鋼神共撃・始原炎宝の蓮華往生
「敗戦、か…あの11月の中旬以降はジェネシスエイトは健在であった。故にこのままと思っていたが…甘かった。クライング・ジェネシスは死に、ドクターアトランティスも終戦の間際に打たれてヒーローズアースの戦争は彼奴等めの完勝とはいかなくとも紛れもなく勝利となった…」
それは燃え滾る情熱。それは鋼であり炎。「鉱物」と「生命の礎」の権能を司りし神が一人。
「そして、かの地でレディ・オーシャンも討たれた。残るは私のみだ…」
そこは生命の閉ざされた地。悠久の氷雪により生命の可能性が閉ざされた世界の果てが一つ。
ジェネシス・エイト『鋼神ウルカヌス』。
彼は南極の地底深くに開発されたドクターアトランティスの補助用ラボにて雌伏の時を「神鋼兵団」の製造を進めて反撃作戦に出ようとしていた。
「猟兵よ。今しばらくは勝利の余韻に浸るがいい。最後に勝つのは私、この『鋼神ウルカヌス』なのだから」
「いいえ、勝つのは私達猟兵よ。これからも私達には完勝は必須でなくとも、全勝以外は許されていないのだから」
と、予知で見た光景を一蹴するかのように泰然とした雰囲気と口調でバッサリとウルカヌスの意志を否定する金髪の縦ロールをツインテールにした令嬢、シャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス・f23708)は作戦のブリーフィングを開始する。
「ジェネシス・エイトの最後の一人、『鋼神ウルカヌス』の潜伏場所が分かったわ。南極大陸の地下深くに建造されたラボ。ドクターアトランティスが補助用の研究施設として建造されたモノをウルカヌスは利用し、「神鋼兵団」を製造して反撃作戦を準備しているわ」
無論、折角訪れたヒーローズアースの平和にかけてそんなことは許されない。そして、これまで以前にもウルカヌスの討伐依頼は為されていた。
そこで、シャルロットはグリモアベースに滞在していたグリモア猟兵に声をかけ、並列してウルカヌスを複数撃破する作戦を提示して実行に移った。
作戦コードは『鋼神共撃』。共に鋼の神を撃つ、その名の通りの作戦だ。
「まず、注意してほしいのが奴は幹部級オブリビオン。もう分かっているだろうけど絶対先制攻撃権をアイツは有しているのよ」
すなわち、それに対して何らかの形で対策を取らなければ手痛い目に会うだろう。
「また、アイツの側近のオブリビオンは数少ない「神鋼の鎧」を装備しているの。あらゆる攻撃に対して強い防御力を持つこの鎧は、それでも弱体化しているみたいだから『「鎧の隙間」を狙うような行動』が重要なカギとなるはずよ」
そして、ホログラフに表示されていた転送術式の準備完了が報告される。
「先程の戦争の後始末よ。アイツを叩きのめして完全に滅ぼし、ヒーローズアースの平和を確実にするわよ!!」
黒代朝希
最後に立った者が勝者である。
故に猟兵には完勝が必須でなくとも、全勝は絶対の責務である。
という訳でウルカヌス連携シナリオ『鋼神共撃』を提案し、今ここで予知を受けた黒代朝希です。
プレイングボーナスについては以下の通りです。
第二章『「鎧の隙間」を狙うような行動をする』。
第三章『ウルカヌスの先制攻撃に対して何かしらの準備を行う』。
これでウルカヌスが討伐されると、わたくしも安心して第六猟兵を楽しめるというものです。
第1章 集団戦
『氷雪女王』
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POW : 見誤ったな、愚か者が!
【ダガーくらいの大きさの氷柱 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 避けてみるがいい!
【杖を掲げる 】事で【大型のシロクマ】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 受け取るがいい、妾が祝福を!
