#UDCアース
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グリモアベースに映る景色が変化する。
UDCアース世界。峻嶺に囲まれた高原地帯、チベット。人寄せ付けぬ山々が連なるこの地に、超古代の怪物を封じた神殿が隠されているのだという。
「南極で古代遺跡が発見されたって話は聞いたことある? そこの調査が進んだおかげで、隠されてた封印がいくつも見つかってるのよ。今回のも、その一つね」
グリモア猟兵の田抜・ユウナ(狸っていうな・f05049)は話しながら、映写機を操作して資料を映し出していく。
「封印されている怪物っていうのは『暴君竜メギドラウディウス・レックス』。太古UDCアースにおいて『恐竜』って種族の頂点とうたわれた王竜が、人間の想像力や信仰心を糧に擬似神格級UDCとして顕現したのがコイツよ。今回予知したのは特に強大な個体で、完全復活すればアックス&ウィザーズの帝竜にも匹敵すると思われるわ」
帝竜クラスのドラゴンが野に放たれるようなことになれば、国家単位の被害が出る。絶対に、未然に防がねばならないとユウナは強い口調で語った。
「幸いにも、まだ猶予があるわ。正規の手順を踏まずに無理やり目覚めさせて、不完全な状態でいるうちに倒す。それが今回の目的よ」
不完全な状態とはいえ、通常のボス級とは比べ物にならない強敵であろう。それに、封印の周辺には別のオブリビオンが控えていることも予想される。
厳しい戦いに備えて、猟兵たちは準備に取り掛かる。
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グリモアの転移門をくぐって猟兵たちが降り立ったのは、険しい岩山の中腹だった。
大小の岩がゴロゴロと積み重なっているばかりで、命の気配と言えば岩の隙間に根を張る雑草くらいなもの。
予知によれば、この岩山を上った先に怪物の封印があるというのだが……
――足があった。
「いや、どういうことだよ?」
思わずツッコミが入るが、他に言いようもない。
山の上を見上げたら、そこには何本もの足が並んでいたのだ。スニーカー、ハイヒール、スパイクにサンダル、多種多様な靴を履いた巨大な足たちが、登ってくる者を踏み潰さんと待ち構えている。
どうやら、目的地に辿り着くためには足たち――怪異『雑踏』を突破しなければならないらしい。
行く手を阻むオブリビオンの群れに、猟兵たちはユーベルコードを発動して挑みかかる。
黒姫小旅
どうも、黒姫小旅でございます。
此度は純戦シナリオ。周囲に人家もありませんので、気兼ねなく暴れ回ってくださいませ。
なお、三章のボスは、先制攻撃こそないものの、体のサイズ・攻撃力・耐久力が通常よりも数段上昇しているようです。強敵ですので、心して挑んでください。
それでは、皆さまのプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『雑踏』
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POW : 雑踏
【四方八方から行き交う雑踏の踏み付け】が命中した対象に対し、高威力高命中の【無限に続く雑踏の踏み付け】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 行進
【物理法則を無視した隊列行進】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 環境統一
防具を0.05秒で着替える事ができる。また、着用中の防具の初期技能を「100レベル」で使用できる。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
人形・宙魂
ひ…!
迫る人の足の不気味さに慄きながら、ジャンプして回避。
怖くない、怖くない…!
二度目の踏みつけも空中浮遊で跳び退きながら、羅刹紋を浮ばせ、
目の前にあった別の足へサムライブレイドをなぎ払い、切り裂きます。
や、やった…あ
一瞬気が緩み、避けられない程に足が迫っていた事に気付き、
咄嗟の一撃。サムライブレイドを足へ突き立て、
『鬼重・人間道』刃が刺さった瞬間、重力の塊を放ち、重量攻撃。
…暗く、黒く、消えて…ッ!
刀で傷付けた二つの足に重力場を発生させ、引き摺りこんで、無に帰す。
……危なかった。もっと、気をつけないと…!
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「ひっ……!」
人間の足だけ、それも大樹のように巨大なものが大量に迫ってくる。悪夢のような光景に身を竦ませる人形・宙魂(ふわふわ・f20950)を、スパイクシューズの踏みつけが襲った。
鋲を打った靴底が山肌を穿つ。間一髪で回避した宙魂は、踏み砕かれた岩もろとも吹っ飛んだ。
「怖くない。怖くない……」
宙を舞いながら、何度も自分に言い聞かせて暗示を重ねる。
恐怖に揺れていた青眼が光を宿し、青ざめた肌に人喰い鬼の紋章が浮かび上がる。
「……怖く、ない!」
居合一閃!
