#アルダワ魔法学園
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ちゃぷん。ちゃぷん。ちゃぷん。
迷宮の奥から水音が響く。
ちゃぷん。ちゃぷん。ドゴォッ!!
突如、大きな振動が迷宮中に轟いた。
ゴォオ。ゴゴォ。ドォオオン!
その音は次第に派手に、騒々しい音へと変貌していく。
ここは学園迷宮の中でも海中を模した、通称『迷宮海峡』。
多くの魚類型災魔の住まうその迷宮内で、異常事態が発生しようとしていた。
●メカメカおさかな天国!
「皆様、お仕事ですわよ」
エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)がグリモアベースの中で猟兵達にしゃなりと挨拶を交わした。
「今回の世界は『アルダワ魔法学園』。学園の下に存在する地下迷宮が舞台になりますわ」
そのアルダワ魔法学園の地下から、災魔……オブリビオンが地上へ向けて侵攻してくるというのだ。
「その侵攻を食い止めるのが、今回のお仕事になりますわ」
エリルがぱらぱらと資料をめくる。
「侵攻してくる領域は、海を模した迷宮になっているみたいですわね」
その領域は、通称『迷宮海峡』と呼ばれており、珊瑚等の足場で構成されているようだ。迷宮のところどころから水が漏れ出しており、足元はほぼ全て水に浸っているという。大体は足首程度まで浸かる程度だというが、場所によっては深い場所もあるらしい。
「この寒い時期になんでこんなところから来るのかしらね?」
エリルがぶるる、と震えた。ただでさえ冷たい印象の迷宮に、水が流れるなんて想像するだけで凍えてしまいそうだ。
「さて、敵の情報だけれど……まぁるい『メカふくちゃん』っていう、可愛いお魚型のロボットですわ」
海を模した迷宮にふさわしい形状と言えるだろう。
「群れで襲ってきて、ヒレのカッターで切り裂いたり、ミサイルを撃ってきたりするようですわ。まずはこのロボット達を対処してくださる?」
エリルが一拍間を置いて、言葉を続ける。
「その群れを蹴散らしたら、群れを率いているボスもきっと皆様の前に現れますの。そのボスをやっつけたら、この逆侵攻も止まるはずですわ!」
説明を終えたエリルは、むふーっと満足気に息を吐いた。そして、ふと思いついたように猟兵達に提案する。
「そうですわ。そんな冷たーい場所へ行かなきゃいけないんだから、帰ってきたらお風呂にでも入ったらどうかしら?」
学園には大浴場が備えられており、転校生として潜入する猟兵達も、もちろん自由に利用できる。確かに、凍えた身体を癒すには最適だろう。
「そうと決まれば、しゃっきりしっかり、行ってらっしゃいな! 頑張ってくるんですわよー!」
そう締めると、エリルのグリモアが光輝くのであった。
G.Y.
こんにちは。G.Y.です。
今回の舞台は『アルダワ魔法学園』となります。
とっても寒くて冷たい迷宮の中で、お魚型のロボット達と熱ーいバトルを繰り広げましょう!
今回は3章が日常パートとなっており、大浴場でのひと時を楽しめます。3章に限り、エリルを呼ぶことも出来ますので、お誘い頂ければ参加させて頂きます。
それでは、皆様のご参加、心よりお待ちしております!
第1章 集団戦
『メカふくちゃん』
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POW : 超振動ギアヒレカッター
【高速振動する鋼鉄のヒレ】が命中した対象を切断する。
SPD : ふくちゃんサーチライトビーム
【目】から【ビーム】を放ち、【突然の驚き】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : どくバリミサイル
レベル×5本の【毒】属性の【鋼鉄のトゲ】を放つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シル・ウィンディア
……
かわいい~♪
でも、これも倒さないといけない敵なんだね
…うん、がんばるっ!(ぐっ)
光刃剣を上下に連結させて、両刃剣モード(ビームナギナタ状態)にして
【範囲攻撃】【二回攻撃】で纏めて薙ぎ払っていきます
ヒット&アウェイで、離脱時は【空中戦】【ダッシュ】【残像】をつかって
撹乱しつつ【第六感】【見切り】を使用して回避専念
相手の攻撃が当たりそうだったら【オーラ防御】と両刃剣を回転させて
シールド代わりに使用します
敵がまとまってきたら、エレメンタル・ファランクスで撃ち抜いていくね
毒針ごと、撃ち抜いてあげるからっ
あ、使用時は【高速詠唱】と【全力魔法】も使用していくよ
ちゃぷん。ぷくぅ。ぷくぷく。
珊瑚で彩られた洞窟の奥から、水音が響く。
奥から現れたのは、機械仕掛けのフグ……メカふくちゃんだ。
「……」
シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は、ふわふわ浮遊しつつも、時々水へと潜るその姿を、ぽーっと見守りながら、くうっと身体をくねらせた。
「かわいい~♪」
ぽよんぽよんとした姿は、とてもこれから迷宮を突破し、襲って来ようというような存在には見えない。だが、相手は災魔。オブリビオンだ。
「でも、これも倒さないといけない敵なんだね。……うん、がんばるっ!」
シルはぐっと握りしめたロッドに精神を集中させる。ロッドの上下から光の刃がぐんと伸び、両刃剣となった。
その光に反応したのか、メカふくちゃんから警報音が発せられた。
「テキハッケン、テキハッケン!」
複数のメカふくちゃんが、全身を棘で纏った、トゲトゲしいフォルムへと変形していく。そして、その棘の一本一本がミサイルとなって、シルへと向かって発射された!
「えぇいっ!」
シルが素早い動きで光刃剣を振ると、いくつものミサイルが切り裂かれた。爆炎の奥からまるで空を走るように跳躍したシルは、追いすがるミサイルを光刃剣を回転させることで受け止める。
「テキ、テキ、テキ!」
その様子を認識したのか、後方から現れた新たなメカふくちゃん達が集まり、さらにシルへとミサイルを発射した。だが、その密集した状態こそシルの狙いだった。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ…。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
シルの武器から様々な色の魔力が、莫大なエネルギーとともに発射された。
「毒針ごと、撃ち抜いてあげるからっ!」
その言葉通り、シルの魔力砲はミサイルを飲み込み、そのままメカふくちゃん達を貫いた。
激しい爆発音が洞窟中に響き渡る。だが、その煙の奥から、臨戦態勢となったメカふくちゃん達がふよふよと現れる様子に、まだまだ戦いは始まったばかりだということが予感されるのだった。
成功
🔵🔵🔴
白銀・雪斗
驚いた、海中を模した迷宮もあるのだな。
足場が珊瑚だったりで綺麗……だが寒い。
水に浸かった足元は特に冷えてしまうな。
『気合い』で寒さを耐え抜こう。
なるべく水深が浅い所で戦う。
メカふくちゃん……名前からして可愛らしいと思っていたが、見た目も可愛らしいな……(小声で呟き)
攻撃すると、やはり痛がるだろうか?
