フワフワ気分にご注意を(作者 平岡祐樹
6


 ダンジョンメーカー。
 究極の地下迷宮アルダワを造りあげた「最初の魔法装置」と言われている物体である。
 その機能は、強大な災魔を1体強制的に召喚し、その周りに「迷宮」を作ってしまうという物だった。
「つまり、これを利用すれば未だに地下迷宮に隠れている災魔を引っ張り出し、退治することが出来る……というわけです」
 そう言ってルウ・アイゼルネ(マイペースな仲介役・f11945)は手元の指し棒をクルクルと回した。
 今回の標的となるのは「膨らみの魔女」と呼ばれている存在である。
「彼女の主な技としては、呼び出したバルーンアートの獣を敵に嗾けたり、相手の体を風船のように膨らませて身動きを取れなくさせたり爆散させたり……というものが主となるそうです」
 風船を自在に生み出したり、あらゆるものを風船のように膨らませる魔法を操る彼女は先の大戦では一切表舞台に現れなかったものの、探索する学生達には幾度となく目撃されているという。
 しかしダンジョンメーカーさえあればどれだけ隠れていようと逃走していようと強制的に呼び出すことが出来てしまうのである。この機会を逃さない手はない。
「ただここで一つ問題がありまして。皆さんご存知の通り、ダンジョンメーカーは災魔を呼び出すだけでなくそれを中心として迷宮を生成する機械なのですが、その迷宮は自動的に生成させるのではなく、起動した人が入力した内容に沿って生成されるのです」
 つまり今回の討伐に乗り気な猟兵が、災魔を閉じ込める迷宮という名の檻の設計図を作る必要があるのだ。
「しかも迷宮のトラップだけでは災魔にトドメを刺すことは出来ませんし、グリモアの力で災魔のいる場所に皆さまを送り込むことも出来ません。つまり自分自身で作った迷宮に挑戦し、踏破する必要があるんですね」
 そのため、あまりに殺しに来ているトラップばかりでは同士討ちも起きかねないし、風船の魔女も全力で逃げ出しにかかってしまうだろう。
 なのでなるべく風船の魔女が気に入って居着きそうな、猟兵がたどり着くまでにボロボロにならない程度のトラップを作る必要がある、とルウは説明した。
「魔女を苦しめつつ、我々は有利になるトラップを用意できれば一番なのですが……そこら辺は皆さまのセンスに一任いたします。それでは、頑張ってきてください!」
 そう言ってルウは話を聞いていた猟兵達に案件をぶん投げたのであった。


平岡祐樹
 カクリヨも良いけどそろそろ【Q】を消化しなければ……。皆さまお疲れ様です、平岡祐樹です。

 今回は相手を膨らませる魔法に長けた魔女を皆さまで討伐しに行っていただきます。
 「風船」や「膨らませる」ことに関連するトラップを用意すれば、魔女も一ヶ所にとどまる可能性が非常に高いですが、何を設置するかは皆さま次第です。
 ダンジョンメーカーはきっと皆さまの個性豊かな要望に応えてくれるはず……です!
57




第1章 冒険 『ダンジョンメーカー』

POW肉体や気合で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
SPD速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
WIZ魔力や賢さで突破するタイプのダンジョンを想像してみる
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
そういう方向性ですかぁ。
それでは、検討してみましょう。

『膨らませる効果』となりますと『魔女の能力と違う原理で膨らむ』形にすると『魔女が利用し辛く、興味を持たれそう』ですかねぇ?
『薬品』等の効果で「水風船」の様に「重量の有る形で全身か特定部位が膨らむ」形は如何でしょうかぁ?
人次第で利用し易い様「薬品入りの食物」も有りですねぇ。

移動経路に「自動ドア」の様な「重量感知式の扉」を設置し「避ける方針の方」は「重量物を運んで乗せる」「召喚系」等、「重量を利用出来る方」は「罠で重量を増やす」等で対処出来る様にすれば、「風船」=「軽い物」が中心の相手は逃げ辛そうですぅ。


鮫兎・醒闇
「魔女さんに膨らませる能力があっても、自分が膨らむ事には慣れてないかも!」

創造する迷宮は、壁画の指示通りに体を膨らませないと進めないダンジョンね!最大の敵は羞恥心とかプライドよ!膨らませ用の薬や魔法トラップは完備!胸やお尻のサイズを指定されたり、体重を倍に増やせと命令されたり、風船化して風に乗らないと進めなかったり……ちなみに指示を無視して強引に進むと鏡張りの巨大なお仕置き部屋にぶっこまれて延々と膨らまされ続けるわ!


七光・来栖
そういう事なら任せて頂きたいわ。これでも昔よく箱庭を作って遊んでいたのですもの。(自慢気)

「膨らみの魔女」…中々奇怪な魔術を使う魔女もいるのですね…
そんな魔女を満足させるにはやはり迷宮内を風船で飾り付けするしかなさそうですわ!
トラップも彼女の趣向に合わせてバルーンアートを襲いかからせたりもしてみましょう!
後は今ひとつピンと来ませんが体を膨らませるトラップ?というのも入れてみましょうか。
この程度なら私でも楽々踏破できそうね!勝手に魔女にいじられない限りは!(フラグ)

風船で可愛らしく飾り付けされたこの迷宮ならば、かの魔女が気に入って住み着くのは間違いなしよ!


スプラ・プルトーイ
膨らみの魔女……僕の能力的に何か親近感を覚えるね。一度会ってみたいものだ。迷宮のトラップは、いたる所に大きな風船があり、膨らんでいって通路を塞いでいく……という内容にするよ。すばやく先に進まないと、風船がどんどん膨らんでいって身動きが取れなくなってしまうんだ。膨らみの魔女には興味がある。追い詰めて、その技見せてもらおうじゃないか!


全会原・タイガ
アドリブ/絡みOK

風船の魔女が気に入りそうなトラップ、といったらやっぱ風船を使ったモノがいいよな。

うーん、風船を割ると中に何かが入ってるギャンブル風船トラップ、とか?
割ることで何か嬉しいモノが入ってたり逆にやべぇ罠とかが仕込まれてたり……

運が良けりゃあ敵を倒すことにも使えるかもしれねぇな。
もし悪い方向に転がっちまったら……その時はその時だ!


