●星の果ての世界より
「イエス、イェーガー、予知の時間です」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)はグリモアを展開する。
それと同時に電子マップが構築され、その向こう側がモニタリングされていく。
展開された電脳モニターに映し出されたのは青き水面の世界、どこまでも広がる海、波濤の彼方。
その彼方の果てに突き立つようにそびえるもの。
それは島であり、要塞であり、同時に星の宙(うみ)を征くもの。
――――だったものである。
「ご覧の通り、グリードオーシャンにある"島"の一つです」
淡々と説明をしながら、銀糸の少女はさらに電子ホログラムを展開していく。
内部構造は、星の海を征く星間航行船だけあり、それは非常に高度にも思える。
ただし、生きていれば、の話ではあるが。
「スペースシップワールドから落着したものでありますが、すでに大半の機能は死んでいます」
最早、本来の役目を果たせぬ船。
しかし、非常に問題があったのだ。
「しかし、流石宇宙を航行するだけあって、非常に堅牢な出来となっています」
その為に、コンキスタドールがここに住み込み、そしてそれを要塞化してしまったのだ。
堅牢な宇宙船装甲、複雑な構造部。
これにより難攻不落の要塞の出来上がり、と言うわけだ。
「我々の目的は内部に侵入し、敵性戦力の排除になります」
電子ホログラムが展開され、空間が波打ち、映像が展開される。
そこはかつての搭乗口であったであろうハッチ、しかしすでにそのハッチは破損して、役目を果たさなくなって久しい。
そして、そこへの道を阻むように岩礁と、宇宙船島より剥がれ落ちた装甲群。
「通常船舶では接岸困難な地形です。また、敵性戦力の守衛も存在しています。これを排除し、敵要塞内部に侵入、ここを守護する支配個体を撃破してください」
銀糸の少女の紫紺の瞳が猟兵たちを見やる。
その機械の瞳に映る感情の色は特にはない。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
お久しぶりです。アウトプット系が死んでいたのでインプットしていました。
と言う事でグリードオーシャンシナリオです。
目的は敵戦力の撃破、目的地はかつて星の海を旅した船、その残骸島となります。
すでに内部機能の大半は死んでいますので、硬いだけの残骸となります。
第1章 集団戦
『武装商船団・雇われ船員』
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POW : 姑息なる武装「商品使用」
装備中のアイテム「【湾曲刀(商品)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD : 偶然なる連携「十字砲火」
【好き勝手に動く船員達が銃撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 強欲なる叫び「士気高揚」
【誰よりも強い】という願いを【船員達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
イラスト:Re;9
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アストラ・テレスコープ
おっきな宇宙船!
どんな航海してたのかな?どんな人が乗ってたのかな?
いいなーロマンがあるなー
腰のミニロケットを噴射して「空中浮遊」しながら敵陣に突入するよ!こんにちは!
敵が好き勝手動くなら私も好き勝手飛び回りながら矢を「 乱れ撃ち」して戦う!!
最後は「流鏑流星(メテオリックストライク)」でとどめを刺すよ!
●それは墜星のように、流星のように
「おっきな宇宙船!!」
アストラ・テレスコープ(夢望む天体望遠鏡・f27241)は水面に突き刺さる巨大な宇宙船を見て想いを馳せる。
一体どこを目指していたのか。
一体何を求めていたのか。
そして、誰が乗っていたのか。
どんな人だったのか。
彼らは何を想っていたのか。
星を巡る旅、言うほど容易いものではない。けれどそれは実に、そう、実に。
「いいなーロマンがあるなー」
そう、それはロマンである。
アストラは腰のミニロケットを噴射しながら空の高みよりその入り口を見下ろした。
そのロマンを、人々の夢を、人々の希望だったものを占拠するあくどい奴ら。
排除するのが今回の目的ならば、その手にした弓を構える。
矢を番える必要などはない。
何故ならばこの矢は、なんか宇宙的でコズミックでギャラクシアンでスペース的ななんかが収束してあれやこれやしてそれがこうなって宇宙的な矢を生成できるからだ。
詳しい理論など詳しい人物に丸投げしよう。
「こんにちはーッ!!」
その言葉と共に解き放たれたなんか宇宙的な輝きを放つ矢。
まるで流星のような輝く尻尾をひき、海賊団にそれが降り注ぐ。
「ぬわー!? な、なんだぁー!?」
「敵襲!! 敵襲ー!!」
突然の強襲、もともと無秩序な集団である彼らに秩序だった行動も連携した行動も一切期待はできない。
手にした銃が火を吹くもそれは散発的なものにしか過ぎない。
なお、これは彼らの商品である。使用してしまったらユーズドになって安くならないのだろうか?
そんな弾幕にすらなってない射撃はアストラを捉えることなどは叶わない。
相手が好き勝手に動くならばこちらも好き勝手に矢を乱れ撃つのみ。
流星のような矢が次々と船員を撃ち抜いていく。
「何処までもぉー……飛んでけぇーッ!!」
溢れる想い、それはロマン。
ロマンを込めた星々のような輝きを放つ燃え盛る白光の鏃。
それは流星のように、それは墜ちる星のように。
輝く尾をひきながら蒼穹を切り裂き、大爆発を起こした。
成功
🔵🔵🔴
東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です
▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。
▷戦術行動
「海賊、か…オブリビオン化して個々の戦力は高いようだが、練度は低いな」
ならば軍人として圧倒するまで、容赦の必要もなし、戦争の作法に則り殲滅する。
「第十七大隊…構え!」
私が陣頭に立ち、二刀で【見切り・武器受け】の構えを取り、霊気を放ち【オーラ防御】を展開し守りを固めた上で【戦闘知識・団体行動】を用いて射撃統制の指揮を執り【大隊指揮戦術『壱』】を発令。
「撃て!我ら帝都軍が海賊風情に遅れをとらぬ事を示すのだ!」
たとえ練度、装備、覚悟、全てが段違いだ…負ける要素はない。
●練度も質も数さえも
潮風が男の外套をばさり、となびかせた。
その襟首で鈍い輝きを放つ階級章、階級は少佐。
波濤の音を背後に、男は二刀を腰に差したまま腕組みをして睥睨する。
「……海賊、か……」
帝都第十七大隊・隊長 東雲・一朗(帝都の老兵・f22513)である。
その眼差しは、今もなお無秩序だって空を征く少女に散発的射撃行動を繰り返す彼らを見据えていた。
「オブリビオン化して個々の戦力は高いようだが……だめだ、なってないな」
呆れたように肩をすくめ首を振る。
個々の性能は高けれど、集団戦闘の能力が低ければそれは「軍」として成り立たない。
軍に必要なもの、それは徹底した集団戦闘能力であり、如何に画一化され、統率されきった集団である。
帝都の護りを任されし守護大隊、第十七大隊が一郎の背後に整然と並ぶ。
「容赦の必要はない。圧倒する」
