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つるふさ海賊団の妙な法則

#グリードオーシャン

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#グリードオーシャン


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●とある海賊団のとある法則
 ここはグリードオーシャンにある琴凜島。この島を拠点とする海賊団の歴代団長はものの見事にはげ頭の者とふさふさ頭の者が毎回交代するという妙な法則で知られている。現団長の星凜は見事なふさふさ頭で、その前の麗忍はつるつる頭であった。

「なんということだ。この俺が外尾流気にあっさりやられちまうとはな。それにゲオルギオスなんて気取った名乗りにしちゃっていろいろむかつくんで粛正したいんだが?」
 団長の星凜が鎖に繋がれたまま負け惜しみを吐いている。それを見ていた他の海賊たちも口々に答える。
「同志星凜、おっしゃるとおりであります……」
 それに軽々しく答える星凜。
「俺が奴の野望を見抜いてりゃ、あんな奴粛正できたんだが……」
 そんな彼らにこそ、粛正の時が迫ろうとしていた。海賊団を乗っ取った外尾流気ことゲオルギオスは星凜たちが閉じ込められている牢屋の前で野望を語るのだった。
「ふさふさの時代は終わった。つるつるの俺なら、この海賊団をまとめられる……これからはこのゲオルギオスがこの海賊団を率いて光り輝く世界にするのだ! さあ、頭を残して髪を残さないか髪を残して頭を残さないか早く選ぶのだ!」
 外には、ただ鐘の音が鳴り響いていた。

●グリモアベースにて
「光天の下、天は聖人を生じ、世の為に則を作す……まったく、この文字を使っただけで処刑される世界は恐いですね」
 サムライエンパイアに伝わる古典のような本を読みながら、マリア・テミルカーノヴァ(電子の海を彷徨う光・f00043)は状況の説明を始める。
「今夜未明にかけて、海賊団の団長、星凜さんはビームライフルのメガリスを武器とした海賊たちに処刑されてしまいます。みなさんにはそれを妨害してほしいのです」
 このビームライフルを持つ海賊は弾切れすることなく攻撃してくるだろう。これを倒すと海賊団を乗っ取った首魁、ゲオルギオスとの戦いになる。ゲオルギオスは猟兵たちの髪を狙ってくるだろう。
「で、海賊団を無事救えたらこの島のビーチで泳ぐことが許されるそうです。それを楽しみにがんばりましょう」
 さあ、猟兵たちは海賊たちを救えるのだろうか。


ヨーシャ
 ズドラーストヴィチェ! ヨーシャです。
 今回はグリードオーシャンで海賊たちを助ける物語です。え、海賊たちが恐いって、気のせいでしょう。

 なお、今回は戦闘が終わったら日常パートなので、お誘いがあればマリアもご一緒いたします。誘ってくれれば嬉しいですが。

 プレイングについては断章投下次第随時受付となります。みなさんの熱いプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ビームライフル『八咫烏』』

POW   :    広範囲ビームグレネードランチャーモード
単純で重い【周囲を破壊するビームグレネード弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    高精度ディスプレイ付きスコープ&スナイパーモード
【空中に浮遊する高精度ディスプレイを覗く事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【貫通力の高いビーム弾】で攻撃する。
WIZ   :    ビームシールド&アサルトライフルモード
【高い連射率を誇るアサルトライフルに変形】【全身を覆うビームシールド】【通常弾・延焼弾・凍結弾の何れかの銃弾】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ふさふさの時代は終わりを告げる。さあ、つるつるの時代が来るのだ!」
 ゲオルギオスは声高く宣言すると、配下の「八咫烏」たちにビームライフルを掲げさせた。
「星凜よ、最後に言い残す言葉はあるか?」
 ゲオルギオスの問いに対して答えようとしない星凜。

 猟兵たちは、海賊たちが処刑されるまでに間に合うことができるのだろうか?
鳩麦・灰色(サポート)
「ウチ、やなくて私も手伝わせてもらうよ」
「アンタ(敵)はそこで黙ってて」

◆特徴
独り言は関西弁
話言葉はほぼ標準語
脱力した口調
『敵さん』の行動の意図を考える傾向があるが内容に関わらず容赦しない

◆行動
【ダッシュ】【クライミング】【地形の利用】で場所を問わず速く動く事が得意

戦闘は速さで回避重視
味方が居れば武器の音で【存在感】を出し率先して狙われにいく

攻撃は主に【衝撃波】を込めた鉄パイプを使用、空砲銃は場合に合わせて使用

◆UC
索敵、回避特化ではUC『三番』
集団戦では『四番』
敵単体では『一番』か『二番』を使用する

◆日常
日常は何かしつつ寝落ちる事が多い


協力絡みセリフ自由
他おまかせ。よろしくおねがいします!