「膨らみの魔女……僕の能力的に何か親近感を覚えるね」
「風船の魔女が気に入りそうなトラップ、といったらやっぱ風船を使ったモノがいいよな」
「そういう方向性ですかぁ。それでは、検討してみましょう」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)と全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)はそんなことを言いながら、正面にあるダンジョンメーカーの液晶パネルの前に陣取り、その後ろでは鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)とスプラ・プルトーイ(鮫風船の王子様・f27450)がそれぞれ覗き込もうとしていた。
「そういう事なら任せて頂きたいわ。これでも昔よく箱庭を作って遊んでいたのですもの」
 るこるとタイガとダンジョンメーカーの間に下から七光・来栖(人間の探索者・f21928)がひょっこりと顔を出し、ダンジョンメーカーを起動させた。
「『膨らみの魔女』……中々奇怪な魔術を使う魔女もいるのですね……そんな魔女を満足させるにはやはり迷宮内を風船で飾り付けするしかなさそうですわ!」
「飾り付けかぁ……うーん」
「それなら、いたる所に大きな風船があり、膨らんでいって通路を塞いでいく……という内容はどうかね? すばやく先に進まないと、風船がどんどん膨らんでいって身動きが取れなくなってしまうんだ」
「そうだ、風船を割ると中に何かが入ってるギャンブル風船トラップ、とか? 割ることで何か嬉しいモノが入ってたり逆にやべぇ罠とかが仕込まれてたり…… 運が良けりゃあ敵を倒すことにも使えるかもしれねぇな」
「お、それは面白そうですねぇ……ってあら?」
 どうやらダンジョンメーカーは音声認識をしているらしく、スプラとタイガが案を出すと液晶パネルに勝手に文字が打ち込まれ始めた。
 来栖が文字をタッチしてみるとアルダワの文字で「削除しますか?」という文言と「はい」「いいえ」という選択肢が表示された。どうやら「はい」を選べば希望をキャンセルすることが出来るらしい。
「あ、これはありがたいですわ。これが無いと大声でおちおち話し合いをすることも出来ませんから」
 そんな会話が交わされる一方でるこるは醒闇に話しかけていた。
「膨らませる効果となりますと、魔女の能力と違う原理で膨らむ形にすると魔女が利用し辛く、興味を持たれそうですかねぇ?」
「ああ、確かに、魔女さんに膨らませる能力があっても、自分が膨らむ事には慣れてないかも!」
 ナイスアイデアだと手を叩く醒闇の前でるこるは人差し指を立てた。
「でしたら、薬品等の効果で水風船の様に重量の有る形で全身か特定部位が膨らむ形は如何でしょうかぁ? 人次第で利用し易い様、薬品入りの食物も有りですねぇ」
「そうね、それならタイガのギャンブル風船との親和性も高いし。……でもただ膨らむだけだと芸がない気がするわ」
 腕を組んで唸る醒闇をよそに、来栖はバルーンアートを襲いかからせる案をダンジョンメーカーに入力させていた。
「バルーンアート……芸術……いいの思いついたわ!」
 来栖の呟いていた言葉から発想を飛ばした醒闇は大声をあげるとるこるの肩を持ちながらダンジョンメーカーに近づいた。
「私のアイディアは、壁画の指示通りに体を膨らませないと進めないダンジョン! 最大の敵は羞恥心とかプライドよ!」
「あー、『魔女が迷宮を気に入らずに逃げ出す』という万が一に備えるためには、足止め用のトラップも必要か」
「膨らませ用の薬や魔法トラップは完備!胸やお尻のサイズを指定されたり、体重を倍に増やせと命令されたり、風船化して風に乗らないと進めなかったり……」
「そうなると、自らギャンブル風船に突っ込む必要も出てくるな。そこをバルーンアートが守護している形にすれば時間稼ぎも出来る」
「ちなみに指示を無視して強引に進もうとすれば鏡張りの巨大なお仕置き部屋にぶっこまれて延々と膨らまされ続けるわ!」
「なるほどぉ。でしたら自動ドアの様な重量感知式の扉を設置して……重量を利用出来る方は罠で重量を増やす等で対処出来て、膨らむことを避ける方針の方は重量物を運んで乗せるとか重い物を召喚させるとか等の選択肢を用意するとか良いかもしれません」
「え? 別に逃げ道は用意しなくても良いんじゃない?」
「いやいや、意外に女子ってプロポーションにうるさいこと多いぜ? ダイエット中の奴が強制的に太らされたらたぶん発狂するぞ。……ここにはいないっぽいが」
「そう?」
「軽い物が中心のお相手は逃げ辛そうですぅ。敵もバルーンアートが基本らしいですし、太る以外の方法で抜けるのはかなり難しいかとぉ」
「太れば道は開かれるが動きの自由が縛られて挙動が遅くなり、拒否しても強制的に太らされる……凄まじい袋小路だ。面白そうだね」
「……今ひとつピンと来ませんが、まぁ、いいでしょう。この程度なら私でも楽々踏破できそうね! 勝手に魔女にいじられない限りは!」
 盛り上がる4人に気圧されつつも来栖は何度か頷き、凄まじい勢いで打たれていく文字列を放置した。
 そうして新しい案を出したり削ったり、煮詰めていったりを繰り返した末に、対「膨らみの魔女」専用のダンジョンの草案は出来上がった。
「フッフッフ…… 風船で可愛らしく飾り付けされたこの迷宮ならば、かの魔女が気に入って住み着くのは間違いなしよ!」
「膨らみの魔女には興味がある。追い詰めて、その技見せてもらおうじゃないか!」
「もし悪い方向に転がっちまったら……その時はその時だ!」
「では……参ります!」
 そうして、ダンジョンメーカーの生成装置が起動された。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴


第2章 冒険 『『ダンジョンメーカー』ダンジョンの探索』

POW肉体や気合でダンジョンを探索、突破する
SPD速さや技量でダンジョンを探索、突破する
WIZ魔力や賢さでダンジョンを探索、突破する
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「では、皆さん把握はされているとは思いますが、改めて今回作られたダンジョンの説明をさせていただきます」
 そう言ってルウはドローンを先行させることで明らかとなったダンジョンの情報を提示した。
「階層は1階のみ。ですが中身はいくつかのブロックに分かれていて、各ブロックにはそれぞれ自動ドアが設置されており、特定の重さを所定の位置に置かなければ開かないようになっております。そして重りとなる品々はダンジョン内で生成された風船の形をした宝箱の中に入っています」
 しかしその風船を割るにも様々なトラップが仕掛けられている。
 色々な形を取り、探索者に襲いかかるバルーンアート。
 側面に描かれた壁画の形通りの体型になっていないと進めない通路。
 どんな刃物も通さない、膨らみ続ける風船で塞がれていく通路。
 そして時間内に自動ドアを開けられないか、自動ドアを破ろうとしたり壁画の通路を無理矢理突破しようとすれば、探索者達は全面に鏡が張られた別のブロックに送られて必要な重さに達するまで自らの身を膨らませることになる。
「太る姿をまじまじと見せられるなんて中々心にくるトラップを考えられましたね……。しかも風船の中から出てくる重り用のアイテムも搦手ですし」
 宝箱の中から出てくるのは岩や金塊の類だけでなく、自らの体を一時的に重くさせたり軽くさせたりする薬や食品も混じっている。何も考えずに飲み食いしたり、ただ所定の位置に置くだけでは突破出来ないこともあり得るだろう。
「それと、問題の『膨らみの魔女』もダンジョンの最奥に出現していることが確認されております。では、ここからが本番です。皆さまのご活躍を外からお祈りしております!」
スプラ・プルトーイ
(やられOK、どんな体型変化でも大歓迎、ただし自信ありげな態度はほぼ崩さない)
どのような罠が待ち構えていようとも、鮫風船の王子様の名にかけて攻略してみせよう!大きな風船が道を塞ぎかけているときは、フロートになって、空気を抜いてひらひらと舞い隙間から奥に進もう。フロートなら自分で膨らみ元に戻れる。バルーンアートや宝箱にはレイピアの刺突だ!
宝を探すうちに、体を軽くする薬を見つけたよ。試してみよう。んくっ、ぷしゅー……んっ、これは……体質のせいか、丸っこい風船人形のような体になってしまったね……?でもこの体なら、自分で息を吹き込んで体型を変えられそうだ。素早く壁画の解錠をしつつ、重りを探そう!


