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帝竜戦役⑤〜大樹に祝福されし勇者たちへの挽歌

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #群竜大陸 #シリアス #切ない #勇者

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●未だ戦いは終わらず
「アウロラ、貴女を守ることができるなら、私に悔いは……」
「オルヴァー! そんな事、二度と言うなと言ったでしょ!」
 剣を手にした男性騎士が、細身の剣を構える女性の前へと出る。けれども女性はそんな彼を押しのけて、彼の隣へと並んだ。
「あの大樹の下であなたは誓った。ならば私はあなたが主と仰いで恥ずかしくない行いをしたい」
 そうだ自分は、彼女がこの華奢な体に宿した強い意志に惹かれたのだ――騎士は改めて思い出した。

「僕の求めていた理想の杖――この杖をくれたあの大樹の精霊に、戦果を報告するまではっ……」
 そう呟いて構えた杖から魔法を放つのは、30代なかばくらいの魔法使いと思しき男性。
「必ず帰る――俺を慕って花を咲かせてくれたあの樹と、約束したんだ」
 剣を手に魔法使いを庇うのは、20歳そこそこの青年。

「今傷をっ……! まだ倒れませんよ、癒やさなくてはならない人はたくさんいるのだから! それに――」
 ここで倒れては、彼女のいる街が――その言葉を飲み込んで、護身用の短剣につけた武器飾りに触れてた癒し手の青年は立ち上がる。
「……あのふたりの子どもの顔を見るまでは」
 ここに来ることが出来なかった幼馴染の紡いだ新しい命。それを見るために帰るのだ――身の丈より大きな槍を手にした20代後半の男は、傷を癒やされて地を蹴った。

 この場にいるどの者も満身創痍だ。回復が焼け石に水でしかないことなんて、術者本人が一番わかっている。
 それでも彼らの中にある強い思いは――薄紅色の花を咲かせる大樹のあるところへと帰りたい――そんな思い。
 今は勇者と呼ばれる彼らは、未だ戦っている。
 己がすでに残留思念でしかないということを――識っているのだろうか。

●グリモアベースにて
 猟兵たちが集まったのを確認すると、そこに佇んでいた黒いマリアヴェールを被った女性はゆっくりと頭を下げた。
 そしてどこか居心地悪そうに、口を開く。
「……アックス&ウィザーズで行われている帝竜戦役の、戦場に、向かっていただきたい……です」
 グリモア猟兵である彼女――エリヴィラ・フォンティーヌ(死と祈りのしるべ・f16264)は小さな声でそう紡いで。
「……勇者の墓標と呼ばれるその地には、かつてヴァルギリオスと相打ちになり死亡した、勇者の残留思念が、まだ、戦っています……」
 彼らは戦いがすでに終わったこと、自分たちが残留思念となったこと、そして新たに群竜大陸を舞台にした戦が始まっていること――それらを識っているのかどうかはわからない。
「……、……墓標、といっても……お墓やそれに準ずるものがあるわけではありません……。戦いで大きく穿たれた竪穴に、彼らの残留思念は漂ってて……」
 告げてエリヴィラが一度押し黙ったのは、彼女がアックス&ウィザーズ出身の、墓石のヤドリガミだからかもしれない。けれどもそれは今関係ないと、小さく頭(かぶり)を振って。
「この場に、ふたつの頭を持つドラゴンがいます……。その勇者たちの残留思念と心を通わせることができれば、有利に戦いを進めることができるでしょう……」
 こくり、小さく頷いたエリヴィラ。
「……、そこにいる、勇者の残留思念たち、には、共通点があるようです……」
 薄紅色の花を咲かせる大樹や、その大樹のある街と縁深い者たちのようだ。
「みなさんが、無事に戻って来られるよう……私は祈り、このカンテラの火を絶やさずにいます……どうか」
 ご無事で――そう告げてエリヴィラは、カンテラ型のグリモアを輝かせた。


篁みゆ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「帝竜戦役」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 こんにちは、篁みゆ(たかむら・ー)と申します。
 はじめましての方も、すでにお世話になった方も、どうぞよろしくお願いいたします。
 勇者の残留思念については名前があった方がプレイングが書きやすいかなということで、下記に記しておきます。

●勇者の残留思念・OP登場順
・オルヴァー……男性。アウロラに忠誠を誓う騎士。
・アウロラ……女性。オルヴァーの主人である冒険者。
・ミカル……男性。30代なかばの魔法使い。
・スティーグ……男性。20代そこそこの剣士。
・クラース……男性。身を守る程度の武術は修めている癒し手。
・イクセル……男性。大きな槍を操る20代後半の戦士。

