「皆、アルダワ魔王戦争お疲れ様」
子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)が集まった猟兵たちに声をかける。
「さて、皆も知ってると思うけど、戦争の舞台となったファーストダンジョンの最深部、9-Aに隠し階段があって、その奥には地下迷宮アルダワを造りあげた魔法装置『ダンジョンメーカー』があったの。これは今までは封印装置として使われていたけど、大魔王が倒れたことによって本来の機能……『災魔を一体召喚し、その周りに迷宮を作る』という能力を取り戻したのよ。そこで皆には、災魔の残党狩りも兼ねて、これで迷宮を作り出し踏破して欲しいの」
ダンジョンメーカーを使えば隠れている災魔を強制的に引きずりだし、討伐へ持ち込むことができる。これを繰り返せばアルダワ魔法学園から災魔を一掃することも、あるいは夢ではないかもしれない。
「作られるダンジョンは起動した者の思念を読み取って自動生成されるわ。だから起動時にどんな迷宮にしたいか念じればその通りの迷宮ができる。いわゆるぼくのかんがえた、って言うやつね。ただ、いきなり迷宮を作れと言われてもそれはそれで困るんじゃないかとも思ってね、今回は私の方で一つ指針を用意したの。皆には今回、『Hな迷宮』を作ってもらうわ」
H、その言葉を聞いた瞬間、ある者は目を輝かせ、またある者は嫌悪の表情を浮かべた。
ダンジョンにはそういうのが付き物だと考える者もあれば、命がけの探索に余計な邪念は不要との考えもある。そこは人それぞれであり、いずれも否定すべきものではないだろう。
「参加したくないなら無理強いはしないわ。参加する場合は、まずは自分たちでダンジョンの内容を創造してもらって、次に具現化されたそのダンジョンへ実際に挑戦してもらうことになる。無事に踏破したら、奥にいるボスの災魔との決戦よ。ボスは自分たちで創造することは出来ないけれど、予知にはある程度出ているわ。女の子型で自分の欲求に正直な敵みたいね。かなり貪欲に、多方面から攻撃してくるみたい。強敵そうね」
その言葉に一部の猟兵は俄然やる気を見せた。それを確認したオーロラは、参加の意思を見せた猟兵に歩み寄る。
「それじゃあこれを使って、色んなHを考えてみてね」
そう言ってオーロラが手渡したもの。それは一冊の分厚い本であり、その表紙には箔押しでこう書かれていた。
『英和辞典』
「HorrorやHellなら恐ろしい迷宮になるでしょうし、HoldやHangなら罠の種類が決まってきそうね。HappyやHumanismなんて……どんな迷宮になるのかしらね?」
微笑みながら言うオーロラの前で一部の猟兵たちの表情が明らかに落ち込んでいくのは、おそらく見間違いではないのだろう。
鳴声海矢
こんにちは、鳴声海矢です。このテキーラはサービスだから、まずは落ち着いてほしい。
はい、全力でネタ依頼です。第一章では辞書や検索サイトなどを使ってHな迷宮を考え出してください。プレイング内にどんな頭文字Hの言葉を元にしているかを書いていただけると分かりやすいです。頭文字Hなら何でもいいですが、できれば一単語もしくは短い熟語に収めて頂けるとやりやすいかと。ただどんな言葉でも素通りできるような楽なものにはならないと思いますので、そこはご注意ください。
第二章では実際にHな迷宮に挑戦していただきます。どんな迷宮かは第二章開始時に記載する予定です。内容は第一章次第でどのようにでも変化しますので、現時点では詳細は一切分かりません。
第三章はボス戦です。可愛い女の子型で、とある欲求がとても強い相手です。その欲求を満たすような攻撃を仕掛けてくるので、うまく対処してください。
それじゃあ、注文を聞こうか。
第1章 冒険
『ダンジョンメーカー』
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POW : 肉体や気合で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
SPD : 速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
WIZ : 魔力や賢さで突破するタイプのダンジョンを想像してみる
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ロート・カニーンヒェン
「H・・・healthyなダンジョンとか?」(POW)
違う意味のHでも私は一向に構わん!という、勢いで挑むよ~。しかし、healthyなダンジョン・・・食べ物がそうなのか、運動とかでそうなるのか・・・少し楽しみ~。まあ、どんな形のダンジョンであれ、シャイニングノヴァモードでごりごりに防御上げての体当たり!パワーで押しきっていくよー!(アドリブ歓迎です)
エルーゼ・フーシェン
Hot spring……温泉のダンジョンとか?
作ってみないと何とも言えないけど、まあどうなるかな。
色々なギミックなんかもあれば楽しめそうだから考えてみましょ。
単純な構造は無理だと思うし。
絡み・アドリブOK
シェルローネ・トゥリオ
アドリブ絡みOK
手加減なし・やり過ぎ歓迎
「色んなHを考えてみてね」という言葉にビックリし
初陣の不慣れもあって、本当にHな方向で考えてしまいます
え?えっと…?
は…Hand-job、Head-job、Hard-on、Harlot…
あ、色々ありますわ
ええ、これらを求められる【Hedonic(快楽)】の迷宮を考えてみましょうか
やったこともありますの!(安心してにっこり)
…思い返している内に、体が火照ってきて困りましたわ…
申し訳ないけれど、どなたか雄々しい殿方に懇願して
もしくはユーベルコードで男性人格の”僕”を呼び出し
感謝の気持ちで疼きを治療して貰いますのよ
ええ、お気の済むまで中に…!出来ても良いので!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
面白い装置ですねぇ。
それでは、検討してみましょう。
「H」から始まる単語ですと「hospital」は如何でしょう?
