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ギャンブル島のイカサマ悪政

#グリードオーシャン #S03E05

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#グリードオーシャン
#S03E05


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「手の空いている人……できればイカサマが得意か、イカサマ看破ができる人、グリードオーシャンに向かってもらえないかな?」
 グリモア猟兵、ティモシーが呼びかける。
「行って欲しいのは……きまふーから落ちた賭博場、だった島なんだ。」
 賭博場だった島にオブリビオン……あるいは現地風に言えば「コンキスタドール」が居着いたのか、あるいはコンキスタドールがキマイラフューチャーから賭博場を呼び寄せたのか。いずれにせよ、分かっていることは『ボスのオブリビオンが、賭博にこだわるらしい』事ぐらい。
「ちなみに島の名前、賭博場と一緒に落ちてきた看板からラースベーガー島、って呼ばれてるみたい?」
 看板は『Last』『Bet』『too』だけがかろうじて読める状態で、それが訛って「ラースベーガーとう」となったらしい。

「それで、ラースベーガー島に行ってほしい理由なんだけど……コンキスタドールが圧政を敷いているから、それを排除して欲しいんだ。具体的には、『何かを決めるときには全て賭博』っていうルールなんだけど……。」
 話し合いや多数決の代わりが賭博――という程度なら可愛げがあるのかも知れないが。結婚や婚約だけでなく、税制を始めとした政治、果ては遺産配分や罪状の重さも賭博で決めてしまうらしい。……さすがに、天気予報のような「決めてもどうにもできない事」や、コーディネートのように「一人でも決められる事、影響力の低い事」については賭博の範囲外なのと、医療は緊急かつ選択肢が少ないために例外として認められているようだが。
「罪を犯してもギャンブルに勝って無罪放免……っていう状況も困るんだけど、この圧政には問題があと2つあってね? 大体の賭博に、胴元が出てくるんだ……。」
 少額ならただの仲介人、あるいは証人として居るだけだが……政治や遺産配分など、あと何故か婚姻関係も胴元の関わる賭博に限定されている。……必然的に、誰が勝っても胴元が一部を持っていく形になる。
「それと、もう1つの問題……オブリビオンたちは、ばれないイカサマをやってるんだ。」
 さすがに一般人同士の婚姻では興味を示さないのか普通に勝負をするだけだが、政略結婚や大金の動く賭博では堂々と――しかしばれないようにイカサマをしてくる。
 無論、島民もイカサマ自体はできるのだが、すぐ胴元にバレてしまうために余程のことでなければしたがらない。

「さすがに、圧政を壊しに来た、ボスに合わせろ……って言っても通してもらえないだろうから、ボスの居場所を聞き出したあとは護衛との戦闘になるとは思うんだけど……。」
 予知で見えた護衛は、アコヤガイの変異体――殻は硬く、気に入った相手を真珠化して持ち帰ろうとする。
「あ、それと。元々がきまふーの設備だったせいか、チップ自体は通貨以外でも借りれるみたい。……逆に買い物は、チップが使えなくて現金だけなんだけどね。」
 原理は不明だが、貴金属や宝石、果ては缶詰――常温で長期間保存できるものなら何でも評価を下し、相当額のチップを貸し出す機械があるらしい。――代わりにチップで取り返そうとすると若干割増しで要求されるので、言うなれば機械化された質屋というところか。

「実力行使が難しいかも知れないけど、島の安全のためにもお願いするね?」
 拝むように片手を出しつつ、もう片方で転送ゲートを繋ぐ。


唐傘
 はじめての方ははじめまして。唐傘です。
 今回は悪政(賭博強要)を開放するシナリオです。島民は武力もイカサマスキルも足りないため、悪政を壊せずにいます。
 逆にオブリビオン(コンキスタドール)が倒されれば、勝手に新しい制度に移行していきます。
 また、1章の胴元や対戦相手は「イカサマができるだけの島民」で、オブリビオンはまず出てきません。
(胴元とプレイヤーの1対1か、胴元と他の島民を相手にする多対多かはプレイングで指定できます。)
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第1章 冒険 『賭博師たちの流儀』

POW   :    所持品などを質に入れて借金! 大口の勝負!

SPD   :    指先のテクニックで勝ちを狙う。場合によってはイカサマも……

WIZ   :    記憶力や戦略、あるいは心理戦がカギ。このゲームには必勝法がある!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

グロリアーナ・ハワード
ほう、賭博を意思決定機関にするのか。ある意味公平だし面白くもある……が、意思決定が遅すぎると言わざるをえないし、胴元によって公平性が保たれていないのは問題だね。目に見えて勝てないものは賭け事の醍醐味を欠いている。端的に言えばロマンがない。

私はこの【クリーピングコイン】をペイし【指定UC】を発動。ゲームのプレイングの悉くを成功させ賭けに勝ち抜いてみせよう。
その状態ならばイカサマも見抜けるだろう。支障がなければ踏み倒して勝利するし、あまりにも酷ければ手を掴んで反則負けにしてやろう。

ペイした金貨は意思持つ物。天下の回りものとも言うし、期が私にあれば帰ってくるはずさ。
さあ、先に行かせてもらおうか。



「ほう、賭博を意思決定機関にするのか。ある意味公平だし面白くもある……が。」
 興味を示すものの、グリモア猟兵の予知と別観点で問題点を指摘する、グロリアーナ・ハワード(f27609)。
「賭博では意思決定が遅すぎる……。それに、胴元が公平性を保たないなんて、賭け事の醍醐味を欠いている――端的に言えば、ロマンがない。」
 胴元が不正をしては、ギャンブルとは言えない……そう言いたげな足取りで、言葉とは裏腹にイカサマをする胴元を探す。

 少しして見つけたのはブラックジャック……参加者が入れ替わり続けているが、どうにも負けてテーブルを離れているらしい。
「ねぇディーラーさん、コインと別に欲しいものがあるんだけど……元締めに合う権利は、チップ何枚を賭ければいいかしら?」
 一瞬、他の参加者にも緊迫した空気が漂った気がするが――ディーラーは不正防止の証拠らしい、連番に並べたトランプを見せてからシャッフルマシンに入れて応える。
「そうですね……配当用のコインの塔、こちら1本10枚ですが……3本建てば権利を『買う』事はできますよ。もっとも、2本目で破産する人が多いですが。」
 言外に「30枚の確保は諦めて、持ち金を増やすだけで我慢しろ」と示しているようだが、グロリアーナは引かなかった。
「そう……ならひとまず、10枚賭けるわ。2枚でエースと絵札で15枚頂けるのでしょう?」
 彼女の財布は軽くなった気がするが、周囲に一切悟らせないまま――グロリアーナに配られた2枚のカードは宣言通り、エースとクイーンの組み合わせだった。
「さて、次は……ダブルダウンで止めると、ディーラーさんが23か24になりそうね?」
 周囲がカードを欲しがらないタイミングで、最後の1枚を要求し――一部のプレイヤーはバーストした自分の不運を呪ったが、ディーラーは3枚目で24になりバーストした。
「さて、元締めに会わせて頂ける?」
 勝ち取ったうち3本の塔をディーラーに示すが……あくまで金額しか知らない、との事だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

李・蘭玲
イカサマで勝って嬉しいですかね…?