「どのような罠が待ち構えていようとも、鮫風船の王子様の名にかけて攻略してみせよう!」
 意気揚々と乗り込んでいったスプラが進んでいくと、音もなく壁の隙間から風船が膨らんで進路を塞ごうとしていた。
「早速このパターンか、ならば……」
 スプラは両腕を広げると片方の口角を上げた。
『僕自身が鮫風船になることさ!』
 そして体のあちこちに出来た空気栓を手早く外す。するとスプラの体は魚類へと姿を変えながらどんどん平べったくなり、狭まる通路の隙間をひらひらと舞うように、風に乗って通り抜けていった。
 そして音もなく奥の空間の床に滑り落ちたスプラは右ヒレの空気栓を咥えて膨らまし、同じく口で閉める。
 それを各部位で繰り返し、大体元の体積に戻しているとフワフワと見た目からして宝箱な風船が通りかかった。
 スプラは素早く口でレイピアを構えると、刺突してそれを割る。すると赤い液体が入った試験管が転がり落ちた。
「これが例のランダム薬か、では早速んくっ……」
 薬を一通り眺め終えたスプラは躊躇せずに一息に飲み干す。すると栓を弄っていないにも関わらずその体が急激に膨らみ始めた。しかし体が重くなった訳ではない。入ったのは、自分の肺活量では中々厳しい量の空気だった。
「んっ、これは……体質のせいか、丸っこい風船人形のような体になってしまったね……?」
 動く度にスキップするかのごとく跳ねてしまうようになった体を持ちあましつつ進んでいると顔と胴体だけが細くなった人体図の横にある通路を見つけた。
「はいはいはいはい……」
 スプラは顔と胴体の栓を再び外して両ヒレを当てて急激にその部分だけ細くさせる。
 すると当然両腕両足ならぬ、腹ビレ尾ビレのサイズだけが大きい、人体図通りの見た目になれたため強制転移は起こらなかった。
「人間の姿じゃなくても定義さえ守っていればOKか、太っ腹だね」
 そんな感想を呟きながら通路の最奥にあった風船を割ると、そこからはそこそこ重い分銅が飛び出してきた。
大成功 🔵🔵🔵

七光・来栖
無事に(?)膨らみの魔女も引っ張り出せた事だし、討伐に向けて邁進していきましよう!魔女なんてコテンパンにしてさしあげます!

とは言え、敵が逃亡する可能性を考慮して重量感知式のドアを設置するとは策士ですね。しかしこれは私達も相当探索が困難に…って早速扉に阻まれましたが、隣にはちゃんと風船まで用意されちゃって。中身は…美味しそうな果物ですね。
取り巻きの1人に食べさせ…ってうわぁ…
彼女の名誉の為にコメントは差し控えるとしますが無事に扉は開きましたね。
ゲ、あちこちに同じような仕掛けが…!


…ふぅ…っぷ、結局私もこうなるのね……


「無事に膨らみの魔女も引っ張り出せた事だし、討伐に向けて邁進していきましよう!魔女なんてコテンパンにしてさしあげます!」
 来栖がそう演説をすれば、取り巻きの学生達からやんややんやと歓声が上がった。
「とは言え、お仲間の方々も敵が逃亡する可能性を考慮して重量感知式のドアを設置するとは策士ですね。しかしこれは私達も相当探索が困難に……」
 そう言って視線を彷徨わせていると近くで風船の宝箱がフワフワと浮かんでいた。
「これまたちょうど良いところに宝箱まで用意されちゃって。さてさて……」
 そう呟きながら風船を割ると、パン、と小気味良い音が起こる。
「中身は……美味しそうな果物ですね」
 しかし先ほどグリモア猟兵からの説明を聞いてしまった後では軽々しく口に入れられる物ではない。来栖は取り巻きに視線を移した。
「あなた方、召し上がってみる?」
「え、本当ですか!? ありがたくいただかせていただきます!」
 憧れの存在からの下賜品に、声をかけられた人派ドラゴニアンの少女は素早く皮を剥ぎ落として切り分け、他の取り巻き達にそれを配る。
 そして口に入れた途端に変貌していく仲間達の姿を見てだんだんと顔を青ざめさせ、錆び付いた機械のように震えながら視線を来栖に向けた。
「うわぁ……」
 思わず漏れてしまった言葉を手で塞ぎ込み、来栖は取り巻き達の総重量に反応してちょうど開いた扉に全員の注目を向かわせる。
「あなた方の名誉の為にコメントは差し控えるとしますが無事に扉は開きましたね。さて、皆さんの尊い犠牲を受け止めて先に進みますわよ!」
 ダンジョンに入る前と比べて明らかに小さくなった号令に発破をかけつつ、来栖一行は先に進む。しかしその先には別の扉が待ち構えていた。
「ゲ、奥にも同じような仕掛けが……!」
 先程の犠牲者達が所定の位置に座り込んでも扉はうんともすんとも言わない。どうやら更なる生贄が必要なようだった。
「……ふぅ……っぷ、結局私もこうなるのね……」
 それから十数分後、涙目になりながら取り巻き達と同じくらいに膨らんだ来栖が加わったが2つ目の扉はまだ開かなかった。
苦戦 🔵🔴🔴

全会原・タイガ
アドリブ/絡みOK

ドアを開けるには重りが必要なんだな。

魔女との戦闘まで体力は温存しときたいしバルーンアートに襲われたら【見切り】【逃げ足】でなるべく戦闘を回避するぜ。

効果不明の薬を見つけつつ探索を続けていたら大きな風船宝箱を発見したぞ。中身は……ってこれは転移の罠!?

