ぴっちりと貶める者と機械の島
「自由なんていけない、そうでしょ? 服従しましょう?」
紫の拘束バンド付きのぴっちりとしたスーツを着込んだ戦闘員が同意を求めるかのように周囲を見回した。
「そう、その通り」
「ぴっちり最高!」
賛同の声を上げるのは、同じリストリクトスーツに身を包む戦闘員たちだ。
「この島の、この要塞のボスはワタシなのですヨ?」
その後ろできわどいボンテージ姿のコンキスタドールが遠い目をする。
「もちろんですとも!」
「さぁ、ボスをないがしろにした私達をもっと虐めて! もっと蔑んで見て! もっと罵って!」
「ボス、私達におしおきをッ!」
口々に処罰を求める戦闘員たちの声に、部下の人選を間違えたですヨとコンキスタドール、貶める者の視線は更に遠くなるのだった。
「グリードオーシャンの世界、とある島がコンキスタドールが支配する島となっているようでして」
スペースシップワールドから落ちてきたことで誕生したその島は、かつてピーチリース島と呼ばれていた。ドーナツ型の宇宙ステーションの外装がピーチ色に塗られていたことがその由来である。
「幸いにも今のところコンキスタドールによる犠牲者は出てないみたいです。生き残っていたウォーマシンも機能を停止し、無人島となって久しいようで、コンキスタドールが乗り込んできたのはその後のようですから」
ただ、ある日現れたコンキスタードルたちにより、宇宙ステーションの設備を再利用、要塞が建設され。その主に部下の方によって島の名前は変えられてしまったのだ。
「そう、『ぴっちりスーツ島』へと……」
そう説明して遠い目をしたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)はどこかボンテージ姿のコンキスタドールと重なって見えた。
「ともあれ、このままその連中がここを拠点に悪事を働きだしたら近隣の島に被害が及ぶかもしれませんし、皆さんには敵の撃破をお願いしたいんです」
相手がコンキスタドールである以上、放置も出来ないということなのであろう。
「話を続けますね? 要塞の入り口はステーション時代の宇宙港跡と思しき場所にあります。とは言ってもコンキスタドール以外には開けられないようロック機能で入り口は閉ざされている上、リストリクトスーツを着用したコンキスタドールの戦闘員が配備されてるようですけれども」
ただ、フェリクス曰く、落下の衝撃でか宇宙港跡の床面は大きく割れ、海水が流れ込んでいる場所もあるという。
「皆さんに侵入していただく経路はこっちの方ですね。いったん潜行していただかないといけないので、工夫や道具がないと濡れてしまうと思いますが」
最初の一人が侵入してしまえば、近くにある緊急用ボタンで入り口のロックは簡単に解除できるとのこと。
「皆さんがそのエリアで戦うことになるのは、先も説明した通り、リストリクトスーツを着用したコンキスタドールの戦闘員です」
自由を嫌い束縛や服従を好む異常性癖をもち、自分達と同じ存在を増やそうとしてくるらしい。
「また、ドン・リストリクトなる存在を敬愛しているそうで……だから、ボスがあの扱い何でしょうかねぇ?」
戦闘員たちを従わせているのは、貶める者。体の一部を得た者への変身能力を持ち、化けた相手の姿で恥ずかしい恰好をしたり奇行を行い他者に目撃させることで社会的地位を失墜させる恐るべき敵だ。
「うん、恐ろしい相手の筈なんですけどねぇ」
部下の戦闘員の異常性癖に振り回されてる気がするのは、きっと気のせいだと思いたい。
「それで、首尾よくコンキスタドールを倒せば終わりかというとそうでもなくて――この島のボスはあるメガリスを所有してるんです」
その名も自爆装置製作者、まぁ名前から察せる通り、使用者の生命と引き換えに自身の存在する施設に自爆装置を作り出し、自爆シークエンスを開始させると言うモノだ。もはや己が助からないと踏んだ時、貶める者はメガリスを用いた自爆によって君達を道ずれにしようとするのだとか。
「こう、お約束なんでしょうかね。そういう訳で、要塞に巣くうコンキスタドールを倒しても今度は要塞から繋がった機械遺跡を進んで、要塞が自爆してしまう前に脱出する必要があるんです」
最後まで気の抜けない依頼にはなりそうだが、元宇宙ステーションとて現状は色々と不本意だろう。
「禍根を残さぬためにもご協力よろしくお願いしますね」
そう言ってフェリクスは君達に頭を下げたのだった。
聖山 葵
ピーチ色のドーナツと書いてて、ストロベリーチョコのかかったドーナツを想像しました。
それはさておき、今回はコンキスタドールの要塞へ攻め入って彼女らの要塞を攻略するお話となっております。
また、一章の要塞への浸入戦において地形をうまく活用できると戦いを有利に運べるかもしれません。
では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 集団戦
『リストリクトソルジャー』
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POW : もっと虐めて!もっと蔑んで見て!もっと罵って!
全身を【虐められる他の子への嫉妬強化オーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷、視線、言葉を被虐的に解釈した回数】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD : 自由なんていけない、そうでしょ?服従しましょう?
対象への質問と共に、【対象の着ている衣服のすぐ上】から【自身の纏うのと同じリストリクトスーツ】を召喚する。満足な答えを得るまで、自身の纏うのと同じリストリクトスーツは対象を【包み込み被虐束縛嗜好に体と心を染める洗脳】で攻撃する。
WIZ : 新たな同志の召喚&洗脳(即興)
召喚したレベル×1体の【一般人を全身スーツとベルトで包みこんだ上】に【一般人を自身と同じ思考に洗脳するアンテナ】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
山梨・玄信
フェリクス殿は今度はピッチリスーツが欲しくなったのか?
