帝竜戦役⑤〜その名も『心眼の僧正勇者ロシュツーマ』~
●勇者の墓標 穿たれた竪穴
(ニョロニョロニョロ……)
その姿は巨大な、イカであった。
魔力結晶体を取り込み、その力を強化したオブリビオンは、己の魔力をより濁らせ高め、そして眷属を召喚する。
それはもはや巨大な母艦とも言える存在。
『無念……残留思念となったこの身では、ヤツめに正義の鉄槌を下す事も叶わずか』
だがそんな巨大なイカを前に拳を握る漢がいた。
それはたった独りで、ボロボロの聖骸布をはためかす、屈強なるクレリック。
『ゼヌーラ神よ。どうか、我らに救いの道を』
彼はゼヌーラ教のクレリック。その名を『心眼の僧正勇者ロシュツーマ』。
かつての勇者伝説で、数多の竜と相討ちとなった勇者……その残留思念である。
●グリモアベース
「皆さん、勇者のパワーをかり、オブリビオンを倒しましょう」
羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)が君達を迎える。
現れたオブリビオンは『クラーケン』。
巨大な烏賊のようなモンスターで、体長は40mクラスある。
「今回相手にするクラーケンはサイズ的には比較的小さめとの事ですが……この地に存在する魔力結晶体である魂晶石を取り込んだ事で、ジャマーの魔力を強大化したようです」
巨体ではあるがどちらかというと物理よりも状態異常依りらしい。
「そして通常の個体とは違い、デフォルトで墨を飛ばして来ます」
超高速・超射程のスミは当たるとセンサーや第六感を含め視覚等の情報が呪術的に封じられてしまう。
その上で巨大な10本の手足で絡みつき恥ずかし固めをしてきたり、自身の身体に寄生する服を溶かす液体を出すヒトデやクラゲを襲わせてくるらしい。
完全にバットステータス:恥ずかしいに特化したイカだった。
「真っ向から勝負を挑むには非常に厳しい相手でしょう」
恥ずかしいのはともかく、視界を完全に塞がれてしまうのは難敵である。
「しかし、ここで強力な助っ人となって貰える残留思念がいます」
その地は『勇者の墓標』。
かつての勇者伝説で帝竜たちと相打ちになったという勇者パーティが残留思念となって漂う場所だ。
そしてとある勇者の残留思念が、猟兵達に助太刀に現れてくれるという。
「その名も宗派ゼヌーラ教を収める大僧正『心眼の僧正勇者ロシュツーマ』さんです!」
説明しよう。
ゼヌーラ教とは厳しい戒律と修行によって己の魂を生きながらにも鍛え上げ、その身より輝き放つ"後光"を武器にする武闘派。
中でも『心眼の僧正勇者ロシュツーマ』は光り輝く"後光"と"聖骸布"一枚でドラゴンすらも討伐したという凄腕の僧侶なのだ。
「クラーケンのイカスミ呪術で視界を奪われたとしても、魂の輝きであるゼヌーラ教の光だけは、暗闇を照らすでしょう」
ただし、残留思念となった『心眼の僧正勇者ロシュツーマ』は攻撃能力を失ってしまっている。
そのため猟兵がクラーケンを倒す必要があるのだ。
「このオブリビオンを倒せるのは猟兵だけです。皆さん頑張ってきて下さい」
そう言ってくしなは背景をアックス&ウィザーズの世界へと変えるのだった。
ナイン高橋
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「帝竜戦役」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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ナイン高橋です。
この依頼の敵は真っ向から戦えば非常に強力なオブリビオンとなります。
しかし残留思念と心を通わせ協力してもらう事で、戦闘を有利に進める事が出来るでしょう。
実際にプレイングボーナスにもなります。
なお参考までに勇者の残留思念のプロフィールを記載しておきます。
・『心眼の僧正勇者ロシュツーマ』
厳しい修行の末、絶大な"徳"を得たゼヌーラ教のクレリック。
屈強な肉体と不屈の精神力を合わせ持ちますが、残留思念となり攻撃能力を失いました。
しかしその"後光"を使ったユーベルコードは猟兵の手助けとなるでしょう。
なお、常に全身から強烈な後光を放ち続けているため特殊な聖骸布以外の衣服を着用しても消し飛んでしまうため、布一枚の下は全裸です。
・ゼヌーラ神よ!我が後光を見るものの負傷を癒したまえ!
【視界に映る聖骸布の下の身体から発する光】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。
・ゼヌーラ神よ!彼らに我らが加護を与えたまえ!
【聖骸布の下の光を浴びさせる】事で【猟兵は軽量かつ身軽な"ゼヌーラモード"】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
・ゼヌーラ神よ!我が魂の一部を彼らに!
自身の【一枚しかない聖骸布の一部】を代償に、【己の身体から発する猟兵を超強化する光】を籠めた一撃を放つ。自分にとって一枚しかない聖骸布の一部を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
それでは、皆さまのプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『クラーケン』
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POW : テンタクルアタック
【巨大な10本の手足】から【絡みつく触手】を放ち、【締め上げること】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : ブラックブラインド
レベル分の1秒で【辺り一帯を覆い尽くす黒い墨】を発射できる。
WIZ : マリーンパラサイト
【自身の身体に寄生する海洋生物の群れ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
イラスト:せとたまき
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠トゥール・ビヨン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携・健全脱衣大歓迎】
なんだよこのクレリック!?
そして神!
アタシに『恥ずかしさ耐性』(0)を付けろってのか!?
いや無理だって!色々と!
なんか踏み越えちゃいけない一線を感じるから!
ほら乙女の恥じらいって大事だろ!?な!?
……乙女じゃないとか言うなぁー!?
まぁイカ墨にまみれるってんならそりゃ軽装で来るけどさぁ。
……なんでマッパになるんだよ!
その光もありがたいってかなんか強くね!?
一番見えちゃいけなそうなところも隠してくれるのは有難いけど!
そうやって【超感覚探知】のテレパスでツッコミながら、
クラーケン共の位置も探り。
『マヒ攻撃』の電撃『属性攻撃』を素早く浴びせて
どんどん捌いていくよ!
●
「なんだよこのクレリック!?」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は勇者の墓標でかつての勇者の残留思念と比較的早く合流する事が出来ていた。
この地に漂う勇者の残留思念のジョブはクレリック。
『来たな猟兵よ。我こそがゼヌーラ教の大僧正ロシュツーマである』
屈強な肉体に、魂から放たれる霊験あらたかな後光を放つ僧正勇者ロシュツーマであった。
その全身(主に下半身部分)から放たれる後光の輝きは必ずやこの戦いで多喜の力となってくれるだろう。
「そして神!」
『ゼヌーラ神様は、偉大なる神。人の魂を鍛え上げた先にこそ、信仰があるとされし導きの光よ』
なお、ボロボロの聖骸布が風に揺れてチラチラ見えそうになっては後光によってまぶし!って感じで光が漏れ出ている。
後光が見えるって事はつまり素肌って事である。
僧正勇者ロシュツーマ放つ魂よりの後光の輝きは、並の衣服では耐えきる事は出来ない。そのため彼は過去の戦いでボロボロになった聖骸布一枚以外は全裸なのだ!