「病院を模したエリア」になりますねぇ。
この世界の「病院」ですから、『色々な変化を起こす魔法薬(利用者がプレで指定)』がトラップとして降って来たり『「魔法薬の素材になる魔物」や「人体模型/骨格標本のゴーレム」が襲って来る』等も有りそうですぅ。
『魔法薬』の影響は、基本的に『時間経過(1~2章分程)』で解除出来ることとしつつ『早く解除したい場合』や『敵に浴びせて戦闘に利用したい場合』、『ポーション等を探したい場合』は探索してみるのも面白そうですねぇ。
まず先陣を切ったのはロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)。違う意味のHでも私は一向に構わん! という、勢いで力強くHを考え始める。
「H……healthyなダンジョンとか?」
健康、実に肉体的なHである。だが一口に健康と言ってもそれを作る手段は数多くある。運動、食事、睡眠、生命の維持に不可欠な要素を過不足なく補っていくのが健康への第一歩である。いずれにせよすべては肉体から出で、肉体に宿るもの。
ロート自身、どのようなダンジョンができても【シャイニングノヴァモード】の無敵の肉体で突破していくつもりである。その意を汲み、ダンジョンメーカーは肉体的な突破方法を主とする迷宮の下地をその場に作り始めた。
「そうねぇ、Hot spring……温泉のダンジョンとか?」
続いてHに挑んだのはエルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)。
温泉、これもまた抗いがたい魅力を放つHだ。その誘惑と快楽から逃れられるものはそうそういないだろう。
しかも、温泉というのは今やただその場に湯が溜まり、広がっているだけの単純なものではない。うたせ湯、寝湯、ジャグジーに電気風呂、様々なギミックが入浴者を待ち受ける。
もっと言えば湯に入るだけが温泉ではない。飲泉もあるし、熱すぎる湯を熱源としたサウナもある。ましてやここは蒸気の世界アルダワ魔法学園。ミストサウナなどお手の物であろう。
広がり始めた迷宮は、その中に汗ばむほどの湿気と熱気をこめ、それらを活用した仕掛けを中に生み出していった。
「面白い装置ですねぇ。それでは、検討してみましょう」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)もまたHに挑戦する。その豊かな心身から一体如何様なHが飛び出すのか。
「Hから始まる単語ですと「hospital」は如何でしょう? 「病院を模したエリア」になりますねぇ」
病院、それは先の二人の提案とはある種真逆の印象を持つHであった。大抵の人間にとっては、あまり好き好んで行きたい場所ではないだろう。
るこるはさらに、具体的なトラップについても考案していく。
「この世界の「病院」ですから、『色々な変化を起こす魔法薬』がトラップとして降って来たり『「魔法薬の素材になる魔物」や「人体模型や骨格標本などのゴーレム」が襲って来る』等も有りそうですぅ」
不思議な迷宮を軸とするアルダワ魔法学園。薬の原料となる魔物の討伐の話なら、実際赴いたことはなくとも耳にしたことはある猟兵も多いだろう。学園というからには病院に保健室のイメージも混ざるかもしれない。
そして敵やトラップばかりがダンジョンではない。そこには危険に見合った余禄もまた付きものなのだ。罠の薬を解除する解毒薬や攻撃に使える劇薬、持ち帰る価値のある妙薬などもあれば探索する価値も出るのでは。
その考えを受け、ダンジョンの中に様々な医療関係の要素が組み込まれていくのであった。
そんな中、シェルローネ・トゥリオ(萌天仙果・f26151)は一人顔を赤らめ身を悶えさせていた。
「え? えっと…? あ、色々ありますわ」
彼女の頭の中に浮かぶのは、文字通りの『H』な言葉たち。猟兵としてはこれが初陣であり、そこから来る余裕のなさと、そういった行為に興奮こそすれ忌避感はないシェルローネはオーロラの言葉を直球に受け取り、それらをまとめて享受できそうな一語を探してしまっていた。
そして辿り着いた一つの答え。
「【Hedonic】の迷宮を考えてみましょうか。やったこともありますの!」
快楽。まさにHの中のHと言える言葉かもしれない。猟兵としては未熟でもそちら方面は経験豊富を自負するシェルローネ。体の疼きが止まず、それを鎮めてくれる雄々しき存在を求めだす。
生憎近くにいるのは女性猟兵ばかり。それならば自身の男性人格を具現化すれば……と思った瞬間、その思考をダンジョンメーカーが読み取ったか、ダンジョン何に快楽を供する存在を作り出し始めた。
それはシェルローネの望み通り雄々しく、逞しく、快楽を施すことを良しとする屈強な、いわばダンジョンの中ボスともいえるポジションの存在として生み出されたものであった。
彼女たちの四つの思念がダンジョンメーカーによって混ぜ合わされ、ダンジョンのエリアとして構築される。
ここに、『健康的な快楽を供する温泉つき病院』のダンジョンが生み出されたのであった。
大成功
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テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
Hな迷宮…普通に考えてアレな迷宮になるような気がします…?
うーん…Hが頭文字の英単語…Honey…蜂蜜…蜜で固められちゃうちょっとアレな迷宮…ごくり
特殊な蜂蜜を浴びせてくるトラップとかで行く手を阻むどころかそのままオブジェに変えられて佇んでいたりして…?
い…いや…決してボクが引っ掛かりたいとかそういうわけではないですからっ…!!(必死の弁明
御狐・稲見之守
ほほう、ダンジョン作りか面白い。ワシも参加するとしよう。……字引きをペラペラめくっているとたほいやを思い出すのぅ。
(ペラペラ)ふむ、『HotStuff』…「並外れた人・物」「セクシーな人」「流行りのもの」……意味は置いといてなんかめっちゃノリノリの熱い言霊を感じるの。熱いのをちょうだい、なんてナ。
というわけでダンスフロアめいた場所でピンク髪のスペースレポーターやら人々を踊らせる謎の宇宙人やらが出てきそうなダンスで勝負するとかいいかも知らんナ。
……まあ、なんか方向性的に如何わしい踊りになるやもしれんが。
宝海院・棗
❄Hunch((体を)丸める、押す)
今回の迷宮はこんな感じ!(雰囲気はヒーローズアースのラグランジュポイント風)
随所に設置されたアームは女性キャラを見つけると伸びてきて、捕まると超高速回転しながら吸い込まれて(目は回さないけど)、頭と手足を内側にしてぎゅうぎゅうに丸められたうえで圧縮されて、最後には凹凸のないボールにされちゃうやつー。
動きを予測したり、視野を塞いで動きを封じたりで回避できる仕組みだよ。 ボールになっちゃった人は、他の人が仕掛けを解いたときに解除できるようにねー
爆乳幼女の姿のホムンクルスも丸まって転がってきたり、壁が急に飛び出してきてボールになった人を勢いよく転がすのもアリかな?