自身の装備武器を無数の【氷の花片 】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
イラスト:白暁
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カグラ・ルーラー
「まぁ、随分経つしなぁ。そろそろケリを付けておきてェよな」
この一連の作戦に対してこう感じ、猟兵として参加だ。
戦闘中、戦いながらも、戦場全体の状態に常に気を配る。
氷雪女王の「見誤ったな、愚か者が!(POW)」に対し、ユーベルコード「ブラッド・アリス・アクセント・オウガ・ゴースト」。
「ホットスタートと行こうぜ!」
右手の甲を食い千切って、流れ出る血が、人型に燃え上がるオウガになる。
そのオウガと俺とで背中合わせのツーマンセルだ。片っ端から相手してやるぜ。
オウガは勿論、俺の拳も流れる血が超高温で燃え上がるんだ。氷柱なんざ蒸発させてやる。
「【鋼神共撃】ねぇ…デカいヤマに関わることが出来て嬉しいぜ。けどさみぃ…」
と、赤いエプロンドレスの小柄な少女――今回の【鋼神共撃】で予知を感知したグリモア猟兵の一人、カグラ・ルーラー(バーバリス・f21754)は南極地下のラボ入り口付近にていち早く戦闘準備を整えていた。
「まぁ、アースクライシスから随分経つしなぁ。そろそろケリを付けておきてェよな」
それには闘争衝動の他にもグリモア猟兵としての責任感もある。故の参戦だ。
「という訳で…開戦の怒号だオラァ!!」
瞬間、身体制限解除型膂力増強能力猟兵カグラ・ルーラーの一撃がラボの扉を粉砕する。当然ながら集まる警備兵代わりの氷雪女王。彼女らへ獰猛な笑みを向けながら彼女は自らの右手の甲を食いちぎる。
「ホットスタートと行こうぜ――『ブラッド・アリス・アクセント・オウガ・ゴースト』!!」
巻き散らされる鮮血は、燃え上がる炎のオウガとしてカグラと背中合わせの形で側に佇む。オウガブラッドとしての共生能力を利用したユーベルコード。それを固有のものとして昇華して異界法則を発現させる。
血液発火型オウガ共生能力――それがカグラのユーベルコードだ。
「オウガは勿論、俺の拳も流れる血が超高温で燃え上がるんだ。氷柱なんざ蒸発させてやる」
そう言い放つと同時に氷雪女王に血液が発火したことによる超高温が拳の衝撃と共に叩き込まれ、氷のオブリビオンは蒸発して骸の海へ帰還する。
その光景はカグラだけでなく呼び出したオウガの戦闘場面でも同じだ。
一人より二人いればその効率は二倍となる――といかなくとも、一人で戦った場合よりも大きな戦火を積み重ねていくカグラとオウガ。
「ハッ、待っていろよウルカヌス。俺が相手になってやるぜ!」
大成功
🔵🔵🔵
亞東・霧亥
【POW】
一矢報いんとする気概は買うが、そろそろ御開きにしたいもんだ。
・ダッシュ、忍び足、残像、殺気
緩急を付けた動きで的を絞らせず、殺気を放つ残像は敵を撹乱し1ヶ所にまとめる。
【UC】
お前らの身体は氷で出来てるんだってな?
打ち込んだ雷は敵を大量の水蒸気に変える。
・属性攻撃
更に流れ続ける電流は、水蒸気と反応して大爆発を引き起こす。
「まとめて消し飛べ!」
「一矢報いんとする気概は買うが、そろそろ御開きにしたいもんだ」
と、次は迸る雷撃が機材や施設を破壊していく。亞東・霧亥(峻刻・f05789)のユーベルコード『鬼哭神鳴・螺閃拳』の帯電する拳の一撃によるものだ。
衝撃音の方向へ意識を向けた氷雪女王。しかしその内の一人が瞬時に消滅――否、蒸発する。女王の散華と同時に巻き散らされる水蒸気と共に浸透する少なくない混乱。それは第二、第三の蒸発者が出てきてから加速する。
一体何が起きているのか、ドクターアトランティスという科学者のラボにて警備を務めていたオブリビオンは、その理屈を看破する。
「――高速移動と、電流の熱量による氷体の蒸発だと!?」
「その通り」
真実、その簡単な理屈を実行しているだけなのだと…看破した氷雪女王に雷伝を叩き込んで骸の海へと帰す霧亥。更に追い打ちとして水蒸気が多く溜まった空間に拳を叩き込んで水蒸気爆発を起こし、薙ぎ払う。
「さて、そろそろアースクライシスの課題も終わりか」
雷電を纏った手首をスナップし、次のオブリビオンと会敵する霧亥。
ヒーローズアースの平和のために、その一撃を放った。
大成功
🔵🔵🔵
荊城・蕾
駆け出しには些か過ぎた仕事だが、やらねばやがて誰かが泣く。
やるしかあるまいよ。
それにしても守衛なぞさせるには勿体ない、美しい者達ではないか。