因みに風がなくてもたなびくのは後光の放出量の多さの証だ!
『ゼヌーラ神は例えその身ひとつとなろうとも高潔さを失わなければ魂は光り輝くと教えてくださったのだ』
「無理だろ!?隠せよ!アタシに『恥ずかしさ耐性』(現状レベル0)を付けろってのか!?」
多喜がものすっごい視線をそらして叫ぶがその度に多喜の視線の先に僧正勇者ロシュツーマは素早く回り込んで来ては慣性に従ってボロボロの聖骸布をヒラッヒラッさせてくる。
「なんで一々視界に入ってくるんだよ!?」
『ゼヌーラ教は話をする時は互いに正面を見ながらするのが礼儀とされている』
「いや無理だって!色々と!」
多喜が手を振り、遂には目を瞑って顔を反らすが。
「うわ!?目を瞑ってるのに見える!?」
『我が後光は魂の輝き。目で見るのではない。心の眼で見るものだ』
心眼の僧正勇者ロシュツーマ。
その魂の輝きは"相手の心眼"に無理矢理その姿を刻み付ける絶大なる徳の高さ由来の二つ名なのであった!
「駄目だって!なんか踏み越えちゃいけない一線を感じるから!」
『己の限界を超えた先にこそ、ゼヌーラ教の真理はある!』
ズズイ!
「ほら乙女の恥じらいって大事だろ!?な!?」
そこににゅるりと触手がやってきて。
「……乙女じゃないとか言うなぁー!?」
自分で自分にツッコミを入れた多喜の電撃エルボーに迎撃されるのだった!
『クラーケンめ!気付いたか!』
「オブリビオンかよってうわっ!?」
多喜が振り向いた瞬間にはもう視界がイカ墨によって埋められてしまう。
「うわっ……本当に何にも見えない」
この地のクラーケンは魔力結晶体である魂晶石を取り込みそのジャマー能力を強化している。
そのためただのイカ墨とは思えないような目潰し効果を発揮しているのだ。
もはや一寸先は闇。自らの手すら見えないような暗闇である。
『このイカ墨は呪術的な要素がある。通常の視界は役に立たないだろう』
「うわぁ……真っ暗なのにこっちはなんか見える……」
しかし暗黒の世界に差し込む光。
それが僧正勇者ロシュツーマの魂の輝きである!
身体の中心部ちょっと下あたりから放たれる光だけはロシュツーマの輪郭を透けさせつつも多喜の世界に光をもたらす。
『先程の攻撃によってクラーケンは麻痺になっている様子だな。だが、早めに手を打たねば逃げられるぞ』
「えーいアンタなら見えるんだろ。悪いね、アンタとはちょいと繋がらせてもらうよ」
視界が完全に闇に包まれてしまっているためどうしても相手の位置を把握するには光を凝視するしかない。
多喜は突き出される光の根源に対しサイキック能力のテレパスを繋ぐ。
「あれ?何も見えない?」
しかし予想に互い、多喜の視界は特に改善しなかった。
『クラーケンのイカ墨は残留思念である我にも影響している。あくまでも魂の輝き以外はこの闇の世界に光を持ってくる事は叶わない。先程の麻痺は魂の気配を読んだのだ』
「え、これどうするんだよ!?」
視界が見えなければ敵の攻撃を避ける事も出来ず、またこちらの攻撃を当てる事も出来ない。
『真に己と向き合ったクレリックは己を見失ぬ……感覚を研ぎ澄ますのだ』
「なんのことかわからないけど、やってみるよ」
感覚を超リンクしているためやたらとロシュツーマの肉体情報が頭の中に入ってくるが、それを振り払い多喜は神経を集中する。
そうすれば、暗闇の中でも見えてくるものが……ある!
『ゼヌーラ神よ!彼らに我らが加護を与えたまえ!』
聖骸布を左右にただっぴろげた僧正勇者ロシュツーマの主に下半身部分から放たれた光が多喜の顔面に襲い来るのが!
「だぁーっ!だからそーいうのダメだってーっ!?」
思わず目を反らす多喜だったが、時すでに遅し。
全身にゼヌーラ教の光を浴びた多喜は己の魂の脈動を感じる!
「これは……!もしかして?」
『我の徳を一時別けた。これでお主も一時ではあるがゼヌーラ教の使徒となろう』
僧正勇者ロシュツーマの秘儀。
ゼヌーラモードへの変身である!!!
輝く後光が多喜の全身から放たれ、その身はゼヌーラの導きに誘われる!
『ゼヌーラモードであれば、その身にまとわりつくイカ墨も吹き飛ばせるであろう!』
「まぁイカ墨にまみれるってんならそりゃ軽装で来たけどさぁ」
なお、超感覚探知(テレパシーリンク)で僧正勇者ロシュツーマと繋がっていた多喜のシンクロ率は劇的であり、その力はすぐさま効力を発揮した!
「……なんでマッパになるんだよ!」
イカ墨と一緒に衣服を後光で吹っ飛ばす程に!
『ゼヌーラモードは軽量かつ身軽なる後光。スピードと反応速度が爆発的に増大するのだ』
仁王立ちで応える僧正勇者ロシュツーマ。
なお、クラーケンのイカスミによって後光は見えるが多喜の肌は全く誰にも見えていないぞ!
「その光もありがたいってかなんか強くね!?」
多喜は己を強化しているゼヌーラモードの光から湧き出るパワーに驚きを示す。
僧正勇者ロシュツーマの名は伊達ではないのだ。
「あと一番見えちゃいけなそうなところも隠してくれるのは有難いけど!」
後光が重要なところはしっかりガードしてますのでイラスト化も対応可能です!是非!
「あと結局視界が晴れてないのはどーすんだよ!?」
『ゼヌーラモードであれば移動速度が格段に上昇している。クラーケンは巨体だ。走り回ればいずれ当たる!』
「全裸で走り回れってのか!?」
走り回りました。
「おらー!乙女の怒りを受けろイカがぁーっ!!!」
大成功
🔵🔵🔵
彩波・いちご
黄泉さんと
今回は1人できた
…のですが、あれ、黄泉さんも来てたんですか!?
黄泉さんが私を殺したがってるのは知ってますけど、今はそんな場合じゃ、というか後ろ―!?
私に気を取られた黄泉さんがイカに捕まって裸にされて恥ずかし固めされて…全部見えて…(真っ赤
僧上さん、強化の光お願いします!