抜き打ちに降りぬいたサムライブレイドが、眼前の足をぶった斬った。
膝関節から上下両断された巨足は水に溶けるように消滅し、宙魂はホッと息を吐いて着地…………したところへ雑踏。
「あっ!?」
前後左右に真上から、ばかでかい靴底が壁のように宙魂を取り囲んだ。
逃げ場はない。完全な袋のネズミで、次の瞬間には潰されて血の染みとなる様が目に浮かぶ。どうしよう、頭が真っ白になって……
――体が勝手に動いた。
下段に垂らしていた日本刀を、跳ね上げざまに刺突。ドムッ、とゴム靴底に切っ先が沈み込んだ瞬間、羅刹紋が忌々しい輝きを放つ。
「……暗く、黒く、消えて……【鬼重・人間道】ッ!」
時空が捻じ曲がる。
刃を突き立てた靴底を中心として極小ブラックホールが発生し、宙魂を囲んでいた何本もの足、辺りに転がるガレキ、あらゆる物すべてを大渦巻に引き摺りこんで、暗黒の下に消し去った。
「よ、よかった、なんとかなった。もっと気をつけないと……」
危ないところだった、と宙魂は今更ながらに流れ落ちる冷たい汗を拭った。
大成功
🔵🔵🔵
ハロ・シエラ
どうやらその恐竜とやらに出会うにはいくつか難所がありそうですね。
まずは怪異ですか。
脚だけが迫ってくる、と言うのは中々不気味なものですね。
動きもただの脚では無さそうですし、注意して戦いましょう。
とにかく相手の動きを良く見て、隊列行進を【見切り】回避しなければなりません。
敵は集団ですし、様々な方向に気を付けて立ち回ります。
こちらは山を登っている所なので【ダッシュ】と【ジャンプ】を駆使してなるべく上を取る様にしたいですね。
【地形耐性】で足元の悪さはカバー出来るでしょう。
敵のを行進上手くかわせたならチャンスです。
攻撃を中断出来ない内に、ユーベルコードでまとめて【焼却】してしまいましょう。
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「……最初の関門は、怪異ですか」
ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は目を眇め、白銀に輝くレイピア『リトルフォックス』を抜剣した。
てんでバラバラに蠢いていた雑踏は、新たな猟兵の接近に気付くと一斉にこちらを向いて……ドドドドドドドッ! と土煙を立てて突進してくる。
「これは……中々不気味なものですね」
正気を削られる思いをしながら、ハロは決して目を逸らすことなく、敵の動きを冷静に見切って回避した。
猛スピードの隊列行進を横っ飛びに躱し、踏み砕かれた岩石が転がり落ちていくのを尻目に斜面の上方へ。山道というよりな崖と呼びたくなるような険しい岩場で、ハロはわずかな凹凸を爪先で蹴り、カモシカのような身軽さで駆けていく。
地形の不便など感じさせずに逃げ延びるハロに、足の群れは慌てて追いすがろうとするが、急な方向転換は事故の元。密集した状態で全力疾走していた足たちは、互いにもつれ合い団子になってすっ転んだ。
……チャンス到来である。
「魂まで燃え尽きなさい、【フレイム・スローワー】!」
振り向きざまに、リトルフォックスを一閃。
遣い手の精気を喰らう細身の刃から、霊気を帯びた狐火が噴き上がり、転倒して絡まったまま動けずにいる足たちを斬り裂いた。
灼熱の斬撃を受けた雑踏は一塊の火球と化して急な斜面を転がり落ちていき、三度ほどバウンドして花火のように爆散する。
「たわいもない。……ですが、恐竜とやらの封印まではまだまだ難所が続きそうですね。気を抜かずに行かなければ」
剣身に残った燐火を振るい落として、ハロは警戒を維持したまま岩山を登っていく。
大成功
🔵🔵🔵
上野・イオナ(サポート)
『英雄イオナ 希望を描きにただいま参上!』
ヒーローの類いに憧れてる系男子です。悪いやつ許せないです
でもカッコイイものや面白そうな事が好きで直接助ける対象が見えてない場合はそちらを優先することがあります
具体的にはとあるシナリオで崩れる遺跡の中、巻き込まれてる人が居ないか探さずに、カッコイイ剣をあつめてました
正統派英雄を目指してますが
クールなダークヒーローやイラズラ好きのややひねくれた主人公とかも好きです
UCは指定しているものはどれも使いますが【バトルキャラクターズ】は気づいたら多用してます。雰囲気に合いそうな色んなキャラ召喚します
年齢に比べて行動や喋り方が少し幼い気がします
※アレンジ・連携 歓迎
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「英雄、上野・イオナ(レインボードリーム・f03734)。希望を描きにただいま参上!」
キラッ、と星でも飛ばしそうな勢いで登場したイオナを、さっそくオブリビオンの猛攻が襲った。
前から後ろから左右から、巨大な足が地響き立てて迫ってくる。スクランブル交差点に放り込まれた小人のような気分になりながらも、イオナは臆することなく剣に手を掛けた。
「変、身ッ!」
抜き放たれた『彩虹の剣』が、最高の虹を描き出す。七色の煌めきが視界を埋め尽くした一瞬の内に、イオナはプリンセスドレスへと装いを変えた。
「みんなー、僕に続けー!」
『『『オオ――ッ!!』』』
姫というよりはむしろ(本人の性別からしたら当然)王子様と呼んだ方がふさわしそうな、すごくカッコイイ姿となったイオナが剣を掲げると、その後背に騎士の姿をしたバトルキャラクターたちが出現し、大地を揺るがすほどの鬨の声を上げた。
召喚した騎士団を従えて、凛々しき姫は突撃する。縦横無尽に行き交う雑踏に惑わされることなく、ただひたすらに前へ!
ギャアアアン!!
先陣を切るイオナの剣が、頭上に落ちてくる女性の足と激突した。光沢を放つ赤靴のピンヒールと、虹のインクを宿した剣が鍔迫り合う。その場に縫い止められたイオナに降りかかる無限踏みつけを後続の騎士たちが迎え撃ち、鉄靴のラッシュに対して、剣や盾、槍に戦鎚と多様な武器がぶつかり合った。
「……は、はは!」
いつの間にか、イオナの口元には笑みが浮かんでいた。
自分を慕うナイトたちが、命を賭して戦っている。彼らがいるから目の前の敵に集中できる。……なかなか、ドラマチックではないか!