「今回の迷宮はこんな感じ! 雰囲気はヒーローズアースのラグランジュポイント風で、言葉はHunch!」
名詞としては瘤や直感を表すが、動詞としては体を丸める、押すといった意味の言葉。今回は後者の方であり、宝海院・棗(もち・ぷに・とろり。・f02014)にとってはとても親しみのあるHな言葉であった。
さらに棗はその言葉に相応しいギミックも提案していく。
「随所に設置されたアームは女性を見つけると伸びてきて、捕まると超高速回転しながら吸い込まれて、頭と手足を内側にしてぎゅうぎゅうに丸められたうえで圧縮されて、最後には凹凸のないボールにされちゃうやつ」
かなり内容が具体的なのは、得意分野な話題故か。回避法としてはアームの動きを予測するか、感知を妨害するなどを考えている。さらにはボール化した爆乳幼女が転がってきたり、捕まってしまったものも弾き飛ばされたり……と色々な罠を考える。
ダンジョンメーカーはそれを読み取り肉体変化形ギミックのフロアを構築し始めた。が、このままでは挑戦者次第で難易度が激変してしまう関係か、一部の構造には変更は加えられているようだ。
「Hな迷宮……普通に考えてアレな迷宮になるような気がします……?」
テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)も最初の説明に引っ張られ、直球な方向での想像を振り払えないでいる。
「うーん……Hが頭文字の英単語……Honey……蜂蜜……蜜で固められちゃうちょっとアレな迷宮……ごくり」
そして彼もまた、自身の欲求に従ったHな言葉を思い浮かべていた。
蜂蜜、それは時に甘味として、時に栄養食として、また時に薬として、古くから人類と共にあった存在である。
それによって固められる甘い迷宮。それは甘味を愛する者にとっては幸福な地獄とも呼べるものになるのかもしれない。あるいは固められたままそこに永遠に佇まされるという末路も……
「い……いや……決してボクが引っ掛かりたいとかそういうわけではないですからっ……!!」
テフラの必死な弁明を聞きながら、ダンジョンメーカーは上物の蜂蜜をその中に蓄え始めた。
「ほほう、ダンジョン作りか面白い。ワシも参加するとしよう」
御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)はある言葉遊びを思い出しながら、オーロラから渡された辞書をめくる。程なくして一つのHな言葉が目に留まった。
「ふむ、『HotStuff』……「並外れた人・物」「セクシーな人」「流行りのもの」……意味は置いといてなんかめっちゃノリノリの熱い言霊を感じるの。熱いのをちょうだい、なんてナ」
HyperやHitにも言い換えられるような意味を持った、様々なHを内包した言葉である。だが多方面にわたる意味を持っているが故、どのような迷宮が作られるかは判然としない。
その時稲見之守の脳裏に流れたのは、ダンスフロアでかかるような激しいミュージックであった。
「ダンスフロアめいた場所でピンク髪のスペースレポーターやら人々を踊らせる謎の宇宙人やらが出てきそうなダンスで勝負するとかいいかも知らんナ」
その考えを読み取り、ダンジョンメーカーがダンジョンを生成しだす。そこに作られるのはダンスでの勝負を迫る謎のモンスター。いわばこちらは集団戦相当の相手といったところか。ただし暴力は効かず、特定の条件を満たした動作のみで突破できる。対抗するのはherselfあるいはhimself……猟兵たち自身か。
かなり混沌とした三つの思念を読み取ったダンジョンメーカーが、それらを合成してダンジョンを作り出す。
そうして生み出されたのは『捕まえたり固めたりしてこようとする相手を並外れたセクシーな動きで突破しろ』というカオス極まりないダンジョンであった。
大成功
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第2章 冒険
『『ダンジョンメーカー』ダンジョンの探索』
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POW : 肉体や気合でダンジョンを探索、突破する
SPD : 速さや技量でダンジョンを探索、突破する
WIZ : 魔力や賢さでダンジョンを探索、突破する
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵たちの思念を読み取ったダンジョンメーカーが動いている。
果たして最終的にいかなるダンジョンが生み出されるのか……それはもうすぐ明らかになる。
(※現在ダンジョン生成中です、しばらくお待ちください)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ややあって、ダンジョンメーカーが動きを止め、猟兵たちの前にダンジョンが姿を現した。
しかも入口は二つ。そしてその入口それぞれには『HEAVEN』『HELL』と書かれている。どうやら二種類のルートから好きな方を選べということらしい。ご丁寧に入口にはルートごとの概要まで書いてある。どちらもなかなか混沌とした内容だが、どちらを選び、どう突破するか……猟兵たちの腕の見せ所である。
※以下の二つからどちらのルートに挑むか明記の上挑戦してください
『HEAVEN』
白く清潔な壁で彩られたルートです。
周囲からは骨格標本や人体模型が襲ってくる他、様々な効果の薬瓶が飛んできます。薬の効果は色々ですが、やはり『H』な薬が多いかもしれません。
強い相手ではないので無視して突破するのは簡単ですが、薬の中には有用な効果のものがあるかもしれません。探してみるのもいいかもしれませんが、その場合敵や薬瓶の回避がやや面倒になってくるかもしれません。(持ち帰ってもアイテムとして発行はできません。拾得物としてご自身での作成はご自由に)
最後には筋骨隆々で色黒禿頭なビキニパンツの男性が待ち受けています。彼に捕まったら最後、傍らにある温泉に無理矢理漬け込まれ、さらには全身をマッサージされてしまいます。その手腕は恐ろしく、全身のコリがほぐされ立っているのもままならないほど。まさに快楽責めと言えるでしょう。対処するには強い意志力が必要かもしれません。
この誘惑を断ち切り、彼を何とかいなしてこの部屋から抜け出ることができれば突破となります。なお彼はマッサージ中は無敵(ユーベルコード【ハイカラさんは止まらない】相当)となっていますので、対処の際は必ずマッサージから抜け出してください。
『HELL』
アルダワ魔法学園には似つかわしくない、金属主体の宇宙船内部のようなルートです。
壁からメカアームが伸び、挑戦者たちを吸引し捕まえようとしてきます。捕まってしまったら丸められ、そのまま投げ飛ばされてしまいます。さらに周囲の壁が突然飛び出してきたり、爆乳幼女が転がって体当たりしてくるなどで妨害してきます。
アーム地帯の先は蜂蜜のプールです。深さは足首ほどまでですが、天井からも垂れ落ちてきており、徐々に全身にまとわりついてきます。全身を覆われるとそのまま固められてしまうので、その前に突破するのが賢明でしょう。ちなみにここの蜂蜜はかなりの上物なので汲んで持ち帰るのもいいですが、当然その分固められる危険は増します。(こちらもアイテムとしての発行はしません)
最後に待ち受けるのは、ダンスフロアのような部屋にいる色とりどりのウサギのような謎の生物の集団です。彼らは出口の前に集団で立ち、こちらに自分たちに合わせて踊るよう強要してきます。
踊っている限り攻撃はしてきませんが、無視して通過しようとしたり攻撃を仕掛けたりすると、物凄い勢いで反撃してきます。しばらく一緒に踊っていれば彼らは勝手に倒れるので、そうなったら突破です。(ユーベルコード【アルジャーノンエフェクト】相当)
踊りの内容は不明(自由)ですが、もしかしたら『H』な踊りを強要されるかもしれません。
ロート・カニーンヒェン
『HEAVEN』ルート選択
「温泉?わーい、ロート温泉大好き~♪」(POW)
敵も薬瓶も回避しない、真っ正面から迎え撃つよ!なにより、温泉!温泉大好き!満喫・・・は依頼があるから出来ないけど、ちょっと、ちょっとだけだから。出たくなったらサイコキネシスでマッサージおじさんを押し退けて出・・・れるといいなぁ。(アドリブ歓迎です)
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
成程、不思議なシステムですねぇ。
それでは、参りましょうかぁ。
『HEAVEN』ルートに入りますねぇ。
『身体能力』を強化する『秘薬』で【霊結】を使用、追加する『秘薬』の変更で色々と出来る様にしておきましょう。
最初は『知覚』を強化する『秘薬』を追加しますぅ。
危険な罠を察知&回避、襲撃者を排除しつつ探索しましょうかぁ。
ただ『Huge(巨大)』あたりの薬品が避けられそうにない気も?
男性に対しては『意志力』を強化、疲労回復に或る程度マッサージを受けた上で、落ちる前に抜け出し駆け抜けましょう。
『秘薬の連続投与』になりますので、『発育面の影響』が怖いですぅ(ぷるぷる)。
郁芽・瑞莉
『HEAVEN』
(アドリブ・絡み大歓迎!)