罠が作動し壁画通路のど真ん中にワープしてしまいすぐに立ち去ろうとしたが時すでに遅く『お仕置き部屋』に直行、胸、腹、尻が風船のように膨らんでいき……

ふぅ、ふぅ、からだがパンパンでくるしい……


「なるほど、ドアを開けるには重りが必要なんだな」
 来栖一行によって開いたドアを叩きつつ、タイガもその後に続き、途中で別の通路へと足を運んだ。
 魔女との戦闘まで体力は温存しときたい、と偶然近くを通りかかったバルーンアートを見つけたらすぐさま物陰に隠れてなるべく戦闘を避けていく。魔力によって視覚や聴覚、嗅覚がついているかどうかも分からないそれはタイガに気づかず通り過ぎて行った。
 最低限の消費で見た目では効果不明な薬を複数見つけつつ、なおも探索を続けていていると大きな風船を発見した。
「へへっ、これの中身は……」
 これだけの大きい箱ならさぞかし良い物が入っているだろうと期待して割った瞬間、タイガの視界がグルンと一転した。
「転移の罠!?」
 正体に気づいても時すでに遅し。タイガは別の通路のど真ん中にワープしていた。
「まずいな、どこにいるか手がかりを……」
 現在位置を知りたいとすぐに立ち去ろうとしたが、再び視界が一転する。気づけば今度は一面鏡張りの部屋に迷い込んでいた。
「ここってまさか、お仕置……!?」
 そう叫んだ瞬間、タイガは体の異常を感じ、その場で蹲る。
「ふぅ、ふぅ、からだがパンパンでくるし、い……」
 頭、胸、腹、尻がまるで風船のように均一に膨らんでいく。しかし詰め込まれるのは空気ではなく、脂肪であった。
 あの通路は件の壁画の通路で、すぐに薬を飲んで指定の体形になっていれば飛ばされずに済んだのだが、転移の罠で飛ばされたという事実に慄いていたタイガにそんな余裕があるわけがない。
 ボタンが飛び、布が千切れ、全裸の肉塊と化してしまったところでタイガは解放されてドアの前に落とされる。
 そして弾んで、転がり、来栖一行の隣に偶然着地すると扉は静かに開いた。
「誰か、オレを向こう側に運んでから、痩せる薬があったら、飲ましてくれぇ……」
 1人では動けなくなったタイガは泣きながらお腹の肉に挟まって辛うじて手元に残っていた鞄を指差すのであった。
苦戦 🔵🔴🔴

鮫兎・醒闇
「普通の女の子には悪夢だケド、私たちって普通じゃないから!」(ドヤ

体型変化する様子をスマホで撮影しながら!最初の壁画は薬でバストとヒップ+100センチ?スーツが食い込むケド余裕ね!

これは魔法のソーダで水風船化?全身たぷたぷになっちゃうケド美味しいからお得よね!

さらに魔法のエアポンプで全身風船化して空中の宝箱を目指せ?元々の体重のせいでなかなか浮かないケドまあ大丈夫!(バニースーツが弾けつつ)

そろそろ最奥だケド問題発生!膨らみすぎて通路に詰まったわ!(キリッ)……お尻押してくれない?(時間切れでお仕置き部屋

お仕置き部屋は暴飲暴食グラトニーモードを発動して体重増加をパワーに変換して突破するわ!


「普通の女の子には悪夢だケド、私たちって普通じゃないから!」
 そうドヤ顔で言い放っていた醒闇は、自分の体型が変化する様子をスマホで撮影していた。
「最初の壁画はバストとヒップ+100センチ? スーツが食い込むケド余裕ね!」
 別の場所で手に入れていた薬を飲んであっさりと条件を満たした先で出て来たのは謎の飲料。
 薬のせいで残る苦味を洗い流そうと飲み干すと腹部も膨れ上がった。突いてみれば脂肪とは違う、液状の物が揺れる感覚があった。
「水風船化? 全身たぷたぷになっちゃったケド美味しいからお得よね!」
 ユーモラスにさえ感じられる歪な体形で突き進んでいると、今度はポンプと空中に浮かぶ大量の宝箱を見つけた。
「魔法のエアポンプで全身風船化して空中の宝箱を目指せってことかしら?」
 指示書きは無かったが、頷いた醒闇はおもむろにホースの先端を口に入れる。するとポンプはひとりでに動き出し、大量の空気を送り込み始めた。
「ん……んんっ……」
 醒闇は手でホースを掴み、勢いに負けて吐き出さないように堪える。すると体を隠していた布が弾けたタイミングでついに動いた。
 浮かび上がった体と接触した宝箱が次々に割れる。しかしそれを掴もうと手を離した瞬間に、伸び切っていたホースが口から外れた。
「ひやぁぁぁぁぁっ!?」
 まるでロケット風船のように縦横無尽に飛び回った体はとある通路に飛び込んだタイミングで止まった。
「……詰まったわ! ……誰か、お尻押してくれない?」
 やっちまったぜ、と言わんばかりの清々しい笑顔で両手足をジタバタさせるが相当深く入ってしまったのか、助けはやってこない。
 そうこうしているうちに視界はパスカルカラーに覆い尽くされ、気づけば全面鏡張りの空間に移されていた。
「ここがお仕置き部屋ね……でも、私にとって『体脂肪はパワーよ!』」
 醒闇は体を急激に膨らされながらも鏡に突進する。そして鏡を突き破ると何の支えのない空中にダイブしていた。
「え、ええええええええ!?」
 悲鳴と共に落ちていった醒闇が地面に叩きつけられると、凄まじい地響きが起こった。そしてそれが収まると3つ目のドアが開いた。
「だ、誰か、起こして……」
 しかし縦も横も膨れ上がった醒闇はその場で手足をバタつかせることしか出来ず、集まった者総出で引きずることで何とかこの区画を突破した。
成功 🔵🔵🔴

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
成程、変わった迷宮になりましたねぇ。

これは逆に考えますと『宝箱を回収した上で使わずに進めば、ボス戦で利用出来る』ということですよねぇ?
それでは、各部屋では『宝箱回収』を優先、回収後はわざと『仕掛け』に掛かり『鏡の部屋』に移動しましょうかぁ。
其方で「膨らんで」から進めば、消費せずに先へ進めますぅ。

増量して動き辛くなる様なら【夢鏡】で身体能力を強化、増量した体重を支えますねぇ。
元々【夢鏡】の『反動』等の理由で『肥満体』になることは多いですから、正直然程気になりません。
利用出来そうなら、最後は敢えて『出られる状態』から暫く『鏡の部屋』に残る手も有りそうですぅ。


「成程、変わった迷宮になりましたねぇ」
 そんな感想を漏らしていたるこるは醒闇の体を第4区画の所定の位置に置いたところで一息つく。しかし4つ目のドアは他の者達が後から乗ってもピクリとも動かない。どうやらさらに重い物が必要らしい。
 るこるは醒闇の変わり果てた? 姿を見てある案を思いついてしまった。
「鏡の部屋に入ってしまった人1人で扉が開く……これは逆に考えますと『宝箱を回収した上で使わずに進めば、ボス戦で利用出来る』ということですよねぇ?」
 3つ目のドアはある意味醒闇の体1つで突破したような物。ひょっとしたら……とるこるはダンジョン内のギミックを使わずに自分の手だけで割れる宝箱にのみ狙いを絞った。
 魔力によって口がないのに大声をあげる犬のバルーンアートをなぎ払い、飛びかかる兎を蹴飛ばし、熊を殴り飛ばした先にあった宝箱の中身には正体不明の薬や食べ物、めちゃくちゃ重い鉄塊などが含まれていた。
「もう、これ以上はありませんかねぇ」
 手際よく回収し終え、近くにいた者達に託したるこるは風船が膨らんで閉じ込めてくる通路の中腹で足を止めた。
 すると説明書きの通りにすぐ風船は膨らんで、前後が塞がれていくがるこるは焦った様子もなくその場で座り込む。
 そうして風船に押し潰されたるこるは鏡の部屋に転送された。しかしこれこそが狙いであった。
「ここで『膨らんで』から進めば、消費せずに先へ進めますぅ」
 余裕綽々のまま元の体型が分からないレベルにまで丸々と膨らまされたるこるは鏡の部屋から解放され、ドアの前に転がされた。
「一定の重さになったら吐き出される仕様ですかぁ……でもしょうがないですねぇ。『楽園の彼方におわします女神様、あなたの使徒に『鏡の加護』をお与え下さいませ』」
 脂肪の中に埋まった勾玉が裏面に勾玉の嵌った鏡に変形すると、るこるは足を振り上げて軽々と起き上がる。そして所定の位置に移動するとドアがあっさりと開いた。
「では、次に参りましょー」
 元々神のいたずらで肥満体になることは多く、正直今の体型も然程気にならないるこるは先程は十数人がかりでようやく動かせた醒闇の体を1人で転がして次の区画へ進出した。
大成功 🔵🔵🔵