「いっけぇぇぇぇぇ、【パレードナイツ】!!」
騎士団に支えられたお姫様は、何人たりとも止めることはできない。全力で振り抜いた剣撃は、虹の奔流となって無限の雑踏を飲み込み、空の彼方へと吹っ飛ばした。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃
UDCの男の子だったら誰もが一度はあこがれるものが3つあるという。
それは大型機械、昆虫、そして恐竜である。
(個人の意見です)
まーわたしはエンパイアの出なんだけどねえ。
ともあれ。
UDCなのに恐竜が見られると聞いて行ってみたら。
足。
これは誰がどう見ても恐竜じゃないよねえ。
さてぶきみな相手、しかも集団。無為無策で突っ込むのはさすがに無謀であろう。なにか策を考えなければならない。
で、考えた結果。
全員斬ればいいのだ!
ということで右手にサムライブレイドの左手にフライングシャドウ構えてまっこうから突っ込んで全部斬り捨てるのだ!
踏みつけ?足よりも刀の方が長いからたぶん踏まれる前に全部斬っちゃえるんじゃないの?
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曰く、UDCアースの男子に生まれたならば、誰もが一度はあこがれるものが3つある。これすなわち、大型機械、昆虫、恐竜なりと。
「あくまで、個人の見解です」
注釈を入れるのを忘れない、それが大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)という男である。ちなみに生まれはサムライエンパイア。
「まー、何はさておき。UDCなのに恐竜が見られると聞いて来てみたわけなのだが……」
耳をほじりほじり、麗刃が目を向ける先にあるのは……足。スラッとしてたりゴツゴツしてたり、スベスベだったり毛深かったり、個人差はあれど間違いなく人間の足だ。あれはアレで怪獣っぽいが、恐竜に分類することはできないだろう。
「見れば見るほど不気味なのだ。しかも結構な数。これは何か、策を考えなければ……」
ううむ、と唸る麗刃。
変態を自認する彼であるが、それは愚者であることと同義ではない。考えなしに突っ込むようなことはせず、しっかりと作戦を考えて、そして決定した方針とは、
「全員斬ればいいのだ!」
彼もまたバーバリアンであったか!
小細工も何もなく真正面から飛び込んでいく麗刃に、怪異はエサを撒かれた魚群のごとく反応した。何十とも知れない足の大群を前に、麗刃はニカッと笑って両手に引っ提げた大刀を構える。
「安心と信頼のぉ――【剣刃一閃】!」
最初の足を左の刀で迎え撃ち、斬撃の影をくぐり抜けるように前傾しながら右太刀で次を真っ二つ。勢いを殺さずに、竹トンボよろしく回転しながらのジャンプ斬りで一網打尽に斬り刻む。
雲霞のごとく押し寄せる踏みつけ攻撃を、斬っては捨て斬っては捨てて突き進む姿は、まさに大豪傑の姓にふさわしく……――――ボスンッ!
「ボスンって……んのわぁぁあぁぁ!?」
一騎当千の活躍を見せていた麗刃の、足元の岩が突然崩れて大穴が開いた。麗刃は予想外の事態に反応が遅れ、回避もできずに穴の中へと転がり落ちる。
ゴロンッ ゴロゴロ コロリン スットントン
「――んん着地!」
転げながらも体勢を維持して、ダメージを追うことなく綺麗にフィニッシュポーズを決めた麗刃。果たして、彼がたどり着いた場所とは……?
【To be continue】
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『『幻星兇刃』アステリア・シグマ』
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POW : 一ノ太刀・衝星
対象のユーベルコードに対し【その核をなす部分を割断する斬撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
SPD : 二ノ太刀・閃星
【視認不可の高速移動で肉薄し、居合の一太刀】が命中した対象を切断する。
WIZ : 三ノ太刀・滅星
【事象の起源を断ち切る斬撃】【現象の結果を打ち砕く斬撃】【心象の根源を削ぎ落とす斬撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
イラスト:祥竹
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ジェイド・カレットジャンブル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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巨足の群れと戦っている最中、突然の崩落に巻き込まれた猟兵が転落した先は、広大な空洞だった。
とんでもなく、広い! 野球ドームくらい軽く収まってしまいそうな大洞窟であり……それが分かるくらい視界明瞭いうことは、照明を持ち込んだ”先客”がいることの証左でもある。
『お前たちの戦いぶり、見させてもらった。さすがは猟兵、「雑踏」では足止めにもならんな』
猟兵たちを出迎えたのは、物静かなたたずまいの男だった。サムライブレイドを一本差し。深紅のコートは何処かの隊服にも見えるが、生前は組織に属する者だったのかもしれない。
『我が名は「幻星兇刃」アステリア・シグマ。この地の封印を守護する者である』
アステリアと名乗った男は鋭い眼で猟兵たちを見据えると、居合腰に構えて刀の鯉口を切った。
『あと少しで王竜が完全復活を果たすのだ。この命に代えても、邪魔はさせん!』
人形・宙魂
崩落時にゆっくりと落ちて、空中浮遊。滞空します。
……王竜が完全復活すれば、とても酷い事が起きる筈です。
なのに、何故貴方は王竜を復活させるんですか…っ!
どんな理由にせよ、引き下がってはくれませんよね。
…なら王竜が完全復活する前に、私達が倒します!
手甲から網状の霊力を引き出し、捕縛。相手に向かって飛ばす。
飛ばしながら、鬼縛鎖を伸ばし、崩落でできた岩に巻きつけて怪力で投げ飛ばします!