ダンジョンメーカー産ダンジョン、いざ挑戦です!
敵は残像や迷彩のフェイント、ダッシュ・ジャンプ・スライディング、
飛行能力を駆使した空中戦と縦横無尽に動き倒しますが。
不意に来る薬瓶を避けられず『H』な薬を浴びて徐々に蓄積。
尖って蜜が脚を濡らした状態という万全に程遠い状態で出現した男性との戦いでは一瞬見惚れた隙に捕まって。
温泉に漬け込まれて更に鋭敏になった所に、
溜まったコリコリの部分を男性の手や逞しい棒を用いられてマッサージ。
艶声が辺りに響き渡ります。
そんな濃厚なマッサージで放出された精気を集めて、
愉しんだ後のマッサージが終わった一瞬を突いて叩き込みます!
アルタ・ユーザック
【道中】
「んっ・・・」
今飛んできたのは・・・薬瓶?理由は分からないけど、中に劇薬が入っているかもしれないし、下手に当たったら割れたガラスで大けがをするかもしれない。それに、時折襲ってくる骨格標本や人体模型にも思考を取られるから、さらに危険・・・。
「なら・・・『氷雪嵐』」
視界に入るものをすべて自動で攻撃するようにして、そもそも近づけさせなければ大丈夫。
【ボス到達】
ボスは、力が強そうだから捕まったら終わりだと思う・・・。
まずは『氷雪嵐』で、温泉を凍りつかせると同時に、近づかせないように氷の華で包囲して攻撃。回避されたり耐えられたりしても二重・三重に群体を配置して、距離を取り続ける・・・
リリエ・ヘブンリィブルー
私にちょうど良い迷宮があると誘われて来てみてれば、HeavenlyBlue...まあそうなんですが。迷宮にはいい思い出がないのですけれども、一体どんな迷宮なんでしょうか…HEAVENの方を選んでみます。
ひやっ、もう変な薬や毒を浴びるのは御免ですっ! 翼で翔んで一気に突っ切って行ってしまいます。
次の仕掛けは……ッッ!? え、ちょ……!!
彼らの姿に動揺している間に捕まってしまい、温泉に漬け込まれてしまいます。その上で全身マッサージをされてしまい……ひぁ、ダメです……そん、な……っ!
その快楽に私は逆らうことは出来ず、はしたなくさらにマッサージを求めてしまうのです…。
……もっと…して、ください……っ。
二つに分かれた『H』なダンジョンの入口。『HEAVEN』と書かれた側に挑むのは、いずれも見目麗しき5人の女猟兵であった。
彼女たちを待ち受けるのは、病院を思わせる白く清潔な廊下だ。一見危険などないように見えるが、その道は病院としては不自然なくらいに曲がりくねり、先を見通しづらくなっている。そして耳をすませば、その先からかすかに聞こえてくる何か固いものが動くような音。彼女たちは事前情報からそれぞれに対策を練り、廊下を進んでいく。
「成程、不思議なシステムですねぇ」
「ダンジョンメーカー産ダンジョン、いざ挑戦です!」
まず動いたのは、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)と郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)の二人。
「大いなる豊饒の女神、その鴻大なる知と力をお貸しくださいませ」
るこるは秘薬を摂取、知覚を強化することで突破の成功率を高め、
「郁芽・瑞莉、推して参りますよ!」
瑞莉はフェイント、ダッシュ・ジャンプ・スライディングに自らの持つ飛翔能力と、あらゆる方向に迅速かつ自在に動く三次元機動で突破を試みる。
そんな彼女たちに物陰から人体模型や骨格標本が飛び出し襲い掛かった。だがそれらを全て想定に収めていた二人は、躱し、いなし、蹴散らして進んでいく。
「これならいけそうで……ふあっ!?」
調子よく進んでいたるこるが突然悲鳴を上げる。
「ど、どうしまし……うあっ!?」
そしてそれに気を取られた瑞莉もまた。どうやら敵の回避に注力しすぎるあまり、もう一つの罠である薬瓶に当たってしまったらしい。薬は即効性らしく、すぐさま二人に変化が訪れる。
「こ、これ……まだ、反動が来るには早いはず……あっ……」
るこるの豊満な体がぷるぷる震え、心なしかそのサイズを増し、
「ふぅ……あ、熱い……何、これ……」
瑞莉は足をこすりあわせ頬を紅潮させる。どうやらそれぞれ『Huge』と『Heat』の薬を浴びてしまったようだ。動きの鈍った二人に同じ効果らしき薬が次々降り注ぐ。二人は悶えつつもそれに耐えながら、どうにか通路を進んでいくのであった。
続いて通路を進むのは、アルタ・ユーザック(ダンピールの隠密魔法刀士・f26092)とリリエ・ヘブンリィブルー(至天の蒼・f19764)の二人。
「私にちょうど良い迷宮があると誘われて来てみてれば、HeavenlyBlue……まあそうなんですが」
リリエはそもそも苗字が『H』で始まることもあり、この迷宮を勧められてきたらしい。リリエ本人は迷宮というものにあまり良い思い出はないのだが、来てしまったものは仕方ない。
「中に劇薬? ガラスで大怪我……襲ってくる敵にも思考を取られないようにしないと……」
アルタは冷静に危険予測を予測し、これから進んでいくイメージを作り上げる。
両者とも眼前で薬の餌食となった二人を見て、これは決して食らうわけにはいかないと改めて危機感を募らせていた。
「なら……『氷雪嵐』」
通路へと踏み出す前に、先手必勝とばかりにアルタは装備武器を変換した氷の花弁を、大氷嵐の如く撒き散らした。攻撃対象は猟兵を除く、視界に入ったもの全て。どうせここはダンジョンメーカーが作ったダンジョン、なにも遠慮する必要などないのだ。荒れ狂う氷の花嵐が人体模型も薬瓶もまとめて凍り付かせ、打ち砕いていく。
「もう変な薬や毒を浴びるのは御免ですっ!」
そうして動く者のなくなった通路を、リリエが翼を使い一気に飛んで突っ切って行った。過去のダンジョンへのトラウマからの無謀な行為ではあったが、それは期せずして後方でユーベルコードを発動しているアルタに変わっての斥候の役割にもなっていた。
リリエが大過なく飛び去っていくのを見て、アルタもまたその後を追い通路を進んでいくのであった。
そして最後、金色の衣装を纏い入口に堂々と立つのはロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)。その得意げな表情には突破の自信があふれ出ており、その目は既に先を見据えていた。
ロートの用いようとしている手段は回避でも殲滅でもない。それは……
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
強行突破、それのみであった。人体模型を跳ね飛ばし、骨格標本をばらばらに砕き、薬瓶は全て全身で受け止める!
