー」
 捕まっても場外転送されるだけだし。気軽に参加してほしい。

 そう言ってアルファは自分のグリモアを取り出したのである。転送開始!


るちる
 こんにちはとかこんばんは、るちるです。
 迷宮災厄戦、ハートの女王が住んでいた城の冒険をお届けします。

 シナリオの補足です。
 このシナリオフレームには、下記の特別な『プレイングボーナス』があります。
(=============================)
 プレイングボーナス……地形を利用して女王の石像と追いかけっこする。
(=============================)
 簡単に言えば、薔薇園の構造を上手く利用して逃げ切ってください。形状についてはオープニングの通り。どこを走るかがポイントかもしれません。
 また、石像は音(または空気の振動)と前方の視界で猟兵を捉えます。認識すると追いかけてきますが、カーブを曲がる時はスピードが落ちるようです。小回りの機動力が勝負を決めるかも知れません。
 また、石像は花壇には入ってきません。あと池も。

 とにかく走って逃げて、ジャンプでかわし、時折八つ当たりのように破壊していけばいいと思います。

 プレイングには迷宮薔薇園の攻略を中心にお書きください。入口とか渡り廊下とか軽く触れる程度でも触れなくても可。
 オープニングに書いてない場所は自由に設定してください。

 執筆はカウンター祭が終わってからの土曜からになります。

 それでは参加をお待ちしております。
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第1章 冒険 『女王の石像から逃げろ』

POW   :    女王の石像の集団に追いかけられながら、迷宮内をマラソンしつつ迷宮を探索する

SPD   :    女王の石像に見つかる度に、全速力で振り切って安全を確保しつつ迷宮を探索する

WIZ   :    女王の石像に見つからないように隠れ潜みながら迷宮を探索する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミューズ・シルバーピース
なるほど…薔薇の迷路で石像と追いかけっこをすればいいんだね
追いかけっこなんて初めての経験だからちょっと楽しみかも…

とりあえず、コードεを使ってドローンたちを召喚しよ
周囲の石像の監視と…あみだくじの通路の確認をお願いしようかな?
ドローンとは念話で会話できるから、話し声でバレることはない…と思う

迷路の歩き方は…基本は円を歩くけど、見つかりそうだったらあみだくじの通路に逃げ込んで石像を撒く感じだよ

見つかったら【念動力】を使って足止めして、その隙に逃げるね…




 ハートの女王の城の中。入り口ホールから渡り廊下へ抜けて。

 ミューズ・シルバーピース(クイックシルバー・f27543)は、渡り廊下から薔薇の迷宮庭園を見渡す。薔薇園のいたるところに見える女王の石像。
「なるほど……薔薇の迷路で石像と追いかけっこをすればいいんだね」
 ふぅ、とひと呼吸。気だるげな雰囲気を纏いつつ、ミューズは思う。
(追いかけっこなんて初めての経験だからちょっと楽しみかも……)
 冷凍睡眠の影響か、欠落していると思しき記憶の中には『そういう経験』がなかったようで。
 ともあれ、与えられた役目はきちんとこなす彼女ならば、さて、どうやって攻略するか。
(とりあえずドローンたちを召喚しよ)
 薔薇園に踏み入れる前にミューズが召喚するのは【コードε:ステルステックドローン】。
(わたしの負担を減らして……)
 というミューズの本音に従って、AI搭載型ステルスドローンたちが空へ浮かび上がる。
「お願い」
『承知致しました』
 ミューズの指示は2つ。周囲の石像の監視と、あみだくじ状の通路の確認である。
 散開していくドローンたち。石像たちは音、ないしは空気の振動に反応しているものの、ステルス機能を突破できず、ドローンの存在を認識できていないようだ。
 この状態ならば、ドローンが見つかることもないだろう。そして。
(ドローンとは念話で会話できるから、話し声でバレることはないしね)
 そのドローンたちを道先案内人として、ミューズは迷宮薔薇園へ足を踏み入れるのであった。

 まず一番外周にあたる円の道を歩き始めるミューズ。まだ周辺に石像の気配は無く。また石像の位置はGPSのようにドローンたちが伝えてくれる。
(あ……)
 ドローンから送られてきた情報。このまま進むと石像と遭遇する。
 見つかる前に道を折れて内側の円へ入り、そのままダッシュ。しばらく進んでから状況を確認。どうやらうまく撒けたようだ。
 しかし、ドローンたちが伝えてくる情報によれば、そろそろ石像たちとの間隔が詰まってきている。全周囲、いずれの方向にも石像がいる。

 ここから先は……走って逃げるしかない!

