●文明侵略領域
『やっぱり犬が好き』
賛成59、反対40、棄権1……。
『それでも猫は嫌』
賛成34、反対65、棄権1……。
『つーか、鹿せんべい、美味ぇ!』
賛成99、反対0、棄権1……。
「……また、あの夢か」
帝竜『ダイウルゴス』は、悪夢に悩まされていた。
状況は異なっているものの、猟兵達の玩具にされ、最後には必ず敗北するという悪夢……。
それが本当に夢なのか、それとも過去に起こった出来事なのか、体内のダイウルゴス達の間で話し合う必要はない。
みんな察しがついていた。
しかし、それを認めたくないというのが、本音であった。
そもそも、『再孵化』したのは、人々に恐怖と絶望を与えるためであって、皆を笑顔にするためではない。
にもかかわらず、このような事態に陥っている理由が、帝竜『ダイウルゴス』にはまったく分からなかった。
もしかすると、猟兵達を文明の一部として取り込む事自体、間違っているのかも知れない。
だが、その程度の事で屈してしまう程、御粗末な文明という訳でもない。
少なくとも、いままではダイウルゴス文明の一部として取り込み、ここまで力をつけてきたのだから……。
それでも、嫌な予感を拭い去る事が出来ない程、猟兵達の存在が大きく感じられた。
故に、帝竜ダイウルゴスは思った。
この忌々しい悪夢を消し去るためにも、猟兵達の存在をこの世から消し去るべきである、と……。
●ガジルからの依頼
「みんなに頼みたい事があるんだよ!」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明し始めた。
今回の目的は、帝竜ダイウルゴスの撃破。
帝竜ダイウルゴスは、統一された知性と姿を持つ無数のドラゴンが合体した存在。
あらゆる物質と融合合体するため、放っておくと色々と面倒な事になるようである。
現在、議長『ドラゴンテイマー』が不在のため、99体の竜によって様々な選択の決定が行われているようだが、猟兵達を排除すべく動いている事は間違いないので、注意して欲しいという事だった。
そう言った事も踏まえた上で、帝竜ダイウルゴスを撃破するのが、今回の目的である。
ゆうきつかさ
この依頼は戦争依頼です。
基本的には、キャラクターらしさを重視しますので、世界観や設定に問題が無ければ採用していこうと思います。
また敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります。
第1章 ボス戦
『帝竜ダイウルゴス』
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POW : ダイウルゴス会議
自身の【体内の無数のダイウルゴスによる合議制】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : ダイウルゴス文明軍
レベル×1体の、【眼球】に1と刻印された戦闘用【小型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 文明侵略衝撃波『フロンティア・ライン』
【四肢のどれか】から【見えざる文明侵略衝撃波】を放ち、【ダイウルゴスの一部になりたいと望ませる事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:棘ナツ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ナイ・デス
記憶を……引き継いで、いる?ドクターオロチのよう、に?
いえ。あの戦いの歴史(過去)から、オブリビオンとして現れ、た?
ふーむ……
真面目に考え
とりあえず、ですね
骸の海に帰って、もう今に染み出さないほうがいい、と思います、よ?
ヴァルギリオス(フォーミュラ)に、強制召喚されて、しまう?そっかー
と。お話始めます。何だか、可哀想に思えて
【暗殺】【範囲攻撃】【鎧無視攻撃】【生命力吸収】
優しく、うとうと眠くなって、そのまま眠るように永眠ってなるように、吸収しながら
ぷちって潰されても、私も知らないどこかにある本体、無事だから。私を殺せていない
『未だわたしは此処にいる』
何度でも現れて、吸収し続ける
愚痴、聞きますよ
亞東・霧亥
【POW】
「ガラス細工の連立内閣か?」
・先制対策
敢えて不利な行動をしてくれるなら、こちらが先にUCを使うのも大丈夫だろ。
【UC】
過去の激闘から帝竜女禍に変身する。
これで敵の身体能力は増大するわけだが、女禍には『抗体霊波光線』という『宝珠から、知性ある生命体全てを殺す光』を放つ攻撃があってな。
貴様ら99体の知性ある竜も、まとめて死滅しろ。
「バルス!」
宝珠を前方に掲げて、古より伝わる、文明崩壊の呪文を唱える。
ケルスティン・フレデリクション
…竜さんより、くまさんのほうがかわいいよ。ねこさんと、いぬさんもかわいいけれど…
ほら、くまさん。かわいいでしょ?【くまさんしょうかん】
くまさんに、なーれ、くまさんになーれ…
あなたのぶんめいは、くまさんになるの…
って言ってみるね。ぜんぶじょーだんだよ!
