14
深海温泉で触手エステ?

#グリードオーシャン #深海人 #深海島 #命泉島 #白狼丸

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#グリードオーシャン
🔒
#深海人
🔒
#深海島
#命泉島
#白狼丸


0




●???
「ホホホ……ここね。やっと見つけましてよ」
 海中にある空気の泡の中で、高慢そうな女性の声が響く。
 それは確かに上半身は女性のようだが……。
「この島を手に入れれば……わたくしの若さは永遠に保たれる……ホホホホホ、さぁ、全ての触手人よ、わたくしに仕えるのです!」
 そう高笑いするその女性の下半身もまた、触手なのだった……。

●グリモアベースにて
「Achtung!」
 集まった猟兵たちを前に、軍服ワンピース姿のセイレーンの少女、南雲・深波(鮫機動部隊司令官🦈・f26628)がよくとおる声で注意を促した。
「此度の作戦に集まってくれた精兵諸君!
 只今より作戦概要を説明するので、耳を傾けてほしいのであります!」
 深波から鉄甲船『白狼丸』の話を聞くのもこれが3回目となる。
 また新しい島が見つかったのだろうか。
「次なる島を探して再び航海に出た『白狼丸』でありますが、今回は海中にある深海人の島の近くを通ることになりそうでありますよ」
 グリードオーシャンの深海人の中には、海上の島ではなく、海中の島に住む者もいる。
 こういう島は、いわゆる『深海島』と呼ばれている。
「深海島は、文字通り海の中にある島であります。海の中を潜っていけば、空気の泡に包まれた貝や珊瑚でできた都市があるのですよ。
 そして今回、『白狼丸』の航路で見つかった深海島の名は、命の泉と書いて『命泉島』という名だそうです。……そこが、コンキスタドールに狙われているでありますよ」
 深波のグリモアに映し出されたその島は、話の通り、空気の泡に包まれた水中都市のようなイメージだ。都市というか、水中にある城、というべきか。
「ここに住む深海人は、イカやタコの系譜のようでありますな。両手や、口や顎などが触腕になっているタイプの深海人であります。見た目は奇怪かもしれませんが、極めて善良な人たちでありますよ」
 一歩間違えれば、UDCアースの邪神に間違われそうな姿だが、この世界では極めて普通……と思われる姿なので安心してほしい。
「この深海島のことは、近隣の海賊の噂話にもなっているようで、海の中の不思議な城に招かれて、極上の快楽を味わえるとかなんとか……」
 そこまで説明したところで、聞いている猟兵達の微妙な表情に気付いた深波は、急に赤面して弁解するように手をバタバタと振る。
「あ、あのあの! 破廉恥な事ではありませんからね! 単にこの深海島には温泉が沸いていて、あと深海人たちのエステが気持ちいいとかそういう事で!
 そもそも、この深海人たちは美醜の感覚が違い過ぎて、普通の人間に情欲を抱くこともありませんからして!」
 ……などとしばらく深波は混乱していた。

「し、失礼したであります。
 ともかくこの『命泉島』に迫る危機を何とかしていただくため、皆さんには『白狼丸』から海中に飛び込んで、まずはコンキスタドールの配下である『殺戮オウムガイ』を斃して、『命泉島』まで向かってほしいのでありますよ。
 当然海中での戦いになりますが、海の中においても深海島から空気の泡がボコボコと大量に湧き上がってくるので、それを使って息継ぎすることで、水中用装備のない猟兵でも溺れずに戦えるはずであります」
 なお、水圧自体はどうにもならないが、猟兵なら気合で耐えることはできるだろう。
「今すぐに現地に向かって、早期にオウムガイを排除して『命泉島』に入ることができれば、コンキスタドールのリーダーが到達するまで半日ほどの時間の余裕があります。
 事がうまく行っていれば、深海人達も、島の周りにいたオウムガイを斃した皆を歓待してくれるでしょう。休息をとると良いかと思います」
 温泉や深海人のエステもあるし、食事の提供もしてくれるだろう。
 敵の襲撃前だが、少しはのんびりとできるはずだ。
「そして十分休息を取った後、やってくるコンキスタドールのボスを撃破すればお仕事完了であります。
 ということで、あとはよろしくお願いするでありますよ!」


雅瑠璃
 こんにちは。またはこんばんは。
 雅です。

 てなわけで今回は、グリードオーシャンから全章触手まみれでお届けいたします。
 ……どうしてこうなった。

 一応言っておきますが、ちょっとえっちなシナリオになるかもしれません。
 といっても、触手に絡まれるだけですがね!
 もちろん、触手無関係に普通に戦ってくれて構いません。どちらかというとそっちを推奨しますよ?(笑)

 1章では『殺戮オウムガイ』との集団戦です。
 OPで深波も語っているように、深海島から空気の泡がボコボコ湧いてくるので、水中呼吸については特に気にしなくてかまいません。
 あえて溺れたいとかでもなければ、リプレイでも特には触れませんので。
 このオウムガイは人語を介するので、ちょっとエッチな触手攻めもするかもしれませんが、まぁだいたいプレイングに書かれていたらそうなる感じです。

 2章は深海にある『命泉島』での日常。一時の休息になります。
 ここの深海人は、タコ系で、手や口や顎が触手になっているタイプです。
 美醜の感覚が異なるため、普通の人間タイプの女性には欲情とかしませんので、そういう意味でえっちなことにはなりません。
 ですが、その触手を使ってエステを行ってくれるので、興味ある方はどうぞ?
 他にも温泉が沸いていたり、美味しい料理とかもありますので、思い思いに過ごしてください。

 3章はボス戦です。
 詳細は3章になった時に改めて。
 一応これも触手系の敵になります、とだけ。

 ……というわけで、触手相手に酷いことになるだけでも🔵が稼げれば何とかなりますので、プレイングはお好みでどうぞ。
 とは言いますが、2章で深海人たちに歓待されるためには、ちゃんと戦っていただきたい、かなぁ、と思います(笑)
 ええ、繰り返しますが、触手無視して普通に戦ってくれて構いませんので!

 それでは、プレイングお待ちしてますね。
206




第1章 集団戦 『殺戮オウムガイ』

POW   :    念動衝撃波
見えない【衝撃波】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    賢者の触手
質問と共に【無数の触手】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ   :    オウムガイ粘液
【粘液】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●いざ水中戦!
 猟兵達を乗せた鉄甲船『白狼丸』は、予知の海域へと到達した。
 この海面下数百メートルの深海に、件の深海島、『命泉島』が存在する。

「船はこのあたりにしばらく待機しているから、存分に行ってください!」

 『白狼丸』の船員たちに見送られ、猟兵達は次々と潜水を開始した。

 まずは『命泉島』の周りに現れている『殺戮オウムガイ』の掃討からだ。
 水中での戦いが始まる。
アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ジェイクと行動

ジェイクは待てと言っていたが動かなければこちらがやられるだけだ!
白銀の魂を長柄に形成したら水中機動と水中戦で応戦する。
と言えど、相手に有利なのは変わりないか。
「あっ、どこに触手を」
こいつ服の隙間から!やめ!
そこは、触るな……。


♀♀
♂♀
♥♥♥


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ジェイクと行動

水中機動と水中戦でなんとかなるわよね。
待てと言われたけど先手必勝だしね。
ヤヌスを槍の柄と共に光刃を形成して突きを繰り出せば倒せるはず。
相手の動きを読んでいれば大丈夫よね。
と言っても接近されたらまずいし、早業で短剣型に変えて対処。
「あっ」
アリスが捕まったの見たら私も隙を突かれて……。
「ちょっ、そんなところに」
こいつら、好き勝手触って!そんな場所まで……。


♀♀
♂♀
♥♥♥


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ジェイクと行動

えーと、待つように言われてるのにいいのでしょうか。
でもまあ、なにもしないとこっちが困りますしね。
水中戦でなんとか戦えるようにして、援護射撃をメインに戦いますね。
マヒ攻撃と乱れ撃ちも併用して、有利になるようにします。
「あっ!」
後ろから攻められたりしたらダメですね。
おまけに侵入してじたら危険ですね。


♀♀
♂♀
♥♥♥


ジェイク・リー
※アリス、エルーゼ、華澄と行動

こんな時、怒るべきなのか呆れるべきなのか。
ま、とにかく水の流れさえ読めればあとは何とかなるだろ。
水中機動で機動は確保、あとは七星天狼刃とドゥームの光刃で斬り裂く。
流れに逆らわず、上手く乗せれば不利にはならないだろ。
防御に関してはオーラ防御を用いる。
さて、三人を助けるか。


♂♂
♂♀


ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡み歓迎、お色気バッチコイ)
…ダメよ、そんな振りをしたら私…止まらなぁい❤
(触手に絡まれるなんて、彼女にとってはごほうびです♪)

水中では空気泡を吸いながらオウムガイを見つけるとホイホイと『誘惑』。
とりあえず他の子に被害が及ばない様に引き付けておくわ。
えっ私…?とりあえずオウムガイの触手マッサージを受けて来るわ♪
全身(胸から大事な所の隅々まで)に触手が入り込んできて
ソレはもう、全身を嬲られてくるわ…それも複数体に。
アァン…❤(水の中なので声は出ないかも知れない)

一杯遊んだ後は、オウムガイのエネルギーを【UC】で吸い尽くしておくわね。



●さて、被害者はどっちですか?
「えーと、待つように言われてるのにいいのでしょうか……?」
 先行して潜行していった2人に追いついた後、藤宮・華澄(戦医師・f17614)は、そう疑問を口にした。。
 かく言う華澄も赤いスリングショット水着を着て海中に飛び込んでいるわけなのだが、それは2人が先行したために仕方なくだろう。ちなみに深海島より溢れてくる空気の泡で息継ぎをしている間は、地上同様に喋ることもできる。
「ジェイクは待てと言っていたが、動かなければこちらがやられるだけだ」
「先手必勝だしね」
 しかし先行した2人、胸元や腹部の空いた黒のレオタードのような水着を着ているアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)と、髪色同様の銀のハイネックワンピース(ただし胸元から下腹部に至るまで大きく切れ込みが入っているシロモノ)を着たエルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)の2人は、そんな華澄の言葉を一蹴する。
 3人が今いる息継ぎ用の空気の泡ももうすぐ溶けて消える。
 そうなればまた次の泡を求めてさらに潜行していく必要もあるだろう。海上に戻るのならばその限りではないが。
 そして、アリスやエルーゼの言うように、次の泡に行くまでの海中には、既に殺戮オウムガイの群れが見えている。
 先手必勝というのも間違いではないだろうが……。
 躊躇っている華澄を置いて、アリスとエルーゼは泡から出て潜行していく。潜航しながら、アリスは『白銀の魂』を長柄の武器に形成し、エルーゼは『ヤヌス』を光の刃を持つ槍に形成していった。
 仕方ないので華澄は、2人を後から追いかけつつ、援護射撃できるようにはするが……水中ではなかなか思うようには動けない。
 アリスとエルーゼは長柄の武器で突いていくが、相手は水中での動きに長けた水棲生物。抵抗の大きな長柄の武器を振りまわしていては、当たるものも当たらない。
(「くっ……ならばこれで」)
 エルーゼは近づくオウムガイ相手に、咄嗟に武器を変形させた。探検となった光の刃で迫るオウムガイの触手を切り払う。
 だが、オウムガイの数も多く、華澄からの援護射撃を含めても、対処は追い付かない。
 気が付くと3人はオウムガイに取り囲まれていた。そしてそのうちオウムガイの声が響いてくる。
『お前たちの気持ちのいい所はどこだ?』
「なっ!? いえるか、そんな事……あっ、どこに触手を!?」
 答えようにもこたえられないアリスに、容赦なくオウムガイの触手が絡みついていく。水着の隙間に潜り込み、ポロリとこぼれた大きな乳房に触手が絡みついて、更には下腹部にまで触手が伸びていく……。
「そこは、触るな……」
 アリスだけではない。
 アリスが捕まったことで動揺したか、エルーゼにも同じ質問と共に触手が絡みついてきた。
「ちょっ、そんなところに」
 こちらも布地の少ない水着だ。簡単に剥がされて、触手が乳房を搾るように絡みついている。
「こいつら、好き勝手触って! そんな場所まで……」
「あっ!」
 さらに、後方にいた華澄も、更にその後方から来たオウムガイに絡めとられてしまう。スリングショットの細い水着は簡単に外れ、剥き出しになった恥部だを触手が揉みほぐすように絡めとっていった。
『お前たちの気持ちのいい所はどこだ?』
 3人に、オウムガイの質問に答えるような余裕はなかった。

「……こんな時、怒るべきなのか呆れるべきなのか」
 待てと言っていたにもかかわらず、先に行ってしまった3人を追って、ジェイク・リー(影の護り手・f24231)も海の中を潜行していく。いつもの黒衣のままなのだが、器用に潜水していた。
「まぁまぁ、さっさと追い付いてしまいましょう……♥」
 ジェイクの傍らには、たまたま一緒になったロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)が付いてきていた。こちらは普段が水着みたいなものだからなのか、普段着のまま水中に潜っていっている。
 ジェイクは、先行する3人を助けるために。ロベリアは……先行する3人おかわりに触手に絡まれるために。と、両者の思惑は微妙にずれているが、一応噛み合っているので、同行自体には問題はなさそうだ。

 2人が向かっていく頃には、オウムガイの触手に絡まれた3人は、酷いことになっていた。3人とも身体中の穴という穴に触手が入り込まれて、前後に蠢動する職種によってその内部を弄られている。既に水着ははだけ、触手に絡まれた肢体を隠すものも存在していなかった。
「さて、三人を助けるか」
 空気の合わせ息継ぎをしながら、水の流れに逆らわないようにして3人がオウムガイの触手に絡まれている海域まで到達したジェイクは、手持ちの二刀『七星天狼刃』と『ドゥーム』の刃で、触手を斬り裂いていく。
「とりあえず私は、あの子たちにこれ以上被害が及ばない様に引き付けておくわね?」
 そしてロベリアは無防備にオウムガイに近づいていく。まるでオウムガイを誘惑するように。……はたしてオウムガイに人の誘惑が通じるのかはわからないが、事実として3人に絡んでいたオウムガイのうちいくらかは、ロベリアの方に寄ってきた。
「ひきつけてどうする気だ?」
「とりあえずオウムガイの触手マッサージを受けるわ♥」
 問われてそれだけを答えたロベリアに、ジェイクは呆れてそれ以上何も言わなかった。代わりに無言で3人の救出を続ける。
 そしてロベリアは宣言通り、自らの身体をオウムガイの触手の前に差し出していた。
『お前の気持ちのいい所はどこだ?』
「さぁ、自分で調べてみたらぁ?」
 オウムガイの問いにはわざと答えない。
 そうなると次々と触手は無造作にロベリアに絡みついていく。水着のような衣服を脱がし、露になった胸を揉みしだくように絡みつき、ボトムも引き剥がすとその奥へ触手を伸ばして、中へと侵入していく。中で動き回った触手は、ロベリアの奥の奥まで擦って刺激していく。
 やがて3人分の触手がロベリアに集中していって、ロベリアの全身を数多くのオウムガイが嬲り倒していくのだった……。
 だが。
「アアン♥ ダメよ、そんな振りをしたら私……止まらなぁい❤」
 ロベリアはその全てを受け入れて、そして悦んでいたのだった。

 やがて、ロベリアの【魔嬢の色欲的仕返し術】によって生命力を逆に吸収されたオウムガイの方が、死屍累々と干からびていくのだった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

フレミア・レイブラッド
♥♥♥◎

聞く限り、そこまで姿形が違うと島では可愛い子とかは見つから無さそうかしらねぇ…。

【ブラッディ・フォール】で「海底に眠る追憶」の「魅惑のマーメイド」の力を使用(フレミア人魚ver)。
【水を得た魚】で自身を強化し、自在に水中を高速で泳ぎ回り、敵を【人魚の槍】で串刺しにしたり、自身の【歌唱、催眠術】と併せた【魅了する歌声】を振り撒いて敵を魅了、錯乱させて同士討ちさせていくわ♪

んっ♪魅了が効きすぎたかしら?えっちな触手ね。
でも、触り方が雑ね。触ってくるならもっとしっかり気持ち良く楽しませてくれないと♪(オウムガイ達を魅了・誘惑しつつ)

楽しませてくれたら、最後はサクッと殺してあげるわ♪


ハロ・シエラ

【水中戦】であれば少しは心得があります。
【深海適応】と【素潜り】の心得、そしてユーベルコードで環境の悪さにも何とか適応しましょう。
蛇の様なこの姿、ある種の深海人にも見えるでしょうか。

さて、戦闘です。
見えない衝撃波は多少厄介ですが【第六感】と【水中機動】で回避する事も出来るはず。
【息止め】でなるべく空気の泡には頼らず、敵に【ダッシュ】で【切り込み】ます。
貝殻は硬いかも知れませんがレイピアの細さであれば【鎧無視攻撃】も可能でしょう。
目や脳を攻撃できればきっと倒せるはずです。
接近戦となると敵の触手が気になる所ですが……絡みつかれても我慢して倒すか、粘液の滑りを利用して抜け出すとしましょう。


夢ヶ枝・るこる
■方針
・服装:牛柄ビキニ
・◎/♥♥♥

■行動
深海の島、ですかぁ。
楽しそうですねぇ。

【遍界招】を使用、『水中適応用』の『首飾り型祭器』を召喚し着用しましょう。
全身を薄い『膜』で覆い、耐水圧防御と「鰓の様な能力」が得られますぅ。
更に『FBS』を四肢に嵌め「推進力」に使えば、水中での活動も容易ですねぇ。

『FCS』を使用し『FRS』『FSS』の弾頭を「魚雷」に変更、射撃による[範囲攻撃]主体でお相手しましょう。
『刀』が使い辛い分、触手に捕縛されると脱出に手間取りそうですが、その場合は再度【遍界招】で『短剣型の祭器』を召喚し対処しますぅ。

ところで、オウムガイは「醤油焼き」や「大蒜焼き」が美味しいですよぉ?


ルナ・ステラ
◎♥♥
水中のお城、ロマンチックです!
それに、破廉恥な事はない(?)と聞いて安心です♪

まずは目の前の敵に集中です!
接近戦は危険そうなので遠距離で戦いましょう...
UCで変身して、星屑で攻撃していきましょうか。

―ひゃあっ!?何ですか!?
ネバネバします...動きづらいです...

でも、星屑で反撃です!
(あれ?変身が!?UCが封じられてます!?)

うぅ...近づかないで...
触手だめです...粘液も気持ち悪いです...
(UCが封じられて...どうしよう!?そうです!)

【属性攻撃】の氷魔法で凍らせましょうか。
凍らせられたら、相手の粘液も解除されるはず!
解除されたら封じられていたUCで一気にやっつけましょう!