その言葉に応えるものはいない。
応じる必要はないからである。
「戦争の作法に則り殲滅するぞ」
一郎は腰の二刀を引き抜き、鋼の切っ先を海賊たちに向ける。
それはいつも通りの合図であり、それは。
「第十七大隊、構え!!」
その声と共に第十七大隊が武装した軽機関銃を構える。
前に立つのは我らが第十七大隊が隊長。
その隊長が前面に立ち、我らを守って頂ける。
これほどの"上"に恵まれる事なんてものは早々にはない。
だからこそ第十七大隊は彼に心酔し、彼のために命を懸けられる。
一郎が、霊気を巡らせ、自身を、そして彼らを守る為の盾を展開する。
「我ら帝都軍、その力が絶対の守護であることを海賊風情に示せ」
銃口はすでに向けられた。
指はすでにトリガーにかかっている。
待つのはただの一つ、我らが大隊長のその一言。
「――――撃てぇッ!!」
待ちに待ったその一声と共に、雷火の如き音が鳴り響く。
恐ろしい程の量の弾丸が放たれ、それは弾幕を形成し海賊団を鏖殺していく。
「うわぁ!? な、なんだ!! こっちからもきやがったぞ!!」
「反撃だ、反撃しろぉ!!」
彼らもその銃で、あるいは肉薄して斬りかかろうとする。
しかし、あまりにも無秩序なそれでは近づく事すら出来ずに鉛の雨に沈む。
一人の運の良いあるいは悪い海賊が一郎に肉薄し、その剣を振り上げる。
「――――フンッ!!」
されど、その二刀の護りを抜く事は出来ず。
逆に振り下ろされた鋼の切れ味を身を持って味わう事となる。
どさり、と海賊が地に倒れるのを見下ろてから、鉄火の雨が降り注ぐ戦場に視線を走らせた。
「……集団としての練度、兵一人一人の質、兵の装備、そして何より覚悟」
鉄火の雨に晒され、逃げ惑う海賊がいた。
それも鉛の雨に撃たれ崩れ落ちる。
如何に戦が水物であり、始めなければわからないと言っても。
「全てが段違いだ。……負ける要素なぞない」
大成功
🔵🔵🔵
秋津洲・瑞穂
ちゃぷちゃぷ。
きゅー。
(泳いでいくのは無謀だったかなー)
きゅー。
(でもジャンプで飛べるだけの足場があるかどうか判らなかったしー)
きゅー。
(足場の影に隠れて泳げば見つかりにくいしー)
きゅー。
(ちみっこ仔ぎつねになればなおさらー)
きゅー。
(つか別に、見つかったらヒト型に戻れば同じ事だもん)
きゅー。
(普通に近付くよりマシなんだよね……)
……。
(仔ぎつねのがマシって、わたしどんだけトロいのよ)
(ぽん)だーっ! もういいわ面倒臭いっ!
くらえ鎧無視攻撃フォックスファイアの2回攻撃っ!
何もかも焼き尽くしてくれるわぁぁぁぁ!
●こぎつねのすいえい
ちゃぷちゃぷ、と言う音がする。
鉄火の雨と矢が降り注ぐ戦場に水をかき分ける音がほのかに響き渡る。
ちゃぷちゃぷ、と言う音がする。
「……きゅー……」
一匹の小狐が水面をかいて泳いでいた。
ちゃぷちゃぷ、と言う音がする。
ジャンプで飛べるだけの足場があるかは分からなかった。
だからこそ泳いだ。
足場の影に隠れて泳げば見つかりにくい。
だからこそ泳いだ。
ましてやちみっこで仔ぎつねならばこそより見つかりにくい。
だからこそ泳いだ。
それに見つかったとしてもヒト型に戻れば同じ事なのだ。
だからこそ泳いだ。
普通に近づくよりはマシだったから。
そう、だからこそ、秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)は仔ぎつねになって泳いできたのである!!
「……。…………。……………………」
だが、しかして待たれよ。
仔ぎつねの方がマシと言う事は、それは即ち、ヒト型は仔ぎつねに劣ると言う事他ならない。
つまり、ヒト型は仔ぎつねよりトロいと言う事になってしまう。
そもそも、こんな爆音あげながら真正面から挑む連中がいるのに、わざわざ隠れていく意味とは。
さらには、あいつら全然こっちに気づいてやがらねぇ。
これヒト型でもあまり変わらなかったのでは?
「……。…………。………………」
結論:これ無謀どころか意味はなかったのでは?
そう結論づけた仔ぎつねはその身をぷるぷる、と震わせた。
水を払ったのではない。これは、そう、心の奥底から沸き起こる身をも焦がす感情の正体。
嗚呼、仔ぎつねが征く、水面を泳ぎし彼女を突き動かすもの。
それは――――。
「だーッ!! もういいわ面倒くさいッ!!」
面倒と言う感情ただ一つである。
狐火が少女の背後に無数に浮かび上がる。
「うわぁ?! なんか唐突に出たぞぉ!!」
「なんだこいつ!!」
「うっさいわね、あんたら見張りの癖に監視雑すぎるのよ!!」
狐火が鉄火と矢の雨に追加で降り注ぎ、大地を焼いて海賊を燃やす。
挙げ句の果てには山のように積まれた火薬に引火して大爆発。
無秩序な戦場はさらに無秩序に溢れ混沌に埋め尽くされていったのだった。
成功
🔵🔵🔴
死之宮・謡
アドリブ歓迎
ふむ…SSWの船か……こいつは壊れているとはいえ随分と久しぶりに見たな……
まぁ動きもしないんだ…いつぞやの戦場に比べればまぁましだろうよ
接岸できんのなら飛べば良いだろう?元よりそら(宇宙)では飛んで戦うものだった…
さぁ征こうか
【天翔る狂気】を発動して突撃
黒呪を纏わせたレ・フィドラを振るい、掃討戦(呪詛・凪ぎ払い・怪力・衝撃波)
同時に、黒雷(全力魔法・属性攻撃)も展開して攻撃
●そらをとぶ
「ふむ……SSWの船か……」
死之宮・謡(狂魔王・f13193)は空の高みよりそれを見下ろしていた。
古き船、壊れた空を行くもの。
最早飛ぶことも叶わぬ空を裂く翼。
「……こいつは壊れているとは言え、随分と久しぶりに見たな……」
果たしてそれを見たのはいつだったか。
いつぞやのいくさ場で相まみえたその勇壮な姿は今はなく。
動く事も叶わぬ死して朽ちた躯体。
「……まぁ動きもしないんだ、いつぞやの戦場に比べればまぁマシだろうよ」
かつて、その船と戦った謡は、朽ちて動かぬそれを驚異とも思わぬ。
何故ならば、かつて相まみえ、そして沈めたと言う事実。
それはこの世界においては堅牢堅固なる城塞であっても、彼女にとっては少々硬い盾でしかない。
謡の身を乾いた血のような色の闘気が覆う。
接岸困難な地形ならば空を征けばよい。
至極単純な論理だ。
「もとより宙(そら)とは飛んで戦うものだ」
今そこにあるそれは飛ぶ事も叶わぬぽんこつなんですが。
そんなことを気にもとめず謡の身は蒼穹を切り裂き加速する。
燃え盛り爆発し、矢が降り注ぎ、鉄火の雨が降り注ぐ戦場。
そこに流星のように真紅が着弾する。
「なんだぁ?! 今度は隕石かぁ?!」
もうもう、と立ち込める砂塵。
警戒する船員たち。
刹那、砂塵を切り払うように漆黒の穂先が薙ぎ払われ船員を真一文字に寸断する。
切り払われたと言う事実、それすら気づかぬままに切り捨てられ躯は打ち捨てられた。
「さぁ、征こうか」
死を運ぶ告死の徒。
黒く禍々しい呪詛が穂先に渦巻き、黒雷を纏う。
「や、やっちまえ!!」
銃弾が放たれるが、ただの鉛はその真紅の闘気を貫く事は叶わず。
黒雷がほとばしり、肉を焦がし、呪詛が体を溶かし、刃が臓を別つ。
「貴様らに死を馳走にきてやったぞ」
地を踏み、紅黒の死神が戦場を跋扈する。
大成功
🔵🔵🔵
クリスティアーネ・アステローペ
海の上はあまり得意ではないですし、早く流れ水の見えない船の中に入ってしまいたいわね。それだけで気分がだいぶ違うもの
そのためにもまず彼らの相手ね
誰よりも強い、ですって?御冗談
群れて雇われている現実を御覧なさいな
それに、あまりのんびりしていると――賛同者がいなくなるわよ?