シャーロット・ゴッドチャイルド(サポート)
ダークセイヴァ―の貧しい農村に生まれた聖なる力を宿した女の子です。暗い過去を背負った子ですが、いつも周りに気を使っていて笑顔を絶やしません。

ホーリー・ボルト~光の精霊の力で、光属性の魔法の矢を放ちます。
エレメンタル・ファンタジア~炎の精霊を呼び出し、炎の竜巻を巻き起こす。予想以上の威力のため、制御するのがやっと。
絶望の福音~10秒後の未来を予測する。
生まれながらの光~左の手のひらにある聖痕から他者を癒す。

「もう泣いているだけの私じゃない・・・私は貴方を倒します!」

エロやグロに巻き込まれなければ大体のことは大丈夫です。


久遠寺・遥翔(サポート)
「先制攻撃」「空中戦」「ダッシュ」「ジャンプ」「残像」による高機動戦闘で翻弄しながら「第六感」「見切り」で敵の攻撃を回避しつつ
炎の「属性攻撃」「生命力吸収」「焼却」「一斉発射」「2回攻撃」「範囲攻撃」という広範囲を焼き尽くす炎で敵を蹂躙しつつ体力を奪って長時間戦える状態を保つぜ
ただまぁ周辺被害を気にする場面では焼却はせずピンポイントで撃ち落としていくとするかね

防衛が必要なら
「オーラ防御」「盾受け」「拠点防御」「かばう」辺りで守るべき対象を守り抜く

敵が空中戦を得意としている場合は天焔解放を使う
失敗が溜まっていたら魔焔解放で逆転狙いだ
他にも状況に応じた攻撃系のコードで立ち回るぜ



 琴凜島に響く鐘の音は、星凜たちの処刑の合図を告げるものだった。
 鐘の音が鳴り響くと共に、ゲオルギオスが構えと叫ぶ。その静寂が打ち破られたのはゲオルギオスの声を合図に八咫烏たちが銃を構えた瞬間だった。

「焔黒転身! 助けに来たぜ、海賊さんよ!」
 颯爽と現れた久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー・f01190)が異界の黒剣を手に一人の八咫烏を斬り殺すと一気に場が騒然とする。こんな邪魔が入っては処刑どころではないとばかり、八咫烏は一気に散ってしまった。
「じゃ、邪魔が入ったか……ひとまず、このくせものたちをなんとかするんだ!」
 ゲオルギオスの声が響くも、混乱した八咫烏たちに彼の命令は通じなかった。その直後、刑場にデェェェェンという謎の音が響き渡ると、鳩麦・灰色(音使いおおかみ・f04170)の鉄パイプから発せられた衝撃波が一気に八咫烏たちに襲いかかったのだった。
「何か気に食わない名前だけど……今回は助けたるわ」
 灰色はちょっと関西弁の混じった標準語で叫ぶと、星凜を縛る縄を切りにかかる。その縄はあっさり切れ、無事星凜の身体は自由を得るのだった。
「助けに来たよ! 私が来れば、もう安心ね!」
 シャーロット・ゴッドチャイルド(絶望の福音・f23202)も光の矢ホーリー・ボルトを放って八咫烏たちを追い詰める。三人が現れた事で、処刑を待つのみだった星凜は九死に一生を得たのだ。
「過去に気に食わない奴を大勢粛正した罪か……だが、まだ私にはすべきことがあるのだ。それまでは生きるつもりだよ……」
 三人の猟兵は仕方がないという顔をしながら星凜を逃がしたちょうどその時に、やっと八咫烏が落ち着いたのか、ビームライフルを猟兵たちに向かって撃ってきたのだ。彼らの高精度ディスプレイには遥翔が映し出されていたが、遥翔は見事に見切ってよけると焔黒剣を振るいながら一人の八咫烏の背後に回り込んだ。そのまま焔黒剣を振るう遥翔。
「俺にかかれば、このぐらいは簡単さ!」
 自信満々に八咫烏を倒す遥翔を横目に、灰色は鉄パイプで音を奏でながら戦っていた。
「アンタら……なかなかやるなぁ!」
 足場を崩すビームグレネートをひょいとかわしながら、パイプを奏でる八咫烏たちをなぎ倒していく灰色。
「私も、負けてはいられないもん!」
 八咫烏のビームシールドにシャーロットの光の矢が突き刺さる。お互い一歩も譲らない戦いを続けるシャーロットと八咫烏であるが、光の矢を着実にビームシールドを打ち壊そうと何度も放つシャーロットの方が優勢のようだ。
「くっ、何でこんなことに……あれが使えてたら……」
 予想外の結果に悔しがるゲオルギオス。その間にも八咫烏は一人一人と倒されていく。だが、ゲオルギオスには見ていることしかできなかったのだ。いずれにせよ、猟兵たちは星凜を救出することに成功したのだった。八咫烏のビームライフルの音がむなしく響く。何せ、猟兵たちは強いのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ソラスティベル・グラスラン(サポート)
物語の英雄、『勇者』に憧れる竜族の少女
故郷では、彼らの部族は皆が一様に橙の髪をしており、
祖たる黄昏竜の血を引く一族と伝わる

