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お江戸とお猫とお狐様と

#サムライエンパイア #戦後

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#戦後


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「江戸に行っておくれよ!!」
 グリモアベースの一角で集まった猟兵達を前に、前置きもなくいきなりこう切り出したのはグリモア猟兵のリリエ・セムル(エルフの聖騎士・f27228)だ。猟兵達の訝しげな顔を見て、さすがに話が急すぎたと自覚したのか、少しバツが悪そうな顔をしながら改めて説明を始めたのであった。
「みんなはサムライエンパイア世界には行ったことがあるかい?私は何度か行ったんだけどね?UDCアースなんかと比べると大分違うんだけど、風情があって良いところだよ。」
 と、回想に入ってしまったリリエに声をかけ話を戻させると、どうやらサムライエンパイア世界において、妖怪変化の類が現れたらしい。
 場所は島国『エンパイア』の中の幕府が置かれている大都市『江戸』。ここに、オブリビオンが現れアジトを作っているらしい。将軍のお膝元で大胆な気もするが、そちらの方が逆に盲点になり見つかりにくいのかもしれない。
 ともあれ、この江戸のどこかにオブリビオンのアジトがあるらしいので、それを見つけ出しオブリビオンを退治する…というのが今回の依頼ということらしい。そして、その退治するべきオブリビオンがどういった相手なのかというと…。
「なんだかねえ、気持ちいいことをしてくれる狐らしいよ?あんまり私の予知では分からなかったんだけど、気持ちいいってことはマッサージかなあ?あれは気持ちいいよねぇ。私も前に田舎の方にある温泉旅館でしてもらったんだけどあれは気持ちよかったなぁ。私も行きたくなってきちゃった。行ってもいいかな?」
 ダメです。あなたには転移の維持をしてもらわないといけないので自由に動けません。
「ちぇー。じゃあみんなにお願いするよ。私の代わりにこのオブリビオンを退治しておけれ。」
 向かう先は江戸。まずは、どこにオブリビオンのアジトがあるのか、調べなければならない。情報は『気持ちいいことをしてくれる狐』ということしかわかっていない。情報収集を兼ねて、江戸の街を探索してみるのが良いだろう。幕府のお膝元で人口が多い分、情報は手に入りやすいに違いない。猟兵達の健闘を祈る。

「そろそろ猟兵はんが来る頃やろか…?」


なす姫
 初めましての方が多いと思いますが、新人マスターの「なす姫」と申します。第四弾はサムライエンパイアからお届けしたいと思います。というか、昔の日本を書きたかっただけです。
 さて、オープニングでの説明通り江戸に現れたオブリビオンを退治していただきます。第一章では、オブリビオンのアジトを調べるために江戸の町を探索していただきますが…第一章に関してはぶっちゃけどう行動していただいても構いません。きちんと聞き込みをしていただいても良いですし、依頼とは全く関係なく江戸観光などをしていただいても構いません。その時は、隣の人がしている噂話をチラッと聞いた…という感じに描写させていただきます。フラグメントの記載以外でも江戸時代にあったようなものは、全てあると思われるのでご自由に江戸の街をお楽しみください。ちなみに、当時の言葉遣いを再現してると大変なので、一般人の言葉は現代語で表記させていただきます。
 苦手な人のために先に申し上げておきますと、『気持ちいい』が敵の正体の一つのヒントです。江戸観光のみでも歓迎ですが、この手の依頼に最初から関わりたくない方はご注意ください。
 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『お江戸は良いとこ、一度はおいで』

POW   :    普通に散策。倭国の情緒を感じましょ。

SPD   :    芸者さんやちんちろりん。遊べる所も色々あるよ!

WIZ   :    神社や仏閣めぐったり、文化を知るのも楽しいよ。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴桜・雪風
ふむ、気持ちいいことをしてくれる狐……ですか
十中八九、風俗業を営む妖狐と見て良いでしょう
一般的に、その手の店が集まる場所は表と裏で言えば裏に近い空間
そこに潜めば多少やましくとも目立たないと踏みましたか

となれば、噂に登るのは殿方の口が主となるはず
殿方はこういう事について、女性からは隠したがるものですし
そもわたくしの様な見目でその手の噂を聴き込むのも不自然極まりないです
能動的に聞き出すのは諦め、周囲の話し声に耳を澄ませることで噂を拾えないか試してみましょう

場所は…
殿方が集まり家族を気にせず話せる場所
職場ですね
工事現場の休憩中など狙い目でしょう
近所の者が差し入れに来た、という体で近づいてみましょうか



「ふむ、気持ちいいことをしてくれる狐……ですか。十中八九、風俗業を営む妖狐と見て良いでしょう。
 一般的に、その手の店が集まる場所は表と裏で言えば裏に近い空間。そこに潜めば多少やましくとも目立たないと踏みましたか」
 影朧案件専門の探偵にして猟兵である、鈴桜・雪風(回遊幻灯・f25900)はグリモア猟兵の語っていた内容から、普通のマッサージではなく風俗業に関わる妖狐が相手だと推理したようだ。
 現在は影朧案件専門のようだが、他の世界でも探偵としてやっていけるのではないだろうか。
 閑話休題。
「となれば、噂に登るのは殿方の口が主となるはず…。殿方はこういう事について、女性からは隠したがるものですし」
 そう考えたものの、実際に自分が聞き込みをするとなれば難しいだろうというのが雪風の考えだ。自身の容貌が客観的に見ても美少女であることを考えれば、年若い美少女がその手の話を聞こうとするのは、あまりにも不自然である。
 ならばと能動的に聞き込みをするのは諦め、別の事をしているふりをしながら周りの情報を集めることにしようと決めた雪風。
 殿方が集まり家族を気にせず話せる場所として、候補に挙がったのが職場、特に工事現場の休憩中だ。工事関係者に知り合いはいないので、近所の者が差し入れに来たという体で近づくことにした。
「皆様、お疲れ様ですわ。こちら、つまらないものですが差し入れですの。」
 そう言って、羊羹とお茶を配っていく雪風。肉体労働中の甘いもの、特に美少女が持ってきてくれたとあって、狙い通り件の狐についての話をしだす人が現れた。それを不自然にならない距離でこっそり聞き耳を立てる。

「うまいな、この羊羹。いいとこのやつじゃないのか?」
「持ってきてくれたのもあんなかわいい子だし、目の保養にもなるよな。」
「可愛いと言や、狐のあれ。今日はどうする?行くか?」
「そう何度も行ってちゃかみさんにばれる。せめて川のこっち側にあってくれりゃあ、もうちょっと行けるんだが。さすがに墨田は遠すぎてなあ。」
「おい、声が大きい。あの子に聞こえるぞ?」
「悪い悪い…」

 どうやら雪風を気にして、話をやめてしまったようだがこの時代に狐というのは、十中八九今回のオブリビオンの事だろう。場所は墨田にあるとのことらしい。
 後は現地に訪れてみれば何かしら追加情報が得られるだろうと、差し入れを切り上げ墨田へ向かうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鍋島・小百合子
WIZ重視

江戸に来たのは久方ぶりじゃのう
これより挑む敵についての情報を得るのであれば…舞うてみるか

「これよりわらわが執り行うは旅で磨いた舞踊。お代は結構」
UC「侍女招集陣」にて召喚した幼侍女達を江戸中に放ち、オブリビオンの住処について情報収集
わらわは5名ほどの侍女を伴い、旅の踊り娘に扮して大衆の前で披露
旅で鍛え上げた足腰から放つは洗練されし舞、しばらく堪能されなかったわらわの趣味として惜しむことなく見せてやるぞ(ダンス、パフォーマンス、誘惑併用)
合いの手として後ろに侍女を控えておき、舞が終わった後は見惚れた大衆から情報を聞き出そう

時が経てば侍女達から集めた情報を整理し他の猟兵に伝達す



「江戸に来たのは久方ぶりじゃのう。これより挑む敵についての情報を得るのであれば…舞うてみるか」
 義を重んじる女武者である鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)は舞を披露することで、情報収集をしやすくしようと考えたようだ。
「我は呼ぶ忠を捧げ仕えし者達…出でよ!」
 そのために、ユーベルコード『侍女招集陣(ハナノジュウシャタチ)』を発動すると、70人を超える幼い侍女たちが召喚される。舞の手伝いで必要な5人ほどの侍女を残すと、他の侍女たちには江戸中の聞き込みを頼むことにする。
「さて…わらわも行こうかの?」
 侍女を引き連れて広い通りへ出ると、舞を舞えそうな広場があるところを探す小百合子。少し周りを探していると、火事の際の延焼防止のために設けられた広場の様な場所を発見する。侍女に頼んで人を集めてもらうと、早速舞い始める。
「これよりわらわが執り行うは旅で磨いた舞踊。お代は結構」
 肥前鍋島藩の息女であった彼女が、侍女から習った舞は上流階級の人間が習うもので、庶民が気軽に見ることができないものである。旅で鍛え上げた足腰から放たれる洗練されし舞と侍女たちの絶妙な合いの手に人々は魅了されていく。
 舞が終わったころには、広場に集まった人々から大量の拍手が浴びせられる。
「みんなわらわの舞に付き合ってくれてありがとう。お代は結構なのじゃが、少し教えて欲しいことがあるんじゃがな?」
 そう言って、聞き込みを始めると舞の礼と言わんばかりに次から次へと話してくれる。ある程度情報が集まったと感じたところで、人々に礼を言い街へ放っていた侍女たちと合流しに行った。

