2
常闇の世界に建つ城(作者 Chirs
10


「よく来てくれたな猟兵諸君。では、ミッションの概要を説明する」
 集まった猟兵にホログラムで現地の映像を見せながら解説する(自称)レイリス・ミィ・リヴァーレ・輝・スカーレット(厨二系姉キャラSTG狂・f03431)
「世界はカクリヨファンタズム。今回の事件は非常にシンプルだ。カクリヨの世界から昼が奪われた。このままだと永久に夜のままと言う……この世界には良くある類の世界の危機だ」
 随分と規模が大きなことのように思えるが、こんな事が当たり前に起きてしまうのがカクリヨファンタズムと言う世界。
「よって取るべき対応も非常にシンプルだ。ハック&スラッシュ、乗り込んでぶっ倒せ。以上だ」
 現場の映像が中空に表示される。夜の闇に覆われた西洋妖怪達が暮らす街の外れにそびえ立つ城。ゴシック調ではありながらライトアップされていて、何と言うか、UDCに存在するある種の宿泊施設めいてしまっている。
「いいな、ハック&スラッシュだ。青少年の何らかに配慮して極めて健全なのだ。決して誰とも会わずに会計できる宿泊施設ではない」
 そんな事を言われると余計にそう見えてしまうのだが。
「なお、城内の構造はかなり入り組んでいる。特に上下移動の段差が多い。階段やはしごがあって登れるならまだいいが、どう見ても常人のジャンプ力では届かなかったり、壁でも登らなきゃ届かなかったり、道が完全に水没していたり、小さくならないと通れない場所があったり、通路の床が溶岩だったりする……要するに、ヴァニアなキャッスルだ」
 様々な通路の様子が表示される。成程、普通に通るのは難しい場所だらけだ。
「城内にはこれらを通れるようにするアイテムが存在するような気がするが、諸君は猟兵だ。そんな物は無くても攻略できる手段の一つや二つはあるだろう」
 続けて、人鳥一体の肉体を持つオブリビオンの立体映像が表示される。
「こいつらが言うなればエリアボスだな。何体か存在しているので全て倒して欲しい。別に倒さなくても城主の間には行けるが、こいつらは救出対象の妖怪を取り込んでいるのでな……人名救助も兼ねているという訳だ。いや、妖命救助か? まあいい。よほど強い攻撃で跡形もなく消し飛ばしでもしなければ取り込まれた妖怪は助けられるのであまり難しく捉えなくていい。最初に言った通り、ハック&スラッシュだ」
 すっと、横に手を振り全ての映像を消すと椅子に座って偉そうに腕を組むレイリス。
「私は見えた事件を解説するだけ。実際の決断は猟兵諸君に委ねる……ちなみにだが、ボスを倒した後は時間が取れるので新世界の観光でもしてきたらいいんじゃないかな。この辺りは西洋妖怪が多く、いつでもハロウィンみたいな感じの街並みだからな」
 そして、眼前に転送用のゲートを開く。
「では、往くがよい」





第3章 日常 『妖怪横丁へ寄っといで』

POW妖怪横丁グルメを楽しむ
SPD妖怪横丁ショッピングを楽しむ
WIZ妖怪横丁催事を楽しむ
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●かくて世界に日の光は戻り
「アッ、たいようだ」
「ようやくかー、なんだか今夜は長かった気がするなぁ」
「これでようやく休めるぞー」
 この街の妖怪にとっては昼は寝る時間なので、殆どの住人が家に籠り久方振りの安眠を得た事だろう。
 と、言う訳で解決直後の昼間にこの街を歩いても誰とも出会わない。不思議な街並みを誰かと静かに過ごすには好都合かもしれないが。
 また夜がやってくればこの街は活気を取り戻すだろう。いつでもハロウィンなハロウィンタウンのにぎやかさを楽しむなら夜に過ごすべきだ。
 もはやこの街に事件は無く、猟兵が解決するべき問題も無い。しばし新世界の観光でもすると良いだろう。
木霊・ウタ
キツネさんチーム

