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怪しい妖(あやかし)の行列

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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「あまり猶予もないかもしれないし、依頼…カタストロフに関わる話をさせてもらう」
 いきなり物騒な単語が出てきて様々な反応を示す猟兵達をよそに、泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)は箒を振るって魔法陣を描くと…東方…サムライエンパイアを思わせる街並みが映し出された。
「『百鬼夜行』って知ってる?…意味合いは諸説あるけど、共通して様々な妖怪が夜に行列を成して歩く様を言っていて、カクリヨファンタズムにも百鬼夜行は存在してて共通しているんだけど…」
 夜祭の行事であったり、村や町を渡り歩いて興行をしている妖怪達が宣伝の為に行ったり、中には目立ちたがり屋の妖怪が集まって実行したりするなど様々であると説明した。
「この街にも…百鬼夜行が来ているんだけど、この百鬼夜行の妖怪達は街の妖怪に手当たり次第に暴行…というか、戦闘行為に及んでいて、被害はこれだけに留まってないんだ」
 星流は説明を続けた。
「被害を受けて気を失っていた妖怪達が今度は別の妖怪を殴り倒すなどして、その妖怪がまた別の妖怪にと、何者かに取り憑かれたように暴れまわってる感じなんだ」
 ゾンビに噛まれたものがゾンビに…人外の存在でもある妖怪に使うのはなんだが、例えるならそんな感じであった。

「ひとまずみんなはこの街の暴動を押さえてほしい」
 星流の話によると百鬼夜行の妖怪達も含めて、妖怪達は骸魂に身体を乗っ取られ操られているらしい。
 今のところ被害はこの街の中だけに留まっているが、これが拡大していったらとても手に負えるものではないだろう。

「実際…最初に予知をしようとしたとき、『今日もどこかでカタストロフ』…というぐらいのビジョンが見えるぐらい、この世界ではこんな事件が頻繁に起こってるみたいだからね…」
 星流は頭を押さえながら言うのだった。


旅野文師
 どうも…最初はこの世界で依頼出すのは無理だと思っていた旅野文師です。

 生放送を見る事無くこの世界のフラグメント見たときは、何か難しそうな背景…と、依頼を出すのは無理かな?…と思っていたのですが、生放送(録画)での『しょっちゅうカタストロフ』に何となくイメージが出来たので執筆させてもらいました。

 依頼の補足まいります。

 一章、
 一般的な妖怪に力の弱い骸魂が取り憑いている…と考えてください。
 特に外見的な変化もなく、妖力を纏わせて攻撃してくる程度で、普通に殴り飛ばしただけでも救い出せるので、まともに戦うとやり過ぎるかもしれないので、うまく手加減や無力化するような戦いかたをするといいかもしれません。

 二章・三章については断章毎に情報を出していきます。
 こちらは相応の骸魂が相応の妖怪に取り憑かれたようなものなので、普通に倒せば。

 では、皆さんの参加、お待ちしています。
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第1章 冒険 『暴徒だらけの百鬼夜行』

POW   :    暴徒をねじ伏せるなど、気絶させる

SPD   :    暴徒に水をかけるなど、沈静させる

WIZ   :    暴徒を眠らせるなど、無力化する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『ドンッ!!…ドンッ!!・・・』
 街中から家の板戸を叩く音がそこかしこから響き渡っていた。
 最初は訪れた百鬼夜行に街の妖怪達は喜んでいたが、訪れた百鬼夜行の妖怪達の暴力行為に逃げ惑い、慌てて家へ閉じこもるといった状況だった。
 そして逃げ遅れた妖怪達は百鬼夜行の妖怪達と共に他の妖怪達を襲いだすという不可思議な状況だった。

 無事な街の妖怪達はいずれ自分達もこうなるのでは?…と絶望しかかったとき、猟兵達が街へと姿を見せるのだった。
鏡磨・シロミ
「んみー。ヤドリガミだから、なのかな。
なんだか、よーかいさん、達に、シンパシーを、感じるのー」

★Wiz
「みゃー♪ あやかしの、みなさん、はじめましてなの♪ 猟兵の、鏡磨シロミなのー!」
アート、コミュ力、パフォーマンスを発揮しながら百鬼夜行の中に混ざりこみます。
(具体的には、この子扱う『集光術』という技で光を集めて無数の光の玉を生み出して操って見せ、視覚的なパフォーマンスを行います)

「んみぃ……みんなー。落ち着いてなのーっ」
暴動が発生した場合、指定UCを発動。
声掛けを行い避難誘導を行いつつ、暴徒には指定UCで作り出した光弾を目の前で炸裂させてフラッシュを見舞う(視界を奪う)等をして無力化します。