「何度か場所を変えておるようじゃが…。今は隅田川の東岸で多く目撃されとるようじゃの…」
 侍女たちと情報を共有した結果、大体の場所を把握した小百合子はその情報を他の猟兵に伝えに向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳶沢・成美
オブリビオンを探し出して退治する、ある意味わかりやすいお仕事ですね

それにしても『気持ちいいことをしてくれる狐』ねえ
ふむ、江戸も久しぶりですがどうしましょうか?
そういえば、前に花魁道中を見物しに吉原遊郭に行ったりしましたね
タイミング悪くて見られなかったけど今度はどうかな

それにここの人達なら、その狐の事をライバル的な意味で探っているかもしれない
さすがに正面から聞きに行くのも憚られるし
”目立たない”様に【影烏】をとばして”情報収集”してみましょう
この術、覗きとかにも使えるので、入り込みすぎない様に気をつけないと

おや、この〔遊女の美人画〕のモデルの遊女さんですね元気かな?

アドリブ・絡み・可 ””内技能



「オブリビオンを探し出して退治する、ある意味わかりやすいお仕事ですね。それにしても『気持ちいいことをしてくれる狐』ねえ…?ふむ、江戸も久しぶりですがどうしましょうか?」
 グリモア猟兵の情報からある程度敵の推測は立っているが、どう聞き込みをしたものかと思案している鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)。
「そういえば、前に花魁道中を見物しに吉原遊郭に行ったりしましたね。タイミング悪くて見られなかったけど今度はどうかな。」
 聞き込みについて悩んでいると、以前の依頼で吉原遊郭に行ったことがあったのを思い出した成美。恐らく今回のオブリビオンも同じようなことを生業にしているだろうから、吉原の人たちにとってはライバルとなる。そのため、彼女たちが今回のオブリビオンについて探っているだろう…というのが成美の見立てである。
「とは言え、正面から聞きに行くのははばかられるし…」
 ライバルとして警戒しているのであれば、正面から聞きに行けばライバルに流れる客とみなされ、客を取られてなるものかと執拗な勧誘を受けるだろう。時と場合によってはそれはそれでアリかもしれないが、今回はオブリビオンを退治しにいかないといけない。
「それなら…これぞ式神って使い方ですよ。」
 ユーベルコード『影烏(カゲカラス)』を発動すると陰陽術で召喚された、多数の影のカラスの式神が現れる。そして、自分は目立たないところから影烏に意識を飛ばして情報収集に徹することにした。
「さて…誰か話をしている人はいませんかね?
 おや?〔遊女の美人画〕のモデルの遊女さんですね元気かな?」
 どうやら以前吉原遊郭で手に入れた美人画のモデルの人物を発見したらしい。今も人気遊女としてやっているようだ。
「おっとこちらは湯屋ですか。ここは行かないようにして…」
 そうやって情報収集を続けているとようやくお目当ての情報を放す客と遊女を見つけたようだ。

「………そういわずに君も一回行ってきたらどうだい?男だけじゃなく女子も楽しませてくれるところなんだぞ?」
「嫌ですよ。私はここが一番なんですから。」
「まあまあ、気が変わるかもしれないし。一応合言葉を教えておくよ。『猫と狐は江戸の華』さ。これを門番に言えばいい………」

 どうやら、その区画に入るためには合言葉がいるようだがその合言葉も手に入れた。住所も話していたことを聞いて必要な情報は手に入れたと考えた成美は、他の猟兵達と合流すべくその場を離れるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

樽見・仙樹
気持ちいい狐…狐が按摩屋さんでも始めたんでしょうか?

情報収集は城下町の目抜き通りにします
兎に角人通りが多く情報も入ってきやすいでしょうから
観光を兼ねて楽しんできましょう

賑やかな街並みを歩くのも気分が高揚します
江戸の町を観光がてら
狐好きの客を装い狐グッズを中心に城下町のお店をあちこち見て回り買い回り
在庫を店の人に聞いたりしましょう
狐の扇子に狐の反物、狐の煙管に根付、狐を模した飴細工に風鈴に切子細工
きつねうどん…は少し違う気もしますが

こんなに狐の意匠があるのなら
狐グッズ専門店なんて物もあるのでは?

狐、可愛いですよね
同好の士と思われればしめたもの
慎重に鎌をかけながら敵の情報を聞き出します



「気持ちいい狐…狐が按摩屋さんでも始めたんでしょうか?」
 樹齢千年を超えるとされる老桜の精である、樽見・仙樹(徒花・f26251)は穏やかで温厚な性格なので、無難な予想に落ち着いたようだ。
 情報収集は、人通りが多い城下町の目抜き通りで行うことにした仙樹。観光がてら賑やかな街並みを歩いていると気分が高揚してくる。
 狐好きの客を装い狐グッズを中心に城下町のお店をあちこち見て回ったり…買い回ったり…在庫を店の人に聞いてみたり…。内容も狐の扇子に狐の反物、狐の煙管に根付、狐を模した飴細工に風鈴に切子細工…。きつねうどん…は少し違う気もしますが……。
 農業の神である稲荷大明神を祭っている神社も江戸にあり、某稲荷神社も民衆によく知られている影響から、神使とされる狐にまつわる商品も良く売れているようである。
 とは言え、これだけの量だと狐好きを装ってるのではなく、本当に狐好きじゃないかと思わなくもないが、これも情報収集の一環である。そうやって、江戸観光を続けていると全身が狐だらけになっていく。狐のお面をつけ、狐の煙管を咥え、狐の反物を羽織り、狐グッズをたくさん持っている姿は、どこからどう見ても狐好きの人間にしか見えない。
 そこまで行くと、街の人の方からまだ身に着けていない狐グッズについて教えてくれるようになってくるが、その中の一人にようやく当たりが出たようだ。

「あんた、そんだけ狐が好きならあそこにはもう行ったかい?」
「あそこ…ですか?」
「そんだけ狐好きな恰好してて、あそこを知らねえのかい?狐の姉ちゃんがやってるちょいと特殊な按摩屋さ。」
「按摩屋ですか…(予想通りと言ったところですね)」
「まあ、按摩だけじゃ終わらないんだがあんまり話しちゃ興ざめだ。後は実際に行ってみるといいぜ。」
「わざわざありがとうございます。それではこの後向かってみることにします。」

 仙樹は男に場所と入り方を教えてもらうと、さっそく他の猟兵達と踏み込むべく合流場所へと急ぐのだった…。稲荷ずしを片手にもちながら…。

成功 🔵​🔵​🔴​

ケイ・エルビス
アドリブ連携歓迎
WIZ

墨田に向かいながら神社仏閣巡りと洒落込みつつ
UCのトカゲを高所に放って共に移動
その視力と自分の聞き耳や町人との世間話で情報収集

日本のコミック好きのオレは
「気持ちいいことをしてくれる狐ね。
最近は色気のあるものより癒される作品が人気みてえだが、
今回ははてさて。仏様でもそんな作品が流行る日が来るたあ、
思わなかっただろうぜ」と思いをはせながら呟き

江戸っ子描写が素晴らしい作品の人物になりきって
煙管を吸って男前な演技

手ぬぐいを粋な感じに頭に巻いて親近感を持たせる変装
瞳の色はともかく黒髪なのが皆に溶け込んで目立たないし
普段の運び屋の仕事柄コミュ力も愛想も良い方なんで
役に立つといいんだが



「気持ちいいことをしてくれる狐ね。最近は色気のあるものより癒される作品が人気みてえだが、今回ははてさて…。
 仏様でもそんな作品が流行る日が来るたあ、思わなかっただろうぜ」

 粋に手ぬぐいを頭に巻き、煙管を咥えながら歩くケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)の姿は、まるでとある日本のコミックに出てくる江戸っ子の様である。そして、周囲からは気付かれていないが周りの建物の屋根伝いに影で出来たトカゲが追従している。