第3章 ボス戦 『膨らみの魔女『バルル・ルーン』』

POW ●膨らむ快感、味わってみる?
【魔法の杖】を向けた対象に、【全身又は一部を膨らませる光線】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD ●バルーンミサイル
【触れると爆発する無数のジェット風船】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ ●フワフワなしもべ
召喚したレベル✕1体の【鳥や獣を模したバルーンアート】に【刺した対象を膨らませるポンプ】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は全会原・タイガです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あら、あらあらあら? みんな風船みたい」
 第5区画で待ち構えていた「膨らみの魔女」バルル・ルーンは目を丸くした。
「というか、お1人は本当に風船さんだけど……他の子は物凄く重そうね、苦しそうね、可哀想」
 そう言ってルーンは風船がついた杖を訪問者達に向ける。
「どれもこれも全部、重力のせいだわ。こんな強い力で地面に縫い付けられているからみんな苦しいのよ。だから、私の魔法で、みーんな空の世界へ連れて行ってあげる。そうすれば、今感じてる苦しさなんて飛んでいっちゃうわ?」
 ルーンは豊満なボディを揺らして、猟兵達に歩み寄ってきた。
 しかし第5区画の薄暗い天井には鋭く尖った針が、静かに待ち構えていることに猟兵達はもちろん、ルーン自身も気づいてはいなかった。
スプラ・プルトーイ
(人型だが、丸い部位で構成された風船人形の姿)
貴女が膨らみの魔女……お初にお目にかかる。僕はスプラ・プルトーイ……しがない風船使いさ。君の風船使いの技、見せてもらおうか!
シャボンのように鮫風船を生み出し、牙だけ固化させて風船達を【捕食】!可愛らしい風船達をこのような目に遭わせるのは不本意だが……向かってくるなら仕方の無いことだ。魔女にはレイピアで【切り込み】、余裕があれば鮫風船との【集団戦術】で攻撃!風船対決、負けるわけには!
(↓敗北ありなら)
(捕縛)くっ……体さえ万全ならば……!(膨らまされたり、捻られバルーンアートにされたり弄ばれる)……無様だな……えっ、かわいい……?(目を逸らし照れる)


「貴女が膨らみの魔女……お初にお目にかかる。僕はスプラ・プルトーイ……しがない風船使いさ」
 そう告げてスプラは会釈をする。その丸い部位で構成された風船人形の姿にルーンは笑みを浮かべた。
「風船が好きすぎて風船になってしまったのね。ある意味羨ましいけど……自分自身が好きな物になったら愛でられなくなっちゃうからもったいないとも思うわ」
「それは人それぞれさ。君の風船使いの技、見せてもらおうか!」
 スプラがシャボンのように鮫風船を生み出すと、ルーンも色とりどりのバルーンアートの獣たちをその場に生成して互いに突撃させる。
 硬化された牙がバルーンアートを引き裂く一方で、ポンプの針を突き刺された鮫風船が急激に膨らんで割れる。
 あちらこちらで戦いによる音が起こる中、スプラはルーンにレイピアの刃を向けていた。
「可愛らしい風船達をこのような目に遭わせるのは不本意だが…… 向かってくるなら仕方の無いことだ」
「それはこちらのセリフよ。ただ互いを愛でられるだけなら良かったのに」
 猟兵とオブリビオン、敵対する立場となってしまった同好の士を前に2人はため息混じりの言葉を漏らす。そして乱戦を生き残った風船達が互いの主人の横に並び立つ。
「風船対決、負けるわけには!」
 そうして互いに風船を伴った突撃を仕掛ける。スプラのレイピアはルーンの脇腹を抉るが、ルーンは痛みを堪えつつもその丸い刃を掴んだ。
 そして強引に振り上げると風船であるスプラの体は高々と掲げられた。
「つかまーえた」
「くっ……体さえ万全ならば……!」
 軽いスプラがどれだけ暴れてもレイピアはピクリとも動かず、飛び降りたとしてもすぐに追いつかれてしまう。
 そして風船達が互角の争いを繰り広げてしまっている以上、スプラの命運は決まってしまった。
 レイピアからスプラへ掴む対象を変えたルーンは上機嫌な様子のままスプラの体を捻る。
「……無様だな……」
 なされるがままになってしまっているスプラはこのまま破られてしまうのだろうかと自分の行く末を案じ、冷笑する。
「こんな可愛い風船だと弄りがいがあるわね! 今のままでも十分可愛いけど、もっと可愛くしちゃおう!」
「えっ、かわいい……?」
 しかしルーンの心からの賛辞に、思わず赤面し顔を逸らした。
苦戦 🔵🔴🔴

リアン・ブリズヴェール
【アドリブ歓迎】【ソロ希望】

「出遅れちゃいましたけど……がんばります」

まずは【魔物幽霊娘軍団召還】でラミアと魔物娘を召喚して戦わせますけど……【フワフワなしもべ】で召喚されたバルーンアートにポンプを刺されてみんな膨らまさせられてしまいそうです

でも、魔物娘を囮にして魔女に近づいて攻撃します……でも反撃で膨らませる光線を受けて胸を膨らまさせられてしまいそうです

膨らませられたらどうなっちゃうのか……ちょっと怖いです


「そこまでです!」
 スプラの体がまだ二足歩行を維持する中、リアン・ブリズヴェール(微風の双姫・f24485)が風船達の争いの中から飛び出してきた。
「出遅れちゃいましたけど……がんばりますよ」
「あら、あなたは膨らんでも重そうでもないのね……影に隠れていたのかしら」
 流れ弾で傷つかないようにするためか、鳥のバルーンアートにスプラを預けたルーンは杖を持ち直す。
「みんな丸くなってるのにあなただけそのまま、っていうのは仲間外れになってるわね。私が助けてあげましょうか」
 にっこりと微笑んだルーンに寒気がしたリアンは緑色のハートを、まるで盾のように構えた。
『み、皆さん……助けてください』
 リアンに似た幽霊と巨大なラミアがルーンに向けて突撃を仕掛ける。
 集まっていたバルーンアートの獣達はその巨体や物量に臆せず立ち向かうと、次々にポンプの針を突き刺していく。
 すると幽霊もラミアも等しく体を膨れ上がらせた。
「風船になった子はもういいわ、いっぱい待ってるみたいだからどんどん切り替えていきましょう!」
 元々の重さが違うのか、幽霊の方が先に空中へと舞い始める。そして天井近くに達したところで、ポンプからの空気の投入が止まっているにも関わらず突然割れた。
「あら、天井に当たったら割れちゃった? ……これは空気の中身を変えないといけないわね」
 ここで天井に風船を割らせる何かがあることに気づいたルーンはバルーンアート達のポンプの中身を変えるために一旦動きを止めさせる。
 その攻勢が止んだ僅かな隙をついてこっそり近づいていたリアンが殴りかかった。
 しかしルーンは素早く振り返ると杖でその拳を受け止めて跳ね返す。そして反動でリアンが体勢を崩したところに魔法の弾を撃ち込んだ。
「ふわっ!?」
 正面から受けてしまったリアンの胸が突然膨らみ、その周辺にあった服の布が厚みを失って絵のようになる。
「大丈夫、それだけ大きくなっても浮かない内容にしてあげたから。あなたのお仲間のようにはならないわ!」
 サムズアップを満面の笑みで見せるルーンに向けてリアンはワナワナと震える。
「そんなので、済まされるとお思いですか!」
 まるでゴムまりのように動くたびに暴れるようになってしまった胸を持て余すリアンの攻撃は雑になり、より一層当たらなくなってしまった。
苦戦 🔵🔴🔴