「んみー。ヤドリガミだから、なのかな…なんだか、よーかいさん、達に、シンパシーを、感じるのー」
 この世界の百鬼夜行は必ずしも鏡磨・シロミ(神出鬼没のガラテイア・f00224)のようなヤドリガミのような存在ばかり…という訳でもないのだが、多かれ少なかれヤドリガミのような器物の変化した妖怪もいるだろう。

「みゃー♪ あやかしの、みなさん、はじめましてなの♪ 猟兵の、鏡磨シロミなのー!」
 シロミは妖怪を装う為に『集光術』という光を集めて光の玉を生み出す技でパフォーマンスをしながら百鬼夜行の妖怪達に声をかけるが…
「ンガアアアアァァァァーーーー!!!!!!!!」
 シロミに気づくなり襲い掛かってきた。

 そんな妖怪達にシロミは特に動じる様子もなく対応…発生させていた光の玉…光弾を炸裂させ、その閃光で襲い掛かってきた妖怪達の視界を奪った。
「ンガァァーー!!ヌガアアアアァァァァーーーー!!!!!!!!!」
 襲い掛かってきた妖怪達は突然の出来事に顔を押さえて慌てふためくのだった。

「んみぃ……みんなー。落ち着いてなのーっ」
 暴徒と化していた妖怪達が慌てふためいている隙に、シロミは家に閉じこもって身を守っていた妖怪達へと声をかけ、気を落ち着かせると(猟兵…自分達が)助けに来た…安心していいと伝えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

玉ノ井・狐狛
※アドリブ/連携/技能解釈お任せ

ずいぶんにぎやかな祭だなァ
だが、ちょいとばかり羽目を外しすぎたヤツも多いらしい

正気を失って暴れてる、っつってもランダムに湧いてくるワケじゃないだろう
つまり❝流れ❞や❝密度の高い場所❞があるハズだ
視える限りの情報からそれを判断して、そっちに向かう
元栓に近いところから処理したほうが効率的、ってモンだ

◈UC
今回の仕事はあくまで鎮圧らしいからな、あまりヤンチャはしないでおこう
眠らせる、あるいは身体の自由を奪う

派手に花吹雪をぶちかませば、それが目立ってもっと集まってくるかもな
それなら仕事も楽に終わるっちゅう話だ



「ずいぶんにぎやかな祭だなァ…だが、ちょいとばかり羽目を外しすぎたヤツも多いらしい」
 玉ノ井・狐狛(代理賭博師・f20972)は民家の屋根の上から街の状況を見るなり呟いた。

「あそこが…一番騒がしそうだねぇ」
 しばらく民家の上から人の流れを見極めて、最も騒がしいと思われるところをみつけると狐狛は動き出した。
 そして狐狛に気づいて暴徒と化した妖怪達が襲い掛かってきた。

「今回の仕事はあくまで鎮圧らしいからな、あまりヤンチャはしないでおこう」
 狐狛は『ところによらず花吹雪(サイケデリック・カンフェティ)』を発動させ、武器を花びら化させて妖怪達へと浴びせかけた。
「よい子は寝る時間だよ」
 花吹雪に飲まれた妖怪達は体力や精神力を奪われて睡魔や麻痺により動きを封じられていった。

「よし…じゃあこのまま…」
 生み出した花吹雪をひと際目立つように舞わせると、それに惹かれるように妖怪達は集まってきたが、狐狛を襲ってきた妖怪達同様に花吹雪を浴びて動けなくなっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネピア・ドットヤード(サポート)
活発で元気いっぱいなスーパーヒーロー。
一人称は僕、口調はです、ます調に「!」が大体ついてます。

両親を4年前に亡くし、兄と二人で生きてきた経験から、家庭や命を奪う敵には容赦しません
正義を重んじ、悪い事は許せない性分です。楽しいとはしゃぐ年相応の一面も。

サイキックゴリラパワーで粉砕すれば全て片がつくと考えてる脳筋思考です。
よく使うUCは【勇気の証明】【勇気の奔流】。
勇気の奔流を使うと身長165cmの爆乳女子になります。
徒手格闘のほか、学ランを変形させてマントや盾にしたり、ネピアセンサーで周囲の状況を読み取ることもできます。