先制攻撃には、くまさんに精霊銃で攻撃をしてもらってから
大きな攻撃が来たら
【全力魔法】【多重詠唱】【高速詠唱】で壁をいっぱい作って防御。
さながらミルフィーユのよう。
くまさんにも攻撃してもらうよ!
氷の【属性攻撃】の弾を精霊銃【きらめき】に装填して放つね
私は鳥型の氷の精霊のルルにお手伝いしてもらって
【範囲攻撃】 氷の雨を降らせるね
北条・優希斗
アドリブ・連携可
俺なら上から反対1、反対1、棄権1、だな…ああ、いや何でも無い。
既に複数の戦場で殺されているとは言え放置しておく訳にもいかないからな。
此処は竜退治としゃれ込もうか。
【先制対策】【SPD】
小型ダイウルゴスが現れたら、ダッシュ+見切り+残像+情報収集で出来る限り数が集まる場所に向かいつつUC発動
中心地に辿り着いたところで範囲攻撃+薙ぎ払い+二回攻撃+早業+串刺しで1の段階の小型ダイウルゴスを多く滅ぼす。
合体しようとする敵は情報収集で見つけ次第速攻で斬捨てつつ本体に肉薄。
上記スキルに騙し討ちも加えてダイウルゴスを滅多斬りにするよ
防御はオーラ防御+見切り+残像+早業で回避を軸に対応する
高柳・零
POW
猟兵にトラウマを持っているんですね。
ならば利用させていただきましょう。
「ワザと不利な行動って何するんですか?A:動かずにじっとしてる。B:弱点を晒す。シンキングタイムは5分です!」
敵の不利な行動が動かないなら天斬りに鎧砕きと2回攻撃を乗せ、思い切りぶった斬ります。弱点を晒すなら、オーラと盾で全力防御してから、カウンターで天斬りで弱点を斬ります。
「では、次の質問です。これから猟兵と戦うのはどの方法が良いですか?A:テニス、B:野球、C:プロレス、D:男の娘キャットファイト、E:どつき漫才。あ、因みに大魔王はこれ全部やりました」
返答に関わらず、天斬りでどつき漫才を始めます。
「反応が遅い!」
黒髪・名捨
ダイウルゴス...あなた憑かれてるだよ。
もうおやすみ。永遠にDie
●対先制
ふーーーーッ(合法阿片セットで一服しながら)
『ドーピング』終了。
やってみるか。
『催眠術』で会議に参加
「それはどうだろう?」
「犬はやっぱりコーギィじゃね?」
「Hey、鹿センベイ。おかわり一丁。」
あ、目が合った。
『闇に紛れる』と闇に『迷彩』気配を消して『目立たない』状態で『見切り』回避
●戦闘
ふう、いい仕事したぜ。
ブラック・ガイストで『封印を解く』
(魔殺の帯をといで口裂け人間の姿を見せつつ)本領発揮したスティンガーで『捕食』して『生命力吸収』して『恐怖を与える』
どうだ?逆に食われて吸収される気分は…え?快感よかったな(濡れ衣)
山梨・玄信
……一体、何の投票をしたんじゃ?まあ、猟兵の計略じゃろうが。
【SPDを使用】
わしは真面目に行くぞ。
召喚された配下の攻撃はオーラ防御を全身に展開して受け止め、合体しようとしたら気の放出(範囲攻撃)や衝撃波で纏めて倒すのじゃ。
先制攻撃を凌いだら、議長が不在なら代理の議長を決める事を提案してみるぞ。もちろん、多数決でな。
飛行術(空中戦)で飛び、気の放出であちこちの文明を攻撃しつつ背後に回り、2回攻撃で殴打。UCを発動して気を読んだら、本命の攻撃をぶち込んでやるのじゃ。
「議題を議論するには議長は必要じゃろ。先ず、そこを決めた方が良いのではないかの?」
アドリブ、絡み歓迎じゃ。
ウィユ・ウィク
SPD
あっ!小さなダイウルゴスさんを沢山呼び出してきました!
沢山の数に囲まれると身動きが取れなくなっちゃうので、動き回って囲まれないようにしないとです!
【逃げ足】は得意です!自慢の素早さで追いつかせません!