●水棲生物同士の戦い?
「深海の島、ですかぁ。楽しそうですねぇ」
「それ自体は楽しそうだけどねぇ……聞く限り、そこまで姿形が違うと、島では可愛い子とかは見つから無さそうかしらねぇ……?」
 牛柄ビキニの水着姿の夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)と、赤いビキニ姿のフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は、そんな軽口を言いながら、鉄甲船の縁から海面を見ていた。2人ともこれまで何度も一緒に依頼をこなしている戦友同士だ。仕事の前に軽口をたたく余裕くらいはある。
「水中のお城、ロマンチックです!」
 2人の後ろでそんな声を上げているのはルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)だ。ルナは、深海島の話を聞いた時点から、物語のような状況に心を躍らせていた。ついでに触手の予告もされていたが、破廉恥なのはないという話も聞いているので安心もしている。
「それでは、私が先行します。2人とも、ついてきてくださいね」
 そしてこの場にいたもう1人、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は、3人に先行して船から海中へとその身を躍らせて飛び込んでいった。
 ハロは飛び込むと同時に【ユナイテッド】にて己の身体を、半蛇身の水妖に変化させている。
(「蛇の様なこの姿、ある種の深海人にも見えるでしょうか……?」)
 そんなことを考えながら、蛇のような体を伸ばし、水の中も当たり前のように潜行していのだった。
「それは、私達もいきましょうか」
「ですねぇ」
 ハロに続くように、フレミアとるこるもそれぞれの能力を駆使して水の中に飛び込んでいく。
 フレミアは、ハロ同様に己の身体を変化させる。【ブラッディ・フォール】にて過去に出会ったオブリビオンの特徴をその身に宿すことのできるフレミア、今回は人魚の姿だ。水を得た魚のように自在に海中を泳いで、先行するハロの蛇身を追っていく。ちなみに上半身はちゃんとビキニの水着が残っている。
「私もおふたりみたいに変身できればいいんですけどねぇ……」
 そう言いながらるこるが行ったのは、【豊乳女神の加護・遍界招】によって環境適応用の祭器を生み出すこと。今回は水中適応用の首飾りを召喚し、それを身に着けることで水圧から身体を守る防御膜と、水中呼吸を可能にするえらのような効果を手に入れていた。
「わ、わたしも行きますっ」
 最後にルナも飛び込んでいった。ルナはスカートのついた可愛らしい水着姿ではあるが、他3人と違い、水中行動に適した能力があるわけでもない。
「それじゃ、私の手に捕まってくださいねぇ」
「お願いしますー」
 なので、るこるがルナと手を繋いで向かうことにした。
 2人で手をつないだ状態なので、るこるは、水妖や人魚の泳ぐ速度に追いつくために、愛用のフローティングブレイドシステムを脚に装着して、その推進力を使って潜行していく。

 4人ともそれぞれの能力で、空気の泡を適度に乗り継いで、スムーズに潜水していった。
 そうしてしばし潜っていくと、やがてオウムガイの群れに遭遇する。
「現れましたね。さて、戦闘です」
「はい! まずは目の前の敵に集中です!」
 ハロの声にルナは拳をぎゅっと握ってしっかりと頷く。
「接近戦は危険そうなので遠距離で戦いましょう」
「では、まずは私から行きますよぉ」
 ルナの言葉に頷いたるこるが、まずはフローティングシステムの弾頭を魚雷に変更して戦闘の口火を切った。複数のシステムから放たれる魚雷による弾幕が、次々とオウムガイに命中し爆発で海水を揺らしていく。
「やったかしら?」
「……それ、フラグですね」
 わざわざツッコミを入れるまでもなく、魚雷の爆発を避けて来たオウムガイが4人に向かって近づいてきた。
「わわ、きましたっ。変身、変身しないとっ」
 遠距離のうちから星屑で攻撃しようとしていたルナだが、オウムガイの予想外の速度に慌てて変身の呪文を唱え始める。ティンクルティンクル☆お星様お月様……と恥ずかしがりながらも呪文を唱えているルナを守るように、ハロがレイピアを構えて前に出た。
「接近戦となると敵の触手が気になる所ですが……やるしかありませんね?」
 近付いて来たオウムガイが放つ見えない衝撃波を回避しながら吶喊していく。蛇身の身体を十全に活かしての水中機動は、水棲生物のオウムガイにも決して劣らない。だが、そのレイピアの刃は、オウムガイの固い貝殻に阻まれて中の脳髄には届かなかった。
「さすが、固いですね。……でもレイピアの細さなら、その隙間を抜けて届くはずです!」
「こちらも行くわね。人魚の槍で串刺しにしてあげるわ♪」
 ハロに続いてフレミアも、槍を振るって接近戦を開始した。水中で舞うように槍を振るい、オウムガイの攻撃をさばいていく。舞うだけではなく、その動きに合わせて水中で人魚の歌をも響かせていった。
「水の中でも歌えるんですねぇ……さすが人魚さん」
「魅了の歌よ。これで同士討ちでもするといいわ♪」
 フレミアの思惑通り、少数のオウムガイは、3人ではなく他のオウムガイに攻撃を仕掛けている。そしてそこをハロのレイピアの突きが貝の中にまで突き刺さりとどめを刺していった。

 だが、魚雷や同士討ちで、あるいはハロとフレミアの接近戦で数は減らしてもまだ、オウムガイは数を残している。
 そして、フレミアの魅了の思わぬ副作用が出てきてしまうのだった。
『お前たちの気持ちのいい所はどこだ?』
 そんな質問とともに、オウムガイは触手を伸ばして3人を絡めとろうとしてきた。
 その触手に、最初に絡めとられたのは、変身中のルナだった。
「あれ? 変身が!? 封じられてます!?」
 正確に言えば、変身の呪文を(恥ずかしがりながらも)すべて唱え終えたのに、返信できなかったルナだ。近付いて来たオウムガイの粘液を喰らい、ユーベルコードが一時的に封じられてしまったのだ。
「うぅ……近づかないで……触手だめです……粘液も気持ち悪いです……」
 水着の上からオウムガイの触手が這いまわり、その感触に涙目になるルナ。だがオウムガイはもちろんそれで加減をするわけもない。次第に隙間から水着の中へと触手も入り込んでいく。
 もちろんルナだけではない。他の3人にも触手は絡みついていった。
「んっ♪ 魅了が効きすぎたかしら? えっちな触手ね」
 触手に絡まれ、その身体の上を触手が蠢きながらも、フレミアは余裕だった。むしろそれを楽しんでいたかもしれない。下半身が人魚になっているためか、触手も上半身に集中していく。水着の内側に入り込み、乳房の上を這いずり回ってフレミアの身体を嬲っていた。
 が。フレミアにとってはまだまだ物足りないようだ。
「でも、触り方が雑ね。触ってくるならもっとしっかり気持ち良く楽しませてくれないと♪」
 だからと言って質問に答えるつもりはないらしい。触手の思うがままに身体を弄らせていた。
 もっとも、こうして楽しんでいられるのはフレミアだけだ。
「ひゃあああああ……こ、これは、脱出に手間取りそうですねぇ……」
 るこるの豊満な肉体に絡みついた触手は、遠慮もなく牛柄ビキニの中へと入りこみ、グネグネと豊かな身体を揉むように蠢いている。
 るこるはなんとかそれから逃れようと、短剣型の祭器を取り出し、触手を少しずつきりさいていた。
「……くっ。放しなさい……」
 ハロもまた絡みつく触手から与えられる感触に耐えていた。ハロの服の中にも触手は潜り込んでいくが、不快な表情をしつつもハロは声も出さずに堪えている。
 やがて触手だけでなく粘液も、ハロの身体を汚していくのだが……逆にそれがハロにとってのチャンスとなった。
「この粘液の滑りで……抜けたわっ」
 粘液を利用して触手を滑らせ、それでするりと抜け出したハロは、先程までと同じようにレイピアをオウムガイに突き刺していく。貝殻の隙間を縫って脳髄に突き刺さるレイピアはオウムガイを討ち取っていく。
「これで、何とかですぅ……」
 るこるも、触手を短剣型祭器で切り落として脱出に成功する。
 触手を切り落とされて流コルから離れたオウムガイは、そのまま至近距離から放たれた魚雷によって、吹き飛ばされ、遠くで爆発するのだった。
「どうしようどうしよう……? そうです!」
 触手に弄られて涙目ながらも打開方法を必死に考えていたルナは、触手とともに身体に纏わりついていた粘液……ルナの変身を封じていたものを氷の魔法で凍り付かせる。水中での氷の魔法は危険も伴うが、うまいこと粘液だけを周りの海水ごと凍り付かせて身体から引き剥がしたルナは、次の瞬間【星の王女様】の姿に変身していた。
「呪文は唱え終わっていたから……それなら!」
 そして変身したのなら、もう怖くない。ルナは『ティンクルスターダストショット』の星屑とオウムガイに放ち、次々と討ち倒していった。

 なお、フレミアは、というと。
「まぁ、そこそこ楽しませてくれたし、サクッと殺してあげるわね♪」
 触手を十分堪能したあとに、槍を突き刺してオウムガイを屠っていたのだった。

 その後は危なげなくオウムガイを処理していく4人。
 一通り片付いたところで、るこるがぽそっと呟いた。
「ところで、オウムガイは『醤油焼き』や『大蒜焼き』が美味しいですよぉ?」
 その言葉に、ハロとフレミアとルナは顔を見合わせるのだった。
「……島についたら、オウムガイ料理とか出るのかしらね?」
「さぁ……?」
「それはあまりロマンチックじゃないです……」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

言葉・栞
◎♥♥♥
触手は怖いですね
でも、エステで私の悩みが解決するかもしれませんし…
頑張ります!

まずは敵を分断しましょう
泳ぐの苦手ですから戦場を少しでも有利にしないと…
うぅ、魔術で創られたものでも、本が濡れるのは忍びないです
でも上手く分断出来ればオウムガイさんを倒しやすくなるはず!
迷路は注意しながら泳ぎ、出来る限り先制攻撃…これです
ふふ、痩身エステでこの胸を少しでも小さく出来れば…って頭上!?

ひゃっ!うぅ、粘液が…動けない…
こんな格好で、い、いやぁぁ!!
うねうねしながら近づかないで下さい!


霧沢・仁美
◎♥♥♥
海の中にも島があるって、グリードオーシャンも色々不思議な場所だよね…
でもそんなところにもコンキスタドールがいるっていうなら、やっつけに行かないとね!

水着は自前の競泳水着で。やっぱり色々きついけど仕方ない…!

胸のせいで浮力がついて潜水しにくいけど、何とか頑張って潜るよ。
呼吸しやすいように泡の浮いてくる場所の近くを通って…

…にしても、いきなり触手のコンキスタドール…こんな戦いにくいところで…!
念動電光球で纏めて吹き飛ばしちゃうんだから…!

って、粘液浴びせられちゃった!?
しかも胸元から水着の中まで入って…!うぅ、気持ち悪いのになんか変な気分に…!


不知火・美桜
【恋華荘】◎♥♥♥
※水着デザイン希望

さーてっ、寮に引っ越して初めての戦いね!
ん?あちゃー、水着買うの忘れた…レンタルしよっと

泡を伝って深海へ向かうの、すっごくロマンチックだよね☆
この上、よく知らないけどエステ付なんて贅沢ー♪(ケラケラ)

でもノーミソ丸出しのオウムガイはちょいキモいかな?
海の中で炎熾すのめんどいしー、ここはシンプルにどっかーん☆
(接近したオウムガイの脳天に【一撃必殺】を次々叩き込む)

え?ひゃん!?ミオの水着に触手が…きゃうんっ♥
そういえば姉さん、寮長くんの触手がどーこーって…

ま、彼のテクとコレは多分別だけどね
気づかずに嬉しそーなニヤケ面してたし?
ホラお返しだよ!そらそらそらーっ!


ロザリー・ドゥメルグ

とりあえず、今回はまともに戦うわね。
水着はいつもの格好で。

ドレスアップ・プリンセスでドレスアップすれば、水中でも飛翔できるはず。
「飛翔」して、殺戮オウムガイの視界に入る前に突撃するわ。
しかも水中なら、水流で吹っ飛ぶと思うの。
その一撃で、殺戮オウムガイを一気に吹っ飛ばしてしまうわね。
高速で移動できれば、触手にも絡まらないし。

粘液に引っかかるおそれは覚悟しておくけど、
引っかかっても精一杯もがいて逃げようと思うわ。
つかまって触手にいろいろひどいことをされることは考えたくないもの。

ちなみに、ドレスはミニ丈のシンプルなサマードレスよ。
これなら、水中でも邪魔にならないと思うわ。


月灘・うる
みなみんが案内役なのがちょっと残念。
けど、みなみんおすすめ(?)のエステだもん、
これはいってみないとだよね。

【水泳】】【素潜り】【水中機動】を使いながら【水中戦】だね、
深海人の本領、発揮しちゃうよ!

倒さないといけないのは、オウムガイの集団、だったよね。

攻撃は【サルベージロープ】を初お披露目!
そっちが触手なら、こっちはロープだ!
うねうね勝負、負けないよ!

ま、まぁ、こっちに向かってくる数にもよるかもだけど……。
あんまりたくさんこられると、捌ききれなくなっちゃうかも?

うーちゃん珊瑚だから触手は見慣れているけど、
巻きつかれるのは慣れてないから、ちょっと不安かも?
絡まれたらなにされちゃうんだろう……。。


彩波・流江
(アドリブ歓迎です!)

海の中にまで島があるだなんて、世界には色んな場所があるのですね…(物珍しげな様子)

と、景色に見とれてるばかりではいけません…お仕事と参りましょう!
ここ最近の常套手段という事で、神霊刀を【空中浮遊】させて操り敵を切り裂こうとしますが…あれ…水中ではいつもと勝手が違うのか上手く操作できませんね…?
仕方がないので手に持って近寄る敵を迎撃していきますが、こうも地上と勝手が違うと…ひゃんっ、絡みついて来ないでください…み、水着はダメですー!

獣砲さんを構えて、普段なら竜巻を放つところですがここは水中…【全力魔法】で海流の渦を巻き起こして押し流してやります!


始・月夜
【恋華荘】
◎♥♥♥
♀♀

深波先輩からの予知が!
ここは私も奮起しなくては!

と、桜色のビキニ姿で出撃!

水中での戦闘は初めてだから、どう動くか…
泳ぐ能力はあちらの方が上だろうし…

…そうだ! 「剣」を自在に操れることを利用すれば…!
と「乱舞スル月ノ光陰」で「剣」を操り
その中の1本を掴んで、移動に利用する!

これなら機動力で後れは取らないはず!

そうして敵を攻撃していくけど
粘液を避けきれず、それを浴びてしまい
一時的に「剣」を操作できなくなってしまい
その隙にさらに触手が…!

水着を剥ぎ取られ、大事な所を触手が激しく…

そこから脱出する為、敵の質問(多分いけない内容…)に
恥じらいながらも答えるよ

脱出できたら反撃へ!


白銀・ゆのか
エステ…ここの所、お宿のお仕事が(宿泊人数増加な意味で)忙しくて、肩も腰もちょっと…(遠い目、伸びをするだけでパキパキ音が…)

…合間の休憩といわず、しっかり凝りも疲れも抜くためにも、先ずはオウムガイを何とかしませんと!

「(粘液も触手が厄介ね…っ、この…!)」
銛の要領で突きを忠信にオウムガイを狙ってみるけど…流石に水中での機動力は向こうの方が上…っ
絡め取られて、変な気分以前に呼吸が…!

「(息は保って一分…何とか…やらない、と…!)」
ユベコで薙刀を薙いで生んだ乱気流…水流を作って、下から上る泡を集め一呼吸…!
巨大な泡を集めた陣地を作って、皆の呼吸補助&反撃開始、ですっ!



●深海の恋華荘
 鉄甲船『白狼丸』の船上の一室で、8人の少女たちが賑やかに姦しく水着に着替えていた。
 8人共、今回案内したグリモア猟兵と同じ女子寮『恋華荘』から来た少女たちだ。
「深波先輩からの予知ならば、ここは私も奮起しなくては!」
 と、グリモア猟兵とはサクラミラージュの學府の後輩でもある始・月夜(月式疑造神器行使型人造桜精・f22688)は、決意を込めつつ桜色のビキニを身に着けていた。
「でもさ、みなみんが案内役なのはちょっと残念……一緒にお勧めのエステ行きたかったよねー」
 そんなふうに月夜に話しかけながら、大胆な三角ビキニに着替え中の月灘・うる(salvage of a treasure・f26690)は、彼女と仲のいいこともあって残念がっていた。案内したグリモア猟兵である以上、参加はできないから仕方ない。今回は特に、そのエステタイムは、戦いと戦いの間の空き時間なので、そこで合流するというわけにもいかないからだ。
 ちなみに残念そうなのは、後輩の月夜も一緒なのだが、月夜の場合はどちらかというと、先輩に託されたという想いの方が強いだろうか。
「エステ……ここの所、お宿のお仕事が忙しくて、肩も腰もちょっと……」
 月夜とうるの会話を小耳に挟んだ白銀・ゆのか(恋華荘の若女将・f01487)は、少しだけ遠い目になった。恋華荘が旅館だった頃から若女将として働いている彼女、入寮者も増えてきているため、今の方がむしろ忙しいのかもしれない。
 深海島『命泉島』では、そこに住む深海人によるエステが話題らしい。せっかくの機会なので、少しでも体を癒したいところ。
 ちなみにゆのかは下がスパッツタイプの競泳水着に着替えている。
「エステで私の悩みが解決するかもしれませんし……触手は怖いですけど……」
 同じくエステのことを思って、言葉・栞(開巻有益・f14552)も少しだけ遠い目になる。悩み事とは、先日とうとう限界を超えた水着を破損させてしまった豊かなバストのことか。
「ふふ、痩身エステでこの胸を少しでも小さく出来れば……」
 持たざる者(今回のメンバーで言うなら例えばゆのか)にとっては血涙を流しそうな贅沢な悩みは、小声だったからどうやら誰にも聞かれなかったようだ。
 ちなみに栞は、それで昨年の水着を失っているので、今回は『白狼丸』の船員が用意してくれていたレンタルの水着を使う事にした。
「よく知らないけどエステ付なんて贅沢ー♪ って思って張り切ってたけど……あちゃー、寮に引っ越して初めての戦いなのに……水着買うの忘れてたとは……」
 自前の水着が無く、水着を借りようとするのはもう1人、不知火・美桜(龍鳴凰華・f27727)もだ。栞もそうだが美桜も寮に加わってまだ日が浅い。特に姉を追って寮に転がり込んだ美桜にとっては、これが初陣でもある。
 そんな2人が借りたのは、ごく一般的な紺の競泳水着だ。さすがに船で用意できるものに華美なデザインは求められないだろう。サイズには余裕があるはずと貸してくれた船員はいっていたが……それでもやはり、特に栞にはきつい様子。
「うう……やっぱり色々きついけど仕方ない……」
 と言っているのは、栞ではなく、霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)だった。ちなみに彼女は自前の競泳水着。やはりその豊満なバストはかなりキツキツである。
「あはは……新しい水着が届くのが待ち遠しいですよねー」
 胸がきつそうな栞と仁美を見て、彩波・流江(不縛神フルエリュト・f25223)は苦笑いをしていた。流江は、一番最近恋華荘に加わったのだが、その前の依頼で知己になっていたこともあり、あるいは胸的な意味で似た者同士という事もあり、栞や仁美とはすっかり打ち解けている。なんでも先日、3人とも同じブランドで水着を注文したとかなんとか。
「それにしても、海の中にまで島があるだなんて、世界には色んな場所があるのですねー」
 こちらは2人とは違って余裕のあるビキニ姿という事もあって、着替え終わった流江は、これから向かう海中に思いを馳せる。
「海の中にも島があるって、グリードオーシャンも色々不思議な場所だよね……でも、そんなところにもコンキスタドールがいるっていうなら、やっつけに行かないとね!」
 流江の言葉を仁美も引き継ぐように拳をぎゅっと握った。
 エステの話題で流されそうになっていたが、今回の主目的はそちらではない。
 あくまでもそこに迫るコンキスタドールを斃す事なのだから。
「みんな、準備できた? できたならいきましょう」
 普段から水着を着ているため、当然着替えをする必要もないロザリー・ドゥメルグ(無鉄砲なおてんば姫・f26431)が、着替えの終わった仲間たちを迎えに来た。
 その声を受けて、それまで姦しかった面々もこくりと頷き、更衣室を出て、次々と海中に身を躍らせていくのだった。

(「……胸のせいで浮力がついて潜水しにくいけど」)
 とは、潜水していく最中の仁美の感想である。
 まだ空気の泡に到達する前なので、この言葉も声にはならないはずだが……どうやら伝わった様子で、栞と流江もなんとなく同調するようにこくりと頷いていた。
 ともあれ、そんな3人を含む一行は、途中にボコボコと湧いてくる空気の泡を頼りに、深海へと潜っていく。
「泡を伝って深海へ向かうの、すっごくロマンチックだよね☆」
 空気の泡で息継ぎをするなり、美桜はそう言ってはしゃいでいた。
 出ると言われたオウムガイにもまだ遭遇していない事もあり、ここまでは普通に海中散歩のようだ。
 流江も、あたりを泳ぐ魚など、水中ならではの光景を興味深そうに眺めている。
 が、いつまでもそんな観光気分ではいられない。
 あたりを見渡していたからか、その流江が真っ先に遠目にオウムガイの大群が迫っているのを発見した。
「……と、景色に見とれてるばかりではいけませんね……お仕事と参りましょう!」
 流江が気付くと同時に、他の物もそれぞれに戦闘の準備を始める。
 今いる空気の泡から十分に息継ぎをして、まずは接敵する前に先制を仕掛けていった。
「数も多いですし、まずは敵を分断しましょう」
 セイレーンのロザリーや深海人のうるならともかく、自分は泳ぎは苦手だからと、栞はまずは環境を整えていく。
 発動する魔術は、その名の通り栞のヤドリガミである栞らしい大魔術。
 海中に突然現れる大図書館。書架に囲まれた迷路。その名も【図書迷宮の館】という。無限に続くのではと思われるほどの本棚が、オウムガイの大群を分断する物理的な壁となった。
「……うぅ、魔術で創られたものでも、本が濡れるのは忍びないです」
 もちろんこの図書迷宮の中は海水で満たされている。残念ながらその部分までは変わらない。自分でやっておいてしょんぼりしている栞であった。
 それはともかく、図書迷宮によって少数ずつに分断されたオウムガイを撃破すべく、恋華荘の面々は、数人ずつに手分けして、それぞれ迷宮の道の向かっていくのだった。

「オウムガイの視界に入る前に突撃するわ」
「うーちゃんも、深海人の本領、発揮しちゃうよ!」
 真っ先に飛びだしていったのは、水中活動が得意なロザリーとうるの2人だった。
 特にロザリーは【ドレスアップ・プリンセス】での変身による飛翔能力を活かし、まるで迷宮の中を高速で飛ぶように突き進んでいく。オウムガイに感知される前に一気に勝負をつけようという事だろう。
 ちなみにそのドレスは、ミニ丈のシンプルなサマードレスなので、水中行動に影響するようなものでもない。
「って、ちょっとまって、いくら深海人のうーちゃんでも、そんなに早くは泳げないよー!?」
 ……と悲鳴のような叫びが泡となって口から溢れているうるを置き去りにしつつ、ロザリーは一気に、高速移動によって巻き込まれた水流にオウムガイの群れと書架の本を巻き込んでいく。
「高速で移動できれば、触手にも絡まらないし……」
 水流にかき乱され、水中で前後感覚を見失ったオウムガイには、遅れて追い付いてきたうるの【サルベージロープ】が絡みついていった。
「そっちが触手なら、こっちはロープだ! うねうね勝負、負けないよ!」
 姿勢の乱れている状態のオウムガイが、次々とロープに絡みとられ、そこに再び戻ってきたロザリーの高速による吹き飛ばしが炸裂する。ロープの拘束と水流のうねりの力の相乗効果で、固いオウムガイの殻も砕けるのだった。
「この調子なら、あとは粘液ひっかけられないように注意すれば何とかなるわね」
「ま、まぁ、こっちに向かってくる数にもよるかもだけど……。あんまりたくさんこられると、捌ききれなくなっちゃうかも?」
 大群が少数の群れに分断されているとはいえ、オウムガイの数は多い。
 フラグめいたことを言葉にしながら、ロザリーとうるは同じことを考えてしまうのだった。
 つまり、絡まれたらなにされちゃうんだろう。
「うーちゃん珊瑚だから触手は見慣れているけど、巻きつかれるのは慣れてないから、ちょっと不安かも?」
「……つかまって触手にいろいろひどいことをされることは考えたくないわね」
 その2人の不安は、分断された別のところで、的中してしまう事になる。