今度送るぞい。
【POWを使用】
先ずは潜入じゃな。
もちろん、褌一丁で水路を使って潜入するのじゃ。
水中系技能と潜伏系技能を駆使して敵に気付かれぬように侵入し、入り口を開放するぞい。幸い、小柄じゃから隠密向きじゃしな。
これが噂に聞く「どえむ」という奴か。別に会いたくも無かったが。
オーラ防御を全身に展開し、こちらはどえむでない事をアピールしつつ、見切りと第六感で敵の攻撃を躱すぞい。
気の放出で均等にダメージを…与えてもどうせ「あっちの方が痛そうだった」とかうざ絡みされそうじゃから、無表情で敵に近付き灰燼拳でさっくりと葬るのじゃ。
アドリブ歓迎じゃ。
「フェリクス殿は今度はピッチリスーツが欲しくなったのか?」
サポートに回っているグリモア猟兵当人がしゃしゃり出てこられれば即座に否定するようなことを口にすると、山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)はだからこそ返事を待たずに告げた。
「今度送るぞい」
と。相手は玄信達が危険になれば強制転送させるための要員だからこそ、今も見ていて、口にすれば伝わると確信してのことだろう。
「さてと。それはそれとして、先ずは潜入じゃな」
鉄甲船の甲板から閉ざされた入り口の位置を確認すると、徐に服を脱ぎだした玄信は褌一丁になると船べりを乗り越え、極力静かに海へと入る。
「行動開始と行くかの。幸い、小柄じゃから隠密向きじゃしな」
扉との位置関係から、要塞の真下に潜りこむように泳ぎ出せば、それはすぐ見つかった。大きな亀裂には要塞の内へと海水が流れ込んでおり、内部への侵入に関しては海水をかく必要すら存在しなかった。
「ぷはっ」
流れに運ばれた先で見つけた水面から顔を出すと、うまく侵入できた様じゃのと玄信は心の中で呟く。
(「ふむ、緊急用ボタンというのは、これじゃな」)
周囲を見回して侵入に気づかれた様子がないことを確認した玄信が見つけたボタンを押し込めば、外から見て入り口のあったあたりで空気の漏れるような音がし。
「何?! 何故、ロックが解除されたの?」
「誰の仕業? ボスにお仕置きしてもらうためにわざとやったんでしょ、羨ましい」
流石に入り口に施されていた電子的な施錠が解除されれば全く気付かれずにと行くわけにはいかず、入り口の方から仲間同士でやり取りを交わしつつリストリクトスーツを着用した戦闘員が駆けてくる。
「あれが噂に聞く『どえむ』という奴か。別に会いたくも無かったが」
目的を考えればそういう訳にもゆかず。
「な、侵入者?!」
驚きの声を戦闘員の一人があげた時、玄信は身を包むオーラを全身に展開しつつ一番近い個体に肉薄していた。
「はうんッばっ?!」
玄信が超高速で放った一撃吹っ飛ばされた戦闘員は、短い空中浮遊の末に宇宙港跡の床に叩きつけられ、そのまま動かなくなる。
「ふ、褌一丁なんてどういうつもり? まさ」
「一応先に言っておくが、お主の予想は外れじゃ」
痛めつけられて喜ぶような仲間ではないと、玄信は皆まで言わさず身を守るため展開したオーラを示し。
(「気の放出で均等にダメージを……とかも考えたんじゃがな」)
それはそれでざ絡みされそうじゃからと無表情のまま一人を屠った玄信は、拳を握り固めたまま次の相手へ襲い掛かった。
「通してもらうぞ」
「そうはいきません! もっと虐めて! もっと蔑んで見て! もっと罵っべっ」
迎え撃つ為か虐められる為か、向かってきた戦闘員の一撃を第六感から攻撃のタイミングを察して躱すと、殴り倒して更に先へ進むのだった。
大成功
🔵🔵🔵
城田・紗希
フェリクスさん、とうとう顔を覆うピッチリに目覚めちゃったかぁ…。
……まぁ、フェリクスさんだし。(諦めた)
とりあえず、増殖する偽フェリクスさんは、ウィザードミサイルでアンテナ狙い撃ちで無力化する…。
召喚した術者…というかオリジナルフェリクスさんは、ヘッドショットを狙ってみる。
フェリクスさんが空を飛んでも、誘導弾とか狙撃的ななんやかんやで狙えば対空射撃も平気だよね…(自分は飛べないなりの対空戦法)
3体か4体ぐらい倒せば、フェリ分身も解けるよね(分身の術扱い)
…あれ?ぴっちり分身?
高柳・零
POW
ぴっちり…そうですか。フェリクスさんはそういう趣味が…。
この前送ったセーラー服、襟とスカートは余計でしたかねえ(最早セーラー服ではなく)
「いきなり濃いのが来ましたねえ。って、言葉にも反応するんですか!」
一応、オーラで全身を覆い、敵の攻撃に備えます…必要なさそうですが。
「はい、一列に並んで掴まれたい場所を自己申告してください。要望に関わらず、適当に掴んで成仏させますので」
ちまちまとダメージを与えると面倒そうなので、動きを見切って掴める所を掴んでUCを発動。
地面に叩きつけて一発で成仏させます。
「次に生まれ変わる時には臼にでもなってください」
アドリブ、絡み歓迎です!
「フェリクスさん、とうとう顔を覆うピッチリに目覚めちゃったかぁ……」
とりあえずどこかのグリモア猟兵への勘違いは先の一人では終わらなかったらしい。
「ぴっちり……そうですか。フェリクスさんはそういう趣味が……」
ロックを解除され開いた入口の向こう侵入者の攻撃に混乱する戦闘員たちを見て城田・紗希(人間の探索者・f01927)が口にした呟きを拾った高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は、思わず唸った。
「この前送ったセーラー服、襟とスカートは余計でしたかねえ」
この場にツッコミ人員が居たなら、それは最早セーラー服ではないとツッコんだだろうか。
「……まぁ、フェリクスさんだし」
だが現実は非常にも戦闘員たちを何故か送り出したグリモア猟兵と勘違いし、諦念を抱いた紗希のみ。ツッコミ不在の恐怖と言うものであった。
「こっちにも侵入者が!」
とは言え誰かへの風評被害をただ加速させるだけとも行かなかったのは、誰にとっての幸いか。突然の襲撃に混乱中だった一部の戦闘員とは別の戦闘員が紗希と零の存在に気付いたのだ。
「挟み撃ちなんて……いいッ! もっと虐めて! もっと蔑んで見て!」
むしろ喜色すら浮かべて突っ込んでくる戦闘員の目的が侵入者への攻撃以外であるような気がしてしまうのは、錯覚だろうか。
「いきなり濃いのが来ましたねえ」
「もっと罵って!」
「って、言葉にも反応するんですか!」
呆れを含んだ独言へ戦闘員が返す反応を見て、零はオーラで全身を覆って身構える。
「後ろからも前からも……だったら、こちらも応援を呼びましょ」
「「なん、むぐっ?!」」
その一方で一部の戦闘員達は、召喚したごく普通に見える人々を全身スーツとベルトで包みこむ。
「なんだか偽フェリクスさんが増殖してる」
「えっ、フェリクスさんに偽物が居るんですか?」
誰も間違いを指摘せず、誰も止めない。
「とりあえず、増殖する偽フェリクスさんは私が無力化する……」
「では、自分があちらですね?」
面識のある二人であるからか、息はあっていたし意思疎通もはかれていた。
「お゛っ」
「がっ」
「びゃあっ」
紗希の放った炎属性の魔法の矢が召喚された人々に生えた洗脳アンテナを撃ち抜き。
「フェリクスさんが空を飛んでも、誘導弾とか狙撃的ななんやかんやで狙えば対空射撃も平気だよね……」
数名を撃墜して余りある魔法の矢は、新手を召喚した戦闘員――そろそろあれは僕じゃないって記載しても許されますよね。してもいいですよね。
「はい、一列に並んで掴まれたい場所を自己申告してください。要望に関わらず、適当に掴んで成仏させますので」
「「はーい」」
紗希の攻撃が牽制にもなって多数を抑えている間に零が声をかければ、戦闘員達は本当に列を作り。
「では遠慮なく」
零が淡々と掴んだ戦闘員を床や壁に叩きつけ。
「次に生まれ変わる時には臼にでもなってください」
「どちらかと言うと干されて叩かれる布団、がべっ」
戦闘員達が骸の海へと還り、数が減りゆく中。
「3体か4体ぐらい倒せば、フェリ分身も解けるよね」
そう言いつつ既に四体以上は倒している紗希は首を傾げた。
「……あれ? ぴっちり分身?」
ぴっちり分身とは何ぞと聞く人物もそこには居ない。戦場はただ、カオスであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
選択UC常時発動
あー…これ予知した瞬間のフェリクスさんの顔が目に浮かぶっす…
…そして今回の貶める者逆に部下に貶められてない?(汗)
水中は無理(カナヅチ)なので入口から侵入します
速攻で決める為登場と同時に加速し、2回攻撃・盗み攻撃・なぎ払い・毒使いで攻撃し、拘束具を盗みながら斬りつけ武器に付いた毒で麻痺させます
どんな口頭も麻痺れば喋れませんよね?
ってかマヒしながら笑っていると流石に不気味…ん?
あれ?何でか興奮して…もしかして魅了…はっ!?
やめろやめろ!?なんで魅了されてんの!?この流れ不味いよ!?このままじゃこいつらも使役獣に…!?
時すでに遅く、UC無自覚の使役術の効果で使役獣化
ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡み歓迎、お色気バッチコイ)
…ホゥ、やるわね…その恰好、その性癖…好ポイントよ。
でも甘いわ、快楽はSMの双方を知らないと!