光を受け【異界の邪剣】で触手切り払って黄泉さん救出です
その際、色々と柔らかい部分を触ったのは、勘弁してほしい所ですが…(汗
だから黄泉さん、私より先に敵はあっちですってば
…って、僧上さんの強化こっち!?
私もゼヌーラモードになってて…
黄泉さんに追いかけまわされてたら、裸で2人抱き合うようにイカの触手に絡まれることに…
叢雲・黄泉
彩波いちごと
「イカですか……
苦手な触手を克服するチャンスですね……」
彩波いちごの触手にイロイロ(意味深)されて以降、触手が苦手になってしまいました。
ここはイカの触手で勘を取り戻しましょう。
「って、あれは彩波いちご……」
戦場で宿敵を見つけターゲット変更です。
【ブラッドガイスト】で血の刀を作り出し、彩波いちごに忍び寄ろうとし……
「なっ、こ、これは触手……!?」
背後から敵の触手に絡みつかれてヒトデやクラゲが服を溶かしてきてっ!?
「やっ、彩波いちご、こっち見ないで……!」
服を溶かされて恥ずかし固めをされ、彩波いちごに全部見られたり触られたりした後、助けられるという屈辱……
さらに裸で抱き合うことにっ!?
●黄泉サイド
「イカですか……苦手な触手を克服するチャンスですね……」
叢雲・黄泉(ヴァンパイアハンター・f27086)はこの地に現れたオブリビオン。イカの魔物クラーケンの情報を確認する。
クラーケンの武器は目隠しの墨。
眷属のヒトデやクラゲ。
触手の3パターンである。
そして黄泉の狙いは触手。
「彩波いちごの触手にイロイロされて以降、触手が苦手になってしまいました」
イロイロの所に(意味深)がつくような経験値を得てしまっているらしい黄泉は過去に猟兵のユーベルコードに巻き込まれた事を思い出して顔を赤くしつつもその胸に復讐の炎を灯す。
「彩波いちごはいずれ殺すとして、ここはイカの触手で勘を取り戻しましょう」
気を取り直してまずはオブリビオンを倒そうと穿たれた竪穴を突き進む。
すると、先を進む一人の猟兵の姿が目に入った。
しかもあれは見た覚えのある後ろ姿だ。
「って、あれは彩波いちご……」
そう、黄泉の宿敵とも言える相手であったのだ!
「ここで会ったが百年目です……ターゲット変更です。彩波いちごよ、覚悟」
そして黄泉は急遽、イカの触手での練習を取りやめ、本命を狙いに行く事にする。
ブラッドガイストを使用すると血の刀を作り出し、ターゲットの後ろから忍びよっていき……。
●いちごサイド
「今回は1人できました」
いつもは誰か女の子と一緒にいる彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が今回は珍しく一人で依頼にやってきていた。
しかしそうはTolaveる体質が許さない!
「彩波いちご、覚悟!」
いちごの後ろから何故か叫んでしまったために存在をばらしてしまった黄泉が襲い掛かってきた!
「あれ、黄泉さんも来てたんですか!?ってうわっ!?」
「くっ、避けられましたか」
振り返ったところでブラッドガイストの血の刀で斬りつけられたのをギリギリのところで回避するいちご。
そのまま後ろに跳んで距離を離す。
今はまだコケたりする時じゃなかった。
「黄泉さんが私を殺したがってるのは知ってますけど、今はそんな場合じゃ……」
「問答無用!」
いちご側には戦う意思はないので黄泉からの攻撃を一方的に避ける事になってそのまま追いかけっこが始まってしまう。
「というか後ろ―!?」
しかし突然いちごがぎょっとした眼で黄泉の後ろを指さして叫ぶ。
「ふっ、そんな子供騙しに私が引っ掛かる訳がえっ!?」
(ニョロニョロニョロ)
よくある視線反らしの類だと思って後ろに全く注意を払わなかった黄泉の足に絡みつくもの!
「なっ、こ、これは触手……!?」
ここは既にオブリビオンの存在する戦場。
こんなところでドタバタと暴れ回っていたら当然クラーケンも二人を発見し、そして攻撃を仕掛けてくるに決まっているのだった!「くっ離しなさい……!」
黄泉は身をよじって触手拘束から逃れようとするも、流石に40mクラスの巨体のクラーケンは膂力も強いらしくびくともしない。
刀によって切断を試みようとしたものの、それより一瞬早くクラーケンの10本の触腕が両手両足太腿に絡みつき黄泉を縛り上げてしまう。
「くぅ……!」
「あ、クラゲ」
触手に攫われ宙に浮いた黄泉の元に、空中を漂うクラゲの群れがたむろってくる。
「なっ、これは眷属!」
そう、それはクラーケンの身体に寄生する眷属。
そしてその粘液は。
「やっ、彩波いちご、こっち見ないで……!」
なんと衣服を溶かす能力があるのだ!
黄泉の着ていた学生服は瞬く間にクラゲによって溶かされていき、大事な所を隠そうする黄泉の腕や足をクラーケンの触手が締め上げ、股は開かされ胸は突き出すような形の恥ずかし固めをされてしまう。
「あわわ……全部見えて……あれ?見えない?」
いちごは目の前で行われるそんな様子を逐一全て目に焼き付けてあわあわしつつ、あとちょっとで見えそうという所で視界が真っ暗になってしまった。
というか黄泉だけではない。どの方角を向いても真っ暗闇。己の手すらもう見えない。
『遅かったか……どうやら既にクラーケンのイカ墨にやられてしまったようだな』
そこへ両足と片手が地面に接地する三点着地で飛来してきた残留思念が来た!
え、暗闇のはずなのに何故そんな事がわかるかだって?
それは。
『我はゼヌーラ教のクレリック・ロシュツーマ。人呼んで心眼の僧正勇者ロシュツーマ。義によって助太刀致す』
ピカー!と心眼の僧正勇者ロシュツーマの身体(主に下半身部分)から発せられる後光の光が、彼の身体の輪郭を映し出していたからである!
『クラーケンのイカ墨は呪術的な力で一切の視界の光を奪う……』
どうやら、いちごと黄泉はいつの間にかクラーケンのイカ墨を受け、その視力を完全に墨に覆われてしまっていたらしい。
これでは全く黄泉の姿を見る事も出来ない!
「彩波いちご、見ないで……!」
因みに黄泉の主観としては服を溶かされてる感触と、恥ずかし固めをさせられているのは分かるし、なんか熱い視線がなんとなく来るのも感じてしまう目隠しプレイになっていた。
「早く黄泉さんを助けないと。僧正さん、強化の光をお願いします!」
『心得た!』
いちごに乞われた心眼の僧正勇者ロシュツーマは身に纏う聖骸布を左右に開き、いちごに己の後光を放射する。
『ゼヌーラ神よ!彼らに我らが加護を与えたまえ!』
「ふんぐるいふんぐるい……、我が眷属よ、来りてその身を我が敵を滅ぼす邪剣と化せ――異界の邪剣(アンホーリー・ブレイド)
」
ゼヌーラ教の後光を受けたいちごは輝きを放ちながら、己の眷属を召喚。
剣状態に変形させると、黄泉の捕まっている方角へと走り出す!