「水中での戦闘は初めてだから、どう動くか……」
「……流石に水中での機動力は向こうの方が上だものねぇ……」
 さて一方、こちらは月夜とゆのかと美桜の3人。
 迷宮で分断されたオウムガイと戦うために3人で向かっている最中である。
「そろそろ来るよ……ノーミソ丸出しのオウムガイはちょいキモいかな?」
 近付いてくるオウムガイの姿に、うげぇと舌を出しつつ、美桜が2人に警告をする。
 美桜自身は炎を操る能力を得意としているのだが、さすがに水中ではそれは効果は薄いだろう。なので。
「ここはシンプルにどっかーん☆」
 正面からオウムガイに近づいていって、脳天に【一撃必殺】の拳を振るう。オウムガイの貝殻を叩き割り、その脳髄にまで拳は達していた。
「粘液も触手も厄介だしね……っ、この……!」
 美桜の傍らでは、ゆのかが薙刀での突きを触手の真中へと突き刺している。
 さらに水中でどう動くか思案していた月夜も、ひとつの解決策と共にオウムガイを『剣』で貫いていた。
「これなら機動力で後れは取らないはず……!」
 月夜の【乱舞スル月ノ光陰】は、浮遊する『剣』を自在に操ることができる。ならばとその1本に捕まることで、水中モーターのように扱い、オウムガイの動きに対応していたのだ。
 こうして3人は、滑り出し順調にオウムガイを撃破していったのだが……いかんせん3人がかりでも、分断されていたと言っても、オウムガイの群れの数は決して少なくない。
 油断をしていたわけではないが、群がられるとすべては捌けなくなる。
「しまった……!」
 最初に破綻したのは月夜だった。オウムガイの粘液を浴びたことでユーベルコードが封じられてしまい、自分を動かしていた『剣』の動きが止まってしまう。
「くうっ……あああっ……」
 桜色のブラを剥ぎ取られてしまい、決して豊かではない胸が露になる。そしてその上に絡みついた触手が、小さな膨らみを揉むように絡みついてきた。絡みつかれて胸に刺激を与えられるたびに、刺激に弱い月夜の身体は、その先端の桜色を固くしてしまう。
「ひゃん!? ミオの水着に触手が……きゃうんっ」
 月夜が捕まったことで均衡が崩れ、それに伴って美桜も触手に絡めとられてしまう。美桜の競泳水着の中をもぞもぞと動き回る触手が、月夜と同い年とは思えないほど豊かな胸をこすりながら蠢動する。
(「……あ、そういえば姉さん、寮長くんの触手がどーこーって言ってたっけ……こんな感じなのかな……?」)
 触手の話をしていた時、何故か赤面して少し嬉しそうに話す姉の気持ちが分かったような気がする美桜であった。
(「……絡みつかれて、変な気分以前に呼吸が……!」)
 ゆのかもまた同じように触手に絡みつかれている。まだまだ発展途上の胸が、水着に侵入した触手によって弄ばれるように形を変えていた。
 そして、3人が絡み取られているうちに、空気の泡も尽きて、3人は触手に悶えながらも呼吸の出来ない水中に取り残されることとなってしまう……。

「……にしても、触手のコンキスタドールか……こんな戦いにくいところで……!」
「た、戦いにくくてごめんなさい……」
「いやいや、栞さんの迷宮の話じゃないから……!」
 さらに別の場所では、仁美と栞と流江の3人が同じ道を進んで、オウムガイとの戦闘を始めていた。
 3人とも水中での動きがふんわりというか、なんだか動きにくそうである。何が理由かはあえて言及しないが。
「うぅ……水中ではいつもと勝手が違うのか上手く操作できませんね……?」
 いつも地上でやっているように、浮遊させた神霊刀を操って近付いてくるオウムガイを切り伏せようとする流江だが、ユーベルコードを使って操っていた月夜と違い、こちらの神霊刀は水の中ではうまく操れない。水圧に負けているのか速度も出ないため、オウムガイの動きについていけていないのだ。
「なら、これで纏めて吹き飛ばしちゃうんだから……!」
 流江の代わりに遠距離攻撃を担おうと、仁美は【念動電光球】を放っていく。
 だがこれも、水中では威力は減衰してしまうようだ。
「……っ、あまり威力出ないかっ」
「近付かれます……うねうねしながら近づかないで下さい……きゃああああっ!?」
 そして2人の遠距離攻撃を掻い潜ったオウムガイの群れは、触手を伸ばし粘液を吐き出しながら3人い襲い掛かっていくのだった。
「ひゃっ!? うぅ、粘液が……」
「うぅっ……粘液が水着の中まで入って……!」
 上から近づいてきたオウムガイの粘液を、栞は頭から被ってしまう。
 仁美もまた胸元に引っ掛けられた粘液が、胸の谷間から中へと侵入してしまっていた。
 共にぬるぬるとした粘液が身体の上に垂れる感触に悶えだす。
「2人とも、大丈夫です……かひゃああああんっ!?」
 そしてそんな2人に気を取られた流江は、粘液だけでなく触手まで絡みついてきてしまっていた。
「絡みついて来ないでください……み、水着はダメですー!」
 纏わりつく触手にビキニのブラが剥がされ、露になってしまった大きな乳房を触手が弄びはじめる。
「こんな格好で、い、いやぁぁ!!」
「……うぅ、気持ち悪いのになんか変な気分に……!」
 栞と仁美もまた粘液だけでなく触手に絡まれている。2人の手足は触手によって縛られ、競泳水着の中に入り込んだ触手がその豊満な身体を撫でまわしている。水着の中でグネグネと、大きな乳房が形を変え、触手が蠢くことで肩紐も外れて乳房も露わにされていった。
 そんな3人に、オウムガイは賢者の触手の質問を投げかけるのだった。
『お前たちの気持ちの良いところはどこだ?』
 だが、空気の泡もなくなってしまい、悶えながらも溺れている3人に、その質問に答える術はなかった……。

「はぁ、はぁ……うーちゃんの胸、触りたければ有料だよ」
「なんとか、そこまでひどい事にはならなかったかしら……?」
 うるとロザリーも、触手に無縁ではいられなかった。
 敵の数は多いためどうしても避けきれない部分は出てきてしまう。
 せっかくドレスアップしたロザリーのサマードレスも、触手に絡まれた結果大いに乱れてしまい、スカート部分が破れ足が露出していたり、胸元も破れ、その下の黒いビキニが見えていたりする。そのビキニも多少乱れているのは、触手に攻められたせいか。
 うるの方は、大胆な三角ビキニが外れかかっている。触手との壮絶な格闘戦の後がしのばれよう。その紐が切れなかったのは、奇跡的だったかもしれない。豊かな胸が、安堵の呼吸で上下していた。
 ともあれ、2人は何とか自分たちの割り当てだった群れを壊滅させていた。
 そして、他の所の援護に行こうかとしたとき、突如周りを分断していた図書迷宮の壁が消失する。
 消失したという事は術者の栞に何かあったという事。この場合の何かとはもちろん……。
 2人は頷き合うと、栞たちの方へと泳いでいくのだった。

(「息は保って1分……何とか……やらない、と……!」)
 空気の泡がなくなってしまった状態で、触手に絡まれてしまっていた、ゆのかと、月夜と美桜の3人は、それでも何とか脱出しようともがいていた。
 そんなとき、オウムガイからの質問の声がする。
『お前たちの気持ちの良いところはどこだ?』
「……!?」
 答えようもない、答えたくもない恥ずかしい質問だが、それでもこれは正直に答えれば拘束が緩むもの。
 なので、月夜は薄れゆく意識の中で真っ赤になりながらも、答えを口にした。
「……っ……っ」
 今の空気の泡のない状態では、その答えも口から出る泡となって音とはならないが……それでもオウムガイの問いに対する正直な答えだったのか、薄い胸を執拗にいじっていた触手が緩む。
(「……今、っ!」)
 その隙を逃さず、月夜は必死に『剣』を動かして触手を切り裂き、脱出してオウムガイに反撃するのだった。
 そして脱出した月夜は、『剣』をゆのかと美桜を拘束していたオウムガイに向けて解き放つ。
 結果、ゆのかを拘束していた触手も斬られ、そしてゆのかも反撃にうつっていく。
 ここでゆのかは、肺の中の酸素の最後を使い切る勢いで、手にしていた薙刀を振るい、【乱気閃】を放った。薙刀の回転が生み出す乱気流を水中に顕現させていく。
 それがあたりの海水をかきまぜ、そして同時に栞の図書迷宮が消えたことで再び水底から上がってきた空気の泡を渦巻く水流の中へと取り込んで、そして巨大な泡となった空気が、3人のもとへと届くのだった。
「ぷはぁーっ! これで、ここから反撃開始、ですっ!」
 新鮮な空気を得たことで、ゆのかの薙刀は、自分を辱めていたオウムガイに突き刺さりとどめを刺した。
「こんな触手、姉さんの自慢話とは全然違うし! だからホラお返しだよ! そらそらそらーっ!」
 そして拘束から解けた美桜も、その一撃必殺の鼓舞してオウムガイを砕いていくのだった。

 質問に答えられないまま、空気も失い、そして触手だけでなく粘液にも絡まれている栞と仁美と流江の3人。
 特に栞が粘液に絡まれることで、オウムガイを分断していた図書迷宮は消失した。
 だが、既に分断された他の箇所で、オウムガイが半ば壊滅状態になっている現状、これは逆に栞たちに有利に働く。
 ゆのかの造りだした水流による空気の泡の拡散は、3人の所にも届いていたからだ。
「ぷはぁ……お返しです! 獣砲さん!」
 そして新鮮な空気を吸った流江が、手に装着されている獣砲の獣の口を自らに絡みついているオウムガイへと向ける。
「押し流してやります……!」
 そして普段竜巻をその口から放つ獣砲だが、この水中では、それは渦巻く水流となって、絡みついている触手を引きちぎりながらオウムガイを押し流してしまうのだった。押し流されたオウムガイは、離れていく中水流によってねじ切られ粉々になっていく。
「仁美さんも栞さんも大丈夫ですかっ!?」
 そして自由になった流江が、2人をそのまま救出していったのだった。
「あ、ありがとう……」
「助かりました……」
「いえいえ……って、あれっ!?」
 2人を救出した流江は、他に何かを探すかのように辺りをきょろきょろとし始める。
「みんな無事ですかー?」
「全員何とかなったみたいだね」
 ちょうどそこに、ゆのかと月夜と美桜、ロザリーとうるも近付いてきた。
 どうやら、あたりのオウムガイは一掃できたらしい。
「あ、皆さんも無事でよかった。……えっと、それより、流された水着見ませんでした?」
「……そういえば、私のブラも、どこに……?」
 近付いてきた皆に尋ねる流江だが、全員首を横に振る。ついでに気が付いた月夜の問いにも同じだった。

 この後しばらく探してみるのだが……結局流江と月夜のビキニブラは見つからず、先程の水流で遠くに流されてしまったのだろうと結論付けるしかなかったのだった……。
「ほ、ほら、島に行けば、きっと代わりの水着くらいあるよ」
「そ、そうですよね??」
「空気の泡がまたなくなる前に、島に向かいましょう?」
 というわけで、諦めてさらに潜行していく恋華荘一行だったとさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アイ・リスパー
◎♥♥♥
「今までは泳げなかったので海中島に行けませんでしたが、今は違います!
行きましょう、シェイクスピア!」

潜水艦シェイクスピアに乗って、命泉島に向かいましょう。
この艦はAIによる全自動操縦の高性能艦です。

「って、この警報は艦内に敵が侵入っ!?
迎撃に向かいますっ!」

格納庫に向かうと、どこから侵入したのかオウムガイが。
とにかく【マックスウェルの悪魔】で撃退を……

「って、『これまでで一番恥ずかしかった出来事』!?」

えっと、あれとかこれとか、あの一件も恥ずかしかったですし……
じ、自分でも真実の回答がわかりませーんっ!?

結局、回答できないまま、ずっと触手に絡みつかれて全身を責められてしまうのでした。



●恋華荘番外編
「今までは泳げなかったので海中島に行けませんでしたが、今は違います!」
 と、拳をぎゅっと握り、きりりとした表情で遅れてやってきたアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)である。
 アイもまた恋華荘の一員なのだが、なぜ他の面々と一緒に来なかったのかというと……本人も口走っているように、泳げないからだ。
 なので、泳いで潜っていく他の面々と一緒には行動できない。
 しかしエステに興味がないわけではないのでなんとか深海島まで行ってみたい……まぁ、行ったところで豊胸エステがあるかどうかは知らないけれど。
「それ目的ではありませんっっ!?」
 というのはさておき。
 アイは電脳空間より、新兵器を実体化させて乗り込んでいく。
 そう、新兵器、その名は。
「行きましょう、シェイクスピア!」
 AI操縦による全自動潜水艦シェイクスピア。
 アイの新しい相棒であった。

 というわけで、空気の泡を乗り継いで泳いでいった他の面々とは違い、1人で気楽に潜水艦で深海の『命泉島』を目指すアイである。
 さすがに潜水する面々と一緒に行動はできないが、気密もしっかりしている潜水艦であれば、空気の泡など関係なく自在に海中を進んでいける。
 もちろん、出現するオウムガイだって、シェイクスピアの兵装でどうとでもなってしまう。
 はっきり言ってチート無双レベルで進んでいけるわけなのだ。
 ……が。
 安心してください。搭乗者はアイちゃんですよ?

 ビーーーーッ!ピーーーーーーーーッ!!
 順調に潜水していたはずの艦内に、突如として警報が鳴り響く。
「この警報は艦内に敵が侵入っ!? 迎撃に向かいますっ!」
 きちんとロックがかかっていなかったのか、シェイクスピアの格納庫ハッチからオウムガイが侵入してきたらしい。
 アイは、慌ててそちらに駆けていく。
 もうオチは見えていた。

 数分後。
 シェイクスピアの格納庫付近に、電脳魔術で迎撃しようとするも、発動前にあっさりと触手に絡まれてしまっていたアイの姿があった。
「くっ……放してくださいっ!?」
 放せと言われて放すようなオウムガイではない。アイの服の中に侵入した触手は、もぞもぞと平たい胸の上を這いまわりながら、代わりに賢者の触手の質問を返してくる。
『お前の気持ちい……いや、一番恥ずかしい事は何だ?』
「なんで私だけ質問が違うんですかーっ!?
 っていうか、えっと、あれとかこれとか、あの一件も恥ずかしかったですし……じ、自分でも真実の回答がわかりませーんっ!?」
 質問に答えられなければどうなるか。
 触手の責めは攻撃力を増していくのだ。
 服の中を蠢き回る触手の運動が激しくなり、やがてビリビリと衣服を引き裂いていく。白い下着が露わになったと思えば、それすらあっさりと引きちぎられ、裸となったアイの身体を触手と粘液が弄ぶように縦横無尽に蹂躙していくのだった。
 触手はアイの穴という穴に潜り込み、動き回り、アイの思考がどんどん真っ白になっていく……。

 ところで、ここでひとつ思い出してほしい。
 潜水艦のハッチをこじ開けてオウムガイが侵入してきているわけなのだが、言うまでもなくここは海中だ。
 となると、海中でハッチが空きっぱなしの潜水艦はどうなるだろうか?

 浸水して航行不能になった潜水艦は、そのまま重力に従い沈んでいく。
 当然中にオウムガイに責められて意識を失ったアイを内包したまま。

 ……潜水艦シェイクスピア。その後の消息は定かではない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『えも言われぬ美しき城』

POW   :    食事に舌鼓を打つ。

SPD   :    従業員の舞や音楽を楽しむ。

WIZ   :    温泉で疲れを癒す。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


(MSより:2章の受付は断章記載後でお願いします)
 
●絵にも描けない触手竜宮城?
 紆余曲折あったが、猟兵達は一応殺戮オウムガイの群れを駆逐して、『命泉島』へと到達した。
 ここは、大きな空気の泡の中にある深海島。
 島に見えるのは、珊瑚でできた巨大な和風の宮殿のような建物だ。

 その建物こそが、『命泉島』に住む触手人たちの経営する温泉旅館なのである。

「あのオウムガイのせいで閉じ込められてたんです……ありがとうございました」
 島に到達した猟兵を出迎えた触手人の代表は、そう言って頭を下げる。

 触手人。
 この島に住む深海人のことだが、その姿は、両腕が触手になっているだけでなく、顔の下半分……顎や口がそのまま触腕になっている、いわば首の上にタコがそのまま乗っているような奇妙な姿だ。
 だが、そんな姿であっても根は善良で大人しい人たちである。
 男女とも同じような姿をしているため、傍目には区別はつかないが、どうやら代表できた者は、この旅館の女将らしい。
 他の者も含め、どうやら今この島にいるのは触手人だけのようだ。

「お礼に精一杯おもてなしさせて貰いますよ」

 そういって女将は、色々説明する。
 おもてなしは主に3つのコース。

 1つ目は、海の幸満載の料理。
 魚や貝の新鮮なお刺身の踊り食いが楽しめるだろう。

 2つ目は、深海温泉。
 今は猟兵しか客がいないので、貸し切り状態で好きなように使えるそうだ。
 湯船もいくつかあるので、混浴だろうとなんだろうと自由にかまわないとの事。
 
 3つ目は、触手エステ。
 触手人が、手や顔の触手を駆使して全身くまなくマッサージしてくれるとの事。
 人の感覚で言えば、見た目的にかなり危ないかもしれないが、触手人は美醜が独特のため、猟兵に欲情を抱くようなことはないから安心してほしい。もちろんエステの担当は同性の触手人が担当する。

 このあたりに殺戮オウムガイの群れを放ったコンキスタドールのボスが来るまではまだ半日ほど時間がある。
 今は触手人の厚意に甘え、英気を養うとしようか。
ロザリー・ドゥメルグ
【恋華荘】
◎♥♥♥

とりあえず、エライ目にあったわ。
水着は整えないと。

で、触手エステってなんなのよー!
ちょっと興味あるけど、
同性といっても、エッチな目にあいそうで。
でも、最後の一線越えなければいいわ。

って、なにこれ……きもちいい♥♥
いろんなところが、切なくなってきちゃう♥♥♥
これ、くせになりそう♥♥♥
ああん、もう、だめぇ♥♥♥

……いろいろされちゃって、意識が飛んじゃったわ。
あ、同性だから、ノーカンよ。
気のせいか、肌のつやがなんかよくなったような……。

あ、新しい水着買って……この紺色の水着(スク水)なんかよいかしら。
え、これ(セーラー服)も着ちゃおうかしら。
これなら、スカートの中が見えても安全ね。


言葉・栞
【恋華荘】
◎♥♥♥
遂にこの時が…!
触手は怖いですが私の念願が叶うかもしれないのですね!
それでは触手人さん…胸を(小さくして、私が)好きになれるようにお願いします!