まず装備の高級車を質入れしてメダルを準備

どうです?上品な光沢と内装
巨人が踏んでも問題なく、水中でも乗れますよ

車の価値が解らなくても金貨数十枚相当は確実
大人しそうな老人の演技をして誘われ待ちです
素人なら解らないと思うでしょう?

ではどう勝つか?
シンプルにUCの妖蜂達に教えてもらうだけ
相手の手の内、共犯者の居場所、すり替えや袖隠しも
作戦行動なので不正ではありませんよ?
数が多くても目立つので待機場はテーブル下や天井付近ですよ

賭け金は…手持ちの30%で
相手の状況を把握する手段はあるので
あえて負けこんだ所で相手の不正を暴露

慰謝料は賭け金全額と車の無償返還で構いませんよ?



「イカサマで勝って嬉しいですかね……?」
 眉をひそめ、オブリビオンの――いや、不正の存在を訝しむ李・蘭玲(f07136)。
「まぁ、ひとまず軍資金を用意しましょう……。」
 質入れ、もとい機械にヒーローカーを預ける李。少しして謎のメッセージとコイン20枚のイラスト、コイン100枚のイラストが示される。
「……他の人に渡っても鑑賞しか無いから20枚か、車としての性能を加味した100枚か……ですか。すぐ取りに来ます、100枚積まれても渡さないでくださいよ?」
 メッセージを解読したのか、あるいは雰囲気で察したのか……いずれにせよ、彼女が100枚を選んだことは事実。

「さて……どうすれば増やせるかしら?」
 大金を持っているものの、気弱そうな老人――を演じる李。しかし、すぐに声がかけられる。
「おばあ……お嬢さん、俺の卓で稼ぎませんか?」
「あら、ポーカーですか? 弱いから、勝てるかしら……?」
 気弱そうに応える李だが、既にユーベルコードは発動しており、卓のカードは全て――いや、周囲の協力者も含め、既に李の掌中にあった。

 最初のディールは、李は負けとして少々掛け金を持っていかれたが、彼女にとって――あるいはすり替えイカサマにとっては、次が本番だろう。蜂の羽音が李には、こう聞こえていた。
『5番の客、役なし……でも掛け金を釣り上げて強いと思わせてるね。』
『3番、カードすり替えで8を3枚揃えた……代わりにダイヤの2を持ったから、狙える手は限られる?』
『4番ストレート、5番役なし……って2番に伝えたみたい。……あ、2番降りた。』
 4番こと李は、今度はコールを続け、継続の意思を見せるが、掛け金が卓の上限に達したために強制開示となり、見事に掛け金を勝ち取った。
「あらいけません、大事なカードに血が付いていますわ。……カード同士がひっつきますし、デッキごと交換していただけます?」
「なっ……血が付いていても、カードがくっつかなければ支障はないだろ!」
「あら、交換されて不都合でもあります? ……例えば、袖にカードを隠しているとか?」
 デッキ交換を阻もうとした男性客――蜂が3番と呼んだ人物は、ディーラーに身体検査を受けてイカサマが確認され、そのまま資金没収と退場を受ける。
「さて……内通者は証明が難しいですが、まぁ役なしで釣り上げれば簡単に自白していただけますよね?」
 ……第3ディールでは全員がフォールドして李の単独勝利、第4ディールは参加者不在で成立しなかった……が、李にとっては十分な金額が回収できたので、良しとするしか無いのだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルドルフ・エルランゲン
※絡み・アドリブばっち来い!

麻雀、良いですね!、賭けの魅力が加わると心理戦としてもたまらないですものね。
と、加茂野名人らに連れられて来ました。

参戦してイカサマ張る時はブラインド活かして河拾いや握り込み、視線や仕草での通しを。

参戦してない時は卓の真上にドローン浮かせてバーチャルモニター使ったアツい実況で盛り上げる(某古館風?)
その辺のモブを解説に呼んだり、実況自体は一方的肩入れはしない。
ただ、状況に応じて視線や仕草での通しはする。

■梅果の計(wiz)
実況時、味方が危ない時に使用
「まだ終わらない!、ツキは来てる!、風を纏え!、ドラを叩け!、ピンチこそチャンスだ!」
とかテキトー言いながら熱くアツく!


久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


顕如さんに誘われたので来たっすよ
とりあえず相手がどれぐらいのイカサマ実力か確認しますか…

麻雀をしながら相手を確認してますが…まだまだっすね
ヒラで打ちながら苦笑…本当にできるだけなんっすねと呟き相手のイカサマ内容をボソッと言います
ぶっこ抜き・拾い・すり替えなど等言いますが止めはせず相手の視線をこちらに誘導
要するに相方の顕如さんがうまく動けるようにっすね…もちろん俺も仕掛けます
選択UCを起動させ、相手が仕込んだ牌を違う牌にすり替えます
相手もチョンボするわけにもいかずツモ切りすれば俺か顕如さんの必要牌の為ロン
文句言う相手に相手のイカサマ内容を正確に笑顔で伝え次の局へ
心折れないでねー?


加茂野・顕如
「翔ちゃん、ルドルフはん、麻雀でもやりに行かんか」

知り合いの雀士と、ギャンブル島に乗り込む顕如
キマイラFの賭場やったら全自動雀卓で積み込みはできへんやろうけど、翔ちゃんがおったらコンビうちができるから安心やな
最初は平で打とか
相手がイカサマしだしたらこっちも存分にやろやないか

打ち方は盲牌して全部伏せて打つで
基本は早上がりやな
手が悪かったら逃げやな
上がれるときに上がる、逃げるときはべた下りする

イカサマは、全自動雀卓に牌を戻すときに3.5.7の牌を固めて最後に入れることによって意図的に場をトイツ場にする
コンビで場がトイツ場と分かっていればやりやすい
あとは良くある、通し、ぶっこぬき、拾いを使う感じやな