『いけ、猟兵よ!ゼヌーラモードだ!』
同時に、いちごの衣服が全て弾け飛ぶ!
「……って、僧上さんの強化こっち!?」
強制的に身軽かつ軽量なゼヌーラモードになったいちごは超スピードの加護を得て、一歩踏み出しただけのつもりが超加速!
「きゃあっ!?」
「あわわっ」
黄泉に正面から突撃し、Tolaveるしてしまう!
「ご、ごめんなさい黄泉さん。大丈夫ですか?」
慌てたいちごは身を剥がそうとしてむにっと柔らかい物を握ってしまうが、まぁほら仕方ないじゃない?
「なっ!彩波いちご、何処を触って!?」
「うわっごめんなさい」
「あんっ、だから何処を触って!」
「ああ、すみません。でも視界が真っ暗なので勘弁してほしい所なのですが……」
クラーケンのイカ墨の中、視界が互いに真っ暗の状態で片方はイカの眷属に服を溶かされ、片方はゼヌーラモードで衣服が消し飛びなおかつ身体の制御がいつもよりも激しく動いてしまうために、いちごはなんだか黄泉の柔らかい所を意図せず何度も掴んだり顔から突っ込んだりしてしまう。
「あれ?そういえば僧正さん、暗闇が晴れてないのですけど」
『暗闇の中でも心眼で見る後光はわかる。だがそれ以外は特に見えるような効果はないのだ』
僧正勇者ロシュツーマが援護の光量を増やすと、いちごの身体もなんとなく全身が見えるようになってくる。
「なっ!」
因みに裸のいちごが黄泉の顔の目の前にあったという。
『ところでクラーケンのテンタクルアタックだが……攻撃能力を失った我では解くのは不可能だ。治癒はするのでどうにか振り払ってくれ』
「ええ!それってどういう意味ですうわっ私にも触手が!」
「こんな、裸で抱き合うなどと、屈辱……!」
その後、散々ネトネトになりなって息も絶え絶えな状態になりながらもいちごの剣で触手をなんとか振り払えたという。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鳳鳴・ブレナンディハーフ
(第二人格のみ)
全裸教の露出魔様!
素晴らしい……さすがは勇者
是非とも全裸教の教えを賜りたく存じます
UCで召喚した生臭坊主たちともども……露出魔様に倣い腰布一枚の姿となりましょう
…もっともその腰布は【バカには見えない腰布】ですが
生臭坊主達は海洋生物と裸で戯れて興奮する変態ばかり
皆一丸となって突撃します
全裸万歳!
そして……その間に
不祥ブレナンディハーフめが敵に近づき、Costumeを【変態させ】、鋭利な先端のついた突起物にします
腰に装着し、敵に取り付いて何度も激しく突いて損傷せしめます!
烏賊だからエロくない!
※シナリオのコンセプトから逸脱していると判断されたら遠慮なく却下してください
●
「全裸教の露出魔様!素晴らしい……さすがは勇者」
鳳鳴・ブレナンディハーフ(破戒僧とフリーダム・f17841)の変態人格であるブレナンディハーフがなんかやたらとコーフンしていた。
「是非とも全裸教の教えを賜りたく存じます」
そしてそんな変態の前にいるのはこの地に漂う勇者の残留思念。
我らが心眼の僧正勇者ロシュツーマである。
『我が神の名は"ゼヌーラ"神。そして我の名は"ロシュツーマ"である。全裸教でも露出魔でもない』
勘違いして貰っては困るが、ゼヌーラ教は服装の規定は質素であれ、清潔であれと言うだけである。
厳しい鍛錬と戒律の元で精神と肉体を鍛え上げる事で己の心、魂の輝きを現世にて昇華させる。
それが教示である。
決して露出教ではない。強固な精神力が動揺などしないだけである。
僧正勇者ロシュツーマが聖骸布の下が全裸で過ごしているのは、己の発する後光が強力過ぎて聖骸布以外の衣服が消し飛んでしまうからである。
『しかしゼヌーラ教はどのような相手にもその門を開いている……説法を受けたいという事であればよかろう』
「ありがたき幸せ。生臭坊主たちともども……露出魔様に倣い腰布一枚の姿となりましょう」
「いえーっ!」「ハーイ!」
「……もっともその腰布は【バカには見えない腰布】ですが」
ちょっと恍惚……って顔をしているブレナンディハーフだったが、そんな彼の視界が一瞬で真っ暗闇に包まれる。
「はっ!?これはまさかの、目隠しプレイ……!?」
『クラーケンのイカ墨の領域に入ったようだな』
せっかくバカには見えない腰布を用意して貰った所も申し訳ないのだが、この戦場では視覚的情報は基本的に封印されてしまうのだ。
はっ!?待てよ。
バカには見えない腰布が存在しているが、この依頼は決して誰もこの腰布を物理的に見る事の出来ない戦場。
つまり、この場にいる存在は全員バカになれという事なのでは???
「うおー!行くのです!生臭坊主たち!」
「いえーい!」「ハーイ!」
テンションがバカになった生臭坊主たちがとりあえずどこに行けばいいのか分からないから適当な方向に走り出す!
なお全員視界はゼロなので危なかっしいがそれはそれである。
「あふんっ!?」
だがひとつの方角から何やらダメージボイスが聞こえてきた。
「これは……ヒトデ!眷属でございますな!」
生臭坊主があひんあひんいいながらクラーケンの放ってきた眷属とぶち当たった事を報告する。
「生臭坊主達は海洋生物と裸で戯れて興奮する変態ばかり」
ブレナンディハーフが冷静に声の聞こえてきた方角を向くと、周りの生臭坊主もその方向へ駆け出し始める!
「皆一丸となって突撃します。全裸万歳!」
『腰布を着用しているのではなかったのか』
「ゼヌーラ様万歳!」
心眼の僧正勇者ロシュツーマがその後光によって己の身体を輝かせ、ブレナンディハーフの行く先を先行する。
足元が照らされる訳ではないが、ロシュツーマが通った道は確実にあるのでそこを走り抜けるのだ。
な僧正勇者ロシュツーマは厳しい修行によって得た体幹があるのでこけないだけで視界は0だぞ!
『気配と察知した!クラーケンがいるのはここだ!猟兵よ!』
「ここは、不祥ブレナンディハーフめがイかせて頂きます!」
ブレナンディハーフはクラーケンの居場所を聞き出すと、己の変態装備Costumeを取り出す。可変式武装であるCostumeを鋭利な先端のついた突起物に"変態"させる!