戦闘でも日常系でもどんなシナリオでも参加OKです。
よろしくお願いいたします。



「こんな事…ボクは許さないのですっ!!」
 幸せそうな親子や兄妹を暴徒と化した妖怪達が襲い、あるいは暴徒と化した親や兄妹達に襲われる光景を目の当たりにして、いまだ姿も正体も見えないこの事態と黒幕に激しい怒りを覚えながらネピア・ドットヤード(サイキックゴリラパワー妹系幼女・f20332)は力強く言った。
 ネピアは『勇気の奔流(ブレイブバースト)』を発動させナイスバディなお姉さんの姿になると同時に、ネピアセンサーを使い、敵意…黒幕が仕掛けた暴力衝動ともいえる『悪意』を感じ取り、その『悪意』にとり憑かれた妖怪達を制圧すべく動き出した。
「悪いのはあなた達じゃないって分かっているけど…」
 ネピアは身にまとっている学ランを変形させマントや盾して極力受け身にまわり、襲ってきた妖怪達の隙をついて当身やマントに変形させた学ランでの薙ぎ払いなど、ダメージの少ない技で妖怪達にとり憑いた『悪意』を力技で払っていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『ミイラ青鬼』

POW   :    必殺・埋葬落とし!
【手元に引き寄せる包帯】が命中した対象に対し、高威力高命中の【パイルドライバー】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    あたしとタイマンで勝負しな!
【互いの腕を繋ぐ1mの包帯】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ   :    てめぇもミイラにしてやるぜ!
【頭部を封じる包帯】【腕と上半身を封じる包帯】【腰から下を封じる包帯】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達が暴徒と化した妖怪達をあらかた鎮圧し終わる頃の事だった。

「そろそろアタシらも暴れまわろうかと思って来てみたんだけど…」
「へえ…アンタ達なかなかやるじゃない…」
 全身を包帯で覆った…どこか気風の良さを感じさせる女性の青鬼の集団が姿を見せ、暴徒鎮圧された街の状況を見ながら言った。

「アンタ達…なかなか強いみたいじゃない、だったら今度はアタシ達と遊んでくれないかい?」
 青鬼娘の集団は猟兵達へと襲い掛かった。


(「ミイラ」の骸魂に飲み込まれた、鬼の女性達が相手です…基本的に彼女達は一対一での殴り合いを好む為に横槍や乱入などはしません、個の実力においても猟兵達に匹敵するものがあります)
 
玉ノ井・狐狛
※アドリブ/連携/技能解釈お任せ

なかなか威勢のイイ連中じゃねえか
アンタらの好みに乗ってやらァ(タイマンを受ける)

狙いは最後の瞬間だ。だから初手の包帯は避けない
まァ、身動きが完全に封じられるのも困る。片腕を拘束されるくらいに誘導する(相手の意図はそれでも達成できるだろうしな)

さて。投げ技ってのには、絶対に外せない要点がある
簡単に言やァ、威力を相手の身体に的確に叩き込むために、「タイミングや当てかたに工夫が要る」

コイツは喧嘩慣れしてるから、そのへんは完璧だろうが……だからこそ、タイミングを読みやすい

動作からインパクトの瞬間を見切りUC使用
威力をお返しする

ご自慢の大技、手前ぇで食らっても効くだろう?



「なかなか威勢のイイ連中じゃねえか…アンタらの好みに乗ってやらァ!!」
 ミイラ青鬼の挑発?に真っ先に答えたのが玉ノ井・狐狛(代理賭博師・f20972)だった。
「よーし…じゃあアタイが相手をしてやるぜっ!!」
 …と、ミイラ青鬼の一人が狐狛へと向かい、残りのミイラ青鬼は二人の対決を囃し立てるのだった。

 狐狛とミイラ青鬼の勝負はやや狐狛が押されている…ように見えたが、ミイラ青鬼の攻撃は狐狛にはまともに通っておらず、ほぼほぼ紙一重で見切られ、かわされるか
威力を削がれていた。
「どうした?…こんなものか?」
 傍目…とはいえ、劣勢なはずの狐狛の言葉にミイラ青鬼は激高して…
「それならこれはどうだいっ!!」
 ミイラ青鬼は腕に巻き付いた包帯を放ち狐狛の腕を捕らえ手元へ引き寄せパイルドライバーをしかけようとしたが、これも狐狛の狙いだった。

 投げ技には絶対に外せない要点があり、威力を相手の身体に的確に叩き込むために、「タイミングや当てかたに工夫が要る」

「アンタは喧嘩慣れしてるから、そのへんは完璧だろうが……だからこそ、タイミングを読みやすい」
 狐狛は『余計に回る陰陽魚(ルーレット・レボリューション)』を発動、本来なら狐狛に向かうべきダメージがミイラ青鬼へと向かった。

「ご自慢の大技、手前ぇで食らっても効くだろう?」
 狐狛の前には攻撃を放ったはずのミイラ青鬼が伸びていた。

 狐狛は他のミイラ青鬼へと向き直ると…
「まだまだアタシは戦えるぜ…次は誰が相手をしてくれるんだい?」
 狐狛は不敵な笑みをミイラ青鬼達へ向けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シホ・エーデルワイス(サポート)
助太刀します!