※どの勇者も、とある街にあった、薄紅色の花を咲かせる大樹と縁があります。
※プレイング内の比率は、勇者と心通わせるための内容が多いほうが接触は成功しやすいですが、どの程度協力を得られるかはその内容によって異なります。

●採用について
 通常はできる限り採用を心がけておりますが、戦争シナリオであることも鑑みて完結を優先させていただきます。プレイングをお返しすることもございます。

●受付について
 オープニングが公開され次第、プレイング受付を開始します。

●お願い
 単独ではなく一緒に描写をして欲しい相手がいる場合は、お互いにIDやグループ名など識別できるようなものをプレイングの最初にご記入ください(今回に限っては、お相手とプレイング送信時間が大幅にずれた場合、プレイング締切になってしまう場合もあるかもしれません)
 また、ご希望されていない方も、他の方と一緒に描写される場合もございます。

 皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『双頭鎧竜アルマドラゴ』

POW   :    ハイパービーム
【二つの頭から破壊光線】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    サーチ&バイト
【片方の頭が死角や隙をカバーすること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【もう片方の頭による噛み付き】で攻撃する。
WIZ   :    テラーロアリング
【空気が張り裂けそうな程の大きな咆哮】を披露した指定の全対象に【恐怖におののき耳を塞ぎたくなる】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。

イラスト:たけの こたろー

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠モニカ・アルベルティです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●勇者たちの
 薄紅色の花を咲かせる大樹――春になるとその花を咲かせる、白い花びらが恋をしたように薄紅色へと変化した――噂によってその詳細は様々であったけれど。かつて猟兵たちが勇者の伝説を集めに行ったパーティーで得た勇者たちの話は、どれもが花を咲かせる大樹絡みのものであった。
 あくまで噂の域を出なかったが、その昔『大樹のある街』であったとされるその場に赴き、そして実際にその大樹を目にした者たち。
 すでに街自体は無くなって久しいようだったけれど――それでもまだ、大樹はそこに在った。

 もしかしたら大樹は今もまだ――彼らの帰還を待っているのかもしれない。
ヘルガ・リープフラウ

ヴォルフ(f05120)と

アウロラ様、オルヴァー様…
お二人は強い絆で結ばれているのですね

わたくしがヴォルフと出会ったのは遠い異国の故郷
その故郷も今は滅ぼされ跡形もなく……
それから今日まで二人で旅を続け
どんな恐ろしい敵からも、彼は守ってくれた
その優しく力強い心で支えてくれた
つらい時、くじけそうな時も、彼がいてくれたから、わたくしはここまで生きて来られたのです

お二人の無念を晴らすために
守りたいという願いのために
どうかわたくしたちにも、力添えをさせてくださいまし

敵の咆哮に負けないように
祈りと共に賛美歌を歌い
【主よ、哀れみたまえ】と願う
ヴォルフ一人に危険を負わせはしません
わたくしはあなたと共に……!


ヴォルフガング・エアレーザー

ヘルガ(f03378)と

オルヴァー、俺も君と同じだ
俺もまた、命を賭してヘルガを守り抜くと誓った
自らも凄惨な過去を背負いながらも、彼女は衆世の救済を願い続けた
君が忠誠を誓うアウロラのように、その身に覚悟と志を背負って

俺もまた、彼女の奇跡と優しさによって、人の心を得た
救われたのは俺の方だ

無辜の人々の祈りに応え、【守護騎士の誓い】を果たそう
効果範囲外にヘルガたちを下がらせ、自ら敵の注意を引き受ける
攻撃は盾で受け止め、激痛にも耐えて見せよう
この程度の傷、ヘルガや人々がオブリビオンから受けた仕打ちと悲しみに比べたら……!

ヘルガが作ってくれた好機、決して逃しはしない
限界突破の一撃を解き放つ……!