「うーん!変態!そして腰に装着!」
お分かりだと思いますが、現状は視界が0。この状態では逃げられてしまえば再度捕まえるのは一苦労。
そのため両手両足をフリーにする事で相手にしがみつき腰を振って持続ダメージを与えようという合理的な装備方法なのです。
「烏賊だからエロくない!」
そしてブレナンディハーフはクラーケンの身体に飛びつくとそのままヘコヘコ何度も激しく突いて損傷せしめる!
(ニョロニョロニョロ)
あまりの変態さ……否、ダメージにクラーケンはやはり逃げ出そうとする。
変態相手に真っ向から挑むなどそんな愚を犯すはずはなかったか。
「うおー!逃がしません!イかせて頂きまする!」
だが負け時とブレナンディハーフはヘコヘコ腰を突きまくる!
『よかろう。我の力も貸そうぞ、猟兵よ!』
見た目はあれだが、着実にクラーケンにダメージを与える事に成功しているのを知った僧正勇者ロシュツーマはここに来て切り札の使用を解禁する。
『ゼヌーラ神よ!我が魂の一部を彼らに!』
己の聖骸布の一部が粒子化し、光が拳に集まると僧正勇者ロシュツーマはその力を強めていく。
それは猟兵を超強化する光の一撃!
『イカ墨で視界を塞がれ、どこにいるのか分からぬが……攻撃している音がする場所目掛けてやればよい!受け取れ猟兵よ!』
そして心眼の僧正勇者ロシュツーマは全力を持って拳をブレナンディハーフが攻撃しているであろう音のする場所……つまりブレナンディハーフの腰というかその後ろ目掛けて振りぬく!
「アアアーーーーーーっ♥♥♥」
ブレナンディハーフの武器が超強化されたらしいです。
大成功
🔵🔵🔵
ナイ・デス
私は、ゼヌーラ教の聖者でも、ご神体でも、ありません
ただ、ちょっと……まだ真の姿状態で、服を着ることが、できていないだけ、です
と、服を溶かされても『いつか壊れるその日まで』
肉体だけでなく、武装も癒す聖なる光で瞬時に再生し
また溶かされる、無限ループで戦闘力増強(服もきっと体の一部。『ディリゲント』使って融合してたとかで)
真の姿……防具が光となって完全に一体化し、全裸みたいな姿になっていきながら
そして、見えていなくても【範囲攻撃】で
【生命力吸収】する聖なる光で、干からびさせながら
みえたら、光を集束させ、クラーケン貫いて、終わらせます
魂の一部は返却し
癒しの聖なる光で、武装失った人の武装も、癒しましょう
鈴木・志乃
アド連歓迎
凄いなぁ……そこまで徳を積んだ僧侶さんがいるなんて
私も同じぐらい出来るかなぁ
シノと申します。異教徒ではありますが
私もこの世界を守ろうとする者
良ければお力添え頂けると幸いです
貴方のような方にお会い出来て光栄です、僧侶様
服の下がどうとか全裸がどうとか
気にする人はいるんだろうけど
人間死んだら灰だからなぁ……
胸も脂肪の塊だしそんなに夢あるか?と思う
(※真の姿が性別不明同然な為、元々羞恥心が薄い)
とは言え自分が全裸晒すのも不味いのでUC発動
これ(光状態)私が生まれたままの姿ですけどね
第六感で行動を見切り念動力で光の鎖を操作
イカの手足をグルグル捕縛
油をぶちまけて全力魔法焼却
イカ焼きの完成だー!
●光そのものの二人
「凄いなぁ……そこまで徳を積んだ僧侶さんがいるなんて私も同じぐらい出来るかなぁ」
『全てはゼヌーラ神の導きのお陰だ』
今回の猟兵二人はいきなりこの地の残留思念、心眼の僧正勇者ロシュツーマと出会う事が出来ていた。
それと最初に言っておくと、ヤドリガミのナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)とオラトリオの鈴木・志乃(ブラック・f12101)は真の姿が両方とも全裸かつ光り輝くのである。
『成程。つまり我と同じくゼヌーラ教の使徒であったか』
「いえ。私は、ゼヌーラ教の聖者でも、ご神体でも、ありません」
心眼の僧正勇者ロシュツーマの解釈にナイは否定の言葉を放つ。
「ただ、ちょっと……まだ真の姿状態で、服を着ることが、できていないだけ、です」
多分きっと大人になったらいけるんじゃないかと密かに応援してます。
「貴方のような方にお会い出来て光栄です、僧侶様」
志乃もナイに続いて僧正勇者ロシュツーマに挨拶を行う。
「シノと申します。私も異教徒ではありますが私もこの世界を守ろうとする者。良ければお力添え頂けると幸いです」
『そうか、ゼヌーラ教の使徒ではなかったか。いやだが魂の輝きを放つという意味では同じ道を歩むもの。微力だが助太刀いたそう』
礼節のある二人の態度に残留思念となっている勇者にしては珍しく僧正勇者ロシュツーマは素直に聞き入れる。
と、次の瞬間!
三人の視界一瞬にして真っ暗闇に包まれる!