少し可哀想な気もするが、相手は災魔。
油断せず戦おう(表情を引き締め)
使用ユーベルコードは【白鷹】。
吹雪で纏めて凍らせたり、複数の氷柱で『範囲攻撃』。
白鷹が動きやすいよう、私も弓で『援護射撃』しよう。
敵の攻撃をよく見て『見切り』で回避したり、雪盾の『盾受け』で防御。
近くに猟兵が居れば協力(連携OK)
メルティア・サーゲイト
「水没は勘弁だがこの深さなら問題無いなァ」
宇宙空間での運用を前提にしているゴーレムユニットにはこの程度は障害ですらない。ついでに言えば毒も効かない。
「つまり撃ち合いなら断然有利って訳だヒャッハー!」
両手にガトリングカノンを装備して片っ端から撃ち落としてやるぜ! 暴れまわって撃ちまくれば目立って他の奴が何かするための囮にもなるだろ。文字通りのタンク役って訳だ。正面から力強く歩いて蹴散らしていくぜ。
「驚いた、海中を模した迷宮もあるのだな」
白銀・雪斗(白雪の鷹・f00725)は、戦場を見渡しながら攻撃の体勢を整えていた。
「足場が珊瑚だったりで綺麗……だが寒い」
水は既にブーツを抜けて、肌にまで浸透している。その冷たさを、雪斗はじっと堪えながら、水深の浅い場所を陣取った。
「水没は勘弁だが、この深さなら問題無いなァ」
その雪斗の前に立つように前進したメルティア・サーゲイト(人形と鉄巨人のトリガーハッピー・f03470)は、無骨な脚で、足元に流れる水をバシャバシャさせる。
ウォーマシンである彼女の、ゴーレムユニットと呼ばれる鎧のような肉体は宇宙空間での運用を前提にしている。この程度の水や、冷たさなどは彼女にとって障害とはならないのだろう。
「つまり撃ち合いなら断然有利って訳だヒャッハー!」
メルティアが嬉々とした表情で、両腕のガトリングカノンを発射させた。激しい音に反応したメカふくちゃん達がヒレを高速回転させながらメルティアへと突進してくる。
「オラオラァ! 穴だらけにしてやるぜっ!!」
メカふくちゃん達の身体に穴が開き、爆発四散する。だが、煙の奥からさらに複数体、銃撃を逃れて接近してくる。そのままメルティアへと肉薄し、ヒレのカッターがゴーレムユニットを切り裂こうとした瞬間、地面や天井から突如伸びた氷柱がメカふくちゃんを貫いた。
「メカふくちゃん……名前からして可愛らしいと思っていたが、見た目も可愛らしいな……」
雪斗が小さく呟きながら、召喚した純白の鷹を空へと舞わせていた。メカふくちゃんを貫いた氷柱は、その鷹から繰り出された一撃であった。
「痛かっただろうか? 少し可哀想な気もしたが……相手は災魔、これからも油断せず戦おう」
爆発したメカふくちゃんを少し可哀想に思えたが、雪斗は顔を引き締め、矢を番えた。
「テキ、テキ!」
雪斗の攻撃は、目立つメルティアの攻撃の陰に隠れ、敵の不意を突くことに成功していた。敵から発射されるミサイルも、標的はメルティアへと向かっていく。
「オレに毒は、効かねえぜ!」
正面からミサイルを受け、平然としながらガトリングを乱射し続けるメルティア。
白鷹の吹雪と、それを援護する雪斗の弓矢は着実に敵の数を減らしていき、状況をさらに猟兵有利へと傾けていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヴァン・アヴェルス
いやー、足元びっちゃびちゃじゃないか。
もう少し暖かくなってから来れば良いのに……厄介な連中だなぁ。
滑ったり深いところに嵌らないように注意しないとね。
【SPD】で。
からくり人形の「カエル壱号」と「カッパ弐号」を駆使して攻撃だ。
フェイント織り交ぜつつ人形を突っ込ませ、群れを掻き回してやろう。
孤立した敵が出れば集中攻撃。一匹ずつ確実に仕留めるぞ。
食べられないお魚に興味はないのさ。
阿瀬川・泰史
なるほどなるほど、水浸しの迷宮とはまた厄介ですねぇ。
僕は本体が陶器ですし、水に濡れたところでなんともないのが救いですが、愛用の刀はそうはいきませんし……
さっさと片付けて温かいお風呂と洒落こみたいところですねぇ。
メカふくちゃんを発見し次第、サイコキネシスによる遠隔からの操作を試みる
「ふく……いいですねぇ、フグ刺しとか食べたくなりますねぇ」
えぇ、勿論あれはメカ。食べられないことなど百も承知。
なので迷宮の壁にガンガン叩きつけます。
機械は叩けば直りますが、叩き過ぎたら壊れるものですからね。
「あんまり硬いものを切らせるのは、武器にもよくないですからね。まずはこちらで行きましょうねぇ」
ピリカ・コルテット
ぴこーん!
ここでも量産されたメカふくちゃんがわんさかだと聞きましてっ!
ふくの本場の故郷から、やって来ました狐巫女♪
愛好家として、そっくりメカの暴走は止めないといけませんねっ!
可愛いですけど!可愛いですけどっ!
量産型ですし、次々気持ちよく爆破させちゃいましょうっ☆
素早く迫られるとついビームで探しちゃう癖は知っています!
属性攻撃技能で愛刀に雷属性を付与して、『桜剣解放』を発動!
目にもとまらぬ速さで接近し、電撃を帯びた一閃で両断ですよっ!
複数が纏まった場所には、斬撃衝撃波を放って一網打尽です☆
防御が必要な時には武器受け技能で軽減します!
アドリブ・絡み大歓迎!