ん、ぁ…とろとろして…気持ちいいです…っ♥
ふぁぁぁ♥ そ、そんな所まで…ぜ、全身もサービスですか!?
ひゃ!強、い…で、でも効きそうです…胸、熱い…なんだか敏感に…♥

隣すごい…
気持ち良いの私だけじゃ無い…我慢しなくて良いのでしょうか…

~~~♥
そ、そこもですか!?
腰抜けちゃ、あ、だめ
ふぇ、そこはらめれふ♥
あぁぁ…我慢しないとなのに…でひゃ…


ん、はぁ…ぁ…♥
これで胸が小さく…え?違う?
感度上げて胸好きに…って好きの意味が違います!


不知火・美桜
【恋華荘】
◎♥♥♥

ありゃ、陸の孤島状態は辛かったよね
や、フツーに孤島か。でも深海だし?

さて、やっぱ女子ならエステっしょ!
触手とか(単純に)聞いてなかったけど…
ま、予行演習と思えばいっか♪

ミオは美脚が自慢よ、胸もだけど
その辺、引き立つようにお願いっ

んひゃ!?さ、さっきのとは全然…えぅっ♥
あふぅ…脚から腰へ、お腹から胸へっ

リンパ液と甘い痺れが流れて、声でちゃうってばぁ♥♥
嘘、下心皆無でコレ?まるで全身が『キモチイイとこ』…

寮長くんの触手だと、ミオどーなるんだろ…♪
早く姉さんみたく、されたいっ…んぅあぁっ♥♥♥

はぁはぁ…ん、脚のツヤも胸のハリも完璧!
ありがと、コレならもっと自信持てるわ♪(ケラケラ)


彩波・流江
【恋華荘】
◎❤️❤️❤️

触手エステですか…触手と聞いてつい身構えそうになりますが…折角のご厚意ですし、私も思い切って受けてみます!
…ところで、何か胸を隠せる物ください…(両手でガード状態)

エステなんて初めてですので細かいところは全部お任せします…え、いえそこまで張り切る必要は、っ…んっ…!?
何ですか、これ…気持ち良さが、すご……んぁっ…
触手が這う度に、身体が跳ねて…っ
善意でしてくれてるのに…こんな、声…

っふぁぁ、あぁ!?!?
胸は、だ、ダメです…ぅうっ
お、抑え、なきゃ……おさぇ…こえ…っっっ!!!


……ほぇ?
あれ、私いつの間にか寝てました?
え、何でそんな気まずそうな顔するんですか
あの、ちょっとー?


月灘・うる
【恋華荘】

ロープ片付けてエステに行こうと思ったんだけど、
なんでアイさんが釣れてるの!?
びしょ濡れだし、、なんかボトル抱えてぐったりしてるし、
なにがあったのかな……?

って、そんな場合じゃないよね蘇生しないと!
蘇生って、エステでできるかな?
【ゴーイング・マイウェイ】使えばたぶんいけるよね。

と、アイさんを抱えてエステへごー!
触手人のみんなに、わたしは可愛さアップのマッサージを、
アイさんには蘇生と、やっぱり美エステをお願いするね。

な、なんだかすっごく、その……そんな胸ばっかり……。
ぐにぐにされたら声出ちゃうぅぅんっっ……!
ア、アイさんとなりにいるのに、聞かれちゃぁぁぁ!!
き。気持ち、良すぎるよう……!


アイ・リスパー
【恋華荘】
「うーん、ここは……」

確か敵との戦いでシェイクスピアが沈没して……

「って、沈没っ!?
まだ新造艦だったのに!?
っていうか、ここはっ!?」

周囲をみまわすと、隣には触手に襲われているうるさん。
そして、私も触手に囲まれていて……!?

とっさに電脳魔術を撃とうとしますが……

「うっ、意識を取り戻したばかりだから電脳空間に接続不能っ!?
いっ、いやぁっ、全身に触手がっ!?
胸や下半身にもっ!?」

全身に触手に絡みつかれて、電脳魔術が使えない私では力づくで脱出することもできません。
隣で悲鳴を上げるうるさんと一緒に私も悲鳴を上げるのでした。
(なお、触手エステ全身マッサージ+豊胸マッサージコース)


霧沢・仁美
◎♥♥♥
触手エステを受けに行こうかな。最近色んなところに余計なお肉がついた気がして…。
というわけで、全身きっちりよろしくお願いします。

…んっ、ふぁ、ぁんっ…。
触手が、こう…凄くいいところを刺激してきて…変な声出ちゃう…
うん、すっごく気持ちいい…んだけど、えっちな意味で気持ちよくなってきちゃってる気がする…
…あぁっ、そこ、そこ凄くいい…っ!もっと、そっちの方も強くぅ…っ♪
だんだん我慢できなくなって、性的な気持ちよさを我慢せず感じまくっちゃいそうかも…
真面目にやってくれてるのに申し訳ないけど、そういう風に感じちゃうのは仕方ないというか…うん。
本来の意味でも気持ちいいんだけどね。


始・月夜
【恋華荘】
◎♥♥♥

次の戦いの前に一息、か…
深波先輩を呼べれば一緒に語らいながら食事をしたかったところだけど…
と考えていたら、恋華荘のみんなに誘われて触手エステに!?

…私が魅力アップできるのだろうか…?
という考えは、予想以上の触手の数に
湧きだした不安と…別の方向の期待にかき消され
そのままマッサージが始まる…

その数と、その全てによる念入りにマッサージによる刺激は凄まじく
私はあっという間に言葉にならないあぶない声を上げて
悶えながら意識を弾けさせてしまう…

その後もマッサージは続いて
担当の者の心配をよそに
欲望たっぷりチャージされた私の鼓動は激しくなり
身体もとっても熱くなり、出てくる声もいけない物に!?


白銀・ゆのか
【恋華荘】
◎♥️♥️♥️
『触手エステ』

真面目にあのオウムガイ、強かったですからね…
でもこれで、ここに来られる人が増えてくれば…


あ、それはそうとその…エステ体験できるとのことですけど、よければ…
(本当は普段の疲れの事は皆には内緒にしたかったゆえ、小声で)


は、ふぁ…あう、すみません、凝りに凝ってる状態で…(肉体に優れる羅刹の肉体が、更に凝り固まるレベルのようで…)
ん、ん、ぅ…あ、そこ、きもちい…ふゃ…♪(ぬめぬめだけど、ひんやりとろとろ、気持ちよくて…敏感なところはなおさら…)

(終わったあと)
…あら?…服が…キツ…んっ…(※少し胸増えた水着イラスト受理故か、エステで程好く解れて成長の兆しが…?



●触手エステと恋華荘
 紆余曲折ありながらも、恋華荘から来た8名は『命泉島』へとやってきていた。
「あー、もう、うーちゃんへとへとだよ……」
 とは、戦闘の際に散々ばらまいていたロープを回収している月灘・うる(salvage of a treasure・f26690)の弁である。
「真面目にあのオウムガイ、強かったですからね……早く休ませてもらいましょうか。……えっと、団体ですけど、いいかしら?」
 うるはまだロープの回収に手間取っているようだが、他の面々は戦闘後の後始末も終わっただろうと判断して、一行を代表する形で白銀・ゆのか(恋華荘の若女将・f01487)が、触手人の女将に話しかけていた。内心では「これで、ここに来られる人が増えてくれば……」なんて考えているゆのかである。もしかしたら女将同士で通じ合うものがあるのかもしれない。
「ええ。ええ。もちろんですよ。ようこそ皆さん、命泉島へいらっしゃいました。皆さんは久しぶりのお客さんですからね。歓迎しますよ」
「ああ、そういや、行き来できない陸の孤島状態だったんだっけ、ここ。……あ、いや普通に孤島か。深海だけど。まぁ、閉じ込められてたのは辛かったよねぇ」
 不知火・美桜(龍鳴凰華・f27727)は、女将の言葉に同情するように頷いていた。
 その通り、殺戮オウムガイによって深海島に閉じ込められていた触手人たちは、訪れる海賊もいなかったので、しばらく閉塞感に悩まされていたようだ。
 なので、久々のお客さんが、しかも団体だという事で、女将をはじめとする触手人たちは大歓迎ムードなのである。
「皆さんのおかげで本当に助かりました。精一杯おもてなしさせて貰いますよ。
 ご飯にします? それともお風呂? それとも、エ・ス・テ?」
 まるでご主人様を出迎える新妻のような口調で、触手人の女将は、笑顔で恋華荘の面々を案内するのだった。……ちなみに目が笑っているような感じがしたので笑顔と言ったが、口元は触手でうねうねしているので、触手人の笑顔はよくわからない。
「そ、それより、何か胸を隠せる物ください……」
 豊満な胸を両手で隠しながら彩波・流江(不縛神フルエリュト・f25223)はいう。流江だけではない。その傍らで薄い胸を両手で隠している始・月夜(月式疑造神器行使型人造桜精・f22688)も、コクコクと同意するように頷いていた。この2人は先程の戦闘の尊い犠牲として水着のブラを流されてしまっているのだ。
「ああ、大丈夫ですよ。触手エステの際に来てもらう、専用の水着ありますから、それをお貸ししますね」
「エステかー……」
 戦闘で乱れた水着を直しながら、ロザリー・ドゥメルグ(無鉄砲なおてんば姫・f26431)は、少し興味深そうにどんなものかと聞いていたが、すぐに驚いて声を上げてしまった。
「……って、触手エステってなんなのよー!?」
「私達の触腕を使って、全身くまなく揉み解す、この島ならではの自慢のエステですよ。そもそもこの島の名前の由来自体が、押せば命の泉湧く、と言って、この触手エステの効能からとられたものなんですから」
 ロザリーの驚愕にも構わず、実に自慢げに解説をする女将である。
 なんでも、疲労回復に効くのはもちろん、触手人の手や顔の触手から分泌される粘液がローションのようになって、それによる美容効果も満点らしい。
「美容ですと例えば……脂肪の搾り出しによる痩身効果とか、逆にホルモンを刺激してプロポーションを高める効果とかもありますよ」
「なるほど……それじゃ、触手エステを受けに行こうかな。最近色んなところに余計なお肉がついた気がして……」
 女将の説明を聞いて、霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)がまずエステへの参加を表明する。なお、後半部分は小声だったので、一部の者にしか聞こえてはいなかったようだ。
「そ、そうですね……触手は怖いですが、私の念願が叶うかもしれないのですね!」
 その小声が聞こえた一部にしてほぼ同じ悩みを持つ言葉・栞(開巻有益・f14552)は、顔を真っ赤にしながらも仁美に同意する。
「確かに触手と聞いてつい身構えそうになりますが……折角のご厚意ですし、私も思い切って受けてみます!」
 さらに仁美と栞に続いて、やはりその2人と仲のいい流江も話に加わってくる。
 こうして3人が同意したことで、だいたい方向性として定まってきたのだろうか。次々と他の仲間たちも、エステに興味を示しだすのだった。
「触手とか聞いてなかったけど……ま、予行演習と思えばいっか♪」
 やっぱ女子ならエステっしょ!とばかりに続けて手を上げたのは美桜だ。なお、何の予行演習なのかは、だいたい恋華荘の面々は想像ついたので、特に突っ込みはなかった。触手には縁深いのだ、彼女たちは。
「ま、まぁ、私もちょっと興味あるけど、……触手だしエッチな目にあいそうで……」
 と、まだ少し及び腰だが、ロザリーも興味は隠しきれずに頷く。
「……私も、エステ体験できるなら、よければ……」
 ゆのかは、ぼそぼそと誰にも聞こえないくらいの小声で、最近疲れ気味で色々こってるし……と付け加えている。
「エステ……私が魅力アップできるのだろうか……?」
 自分への効果には疑問を持つものの、月夜も皆が行くというのなら否はない。
 もっとも月夜の場合、本音では……。
(「深波先輩を呼べれば一緒に語らいながら食事をしたかったところだけど……」)
 ……と、まだ戦いが続くゆえに現地にはやってこれないグリモア猟兵の先輩のことを思っていたりするが。
 というわけで7人は女将の案内で触手エステを受けられる部屋へと向かっていく。
 ……ん、7人?
「わ、ちょっとまって、ちょっとまって。うーちゃんも行くから。置いていかないで~~。このロープ何かにひっかかってて……ひゃんっ!?」
 というわけで、うるは、いまだにロープの回収に四苦八苦していた。
 先行くからねーという仲間たちに、待って待ってと慌てて……そして何かを釣りあげたようだ、が。
 まぁ。それは後述しようか。

 というわけで恋華荘の面々は、エステを受ける際の衣装として渡された、白ビキニに全員着替えて、それぞれの担当の触手人(当然全員女性)に施術を受けることになった。

●美桜とロザリーと月夜の場合
「んひゃ!? さ、さっきのとは全然……えぅっ♥」
 美緒の言うさっきというのは、殺戮オウムガイの触手のことだろう。
 さすがに敵への攻撃の触手と、触手人たちのマッサージを一緒にしては失礼というものだ。
 ともあれ、美脚自慢で胸自慢だという美桜に、それが引き立つような美容エステと依頼された触手人は、美桜の胸と脚を中心にローション(触手から分泌される粘液)を塗り込み、マッサージを始めていた。
「あふぅ……声でちゃうってばぁ♥♥」
 バストアップマッサージのように、胸からわき腹を包んでこね回すように揉んでいく触手から与えられる刺激は、決してマッサージによる気持ちよさだけにはとどまらない。それは太腿やふくらはぎの上を這う触手も同じことだ。
「……嘘、下心皆無でコレ?」
 顔を真っ赤にして喘ぎながら、美桜は触手人の技術の高さに戦慄するのだった。
(「寮長くんの触手だと、ミオどーなるんだろ……?」)
 ……なんて内心妙な事を考えていたが、それは言葉にならなかったので、他の人には知られていない。でも、一緒にするのはどうかと思いますよ……?

「……って、なにこれ……きもちいい♥♥」
 うつぶせに寝ていたロザリーの背中の上を触手が蠢いている。的確なツボ押しと筋肉をほぐすようなマッサージ。それは、触手マッサージに懐疑的だったロザリーの掌を180°ひっくり返すような代物だった。
 触手のマッサージは背中だけにとどまらず、腰やわき腹に、あるいは脚やお尻にと伸びていって、その都度的確に解していった。
「これ、くせになりそう♥♥♥」
 脚を少し広げさせられ、その内股をこすっていく触手の動きは、ギリギリのところで大事な部分をかすめ、僅かな振動と刺激を快感として与えていく。あくまでも性的な意味のないマッサージなのだが、それでも身体が感じてしまうのは避けられない。
「いろんなところが、切なくなってきちゃう♥♥♥」
 ロザリーはもう完全にこの快楽の虜となって、触手に身をゆだねていくのだった。

「しょ、触手の数が……予想以上……んんっっ」
 仰向けに寝ている月夜のお腹の上を、触手人の顔の触手が撫でまわしていく。
 粘液ローションを全身に塗るために、そこから少しずつ蠢く範囲を広げていく触手群。その蠢く職をを見ながら、月夜は、湧きだした一抹の不安と……そしてまるっきり別方向の機体を感じていた。
「ああああっっ……ああああああっっっっっ」
 触手が全身を念入りに解すように揉んでいく刺激を肌全体で感じ、月夜は声にならない声を上げていく。
「あっ……ああっっ……あああああっっっ♥」
 その月夜の声は、刺激が強くなるとともにだんだんと甘い色を帯びていってしまうのだった。

「早く姉さんみたく、されたいっ……んぅあぁっ♥♥♥」
 相変わらず、触手人の触手に身を任せながら、姉と管理人の触手関係(?)のことを思って、独り妄想にふける美桜だったが、もちろんプロの触手人たちはそんな個人的なことは気にしない。
 それどころから、美桜の身体をシェイプアップさせ、胸も美脚もさらに美しくなるように、全身全霊を込めて触手を蠢かせていく。

「ああん、もう、だめぇ♥♥♥」
 いつの間にか体勢が仰向けになり、白いビキニもローション粘液で濡れて透けているなか、その上を蠢く触手による全身マッサージを受け続けていたロザリーは、もう思考が完全に蕩けて押し流されていた。
 気持ちよさだけに支配され、頭の中が真っ白になっていく。

「ふあぁあああああ……♥」
 月夜もまた、与えられる刺激によって、たっぷりと己の気持ちよさが欲望としてその身にチャージされ、鼓動がどんどん激しくなっていく。
 鼓動の激しさは触手人にも伝わったようで、触手人のエステティシャンは心配そうに月夜の様子を覗き込むが、月夜は上気して真っ赤になった顔のまま、荒い息を吐きつつ、大丈夫だから続けてほしいとの意思を込めて頷くのだった。

 そして3人は、最終的に触手マッサージによる気持ちよさのの波に思考を押し流され、頭真っ白になって失神して、施術が終わるのだった。

「はぁはぁ……ん、脚のツヤも胸のハリも完璧!」
 目の覚めた美桜は、自分の身体を見て満足そうな笑顔を触手人に向ける。
「ありがと、コレならもっと自信持てるわ♪」
 触手人のエステティシャンも、どういたしましてと笑顔で返したのだった。
 もちろん美桜だけではない。ロザリーも月夜も満足してお礼を言っていく。
「あ、ところで……さすがにこの水着はローションで透けてしまったし……」
 お礼のついでに、元の水着のブラをなくしていた月夜は、新しい水着について相談していた。さすがにローションで濡れて透ける白ビキニは……もう一度水中を通ることになる以上は避けたい。
 それならと、触手人は別の水着もいろいろ提供する。
「なら私は、この紺色の水着なんかよいかしら?」
 ついでにロザリーも、その話に乗っかり、スク水と、さらにその上に着るセーラー服なども手に入れていたりするが、それはまた別の話。

●栞と流江と仁美の場合
「ん、ぁ……とろとろして……気持ちいいです……っ♥」
 仰向けに横になった栞の豊かな胸の上に、ローション粘液が塗られていく。もちろんそれを塗っていくのは、触手人の触腕だ。
 一見触手に絡まれて胸を弄られているようにも見えるのだが、これは栞が、胸を好きになれるようにお願いします、とエステの目的を語ったから、そこを重点的にマッサージするということの表れである。本人的には胸を小さくしたいようだ。
「ふぁぁぁ♥ そ、そんな所まで……ひゃ!? 強、い……で、でも効きそうです……胸、熱い……なんだか敏感に……♥」
 来ていた白いビキニは既に透けてぴたりと胸に張り付いている。大きくて形のいい栞の胸は、今や触手人の顔から伸びた触手が幾重にも絡みついて、ゆっくり丁寧にローションを塗り込みながら、揉まれていた。

「何ですか、これ……気持ち良さが、すご……んぁっ……♥」
 栞の隣のベッドには、うつぶせに横になった流江が、その背中を触手に弄られていた。粘液を塗られ、背中の筋肉をほぐすように丁寧にその上を蠢く触手の動きに、流江の身体も反応していく。
 エステは初めてなので細かい所はお任せしますと言った流江に応えるように、担当してくれた触手人は大いに張り切って、全身マッサージを施していく。
 背中ばかりではない。腰から、お尻、そして脚まで。白いビキニは既に粘液で透けて張り付いていて、流江のお尻もくっきりとほぼ見えているような状態なのだが、そんなことを気にする余裕はないほど、流江の体には気持ちよさが駆け巡っている。
「触手が這う度に、身体が跳ねて……っ、善意でしてくれてるのに……こんな、声……でちゃいます……っ♥」
 気持ちよさについつい声が漏れてしまう流江であった。

「……んっ、ふぁ、ぁんっ……♥」
 流江から見て栞を挟んだ反対側には、仰向けに寝ている仁美が同じように触手に全身を絡まれていた。用意された白いビキニも、既に粘液に濡れて透けている。
 全身きっちりと痩身エステを頼んだこともあり、お腹や二の腕、太ももなどの肉のつきやすい部分を中心に、複数の触手が絡みついて優しく丁寧にももほぐしていっている。また、栞同様に胸にもその触手は絡み、その特大サイズの乳房も触手の動きの中で大きく形を歪めていっていた。
「触手が、こう……凄くいいところを刺激してきて……変な声出ちゃう……」
 もちろん触手人委下心はない。純粋に善意として、痩身のための脂肪揉みだしマッサージを続けているだけだ。だけれども、そうして触手が絡みついて揉んでいる場所は敏感な場所であることも確かなので……。
「うん、すっごく気持ちいい……んだけど、えっちな意味で気持ちよくなってきちゃってる気がする……♥」
 すっかり顔が赤く、肌も上気して、声が我慢できなくなっている仁美であった。

「隣すごい……気持ち良いの私だけじゃ無い……我慢しなくて良いのでしょうか……」
 両側の仁美と流江の声を聴いて、既に色々感じて頭もポーっとしてきていた栞は、そんなことを呟いていた。
「っ~~~♥」
 このまま全身をという触手人の言葉に、ポーっとしたまま頷いた栞は、下腹部からの刺激に声にならない声で鳴いた。
「そ、そこもですか!? 腰抜けちゃ、あ、だめ……ふぇ、そこはらめれふ♥」
 下腹部に絡みついた触手が、ビキニラインの上で蠢いていた。
 あくまでも内腿のツボを刺激するためのマッサージなのだが、触手が絡みついていくゆえにその周りにも刺激は伝播する。
「あぁぁ……我慢しないとなのに……でひゃ……ああっ……♥」
 その刺激に耐えきれず、はしたないと思いつつも声を上げてしまう栞だった。

「えっ……今度は仰向けに……っふぁぁ、あぁ!?!?」
 うつぶせになってマッサージを受けていた流江だが、絡みつく触手によってひっくり返され仰向けになった。栞や仁美にも負けず劣らずな豊かな胸がプルンと揺れる。
 そしてその胸の上に(正確には胸からお腹まで全体的に)粘液ローションがかけられ、数多の触手が胸やお腹の上を蠢き始める。
「胸は、だ、ダメです……ぅうっ……♥」
 その触手が胸を揉みしだくような動きを見せ始め、そこから受ける刺激が、だんだんと流江の意識を刈り取っていってしまう。
 それでも声を上げるのだけは我慢しようとする流江だったが……。
「お、抑え、なきゃ……おさぇ……こえ……っっっ!!! っっっ♥」
 押し寄せる気持ちよさの波の前では無為な抵抗だった。

「あっあああっっ……♥」
 仁美は既に、性的な気持ちよさを我慢できなくなっていた。もちろんエステを施す触手人は性的なマッサージをしているわけではない。ないのだが、触手が絡みついて全身をマッサージするというこの状況では、感じる事を避けられないのだ。
「真面目にやってくれてるのに申し訳ないけど……んんっ♥」
 仁美の全身は触手に絡まれ、その豊満な肉体を揉み解されていく。
 それはあくまでもエステであったが……この気持ちよさはそれだけではないと感じてしまうのだ。
(「本来の意味でも気持ちいいんだけどね……」)

「「「あああああ~~~~~~~~~っっっ♥」」」

 最終的に、3人の声が揃い、エステは終了した。

「……ほぇ? あれ、私いつの間にか寝てました?」
 流江が目を覚ました時、栞と仁美は真っ赤になって気まずそうな顔をしていた。
 3人とも、白いビキニはローションで透けてぴったり張り付いた状態だったが、それを気にする余裕もない。