【情報収集】のため【偵察】に出していたくろねこさんとあおつばめさんの情報では合体すると強くなるみたいです?
それなら追ってきた合体前の小さなダイウルゴスさんを【くろねこさんとあおつばめさん】で囲い返して各個撃破です!
逃げ回って劣勢っぽく見せかけつつ小さなダイウルゴスさんの数を減らして、
本体を護る数が減ってきた隙をついて【ダッシュ】で一気に本体へ突撃です!
(アドリブ・共闘・掛け合い歓迎です!)
●文明侵略領域
『……忌々しい猟兵共め! ここは貴様らが足を踏み入れていい場所ではない! あの時も、あの時も……邪魔しやがって!』
帝竜ダイウルゴスが嫌悪感をあらわにしながら、猟兵達を見下ろした。
本能的に猟兵達が来る事が分かっていたのか、苛立ちを抑える事が出来ない様子で鼻を鳴らした。
それは宿命づけられたモノ。
過去の因縁であり、避ける事の出来ない運命でもあった。
「まさか、記憶を……引き継いで、いる? ドクターオロチのよう、に? それとも、あの戦いの歴史(過去)から、オブリビオンとして現れ、た? ふーむ……」
その言葉に違和感を覚えたナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)が、幾つもの可能性を頭に浮かべた。
可能性的に考えれば、猟兵達と戦って敗北した帝竜ダイウルゴスが再孵化した存在……。
そのため、ハッキリと覚えている訳では無く、断片的に残っていた記憶を繋ぎ合わせているような印象を受けた。
「一体、過去に何があったのか分からぬが……。まあ、猟兵の計略じゃろうな」
山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)が、何やら察した様子で深い溜息を洩らした。
それだけ猟兵達の戦いで、酷い目に遭ったのかも知れないが、それはそれ、これはこれである。
「それにしても、妙な事になっているな。猫とか、犬とか、羊とか……。それが原因で負けたんだったら、ガラス細工の連立内閣って思ったりもするけどな」
亞東・霧亥(峻刻・f05789)が、皮肉混じりに呟いた。
『我々はガラス細工等ではない。我らはドラゴンであり、文明……。そして、貴様らは倒すべき敵……敵……敵だ!』
帝竜ダイウルゴスが、イラついた様子で答えを返した。
記憶の混濁があるのか、その表情は険しく、どれが本当にあった事で、どこまでが妄想なのか、分からなくなっているらしく、心ここに非ずと言った感じであった。
「ダイウルゴス……あなた疲れてるだよ、もうおやすみ」
黒髪・名捨(記憶を探して三千大千世界・f27254)が、医師免許を持つ科学者っぽい雰囲気を漂わせ、帝竜ダイウルゴスに声を掛けた。
その途端、帝竜ダイウルゴスの脳裏に浮かんだのは、大きな目をした灰色の生命体。
それがまわりを囲んで、自分の身体を解剖しているシーンであった。
それは偽りの記憶であったものの、妹的な誰かが連れ去られ、不思議な現象を調査していたような気持ちになった。
「まあ、猟兵達にトラウマを持っているのであれば、それを利用するとしましょうか」
高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が、自分自身に気合を入れた。
その間に帝竜ダイウルゴスが体内で話し合いを始めたため、名捨が催眠術を使って会議に参加し、『それはどうだろう?』、『犬はやっぱりコーギィじゃね?』、『Hey、鹿センベイ。おかわり一丁』などの意見を述べて、ダイウルゴスを混乱させた。
「既に複数の戦場で殺されているとは言え、放置しておく訳にもいかないからな。此処は竜退治としゃれ込もうか」
そんな中、北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)が覚悟を決めた様子で、帝竜ダイウルゴスを見上げるのであった。
●帝竜ダイウルゴス
『ならば、まずは小手調べだ』
帝竜ダイウルゴスが空を埋め尽くすほどの勢いで、眼球に1と刻印された戦闘用小型ダイウルゴスを召喚した。
