【旅団】エイプリルフール着ぐるみ事件!
【これは旅団シナリオです。旅団「猫のしおり」の団員だけが採用される、EXPとWPが貰えない超ショートシナリオです】
※このシナリオはエイプリルフールシナリオです。普段と比べて不思議なことが起こります。
※またシナリオ中の時間はは4月1日として取り扱います。
●それは唐突に訪れた
「がうー! たいへんだよー!」
ばーん、と扉を開けてアルファが駆け込んでくる。ここはアルファの旅団【猫のしおり】のメンバーが宿泊している旅館。たまたまキマイラフューチャーに遊びに来ていたのだが、どうやら事件が発生したらしい。
「着ぐるみが動き出したんだ」
「……!?」
アルファの言葉に皆がすごい勢いで外を振り返る。皆の視線の先、旅館の外では何故か着ぐるみが普通に、住民みたいに歩いていた。もちろん中の人などいない(二重の意味で)。
……そう言えば、今日着ぐるみ持ってきてなかったっけ?
誰かがそう呟いた瞬間であった。
「……!?」
だだだだだーっ、と着ぐるみが外へ走り出していった……。
「がう、落ち着いて。落ち着いて、皆で毛づくろいしよう?」
一番落ち着いてない猫がそこにいた。とりあえずもふもふして正気に戻す作業を行うメンバー。
正気に戻ったアルファに予知みたいなのが舞いおりる。
「がう。今日はエイプリルフールだから着ぐるみが動き出したんだね!?」
意味がわからないが、どうやら原因はエイプリルフールにあるらしい。ということは放っておいても問題ないのではないか? そう思ったメンバーは冷静に外を観察してみる。
着ぐるみがしていることといえば……。
『血統書付きわんにゃんもびっくりな程もふもふな手触りで、キマフューの人を癒す』
『寒暖激しいが辛い人に装着を促して、内部は完全空調な快適空間を提供する』
『変身願望がある人に、着ぐるみ変身を提供する』
……これ、放っておいても大丈夫なのでは?
そう呟いたメンバーにアルファが驚愕の表情で返す。
「がう……いいの? 着ぐるみで世界制服(誤字にあらず)がボクらの活動目的のひとつじゃなかったの?」
アルファの言葉に今度はメンバーが首を傾げる。今の状況を見るに、着ぐるみの地位はうなぎのぼりだ。むしろこのまま放っておいた方が目的に近づくのではないか、という意見すら出る。
それに対して、アルファが呟く。
「もしかして……知らない?」
――エイプリルフールに『本当になった事』は一生実現しないのだ、と。
「「「なん……だってー?!」」」
驚愕するメンバー。このままではエイプリルフールに着ぐるみが世界制服してしまい、今後の着ぐるみ世界制服が叶わなくなってしまう。
「よし、回収しよう! 外を歩いている着ぐるみを全部!」
アルファが提案する。着ぐるみを捕獲してこの旅館に今日が終わるまで閉じ込めるのだ。エイプリルフールさえ終わればこちらのものだ。
「がう、エイプリルフール着ぐるみ回収作戦開始だよー!」
アルファの号令に、メンバーたちも『おー!』と返事を返すのであった。
るちる
こんにちはとかこんばんはとか。るちるです。
アルファ君の旅団【猫のしおり】での旅団シナリオをお届けします。うちの旅団員しか参加できません(プレ採用しない)のでお気を付けくださいねー。
シナリオの補足をします。
まずPOW・SPD・WIZの選択肢は気にしないでください。
プレイングにお書きいただきたいことは次の通り。
・着ぐるみ捕獲作戦において『どんな役割』を担うか。
例)着ぐるみを捕まえる。旅館の門番をする。着ぐるみと踊る(囮、油断させる役)などなど。
・着ぐるみに対する感情とか感想とか対抗心とか。
・ユーベルコードや技能は無くても大丈夫です。『こういう行動をして着ぐるみと戦う(捕まえる)』といった心情や行動指針をお書きください。
シナリオのメインストリームは以上ですが、その他やりたいことがあれば、猫のしおりのスレでご提案ください。参加者がなんとなく確定してきた段階で、場合によっては状況説明を行う序文を追加したいと考えています。わかんないこともお答えしますよー旅団シナリオなので!