「え、何でそんな気まずそうな顔するんですか、あの、ちょっとー?」
「う、ううん……な、なんでもないよ。みんないっしょだし、ね?」
 さすがに3人揃って嬌声を上げていたのは気まずくても仕方ないだろう。赤面して苦笑しながら言う人もに言葉に、栞も真っ赤になったままコクコク頷くのだった。
「と、とにかく、これで少しは胸も小さく……えっ?」
 それでも効果はあったはずだと、これで胸も小さくなって自分も好きになれるだろうと思っていた栞だったが、触手人の説明はちょっと違った。
「……感度上げて胸好きに……って好きの意味が違います!?」
 正しく意思を伝えなかったゆえの悲劇、だろうか?
 痩身エステによるシェイプアップ自体は効果あったものの、胸の大きさは小さくならなかった3人である。

●ゆのかとうると、そしてもう1人の場合
「は、ふぁ……あう、すみません、凝りに凝ってる状態で……」
 うつぶせに寝ているゆのかの背中を、触手人の触手が丁寧に解していった。
 普段の女将仕事でよほど筋肉に疲れもたまっていたのか、かなり凝り固まっているゆのかの身体を、触手が丁寧に撫でて、揉んでいく。
 ローション粘液のひんやりとした感覚と、その上を蠢いて適度に刺激を与えてくる触手の心地良さに、ゆのかはすっかりとリラックスしていた。
 やがて全身のマッサージなので、背中だけではなく、肩やわき腹、腰やお尻、脚などにも触手は伸びていき、そこかしこを丁寧に揉んでいく。
「ん、ん、ぅ……あ、そこ、きもちい……ふゃ……♪」
 その心地良さに、気持ちよさに、ゆのかはすっかりと思考を蕩けさせていくのだった。

「じゃあ、うーちゃんは可愛さアップのマッサージを、アイさんには蘇生と、豊胸マッサージをお願いするね!」
 ゆのかの横のベッド2つには、それぞれうると、そしてもう1人、アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)があおむけに横になっていた。
 そう、ロープを回収していたうるは、偶然にもそのロープに引っかかっていたアイを釣り上げていたのである。
 完全に溺れて意識を失ったままのアイを、うるはエステルームに運び込み、横に寝かせると、あとは触手人に任せてしまうのだった。
「じゃ、あとはわたしのだねー。よろしくー」
 そして触手人は、うるの身体にローション粘液を塗りたくり、触手を絡めてマッサージを始めていく。

「げふっ……げほぅ、ごほっ……こ、ここは……確か敵との戦いでシェイクスピアが沈没して……」
 口から海水を吐き出し、アイが息を吹き返した。
「って、沈没っ!? まだ新造艦だったのに!?」
 アイの最後の記憶は、潜水艦の中にオウムガイが侵入したことにより、潜水艦が沈み、そのまま自分も溺れていたことだ。その後オウムガイがどうなったのかはわからない。種を明かすと、限界を超えた潜水艦がボトルシップに戻り、アイとオウムガイが海中に投げ出されたところに、偶然にもうるのロープ攻撃の流れ弾がオウムガイを撃破すると同時にアイに引っかかって釣りあげられることになったのだが……それはさすがにアイにはわからない。
 ただ、ここが潜水艦の中でも海中でもない事を理解したアイは、周りを見渡す。
 すると、そこにはうるとゆのかが触手に絡まれている光景があるではないか。
 いやそれだけではない。自分もだ。
 自分の全身が触手まみれで……さらに自分の格好はローションに濡れて透けている白ビキニだ。
「いっ、いやぁっ、なんですかこれっ!? 全身に触手がっ!? 胸や下半身にもっ!?」
 触手は粘液を身体に塗りたくりながら、胸や腰を念入りに揉み解していた。
 咄嗟に電脳魔術を撃とうとするも、電脳空間に接続もできず、なすすべもなく触手に身体を弄ばれていく……。

 ……というのがアイ視点である。
 意識を失い、気が付くと裸同然の格好にされて触手に絡まれているという状況、ある意味ホラーではあった。
 が、そこにのんびりとした声がかかってくる。
「あ、アイさん、気が付いたのね。よかったのよ~」
「触手人さん、蘇生させてくれてありがとー。ついでにマッサージしてあげてねー」
 触手に絡まれたまま、のんびりとその状況を楽しんでいるゆのかとうるの声に、アイは混乱するばかりなのだった。

「な、なんだかすっごく、その……そんな胸ばっかり……ぐにぐにされたら声出ちゃうぅぅんっっ……!」
 うるのエステは、いつの間にか胸のマッサージへと移っていた。
 豊かな胸の上を蠢く触手によって、白ビキニは既に濡れて透け、そして乳房はぐにぐにと形を変えていく。
 あくまでもバストアップの美容マッサージなのではあるが、胸への刺激という意味では変わらないので、だんだんとうるも気持ちよくなっていってしまう。
「ア、アイさんもゆのかさんもとなりにいるのに、聞かれちゃぁぁぁ……き、気持ち、良すぎるよう……♥」
 うるの声は次第に甘く、そして大きくなっていくのだった。

「ふぁ……♥ なんだかくすぐった……きもち、いい……ふわわわっっ♥」
 ゆのかも、いつの間にか仰向けになり、身体の表面を触手が覆っていた。
 まだまだ発展途上の小さな胸の上を、丁寧に揉み解すように触手が蠢いている。
 うるが、アイ用に言った豊胸マッサージを、触手人は勘違いしたのか、ゆのかにも同じく豊胸マッサージを施しているのだ。
「むね……そんなにし、ちゃ……ふあああっっ♥」
 丁寧に鎖骨や脇のツボを刺激し、円を描くように胸を撫でまわしていく。
 それはマッサージではあるのだが、だんだんとゆのかも気持ちよくなっていってしまうのだった。

 同じマッサージはもちろんアイにも施されている。
 未だ状況がつかめずに触手のなすがままになっているという説もあるが、触手人は丁寧に真剣にアイにマッサージを施していった。
 近くのうるやゆのかの甘い声(アイ視点では悲鳴)を聞きながら、何とか触手から逃れようと暴れるアイだが、触手人エステティシャンはそんな暴れるアイをしっかりと押さえつけて、丁寧に丁寧にマッサージを施していくのだった。
「いやっ、ああっ、ああああああっっっっっ♥」
 アイは結局何もできずに、最後までマッサージされたのだった。

「あ、れ……? なんだか水着……キツ……んっ……?」
 エステが終わった後、濡れて透けた白ビキニから、元の水着に着替えている最中、ゆのかは胸がきつい事に気が付いた。
 触手人の豊胸マッサージの効果は絶大で、どうやらゆのかの胸が成長期に入った……のかもしれない。
「おー、触手エステすごいねー」
 うるもなんだかんだで身体がシェイプアップされ引き締まった身体に満足していたので、ゆのかの豊胸効果を聞いて素直に納得していた。
 そうなると、やっぱり豊胸マッサージを施してもらったアイは……?
 うるはどうだった―と明るく尋ねたのだが……。
「……なにも、変わってません……」
 ゆのかの話を聞いて自分ももしかしたらと期待して胸に手を当てたアイを待っていたのは、全く変化のない大平原なのだった……。

 『命泉島』名物の触手エステ。
 効果には個人差があります。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ハロ・シエラ
深海にもこの様な場所があるとは。
お言葉に甘えて、少し休みますか。

踊り食い……折角ですが、活きたまま食べると言うのはちょっと苦手意識がありますね。
温泉もいいですが、あまりしっかりお風呂に入ってしまうと眠くなってしまいます。
ここは一つ、マッサージをお願いして見ましょうか。
ユーベルコードで蛇になると慣れない筋肉を使うのか、全身が疲れてしまうのでしっかりほぐしてもらいましょう。
しかしこうして全身を触手でマッサージされていると捕まってるみたいですね……手足とか揉まれてると完全にそんな感じです。
気を悪くされるといけないので感想は口には出しません。
気持ちよくなった時の声くらいは出てしまうでしょうけど。


山之辺・沙良
◎♥♥♥♀♀
※→側にサイドポニーな髪型&Bくらいのおむねです
大丈夫そうでしたら、一言欄も参考に

最初の戦いには間に合わなかったのに
もてなしてもらうのは気が引けますが…
ここはご厚意を無碍にする方が悪いと思いますし
お言葉に甘えさせていただきますね

触手人に一押しのコースを聞いたら
触手エステを勧められ、そちらを処方してもらいます

…そ、そんなにたくさんの触手で…!?
血の気が引いていくのを感じながらも、じっとマッサージを…


これでじっとは無理ですっ!
というかそこはしなくてもだ、いぃっ…!?

と、全身くまなく…
故にいけない所も余すところなくマッサージされて
何度もあぶない悲鳴を上げながら意識を弾けさせてしまいます…



●遠慮はいりません
「深海にもこの様な場所があるとは……」
 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は、『命泉島』に到着した後、しばし一人で島の中、珊瑚の旅館の中を歩いていた。
 せっかくなので、女将の言葉に甘えて少し休もうとは思ったものの、では何をしようかと少し迷っていたが故である。
 食事は……踊り食いと聞いて、生きたまま食べるのは少々抵抗がある。
 温泉は……あまりしっかり入ると眠くなってしまうかもしれない。
「ふむ、となるとやはり、触手エステを試してみますか……おや?」
 結局は触手エステかなと歩いていると、女将さんと見知らぬ猟兵が話しているのが見えたので、ハロはひとまずそちらに向かう事にした。

「戦いには間に合わなかったのに、もてなしてもらうのは気が引けるのですが……」
「まぁまぁ、そんなこと気にしなくていいんですよ。お客様はお客様ですから」
 サイドポニーに白い着物の少女……山之辺・沙良(お忍び閻魔さま・f28013)は、女将さんにもてなしを進められて恐縮していた。沙良は出遅れての参加となったために、殺戮オウムガイとの戦いには間に合わず、結果的に普通にここまで潜ってきただけになってしまっていたのだ。
 何もしていないのに歓待されるのは申し訳ないと遠慮していたのだが……。
「別にいいんじゃないかしら? せっかくもてなしてくれるのだから、遠慮する方が失礼になるのではありません?」
 そこに通りがかったハロが声をかけた。
 そうですよとハロに続いて女将も勧めてくるので、沙良もこれ以上は逆に失礼だと思い直し、頷くのだった。
「……そうですね。確かにここはご厚意を無碍にする方が悪いですし、お言葉に甘えさせていただきますね」
「では、これも縁ですし、一緒に行きましょうか?」
 そして、ハロがこれから向かう触手エステへと沙良も一緒に向かう事になったのだった。

「これが触手エステですか……」
「それではよろしくお願いしますね」
 エステ用の白いビキニに着替えた2人は、それぞれベッドにうつぶせになって触手人のエステティシャンに身をゆだねる。
「そ、そんなにたくさんの触手で……!?」
 触手人の触手が想像以上に多くて、沙良は思わず恐れて血の気が引いていくのだが、心配しなくても触手人のマッサージ用の触手は決して2人を傷つけるようなことはない。
 ないのだが……。
(「しかしこうして全身を触手でマッサージされていると捕まってるみたいですね……」)
 ハロのような感想が出てきてしまうのも仕方のない所だろうか。
 特にハロは、先程のオウムガイとの戦いで蛇身化した影響もあり、普段使わない筋肉を使ったからか肉体の疲労も激しいとエステティシャンにも言われ、ならばと全身を解すようにお願いしているため、手も足も含めて本当に全身に触手が絡みついて揉み解しているのだから、なおさらだ。
 一応触手人が気を悪くするといけないという配慮で、ハロはその感想は口にはしないが、例え口にしたところで触手人は気にはしないだろう。
「ふぁっ……」
 それでも、粘液ローションを身体中に塗られ、その上を触手が蠢いてツボを筋肉を刺激してくるこの状況で、気持ちよさのあまりに声が漏れてしまうのは避けられない。
 ハロは脚を中心に全身をマッサージされて、そのたびに甘い声を上げてしまうのだった。

 一方、戦闘せずにここにやってきた沙良なので、特に肉体に疲労はない。
 なのでおすすめコースという事でお願いしたのだが……そうなるとどちらかというと美容エステになる。
「これでじっとは無理ですっ!?」
 美容エステとなると、女性としての魅力的な部分、例えば脚や、腰などを念入りに揉み解して刺激していくことになるので、沙良はその刺激に悶えてしまっていた。
「ひわぁあっ!? というかそこはしなくてもだ、いぃっ……!?」
 触手が内腿を揉み解していくと、当然のようにその近くにある下腹部にも触手が擦れてしまう。
 さらに触手人は沙良の身体をひっくり返してあおむけに寝せると、バストアップのマッサージも始めた。胸の上に垂らした粘液ローションを馴染ませるようにゆっくりと円を描くようにして小ぶりな胸を揉み解していく。
「ああっ、あああっっ……!?」
 あくまでもマッサージ以上のことはないのだが、それでも濡れて透けた白ビキニの中、刺激で先端が盛り上がるほどに感じてしまい、沙良の意識が白く塗りつぶされていく。
 そのまま刺激に流されて、何度も悲鳴を上げて、意識を弾けさせてしまうのだった……。

「すごい声あげていましたけれど、大丈夫でした?」
「……気持ちよかった、ですぅ……」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・◎/♥♥♥

■行動
成程、此方ですかぁ。
お邪魔させていただきますねぇ。

やはりと申しますか、お料理が気になりますぅ。
此方の「名物」を中心に、出来れば「大型の海獣/海洋生物」等がいただけますと、有難いですねぇ。

『閉じ込められていた』とのことですが、それで「外貨が入らず収入面の問題が」ということであれば多めにしっかりと、「食料の確保に問題が」ということなら抑え気味に楽しませていただきますぅ。
余りそうなら【豊饒現界】で[大食い]も?

途中、気になる品が有りましたら【豊饒現界】で[料理]を強化しつつ、作り方を尋ねましょうかぁ。
出来れば、お土産用の保存食等も購入しておきたいところですぅ。


ジェイク・リー
さて、俺は料理でも食うか。
あのオウムガイ、ここの住人を逃がさない為にいたのだろうが目的が見えんとなんとも。
命泉島、それに関係する何かがあるのかどうか聞いてみるか。
「ここにはなにか宝でもあるのか?」
あっても取ったりはしねえよ。ただ、誰かがあのオウムガイ寄こしたのは確かだな。
「ああ、護ってやるから安心しろ」
報酬?もう貰ってる。
あとは向こうが来るのを待つだけか。


♂♂
♂♀



●海の幸の踊り食い
 触手人のおもてなしの中で、食事を望んだ猟兵は2人だった。
「お邪魔させていただきますねぇ」
「どうぞどうぞ」
 珊瑚の旅館の宴会場に案内された夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、さっそく女将さんに料理の注文をしていた。
「此方の名物を中心に、出来れば、大型の海獣とか海洋生物等がいただけますと、有難いですねぇ」
「ええ、ええ、お任せくださいな。まさにここでお出しするものは、そう言った料理ですよ。名物のホタルイカの踊り食いに、ダイオウイカの活け造りをお持ちしますね。
 そちらの方も、同じものでよろしいですか?」
 と、女将は、特に注文のなかったもう1人、ジェイク・リー(影の護り手・f24231)にも声をかける。ジェイクは何でも構わないとだけ言うのだった。

 料理が出てくるまでの間、2人は女将と話をすることにした。
 特に何故ここが狙われたのかは気になるところだ。
「あのオウムガイ、ここの住人を逃がさない為にいたのだろうが……」
「閉じ込められていた、とのことでしたねぇ?」
「ええ、あのオウムガイがいたので海上との行き来ができなくって……」
 ジェイクとるこるが問うように、大量に現れたオウムガイの群れによって、深海島への潜水も、逆に深海島から海上への浮上も、猟兵でも海賊ではない触手人たちには不可能になっていた。
「問題は、それで食料の確保が難しくなったとかです?」
「あ、いえ、それは大丈夫です。島の近場でイカやタコや魚を取る分には何の問題もありませんでしたし。なので、料理も遠慮なく食べてくださいね」
 実際のところ、海の幸以外は困っていただろうが、少なくともそれで飢えるようなことはないと女将は保証する。これから出す料理も遠慮なく食べてほしいと。
「問題はそれで海上からのお客さんが来れなくなってしまう事だったんですよ」
「外貨とか稼げなくって……ですぅ?」
「それもありますけど、何より、訪れる海賊さんたちに料理やエステを楽しんでもらうのが私達の生きがいですから」
 本当にもてなすのが好きなのだろう。女将は笑顔でそう言い切るのだった。……顔の下半分が触手のため笑顔なのはわかりづらいが。
「そもそも、何でここが狙われた? ここにはなにか宝でもあるのか?」
 それまで黙っていたジェイクが、ここで会話に割り込んでそう尋ねる。
 だが、特にここにはメガリスがあるわけでもなく、女将にも心当たりはないという。
「だとしたら住人が目的か……?」
「エステ受けたいとかですかねぇ……?」
 るこるが冗談めかしてそんなことを言っていると、どうやら料理が出来上がったらしく、女将は料理と入れ違いに下がっていった。
「まぁ、なんにせよ護ってやるから安心しろ」
「ありがとうございます。でも今はうちの料理を楽しんでくださいな」

 というわけで運ばれてきた料理は、生きたままのホタルイカをそのまま食べられる踊り食いに、巨大なダイオウイカの脚を刺し身にした活け造り。そのほか深海魚の刺身の活け造りや、貝のスープ、海藻のサラダなど、海の幸が満点だった。
「いただきますぅ」
 2人は海の幸を存分に堪能していく。
 特にるこるは【豊乳女神の加護・豊饒現界】で大食いスキルを強化してまでパクパクと大量に食べていたり、もう一度女将を読んでスープなどの作り方を尋ねて自分の料理スキルの糧にしたりと、心行くまで堪能するのだった。

「あ、出来れば、お土産用の保存食等の購入とかはできますかぁ?」
「ええ、ええ。イカや貝の燻製とかご用意できますよ」
 お土産も変えてホクホクのるこるであったとさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド
◎♥♥♥
♀♀
♂♀

とりあえず、深海温泉へ
エステや海の幸も気になるのだけど、深海の温泉っていうのも珍しいし堪能させて貰おうかしら♪
雪花がいないのが残念ね…。
誰か一緒できるヒトとかいると良いのだけど…。
…(可愛がる為だけに雪花を)【虜の軍勢】で城から呼び出すのもアリかしら…。

※行動方針としては絡みOKな猟兵がいればその猟兵とイロイロと(相手がOKな範囲で)温泉で絡んだり。いなければ一人でお酒でも飲みながらゆっくりするか、目的を変えてエステでも受けに行くか、【虜の軍勢】で眷属(雪花)等を呼び出して可愛がりながら温泉でゆっくりしたりするかのいずれかで行動。
最終的なシチュや展開は全ておまかせします


ルナ・ステラ
わあ!綺麗なお城です!
けど、触手人...でも!
人を見た目で判断しては駄目です!
優しそうな人たちじゃないですか!!

触手エステ...は、やめておきましょうか...
(大丈夫なのでしょうが、触手にはよい思い出がほとんどないので)

粘液をいくら引き剥がせたとしても、まだなんだか気持ち悪いので、お風呂にしましょうか...?

海の景色を見ながらの温泉よさそうな気がします♪
しっかりリフレッシュしたいです!
どんな温泉なのかわくわくしますね♪



●深海温泉のひととき
「うーん。予想はしてたけど、やっぱりかわいい子はいなかったわねぇ……」
 この『命泉島』にいるのは触手人だけ。 
 フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)もさすがに、顔の下半分が触手となっている触手人たちは守備範囲外の様子。
「触手人さんは確かに……でも! 人を見た目で判断しては駄目です! 優しそうな人たちじゃないですか!!」
 ルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)も、触手人の見た目の不気味さは同意せざるを得ない。でも、女将さんを始め親切な触手人たちのおもてなし自体は、真心を感じているのだ。
「綺麗なお城に、温かいおもてなし。とても素敵です!」
「まぁ、そうねぇ」
 そんな風にルナに言われれば、フレミアだって同意するしかない。
 なら、触手人に可愛い子はいなくても、今目の前にいる可愛い子(ルナのこと)と一緒に一時の休暇を楽しむのもいいだろうか。
「じゃあ、せっかくだからおもてなし受けてきましょうか。……触手エステとやら試してみる?」
「……い、いえ、それはやめておきましょうか……」
 とはいえ、触手にはいい思い出はないので、エステといってもできれば遠慮したいルナなのであった。

「粘液は引き剥がしましたけれど……まだなんだか気持ち悪いので、お風呂がいいですね。しっかりリフレッシュしたいです!」
「そうね。深海の温泉っていうのも珍しいし、堪能させて貰おうかしら♪」
 というわけで、2人がやってきたのは深海温泉だ。
「どんな温泉なのかわくわくしますね♪」
 温泉に行くのが自分1人なら、眷属の子……例えば雪女の雪花でも呼び出してかわいがろうか、なんて思っていたフレミアだったが、温泉にワクワクしながら一緒に歩いているルナがいるので、とりあえずはルナと色々楽しめればいいなぁ、なんて思っていたりする。
 脱衣所で服を脱いだ2人は、そのまま建物の外の露天風呂へと向かった。
 かけ湯をして、湯船に漬かろうかとしたところで、ふと空を眺めてみる。
「あら……そっか、ここは露天風呂だから、上が見えるんだ」
 空とは言うが、深海島における空とはすなわち、空気の泡の上の海の底だ。
 それも、温泉に浸かりながら楽しめるようになのか、このあたりの空気の泡の層は低く、すぐ上が海になっている。
「わぁ……海の景色を見ながらの温泉なんですね!」
「これはいいわね。確かに深海でしか楽しめないわ」
 まさに深海の光景が見られる幻想的な場所だった。建物からも離れているがゆえに、まるで本当に海の底で湯船に浸かっているような錯覚を覚える。