「普段の運び屋の仕事柄コミュ力も愛想も良い方と自負してるんだがねえ。こいつが役に立つといいんだが…。」

 そう悩んでいると、ちょうど昼時だったということもあり空腹を覚え始めるケイ。せっかくなのでコミックに出てきた江戸のそばを食べようとそば屋に入ると、盛りを一つ注文する。どうやら、ここは(まだそういう分類がされていないものの)藪系そばに似たそばを出してくれるらしい。せっかちな江戸っ子が、水も充分に切らずにつゆにつけて食べてしまうため、あえて濃いめに作っているそのつゆは水が滴るままつけて食べるとちょうどいい美味しさに仕上がっている。きちんと水を切って出されるであろうUDCアースで食べる際は、つゆをそばの半分くらいにしておけばちょうどよさそうだ…と思いながら、今度食べに行ってみようと考えているケイ。
 そんな風に江戸そばに舌鼓をうっていると、ランダムに街の人間を追跡させていたトカゲから興味深い情報が入ってきた。
「狐猫亭…?」
 狐が経営している『そういう』お店。その名前を思わず漏らしてしまうと、隣の人物がそれを聞いていたらしい。
「お?あんたもこれから行くのかい?なら一緒に行かねえかい?」
 どうやらこの御仁も今から向かうところの様だ。場所を聞いて探しに行くより、これから向かう人物に一緒させてもらう方が確実だ。
「お前さんもこれから行くのかい?なら袖すりあうも他生の縁だ。ご一緒しようじゃねえか。」
 そう言って、二人は連れ立って『狐猫亭』へと繰り出すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セシル・バーナード
ふうん、『気持ちいいことをしてくれる狐』ねぇ。妖狐のオブリビオンかな?
それなら、居所は遊郭になるだろうな。ちょっと遊びに行ってみるか。

遊郭の門番には天下自在符でもって通らせてもらうよ。こちとら御用の筋だ。

それじゃ、景気のよさそうなお店から見ていこう。
ご主人、遊女を四、五人お願い出来るかな? それと宴会が出来る大部屋一つ。
来た来た。今日はぼくがお客だよ。よろしくね。

自分でも「歌唱」や「楽器演奏」を披露しつつ、遊女のみんなを「誘惑」「催眠術」で虜にする。
馬が温もってきたら、寝所に移ろうか? 極楽気分にさせてあげるからね。
布団の中でまぐわいながら、『気持ちいいことをしてくれる狐』を知らないか尋ねる。



「ふうん、『気持ちいいことをしてくれる狐』ねぇ。妖狐のオブリビオンかな?
 それなら、居所は遊郭になるだろうな。ちょっと遊びに行ってみるか。」
 中性的な容姿であるセシル・バーナード(セイレーン・f01207)は、グリモア猟兵の説明から、敵を妖狐と想定し、遊郭に居るだろうとひとまず結論付けた。

 江戸幕府から与えられている『天下自在符』を入り口の門番にみせ、御用として遊郭に入ると、その後は客として調べることにするセシル。
「ご主人、遊女を四、五人お願い出来るかな? それと宴会が出来る大部屋一つ。
…来た来た。今日はぼくがお客だよ。よろしくね。」
 遊女の舞にあわせて、自分も歌唱や楽器演奏を披露しつつ、ゆっくりと催眠術や誘惑でセシルの虜にしていく。
 一通り、芸事の披露が済んだころには場もすっかり温まり、遊女の眼には情欲の色が浮かんでいた。
「それじゃあ寝所に移ろうか?極楽気分にさせてあげるからね。」

 遊女を満足させながら、『気持ちいいことをしてくれる狐』について尋ねると、恐らく隅田川の岸辺に少し前からできた『狐猫亭』というところではないか?とのこと。常連の客がその場所のことを話しているのを何度か聞いたことがあるそうだ。
 この遊郭ではなかったが、遊女とお楽しみも出来たし、情報も入ったため、結果オーライと考えることにしたセシル。まだ物足りなさそうな顔をしている遊女と追加のお楽しみをしつつ、この後の段取りを考え始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『猫又花魁』

POW   :    ウチらとイイコトするニャ♪
対象の攻撃を軽減する【お色気モード】に変身しつつ、【欲望のままに相手を襲うこと】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    さあ、いい夢見せてあげるニャ♪
【キセル】から【催眠効果を持つ桃色の煙】を放ち、【昏睡させて意識を失わせること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    秘儀、「ねこまたぎ」だニャ♪
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【頭に乗るか跨ぐかすることで、自分の下僕】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。

イラスト:煤すずみ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 各々独自の情報収集により、隅田川の東岸にある『狐猫亭』がオブリビオンの居所だと判明した。あるものは一人で、あるものは他の猟兵達と、あるものは一般の客と一緒に『狐猫亭』へと向かったところ、出迎えてくれたのは猫耳をはやした花魁であった。
「にゃ?初めて見る顔のお客様だニャ。ご新規様ご案内ニャー」
 気配から察するに、グリモア猟兵の言っていた狐だけではなく、この花魁もオブリビオンのようだが、周りの一般人は気付いていないようだ。
 このまま、この場所で戦うのは他の人々を巻き込む恐れがあるため得策ではないと、いったん花魁の案内に従う猟兵達であった…。

※事故防止のため、MSページをご一読いただきますようよろしくお願いいたします。
ケイ・エルビス
POW ア連  

お色気モードに変身した猫又の攻撃を野生の勘と視力で見切りつつ
早業、怪力で畳を持ち上げ敵に投擲!(地形の利用)
死角を一瞬作ることで誘惑を断ち
読まれにくいようフェイント入れたダッシュで追走

選択UCによる大型サバイバルナイフの斬撃で畳越しに
各急所を的確に狙って刺して倒す

他の敵に不意をつかれたらグラップルで掴んで投げナイフで倒す

ピンチの仲間がいれば気合のオーラ防御と着込んだフィルムスーツで
壁役になりかばって鼓舞

「……ゴメンな、これも仕事でね。オレも後から必ずそっちに行くから、
その時は是非相手してくれよ」

事切れる前に
手をつないだり頭を撫でて慰め
花魁への優しさと慈悲を見せる



「初めてのお客様はこっちにご案内ニャー」
 蕎麦屋で出会った一般客と一緒にこの狐猫亭にやって来たケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)だったが、どうやら新規の客と常連客とでは案内される先が違うらしい。
 言われるがままについていくと、ある個室にたどり着いた。中には何人もの猫又花魁が控えており、どうやら新規の客は複数人で相手をしてくれるようだ。
「それじゃあ早速…ウチらといいことするニャ」
 ケイが部屋に入ると早々に、瞳を潤ませ、着物の帯をほどきながら近付いてくる猫又花魁たち。しかし、ケイはお楽しみのためにここに来たのではなくオブリビオンを退治しに来ている。
 案内してくれた花魁がくっついてくるのを素早く避けると、その場にしゃがみ込み畳の隙間に指を入れ、一気に持ち上げた。
「忍法、畳返しの術ってな」
 日本のコミックに影響されたのだろうか、術の名前を言いながら畳を盾にして敵の視界を遮ると、懐から大型のサバイバルナイフを取り出し、畳越しに浸りの猫又の急所である首筋と心臓を目掛けて突きを放つ。
「……あばよ。」
 ケイのユーベルコード『アウトレイジ』の効果により、目くらましに使った畳と猫又花魁の体は何の抵抗もなく切り裂かれていく。
 ここに至って、他の猫又花魁たちもケイがお楽しみのために来たのではなく、自分たちを倒しに来たのだと認識したが、中途半端に着物を解いていたせいで却って動きづらくなってしまっていた。
 その隙にダッシュで残りの花魁の元へ近寄ると、同じく『アウトレイジ』で仕留めていく。そうして、猫又花魁を全て倒すと、かすかに息が残っている花魁を抱きしめて頭を撫でながら慰めていく。
「……ゴメンな、これも仕事でね。オレも後から必ずそっちに行くから、その時は是非相手してくれよ」
「…ニャ…。約束……だニャ……」

 その後、事切れた猫又花魁は穏やかな顔をしていたという…。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴桜・雪風
まずは切った張ったの刃傷沙汰になっても一般客を巻き込まないのが第一ですね
その為に最初は大人しく奥へと案内されますが……
そう長い案内にはならないでしょうね
(当然ながら武器を探られたりはしない、と。流石に抜き身の刀を持ち込めば止められもするでしょうが)

この猫花魁達も首魁の一味となれば、見逃す気は毛頭ありません
此方は【桜の癒やし】で一般客を傷つけずに花魁共々無力化しましょう
無論、この術だけでは花魁達を仕留められませんが…
「手荷物検査を怠ったツケが此処で効いてきますので。苦しまぬよう、一刀で素っ首落として差し上げますわ」(傘に仕込んだ刀を引き抜きながら)