…という訳で私は「敢て」どМの【UC】を受けて被虐束縛を受けるわ。
アァン…コレ凄い、胸とかお尻とかが縛られて…イィわぁ♪
もっと…もっと頂戴、貴方達の『自由』な『どS』を見せてぇ♪
と無意識に彼女達の嗜好に反させる様に仕向ける(誘惑)
…おやぁ、どうしたのぉ?まさか自由もSも自分の意に反するとでも
言うのぉ…これだけやっておいてぇ?(ニタリと精神攻撃)
手を出しこまねているなら、『不合格』と言ってスーツを破きながら
『媚薬(UC)』でどМにばら撒き攻撃しながら悠々と前進よ♪
田中・香織
普段から濡れても平気な格好(最新型のフィルムスーツなので濡れても平気)だからこのまま潜って侵入するわ。
……これって、もしかしてあたしもこいつらと同類って見られてない?
(フィルムスーツと相手の姿を見比べながら)
あたしのは元々こういう格好なだけで、変な趣味とかじゃないからね。
近づかれると厄介そうだし、捕まるとなんか変な思想とか伝染りそうだからフルバースト・マキシマムでの一斉射撃で手早く片付けるわ。
『こういうのが好きなんでしょ?こっちの弾が切れるのが先か、あなたたちが倒れるのが先か勝負よ』
高柳・零
WIZ
ええ!あれは闇堕ちフェリクスさんの分身だったんですか⁉︎(今さら)
友人として、これは止めなくては。
「という訳なので…いや、余計な事を言うのはやめておきましょう」
「…って、焦らしプレイって何ですか!」
盾とオーラで恐らくは無駄な防御をしつつ、距離を取ります。
「もしかして、あのUC。より長時間いじめてもらう為に有るのでは…気が付きたく無かった事実ですが」
「もう、1人ずつは面倒なので、まとめて行きます!」
敵の密集している所に行って、範囲攻撃の天斬りでまとめて倒します!不満の声が上がっても無視しましょう。
「前から思ってましたが…フェリクスさんっていじられる事を喜んでたんですね…」
アドリブ大歓迎です
山梨・玄信
…そろそろツッコミを入れんと収集が付かなくなりそうじゃのう。
ボケた発言には突っ込むようにするぞい。
【POWを使用】
相変わらずオーラ防御は展開したまま、戦うぞい。
敵は仮にもオブリビオンじゃ。用心しておくに越した事はない。
既に褌一丁じゃから、条件は整っておる。何時ものように虚空を見上げ、何時もの人を呼ぶぞ。
そして、風の力で纏めて倒すのじゃ!あ、サービスシーンは不要じゃぞ。わしは興味ないからな。
…そう言えばこのUCはフェリクス殿が作ったものじゃったなあ。もしかして、こう言う事をしたいという願望があるんじゃろうか?
あ、一応倒した敵のマスクを取って顔は確かめるのじゃ。万が一という事もあるからな。
「あー……これ予知した瞬間のフェリクスさんの顔が目に浮かぶっす……」
カオスな戦場を目にしたから、というよりも戦闘員達の言を聞いてだろうか、久遠・翔(性別迷子・f00042)は自身を送り出したグリモア猟兵に触れ。
「……それと今回の貶める者っすけど、逆に部下に貶められてなかったっすか?」
説明についてきた補足情報を思い起こし、翔の顔に汗が流れるが。
「ええ! あれは闇堕ちフェリクスさんの分身だったんですか!?」
戦闘を継続しつつ大げさに驚く零の姿を見れば、グリモア猟兵もまた風評被害を受けているのではなかろうか。
「友人として、これは止めなくては」
「……そろそろツッコミを入れんと収集が付かなくなりそうじゃのう」
決意する盟友を見て、玄信は嘆息すると、戦闘員達を挟んで向こうの零と合流すべく動き出し。
「という訳なので……いや、余計な事を言うのはやめておきましょう」
ツッコミの気配を感じたのか、別の理由でか、零は盾を構え頭を振って口をつぐむ。と、この二人については戦闘継続だが、翔は違う。
「新手が!」
入り口を守備する戦闘員としては敵の増援など悪夢の筈だが、戦闘員の声は何故か喜色を帯び。
「……ホゥ、やるわね……その恰好、その性癖……好ポイントよ」
そんな紫の拘束バンド付きのぴっちりとしたスーツを着込んだ戦闘員を見て、評価を下したのはロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)。
「でも甘いわ、快楽はSMの双方を知らないと!」
「「なんですって?!」」
続ける言葉に雷に撃たれたかのように戦闘員達は立ち尽くし。
「……SとM」
「……双方」
「何っすかね、この流れ。嫌な予感がするんすけど」
顔を見合わせる戦闘員達を見て、翔は顔を引きつらせる。
(「今頃、上では派手に戦闘やってるのかしら?」)
もっとも、普段から最新型のフィルムスーツを身に纏い、濡れても問題ないからと潜入すべく海中を進んで居た田中・香織(ヒーローに憧れた人形・f14804)は、この時まだ戦場のカオスさなど知る由もない。
「とにかく――」
拙い事態になる前にと、翔は宇宙港跡の床を蹴って走り出す。
「また挟み撃ち? 素てべっ!? うぅ、もっと虐、あ、れ?」
これを迎え撃とうと動いた戦闘員は、翔とすれ違いざまに斬られ、振り向こうとしたところで、傾ぎ、倒れる。
「どんな口頭も麻痺れば喋れませんよね?」
直前の斬撃に毒が仕込まれていたのであろう。
「さ、他の奴も」
そのまま攻撃を続行し、他の戦闘員を薙ぎ払う様に斬りながら拘束具を奪い取りつつ翔は戦い続け。
「ぷはっ、侵入成功ね。さてと、敵は――」
流れ込んだ海水の中から顔を出した香織は、周囲を見回し。
「焦らさないで! それとも焦らしプレイなの?!」
「……って、焦らしプレイって何ですか!」
最初に目に飛び込んできたのは、盾とオーラで身を守りつつツッコミを入れる零と、むしろ攻撃を歓迎する態の戦闘員。
「アァン……コレ凄い、胸とかお尻とかが縛られて……イィわぁ♪」
次に戦闘員の召喚されたリストリクトスーツに敢えて包まれ、恍惚としつつ身をよじる、ロベリア。
「もっと…もっと頂戴、貴方達の『自由』な『どS』を見せてぇ♪」
「ええと」
事態を把握できず説明を求めたとしても無理はないだろうし、ひょっとしたらロベリアを助けるべきか迷ったのかもしれない。
「……これって、もしかしてあたしもこいつらと同類って見られてない?」
ただ、いずれにしても敵と味方にリストリクトスーツを着た者が存在し、自身のフィルムスーツとそれらを見比べた香織は何とも言い難い表情に顔を歪め。
「その恰好、も」
「あたしのは元々こういう格好なだけで、変な趣味とかじゃないからね?」
何か言いかけた戦闘員にかぶせる様にして香織は否定すると。
「って、こんなことしてる場合じゃないのよ!」
我に返って火器を構えた。現在進行形で戦闘中の筈なのだ。
「もしかして、あのUC。より長時間いじめてもらう為に有るのでは……気が付きたく無かった事実ですが」