「やあ、お嬢さん方。済まないがそこを通してもらえないか?」
……まあ、無理だろうな。押し通るしかあるまい。
「氷の華と薔薇に抱かれて、せめて美しく眠るがいい」
取り出した薔薇を掲げ、風属性の力と呪詛を込めた高速詠唱からの「クライシスゾーン」で、扉の残骸やラボの諸々の無機物を纏めて薔薇の花弁が舞う超次元の竜巻に変え、敵の放つ氷の欠片の花弁ごと巻き込み吹き飛ばし捩り粉砕する。
このまま最後まで、相棒(薔薇の悪魔)の力を借りずに済めばいいが。
……まあ、まず無理だろうな。
火土金水・明
「ウルカヌスの軍団の強化が完了しないうちに、早めに前衛のオブリビオンから潰していきましょうか。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【高速詠唱】し【破魔】と【継続ダメージ】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【新・ウィザード・ミサイル】を【範囲攻撃】にして『氷雪女王』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】【氷結耐性】でダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
中村・裕美
「……まずは前哨戦……さっさと仕留めさせてもらうわ」
長くウルカヌスが残っていても厄介。鋼神共撃、現地へ襲撃班として参加させてもらうわ
「……パラメータ変更……現象改竄」
空間に【ハッキング】を仕掛け、UC【現象改竄】を発動。巻き起こすは『炎の吹雪』。細やかに【早業】で相手の攻撃に対応して、氷の花びらを防ぎつつ、炎で相手を焼く。
「……こちらから話すことは特にないわ。……でも……何か言い残すことがあるのであれば聞いてあげる」
激戦が早くも繰り広げられる中、3人の猟兵が新たに現場へと転移していった。
「それにしても…守衛なぞさせるには勿体ない、美しい者達ではないか」
「とはいえオブリビオンですからね、話を設けても応じはしないでしょう」
「美しい者…爆ぜろ」
と、感嘆と遂行、怨念のそれぞれの少女の声がユーベルコードと共に戦場に流れていく。
荊城・蕾(薔薇の奴隷王子・f27724)。
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)。
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)。
今回の現場でダメ押しとなる3人の猟兵、推参する。彼らを迎撃するは魔術系統のユーベルコード、氷の花びらで相手を切り刻む氷雪魔法だ。
「……まずは前哨戦……さっさと仕留めさせてもらうわ」
と、精霊術師が有するユーベルコード、その祐美固有のものが発現する。
「氷の花びらで…相手を切り刻むなら…炎で溶かすだけ…」
と、同じく吹雪が祐美の手によって―――但し、炎属性のそれだが――氷の花びらと相殺し、と化してある程度無力化する。
「ありがとうございます。この機を逃したりはしません――『全ての属性を収束して、今、放つ!』」
瞬間、405本の炎水土氷雷光闇毒の8つの属性が複合した魔法の矢が氷雪女王を穿つ。それを見て二人の猟兵はある竜を想起した。
「ん…ヴォルギリオスの…」
「件のオブリビオン・フォーミュラという竜か」
実際の真相はどうあれ網羅した属性とその数8つからしてアックス&ウィザースの戦争、帝竜戦役最後の敵からオマージュを受けたユーベルコードなのは間違いないだろう。
複合した属性の内、炎、雷、光とエネルギー攻撃により氷の身体を溶かされていく女王たち。更に毒の属性により蝕まれ緩慢となる動き。
追撃を放つは風属性の力と呪詛を込めた薔薇を取り出し、扉の残骸やラボの諸々の無機物を変換させた蕾の扉のクラシスゾーンだ。
「せめてもの手向けだ。氷の華と薔薇に抱かれて、せめて美しく眠るがいい」
「成程…薔薇の力を操る猟兵…いや、アリス適合者…」
「共通ユーベルコードの域を出てはいませんが、固有ユーベルコードに昇華したら化けそうな戦闘スタイルですね」
「薔薇の悪魔との契約によるものだから、代償は必要だがな」
と、複合属性の魔法の矢、炎の吹雪、風属性と呪詛を込めた薔薇の花弁が舞う超次元の竜巻が施設を破壊し、氷雪女王を骸の海へと帰していく。
「……こちらから話すことは特にないわ。……でも……何か言い残すことがあるのであれば聞いてあげる」
「私は何もいう事はありません。オブリビオンは骸の海へと還りなさい」