(まずは切った張ったの刃傷沙汰になっても一般客を巻き込まないのが第一ですね…)
 鈴桜・雪風(回遊幻灯・f25900)は、一般人を巻き込まないようにおとなしく奥に案内されることにした。
(当然ながら武器を探られたりはしない、と。流石に抜き身の刀を持ち込めば止められもするでしょうが)
 雪風を一般の客と思っており、特に身体検査のようなことは行われていないため、武器を持ち込むことができていた。とは言っても、雪風の武器は傘に仕込まれた直刀のため、調べられてもすぐには分からなかったであろうが…。
 この猫又花魁もオブリビオンの一味のため見逃す気はないが、どこで仕掛けようか考えていた雪風。そんな中、案内される途中で一般の客と猫又花魁が複数いる部屋の横を通ることになった。
 漏れ聞こえる声から、複数の人間がいると判断した雪風はここで仕掛けようと、襖を開け放つと、即座にユーベルコード『桜の癒し』を発動する。
「何だ、君……は………?」
 突然乱入してきた雪風に、一般客も一瞬驚くが部屋の中に舞い散る桜の花吹雪の効果で、すぐに眠りに落ちてしまう。
「ニャ!?…まさか……猟兵……かニャ?」
 猫又花魁たちに関しては、さすがにオブリビオンだけあって完全に眠らせるまでには至らなかったものの、眼はほとんど閉じられておりうつらうつらしている。
 ほぼ無力化できただろうと考えた雪風は、止めをさすために手にしていた優美な桜柄の傘の柄の部分から仕込み刀を引き抜いていく。
 「手荷物検査を怠ったツケが此処で効いてきますので。苦しまぬよう、一刀で素っ首落として差し上げますわ」
 一般の客は床で寝てしまっており、立っているのはうつらうつらして満足に動けない猫又花魁のみ。たおやかな見た目に似合わぬ動きで、猫又花魁に接近すると宣言通り一刀でその首をはねていった。

 猫又花魁が居なくなった部屋を後にすると、敵の首魁である『気持ちいいことをしてくれる狐』を探しに、建物の奥へと進んで行くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳶沢・成美


『狐猫亭』で合言葉は『猫と狐は江戸の華』か、
あからさまな……まあいいんですが
けっこう人気あるみたいですが、需要はあるからといって
オブリビオンはそのままにしておけません

え? 好み? 好みはパイオツカイデーなチャンネーですが
何人かいるなら纏めてでも構いませんよ

まあいいや、どんなに好みの相手でも【獣神来我】を使ってぶっ飛ばしましょう
理性を失う代わりに超攻撃力と超耐久力を得るこの術は
こういうシチュエーションならわりと使えるはず
たとえ攻撃が軽減されても耐久力ぶん有利だし

まあ気持ちよく(骸の海に)イくといいよ



(『狐猫亭』で合言葉は『猫と狐は江戸の華』か。あからさまな……まあいいんですが)
 猫又花魁に案内されながら、そんなことを考えている鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)。建物の中は結構広く、どの部屋の横を通っても誰かしらが使っているようである。
(けっこう人気あるみたいですが、需要はあるからといってオブリビオンはそのままにしておけません)

「ちなみにお客様はどんな女の子が好みなのかニャ?」
「好みですか?好みはパイオツカイデーなチャンネーですが何人かいるなら纏めてでも構いませんよ」
「パイオツカイデーなら、ウチらはちょっと厳しいニャ…。その分数はご用意するニャー」

 そうして案内された部屋には、複数の猫又花魁が控えており、案内してきた花魁も早速お色気モードに突入したようだ。
「獣の神、来たれっ!」
 一般客とは充分離れたことで、もう戦ってもいいだろうとユーベルコード『獣神来我(ジュウシーン)』を発動する成美。その姿が野獣の神をその身に降ろした姿に変化していく。超攻撃力と超耐久力を得る代わりに、理性を失い早く動くものを無差別に攻撃し続けるようになるこのユーベルコード。場合によっては同士討ちの危険もあるユーベルコードであるが、猫又花魁以外がいないこの部屋では何の問題もない。思う存分本能の赴くまま無差別に攻撃するだけである。

「ニャっ。お客様落ち着くニャ。ちゃんと順番がっっっ」
「ニャー。ご乱心ニっっっ」

 理性を失い本能のまま一通り暴れまわった結果、動けるものは誰もいなくなりユーベルコードが解除された時には、死屍累々の有様であった。
「まあ気持ちよく(骸の海に)イくといいよ」
 そう言い残して、成美は敵のボスを探しに建物の探索を始めるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

龍・雨豪
ア連エ◎

戦争の疲れを癒すのに丁度良さそうな所があるって噂を聞いてきたわ!
この世界は初めてきたけど、私の故郷に少し似てるような気がするわね。

同業者っぽい人が何人か入ってくお店があるけど、あそこで間違いないかしら?
あら、狐だけじゃなくて猫もいたのね。
まぁ、いいわ。狐や猫が龍に勝てるわけも無し。
案内に付いて行きましょ。

マッサージよね?うつ伏せに寝ればいいかしら。
とりあえず、身の危険を感じるまではやらせてみるわ。全身くたくたなのよ。

んぁ、次は仰向け?お腹はくすぐったいからやらなくても……って、どこ触ってんのよ!
あ、思わず本気で殴っちゃったわ。
私は悪くないわよね?
結局倒さなきゃいけなかったわけだし……。



「戦争の疲れを癒すのに丁度良さそうな所があるって噂を聞いてきたわ!
 この世界は初めてきたけど、私の故郷に少し似てるような気がするわね。」
 他の猟兵から少し遅れて転送されてきたのは龍・雨豪(虚像の龍人・f26969)だ。彼女はグリモア猟兵の言っていた、「気持ちいいことをしてくれる…つまりマッサージかな?」という言葉をそのまま受け取り、群竜大陸でこの間まで行われていた帝竜戦役での疲労を癒そうとこの依頼に参加したようだ。
 遅れて参加してきたこともあり、街中での情報収集をする時間があまりとれなかったのだが、幸運にも他の猟兵が『狐猫亭』に向かっている所を発見できた。
(あら、狐だけじゃなくて猫もいたのね。まぁ、いいわ。狐や猫が龍に勝てるわけも無し。案内に付いて行きましょ。)
 聞いていたのは狐だけだったため、案内が猫又花魁だったことに少し驚いたが、だからと言って特に何かが変わるわけでもなく、そのまま案内に従う雨豪。案内中にマッサージについて聞いてみると。

「ねえ、ここってマッサージをしてくれるのよね?」
「ニャ?先に『マッサージ』がご希望かニャ?」
「ええ、お願いできるかしら?」
「かしこまりニャー」

 そして、個室に案内されると猫又花魁と二人きりになり、マッサージをしてもらう。最初はうつぶせになりマッサージをしてもらうと、気持ちよさからウトウトとしてきてしまう。今度は前もするからと言われ、ウトウトとしながらも(んぁ、次は仰向け?お腹はくすぐったいからやらなくても……)と思いながらひっくり返る雨豪。
 すると、段々足をマッサージしていた指先が怪しげな方向へ伸びていき、ついに足の付け根の部分にまで伸びてきてしまっていた。ウトウトしていたとはいえ、流石にそんなところを触られては眼も覚めるというもの。
「って、どこ触ってんのよ!」
 そう言いながら無意識にユーベルコード『一撃必殺』を使い、猫又花魁の顔面を殴ると、その効果により命中した部分が破壊され、猫又花魁は倒れこんでしまう。
「あ、思わず本気で殴っちゃったわ。私は悪くないわよね?結局倒さなきゃいけなかったわけだし……。」
 思わず攻撃して倒してしまったが、結局倒さなければいけなかったと自分を納得させ、『狐猫亭』を探索するためにその部屋を後にするのだった…。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セシル・バーナード


ふふっ、案内ありがと。猟兵でも歓迎してくれるのかな?
ああ、そのつもりみたいだね。脱がした服は綺麗に畳んでおいてよ。
もうすっかり全裸だけど「恥ずかしさ耐性」があるから気にならない。むしろ、股間に生えた大人並みのものの「存在感」で花魁たちを引きつけちゃおう。

さっき楽しんできたばかりだから、そう簡単には絶頂に達しないよ?
ぼくが果てるまでに皆は何人極楽へ行くのかな? 試してみよう。
さあ、犯し犯され一杯楽しもうよ。

こうしてオブリビオンを引きつけてる間に、主力は真面目に殲滅お願いね。
掃討が進んで、残りがぼくに群がってるのばかりになったら、貫手で「暗殺」しよう。
悪いね。これもお仕事なんだ。