心情
妖怪たちの世界
色々見て回りたいぜ

手段
ってわけで
まる一日フルに楽しむ

まずは昼間
心地よい日差しや風を感じ
ふらぶらまったり
懐かしいヘンテコ家屋とかオブジェとか
アトラクションっぽいし
本当、迷路だな

深夜影響ならぬ
真昼間営業の店ってないか?
過去の遺物の昭和な拉麺屋とか
うん全然ハロウィンっぽくないけど

で夜
妖怪も人も同じだ
家族や仲間とワイワイ
弾む声とか笑顔とか
幸せってカンジ
俺達猟兵が守るべきものだよな

救出した西洋妖怪達に
懐かしの歌曲とか教えてもらって
ギター奏で一緒に歌い踊る

俺達の好意や愛情で
腹一杯になってもらうぜ

過去で出来た世界だけど
今を懸命に生きてる命があるなら
きっと未来へ進んでいけるさ


叢雲・凪
※ 素顔時の凪は普通の喋り方の明るい女子である。(まるで二重人格)

平和になって良かった! 妖怪横丁の夜でグルメ巡りをしようかなっ! 実はこう見えて辛い物が大好きだからね

静香さんの車椅子を優しく押しつつ妖怪が賑わう街を眺めよう。
色んな妖怪がいるなぁ… 

普通の都会で今のボク達が歩いてたら誰も何とも思わないと思うけど ここだと逆に目立ちそうだよね(しかし実際ここにいる女子は皆人外なのであるる)

ん…? あそこに売っている料理… 『ハルマゲ丼』…? 美味しそうだなぁ(妖怪横丁でも悪名高い激辛丼である。材料に関して店長のナマハゲに聞くと満面の笑みを返してくるだけらしい)

うん 美味しい!(平然と平らげる凪)


玉ノ井・狐狛
【キツネさんチーム】
引き続きアドリブなどお任せ
POW or SPD

ふだんなら催事のたぐいを眺めて回るところだが。
見世物を出して演し物を見せて――いやァ、じつに派手な城だったもんだ。
おかげで、そういうのァ食い足りてるな。掘り出し物でも探すかねぃ。▻宝探し

土産物になりそうな品を物色。
妖怪たちとの▻取引と物価がどうなるかはケースバイケースだろうが、カネや霊石で解決できるならどうにでもなる。(場合によっちゃァ、城で拾ったモンも使えるか?)
必要に応じて交渉。▻挑発▻読心術▻コミュ力▻言いくるめ

ほかのヤツらも街をうろついてるんだろうし、出くわしたら適宜、情報交換といこうか。


九十九・静香
POW
きつねさんチームで参加

車椅子令嬢姿で町を見て回りましょうか
わたくしのサクラミラアジュの世界と似てはいますが、やはり妖怪の方々の世界ですから大分違いがありますわね。このあたりは西洋妖怪のかたも多いようですし

穏やかに見て周りつつも筋肉質な妖怪の方がいたらついつい視線がそちらに向かいます。機会があれば共に鍛練したいものですね

どんな食事があるか、も興味がありますわね。
後は西洋妖怪の方が多いなら、マントとか洋服等も見て回ってみましょうか。わたくしもたまにはそういった装いもしてみたいですし