七光・来栖
とうとうお目にかかれたわね…あなたに辿り着くために払った犠牲は多いのよ!(肉団子達を見ながら)神妙に討伐されなさい!

見た所あまり攻撃に特化して無さそうじゃない?取り巻き達が押し潰して動けない隙に私が集中砲火してさしあけましょう。重さには磨きがかかってるはずよ!

あれ?貴方達さっきより膨らんで浮いてない?私もなんだかお腹が、ウプッ…苦しい…
体が浮いて正確に狙えないわ、これが風船の魔法なのね…
こうなったら貴方達は魔女の足止めと浮かぶ私の重り役よ!胃がパンパンになるまで食べて重くなって頂戴!

え?私は食べないのかって?
万が一迷宮を出て体型が元に戻らない場合の被害を最小限にしたい、とは言えないわね…


「とうとうお目にかかれたわね……あなたに辿り着くために払った犠牲は多いのよ! 神妙に討伐されなさい!」
 変わり果ててしまった自分と仲間達の姿に震えつつ、来栖は怒りを込めた人差し指をルーンに向けていた。
「見た所あなた自身はあまり攻撃に特化して無さそうじゃない? 皆さん、いきますわよ!」
 来栖の号令に合わせて、取り巻き達が自らの身を持て余しながらも突進し、ルーンにのしかかろうとする。
 ルーンもそれを何とか避けようとするが、多勢に無勢かつ、お互いに表面積が大きかったが故にあっさりと拘束された。
 サンドイッチとも呼ばれる拘束の仕方で動けなくなったルーンに向けて、八つ当たりの魔弾を指先から叩き込む。
 重さと痛さのダブルパンチでルーンが悲鳴を上げる中、来栖は目を疑った。
「あれ? 貴方達さっきより膨らんで浮いてない?」
 魔弾の直撃を受けていないはずの取り巻きが転がって落ちていく。それは少しずつ連鎖するように増えていき、のしかかれてもまた落ちるを繰り返すようになってしまっていた。
「私もなんだかお腹が、ウプッ……苦しい……」
 撃つ手を止めて口元を隠した来栖の体が突然転がる。すると近くに控えていた取り巻きが悲鳴をあげた。
「来栖様、御御足が!」
 贅肉に隠れて見えないが、取り巻き曰く足がまるでキャラクター風船のように丸くデフォルメ化されてしまっているらしい。
「これが風船の魔法なのね……」
 風船魔法を知らぬうちに浴びていたことに気づかされた来栖は起こされながらも、魔女をひっ捉えようと足掻く取り巻き達に報いるために命令した。
「こうなったら貴方達は私の重り役よ! 転がされないように胃がパンパンになるまで食べて重くなって頂戴!」
「しかし、我々も転がってしまうようになってしまえば意味が……」
「球も積み重ね方によっては転がらなくなるでしょう! あれを人で作るのよ!」
「な、なるほど!」
 強引な論理に納得させられた取り巻き達はすぐに溜め込んでいた食べ物や薬を飲み込んで簡易式の固定砲台の土台となる。
「来栖様も召し上がられますか?」
「何言ってるの、私がさらに太ったら今度は貴方達が潰れるわよ?」
「そ、そうですね、失礼いたしました!」
 万が一迷宮を出て体型が元に戻らない場合の被害を最小限にしたい……とは口が裂けても言えないな、と思いつつ来栖は銃撃を再開させた。
成功 🔵🔵🔴

鮫兎・醒闇
「貴方こそ脂肪の重力に魂を魅かれてもっと素敵になるべきよ!」(じたばた

パワーは漲っているケド、手足が地面に届かないわね!るこるちゃんあたりに転がしてもらって突撃よ!魔女を押し倒して組み付くか、自前の鮫触手を絡ませて杖の先端を腹肉で包むように拘束するわ!

「この距離なら私も膨らむケド……私の攻撃も外さないわ!」

ユーベルコード過剰なる豊饒豊満の呪い発動!対象は全身を脂肪で肥満化!
嫌がれば嫌がるほど肥り続ける呪いよ!未使用の宝箱の中身も使うなら今ね!

「……ぶふぅ……そ、そろそろ諦めたらどうかしら?」(光線&ポンプで集中攻撃され部屋いっぱいの巨大アドバルーン状態)



「……いまなにかチクッとしたような?」


夢ヶ枝・るこる
■方針
・状態:前章終了時+『反動』で更に増量
・アド/絡◎

■行動
この程度でしたら大丈夫ですぅ。
それでは、参りますねぇ。

【遍界招】を使用、『解析用タブレット』と『空弾頭』を召喚しますぅ。
この体型で『光線』は躱せませんが、入手品を『タブレット』で解析し『体重増加薬』を探しましょう。
これを『FCS』を使用し『空弾頭』に詰めて『FRS』の弾頭を変更、[範囲攻撃]&[爆撃]で散布しましょうかぁ。
これで相手の体重を増やせば行動を制限出来ますし、私自身を巻込めば『風船化』→『体重増加』の流れで『浮遊』を防げますぅ。
その分、お互いが連鎖して凄い速度で増量しそうですが。
体重を利用した[重量攻撃]も有りですかねぇ?