溢れんばかりの好奇心と正義感
そして消えることのない【勇気】の炎を胸に、あらゆる困難に立ち向かう
考えるのが苦手で、とる手段は大体が【勇者理論】による力尽く
勇気で打ち倒し、気合で民を守り、根性で強敵にくらいつく

彼女の心にあるのは、
民を脅かす巨悪を打ち倒したい
世界の全てを冒険し、己の目で確かめたい
伝説の武具やアイテムを手にしたい
などなど、ただ只管に『勇者』への憧れを元に生まれる願いである

趣味は読書(英雄譚や冒険譚を好む)と食べること
主な活動世界はA&Wとアルダワ迷宮
弱点はおばけ


アストラ・テレスコープ(サポート)
宇宙とロマンと冒険が大好き!

ロマンを感じだらミニロケットを噴射して後先構わず飛んでいくよ!

戦うときはコズミックロングボウから矢を乱れ撃ちしたり
左腕のミニロケットを発射して爆撃したり
ロケット噴射しながら飛び回って空中戦したりするのが得意!
あと元は天体望遠鏡だから目の良さには自信があるよ!

必殺技は「流鏑流星(メテオリックストライク)」の遠距離攻撃(使うとすごく疲れる)と
「ロケットブレットハートビート」で自分ごと突撃したりロケットだけ突撃させたりする攻撃(使うとおバカになる)だよ!

アドリブも連携もアレンジもなんでも大歓迎!

よろしくね!


仲佐・衣吹(サポート)
オルタナティブ・ダブル発動!

それじゃ行ってみよー!
分身は僕ことベスト
ルーンソードやカルテを使って精霊属性の連携技で戦うのが好きだよ
僕が先に水属性で戦場をずぶ濡れにしていくから
続けて氷属性でガッチリ固めて動けなくしちゃうってのはどうかな?
愉快な敵だともっと楽しいよね
遊んでるように見える?
僕が一番本気が出せるのは、楽しくて夢中な時だよ!

足ひっぱんなよ!
本体はオレことサーベル
まぁ悪かねぇな
それでも逃げるやっかいなヤツは、ハサミ撃ちで即ぶった斬ってやろうぜ
んくらい根性あるヤツがいなきゃ、オレも楽しめねぇからな