人柄

普段は物静かで儚げな雰囲気ですが
戦闘時は仲間が活躍しやすい様
積極的に支援します


心情

仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています


基本行動

味方や救助対象が危険に晒されたら身の危険を顧みず庇い
疲労を気にせず治療します

一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませたくないと思っており
UCや技能を駆使して生き残ろうとします

またUC【贖罪】により楽には死ねません

ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います


戦闘

味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用


戦後
オブリビオンに憎悪等は感じず
悪逆非道な敵でも倒したら
命を頂いた事に弔いの祈りを捧げます


スピネル・クローバルド(サポート)
『お姉ちゃんに任せておいてね♪』
 妖狐のクレリック×アーチャーの女の子です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、兄弟姉妹には「優しい(私、~君、ね、よ、なの、なの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は温厚で人に対して友好的な態度をとります。
滅多に怒る事はなく、穏やかです。
怖そうな敵にも、勇気を持って果敢に挑む一面もあります。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 ミイラ青鬼達は狐狛の周囲にいる者の他は、自分も戦いたいと相手を探して街の中へと散開して彷徨していた。
 そして街中を彷徨していたミイラ青鬼二人の前に二人の猟兵…スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)とシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)が立ちはだかった。

「これ以上は暴れさせないんだからっ!!」
「私も助太刀します…これ以上の横行は許しませんっ!!」

 対するミイラ青鬼達は…
「面白いじゃないか…ちょうどこっちも二人だ…相手してやるよ…」
 …と、二人のミイラ青鬼が進み出た。
    
 戦闘が始まると同時にミイラ青鬼は二人に対して包帯を放って身動きを封じようとしてきたが、二人は包帯の動きを見切り、スピネルは『聖樹の大弓』で包帯を射抜いて地に縫い付け、シホは素早く動いて残像を残し…『聖銃・ピア(Pea)_甲WS』&『聖銃・トリップ(Tulip)_αSP』の二丁拳銃で反撃した。

 その後、一進一退の攻防が続いたが、スピネルは戦闘の流れを変えようとユーベルコード『森葉静隠(ハーミット・イン・フォレスト)』を発動させ、周囲に木の葉を降らせて自分とシホの姿を覆い隠した。
「くっ…目くらましかっ!!」
 それに対してシホはこれに乗じてユーベルコード『【華霞】儚きエーデルワイスの嵐(ハナカスミ・ハカナキエーデルワイスノアラシ)』を発動させ、スピネルの木の葉に紛れさせ、自身の装備を銀色に輝くエーデルワイスの花びらに変えて放った。
「さぁ、狩りの時間ですよ」
「援護します!」
 ミイラ青鬼二人は周囲を舞う木の葉に視界を封じられ、エーデルワイスの花びらの攻撃により反撃はおろか行動も制限されたところに、スピネルの大弓による攻撃と一方的にやられるだけだった。
 そして木の葉とエーデルワイスの花びらが消えた後には、スピネルとシホ…地に倒れたミイラの骸魂から解放された『青鬼の娘』二人の姿があった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎
【使用技能はお任せ】


あともう一息ね
先の手合わせで大まかな動きは把握しましたから
できれば優しく解放したいです


『聖笄』で透明になり
物音を立てないよう注意しながら青鬼さん達に近づき
【祓符】を貼って骸魂から解放する

透明状態を過信せず常時警戒
攻撃されたら第六感と聞き耳で見切り回避しつつ
手近にある桶などの器物を包帯に当て
できた隙を逃さず符を貼ります

気付かれても透明状態は解除しません
見えない相手を正確に狙う事は難しいでしょう


戦後

救助した青鬼さん達は【救園】へ保護します
もし骸魂から解放した事で全身を覆う包帯が無くなるなら
【救園】内の毛布で覆います

破損した器物は『聖紗』で修復しておきます



「あともう一息ね」
 スピネルと別れたシホは『聖笄』の力を使い透明になり、街を彷徨するミイラ青鬼を探していた。
『先の手合わせで大まかな動きは把握しましたから、できれば優しく解放したいです』
 そんな事を考えていたところにミイラ青鬼の姿が目に映った。