 墓標と呼ぶにはあまりにも切ないくらい、そこには激しい戦いの爪痕が残されている。
 残留思念となった勇者たちが戦っている竪穴。戦のさなかに穿たれたのであろうそれは、ヒトの身からみればとても大きく、深く、昏く。
 なんとかその竪穴へと降りることができそうな場所を見つけたヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)は、常に傍らに寄り添う彼女――ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)を抱き上げて、急斜面に等しい崖を降りてゆく。
 人狼であるヴォルフガングの運動能力をもってすれば、ほんの僅かな突起も足場として十分すぎるくらい。
 白き翼を持つ彼女ならばこの竪穴を往くのに困りはしないだろうが、ここは敵地。彼女が今日(こんにち)まで積み重ねてきた力や、意志の強さを侮るわけでも蔑ろにするわけでもなく。
 どうして、守護を誓いし最愛の妻と離れてゆくことができようか――ただそれだけ。

「ヴォルフ、あそこにいらっしゃるのが……」
「ああ」

 ヘルガの白い指の先には、並び立つ女性と騎士。

「アウロラ様、オルヴァー様……」
「っ……あなた方は?」

 突然上方から降りてきた二人連れに、オルヴァーがアウロラの前へと出る。声をかけてきたのが屈強な男の腕に抱かれている、嫋やかな女性だとしても警戒を怠らない。

「わたくしとヴォルフは、あなた様たちと共に戦いたく、参りました」
「えっ……!?」

 優しく地に降ろされたヘルガは、告げてゆっくりとふたりの前へと歩んでいく。ヴォルフは何かあればすぐに彼女を守れるよう、その後ろをついていった。

「オルヴァー、俺も君と同じだ」

 鎧を身に着け剣を背負ったヴォルフの声に、オルヴァーが彼へと視線を定める。ヴォルフが剣を抜いていないのは、敵対心のない証。

「俺もまた、命を賭してヘルガを守り抜くと誓った」

 自らも凄惨な過去を背負うヘルガ。だが彼女はそれを背負いながらも、否、背負ったからこそ尚強く、衆生の救済を願い続けた。
 ――君が忠誠を誓うアウロラのように、その身に覚悟と志を背負って――その言葉に、オルヴァーの視線がヴォルフとヘルガを行ったり来たりする。

「おふたりは、強い絆で結ばれているのですね」

 そう告げて微笑んで、ヘルガは「少しだけわたくしたちの話をさせてくださいね」と断りを入れた。
 そして語られるのは、ふたりの出逢い。
 遠い異国――ヘルガの故郷にてふたりは運命の出会いを果たした。けれどもそれは、なんの変哲もない一日や、幸福の中でのものではなかった。
 むしろ絶望に近い……故郷はヴァンパイアによって蹂躙され、跡形もなく滅ぼされて。ヘルガは故郷を追われ――そんな中での出会いだったのだから。
 けれどもその時のヘルガにとって、ヴォルフガングは唯一の支えとなった。生きる希望だった。その大きな身体に、どれほどの安堵を抱いたことだろう。その力強い腕に引いてもらったからこそ、自分の足で立って歩むことができた。
 それから今日までふたりで旅を続け、どんな恐ろしい敵からも、彼は守ってくれた。その優しく、力強い心で、ヘルガを支えてくれた。

「つらい時、くじけそうな時も、彼がいてくれたから、わたくしはここまで生きて来られたのです」
「俺もまた、ヘルガの奇跡と優しさによって、人の心を得た。救われたのは俺の方だ」

 互いの告げた言葉に小さく微笑み合って。ヘルガはアウロラとオルヴァーへ再び視線を戻す。

「お二人の無念を晴らすために、守りたいという願いのために。どうかわたくしたちにも、力添えをさせてくださいまし」
「――危険を伴うわよ。いいの?」

 アウロラの口にしたそれは、最終確認と共に諾の意であり、そしてその最終確認はあくまでも形式的なものだ。
 ここまで来たふたりならば、ここがどんなに危険な場所なのか、危険を伴う戦いが繰り広げられているのか、分かっているはずだから。
 確りと頷くヘルガとヴォルフ。アウロラとオルヴァーは互いに視線を絡めぬけれど。それは互いの思いが同じだからだ。

「見ての通り、私達は満身創痍よ。だから私の力をあなたに貸すわ」
「はい。お願いいたします」

 アウロラがヘルガの背後へと回る。完全にその姿が重なり合うことはないが、透けているアウロラの身体が半分、ヘルガの身体と重なって。
(ああ……流れ込んでくるこれは……)
 自身に流れ込む力を受け入れつつ、ヘルガはその白翼を広げる。
 地を揺らす足音が、その咆哮が鼓膜を打つ。けれども――負けない。

 ――天にまします我らが神よ。その御心の許、我らに加護を。かの者に懺悔の時を……!

 天上の歌声が紡ぐのは賛美歌。白翼から放たれるのは、神聖なるオーラを纏いし光。そのオーラは祈りと共に、アウロラから注ぎ込まれた高潔なる意志を宿し、常以上の力を持って双頭の竜へと放たれる――!