回避か迎撃か、きっとどちらかを取りますよね。だから、狙います。
『宙落とし』私は、とっても重いから。
貴方を、砕きます。
超重量攻撃。相手に向かって、落ちます。
刀を抜く時間は無いので、鞘で、叩きます。
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人形・宙魂(ふわふわ・f20950)はプリンセスハート『殻心』を手に、空中浮遊によって竪穴をゆっくり下りていきながら、眼下に向けて両掌を開いた。
ジャラララ! と『鬼縛鎖』を射出。崩落した岩の一つにぶっ刺すと、怪力任せに引っ張り上げてオブリビオンへと投げつけ、同時に縛霊手『手甲・鬼手乙女』から網状に編んだ霊力を放つ。
重量級の物理攻撃と、霊的捕縛の合わせ技を、『幻星兇刃』アステリア・シグマは静かな面持ちで見上げて――チャキ、と刀の鯉口を切った。
『カァッッ!!』
裂帛の気合とともに、抜刀。玉鋼の刃が大岩も縛霊の網もまとめて斬り刻む。
『強力だが、素直すぎるな。この程度で私に通用すると……』
「――思ってません!」
ここまでは全て目晦ましだ。砕け散った岩の破片と霊力の残滓がチラチラと舞う中を突っ切って、宙魂は単騎突進を敢行。鞘に収めたままの刀で殴り掛かるのを、アステリアは辛うじて受け太刀した。
十字に噛み合う刀越しに、宙魂はキッと相手を睨む。
「王竜が完全復活すれば、とても酷い事が起きる筈です。なのに、どうして……っ!」
『愚問だな!』
返ってきたのは、どこまでも深い狂気。
『“それ”こそが、オブリビオンの存在意義にして唯一絶対の願いよ! 殺し、壊して、滅ぼし尽くす。そのためだけに、フォーミュラは我らを骸の海より呼び寄せるのだ!』
「……そうですか。ならせめて…………【宙落とし】!」
『ぬっ!?』
ズン――! とアステリアの両足が沈んだ。
重力操作のユーベールコードにより、元から常識はずれだった宙魂の体重は何倍にも増加した。均衡が崩れ、鍔迫り合っていた刀は徐々に押し下げられていき、ついには峰がアステリアの額に触れる。
『ぐぬ……お、おおおおお!?』
「せめて、悲劇を起こす前に倒します!」
最後の一押し。耐えかねたアステリアは己の刀に額を割られ、超重量に押し潰されて地面にめり込んだ。
大成功
🔵🔵🔵
弥久・銀花(サポート)
これはもう一番私の得意とする所です
基本的には愛刀の白嵐玉椿で接近戦を挑みます
相手が遠距離を得手としているのなら、石を投げたりして距離を詰めてユーベルコードの鋭刃線閃で斬り掛かります
特に強大な敵の場合はオルタナティブ・エネミーを使って戦います
これはどんな相手にでも勝てる様にと作ったユーベルコードですので大体の相手には優位に立てるでしょう
エッチな感じで拘束され責められてる場合は、一人で切り抜けられないと分かるまで頑張ってみて、駄目なら名誉はあんまりない撤退と使って、相手を私と同じ様に拘束(この時、拘束具などで顔や全身が隠れてたら味方にも判別し難くなります)して、味方の前に逃げますね
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あちこちで爆発が起こり、立て続けに剣劇が鳴り響く。
いくつもの人影が縦横無尽に駆け回り、いたる所で繰り広げられていた息もつかせぬ激戦の連続が――唐突に止まる。
洞窟の中央で二人きり、それまで激しく動き回っていたのがウソのように睨み合った状態で静止したのはオブリビオン『幻星兇刃』アステリア・シグマ、そして弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)。
双方ともに刃を収め、抜き打ち斬撃の間合いに片足半歩だけ踏み入れたまま、相手の気配を探り合う。
『…………』
「…………」
無音。シンと静まり返った二人の間で、凍てつく剣気が空間を歪めていくようだ。一瞬にも数時間にも思える濃密な緊張感が続き、銀花の頬を汗が伝って、
――ポタリ
顎から滴が落ちた瞬間、張り詰めていた糸が切れた。
両者同時に躍動。斬撃の間に身を投げ込みながら、秘めたる刃を抜き放つ。左腰元から飛び出した白い閃光が、大気を斬り裂いて敵の頸へと伸びる。
『見切った!』
グン! アステリアが不意に太刀筋を変えた。銀花の剣に合わせる軌道。直接攻撃ではなく、相手の技の根幹となるところを破り、相殺するユーベルコード【一ノ太刀・衝星】。正確無比な絶技を受けて、銀花の右手から刀が弾き飛ばされ、
「んッ……この!」
飛ばされた刀を、左手で掴まえた。
目で見て確かめる暇もない。握りの感触だけを頼りに、そのまま一気に振り下ろす。
『ぐあっ!?』
悲鳴とともに血の花が咲いた。
握っている刀の向きも判然としない中でしっかり刃筋を合わせ、アステリアに痛烈な一太刀を見舞った銀花は、血振るいをくれてから右手に持ち直す。
「見切りの力も剣の腕も驚異的でした。しかし、所詮はその場でのアドリブ。数年の蓄積を破るには軽すぎます」
ユーベルコード【傷跡の記憶】により、目の前の敵専用の回避訓練を積んできたのと同等の対応力を身に着けた銀花は、膝をつくオブリビオンを冷たく見下した。
成功
🔵🔵🔴
ハロ・シエラ
剣士ですか。
相手はオブリビオン、今更目的には何も言う事はありません。
ただその刃を砕くのみです。
相手は速いですね。
可能なら相手が剣を抜く前に制圧したい所ですが、それほど甘くは無さそうです。
ですが、敵の接近には反応できなくても攻撃に対応出来れば十分。
敵のユーベルコードが効果を発揮するのは居合の一太刀。
それを目だけに頼らず【第六感】とユーベルコードで回避します。
その際に【残像】を斬らせ、一瞬でも、僅かにでも気の緩みを誘えるといいですね。
その隙を【早業】で突き、レイピアで【カウンター】攻撃を仕掛けます。
返す刀にやられないよう、ダガーで【武器受け】する準備はしておきましょう。
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タッ、タッ、と足音が響く。耳で拾い、目で追うが、地面が弾けるのが見えるだけで敵の姿を捉えることはできない。
「流石に、速いですね」
ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)はわずかに顔を顰めた。可能ならば相手に何をさせることもなく封殺したいところだが、アステリアの機動力はこちらの動体視力を完全に上回っている。このままでは、なすすべなく斬り捨てられるのはハロの方かもしれない。
「……ッ!?」
妖狐の種族特徴にも似た黒毛の尾が、ゾワッと膨れ上がった。
――背後の壁に着地するアステリア――瞬発、一跳びでハロに肉薄――振り返って――間に合わない――凶刃が腰の骨を斬断――――……死。
ドォン!