防御する零の画面の顔が心なしか遠くを見ているように見えたりもするけれど、それはそれ。
「お主ら、いい加減にせんか!」
「あぁんっ」
攻撃を兼ねた玄信のツッコミで嬉しそうに吹っ飛んで行ったとしても、戦闘員達がダメージを受けているのは事実であり。
「そのまま服従しましょう? ん? 『自由』な『どS』? あっ」
「……おやぁ、どうしたのぉ? まさか自由もSも自分の意に反するとでも言うのぉ……これだけやっておいてぇ?」
遅ればせながら術中にはまったことに気づいた戦闘員達に、ロベリアはニタリと笑んだ。どうやら攻撃させておいて戦闘員達の嗜好へ無意識に反するように仕向けていたらしい。攻撃は物理的なモノだけでなく、精神的なモノも戦闘員達に向けられていたのだ。
「ううっ」
「よくわからんが怯んどるようじゃの」
畳みかける好機だと見た玄信は褌一丁で何時ものように虚空を見上げ。
「玄信、わたくしも戦いましょう。さぁ、共に正義をなすのです」
「うむ、頼むぞ何時もの人! 風の力で纏めて倒すのじゃ!」
召喚した神々しい女性の幻影に指示を出してから、あと声を上げる。
「サービスシーンは不要じゃぞ。わしは興味ないからな」
すでにところどころ不穏さが見え隠れしていたからか、玄信がくぎを刺し。
「『不合格』よ。さて、それじゃ今度は私の番ね♪」
自身をくるむスーツを破きながら、ロベリアは鍋さえ使うことなく手早く作り上げたそれらをばら撒きながら歩き出す。
「きゃあ?! 何この風、スーツが脱げ――」
「やめ」
ピッチリを愛する戦闘員にとって、着衣を吹き飛ばす程の風を放つ女性はまさに天敵であった。スーツを風に引きちぎられ脱がされてゆく戦闘員達の悲鳴が周囲に響き。
「それなりに倒したと思うんすけど、ってかマヒしながら笑っていると流石に不気味……ん?」
倒した戦闘員に囲まれる形で引きつった表情をしていた翔は違和感を覚え、眉を寄せた。
「あれ? 何でか興奮して……もしかして魅了……はっ!? いや、それでもこれはおかしいというか――」
訝しんだものの、思い当たる原因があったのか顔を上げ、頭を振って振り返り、固まった。ロベリアが何かをばらまき、それが玄信の喚び出した女性の風によって拡散していたのだ。
「さ、参考までにそれ何か教えていただいても?」
「媚薬だけど?」
「ちょっ」
恐る恐ると言った態でロベリアへ問うた翔の顔が引きつった表情に変わり。
「やめろやめろ!? なんで魅了されてんの!? この流れ不味いよ!? このままじゃこいつらも使役獣に……!?」
翔が窮地に追い込まれゆく中、零は嘆息する。
「もう、1人ずつは面倒なので、まとめて行きます!」
「「ええーっ」」
「天に変わって悪を斬る!」
長引かせると誰かが危険そうだからとは言わず、不満そうな声を無視して数名の戦闘員を纏めて斬り。
「ただでさえ捕まるとなんか変な思想とか伝染りそうだったのに、更に危ない感じに?!」
香織は後ずさりながらも向けた火器の引き金に指をかける。
「こういうのが好きなんでしょ? こっちの弾が切れるのが先か、あなたたちが倒れるのが先か勝負よ」
「じゃあ」
「がっ」
「さばっ」
香織の目と声がマジだったとしても、状況を鑑みたなら無理はない。全武装の一斉発射に戦闘員達が悲鳴を上げてなぎ倒され。
「……そう言えばこのUCはフェリクス殿が作ったものじゃったなあ。もしかして、こう言う事をしたいという願望があるんじゃろうか?」
玄信は遠くを見つつ呟くと、徐に倒れた戦闘員に近寄ってマスクを剥ぎ。
「前から思ってましたが……フェリクスさんっていじられる事を喜んでたんですね……」
「これ、零殿。そういう事は声に出さずにこっそり納得するものじゃぞ」
全く知らない顔が出てきたことにほっとしてからボソッと漏らした零の言へツッコんだ。ツッコム場所違いますよねと幻聴が聞こえた気もするが、きっとそれは玄信の気のせいであり。
「うん? ひょっとして俺も媚薬吸い込ん……解毒薬! 今すぐ解毒や――」
体に違和感を覚え、翔が慌てだす中、戦闘員達を倒し終えた猟兵達は要塞の奥へと進むのだった。
大成功
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第2章 ボス戦
『貶める者』
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POW : 実はこんな服を着る趣味があったのですヨ
いま戦っている対象に有効な【恥ずかしい衣装かエッチな衣装】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : ワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ
召喚したレベル×1体の【女性用下着】に【伸縮自在かつ触れることで体力吸収する紐】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ : 貴方の姿、いただきますヨ
【斬りつけて得た他者の体の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自身を体の一部の持ち主そっくり】に変化させ、殺傷力を増す。
イラスト:すねいる
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠フェリクス・フォルクエイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ええい、あいつら急に顔を出さなくなったと思ったらこういうことですかヨ!」
猟兵の姿を見て、そのコンキスタドールは初めて侵入者に気づいたらしい。きわどいボンテージ姿で苛立ったように床を蹴りつけると、槍のメガリスを構えた。
「ワタシの要塞にようこそですヨ。ですが、無断侵入の代償は貴方達に払って頂くより他ありませんよネ」
おそらく拒絶しようとも強制的に取り立てるつもりであろう。
「この槍は、斬りつけた相手の姿に変身できる力を持ってるですヨ。つまり、貴方の顔と身体でものすっごく恥ずかしい格好をすることが可能」
覚悟するですヨと言うなりコンキスタドール、貶める者は襲いかかってきた。
ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡み歓迎、お色気バッチコイ)
…ほぅ、私の顔を真似て恥ずかしい恰好を。
なら早くやって見せてよ、私の顔をして『痴女る』んでしょ?
今の私の『普段着』(露出過多)を超える恥ずかしい恰好って何するの?