 その覚悟をした瞬間、背後からの気配。振り返らずとも石像であることはわかっている。そのままダッシュで駆け出すミューズ。それを追いかけるように走り始める石像。
 そして前方にも石像が出現する。
「えいっ!」
 一瞬、念動力を走らせて石像の行動を阻害して。足止めをした石像の真横を、触れないように注意しながらすり抜けていくミューズ。
「危なかった……」
 すり抜ける時はドキドキであったが、この程度の足止めなら強制転送されることはなさそうだ。

 これで要領を得たミューズは迷路のジグザグを利用しながら、石像の追跡を振り切っていく。念動力による足止めも織り交ぜて、効果的に突き進むミューズ。
「着い、たぁ……!」
 そしてミューズは迷宮庭園の出口に手を掛ける。見事迷宮を踏破したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒柳・朔良
薔薇の迷路、そして我々猟兵を見つけ出して追ってくる石像か
隠れながら移動するのは得意だが、音でも気づかれるというのが厄介だな
私の選択UCで『存在』を消すことは出来ても、『音』までは消すことは不可能
音を立てないように留意しながら、気付かれないように出口へと進もう

出口へはなるべく最短で向かえるようにしたいところだが、恐らくは難しいだろう
敵は曲がり角でスピードを落とすようだから、万が一見つかりそうになったらジグザグに移動しつつ別のルートを確保
このあみだくじの様な、たくさんの細い道を利用しながら進む
どうにもならなければ解放した武器を投擲して対応
触れるとアウトなようだからなるべく戦わずに逃げ切りたいな




 ハートの女王の城。その庭である薔薇の迷宮庭園。
 その中で黒柳・朔良(「影の一族」の末裔・f27206)は背の丈もある薔薇の木に身を隠しながら、その存在を『消して』いた。それは言葉のあやでは無く、ユーベルコード【影に潜む暗殺者】による副次効果だ。
 目の前を通り過ぎる女王の石像たち。音を立てず、気配も消して、視界にも入らなければ、石像に認識されることは無い。
(薔薇の迷路、そして我々猟兵を見つけ出して追ってくる石像か)
 朔良は頭の中で情報を整理する。確かグリモア猟兵の話では。
(隠れながら移動するのは得意だが、音でも気づかれるというのが厄介だな)
 【影に潜む暗殺者】による副次効果は『存在』を消すことは出来ても、そこに在る朔良自身を消すわけではない。何か当たれば、こすれれば、音は出てしまうのだ。
 しかし、それに対する策で有効な手段は今は思いつかない。なら今出来ることは。
(音を立てないように留意しながら、気付かれないように出口へと進もう)
 石像が遠くまで離れたのを確認して。朔良は素早く木の影から出て、迷路を突き進むのであった。

 出口への最短ルートは、大きな鐘が導いてくれる。それを目印に素早く薔薇の花壇、その影を移動していく。音を立てないようにして影に潜むようにして。
「最短で向かえるようにしたいところだが……難しいようだな」
 不意に朔良が呟く。まだ相手に見つかっては無いが、前方に石像。道を戻ればさっきやり過ごした石像と遭遇する。
 ならば。
(いくしかないか)
 意を決して、前方に向かってダッシュする朔良。その音と気配に気付いた石像が走ってくる……前に、朔良は直前にある曲がり角をターン!
(敵は曲がり角でスピードを落とすようだからな)
 そのまま迷路をジグザグに移動して、石像を振り切る朔良。身を潜めながら呼吸を整えてから別ルートへ移動して。あみだくじのようなたくさんの細い道を利用して進んでいけば、問題なくゴールへ辿り着けるはずだ。

 朔良の思惑通り、もうすぐ出口という地点まで辿り着く。
「……」
 そこで薔薇の影に隠れながら嘆息ひとつ。なんと、出口の真ん前に石像が3体、たむろしていたのだ。
(このままやり過ごす、か?)
 しばし思案する朔良。しかし、その時背後から石像の迫ってくる気配を感じる。
(挟み撃ちは……マズイな)
 『触れるとアウト』、それだけは避けなければならない。
「なるべく戦わずに逃げ切りたかったが……」
 挟み撃ちのリスクよりはマシと判断した朔良が薔薇の影から飛び出す。その気配に石像たちが動き出す前に。
 朔良が暗殺特化型へと解放した『鴉丸』を投擲する。鋭さを増した刃が、3つに連なっていた石像たちを一気に貫く!
「今!」
 掛け声とともに、朔良が出口に向けて駆ける。砕けた石像の上を走り抜け、背後の石像が朔良の背に追いつく前に。
「間に合った、な」
 朔良は迷宮庭園の出口を通り抜けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