『ヴォォォォォォォォォォォォ!!』

 鼓膜を破らんとするアルマドラゴの咆哮が、竪穴に反響して響き渡る。その咆哮は、恐怖を呼び起こさせるものだったけれど。
(ヴォルフ一人に危険を負わせはしません。わたくしはあなたと共に……!)
 ヘルガの強い意志が、勝る。
 鎧のように硬い外殻では防げぬその攻撃に、こちらを見据えたアルマドラゴ。しかしその動きが突如鈍くなった。
 アウロラの力を宿したヘルガの願いが、効果を表したのだ――それはヴォルフガングにもオルヴァーにも分かったから。

「守るもののための強い意志、確かに私と同じものだ」

 オルヴァーの差し出した手を握るように、ヴォルフガングも手を差し出した。実体を持たぬオルヴァーの手を握った感触は、なかったけれど。代わりに体の中へと注ぎ込まれる力は、何かを守るためにのみ、力を増す祝福。

「ヘルガたちは、下がっていてくれ」

 告げたヴォルフガングは、ところどころ崩落した岩の落ちている足場の悪い地面を、ものともせずに走りゆく。
 ヘルガの作ってくれた好機を、逃さぬために。
 アルマドラゴと接敵したヴォルフガングは、片手剣を抜き放ちそれを振り下ろす。
 これは攻撃というよりも、敵の注意を引くためのもの。身体の自由を取り戻しつつあるアルマドラゴが、ふたつの首をもたげるのを見て、ヴォルフガングは盾を構える。けれども決して、敵との距離を取ろうとはしなかった。

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 至近距離で受ける破壊光線。双つの頭から放たれるそれは、盾だけで受け止められるものではなく。ヴォルフガングの全身を激痛が襲う――けれど。
(この程度の傷、ヘルガや人々がオブリビオンから受けた仕打ちと悲しみに比べたら……!)
 自身の誓いゆえに生じる身体能力の増加。常以上にそれを感じるのは、おそらくオルヴァーの齎してくれた祝福ゆえ。
(ヘルガが作ってくれた好機、決して逃しはしない)
 光線が収まりきるよりも早く、ヴォルフガングが盾と片手剣を捨てて手にしたのは、巨大な剣。
 自重だけでも物によっては圧し切れそうなその剣に、己の全て――否、限界を超えたすべての力を込めて――。

『ギャァァァァァァァァァッ!?』

 巨大な剣と巨躯のヴォルフから放たれたその一撃は、アルマドラゴの鱗を打ち砕いてその身体へと突き刺さった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー

薄紅色の花か。一度見てみたいモンだ。

残留思念と会話は出来るのか?ま、こっちの声が聴こえてりゃ構わねぇ。
前衛は俺が受け持つぜ。オルヴァーとアウロラは下がりな。……傷だらけなんだろ?後衛で傷の治療と援護に専念しな。
安心しろ。そっちには――抜かさねぇよ。便利屋Black Jackの名に懸けてな

二丁銃を構えてトカゲを【挑発】して引き付け。
頭が二つじゃ餌も二倍必要で大変だろ?ほら、ご丁寧に出て来てやったぜ。喰ってみろよ。
【二回攻撃】しつつ、銃弾をぶち込みながら。
空の有利を捨てて噛みつき?余程、腹が減って気が立ってるらしい。
どうした?餌に噛まれたのは初めてか?変わらず【挑発】。
至近距離でUCをぶちかます


亞東・霧亥
・勇者イクセルとの対話
過去の記憶を呼び起こす。
俺の治めた国ではないが、知っている。
神と太陽と大樹の恩寵によって栄えし国。
薄紅色の花咲く大樹の元、皆が笑顔で身分の上下も分け隔てなく、喜びも苦しみも分かち合い、人と人をつなぐあたたかい国。
君は、君達は守ろうと戦った。
その先の未来を夢見て、懸命に生きた。
この戦いは終いにして故国に帰る頃合いだ。
だが、後顧の憂いを断たねばならない。
君の未来へ託す永劫の力を貸してくれ。

【UC】
イクセルと同調する。
呼吸、構え、気迫、集中、狙い過たず、竜の核へと誘う。

「今この瞬間、極みへと到る。必中必殺、極・竜破斬!」



(薄紅色の花か。一度見てみたいモンだ)
 花と一口に言っても、色々ある。薄紅色と一口で言っても、色々ある。だからこそ自分の目で見てみたいと、カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は思った。
 積み重ねた技術と戦闘経験を活かして竪穴を下りていく。途中で敵のものと思しき咆哮と破壊音が聞こえて。
 カイムが下りゆく壁に近い斜面も揺れたけれど、彼にとってそれは些事。
(残留思念と会話は出来るのか?)
 そちらの方が重要だ。
(ま、こっちの声が聴こえてりゃ構わねぇ)
 竪穴の底につくまでに、敵と勇者たち、そして先にたどり着いていた猟兵たちの位置関係は把握できた。
 ならば――カイムは壁を蹴って、勇者たちのそばへと飛び降りる。