先にでた『Huge』に『Heat』、『Hightension』……いや、これは地かもしれない。ともあれ全てを乗り越え、先へと突っ切って行く。
その猛進の前にトラップは意味をなさず、ロートは猛然と、止まることなく通路を突破していくのであった。
かくして一人の脱落者もなく通路の先、いわばボス部屋とも言える場所にたどり着いた猟兵たち。
そこにあったのはもうもうと湯気を上げる広大な温泉。そして……
「いらっしゃい! 今日はどこをほぐしましょう?」
筋骨隆々とした浅黒い体にビキニパンツ一枚を纏い、禿頭をつややかに輝かせた紳士的マッチョマンが一人。横には施術台と思しきベッドがずらりと並んでいる。
「さあ、まずは温泉で温まってください。マッサージはその後で」
男が太い指をわきわきと動かし、猟兵を捕まえにかかった。この丸太のごとき腕に捕まったら、いかに猟兵とは言え脱出は困難を極めるだろう。
が、彼がだれかを捕まえるより早く動いたものが一人いた。ロートは誰よりも早く立ち込める湯気を切り裂いて駆け出し、
「温泉? わーい、ロート温泉大好き~♪」
温泉にざぶりと飛び込んだ。敵に捕まる前にあえて自分から飛び込む、いわゆる貴様の拳では死なんというやつである。ここアポカリプスヘルじゃないけど。
そのあまりの行動に全員があっけにとられ大きな隙を曝した時、野太い腕がさらに二人の猟兵を捕らえた。
「お二人とも遠慮しなくていいのですよ」
リリエと瑞莉、二人は男の逞しい様々な部位に見とれていたこともあり、抵抗もできぬまま温泉に漬け込まれてしまう。
見る間に蕩けていく二人の顔を見て、るこるは男の危険性を再認識、秘薬を服用した上で施術台の方へ自ら横になった。
「私は先にマッサージお願いできますかぁ?」
その誘いに、サービス精神旺盛なのか男はるこるの体をもみほぐし始める。
「おお、これは肩など特に凝ってますねぇ。念入りにやっておきましょう」
男の絶技がるこるの肩に至上の快楽を与えていく。秘薬で意志力を強化していなければ即座に落ちていただろう。その様子を見て温泉に入っていた猟兵たちも次々と名乗りを上げた。
「満喫……は依頼があるから出来ないけど、ちょっと、ちょっとだけだから……」
「……もっと…して、ください……っ」
「溜まったコリコリの部分をもっと……」
ロートはここまで走ってきたその太腿を、溜まった乳酸を搾りだすかの如く丁寧にもみほぐされていく。褐色の肉に温泉の湯と汗が流れ、その肌を艶めかしくてからせていく。
リリエは飛翔で疲れた背中や翼に指を埋められ、その都度はしたない嬌声を上げてはもっと、もっととおねだり。男は何度でもそのリクエストに応え、リリエを高い声で喘がせていく。
瑞莉は熱のこもった腰を押し込まれ、体の奥にあるものまで整えられていくかのようで。指では届かない深いところは棒によって圧を加えられ、精気を滾らせながら何度となく艶声を上げるのであった。
四人の女がすっかり骨抜きになった所で、男は最後の一人、アルタへと向き直る。
「さあ、最後はあなたです。まずはこちらに……」
男が指し示す先。そこにあったのは、カチコチに凍った元・温泉の氷だまりであった。
「大分時間があったので」
放置されている間に【氷雪嵐】を発動、男の大きな武器である温泉を完全に凍り付かせていた。奇しくもマッサージに没頭していた男は、その間の無敵と引き換えにアルタの起こした氷の嵐にも気づかなかったのである。
「ごめんねー、気持ちよかったんだけど」
「できれば別の場所でお会いしたかったです!」
さらに後ろからロートの念動力が男の動きを止め、瑞莉の精気を力に変換した一撃が叩きつけられる。
「どうか……私に、もっと……」
戦闘状態でなおリリエがマッサージをねだり、男の注意を引いて戦闘を続けられないようにした。
「近づけさせないけれどね」
しかしマッサージに向かおうとする男を、アルタの氷の花が二重三重に取り囲んでそうはさせない。
「『発育面の影響』が怖いですけど……疲れもとれたので駆け抜けますよぉ!」
そして薬の力で意志を保ち、マッサージで疲れを取ったるこるが膨らんだ体をものともせず、一気に出口まで駆け抜け、その扉に体ごとタッチした。
それと共に男は突然居住まいを正し、残る猟兵に向かって深々と頭を下げた。
「突破おめでとうございます。またのお越しを心よりお待ちしております」
一人が抜けたことでこの場の全員が突破したとみなされたのであろう。丁寧に祝辞を述べる男に見送られ、5人は迷宮の最奥部へと進んでいくのであった。
大成功
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御狐・稲見之守
「ワッショイ!」
壁からメカアームが襲い掛かる。しかしその手は空を切りそこに神めいた少女の姿はない。いるのは子狐だ! 稲見之守はキツネジツで狐姿へと変身したのだ! そしてメカアームを足場にハッソー・ジャンプで蜂蜜プールを駆け抜ける。スゴイ!
辿り付いた先にウサギめいた人型生物が行く手を阻む。「ダンス勝負、受けて立とう」語らずとも意を理解し構え合う両者。張り詰めた静寂をファンク・ディスコサウンドが切り裂いた!
「ゲロッパ!」「ゲロッパ!」
カエルめいたシャウトが響き渡る。体でビートを刻み合いその技量は互角、アップ、ダウン、アップ、ダウン、激しく上下。ヘイ! チュー! ヘイ! チュー! おお、ゴウランガ!
リアン・ブリズヴェール
【POW判定】【HELLコース】
まずは【魅了変化】をして魔法少女コスの4歳の姿になります、その上で最初の爆乳幼女の気をひきつけて他の人をサポートします
でも爆乳幼女を惹きつけ続けていたら体当たりを受けてしまってその拍子にメカアームに捕まって丸められて投げ飛ばされて壁にめり込んでしまいそうです
そうなったら【ソウルマリオネット】を使って物理無効をいかして魂だけでも突破します。
蜂蜜ゾーンは注意してても4歳の姿なので歩みが遅くて動きが鈍ったところで天井からの蜂蜜で全身コーティングされて魂を固められてしまいそうです
もし踊りゾーンに辿り着いたらHな踊りを強要されて踊って恥ずかしくて先に進めなくなりそうです
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
HELLルート
あぁ…ボクが想像した蜂蜜のプールがあるのです…
当然他の猟兵の皆さんがやられないようにサポートしなければ!
決してボクがやられたいというわけではないですから…!!
まず最初のアーム地帯は全力で通り抜けます!
そして…次の蜂蜜のプール…かなり濃厚ですね…これが全身に覆われたら…ごくり
ともあれ…既に固まってしまっている人がいればユーベルコード【癒しの鳴き声】で戻してあげましょう!
わたしのことは構わず先に行ってください…!