 キマイラフューチャーから落ちてきた賭博島、その麻雀卓に集う3人の猟兵。
「麻雀、良いですね! 賭けの魅力が加わると心理戦としてもたまらないですものね。」
 ワクワクした様子のルドルフ・エルランゲン(f03898)。
「顕如さんに誘われたので来たっすよ。とりあえず相手がどれぐらいのイカサマ実力か確認しますか……。」
 麻雀よりイカサマの腕前に興味があるらしい、久遠・翔(f00042)
「翔ちゃん、ルドルフはん、麻雀でもやりに行かんか」
 と誘った、加茂野・顕如(f00967)。

「ちなみに胴元はん、ルールの確認やけど……同時に和了った場合、点数が足りんと思うけど……流局になってしまうん?」
「いや、その場合は胴元の俺が貸して終了だな……。まぁ、俺はほぼ無尽蔵に金が出せるから、気にせず負けてくれ。」
「なるほど……ローカルルールはそこまで多くないっすね、まぁ大体の世界でルールは変わらないっすけど。」
 言外に勝つと宣言した胴元をスルーして、卓に備え付けのタブレットでルールの差異を確認する久遠。
「まぁ、強いて言えばイカサマのペナルティが弱い……というか、指摘が正しければ点数移動のあと、継続か流局か選べる程度って事ですかね」
 同じくルールを確認するルドルフ、指摘が誤りなら罰金として点数移動が発生する程度とまとめる。

「……ところで、そっちの着物さんは、なんで牌を見ないんですかね?」
「盲牌で把握はしてるから大丈夫やで? ……あ、捨てる時はちゃんと出すから安心してな?」
「それとも、手牌が見れないから捨て牌を選べない……とかっすか?」
「久遠さん、いくらイカサマありの卓でもそこまでするほど落ちぶれていませんよ?」
 たしなめるルドルフに対して、動揺した様子の胴元……図星だったらしい。
「そうっすよね、握り込みが下手くそで2個取るような素人でも、手牌は盗み見ないですよね。」
 猟兵たちが口々に言うせいか、猟兵の不正――拾いやぶっこ抜きと呼ばれるそれらに、気付かない。
「と、とりあえず、リーチをかけさせてもらおう……」
「あ、すまんがそれロン――門前の三色同刻、三暗刻……って、言い切る前に点数出るのは便利やなぁ。5200、まぁこんなもんか……。」
 胴元はしどろもどろになりつつも牌を切り、加茂野が拾う――きっと、動揺で猟兵の不正は気付けず、いや不正がなくとも手牌に気付けずに和了られただろう。

「さて、第2局……は、親が負けかな?」
「そうっすね、国士無双のツモでもなきゃ負けっすね」
「まぁ国士無双の天和なんて、確率はだいぶ低いですしねぇ。」
 言外に、国士無双での和了を共有する、加茂野、久遠、ルドルフ――そして言った通り、親となった胴元の牌で3人とも和了を宣言する。
「さて……ローカルルールで少し上がっているとはいえ、上限に達して……その上で3人が和了だと、点数が足りませんね?」
「大丈夫っすよ、胴元は無尽蔵の資金があるっすから。」
「とはいえ、2局で打ち止めってのは物足りんなぁ……。」
 すっからかんになって継続できない胴元に対して、物足りないと言いたげな加茂野――と、不足分を心配するルドルフ、胴元の貸付を逆手に奪い取ろうとする久遠。
 結果として、胴元は点数の不足分をチップで支払う形で――要するに点数からチップへの換金が省略されただけで、全員に配分されました。

「そういえば、ユーベルコードでルドルフさんの牌も何個か書き換えたっすけど……顕如さんはどうだったっすか?」
「ん? わいは一発で揃ったで?」
「私は字牌を白に書き換えられたぐらいで、ほぼ揃っていましたね。」
「……俺の書き換えを使わなくても、普通に和了れたんじゃぁ……?」
 とはいえ、久遠が書き換えたから国士無双の同時成立という異常な低確率が実現したわけで。
 あ、胴元は負けで心が折れたのか、イカサマの指摘ができなかったせいか、負債が店の設定上限を超えたのか。ギャンブルの卓に出てくることはなかったそうです。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

雨音・玲
ばさばさの髪を纏め
仕立てのいいスマートカジュアルを着こなし
お前誰だよって姿で、戦争で稼いだ金を元手にコインを入手

イカサマにはイカサマで
カード(ポーカー)の卓に座り、カクテルをオーダー
対戦相手にも振舞いつつ
自然ににこやかに対戦相手に握手を求めてUCの発動条件をクリア

さぁゲームを楽しもう

視覚情報を盗むことで相手の手札を把握
情報収集しながら勝ち負けに緩急を付けつつ場を盛り上げる様に演出
総額を見て『『完勝』』の一言を言えるように調整して行きます

潮時かな?十分楽しませてもらったよ

とにこやかにチップをはずんで席を立ちます



 髪を纏め、スマートカジュアルを纏う猟兵――雨音・玲(f16697)は、結構な額のチップの1枚をカクテルにして、ポーカーのテーブルにつく。
 ……彼をよく知る人物が見れば、普段と違う雰囲気にツッコミを入れただろうが、幸か不幸かツッコミはなかった。
 ちなみに彼ともう1人、ポーカーで勝負した猟兵が居るが……先陣を切った彼女はクローズド・ポーカー、後続の彼はフロップ・ポーカーに分類されるため、2人は同じテーブルにつくことはなかっただろう。

 少しして参加者が集まり、椅子が埋まったところで雨音が他の全員に握手を求める。
「よろしく、あと俺、ここがはじめてで……ローカルルールの確認、してもいいかな?」
「はじめて……? あぁ、この施設がはじめてってことか。まぁ島の中でも微妙にルールが違うからな……。」
 『この島がはじめて』という意味の雨音を、勘違いした参加者――身なりからして、どこかの長老か意見役か。基本ルールと関連するローカルルールを列挙し、ディーラーを始めとした他のメンバーもほぼ肯定のみで補足はしない。
 一通り説明を聞いて、頷く雨音――基本となるルールは他の世界と大きくは変わらないらしい。
 あとは、イカサマ対策として「指摘が正しい場合」と「指摘が間違いの場合」でペナルティが設けられているぐらいか。
「なるほど……チップの獲得は、同じ役同士ならカードの強弱で決める……でも2組使うからワンペアなら4人で分配する可能性がある、ぐらいかな。」
 あと、役の呼び方が若干違う気もする――という呟きは誰にも届かず。
 ともあれ、テーブルにポーカーが開始される!