 そのミイラ青鬼にシホは物音を立てないように静かに注意深く近づいて…
『燦……力を借してください』
 そんな言葉を心の内で呟き、『【祓符】魔を討ち祓う聖なる護符(フツフ・マヲウチハラウセイナルゴフ)』で破邪の護符を作り出しミイラ青鬼に貼り付けると…
『ガクッ…』
 文字通り憑き物が落ち…力なくその場に倒れそうになった青鬼の娘の体をシホは抱き止め次の行動に移ろうとしたとき…

「おいっ…どうしたんだっ!?」
 別の2~3人ほどのミイラ青鬼がその場に現れた。
「アイツ…骸魂が抜けてやがるっ!!」
「誰かにやられたのかっ!!」
 警戒心強まるミイラ青鬼達の様子にシホは近くに転がっていた石を掴み、あらぬ方向へと投げた。

『コンッ!!』

 その音にそちらを向いたミイラ青鬼達の隙をついて一気に近づいて、通り過ぎざまにミイラ青鬼の一人に『破邪の護符』を貼ってミイラの骸魂から解放した。

「くっ…何かいやがるっ!!」
 姿を消しているシホの存在に気付いたミイラ青鬼は広範囲に包帯を放つが、姿を消消しているシホに当てる事は容易ではなく、そのシホも第六感と聞き耳で見切って回避しながらミイラ青鬼へと近づいて…また一人解放…

 残ったミイラ青鬼がその瞬間に気付いていて、かなり正確にシホの位置を捉えて包帯を放ってきたが、足元に転がっていた竹箒に巻き付かせると同時に一気に接近し、残ったミイラ青鬼も解放した。
 
 その後、ミイラの骸魂から解放されたミイラ青鬼達は『【救園】救いが必要な人の迷い家(キュウエン・スクイガヒツヨウナヒトノマヨヒガ)』を使用して、その中へと保護した。
 なお、ミイラのような容姿はミイラの骸魂にとり憑かれていたせいで、身を包んでいた包帯は無くなったものの、衣服についてはシホが懸念していたような事はなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トゥーリ・レイヴォネン(サポート)
敵が一杯、だね。全部潰すの、大変だ…
ああ、大丈夫。ぼくはまあ…一人でも、何とかするよ

行動指針
・他に行動指示などを行う猟兵が居る場合、「人を助ける」行為から外れるもの以外には従う
・自身の損害を軽視する傾向がある。デッドマン、ゾンビとして前に出て、囮と盾を兼ねる行動を取りたがる
・人格がある相手であれば、相手の言葉や行動に対して憤りを感じることもあるが、それを強く表情や行動には出さない
・ナタ、素手、拾った何かを使って泥臭く戦う

見た目と性格
基本的にはゾンビの女の子。肌を見せたがらない為常にコートとブーツを履いている
大雑把でがさつ。物事に頓着しない。苦しまずに殺す事も救いだと考えている
人並みの痛覚を持つ



「一杯いた敵もあと少しだねだね…近くには仲間がいないけど…ああ、大丈夫。ぼくはまあ…一人でも、何とかするよ」
 そんな事を呟きながらトゥーリ・レイヴォネン(タナトスのオートマトン・f26117)は発見したミイラ青鬼の一体へとふらふらと近づいていき、そんなトゥーリにミイラ青鬼も気づいて…
「どうやらお前も猟兵のようだね…相手になってやろうじゃないか…」
 …と、威勢よくトゥーリへと言葉を投げかけて身構えた。
 だが、トゥーリの方はそんなミイラ青鬼の様子も意にも介さずに、ただふらふらとミイラ青鬼の方へと近づくだけだった。

 当初は警戒していたミイラ青鬼だったが、意を決してトゥーリへと駆け出して殴りつけた。
 トゥーリの方はその拳を防ぐことなく喰らい、その後のミイラ青鬼の猛攻を甘んじて受けていた。
「どうしたどうしたぁっ!!…反撃してこないのかぁ~…」
 最初こそトゥーリに対して警戒心を抱いていたミイラ青鬼も、トゥーリを完全に格下と思って殴り続けていた…が…
『ドゴッ!!!!』
 そんなミイラ青鬼の意識の隙をついてトゥーリはミイラ青鬼の腹へと捨て身の一撃を放った。
「くっ…ちょっと油断したが、この程度の攻撃で…」
 ミイラ青鬼は腹へと攻撃に少しばかり表情を歪めたが、おおよそ言葉通りのダメージしか与えられてはいなかった。
 そしてトゥーリは…ふらふらとした足取りで、暗闇へと姿を消すのだった。
「くっ…逃げやがったか…」
 ミイラ青鬼はそう口にしたあと…
『いや…まだいやがる…』
 ミイラ青鬼はトゥーリの気配を感じ取り、改めて警戒して身構えるのだった。