メカふくちゃんの数は徐々に減ってきているようだった。それでも、迷宮の奥からはまだまだふよふよと漂ってくる気配が感じられる。
そんな敵を待ち構える中、阿瀬川・泰史(酒と杯さえあればよし・f02245)は、迷宮を見渡していた。
「なるほどなるほど、水浸しの迷宮とはまた厄介ですねぇ」
徳利のヤドリガミである彼にとって、水などなんてことない、だが、彼は携えた刀が気になってしまうようだ。
「いやー、足元びっちゃびちゃじゃないか」
ヴァン・アヴェルス(ミレナリィドールの人形遣い・f10853)も足元を気にしながら、からくり人形を設置する。
「もう少し暖かくなってから来れば良いのに……厄介な連中だなぁ」
そんな二人の背後から、元気な声が洞窟内に響き渡った。
「ぴこーん! ここでも量産されたメカふくちゃんがわんさかだと聞きましてっ!」
ピリカ・コルテット(Crazy*Sunshine・f04804)である。
「ふくの本場の故郷から、やって来ました狐巫女♪ 愛好家として、そっくりメカの暴走は止めないといけませんねっ!」
ぴしっとポーズをとるピリカに、泰史は穏和な表情を見せる。
「やあ、元気がいいですね。……と、来たようですよ」
泰史が顔を上げる。迷宮の奥から複数のメカふくちゃん達が現れた。
「可愛いですけど!可愛いですけどっ! 量産型ですし、次々気持ちよく爆破させちゃいましょうっ☆」
ピリカがぐぅっと拳を突き上げた。
「よぉし、行くよ。『カエル壱号』『カッパ弐号』!」
ヴァンはからくり人形を操り、メカふくちゃん達の足元へと潜り込ませるのと同時に、ピリカも愛刀を構えると、電撃の力を籠め、駆け出した。
ヴァンのカエル壱号がメカふくちゃんの前に飛び出すと、メカふくちゃんは目をカッと見開きサーチライトビームを放った。その瞬間をピリカは見逃さなかった。
「素早く迫られるとついビームで探しちゃう癖は知っています!」
目にもとまらぬ速度で一刀両断されたメカふくちゃんが爆散した。
残るメカふくちゃん達もピリカとからくり人形を追って目のビームを向けている。
「ふく……いいですねぇ、フグ刺しとか食べたくなりますねぇ」
遠距離からメカふくちゃんを眺める泰史は、そんなことを言いながらも精神を集中させる。
「あれはメカだろう?」
からくりを操りながらヴァンが訪ねる。
「えぇ、勿論あれはメカ。食べられないことなど百も承知。だから……」
泰史は集中させた精神力をメカふくちゃんへと向けた。メカふくちゃんの動きが、まるで金縛りにあったように小刻みに震えている。泰史がさらに念じると、メカふくちゃんが壁へと叩きつけられた。
何度も何度もたたきつけられ、メカふくちゃんのボディがひしゃげ、爆発する。
「あんまり硬いものを切らせるのは、武器にもよくないですからね。まずはこちらで行きましょうねぇ」
泰史がさらに念力を放つと、メカふくちゃん同士が衝突し、互いに爆散した。
「僕も食べられないお魚に興味はないのさ」
その爆発で孤立したメカふくちゃんにカッパ弐号の体当たりが炸裂した。
「プリム、いっくよーっ♪」
ピリカが斬撃衝撃波を放つと、寒い冬の洞窟内に桜の花びらが舞い始めた。いくつものメカふくちゃんが巻き込まれ、華やかな桜吹雪に中で爆発する。
「一網打尽です☆」
メカふくちゃんの数はもう、残り少ない。彼らを率いたボスが顔を出すのも、もうまもなくであろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】
「やっぱりちょっと寒いよねー」
これ以上はバイクで進むの無理かもと、Flying Broom GTSから
降りて先に進むよ
動きを制限しない範囲で着込んできたけど、やっぱり寒いや
【行動】()内は技能
メカふくちゃんが現れたら、阿吽の呼吸で散開して距離を取るよ
足場が悪いので(地形の利用)を活用
フィオ姉ちゃんの露払いで残った敵に対して
カラミダド・メテオーロを(高速詠唱×全力魔法)で叩きつける
動きを止めるためUCに(属性攻撃:雷)を付与して、
確実に殲滅するため(2回攻撃)にするんだ
「この魚群を率いているボスって何なんだろうね」
やっぱり魚型のオブリビオンなのかな?
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】
♪こごえそうな鴎見つめ 泣いていました
「いや、目の前にいるのはフグか」
迷宮海峡・冬景色のメロディを頭から振り払い戦闘モードへ
■作戦
残存する魚型ロボに無数のウィザードミサイルをぶつけ
最後にフォルセティのUCで殲滅する
■行動
「魚群探知機という訳ではないけど」
飛来する魚群をオートフォーカス越しにロックオン
接敵する前にウィザード・ミサイルを浴びせる
(技能:高速詠唱×全力魔法×2回攻撃)
「あとは任せた、フォルセティ!」
撃ち漏らした魚型ロボの始末はフォルセティに任せる
苦戦するようであればバベルの光で支援する
「しかし、水が冷たいから体が冷える」
とにかく先に進もう
「やっぱり、ちょっと寒いよねー」
フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)は愛車『Flying Broom GTS』から降りて、フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)に向かって声をかけた。動きが制限されない範囲で厚着はしてきたつもりだったが、やはり足元を流れる水から伝わる冷感はいかんともしがたい。と、考えて振り向くと、フィオリナは何やら歌を歌っていた。
「……いや、目の前にいるのはフグか」
「フィオ姉ちゃん、聞いてる?」
「ん、あぁ、勿論」
あきれ顔のフォルセティをよそに、フィオリナはこの洞窟の名前を聞いた時から頭に浮かんで消えないメロディを振り払って、戦闘モードへと移行する。それに合わせてフォルセティも武器を構え、二人は散開した。
「魚群探知機という訳ではないけど……」
オートフォーカスを構え、飛来するメカふくちゃんに向けると、次々と敵がロックされていく。
「ウィザード・ミサイル!」
100を越える、無数の魔法の矢がロックオンしたメカふくちゃん目掛けて射出された。それらの矢はメカふくちゃん達を貫き、次々と爆発させていく。
轟音響く爆炎の中から、ミサイルの直撃を免れた、あるいは回避したメカふくちゃん達がふよふよと接近してくる。
「あとは任せた!フォルセティ!」
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎」
敵をよく捉えやすい高所を位置どっていたフォルセティが、自身の武器【聖箒ソル・アトゥース】を向けた。巨大な隕石が出現し、メカふくちゃんへと迫る。灼熱の隕石は電撃を纏い、メカふくちゃんを押しつぶしながら周囲へと雷撃を放つ。
「確実に殲滅するよっ!」
雷撃で痺れた残りのメカふくちゃんに、新たな隕石が落下した。周囲を巻き込んだ一際大きな爆発が、戦場中に響き渡った。
煙が晴れると、周囲は静まり返っていた。全てのメカふくちゃんを撃破することに成功したのだろう。
「この魚群を率いているボスって何なんだろうね」
フォルセティは迷宮の奥を見やる。そう。これは前哨戦に過ぎない。この群れを率いたボスが現れるはずなのだ。
「やっぱり魚型のオブリビオンなのかな?」
考えるフォルセティに、フィオリナがぶるっと震えた。
「しかし、水が冷たいから体が冷える。フォルセティは平気なのか?」
「もー、最初に寒いって言ったよね?」
そんな会話を繰り広げる中、水の中、水深の深い場所から、黒い影がゆらりと現れた。
逆侵攻を率いるボスの登場である。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『骸の海のダンクルオルテウス』
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POW : 噛みつき
【噛みつき 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 尾撃
【尾っぽ 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ : 影化
【輪郭のぼやけた影 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠秋冬・春子」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シル・ウィンディア
な、なんか、さっきのかわいいのからうって変わって…
こんなの、かわいくないっ!!(断言)
光刃剣を二刀流に構え
ヘキサドライブ・ブーストで、初手から限界を突破っ!