※マスタリング可



「ふふっ、案内ありがと。(猟兵でも歓迎してくれるのかな?)」
 セシル・バーナード(セイレーン・f01207)が猫又花魁に案内されながらそう考えていると、どうやら気付いているのか気付いていないのか分からないが、こちらが猟兵でも普通に歓迎してくれるようだ。
 個室に案内されるとそこには10人近い花魁が控えていた。早速お楽しみとばかりに全裸になると、その手の恥ずかしさに耐性があるセシルが堂々としていると、花魁たちの眼は股間に屹立する立派なモノに集中してしまう。その存在感は一般的な大人のモノより数段上で、花魁たちはすぐに「お色気モード」に入り、欲望のままにセシルに襲い掛かった。

「さっき楽しんできたばかりだから、そう簡単には絶頂に達しないよ?ぼくが果てるまでに皆は何人極楽へ行くのかな? 試してみよう。さあ、犯し犯され一杯楽しもうよ。」

「ニャ…やっぱり太いニャ…お…ぐぅ…それダメニャ…奥コツコツされたりゃぁぁ…またイグゥッッ…」
「おにゃか…押しちゃダメニャ……前と下の両方から潰されて…来ちゃうニャァァァァァ」

 セシルのモノは一つしかないため、一人ずつ順番に相手していたが、恐ろしいことに(羨ましいことに?)ただの一度も発射することなくそのテクニックだけで、その場にいた猫又花魁全員を陥落させてしまったのだった。猫又花魁が絶頂してからも休ませずに続けていたため、全員目が虚ろになりピクリとも動かない。さすがに、動けない人形状態となった猫又花魁を抱くことまではせず、一人ずつ貫手で止めをさしていくと、次は狐が相手してくれるのかと奥へと進んで行くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

樽見・仙樹
ア/連
薄々感づいてはいましたが
やはりこういった手のお店でしたか
オブリビオンなので放置しておくわけにはいきませんね

歳のせいでしょうか、今日は一日江戸の町を歩き回ったので
足腰がくたくたなんですよ
猫は癒しと言いますが
猫花魁も癒してくれるでしょうか

猫って時々、無心にクッションをもみもみしたりするじゃないですか
きっと貴女も巧いと思うんですよね、マッサージ

突然襲い掛かられたりしないように
巧いですよなどとおだてつつあれこれ注文を付け相手を疲労させます

すっかり癒されましたよ、ありがとうございます
今度は私が癒してあげますね
せめて苦しまないように
眠らせてからお別れ(とどめ)を



(薄々感づいてはいましたがやはりこういった手のお店でしたか…。オブリビオンなので放置しておくわけにはいきませんね)
 猫又花魁に案内されながら『狐猫亭』の中を進んで行く樽見・仙樹(徒花・f26251)は案内の花魁の姿や、他のお客の様子からここが『その手』のお店だと確信を持った。店の形態はともかく、従業員がオブリビオンである以上、見逃すことはできないと考えた仙樹は、お色気方向に走らないようにある質問を猫又花魁に投げかける。
「歳のせいでしょうか、今日は一日江戸の町を歩き回ったので足腰がくたくたなんですよ。
 猫は癒しと言いますが、花魁さんも癒してくれるでしょうか?」
「ニャ?先にマッサージがご希望かニャ?それならこっちニャー」

 予定していた多人数での歓迎部屋から方向転換し、別の個室でマッサージを始めることにする猫又花魁。

「猫って時々、無心にクッションをもみもみしたりするじゃないですか。きっと貴女も巧いと思うんですよね、マッサージ」
「クッションって何だニャ?座布団みたいなもの…?確かにウチも『マッサージ』は得意ニャ、任せるニャっ」

「すごいニャ…すごく固くなってて…ヤリ応えがあるにゃ……」
「そうでしょう?どうしても歳のせいか固くなりがちで」

「気持ちいい…ですよ……お上手ですね…」
「そうだニャ?結構っ…腕前には自信があるニャ…」

 何をしているかと言えば、勿論健全なマッサージである。固くなっているのは仙樹の肩。腕前に自信があるのは普通のマッサージの腕前のことである。
 最初は、普通のマッサージから始めてお色気なマッサージへと移行しようと考えていた猫又花魁だったが、「巧いですよ」「もう少しこうしてくれませんか?」等と絶妙なタイミングで仙樹が注文を付けることで、普通のマッサージに熱が入っており、はたから見るとお爺ちゃんをマッサージしてあげている孫娘の様である。(それにしてはお爺ちゃん側の見た目が若すぎるが)

「すっかり癒されましたよ、ありがとうございます。今度は私が癒してあげますね。
 せめて苦しまないように眠らせてからお別れ(とどめ)を」
 本来の目的を忘れて、マッサージで疲れて横になってしまった猫又花魁にユーベルコード『桜の癒し』を使うと、ただでさえマッサージで疲れていた猫又花魁はすぐさま眠ってしまう。静かに止めを探すと、ボスであろう狐を探して屋敷の探索を始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
WIZ重視

あいにくとわらわ達はこの店の摘発に来た者でな
抵抗あらば討ち入りさせてもらおうぞ

まずは客を装って潜入
他の一般客がいないところまでの案内を頼み、その場所まで来たところで先の心情を吐露しながら魔に奉ずる舞踊を披露(攻撃回避を意識しつつダンス、見切り、残像併用)しUC「魔眷属降臨」発動
「踊りなればわらわも負けぬぞ」
召喚されたキメイエスの眷属に屋台で購入した大福餅を報酬として提示し猫又花魁の集団の掃討を依頼す
わらわも眷属と動きを合わせつつ薙刀で切り込みにかかる(なぎ払い、範囲攻撃、鎧砕き、吹き飛ばし、破魔併用)
一般客を巻き込まない配慮を怠らず、巻き込まれる場合はその者の守りに徹しつつ避難を促す



 猫又花魁の案内に従い、鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)がたどり着いたのは猫又花魁が複数控えている、とある部屋。

「「「「いらっしゃいませニャー」」」」

小百合子と猫又花魁以外はこの部屋にいないため、ここでなら戦闘になってもいいだろうと正体をあかすことにする小百合子。
「あいにくとわらわ達はこの店の摘発に来た者でな。抵抗あらば討ち入りさせてもらおうぞ」
 そう言うと、ユーベルコード『魔眷属降臨(ヤミヲイキシンネンアフルルジャレイノブシ)』を発動する。
「我は呼び喚く、深淵たる異界に存ずる魔の僕…来い!」
 小百合子が猟兵だと理解した猫又花魁の攻撃を器用に避けつつ、魔を奉ずる一舞を披露すると細剣を携えた銀髪褐色の美女であるキメイアスの眷属が現れる。

「これを報酬としてやるから、こやつらの掃討を手伝ってくれんか?」
「あらあらうふふ」

 情報収集の際に屋台で買っていた大福餅を報酬として差し出すと、極度の甘党であるキメイアスの眷属は了承したようだ。
 そして小百合子は薙刀で、キメイアスの眷属は細剣で敵に切り込んでいく。小百合子が薙刀で薙ぎ払うと、即座にキメイアスの眷属が飛び込み細剣の刺突を放つ。
 猫又花魁も秘儀『ねこまたぎ』で戦闘不能になってしまった猫又花魁を復活させて襲ってくるが、もともとこの能力はもっと人が多いところで使ってこそ真価を発揮するものである。
 結果的に、隙のない連携攻撃の前に猫又花魁は歯が立たず、特に苦戦することもなくその部屋の猫又花魁を掃討することに成功する。

 正体をばらした以上この後の案内は期待できないと、小百合子は自分で『狐猫亭』の探索に向かうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

角守・隆豊
今度は江戸で妖狐が悪さをしているのか。
種族柄なのか知らないが、度々問題を起こす者が出るのだから困ったものだな。

ここが件の店か。既に突入済みの者達がいるはずだ。応援に向かうとしよう。
む、敵は妖狐だけではなかったのか。
今は敵対して来るつもりは無いようだし、奥で一人一人仕留めた方が良さそうだな。

奥の部屋で周囲に一般人が居ない(もしくは少ない)状態になったら斬りかかろう。
お色気モードにはたじろぐかもしれないが、油断はしない。間合いに入ってこようものなら【空間両断】で切り捨てるだけだ。
勿論、逃がしもしない。本来なら背を向ける相手は斬りたくないが、オブリビオンは例外だ。【咄嗟の一撃】で仕留めよう。