●ご一泊
 救出した西洋妖怪達を街まで送り届けると、猟兵達も各自休憩を取った。長く苦しい戦いだったのだ。猟兵達も、安息の昼を奪われた妖怪達にも休憩が必要だ。
 その一方で夜が続いたが為に仕事ができなかった職種もある。宿屋もその一つだ。
 街に戻った猟兵達は適当な宿を見付けて一休みと思ったが……
「なあ、ここに泊まるのか?」
 ピンクの外壁、ライトアップされた城。
「さっきのはガワだけだったが、こっちはマジだよな」
 猟兵達を見て事情を察した西洋妖怪たちが適当な安宿に止めるなどとんでもないとあれよあれよという間に連れてこられたのがこのホテル。
「防音もしっかり施された快適なお宿で御座います。ぜひこちらでお寛ぎ頂ければと」
「いや、もう少し普通のホテルは無いの?」
「普通のホテルにお泊めするなどとんでもございません!」
「まあ、誰が見ている訳でも無いんだし普通に泊まればいいんじゃないかしら? 普通にね」
「お、おう、普通に泊まるだけ……泊まるだけじゃな?」
「ええ、普通にね」
 臆する事無く見た目がアレなホテルに入って行くナイアと、少し緊張気味に付いていく是空。
「一人一部屋、あるよね?」
「もちろんで御座います。全室ダブルとなっておりますがシングルでのご一泊でも大丈夫です。お代も頂きませんので」
「全室ダブルってあからさまにアレじゃ」
「普通に、普通に泊まるだけだから!」

 実際泊まってみたら案外普通で、割と普通に快適だった。

●真昼の名店
 他の世界、他の街では夜を生業にしている職業全てが昼に営業している訳ではない。むしろ、酒場やある種のサービス業などは当然のように夜に営業している。夜の営業に特化したこの街は、昼はとても閑散としている。
 先に起きた木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)は一人、閑散とした昼の街をぶらつく。
 まるで営業していないアミューズメントパークのようだ。夜景を意識して設計されているが故に、昼間に見てもよく分からない変な像が多い。しかし、少し路地裏に入れば数多くの洗濯物が翻る家屋が見れる。夜に生きる妖怪とは言っても、洗濯ばかりは日の光の力を借りずに済ませる事は出来ないようだ。
 誰も居ない街。何らかの悪影響では無く、この街はそうであるという必然性の下に生じる静寂。久方振りの日の光を浴びる街を、そこを走るさわやかな風を感じながら歩く。
 しばらく歩いて、ようやく目当ての物を見つけた。『ら~めん』の暖簾をくぐり、店内に入る。
「こんにちは」
「ラッシャーセー」
 店内に他の客は誰も居ない。あまり大きな店でもない、西洋の街にぽつんと浮かぶ昭和レトロ調のラーメン店。
 品書きは『中華そば』の一つだけ。何味だとか、トッピングはどうだとかは一切無い。
「中華そば一つ」
「ヨロコンデー」
 手際よく面を茹で、湯を切り、丼に乗せてスープを流し込む。
「ヘイオマチ」
 程無くして何の変哲もない醤油ラーメンがカウンターに差し出される。
「いただきます」
 割り箸を割って、まずはスープを一口。
 何の変哲もない、普通の醤油スープだ。続けて麺を啜る。何の変哲もない中華そばだ。
 だが、それがいい。ラーメン激戦区などでは個性を主張するラーメンでないと生き残れないという人も居るが、王道の中華そば、醤油ラーメンこそが最も店主の腕が出る。口当たりのいいスープに、程よい歯応えの麺。ある程度食べ慣れた人間からすればつまらない代物のようでいて、ラーメンを愛する者にとってはこの上なく愛せるような一品。
 成程、これ一つだけで勝負しているのは伊達では無かった。
「ごちそうさまでした」
 スープまで全部頂いて、丼をカウンターに返す。お代を渡そうとすると、すっと掌を向けられる。
 ……頂く気は無い、そう言うハンドサインだ。客が誰なのかを理解していながら特別囃し立てる事も無く、ただ感謝の意を込めて自慢の一品を出す。
「また来るよ」
 客ととやかく喋るのも趣味ではないのだろう。ウタはすっと立ち上がって店を出ようとする。
「アリガトゴザイマシター」
 決まり切った定型句。ラーメン以外で勝負する気は無い、その態度の表れだ。
 また来よう。今度は誰かと一緒に。