脱ぐの、脱ぐのね!?(ワクワク)
(嬉々としてズイッと『貶める者』に接近する痴女)
と言った感じで『恥ずかしさ?何ソレ』の状態で意に介さず
接近しながら、怯んでる所にUCを発動しながら拘束。
『貶めるという事はこういう事よ』とばかりの生命吸収攻撃しちゃう。
自分の顔に変わっても、『一度自分で遊んでみたかったの♪』
と嬉々として、やっぱり襲っちゃう。
…貶めるつもりなら、もっと色々知ってから出直しなさい♪
「……ほぅ、私の顔を真似て恥ずかしい恰好を」
一言で言うならば、相手が悪かったとしか言いようがなかった。
「なら早くやって見せてよ、私の顔をして『痴女る』んでしょ?」
「言われずともですヨ!」
ロベリアの挑発に乗って貶める者は槍のメガリスで斬りつけ。
「って、何故よけなかったですヨ?」
あまりにもあっさりと相手の姿を写し取れたことを訝しみつつも、コンキスタドールの身体はロベリアそっくりの姿へと変じてゆく。
「これはどういう」
想定通りの筈、そう思う一方でナニカが脳裏で警鐘を鳴らし、困惑していた時だった。
「今の私の『普段着』(露出過多)を超える恥ずかしい恰好って何するの?」
「え」
瞳を輝かせてロベリアが問うてきたのは。尚、ロベリアのマントの下は下着か水着にしか見えない露出度の高い服だけである。
「しくじったですヨ?!」
漸く貶める者は失敗に気づくも、もう遅かった。相手が痴女ではいくら相手の姿で恥ずかしい恰好をしてもダメージにはならない。
「脱ぐの、脱ぐのね!?」
「むしろご褒美にって、もう既に期待されてるですヨ?!」
嬉々として距離を詰めてくるオリジナルにロベリアの姿かたちをしたコンキスタドールの顔が引きつる。
「此処までメチャクチャにされちゃった分……、貴方の体で返して貰うわ……♪」
「いや、ワタシ浅く一回斬りつけただけで、大したことはまだしてなぷっ、うぐっ?!」
自作した媚薬を服用しつつ怯む貶める者へ肉薄すると、ロベリアは自分そっくりの相手を床に押し倒して伸し掛かることで拘束し。
「貶めるという事はこういう事よ」
コンキスタドールの衣服の中に滑り込ませた手の指先で生命力を奪い取りつつ妖しく笑む。
「一度自分で遊んでみたかったの♪」
「ちょっ、待、部下が部下だと思ったら、こん、やめッ」
要塞にもがく貶める者の悲鳴が響き。
「……貶めるつもりなら、もっと色々知ってから出直しなさい♪」
肌を艶々させつつ起き上がったロベリアは、ぐったりしたコンキスタドールに言い放つのだった。
大成功
🔵🔵🔵
サエ・キルフィバオム
アドリブ絡み歓迎
「なるほどね、そういう勝負なら受けて立とうじゃん♪」
出遅れたため、リストリクトソルジャーの屍の山を踏み越えつつ現れます
相手の攻撃を敢えて受け髪の毛を少し持っていかれますが、自身も【貫通する悪意】の条件を満たしてユーベルコードをコピーします
「残念だけど、想像力不足、かなっ!」
”すっごく恥ずかしい恰好”の自分に対して余裕しゃくしゃくで対応します
逆にコピーした能力で『貶める者』の顔になりつつ【変装】【早着替え】でふわふわで清楚な”自由”っぽい服装になり、【挑発】します
「相手によって発想を変えられないのは、三流だよ!」
精神的に優位に立って戦闘をすすめようとします
「うう、酷い目に遭ったですヨ」
よとよろとメガリスの槍を杖代わりに、コンキスタドールは立ち上がる。
「まさか、ああいうタイプが攻めて来るとか想定外ですヨ。けど、ワタ」
「なるほどね、そういう勝負なら受けて立とうじゃん♪」
「っ、もう――」
世の無常を嘆きつつも他の猟兵に備えようとした貶める者は、自身のものに被さってきた声で弾かれたように振り返り、槍を構えた。
「新手ですヨ?!」
初戦で疲弊した貶める者にとって、骸の海に還りつつあるリストリクトソルジャーの屍を踏み越えて登場したサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)は歓迎できない相手だった。
「さ、流石に二回連続はない筈。ここで追い返して流れをこっちに持ってくるですヨ」
倒すだの殺すだのと言えないあたりがコンキスタドールの精神的なダメージを物語っているような気はするが、槍捌きにまで衰えはなく。
「うっ」
斬撃がサエの髪の毛を幾本か断つ。それで済んだのは、投げた狐糸が斬撃の軌道を幾らかそらしたからであろう。
「ふふふ、やったですヨ! 今度こそ貶めてやるですヨ!」
だが、目的を果たしたは得意げで、だからこそ、気づかない。
「これは確保させてもらうね♪」
とサエが作りだしたピアスに。ただその身体がサエそっくりに変わってゆき。
「さ、この格好を見て恥ずかしがって逃げ出すがいいですヨ!」
「へー」
嬉々として服を着替え、要所だけを隠す殆ど紐のような服で偽サエはドヤ顔をするも、サエに全く動じた様子は見られず。
「へ? どう」
「残念だけど、想像力不足、かなっ!」
「ぎゃっ」
想定とは違うリアクションに愕然とした偽物の身体へ一撃を見舞うと、今度はサエの姿が貶める者のそれへと変わってゆき。
「ちょ、なっ」
「相手によって発想を変えられないのは、三流だよ!」
驚くオリジナルを他所にふわふわで清楚な自由っぽい服装へと素早く着替えるとポーズを決めて言い放つ。
「そ、そんな。これは何かの間違いで、ぐべっ?!」
動揺もあったのであろう。動きに精彩を欠いたコンキスタドールの顔面をサエの一撃が捉えたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
城田・紗希
フェリクスさん、どうしてこんな真似を……。
……そっか、じゃぁ一緒に謝ってまわろう?(話を聞いていない)
(否定されたら)…どう見てもフェリクスさんでしょ?
緑の髪、大きな胸、ピッチリスーツ、緑の髪…こんな特徴、フェリクスさん以外に居ても困るよ?
……あ、シークレットブーツ履いてる?(身長にだけ違和感を抱いた)
とりあえず、衣装召喚は勿体ないけど薙ぎ払って、本体を斬りつける…。
まぁ召喚したのも含めて、あとで弁償すればいいよね(グリモア猟兵の趣味がエッチな衣装に反映されたと誤解している)
他の何かを飛ばしてきても、全部斬り捨てればいいよね(切れる場所にだけ専念して服の詳細は見ない)
山梨・玄信
お供の妖精と
(全て判っている上で)フェリクス殿、部下選びはもう少し考えた方が良いと思うぞ。
この連中、嫌がらせには使えるかもしれんが、戦闘の役には立たんぞ。
それから、巨乳に拘ると怖い人が出て来るのじゃ…。
【POWを使用】
虚空を見上げると、そのままUCを発動。
オーラ使いの聖戦士は全滅エンドなのでは?と思いつつ妖精と一緒に飛ぶぞ。
攻撃は第六感や見切りで躱したり、オーラ防御で受けたりするぞい。
フェリクス殿御用達のぴっちりスーツを召喚して来たら、気の放出で弾き飛ばしてやるのじゃ。
急降下で一気に近寄り、気を乗せた連撃(2回攻撃+鎧無視攻撃で張り倒すぞい。
「その衣装は、もういいわ!」
アドリブ、絡み歓迎じゃ。
高柳・零
ヌギカル☆玄信と
WIZ
また貧乳を嘆いて闇堕ちしたんですか?フェリクスさん。
先ずは自分の性別をしっかり認識する所から始めましょう。
性別フェリクスに巨乳は必要無いんですよ?
「さあ、玄信。脱…もう脱いでるヌギ!」
何時もの掛け声で戦闘を始めますが、今回は聖戦士になります。
聖戦士と言えばオーラ…なので当然オーラで全身を覆って、宙に浮きます。
槍の動きを見切り、オーラと盾で弾き、自分の一部など渡しません。
フェリクスさんの一部になったら、薄い本の題材にされかねないので!
「玄信、行くヌギ!W急降下アタックヌギ!」
急降下でフェリクスさんに近付き、強化された拳の2階攻撃…ヒーローと合わせて4回攻撃でぶん殴ります!
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
と言うかなんで数人この人をフェリクスさんって呼ぶんだろう…?全然違うじゃん、性別とか
そしてこれで3度目の遭遇っすけど…一番可哀想すぎる(汗)
なんっつーか攻撃するの躊躇うっすね…ある意味心が満身創痍ですし…と、思ったら槍で斬りつけて俺の姿
ボンテージ姿で貶める者がポーズを決めるけど…無の表情
いやまぁ、一番最初の君がやったしね?
危ない水着姿に変身?割と創作物にさせられるけど?
エロメイド姿?あぁ、依頼でなった事あったなぁ
泣きだした貶める者を胸に優しく抱きしめ頭を撫でます
君は頑張った…もう、苦しむ必要ないっすよ?
UCが発動し相手の心を癒し成仏させます
使役獣化?いや、もういますから(白目)
田中・香織
『あなたが変態の親玉ね!覚悟なさい!!』と派手に名乗りを上げて戦いを挑むわ。(ヒーローに憧れて猟兵になったので)
正直、近づかれたくない相手(攻撃内容が厄介なだけでなく、気分的にアレだし)だから、距離を取って催涙ガスを使って動きを封じてから、重機関銃を撃ち込むわ。
こういう服装だから一枚脱がれるだけでえらいことになるし、身体の線がもろに出るから、変なポーズを取られるだけでもかなり精神的に来るから。
今まで自分の服装について意識してなかったけど、こいつらのせいで変に意識する羽目になったじゃない!どうしてくれるのよ!!