使う精霊属性は敵に合わせて変更可
アイテムや本体が使う攻撃ユーベルコードも好きに選択して下さい



「逃げたか……このままでは、さらに多くの者たちが粛正されてしまうが、これでいいのか?」
 少し焦りを含んだ声でゲオルギオスが叫ぶ。オブリビオンになってしまった者は粛正しなければならない掟があるとはいえ、星凜はそれを自分の都合がよいように解釈して多くのライバルを粛正してきたのだ。それゆえ、海賊団の中には「次は自分の番、なら自分がやらなければ」と思った者も多かった。そのような者は大体反乱を起こす前に星凜によって粛正されてしまったのだ。ただ、ゲオルギオスは違った。メガリス「赤い鎌と槌」を手に入れることによってこの海賊団を「革命」する力を手に入れたのだった。
 ほどなくして、八咫烏たちは古びた井戸の中に地下シェルターへと続く道を見つけた。地下シェルターの中に、彼らの探す星凜は隠れているだろう。
「おそらく、ヤツはこの中に隠れているはず。しらみつぶしに探すぞ!」
 八咫烏の中の一人が叫ぶ。空中に浮遊するディスプレイで地下室の様子が映し出される。隅に潜む人影は、おそらく星凜のものだ。さあ、チェックメイト。これで全てを終えることができる。さあ、手をかけようと彼らが思ったその瞬間だった。背後からやってきた何者かに八咫烏の一人が切り裂かれたのだった。
「やれやれ、背後ががら空きだぜ!」
 切り裂いたのは仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)の副人格たるサーベルだった。そう、彼の放った一撃はシーブズ・ギャンビット。諸刃の短剣で死角から襲いかかったのだ。その一撃に、またしても八咫烏たちは隊列を崩してしまったのだ。その乱れた隊列にロケット噴射で加速したアストラ・テレスコープ(夢望む天体望遠鏡・f27241)が突っ込んでくる。難を逃れた数人ほどの八咫烏が後ろを振り向くとそこに映るのはサーベルとアストラ。
「くっ、新手か? ええい、反撃するぞ!」
 一人の八咫烏がビームライフルを放つ。天体望遠鏡のヤドリガミ故に光を見つけるのはお手の物とばかり、アストラはサーベルと突き飛ばしつつもライフルをかわす。地下の壁が崩れ落ちると、日の光が入ってくる。まさか、天井を破ってしまうとは。これで星凜が逃げられそうな場所はないと八咫烏たちは思ったのだった。あとは、邪魔をなんとかすれば確実に星凜たちの息の根を止めることができるわけで。
 だが、日の光は彼らの位置をも猟兵たちに知らしめてしまうことになるのだった。再びロケットエンジンに点火して突撃を図るアストラ。
「こうなったら、一気に決めちゃうよ!」
 その素早い動きに八咫烏たちが引きつけられている間に、ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)が呼びだした超勇者ぷに軍団は着実に八咫烏との間合いを詰めていた。
「あなた方の健闘に、勝利の女神は微笑むのです。さあ、行きましょう!」
 ソラスティベルの演説にやる気満々の超勇者ぷに軍団は着実に八咫烏を追い詰める。そこにロケットエンジンから白い煙を噴き上げつつ飛び込むアストラ。
「さあ、これでもくらえ!」
 八咫烏はこの素早い動きに対応できるわけもなかった。
「散れ、散るのだ! このままでは全滅するぞ!」
 ある者はアストラの直撃を受け、またある者はソラスティベルの振るう斧の餌食となり、またある者は超勇者ぷに軍団の餌食となっていた。残る八咫烏は一人。じりじりと迫るソラスティベルと超勇者ぷに軍団を前にビームライフルを乱射するも恐怖で照準が合わずに超勇者ぷに軍団に当てることはかなわなかったのだ。そして、その背後からサーベルはダガーを振り抜くと八咫烏の背中に突き刺すのだった。一瞬で飛び散る血しぶき。これで、全ての八咫烏が倒れたことになる。
 星凜は地下室を見つけられて生きた心地がしなかったが、これで助かったかと胸をなで下ろした。だが、真の恐怖はこの後に控えていることを星凜はまだ知らなかったのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『『禿海賊団』禿船長のゲオルギオス』

POW   :    サウザンド・スキンヘッドフリート
【鋏とバリカン】で武装した【禿海賊(毛を持つ対象に対する戦闘力UP)】の幽霊をレベル×5体乗せた【高速幽霊船をレベル×1000隻】を召喚する。
SPD   :    超変則型バーバーシザーズ
装備中のアイテム「【対象の毛に合わせて最適な形状になる鋏】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    無限脱毛鋏
【禿力(はげりょく)】を籠めた【射程距離という概念を一切無視する鋏】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【毛根】のみを攻撃する。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 この地下シェルターが見つかった以上、このままでは命が危ないと星凜ら海賊団は地下室からの脱出を図るのだった。
 だが、地下室の入口にはひときわ光り輝く者が立っていたのだ。そう、彼こそが反逆者ゲオルギオスなのだ。
「さあ、みんなひとつの毛根も残らず脱毛してやるか……時代は『つる』の天下になるのだ!」
 海賊団の中には「つる」、つまり毛根の危ない者もいないわけではないが、この言葉を聞いた瞬間、星凜らは戦慄したのだった。なぜなら、その手には海賊の正統性の証であるメガリス「鎌と槌」が握られていたからだ。このままでは我々自体が反逆者として粛正されてしまうと思った星凜は、これこそが最期の時とばかり覚悟を決めるのだった。
 猟兵たちは、この海賊団の崩壊を止めることができるのだろうか。
火土金水・明
「この島のみなさんの髪の毛を守るためにも、あなたを倒させてもらいます。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【新・ウィザード・ミサイル】で、『『禿海賊団』禿船長のゲオルギオス』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