水心子・静柄
迷路の道順で悩むだけ時間の無駄だから第六感と野生の勘を頼りにノータイムに判断して突き進むわ。ただ花壇越しに石像が見えるのだから、石像がいる通路は避けるわよ。あと前方からくる石像は錬成カミヤドリで複製した脇差を足場にして飛び越えていくわ。飛び越えるのが難しそうなら複製した脇差を足元に飛ばして足止めして逃げるわ。それにしても腰くらいの高さしかない花壇だから、複製した脇差を足場にして越えれないかしらね?越えれたら石像をやり過ごすのが楽になるのよね。




 水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)は渡り廊下から薔薇の迷宮庭園を眺めて……思考することを諦めた……!

 いや、待って欲しい。この場合、それは正しい選択である。何故なら。
(迷路の道順で悩むだけ時間の無駄だから)
 迷路内の追いかけっこでは瞬時の迷いが命取りになる。つまり、この選択は彼女が『理系猟兵(物理専攻)……略して、リケリョよ!』とか宣言している、物理的な解決を好んだ結果ではないのだ! 実に合理的である。
「第六感と野生の勘を頼りにノータイムに判断して突き進むわ」
 そして静柄は【錬成カミヤドリ】で自身の本体である脇差(鞘付き)を複製して自身の周囲に展開して。迷宮薔薇園を駆け出したのである。

 ここまで割り切れば注意すべき点はごくわずか。
『花壇越しに石像が見えるのだから、石像がいる通路は避ける』
『前方からくる石像は複製した脇差を足場にして飛び越えていく』
『飛び越えるのが難しそうなら複製した脇差を足元に飛ばして足止めする』
 ノータイムで判断するポイントが少なければ少ないほど、動きは素早くなる。あとは自慢の第六感・野生の勘がどこまで自身を導いてくれるかという天の采配次第。
 しかし、それもまた静柄にとって大きなプラスへ働いたのである。

 進行方向前方に立ち塞がった石像。それを見て、静柄は複製した脇差を空中に並べ立てる。間髪入れずにその脇差を足場にして、軽やかに空へステップを踏むように、石像飛び越える静柄。
(それにしても……)
 着地後、振り向きもせずに走り出しながら、ふと静柄は閃く。
(この花壇、飛び越えられないのかしら?)
 例えば、複製した脇差を足場にして先程石像を飛び越えたように。腰くらいの高さしかない花壇なのだから、普通に考えたら邪魔になるものはない。石像も薔薇の花壇には入ってこないのだから、やり過ごすのがとても楽になる。

 さすがに追いかけられながらは怖いので、石像を振り切った後。

 試してみる。→ 飛び越えられました。

 そう、グリモア猟兵の話をよーく思い出してほしい。『薔薇の花壇を飛び越えてはいけない』とか『薔薇の花壇に入ってはいけない』とか一切言っていないのである。
 すなわち。静柄の閃きは最適解のひとつなのだ!  これも第六感の恩恵といえよう。

「あー楽だわ、これ」
 石像と遭遇するたびに、花壇を飛び越えて石像がいない通路へ移動する静柄。迷路を成す薔薇の花壇が静柄の安全を確保してくれるという構図が今出来上がった。
 こうして静柄の第六感が彼女を安全にゴールへ導いたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エメラ・アーヴェスピア
逃げつつゴールすればいい、と…判り易いわね
それに迷宮の地形を聞くに、私の兵器で何とかなりそうね
行きましょう、戦争は序盤とはいえ、時間は待ってはくれないわ

『蒼穹翔るは我が箒』
小型の狙撃砲を召喚変形、箒の様に使わせてもらうわよ
幾ら天井があるからとはいえ、飛ぶ利点は十分にあると判断したわ
…私が走った所で振り切れる自信は無いし、そもそも体力が、ね…
これなら花壇等も飛び越えられて有利に動けるわ
それに乗るのは大砲…緊急時には石造の破壊も可能
ま、こんな所ね…それじゃ、手早く行きましょうか

※アドリブ・絡み歓迎




「逃げつつゴールすればいい、と……判り易いわね」
 エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は渡り廊下から薔薇の迷宮庭園の形を確認して、確認するように頷く。
「それに迷宮の地形を聞くに、私の兵器で何とかなりそうね」
 ふ、と口端にわずかに笑みを浮かべて。エメラは得手とする召喚術を調える。
「行きましょう、戦争は序盤とはいえ、時間は待ってはくれないわ」
 【蒼穹翔るは我が箒】。エメラが自身の制作した魔導蒸気兵器を呼び出すのであった。