それでは、全力で楽しんでいきましょー! よろしくお願いします。
第1章 冒険
『ライブ!ライブ!ライブ!』
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POW : 肉体美、パワフルさを駆使したパフォーマンス!
SPD : 器用さ、テクニカルさを駆使したパフォーマンス!
WIZ : 知的さ、インテリジェンスを駆使したパフォーマンス!
👑1
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
木元・祭莉
うわあ、着ぐるみがいっぱいー。
えいぷりるふーるじゃなかったら、夢の国なのにね?
たまにはヒマワリじゃないのが着たい!
おススメ見せてー♪
ハシビロ先生は、動きが難しそうー。
トナカイさんは、なんか爆発しそうだからやめとく!
あ、タキシードハリネズミさんー♪
さあ、広場があれば、ショータイムだよね!
着ぐるみ解体ショーの始まりでっす!
あ、そこの着ぐるみ兄ちゃん。ステージにどうぞ!
この着ぐるみを、ハリハリハリっと解体するとー。
ハイ、中から黒猫着ぐるみが登場ー!
そう、着ぐるみといえば、中の人!
ココの着ぐるみは、ニセモノ!
ニセヒーロー、成敗!
出でよ、守護神!
あれ、白モフモフ?(着ぐるみ)
ギャー、たまこの群れがー!?
雨咲・ケイ
なるほど、確かにこの状況は窮地ですね……。
ですが、逆に考えましょう、これがチャンスだと。
ボストンテリアのきぐるみを捕まえて着用します。
『きぐるみマジックショー』のチラシを配って、
一般人を呼び込みましょう。
ショーが始まったら客席でサクラになって
解説を行います。
「これはまさしく『喜来魅魔治苦勝(きぐるみまじっくしょー)』……。
まさかこの目で実際に見る事になるとは……」
『喜来魅魔治苦勝』
時は戦国時代。戦乱が続く中できぐるみを纏い
奇術を披露する事で荒んだ人々の心を
癒す風習が生まれたという。
頃合いを見計らって捕獲に移ります
ネコ吉さんは逆に考えましょう。
苦手を克服するチャンスだと。
アドリブ歓迎です。
文月・ネコ吉
世界制服…やっぱり放っておいた方がいいんじゃ?
(ショックを受けてる統哉を横目に仕方ないなと溜息一つ
分かった分かった手伝ってやるからプリン1個な
ネズミ着ぐるみ着て広場で舞台の準備
わらわら寄って来るニンジン着ぐるみ
手伝ってくれるのかありがとう…って着ぐるみかよ!?
ニンジン着ぐるみにぎゅうぎゅう囲まれショー観戦
サクラとして一緒に盛り上げ、盛り上げ…
というか何故ニンジン!?(人参苦手
(しかしどんな窮地でもツッコミは忘れないネタ気質
知っているのか雨咲ケイ!?(くわっ
癒される…のか?(汗
しれっと混ざってるニンジン怪人も居たりして
だあぁ、こんなもの着てられるかー!?
(着ぐるみ脱ぎ捨て暴れるのもご愛敬って事で
文月・統哉
…く、着ぐるみの普及をこの手で阻止せねばならぬとは
おのれエイプリルフール、何という恐ろしい罠(汗
しかしここで諦める訳にはいかない
これも世の為着ぐるみの為
いつの日か着ぐるみで世界制服を
誰もが誇れる制服として全世界へと広めていく為に!
先ずは偵察だ
コミュ力発揮して着ぐるみに近づき、着込む
むむ、重さを感じさせないソフトな着心地、なかなかやるじゃないか
造りの良さに感動しつつメモメモ…
とかやってる場合じゃなかった!?
本番はここからだ
着ぐるみの魅力をよりアピールする体で広場のステージへ
マジックショーの被験者として舞台に上がり
にゃ、にゃにゃにゃにゃにゃー!?!?
……着ぐるみよ、永遠なれ(がくっ
※アドリブ歓迎!
●これは奇蹟? or 喜劇?