「これ、は!イカの、墨……!」
「ほんっとに真っ暗になるのね」
ナイと志乃はそれぞれ視覚が完全に機能しなくなった事を確認する。
『気をつけよ。猟兵よ。眷属が来るぞ!』
そして同時に心眼の僧正勇者ロシュツーマだけはその(主に下半身部分から放たれる)後光によって、暗闇の中でも輝き姿が見えるのを知る。
「眷属……ヒトデや、クラゲです、ね」
「服を溶かしてくるんだっけ」
二人が身構えていると、ナイの身体にべちゃっとクラゲが液体を放ちながら体当たりしてきた。
「ん、確かにダメージは殆どない、ですが。服が、溶かされます」
見た目には見えないが感触はわかる。
ナイはクラゲの粘液によって服が溶かされていくのを感じつつ、触れたクラゲをポイと捨てる。
「と、服を溶かされても……」
そしてユーベルコードを起動。視界をイカ墨に包まれながらも全身を聖者の聖なる光で覆いつくす。
「いつか壊れるその日まで(リジェネレイター)……肉体だけでなく、武装も癒す聖なる光で、復元します」
眷属の攻撃を防ぐ訳ではない。
だが、粘液によって服が解けようがお構いなく瞬時に再生と溶かされるを繰り返しながらナイは眷属が来る方向に進んでいく。
そして段々とその光が防具とも一体化していき、ナイの身体を同化する。
そう、光り輝く全裸。いや真の姿だ。
『おお!これぞ、魂の輝き』
「うわ、こっちにも来た」
そして当然志乃の側にもヒトデが飛来してきてべちゃっと衣服を溶かす粘液を出してくる。
丁度胸元の辺りに当たっていけない感じの部分が一気に露出していく。
「服の下がどうとか全裸がどうとか気にする人はいるんだろうけど」
しかし志乃の方も全く慌てる様子はなくヒトデを引き剥がしペイと捨てる。
「人間死んだら灰だからなぁ……胸も脂肪の塊だしそんなに夢あるか?と思う」
なんと、志乃。
真の姿はまあ性別が変わる事はないので女性ではあるものの、性別不明同然のような見た目の為、元々羞恥心が薄いらしい。
すっかり服を溶かされても全く意に介していない。
「とは言え自分が全裸晒すのも不味いか」
羞恥心はなくても公序良俗には考慮できる大人の女性でした。
「あたしは光そのもの。全ての生命の為に生まれてきた……本当の姿(ツインクル)」
ユーベルコードによって真の姿。
神の創り出した思念体、光そのものに変化する志乃。
「まあこの光状態も私が生まれたままの姿ですけどね」
『魂は生まれたものの姿となる。誇らしいことよ』
そして最後に後光によって主に下半身部分から光を放つ心眼の僧正勇者ロシュツーマ。
三人の光は、そのまま眷属が来る方向にクラーケンがいると当たりをつけると進撃を開始する。
「第六感で見切……見切れないか」
『イカ墨は呪術的な妨害をしている。例えセンサーとやらや第六感などを使っても分からぬようだ』
「そっか」
「でも、見えていなくても、範囲攻撃で一帯を攻撃、すれば」
ナイは生命力吸収の力を持つ聖なる光を前方に向けて扇状に放射する。
当たりさえすれば、その感触で相手の位置が分かるはず。
何よりクラーケンの身体のサイズは40m程。眷属の来る方角に適当に放っても当たる可能性はある。
『ならば我も力を貸そう!ゼヌーラ神よ!我が魂の一部を彼らに!』
ナイの思惑を察したロシュツーマは己の聖骸布の股間部分の布を消費すると、ナイに向けて猟兵の能力を超強化する一撃を放つ!
因みにこのユーベルコードで毎秒消費する寿命は猟兵のものではなく、聖骸布の寿命です。
「……!ありがとうございます!」
別に後光や聖なる光を放っても視界がイカ墨で塞がれている事に違いはないのでクラーケンの姿が見える事はない。
しかしナイの放出する聖なる光を射程範囲が格段に拡大され、その攻撃は見事クラーケンまで届いた!
「みえ、てはいません……しかし、捕らえました」
光を集束させナイはクラーケンを貫く!
『気をつけよ、触手の反撃が来るぞ』
「来るのが分かってれば、いけます!」
光で貫かれたクラーケンは反撃として10本の触手を伸ばしてきた。
それを志乃が前に出るとその身で持って触手を受け止める。
「癒しの聖なる光よ」
『ゼヌーラ神よ!我が後光を見るものの負傷を癒したまえ!』
だがそこにすぐさまナイとロシュツーマの癒しの光が志乃へと放たれる。
「ありがとうございます!さあ、どこにいるのか見えないなら、攻撃に対して反撃すればいいだけよね!」
癒しの力でダメージを即座に回復しながら志乃はわざと捕まった触手に光の鎖を絡みつかせて逆に縛り上げる!
そして持ってきていた油をぶちまけると触手を伝ってクラーケンの身体に全力の焼却魔法を放つ!
「イカなら焼けば美味しいでしょ。イカ焼きの完成だー!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
御狐・稲見之守
よし、ちょっとお前の魂貸せ。
(ロシュツーマの残留思念をむんずと掴み、式神の躰にぶち込む)
[UC和霊顕現][呪詛]気を練り即席で式神の躰を作ってやり、この露出魔勇者の魂を吹き込んで直接戦ってもらう。あん、ギミック無視すんなって? 知らんなァ。
器となる躰はそうさなァ……羅刹の女、ボサボサな黒髪でちょっと強気な灰色の眼、色白で豊満な躰のどっかの尼さんみたいな。誰とは云わんが。いや、明記しちゃったら色々困るしナ。
あとはコイツをクラーケンに突っ込ませて傍観、がんばえー。
●
「よし、ちょっとお前の魂貸せ」
『ヌッ、オフっそこはっ』
現れた御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)は心眼の僧正勇者ロシュツーマの後光の発生源、芯とも言える部位をむんずと掴むと、己の作った式神にいきなりぶち込んできた。
「和たる御霊此処に在り、我が名を以て汝森羅に芽出づる命たれ」
そして流れるように呪を唱え、式神の躰を形作っていく。
「ここを、こうして……胸はもっと大きいな……」
構成させていく式神の躰は徐々に人型に変わっていき、そして何処か見慣れたような姿形をとる。
「ウム、我ながらソックリに出来たナ」
器となった躰。
それは羅刹の女、ボサボサな黒髪でちょっと強気な灰色の眼、色白で豊満な躰のどっかの尼さんみたいな格好をしていた。
ただ式であるためまだ紙のような肌色である。
「誰とは云わんが。いや、明記しちゃったら色々困るしナ」
ええ、ええ。
まあ正直、OPにいるのでそこはギリギリいけたらOKでいけないならボカしてマスタリングしますけどね。
「あとはコイツをクラーケンに突っ込ませて傍観、がんばえーってヤツじゃ」
最後にポン、と護符を吸い込ませると式神の器はその灰色の瞳を開く。
『成程。この式神の躰を借り受けよと、そういう訳か』
稲見之守の術の腕がよかった事。そして僧正勇者ロシュツーマの魂が強固であった事の双方が幸いし結果、式神の躰は急速にその魂を調和。
僧正勇者ロシュツーマが、稲見之守の式神に宿る。
すると、まだ紙の質感が正直あった式神の器は、さぁと人肌色に変わっていき……。
「ああぁ!?見えなくなってしもうた!?」
その途中で稲見之守の視界はイカ墨に全て奪われてしまった。
「ぐっ……ギミック無視するつもりじゃったが、こっちはすっかり忘れておった!なんも見えん!」
どうにか術を使って周囲を視ようとしてみる稲見之守だったが、残念ながらこの目隠しはそういったものも全て無効化して完全に視覚関連の情報を得る事は出来なくなっていた。
そしてこのタイミングで横にいるロシュツーマの入った式神からパァン!と何かが弾けた音がした。
『この形代の纏っていた衣服も消し飛んでしまうか。用意して貰ったのに申し訳ない事をした』
どうやら、式神の躰に入ったとしても魂の輝きである後光は健在。
心眼の僧正勇者ロシュツーマの特徴というか宿命のひとつ、『聖骸布以外の衣服は消し飛ぶ』は式神の躰にも適用される様子だった。
「そ、そうじゃ!後光を放つお主の躰ならば見えるはず!」
そして心眼の僧正勇者ロシュツーマのもう一つの特徴。
この依頼において、イカ墨に視界を奪われても、ロシュツーマの後光。として後光に照らされるロシュツーマの身体だけは闇の中でも見えるはず。
服を消し飛ばしてしまう程の後光を放つのだ。
式神の躰に入ったとしてもその特徴は失われている訳ではないはず!