※ア連エ



「今度は江戸で妖狐が悪さをしているのか。
種族柄なのか知らないが、度々問題を起こす者が出るのだから困ったものだな。」
他の猟兵が『狐猫亭』に突入した後、遅れて角守・隆豊(闘争こそ存在意義・f24117)も『狐猫亭』に到着した。
「ここが件の店か。既に突入済みの者達がいるはずだ。応援に向かうとしよう。」
そうして、『狐猫亭』に入ると出迎えてくれたのは猫耳を生やした花魁達。
(む、敵は妖狐だけではなかったのか。今は敵対して来るつもりは無いようだし、奥で一人一人仕留めた方が良さそうだな。)
案内されるままに奥へ進むと、複数の猫又花魁が居る大広間に通される。そして、早速したいと言わんばかりに着物を脱ぎはじめる花魁達。
幼そうな見た目とは裏腹に成熟された体とのギャップと、既に準備万端とばかりに主張している部分に少したじろいだ隆豊だったが、性格的にバトルマニアの傾向が強いこともあり、油断せず妖刀『和夏』を引き抜くと、ユーベルコード『空間両断』を発動して刀の間合いにいた猫又花魁に斬りかかる。
非物質であっても、その斬撃に触れたものを一刀両断するその効果により斬れていく様子は、あたかも実際に斬っているのではなく『斬った』という結果を与えているように見える。
猫又花魁達もここにいたり、隆豊に対して色仕掛けは通用せず、防御もままならないと気付いた様で、部屋から逃げ出そうとするが、逃げようと体勢を変えた瞬間を見逃さず、接近し斬り伏せていく。
本来なら逃げる相手に追撃をかけるようなことはしない隆豊だが、相手はオブリビオン。生かしておくわけにはいかないと、一人残らず倒していく。
大広間に居た花魁達を倒しきると、次は妖狐の番だとばかりに『狐猫亭』の奥へと進んでいくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『女色妖狐のお栄』

POW   :    岩砕玉天脚 / 純娘即頂拳
【岩石も粉砕する金的か生娘も即絶頂する手淫】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    男殺しの花街
戦場全体に、【段々と心と体が女性となる妖術に満ちた花街】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ   :    女体変化の術
【女体の快感に対する興味や羨み】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【妖術と呪詛を帯びた六尾と繰り手による捕縛】から、高命中力の【対象の体を女体に変化させ調教開発する攻撃】を飛ばす。

イラスト:霧島一樹

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシエナ・リーレイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※10日夜導入追加予定です。
「あららぁ…猫又はんらはやられてもうたんやねぇ?あんなかわいい子を倒してまうやなんて、容赦ない人らやなぁ?」
 各々猫又花魁を倒し『狐猫亭』を探索した結果、最上階である3階で恐らくボスであろう妖狐を発見した。先ほどの猫又花魁と違い、一人で佇むその姿から感じる圧力は先ほどの比ではない。
 そして、ここで思い出されるのがグリモア猟兵の語っていた『気持ちいいことをしてくれる狐』という言葉。先ほどの猫又花魁以上の攻撃を放ってくることは想像に難くない。相手の攻撃に対する対処方法が無ければ、そのまま与えられる快楽に飲まれてしまうだろう。どうにか敵の攻撃に対抗しながら戦ってほしい。猟兵達の健闘を祈る。

※第二章に引き続き、事故防止のためにMSページ(特に希望・NGの表記についての項目と進行中シナリオの項目)の一読お願いいたします。
セシル・バーナード


ああ、服を持ってくるの忘れちゃった。まあいいや。親玉のお狐さんはどんな風に楽しませてくれるだろうね。
などと言いつつ、「存在感」のある勃起を晒したまま狐と対峙して。

ぼくも後ろを調教された経験はあるけど、さすがに前の穴は無理だなぁ。ここで一つ経験してみようか。
さあ、ぼくのこといっぱい犯して。あぁん、腰がかくかくしちゃう。早くぼくの処女奪って……!
こちらからもキスや愛撫を繰り出し、お互い温まったところで、視線を合わせ黄金魔眼。
それじゃ、今度はこっちからいくからね。
後ろに回って、ねっとりとした手つきで、絶頂へ追い上げてあげる。
胸も割れ目も、たっぷり愛してあげるね。

そろそろ時間みたいだ。おやすみね。



「ああ、服を持ってくるの忘れちゃった。まあいいや。親玉のお狐さんはどんな風に楽しませてくれるだろうね。」
 先ほど、お楽しみにて猫又花魁を全員ノックアウトさせたセシル・バーナード(セイレーン・f01207)は、お楽しみの格好のままここに来ていたため、全裸であった。その股間には、年齢にそぐわぬ凶器…いや兵器がこれでもかとばかりに主張しており、服を持ってくる気はさらさらなかっただろうという気がしないでもない。
「あらまあ、そんなえげつないモン持ってはるなんて、あの子らにはちょっと荷が重すぎた様やなあ?」
 しかし、妖狐は慣れたものなのか顔色一つ変えずに淡々とその兵器を観察していたかと思うと、一瞬のスキをついてその6本の尾でセシルを捕らえにかかった。
「その太いので穴を広げられて、すぐに奥に届いてもーて。入り口を擦られて、奥も突かれて何も考えられへんよーになって…どんだけ気持ちええか…あんたはんも気にならへんか?」
 そう問いかけると、
(ぼくも後ろを調教された経験はあるけど、さすがに前の穴は無理だなぁ。ここで一つ経験してみようか。)
 能力を使うために女体に興味を持たせようとした妖狐だったが、ノリノリで乗ってきたセシル。抵抗らしい抵抗をしなかったことから、女体化の効果はすぐに現れた。
元々女の子に間違われるような容姿だったこともあり、顔や体つきは特に変わらなかったが…胸が僅かに膨らみ、股間にはきれいな丘と一本の筋が。
 思っていたよりすぐに効果が現れたことに僅かに驚きながらも、妖狐はその指を割れ目の中に滑り込ませると入り口付近で細かく震わせ、刺激を与えると男とは比べ物にならない快感にすぐに果ててしまう。
「ん……女の子ってすごく気持ちいい……。さあ、ぼくのこといっぱい犯して。あぁん、腰がかくかくしちゃう。早くぼくの処女奪って……!」
 快楽に蕩けた顔でキスをせがむ様子は、すっかり快楽の虜になったようであり、妖狐は少し油断してしまっていた。
『そこまで、止まれ!』
 セシルの瞳が金色に輝き『黄金魔眼』を発動すると、石化に似た効果が現れ妖狐の動きが一時的に封じられてしまう。
「それじゃ、今度はこっちからいくからね。」
 そう言うと、妖狐の後ろに回り胸と割れ目に手を伸ばすと刺激を与え始める。女の子の体になったことで股間の凶器は無くなったが、先ほど猫又花魁をことごとく打倒した技術は残っており、胸を揉み、先端を弾き、ナカを擦る。予想を外したところに来る刺激により、高ぶってくカラダ。
(こらあの子らでは勝てんわ……)
 そう考えながらなんとか動けるようにならないか試してみるが、一向に動けるようにはならず…。結局、何度も達し地面には潮の跡が、割れ目からはドロッとした白濁液を溢れさせるようになったころにようやく解放されたのであった。

「ちょっと油断してたみたいやな…。あの子らを堕とした腕前は確かやったちゅうことか…」
 直接的なダメージは受けていないものの、妖狐は戦闘開始早々体力を大きく削られてしまったのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

樽見・仙樹
ア/連

按摩のお陰で体も随分楽になった事ですし
自他共に敵のペースに飲まれないよう
後方支援として唄でも披露しましょうか

付近に転がっていた三味線を手にショウ・マスト・ゴー・オンを発動
士気高揚として合戦時にも歌われていたと言われる勇壮な旋律を奏でます

女性の形を得るにつれ
柔らかなバリトンから軽やかなテノールへ
穏やかなアルトから鈴を転がすソプラノへと

体は二回りほど小さくなりましたが
服が少しだぼつく位で演奏に不自由はありません
何よりも高音が伸びるのが気持ち良いです…!
今まで出した事の無い音域が出るなんて

敵を倒せば効果は切れるでしょうから
それまで周囲をサポートしつつ状況を楽しんでしまいましょう


鳶沢・成美
ア連

ああ、このオブリビオン前も戦った事あるやつですね
攻略法は気をしっかり持って、気にしない事かもしれませんね?