エイプリルフールに舞い降りた不思議な事件。どのような原因かはさておき、いずれにしても、何度見ても着ぐるみたちは街の中をもっふもふと闊歩しているのである。
「うわあ、着ぐるみがいっぱいー。」
旅館の2階にあるベランダから身を乗り出す木元・祭莉(とっとこまつさんぽ?・f16554)の眼下でも着ぐるみがめっちゃ歩いている。
「えいぷりるふーるじゃなかったら、夢の国なのにね?」
「そうですね。……おや?」
祭莉が振り向き同意パスを受け止め、さらに次へ回そうと振り向いた雨咲・ケイ(人間の學徒兵・f00882)の視界に飛び込んできたのは、崩れ落ちるクロネコにゃんこ……じゃなかった、クロネコ着ぐるみであった。
「……く、着ぐるみの普及をこの手で阻止せねばならぬとは」
我らが着ぐるみの森の団長、文月・統哉(着ぐるみ探偵・f08510)その人である。日頃から『着ぐるみで世界制服』を謳い、ユーベルコードにまでしちゃった人である。
「おのれエイプリルフール、何という恐ろしい罠」
こう、強敵を相手にしたかのような冷や汗を流しながら統哉が声を絞り出す。でもまだ終わったわけではない、ここで倒れては着ぐるみの名折れだ。
「しかしここで諦める訳にはいかない。これも世の為着ぐるみの為」
ぐっ、と力を籠めて立ち上った統哉!
「いつの日か着ぐるみで世界制服を。誰もが誇れる制服として全世界へと広めていく為に!」
祭莉とケイがぱちぱちぱちぱちと拍手を送る。
そこへがらっと開く襖。入ってきたのは外から帰ってきた文月・ネコ吉(ある雨の日の黒猫探偵・f04756)。
「世界制服……やっぱり放っておいた方がいいんじゃ?」
「しくしくしく」
もっかい統哉が崩れ落ちた。
その様子にびくっとなりつつ、本当にショックを受けている統哉に、『仕方ないなー』と溜息ひとつを返すネコ吉。ぽむっと統哉の肩を叩く。
「分かった分かった手伝ってやるからプリン1個な」
そんなわけで『エイプリルフール着ぐるみ回収作戦』開始である。
「がうー、いってらっしゃーい」
今日は旅館で留守番役のアルファ・オメガ(もふもふペット・f03963)が火打石をかちかち鳴らして、一行を送り出すのであった。
●調査の基本は足!
「先ずは偵察だ」
というクロネコ着ぐるみに付いていくネコ吉とケイとヒマワリ着ぐるみ、違う祭莉。比較的いつも通りの光景だ。
周囲を見渡すケイ。
「なるほど、確かにこの状況は窮地ですね……」
どこを見ても着ぐるみ。これらを全て捕まえるのは厳しいと正直言わざるを得ない。
「ですが、逆に考えましょう、これがチャンスだと」
「なんの!?」
ケイの言葉に思わずツッコミを入れるネコ吉。しかしケイはいつも通りだった。
「つまり、こうです」
ぼふっ、と近くにいたボストンテリアの着ぐるみを掴まて、そのまま着用するケイ。
「これで変装は完璧ですね」
着ぐるみを隠すなら、着ぐるみの森の中とはよく言ったものである。
「たまにはヒマワリじゃないのが着たい!」
祭莉もこの状況を利用することにした。ほら、お色直しみたいな感じで気分変えたいし。
「おススメ見せてー♪」
というと、その声に反応した着ぐるみたちが我先にと祭莉の側に集まってきた。
「ハシビロ先生は、動きが難しそうー。」
崩れ落ちるハシビロ先生。補足するなら、ハシビロコウののんびり具合は可愛いぞ!