「各部状態良し……発進準備完了、行くわよ!」
 掛け声とともに、エメラが『空を駆ける』。そう、今彼女が跨っているのは、【蒼穹翔るは我が箒】で喚び出した自身が装備する物とは関係なく……って関係ないんかい。
 いや、失礼した。とにかく召喚した浮遊型魔導蒸気砲(小型狙撃砲)である。それを変形させ、魔女の箒のように取り扱っているのだ。
(幾ら天井があるからとはいえ、飛ぶ利点は十分にあると判断したわ)
 そう、天井があるから『空から抜けることはできない』とは言われていても、『空を飛んではいけない』とも『空を飛ぶほどの空間もない』とも言われていない。現にエメラは今、薔薇の花壇と天井の間を飛んでいる。それだけのスペースが実際にあるのだ。
(……私が走った所で振り切れる自信は無いし、そもそも体力が、ね……)
 自身の機械化のコンセプトが身体強化とは違う方向なので。エメラにとってはこの手段が一番合理的だった、というわけだ。
 それに、どうやら女王の石像にはジャンプする機能もないようだ。空を飛んでいる以上、エメラを捕まえる手段が石像には無い。この方法なら花壇も飛び越えられて有利に動ける、ということが実証された。
「それじゃ、手早く行きましょうか」
 そう言ってエメラはさらに加速するのであった。

 しかし、こういう時に限って。絶対に着陸しないといけない箇所、すなわち出口付近に石像が集まっていたりするものである。
「まあ、想定内よ」
 そう言ってエメラが対策しておいた手段を打つ。何かというと、そう、彼女が乗っているのは小型とは言え、大砲である。つまり。
「発射すれば、石造の破壊も可能」
 間髪入れず、砲身から射撃を行い、石像をまとめて吹き飛ばすエメラ。壊れても即沸きはしないのだから。壊した後のディレイタイムが完全なフリー(安全時間)になる。
「ま、こんな所ね」
 そう言って、悠々自適にエメラはゴールの扉を潜り抜けたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

水橋・佳奈
【メルヒェン】紅玉お姉ちゃん(f03420)と一緒に行動します。
『薔薇の迷宮庭園』までは罠に気を付けて進みます

●薔薇の迷宮庭園
「あの大きい鐘があるところが出口じゃないですか?」
出口の上の大きな鐘を目指してなるべく近い道を進みます

「おもちゃ兵さん頑張ってください」
紅玉お姉ちゃんのガジェットを先頭にして石像に見つからないように進む

(石像さんに気付かれないようにそっとです……)
紅玉お姉ちゃんから合図をもらった時は、静かに【ウィザード・ミサイル】を使い石像を一気に倒す

「かけっこなら得意です」
大勢に追いかけられたら、真っすぐ進まずに道を曲がったり、池や花壇などを利用して追いつかれないように走って逃げます


神久・紅玉
【メルヒェン】
佳奈さん(f16743)と一緒に迷宮を攻略しますよ

どうやら迷宮には薔薇の花壇が沢山あるみたいですね
お母さんも薔薇が好きで良くお世話を……あれ?ここのお花はしゃべるんですね
ふふー、仲良くなってここの情報を聞いて上手く迷宮を攻略しましょう
持ち前の【コミュ力】を使ってあっという間に仲良くなっちゃいますよ

迷宮は《変幻自在のおもちゃ兵》で作ったガジェットを先に向かわせて、石像の注意を引いて鉢合わせ内容に注意して対策をしましょう
石像が進路の塞ぐようにしていたり、迂回が困難な場合はガジェットを囮にして注意を引きます
その間に音で石像にばれないよう予め決めたハンドサインで佳奈さんに合図を出します




 ハートの女王の城。その入り口ホールから渡り廊下に素早く駆け抜けるふたつの影。
「紅玉お姉ちゃん、罠に気をつけましょう」
「はい! お任せです!」
 【メルヒェン】の水橋・佳奈(アルダワ生まれの神様・f16743)と神久・紅玉(つま先立ちの林檎・f03420)である。頼れる大人のお姉さん……を目指す女の子と普通の人間の子供にしか見えない神様は協力して、薔薇の迷宮庭園まで辿り着いたのである。