『左様。我の後光に一片の曇りなし』
「って、なんで露出魔の肉体のままなんじゃ!?」
そこに立っていたのは、もし肉眼で見れたならば裸になってしまった美少女の肉体の式神。
だがイカ墨にで視界を塞がれ、心眼で見える事になているのは輝く後光が僧正勇者ロシュツーマの変わらぬ屈強な肉体を形作っている様子だった!
『心技体を鍛えたゼヌーラ教のクレリックは魂の輝きとは肉体が離れたとしても、変わる事はない』
例え器が違っても、ゼヌーラ教の僧正勇者ともなれば後光と魂の輝きがそう簡単にぶれる事はない。
現実の目で見れば全裸の美少女の肉体なのだが、心眼でみるとそこには屈強なクレリックの全裸(下半身部分が光ってる)になっている。
そして今、稲見之守の現実の目はイカ墨で真っ黒である。
「くっ、こんなものを見るのであれば瞼を閉じ……瞼を光が貫いてきおる!」
『心眼だ。心の眼で見るのだ。猟兵よ』
「くそう、"相手の心眼を開眼させる"心眼の僧正勇者じゃった!」
僧正勇者ロシュツーマが(主に下半身部分から)後光を稲見之守に当ててくる。
『ヌ、猟兵よ。敵の眷属が来たようだぞ』
「眷属……ヒトデやクラゲの類か」
そんなこんなな会話をしていると、オブリビオンが配下の眷属を寄越してきたようだ。
稲見之守には見えないが、僧正勇者ロシュツーマには感じ取れるらしい。
「予定とは違うたがこの際いいか。やいこの露出魔勇者。肉体を与えたのじゃ、それで直接戦え」
ひらひらと手を振ってがんばえーと応援する体勢になった稲見之守。
式神の躰を構成したのは稲見之守。例え式神でもきちんと戦闘に耐えうるだけの出来のはずである。
『……期待をさせてしまっている所を申し訳ないが、それは出来ぬ』
しかし心眼の僧正勇者ロシュツーマは苦渋を舐めるような顔つき(後光で見える)(現実では巨乳美少女の顔)(心眼では裸体の屈強男)で拳を握る。
『我は"残留思念だから攻撃できない"のではない。残留思念となって現世にとどまった時点で"攻撃能力を失った"のだ』
攻撃出来ない状態になったのではない。攻撃する手段そのものを失っている。
つまり、残留思念に現世の肉体を取り戻したとしても、僧正勇者ロシュツーマの失った攻撃能力は戻らないらしい。
「何ぃ!?」
『猟兵が倒すしかないのだ!さぁゆくぞ!』
OPでも言いましたがこのオブリビオンを倒せるのは猟兵だけなのです!
『ほう!この躰、華奢かと思えば中々の鍛えぶり。これならば助太刀も可能!』
でもせっかく現世の肉体を借り受けたので僧正勇者ロシュツーマは稲見之守の身体をむんずと掴むと、現実の目では華奢でそんな細腕の何処にそんなパワーが!?と思えるけど、稲見之守が見えてる心眼では屈強なクレリックに見た目通り軽々ですよねー!な感じで連れられてクラーケンの眷属にぶち当たる!
式神の躰を構成する時に元のモデルに合わせて"筋力"が通常の人以上の力を発揮するようにしていたのだ。
「待て待て。いたいけな幼女姿のわしが直接戦うには色々問題があるじゃろ。服溶かしてくる相手じゃぞ!?」
『安心なされよ。我が力をかしてみせよう。さぁゼヌーラモードになろうぞ!』
問答無用で心眼の僧正勇者ロシュツーマの後光を浴びた稲見之守の衣服が消し飛び、身軽かつ軽量で超速スピードを可能にする"ゼヌーラモード"に強制変身させられた!
なお、現実の視界だと裸んぼうで羅刹の巨乳美少女が同じく裸んぼうの妖狐の幼女を小脇に抱きかかえながらクラゲやヒトデを蹴散らしながら突き進んでいる姿が見えたかもしれませんが、イカ墨に塗りつぶされているため心眼で見えるのは僧正勇者ロシュツーマの屈強な全裸だけである。
なお現実で見えそうになってもヒトデやクラゲがギリギリ隠しますので放送コードには引っ掛かりません多分。
「ぬおー!何故こうなったのじゃー!」
ギミック無視しようとして、しきれなかったからじゃないでしょうかね。
大成功
🔵🔵🔵
シャーリー・ネィド
Σなんかすっごくやな予感するんだけど!?
でもここはボクの友達の故郷だし、今まで彼もがんばってきたんだから
ボクもがんばらなくっちゃ!
でも見られたら恥ずかしいのでソロ参加っ
勇者の力を借りてあのイカをやっつけるよ!
で、ロシュツーマさん
どうしたらボクに力を貸してくれるの?
聞くの怖いけどっ
あと見るのも怖いから目をそらす
イカスミで視界を塞がれても後光で吹き飛ばしてもらって、そのまま目の前のイカを【グローバルスウォーミング】で食いちぎるっ!
ボクのハダカを見た罪は重いんだからっ!
ウィーリィ・チゥシャン
戦いはまだ終わっていない。
この世界の平和を取り戻すためにはまだ倒さなければならない敵がいる。
こいつもその一人だ。
だけど、シャーリーをこれ以上戦いに巻き込みたくない。
だから俺一人で行く。
だって、恥ずかしいだろ?
とはいえ、まだ脱ぐ展開になるとは限らない。
勇者の残念(※残留思念の略)と心を通わせ、この世界を救うために力を貸してくれるよう頼む。
勇者の助力が得られたら敵の墨を後光で払い、そのまま上着を脱ぎ捨て【地形の利用】で周囲の地形を足場に【ジャンプ】で周囲を飛び回りながら【シーブズ・ギャンビット】の早業で敵を切り刻んでイカソーメンにしてやる!
●ソロ参加
「Σなんかすっごくやな予感するんだけど!?」
シャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)はどうやら敏感にこの依頼における危険性を感じ取る事に成功したらしい。
「でもここはボクの友達の故郷だし、今まで彼もがんばってきたんだからボクもがんばらなくっちゃ!」
しかしシャーリーは止まらないあ。とある料理人の姿を思い出しながら、猟兵としての役割と果たそうを気合を入れる。
「でも見られたら恥ずかしいのでソロ参加っ」
そしてフラグを立てるのだった。
『来てくれたか、猟兵よ』
そこに立っていたのはなんだか見慣れたような姿形の式神の躰に入った心眼の僧正勇者ロシュツーマ、あ、イカ墨に視界を奪われた。
「うわ、全く見えない……で、ロシュツーマさん」
事前に視界が無くなる事をきちんと聞いていたシャーリーは慌てる事なくこの地の勇者の残留思念に問いかける。
暗闇の中でもかの勇者の後光だけは輝いてみるのだ。
「聞くの怖いけどっ……どうしたらボクに力を貸してくれるの?」
なお現実の目では全裸美少女だったような気もしたが、今シャーリーが見えるのは心眼のみ。
心眼では僧正勇者ロシュツーマの屈強な肉体(主に下半身部分から放つ後光で見える)が聖骸布をひらひらさせてくるのが視界に突き刺さってくる。
(あと見るのも怖いから目をそらすっ!)