●夜にうろつく
「平和になって良かった! 妖怪横丁の夜でグルメ巡りをしようかなっ! 実はこう見えて辛い物が大好きだからね」
 車椅子を押しながら明るく笑う叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)
「わたくしのサクラミラアジュの世界と近い雰囲気を感じますが、やはり妖怪の方々の世界ですから大分違いがありますわね。この街は西洋妖怪のかたも多いようですし」
 押されている車椅子には九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)
 どちらも先の城攻略時をは全くの別人のようである。
「妖怪も人も同じだ。家族や仲間とワイワイ、弾む声とか笑顔とか、幸せってカンジ。俺達猟兵が守るべきものだよな」
「ふだんなら催事のたぐいを眺めて回るところだが。見世物を出して演し物を見せて――いやァ、じつに派手な城だったもんだ。おかげで、そういうのァ食い足りてるな。掘り出し物でも探すかねぃ」
 一緒に歩くのは玉ノ井・狐狛(代理賭博師・f20972)とラーメン店から合流したウタ。
 昼間の静寂を吹き飛ばすかのように夜のハロウィンシティは賑わっている。至る所がライトアップされ、吸血鬼、狼男、人造人間、オバケ、カボチャ頭と言ったハロウィンらしい妖怪達があちらこちらで騒ぎ立てる喧騒に溢れている。
 飲食店や雑貨屋、食材屋と言った昼に営業する店と、酒場やある種のサービス業の夜の店が同時に開店しているのでこの賑わいも当然と言った所か。
 街を歩いているとこちらが妖怪では無く、しかも普通に自分達が見えている事に気付く人もちらほら。たまに握手を求められたり、写真を取ったり。あまり人混みにならないように適度に踏み分けていく。
「色んな妖怪がいるなぁ……」
「あれは人造人間かしら? 中々いい筋肉」
「てかお前ら普段はそんな感じなんだなァ」
「そりゃぁ、戦闘中じゃなければピリピリしなくてもいいでしょ?」
「ええ、リラックスする時はリラックスする物ですわ」
「そう言う事じゃねェよ。外見まで別人じゃねェか」
「俺達猟兵も色々だよな」

「ん…? あそこに売っている料理… 『ハルマゲ丼』…? 美味しそうだなぁ」
 凪が見つけたのは赤肌のサイクロプスの店主が営む料理店。
「うわ、いかにもヤバいって感じの店じゃァねーか」
 それはこのハロウィンシティでも悪名高き激辛店。
「まずは腹ごしらえという訳ですわね」
「俺も付き合うぜ」
 先に硬派なラーメン店で一杯済ませたウタだが、まだまだ成長期の少年はまだ食べるらしい。
「いいぜ、アタシも嫌いじゃァねーンでな」

 目の前に出された瞬間、いや、運ばれている間からも感じた熱さ。まるで丼の上で焚火をするかのような圧倒的熱量。しかしもちろん、焚火を提供する店では無いのだからそれは紛れもなく食べ物なのだろう。
「うわー、美味しそう!」
「やっべ、思ったよりヤベーの来たぞ」
 『マルハゲ丼』それは終末を意味する。
「炎使いの熱耐性を甘く見るなよ」
「フゥゥン、これは挑み甲斐がありそうですわね」
 静香、平常時では勝負にならぬとパンプアップ。
「戦闘時より気合入ってねェか?」
 このチームに狐狛が居なかったら割と突っ込み不在になりかねない状況だった。
 赤肌のサイクロプスは挑発的に微笑む。俺は最高の仕事をした、お前らはどうだ? と。侮蔑を含まない挑発的な笑顔。
「いただきます!」

 その後彼女たちの挑戦がどうなったのかはあえて伏せておこう。
 ただ一言、激戦であった、とだけは記して。

 腹ごしらえを済ませた四人は再び夜の街をうろつく。
「土産物が欲しいんだよなァ」
「そうですわね。この街なら洋服やマントなども見て回りたいですわね。わたくしもたまにはそういった装いもしてみたいですし」
 ちなみに、静香は店を出る時には車椅子令嬢に戻っている。
「マントか。俺も新しいの買おうかな」