光の翼を生やして【ダッシュ】【空中戦】【残像】を行かして
撹乱しつつ、高機動モードで接敵しますっ!
攻撃は【フェイント】を織り交ぜつつ【二回攻撃】【属性攻撃】【鎧砕き】で攻撃
属性は、雷を選択するね
機械っぽいしね、この魚もどき
攻撃は、ヒット&アウェイで行動
攻撃しては回避し、攻撃しては回避しを繰り返すよ
敵の攻撃は【第六感】で察知して【見切り】で対処
万が一の被弾時は【オーラ防御】と光刃剣での受け止めを試みます
こんなかわいくないものはさっさと退場だねっ
白銀・雪斗
か、可愛くない……(思わず呟き)
メカふくちゃんは可愛かったのに、彼等を率いているボスは中々凶悪な面構えだな……。
これなら心置きなく攻撃出来る。
引き続き『気合い』で寒さを耐え、戦いに集中しよう。
行くぞ……!
光の『属性攻撃』の【Arrow of Light】を使用。
敵の間合いに入ると、尾による強力な一撃を食らいそうだ。
まともに食らえば、ただじゃ済まないだろうな……。
水深に気を付けつつ、なるべく距離を取るよう意識して動こう。
素早く弓を操り『二回攻撃』していく。
距離を詰められ、攻撃されそうになったら『見切り』で回避。
回避が難しければ、雪盾の『盾受け』でダメージ軽減。
近くの猟兵とは協力する(連携OK)
水没した洞窟の中、水面を黒い影が揺らす。それは猟兵達を捕捉すると、急速に勢いを上げ、大きな水しぶきを上げた。
猟兵達の中空を舞う、その姿は巨大な黒い魚であった。まるで鋼の鎧を身にまとったかのようなその姿と、怪しく輝く瞳。そして何もかも噛み砕いてしまいそうな鋭い牙と大顎が、猟兵達を威嚇するようにガチリと鳴った。
このオブリビオンの名は、骸の海のダンクルオルテウス。猟兵達をギロリと見据えると、再び巨大な水柱を立てて水中に潜る。そんなオブリビオンの姿に、雪斗が小さく呟いた。
「か……可愛くない……」
そんな雪斗のすぐそばで、シルも思わず叫び出していた。
「こんなの、かわくないっ!!」
そんな怒りに湧くシルは、ロッドを両手に持ち、光の剣を発生させる。二刀流の構えをとると、体内の魔力を増幅させてゆく。
「こんなかわいくないものは……さっさと退場だねっ!」
「あぁ……メカふくちゃんは可愛かったのに、彼等を率いているボスは中々凶悪な面構えだ……」
雪斗もシルに同意し、弓を構えた。指先から光が伸び、輝く矢の形へと変わってゆく。
「これなら、心置きなく攻撃できる」
言うが早いか、雪斗の番えた光の矢が空を切った。まさに飛び掛かろうと顔を水面から出したダンクルオルテウスの額に命中したが、いくばくかの衝撃を与える程度で、矢は刺さらない。勢いを殺すことなく、ダンクルオルテウスが水面から跳びあがった。雪斗はひるまず、続けざまに二本目の矢を放つ。
「ギッ!!」
雪斗の二本目は、ヒレへと命中した。勢いを殺すことは出来ない、だが軌道を逸らすことは出来た。ダンクルオルテウスは雪斗の脇を抜け、またも水中へと姿を隠す。
「いまの尾……まともに食らえば、ただじゃ済まないだろうな……!」
雪斗が二歩、三歩と下がりながら水中を走る影へと矢を放つ。黒い影は撃ち込まれた矢から逃れるように軌道を変え、大きく遠ざかってゆく。だが、それは逃走ではなかった。何故ならば、矢の命中率の落ちる遠方から、急激な勢いで雪斗へと突進してきたからである。
「六芒星に集いし精霊達よ、我にさらなる力を与えよ……!!」
ダンクルオルテウスが雪斗へと飛び掛かろうと顔を水面から持ち上げたその時、シルの莫大な魔力が覚醒した。
「ヘキサドライブ・ブースト!!」
シルの背に二対の光の翼を携えて浮かび上がると、顔を上げたダンクルオルテウスへ、正面から高速でぶつかってゆく。
「グォオっ!」
高速のぶつかり合いは、シルに軍配が上がった。すれ違いざまに突き入れられた神速の剣が、敵の鎧のような鱗を斬り裂いたのだ。敵はたまらず水中へと身を隠さんと頭を沈み込ませようとするが、シルは見逃さない。
「させないよっ!!」
再び、光刃剣が煌めいた。雷の力を乗せたその一閃に鱗が切り裂かれ、傷口から体内へと電撃が走り出す。
「光の精霊よ、力を貸してくれ」
悶えるダンクルオルテウスに、雪斗が一際輝く矢を番え、放った。
シルの切り裂いた傷口を狙った光の矢は、ダンクルオルテウスの体内に深々と突き刺さった。
「やったぁっ!」
シルが歓喜の声を上げる。追撃を、と構えた瞬間、ダンクルオルテウスは大きな水しぶきを上げ、水中深くへと身を隠すのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
フィオリナ・ソルレスティア
【共同 Sixth Sense】【WIZ】
「水中から引きずり出して倒すしかないな」
■作戦
4人(f03470,f05803,f06122)で連携
各々散開した状態から遠距離UCで敵を誘い出し
デコイのUCで影化を回避した後、一斉攻撃で倒す
■行動
フォルセティのUCでおびき寄せ、敵が影に変化したら
エレクトロレギオンを放つ(デコイ)
(メルティアとは別アプローチ)
※誘いに乗ってこない時はウィザード・ミサイルで攻撃し続ける
仲間がUCを繰り出すタイミングに合わせて(技能:高速詠唱)
バベルの光で敵を貫く(技能:全力魔法×2回攻撃)
「さすがに体が冷えて凍えそうだ」
無事に倒すことができたら、早く戻ってお湯につかりたい
フォルセティ・ソルレスティア
【共同 Sixth Sense】【POW】
「水中にいると戦いにくいよね」
4人の連携でオルテウスを誘い出して、相手が攻撃した後の隙を狙って
みんなで攻撃するよ
【行動】()内は技能
戦闘に入ったら遠距離からウィザード・ミサイルを放つよ
(先制攻撃)
誘いの攻撃だから与ダメージは気にしない
反撃(おそらく影化)に対してはメルティアさんたちの囮を追わせて
ボクも(目立たない)ように(ダッシュ)で近づくよ。
足場が悪いから気を付けるね。(地形の利用)
そしてオルテウスのUCが途切れた瞬間を狙って
(高速詠唱)でイスベル・ウラーノを(全力魔法)で叩きつける
もちろん(2回攻撃)にするよ!