この世界の海は飛んで渡れないとは聞くけれど
このくらいの距離なら大丈夫かしら?
不意打ち気味に【嵐と雷】を発動
飛翔能力で(それか跳躍の速度、距離を延ばす形で装甲群を渡って)距離を詰めて《なぎ払い》船員の数を減らしていきましょう
頭痛でうまくできない分は《怪力》や《衝撃波》によるごり押しになっちゃうかしら。…どうにか克服したいわね
●水面を渡れぬ血統は
「海は苦手よ」
彼女は"そういうもの"の一族であり、血統であるが故に。
流れる水の上を得意とはしない。
ましてはここは大海原、乃ちの所流水の支配下である。
足先がとん、と水面につけばパキン、と言う音と共にそこが凍りつく。
「この世界の海は飛んでは渡れぬ……とは聞くけれど」
その背に黒い被膜の翼が広がり、その瞳は真紅に染まる。
力は――――此処に。
「私の翼は空を裂く」
あらゆる魔性、その結晶。故にその魔性は強者として数多に語り継がれる。
不死身、そして怪力、そして血を吸う者。
吸血鬼(ヴァンパイア)と人はそれを呼んだ。
「このくらいの距離ならば大丈夫かしら?」
踏みしめた薄氷の足場が砕け散ると同時、嵐と雷の如き飛翔。
まるで弾丸の如き跳躍飛翔、装甲群に突っ込むと同時に、そこに足をつける。
そこを軸として蹴り出し、雷の如くジグザグ機動。
「誰よりも強い、ですって? 御冗談――――」
弾丸越えて砲弾。砲弾越えて最早それは亜音速に至る。
救済と名付けられた断頭の矛槍が船員の首を薙ぐ。
あっけない音をあげ、それは血のしぶきをあげて虚空を踊る。
「群れて、雇われて――――無秩序に暴れているだけの現実を御覧なさいな」
勢いのままに、突き出した穂先がまた一人と風穴を開けその生命を奪い去り、そして裁くのだ。
「ほら、周りを見なさい?」
踊るように振るわれる黒き矛槍。
一振りごとにまた一人と召されていく。
その先が天つ国ではないことは疑いの余地はあるまいが。
「あまりのんびりしていると……賛同者がいなくなるわよ」
真紅の瞳が細められ、吸血少女は踊るように断罪を執行する。
汝、罪ありき――――刑罰、断頭に処す。
「さあ、首を出しなさい」
矛槍の斧刃が、振り下ろされまた一つ真紅の華を咲かせた。
大成功
🔵🔵🔵
河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟】で参加 ※アドリブ&絡み歓迎
「ふっふーん。クネウスさんに続いて、弾丸の押し売りをしちゃいますか!」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、敵に必殺の一撃を浴びせるべく突撃します。
「見える、見えるわぁ。あなたの動き、息遣い。そして怯えた表情……!」
武装商船団・雇われ船員の「偶然なる連携「十字砲火」(SPD)」に対し、ユーベルコード「脳内インプラント戦闘支援AI:コードALICE(ミライエンザンソウチ)」を使うことで、紙一重で躱します。
ロケットワイヤーを周辺の装甲版に絡ませながら飛翔、立体機動で敵に急接近して20㎜弾をばら撒き、敵を圧倒します。
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎
【SPD】
クネウス、商品の実演、売り子でお手伝いだよ!
【指定UC】を用い、量産型を召喚しクネウスの生成したセントリーガンに配置し、各々営業=砲撃を開始し【制圧射撃】すると共に、立体機動で動くリーダーを、量産型による統率された【集団戦術】で【援護射撃】だね
お客様、まだまだ商品はございますだよ!
量産型の何人かは光学【迷彩】を展開し、【地形を利用】した【ロープワーク・罠使い】によるワイヤートラップを仕掛けておくよ
今ならなんと、全サ連印のワイヤートラップをもれなくご提供だよ!あれ……何人かメイド服着てるけど気のせいだよね?
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ&絡み歓迎
「この世界の商人相手ですか、ならば」
【POW】UC無し
●戦闘
エンジニア(【メカニック】)として負けられない戦場が此処に在る。
正面から堂々と侵入します。
「さーて、本日ご紹介する商品はこちら『自走式セントリーガン』」
【湾曲刀(商品)】に対抗し、こちらも商品で対抗します。
「なんと湾曲刀よりも射程が長く、敵性対象を自動迎撃。一度敵性対象を設定すれば操作も不要です」
自動【操縦】モードで後は任せます。
「無論、自爆機能も搭載済み。確実に汚物を消毒出来ます。今なら、離島でも無料でお届けします」
船の死んだ区域の迎撃機構を材料に各種セントリーガンを増産します。
●押し売り強盗
押し込みではない。押し売りである。
強盗である。何を強引に盗むのか。
それは命である。
「弾丸の押し売りに来ました」
正面から正々堂々と突入してきたのは、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄の機構師・f02209)。
水面を疾走するサイボーグ連盟謹製の高速駆逐艦の前ではこの程度の暗礁、突破も造作もないのである。
「本日のご紹介する商品はこちら、自走式セントリーガン」
ぽいぽい、と投げつけたるクネウス謹製自走式セントリーガン。
こいつ……動くぞ……!!
動き出した彼らは商品(湾曲刀)で武装した船員たちに鉛弾をぶちまけ始めたではないか。
「なんと歪曲刀よりも射程が長く、敵性対象を自動迎撃」
鉛玉を吐き散らかす音と悲鳴が混ざり合ってカオスになったこの戦場。
それでも構わずクネウスは粛々と商品紹介を続ける。
「一度対象を設定すれば操作も不要!!」
「わーお、お買い得ね!! 今なら20mm弾のおまけもついちゃうわぁ」
ロケットワイヤーを駆使しながら戦場を蹂躙する河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)。
無論押し売りするのは20mm弾頭である。
鉛玉に鉛玉がついてきてなんとお買い得なことか。
「まだまだ商品はございますだよ!!」
リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)のルシーズ隊のおまけつきだ。
彼女たちのワイヤートラップでさらに爆発!! 粉砕!! 大喝采!!