 * * *

 呼吸音も気配も全てを消しながら移動することで、亞東・霧亥(峻刻・f05789)は誰にも気づかれずに竪穴を下りきっていた。そして彼が向かうのは、身の丈よりも大きな槍を手にした男の元。

「勇者、イクセル」
「……!?」

 男を呼んだ霧亥の声は、酷く落ち着いたものだった。
 対する男――イクセルは、表情こそあまり動いていないが、霧亥を警戒しつつも、何故自分の名を知っているのか――何故自分を勇者と呼ぶのか、そんな疑問を抑えきれないでいるようだ。
 彼と対峙する霧亥が呼び起こすのは、過去の記憶。懐中時計のヤドリガミである霧亥の肉体は、亡き持ち主の若い頃の姿を模したものである。だが本体である懐中時計の部品、そのひとつひとつに人格が宿っているのだ。
 今の『彼』は誰だろうか。基本的に表に出ている『霧亥』とは、なんだか口調が違う。

「俺の治めた国ではないが、神と太陽と大樹の恩寵によって栄えし国を知っている」
「っ……!」
「薄紅色の花咲く大樹の元、皆が笑顔で身分の上下も分け隔てなく、喜びも苦しみも分かち合い、人と人をつなぐあたたかい国だ」

 それはイクセルや他の勇者たちの縁付いている『大樹』とは、違うものであろうけれど。
 それでも薄紅色の花咲く大樹の担っていた役目は、同じであるように思えたから。

「君は、君達は守ろうと戦った。その先の未来を夢見て、懸命に生きた」
「……ああ。俺は、俺たちはヴァルギリオスを倒して平和を――」

 凪のようだったイクセルの顔に、強い意志が表れる。満身創痍であるにも関わらず、槍の柄を握る手には強い力が込められていた。

「この戦いは終いにして、故国に帰る頃合いだ」
「……、……」
「だが、後顧の憂いを断たねばならない。君の、未来へ託す永劫の力を貸してくれ」

 霧亥の言葉を受けて、イクセルがどれほど『真実』を理解したのかはわからない。そもそも彼ら勇者が、自身の置かれている状況をどれほど理解しているのかすらわからぬのだから。

「……わかった。俺の力でよければ」

 けれども霧亥の真摯な言葉とその声に乗せられた『意思』が、イクセルにも届いて。
 彼は霧亥の背を包み込むように、その背後へと立った。

 * * *

「俺も前衛を受け持つぜ」

 イクセルと会話をしている霧亥を視界の端におさめたカイムは、互いを支えるように立っているオルヴァーとアウロラへ視線を向けた。

「オルヴァーとアウロラは下がりな。……傷だらけなんだろ?」
「っ……でも」
「まだ戦え――」
「後衛で、傷の治療と援護に専念しな」

 前線を離れることを快諾できないのは、生前の戦いの影響か、それとも――。

「安心しろ。そっちには――抜かさねぇよ。便利屋Black Jackの名に懸けてな」

 けれども『双魔銃 オルトロス』を手にしたカイムのそれが、自分たちを気遣ってのものだと分かったのだろう。

「ならば、加護を」
「私達は聖職者ではないけれど……」

 少しでも力になれれば――オルヴァーとアウロラが、それぞれカイムの銃へと触れた。

「ああ、力、借りるぜ」

 ふたりへと軽く笑んでみせたカイムが次に視線を向けたのは、イクセルとの会話を終えたと思しき霧亥。

「あんたも前へ出るんだろ?」
「ああ」
「俺があの『トカゲ』を引きつける。いいか?」
「願ったりだ」

 軽く視線と言葉を交わし、互いの出方にあたりをつける。踏んできた場数が多いゆえだろう、なんとなく相手の取ろうとしている戦法を感じ取ることが出来た。
 響き渡るアルマドラゴの、悲鳴と思しき耳障りな声。地を蹴ったカイムは敵の視界に入るよう距離を詰めつつ、言葉を紡ぐ。