「えっへーん、今のは効いたでしょ?」
メルティア・サーゲイト
【共同 Sixth Sense】
右肩にレドーム、左肩に巡航ミサイル、両脚部に五六連ミサイル、両手にガトリングカノンの中距離戦装備って所か。
「こっちは宇宙に対応できるんだ、水中位なんとかするさ」
と、いう訳でミサイルは対潜仕様の誘導魚雷に改造済みだぜ。ガトリングと五六連ミサイルを合わせてぶっぱなつ。急場しのぎだから命中精度はイマイチだが今回はそれでいい。炙り出す為のブラフだ。
「近づけるか? この弾幕で。なら、陰に潜るしか無いよなぁ?」
本命はこっちだ。影化したら巡航ミサイルをブチ込む。ミサイルも”速く動く物”ではあるだろ?
「ぱくっといっちまいな」
スコル・カーバイト
~作戦~
【共同 Sixth Sense】メイン技能【POW】
旅団メンバー4人で連携して戦闘してくぜ
~戦闘行動~
敵が近くにいりゃ【捨て身攻撃】【2回攻撃】【属性攻撃】で攻め立て
逆に遠くにいれば、【カルバリーエッジ(UC)】をかますか、(技能必須でなければ)【グレイプニルの鎖(武器)】使って相手の捕縛を試みるかね 敵が影に変わったら回避の方に専念だ
~パフォーマンス~
「こんなくっそ寒い中で仕事とはなぁ…長居はしたかねぇ、さっさと終わらせんぞ!」
カルバリーエッジ(UC)はトマホークをブーメランのように投げて攻撃し、武器が手元に戻ってくる 「さーて、いっちょくらいなッ!」
ダンクルオルテウスの鱗は剥げ、内部が一部露出した。それでも泳ぐ速度は衰えず、猟兵達へと食らいつく瞬間を狙っているようであった。
「こんなくっそ寒い中で仕事とはなぁ……」
スコル・カーバイト(ひねくれ灰狼・f06122)が、溜息をつきながらトマホークを持ち上げた。
「水中にいると戦いにくいよね」
フォルセティが仲間達に聞いた。敵は今なお、猟兵達の周りを囲うように泳ぎ続けている。
「水中から引きずり出して倒すしかないな」
フィオリナが返すと、スコルもそれに同意する。
「長居はしたかねぇ、さっさと終わらせんぞ!」
そう言って散開していくなか、メルティアが水中へと飛び込んだ。
「こっちは宇宙に対応できるんだ、水中位なんとかするさ」
きんと冷えた暗い水の中で、翠の光がギラリとメルティアを睨んだ。それを確認したメルティアは、両腕のガトリングガンを構える。
直後、水面が激しく揺れた。フォルセティとフィオリナのウィザードミサイルが撃ち込まれたのだ。ミサイルはダンクルオルテウスの周囲で爆発し、水柱を上げた。
その光に合わせて、メルティアがガトリングガンを放つ。激しい音が水中に響き、火花が乱反射した。
「対潜仕様の誘導魚雷に改造済みだぜ!」
続けて、両脚からミサイルを発射。ダンクルオルテウスはその弾幕の中をかいくぐりながらも、水中、地上から立て続けに行われる攻撃によって攻めあぐねているようであった。
「近づけるか? この弾幕で。なら、陰に潜るしか無いよなぁ?」
メルティアが挑発するように言った。それを聞いたか、それとも偶然か、ダンクルオルテウスの身体が水に溶けたように霞み、ぼやけた影へと変化してゆく。
その影は不規則に、周辺の弾丸に向かって突進し始めた。攻撃を自ら受けにいってもなお、一切の傷がついていない。
「……きたか! 巡航ミサイル!」
メルティアの左肩のカタパルトが下がり、敵へと向けられる。
「てぇーぃ!」
超高速のミサイルが轟音を上げて射出された。何よりも速いいそれに、影は敏感に反応していた。
「ぱくっといっちまいな!」
高熱と衝撃が、洞窟中を響かせた。大きな水柱を作り、その中の影は吹き飛ばされ、宙を舞う。
「出てきたな! 貫け、バベルの光よ!」
フィオリナがオートフォーカスを敵に向けると、天井が光に溢れ始めた。空間を切り裂き、その隙間から一筋の、しかし膨大なエネルギーの光が降り注いだ。
「………ぎいいっっ!!!」
その高エネルギーの奔流に、影は形を保てなくなり、元の姿へと戻っていく。
「影化が解除された!」
フィオリナが叫んだ。それを合図に、スコルがトマホークにスレイプニルの鎖を巻き付け、大きく振りかぶった。
「さーて、いっちょくらいなッ!」
スコルが思い切りトマホークを投げつけると、トマホークは回転しながらダンクルオルテウスへ目掛けて飛ぶ。
トマホークは熱で変形した鱗ごと身体を抉り、その後を追うように鎖が身体に巻き付く。さらに斧は回転を続け、敵の周囲を飛び交うと、鎖が敵を雁字搦めにしていった。
スコルは手元に戻ってきた斧ごと鎖を引く。敵は身動きが取れないまま水面に叩きつけられ、スコルはロープを扱う要領でさらにきつく締めあげていく。
「いまだ!」
スコルがフォルセティへと顔を向ける。いつの間にか敵へと接近していたフォルセティは、詠唱をしながら聖箒を天に掲げた。
「星霜纏いし冷厳の天王。黄天より招くは無窮の霊氷……!」
空間がピシリと音を立て、周囲の気温が一気に下がる。空中に氷塊が召喚された。
「イスベル・ウラーノ!」
フォルセティが聖箒を振り下ろすと、氷塊が落下をはじめた。動けないままのダンクルオルテウスは、その巨大な氷塊を前になすすべもなく押しつぶした。
氷塊はそのまま大きな音を立てて水の中へと沈み、まるで壁のような水柱を発生させる。
「もう一回!」
その水柱目掛けて、フォルセティはもう一つの巨大な氷塊を落下させた。氷塊同士が砕け、激しい衝撃に洞窟内の水が大きな波となってうねりはじめた。
「えっへーん、今のは効いたでしょ?」
鼻を高くするフォルセティ。手ごたえはあった。
「さすがに体が冷えて凍えそうだ。早く戻ってお湯に浸かりたい」
フィオリナが身体を震わせて訴えたが、その背後で、ばしゃりと何かが跳ねる音がした。
「…………!!」
そこには、全身をボロボロにさせながらも、翠の光で猟兵を見据える、ダンクルオルテウスの姿があった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
ヴァン・アヴェルス
漸くお出ましか……って、なんかさっきのと違ってデカくない?