「今ならこの鉛玉の嵐と爆薬ワイヤートラップにおまけして自走式セントリーガンの自爆もついてきてお買い得!!」
自走して鉛玉をぶちまけていたセントリーガンも大爆発。
誘爆が誘爆を呼び、爆発が爆発を呼ぶ。
阿鼻叫喚の悲鳴が響く最中、さらにワイヤートラップがピン、と切れては爆発。
最早爆裂していない所なぞ存在しないのだ――――。
そんなことを言わんばかりに次々と爆発していく戦場。
情け、容赦? そんなものは存在しない。
そもそも銃や爆発とは手加減とは無縁の武器。
鉄の雨と爆裂の嵐に飲まれて次々と武装商船団の雇われ船員は死に絶えていく。
「どうですか、この自爆機能もついたお買い得商品、今なら離島でも無料でお届けします。代金は――――」
死屍累々となったオブリビオンの群れの最中。
メイド服をまとったルシーズたちがてきぱきと片付けていた。
「徴収済みですね」
「恐怖がよぉく見えたわぁ」
代金:お前たちの命、無事頂きました。
「……何故メイド服着てるんだろう……?」
ルシーズの主たるリズはメイド服を着ている個体たちに首を傾げていた。
見張りは全て駆逐され、内部への侵入口は確保された。
あれだけでこぼこしていて侵入しにくかった暗礁地帯は綺麗サッパリまったいら。
これも匠(猟兵たち)の巧みな技によってリフォームされてしまったのです。
なんと言うことをしてくれやがったのでしょう。
今ではすっかり風通しの良い大平原が広がっていたのでした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『大海賊デストロイ』
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POW : ジェノサイドトリガー
【完全殺戮モード】に変形し、自身の【オーバーヒート】を代償に、自身の【あらゆる戦闘能力】を強化する。
SPD : デストロイアナライザー
【自身の武装】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、自身の武装から何度でも発動できる。
WIZ : スカーレットバタリオン
召喚したレベル×1体の【戦闘用ウォーマシン】に【この戦場に最適な武装】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
イラスト:V-7
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ユーノ・ディエール」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●死んだ船の主
猟兵たちを迎えたのは朽ちた船内。
そこに佇むウォーマシン。
星を漂い、そしていつしか墜星のように墜ちた船の主。
死してなお、その運命に抗い、過去より生まれ出て世界を停止させるものと化した哀れな躯。
『新たな星、ほし、ホシ、ガガガ、ピー』
最早壊れて久しいままに蘇った死に絶えたマシンノイド。
それは未だ新たな星を求め彷徨い続け。
そして。
『侵入者を確認、排除、排除、はい、じょじょじょじょじょじょ』
今も戦い続ける。
その役割を果たすべく。
秋津洲・瑞穂
「クリスティアーネがいたような……こんな水の上には来ないよね多分」
ともあれ。
狂い壊れてなお、務めを果たそうとは。敵ながら良い気構え。
ならば相応に遇しましょう。
神獣刀を構えて呼気一つ。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。全力で来てくださいな」
ジェノサイドトリガーと剣刃一閃とで真っ向勝負。
馬力も鎧も相手が上だけど、残像/見切り/野生の勘/ダッシュで躱して
鎧無視攻撃を叩き込めば良し。
隙が見えれば敵に飛びつき、至近からの攻撃は仔ぎつね変身で
ミニマム化回避、目立つところに肉球スタンプをポン(2回攻撃の一回目
敵の装甲を蹴って真上にジャンプ、頭上でヒトに戻って垂直降下の
頭頂串刺しアタック。
「――秋津洲流、狩三狐!」
クリスティアーネ・アステローペ
あら、瑞穂がいたような…泳ぐにも距離があったと思うのだけど
まあ置いておきましょう
今集中すべきはあっちですし
さて、船長さん?早撃ち勝負と行きましょうか
先手はこっちが頂くし、撃ち返せるかは知らないけれど
《先制攻撃》でフランツィスカで足を《串刺し》に
動きを止めたところで【咎力封じ】を仕掛けましょう
撃ち返してこられたらマルツェラで《衝撃波》を起こして迎撃ね
ユーベルコードを封じた後はええ
私のエヴェリーナとそのカットラスだかナイフだかとで斬りあいね?
長らくの不寝番御苦労さま
もう休んでしまってよくってよ?
大丈夫。あまりこの船を悪いようにする気はないわ
……そういえば、何か見覚えのある足型があった気がするわね?
●すれ違う(?)二人
「クリスティアーネがいたような……?」
秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)は首を傾げた。
仲のよい吸血鬼少女が戦場にいたような気がしたからだ。
「……でも水苦手って言ってたからこんな水の上には来ないわよね多分」
うんうん、と納得して首を振る瑞穂。
その後ろをすたすた、と歩み去っていく黒髪の少女がいた。
「?!」
後ろを振り向く瑞穂、だがすでに黒髪の少女はいない。
一体、黒髪の少女は誰だったのだろうか?
一方のクリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)。
整然として整えられているはずの船内。
落着のショックと、潜んでいた武装商船団の手による乱雑な扱い。
それによって、無残になりはて、そして同時に迷路を作り上げていた。
「なかなかに入り組んでいるわね……」
腕を組んで頬に指を当て、悩むクリスティアーネ。
その後ろをてほてほ、と歩いていく狐耳の少女がいた。
「……?」
ふ、と後ろを見るクロスティアーナ。
だがすでに狐耳の少女はもういない。
一体、狐耳の少女は誰だったのだろうか?