「頭が二つじゃ餌も二倍必要で大変だろ? ほら、ご丁寧に出て来てやったぜ。喰ってみろよ」

 明らかに挑発じみた言葉だ。加えて二丁の銃口から放たれる複数の弾丸。その弾丸は竪穴の中でその身を浮かせているアルマドラゴに、命中することのみを目的にしたものではない。外れたとしても、奴が『攻撃された』と認識すればそれでいいのだ。

『ガァァッ!』
『グァァッ!』

 片方の頭が警戒態勢へと移るとともに、アルマドラゴは高度を下げてくる。そして繰り出してくるのは、もう片方の頭の持つ鋭い歯による噛みつき攻撃。
 いつもよりも少し身体が軽い気がする――オルヴァーとアウロラのお陰だろうか、近づいてきた頭を難なく避けたカイムは、惜しげもなく銃弾をぶち込んでゆく。

「空の有利を捨てて噛みつき? 余程、腹が減って気が立ってるらしい」

 その銃弾は、もう片方の頭が庇い受けた。けれど、迸る痛みは共有されるもの。

『オォォォォォォォ!!』
「どうした? 餌に噛まれたのは初めてか?」

 痛みに声を荒げるアルマドラゴ。カイムは変わらずに挑発を続ける。
 けれどもカイムが意識を割いているのは、目の前の敵にだけではない。

「――……、――……」

 後方にて、霧亥は深呼吸を繰り返し、瞑想の要領で意識を研ぎ澄ませてゆく。それは己の感覚を極限まで高めるためだけではなく、イクセルと同調するためでもあった。
 彼の力が、『竜喰槍』を握る自身の手に集まるのを感じる……。
 呼吸、構え、気迫、集中――全てが整った。

 アルマドラゴが双つの首をもたげたのを、カイムは見逃さない。何らかの予備動作だと思しきそれは、カイムにとって突くべき隙でもあった。
 地を蹴り跳んだカイムの銃口が、アルマドラゴと最も近くなったその時――双つの銃口から、これまでと比較にならないほどの威力を持った銃弾が放たれた。
 その反動を利用して、素早く地へと戻るカイム。彼と入れ替わるようにして飛んだのは、槍を手にした霧亥。

「今この瞬間、極みへと到る。必中必殺、極・竜破斬!」

 イクセルと同調することで増したその力のすべてで、アルマドラゴを斬り裂く。
 竜を喰む槍による、竜を砕く一撃が、銃弾に穿たれたその箇所へと深く、深く――……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鈴木・志乃
全員の名を呼びながら最初は補助に回る
事実を伝えるのは全部終わってからだ
戦闘が終わらなきゃ彼らは安心できない1

アド連歓迎
初手早業高速詠唱で鼓膜を守るオーラ防御を全員に展開
無事か!!
助けに来た、良ければ共に戦わせてくれ
大樹に縁のある人達だろ? 少しだけ聞いた

私が敵の気を引く
クラースさん治療間に合うか?
第六感で行動を見切り回避しつつ
敵UCのタイミングで口の中に破壊工作用の爆弾放り投げる【念動力】
あと大量にコショウと針飲ませる
通常攻撃を早業武器受けからの念動力で鎖操作し捕縛
全力魔法なぎ払い攻撃

戦闘後
UC発動
可能なら世界の意志から大樹の意志を失せ物探し
全員の意志と手をつなぐ

全部終わった
…もう、大丈夫だよ


御園・桜花


「大樹に縁持つ勇者様…私は貴方達がこの地に留め置かれるのを望みません」
「私は樹木精、大樹に縁を持つ方は分かります。力を合わせ、大陸を滅さんとする龍を倒しましょう」

ミカル、スティーグに呼びかけUC「桜吹雪」
高速・多重詠唱でミカルの属性攻撃も乗せ敵を切り刻む
狂気・呪詛耐性はあるが時折破魔や慰め乗せて歌い、他の仲間が恐怖に呑まれぬよう鼓舞する

戦闘後2人を説得し鎮魂歌で送り出す
「そろそろ貴方達の終焉を思い出されましたか。貴方達は長く頑張られました。胸を張って大樹の元へお戻りを。貴方達の望みは私達が引き継ぎます。他の方々と共に旅路を辿られ、いつかまた私達の望みを引き継ぐ者として転生なさって下さい」



「オルヴァーさん! アウロラさん!」

(事実を伝えるのは、全部終わってからだ)

「ミカルさん! スティーグさん!」

(戦闘が終わらなきゃ、彼らは安心できない!)