ぐっ…ホントに長居していると…蜜が全身に纏わりついて…
もう身体全体が…蜜に包まれて…動け…な…
(蜂蜜に覆われ固められてしまい蜂蜜のプールを飾るオブジェに…)
一方こちらは『HELL』の入口。
フロアが一つ多く、仕掛けられた罠もより凶悪で、しかも大した余禄もない。まさに地獄のコースであり、はっきり言って実益的なものだけを考えたら挑む価値はないと言ってもいいだろう。
しかしこの地獄の試練にあえて挑む、命知らずたちがいた。
テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)、御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)、リアン・ブリズヴェール(微風の双姫・f24485)の三人である。
それぞれの理由で地獄のルートを選んだ三人は、黙って地獄の釜の蓋に手をかけ、その中へと飛び込んでいくのであった。
宇宙船を彷彿とさせる金属の通路。その先に合った第一の関門は、鋼鉄のアームが妖しく蠢き、壁にはいかにも何かが出てきそうな大穴が開いた部屋であった。
アームはいかにも力強そうに駆動音を立てて動き、さらにはその先端には強力な吸引装置もついている。
この部屋で最初に動いたのはリアンであった。
「この姿なら……」
ユーベルコード【魅了変化】を使用、魔法少女コスチュームを着た4歳の幼女の姿になって室内へと踏み込んだ。
そして次の瞬間、壁に開いた大穴から何者かが勢いよく飛び出してくる。それは高露出で煽情的な衣服を着た、巨大な乳房を持った10歳にも満たない幼女たちであった。
爆乳幼女たちは胸を突き出し、あるいは体を球体のように丸め転がりながらリアンへと勢いよく迫る。それはダンジョントラップとしての役目を果たすのと同時に、リアンの魅了術に引き寄せられてのことでもあった。
もとより自分に迫ってくるのは承知の上。リアンは爆乳幼女たちを巧みにかわし、幼女同士をぶつけあわせる。乳房同士がぶつかっては跳ね返り、腹や尻を壁に当ててはさらに部屋中を跳ね回る幼女たち。
しばらくは順調に避けていたリアンであったが、徐々に数を増していく幼女たちを捌き切れず、ついにはその直撃を受けてしまった。
「きゃうぅ!」
豊満な乳房に跳ね飛ばされ宙を舞うリアン。そしてその体を、メカアームが逃さずキャッチした。
「ぎゅぅぅ、つぶれ、るぅ……」
中心に向かって容赦なく握りつぶされるリアン。やがてボールのように成形されてしまうと、他の幼女たちと同様転がされ、部屋の中を跳ね回らされてしまった。
しかし幼女もアームもリアンに注目しているこの状況、他の二人にとってはまたとない好機でもあった。
稲見之守は狐へと変身して幼女ボールの間を颯爽と駆け抜け、テフラも全力で走り抜けた。
二人が突破したのを確認したリアンは、幼女たちの乳や尻や腹のボールに潰されながら、最後の力を振り絞り魂だけを離脱させる。
肉のボールとして壁に埋まり幼女と押し合い続ける肉体を置いて、4歳の体を模した魂だけが二人の後を追い、次のフロアへと進んでいくのであった。
そして第二の部屋。足元には蜂蜜で満たされた浅いプールが広がり、甘い匂いを漂わせる。さらに天井からも蜂蜜が垂れ落ち、入ってきたものを包み固めようと待ち構えていた。
「あぁ……ボクが想像した蜂蜜のプールがあるのです……」
ここで目を輝かせるのはテフラ。この蜂蜜プールは彼のイメージが元となって生み出されたものであり、彼はここに挑むためにこの地獄のコースに挑んだと言っても過言ではなかった。
そして彼は今ここで他の猟兵が抜けられるようサポートすることが自分のやるべきことだと強く自覚している。例えそれで自分が固められようとも、だ。
「決してボクがやられたいというわけではないですから……!!」
テフラは誰に聞かせるでもない力強い言葉と共に、蜂蜜の中へと踏み出した。
それと共に残り二人も蜂蜜のプールへと踏み込んでいく。
まず稲見之守は天狗に倣ったかのごときハイジャンプで、蜂蜜が付着する間もなく軽々と飛び越えていった。しかしリアンは4歳の小さな体では進む速度も遅く、相対的にプールが深く浸かる部位も増え、蜂蜜に魂さえも固められて行ってしまう。
「にゃ~ん♪」
このまま完全に固められてしまうのか……そう思った瞬間、まるで猫のような可愛らしい鳴き声が聞こえ、それと同時に魂に付着した蜂蜜がはがれ、動きが自由になった。
鳴き声の主はテフラ、そしてその声は彼のユーベルコード【癒しの鳴き声】であった。
「わたしのことは構わず先に行ってください……!」
全身に蜂蜜を纏わせながら、鳴き声を上げ続けるテフラ。彼はここで仲間の為に犠牲になろうというのか。
一瞬躊躇するリアンであったが、彼の強いまなざしに後押しされ、先へと進んでいく。
「ぐっ……ホントに長居していると……蜜が全身に纏わりついて……」
腕が、足が、顔が、体が、蜂蜜に包まれ硬化していく。それでもテフラは声を上げるのをやめない。
(もう身体全体が……蜜に包まれて……動け……な……)
しかしその抵抗も、やがては口が蜂蜜に包まれたことで消え失せる。
声が止んだ時そこにあったのは、プールを飾る蜂蜜濡れのウサギ少年の、物言わぬオブジェであった。
とうとう犠牲者の出てしまった迷宮攻略。残った二人が辿り着いた最後の部屋には、色とりどりのウサギじみた見た目の謎生物たちの集団が待ち構えていた。
彼らの後ろには大きめの扉があり、どうやらそこが迷宮の出口らしい。
謎生物たちは皆一様に同じ動きで手を天にあげ、上を指さしポーズを取った。そしてそのまま猟兵たちをじっと見てくる。
「やれ、ということでしょうか……」
その意図を計りかねるリアン。だがその横で、稲見之守の何かには密かに火がついていた。
「ワッショイ!」
唐突な掛け声とともに勇ましくポーズを取る稲見之守。最早これ以上語り合う必要などなく、鳴り響くファンク・ディスコサウンドが全てであった。
「ダンス勝負、受けて立とう」
その意思を受け取ったか、謎生物たちもまたより複雑な動きを見せ、稲見之守を振り切らんとする。
上に、下に、前に、また下に、次々と繰り出される動きに、稲見之守は完璧に追随していく。
「え、え、これ……やだ、はずか、しい……!」
リアンも必死にまねようとするが、大股を開いて落としたり腰を振るような動きが入るたびに、羞恥とそれに伴う何かの感覚に身を苛まれ、手本とは違った……あるいは煽情的ともいえる踊りを踊ってしまい、ついていくことができなかった。
一方稲見之守はアップ、ダウン、アップ、ダウンと互角の技量で繰り返し、やがて踊りの熱狂はついに危険な領域へと突入していく。
「ヘイ! チュー! ヘイ! チュー! おお、ゴウランガ!」
曲のフィニッシュの瞬間、魂のシャウトと共にポーズを取る稲見之守と謎生物。そこには種族も、世界も、惑星の壁をも超えた何かが確かにあった。
しかし次の瞬間、突然ばたばたと倒れ込む謎生物たち。どうやらエネルギーを使い果たしたのだろう、しばらく動くことはあるまい。ちなみに倒れているうちの一体の手には受け払いの伝票が二枚握られている。目が覚めたら固まっているテフラとボール化しているリアンの肉体を送料負担で送ってくれるつもりなのだろう。
未だポーズを取って恥ずかしがるリアンの魂を連れ、熱いバトルを繰り広げた強敵の横を稲見之守は悠々と通り迷宮を突破した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『罪の影姫』グラ・ストマクス』
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POW : 暴食の求胃(美味しそう…、いただきます!)