そんな二人が微妙なすれちがいをしながらも、制御室にたどり着いた。
この二人がそれほどにまでかち合わなかったのも奇跡のような確率なのだが。
「排除、排除、はい、じょじょじょじょじょじょじょじょ」
「狂い壊れてなお、務めを果たそうとしているのね……」
壊れ、狂い、最早耐用年数など過ぎ去ってどれほどの月日が流れたのか。
破損した手足はツギハギだらけのいびつな武器と化していて。
「その気構えに応じて、適応に遇しましょう」
背の太刀を抜き払えば、それを霞に構え呼気一つ。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂――――全力で来てくださいな」
「任務、開始し、しし、シシシシシシシ」
その全身が赤く染まり、熱を帯び始める。
壊れた躯体にその熱量はあまりにも無謀。
されど、この機械にはそれを考慮する必要はない。
求められるは任を果たす事のみ。
機械の足がへしゃげ、装甲板が陥没するほどの速度。
身体の大きさ、その膂力、何よりも機械が生み出す馬力。
その全てが瑞穂の上を行く。
されど――――。
ゆらり、と陽炎のように瑞穂の姿が霞み――――。
振り下ろされた刃は空を斬る。
跳躍と同時の仔ぎつねへの変化、その装甲板にボゴン、と言うその動作にはに使わぬ肉球スタンプによる傷跡が刻まれた。
同時の跳躍、くるん、と宙返りすると同時にその身はまた少女の姿にへと変貌する。
「――――秋津洲流、狩三狐ッ!!」
へこんだ装甲板、そこに太刀が突き立てられ、激しく火花を散らしショートする。
バヂ、バヂヂッ、と言う音をあげ、突き立てられた部位が激しく振動する。
「――――あら、先客がいたみたいね」
その一瞬の間隙を突いて黒髪の少女、クリスティアーネが疾駆し、その矛槍を足に突き立てる。
その身体が突き立てられたそれにより、足を縫われ動けなくなる。
「封ず!!」
手枷、猿轡、拘束ロープが放たれ、その巨躯を束縛し、世界の理を捻じ曲げ、"力"を殺す。
されど、その身はいまだに動く。
ジェネレーターの出力のみをあげて、人を越えた力によってそのカトラスを振るう。
慈悲深き切っ先なき刃、エヴェリーナがそのカトラスの一撃を跳ね上げる。
「機械の力はこういう時に強いわね」
そのカトラスの一撃を弾き返しながら、その度に一撃を加え、ツギハギだらけの装甲板に傷が走る。
傷の数が10を越え、やがて、そこが断裂していく。
「長らくの不寝番、ご苦労さま……もう休んでしまっていいわよ」
「隙ありぃ!!」
その断裂した装甲、そこに瑞穂とクリスティアーネの刃が突きこまれる。
一撃、それで致命的な衝撃が走り、巨躯が後ろに弾け飛ぶ。
「……あら、瑞穂」
「あ、クリスティアーネ」
すれ違い続けていた二人は今ここに邂逅した。
そして、クリスティアーネはふと思い立った。
「そういえば、何か見覚えのある足型があった気がするわね?」
巨躯の頭頂部、そこに刻まれた肉球スタンプ。
それを見て、ぽん、とクリスティアーネは手を合わせた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ&絡み歓迎
「SSWの銀河帝国製デストロイ・ウォーマシンの部類か……」
【SPD】
●戦闘
「己を一塊の鉄刃と化すならば、やりようはあります。CODE:HEPHAISTOS」
元よりこの身は技術者特化(【メカニック】)。解体用『工具』をモデルとした【パイルバンカー】をLv個複製し突き立て 穴なりヒビなりを穿ち、刃を熱し高速で振動させた『工具』【ガンブレード】をLv個複製し溶断します(【武器改造/リミッター解除】)。
●SPD対抗
「その武装ごと解体する。例えコピー出来ても、工具も作業用品を常備せねば無用の長物」
「ブレイク、ブレイク。キサマを壊すぜ、プレイク」
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎
【SPD】
壊れてしまっても役目のために動き続ける……ね
【指定UC】でレーザースナイパーライフルを召喚、光学【迷彩】を展開、伏射で敵を狙うよ
実践でいきなりは辛いんじゃないかな、武器を作れても使いこなせれなければ意味がないよね?
使い方を理解できれば強い、そうでなければ脅威ではないと割り切りUCの武器でそのまま攻撃だね
リーダーもクネウスも派手な活躍だね。じゃ、ボクは地道に!
クネウスやリーダーへの敵の攻撃を防ぐべくレーザー【属性攻撃】で【スナイパー・援護射撃】だね
役目のために最後まで殉ずる、よく分かるし羨ましくもあるけど倒さない理由にはならないしね!
河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟】で参加。アドリブ歓迎
「相手がウォーマシンを召喚するなら、こちらも空母艦載機群を発進よぉ!」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。 戦闘中は制空権を取って、味方をかばう盾役に徹します。
「ゴースト・コマンダーよりゴースト攻撃隊全機へ。一斉攻撃開始!」 大海賊デストロイの「スカーレットバタリオン(WIZ)」に対し、
ユーベルコード「宇宙攻撃戦略空母ガトランティカ」を使うことで、
船を攻撃して船内からおびき出し、大空でドッグファイトを艦載機にさせます。
私自身は、アンチマテリアルライフル・ドラグーンで敵を狙撃します。
最大の目的は、戦闘を勝利に導くことです。
●全世界ブレイク工業連盟
「SSWの銀河帝国製デストロイ・ウォーマシン……」
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄の機構師・f02209)は懐かしいものを見た、と言わんばかりにつぶやく。
今は滅びた帝国、その遺産、あるいは遺児。
されどすでに死にかけて、そして消えようとするもの。
「壊れてしまっても役目のために動き続ける……ね」
リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)はその姿を見てため息を一つ漏らす。
役目のために殉ずる。
彼女にはそれはよく理解できたし、そして、羨望を覚えるものでもあったからだ。
「排除、じょ、じょじょ、はい、JO」
壊れかけたデストロイ・ウォーマシンが無数のウォーマシンを呼び出す。
それらは呼び出した主と同じように継ぎ接ぎだらけの壊れかけたもの。
「ウォーマシンを召喚したのならぁ」
河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)はその相手の行動に即応した。
無数の空母艦載機群が飛来する。
「こちらは艦載機群よぉ!! ゴースト・コマンダーより、攻撃隊各機に通達、一斉攻撃開始ぃッ!!」
エースパイロットたちの亡霊が、空を舞い、攻撃を開始する。
制空権の奪い合い、それは猟兵たちに軍配はあがる。
それでも果敢な攻撃が猟兵たちに降り注ぐ。
されど。
「派手な活躍だね……ボクは地道に活躍するね」
「あらぁ、メインはクネウスさんよぉ?」
その攻撃をリズのレーザーが、修羅雪姫のアンチマテリアルライフルが撃墜する。
その間、クネウスは何をしていたか。
「もとよりこの身は技術者であり、技術特化。それをお見せしましょう」
撃ち落とされ撃墜されたウォーマシンたちを掴み、そしてクネウスはそれを速攻作り変えていく。
恐るべし早業、私でなければ見逃してしまうわね。
出来上がるのは無数の杭打機、杭打機、杭打機、杭打機。
ヘイ、ジョニー知ってるかいこいつの名前を。
わーお、マイケルなんだい、そのイカした野郎は。
そう、こいつの名前は……。
「ロマンウェポン、パイルバンカーのお時間です」
その無数のパイルバンカーがウォーマシンに殺到し、穿ち、装甲にヒビをいれていく。
継ぎ接ぎだらけの装甲は陥没し、穴だらけになり、そして、そこから亀裂が走る。
「お次はこちらになります」
次に用意された製品はこちらのブレードウェポン。
なんとこちら、刃が白熱し、さらに高速振動してしまう優れもの。
熱量で溶断し、高速振動刃でさらに分子間接合を寸断する切れ味抜群にございます。
こちら、今なら無料。
「ブレイクッ!!」
そのヴァイブレーション・ヒートガンブレードがデストロイに突き刺さり、走った亀裂をさらに溶断していく。
ゴトン、と言う音をあげ、カトラスを握る手が地に落ちる。
「そ、そそそ、損傷、拡大、拡大」
しかし、それでもこのウォーマシンは戦うことをやめない。
何故ならば……戦う事が、役目を果たす事が、役目に殉ずることが。
入力された全ての命令、それを全うに果たす事。
それこそが機械兵器の役目であり、それこそが全てだからだ。
だから、全身に穴を穿たれ、溶断されてもそれは動くことをやめない。