「くっそー、ツーペアだったのかよー!」
「へへっ、悪いな……これも駆け引きだよ。」
 フォーカードで降りた雨音――と同じく降りた隣の男性はストレートが成立したが、賞金を総取りしたプレイヤーはツーペアだったり。

「あっぶねー……フルハウスじゃまず勝てねーよ……」
「こうも分が悪いって知ってりゃ、俺も早々に降りたのに……」
 かなり序盤で降りて少額で済ませた雨宮に対し、別のプレイヤーが大損したと嘆いたり。

 何度かブラフで、あるいはいい手札で勝ったり、あるいは負けたりした雨音が。
「……さて、そろそろ本気でかかりますかね。」
 ――実は今まで、視覚共有により一方的に見ることで、対戦相手全員の手札を把握した上でブラフにかかっていたので。そろそろ頃合いか、と本気を出す……。
「イカサマ指摘は、ちょっと難易度高そうだし……普通に手札の勝負と行きますか。」
 誰にも聞かれていなかった……のは幸いだろう。

「よし……これなら勝てるか。」
 ディーラーの盗み見たカードと公開済みのカード、対戦相手と自分の手札。自分が作れる役はクイーンのフォーカード……対戦者は良くて、手札を使ってもクイーンのスリーカードか、ツーペア止まり。
 しかし、勝てるという確信を見せるわけにはいかないので「伏せられた3枚のスリーカードに賭ける!」と言いつつ地道にコールをかけ、あるいは全員コールならレイズをかけて。
 最終的には、役での勝負となったが――雨音の把握通り、勝てる相手はおらず、賞金は総取りとなった。

「圧勝、かな? 十分楽しませてもらったよ……。」
 去り際にディーラーにチップを投げる雨音――その手持ちは、質草を取り返しても当面遊んで暮らせる額になった、とだけ言っておこう。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『阿古屋貝の戦闘員『パールウォリアー』』

POW   :    アコヤガイシールド
【肩の巨大貝殻を前面へかざしての防御モード】に変形し、自身の【移動速度】を代償に、自身の【高い防御力】を強化する。
SPD   :    トライデントスロウ
【手に持つトライデントを投擲】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    スタチューパールズ
【肩の巨大貝殻の内側】から【真珠色の粘液】を放ち、【真珠化】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 それぞれの猟兵が、莫大な利益を持って。数枚は情報量として取られたが、ボスとの勝負と言えば扉に案内され――少し進んだ先、分岐点で待ち構える存在が居た。

「来ましたね、侵略者ども!」
「しかし、その勢いもここまでです!」
 二人の少女――パールウォリアーが、槍を持って猟兵と対峙する。
「左に控える同胞たちが、持ち金をむしってボスに合わせません!」
 左手を持ち上げて、分岐の一方を示す。
「そして、武力に訴えるような野蛮人は、左の同胞が叩きのめします!」
 もう1人は右手で通路の先を示す――。
「……あれ、そっちは右です?」
「いえ、侵入者から見ると左で……あれ?」
 ……自分から見て、相手から見て、でこんがらがっているようだが、とりあえず実力行使も前提に迎撃の用意がされているらしい。

「あっ! 賭けは今、ドンジャラしかないのでした!」
「け、決して、マージャンの強い侵入者に太刀打ちできないから、とかそういう理由ではないので!」
 盛大に自白している気もするが……ともあれ、ボスに通じる部屋は、どちらかの小部屋でパールウォリアーを倒す必要があるようだ。
李・蘭玲
遊戯は他の猟兵に任せ(コンビ打ちでしょうし
必要なら融資しますよ?返済額は車代分で

こう見えて私、野蛮なので
道徳的に悪い小娘は教育しないと…ねぇ?(ニヤ

刻印を起動し万象干渉の術式で真珠化の予防を
…見た感じ、攻め疲れたところを攻めるタイプかね
なら防御ごとオとせばいいさ
貝の中身は柔弱が相場だからねぇ?

●戦闘知識の基本さ、長柄刀は刃が先端にあるから離れたほうが危険
だからあえて至近距離へ●捨て身で居続ける、で●グラップルの要領で柄をはたき落とし攻撃を邪魔するよ
護身術にもある動作さ、しつこくやれば敵の持久力も余裕も削れる筈

守りに入ったらUC発動
当て身からの●鎧無視した●衝撃で本体を狙う
殻が砕けりゃ御の字だよ



「こう見えて私、野蛮なので……道徳的に悪い小娘は教育しないと、ねぇ?」
 ストレッチしながら戦闘側の小部屋に向かう李・蘭玲――その背中は、道案内の2人が殻に閉じこもるほどのオーラを放っていた。

「さて……私と互角の勝負ができる小娘……いえ、いい勝負ができる好敵手はいるかしら……?」
 言葉としてはただの好戦的なだけに思えるが、その雰囲気に呑まれたのか――多くのパールウォリアーが、一気に防御形態を取る!
「おや、防御ですか……ところで、貝の中身は柔弱が相場だねぇ?」
 不意を付かれたパールウォリアー、李の接近を許し――そのまま数メートル、壁まで吹き飛ばされる!
 吹き飛ばされた個体の貝殻は、放射状のヒビが薄く入っており――殻への打撃がほとんどなく、中身への衝撃が大きい事を物語っていた。
「おや、手加減したつもりなんだけど……もうちょっと加減が必要かねぇ?」
 言いつつも、槍を振り下ろすパールウォリアーに、不意に接近してそのまま槍を握る――当然、刃も遠心力もない中間点では李に大したダメージを与えられない。……逆に、長物として奪われ、文字通り振り回され――地面に叩きつけられた。
「さて……次はどの子がオイタを受ける番かねぇ?」
 パールウォリアーににじり寄る李だが……オブリビオンたちは答えようとしなかった。……いや、答える勇気はなかった。
「返事がないなら、こっちから行くよ……?」
 適当なパールウォリアーにめがけて、不意に近づく李――。彼女の無双は、もう少し続きそうだ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

グロリアーナ・ハワード
やれやれ。……文字通り、お話にならないようだね。
あんまり武力に訴えるのは好きじゃないんだけど……理想と実現性、それを伝える話術によって皆を納得させ「こちら側」に引き込むというのが私の領分だ。本来はね。為政者たる者はそうあるべきだと、私は定義している。

しかし、お話にならないならば。これもまた文字通り、話は別、ということになる。
【指定UC】を発動。……私は王となる存在であると共に、船の長でもある。ここに、代々我が家に使えた忠臣達……幽霊となった乗組員がいる。船が動いていない時は、彼らは頼れる武力というわけさ。
皆の者、続け!我が栄光の旗印のもとに!