「クラースさん! イクセルさん!」

 そう思うからこそ、他の猟兵たちがアルマドラゴと交戦している間に、鈴木・志乃(ブラック・f12101)は素早く全員の名を呼んだ。

「無事か!!」
「君たちは……?」
「助けに来た、良ければ共に戦わせてくれ」

 ここにきて次々と現れる味方戦力に、困惑する勇者たち。問うたスティーグの声に志乃は、シンプルにかつ力強く答えを紡ぐ。

「大樹に縁のある人達だろ? 少しだけ聞いた」

 続けた言葉は、本当のこと。
 他の猟兵たちが大樹と縁深い勇者の話を聞いたパーティーに、志乃は参加を検討していたのである。そしてのちに、その報告書を読むことで彼らのことを知ったのだ。

「私は樹木精、大樹に縁を持つ方は分かります。力を合わせ、大陸を滅さんとする竜を倒しましょう」

 そんな志乃の傍らでゆるりと笑むのは、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。桜の精である彼女がその身に纏う色は、勇者たちの思い出深い大樹の花の色を思わせる。

「私が敵の気を引く」
「ミカルさん、スティーグさん、あなたがたの力を貸してください」

 志乃は勇者たちの顔を見回して。桜花はミカルとスティーグの前へと歩み、己の策を口にする。

「クラースさん、治療間に合うか?」
「引きつけてくれている間に、成してみせます!」

 彼の力強い返答に頷いて、志乃は地を蹴る。他の猟兵たちの攻撃を受けたアルマドラゴは、焦っているのだろう。高度を保てず地に落ちたままではあるが、首や羽を動かして、己を翻弄する猟兵たちをなんとかしようとしている。
 奴にとってヒトとは、矮小な存在でしかないのかもしれない。だからこそ、侮っていた存在に深手を負わされて、感情が昂ぶっているのだと推察できた。
 他の猟兵の動きからその意図を察し、志乃は彼らに合わせるように動き、敵の首を回避してゆく。
 背後から聞こえてくるのは、桜花の紡ぐ旋律。破魔の力や慰めの心を乗せて紡がれるそれは、この場にいる勇者たちを含めた仲間たちが恐怖に飲まれぬよう、護らんとする歌声。

『ヴォォォォォォォォォォォォ!!』

 アルマドラゴが放った咆哮が、空気を震わせる。竪穴の壁を揺らし、いくらかの岩石が降り注いだ。けれどもだれも、恐れに心を囚われる者はいない。

「っ!!」

 そしてその咆哮が放たれた瞬間を見逃さず、志乃が念動力で双つの口へと放ったそれは――破壊工作用の爆弾と、大量のコショウと針。
 咆哮の為に開けられていた大口。そこへ入った異物は、長い喉を落ちている間に爆発した。

『ギァ……!!』

 アルマドラゴが声を上げることが出来たのは、一瞬。
 喉での爆発により首はその頭を支えられなくなり、双つの頭は地面へと置かれた。
 それだけでは済まない。
 爆発により大量の針が、勢いづいて胴体や顔の方へと飛んだのだろう。そしてコショウが喉を痛めつけ、口から漏れたそれが嗅覚をくすぐる。
 それでも前足を、翼を、頭を動かして攻撃しようとするアルマドラゴへと、志乃は『光の鎖』を放ち。念動力で捕縛するように縛り上げて、力を貯める。

「ミカルさん、スティーグさん」
「うん」
「ああ」

 前方での爆発音と敵の動きの停滞。それを見た桜花の声に、名を呼ばれたふたりは、彼女が手にする『桜鋼扇』へと透けた手を乗せた。
 伝わり来るのは、桜とよく似た花を咲かせる大樹に愛されたふたりの力。大樹への想い。
 それらを乗せて桜花が瞬時に発動させた『桜吹雪』は、『桜鋼扇』を無数の薄紅色の花びらに変えて敵へと向かう。
 綺麗、と言えるような生易しいものではない。極寒の地のそれのように、物量を力とするその花びらは、ふたりの勇者の力を借りて常以上の鋭さでアルマドラゴを切り刻んでいく。

 その桜吹雪の中で、花びらと共にアルマドラゴの身体を切り裂き、首を落としたのは。
 志乃の、全力を込めた魔法による薙ぎ払いだった。




 花の吹雪と土煙がおさまり、あたりが静寂に包まれる。
 すでにアルマドラゴの身体は、竪穴から消え去っていた。

「……、……」
「……」

 目の前の敵が消え去ったことに、勇者たちは驚きを隠せないようで。言葉が見つからない、そんな様子だ。
 無理もない。残留思念である彼らが生前戦っていたのは、ヴァルギリオス。先程まで対峙していた竜とは別の存在。