止めない、止まらない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
さて、殺るか…壊れ果てそれでも尚、歩みを止めぬというのなら…
私を愉しませて見せろよ…其れが貴様の存在意義だ
さぁ遊ぼうか、此れより先の時間軸に貴様が立ち入ること能わず、だ
・戦闘
腐食の「呪詛」を籠めた強酸性の濃霧(属性攻撃・毒使い)を展開して奴の妨害
そのまま自身も突っ込んで応戦
ストライフを「怪力」で振るって「鎧砕き」(衝撃波)
最後は【黒絶斬禍】を叩き込む
●存在価値・存在意義
「――――」
なおも動き続けるその姿。
死之宮・謡(狂魔王・f13193)はくつり、と笑う。
否、嗤う。
「壊れ果て、それでもなお、歩みを辞めぬと言うのなら……」
謡は剣を抜き払う。
黒き呪詛、禍々しき呪い。
それは全てを腐り落とし、すべてを還す御業。
ありのままにありのままを還す返還の儀。
「私を愉しませて見せろ。それが貴様の存在意義だ」
黒き大剣を振るい、その切っ先を突きつける。
その言葉の真義、その言葉の意義。
決して目の前のソレは理解はしていないだろう。
「さぁ、遊ぼうか……!! これより先の時間軸、貴様が立ち入る事はない……!!」
疾駆、鋼の床が陥没するほどの踏み込み。
同時、剣より呪詛が解き放たれる。
全てを腐らせ侵食する呪詛の霧が、ウォーマシンの装甲を溶解させていく。
それでも果敢にウォーマシンはその手にしたライフルを乱射する。
しかし、その鉛玉は実体を持つが故に、その呪詛の霧の前には成すすべも無く溶けて消えるのみ。
「――――閉じろ、黒きアス」
鍔元より生じた濃厚な死の気配をまとった刃金が。
死をまとった魔剣・ストライフがウォーマシンめがけ放たれる。
刹那のごとく剣閃、それはウォーマシンの胴体に絶閃を刻み、その残った片腕を切り落としていた。
大成功
🔵🔵🔵
東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です
▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。
▷戦術行動
「朽ちた機械か…目的を見失いそれでも稼働し続けるとは、哀れな」
されど我らは軍人、慈悲も感慨も無く、機械よりも正確に目的を…敵の討滅を果たすのみ。
敵の行動パターンを長年の戦闘経験で得た【戦闘知識】により【見切り】、桜花の霊気による【オーラ防御】纏い【切り込み】UC【大隊指揮戦術『弐』】の発令。
「討つ、勝つ、達成する、我ら軍人こそ意思ある機械…心ある歯車に他ならない」
【団体行動】による【集団戦術】にて飽和攻撃、反撃は私が二刀にて【武器受け】流して防ぎ討伐対象を制圧する。
●殲滅の意志
「朽ちた機械か……」
目的を見失い、それでも動き続けるソレ。
かつての歯車であったソレ。
同じような意味と意義を与えられた歯車が故に。
「それでも稼働し続ける、か……哀れな」
東雲・一朗(帝都の老兵・f22513)は一抹の憐憫を覚える。
だが、今相対するは互いに敵として。
一郎は、この地の脅威を祓う為に。
ウォーマシンは、自らに入力された命令を十全に果たす為に。
そこに慈悲はない。
そこに感慨はない。
覚えた一抹の憐憫は刹那よりも短い時間の間にステられた。
「我々は討滅を果たすのみ」
最早死に体のウォーマシンに、一郎が一気に肉薄する。
纏った闘気それそのものが彼の身体能力を大幅に増強すると同時にそれを護りの装甲と成す。
ぼろぼろの身体より、壊れた腕が振り下ろされる。
二刀の剣、その一つが激しい火花を散らしながらその鋼の腕を受け流していく。
桜色の霊気を纏った刃が、その攻撃を阻んだのだ。
「討つ、勝つ、達成する……我ら軍人こそ意志ある機械……そうだ、心ある歯車に他ならん……!!」
神速の三段突き、それがこじあけられた装甲の亀裂に一点集中で突き刺さると同時。
帝都第十七大隊が抜刀し、疾駆する。
「かかれッ!!」
その号令と共に、まるで精密機械のような精密な連携によってウォーマシンの足がもがれ、傷は広がり、穴は大穴と化していく。
無数の箇所から火花を散らし、回路が爆ぜるような音が響く。
「ピ、ガ、ガガ、ピ、にん、む、にん、に、に」
「終いだ」
一郎の二刀流、刃色が桜色に染まり。
絶世の二閃が、ウォーマシンを十字に切り開く。
そうしてやっと、壊れ続け、狂い続けたソレは、そのカメラアイより光を失った。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 冒険
『危機一髪!』
|
POW : 危険を承知で行動する
SPD : 迅速に対処する
WIZ : 冷静に状況を俯瞰する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●爆発オチなんてサイテー!!
ウォーマシンを撃破し、この島の中枢部を制圧した猟兵たち。
しかし、唐突に鳴り響くアラート、そして警告を発する赤いランプ。
『異常事態を確認、機密保持の為に当艦は自爆します』
自爆ですって?
何そのロマン。
『搭乗員はただちに脱出をしてください。当艦はこれより600秒後に自爆します』
10分の脱出時間。
それまでにここを脱出せねば……。
爆発する。
そう、爆発するのである。
未来技術の塊であるこいつが爆発する。
すればどうなる?
知らんのか。なんかすごい。
秋津洲・瑞穂
クリスティアーネ(f04288)と一緒
WIZ
あら。爆発するの?
でもま、非常口とか使えなくても外に出るのは簡単よね。
救助活動20あるせいで入り組んだ洞窟とかにもよく行くから、
習慣的に帰り道も把握してるわよ。
クリスティアーネが何かやっているので、
その間に帰路を確認しておこう。ええとメモメモ。
「あ、終わった? なら逃げよ、こっちが早いよこっち」
道案内しつつ、加減しながらダッシュで脱出。
問題は、外に出た後に救命ボートとかがない点よねー。
こぎつねのすいえいでは間に合わないでしょう。
「……」
でも仔ぎつね変身っ。
そしてクリスティアーネによじ登るっ。
きつねといえど氷原走ったら滑るので、あとお願いね(
「きゅー」
クリスティアーネ・アステローペ
瑞穂(f06230)と
爆発ねえ…機密保持だなんて随分勿体ないことするわね
脱出路は瑞穂が探してくれるみたいですし私はちょっと実験ね
【月の鍵】で船にタイマーが常に残り600を示している。と誤認させてみましょう
カメラでもあってくれれば掛けやすそうね?
上手くすれば爆発までの時間も稼げるでしょう
「ええ、問題ないはずよ。先導、任せるわね」
時折【月の鍵】をかけなおしながら脱出
外に出る間際にちょっと悪戯心で幻覚を追加してみましょう
"あなたは何ら問題なく飛ぶことができる"
あくまでそう勘違いさせるだけ
けどもし飛べたら素敵じゃない?
仔狐がしがみ付いてきたら抱えなおして
《属性攻撃》で海面を凍らせて渡って逃げましょう
●こぎつねのすいえいなどでは遅い!!
「あら、爆発するの?」
「するみたいよ、もったいないわね」
すれ違っていた秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)、クリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)は遂に巡り合ったのである。
すれ違いと呼ぶには烏滸がましい何かだったようだが。
「でも、ま、出るのは簡単よ。習慣的に帰り道も把握してるし」
「あら、それは頼もしいわね」
自信満々の瑞穂を横目にクリスティアーネはその瞳を真紅に染める。
それは魔なる眼差し、それは呪詛をこめた視線。
現実と夢を曖昧にする無間の視線。
それがタイマーとそのモニターを通じて世界の理(ことわり)を捻じ曲げる。
電子回路を通じて、艦体は、その躯体は夢を見る。
常にタイマーの時間は残り600秒と言う夢。
夢はいずれ覚めるもの、だが今はこの躯体はその夢に溺れる。
「クリスー? 終わった?」
「ええ、問題ないはずよ」
「なら逃げよ、こっちが早いよこっち」
瑞穂の先導、それに合わせついていくクリスティアーネ。
夢に溺れる船の躯体、それが彼女たちが出るまでは爆発する事はなく。
無事彼女たちは危機を脱する事ができた。
しかし、ここより先は大海原、船から脱出できたとは言え、この場にとどまれば爆発に巻き込まれる事は間違いない。
「……」
だがこの先は大海原。
ましてや瑞穂はこぎつね水泳でやってきた。
クリスティアーネも船なぞ持ってきていない。
「…………」
こぎつねすいえいでは間に合わぬ。
されど、瑞穂はこぎつねに変身するのだ。
間に合わない? 今ならここの頼もしき人物がいるではないか!!