 なぜ何人かの人々が禿げてますか? 一方多くの人々は髪が生えてますか?
    人は皆禿げています。そのうちいくつかの人々は髪の毛を持っています。
                     ——ヒーローズアースのジョークより

「この島のみなさんの髪の毛を守るためにも、あなたを倒させてもらいます!」
 黒のポニーテールにウィザードハットを被り、すらりと伸びた足を魅せるハイレグの黒いウィザードローブに身を包んだ火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)はゲオルギオスを見つけると高らかに叫ぶのだった。
「お前も俺の邪魔をするというなら、つるにしてやるか?」
 ゲオルギオスは無限脱毛鋏を持ちながら近寄ってくる。
 それにしても、ゲオルギオスはなぜ決起したのであろうか。それは、「つる」と「ふさ」が交代で実権を握ってきたこの島を永遠に「つる」の支配する島にしようとしていたのだった。「つる」しかいなければ「ふさ」に交代できずにこの島の権力は永遠に自分のものだと。
「女であろうと、ふさの存在は許しておけないんだ!」
 そう告げると、明に向けてゲオルギオスは鋏を飛ばす。その鋏は明の毛根を「つる」にしてしまうかに思われた。だが、そこに立っている明の髪は無事だった。そう、彼女は鋏の動きを見切って残像を仕掛けておいたのである。
「髪は乙女の命ですから、そう簡単にはいきませんよ! 私の髪を切ろうとした罰、受けてもらいましょうか!!」
 キュートなポニーテールを台無しにされそうになった明は怒りに燃えていた。そんな中でも早口で魔法を詠唱するとありとあらゆる属性の魔法の矢をゲオルギオスに向かって飛ばしたのだった。見事に矢を受けるゲオルギオス。
「畜生、このままじゃただじゃ置かないぞ!」
 そう言って、ゲオルギオスは髪を抜けなかったことを後悔するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロベリア・エカルラート(サポート)
口調などはステシの通り。

派手な舞台衣装で、常に笑顔を絶やさない。
実際はダメージを受けたり劣勢になった時は内心で焦ったり、敵に対しても感情を抱くけれど、他人に弱みを見せないために表情は常に笑顔で余裕そうに振る舞っている。

事件の被害者などに対しては、内心でも偽悪的に振る舞っている。

ユーベルコードは何でも使用する
相手に言動で感情を抱かせて、それを利用したユーベルコードを使うパターンが多め。

※アドリブも大歓迎


大神・零児(サポート)
人狼
妖剣士×黒騎士
30歳男
普段(俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
怒った時(俺、てめぇ、か、だろ、かよ、~か?)

探索や調査、追跡等は内容に即した使えそうなUCを選択し、技能やアイテムも駆使
またマルチギアイヤフォンという通信機を仲間に配って即時情報共有も可能

戦闘の際は敵のUCにメタ、カウンター、一方的に攻撃ができるようなUCを選択又は状況を技能やアイテムを駆使して作り出し、マルチグレネードの機能を選択して使ったり、妖刀「魂喰」や黒剣「黒鞘」を駆使しての剣士の動き等で戦う

基本戦闘型キャラ
ギャグシナリオはツッコミのような立ち位置
自身に触れられる危険がなければお色気も少々いける

アドリブ共闘等可


ニノン・トラゲット(サポート)
『容赦なんてしませんから!』
『アレ、試してみちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、「まとめてぶっ飛ばせばなんとかなります!」の心で広範囲への攻撃魔法を好んでぶっ放します。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!