戦闘中に食べた【猟兵の使用する武具やユーベルコード】の量と質に応じて【胃を模した意志ある魔導具の可動率が上昇し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 暴食の求胃(とってもお腹が空きました!)
自身の身体部位ひとつを【あらゆるものを捕食する巨大な口】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 暴食の求胃(それでは、ご馳走様でした!)
自身からレベルm半径内の無機物を【あらゆるものを捕食する無数の口】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:狐疑人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠茲乃摘・七曜」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
『HEAVEN』と『HELL』、それぞれのルートを突破し迷宮の最奥に着いた猟兵の前に、この迷宮のボスとして召喚された災魔が現れる。
その姿は一見するとただの少女の様でもあったが、胃袋を模した魔導具と会話するその姿はやはりどこか異様さも持ち合わせていた。
そしてこのHな迷宮の主として呼び出されているのだ。彼女もまた相当に『H』だというのは疑いないことだろう。
「契約者ストマクス殿よ、これはいささか憂慮すべき事態だと思うのだが」
落ち着いた声で魔導具が話すが、少女……ストマクスはそれに聞く耳を持たない。
「それより優先することがあるじゃないですか! グラ、私もう我慢できないんです、私……私……」
ストマクスはそこで一度大きく息を吸い。
「お腹が減りましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そう、彼女はとても、『Hungry』なのであった。
御狐・稲見之守
さて、よぅ体を動かしたら我も腹が減ったな。ちょうどいい、オブリビオンを喰おうか。
UC魅了の術、さあ女よ。我が糧になるが良い……ふふっ、なぁに痛くはしないさ。[生命力吸収]顎クイしてやって唇から精気をいただこう、逃しなどしないぞ。
そういえば我慢できないんだってな…欲しがりさんめ。それでは思う存分イくがいい、その精気も我がいただいてやる。服を脱がし感度1000倍の[催眠術]でもかけながら弄り回して楽しい楽しいお食事タイムである。さあいっぱい鳴いておくれよ。
ああ、そうだ面白い遊びを考えたぞ。[催眠術]で女に命令して呼び出された口共で女自身を嬲らせてみようか。きっと楽しいぞぅ。
『H』な迷宮を抜けた先に待ち構えていたのは、『Hungry』と喚き散らす少女型の災魔であった。そしてその災魔に御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)が近づいていく。
「さて、よぅ体を動かしたら我も腹が減ったな。ちょうどいい、オブリビオンを喰おうか」
そう言う稲見之守の姿は、これまでの幼子のような姿ではなく、かつての神の姿を現した妖しい女の姿。しかし彼女の元の姿など知らぬストマクスは、目の前に現れた相手をようやく訪れた『餌』としてしか認識しなかった。
「あ、やっと来ました! あれご飯ですよね? 食べていいやつですよね? いただきます!」
魔導具『グラ』の返事も待たず、ストマクスは周囲に散らばる迷宮の構成物を、無数の口へと変えて稲見之守へと襲い掛からせる。稲見之守はそれに対し、何ら恐れる様子もなくストマクスへと歩み寄り、その顎に指をかけた。
「さあ女よ。我が糧になるが良い……ふふっ、なぁに痛くはしないさ」
その言葉に抑えられるかのように、稲見之守にかみつこうとしていた無数の口が一斉にその動きを鈍らせる。そのまま稲見之守は悠然とストマクスと唇を重ね合った。
「んむっ……ぐぅぅ……!?」
突然のその行為に最初はじたばたともがくストマクスだが、すぐに大人しくなり、やがてその顔に赤みがさしていく。まるでそれは、尽きぬ飢餓感を別の感情に無理矢理上書きされているようで。
「そういえば我慢できないんだってな……欲しがりさんめ。それでは思う存分イくがいい、その精気も我がいただいてやる」
稲見之守は【魅了の術】に催眠術を合わせ、ストマクスの体を火照らせ、無理矢理に精気を搾りだす。そこにダンジョン内ではしゃいでいて幼子の面影はまるでなく、艶めくその姿は精を喰らう狐の妖そのものであった。
稲見之守の『お食事』によって体を震わせ、汗をかき、やがて激しく痙攣するストマクス。
「ああ、そうだ面白い遊びを考えたぞ。きっと楽しいぞぅ」
稲見之守の嗜虐的な声と共に疲れ果てたその精神により深く催眠術が染み込み、自ら生み出した口にその使役者を嬲らせんとする。無数の口がストマクスに迫り、その敏感な部分に歯を立て……
「悪いがこの体は我が契約者。女狐如きにくれてやれるものではない」
その瞬間、硬い男の声と共に口の動きが止まり、それは再び稲見之守へと文字通り牙をむいた。魔導具であるグラの方の意思により、召喚された口たちを使役し直したのであろう。
弾かれるように稲見之守はストマクスから離れ、同時にストマクス自身も頭を振って自分を取り戻す。
「ううう、よくわからないけど、なんだか余計にお腹がすきました……」
「こやつはまさに煮ても焼いても食えぬ狐。腹の足しにもならぬぞ契約者殿」
精気を吸われたことで増した飢餓感が催眠を上回ったか、ストマクスは顔を曇らせながらそう言うと、口の群れを稲見之守にぶつけ、グラの声に従ってダンジョンのより奥へと去っていった。
「やれ残念。これなら焦らさず一気食いすればよかったか」
ストマクスが逃げ去った方を見ながら、稲見之守は妖しく笑むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ロート・カニーンヒェン
「お腹が減ったなら拳をご馳走してあげるよ!」(POW)
変に理性があるとさっきの薬やマッサージの影響でるかもだから、ここは一気に攻める!ハザードイグニッションで暴走して倒れるまで殴り抜く!もし食べられそうになったら自分から口に飛び込んで中から殴りまくるよ!考えるな、殴るんだ。(アドリブ歓迎です)
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
ダンジョン踏破はお腹が空きますし、気持ちは良く解りますぅ。
災魔でなければ、一緒に御食事したいところですが。
こういう相手でしたら『間接的な仕掛け』が効きそうですねぇ。
【翳華】を使用して全身をブラックホール化しますぅ。
この時点で『食べられる』か怪しいですが、ブラックホールの自転速度は「光速の7割以上」とも言われますから、この速度で動く私を捕まえるのは難しいでしょう。
『戦場の物を吸い寄せてぶつける(ルートに有った『薬』が使えれば最良)』なら、相手の『強化条件』を満たしません。
隙を見せたら『Hug』して『彼女』や『魔道具』を吸い込みますが、私も『Hungry』になりそうですぅ。