『我が後光よって助太刀いたす。猟兵よ』
だが目を背けた先にザァと回り込んで来て、聖骸布をチラッチラッさせてくる僧正勇者ロシュツーマ。
高速移動の慣性がね。ヒラッヒラッさせちゃうんだよね!
「なんで一々視界に入ってくるの!?」
『ゼヌーラ教は話をする時は互いに正面を見ながらするのが礼儀とされている』
幾ら顔を背けようとも視界の正面に回り込んでくる僧正勇者ロシュツーマ、とその下半身部分からの後光。
しかも瞼を閉じようとしても見えているのはあくまで"心眼"。
実際に見えている訳ではないので目を塞いでも視界に入ってくる。
ズズイ。
「わ、わかったから。それじゃ協力してロシュツーマさん!」
このままでは埒が明かないと顔を真っ赤にしながらシャーリーは僧正勇者ロシュツーマと共に行く事を決意。
『では我が光を見るのだ、猟兵よ』
依頼を受けた僧正勇者ロシュツーマは聖骸布を左右に開きながら(主に下半身部分から放つ)後光をシャーリーに見せつける!
「うわぁ……いやこれもオブリビオンを倒すため!ロシュツーマさん!さぁイカ墨を後光で吹き飛ばして!」
目線を反らしそうになったが、これを反らすと強化を受けるのにまた最初から見続けないといけなくなるのでシャーリーは覚悟を決めて真正面から光を凝視する。
『ヌ?我の後光はイカ墨の暗闇の中でも輝く事は出来るが、イカ墨を吹き飛ばしたり視界を取り戻したりは出来ぬぞ?』
「え?」
そしてパァン!とシャーリーは遂に"ゼヌーラモード"へと移行したのだった。
●ソロ参加……?
「戦いはまだ終わっていない」
ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)は熱い心を燃やしながらオブリビオンの待つ勇者の墓標へと赴いてきた。
「この世界の平和を取り戻すためにはまだ倒さなければならない敵がいる。こいつもその一人だ」
アックス&ウィザーズは自らの出身世界。その平和を守るためウィーリィはいつも以上にこの戦争には気合を入れている。
「だけど、シャーリーをこれ以上戦いに巻き込みたくない。だから俺一人で行く」
お分かりいただけると思いますが、彼が件の相棒です。
「だって、恥ずかしいだろ?」
二人のフラグが、交差しました。
「とはいえ、まだ脱ぐ展開になるとは限らない」
シャーリーは先程全裸になりました。
「勇者の残念(※残留思念の略)と心を通わせ、この世界を救うために力を貸してくれるよう頼んで一緒に戦おう」
残念とか言ってる時点で協力が得られるかどうかは不明だが、それはそれとしてウィーリィの目の前に己を呼ぶ心の声を感じ取った心眼の僧正勇者ロシュツーマが三点着地で参上する!
『呼んだか猟兵よ』
「え、その姿なんでくし……うわっ!?」
何故か見覚えのある裸体の式神の躰をした僧正勇者ロシュツーマに声をかけようとしたその瞬間。
ウィーリィの視界は真っ暗に染まってしまった。
「これがイカ墨か……」
オブリビオン・クラーケンのイカ墨による目隠しがウィーリィの視界を奪ったのだ。
『心眼だ。心の眼で見るのだ、猟兵よ』
「あれ?さっきのは見間違いか」
暗闇の中でもたった一つの光。
心眼の僧正勇者ロシュツーマの(主に下半身から発する)後光だけは、ウィーリィの視界に入って彼の屈強な肉体の輪郭を見せてくる。
「とにかく力を貸してくれ、勇者!」
『相分かった。助太刀致す猟兵よ』
そしてなんだかんだと助力を得たウィーリィはユーベルコードのため、上着を脱ぎ捨てて身軽になるとシーブスギャンビットを発動。
スピード重視の斬撃でクラーケンをイカソーメンにしてやろうと意気込む。
「さあ、イカ墨を後光で払ってくれ!」
『ヌ?我の後光はイカ墨の暗闇の中でも輝く事は出来るが、イカ墨を吹き飛ばしたり視界を取り戻したりは出来ぬぞ?』
「え?」
『とりあえず強化はしよう。ゼヌーラ神よ!我が魂の一部を彼らに!』
ウィーリィの困惑を他所に心眼の僧正勇者ロシュツーマは己の聖骸布を消費。
そのまま呆けているウィーリィの後ろから猟兵を超強化する光を籠めた一撃をガツンとぶち込む!
「アーーーッ!?」
ウィーリィの身体から後光が生じ、衣服が弾け飛ぶとウィーリィが超強化された!
と同時に。
「うわー!グローバルスウォーミング!鮫で食いちぎるっ!」
すっ裸になったシャーリーが超スピードで飛翔する鮫を召喚。
視界が見えなかろうが関係なく無差別攻撃でクラーケンを食い破る!
オブリビオン・クラーケン撃破!
「よし!オブリビオン、撃破!早く!ロシュツーマさん!このゼヌーラモード解除して!」
シャーリーはそのまま後光を頼りに僧正勇者ロシュツーマの元まで走り寄ってくる。
『倒したか。猟兵よ。ありがとう。我の強化はもうしばらく続くが時間経過で効力は切れる……さらばだ』
なお心眼の僧正勇者ロシュツーマはクラーケンが倒された事で成仏。
綺麗な顔ですぅと消えていなくなりました。
「ええ!?待って!ボクこれ、服を着ようとしても消し飛ぶんだけど!?」
因みにすっ裸だけどイカ墨がある中では誰にも全く見られる事はありえませんでした。
イカ墨がある中では……そう、オブリビオン・クラーケンを倒してイカ墨が晴れた今は視界が戻ってきていた。
「あれ?シャーリー?」
「え、ウィーリィくん?」
そして"ゼヌーラモード"が中々解除されないシャーリーと、シーブスギャンビットとロシュツーマのユーベルコードの影響で衣服を殆ど脱いでついでに見た事のあるような式神にお尻から聖骸布を突っ込まれているウィーリィが対面するのだった。
「ボクのハダカを見た罪は重いんだから……」
フラグ回収です。
オブリビオン・クラーケン、撃破っ!
大成功
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