 時間にして数秒…数十秒といったところだが、ミイラ青鬼としてはそれ以上の時間が経過しているように感じた。
 周囲を見回し、攻撃の気配を感じ取ろうと意識を巡らせるが、『こっちか…?』『いや…こっちの方からか?』…と、何時・何処から・どのようにして攻めてくるか?…そんな不安にミイラ青鬼は駆り立てられていた。

「不安? 怖い? ……次は、痛いかも、ね」

 トゥーリの言葉がどこからか聞こえてきて、ミイラ青鬼の中の不安が恐怖へと変わっていって…
「何処だっ!!…何処に居やがるんだっ!!…出てきやがれっ!!」
「……………」
 激昂するミイラ青鬼の言葉にトゥーリが反応する事はなく、ただミイラ青鬼の言葉がその場で響くだけだった。

 それからまた少しの時が流れて、ミイラ青鬼は常にどこからかトゥーリが襲い掛かってくるか…と、額にあぶら汗を浮かべながら身構えていた。

『ガタンッ!!』

 聞こえた物音に…「そこかぁー!!」…と、包帯を放つ…が…それは単に風で転がってきた桶の物音に過ぎなかった。

「…ハズレ…」

 ミイラ青鬼が包帯をあらぬ方向へ放った隙をついて、トゥーリが姿を見せて…
『ガコッ!!』
「…あ…あうっ…」
 …と、ミイラ青鬼の脳天を肉切り包丁のみねで叩いて気絶させるのだった。
「痛かった?…いや…答えられないか…」
 トゥーリはミイラの骸魂が抜けていく青鬼の娘を見ながら言うのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『キョンシー木綿』

POW   :    キョンシーカンフー
【中国拳法の一撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    百反木綿槍
自身が装備する【一反木綿が変形した布槍】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    キョンシーパレード
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【キョンシー】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「アイヤー…みんな倒されちゃったねー」
 ミイラ青鬼が猟兵達により全滅させられ、姿を見せたのは全身に包帯ではなく布をまとったキョンシーの娘だった。
「でも問題ないね…アンタ達を倒して新しい手下にすれば済むことねー」
 キョンシーの娘はその言葉通り、さほど問題を感じていない様子で言うと猟兵達へと襲い掛かって来るのだった。
ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。

服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」

《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。

《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!

《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。

◆ボス
ぼす。ビビに倒せるかな。心配。
一緒に行ける人がいたら、ビビ連携とるよ。囮もやる。
難しい事苦手なの。作戦、教えてくださいな。

空中を飛び急降下落下。怪力載せた鹿の足で着地、地面を割る、など。


月山・カムイ(サポート)
すいません、少々遅れましたが援護に参りました

既に戦いに入っている猟兵達の援護に入る形で参戦
集団戦なら攻撃のきっかけになるように、縦横無尽に切り結び
ボス戦なら他の猟兵がトドメを刺す為のサポートを行う
武器を切り裂く、受け止めたり逃がすべき相手を空を跳んで抱えて逃したり
上記の様な行動で現在戦っている猟兵が活躍出来るよう動かしていただければありがたいです

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


フローリア・ヤマト(サポート)
『大丈夫よ、私達に任せて』
『うるさいわね……ちょっと黙らせるわ!』
呪いにより余命少しの、クールな美少女です。
口調は上記のように少しツンとした感じですが、人間が嫌いなわけではなく、仲間や人々のことを心の底では大切に思っており、戦闘でもうまくサポートしようと立ち回ります。
また、敵に対しても怯むことはなく、時には挑発めいたセリフも交えながら、死角や弱点を突いて確実に仕留めることを狙って戦います。
フローリアのUCは、嵌めている「呪いの指輪」から黒い糸や影を放つ……みたいなイメージなので、そのように描写していただけると嬉しいです。



「言うわね…ちょっと黙ってもらおうかしら…」
 キョンシー木綿の言葉に憤りを感じ、フローリア・ヤマト(呪いと共に戦う少女・f09692)は苛立ちを浮かべつつ身構えながら言った。
「ぼす。ビビに倒せるかな。心配…作戦とかあったら教えてくださいな…」
 フローリアとは裏腹に、気持ちに少々不安があるものの、落ち着いた感じでフローリアの横に並びながらヴィヴィ・ジーヴ(サポート役・f22502)は問うように話すも、キョンシー木綿から視線を外してはいない。