「トナカイさんは、なんか爆発しそうだからやめとく!」
崩れ落ちるトナカイさん。完全なる風評被害である。それどこの世界のリア獣なのか。
「あ、タキシードハリネズミさんー♪」
そんなわけで祭莉はタキシードハリネズミ、略してタハリさんを着ることにする。
「ほら、変装変装♪」
「えー……」
祭莉に言われて、ネコ吉も着ぐるみを見繕うことにする。
「これでいいか」
近くにいたネズミ着ぐるみを着用して、変装完了である。
その間にも近寄ってきた着ぐるみたちに対して統哉はコミュ力全開で心理的距離感を克服した聞き込み……じゃなかった着込み操作である。
「むむ、重さを感じさせないソフトな着心地、なかなかやるじゃないか」
造りの良さに感動しつつ、手帳にメモメモしていく統哉。
「とかやってる場合じゃなかった!?」
そうですよ、エイプリルフール事件ですよ。
そんなわけで調査した結果、プランBでいくことになったのである。
え? プランがそんなにあるのかって? 雰囲気ですよ!
●プランB。それは……
そんなわけで辿り着いたのは、多目的広場である。舞台がちゃっかりあるような、そんな感じの。
その入り口付近で、チラシを配っているのはボストンテリア着ぐるみのケイ。これから始まるショーのお客の呼び込み中である。
一方、ハリネズミの祭莉は舞台の上で色々チェック。
そこへ上がってくるのはネズミのネコ吉。舞台の準備がいろいろあるのだ。せっせと動いているが、何せ人手が少ない。
「猫の手も借りたいくらいだぜ」
と思わず呟いたネコ吉に反応したのは、近くにいた着ぐるみたちであった。
「手伝ってくれるのかありがとう…ってニンジン着ぐるみかよ!?」
手伝ってくれるニンジンすら着ぐるみだった。なんか着ぐるみがゲシュタルト崩壊しそうな勢いである。
●ショータイム!
開幕である!
「着ぐるみ解体ショーの始まりでっす!」
舞台でタハリさんこと祭莉が声を張り上げる。その声に客席の着ぐるみたちも大人しく注目。
その中にはサクラとして潜り込んでいるケイとネコ吉がいたりする。
「サクラとして一緒に盛り上げましょう。ちなみに解説をします」
「了解だ……というか何故ニンジン!? またかよ!」
何故か知らないけれどもニンジン着ぐるみに懐かれたネコ吉。ぎゅうぎゅうに囲まれながらショー観戦するはめに。ちなみにネコ吉はニンジンが苦手である。二回言おう、ニンジンが嫌いである!!
わいわいがやがやしながらもショーがスタート!
「あ、そこの着ぐるみ兄ちゃん。ステージにどうぞ!」
祭莉が舞台の上から指名したのは客席にいたクマさん着ぐるみ。祭莉に誘われるまま、とっとこ舞台に上がる。
(本番はここからだ)
ごくりと生唾を飲みこむ統哉。着ぐるみの魅力をよりアピールして、この事件? エイプリルフール? を無事解決に持ち込まねば。
祭莉の横に立ったクマさん。その周りをくるっとまわった後、祭莉がハリネズミの針を掲げる。
「この着ぐるみを、ハリハリハリっと解体するとー……ハイ!」
中から出てきたのはなんと!
「中から黒猫着ぐるみが登場ー!」
ぱちぱちぱちと拍手が巻き起こる。ドヤ顔祭莉の横には、ケイとネコ吉には見慣れたクロネコ着ぐるみ。そう、中に入っていたのは統哉だったのだ!
その様子を見てケイの顔が真顔になる。
「これはまさしく『喜来魅魔治苦勝(きぐるみまじっくしょー)』……。まさかこの目で実際に見る事になるとは……」
「知っているのか雨咲ケイ!?」
くわっとした顔で振り返るネコ吉。なんか知らんけど、一瞬劇画調になったことをお許しください。中和するためにニンジン着ぐるみが押し寄せます。
ネコ吉の悲鳴はさておき、ケイの解説は続く。
「『喜来魅魔治苦勝』……それは」
ケイ曰く。
時は戦国時代。戦乱が続く中できぐるみを纏い。
奇術を披露する事で荒んだ人々の心を癒す風習が生まれたという。
「い、癒される…のか?」
滝汗流しながらネコ吉。これ見て癒されるのかなぁ? とか思ったりもするけれども。舞台の上の統哉はめっちゃノリノリだし、観客席の着ぐるみたちも歓声をあげているような気がする、気がする。
ここまでは。
祭莉の口上が続く。
「そう、着ぐるみといえば、中の人! ココの着ぐるみは、ニセモノ!」
ざわざわ、と観客席の着ぐるみたちが動揺している様子が伝わってくる。中の人までは賛否両論だろうけれども、ニセモノと言われれば、自分の存在意義が揺らいじゃうのは当然のことだ。
その機を逃す祭莉ではなかったのである。
「ニセヒーロー、成敗! 出でよ、守護神!」
めちゃくちゃ流れるようにユーベルコードを発動する祭莉。【守護神降臨】で混乱をさらに深めて、動けなくなったところで捕獲……作戦、カンペキ!