「ああ、景色もいいし、温泉も気持ちいいし、これは想像以上ね」
「ですね。お風呂に入って、海を見てるだけで、疲れが取れてきちゃいます」
 上空の海の底には、幻想的に身体を光らせながら泳ぐ烏賊や深海魚の類が良く見える。この光景だけでも、しばらく飽きることはないだろう。

 とはいえ、光景だけで満足できるかというと、フレミアはそうでもない。
 せっかく可愛い子と一緒なんだし……と思うのは当然だっただろうか。
「ねぇ、ところで?」
「はい?」
 幻想的な深海の光景を堪能していたルナに、フレミアは声をかけた。
「オウムガイの粘液とかで、身体汚れてたんじゃなかった?」
「え、えっと、ちゃんとかけ湯で流しましたし……」
 フレミアの笑みに、何か悪い予感を感じ、少しだけ後ずさるルナである。
「ダメよ、ちゃんと綺麗にしないと。わたしが洗ってあげるわね?」
「だ、大丈夫です。自分で洗えますから……」
 ルナから見ると、フレミアの手が、なんとなく触手のように見えたという……?
「遠慮しないでいいから、ね?」
「え、えっと……はい」
 そしてなんとなく、これ以上は逃げられない事を悟ったルナは、観念したように頷くのだった。

 この後幻想的な深海の底で、フレミアが丁寧にルナの身体を洗ってあげたのだが、ただ洗っただけで済んだのかどうかは、詳細は控えておこう。
 まぁ、フレミアさんも、相手の嫌がることはしないはずですし?ね?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロベリア・アナスタシア
◎♀♀♂♀♥♥♥
触手エステですって…?美容健康維持には欠かせないわ♪
(嬉々として向かう魔嬢)
エステ担当が同性?欲情しないから安心?甘いわ。
変に欲情や意識をしないという事は、とどのつまり
触手人は『遠慮もなく私達の体を触る』と同義よ!(酷い理論)
まぁ…そうでなくとも、エステって色んな意味で気持ちよく
なってしまう訳だし…。
触手人は変な意識もせずにマッサージ・エステしているつもりでも
コッチは体の性感にビシビシ触手が当たる訳だから
否応なく昂って気持ち良い声漏らしちゃうんですケド♪

…さっき海で出会ったオウムガイのマッサージより凄いのかしら?


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

話に聞いてたエステ、楽しみね。
まあ次もあるし息抜き兼ねて行ってみましょ。
オウムガイとの戦闘では油断したけど、今度はちゃんと。
「あ、あれはエステじゃないから」
オウムガイでの件は置いといて、エステを体験よ。


♀♀
♂♀
♥♥♥


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

エステ自体興味はあるが……ほんとに大丈夫なのか?
まあその、私は身体が特殊だから……うつ伏せだけなら何とか。
「次があるからここでなんとかしておきたいが」
オウムガイどもに色々されてあれだが……まあ、持つと思う。


♀♀
♂♀
♥♥♥


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

「そう言えばエステって初めて来ますね」
こういうのもたまにはいいかもです。
まあ、どんなものかは聞いてますけど……。
えーと、さっきされたのとは違うと思いますし。
ま、まあせっかくの機会ですから楽しみましょう!


♀♀
♂♀
♥♥♥



●再び触手エステの時間です
「触手エステですって……? 美容健康維持には欠かせないわ♪」
 と言うロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)を筆頭に、4人の女性たちが触手エステを受けるべく、深海人エステティシャンに案内されていた。
「話に聞いてたエステ、楽しみね」
「そう言えば、エステって初めて来ますね」
 仲良く会話しながらエルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)と藤宮・華澄(戦医師・f17614)が、楽しそうについていく。
 さらにその後ろにはもう1人、アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)もついていくのだが……こちらは前を行く3人とは違って何やら不安そうだ。
「エステ自体興味はあるが……ほんとに大丈夫なのか?」
 一応、触手人たちの腕を孫頼していない、というわけではなさそうだ。半陰陽、すなわち男性の物もついているという自分の身体的特徴ゆえの不安らしい。
 なにせ、案内された更衣室では、これに着替えるようにと白いビキニの水着を渡されたのだからなおさら。
(「……まぁ、……うつ伏せだけなら何とか、か」)
 そんなアリスの不安はよそに、エルーゼと華澄は盛り上がっている。
 触手と言えば先程オウムガイにやられたばかりではあるので、その話題になっているようだ。
「触手エステ……まあ、どんなものかは聞いてますけど……えーと、さっきされたのとは違うと思いますし!」
「あ、あれはエステじゃないから。してくれるのは女の人だそうだし……」
 触手によるエステという事でオウムガイを思い出してしまったようだが、さすがに今度はそうじゃないし、息抜きがてら楽しもうと和やかに話していた……のだが。
 そうは問屋が、いや、そこの魔女さんが許さない。
「エステ担当が同性? 欲情しないから安心? 甘いわ! 変に欲情や意識をしないという事は、とどのつまり、触手人は『遠慮もなく私達の体を触る』と同義よ!」
 力強くそう断言してしまうロベリアである。
 酷い理論ではあるが……まぁ、ある意味間違ってはいない。
 特に美容系のエステであるなら、胸や脚などのいわゆる感じる部分であっても、きっちりとマッサージしてくれるのは本当なのだから。
「ふふふ。さぁ、楽しみましょう?」
 他3人に不安の種をまきながら、ロベリアは颯爽と更衣室を出ていくのだった。

 まぁ、妙な不安に駆られたと言っても、ここまで来たのだから体験していかない理由はない。
 次があるからそれまでの息抜きも必要ではあるし。
「オウムガイどもに色々されてあれだが……まあ……」
 というアリスの呟きに、ロベリアは期待するようににんまりと笑うのだった。
「……さっきのオウムガイのマッサージより凄いのかしら?」
 一応言っておきますが、オウムガイの触手は決してマッサージではないですよ?

 というわけで、4人はそれぞれのベッドにうつぶせになって寝て、各人についた触手人エステティシャンの施術を受けていく。
 まずはその背に粘液ローションを塗られ、手や口の触手が伸びて、ローションを塗りこめていく等に背中全体を触手が蠢いていく。
「あっ……♥」
 さっそく声を上げるのはロベリアだが。他の3人も気持ち良くはなってきているようだ。
 背中のコリをほぐすように撫でまわし、丁寧に丹念に揉んでいく。
 やがてその触手は、背中だけではなく、肩やわき腹、腰、そしてお尻や太腿、ふくらはぎなどにも伸びていき、粘液ローションと共に念入りに揉みこんでいった。
「あはぁ♥ エステって色んな意味で気持ちよくなってしまうものだしねぇ……♪」
「た、確かにこれは……」
「ああっ……ん……っ」
 揉まれる場所が、わき腹やお尻や太腿にまで伸びてくると、ロベリアだけでなく、エルーゼや華澄も次第に声を上げてきていた。
 すっかり塗りこめられたローション粘液のおかげで、お尻を覆う白いビキニは好けてしまっている。
「触手人は変な意識もせずにマッサージ・エステしているつもりでも、コッチは体の性感にビシビシ触手が当たる訳だから♪」
「だ、だからといって……お、おい、前は……」
 そして、背中側のマッサージを終えた触手人たちは、全員をそのままひっくり返し、仰向けに寝させる。
 この時点で、既に華澄やエルーゼは顔を赤くして吐息をついていたが、アリスはまだそこまでではない。
 だけれども、触手人たちは今度は胸やお腹に粘液ローションを塗りたくり、身体の正面のマッサージも始めていく。
「否応なく昂って気持ち良い声漏らしちゃうえわねぇ♥」
「よ、よせ、前はいいと……んくっ……」
 4人の豊満な胸の上を、バストアップマッサージのための触手が蠢き、こねくりまわす。白いビキニは完全にローションで濡れて透け、豊かな胸は触手に絡まれ形を変えていく。
 更に腰や下腹部にも触手は伸びて……決して局部には手は触れないものの、その周辺のツボを刺激していく。腰にもローションがかかるため、どうしても下腹部のビキニも透けてしまい、そうなるとアリスの反応した部分まで露わになってしまった。
 華澄やエルーゼは、もう声も出ないほどに肌が紅潮してマッサージの快感に耐えている。
 ロベリアもそうなのだが、ロベリアの場合は、そのマッサージで身体を弄られる快楽を楽しんでしまっているようだ。

 そして4人共最後には嬌声をあげてしまい、それでエステは終了したのだった。

 なんだかんだで、エステによって身体の疲労は取れ、いろいろ気分もすっきりしたことには違いはないのだが……それ以上に身体が火照って仕方ない4人である。
 なお、施術が終わった後、ロベリアの視線が、アリスのその部分に向いていて、そして何やら剣呑な雰囲気を放っていたのだが……その後なにがあったかを語るのはやめておくことにしよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『深海の魔女『レディ・オクトパス』』

POW   :    バキューム・バタリオン・オクトパス
小さな【タコの集団で相手の動きを封じ、タコ壺 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【触手だらけの空間で、触手に完全屈服する事】で、いつでも外に出られる。
SPD   :    ポイズン・テンタクルス・スプラッシュ
【神経に作用する猛毒を含んだタコ墨 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を触手や刺胞を持った海洋生物の群れに変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    ダーク・オクトパス・インク
全身を【魔術や薬物への強力な耐性を与えるタコ墨 】で覆い、自身が敵から受けた【負傷・苦痛・快楽】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠パトリシア・パープルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●やってきたタコの魔女
「ホホホ……ここね。やっと見つけましてよ」

 『命泉島』の空気の泡の中にまで、高慢そうな女性の声が響いてくる。
 島の泡のすぐ外の海中に、下半身はがタコの魔女『レディ・オクトパス』が現れたのだった。

「それにしても、オウムガイたちの姿が見えないのはどういう事かしら……?」
 島の正確な場所を探るため、そしてその島を孤立させるために先行して放っていたオウムガイの群れが見えないのは気になるレディ。オクトパスだったが……すぐにまあいいかと思い直す。どうせ捨て駒だったし。

「まぁ、オウムガイなどいくらでも増やせるからいいですわ。
 それよりも、この島を手に入れて、触手人たちを捕らえて、そのエステを独占すれば……わたくしの若さは永遠に保たれる……ホホホホホ、さぁ、全ての触手人よ、わたくしに仕えるのです!」

 目的は触手人を奴隷化し、自分のためだけにエステをさせる事……らしい。
 エステで若さを保とうとは、意外と健康的なコンキスタドールではあるが……お客としてではなく触手人を奴隷とすることで行おうというのは、許せる話ではない。

 幸い、猟兵達は既に、触手人たちのおもてなし、食事や温泉、そしてエステによって気力体力ともに回復している……はずだ。

 戦いの舞台は、『命泉島』から出てすぐの深海。
 タコの魔女を相手の水中戦となる。
 呼吸するに必要な小さな泡は溢れているので、水中戦でも息の心配はないだろう。
 触手人たちを狙わせるわけにはいかないので、レディ・オクトパスが島に到達する前の水中で決着をつけたいところだ。

 『命泉島』を巡る最後の戦いが始まろうとしていた。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・◎/♥♥♥

■行動
成程、こういう方でしたかぁ。
容赦無用、ということで良さそうですねぇ。

【象餐】を使用、先程いただいた『ダイオウイカ』から「平均10m以上の巨体」と「水中適応」の特性を写し取りますねぇ。
「装備類」もそれに応じたサイズになりますから、『FRS』『FSS』の[砲撃]も、相応の威力になりますぅ。
『触腕』を生やして、逆に『触手責め』にするのも手段の一つでしょうかぁ。

小蛸の集団も「巨大な相手」を抑えるには相応の時間がかかりますから『FBS』で薙ぐなり、『イカ』の機動力で振り払うなりすれば良いでしょう。
『壺』を壊せば、相手の「吸込み」や「被害者が居た場合の救助」も出来そう、ですかねぇ?


ハロ・シエラ
見た目はともかく、あのマッサージはかなり効きましたね。
これなら、十分戦えます。

今回も【水中戦】。
水中用のスーツ姿であれば【水泳】に支障はありませんが、人の身では蛸のオブリビオンには敵わない。
まずは小さな蛸の集団に剣で応戦して幾らかを傷付けるも力及ばず囚われ、無力化されたと見せかけて機会を伺います。
敵が近付いてきて蛸壺に吸い込もうとしたその時、ユーベルコードで先ほど傷つけた蛸を爆破。
【オーラ防御】で自分を守りつつ蛸の集団を纏めて吹き飛ばし、
敵に【カウンター】で【だまし討ち】を仕掛けます。
人間の部分に刺突とユーベルコードを食らわせてやりましょう。

そんなに若さが大事なら……お金くらい払いなさい!



●開戦!イカ対タコ!
「まったく……ここを攻めてくる理由はわかりましたが、なんて自分勝手な」
 オクトパス・レディの身勝手な言い草を聞いて、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)はそう吐き捨てた。
 自身の若さを保つために触手エステを支配して独占しよう、今回の敵の目的を一言で言えばそういう事なのだが、あまりにも酷い理由だと言わざるを得ない。
「……確かに、見た目はともかく、あのマッサージはかなり効きましたから、受けたい気持ちはわからないでもないですが……」
 実際に触手エステを受けたハロは、先のオウムガイとの戦いで蛇身化した疲労もすっかり取れて十二分に戦える状態だ。ゆえに効果のほどはよくわかっている。わかっているからこそ、それを狙ってきたものは許せるわけがない。
「あら、あなたはもう受けたのね? ならもういいでしょう。あとはわたくしにお譲りなさいな?」
 レディ・オクトパスは、ハロの言葉を聞いて傲慢にも言い放つ。
 空気の泡の中ゆえに、猟兵達とレディとの会話も成り立っている。なので、その傲慢な言葉には、ハロだけではなく、もう1人も反応する。
「成程、こういう方でしたかぁ」
 もう1人、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、レディの言葉に呆れたようにため息をつくのだった。
「……それにしても、そんなにすごかったんですかぁ……私も受けてみればよかったですかねぇ?」
 るこる自身は食事を堪能していたので、具体的なエステについてはわからない。とはいえ、おもてなしで提供してもらったダイオウイカの刺身がことのほか美味だったので、こちらも気力十分である。
「まぁ、とにかく、容赦無用、ということで良さそうですねぇ」
「ええ、とっととおかえり願いましょう」

 戦闘態勢に入った2人に向けて、レディ・オクトパスは、小さなタコの集団【バキューム・バタリオン・オクトパス】を放ってきた。
「おほほほ。邪魔をするというのなら、わたくしの触手エステを堪能してもらいましょうかねぇ?」
 レディが放ったのは、このタコの集団に捕まってしまえば、触手だらけのたこつぼの中に吸い込まれてしまうという恐るべき攻撃である。
「冗談じゃありませんよ……!」
「遠慮しますぅ!」
 そんなのはごめんだと、ハロは水中で剣を振るってタコの軍団を迎撃していく。
 るこるもフローティングレイシステムでの砲撃を中心に迎撃していった。
 だが、2人の手数よりもタコの軍団の数の方が多い。それ故次第に追い付かなくなり、2人に小さなタコが絡みついていってしまう。
「くっ……この、放しなさいっ!?」
 ハロはそのまま絡みつかれ、無力化され、そして近付いてきたレディのタコ壺に吸い込まれそうになってしまう。
 だが、それを救ったのは別の触手だった。
「美味しいダイオウイカの力をお借りしますねぇ」
 るこるが【豊乳女神の加護・象餐】によって、先程食べた料理、ダイオウイカの活け造りからその特性を写し取ったのだ。すなわち、水中適応能力と、平均して10m以上にもなる巨体と、それに加えて触腕の能力を。
 半ばダイオウイカと化したるこるの触腕の攻撃が、自らに絡みついてきたタコのバタリオンを蹴散らしていった。そしてさらに触腕は近づこうとするタコを迎撃する。いや、触腕だけではない。ダイオウイカの巨体に合わせて大きくなったフローティングレイシステムの砲撃もあわせて放たれ、タコのみならずレディ本体をも狙っていった。
「な、なんですの。急にこんな……!?」
「タコの相手はイカがしますぅ!」
 そしてこれで慌てたレディの隙を、ハロも見逃さない。
「今です……!」
 タコのバタリオンに絡まれて無力化された、というのは見せかけ。
 絡まれながらも隙を窺っていたのだ。先ほど剣で傷つけたタコに、次なる一撃を放つチャンスを。
 爆発音が響き、いくつかのタコが爆発する。
 ハロの剣で斬りつけられていたタコは【陥落】の効果により爆破され、纏めて吹き飛ばされていった。
「そのタコ壺……なくなれば吸い込むこともできなくなりますよねぇ……!」
「な、なにをするのよ!?」
 るこるの変化したイカの触腕が、レディが小脇に抱えているタコつぼを弾き飛ばし、そして手から離れて流されていくタコ壺に気を取られたレディに、ハロが剣を構えて迫っていく。
「そんなに若さが大事なら……お金くらい払いなさい!」
 ハロの渾身の突き、そしてそこからの爆破がレディを吹き飛ばしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

白銀・ゆのか
【恋華荘】
♡♡♡◎

施設の完全私物化はもっての外…占領も奴隷にもお断り…わ、わ、皆待って~!?
(ややキツさ増して、激しく動けばズレそうな胸元を水着に収めようと奮闘しつつ、皆の加勢へ!)

【怪力】で味方に絡みつこうとする蛸や触手を強引に引き剥がして救出しつつ…
何とかあの蛸コンキスタドールに近づいて一撃を狙いたいけど…流石に水中だと向こうが上手…!

しまっ、蛸がこっちに…吸い寄せられる!?

目を覚ませば周りが触手だらけで、体のあちこち入り込み吸いつき…
「触手は…慣れてるのっ…簡単に屈してなん…ふぁぅっ!?」
でもコンキスタドールが倒れれば…それまで我慢を…!(生半可な攻めなら、ユベコで茹で触手にしちゃう!)


ロザリー・ドゥメルグ
◎♥♥♥

自分だけのためにエステ……それは許せないわ。
深海生まれの私なら、このタコ相手にしても大丈夫。
タコだけに、タコ殴りにしてあげるわ!

って、触手?!
みんながつかまっているのを横目に逃げ回るけど、
チャンスをつかんだら金貨を詰んでゴーイング・マイウェイを使うわよ!
みんなを助けるんだからとばかりに、制服スク水姿でがんばっちゃうわね。
中が見えても、大丈夫よ。

……って、何か触手に絡まって!!
何が何でも、イタズラされるのは避けないと……!!
ど、毒が……でも、貞操は守るわ!!
とにかく気合いでがんばるんだから!!
何が何でも、十倍返ししてあげる!!

戦いに勝ったら服装を整えてからみんなを助けるわね。


月灘・うる
【恋華荘】

水着は珊瑚ビキニでいくね。

それにしても美味しくなさそうなタコさんだね。
お刺身とかにしたらお腹こわしそう。

エステで美味しくなろうってことなのかな?
そうなっても、あんまり食べたくないけどね。

触手にはどうも負け越してる気がするけど、
いつまでもそうはいかないよ!

わたしは【サルベージロープ】で対抗!
そのうねうね絡め取って……あれ?とられちゃった!?

相手の触手にロープが押されて、絡みつかれ襲われて、
好き放題に胸を弄られまくっちゃいます。

な、なんで触手って胸が好きなの……?

快感に飲み込まれそうになるのに、なんとか耐えながら、
【オックスブラッド】で触手を弾き飛ばして脱出……。
できるといいな。


霧沢・仁美
◎♥♥♥
あのエステは本当に凄かったよね…。
でも、そうやって無理やりやらせようってのは良くないよね!
迷惑なおばさんにはさっさと帰ってもらうよ!

念動光弾で攻撃していくけど、調子に乗って撃ちまくってたら不意に放たれてきたタコ墨をまともに浴びちゃう。
…ってこれ、神経がすっごい敏感になるやつ…!?

肌に水着が擦れるだけでも物凄い刺激が走って、まともに動けなくなって。
そのまま、地形が変化した触手とか刺胞とかに捕まって、全身まさぐられて酷いことに…。
特に胸をめいっぱい弄り回されて、もう気持ちよくって堪らなくて…

それでも、何とか反撃を試みようとするけど…一撃当てるぐらいが精一杯、かも。


言葉・栞
【恋華荘】
◎♥♥♥
小さくなりませんでした…
がっくりです…
でも気持ちを入れ替えないとですね!
水着は変わらず競泳水着を
うぅ、胸敏感すぎてピッチリした競泳水着だと締め付けとかで刺激が…

が、我慢我慢!
私は支援に徹しますね
食い込みや胸への刺激が気になりますけど…なんとかなりますよね?

空想武器を召喚します
魔力弾が当たれば海にまつわる武器、海神の槍や鯨殺しの銛を召喚できますから!

きゃっ!
これはタコの墨?
周りが見えない…
泳いで皆さんが見える場所に…って蛸さんが!
ひゃう!ダメです…敏感だから…って壺?

――っ!
壺の中…?
ひゃ!
だめ…四肢が拘束されて動けない…