”呪詛耐性””狂気耐性”で気をしっかり持って”破魔”で術を破る
まあぶっちゃけ女体だろうが男体だろうが「どうでもいい」ので、
面倒だしさっさと倒しますよ
”全力魔法”の【風神旋風縛】を”早業”の”2回攻撃”で使用
その物騒そうな手もしっかり締め上げておかないとね
さあ、そこに止まっといてください

””内技能



「女の快感はこんな強烈やねんで?あんたらも体験してみーひんか?」
 不覚を取り、快楽を与えるはずが逆に快楽を与えられてしまっていた妖狐であるが、これを猟兵達に対する攻撃に繋げることを考えたようだ。
 樽見・仙樹(徒花・f26251)と鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)は、先ほどの妖狐と猟兵の睦みあいから頭を切り替えられておらず、急に近付いてくる妖狐に対処することができなかった。
 妖狐の尾でそれぞれ捕まえられると、呪詛により二人とも女性の体に変えられていく。

(按摩のお陰で体も随分楽になった事ですし、自他共に敵のペースに飲まれないよう
後方支援として唄でも披露しましょうか)
 一瞬の遅れを取り女体に変えられていってはいるがそこは歴戦の猟兵、頭を切り替え唄で成美をサポートしようと考えた仙樹。
 ユーベルコード『桜の舞台』を発動すると、大広間に桜吹雪が舞い落ちる。
「何や?これは…」
 二人を女体化させた後はそのまま快楽を与えて無力化しようと考えていた妖狐だったが、突然現れた桜吹雪に警戒し二人を放して距離を取った。
 だが、この桜吹雪は場を舞台へと変えるための前準備で本命は次の唄にある。ユーベルコード『ショウ・マスト・ゴー・オン』を発動しながら士気高揚として合戦時にも歌われていたと言われる勇壮な旋律を奏でると、先ほどの『桜の舞台』の効果により舞台で唄を披露するという相乗効果により、妖狐と成美の二人に「もっとこの唄を聞いていたい」と思わせることに成功する。
 女性の形を得るにつれ、柔らかなバリトンから軽やかなテノールへ、穏やかなアルトから鈴を転がすソプラノへと変わっていき、今まで出せなかった音が出せるようになった自身の声に気持ちいいものを感じながら歌い続けると、妖狐は「もっとあの唄を聞いていたい」との感情から成美を相手にすることに専念したようだ。

(ああ、このオブリビオン前も戦った事あるやつですね。攻略法は気をしっかり持って、気にしない事かもしれませんね?)
 成美は以前にもこの妖狐の同類と戦ったことがあるため、女体化されていても対処法が分かっているようだ。呪詛・狂気に耐性があるため、気をしっかり持ちながら陰陽師の破魔の霊符で女体化の呪詛に抗う成美。
 実際には自分の体が男だろうと女だろうと「どっちでもいい」のだが、どんな女性の姿に変えられるか分からないことと、戦闘をするなら男性の姿の方が都合がいいだろうと女体化を食い止めているのである。
 仙樹の唄を「もっと聞いていたい」と思っている成美は、その唄の戦意高揚効果と唄を聞くためには妖狐を倒さないといけないという目的が相まって、女体化を途中で食い止めることに成功していた。
 それを確認すると、ユーベルコード『風神旋風縛(フージーン)』を全力で2回連続で発動すると、あまりの早業に妖狐は避けることができなかった。
 自身に快楽を与える可能性のある、両手をしっかり捕縛できたことを確認すると、『嵐と慈雨の神の加護を持つもの』を取り出す。
「ちょい待ち!それで何する気や!?」
「さあ、そこに止まっといてください」
 そう言うと、『嵐と慈雨の神の加護を持つもの』を大きく振りかぶり妖狐に打ち込むと、妖狐は抵抗も出来ず思い切り吹き飛ばされてしまうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

龍・雨豪
ア連エ◎

あれが噂の狐かしら。
でも、この人もマッサージしてくれるって雰囲気じゃないし、変なことされる前に倒しちゃいましょ。

なんか周囲の雰囲気が変わった様な気もするけど、実害が無いなら関係ないわ!
相手が一人の戦いは私が最も得意とするところ!
空中機動も含めた体捌きで翻弄しながら攻撃するわ。

……あれ?もしかして私、今はしたない事してる?
飛んだりしたら下着が見えてしまうし、殴る事自体品性に欠けるわよね。
今までしてきた事全てが段々恥ずかしくなってきたわ。
体の様子も変だし、まるで心も体も自分ではなくなっていくようで、とても戦いなんて……。
UCで花街の迷路からの離脱ルート導き出して、捕まる前にと逃げ始めるわ。



「あれが噂の狐かしら?でも、この人もマッサージしてくれるって雰囲気じゃないし、変なことされる前に倒しちゃいましょ。」
 先ほど、猟兵達によって大きく吹き飛ばされ、妖狐が孤立したタイミングで合流をはたした龍・雨豪(虚像の龍人・f26969)。当初の予定だったマッサージうをしてくれそうな相手ではないと考えた雨豪は、早速妖狐を倒そうと接近しようとしたのだが。

「ようやってくれたな……。こうなったら花街で迷ってまい!!」
 思い切り吹き飛ばされ、ダメージを負った妖狐がそう叫ぶと、大広間が花街へと変わっていく。
「なんか周囲の雰囲気が変わった様な気もするけど、実害が無いなら関係ないわ!相手が一人の戦いは私が最も得意とするところ!」
 飛ばされた妖狐に近い階段から上がってきたこともあり、迷路にまきこまれはしたものの目の前の直線道の先に妖狐を見つけた雨豪。相手に攻撃の的を絞らせないようにしようと花街の壁や屋根を蹴り、立体軌道で接近しようと考えたのだが、ふと考えてしまう。
(……あれ?もしかして私、今はしたない事してる?飛んだりしたら下着が見えてしまうし、殴る事自体品性に欠けるわよね。
 今までしてきた事全てが段々恥ずかしくなってきたわ。体の様子も変だし、まるで心も体も自分ではなくなっていくようで、とても戦いなんて……。)
 そう、花街に込められた体と心が女性となる妖術の効果が出始めたのだ。この効果は、実際にその人間が考える女性像に従って変化していく。雨豪にとって女性とは、戦闘とは無縁のお淑やかな人物と言う認識の様で、見た目はあまり変わらなかったが今まで乱暴に戦ってきたことが恥ずかしくなってきたようだ。
 これ以上戦いなんてできないと考えさせられてしまった雨豪は、ユーベルコード『真贋成就(シンガンジョウジュ)』を、花街の迷路から抜け出すことに使用する。戦闘前に使用したため、すべての戦闘可能時間を犠牲にしたその効果は完全に発揮され、一度も迷うことなく花街から抜け出すことに成功したのだった。

「何や、来はらへんの?まあウチとしては休める時間が増えるからありがたいんやけど?」

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ケイ・エルビス
ア連
セクシー描写の程度お任せ
SPD

段々と女体化してしまう妖術に満ちた迷路を
選択UCで代償を払い何とか脱出する行動を成功させる

身も心もどんどん女体化していく恥ずかしさやとまどい
もう男に戻れないかもという恐怖を勇気と覚悟で吹き飛ばし
出口まで野生の勘で気合の全力猛ダッシュ!
胸が揺れて走りづらいな!女の子は色々大変だぜ

脱出後隠し持っていた装備の鞭で敵本体を早業・先制攻撃でしばいたり
厄介そうな六尾と繰り手をアサルトライフルとブラスターによる
スナイパー&乱れ撃ちで2回攻撃
猟兵仲間全体の援護射撃・時間稼ぎ・鼓舞だ

攻撃を防ごうとはするけど代償で疲労してピンチ
服が破れたり敵に触られてゾクゾクしてしまうかもな



 ほかの猟兵達と一緒に花街の迷路に閉じ込められてしまったケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)。花魁や客の声が聞こえることから、様子をみようと扉を開けようとするが全く動かず、壊そうにも壊せない。どうやら花街に転移させられたのではなく、花街を模した空間が展開されているだけの様だ。
「それなら…『オレもここを切り抜けないとヤバいんだ。さあ、始めようか。』」
 ユーベルコード『アイム・レジェンド』を発動し、迷路への脱出に利用する。体がたおやかになり、胸が膨らみ段々と体と心が女性のモノへとなっていく。
(もう殿方へはもどれないのかしら…?)
 そんな恐怖を抱きながらも、何とか勇気を振り絞り全速力で花街をかけていく。元々男性であったため胸当てなどは当然つけておらず、走るたびに胸が揺れて痛み、走りづらい。
(女性の方は大変だったんですのね…?)
 そんなことを考えながらも何とか花街を突破し、妖狐の元にたどり着く。

「えらい可愛らしい子が来はったなあ?」
「それはどうもありがとうございます。」
 そんなやり取りをしつつ、妖狐に近付きながら隠し持っていた『インディ』で先制攻撃を狙うが、これは妖狐の尾に阻まれてしまう。大量の毛によりあまりダメージも与えられなかったようだ。
「あの尾が厄介ですわね…。先に落としてしまいましょうか?」
 武器を替えて、『キャプテン・ジャック』と『スタリオン』を撃ち込んでいく。妖狐の尾がボロボロになっていき、もう少し…というところで先ほどの『アイム・レジェンド』の代償で疲労していた体に限界が来てしまった。
 武器を取り落とし、座り込んでしまったケイを見て好機と考えた妖狐は素早く近付き、その女体をまさぐり始める。疲労から抵抗も出来ず、慣れていない女性の快感に翻弄され、そのままケイは戦闘不能となってしまうのだった…。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴桜・雪風
妖術に満ちた花街……
元より女の身のわたくしにとってはただのけばけばしい迷路でしかありませんよ