ユーベールコード【絶望の福音】が敗北の未来を見せた直後、後ろの岩壁を蹴る音が聞こえた。研ぎ澄まされた殺意が、一条の光となってハロを襲う。
『……【二ノ太刀・閃星】』
幻視が、再現する。
ハロが反応するよりも早く、アステリアの居合斬りは無防備な背中を捉えて一刀両断……
「生憎ですが、残像です」
斬り捨てられた影が煙のように掻き消えた時には、ハロは敵の背後に回り込んでいた。
『なっ、しまった……!?』
「勝ったと思った、一瞬の緩みが命取りです」
アステリアがとっさに身を翻して刀を振るうのを、短剣のハンドガードで絡め取りながら、もう片方の手のレイピアを打ち込む。
「オブリビオン相手に是非もなし。ただ、砕け散りなさい!」
針のような剣身が鍔元まで沈み込み、背中まで突き抜けた切っ先と一緒に鮮血が噴水のように噴き出した。
成功
🔵🔵🔴
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
近接では『シャッター棒』を杖術っぽく使います
公共良俗遵守
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すでに趨勢は決したかに見えた。満身創痍のアステリア・シグマは、己の血で紅の外套を染め直しながら、刀を杖にして倒れずにいるのがやっとの状態だ。
『お、おのれ……あと少し、時間を稼ぐことができれば……』
肩で息をしながら、アステリアは手負いの獅子のごとく闘志を剥き出しにして刀を構えた、その時だった。
フワリ、と甘い香りが鼻腔をくすぐって、赤い花弁が一面に広がった。何処からともなく舞い込んだガーベラの花は、安らかな眠りへと誘う香気を放ちながらオブリビオンを包み込む。
『これは、猟兵のユーベルコードか。ならば……!』
襲いくる睡魔に、アステリアは舌を噛んで抗いながら、刀を大上段に振り上げた。残された力を振り絞り、最後の奥義を発動する。
『……【三ノ太刀・滅星】!』
白閃が正三角形を描いた。それぞれに異なる概念を乗せた三連斬撃が、凄まじい剣風を巻き起こしてガーベラの花吹雪を消し飛ばし……
「お忙しい所失礼します、花屋でーす!」
晴れた視界に、色とりどりの花を荷台にいっぱい積んだ車が飛び込んできた。営業車『Floral Fallal』を運転するのは、ニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)。ユーベルコードの奇襲は相殺されたものの、だからどうしたと言わんばかりにアクセルを踏み込んで、剣を振り終えた直後のアステリアに真正面から激突した。
『ぐはっ!?』
「花屋の”とっておき”を贈ってあげたっていうのに、斬り刻むなんて。そんな酷いことする子にはお仕置きよ!」
ニコリネはタイヤを横滑りさせて急停車すると、運転席から飛び降りて、派手に吹っ飛んだアステリアにビシッと指を突き付けた。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃
ほうほう。ユーベルコードの核をねえ。
正直よくわからん。例えばわたしのユーベルコードの核とはなんだろう。
ま、試してみればわかるか。
とりあえず剣刃一閃は見られたものとしよう。
これは困った。シリアス用の技が封じられてしまったではないか。いやー困ったなあ。しかたない。本当に仕方ない事であるが、これはギャグで行くしかないではないか。
えっときみは健康第一インテリア・マグマくんだっけ?