「このまま最後まで、相棒…薔薇の悪魔の力を借りずに済めばいいが……まあ、まず無理だろうな」
「…警備は全滅したか」
と、施設の電気供給を行う炉心の前で呟くウルカヌス。
「もはや私の復活も限界だ。ならばここを突破して一気に地上を制圧するしか道はあるまい」
覚悟を決め、その準備に取り掛かるウルカヌス。その殿を務めるは電気供給班のリーダーたるオブリビオンである――
大成功
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第2章 ボス戦
『終わりを告げる雷鳴・イカズチ』
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POW : 紫電雷装
全身を【迸る稲妻】で覆い、自身の【闘志】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : サンダーボルトブレーカー
敵を【超高出力の雷鳴を纏った鉤爪】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ : グレートハリケーン
自身からレベルm半径内の無機物を【複数の超次元竜巻】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:すねいる
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ガイ・レックウ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
亞東・霧亥
【SPD】
どちらが強いか真っ向勝負と行こうじゃないか。
・グラップル、怪力、殺気、鎧無視攻撃、属性攻撃、早業、傷口をえぐる、部位破壊、足場習熟
今回はベタ足のインファイト。
相手の体幹を崩すべく、多彩な攻撃を仕掛けていく。
攻撃を往なす、押し出す、引き寄せる、拳に拳を合わせる等。
【UC】
「耐えてみせよ。」
僅かな隙も見逃さない。
全方位から、降り注ぎ突き上げる千の殺意と拳。
※絡み歓迎
荊城・蕾
悪の幹部ともなれば、こうして部下に美女を揃え侍らすものか。
これぞ古式ゆかしき様式美、結構なことだ。
……だが、こちらも退くわけにはいかん。
第六感で敵の動きを想定。
殴り合いは分が悪い、と黒薔薇のダーツを花束から取り出し「拒絶の黒薔薇」使用。
黒薔薇のダーツによる誘導弾で、敵の守りを掻い潜り剥き出しの胸元を狙って突き刺さる鎧無視攻撃を行い、刺さった針先から呪詛を流し込み弱らせていく。
その「神鋼の鎧」とやらも、しっかりと着込めないのでは形無しではないか?
(明らかに服に収まってない胸に目を遣りつつ)
まあ、私も相棒も「そういうの」は大好きだがね。(フォローしてるつもり)
次は本命か。
相棒、いざという時は頼む。
猛る闘争衝動と雷撃。イカヅチは両腕に集束し付属させた何億ボルトの電流を打ち鳴らしながら猟兵達に向かい合う。この雷撃のオブリビオンはウルカヌスから貸与された「神鋼の鎧」により爆発的な防御力の上昇を会得している。
しかし戦争に敗北し聖域から追放された結果、その権能は万全のものでは決してない。よって最初に会敵した二人の猟兵はその隙をつくことで十分な戦闘状況を一先ず維持できている。
亞東・霧亥(峻刻・f05789)、荊城・蕾(薔薇の奴隷王子・f27724)。先程の氷雪女王の警備を蹴散らした猟兵二人。蕾は呪詛を込めた黒薔薇を投合武器としてダーツの如く鎧の隙間に誘導弾化により的確に狙う事で、霧亥はその対処に追われているところにインファイトを仕掛けて隙が出来た所に拳を叩き込むことで鎧の絶対防御を掻い潜ろうとしていた。
「どちらが強いか真っ向勝負と行こうじゃないか」
そう改めて宣言すると同時に雷撃を纏った強烈な一撃が霧亥の身体に叩き込まれ、返礼として刹那に千の拳を敵対者に叩き込むコンビネーションをイカヅチに与える。
「しかし悪の幹部ともなれば、こうして部下に美女を揃え侍らすものか…これぞ古式ゆかしき様式美、結構なことだ」
どちらかというと堅物な印象のあるウルカヌスに似合わない推測をする蕾。どこか抜けている印象をこの戦場の俯瞰者に与える姿に反して、遠距離から放出される雷撃を潜り抜けて着々と隙間に黒薔薇を突き刺そうとするその戦闘スタイルは新人ながら猟兵と十分に言えるだろう。
「……だが、こちらも退くわけにはいかん。頼むぞ」
「任せろ、必ず隙をついて見せる」