「やれやれ……文字通り、お話にならないようだね。」
 戦闘態勢のパールウォリアーを見て、嘆きの混じった声を出すグロリアーナ・ハワード。
「あまり武力に訴えるのは好きじゃない……し、私の考える為政者も武力ではなく話術で納得させるべきと思っている。」
 理性と現実性、そして伝える話術――とグロリアーナは考え、実行しているのだが。この島は話術ではなくギャンブルにより取り決めが行われ、あまつさえ武力による防衛戦も設置されている。……いや、最初から武力があったのかは不明だが。
「しかし、話し合いではなく武力なら、私も同じ選択を取らせてもらおう……」
 ユーベルコードにより、幽霊船を召喚するグロリアーナ。
「皆の者、続け! 我が栄光の旗印のもとに!!」
 彼女の掛け声とともに、幽霊となった武装海賊が船から現れ――そのまま、パールウォリアーに襲いかかる!
「私は王となる存在であると共に、船の長でもある! 代々仕えた忠臣達は、私の代わりに戦い、そして私も忠臣を護るために戦う!」
 パールウォリアーは粘液を飛ばして応戦するが、あるいはカトラスに斬られ、あるいはラッパ銃に撃たれ、その数を徐々に減らしていく。
 圧倒的な数の差の前に、パールウォリアーはなすすべもなく――全滅するのも、時間の問題だろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

雨音・玲
俺はギャンブルに参加
持ち金を全額むしり取るって宣言してたよね?
ならキミは何を賭けるのかな?
まぁそれ相応のモノを賭けて貰わないとね―
さっき儲けたチップの三分の一を山のように積みにっこり

…簡潔に一発勝負にしよう

おっ、ゲーム指定するだけあって割と自身がありげだね
なら、倍プッシュ
儲け分を全部出し、更に同額ほどをチップに変えて積み上げます
戦争で稼いだからね―チップは『ソレ』なりにあるよ?
君の装備もそれなりに高価そうだね―
更に倍…
あれ顔色が悪いな払い切れるのかな?
煙草を咥えてフーッと紫煙を吐き
まぁ火傷する前に下りてもいい、ただ下りたら君の負けだ
幸運も不運も紙一重ー…生きるか死ぬかの勝負と行こうじゃないか?



「持ち金を全部むしる、ねぇ……。確認だけど、君たちは釣り合うだけの資金を持ってるのかな?」
 ギャンブルの戦いを選んだ――要するにドンジャラの席についた、雨音・玲。
 しかし、サイドテーブルに置いたチップの山が、パールウォリアーたちの顔色を曇らせる……。
「くっ、さすが麻雀で胴元を破産させただけはありますね……」
「しかし私達は、もっと財源があります……そう簡単にはやられません!」
「しかも今回は、あなた一人――人数も逆です、全額奪います!」
 なんかパールウォリアーたち、盛大に勘違いをしているようだが……とりあえず、雨音のチップと同額を積み上げるあたり、財力には問題ないらしい。

「さて……さすがにこれだけの額、小分けにすると大変だし……一発勝負と行かないか?」
 1点あたりの額を増やそうと提案する雨音に対して。
「なっ……たった1回だと、むしり取れないのです!」
「ちゃんと4人全員が親をするよう、分割するべきです!」
 増やすことより、親の回数を重視しているらしいパールウォリアーたち。
「言い方が悪かったか……。親を決めてから誰かが上がる『1局』じゃなくて、4人が親をする『1場』の勝負をしようって意味だったんだけど……。」
 それなら、と席に座り直すパールウォリアー……って納得したようです。

 そして、何度か牌を捨て――おもむろに、リーチをかけ、すぐにアガリを宣言する。
「えっと、イッパツとホンイツ……に相当する役かな?」
 キマイラフューチャー産らしく、役名と点数が自動表示されるが……もととなる題材を知らないと、ただのホンイツにしか見えない。
「さて……次の局、掛け金をあげてもいいけど?」
 このままじゃ君たちはむしり取れないよね、と言いつつサイドテーブルのチップの山を移動させ――少し財布が軽くなった気がするが、その気配をおくびにも出さず。

 2局、3局と雨音が勝ち続け、掛け金も跳ね上がり――同時に財布が軽くなる気配もするが、やはり対戦するパールウォリアーには感じさせない。
「この金額、果たして払いきれるかなぁ……」
 紫煙をくゆらせつつ、跳ね上がった掛け金を見る雨音――その総額は、パールウォリアーのチップを根こそぎ奪ってもまだ足りそうにはない。しかし、パールウォリアーたちは気付いた様子もない……。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


賭けの方に向かいます
ドンジャラしかない…じゃあ提供しますね?と選択UCに保管していた麻雀卓と雀牌を取り出します
これで勝負できますよね?まさか逃げ出すとかない、ですよね?と笑顔で対応

まぁ、結果チップを全部毟って降参かな?って言うと槍を手放す
担保でチップに変換?いいの?と微笑みますが興奮しているせいか怒り気味にいいと言われます

持ち物をどんどんチップに変え最後は水着までチップに変えてしまいます
水着外れた時は集中力欠きますが何とか倒しもう売る物ないよね?通してほしいと言ったら自分を売る発言!?
いや待て待てと止めるが遅く…それでも倒した影響で奴隷化します

どうしてこうなった?(誘惑137)



「ドンジャラしか無い……つまり提供すれば解決っすか?」
 賭けの小部屋に入った2人目、久遠・翔――ストラップにしか見えない小物から、麻雀卓と麻雀牌を取り出す。
「騙されませんよ、指紋を使って自分だけ牌を把握するイカサマ……ができませんね、新品じゃないですか!」
「きっとこの机のほうに、独特の模様があって音で牌を把握……できそうにないですね、こっちも新品です!」
「こういう時は使い古したやつを出して、私たちにイカサマ疑惑で叩きのめされるのがルールでしょう!」
「なんで俺が怒られてるんっすか!?」
 理不尽に怒られつつも、麻雀の準備を始める久遠とパールウォリアーたち。

「あ、ツモっす……混一色、門前っすね。」
 それぞれのパールウォリアーから点棒を受け取りつつ、イカサマをせずに和了れた事を疑問に思う久遠……しかしまだ1局なので、パールウォリアーが本調子でないだけかも知れないと、もう少し様子を見ることにする。
「やりました、リーチです!」
「あ、それロンっす……」
 2局目、久遠は確信する――この子たち、イカサマ以前に麻雀初心者だ! いや、3つ揃えるというルールは把握しているようだが……相手の捨て牌から狙っている役を推理しようともしないし……。
 そんな事を考えつつも、久遠が圧勝してパールウォリアーたちから持ち点が無くなることで強制的にお開きとなる……が。