「『こんな強い力で地面に縫い付けられているからみんな苦しい』……?」
 ルーンの言葉を復唱した醒闇は手足をバタつかせて憤慨していた。
「貴方こそ脂肪の重力に魂を魅かれてもっと素敵になるべきよ!」
 しかしやる気とパワーが漲っていても、手足が地面に届かない。
 そんな中、この間何も食っていないにも関わらず更なるビッグボディーへと変貌していたるこるはその後ろで、どこからともなく取り出してきたタブレットでここまで来るまでに集めていた薬の鑑定を行なっていた。
「これも痩せる薬なのですねぇ。これだけあれば七光さん達の分は余裕で確保出来てるでしょうかぁ」
「るこるちゃん! あの子に脂肪の素晴らしさを伝えるわよ!」
「あ、もうちょっと待ってくださぁい」
 振り返れない醒闇の大声にるこるは肩を震わせると、空の弾頭の中に鑑定が終わった痩せ薬とは別の所に隔離していた一部の品々を叩き込んで、FCSに装填してから向き直った。
「はいはい、お待たせしましたぁ。それでは……参りますねぇー!」
 巨体と巨体がかけられ合うことで、大玉転がしの走者となったるこるが足を踏み出す度に凄まじい地響きが起こる。
 その音と衝撃と絵柄に取り巻き達は恐怖を覚え、慣れない体で四苦八苦しながら逃亡していく。そうして取り残されたルーンに向けてるこる達が迫る。
 そこへ主人を助けるべく、バルーンアートの獣達が割って入り、次々と醒闇やるこるにポンプの針を突き刺して空気を流し込み始めた。
 だがそもそもこの体型ではそもそも避けられるはずがない。出来ることは押して押して押し通すのみである。しかも入れられる空気は先ほど浮遊性の無い物に切り替えられてしまっている。
 故に一度でもついてしまった勢いは止まらずに、逆に返り討ちに遭ってしまう結果となってしまった。
「そぉれぇ!」
 そして、るこるの最後の一押しを受けた醒闇の体がルーンに覆い被さった。
「うぎゃ」
『豊饒神様はいっていたわ。いくら盛ってもいいと!』
 その重量に悲鳴をあげたルーンはこの拘束から逃れるべく半狂乱になってさらに魔法を撃ち込む。その内容は当然、相手を宙へ浮かせる物に切り替わっていた。
「この距離なら私も膨らむケド……私の攻撃も外さないわ!」
 しかし醒闇の操る触手によって固定されてしまったことでどれだけ膨らまされようと転がり落ちることも浮かび上がることも無い。また、その巨大過ぎるボディは流れ弾を一切許さず、全てを受け止めてしまう。
 さらにそこへ醒闇による隠し味が追加された。
「わ、私の、体がぁ……」
 涙目になっているルーンの体が贅肉で膨らみ、醒闇の体を押し返し始める。醒闇の体にこめられていた「対象が嫌がれば嫌がるほど肥り続ける」呪いは、確かにルーンを蝕んでいた。
「るこるちゃん! 使うなら今ね!」
「させない!」
 膨らんだことによって生じた隙間からルーンがるこるに向けて魔法を放つ。これまた表面積が大きいるこるは甘んじてその攻撃を受けた。
 ルーンの魔法によって床に擦り付けられていたるこるの贅肉が浮かび始める。だが元々が重過ぎるせいか、それ以上のことは起こらなかった。
「はーい、この程度でしたら大丈夫ですぅ」
 だがそもそもの話として、撃つ本人がどれだけ魔法のせいで浮かされようと脳波を感知して空中浮遊している16個の砲台には一切関係はない。
 放たれた弾は次々と狙い通りの場所に着弾した。
 爆発した弾頭の破片は周囲に集まっていたバルーンアートを一掃し、中身の「触れた者を太らせる」液体が醒闇とルーンの体に浴びせかけられてその効力を発揮する。
「ううん、私ものしかかりにいくべきでしょうかぁ。でもお互いが連鎖してもっと凄い速度で増量しそうですぅ……」
 醒闇の技を知っているが故に、るこるが迷っている間にも呪いは進行していく。
「……ぶふぅ……そ、そろそろ諦めたらどうかしら?」
「……ぶ、ぶざげないで、はやぐ、離れなさい、戻しなさいよぉ……」
 こうして敵味方関係ない集中攻撃を受け続けた結果、醒闇とルーンの体は部屋いっぱいの巨大なアドバルーンと化していった。
「ん? ……いまなにかチクッとしたような?」
 そして最大の懸念であった天井の針はといえば、空気だけでなく脂肪を溜め込んだことによって膨らまされた醒闇の体を割るどころか、逆にへし折られてしまっていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

七光・来栖
ぐぇぷっ…膨らみの魔女らしいまん丸な体になってるじゃないウプッ…
と言いつつも私もそろそろ体の限界が近いわね…
取り巻き達も魔法と食べ過ぎのせいではち切れんばかりに膨らんでもう限界そうだわ…

こうなったら食べて食べて身体の容量を増やす、つまりさらに太るしか無いわ!このまま破裂して死んじゃうよりよっぽどマシ!
ほら!貴方達も伸びてないで食べられるだけ食べなさい!このまま破裂なんて御免でしょう!わかったらどんどん食べなさい!


ゲェッフ…もう食べられない…これで後はあの魔女を倒せば魔法も無くなるはずよ…!
で、でももうダメ…私も食べ過ぎて動けない…
って、取り巻き達の膨らむお腹に押されて私の体がコロコロと…!


「ぐぇぷっ……膨らみの魔女らしいまん丸な体になってるじゃないウプッ……」
 いくら歩いてないとはいえ魔力をまとめた弾を撃ち出し続けていたが故に、来栖の体や気力はそろそろ限界を迎えようとしていた。
 醒闇が特攻してくるまでのしかかっていた取り巻き達もルーンの魔法と謎の食べ物のせいではち切れんばかりに膨らんだ姿で全力疾走をかましたせいかフラフラになっている。
 このままでは膨れ上がり続けるルーンと醒闇の体に追いつかれて飲まれて潰されかけない。
 疲れ切った来栖が選んだのは、平時では絶対に考えもしない案だった。
「こうなったら食べて食べて身体の容量を増やす、つまりさらに太るしか無いわ! このまま破裂したり潰れて死んじゃうよりよっぽどマシ!」
 そう言って来栖は全く躊躇せず、荷物の中に何となく入れていた果物に齧り付く。
 来栖が選んだのは、自分自身の脂肪で圧迫してくる別人の脂肪を跳ね返すことだったのだ。
 自分のスタイルが崩れることを嫌って、ギリギリまで食おうとしてなかった来栖の豹変に足元にいた取り巻きは目を見開き、頭上で広がる光景を疑った。
「ほら! 貴方達も伸びてないで食べられるだけ食べなさい! このまま破裂なんて御免でしょう! わかったらどんどん食べなさい!」
 現在進行形で丸くなりながら頭に果物を押し付けてくる来栖に観念した取り巻きも必死に口に運ぶ。ここで逆らえば取り巻き失格であるからだ。
 土台組の奮闘を見て、伝染するように逃げてきた取り押さえ組の取り巻き達も食事を始める。ただし走ってきたばかりだからか、摂取するのは試験管やフラスコに入った水……もとい薬剤が多めだった。
「ゲェッフ……もう食べられない……」
 体は膨らんでいても胃に入る量は変わらないらしい。しかし、「生涯で最も太った状態で他人の脂肪に潰されて死ぬ」という死とその原因に対する恐怖が来栖の手を止まらせない。そしてそれに倣った取り巻き達の手も止まらない。
 そして出来上がったのは巨大な2つの肉塊を前に、自慢の漆黒の長髪髪がちょこんと上に乗っかっているように見える巨大かつ色白な塊を始めとする、小さな肉塊が転がる異様な光景だった。
「これで後はあの魔女を倒せば魔法も無くなるはずよ……! で、でももうダメ……私も食べ過ぎて動けない……」
 そう言い残してひっくり返った来栖と取り巻き達は膨らむ醒闇達のお腹に押されてコロコロと第五区画から追い出されていった。
成功 🔵🔵🔴

鮫兎・醒闇
「……ぶふっ!ながなが、しぶどいわね……でもごれで……トドメよ゛っ!」(ぎっちぎちの部屋全体を軋ませながら)

ここまで全員が集めた肉と空気とカロリーを全部プレゼントしてアゲルわ!ユーベルコード暴飲暴食返し発動!
涙目になって可愛いルーンちゃんの唇を強引に奪うか触手をぶっこんで、直接体内に流し込むスペシャルVerよ!