ちがった?ごめんごめんブルテリア・アナグマくん。
そう怒るなアスタリスクゲートくん。
口だけで足りなければ変な剣の構えで変顔でもするか。
で相手に喜怒哀楽恐の感情を呼び起こし平常心が保てなくなった所を二刀流で斬る。これぞ五車の術なり
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玉鋼がぶつかり合うたびに火花が散る。
二刀流の大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)に対し、アステリアの刀は一振り。武器の数では倍であるのに、麗刃の剣はことごとくを防がれてしまっていた。
『貴様の太刀筋は、すでに見切っている!』
アステリアは豪語して、一層苛烈に攻め立てた。激しさをいや増すばかりの猛攻に、麗刃は防戦一方へと追い込まれていく。
「これは困ったのだ。……仕方ない、この手は使いたくなかったのだが、もうホントに仕方ない」
などと言ってる割にはノリノリで、麗刃は決断した。
剣を交えながら、何気ない口調で声をかける。
「ちょっといいかな。えっと……健康第一インテリア・マグマくんだっけ?」
『「幻星兇刃」アステリア・シグマだ!』
「ブルテリア・アナグマ?」
『私は犬っころか!?』
「ごめんごめん。アスタリスクゲートくん」
『貴様もう覚える気ないだろう!!』
こめかみを引き攣らせ、アステリアは刀をぶん回した。とても瀕死の身とは思えない剛剣を、麗刃はツッコミを受け流すボケ役よろしく回避しながら飄々とうそぶく。
「そう怒るな、わたしもツライのだよ? だけどシリアス用の技は通じないんだもの。いやー困った困った。本当はマジメにやりたいんだけど、これはギャグで行くしかないなー」
『この……! いちいちふざけた奴め!』
ピキリピキリ、青筋の数が増えていくが、その時点で術中に嵌まっている。怒りに囚われて剣筋が乱れ、前のめりになり……ほら、隙ありだ。
「そい!」
『ぬおっ!?』
無造作に差し出した右手の刀が足を掬って、たたらを踏んだところを左の刃でずんばらり。ハラワタをかっ捌く。
「相手を怒らせることで平常心を失わせる。これぞ五車の一つ、『怒車の術』なり」
『な、なんとつかみどころのない男だ……』
最後だけクソ真面目っぽく決める麗刃に、アステリアは呻きながら血の海に沈んだ。
「……ふう。強敵であったが、さすがのアンタレスくんでも【ギャグ世界の住人】の核を見切ることはできなかったようだな。そりゃ、わたしだって思いつかなかったんだもん……む?」
骸の海へと還っていくアステリアを見送っていた麗刃は、ふと異変に気付いて顔を上げた。
ゴゴゴゴゴ、と何処からともなく地鳴りのような音が聞こえてくる。
「また崩落……って感じでもないな? 何か出てきそうなのだ」
とてつもなく恐ろしいナニカがやってくるのを感じて、麗刃は口を引き結んだ。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『暴君竜メギドラウディウス・レックス』
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POW : 暴君/血肉を捧げよ
【破壊と殺戮の化身】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 君臨/王は此処に在りて
全身を【竜鱗と羽毛】で覆い、自身の【闘争本能】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ : 王命/伏して恭順を示せ
【激しい咆哮】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:カス
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ロア・メギドレクス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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封印の守護者『幻星兇刃』アステリア・シグマが斃れた途端、山全体が鳴動した。
地響きとともに岩壁の一角がヒビ割れて、ボロボロと崩れ落ちていき…………
GALLLLLLLL
崩れた壁の中から現れた″それ″は、低く唸った。
黒鋼の鎧を思わせる皮膚の内側で、熱く躍動する筋肉。ずらりと並んだ鋭い牙。ちょっとした列車ほどもある長い尾。見るもの全てを畏怖せしめる肉体が、照明に照らし出される。
「…………デカい」
呻くように呟いたのは、誰だったか。
それはあまりにも大きかった。野球ドームくらいありそうな大洞窟ですら狭苦しそうに、一歩二歩と踏み出すたび、断頭刃のような爪が地面を抉る。
GYAAAAAAAAHH!!!
邪神山脈に封じられていた怪物、当依頼の討伐目標、レックス=王の名を冠する大恐竜、疑似神格級UDC『暴君竜メギドラウディウス・レックス』の産声が響き渡った。
ナナシ・ナナイ(サポート)
『どうしたどうしたぁ~!こんな攻撃かすりもせんわ!』
わいの本業は傭兵!金次第で何でもやるで!あ、猟兵としての仕事なら金は取らへんで。目的達成のためなら恥もプライドも捨てるで!
戦闘で使う武器は基本『突撃銃型アサルトウェポン』や。ユーべルコードは指定したもんは全部使うで!高慢ちきな敵はとりあえず煽っとくわ。
基本的には力押しやけど、敵を倒す為にはどんなせこい手も使わせてもらうわ。
戦う意思のない奴、殺しちゃいけん奴は銃床で殴って気絶させるで。堪忍な。
わいは基本ポジティブ思考や!明るく楽しく気楽に行くわ!でも空気は読むで。
この関西弁はキャラ付けやから適当やで。
誰でも名前+ちゃん呼びや!
あとはおまかせや!
ハロ・シエラ
この巨体、咆哮……これが恐竜と言う物ですか。
文字通りの恐ろしさですが【気合い】と【勇気】をもって立ち向かいます。
気休め程度ですが、私自身も真の姿で大きくなって体格差を僅かにでも埋めましょう。
さて、暴れられると恐ろしさも増しますがやりようはあります。
まずはわざと【ダッシュ】して敵を【おびき寄せ】ます。
それ自体は簡単でしょうが、攻撃を受けては一溜まりもありません。
動きを【見切り】回避しながら誘導しましょう。
ある程度狭く、私以外狙われなさそうな所に誘い込めれば反撃のチャンス。
敵がこちらを踏めない様に【ジャンプ】して敵の噛み付きを誘い【カウンター】のユーベルコードでその巨大な頭を割って見せましょう。
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「これが恐竜という物ですか」
ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は知らずに手が震えていることに気付いた。山のごとき巨体、身の毛もよだつ咆哮。まさに破壊と殺戮の体現と呼ぶべき存在を前にして、恐怖の感情を抑えることができないでいる。
「なるほど、これは恐ろしい。……ですが」
「やってやれない相手、ってほどではないな」
セリフの続きを引き受けて、ナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)が進み出た。
「ほんじゃま、一番槍もらうで」
ナナシはヒラヒラと手を振って、『突撃銃型アサルトウェポン』を構えると走りだす。銃を乱射しながら「ヒャッハ――――!!」と奇声を上げて突っ込んでいく様は、怪獣映画であれば数秒後に喰われて終わる端役のそれであるが、こと彼に到っては一味違った。
「っとなッ!」
真上からの噛みつきをスライディングで躱し、立ち上がるやダッシュして二本足の股下を潜り抜け、叩きつけられる尾撃を跳び越える。
「どうしたどうしたぁ~! こんな攻撃かすりもせんわ!」
嘲笑いながら空になった弾倉を放り捨て、新しいカートリッジを装填。手際よくリロードを行い、弾幕を途切れさせることなく撃ち続けるナナシに、メギドラウディウス・レックスは苛立たしげに吼えて猛然と襲いかかった。
「ヒャー、来よったでー!」
命がけの鬼ごっこの始まりだ。地獄の門かと思いたくなる巨大な顎が、尻のすぐ後ろで歯を鳴らして開閉するのを感じながら、後ろ手に銃を撃ちまくる。
そうして逃げに逃げた果てに、ナナシが行きついたのは洞窟の端の袋小路――で待ち構えていたハロの許だ。
「引っ張ってきたで! いっちょ、ド派手にかましたれ!」
「理想的な誘導です。後は任せてください」
じっくりと魔力を練って備えていたハロは、駆けこんできたナナシの肩を踏んで二段ジャンプ。大きく開いた竜の口に、レイピア『リトルフォックス』を振りかざして挑みかかった。
「砕け散りなさい。【スターブレイカー】!」
全身が、燃え上がる。
生命の埒外たる猟兵としての『真の姿』を解放して体格が一回り大きくなると同時に、焼けるように苛烈な魔力が刃へと流れ込んでいく。ありったけの力を注がれたリトルフォックスは、その細くしなやかな剣身を膨張させて、天井を突き破らんばかりの超長大剣へと姿を変えた。
「ちぃぇぇぇえすとおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
雲陽雷撃のごとき真っ向斬り落としが、恐竜王の脳天を撃った。
小さな獲物を丸呑みにしようとしていた顎が叩き潰されて、ガヂッと上下の歯を打ち合わせる。そのまま地面に撃ち落とされそうになるのを、首の筋肉を倍近くにも隆起させて堪え…………ドゴォン!! 耐えきれずに撃墜。岩を砕きながら頭をめり込ませた。
「やった……ぁ」
たしかな手応えを覚えた直後、ハロの視界が二重にブレた。
魔力も体力も、ほとんど全てを出し尽くしてしまった。意識が遠のき、姿勢の制御もままならない。受け身をとる余裕すらなく、ハロは頭を下に向けて落ちていき……
「オーライ、オーラーイ……よっしゃ!」
下で待っていたナナシが抱き留めた。
「うっ。す、すみません」
「親方、空から美少女が……ってヤツやな。ようやった、ひとまず後ろで回復し」
今の一撃で頭蓋を砕いたはずだったが、その程度で死ぬほどUDCという怪物はヤワではない。ナナシは油断なく、ハロを抱えて安全圏まで退いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
シホ・エーデルワイス(サポート)
助太刀します!
人柄
普段は物静かで儚げな雰囲気ですが
戦闘時は仲間が活躍しやすい様
積極的に支援します
心情
仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています
基本行動
味方や救助対象が危険に晒されたら身の危険を顧みず庇い
疲労を気にせず治療します
一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませたくないと思っており
UCや技能を駆使して生き残ろうとします
またUC【贖罪】により楽には死ねません
ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います
戦闘
味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用
戦後
オブリビオンに憎悪等は感じず
悪逆非道な敵でも倒したら
命を頂いた事に弔いの祈りを捧げます
●
GYAAAAAAH!!
暴君竜メギドラウディウス・レックスの咆哮が響き渡った。
頭の骨を砕かれてもなお王竜は斃れることなく、むしろ一層に猛り狂い、暴れ回っていた。グワン! と漆黒の巨躯がうねり、竜巻のごとく旋回。悪夢じみて長大な尾をぶん回して、猟兵たちをまとめて薙ぎ払いにかかる。
「させません!」
地面を掃くように迫る大竜尾の前に、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)が身一つで立ち塞がった。たとえるなら最高速度で脱線した新幹線が横向きに飛んでくるのを受け止めるようなもの。自殺行為としか思えないが、シホには一分の迷いもない。
接触、凄まじい衝撃がシホを襲った。
肉が裂け、骨が砕けて血が噴き出す。踏みしめる踵が沈んで、後方に亀裂が放射状に伸びた。
天変地異にも匹敵する怪力。直撃した瞬間に消し飛んでもおかしくない中で、シホは一歩たりと退くことなく、仲間の一人も脅威にさらさずに耐えきってみせた。……誰かを助けるためならば、いかなる逆境をも乗り越える。それが彼女のユーベルコード【【盾娘】災厄を引き受けし盾の乙女】である。
「う、ぐ…………ああっ!」
あらん限りの力を振るって大尾を押し返し、シホは二丁拳銃を構えた。すでにダメージは限界を超えているが、そう簡単に死ねる体でもないからと、肉体の悲鳴には耳も貸さずに無理やり動かし続ける。
「……思えば、あなたも哀れですね。ただ壊すためだけに目覚めさせられ、苦しみ暴れることしかできないでいる。せめて、長引かせず速やかに終わらせてあげられますように」
慈愛の祈りととともに、シホは引き金を引いた。
成功
🔵🔵🔴
人形・宙魂
倒すと、誓いました。
だから、怖がってなんか、居られません。
暴君竜へ駆けだし『鬼重・修羅道』
重力を操って、加速。上下左右に落ちて、暴君竜の攻撃を回避します。
回避しながら、刀が放つ重力の塊を操り、相手を押し出す力場を作ります。
一つ、二つでは、動きを多少鈍らせるぐらいにしかならないと思います。
でも、それが20、30と増えていけば、いつか、理性を失った竜を縛る、鎖になる……ッ!