 選んだのは吸血鬼の営む洋服店。
「いらっしゃいませ」
 やけにぴっちりなスーツで髪を逆立ててオーラまで纏っている吸血鬼が店主のようだ。
「あら、中々のいい筋肉」
「高貴なる者として当然の嗜みだ」
「お前、誰でも女体化させたり、元々女性でも早着替えさせるのが得意な奴じゃねェよな?」
「それがお望みとあらば」
「否定しねえのかよ!」

「フゥン!」
 筋肉令嬢と翻るマント!
「お似合いだ」
「では、これを頂きますわね」
「アタシはこっちの反物にでもするかね。てか、洋服店にどうして反物が?」
「あらゆるニーズに応えるのが服飾店店主の嗜みであろう?」
「……ああ、ブリスに使うのな」
「俺はこっちのマントをいいかな」
「ボクはこっちの洋服を」
 店主の目が煌く!
「お似合いの姿に変えるサービスがあるのだが?」
「お前の趣味の姿に変換されるだけだろ!」
 この店主、実はバケラーだったらしい。

 この店でもお代は結構、と言われている辺り事件を解決した猟兵への感謝の気持ちは皆が持っているらしい。
 ちなみに、サービスを受けたかどうかもあえて記さずにおく。

「また来たぜ、おっちゃん」
「ラッシャーセー」
 4人が最後に訪れたのはウタが見つけたラーメン店。昼間とは打って変わって客席は全席埋まっている。
「ありゃ、満席か」
「おおっと、アンタらもしかして別世界から来た人って奴か!」
 夜の営業では酒とツマミも出しているようだ。主食は変わらず中華そばだけだが。
「こっちの席使ってくれよ。どうせ俺達はそろそろ帰らないと女房に怒られる。おやっさん、お代置いてくな」
「アリガトゴザイマシター」
 その辺の事情はどこの世界も変わらないようだ。
「メチューは、中華そば……だけ?」
「食ってみろよ、俺が保証する」
「では、中華そばを四つ」
「ヨロコンデー」
 淡々と支度を始める店主。ウタは徐にギターを構える。
「誰か、リクエストをくれよ」
「お、兄ちゃん弾き語り出来るのか? それじゃあ……」

 こうして楽しい夜は更けていく。やがて日が昇るとこの街はまた静寂に沈むのだろう。しかし、それが本来あるべき姿で、猟兵達が取り戻した日常だ。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

御宮司・幸村
過去の遺物を買い漁るよー!
レトロゲームマニアとしては生産終了になった奴とか
修理すら受付終了になったものを中心に買えるだけ買っちゃうー

ジャンク品でもモチロンOK(’-^*)
こう言うのは部品取り目当てだからね!
UDCアースではメーカーですら在庫がないからねー

後は助けた妖怪さんたちとも遊んじゃうよー!
妖怪さんは人間に向けられた感情を食糧としてるから、一緒に遊ぶことでお腹いっぱいになるからwin-winだねー!

あとおじさんは食べ歩きも好きだから、屋台も楽しみたい所存ー!


ボゴ・ソート
カクリヨファンタズムはマニア垂涎の昔の品々が流れ着く場所。
そこで俺は帰宅時間ギリギリまで前世紀の遺物探索に挑戦する。
具体的には段ボール箱に詰められたVHSやジャンクパーツを漁ろうと思う。

このVHSは攻略ビデオというやつでは?
この基板はアーケードゲームのそれでは?
稼働するのかしないのか、確かめる術はここにはないが、この機会を逃せば二度と出会えないかも知れない。
こうなったら手段はひとつ。
……段ボール箱ごと譲ってください!!(良い笑顔)