「ぐ、うぅ……」
当てられた手、指の隙間から見える顔を元のモノに戻しつつ貶める者は呻き。
「フェリクスさん、どうしてこんな真似を……」
身を起こそうとするコンキスタドールへと紗希は声をかけた。そう、声をかけた筈だというのに口にしたのは、紗希を送り出したグリモア猟兵の名前。
「むしろ、それは乗り込まれたこっちのセリフな気がするのですヨ。と言」
「……そっか、じゃぁ一緒に謝ってまわろう?」
反論を効かず、途中で遮り、促したのも紗希。
「話を聞くですヨ! そも」
喚いても仕方はないし、貶める者の本名がフェリクスと言うのでなければ、何か言いかけるのも仕方ない、だが。
「また貧乳を嘆いて闇堕ちしたんですか? フェリクスさん」
「フェリクス殿、部下選びはもう少し考えた方が良いと思うぞ」
「だーかーらー、ワタシの話を遮るなですヨ?!」
零と玄信、今度は二人に言葉を被せられて、貶める者は地団太を踏み。
「それに貧乳を嘆くってどういうことですヨ?! これは本物で詰め物とかじゃないですヨ!」
「そう思いたいのかもしれませんが、性別フェリクスに巨乳は必要無いんですよ?」
自らの胸を持ち上げる貶める者に零は頭を振って諭せば。
「性別フェリクスってそんな性別知らないですヨ?! ワタ」
「そこまでにするのじゃ」
更に反論しようとするコンキスタドールを玄信は否定し。
「巨乳に拘ると怖い人が出て来るのじゃ……。悪いことは言わん。その話はこれぐらいに」
まるでおびえるかのよう零にから視線をそらしつつ、訴えるが、貶める者にその言葉が届くはずもない。
「そもそもワタシはフェリクスなんて名前じゃないのですヨ!」
だが、貶める者がもっとも言いたいことは、別であった。
「……どう見てもフェリクスさんでしょ?」
短い沈黙を挟んでがこてんと首を傾げ。
「緑の髪、大きな胸、ピッチリスーツ、緑の髪……こんな特徴、フェリクスさん以外に居ても困るよ?」
「えっ」
指折り特徴を数えられて、貶める者は言葉を失う。この場にそのフェリクスとやらが居ない以上、面識がなければ否定の材料を持ち合わせていないのだ。
「と言うか、なんであっちの人たちはあの人をフェリクスさんって呼ぶんだろう……? 全然違うじゃん、性別とか」
その一方で、翔は困惑していた。
「しかし、これで3度目の遭遇っすけど……一番可哀想すぎる」
もっとも、その一方で同情もしていたが。部下には振り回され、自身より先に戦った猟兵にひどい目にあわされた挙句。
「……あ、シークレットブーツ履いてる?」
「履いてないですヨ! というかここまでの流れで、今になって言うことがそれですヨ?!」
三人がかりで人違いされてまた振り回されているのだ。
「ええい、頭痛の種は部下だけかと思ったらそんなこともなかったこの世界って何なんですヨ?!」
「馬鹿かの……あの連中、嫌がらせには使えるかもしれんが、戦闘の役には立たんぞ」
頭をかきむしりたくなるような衝動を堪える貶める者へ玄信がしれっと追い打ちをかけ。
「うがあああっ」
「ゆくぞ、いつもの人」
コンキスタドールが今にも暴れ出しそうになってるところで、玄信は天井を仰いだ。
「わしの真の力を見るがいい!」
「さあ、玄信。脱……もう脱いでるヌギ!」
自身にしか見えない神々しい女性の幻影に語り掛けるや、返事も待たず肌の映える輝きで全身を覆った玄信が褌一丁であることにお供の妖精こと零は驚きの声を上げた。
「と、驚いてばかりもいられないヌギ! 神よ、哀れな過去と闘う力を!」
もっとも、為すべきことは忘れておらず、光り輝く聖戦士へと変身すると宙へと浮かび上がったのだが。
「それは、オーラかの?」
「ええ。聖戦士と言えばオーラ……なので」
自身を包むモノへと玄信に触れられて零は答え。
「ふむ、オーラ使いの聖戦士……」
玄信は唸りつつ、こちらも飛び上がる。
「はっ、飛んで槍の間合いから逃れるつもりですヨ?」
我に返った貶める者が慌てて距離を詰めようとするも。
「あたしは香織! あなたが変態の親玉ね! 覚悟なさい!!」
「ええい、このタイミングで新手とか――」
勇ましく名乗りを上げて現れた香織に顔を歪め。
「邪魔するなら貴方か」
「これでも笑っていられるかしら?」
貴方からですヨと穂先を向けようとしたところで、香織がアームズフォートから打ち出したのは、催涙ガス弾。着弾と同時に催涙ガスは貶める者を飲み込み。
「う、げっへ、げふげふっ、う、ぐぐ……何ですカ、この絵が付ない攻撃! 名乗りを上げたなら、一騎打ちとかが普通ですヨ!」
「え? だって、攻撃も厄介だけど気分的にアレだし」
激しくむせ涙目で抗議するコンキスタドールから視線をそらしつつも、香織の重機関銃がガチャリと鳴る。
「そもそも――」
防具がフィルムスーツだから一枚脱がれるだけでえらいことになる香織にとって目の前のコンキスタドールは天敵なのだ。貶める者からすると待望の相手である訳だが。
「今まで自分の服装について意識してなかったけど、こいつらのせいで変に意識する羽目になったじゃない! どうしてくれるのよ!!」
「ちょ、ちょっと待つですヨ! それ、防具変えれば解決する問題だし、八つ当た」
貶める者が最後まで反論しきるより、重機関銃が火を噴く方が早かった。
「あばばばばっ」
銃弾は容赦なくコンキスタドールを襲い。
「今じゃ、畳みかけるぞ!」
「っ、このっ」
攻撃に移る玄信へ牽制するように貶める者は槍を振るうも、玄信が見切って躱したことで空を切り。
「一度くらいあたるですヨ!」
「それは無理な相談ヌギ。フェリクスさんの一部になったら、薄い本の題材にされかねないので!」
向きになって槍のメガリスを振るうコンキスタドールへ玄信ではなく零が答え。
「おのれ、槍が当たらないなら――」
「その衣装は、もういいわ!」
「わっ」
旗色悪しとみて貶める者が衣装を召喚すると、着用する前に気の放出でコンキスタドールの手元から衣装を弾き飛ばし。
「勿体ないけど……」
「って、何するですヨ?!」
弾き飛ばされた衣装を紗希が薙ぐように切り裂くのを見て貶める者が叫ぶが、あとで弁償すればいいよねと加害者は気にしない。ただ、コンキスタドールにとってそれは大きな失敗だった。
「玄信、行くヌギ! W急降下アタックヌギ!」
「うむ!」
注意が逸れたのを見て声をかければ玄信はすぐさま応じ、上方から両者が強襲する。
「え? しま」
見上げて槍を構えようとした時にはもう二人は拳の届く間合いに入っており。
「お゛、べ、が、ばっ?!」
四つの拳で叩きのめされたコンキスタドールは大きく吹っ飛び。
「ぐ、ううっ」
「なんっつーか攻撃するの躊躇うっすね……ある意味心が満身創痍ですし……」
それでも立ち上がる貶める者へ翔は追撃を躊躇い。
「舐めるなですヨ」
「っ」
身を起こすよりも振るうことを優先した槍の一撃が翔を浅く斬る。
「ふ、ふはははは、やった、やったですヨ!」
快哉を叫びつつ起き上がるコンキスタドールの姿は翔そっくりに変じてゆき。
「さぁ、ワタシの痴態に悶えるがいいですヨ!」
ボンテージ姿でニセモノの翔が煽情的なポーズをとるも、翔は無表情だった。
「えっ」
「いやまぁ、一番最初の君がやったし――」
何故とばかりの表情をコンキスタドールが浮かべようとも、こればっかりは仕方ない。