「まずは動きを封じさせてもらうね」
 キョンシー木綿は自身が装備している布…一反木綿を変形させて布槍を作り、さらにそれをさらに複製させて二人へと攻撃をしかける。
「なによこんなものっ!!」
 フローリアは襲い来る布槍を第六感で見切り、ダッシュでキョンシー木綿へ近づきながらフェイントや残像を駆使しして回避したり、両手から影を変化させた大きな爪で布槍を切り裂いていった。
「ヴィヴィは素早く動くの苦手なのっ!!」
 ヴィヴィは必死にフクロウの翼を羽ばたかせて上空へ逃げて布槍を回避していた。

「ふむ…あっちの鳥娘は簡単そうね」
 二人の布槍の対処の様子を見ていたキョンシー木綿はそう呟くと、まずは迫りくるフローリアの方を先に…と、攻撃の手を強めた。
 その為、フローリアのキョンシー木綿への接近が止まり、フローリアは襲ってくる布槍の対処に精一杯になった。
 また一方のヴィヴィも攻撃の手が緩まったとはいえ、苦手な回避動作に徐々に追い詰められていって…布槍に足を絡めとられた。
「引きずり降ろしてやるねっ!!!!」
 キョンシー木綿はヴィヴィの足に絡まった布槍を掴んで力いっぱい引いてヴィヴィを地上に引きずり降ろそうと…するが…

『ズバンッ!!』

 ヴィヴィの足に絡まった布槍を途中で寸断する影…
「すいません、少々遅れましたが援護に参りました」
 刃渡り二尺の小太刀『絶影』にてヴィヴィを助けたのは月山・カムイ(絶影・f01363)だった。
「よくも邪魔してくれたねっ」
 キョンシー木綿は新たに布槍を作り出すとカムイにも布槍を放つ…が、カムイは冷静に自分の血を媒介に『ブラッド・ガイスト』を発動させ、絶影を捕食形態へと変化させて迫りくる布槍を捕食させた。
 そしてフローリアも…「そのユーベルコードはじっくり見させてもらったから…」…と、『黒似(クローン)』を発動させ影の布槍を作り出して相手の布槍を相殺するのだった。

 布槍を捕食…相殺したカムイとフローリアはそのまま一気にキョンシー木綿へと肉薄する…が…
「くう…負けないねぇっ!!!!」
 再び布槍を複製して二人の進路をふさいだ…が、同時に上空からヴィヴィがキョンシー木綿へと急降下してきて…
「ヴィヴィ…さっきのお返しするんだから…」
 急降下の勢いをそのままに、ヴィヴィは鹿の足でキョンシー木綿を蹴り飛ばすのだった。
「ぐうええええぇぇぇぇっっっっっ!!!」
 キョンシー木綿は酷い悲鳴を上げてどこかへ飛ばされていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ナナシ・ナナイ(サポート)
『どうしたどうしたぁ~!こんな攻撃かすりもせんわ!』

わいの本業は傭兵!金次第で何でもやるで!あ、猟兵としての仕事なら金は取らへんで。目的達成のためなら恥もプライドも捨てるで!

戦闘で使う武器は基本『突撃銃型アサルトウェポン』や。ユーべルコードは指定したもんは全部使うで!高慢ちきな敵はとりあえず煽っとくわ。

基本的には力押しやけど、敵を倒す為にはどんなせこい手も使わせてもらうわ。

戦う意思のない奴、殺しちゃいけん奴は銃床で殴って気絶させるで。堪忍な。

わいは基本ポジティブ思考や!明るく楽しく気楽に行くわ!でも空気は読むで。
この関西弁はキャラ付けやから適当やで。
誰でも名前+ちゃん呼びや!
あとはおまかせや!


紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加

破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃

見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う


羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す

敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 猟兵達はヴィヴィに蹴り飛ばされたキョンシー木綿を捜索していた。
 グリモア猟兵からの情報によると、まだ街中にいるのだけは間違いないとの事だ。
「見つけました!!」
「あー…見つかっちゃったねぇ~」
 そう声をあげたのは紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)だった。
 キョンシー木綿は猟兵達の強さを体感して、ひとまず身を隠してダメージの回復をしているところだった…が、紅葉に見つかり慌てて逃げるのだが…
「逃がしませんっ!!」
 紅葉は『九曜陣・八門八佐受岐(クヨウジン・ヤカドヤサズキ)』を応用して、キョンシー木綿の進行先に石と土と木で出来た強固な壁を作り出して、その行く手を阻んだ。
「くぅ…小賢しいのねぇ」
 キョンシー木綿は塞がれた道をあきらめ、別の道へと入り込む…のだが…