まぁ、いいや。
手早くブッ倒して暖かいホームへ帰ろうじゃないか。
【SPD】で対応するよ。
からくり人形で接近戦を行い、僕自身は一定の間合いを維持するように。
フェイント交ぜつつ、隙を見つけて雷の属性攻撃を叩き込もう。
万が一接近されて、且つ攻撃を避けきれない時は仕方がないね。
『オペラツィオン・マカブル』を発動だ。
攻撃も防御も回避も、ぜーんぶ放棄して喰らってあげる。
ただし、賭けに僕が勝った時は……覚悟しなよ。
他に猟兵がいれば連携して戦う。アドリブOK。
ピリカ・コルテット
ぴこーん!わぁ、今度はサメちゃんですかっ!?
可愛いですね~!牙とかヒレとか、まるまるとした胴体に、つぶらな瞳っ!
メカとは言えサメ退治だなんて、まるで映画みたいですねー☆
とっても強そうですし、こちらも容赦なく力を振るえるというものです!
単調ですが、【属性攻撃】で愛刀に雷属性を付与して、『桜剣解放』を発動♪
海産物のメカシリーズなんだから電気が効いて然りなはずですっ!
高速移動から斬撃&衝撃波を使い分けて斬り刻みましょうっ☆
防御が必要な時には【武器受け】で軽減をしますよっ!
仲間と連携が出来るならばっちり頑張ります!
アドリブ・絡み大歓迎☆
阿瀬川・泰史
ほー、巨大魚型のオブリビオンですか。
いやー何とも、存外に強面で硬そうな外見ですねぇ。
実に、斬り甲斐がありそうですよぉ(刀の鯉口を切りながら)
これが首魁とあらば容赦はしません。【山卸し】で斬りかかります。
「その硬そうな表皮、潰しにかかったらどれほど効くでしょうねぇ!」
『二回攻撃』も駆使して徹底的に押し潰しにかかる
狙い目は脳天、次に側頭部
「魚型なら必ず耳石があるはず、そこに衝撃を与えられれば、あるいはバランスを崩して有利に戦闘を運べるかもしれませんねぇ……!」
アドリブOK、他の猟兵さんとの絡みOK
「ほー、巨大魚型オブリビオンですか。いやー、何とも、存外に強面で硬そうな外見ですねぇ」
「ぴこーん!わぁ、今度はサメちゃんですかっ!? 可愛いですね~!牙とかヒレとか、まるまるとした胴体に、つぶらな瞳っ!」
泰史の感想に比べ、ピリカはちょっとだけ他の人とは違った感想を述べていた。
「……なんかさっきのと違ってデカくない?」
ヴァンには顔などよりもその体格に目が行っていた。
「まぁ、いいや。手早くブッ倒して暖かいホームへ帰ろうじゃないか」
ヴァンは興味を失ったようにからくり人形を前へと歩かせる。そして、激しい戦いの結果、仲間の猟兵達との連携の甲斐もあり、敵は倒せたかに思えたが……。
数々の攻撃を受けてもなお、ダンクルオルテウスの息の根を止めるには至らなかった。
鱗は剥げ、牙は欠け、それでも翠の瞳は煌々と、怒りに満ちた色で猟兵達を睨んでいた。
「うわぁ、とっても強いですね! こちらも容赦なく力を振るえるというものです!」
「えぇ、実に、斬り甲斐がありますねぇ」
今なお猟兵達に牙をむき続けるその姿に、ピリカと泰史は舌を巻いた。
「もう一回、いきますよっ♪」
ピリカは刀に雷の力を付与しながら抜刀。桜の花びらが周囲に散る。
「海産物のメカシリーズなんだから電気が効いて然りなはずですっ!」
そう言って刀を振ると、バチバチと稲妻を纏った衝撃波が敵へと放たれた。ヴァンもそれに合わせるように、からくり人形を走らせる。からくり人形が前に出て敵の目線を奪うと、その隙に衝撃波が脇腹へと命中した。
だが、動きを止める程の攻撃には至らない。カウンターを仕掛けるように、そのまま身体を回転させ、からくり人形事ピリカ目掛けて尻尾を叩きつける。
「ううっ!?」
ピリカの身体全体に大きな衝撃が走る。刀で受け流すことで致命打とはならなかったが、巨体の重み、強靭な尻尾の勢いすべてを殺すことは出来なかった。
「手が……ビリビリしますぅ!」
「お助けしましょう!」
敵も力を受け流されたことで、体勢に崩れが生じていた。その隙をついて、泰史が前に出た。
泰史は刀を逆手に持ち、敵の身体を脳天へと一撃を浴びせる。
「その硬い表皮、潰しにかかったらどれほど効くでしょうねぇ!」
ガァン!と大きな音と共に、頭部がひしゃげる。返す刀で再び、側頭部へと重い一撃が直撃する。
「魚型なら必ず耳石があるはず、そこに衝撃を与えられれば、あるいは……!」
再び、頭部に大きな衝撃が走った。残念ながらバランスを崩すという目論見は外れてしまったが、その一撃はピリカが再び体勢を整える時間を作るには十分だった。
立ち上がったピリカとともに、泰史が跳躍する。
「プリム、いくよっ!」
「米粒のように潰れてしまいな!」
地上から放たれたピリカの高速の斬撃と、上空から落とされた泰史の重い斬撃。二つの斬撃が敵の身体に深い深い傷を作り上げる。だが、敵はまだ止まらない。
「おっと、こっちに来たか……なら仕方がないね」
からくり人形を操り、距離を取っていたヴァンの元に、ダンクルオルテウスが突進してくる。
「攻撃も防御も回避も、ぜーんぶ放棄して喰らってあげる」
ヴァンはふっ、と全身の力を抜いた。
「ただし、賭けに僕が勝った時は……覚悟しなよ」
その言葉を聞くわけでもなく、ヴァン目掛けて、尻尾による横薙ぎが放たれた。
「……僕の勝ちだ」
尻尾は確かに当たっていた。だが、一切の手応えがないまま、ヴァンをすり抜けていく。
その直後、ヴァンのからくり人形『カエル壱号』と『カッパ弐号』が、ダンクルオルテウスへと突進した。
メキリ、と巨体が捻じれる。敵自身の、強靭で重い、一撃が、今、2体のからくり人形から自身の身体へと返ってきたのだ。
「グオオぉおおおおおッ!!!」
断末魔の声を上げながら、ダンクルオルテウスの身体が吹き飛ばされ、水の中へと沈んでいく。
そしてしばらくの後……ゆっくりと浮かび上がってきたその巨体は、ぴくりとも動かないまま、塵となって消えてゆくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 日常
『学園大浴場でリフレッシュ!』
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POW : じっくり湯船につかり、温まって疲れを癒す
SPD : 素早く体を洗ったりして隅々まで綺麗にする
WIZ : 浴槽や脱衣所などで交流し、精神を癒す
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
戦いが終わり、猟兵達は帰路へとついた。
水浸しの洞窟での戦いで、猟兵達の身体は冷えきり、装備も水が染み込んでいる。
冬場の寒い時期に、そんな凍えるような体のままでいて、風邪などひいてしまったら大変だ。こんな時は、お風呂で暖まるに限る!