仇死原・アンナ(サポート)
鉄の処女を模した鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、棘の生えた鉄球が先端に付いている『鎖の鞭』等を使います

UCは指定した物をどれでも使います

普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、アンタ、言い捨て)

処刑人として敵と戦います。
同行者がいれば協力します
メインは鉄塊剣を振るいボスを倒します
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では妖刀をメインにして相手をします。拷問器具や鞭を使い敵の行動を阻害して鉄塊剣や妖刀で敵を攻撃します。影朧相手にはできる限り優しく説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります


三日月・蓮華(サポート)
 賢い動物のウィザード×クレリック、12歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、覚醒時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 天才を自称していますが知識は年相応。困った時は賢者の書(難解な字で書かれた分厚い絵付きの本)を取り出して読み解決法を探しますが、時により解決できたりできなかったり。
 敵には勿論自分に危害を加える相手には例えイェーガーでも容赦せず攻撃します。
 無垢ですぐ騙されます。
 頭を撫でられるのが大好きで撫でられるとほにゃほにゃと溶けます。
 甘い物が大好きですが最近は体型を気にするように(でも食べる)。



「どいつもこいつも俺を邪魔しやがって……。もう、こうなったら手当たり次第つるつるにしてやるよ。こうすれば、俺の天下だ!」
 ゲオルギオスからしてみれば、「ふさ」は敵なのだ。彼はこう考えていたのだ。手当たり次第「つる」にしてしまえば「ふさ」はいなくなる。こうすれば、「つる」の時代は永遠に続くだろう、と。ゲオルギオスは、無限脱毛鋏を手に星凜を「つる」に仕様とにじり寄るのであった。
「恐怖と粛正で支配したお前の時代も終わりだ。さあ、お前もつるにしてやる!」
 一瞬背筋に悪寒が走る星凜。彼の頭髪は風前の灯火のように見えたのだった。

「「「「「そうはさせません!」」」」」
 謎の爆発と共に、五人の猟兵の声がこだまする。戦隊モノのようにセンターに立っていたのはロベリア・エカルラート(花言葉は悪意・f00692)。その両脇ににニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)と三日月・蓮華(自称天才ウィザード・f25371)。そしてその後ろに鉄塊剣『錆色の乙女』を手にちょっと恥ずかしそうな顔をした仇死原・アンナ(炎獄の執行人・f09978)が立っている。その一方で、大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)が少しあきれたような表情をしてつっこみを入れるのだった。
「おい、こんなつっこみをしている余裕なんかねぇぞ!」

 そう、相手は禿海賊ゲオルギオス、余裕ぶっこいていると「つる」にされてしまうのだ。粛正を繰り返し恐怖で琴凜島を支配しようとする星凜に対し立ち上がったとはいえ、オブリビオンなのである。このままでは猟兵たちと琴凜島の全ての者が「つる」にされてしまうだろう。それでもダンピールと人間の女性、そして人狼とケットシーと賢い動物を「つる」にするのはなかなか難しいものがあるが。だが、ゲオルギオスにとっては「つる」にしなければいけない敵である。
「望むところだ。みんなまとめてつるつるにしてやらぁ。まずはお前からだ。うさぎの毛でウシャンカを作ってやる!!」
 頭に血が上ったように顔を真っ赤にしながら、まずはうさぎの毛刈りとばかりに蓮華に向かうゲオルギオス。
「毛を刈られるわけにはいきません! さあ、逃げるのです!」
 逃げようと空中を蹴って飛び上がる蓮華。追いかけようとするゲオルギオスも必死だ。鋏はチョキチョキと空を切る。
「動物虐待はダメですよー!」
 さすがに動物虐待に見かねたニノンが指先をゲオルギオスに向けて天からの光を放つ。これこそジャッジメント・クルセイド。だが、彼女は大事なことを忘れていたのだった。そう、ゲオルギオスはハゲ頭である。天からの光は、ゲオルギオスのハゲ頭にあたって反射するのだった。辺り一面がゲオルギオスの頭から発せられる光に包まれる。
「これじゃギャグマンガじゃないか。ハゲに光は禁物だってんのに……」
 異界のクラーケンを呼び出しながら零児がつっこみを入れる。ごめんなさいとばかり舌を出すニノン。零児の召喚したクラーケンの触手がゲオルギオスをつかもうとするが、かんたんにゲオルギオスもつかまってはならぬとばかり逃げ回る。
「本当はお仕置きしたい人が他にもいるけど、ゲオルギオス、そこまでだよ!」
 一瞬の隙をロベリアは見逃していなかった。ゲオルギオスを縛ろうと手かせに猿轡、拘束ロープを繰り出す彼女の手管に、ゲオルギオスは見事に縛り付けられてしまったのだ。あががもごごと言葉にならない声を上げながら必死でもがくゲオルギオス。
「……これより、反逆者ゲオルギオスの処刑を行う」
 縛り付けられたゲオルギオスに、アンナは鉄の処女を模した鉄塊剣を振るう。
「グエーッッ!!」
 その刃はあっさりとゲオルギオスに致命傷を負わせたのである。断末魔を上げて倒れるゲオルギオス。その様子を見つめつつ、星凜は拍手をしているのだった。
「英雄たちの身を挺した戦いによって反逆者は倒されたのである。これは英雄たちの栄誉を讃え、勲章を授与しようではないか!」
 星凜は同志たちに目配せをすると、勲章を持ってこさせるのだった。
「……というか、海賊なのに何で勲章があるんだよ!」
 零児のつっこみがむなしく響くが、これを気にしていてもしょうがないのだ。とにかく、「ふさ」に対する脅威は去った。心なしか、星凜の顔には安堵の表情がにじみ出ているのだった。