【失せ物探し】【追跡】【偵察】でお栄の位置を特定し
最短で迷路を駆け抜けますわ
「このようなものでわたくしを止められる等と、侮られたものですね」
「して、念の為一連の企みの意図をお伺いしましょうか?貴女の考えでこの地に潜伏を?」
と、話を振りながら
近づきすぎず、かつ一投足で剣の届く間合いを図ります
(相手に触れさせず、此方の武器を届かせる。戦の基本ですね)

刀の間合いまで接近できれば此方のもの
問答無用の『鈴鳴』で斬るのみです
相手の尾より此方の斬撃が多いので、正面からでも斬り伏せられましょう



「妖術に満ちた花街……。元より女の身のわたくしにとってはただのけばけばしい迷路でしかありませんよ」
 妖術で特定の姿に変えるのではなく、猟兵自身が思い浮かべる女性に変えていくという能力の性質上、自分を完全に女性だと認識している鈴桜・雪風(回遊幻灯・f25900)には効果が薄かった様だ。
 探し物の場所が何となく分かる自身の能力に従って、花街を進んで行く雪風。一種の霊感の様なものなのだろうか、一度も迷うことなく花街の出口にたどり着く。
「このようなものでわたくしを止められる等と、侮られたものですね」
「して、念の為一連の企みの意図をお伺いしましょうか?貴女の考えでこの地に潜伏を?」
「せや。このエンパイアで一番人が多いんはこの江戸やからなあ?男どもをみんな可愛い女の子に変えてしもて愛でるにはここが一番やろ?」
 そんな話をしつつも、雪風は慎重に剣が届きつつ、敵の攻撃に入らない範囲までゆっくりと近づいていく。
 その自然な様子に妖狐も気付かなかった様で、雪風はその間合いへと入り込むことに成功すると、仕込み傘から刀を抜きつつもう片方の手で早九字を切る。
「『臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前……。一刀を持って全てを断つ、その覚悟で九撃。これ即ち必殺なれば』」
 ユーベルコード『桜純流剣術『鈴鳴』』を発動しながら振るった刀は、9つの斬撃となって妖狐に襲い掛かる。6つまでは尾で何とかそらしたものの、残り3つの斬撃をまともにうけてしまい、その尾を3本切り落とされてしまうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鍋島・小百合子
POW重視

人の手練手管を愉しんでいた貴様には申し訳ないが今日で店仕舞じゃ
肥前が女武者の名の元で討たせてもらおうぞ

「我が身に纏うは黒鋼の鎧装!そして手に握るは妖魔滅殺の力持つ薙刀ぞ!」
黒い甲冑に身を包んだ真の姿を解放しUC「精錬降魔刀」発動
妖魔殺しの属性を持った魔刀(薙刀型)を創造し装備
魔刀の力に絶対的な信頼を抱きつつ、魔刀に内包された属性攻撃と破魔の力を込めた薙刀術を敵に叩き込む(なぎ払い、乱れ撃ち、鎧砕き併用)
至近距離まで踏み込みすぎず薙刀の攻撃距離を活かしていく
万が一踏み込まれたら残像を纏いつつ見切り回避
敵の隙を見せたら懐の小太刀による一刺しで反撃行動に出る(咄嗟の一撃、カウンター併用)



「あかん…妖術が解けてまう……」
 尾を斬り落とされたことにより、妖術が解け花街が元の大広間に戻っていく。迷いながらも迷路を進んでいた鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)は、幸運とばかりに妖狐に近付き名乗りを上げていく。
「人の手練手管を愉しんでいた貴様には申し訳ないが今日で店仕舞じゃ。肥前が女武者の名の元で討たせてもらおうぞ。我が身に纏うは黒鋼の鎧装!そして手に握るは妖魔滅殺の力持つ薙刀ぞ!」
 小百合子は黒い甲冑を身に着け、どこか魔王然とした真の姿を解放するとユーベルコード『精錬降魔刀(コトワリヲヤドスセイレイノチカラカリシカタナ)』を発動する。その能力で破魔の力を宿す薙刀を創造すると、以前から鍛えていた薙刀術で妖狐に切り込んでいく。
 上段から振り下ろし、その勢いを利用して薙ぎ払い、隙を見ては突き上げる。近づく暇を与えぬ破魔を宿した攻撃は、尾を3本失った妖狐には捌けるものではなく、段々とダメージが積み重なっていく。
 このままではジリ貧になると考えた妖狐は、残りの尾を犠牲にすることで、小百合子の薙刀を抑え込むことにした。破魔の力で尾が傷ついていくが、それも構わず薙刀を抑えたまま小百合子に接近すると、超高速の手淫を繰り出してくる。鎧の上からどうするつもりなのかと訝りつつも、その攻撃から下半身を逃がそうとするが。
「女の子の気持ちいいところはそこだけとちゃうねんで?」
 オブリビオンとして、男性を女性に変え今まで楽しんできた妖狐にとって、首から上しか露出していない状態でも十分だったようだ。思わぬところへの攻撃によけきれなかった小百合子は、その手で達してしまうがそこは生粋の女武者。毒などで動けないのでなければ、問題ないとばかりに達した直後であっても、隠し持った『白石局』を取り出すと、それを妖狐に突き立てた。
「なっっっ……まだ動けるんかいな!?」
 心臓へと向けられたその一撃を、何とかずらしはしたものの、体に深々と担当を突き刺されてしまった妖狐は、小百合子から大きく距離を取って離れていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

角守・隆豊
「騒ぎを起こしている者に容赦など必要ないだろう」
特に、この妖狐相手にそんな余裕も無いだろうからな。
何より能力が厄介だ。
戦闘に集中したいところだが、以前の快感の記憶がどうしても脳裏にちらつく。こればかりは仕方がないから、何とか術の対処をせんとな。

相手の攻撃は極力【武器で受け】、捕まらないようにしよう。
その上で隙あらば【咄嗟の一撃】で反撃し、焦らず慎重に戦う。何せ一つのミスが命取りだからな。
だが、何が起こるか分からないのが実戦だ。
捕まってしまった場合は戦意を失わないように気を強く持ちながら、【鬼刃付与】をした刀で起死回生の一撃を狙おう。
仕留めきれなかった時は……覚悟を決めるか。

※ア連エ



「騒ぎを起こしている者に容赦など必要ないだろう」
(特に、この妖狐相手にそんな余裕も無いだろうからな。
何より能力が厄介だ。戦闘に集中したいところだが、以前の快感の記憶がどうしても脳裏にちらつく。こればかりは仕方がないから、何とか術の対処をせんとな。)
 角守・隆豊(闘争こそ存在意義・f24117)は、以前にこの妖狐の同類との戦闘経験があり、その際に快楽を与えられてしまっていた。見た目が同じこともあり、どうしてもその時の快楽がフラッシュバックしてしまう。
「次はあんたはんか。……?その様子やと…あんた女の子になったことがあるんか?」
 隆豊の様子から目敏く背景を看破して見せた妖狐。女性の体に対する興味は十分ありそうだと判断した妖狐は、隆豊を捕らえようと三本の尾を伸ばしてくる。十全であれば難なく凌げる攻撃だが、敵の攻撃が自身の胸や股間に集中しており、「もしあの攻撃に捕まって女性にされたら……」ということが頭にちらつき、武器で凌ぐので手一杯になってしまっている。
 隆豊に余裕がないことをそのやり取りのなかで察した妖狐は、尾での攻撃を繰り出しながらもその着物を脱いでいく。ただでさえ女性の時の快感がフラッシュバックしているのに、当時の妖狐と同じ姿の裸を見れば、過去の絶頂の瞬間を思い出してしまい、対処に失敗してしまった。
 そのまま三本の尾にからめとられた隆豊は、その呪術で女性の体に変えられ、その全身をまさぐられていく。
 過去の記憶を思い出し、既に濡れそぼっている割れ目をまさぐられながらも、何とか気をしっかり保ち、後ろに回した手で先ほど取り落とした刀を拾うとユーベルコード『鬼刃付与』を発動した刀を妖狐の胸に突き立てるのだった。
 既に満身創痍であった妖狐は、隆豊を無力化するのに集中しており、その攻撃に気付くのが遅れ、まともに胸に一撃を喰らってしまった。

「さすがは猟兵言うことか……。ウチが堕としきられへんとはな……」
 そう言いながら妖狐が倒れると、あわせて『狐猫亭』もその姿を失い、その場には河川敷が広がっているだけだった。
 どことなく狐につままれたような気がしながらも、無事オブリビオンを倒せたことに猟兵一同は喜びの声をあげるのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年06月15日


挿絵イラスト