そういうわけで、帰還した猟兵達を待ち構えていたのは、あったかーい学園併設の大浴場であった!
疲れ、冷えた身体を癒し、明日の活力へとする。これも猟兵達の戦いの一つなのである。
白銀・雪斗
無事に災魔を倒せて良かった。
しかし……あの寒さは流石にこたえたな。
すぐにでも湯船に浸かりたい所だが、まずは身体を洗ってしまおう。
手早く洗いつつ、自分の足先を見て。
霜焼けには……なっていないみたいだな。(ホッとして)
冷たい水に浸かり続けていた為、少し心配していた様子。
さて、洗い終えたし湯に浸かろう。
実は学園の大浴場に入るのは、今回が二回目だったりする。
やはり大きなお風呂は良いものだな。
はぁ……芯まで温まる。
手足を伸ばしてリラックスしつつ、英気を養って。
今回の冷たい戦場のように、猟兵をしていると大変な事も多いが……
こうした戦いの後の、ゆっくりした時間は格別だな。
この先も頑張れそうだ。
学園へと戻ってきた雪斗は、身体を震えさせながら大浴場へと足を踏み入れた。無事災魔を退けたのは良いが、寒さには参った。
「……あの寒さは流石にこたえたな」
洗い場で湯を流しながら、雪斗が身体を見回す。水に浸かっていた足元は、血行が良くなり始めたのか、チクチクと痛みが走っていた。
「霜焼けには……なっていないみたいだな」
指をぐっぐっと動かし、実際に触ってみて、まだまだひんやり冷えていることを実感する。それでも外傷がないことにホッとすると、雪斗は身体を手早く洗い流し立ち上がった。
「さて……やはり大きなお風呂は良いものだな」
雪斗がこの大浴場に入るのはこれで二度目。以前の体験で、この場の良さは理解できている。
つま先をお湯に浸けると、じーんと足先が痺れる。その痛痒い感覚を堪えながらふともも、腰、そして肩までゆっくりと身体を沈めていった。
「はぁ…………」
思わず、幸せそうなため息が漏れた。冷え切った身体にお湯の熱が伝わってくると、縮こまっていた手足をぐぅっと伸ばし、雪斗はリラックスし始めた。
「芯まで温まる……」
今回の依頼に限らず、猟兵という仕事は大変なことが多い。だが、雪斗は同時に、こうも思うのだ。
「こうした戦いの後の、ゆっくりした時間は格別だな。……この先も頑張れそうだ」
大成功
🔵🔵🔵
フォルセティ・ソルレスティア
【POW】
「お風呂だー!」
学園のお風呂に急行するよ
【行動】
体冷えて凍えそうだから、お風呂にダーイブ
…と思ったけど、体洗わないとね。
フィオ姉ちゃんに後で怒られるよー
キレイに洗ったら、いよいよ大浴槽へ!
「貸し切りなのかな? 貸し切りだよね?」
周りをキョロキョロして人がいないようであれば
アイテム「アクアバズーカー」を取り出すよ。
お風呂にひよこ隊長とか的を並べて、アクアバズーカーで
バンバン狙い撃ちだ!
これで射撃の腕を磨くんだ。
お風呂からあがったら、学園の売店でコーヒー牛乳ゲット。
これをぐいーっとやるのがツウだよね?
フィオリナ・ソルレスティア
【POW】
「まずは体をキチンとあらって、かけ湯をしてから…」
弟のフォルセティにクドクドと浴場のマナーを聞かせるが
脱兎のごとく男湯に逃げられてしまう
■作戦
ゆっくりお湯に使って、寒さで固まった血流をよくし
戦いの疲れを癒す
■行動
体を丁寧に洗って、髪をまとめてから浴槽へ
「さすがに温泉ではないか」
お湯を手で掬って確かめてからゆっくりと湯につかる
お湯の中では手足を伸ばして体をゆっくりマッサージ
「まあ、ゆっくり湯につかる機会もなかったから」
これはこれで悪くないと満足する
なんだか壁の向こう側で騒いでいる声がするけど
あとでフォルセティを見つけたら雷を落としておこう
メルティア・サーゲイト
私はゴーレムユニットの方が本体なんだが、温泉入れても意味無ェな。と、いう訳で人間サイズのドールユニットで温泉を堪能だ。
「あー、生き返る……ってのはこんな感じか」
ま、ドールを温泉入れてもあまり意味は無いんだけどな。消耗品だし。とは言え、限りなく生体に近いドールなら温泉に入った時の体調変化をきっちりモニタリング出来るから何かの役には立つかもなァ?
「……温泉のお湯をバインダーに突っ込むだけ突っ込んでみるかァ……?」
精密分解すれば穴を掘ってどこでも温泉! ……いや、どんな状況だそれ。まあいい、データはあって困るモンじゃない。
ピリカ・コルテット
激しいお魚バトルのご褒美はみんなでお風呂ですねっ♪
大浴場って、何だか泳ぎだしたくなっちゃいますよね~!
でも先程の戦いでの痺れが残っていますので、今回は大人しく……。
丸まって浴槽に浮かぶ『ふくちゃんごっこ』をしながら、
温まって戦いの疲れを癒しましょうっ!
ぷかぷか漂っていれば誰かに近付くかもしれません!
メカふくちゃんみたいに、サーチライトも出せますよっ♪(淡く光るだけ)
ともかく、みなさん寒い中でのお魚退治お疲れ様でしたよーっ☆
アドリブ・絡み大歓迎です!
阿瀬川・泰史
「あー、いい湯ですねぇ……サムライエンパイアとUDCアースくらいでしか、湯船に浸かることは出来ないものと思っておりましたが……」
大浴場で湯船に浸かりながら、ゆったりと手足を伸ばしている
勿論ちゃんと、事前に身体は洗ってかけ湯も済ませている
世界が違えど入浴のマナーは、変わらない、はずだ
「風呂から上がったら、刀の整備もしないとなりませんねぇ……刃毀れをしていなければよいのですが。
あとは本体の徳利のチェックもしないとなりませんね」
ヤドリガミたるもの、持ち歩いている本体に何かあってはいけない
この先の戦いを生き抜くためにも、事前の準備は念入りに行う心算
「お風呂だーっ!」
ダンジョンから帰還したフォルセティは元気な笑顔で大浴場へとまっしぐらに走っていた。
「待て待て」
そのフォルセティの首根っこをフィオリナが掴んだ。
「浴場のマナーはわかっているか?」
うぇーっと嫌そうな顔をするフォルセティを無視して、フィオリナはマナーを語り始めた。
「まずは体をキチンとあらって、かけ湯をしてから……」
クドクドと話し続けるフィオリナだったが、フォルセティはお風呂に入りたくて仕方がない様子。
「それから身体を洗って……あっ、こら!」
フィオリナの隙をついたフォルセティが脱兎のごとく走り出した!