「ほらほら、私たちだけナイスバディに戻ったけどどんな気持ち?ねえちゃんと答えて……?もう喋れないかしら?」(ルーンをスマホで撮影しながら煽りまくるバニー)

「……というか私たちのほうがよっぽど魔女よねこれ?」(暗黒微笑


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
あと少し、ですかねぇ?
出来れば、追撃で仕留めておきたいところですぅ。

まず『太らせる薬品』が効いている間に接近、此方も増量しつつ『追撃の準備』を行いますねぇ。
これで、鮫兎さんの【UC】で返せる『増量分』が更に増加するはずですぅ。

魔女さんの『体重』が増加したら【処檻】を使用、『超重力空間』に捉えましょう。
普通なら動きを止める程度ですが、ここまで『体重』が増量している状況であれば、十分な攻撃になるでしょうし『棘』のダメージも有りますので。
耳元で『体重』について囁いて『自覚』を促すのも?

ところで、この先にも区画が有るのでしょうかねぇ?
有るなら『回収』目的で調べたいところですが。


「あと少し、ですかねぇ?」
 第五区画と第四区画を区切る扉に食い込む、肌の色からルーンの物だと思われる脂肪を、物理的に狭くなる前に脱出したるこるは仰ぎ見ていた。こうなってしまったら間違いなくお互いに動けなくなっているだろう。
「出来れば、追撃で仕留めておきたいところですぅ」
 そんな野望を呟きながらるこるは果物を頬張る。しかし多少太ったところで目の前に広がる脂肪の波には追いつけるわけがない。
 だがるこるのその行いは「対抗するため」では無かった。
「……ぶふっ!ながなが、しぶどいわね……でもごれで……トドメよ゛っ!」
 ぎちぎちになった部屋の中では床や壁を軋ませながら醒闇は体を捻ると涙を流すルーンの顔を正面に捉え、その唇を強引に奪った。
「んぐっ、何を、んん〜〜〜っ!!?」
 体の違和を感じ取ったルーンは首を素早く動かしてそれから背こうとしたが、どこからともなく伸びてきた触手によって無理矢理もう一度くっつけさせられる。
 すると醒闇の体が突然元の大きさに戻り、代わりにルーンの体が爆発的に膨らんだ。その衝撃に、醒闇は第四区画に吹っ飛ばされてゴロゴロと転がっていった。
 そんな第四区画の顔触れにも異変が起きていた。肥満児と化していた面々も、風船になっていた面々も醒闇と同様に元へ戻っていたのである。
 何もしてないのに元通りに戻った体に困惑しながらもそれぞれのリアクションを取る一同をよそに、醒闇は後頭部をさすりながらウインクを浮かべた。
「『太るのも好きだけど太らせるのはもっと好きだったり!』可愛いルーンちゃんにスペシャルVerをプレゼントよ!」
 この迷宮で起きてしまった膨張の全てを押し付けた醒闇は、完全に原型が分からなくなったルーンをスマホで撮影し始める。
「ほらほら、私たちだけナイスバディに戻ったけどどんな気持ち? ねえちゃんと答えて……? もう喋れないかしら?」
 ついでに煽りまくってみるが、ルーンの脂肪は揺れもしない。というかそもそも脂肪に押しつけられて目も耳も閉ざされている可能性すらある。
 それならば、とるこるは神に祈った。
『大いなる豊饒の女神の名に於いて、仇なす者達に厳格なる裁きを。』
「いぎゃああああああっ!!」
 すると脂肪が強い重力によって圧縮されることで凄まじい激痛が起き、僅かに生まれた隙間からルーンの絶叫が響き渡る。
 そして第五区画の全体から巨大な棘が新たに生成され始めてルーンの体に突き刺さり、さらなる痛みを与え始めた。
 元々あった針よりも太く硬いそれはルーンの体重に負けることなく、凝縮された脂肪に深々と食い込む。ルーンは体を捩って抜け出そうとするが、一ヶ所が抜ければ他の部位がその分沈み、まるで蟻地獄の穴のようにより抜け出せなくさせていった。
「こんな体形になってしまって……本当に、『膨らみの魔女』ですねぇ」
 るこるは痛みに喘ぐルーンの耳元にわざわざ近づいて囁く。その様子を醒闇は口元を隠していても分かる笑みを浮かべながらシャッターをさらに切っていた。
「……というか私たちのほうがよっぽど魔女よねこれ?」
「……じなば」
「え?」
 視力と聴力を取り戻したことでその行いにようやく気づいたルーンは絶叫しながらジェット風船を大量に召喚して第四区画に撃ち込んだ。
「死なば、諸共よぉぉぉぉ!」
「え、ちょっ……!?」
 突然の猛攻に醒闇が悲鳴を上げる中、指の間で挟まれていた杖から放たれた光弾がるこるの体に直撃して、宙に浮かび上がらせた。
「あらぁ……?」
「私の膨らみは、体の膨らみじゃない……風船の、膨らみよ……!」
 そう泣き喚きながら言い残したタイミングで急所を棘が貫いたのか、ルーンは体を痙攣させてから動かなくなり消失していく。
 置き土産となった爆発によって起きた砂煙をモロに吸い込んでしまった醒闇はむせ返りながらも叫んだ。
「ゲホッゲホッ、るこるちゃ、るこるちゃーん!?」
「はいぃ……」
 天井から力無い声が聞こえてくる。視界が晴れると風船のように丸くなったるこるが、醒闇とルーンの体がぶつかったことによってすっかり平らにされた天井にくっついているのが見えた。
「るこるちゃーん、大丈夫ー?」
「な、なんとかぁ……」
 幽霊と違って爆発四散とはならなかったるこるの姿に思わずホッと胸を撫で下ろす。
「ところで、この先にも区画が有るのでしょうかねぇ? 有るなら『回収』目的で調べたいところですが」
 そんな目下の仲間達をよそにるこるは今の体の操縦に慣れてきたのか、ポヨンポヨンと天井を跳ねながら奥へ進んでいこうとする。
 風船魔法は解除式があるからいいか……と月並みな感想を抱きつつ、他の一同もるこるの後に続いて第五区画の攻略を始めた。
 しかし今までの戦闘によって一掃されてしまったのか、壁があったっぽい痕跡はあっても宝箱の類は見当たらなかった。

 こうして人々を痩せさせる薬と太らせる食べ物、大量の金属片を成果として、特注のダンジョンの攻略は終結したのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

最終結果:成功

完成日2020年07月07日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