と、黒薔薇、雷撃、千拳が乱れ合う戦場。熟練のヒーローやヴィランでも気を抜けば瞬時に戦死してもおかしくない程の高度な戦闘。拮抗しているように見えて実のところ押されているのはイカヅチの方であった。理由としては二つ存在する。
まず1対2という数の利。単純計算しても一人で二方向からの攻撃を同時に凌ぐのは精神的にも負荷がかかると誰でもわかり、実際には高速移動など三次元的な方向に常に意識を向けなければならない。これが万全な「神鋼の鎧」を装着していたら話は別だっただろう。けれども、そこはやはり神の権能を有する宝具。逆を言えば「鎧の加護を受け付けない場所」がオブリビオン側でも判明している以上、そこを死守すればある程度余裕が出来る。
だが、二つ目の問題である猟兵達の連携方法がイカヅチの精神をかき乱す。インファイトを挑まれて常に前方から飛来してくる千の拳をいなさなければならないところに蕾の暗殺薔薇がここぞというところで奇襲してくる。これが戦場においてどれだけ余裕を奪うかは常にボス級オブリビオンと真正面から戦わねばならない状況で、時に一撃必殺の性質を有する奇襲ユーベルコードに対策せねばならないと仮定すれば、如何程に気を擦り減らすかというのがある程度分かるだろう。
「質には量を、か」
「このまま体力を奪い、後続の猟兵に繋げるぞ」
赫怒を滲ませた雷撃を凌ぎながら、薔薇と時計の猟兵はすぐさま連携を再開していく。
大成功
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中村・裕美
「……鎧が面倒ね。……隙間はどこかしらね?」
【邪竜降臨】で戦闘力を上げ、ドラゴンランスの【串刺し】で鎧の隙間を狙う。代償は【毒耐性】【呪詛耐性】【激痛耐性】で防ぐ。
敵の攻撃は空を駆る機動力で回避し、ランスで【武器受け】、ある程度のダメージは強化した耐久力で我慢。
鎧の隙間がパッと見わからない場合、黒炎で相手を包み込むように攻撃。鎧に守られている部分はダメージが少ないだろうが、隙間部分は他より損傷が大きいはず。
相手を串刺しにできたら、そこから黒炎を流し込んで焼き尽くす
「……バチバチ眩しかったけど……アレは陽キャということで……よかったかしら?」
ガイ・レックウ
【POW】で判定
『てめぇを狩らせてもらうぜ』
相手の鎧の隙間を【戦闘知識】で見極め、【オーラ防御】で防御を固めて、【フェイント】をかけつつ肉薄。【怪力】でのピンポイントでの【串刺し】と【鎧砕き】、そしてユーベルコード【二天一流『無双一閃』】を叩き込んでやる!!
「……鎧が面倒ね。……隙間はどこかしらね?」
「悪いがヒーローズアースの明日の為だ。てめぇを狩らせてもらうぜ」
瞬間、黒炎と二刀がイカヅチに追撃を放つ。
氷雪女王の駆逐からこの戦場に追い付いた中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)とこの戦闘段階から鋼神共撃に参加した二刀流剣士の猟兵ガイ・レックウ(相克の剣士・f01997)によるものだ。
その二人に対してイカヅチが取った戦法は実にシンプルな物であった。
少なく見積もっても5000km/hは下回らない速度で雷撃を自ら付与し、超高出力の雷鳴を纏った鉤爪で斬滅するというものだ。
「…速いわね」
「ああ、これじゃあ凌ぐだけで精いっぱいだな」
と、それぞれ竜の機動力と二刀流で雷撃を迎撃するガイと祐美。
防御には何とか凌げても攻撃には転用できないのが今の状況だ。
「…勝負に出るしかないわね」
「ああ、速度を緩めるのはアンタに任せるぜ」
その刹那に2097度目の雷打撃が2人に向けられる。その猛烈な攻撃に対して真っ向から受け止めたのは祐美だった。
その愚行としか思えない行動に思わずほくそ笑むイカヅチ。しかし歯を食い縛りながらも笑みを浮かべているのは祐美も同じであった。
「『邪竜降臨(ウロボロスインストール)』…能力は邪竜の能力を憑依させる…」
雷撃に焼かれながらも竜の膂力で抑え込み、黒炎を鎧の隙間へ吐き出してイカヅチを焼き尽くす祐美。しかしイカヅチの雷撃で体は限界に近い。
「それはあなたも同じ…やって」
「応、ここだな」
斬、というオノマトペが見えるような一閃が奔った後に倒れこむイカヅチ。
「二天一流――『無双一閃』」
剣豪の猟兵が持つユーベルコードによりイカヅチを斬滅したガイ、祐美も竜の回復力で戦闘継続が可能な域に戻っている。
「これで後はウルカヌスを斃すのみ…けれど大事なことが分かっていない」
「…それは何だ?」
祐美は至極真剣な表情にて