召喚された小型ダイウルゴス達は、降り注ぐ雨の如く勢いで、猟兵達に襲い掛かった。
「……あっ! 小さなダイウルゴスさんを沢山出てきましたね!」
ウィユ・ウィク(幸せの黒いキマイラ・f13034)が危機感を覚え、小型ダイウルゴス達から逃げるようにして走り回った。
その事に気づいた小型ダイウルゴス達が、今度はウィユめがけて急降下したものの、全く近づく事が出来なかった。
「だったら、みんな纏めて蹴散らしてやるのじゃ!」
すぐさま、玄信が全身にオーラ防御を展開しながら、飛行術で飛び上がり、気の放出で帝竜ダイウルゴスの背後に回って、ボッコボコにすると、【読気法(ドクキホウ)】を発動させ褌一丁になった。
それと同時に小型ダイウルゴス達が一斉に襲い掛かってきたため、攻撃を受け止めながら、気の流れと動きの癖を読み、次々と息の根を止めていった。
「それじゃ、やるか」
その間に、名捨が気持ちを切り替え、合法阿片セットで一服した後、闇に紛れるように迷彩を施し、なるべく目立たないようにした。
「……剣王よ。我が体を依り代として、その力を彼の地に顕現させよ」
次の瞬間、優希斗が【神技・剣王憑依(シンギ・ケンオウヒョウイ)】を発動させ、契約せし剣王の魂、剣王の導き手、蒼き月の光、多元世界に存在する魔剣・魔刀の呪詛を宿し、流血しながら自分自身を超強化した。
「……!」
それと同時に、小型ダイウルゴス達が、優希斗めがけて突っ込んできた。
だが、超強化した優希斗の敵ではない。
ダッシュで小型ダイウルゴス達の攻撃を見切って、残像を身代わりにすると、範囲攻撃で薙ぎ払い、早業で串刺しにしていった。
「くろねこさんと、あおつばめさんの情報では、合体すると強くなるみたいです」
一方、ウィユは【くろねこさんとあおつばめさん(クロネコサントアオツバメサン)】の力が具現化した無数の黒いネコと青いツバメにお願いして、小型ダイウルゴス達の情報を集めた。
「だったら、何の問題もない。合体する前に……斬る!」
それと同時に、優希斗がオーラ防御を展開し、小型ダイウルゴス達の攻撃を見切って早業で回避すると、残像を身代わりにしながら、騙し討ちをするようにして、次々と肉の塊に変えていった。
「みんなでいきましょう!」
それに合わせて、ウィユが逃げ回る事で小型ダイウルゴス達を引き寄せ、無数の黒いネコと青いツバメでまわりを囲み、一斉に攻撃を仕掛けて蹴散らしていった。
玄信も気を放出しながら、衝撃波を飛ばして、小型ダイウルゴス達が合体を阻止した。
『うぐぐ……馬鹿なっ!』
それを目の当たりにした帝竜ダイウルゴスが、信じられない様子で仰け反った。
「まさか、この状況で有り得ないと思っているのか? だったら、喰ってやるよ。この現実を受け入れる事が出来るまで、な」
名捨が【ブラッド・ガイスト】を発動させ、自らの血液を代償にして、魔殺の帯の封印を解き、口裂け人間の姿を見せつつ、本領発揮したスティンガーで、小型ダイウルゴス達を捕食し、生命力を吸収すると、帝竜ダイウルゴスに恐怖を与えた。
『こ、このままでは……』
帝竜ダイウルゴスが危機感を覚え、体内にいる無数のダイウルゴスが、慌てた様子で会議をし始めた。
「議題を議論するには議長は必要じゃろ。先ず、そこを決めた方が良いのではないかの?」
玄信が褌を揺らしながら、帝竜ダイウルゴスの前に降り立った。
『その必要はない。この世にドラゴンテイマーを越える議長など存在しないのだから……!』
帝竜ダイウルゴスが不機嫌な様子で、牙を剥き出しにした。
「ねえねえ、なにをはなしているの? ひょっとして、誰が一番かわいいのか、はなしあっているの? ……だったら竜さんより、くまさんのほうがかわいいよ。ねこさんと、いぬさんもかわいいけれど……ほら、くまさん。かわいいでしょ?」
そんな中、ケルスティン・フレデリクション(始まりノオト・f23272)が【くまさんしょうかん(クマサンショウカン)】を発動させ、ファンシーなくまさんを召喚した。
『くまさん……だと!?』
帝竜ダイウルゴスがドラゴンより、くまさんの方が可愛いのか、さっそく会議をし始めた。
賛成80、反対19、棄権1……。
くまさん、圧勝!