 渡り廊下から薔薇園を望んで佳奈が空を指差す。
「あの大きい鐘があるところが出口じゃないですか?」
 空に浮かび上がるようにして掲げられている大きな鐘。あれがグリモア猟兵の言っていたゴールの目印に違いない。
 佳奈の言葉に頷きを返しながら、紅玉は視線を下へ、薔薇園へと移す。
「どうやら迷宮には薔薇の花壇が沢山あるみたいですね」
 そうして薔薇園に足を踏み入れる。まだこの辺りに女王の石像はいない。安全地帯と言えよう。
(お母さんも薔薇が好きで良くお世話を……あれ?)
 薔薇に触れようとして紅玉が首を傾げる。何か声が聞こえる?
「あ、ここのお花はしゃべるんですね」
「えっ」
 紅玉の言葉に思わず振り返る佳奈。そう、不思議の国の薔薇は聞いてくれる人がいると、ちょっとだけおしゃべりなのだ。
「ふふー、仲良くなってここの情報を聞いて上手く迷宮を攻略しましょう」
 さっそく持ち前のコミュ力で薔薇さんたちとお話し始める紅玉。あっという間に仲良くなっちゃったのである。

 そんなわけで進軍開始である。
「ふふーふ、大軍相手だってお姉さんにお任せなのです」
 紅玉が【変幻自在のおもちゃ兵】で無数のガジェット、トイピース兵を喚び出す。それらを先行させる紅玉。これで石像の注意を引いてたり、鉢合わせしないように注意する対策とするのだ。
「おもちゃ兵さん頑張ってください」
 佳奈の声援を受けて、おもちゃ兵さんたちは意気揚々と迷宮庭園へ乗り込んだ。

 それに続いて紅玉と佳奈は顔を見合わせる。
「……」
「……」
 無言でやり取りするのは手。ブロックサインである。音での探知を警戒した二人の作戦。
『それではいきましょう』
 という指し示す紅玉のサインに頷きを返す佳奈であった。

 先頭を歩くおもちゃ兵たちが石像と遭遇した。そのまま突撃して強制テレポートさせられているが、いくら転送されても実質的に害が無い紅玉さん。
(迂回しましょう)
 少し前の道を戻って石像群を回避していく紅玉と佳奈。
(石像さんに気付かれないようにそっとです……)

 しかし、ゆっくり歩いていたのが裏目に出たのか。そのうちおもちゃ兵ごと石像に取り囲まれることになった。
 おもちゃ兵が押し留めているがテレポートさせられている分、数としては分が悪い。
「……!」
 紅玉を振り返る佳奈。しかし、紅玉は首を振る。このまま突破してもどこかで捕まる、と。
 そしてとうとうおもちゃ兵たちのガードを石像たちが突破してきた!
 二人に肉薄する石像たち!
「佳奈さん、薔薇を!」
「はい!」
 紅玉の言われるがままに、『側にあった花壇の薔薇を手折る』佳奈。それは紅玉も同様に。
 そして。薔薇を手折った瞬間。石像たちの動きがぴたりと止まった。停止したわけではない、これは……襲い掛かる衝動と襲い掛かってはいけない制御が同時に働いて均衡しているのだ。

 紅玉が薔薇たちから聞いたお話はこうだった。
『あのねあのね。困ったらボクたちを持ち運べばいいよ』
『女王は薔薇が好きだったんだ。だから薔薇を傷つけることは絶対しないんだよ』
『ボクたちは花壇にいる限りは何があってもずっと元気だけど、手折られるとすぐ枯れちゃうんだ』
『だからいざという時にだけ使ってね』
 石像たちが薔薇の花壇に入らないのもそのためだった。つまり、瞬間的ならば。石像に対するカウンターとしては最強の薔薇。それを手にした紅玉と佳奈に石像は何もできない。
「佳奈さんお願いします」
「はい!」
 完全に動きの止まった石像たちへ佳奈が【ウィザード・ミサイル】を叩き付けていく。戦闘の実力なら無数の石像とて佳奈の相手ではない。復活までのタイムラグ、その間に佳奈と紅玉はその場を突破していく。

 その後、後ろの方で石像が再び湧いてきた。全てがその場で復活したのだ。しかし、逆にその場に『この周辺の全ての石像が集まっていた』ようだ。この先ゴールまでの道のりで石像の姿は確認できていない。
「かけっこなら得意です」
 そう言って走り出す佳奈。それに紅玉も続いて。真っすぐ進まずに道を曲がったり、池や花壇なども巧みに利用して、石像たちを突き離す佳奈と紅玉。
「つきましたー!」
「やったー!」
 紅玉と佳奈は、ハイタッチしながらゴールを決めたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月12日


挿絵イラスト