む、胸は敏感だからダメです!
絞るのはもっとダメぇぇ♥


彩波・流江
【恋華荘】
◎❤️❤️❤️

ただエステしにきただけでしたら何も言いませんが…自由を奪おうとするその所業は見過ごせませんね…
しかしここでも触手ですか…【範囲攻撃】できるよう、着弾と同時に周囲に炸裂する【呪詛】を込めた霊力弾を撃っていき、皆さんの露払いとして一役買って出ますね
死角から迫りくる魔の手に襲われても、敵の動きを牽制しつつ皆さんの助けになれれば、と…

タコ壺に吸い込まれて、夥しい触手達の責めに胸の陥没した先端が屈し始めて……あ、あぁっ…ん❤️


…いつまで寝てるんですか、獣砲さん……起きなさい、裁きの時間ですよ?

絶頂させられ続けて朦朧とした意識の中、発動した獣砲の奥義を以て全ての敵を【なぎ払い】ます


始・月夜
◎♥♥♥
【恋華荘】

触手エステに、これだけの凄さがあるとは…

と、欲望チャージ過剰気味で
身体の熱さが残ってるけど戦闘へ!

「巡ル月ノ光陰」(以下「剣」)で攻撃するけど
タコ墨で覆われた身体はなかなか傷をつけられず
隙をつかれてタコ墨を喰らってしまう…

しかも、その勢いで触手な海洋生物の群れに押し込まれ
身体を弄ばれてしまう…
借りた水着も脱がされて、大事な所も余すところなく…
そしてタコ墨の影響もあり、何度も意識を弾けさせられてしまう…

触手の激しく弄られる中
敵が追い打ちにやって来て…

必死に「映スハ輝ク未来、移ロウハ昏キ過去」を発動!
何とか切り抜けて反撃を!

そこで映った光景がみんなでエステ、なのは今は気にせずっ


山之辺・沙良
◎♥♥♥

触手エステ、私には刺激が強すぎたかもしれません…
…でも、いずれまた…

っと、今は悪さをする者と懲らしめないとでしたっ!

貸していただいた水着を着て戦闘に向かいますが
慣れない水中での戦いなので上手く動けず
タコ墨を浴びせられた所を続けざまにタコの集団が!

そのままタコ壺に吸い込まれ
その中の触手にやられてしまいます…

先のエステとタコ墨の影響もあり
甘い悲鳴と気絶を繰り返して…
それでもお構いなしに触手は激しく攻めてくるため
私はとうとう屈服してしまいます…

その後裸で意識を失った状態でようやく解放されますが
さらに敵触手が…!

それを受けながらも敵に反撃!
昏睡状態中に「睡眠妨害退散の術」が発動していたのです!


アイ・リスパー
◎♥♥♥
「シェイクスピアは修理するまで出撃できませんかっ!
ならば仕方ありませんっ!」

【チューリングの神託機械】で機動戦車オベイロンのAIと電脳空間で直接リンク。
【ビルドロボット】でオベイロンをパワードスーツに変形させて装着します。
水陸両用型のオベイロンなら深海でも戦えますっ!

「これでも受けて下さいっ!」

オベイロンの武装のロケットランチャーやミサイルランチャーで攻撃です!

「やりましたかっ!?
って、きゃあっ!」

タコ墨を受けてオベイロンとリンクした私に神経毒が作用して……
さらに機体が海洋生物に変化して操縦席の壁面から触手が生えてきて!?

「あっ、いやぁっ」

操縦席内で触手に絡まれ犯され絶頂するのでした。


不知火・美桜
【恋華荘】
◎♥♥♥

売店で翠色のビキニ買って着替え&出撃!
紺一色よりカワイイのがいいしね☆(ケラケラ)

で、気持ちいいエステ受けたいのは別にいいけど…
一々奴隷化とか面倒な事言うね、おばさん
そのタコ足、中華粥の具にしてやるんだからっ!

ま、海底じゃ火自体は出せないけどさあ
姉さんと違ってミオは紅血鬼の力、躊躇しないよ?
※【血統覚醒】起動、ユベコを警戒しつつ突撃

こうして密着すれば、水は関係ないね♪
この熱は科学でも魔術でもない、ミオの気功術だよ!
※太い触手なり胸を【グラップル】で鷲掴み
※【力溜め】しつつ掌中の温度を上げ【焼却】

あ、さっきはノリで言ったけど…
実は伝統中華だと食べないんだよね、タコ(テヘペロ♪)



●恋華荘+αの戦い
「触手エステ、私には刺激が強すぎたかもしれません……」
 山之辺・沙良(お忍び閻魔さま・f28013)は、先程まで受けたエステの刺激を思い出して遠い目になっていた。もっとも……。
(「……でも、いずれまた……」)
 内心ではちょっとだけはまってしまっていたのは、誰にも言えない内緒である。
「……っと、今は悪さをする者を懲らしめないとでしたっ!」
 赤面してポーっとしていた沙良だが、さすがに己が何をしにきたのかを思い出し、フルフルと首を振って邪念を追い出し、思考を切り替える。
 とはいえ、まだ経験の浅い沙良だ。しかもオウムガイとの戦いには間に合わなかったので、まだ触手エステを受けただけ……実質、次が初陣みたいなものなので、さすがに1人で行くのは不安がある。
 どうしようかと思いながら、売店で入手した水着に着替えるために更衣室に行くと、知っている顔を見かけた。
 沙良が猟兵になって最初に所属した旅団の団長が……がっくりと肩を落としている姿が。

「大きくなりませんでした……」
「小さくなりませんでした……」
「「がっくりです……」」
 その団長こと、アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は、全く正反対のことを呟いている言葉・栞(開巻有益・f14552)とともに、がっくりと肩を落としているところだった。
 何の話かというと、こちらも先程まで受けていた触手エステの話だ。
 最近大きくなりすぎた胸を小さくできないかと痩身エステに挑んだ栞と、気絶している間に触手に絡まれマッサージされたという経緯ながら、月灘・うる(salvage of a treasure・f26690)の厚意で(?)バストアップマッサージを受けていたアイだったのだが、方向性は正反対ながらも、どちらも望んだ効果は得られなかったと、そう言うオチである。
 ちなみに栞はマッサージの結果敏感になってしまった胸を、競泳水着に強引に納めているため、顔を赤くしてまだ悶えているような状態であった。
「あ、あの……「まぁ、運命ってやつだねー。うーちゃんのせいじゃないし」
 声をかけようとした沙良の台詞に被せるように、うるはそんなことを言って知らん顔をしていた。アイを気付けついでに勝手にバストアップに放り込んでいた主犯なのだが、さすがに結果までは責任は負わないのだ。というわけでうるは、声をかけようとしていた沙良のことには気づかないまま、知らん顔をして珊瑚ビキニに着替え直している。
 ……声をかけるタイミングを失ってしまった沙良は、もう少し、恋華荘の姦しい会話シーンを眺めることになってしまったのだった。
「でもあのエステは本当に凄かったよね……」
 栞と同じマッサージを受けていた霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)もまた、エステを思い出しながら……というかエステで気持ちよくなりすぎた事でも思い出したのか、顔を赤くしながら競泳水着に着替えていた。
「触手エステに、これだけの凄さがあるとは……」
 エステを受けた結果、いろんな意味で身体が火照り、欲望チャージが過剰気味になっている始・月夜(月式疑造神器行使型人造桜精・f22688)も、顔を赤くしながらビキニの水着に着替えている。月夜ともう1人、彩波・流江(不縛神フルエリュト・f25223)は、最初のオウムガイとの戦いの中で水着を失っているので、今着替えているビキニは、ここの売店で入手したものだ。
「すごかったですし、受けたくなる気持ちもわかりますし、ただエステしにきただけでしたら何も言いませんが……」
 同じくエステを思い出しながらビキニに着替え中の流江だったが、流江は既にエステのことから頭を切り替えたのか、やってくる敵のことを思っていた。決してエステのことを思い出すと赤面してしまうからではない。まぁ、気持ちよかったのは確かなので……エステのことを思うと、受けたくなる気持ちはわからないでもないが、他人の自由を奪う所業は許せるものではないのだし。
「気持ちいいエステ受けたいのは別にいいけど……、一々奴隷化とか面倒な事言うね、おばさん」
 売店で買った翠色のビキニに着替えながら、不知火・美桜(龍鳴凰華・f27727)も、声とは裏腹に目は笑っていない。ちなみに美桜は、触手エステは十分楽しんでいた模様。
「ええ。自分だけのためにエステ……それは許せないわ」
「施設の完全私物化はもっての外。占領も奴隷もお断り……って、あ、ちょっと待ってぇ!?」
 エステの後に購入したスク水セーラーに着替えつつ、迎撃のために出撃するロザリー・ドゥメルグ(無鉄砲なおてんば姫・f26431)と、エステ効果でバストが大きくなったせいか、着替えに手間取り置いていかれそうになる白銀・ゆのか(恋華荘の若女将・f01487)も、気持ちの面では同じこと。
 恋華荘の面々は全員触手エステを体験していただけに、それを理不尽にも独り占めしようとするコンキスタドールへの怒りはひとしおなのである。
 というわけで、やや胸がきつくなり、激しく動けば胸元がずれてしまいそうな状況で四苦八苦しているゆのかと、いまだにエステ効果なしショックから抜け出せないアイ以外の面々は、着替えも終えて次々とレディ・オクトパス迎撃のために海中へと向かっていった。声をかけそこなった沙良に見送られながら。
「あ、アイさんは、水着とか持ってないんじゃ……?」
 何とか着替えを終えたゆのかは、アイにそう尋ねる。アイは1人潜水艦シェイクスピアでこの深海島までやってきた(が、オウムガイとの戦闘でその潜水艦がいかれてしまった)ので、水着など用意はしていない。美桜や流江のように売店で買えばいいのだが、そもそも泳げないので水着になる発想もない。
「え、ええ。シェイクスピアは修理するまで出撃できません。ならば仕方ありませんっ!」
 ゆのかに声をかけられることでようやく正気に戻ったアイは、胸のことは忘れるようにあえて大きな声で自らを鼓舞し、【チューリングの神託機械】を通じて電脳空間の万能コンピュータに接続し、機動戦車オベイロンを呼び出す。そしてオベイロンをパワードスーツ形態として搭乗するのだった。
「これで大丈夫! 水陸両用型のオベイロンなら深海でも戦えますっ!」
「な、なるほどなのよ……っと、それじゃ行きましょう!」
 一瞬呆気にとられたゆのかだが、気を取り直して先行した面々を追いかけていく。
「あ、団長さん、私も一緒に……!」
「ええ、いざ出撃ですっ!」
 そして、ここでようやく声をかけることのできた沙良を連れて、半ばロボットと化したアイも、海中へと出撃していくのだった。

「あらあら、ずいぶんとまぁ、若い娘たちがぞろぞろと……」
 先程の戦闘で弾き飛ばされたタコ壺を何とか回収したレディ・オクトパスの前に、恋華荘+αの少女たち合計10人がやってくる。
「迷惑なおばさんにはさっさと帰ってもらうよ!」
「おばさんのそのタコ足、中華粥の具にしてやるんだからっ!」
「誰がおばさんかしら!?」
 邂逅と同時に仁美と美桜の口から飛び出す口撃。
 もちろん、姦しい恋華荘の娘たちの口撃はそれだけで終わるはずもなく。
「……それにしても美味しくなさそうなタコさんだね。お刺身とかにしたらお腹こわしそう」
「んまっ!? このわたくしの美しいタコ足に向かって何を……!」
 タコ扱いから発展して、更にうるが口撃を続けていく。さすが商人というところか、その滑らかな口はなかなか止まらない。
「あ、わかった。エステで美味しくなろうってことなのかな?
 ……そうなっても、あんまり食べたくないけどね」
「わたくしは食材ではありませんわ!」
「あ、そういやさっきはノリで言ったけど……実は伝統中華だと食べないんだよね、タコ」
 うるが食材扱いしたかと思えば、即座にそれを、前言を翻してまでテヘペロと舌を出して否定する美桜。恋華荘の口撃はとどまるところを知らずに畳みかけられていく。さすが同じ屋根で暮らす仲間たち。ノリと勢いと連携はバッチリと言えよう。
「きーーっ、この小娘たちはああ!」
 さっそくレディにいろんな意味でダメージを与えたのだった。

 が、もちろん、これでもレディ・オクトパスは強敵ではある。先ほど先行していた猟兵との戦いのダメージはあるにしても、まだまだ気を抜けない強敵なのである。
 口撃でおばさんの精神にダメージを与えた程度で油断していいわけはなかった。
「小娘どもが、これでも喰らいなさい!!」
 頭に血の昇ったレディは、一気に当たりの水を埋め尽くすほどに大量のタコ墨を吐き出していく。
 あっという間に視界を奪われていく少女たち。
 それどころか……。
「……ってこれ、神経がすっごい敏感になるやつ……!?」
 おばさんと言ったがために真っ先に恨みを買ったのか、タコ墨の中心になってしまった仁美は、あたりの視界が奪われる中必死に【念動光弾】を放って墨を吹き飛ばそうとはしてみたのだが、追いつけず……それどころか墨の中に取り込まれたことで、身体に変調をきたしていた。
 ただでさえきつい競泳水着なのだ。その水着と肌が擦れるたびに、一瞬でしびれるほどの刺激が身体の中を駆け巡ってしまう。キツキツの競泳水着は特に胸が動くたびに擦れてしまい、その先端は刺激に応じて膨らんで、またそれが強い刺激になって帰ってくる悪循環だ。
「……が、我慢我慢……ひゃうぅっ!?」
 同じことが栞にも起こっていた。栞は、支援に徹するつもりで【勿忘草の記憶:空想武装】の魔力弾を放とうとしていたのだが、その矢先にタコ墨に包まれてしまい、ただでさえ触手エステで敏感になっていた身体が、さらに刺激に弱くなってしまっていた。しかもこちらもピッチリの競泳水着なのだ。ただでさえ胸の締め付けや股の食い込みが気になるところにこの刺激。敏感過ぎる身体からはどんどん脳天まで突き抜ける刺激が送られてくる。
 魔力弾を当てさえすれば、海に関連する神話武器などを召喚して攻撃していけるのだが……この状態では放った魔力弾も明後日の方向へ飛ぶだけだ。
 しかもこのタコ墨の効果は、視覚を奪い、感覚を刺激するだけでは、もちろんない。さらに辺りの地形から海洋生物……いや、正確に言えば触手を持った海洋生物を大量に生み出してしまう効果があるのだ。
「ふあああああっっ!?」
 なので、月夜はタコ墨の中で触手に絡まれて悶える羽目になった。愛剣『巡ル月ノ光陰』を振るって何とかその触手を切り裂こうとはしてみるものの、タコ墨で覆われて敏感になってしまった……しかも触手エステで限界以上に欲望チャージしてしまった身体は、絡みつく触手の刺激に悶えるばかりで、とても切り裂けるほどの力は出ない。絡んできた触手によって水着も脱がされてしまい、裸になった地肌の上を、胸やさらには局部までも触手が絡みついていって、何度も意識を飛ばされてしまうのだった。
「な、なんで触手って胸が好きなの……?!」
 うるは、珊瑚ビキニを引きがはされて露わになった豊満な胸を触手生物に絡みつかれて弄ばれていた。【サルベージロープ】を使って逆に触手を縛り上げようと悪戦苦闘するも……胸に与えられた刺激で手元はなかなか定まらない。
(「触手にはどうも毎回負け越してる気がする……いつまでもそういうわけにいかないのに……!」)
 触手に勝てない現状をいくら嘆いても、うるはせっかく出したロープも触手に絡み取られて奪われ、ただただその豊かな胸を弄ばれてしまうのだった。
「た、タコの集団が……!?」
 沙良もタコ墨に巻かれてもがいているうちに、タコの集団の触手に絡みつかれてしまい、身体を弄ばれたり水着を引き剥がされたりしていた。慣れない水中戦のため、沙良にはそれに抗うような余裕はなく、群がられるままになっている。
 輪をかけて悲惨なのはアイだ。
 ひとりパワードスーツ姿のアイは、オベイロンの武装のロケットランチャーやミサイルランチャーでタコ墨を吹き飛ばそうと攻撃を続けていたのだが……。
「やりましたかっ!? ……って、きゃあっ!」
 ……台詞でフラグをたてたのがいけなかったのか、タコ墨の魔力が予想外の余頃に作用してしまったのだ。
 そう、オベイロンそのものに。
「なんですかこれ、オベイロンが触手にっ!?」
 狭い操縦席の中で、操縦席そのものが触手生物と化してアイをおそっいぇくる。ある意味触手の中に包まれてしまって逃げ場のないアイは、全身を触手に蹂躙されてしまう事になり……そして魔力切れでオベイロンが崩壊して、身一つで海中に放り出されてしまった。もちろん触手に絡まれ蹂躙されながら、更にタコの集団に群がられていく……。

「おほほほほほ。小娘どもいいザマねぇ!」
「……っ、みんなを助けるんだから……!」
 レディの煽るような笑い声が響くそんな悲惨な周りの状況の中、ロザリーはなんとか視界の利かない中でも絡みついてくる触手を避け続け、他の皆を助ける機会をうかがっていた。
「ここでも触手ですか……」
 流江も何とか触手から逃れようと、広範囲に呪詛をまき散らす魔力弾を放ってタコ墨を払い、触手を迎撃していく。
「触手は……慣れてるのっ……!」
 ある意味開き直りじみたことを言いながら、ゆのかは怪力任せに仲間に絡みついている触手を排除しようとしていく。ぬるぬると滑る触手に悪戦苦闘しながら、なんとかそれを掴んでは強引に引き剥がし、そしてその勢いのままレディへと近づいていった。
「姉さんと違ってミオは紅血鬼の力、躊躇しないよ?」
 美桜も同じだ。タコ墨の中でもなんとか触手に捕まることなく【血統覚醒】して自己強化して、墨の中をレディに向かって突撃していく。
「ほほほ……粘るわねぇ。ならばこれでどうかしら?」
 だが、タコ墨で視界の利かない中、レディのそんな声と共に、大量のタコ……【バキューム・バタリオン・オクトパス】が反撃しようとした面々を取り囲み襲い掛かっていくのだ。
「「「「きゃあああああ!?」」」」
 そう、このバタリオン。
 恐るべきはその絡みついてくる触手ではない。
 真に恐るべきは、これが内部に触手が充満しているタコ壺への招待状だという事だ。
 かくして少女達……タコ墨の中で触手に蹂躙されてしまっていたものも含めて10人全員が、タコ壺の中に吸い込まれてしまうのだった。
「勝ったわ! 第3章完!」
 レディはその様子を見て、勝利を確信するのだった。

「あ、あぁっ……ん❤️」
 タコ壺の中に吸い込まれ、前後左右から縦横無尽に絡みついてくる触手に囚われてしまった流江は、早くも刺激と快楽に屈しそうになっていた。ビキニの水着は再び引き剥がされ、豊満なその上を触手が撫でまわす。陥没していた先端が、こんにちはと立ち上がって表に出てくるほどに感じてしまい、意識もとびとびになってしまうのだった。
「何が何でも、イタズラされるのは避けないと……!!」
 ロザリーもまた、タコ壺の中ではさすがに触手に絡まれてしまった。タコ墨の毒も受けて、タコ壺内の触手に絡まれて、それでも貞操は守るんだと気合を入れてもがき続けるロザリー。
「何が何でも、十倍返ししてあげる……!」
 と、決意するも、今はまだ絡みついた触手がすく水の中に入り込み決して大きくない胸の上を這いまわっているのだった。
「だから、寮長くんのならともかく、他の触手はノーサンキューなんだってば!?」
 美桜も絡みつく触手に絡みつかれ、水着の下の早熟なボディの上を触手が蹂躙していく。まだ直接は体験していない寮長の触手と勝手に比べながら、嫌悪と快楽を同時に感じてしまう美桜だった。
「……簡単に屈してなん……ふぁぅっ!?」
 触手には慣れてると言ったゆのかも、宿主の中に包まれてあらゆる部分に絡みついてくる触手相手では、甘い悲鳴を上げるしかなかった。きつくなった水着は引き剥がされ、露になった成長した胸に触手が絡みつく。
「生半可な触手なら……茹で触手にしてあげるのに……っ」
 炎を纏った拳【灰燼拳・炎風】を発動しようとするゆのかだったが……生半可な触手ではないため、なかなか発動させるだけの余裕はないのだった。

 抵抗していた4人もこんな状態なのだ。
 最初から触手に絡まれて悶えていた他の6人は、当然のようにタコ壺の中でも触手に蹂躙されていた。
「あ、んっ……」
 水着を剥がされ裸に剥かれてしまっている沙良は、もう完全に屈服してしまっているように見える。裸の上を絡みつき撫でまわす触手に、完全になすがままで、時折その動きに合わせて喘ぎ声が響くだけとなっていた。
「あっ、いやぁっ……」
 オベイロンから生えた触手に弄ばれ、裸に剥かれて海に投げ出されたアイは、当然のように意識を失ったままタコ壺の中でも触手に蹂躙されていた。穴という穴に入り込んだ触手がアイの中で蠢動を繰り返している。
 仁美と栞はタコ壺の中で触手に四肢を拘束された状態で、胸を中心に触手に蹂躙されていた。キツキツの競泳水着の中に入り込んだ触手は胸を揉みしだくように蠢いている。
「……もう気持ちよくって堪らなくて……」
 仁美は既に抵抗する気力もなくしたのか、焦点のあっていない目で触手に胸を自由にいじらせているような状態だった。与えられる刺激に身体がビクンと反応するも、反撃に出るような力はもう残っていない。
「む、胸は敏感だからダメです! 絞るのはもっとダメぇぇ♥」
 栞はまだそこまで落ちてはいないが、悲鳴に艶が混じっているのはもはや隠しきれていなかった。触手が絡みつくたびに甘い声が響いていく。
「うぅ……オックスブラッドで触手を弾き飛ばして脱出しなきゃ……ああっ」
 うるは必死に抵抗は続けているも、散々弄られた胸が敏感になりすぎて、そしてタコ壺の中でさらに弄られまくることで脱出するという強い決意も霧散し、脱出できればいいな……という半ば諦めのような境地になってしまっていた。
「……何とか切り抜けて反撃を……」
 月夜は、敏感になり過ぎた身体に与えられる刺激で何度も何度も意識を飛ばしながら、それでもまだ諦めてはいなかった。なんとか反撃の術を紡ごうとするのだが……刺激が強くてなかなかその隙ができない。

 そんな状況を動かしたのは、意外にも沙良だった。

「んぅ……ぉこさなぃれ、くらさぃ……すぅ……」
 そもそもこのタコ壺は、完全に屈服したら出られるという性質がある。
 沙良は早い段階で触手に堕とされて屈服してしまったがゆえに、沙良を吐き出そうとしてタコ壺の出口が広がったのがまず一つ。
 そして同時に屈服して意識を失っていた沙良は、いわば眠っている状態なので……タコ壺から吐き出されそうになってその眠りが途切れそうになったがために、無意識のうちに【忍法「睡眠妨害退散の術」】が発動していたのだ。
 その結果、寝ぼけ状態のまま戦闘力増強された沙良の、寝ぼけたままの一撃がタコ壺の入り口を広げさせていく。