「きゅー」
よじ登ってくる瑞穂なこぎつねをクリスティアーネは抱える。
その足先が水面につけば、そこが凍りついていく。
あとはこの調子で影響の無いところにまで逃れれば問題ない。
だが――――。
「……ええ、そうね」
クリスティアーネは最後に一度、今ここより消えようとするソレを肩越しに見つめた。
真紅の瞳がそれを一瞥し、最後の夢を願う。
「あなたはきっともう一度飛べるはずよ」
そう、それは夢。そう、それは幻。そう、それは叶わぬ願い。
けれど、誘う甘い、甘い誘惑。
それに答える声も、応じる声も、当然の如く無い。
夢を見させた少女は小狐を抱えて歩み始めた。
奥底で、ゴウン、と言う音が微かに響いた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アストラ・テレスコープ
ええー!?自爆システム!?かっこいい!でももったいない!
この艦を作った人や乗ってた人のためにも特等席で爆発を見届けないと!
あとちょっとだけ私も自爆を見てみたいし!
その前に艦内に航海日誌とか残ってないかな?無ければ手に持てるくらいの適当なパーツか道具かなにかを緊急確保して持ち帰るよ!
この艦の痕跡が全部なくなっちゃうなんて悲しいもんね!
そしてUC発動!ロケット発射!!
一心不乱に外に向かって全力で飛行するよ!わーい!
外に出たら艦全体を見れるくらい離れて爆発を見よう!
お疲れ様!安らかに眠ってね!
●ロマン!!
「ええー!? 自爆システム!?」
爆発、それはロマンである。
それは何故か。
「かっこいい!!」
アストラ・テレスコープ(夢望む天体望遠鏡・f27241)がそのような感想を抱いた為である。
ロマンなら仕方ないね、爆発するのも。
「でももったいない!!」
もったいないのもわかる。
何故ならばこの船は超技術の塊でもある。
その大半は死に絶えてはいるが、居住区としては十二分に使えはするのだから。
「特等席で自爆を見届けないと……!!」
そう、それはこの戦艦を作りしモノ。
そして、乗組員たちを思ってのもの。
自分も自爆を見たいと言う下心もある。ロマンだから仕方ないね。
アストラはぱぱっと周りを見回せば、古びた電子データブックを見つける。
それに目を通すと流れ出るそれは膨大なまでのデータ。
だが、それは全ては文字データにしか過ぎない。
膨大なまでの年月、宇宙(そら)を旅してきたと言うその記録。
それを手早く回収すれば、コズミックでスペースでギャラクシィなアローが外壁をぶち抜いた。
「3、2、1……点火ぁッ!!」
アストラが一人通れるようなその穴。
4つのミニロケットが巨大化し、その下部ブースターに火が灯る。
打ち上げられていくアストラ。
煙を吹いて飛んでいくアストラ。
その飛行は一時的なものだろう。
だが、彼女は無事に脱出を果たしたのである。
ゴウン、と艦の奥底で何かが鳴り響く。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
爆発オチか…まぁSSW産ならそう言うものだろうよ…
こう、爆発に巻き込まれて云々って言うのも浪漫はあるが…付き合ってやる義理も無し、さっさと出ようか…
崩壊の「呪詛」を籠めた怪光線(属性攻撃・砲撃)を放ちながら
【流血の支配者】を発動して邪魔な壁を片端から退けて一直線に外まで脱出
途中、腹いせに壁や機器をストライフで破壊しながら(怪力・衝撃波・鎧砕き)
●そういうもの
「……爆発オチか」
死之宮・謡(狂魔王・f13193)はため息をついた。
SSWの産物ならそういうのもあっても仕方がない。
仕様である。あいつらなんでそんなの好きなの?
「……爆発に巻き込まれるのもロマンだし、一興でもあるが……」
そう、迫りくる爆風を背後に通路を疾走する。
それもまたロマンだし、なんかイケてる感じのBGMも流れそうだ。
あと最悪巻き込まれても死なないし。
「……付き合ってやる義理もなし」
付き合う必要はないのであればさっさと出てしまった方がよい。
何故かタイマーは600秒から進んでないが、小細工を誰かがしたのだろう。
指先を突きつければそこに闇色の光が収束する。
それは膨大なまでの呪詛、宿るは死滅。
放たれた閃光は外壁を穿たない。
それは崩壊の呪詛。
故に起こるのは破壊ではない。
自壊である。
ぼろぼろ、と外壁が崩れ落ちていき、それを漆黒の魔剣が打ち破る。
「……チッ」
あまり心が踊らなかったか。
死と戦いをこよなく愛する黒い女は、その魔刃を振るい、壁を打ち破り、床を突き破り、装置を破壊していく。
その通った後は残骸まみれ。
かくして破壊と共に死を纏う女は脱出をしたのであった。
ゴウン、とその奥の奥、淵きところで何かが胎動する。
大成功
🔵🔵🔵
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎
【SPD】
ある意味これもお約束?最後の役目は敵もろともっていうのもどうなんだろうね
リーダー突破は任せたよ!
爆撃の予定ポイントを内側からも【援護射撃】し、穴をあける手伝いをして、リーダーが十分な距離を取るまで船内で待機だね
クネウス、行くよ!、【対象指定:修羅雪姫】、転送シーケンス開始だよ!
【指定UC】でクネウスと、まだ船内に猟兵が残ってれば猟兵、あとついでに使えそうな残骸とかと一緒にリーダーの所に一気にテレポートするよ。
商材もついでに貰って来ちゃったけど、クネウス、使えると思う?
河原崎・修羅雪姫
「リズさんがUC「Re-Turn」(テレポート技)を使うには、転移先に仲間がいなけれならない。つまり、私ってことね。クネウスさんサポートお願い!」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
「冷静に状況を俯瞰する(WIZ)」に挑戦します。
UC「宇宙攻撃戦略空母ガトランティカ」を使い、
艦のどてっぱらを爆撃して穴をあけ、そこから修羅雪姫がダイブジャンプ!