『ズガガガガガガガガッッッッ!!!!!!!!』
「!?」
 突如、キョンシー木綿を襲う銃撃…キョンシー木綿は銃撃の音に慌ててその場から飛びのいてそれを回避した。
「こっちの道も通行止めやで…」
 そう言いながら姿を見せるのは『突撃銃型アサルトウェポン』を構えたナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)だった。
 キョンシー木綿は布槍を複製してナナシへと攻撃をしかける…が、ナナシも孤独な傭兵団(ワンマンアーミー)で突撃銃を複製し念力で操り、布槍を銃撃…もしくは銃自体で布槍を防いで対応した。
 しかし、その間にキョンシー木綿はまたもや別の道へと逃げ込み、ナナシは突撃銃を撃ちながらキョンシー木綿を追うのだった。

 そしてキョンシー木綿が逃げた先に…突如として現れる『石と土と木で出来た強固な壁』…しかも今回は逃げ道をも塞いでいた。
「ここまでです…観念なさいっ!!」
 ナナシの突撃銃の音に逃げ込む先を読んで先回りしていた紅葉が姿を見せていうのだった。
「そうはいないないねっ!!」
 キョンシー木綿は苦し紛れに紅葉へと襲い掛かる…が、紅葉は冷静に破魔の力を宿した衝撃波を放ってキョンシー木綿を薙ぎ払うのだった。
 キョンシー木綿はまたしてもどこかへ吹っ飛ばされるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎
【使用技能はお任せ】


黒幕のお出まし…ではなさそうですが
とりあえず彼女の骸魂を祓えば
この場は一件落着になるかしら?

2章で周囲の青鬼さん達は【救園】に匿ったという前提
少し残っているぐらいなら引けを取らないでしょう


護符で攻撃と見せかけて実はフェイント
あえて避け易い様に投げ注意を誘き寄せている隙に
破魔の祈りを籠めた【終癒】で妖怪を傷付けない様に注意し
骸魂のみを吸収


戦後

妖怪さん達に怪我等が無いか診て
あれば医術で手当てする

破損した器物は『聖紗』で修復


それにしてもカタストロフの発生が当たり前の世界ですか…
まさか
私達が発見する前にオブリビオンフォーミュラがこっそり発動させていたりして…



「これはマズイね…今回のところは撤退するね…」
 先程までは逆襲も考えていたが、これまでの戦闘の流れとダメージを考えて、再び配下を集めて再起しようと決意した…矢先だった。
「そうはさせません…」
 …と、その場に響く声…
「とりあえずあなたの骸魂を祓えばこの場は一件落着になるかしら?」
 声の主…シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)が護符を構えながらいうのだった。

「この程度の実力の猟兵なら…」
 最初、キョンシー木綿は強引にシホを突破するつもり…だったが、シホの護符の攻撃は避け易く、シホ自身も相手をしやすい…と、この場をどう切り抜けるにしろ『手駒』はあった方がいいと、シホを倒して手駒にしようと考え、次の攻撃の隙をついて反撃にでたのだった…が…

 シホが護符での攻撃に出た瞬間…素早く懐へ入り込み、キョンシー木綿はキョンシーカンフーでシホに一撃加えた…はずだったが、放った拳は手ごたえがなく、そこにいたはずのシホの姿が消え去って…
「怨嗟に喘ぎ苦しむものに安息を、死してなお彷徨うものに道標を、旅立つ魂に救いあれ」
 キョンシー木綿の背後にシホがいて、ユーベルコードの詠唱をしているのだった。

 シホは護符での攻撃はあえて避け易い様に投げ、自身も実力が他の猟兵におとるように見せかけ、キョンシー木綿が攻勢に出る瞬間を第六感で読んで、護符での攻撃をした後に残像でおびき寄せ…自身はキョンシー木綿の背後にまわったのだった。

 そして詠唱が終了した次の瞬間には、シホの破魔の祈りを込めたユーベルコード『【終癒】死者へ捧げる弔いの祈り(シュウユ・シシャヘササゲルサプリケーション)』による光にキョンシー木綿は包まれ…光が消えた後には一人のキョンシーの娘が倒れているのだった。

 その後、シホはキョンシーや青鬼の娘…また操られていた妖怪達の怪我の具合を見た後に思うのだった。

「それにしてもカタストロフの発生が当たり前の世界ですか…まさか私達が発見する前にオブリビオンフォーミュラがこっそり発動させていたりして…」
 確かに他の世界に比べれば、この世界の状況は異常としか思えない…その可能性を否定しきれる者はいないであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月23日


挿絵イラスト