しかし。
「あれ、白モフモフ?」
「なんか空から……にゃ?!」
何故か空から降ってくるニワトリ型ロボ――通称『たまこ』。いや、たまこ本人(鶏)ではなくて、ロボットなんだけれども。あ、メカたまこか。
ともかく、ロボット故に本来はメカっとしているメカたまこが何故かもふもふである。白いもふもふ……着ぐるみ着てた!
これがエイプリルフールの魔力なのか、なんか制御が効かないメカたまこたちが舞台に降ってきて、氾濫した川の水が一方向に流れるように、舞台の上を群れで走り抜けた。
「ギャー、たまこの群れがー!?」
「にゃ、にゃにゃにゃにゃにゃー!?!?」
メカたまこの洪水に巻き込まれる祭莉と統哉。というか全力で押し流されているんだけれども。
目の前の光景にケイが呟く。
「最近の『喜来魅魔治苦勝』はすごいですねえ」
「言ってる場合か!」
まだ解説してた。思わずツッコミのネコ吉、大活躍。
辺りを見渡すと、広場は大混乱。あわあわしている着ぐるみもいるが、メカたまこの氾濫に気絶していく着ぐるみも多いようだ。
「頃合いですね」
「まかせろ」
立ち上がるケイとネコ吉。一緒に立ち上がるニンジン着ぐるみ。
「ってよく見たらお前ニンジン怪人かよ!?」
なんか混じっていたニンジン怪人を【シーブズ・ギャンビット】でツッコミ倒すネコ吉。
「ネコ吉さん、遊んでないで捕獲に回りますよ」
「え、俺頑張ってない!?」
そんなわけで捕獲大作戦が始まった。
「こんなこともあろうかと」
ケイが広場の外に用意していた大型動物の移動用ケージをひっぱってくる。この中に入れていけば、元気な着ぐるみでも無事に運べるだろう。
「こっちです! さぁ早く!」
メカたまこからの避難誘導をする体でケイが着ぐるみたちをケージに入れていく。
気絶した着ぐるみはネコ吉が回収を……。
「だあぁ、こんなもの着てられるかー!?」
もうそろそろ限界だったらしい。着ぐるみ脱ぎ捨て暴れ出すネコ吉。
「ネコ吉さんは逆に考えましょう。苦手を克服するチャンスだと」
「ケイ、ポジティブすぎない!?」
順調に着ぐるみ捕獲が続いている中。
「……着ぐるみよ、永遠なれ」
「(がくっ)」
統哉と祭莉がふたりして舞台で力尽きたのでした。
●エイプリルフールももうすぐ終わりです
「おつかれさまー」
とてとて旅館の2階から降りてきたアルファが統哉たちに声をかける。当の統哉たちは旅館のロビーでぐったりしている。
『喜来魅魔治苦勝』を含め、彼らの奮闘の結果、どうにか旅館内に街を歩いていた着ぐるみたちをすべて旅館に収納することができたのだ。
「着ぐるみたち、どうですか?」
「うん、とっても大人しく、ご飯食べてるよ」
「ご飯食えるのかよ!?」
「着ぐるみってすごいねー」
ケイの質問に答えたアルファ。そしてツッコむネコ吉に感心する祭莉。
概ね、いつも通りの平和が戻ってき……。
「ところで、捕まえた着ぐるみの中に『クロネコ印』の着ぐるみが混じってたんだけど」
「え゛っ」
統哉が飛び起きる。
「これはつまり……」
新たな事件の幕開け?
大成功
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