「大樹に縁持つ勇者様……私は貴方達がこの地に留め置かれるのを望みません」

 そんな勇者たちに声をかけたのは、桜花。その声色は拒絶でも否定でもなく。

「そろそろ貴方達の終焉を思い出されましたか」
「……ぁ……」
「俺たち、は……」
「終わった、のか……?」

 桜花の言葉を受けて、彼らは己の記憶をまさぐっている。
 それは彼らにとっては、悲しいものかもしれない。無念の塊かもしれないけれど。

 ひらり……。

「「!?」」

 勇者たちが己の『最期』を手繰り寄せたその時、彼らと、その場にいる猟兵たちの視界に浮かんだそれは。

「あぁ……」

 志乃が探しだした、大樹の意思。
 それと繋がった者たちには、今の大樹の姿が見える。
 彼らが目にした時よりも、明らかに年月を重ねたその姿。
 ところどころ、ヒトの手で補修された跡が残っている。
 街の姿は見えない。それがどういう意味であるのか、口にせずとも勇者たちには伝わったことだろう。

 ――お疲れさまでした。私が愛し、見守り、待ち続けた者たち。

 脳内に響き渡るこれは、大樹の意思。目を見開いているミカルの様子を見れば、それが違わないことがわかる。彼は夢の中で、大樹の精霊と会っているのだから。

「嗚呼、終わったんですね――……」
「全部終わった。……もう、大丈夫だよ」

 力が抜けて座り込んだクラースに、志乃は絞り出すように告げる。

「貴方達は長く頑張られました。胸を張って大樹の元へお戻りを」

 ――永い間、本当に永い間、頑張りましたね……。

 桜花の言葉に大樹の声が重なる。嗚呼、クラースだけでなく、他の勇者たちも次々と膝をついていく。

「俺たちの戦いは終わったんだな。でも……」
「安心してください。貴方達の望みは、私達が引き継ぎます」

 スティーグが口にしようとした憂慮を皆まで口にさせず、桜花が頷いてみせた。
 彼らは気がついたのだろう。自分たちが終焉を齎したはずのこの群竜大陸に、戦いの気配が充満しているのを。
 けれどもそれは、『今』を生きる者たちの手で決着をつけるべきことだ。

「ですから」

 ゆったりと、安心させるように笑みを浮かべて、桜花は続きを紡ぐ。

「皆さん共に旅路を辿られ、いつかまた私達の望みを引き継ぐ者として転生なさって下さい」

 桜花は桜の精である。だが、ここはサクラミラージュではない。彼らも、影朧ではない。
 そんなことは、彼女自身も分かっている。
 だからといって、永い時を経たのちに彼らが生まれ変わってくることを、願ってはいけない道理はない。

「……そうか。願わくばアウロラ、貴女と共に」
「てっきり、前の主のことを言い出すと思ってたわ……なんて嘘よ、私もあなたと共に」

 オルヴァーとアウロラは、そっと互いを抱いて。

「あなたからいただいたこの杖のお陰で、僕は頑張ることが出来ましたっ……」
「永い間待たせて、ごめんな。直接顔を見に行けなくて、ごめん」

 ミカルは杖を握りしめて大樹に感謝を示し、スティーグは大樹を待たせてしまった事を詫びる。

「僕は、守れたんですね……彼女の生きる、場所を」
「……あいつらの子どものそのまた子どもの――あいつらの紡いだ命は、きっと、まだ繋がっているよな……」

 クラースは思いを馳せる。自分は大樹の元へ帰れないと覚悟していたけれど。置いてきてしまった彼女を想って。
 イクセルは、幼馴染のふたりの血が、今もなお連綿と続いていることを、信じようとしている。

 彼らが事実を受け入れ、安堵をいだいたからだろう。もともと透けていた勇者たちの身体が、淡い輝きを纏い、さらに薄くなっていく。

「ありがとう」
「感謝する」

 口々に礼を述べる勇者たちの姿は、どんどん竪穴の壁に溶けるように消えてゆき。

 ――いつか、また……。

 その呟きとともに消えた彼らのいた場所には、『魂晶石』と呼ばれる高純度の魔力結晶体が六つ、落ちていた。
 猟兵たちはそれぞれ一つずつ『魂晶石』を手にし、次の戦場へと向かう。
 かつての勇者たちのためにも、この戦い、負けるわけにはいかない――……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月23日


挿絵イラスト