「チップを用意しました、これでもう1回勝負です!」
 戻ってきたパールウォリアーは槍を持っておらず――槍を質草に、わずかながらのチップを用意したことが伺える。
「いや、本当にいいの……? 大事な装備でしょ……?」
「いいからさっさと勝負するのです!」
 しかし、チップが少額のために1場ももたず――すぐに質入れで席を外す。
「くっ、古着の名目で4シルバーしか貸してもらえませんでした……」
「いや、せめてなんか羽織るっす!? パーカーとかないんっすか??」
 胸元を手で隠すパールウォリアーに対して、バスタオルを投げる久遠。
 そして少額チップと不運が――あるいは久遠の豪運が重なり、1局しかもたずにお開きとなる。
「か、かくなる上は……私を賭けます、負けたら煮て食べるなり焼いて食べるなり、すきにするのです!」
「いや、食わないっすよ!? ていうかもうちょっと自分を大事にするっすよ!?」
 ――止めても聞いてくれないので、温情で1場分の点数にしたが。すぐに負けてその身を久遠に差し出すパールウォリアー。
「……どうして、こうなったんすかねぇ……?」
 麻雀道具と一緒にユーベルコード製の空間に入れるが……久遠が無自覚の魅了をかけていたと、気付く日は来るのだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


ねぇ、もう勘弁してよ…
あの後次々に勝負に挑む相手を麻雀勝負で倒します…と、いうか実力がほぼ一緒なんで割と楽なんですが…数が多いのでまさかの耐久麻雀勝負に

ただ、イカサマはしません…相手も出来ませんし
偶に相手が上がると点数計算間違えているの指摘したり、フリテンになっていると指摘したりとのガチ間違いを正したり…疲れる

ただそれでも全員倒して何とか解放されます…最後の最後は質屋の真珠娘が買い取った装備まで全部かけて勝負するとは予想外だったっすけど
おかげでチップの山なんですが…非常に眠い

しかも全員ご主人様って呼び出すし…使役獣化、して…ないのに…
そしてこの眠い状態で決戦…マジで?(汗)



「ねぇ、もう勘弁してよ……」
 もはや耐久麻雀に挑む状態の、久遠・翔――あるいは、耐久『麻雀教室』と言うべきか。
「えっと、まず……同じ牌を3つ揃えるか、数牌なら連番で3つ揃えるっす。だからこの組み合わせで和了が認められて、混一色に一気通貫が加わるっす。」
 ちなみにさっきの子が狙って負けたのは、ドンジャラの影響で対々和、混一色だけど既に和了牌は最初に流れてて無理だったっす。という解説を、卓を挟んで悔しそうに聞くパールウォリアーの少女。
「る、ルールは把握したわ! 早く戦いなさい、あと私の槍を返しなさい!!」
 ルール説明を聞いた中から2人に着席を促しつつ、久遠に挑む少女――水着を失う前に勝負が決したのか、手持ちが多かったのか、それでも槍は質入れする程度に負けたらしい。
「それじゃぁ……俺は南場、でいいっすか?」
 4人座った状態で親を決める必要があるため、伏せた風牌4枚から適当に取った1枚で位置関係を決め、対局を開始する。

「あ、その牌……北場、っていうかこっちの子がロンっすね」
「えっ? ……あ、ロン! えっと……ニコニコ!」
「一盃口、っす……。えっと、点数は……」
 役の名前を訂正したり、他人の和了を指摘したり、ほぼ間違える点数計算を正したり――しかも何局も続けて、なので集中力が尽きそうだが。
「次は私よ、さっきの子の水着と槍……とか、諸々合わせて5人分! 取り返させてもらうから!」
 休もうとしたそばから、次の対戦相手が名乗りを上げて――。

「しかもわざと負けようとしても、負けた以上の点数が来るし……っていうかご主人さま呼ばわりして起こしてくるし……」
 もはや拷問では、いや集中力を削ぐ攻撃では――と疑う久遠だが。順調に使役獣とチップが増え、残ったパールウォリアーもあと3人、あと1場、牌も最後の1つ。もう少しで開放される――と引くが。
「……あ、海底摸月っす……ていうか、これだと流局にしようにもばれるじゃないっすかぁ……。」
 最後の1枚で和了ってしまい、点数とチップが増える久遠――残ったパールウォリアーに換金できる物がなく、必然的に3人とも使役獣に加わる。

「さぁご主人さま、最後のひと勝負です!」
「いやあの、黒幕の前に仮眠を……って聞いてるっすか?」
 体力の消耗しきった久遠――しかし彼女を黒幕のもとに連れて行こうとするのは、使役獣となったパールウォリアーたちの善意で。その善意が裏目に出ていることは、まだ通じそうにない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『狡猾なるベルガン』

POW   :    ブラインドベット
【カードシャッフル】を披露した指定の全対象に【賭けで決着をつけるべきという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD   :    ノットフォールド
【博徒としての歴戦の勝負勘で】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ゲームスタート
【メガリス『ドットダイス』】を降らせる事で、戦場全体が【賭博場】と同じ環境に変化する。[賭博場]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルディー・ポラリスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「おや、ここまで辿り着くとは……久々の来客だね。」
 部屋に入ってくる猟兵達を見て、どこか嬉しそうなオブリビオン――狡猾なるベルガン。
「ご覧の通り、ここは賭博場だ……君たちが望むなら、ギャンブルでの勝負も受けて立とう――バカラ、ルーレット、麻雀、ビリヤード……無論力づくでも良いが、いずれにせよ私が勝つだろうがね。」
 自信に満ちた言動は、あるいはギャラリー――勝敗を賭ける有力者へのアピールだろうか。

「さぁ、ラストベットと行こうじゃないか! チップは無論、君たちの命だが!」
 賭博を強要していたオブリビオンとの勝負が、火蓋を切られる――。
李・蘭玲
ご自身の命も賭けられない人がギャンブルと?
まさに笑止です
そんなあなたの為にゲームをしましょうか

なんであれ勝つなら、引きの強さも自負がおありでしょう?
ならカードゲーム・スピードを提案
引きが弱ければ傍観を強いられ、対応力がなければ自ら首を締める
ギャンブル性として充分です

シャッフル後にUC発動
考える余裕もイカサマする隙も与えませんよ
このUCは反応速度とスピードを向上させます
カードを出すスピード、相手が出したカードへの反応速度も
なので、理詰めせずカードを速攻でだして手札を出し切ります