「だったら――」
「危ない水着姿に変身? 割と創作物にさせられるけど?」
衣装を水着に変えても翔は首を傾げるだけで。
「うぬぬ」
「エロメイド姿? あぁ、依頼でなった事あったなぁ」
「うわーん」
遠くを見出した辺りで、貶める者は号泣した。
「大丈夫、安心してくださいっす。君は頑張った……もう、苦しむ必要ないっすよ?」
そんなコンキスタドールを慰めるように抱きしめて頭をなでれば、満身創痍の貶める者は崩れ落ちる。翔と戦った時点でもはや限界だったのかもしれない。
「使役獣化? いや、もういますから」
誰に向けてのものか、翔が白目で答える中。
「自爆シークエンスを開始いたします」
無機質な音声が、要塞内に響き渡ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 冒険
『機械遺跡を探険しよう』
|
POW : 内部に住み着いた危険生物を排除しながら進む
SPD : まだ使えそうな機械や、保存食を回収しながら進む
WIZ : まだ生きているセキュリティを解除しながら進む
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「自爆シークエンスが開始されました。施設内の人員は速やかに――」
退去せよと無機質な声は言う。一刻も早くここを出なくてはならないが自爆シークエンスに連動してか要塞の扉が閉まり出し、床に亀裂のあった宇宙港跡へ戻る道も閉ざされる。唯一残された脱出ルートは、シークエンスの開始とともに床がスライドして現れた下り階段のみ。グリモア猟兵の説明通りなら、その先は機械遺跡へと繋がっている筈だ。
田中・香織
まったく、やられたら自爆、なんてテレビの悪役じゃないんだから。
とはいっても、巻き込まれるのはごめんだから、早いところ逃げないとまずいわね。
障害物があったらアームズフォートの大砲、危険生物はショットガンや拳銃で力ずくで排除して出口まで全速力で突っ走るわ。
自前の武器で手に余るときはアーミーメンに援護してもらうわ。
アレなデザインな服とか、ろくな物が置いてなさそうだし、下手したら一見金目の物を置いて足止めさせて確実に自爆に巻き込むとかされそうだから、脱出を最優先にするわ。
「まったく、やられたら自爆、なんてテレビの悪役じゃないんだから」
無機質な音声を聞きつつ香織は嘆息し。
「とはいっても」
巻き込まれるのはごめんだから、と下り階段を降り始めていた。
「早いところ逃げないとまずいわね。とりあえずは一本道だけれど」
階段を降りきった香織が前方に通路が伸びるだけの光景にそう言えたのは、現在地が入り口を進んで間もない場所だからであろう。
「これの出番もありそうよね」
と装備するアームズフォートを一瞥したのは、島となっている宇宙ステーションが落下してきた時の衝撃でか、壁や天井の残骸が床に散見されるからだ。
「って、案の定――」
更に進むと現れた分かれ道の一つを瓦礫が塞いでいて、香織はアームズフォートの砲を用いて瓦礫を吹き飛ばす。
「さ、急がないと。アレなデザインな服とか、ろくな物が置いてなさそうだし――」
一見金目の物を置いて足止めし、確実に自爆に巻き込むと言った悪辣なこともしてきそうだからと香織はただ脱出を優先し通路を突き進む。ドン・リストリクトの像だの、ドン・リストリクトへの祈りの間とプレートの設置されたドアだのは総スルーで。
「あれは」
やがて聞こえてきたのは波の音、見えて来たのは四角く切り取られた青、出口だ。
「他の人も無事に抜け出せるといいけど」
一度だけ後方を振り返ってから、香織は外へと飛び出すのだった。
大成功
🔵🔵🔵
高柳・零
ヌギカル☆玄信と
フェリクスさん、自分の趣味を隠す為にここまでするとは…とにかく、ズラかるヌギ!
階段を下りたらヌギカル☆ラブリーチャリオットに同乗します。
「さすが玄信!脱出用の乗り物まで用意してるとは…」
「え?自分が運転するヌギか?猪を操るのは初めてヌギが…ハイヨー、ゴールド!」
周りの事は玄信さんに任せて、自分はチャリの操縦に専念します。
物が飛んできたり落ちて来たりしたら、オーラでチャリ全体を覆って守り、猪が怪我をしたらUCで治します
「ヌギヌギランドの妖精を甘く見ないで欲しいヌギ!」
無事脱出したら「フェリクスさん…ピッチリスーツ好きでドMな事は忘れないヌギよ」と呟きます。
アドリブ、絡み歓迎です!
山梨・玄信
お供の妖精と
また、ベタなお約束をして来たのう。では、とっとと逃げるか。
わしには「あれ」があるしの。
【POWを使用】
宇宙船からの脱出と言えば乗り物は欠かせまい。
階段を下りたら、用意しておいたメルヘンで可愛らしい猪に引かれるチャリオット…ヌギカル☆ラブリーチャリオットに妖精と共に乗り込むぞ!
よし、早速発車…おい、妖精の方が3倍くらい操縦上手いじゃろうが!という事で、お主がこれの運転手じゃ!
操縦は妖精に任せ、わしはUCを発動して周囲の警戒と障害の排除をするぞい。
罠知識や聞き耳、第六感で危険を察知し、排除出来るなら気の放出や衝撃波で排除。出来ないなら、妖精に指示を出して回避するのじゃ。
アドリブ歓迎じゃ
「また、ベタなお約束をして来たのう」
無機質な音声に玄信が微妙そうな表情をする一方で、零はこの展開に戦慄していた。
「フェリクスさん、自分の趣味を隠す為にここまでするとは……とにかく、ズラかるヌギ!」
「うむ、とっとと逃げるか」
一刻も早く退散することについては、玄信も賛成だった。
「宇宙船からの脱出と言えば乗り物は欠かせまい」
「さすが玄信! 脱出用の乗り物まで用意してるとは……」
階段を下りた先、メルヘンで可愛らしいチャリオットを目にした零は賞賛の言葉を口にし。
「さ、このヌギカル☆ラブリーチャリオットに乗り込むぞ!」
「わかったヌギ」
「ぷき」
促されてチャリオットに乗り込むとチャリオットが揺れて、牽く猪が小さく鳴き声を上げ。
「よし、早速発車……おい、妖精の方が3倍くらい操縦上手いじゃろうが! という事で、お主がこれの運転手じゃ!」
「え? 自分が運転するヌギか? 猪を操るのは初めてヌギが……ハイヨー、ゴールド!」
いざ出発というところで、いきなり御者役を振られ、困惑しつつも手綱を受け取った零は号令を発し。
「ぷ」
一声鳴いた直後だった。メルヘンな外観にそぐわない大きな「脱」一文字がぶれ、動き出したチャリオットは凄まじい加速で通路を突き進み始める。
「わしの真の力を見るがいい!」
いつものようにヤケになりつつ全身を輝きで覆い戦闘力を高めた玄信は身構える。操縦はお供の妖精に任せた今、障害の排除が玄信の役目なのだ。
「埃に足跡が残っておるようじゃし、誰かが通ったなら、通れないということはないと思いたいところじゃが」
徒歩とチャリオットでは通れる幅が異なる。
「そこじゃ!」
故に気の放出で車輪が乗り上げそうな瓦礫を吹き飛ばし。
「妖精、上じゃ」
「ヌギヌギランドの妖精を甘く見ないで欲しいヌギ!」
天井の一部が剥がれ落ちて来ようものなら、玄信の忠告を受けた零がオーラで守りつつ操縦し、横転やクラッシュを免れる。
「前方に出口らしきものが見えて来たぞ」
「もうすぐヌギ、これで――」
敵もおらず脱出に全力を振るったからであろう。二人も無事機械遺跡を突破し。