「わかってるってー!」
「まったく、もう」
男湯の脱衣所へ入っていく背中を追いかけるわけにもいかず、フィオリナは呆れ顔でフォルセティを見送るのであった。
場所は変わり、女湯。
メルティアは本体であるゴーレムユニットをあえて外し、内部のドールユニットのみで、大浴場を堪能していた。
「あー生き返る……ってのはこんな感じか」
手でお湯をすくってみせて、なるほど、といった具合で周囲を見渡す。広い空間に、高い天井。高い湿度の温かい空気も、こういった大浴場特有の雰囲気を醸し出している。同じ水浸しでも、それがお湯であるだけでこれだけ違うのだから面白いものだ。
「この体調変化をモニタリングすれば、なんかの役に立つかもなァ?」
身体に感じる熱から得る変化を感じながら、メルティアは湯船を眺める。
「……温泉のお湯をバインダーに突っ込むだけ突っ込んでみるかァ……? 精密分解すれば穴を掘ってどこでも温泉!……いや、どんな状況だそれ」
と、言いつつも脱衣所付近に置いておいたナノクラフトバインダーへと目線を移したところで、フィオリナが浴場へと入ってきた。
「流石に温泉ではないようだぞ」
「なんだァ。けど、データはあって困るモンじゃない」
なんとなく乗り気になってきたメルティアが、湯船から身体を出そうとしたその時。ぷかぷかと湯船の奥から漂ってくるものに目がいった。
それは丸く、尻尾が生えて、ピンク色の物体……いや、ピリカであった。
「はーい、わたしですよーっ♪」
「……何してるんだ?」
メルティアが目を瞬かせながら問いかけた。
「ふくちゃんごっこですよ♪」
ぷかぷか浮かぶピリカがにこやかに笑う。
「ふくちゃんごっこ……」
「大浴場って、何だか泳ぎだしたくなっちゃいますよね~! でも、先程の戦いでの痺れが残っていますので、今回は大人しくしているのです」
その結果が、このふくちゃんごっこなのだとピリカは楽しそうに語る。
「メカふくちゃんみたいに、サーチライトも出せますよっ♪」
ぺかーっと淡い光を放つピリカにフィオリナとメルティアが顔を向け合う。
「ふっ、ははっ」
笑い声が大浴場中に響くのであった。
続いては、男湯。
「身体冷えちゃったし、早速お風呂にダーイブ……」
大浴場にはしゃいでいるフォルセティは、勢いよくお風呂に飛び込もうとして、足を止めた。
「……と思ったけど、身体洗わないとね。フィオ姉ちゃんに後で怒られるよー」
脱衣所の前の小言が効いたのだろうか、フォルセティは踵を返し、身体を洗い始めた。
綺麗に身体を洗い終えると、今度こそ浴槽へ。
「貸し切りなのかな? 貸し切りだよね?」
きょろきょろと周囲を見渡したフォルセティは、誰もいないことを確認すると、大きくジャンプして湯船へと飛び込んだ。
だばーん、と湯船が波打つ。お湯から顔を出したフォルセティは、はーっと溜息をつきながら、身体がじんわり暖まっていくのを感じていた。
だが、それ以上に広いお風呂にテンションがどんどん上がっていく。
「じゃじゃーん、アクアバズーカー!」
持ち込んだアクアバズーカーと、ひよこ隊長などの人形を並べていくフォルセティ。
「いくぞー、狙い撃ちだぁっ!」
ばしゃっとバズーカーからお湯が噴き出し、ひよこ隊長達がお湯にさらわれて流れていく。
「おっと、逃がさないぞぉ、覚悟しろっ、たいちょーっ」
と、バズーカーを構えたところで、泰史が脱衣所から顔を出した。
「わ、わわっ」
「元気ですねぇ」
慌ててバズーカーを隠したフォルセティに、泰史が微笑んだ。
泰史は手早く湯船に入る準備を終えると、身体を湯船にぐぅっと沈める。
「あー、いい湯ですねぇ……サムライエンパイアとUDCアースくらいでしか、湯船に浸かることは出来ないものと思っておりましたが……」
学園の大浴場も良いものだと実感する。世界がどれだけ違っていようと、お風呂という文化は良いということなのだ。
「風呂から上がったら、刀の整備もしないとなりませんねぇ……」
泰史は身体を休めながら、今回の戦いを反芻していた。
「刃毀れをしていなければよいのですが」
今回の相手は非常に硬い相手だった。それだけに多少心配にもなってくる。
「あとは、本体のチェックもしないとなりませんね」
ヤドリガミである泰史の本体は徳利である。ヒビ割れなどしていないとは思うが、チェックや意識は大切だ。
「この先の戦いを生き抜くためにも……ね」
この束の間の休息が終われば、また次の戦いへを足を運ぶのだろう。その時の為に、泰史は準備を欠かさないよう心に決めるのであった。
「……静かになったか」
フィオリナは手足をマッサージしながら男湯の方に耳を傾けていた。聞き覚えのある声が大騒ぎしていたのは、壁越しからも十分感じ取れた。誰かに迷惑をかけたのではないかとも考えたが、ひとまず今は収まったのだからよしとして、フィオリナは湯船に深く浸かりなおす。
「まあ、ゆっくり湯につかる機会もなかったから」
ふぅ、と顔を上げて、額から汗が流れ出るのを感じる。寒い寒いダンジョンでの戦いを終えた後なのだ。今日ばかりは少しくらい長く浸かっていてもいいだろう。
「ともかく、みなさん寒い中でのお魚退治お疲れ様でしたよーっ☆」
そんなまったりとした空間にピリカの元気な声がこだまするのであった。
こうして迷宮逆侵攻は猟兵達によって防がれた。
この世界では災魔と呼ばれているオブリビオンは、未だに迷宮の奥で活発に活動をしている。
また近いうちに猟兵達の力が必要とされる時がやってくるであろう。その時はまた、この大浴場にもお世話になる日が来るのかもしれない。
「おばちゃん、コーヒー牛乳!」
売店でコーヒー牛乳を手に入れたフォルセティが腰に手を当ててぐいーっと飲み干す。
「ぷはーっ♪」
こんな風に、学園の数々の施設は、これからも猟兵達の活躍を陰ながら支えていくのだろう。
大成功
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