 なお、この島に伝わる「つる」と「ふさ」の伝説には続きがあったのだ。「つる」は新しいことをして人々に尽くすが最後は非業の死を遂げるのに対し、「ふさ」は古いことにこだわりなかなか進歩をもたらさない代わりに、死ぬまで権力を握り続けるのだという。「つる」であるゲオルギオスは、非業の死を遂げる運命だったのかもしれない。その一方で、琴凜島では、権威を盾に恐怖と粛正で支配する「ふさ」の時代は星凜が死ぬまで続くのだろう。この島に、真の平和が訪れるのはいつになるのであろうか。その答えはおそらく神のみぞ知るのだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『Let's スイミング』

POW   :    砂浜で遊ぶ

SPD   :    泳ぎの練習をする

WIZ   :    華麗に泳ぐ

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 見せかけの平和の戻った琴凜島には、きれいな砂浜があるという。
 海賊たちの船を眺めながら泳ぐのもよし、砂浜で海賊たちとラム酒を飲むのもよし。

 嵐の前のつかの間の平和とはいえ、今は猟兵たちに休息を与えようと星凜は気を配っているようだ。なら、このつかの間の平和を楽しむとしよう。
リズ・ルシーズ(サポート)
生体ベースのサイボーグ、何らかの理由で生命維持モード(Re-A=リア)として活動中、普段の活発さはなくミステリアスな雰囲気。生命維持を最優先、リスクを避けるとともに敵対する存在に対して容赦はしない。白い外部装甲

『私はリア、この身体に敵対するものに容赦はしません』
『『解析・検証・再定義』データの取得に使わせていただきます』
『私はリズ程は甘くはありませんよ?』


21歳 女
口調:おしとやか(私、貴方(貴女)、~さん、ですね、です、ですか、でしょうか?)
武器:電磁ランスと疑似刻印による光属性攻撃のレーザー
補助装備:ナノワイヤー(トラップ・移動用)、重力制御装置
探索時:R-Seriesでの人海戦術など


天星・零(サポート)
零、夕夜二つの人格を持つ少年
零は常に微笑んで話す


基本的なこと口調はステシ
UC口調は秘密の設定

装備

十の死
虚鏡霊術
死神の瞳
アヴィスの懐中時計

夕夜
Punishment Blaster

共通

Enigma
オーバーライト
約束の四葉
違法契約者の刻印
Ø
グレイヴ・ロウ
Determination -決意の魂-(不生不滅)

常に【戦闘知識+世界知識+情報収集+追跡+第六感】を働かせ、普段の情報収集や戦闘での戦況や弱点や死角を把握警戒して臨機応変

基本、enigmaを使い両人格で行動または召喚系UCと行動
メインは指定UCを使う方



真の姿禁止
ネタ禁
人格毎に使うucが違う為、どの人格が使用するかは秘密の設定


ルキ・マーシトロン(サポート)
「おや、僕の出番かな?」

プレイングはお任せ。絡み歓迎。

アポカリプスヘル出身のデッドマンの闇医者。
ゾンビの研究を行なっている。
医術による治療や、薬品を使っての味方のサポート、ゾンビを呼び出しての戦闘等が可能。
デッドマンの特性として、肉体がバラバラになってもいずれ復元される。
痛覚などの感覚は維持されているが、痛みには多少の耐性がある。
他には体温が低い、睡眠することがない等の特徴を持つ。


マリウス・ストランツィーニ(サポート)
助けが必要と聞いて馳せ参じた!

どんな理由であっても人々に害為す敵は許さん!いや、理由によっては許すかもしれないがとにかく全力で戦う!
我が一族の誇りに懸けて、私の剣で成敗してやる!もしくは銃で成敗してやる!