「フェリクスさん……ピッチリスーツ好きでドMな事は忘れないヌギよ」
振り返った零は、グリモア猟兵が全力で抗議しそうなことを口にするのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
城田・紗希
フェリクスさん…恥ずかしい格好を見られたからって目撃者を消さなくても(事前説明が消し飛んだ)
とりあえず、消されないためにも生還しなきゃ…。
ひとまずユーベルコードで十尺棒で罠を確認したり、高枝切り鋏で収穫したり、速度重視で突っ走る……。
フェリクスさんが自爆しなければ、トラップ解除で安全に進めたんだけどなぁ(トラップ解除の時間がない事を恨めしそうに、どこかに向かって)
……ユーベルコード、キャリーカートとかボストンバッグとか、武器を持ったまま小道具出ないかなぁ(複数出ても、十尺棒と鋏で両手が塞がることは気付いていない)
「フェリクスさん……恥ずかしい格好を見られたからって目撃者を消さなくても」
流石にそろそろあれは宿敵とグリモア猟兵の少年が乱入してきても許されるのではないかと思える謂われなき誤解をしつつ、紗希は階段を降りていた。
「とりあえず、消されないためにも生還しなきゃ……」
誰に聞かせるでもなく呟いて前を見れば、埃の積もった床に足跡と轍の後が続いており。
「出てこい、私の必殺武器!」
口を開けば、召喚されるのは、武器。そう、戦いは終わったはずであるにも関わらず、武器の類だった。
「一体誰と戦ってるんですか!」
そうツッコミを入れてくれる者はいない。ただ、走り出した紗希は怪しい場所を十尺棒で突き、高枝切り鋏を手に走り続ける。
「フェリクスさんが自爆しなければ、トラップ解除で安全に進めたんだけどなぁ」
どこかへ向かい、恨めし気に漏らし、ただ、ただ先へ。
「……ユーベルコード、キャリーカートとかボストンバッグとか、武器を持ったまま小道具出ないかなぁ」
疲れてきたのか、別の理由で欲しいのか、いずれにしても両手が塞がって居る今、召喚できても持ちきれないことを失念しながら、紗希は走り続けた。
大成功
🔵🔵🔵
サエ・キルフィバオム
「まぁ、コソ泥もしてそうな人だったしぃ、ちょっとトレジャーハントしてってもいいよね?」
自爆メガリス以外にもメガリスが残ってたりしないか、僅かな期待で寄り道しつつ脱出します
「よっと、まだ生きてる所にお宝はありそうだよね」
【暗影舞踏】で影に紛れたり【鍵開け】でセキュリティを突破しようとします
同時に【情報収集】【失せ物探し】【運搬】で、お宝を手に入れようとします
「う~ん、下着ばっかりかぁ」
お宝とは別に下着を見つけて最初はしまいますが、あまりにも多いので途中から集めることは諦めます
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
やばいやばいやばい…!
このまま沈んだら水の中…俺泳げないっす!?
ただ闇雲に逃げても行き止まりで足止めされたら元も子もない
選択UCを発動させ風が吹く場所を優先で選んで進みます
入り組んでいる上に何か色々置いてあるけど急がないと…って、崩落の穴からなんか落ちてきた!?えぇい!構っている暇ない!
絡まっているが支障なかったので急いで駆け抜け外が見えたら即脱出
水上歩行や飛行UCなんかを使い出口を抜けます
安全が確認出来たら地上に上がり一息ついて体に絡まった物を確認
…はい?これ、貶める者のボンテージ…なんで?
あっ、これ良く見たら色違い!?現地調達物!?
生暖かい布は…パンツ!?(鼻血吹いて転倒)
「やばいやばいやばい……!」
他の猟兵が次々に脱出してゆく中、翔は焦っていた。
「このまま沈んだら水の中……俺泳げないっす!?」
リストリクトソルジャーたちと戦った場所で床の亀裂から海水が流れ込んでいた記憶はまだ新しく、だからこそ容易に想像できる水没と言う状況が翔へ恐怖を覚えさせるのだ。
「まぁ、コソ泥もしてそうな人だったしぃ、ちょっとトレジャーハントしてってもいいよね?」
その一方で、自爆シークエンスが開始されたというのに、サエは明らかに余裕があった。影の追跡者を召喚するなり青い顔で駆けだした翔の背を見送ると、通路を進みつつもお宝のありそうな場所を探しつつ進み始め。
「あ、部屋がある」
通路に面した壁面に扉があるのを目ざとく見つけると、暗がりから飛び蹴りを放つように影に潜り込んで扉の向こうへと通り抜け。
「よっと、『ドン・リストリクトの像』って、ここはハズレかな? けど、まだ生きてる所にお宝はありそうだよね」
明らかにメガリスではなさそうなロウソクや鞭、拘束具から目を背けると、気落ちすることなく探索を続け。
「って、ここ、何でこんなにごちゃごちゃしてるんっすか? 本当に近道なんすよね、影の追跡者?」
その頃、風が吹く場所を優先で選んで進んでいた翔はやたら入り組んだ場所に差し掛かっていた。
「何か色々置いてあるけど急がないと……って、崩落の穴からなんか落ちてきた!?」
脱出を最優先で進んでいたため、降ってくるモノに気づきはしたが、回避は難しく。
「えぇい! 構っている暇ない!」
ただ突破を優先、ただただ前へと突き進む。
「あれ? さっきのって……まぁ、いいか」
入れ違いの形で翔の去った場所にやって来たサエは、遠ざかる翔の背中から上方の穴へ視線を向け。
「う~ん、下着ばっかりかぁ」
興味と期待に胸を膨らませ、上った先で置かれていた品々を見て嘆息する。コンキスタドール達の更衣室か何かだったのか、大半が衣類の上、何故か下着が大多数を占め。
「こんなところかな」
幾らか下着を回収したところでキリがなくなりそうだからと物色をやめ、穴から元居た場所に戻ると先行する形になった翔を追いかけ。
「ふぅ、一時はどうなることかと――」
その翔は他の仲間に続いて遺跡を抜け、安堵の息をついていた。
「そう言えば、何か引っかかってたっすね」
だからこそ突破の途中で降ってきたモノを気にする余裕も戻って来たのであろう。手を伸ばし掴むと外して前へともってきて。
「……はい? これ、貶める者のボンテージ……なんで?」
更衣室だったみたいだからとサエがたどり着いて居れば答えてくれたかもしれないが、まだ当人は出口に向かってはいたものの、メガリスなりお宝を探して道草しつつ遺跡の中。
「あっ、これ良く見たら色違い!? 現地調達物!? って、なんかあったかいような――」
答えてくれる者が居ない中、まじまじ観察して翔は声を上げ、違和感を感じて引き抜いた手には白い布が握られており。
「これ……パンツ!?」
ボンテージと下着を一緒に脱いだのかボンテージスーツから引き抜いた下着を鼻血で汚しながら翔はひっくり返り。
「お待たせ、って血?! どこかにトラップが?!」
ようやく脱出したサエは翔の惨状に思わず遺跡の方を振り返り。
「っ」
その直後だった。要塞が大爆発を起こし、衝撃でドーナツ状の宇宙ステーションが割れ、一部が海へと落下してゆく。こうして、猟兵達は無事危機を乗り越え。
「危ないとこだったね。さてと」
下着と言う戦利品を荷物に突っ込んだまま帰路につくのだった。
大成功
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