●レトロと一口には言うけれど
「すげー、本当に立体に見える!」
「でも3D対応ソフト少なくね?」
「いいんだよ、画質も良くなってるし」
 肉眼で立体映像が見えるという某携帯ゲーム機もすっかりこちら側に馴染んでしまっているようだ。
「時代の変化は目まぐるしいねー」
「アレも結構長い間主力携帯ハードだったしなぁ」
 御宮司・幸村(いいかげんサマナー・f02948)とボゴ・ソート(ウォーマシンのシーフ × 探索者・f11583)のお目当は当然そんな一世代前のゲームなどでは無い。
 夜の営業が多いこの街では照明器具の需要が高い。ガス灯も用いられてはいるが、多くは電灯、もしくはネオン管である。その為、このハロウィンタウンは電気屋が多い。扱われているのは主に照明器具だが、外の世界で完全に型落ちしている家電製品はこちらにも流れ着いているようで品揃えは充実している。
 そうなると、この二人のゲーマーが探し求める類の店も当然存在しているのだ。
「あったよ、ゲームショップが!」
「でかしたー!」

 そこはゲーム機の休息地とでも呼べる店だった。様々なメーカーの様々なハードが並べられ、ソフトも沢山並んでいた。ただ、店主にもよく分かってないのか見た目だけで何となく並んでいるようだ。某メーカーの縦に三段合体するハードが別々な所に置かれていたりする。
 とりあえずゲーム機らしきものはこの店に持ち込まれるらしく、パソコンのパーツらしきものもちらほら。更にアーケードゲームの基盤まで持ち込まれていると最早何が何だか分からない状態。一応、基盤の動作確認が出来る筐体はサービスで使えるようだ。
 何かは分からないがゲーム関係らしいものはここに持ち込まれるらしく。
「このVHSは攻略ビデオというやつでは?」
「てか、安くね? この基盤、あっちで買ったら結構するよ?」
「安いね。中身が何だか分からないけど基盤でこの価格は安い」
 そう、店主にも正しい値段が分からないので割と適当な金額で売られている。それで文句を言う人も誰も居ないのだろう。
 デパートの詰め放題めいて様々な機器、ソフト、更にはVHSまでも買い物かごに詰め込んでカウンターに出す。
「えぇ、これ全部ですか……?」
「全部です」
「マジなのですか」
「マジなのです」
「じゃあ計算しますので少々お待ちを……ああ、その間にあちらのテスト筐体で基盤の動作確認でもしていきますか?」
「んじゃ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」

「いやぁ、大収穫だったねぇ」
「ああ、帰ってから色々試すのが楽しみだね」
 実にダンボール箱六箱分の大量購入をした後に、グリモアベースに一旦預け再び夜の街へと繰り出した二人。
「おや、あれは」
 二人が見つけたのは『GAME』のネオン看板。ゲームセンターのようだ。

「いいねぇ、この懐かしい感じ」
 店内は無数の筐体が並び、様々な電子音が入り交じっている。家庭用ゲームが普及した事に伴い今ではこうした筐体で置いてあるゲームセンターを見る事は少なくなったが、ここはその筐体が主役だった頃のゲームセンターだ。更に、今となっては某電気街ですら見る事が出来なくなった幻の可動筐体までもが揃っているではないか!
「これは、ちょっとしたお宝スポット!」
「遊び倒すしかない!」

 超高速で飛ぶ戦闘機が次々と敵をロックオンしてミサイルで撃ち落とす! 飛んでくる敵やミサイルをかわし、時に狭い隔壁の合間をすり抜け、ひたすら前に。アフターバーナーを吹かして飛ぶ。ゲーム内の動きに合わせて動く筐体!
「これこれ、こういうのだよね!」
「うっそだろ、アレ超難しいのに」
「滅茶苦茶上手い!」
 ギャラリーも盛り上がる! 飛び交うミサイル! 閃光、爆発! 1コインクリアだ!
「あー、楽しかったー」

『ジョインジョインジョインジョインジャギィ』
「何だアイツは」
「このゲームをやった事が無いのか?」
「へっへっへっ、なら力の差ってのを思い知らせてやろう」
『ジョインジョイントキィ』

『KO!』
「あ、ありえない……一割も減ってないぞ!」
「バスケが、バスケが出来てる!」
「これが外の世界の実力なのか……面白い」

 この夜、ハロウィンタウンのゲームセンターを荒らし回った謎のゲーマーの噂は暫く残り続けたという。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