空中で待ち構えていた万能対潜攻撃機に、ワイヤーアンカーを絡ませてぶら下がり、
そのまま全速力で安全域まで離脱。リズさんを召喚します。
「爆発まで030(ゼンサレン)秒、危機一髪ねぇ」
最大の目的は、この行動をスタイリッシュに成功させることです。
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ・絡み歓迎
「宇宙であれば絶望的ですね」
【POW】
●脱出
「安全圏に退避と……」
普通の手段での脱出は無理ですね。ならば、逃げれそうな人を逃すだけのこと。
「CODE:SCIENTISM」
電脳ゴーグルを最初(第一章)から付けていた(顔IC参照)ので成功率を引き上げ、私の背部のブースター付き『アームドフォート』を修羅雪姫(f00298)さんに取り付けます(【メカニック】)。
To:修羅雪姫(f00298)さん
「任されました、コレでスピードも大丈夫でしょう」
To:リズ(f11009)さん
「後はお任せしました」
「商材は良い物の様ですね、リビルドして販売しましょう」
●サイボーグにとっては自爆は最早お約束
「ある意味これもお約束?」
「お約束よねぇ」
「ええ、外せないポイントです」
なんだこいつら。何を評価している。
どうやらサイボーグたちには一定の評価を得られるようだ。
「リーダー、あれを使うよ!!」
「ええ、よくってよぉ」
超絶的サンダーな蹴りではない。
リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)には力がある。
そう、脱出する為の力が。
だが、この世界を捻じ曲げる理(ユーベルコード)を使うには条件がある。
それは転移の理であるが、転移先は味方でなければならないのだ。
つまり、外に誰かがいないといけない。
「つまり私が外に出れば無問題よぉ!! クネウスさん、サポートお願い!!」
「任されました、どうぞこれを装着してください」
我らがエンジニアに不可能はない。
クネウスの背負っていたブースター付き武装懸架、その名をアームドフォートと言う。
我らがエンジニアの改造技術によってなんと言うことでしょう、まるで修羅雪姫専用にあつらえたかのようなデザインに。
大きさもぴったり、機能も今の状況に適したもの。
匠の技によって、今アームドフォートは火力と速力と装甲を装備者に与える超武装と化したのです。
「名付けてアームドベース・オ……」
「それ以上は危ない!!」
今何を口走ろうとした?
「いくわよぉ!!」
超強化アームドフォート、そして、修羅雪姫の呼び出した戦闘爆撃機たちがその外壁のどてっぱらをぶち抜く超火力を放つ。
一瞬の閃光、一瞬の爆音。
数百枚にも及ぶ隔壁および内壁ないし外壁は撃ち抜かれた。
それと同時にアクセルのスロットルレバーが全開にされる。
背面ブースターポッドが展開し、吸気音と共に青白い光を放つ。
「修羅雪姫、いっきまーす!!」
ドン、と言う音、音を貫いたそれと衝撃と共に修羅雪姫は一気に飛び出す。
音を置き去りに、空は青く、海は衝撃で割れる。
安全圏にまで修羅雪姫が離脱した事をクネウスがその電子ゴーグルで確認する。
「今です!!」
どこぞの軍師かの如くクネウスの号令がかかる。
それと同時に、リズの転送シークエンスが展開される。
羽のようなバインダーが飛び交い、円状に配置されると同時、光粒子がリングを作り上げる。
「クネウス、行くよ!! 対象指定:修羅雪姫、転送シークエンス開始ッ!!」
その光粒子のリングが二人を包み込み、そして、その身がまるでホログラム体のように解けていく。
次に目にしたのは蒼穹の世界。
彼方に見える巨大船。
「無事脱出できたわねぇ……危機一髪」
「……ところで商材だったもの、もらってきちゃったけど使う?」
「リビルドして活動資金に転用しましょう」
ちゃっかりしているサイボーグたちであった。
なお、この後刀剣類は未来技術によって新たなる武器に新生したと言う。
ゴウン、と言う音と共にそれに火が灯る。
消灯していた信号に光が走り、次々と起動音が低く、響き出す。
大成功
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東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です
▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。
▷戦術行動
アリシエル殿から伝えられた任務目標は達成、速やかに撤収するのみ。
「総員、速やかに帰還を開始せよ!」
あえて撤収指示は麾下の大隊にのみ出す、仮に要塞の爆破を止めたい者がいるなら私にそれを否定する権利も意思もないからだ、軍人は任務のみに忠実であればいい。
この要塞を探索する事が有意義な可能性はあるが、私はその為に必要な技能を持たぬからな。
「総員、我に続け!」
撤収の先導は私が、ここまでのルートを逆に辿り、道中に障害あらば大隊の『団体行動』や我が二刀に【剣刃一閃】にて排除しルート確保を行う。
●任務完了
崩れ落ちた躯体。
鳴り響くアラート。
「総員、速やかに帰還を開始せよ!!」
東雲・一朗(帝都の老兵・f22513)は自らの麾下である帝都第十七大隊に撤収の指示を下す。
すでに任務は果たされた。
軍人の職責とはくだされた命令を忠実に果たす歯車たること。
なれば、任が果たされた今、最早ここにいる必要性は無い。
「総員、我に続けッ!!」
探れば何か自身、あるいは帝都にとって有意義な可能性はあるかもしれない。
しかし、もとより暴力装置であり、帝都の武力であり、帝都の剣である彼らにその技術の持ち合わせは現状ではなかった。
故に一郎は先陣を切り駆け抜ける。
じょじょに躯体が崩壊していく。
崩れ落ちる瓦礫を刃で払い、大隊と共にその道を駆け抜ける。
通路の先、外界の光が見える。
滑り込むように一郎たちは外に飛び出した。
「まだだ、走れ!!」
だがそれだけでは安心はできない。
機密保持の為に爆発する、と言ったのだから。
ここでは爆発に巻き込まれてしまう。
一郎たち、帝都第十七大隊は走り続け、船に乗り込み、距離を取る。
ちょうど、そう、ちょうどあの船が一望出来るだけの距離だ。
ゴウン、と言う音をあげる。
エンジンが唸りをあげた。
ところどころを錆びつかせ、火花を散らし、ショートさせながら。
それは"夢"を見る。
ゴウン、と言う音をあげる。
躯体が鳴動をする。
今は失われた機能が、"何故か"蘇る。
嗚呼、これはどうせ夢なのだから、死んだそれが夢を見ても別に構わないだろう。
その巨躯が持ち上がっていく。
水面がせり上がり、かつて星を征った船は蒼穹に浮かび上がる。
船は夢を見る、見果てぬ夢、彼方の夢を。
その夢に導かれるままに、ブースターに火が灯る。
最早エンジンは物理的に火を吹いて死に絶える直前だ。
それでもその船は夢を見る。
青白い炎が吹き上がり、その船は蒼穹の彼方に打ち上がっていく。
『ピ、ガガ、ザー……年………月………日』
電子音声が、崩壊しつつある艦内に響き渡る。
それは最早とぎれとぎれで意味を為さない夢。
『……我々は、遂に居住可能な惑星を発見した』
しかし、その言葉だけは明確に、明朗に艦内に響き渡る。
昏き星の海、その只中。
『ここに、我々の任務は全てを全うされたと記録する』
眼下に広がる青い、青い、待ち望んでいた、切望していた、大望の星。
それを躯体は見つめながら――――。
無音の閃光。
衝撃が星の海の水面を揺らす。
躯体は圧し曲がり、中央より折れ、重力崩壊を起こし、その全てを捻じ曲げていく。
そして、節々より火が吹き出し、完膚なきまでの破壊を躯体に起こしながら、それは一瞬の星となり、そして消えていく。
地上より見上げていた猟兵たちは、その一瞬の星を見届けていた。
船は夢を見た。
それは、甘美で、穏やかで、待ち望んでいた切望の夢だった。
大成功
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