…え、ゲームに乗った理由?
この手の方はプライドを折ったほうが早いと思いましてねぇ
欠伸が出るほど退屈なゲームだろうと、ね



「ご自身の命も賭けられない人がギャンブルと? 笑止です。」
 ベルガンに宣戦布告をする、李・蘭玲だが、挑発としては今ひとつだったらしい。
「何か誤解をしていないか? 当然、私の命も賭けているよ……しかし、勝って私の元に戻るチップを、わざわざ明言する必要も無いだろう?」
「あなたが勝つとは限らないんですがね……。まぁいいでしょう、あなたの提示するようにカードゲームで勝負しましょう……種目はスピードでいいですかね?」
「ほぅ、私に勝てるつもりかい? 私にスピード勝負を挑む、自分の愚かさを恨むんだな……」
 側近の配下らしいパールウォリアーがトランプを赤と黒に分け、ベルガンがシャッフルする。
「どちらの山札でも、好きな方を君の山札とすると良い。……選ばなかったほうを、私の山札とさせてもらおう。それとも、選ぶ前にもう一度シャッフルするかい?」
「そうですね、ではお言葉に甘えて念入りにシャッフルさせていただきましょう。」
 トランプの山札は李により、更にシャッフルされ――一方の山札が選ばれる。
 そしておもむろに、メイドキャップを外す李――徐々に髪に黒さが増え、目線に威圧感が宿る。
「ほぅ、私を相手に色仕掛けで翻弄しようと? ……いや、寿命を代償にするようだね、狙いは別のところか。」
「へぇ、代償を見抜くとはね……でも、効果が見抜けない時点で、アンタの負けだよ?」

 勝負の開幕直後、「スピード」の掛け声から数瞬で勝負が止まる――李が場のトランプに手を乗せたまま引かないためだ。
 いや、正確には「李の手にトランプが乗せられ、ベルガンが引き取るのを待っている」と言うべきか。
「アタシが出したカードはハートの3、アンタのカードはクラブの5……4を取ったのはアタシだよ、この5を早く引っ込めてくれないかい?」
 ベルガンがカードを引っ込め、再びカードを重ねる……そしてすぐ、李のカードの下にベルガンのカードが乗った状態で止まる。
「今度は2枚出しですか、とはいえ私より後から出していてはイカサマも何もありませんけどね?」

 そして結果として、ベルガンは2枚残してカードを出しきれず、逆に李は全てのカードを出し切り――勝敗は明らかに李の勝ちとなった。
「退屈な勝負でしたね、欠伸が出るほどでしたよ。」
 イカサマをせずとも、増大させた反応速度で圧勝できる李にとっては、勝負に満たない作業だったのかも知れない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雨音・玲
▲ラストベットは命を賭けて
(アドリブ過多希望。好きに書いてもらって大丈夫。)

掛けで決着を付けるべきという相手の流儀に
まずは乗ります

ゲームの内容は「ロシアンルーレット」

店にあったリボルバーを預かり
一度、弾丸を抜いて一発だけ装填
そしてお互いの心臓に向けて交互に引き金を引く
文字通り命を賭けた最後のゲーム

俺はギャンブルではなく戦闘行為としてその場に臨みます
そのまま結果的にギャンブルで勝てたら其れで良し
ギャンブルに負けたとしても、ダメージを無効化して
勝ち誇っているところに、属性攻撃の炎拳を叩き込んでやります

まぁその場合は痛み分けかな?
ギャンブルに負けたけど、勝負には勝たせて貰う予定です



「いいだろう。1発だけ装填して互いに撃つ、ロシアンルーレット……文字通りに命を賭けたギャンブルと行こうじゃないか。」
 人差指と親指で銃のサインを作り、ベルガンに向けて撃つジェスチャーをする雨音・玲。
 しかし、ベルガンは勝つ自信しか無いのか、銃を持ってくるも苦笑している。
「ロシアンルーレット、確かにいいアイデアだ……君が負けるまでの時間が短いのが残念だよ。」
 そして近くのテーブルに、銃を並べ、両手を広げて大の字で立つベルガン。
「さすがに、私がイカサマをして君を撃っていると疑われるのは心外だからね。装填も先手も、君に譲ろう。」
 ちなみにそれらの銃は質草や、私に挑んだ敗者の遺品だが……君が勝てば差し上げよう。というベルガンの言葉を聞き流しつつ、銃を選ぶ雨音。……どれも手入れは行き届いており、ものによっては新品と呼べそうなレベルも含まれている。
「……よし、これにするよ。」
 リボルバーに弾丸を1発だけ入れて、シリンダーを勢いよく回す雨音――フレームに戻すと弾倉は隠され、いつ弾が出るかは誰にもわからなくなる。
 そのまま銃口をベルガンに向け、撃鉄を、引き金を引く――が、カチンと乾いた金属音が響くだけで弾は出ない。
「おや残念。そしてさようなら、だ――」
 雨音から銃を受け取り、同じように撃鉄を引き、引き金を引く――今度はズドンと低い爆発音が響き、雨音を撃ち抜く!

「修業の成果さ――ダウンまではまだまだ早いぜ!!」
 しかし、撃たれたはずの雨音は倒れず――むしろベルガンに、殴りかかる!
「な、何故動ける……正確に心臓を撃ったはずだぞ!」
「あー……まぁ色々と? ていうか、4発目で出るはずの弾丸を2発目にするとか、どういうイカサマをやったんだよ……。」
「ふっ、それこそ『色々と』だよ……。」
 殴られた箇所をさするベルガン、イカサマの内容は語らないがイカサマ自体は認めるらしい。しかし、ギャンブルに勝ったためか、非常に満足げではある……。

成功 🔵​🔵​🔴​

サジー・パルザン(サポート)
『いつか、命果てるまで。』
 人間のバーバリアン×海賊、27歳の男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、戦闘中は「粗暴(俺、てめぇ、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。

勇猛なヴァイキングであり、死を恐れず自身の信念の為に戦います。
敵が攻撃するタイミングで相打ちを狙うことすらある程で、防御より攻撃を。やられるならやり返すといった直情的な人物です。煽りに弱く、自身の筋肉と武器を信じて正面から戦うことを好みます。

敵の数が多ければユーベルコードのヴァイキングの行進を。
強敵であれば巡り合わせに感謝しつつヴァルハラ・アウェイツを行います。



「ほう、なかなかの強敵が居るようだな……。」
 黒幕のベルガンを見定めるように見る、サジー・パルザン(f12550)。
「そういう君は……筋肉は見せかけ、という冗談はやめてくれよ?」
 対するベルガンは、サジーの体格や得物を見て、物足りなさそうな顔。
「ふ、いいだろう……。俺達の戦い方を、奴らに覚えて貰う。全員出ろ! 今すぐ奴らを蹂躙してやる!」
 挑発されたサジー、掛け声とともに65人のバーサーカーを呼び出し――ベルガンに襲いかかるも、半分近くが回避してしまう。
「剣でダメなら大斧でどうだ!」
 バーサーカーの一部が合体し、30人ほどに減るが――その分個々の威力は強化されたらしく、ベルガンに当たる頻度も若干上がったように見える。
「これが、お前の甘く見た筋肉だ!」
 斧と斧、あるいは斧と剣の隙間を縫うように。サジーの斧がベルガンに振り下ろされる――。
 しかし、黒幕を務めるだけあるのか、ベルガンはまだ倒れる気配は見せない……。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