「……バチバチ眩しかったけど……アレは陽キャということで……よかったかしら?」
「知るか」
いつも通りであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『鋼神ウルカヌス』
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POW : 超鋼神装
無敵の【金色に輝く『神の鎧』】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : 鋼と炎の神
自身の身体部位ひとつを【自在に液体化も可能な超高熱の金属】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 原初の神炎
自身からレベルm半径内の無機物を【使用者以外の全てを焼き尽くす原初の炎】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:あなQ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ガイ・レックウ
【POW】で判定
相手の先制攻撃を【戦闘知識】で【見切り】、ランスによる【武器受け】と【オーラ防御】のオーラを重ねることでダメージをできるだけ抑えながら、無理やりでも距離を詰める。
『てめぇの鎧は無敵じゃねぇ…どれだけ硬くても砕けないよろいはない!!』
たとえダメージを受けても【殺気】を乗せつつ、気迫を見せる。全身全霊の【怪力】での【鎧砕き】と【残像】と【フェイント】で隙をついた【鎧無視攻撃】の【2回攻撃】…さらに至近距離でのユーベルコード【紅蓮開放『ヴリトラ』】の獄炎で攻撃するぜ
※アドリブ、連携可
『てめぇの鎧は無敵じゃねぇ…どれだけ硬くても砕けないよろいはない!!』
そう吼えたのは戦端が切られてからガイ・レックウ(相克の剣士・f01997)が真っ先に叫んだのは何とも勇ましく、何と愚かであろう。実際、先制攻撃を卓越した戦闘知識で回避し、一撃を繰り出したのは戦神であるウルカヌスも舌を巻いたほどだ。
「だが、『超鋼神装』…文字通り無敵の『神の鎧』を顕現させるユーベルコード。いくら気迫が凄まじくとも、それだけではな」
そう、今回に限っては技能と精神力で挑むのは少々無茶が過ぎた。これが原初の炎や超高熱の金属であるならばまた違ったかもしれないが、今回のウルカヌスのユーベルコードは防御力上昇特化型能力。技能を繰り広げようが真っ向勝負を挑むのは…
「ならばこいつを喰らいな!!」
そう、ユーベルコードを起動させるに他ならない。
『我が刀に封じられし、炎よ!!紅蓮の竜となりて、すべてを焼き尽くせ!!』
「…来い」
刹那に解放される封印解除型ユーベルコード。
「妖刀ヴァジュラに封じられた竜の獄炎を開放し、龍の姿を模した獄炎を使役する」異能だ。
「成程…私のユーベルコードとは異なる原初の炎を操る…いや、これは獄の炎か」
展開されるは周囲の無機物を原初の炎に変換するユーベルコード。
しかし、竜の獄炎はそれらを「食い殺す」。
「行け、ヴァジュラぁ!!」
「――見事」
鎧の一部を食われて後退するウルカヌス。しかし未だにその顔には余裕の笑みが浮かんでいた。
大成功
🔵🔵🔵
亞東・霧亥
【POW】
・先制対策
グラップル、忍び足、ダッシュ、残像、足場習熟、目立たない
自身の格闘経験、緩急自在の歩法から残像を作り、足場習熟により、どこに配置すればより効果的か判断する。
一度視界から外れれば、目立たない俺を追うのは難しいぞ。
【UC】
過去の激闘から鋼神ウルカヌスに変身する。
「お前の御自慢の鎧は、擬者の俺でも創り出せる代物だ。これが無敵だと?笑わせるな。」
・クイックドロウ、早業、破魔、高速詠唱
不動明王の真言を唱え、浄炎の力を咒力弾に籠める。
ハリボテの鎧を真正面から撃ち抜く。
「チンケな炎ごと消し飛ばしてやるぜ。せめて散り際は美しくな。」
荊城・蕾
これが鋼神か。
流石、対峙するだけで気圧されるようだ。
だが退けぬ。
第六感を活用し敵の炎の軌道を見切り避ける。
避けれぬ炎は高速詠唱で火炎耐性を上げる術を使い凌ぐ。
凌げてもジリ貧なので、やむを得ず【薔薇の悪魔】使用。
相棒たる「薔薇の悪魔」を憑依させその力を振るう。
『Solve et Coagula』
「薔薇の悪魔」の呪詛を込めた、高速詠唱限界突破全力魔法。
敵の防御を掻い潜り可動部を狙い撃つ「虹色の薔薇」の誘導弾を放ち、着弾点を溶解し部位破壊する鎧無視攻撃。