相手の真上へ跳び、
大量に作った重力場を操って、相手を浮かし空中浮遊。
その場に暴君竜を固定します。
私は上へと落ちていく
離れると相手の全容が一段と良く見えて…本当に、大きい
後は、隕石の如く、下に落ちて、重量攻撃を叩きつけるだけです。
大豪傑・麗刃
これが、えっと?なんちゃらスープレックスだっけ?
さてこいつにギャグは通じるのだろうか?是非ともやってみたい。試してみたいのだ……が。残念ながら敵さんは理性なくなる方向で行くみたいなのだ。これはギャグも通じそうにないのだ。いやユーベルコードならあるいはわからないのだが。だが。
ここはやるべきではあるまい。
スーパー変態人2発動させ、右手に刀2本、左手にバスタード&ヒーローソード。
さすがのこのモードとはいえ、攻撃力と耐久力ではむこうが勝っていると考えるべき。だが速度と飛行能力では勝っている、はず。
ならばとるべき手段は相手の周りを飛び、高速で突撃して一撃くらわせて離れ、これを繰り返すのだ!
●
漆黒の暴君竜メギドラウディウス・レックスを見上げて、大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)は戦慄する。
「なんと、これが! あの……えっと、なんちゃらスープレックスだっけ?」
『スープ』はいらない。
「では、スープは飛ばして魚料理なのだ」
そりゃフルコース料理の話だ。
「こんな感じで、延々とギャグを続けたいところなのだが……あの恐竜さん、お笑いとか通じなさそうだなぁ。理性なくして強くなるパターンらしいし。うー、でも、ギャグかましたいなぁ。くぅー……」
笑いに走れと囁く本能と、ふざけてないでシナリオ成功に貢献しろという理性が葛藤する。自分の中の悪魔と天使が争って、頭が真っ二つに割れそうだ。
「う、ぐぐぐ……あーもー! わたしは超怒ったのだ――――!!!!!」
ギャグとシリアスの狭間に立たされた麗刃は、なんかブチ切れて【スーパー変態人2】を発動。さっさと真面目な話を終わらせて思う存分ネタに走りたいという一心で、最後の戦いに飛び込んだ。
初戦から使っていた二振りのサムライブレイドを右手にまとめて握り、左手にはバスタードソード&ヒーローソードという変態的4刀流で、青電を帯びた金色のオーラを纏って高速飛翔し、王竜の脇を掠めながら表皮をズタズタに斬り裂いてやる。
GYAAAAAAAAHH!!
メギドラウディウス・レックスは鮮血を噴きながら、怒りに吼えた。時速8,900kmで飛び回る小うるさい羽虫を叩き潰すべく、その巨体を巡らせて……ぐにゃり。
突如として発生した極小ブラックホールが、踏み出そうとした左脚をひん曲げた。
「――【鬼重・修羅道】。あなたはすでに檻の中です」
バランスを崩して膝をつく王竜を、羅刹の少女が見上げる。
人形・宙魂(ふわふわ・f20950)が掲げるは、日本刀「魂虚」。持つ者によって重さを変えるという霊刀を振るうたびに、ブラックホールが放たれては幾重にも連なって、強靭な鎖となって王竜を縛り上げた。
GRYAAA!!
破壊と殺戮の化身たる暴君竜は、重力場に囚われながら身をよじった。巨大な竜尾が鞭のようにしなり、宙魂を撃ち抜かんとする。
「っ、重力制御!」
ゴミのように叩き潰されるかに見えた瞬間、宙魂の体が空へと舞いあがって回避した。
重力のベクトルを変更して、前後左右と望んだ方向に”落下”する。飛行とはまた違った原理による三次元機動だ。重力を基準とした『上下』という概念が絶え間なく変化する環境で、宙魂は平衡感覚を失うこともなく”落ち”回りながら、ブラックホールを放ってはメギドラウディウス・レックスを縛り付けていく。
GA……GAGAA……AAA
何十にも増えた重力場に押し潰されそうになりながら、暴君竜はなおも止まらない。牙を剥き、足を踏み鳴らし、尾を振り回して、暴虐の限りを尽くさんとする怪物の姿に宙魂は、そして麗刃は改めて畏怖の念を覚えさせられた。
「本当に、大きくて怖い……だけど、倒すと誓いましたから……!」
「パワーと耐久はとんでもないが、思った通り、スピード勝負ならわたしたちに分があるのだ。ギャグを我慢した甲斐があるな!」
気持ちを奮い立たせて、猟兵たちも動きを止めずに死力を尽くす。
まずは麗刃が、高速飛翔でもってブラックホールの隙間から王竜の懐に飛び込み、喉元に一太刀。その勢いのままに喉から胸、腹と柔らかそうな部分に刃を突き立てつつ、股の間をくぐり抜けざまに膝カックンのように腱を斬り裂く。
そして王竜が転倒したところに、宙魂が突撃した。重力ベクトル制御。加速度最大。どこまでも重く、速い、隕石のごとき体当たり。
――――暴!!!
耳をつんざくような爆音が生まれて、巻き上げられた砂塵が視界を遮った。
反響する轟音が聴力を封じ、砂煙が目を覆って、何がどうなったかも分からぬまま時間だけが過ぎていき……すべてが収まった時には、王竜は影も形も消え失せていて、巨大なクレーターだけが残されていた。
「……終わった、んですよね?」
「そのようだな」
宙魂と麗刃は顔を見合わせ、深々と安堵のため息をついてユーベルコードを解除する。
――暴君竜メギドラウディウス・レックスの討伐を確認。大勝利だ。
【END】
大成功
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