もちろん敵とは正面から堂々と戦う!
しかし必要とあらば隙を伺って死角から襲ったりもするぞ!これは戦いだからな!

はあはあ、どうだ……!まいったか!
……まいったよね?

(アドリブ連携等歓迎)



 青々とした空の下に広がる海は、ゆったりとしたリズムで波の音を奏でていた。その波が押し寄せる白き砂浜には猟兵たち以外は誰一人いない。伝言として星凜からの手紙を預かっているリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)は荷物を下ろすと敷物を敷き、パラソルを立てながら一人つぶやくのだった。
「戦いが終わっていたとは……。何はともあれ、私がみなさんの荷物の番をしましょう。にしても、これなら昨年の水着を着るべきでした……」
 どうやら水中戦用のパワードスーツを身につけ、生命維持モードの「Re-A」に切り替えた状態で現れたようだが、もっとも戦闘も終わった今の段階では主人格の「Re-Z」で来た方がよかったのかもしれない。そんなことを思いながら、リアはじっくりとパラソルの下で休むのだった。

 パラソルの下で横になるリアを横目に天星・零(零と夢幻、真実と虚構・f02413)が青いパーカーにサーフパンツを身につけて立っていた。銀色の髪なのでおそらく人格は夕夜なのであろう。
「夏の日差しは久しぶりだな……なあ、俺といっしょに遊ぼうぜ!」
 勢いよく海に駆けていく夕夜は、髪の毛と同じ紫色のビキニに身を包んだ青い肌のデッドマン、ルキ・マーシトロン(🧟‍♂️・f24589)に笑顔で声をかけた。だが、帰ってきた返答は彼にとっては意外なものだった。
「僕でよければね。でも、僕は男性だよ。本当に、よいのかい?」
 その言葉にショックを隠せない夕夜。まあ、ルキからしてみれば夕夜だって射程の範囲内だ。そんなルキは手に持った水鉄砲で夕夜を撃つと、イタズラ好きそうな風貌で笑うのだった。

「全く……男というのはどうしてああなんだか……」
 砂浜に遊ぶ夕夜とルキの様子を眺めながら、マリウス・ストランツィーニ(没落華族・f26734)は白と黒で彩られたモノトーンのビキニを身に纏い、波打ち際にたたずんでいた。その表情はちょっとやれやれという感じである。海賊の島々を吹き抜ける風を浴びながら、砂浜の熱さと海の水の冷たさを同時に感じつつ、マリウスはゆったりとした時間を過ごすのであった。

 一人うとうとしていたリアは海の方を眺めると、楽しそうにしている皆の姿を見てほっとしているようだ。そんな海は穏やかに旋律を奏でつつ、遊ぶ三人を楽しませている。そんな三人は気がつくと海で水遊びをしているようだ。デッドマンらしからぬ華麗な泳ぎを見せるルキは夕夜を追い回しながら水鉄砲でマリウスを撃つと、そんなマリウスも泳いでルキを追いかけ回す。
「あらあら、楽しそうですね。私も泳ぎに行きたいところですね……もう、着替えちゃいましょう!」
 そんなリアは昨年用意した白いワンピースドレスのような水着に着替えると、既に泳いでいる三人を追って波打ち際に駆けていったのだった。もちろん人格もリズに交代していて、すっかり楽しむ気満々である。
「ボクも行くよ……えーい、これでもくらえー!」
 そんなリズはルキにばしゃっと水をかけるのだった。

 そんなこんなで、夏の日差しの下で過ごす時間は意外と早く過ぎていくのだった。ビーチパラソルの下には、星凜からの手紙だけが残されていた。その手紙の中には琴凜島の海賊たちをまとめるためには汚い手を使ってきたこと、そしてゲオルギオスのような野望を抱くものを生み出してしまったことに対する後悔、そしてこの島でゆっくりと気力を養い他の世界での戦いに役立ててほしいといったことが書かれていた。
 だが、時計の針はもう元には戻らない。多くの者は失敗を骸の海に投げ捨てて行ったが、そんな失敗を忘れ去ってはいけないのだ。骸の海に捨てたネガティブな感情は、やがてオブリビオンとして蘇り、今暮らす者たちを苦しめてしまうのだから。
 今となっては、琴凜島に訪れた平穏が長く続くこと、そしてこの世界に平穏が訪れる日を待ち望むことしかできないのだ。そんな島々を渡る風は、この世界に何を思うのであろうか。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年08月01日


挿絵イラスト