我が相棒は、かつて薔薇の秘跡者達に数多の秘術を授けた者でな。
特に錬金術はお手の物、だそうだ。
……ああ、わかってる。
帰ったら私の事は好きにしろ、相棒。
「これが鋼神か。流石、対峙するだけで気圧されるようだ。だが退けぬ」
「ああ、ここで引導を渡すことにするぜ」
と、激戦区に突入した亞東・霧亥(峻刻・f05789)、荊城・蕾(薔薇の奴隷王子・f27724)はそれぞれ放たれる先制攻撃――『神の鎧』を纏った一撃と原初の炎の召喚――の対処へと移る。
鎧の一撃が迫り来る。それは強靭な膂力を以て放たれる遠当てであり、彼の拳に直接触れられていないにもかかわらず弾道上にある物体は強烈な衝撃波に蹂躙され、分子間の結合の域まで分断し破壊される。
その圧倒的な破壊を前に、青年は笑う。
「さて、本当の俺を見分けることが出来るかな」
疾走する霧亥の輪郭がブレた。それは自身の格闘経験、緩急自在の歩法から生み出された残像生成術。
「一度視界から外れれば、目立たない俺を追うのは難しいぞ」
「むぅ…」
「……ああ、わかってる。帰ったら私の事は好きにしろ、相棒」
万物を焼き尽くす焔を前に、蕾は開放を決意する。
『Solve et Coagula』
フレーズを口にしたと同時に跳ね上がる蕾の身体能力を含めたあらゆる能力値。
それは神降ろしならぬ悪魔憑き。
「我が相棒は、かつて薔薇の秘跡者達に数多の秘術を授けた者でな」
「薔薇だと?…否、まさか!!」
ああ、と鋼の神の驚愕を肯定し。
「特に錬金術はお手の物、だそうだ」
瞬間、溶解される神の鎧の一部。『あらゆる存在に対する「溶解」と「凝固」の術』を行使するかの悪魔の御業――否、所業。
「く…だが、所詮は悪魔、神たる私の権能を完全に無力化するには至らん!」
「何が神だって?」
叩きつけられるは嘲弄を込めた疑問の言葉と文字通りの鉄拳。
「ぐぅぅ…!!おのれ…っ!?」
ウルカヌスが驚いたのも無理はない。目の前に立っているのは他ならぬ『鋼神ウルカヌス』なのだから。
二の、三のと連撃される己の拳を前に思考を巡らせるウルカヌス。
闘神である彼がこの不条理を形にする能力の正体を看破したのは直ぐであった。
「――疑似オブリビオン化能力か!!」
「正確に言えば、過去に対峙した強敵に変身する、だな」
正解だから滅ぼしてやる。と言わんばかりに鉄拳乱舞を更に加速させるウルカヌスの姿となった霧亥。
「お前の御自慢の鎧は、擬者の俺でも創り出せる代物だ。これが無敵だと?笑わせるな」
「フン、使いこなせるかどうかはまた別だろう!」
黙って殴られるだけが鋼の神ではない。本物のウルカヌスもクロスカウンターを決めて吹き飛ばす。
「そこだ!」
刹那に放たれるは薔薇の悪魔を憑依召喚した蕾の術式。あらゆる存在を「溶解」し「凝固」する権能は着実に神の鎧をわずかながら、けれども確かに絶対性を崩していく。
そんな絶対的な窮地に追い込まれたウルカヌス。このまま打ち取られるのは時間の問題で――
「――否だ!!」
溢れる闘志と矜持が、未だに運命をつかみ取る。精神力を振り絞ることによる咆哮。その時に生じたソニックブームによりで離脱に成功し、戦闘態勢を整えることに成功した。
「さぁ、まだだ…まだ私は斃れんぞ。猟兵!!」
そして、物語――【鋼神共撃】は最終段階へと突入する――
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
中村・裕美
「……色々と……圧がすごいわね」
とりあえずはUCを使用する隙を得るために、敵の攻撃はドラゴンランスで【武器受け】しつつ、攻撃パターンを【見切り】しのいでゆく。
「……本当に無敵の鎧を作れるのなら……こんなところに籠っている必要など……なかったものね」
仲間の攻撃で鎧が損傷できたのは確認できた。そこを突くように語り掛け、自信を揺らがせる【精神攻撃】
UC使う隙ができたら、【魔竜転身】で変身
「……どんな硬かろうが……0と1に還してしまえば……無意味」
そう喋った以降は理性を飛ばし、対象を電子データ化させるブレスで鎧をはぎ取り、相手の攻撃を耐久で耐えながら爪や牙などで攻撃
理性を取り戻す頃には倒せてるといいな
薙沢・歌織(サポート)
人間のマジックナイト×聖者、18歳の女です。
普段の口調は女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)、楽しい時は 明るく(私、~君、~さん、ね、わ、~よ、~の?)です。
◆ユーベルコード
火力重視時:スチームエンジン、瞬きの光竜