首根っこ掴まれた状態で引きづられて登場
連れてくるのはいいんっすけど、もうちょっとマシな連れて行き方にしてほしかったっす…

彼女らは俺に負けたっす
賭博場にすれば嘘か本当かわかる?勝手にすればいいっすよ…こっちは眠いんでさっさと麻雀で負かせて決めますか

とりあえずベンガルとサシ馬勝負
予備で入っている奴の点は無視って事で
相手がイカサマしたらそれを逐一報告しながらスルーして安上がり
明らかに浮いた牌を使い七対子
天和上りは牌をすり替え阻止+地和返し

何故と言われたら平然と答える
賭博場に適応した者の成功率が上昇…ならより適応した方が勝つに決まっているっすよ?
イカサマ殺し舐めないでくださいね?と欠伸



「ご主人さま、着きましたよ!」
「もうちょっとマシな連れ方にしてほしかったっす……。」
 首根っこを掴まれ、あげく引きずられて登場する、久遠・翔――とはいえ、パールウォリアーが使役獣になる前は、恐らく敗者をぞんざいに扱う事しかなかったのだろう。
「ほう、私の可愛い部下を賭けで勝ち取ったか……。」
 そんな久遠とパールウォリアー達を見て、状況を察したらしいベルガン。
「彼女は俺に負けたっす、眠いんで麻雀でさっさと勝負付けましょ……」
 麻雀卓があることを確認して、適当に座る久遠と、牌を1つずつ持って座るベルガンとパールウォリアー。……親の位置から見て、久遠が南家でベルガンは北家らしい。

 そして1局目、牌が少し捨てられたタイミングで久遠が手を止める。
「ベルガンさん、その白は西家の河に返すっすよ。」
 捨てた牌を拾ったと指摘するために手を止めたらしく、西家のパールウォリアーが牌を確認する――と、確かに捨てたはずの牌が1つ減り、知らない牌が増えている。
 その入れ替えを正した状態で久遠が牌を引き、ツモアガリを宣言する。
「タンヤオ……そういえば四索がドラだった、っすね……くぁ。」
 勝ち負けに興味がないかのように、あくびをしつつも点棒を受け取る。

 第2局、第3局と進むも、ベルガンがイカサマをするたびに久遠が制止してイカサマを暴露し――逆にベルガンはイカサマを指摘しようとしても、何も言えずに手番が進む。
 そうして半荘が終了し、事前合意によりベルガンは久遠に、追加で点を渡す。
「敵ながらあっぱれだよ、まさかあの河で七対子を狙うとはね……。」
「簡単なことっす、賭博場に適応したら成功率が上昇するなら、より適用するだけっす……くぁ。」
 久遠が一部でイカサマ殺しと呼ばれていることは、ベルガンは知らない――。

成功 🔵​🔵​🔴​

加茂野・顕如
「ええよ。猟兵はみんな命がけで戦っとるねん。銃弾で死ぬか、化け物の牙で死ぬか、サイコロで死ぬか、ただ死に方に違いがあるだけや」

生き死にのギャンブルなんて、どの世界の依頼に行っても良くあることだ
今まで運と技術で勝ってきた

どれも命を削るような勝負だった

だが、それだから熱くなれる

「麻雀で勝負でええか?ワイは負けた相手をセンスの柄にできる技を持ってる。あんたが負けたらこの扇子の柄になってもらうで」

そういって扇子を開くとそこには最近麻雀勝負した河童のギャンブラーのオブリビオンの姿があった。

「こいつは手ごわかったけど、あんさんはどうかな」

牌を切るのに命がけ
一手一手に魂を込めた勝負が始まろうとしていた



「ええやろ、命がけのギャンブルに乗ろうやないか。」
 仮眠のため、あるいは勝ち抜けたために席を外した猟兵のあとを継ぐよう、着席する加茂野・顕如。
「猟兵はみんな命がけで戦っとるねん。銃弾で死ぬか、化け物の牙で死ぬか、サイコロで死ぬか――ただ死に方に違いがあるだけや。命を賭けた――もしくは命を削るような勝負は何回もくぐり抜けたし、命を削るような勝負にこそ熱くなれた。
 ……ところで、ワイは負けた相手を扇子の柄にできる技を持ってるんやけど、麻雀勝負でいいか?」
「あぁ、それでいい……それより、先程の対局の延長として、南家でいいのかい? それとももう一度決め直すかい?」
「いや、南家でいい……どうせ、コンビ打ちを相手にすればどこでも変わらんやろ?」
 扇子の柄の証拠として河童のギャンブラーを見せる加茂野と、麻雀の席順を確認するベルガン。
 両者が合意をしたため、対局が開始され――早速、ベルガンも加茂野もイカサマを仕掛ける。
「まずはチーでその牌を頂こうか」
「わいはアンカン、ハツをもらうで」

 さらに手番が周り、加茂野がアガリを宣言する。
「小三元、一発……ドラは外したか、残念。」
 2局目、加茂野が牌を引いてすぐ、全ての牌を倒す――。
「おや、天和かい? ……ガンのすり替えではないようだが?」
 点棒を渡すベルガンに対して、どういう事だと言いたげなパールウォリアー2人。
「彼は14枚を揃えた時点で役が成立した、しかも今は親だから天和として役満……イカサマでもなければかなりの豪運でしか起こせないはずだが?」
「だから麻雀牌に目印を付けて、手牌と山を入れ替えてから牌を引いた――と疑ってるわけや、君らの親分は。」
 ベルガンの説明を引き継ぐ加茂野だが、牌から目印は出てこないだろう。――実際に豪運だけで引き当てたのだから。

「あーっと……手抜きは好かんが、南場まで持つように手加減したほうがええんやろか?」
「お気遣いどうも、しかしすぐ負けてもらうから気にせず和了を目指してくれたまえ。」
 その後もベルガンと加茂野の一騎打ちは続き――時々パールウォリアーがあがるが、微々たるものと流す雀士2人。

「あ……すみませんボス、それロンです……。」
「最後のトドメ、持っていかれたか……とはいえ、順位に変わりはなさそうやし、まぁええやろ……。」
 加茂野が真新しい扇子を開き――数瞬後には、対面の座席は空席になっていた。
「ほな、また躯の海から来たら戦おうか。」
 ――ざわめく観客、あるいは島の有力者をBGMに、賭博場をあとにする加茂野。……少なくとも、観戦していた有力者を介してベルガンの不在は伝えられ、新しい政策に切り替わっていくだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年07月01日


挿絵イラスト