何となく、賛成票を投じたダイウルゴスも、表情がくまさんになっていた。
「くまさんに、なーれ、くまさんになーれ……。あなたのぶんめいは、くまさんになるの……」
ケルスティンもゴキゲンな様子で、催眠術を掛けるようにして、帝竜ダイウルゴスに語り掛けた。
『くまさん、くまさん……クマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!』
帝竜ダイウルゴスが意味もなく咆哮を上げた。
既に身も心も、くまさん。
全体の8割がくまさん化しつつ、残りのダイウルゴス達が、『いや、俺達はドラゴン! クマじゃなくてドラゴンだから!』と騒いでいた。
「ところでワザと不利な行動って何するんですか? A:動かずにじっとしてる。B:弱点を晒す。シンキングタイムは5分です!」
そんな中、零が興味津々な様子で、帝竜ダイウルゴスに対して問いかけた。
『……その両方だ』
帝竜ダイウルゴスが、躊躇いもなく答えを返した。
既に、全体がくま化している影響で、完全に不利。
円らな瞳が、その証拠とばかりに迷いが無かった。
「……では、次の質問です。これから猟兵と戦うのは、どの方法が良いですか? A:テニス、B:野球、C:プロレス、D:男の娘キャットファイト、E:どつき漫才。あ、因みに大魔王はこれ全部やりました」
零が帝竜ダイウルゴスに問いかけながら、無駄にイイ笑顔を画面に表示させた。
『クマァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!』
その途端、帝竜ダイウルゴスの中で、野性が目覚めた。
もう可愛いくまさんではない。
獰猛な……クマである。
「……!」
すぐさま、ケルスティンが全力魔法の高速多重詠唱で、さながらミルフィーユの如く壁を作った。
その間に、くまさんが精霊銃を構え、帝竜ダイウルゴスに鉛玉をぶち込んだ。
『クマァァァァァァァァァァァァァ!』
だが、くまさんは何も恐れない。
反対派だったはずのダイウルゴス達も、掌を返して、クマァァァである。
「ドラゴンからクマって……逆に弱くなってないか? まあ、いいか。どうせ倒すんだから……!」
それを迎え撃つようにして、霧亥が【屍山血河(シザンケツガ)】で時を遡る力に覚醒し、帝竜女禍に変身した。
『そ、その姿は……』
その事に驚いた帝竜ダイウルゴスが、ハッとした様子で我に返った。
その影響で体内にいたダイウルゴス達も、クマの着ぐるみ姿でビクッと身体を震わせ、我に返った。
「骸の海に帰って、もう今に染み出さないほうがいい、と思います、よ? それともヴァルギリオス(フォーミュラ)には逆らえないとか? そっかー」
ナイが思いっきり残念そうにしながら、帝竜ダイウルゴスに近づいていった。
『……ならば、死ね』
帝竜ダイウルゴスがイラついた様子で、ナイに向かってブレスを吐いた。
だが、ナイは【未だわたしは此処にいる(フェイタルムーブ)】を発動させる事によって、仮初の体を放棄して新しい体を召喚する事で、何度も帝竜ダイウルゴスに向かっていった。
『なんだと……!? 何故死なない!?』
帝竜ダイウルゴスが、信じられない様子で目を丸くした。
「……誰も私を殺せない。例え、踏んでも、千切っても、何度でも、何度でも……現れます」
その間にナイが帝竜ダイウルゴスの死角に回り込み、鎧無視の範囲攻撃で、生命力を吸収した。
「行くよ、くまさん」
それに合わせて、ケルスティンがくまさんに声を掛け、氷属性の弾を精霊銃【きらめき】に装填すると、ルル(鳥型の氷の精霊)の協力を得て、広範囲に氷の雨を降らせた。
それが鋭い刃となって帝竜ダイウルゴスに降り注ぎ、大量の血が大地を真っ赤に染めていった。
続いて、零が【天斬り(アマギリ)】に鎧砕きと2回攻撃を乗せ、帝竜ダイウルゴスをドツき倒した。
それはまるでドツキ漫才のようであり、バスターソードがハリセンの如く、スパポーンと辺りに響いた。
「ところで、知っているか? 女禍には『抗体霊波光線』という『宝珠から、知性ある生命体全てを殺す光』を放つ攻撃があってな。貴様ら99体の知性ある竜も、まとめて死滅しろ。……バルスッ!」
次の瞬間、帝竜女禍になった霧亥が宝珠を前方に掲げ、古より伝わる文明崩壊の呪文を唱えた。
それと同時に、凄まじい閃光と衝撃が、帝竜ダイウルゴスを襲い、その肉体を塵に変えるのであった。
大成功
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