 そしてそれをきっかけに一瞬触手の責めが緩んだことで、月夜も術を解き放つことができた。【映スハ輝ク未来、移ロウハ昏キ過去】……すなわち、ありえたかもしれない輝かしい未来の光景が、現実を上書きして状況を相殺する。
 つまり、月夜の見せた光景が、タコ壺の中という光景を打ち消したのだ。……なお、その輝かしい光景というのが、みんなで触手エステを受けている光景なのは見なかったことにしてあげてほしい。
 ともかく、沙良と月夜の偶然の連携の結果、全員がタコ壺から解放されて、ドドドっと吐き出されたのだった。
 そして、外に出たことで、絶頂をくりかえりて朦朧としていた意識が少しだけ覚醒した流江は、装備している相棒を脅しつけるように声をかけた。
「……いつまで寝てるんですか、獣砲さん……起きなさい、裁きの時間ですよ?」
 流江の声で目覚めた『福音の獣砲』が神気を放つ。【福音の怒号】により解き放たれた魔を撃つ光が、タコ墨をかき消す勢いで、レディにまで届くのだった。
「な、なんてこと……!?」
 少女たちをタコ壺に取り込んで勝利を確信していたレディは、驚愕に打ち震える。
 そして獣砲の奥義を喰らいダメージを受けたところに、更に解放された少女たちの攻撃が奔る。
 ゆのかの炎の竜巻を纏った拳が。
 吸血鬼覚醒した美桜の気功術が。
 金貨を代償にしたロザリーの十倍返しが。
 仁美が何とか一撃放った光弾が。
 栞が召喚した空想武器が。
 うるの『オックスブラッド』の銃撃が。
 ……立て続けにレディを襲っていったのだった。

 集団の反撃にあったレディはこの海域を離れていく。
 散々触手に弄ばれていた少女たちに、それを追うだけの気力は残っていなかった。

 ……なお、最後の反撃の際に約1名まったく行動が無かったわけだが、その約1名は触手に犯されまくった結果、完全に意識を失い溺れてしまっていたのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ジェイクと行動

はあ、まだ身体が熱持ってるけど、放っておけないわね。
ヤヌスを槍に形成してアリスと共に攻めるわ。
深海適応と水中戦で共撃しつつ島から離さないと。
アリスと同時に属性攻撃、こっちは全力魔法でぶつけさせてもらうわ。
離れさせれば被害は出ないはずだから、遠慮なくさせてもらうわ。


♀♀
♂♀
♥♥♥


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ジェイクと行動

まだ火照りがありますけど、でも迎えないと島の人たちが。
ヴァナディースによる援護射撃を行います。
実弾では威力が出難いので属性攻撃に誘導弾を付けて攻撃します。
深海適応と水中戦で戦闘に支障はないので一気に押してしまいましょう!


♀♀
♂♀
♥♥♥


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ジェイクと行動

まあ……色々とあったがこいつを倒せば終わるんだな。
白銀の魂を槍に形成して応戦する。
水中戦と深海適応で適性は何とか出来た以上、あとは迎撃するのみ。
魔力溜めによる属性攻撃で渦を巻き起こしてなんとか隙を作れれば。
しかしさっきので火照って身体が熱いのが……。


♀♀
♂♀
♥♥♥


ジェイク・リー
※アリス、エルーゼ、華澄と行動

ったく、また飛び出しやがって。まあなんとかするさ。
「あのオウムガイ、てめえの差し金か?」
大方、ろくなもんじゃなさそうだ。ムカついてきた。
七星天狼刃とドゥームの光刃を形成、深海適応でなんとか戦えるだろ。
毒耐性があるとはいえ、気抜けねえな。
水中機動とダッシュ、フェイントと残像、迷彩でとっ捕まえるだけだ。
「さあて、最後の晩餐の時間だ」


♀♀
♂♀


ロベリア・アナスタシア
◎♀♀♂♀♥♥♥
あ~らごめんなさい、あのオウムガイなら食べちゃったわ…。
(生命吸引的な意味で)
それに…エステは独り占めする者じゃないわよ…、って言っても判らない?

なんて悠長にしてたら、神経(快楽中枢)を刺激する(媚)毒を含んだ
蛸墨を喰らった上に地形に生えた触手や刺胞(媚毒入り)持ち海洋生物
に捕まって、嫌と言う程性感を高められてしまい…。
其の儘、蛸墨と触手と海洋生物に三重攻撃で気持ちよくなっちゃう❤❤❤

勿論、こんな事❤して置いてタダじゃあ済まないわよ?
隙見て【UC】でタコ墨から新型のおクスリを作り、タコの子に口移し♪
其の儘、その剥き出し(?)の上半身で遊んでやるわ♪



●毒は薬にも……
「まったく、なんてこと、なんてこと……」
 少女たちの集団反撃から逃れてきたレディ・オクトパスは、イライラしたように愚痴っていた。イライラすると美容に悪いとか考えていそうだ。
 そんなレディに、ジェイク・リー(影の護り手・f24231)が声をかける。
「あのオウムガイ、てめえの差し金か?」
「……あら? むしろこっちが聞きたいわね。オウムガイがどっか行ったのは貴方たちのせい?」
 レディは答えの代わりに逆にそんな問いかけをしてきた。ある意味それ自体が問いの答えになっているわけだが。
「あ~らごめんなさい、あのオウムガイなら食べちゃったわ……♪」
 そしてレディの問いにはロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)が答えた。
「食べた、ですって?」
「ええ、美味しくいただいたわぁ」
 もちろんロベリアが言っているのは、性的な、あるいは生命吸収的な意味で、食べたという事なのだが……それがどこまでレディに通じているのか。もっとも誤解を解く必要なんてないだろうけれど。
「それより、エステは独り占めする者じゃないわよ……って言っても判らない?」
「わからないわね。わたくしの若さを保つためなら、あらゆるものは犠牲にできるのよ!」
 そして、ここまでかなりダメージを負っているにもかかわらず、レディはあくまでも傲慢で、厚顔にもそう言い切ってしまうのだった。
「……ちっ。ろくなもんじゃねえな。ムカついてきた」
 そんなレディの答えに不愉快そうに舌打ちするジェイク。舌打ちすると同時に七星天狼刃とドゥームの光刃を形成していつでも攻撃にかかれるように身構える。
 さらにジェイクとともに来た3人もそれぞれにレディへの敵意を込め呟いた。
「まあ……色々とあったがこいつを倒せば終わるんだな」
 白銀の魂を槍に形成しながらアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は言う。
「ここで迎えないと島の人たちが」
 触手エステの結果まだ火照りの残った身体を抑えつつ、藤宮・華澄(戦医師・f17614)もライフル『ヴァナディース』を構える。
「ええ、放っておけないわね」
 そして同じくまだ熱の籠っている身体を抑えながら、エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)もヤヌスを槍に形成して身構えた。
 3人共……ジェイクを含めて4人共か、深海適応能力も水中戦の能力もあるので、これで戦えるだろうとある意味楽観的に、一斉にレディに向かっていった。
「さあて、最後の晩餐の時間だ」
 そう呟くジェイクを筆頭に、華澄のライフルから放たれる誘導弾と、エルーゼとアリスが連携して放った魔術がレディを襲っていく。
 だが。
 こんなレディではあるが、腐ってもボスキャラなのだった。
「甘いわね!」
 レディはそう言い放つと、悠長に傍観していたロベリアも含む5人全体を飲み込むように【ポイズン・テンタクルス・スプラッシュ】による大量のタコ墨を吐き出してきたのだった。
 エルーゼとアリスの魔術の渦でも吹き飛ばせない程に濃厚に放たれたタコ墨で、5人は完全に視界を奪われてしまう。
「あらぁ……?」
 さらにこのタコ墨は毒でもある。
 身体を弛緩させ、快楽中枢を刺激させる媚毒。
 特に先程までの触手エステで身体の火照っていた女性陣4人には、効果は絶大だった。
「くっ……」
「身体が……」
「熱く……」
「おい、お前ら……!?」
 ジェイクは3人の方を振り返るが、タコ墨に阻まれその様子をうかがい知ることもできない。
 そして、もちろんタコ墨で終わりではない。
 墨に包まれ視界を失った中から、無数の触手が5人を絡み取ろうと伸びてくる。お言うまでもなくタコ墨の効果で辺りの地形から生み出された触手持ちの海洋生物の群れによるものだ。
 ロベリアの、そしてアリスたち3人の豊満な身体に触手が絡みつき、着ているものを引き剥がしながら嬲るように蠢いていく。いや、触手に男女の区別はない。ジェイクもまた絡まれその身体の上を触手が蠢いていった。
 媚毒に犯され刺激に弱くなったところに触手が絡みついてきたため、アリスも華澄もエルーゼも、元からあった身体の火照りが無視できないくらいに昂っていってしまった。嬲られる身体が発する刺激に、頭の中が白くなっていく。次第に口から洩れる声も甘みを増していく。
「あああん♥ 気持ちよくなっちゃう❤❤♥」
 ロベリアなどはもう、完全にタコ墨の美毒と触手の蹂躙意味を任せその全てを快楽として味わっていったのだった。
 さらにそんな5人に向けて、レディは【バキューム・バタリオン・オクトパス】を放っていく。
 タコ墨の中で触手に絡まれていった5人に、それに抗う事はできず、次々とタコ壺の中……触手で蠢く中へと取り込まれてしまった。

 四方八方からから見るいてくる触手に、アリスも華澄もエルーゼも、そしてロベリアも蹂躙されていった。さらにそこにジェイクまでが押し込まれ、5人でくんずほぐれつ絡み合うように触手に嬲られていく。
 タコ墨のこともあって視界も効かない中、己の身体を弄ぶように触れているのが、タコ壺の中で蠢く触手なのか、それとも周りの仲間の手や足なのか、それすらもわからないままに触手に包まれて快楽を与え続けられる5人だった。

 だが、そんな触手による蹂躙も、やがて唐突に終わりを迎える。
 完全に触手の蹂躙するに身を任せていたロベリアは、ある意味屈服した状態として、やがてタコ壺から排出されたのだ。
「勿論、こんな事❤して置いてタダじゃあ済まないわよ?」
 そしてそんな状態でも、ぐったりしているほか4人と違ってまだ余裕のあったロベリアは、【魔嬢の即席調合術】にてタコ墨から新型の媚薬を生成、自ら周りの触手やタコのバタリオンに口移しで与えていくことで逆に骨抜きにしてしまった。
「な。なにをしているのよ……!?」
 これにはさすがにレディ・オクトパスもびっくり。
「もちろん、貴方にもあげるわよ♥」
 そのままロベリアはレディ・オクトパスの上半身の人間の体部分に向かって飛び掛かっていき、薬を駆使してレディの身体を弄ぶのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルナ・ステラ
◎♥♥

(色々ありましたが...)温泉でリフレッシュです♪

優しい触手人さんたちを奴隷化なんて許せません!

壺に墨に触手と様々な攻撃手段に気をつけないといけませんね...
【属性攻撃】の氷魔法で相手や相手の攻撃を凍らせて戦いましょう!

―きゃっ!?
(にゅるっとした気が!?)
小さなタコさん!?動けません...

ひゃっ!?
この空間は!?
触手だらけで気持ち悪いです...
纏わりつかないで!出してください!
(屈服したら出れるですって!?)

もうだめかも...(でも!諦めたくない!)
「ノア」助けて!

<仲良しなイルカが外から【念動力】で壷を割るなど助けてくれたら>
絶対に負けないんだから!
残った力全力で戦います!


エリクシル・ノースポール
◎♥♥♥

ほかのせかいも、異変でたいへん、なんだね…
わるいうねうね、治しちゃう、ね!

と、海の中でどう動くかを考えて…
非等価型錬成で両足を魚のヒレの様に変えて泳いでいくよ!
そして、片手をワイヤー付きの銛に変えて、銛を撃ち出して攻撃!

敵の攻撃をかわしながら戦闘を続けていたら
不意に足にうねうねが…!?
しかも辺り一面にも!?

うねうね包囲網作戦に引っかかっちゃったみたい…

動けなくされて、借りた紺色水着も脱がされて
おむねやおまたを激しく襲われて…

や…!そこ、襲うの、だめ…っ!

そして、身体も心も
何度もビリビリやゾクゾクでいっぱいにされちゃう…

一か八かで、ヴィクタードライブで電力を生み
電撃での【範囲攻撃】を…!


フレミア・レイブラッド
温泉(の他、イロイロ)をたっぷり堪能できたわ♪
やっぱり可愛い子と一緒は良いわよね♪

で…後はこの魔女を倒せば良いのよね。
エステ目的なら支配する意味ってある?
まぁ、高慢の報いはその命で支払なさい。

【ブラッディ・フォール】で「侍帝国海神譚」の「レディ・オーシャン」の力を使用(レディの衣服と髪型へ変化)。
【ディープシー・ストーム】で敵のタコ墨ごと本体を海流で翻弄し、【ウォータージャベリン】でタコ集団ごと串刺しにして水に帰してあげるわ。

悪いけど、この世界出身の神様の力よ。
魔女が神に勝てると思ってるのかしら?

あ、触手攻めに合った子はあんなのに屈服なんて勿体ないわ!わたしが(イロイロして)鎮めてあげるわよ♪



●高慢な魔女に鉄槌を
「温泉をたっぷり堪能できたわ♪」
「温泉でリフレッシュできました♪」
 一緒に深海温泉を楽しんだフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)とルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)の2人である。
 もっとも、フレミアの台詞の裏には、温泉のほか色々と……という可愛い子と一緒はいいわよねぇ的な愉悦の感情が隠れているのだし、ルナの台詞の裏には、色々ありましたけど……と思い出し羞恥的な感情が隠れているのだが。……それでもとりあえずパッと見る限りは、2人で仲良く温泉を堪能してきた仲良しさんコンビと言えるのではないだろうか。たぶん。
 そんな2人は、最後の戦いもまた連れ添ってコンビで挑むのだった。

「で……後はあの魔女を倒せば良いのよね?」
 深海島を飛び出し海中に身を躍らせながらフレミアは呟く。その視線の先にいるのはもちろん、レディ・オクトパスだ。
「優しい触手人さんたちを奴隷化なんて許せません!」
 見た目は不気味でも、触手エステを受けるのは遠慮したくても、温かくもてなしてくれた触手人たちに対し、ルナは好意を感じている。なので当然そんなことは許せない。
「……にしても、エステ目的なら支配する意味ってある?」
「独り占めして無理矢理やらせるつもりなんでしょうか……?」
 呆れたように呟いたフレミアの言葉には、ルナもさすがに苦笑せざるを得なかった。
「まぁ、高慢の報いはその命で支払わせるわね」
 ともあれ、2人はレディ・オクトパスのもとへと向かって、空気の泡を経由しながら泳いでいく。

 そのレディ・オクトパスだが、先程までのいろんな意味での激戦でかなりのダメージを負っていた。
 だが、フレミアとルナの2人が近付いた時には、そんなダメージよりも先に、目に入るものがあったのだ。
 何かというと。
「や……! そこ、襲うの、だめ……っ!?」
 1人で触手に絡まれてもがいている幼女の姿が。

 少しだけ時間を戻して、この幼女が何者なのかを見てみるとしよう。
 彼女の名前はエリクシル・ノースポール(アルケミックフランケン・f28373)という。遅ればせながら、最終決戦に駆け付けてきた西洋妖怪の幼女だ。
「ほかのせかいも、異変でたいへん、なんだね……。わるいうねうね、治しちゃう、ね!」
 とまぁ意気込んで、最後の戦いの力になるべく後から転移してきたエリクシルは、水中に適応するために【賢者の石と半擬造肉体による非等価型錬成】にて己の身体を変異させ、両足を魚のヒレのように変え、つまりは人魚のような姿になって深海へとやってきていた。
 そしてさらに片手を銛に変化させて、発見したレディ・オクトパスに向かって攻撃を仕掛けたのだ。
 この時レディは、とある魔女によるいろんな意味での攻撃から這う這うの体で逃れてきていたところだったので、腕から射出した銛は簡単に命中しダメージを与えることができていた。
「やった……! ……えっ!?」
 だが、それで仕留めたなんてことにはならない。
 ダメージは受けたものの、すぐさまレディは反撃にうつったからだ。
「痛いじゃないの、小娘! お返しよ!」
「うねうねが……!? 辺り一面に!?」
 うねうね……要するに触手が、エリクシルを囲むように発生しだしたのだ。つまり、【ポイズン・テンタクルス・スプラッシュ】のタコ墨を吐き出すことで、あたりの地形から触手持ちの海洋生物を発生させ、それでエリクシルを取り囲んだのである。
 レディもダメージをかなり受けているためか、タコ墨も小柄なエリクシルを囲むほどにさえ出すこともできず、視界を奪うこともできていないのだが、それでも触手生物を生み出す能力だけは健在なのだった。
「うねうね包囲網作戦に引っかかっちゃったみたい……」

 かくして1人でレディに挑んでいたエリクシルが触手に絡まれているところに、フレミアとルナがやってきたのだった。
「そんな可愛い子に何してんのよアンタ」
「あら、お仲間さんが来たのかしら? なら、あなたたちにもあげるわ」
 腹立たし気に睨みつけるフレミアの視線も軽く受け流し、レディはフレミアとルナの周りにも触手を生み出すべくタコ墨を吐き出してきた。
「させません……!」
 だが、そのタコ墨は拡散する前に、周りの海水ごと凍り付いてパッケージングされる。ルナが咄嗟に放った氷の魔法によるものだ。
「くっ……墨の量も尽きてきたから……」
 レディが吐き出せるタコ墨の量が多かったならば、こうも簡単に封じる事はできなかっただろう。だが、既に大きくダメージを受け疲弊しているレディではこれくらいで精いっぱいだった。
「あら、よく見るとずいぶんとボロボロじゃない。ならそろそろ引導を渡してあげましょうか?」
 そしてレディの様子を見て決着は近いと判断したフレミアは、とどめを刺すべく【ブラッディ・フォール】で己の身体にオブリビオンの力を宿そうとした。
 が、その前に、レディの放っていた罠が発動してしまう。
「きゃっ!? 何かにゅるっとした気が!?」
「えっ?」
 突然聞こえたルナの悲鳴。
 それは、ルナの足元に絡みつく小さなタコによるものだった。
 そう、【バキューム・バタリオン・オクトパス】のタコの。
「やだ、こっちにも!?」
 そしてそれがフレミアの足元にもあると気が付いた時にはすでに遅く、エリクシルも含めて3人とも、レディのタコ壺に吸い込まれてしまったのだった。

「や……! ビリビリやゾクゾクが……いっぱい……」
 タコ壺の中、触手に囲まれた空間の中で、元より囚われて襲われていたエリクシルは、更に触手に絡まれだした。既に人魚形態の変身も解けてしまっていて、まだまだ幼い肢体を包む水着も引き剥がされ、幼い胸や股の間を触手が蠢いてなぞっていく。
「ひゃっ!? この空間、触手だらけで気持ち悪いです……纏わりつかないで! 出してください!」
 ルナの周りにも触手が絡みつき、着ているもの上から撫でまわすように、触手が身体の上を這っていた。
「くっ……こんな触手なんか……屈服したら出れるとか冗談じゃないわよ」
 フレミアも触手に手足を拘束されながら、不快そうに顔をしかめていた。
「やっ……やなのっ……!!」
 エリクシルの幼い肢体には触手の刺激は強すぎる。性感が未発達ゆえに、ただただ苦しみが多く、もう完全に涙目涙声になってしまっていた。
「屈服したらなんて……うぅっ、もうだめかも……ううん! 諦めたくない!」
 ルナも涙目になっていたが、屈服しそうになる心を鼓舞し、諦めるものかと拳をぎゅっと握った。
「ええ、その通りよ。こんな触手攻めに屈服なんて勿体ない!」
 ルナの決意は、フレミアにとっても好ましい。もちろんフレミアの場合、内心ではその後に、「触手相手に屈服するくらいなら、わたしがイロイロして鎮めてあげるわよ♪」くらいは続いているのだろうけれども。
 とはいっても、変身しようにも四肢の拘束が緩まない事には反撃もできない。
 代わりに反撃のきっかけを……エリクシルが作り出した。

「いちか、ばちか……っ!」
 エリクシルは、自身の体内にあるヴォルテックエンジン『ヴィクタードライブ』え電撃を生んで解き放つ。
 半ば自爆攻撃的な放電が、辺り一面に迸り、エリクシルのみならずフレミアの拘束をも緩ませた。
「ありがとう! いい仕事よ!」
 フレミアはエリクシルに礼を言うと、すぐさま中断していた【ブラッディ・フォール】を改めて発動させ、己の身にレディ・オーシャンの力を取り込んでいった。同時に海の神の手から放つ【ウォータージャベリン】が、ルナとエリクシルの拘束をひきちぎろうとするだけでなく、タコ壺の外壁にもダメージを与えていく。
 そしてそれと同時に外からも、タコ壺を破壊しようとする力が加わっていた。
「ノア、助けて!」
 というルナの叫びに応えて、ノア……ルナと仲良しのイルカが、レディ・オクトパスと、その手に持つタコ壺に全力の体当たりをぶち当てたのだ。
「な、なに、そんな……!?」
 内と外の力が合わさる事によって、レディの手に持っていたタコ壺は砕け散り、3人は解放される。
「これでもう絶対に負けないんだから!」
 解放されると同時にルナは【限界突破】して、残った力の全力をレディにぶつけていく。放たれた全力の魔術がレディを周りの海水ごと凍り付かせた。
「悪いけど、魔女が神に勝てると思ってるのかしら?」
 そして最後に、レディ・オーシャンの力を宿したフレミアが放つ【ディープシー・ストーム】、大きな海流のうねりが、凍り付いたレディ・オクトパスをねじ切り、粉々に砕いていくのだった……。

 かくして深海の戦いは終わり、『命泉島』に平和が戻ってきたのである。

「終わったわね? じゃ、触手攻めにあった身体を、私が色々と鎮めてあげようかしら?」
 戦いを終えて、フレミアはそんな風にクスッと笑みをこぼして、悪戯っぽく2人に語り掛けるが……。
「え、遠慮しておきます……っ」
「ビリビリやゾクゾクは、もういいよっ……!」
 ルナもエリクシルも、それは全力でお断りするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年07月05日


挿絵イラスト