ギミック対策重視時:魔宝石は変異する
回復重視時:生まれながらの光(複数味方回復を解禁)、または風精の癒歌
◆基本立ち回り
攻撃役が必要な場合:攻撃優先(WIZ>POW>SPD)
回復役が足りない場合:回復、補助優先
所持技能から依頼に応じて使えそうなものを活用します。
クラリス・シドルヴァニス(サポート)
人間のパラディン×プリンセス、19歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、嘘をつく時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
アックス&ウィザーズからやって来た女性騎士。剣と鎧で身を固め、正々堂々と勝負を挑みます。特技は剣による<武器受け>。ハート状の光を飛ばして魔法攻撃もできます。
ユーべルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「……色々と……圧がすごいわね」
「これがヒーローズアースの幹部オブリビオン…鋼神ウルカヌス…!」
「流石にすさまじいですね。基本的に戦争で完勝していた猟兵達から逃げ切っただけのことはありますね」
三人の女猟兵が、背水の陣の鋼と炎の神と対峙する。
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)
薙沢・歌織(聖痕宿す魔法学園生・f26562)
クラリス・シドルヴァニス(人間のパラディン・f27359)
「……けれど……本当に無敵の鎧を作れるのなら……こんなところに籠っている必要など……なかったものね」
「ええ、同じ大魔王形態級災魔…大魔王を倒せた私達の敵ではありません!!」
「同じく、帝竜を全滅させたのなら、出来ないはずがありませんね」
鋼神共撃を終わらせるべく、血戦の火蓋は啖呵と共に切られた。
『三貴神よ、私に一時の寵愛を授け賜え…!』
刹那に告げられた詠唱は日本神話の父神の子にして後継者、三貴神へ奉りその寵愛を受けて強化する祈祷型ユーベルコード、『三貴神の寵愛(トリニティ・フェイバリット)』。
それらを以てマジックナイトと聖者の魔法剣術を極限まで冴えさせ、多刀の剣術で白兵戦を挑むのだ。
「なるほど、私と系統は異なれど原初の神…各世界、太陽と月、海洋の属性を兼ね備える極東の神の権能か」
「正解です」
「だが、それならばその神話の地母神を殺めた神に等しき業火を知るがいい――『天地宇宙に始まりを灯す焔。賛美せよ、創世神話の天火が幕開ける』――『原初の神炎』!!」
瞬間、空間ごと火炎に変換したかのように火炎が周囲に展開される。
「なら…こちらもこういいましょう…そう、次よ」
「純潔なる白馬を知ることになるでしょう」
『……全てを1と0の世界へ……目覚めなさい……滅びの竜』
『いでよ、我が眷属よ』
それは、咆哮型強制電子データ化能力を持つ魔竜へと変化する龍化能力。
それは、ペンダントから眷属のユニコーンを召喚し騎乗する触媒型召喚能力。
『魔竜転身(コード・ドラグナー)』
『ユニコーンチャージ』
この三つのユーベルコードが起動するとともに、閉幕が始まる。
「……どんな硬かろうが……0と1に還してしまえば……無意味…グゥ…!!」
ブレスを吐き出して神の鎧の一部を電子データ化し欠如させた瞬間、理性を失いウルカヌスを喰らうかのように襲い掛かる祐美。
「凶化代償のユーベルコードですか、これは巻き込まれないように注意しなければなりませんね」
「ウルカヌス、接近します!!そして、これが最後です!!」
想像から現出させる神の鎧が、鋼の神の身体を変換して襲い掛かる超高熱の液体金属が、原初の炎が猟兵に。
ブレスが直撃した相手を電子データに強制変換する能力を持つ魔龍が、三貴神からの闘志、加護、寵愛を受けて強化された多刀流が、騎乗したユニコーンから繰り出される聖騎士のクレイモアが、オブリビオンに。
それぞれ、相手を断ち己の意思を貫くべく交差する。
――そして、
「見事。貴様たちの勝ちだ」
倒れたのは、鋼と炎を司る神。
ジェネシス・エイト残党『鋼神ウルカヌス』同時多発的討伐任務。
【鋼神共撃】――完遂。
成功
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最終結果:成功
完成日:2020年06月23日
宿敵
『終わりを告げる雷鳴・イカズチ』
を撃破!
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