「ダンジョン踏破はお腹が空きますし、気持ちは良く解りますぅ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は相手の持つ欲求に深く理解を示した。もし災魔でなければ一緒に食事に行きたいところなほどだ。
一方でロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)はやる気十分。マッサージで気力を養い、一気に攻め切る所存だ。
「あ、また何かきました! 今度こそご飯ですよね? 特盛ですね、肉増しですね? もう我慢できません、いただきます!」
眼前の二人をそう評し、ストマクスは涎を垂らして襲い掛かる。その猛襲を、ロートは先刻薬瓶や人体模型相手にそうしたように真正面から迎え撃った。
「お腹が減ったなら拳をご馳走してあげるよ!」
飛び掛かるストマクスにカウンターで鉄拳を見舞う。狙い通りにその拳はストマクスの顔面を捕らえ、その大口を無理矢理に塞いだ。
「さあ、殲滅タイムだ!!」
そのまま【ハザードイグニッション】を発動、バーチャルキャラクターである己をハザードモードへ変化させ、攻撃力を強化。そのまま超攻撃力で殴打を繰り返した。
「わぁ、凄い力……とっても食べ応えありそうです!」
しかし、ストマクスは殴られながらも大口を開けロートにかぶりつく。相手の武器やユーベルコードさえ食らいそれが強ければ強いほど満たされる彼女にとっては、殴られて受けるダメージよりもそれを与えてくる相手の強靭さの方がよほど身を投げ出す価値のあるものであった。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
その強化を阻まんとするのはるこる。【豊乳女神の加護・翳華】を発動し、その身を指向性を持つブラックホールへと変化させた。
「わあ、こっちは黒くて……甘いのかな? いただきます!」
ブラックホールが何なのか分かっていないのか、ストマクスは一旦ロートから口を離すとブラックホールと化したるこるへと自ら飛び込んだ。だがこの状態でもるこるの自我が失われたわけではない。光速の7割以上とも言われるブラックホールのスピードで身をかわし、自分への捕獲を許さない。
「あ、避けましたね、このっ、このっ!」
逃げる獲物を追いかけるように、ストマクスは何度もるこるに飛び掛かる。だがそれはその都度全て躱され、余計に空腹を増させるだけの徒労に終わっていた。るこるの今のスピードなら完全に振り切ることも容易いだろうが、あえて時折立ち止まることで追撃を誘発させ、相手の疲労と隙を誘う。
「契約者殿、後ろから来る!」
るこるを追い回すストマクスに、グラの警告の声がかかる。その言葉に後ろを振り向くと、拳を振り上げたロートが猛然と襲い掛かってくるところであった。
「殲滅殲滅ー!」
るこるを追い回しあちこち動くストマクスは、早く動くものを無差別に攻撃する今のロートにとっては格好の標的であった。早く動くという意味ではるこるも攻撃対象になり得るのだが、位置関係の都合上より近くにいるストマクスが優先的に狙われているのだろう。その攻撃を再度受け止め腕にかみつくストマクス。だが、それはるこるが狙っていた瞬間でもあった。
「隙あり、ですよぉ!」
今度は自分に後ろを見せたストマクスを、るこるのブラックホールの体が『Hug』……包み込んだ。その中に迷宮の構造物や攻略中に拾った薬等『ユーベルコード揺らいでないもの』を投げ込んでぶつけることで、捕食できない攻撃を放つ。
「うらうらー!」
さらにそのストマクスを追ってロートも自らるこるの中に飛び込む。そのままストマクスの口目掛け剛拳……『Hammerpunch』を乱打。
「やだ、もう、痛い痛い! なんで食べられないんですかこれぇ!」
「外の奴は物質かどうかも怪しいし、中にいる奴は噛み砕くには硬すぎる……こんなもの食ったら腹を壊すぞ」
外をるこるに、中をロートに攻めたてられ泣き言をいうストマクス。グラの冷静な解説も彼女には何の慰めにもならない。こうしてストマクスはまたしても満たされることなく、飢餓感とダメージを募らせただけなのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リリエ・ヘブンリィブルー
Hungry…災魔となるともはやGluttonyというべきでしょうか。普通の女の子に見えて尋常ならざるものを感じます……。
UC奇跡の使者、暴食の災魔よ。汝何を願い何を求めるか――そう、空腹を満たすもの。ならば叶えましょう…こんなことで奇跡を起こしていいのかはさておいて!
このHな迷宮のダンジョン生成能力を借りて、大っきくて(Huge)蜂蜜たっぷりの(Honey)ホットケーキ(Hotcake)を作り出します。それも彼女が満足して余りあるフロアいっぱいに巨大なものを!
彼女がそちらに気が行っている内に、魔道具を狙って革命剣で攻撃を行います。食事の邪魔をしてはいけませんしね……なんて。
「Hungry……災魔となるともはやGluttonyというべきでしょうか。普通の女の子に見えて尋常ならざるものを感じます……」
リリエ・ヘブンリィブルー(至天の蒼・f19764)は迷宮の先にいた少女の姿をしたものをそう表した。その感情は怒りか、あるいは一つの感情に捕らわれてしまった彼女への憐みか。だがそんな相手の思うことなど全く気にかけず、ストマクスは新たな来訪者を己の価値観のみで見定める。
「羽が生えてます! 手羽先ですね! いただきます!」
特徴的な部分を何として食べるか、それだけを考えた『H』な少女は、迷宮の構成物を無数の口へと変化させてリリエに襲い掛かった。
しかしリリエはそれに恐れることなく、胸の前で手を組んだまままるで諭すように、あるいはあやすようにストマクスに向けて語り掛ける。
「暴食の災魔よ。汝何を願い何を求めるか――そう、空腹を満たすもの。ならば叶えましょう……」
まさに聖女然としたその言葉に導かれ、ユーベルコード【奇跡の使者】を発動させる。その最後の言葉は心の中だけで。
(こんなことで奇跡を起こしていいのかはさておいて!)
リリエが奇跡に願ったもの、それは『Huge』で『Honey』たっぷりの『Hotcake』であった。それも並の大きさではない、部屋を埋め尽くすほどの超巨大サイズだ。
視界内のもの全ての脳内に響くその祈りは、今まさに自分に食らいつこうとする空腹の化身を直撃した。
「おっきなホットケーキ……? はいはいはい! 食べたいです!」
足を止め真っ直ぐに手を上げて賛同するストマクス。やはり根は女子学生、甘いものには容易く心を奪われてしまうのだろう。
賛同者を得たことで願いは実現。リリエとストマクスの間に、甘い香りを立ち上らせる蜂蜜たっぷり超巨大ホットケーキが姿を現した。
「ほんとにでました! それじゃ、いただきます!」
全身でホットケーキに埋もれるかの如く体当たりし、召喚した口も含めてかぶりつくストマクス。ようやく得られた食事に、その顔は蕩けんばかりの至福に満ちていた。
「お、おい、契約者殿! 今はそんなことしている場合では……」
ストマクスの懐辺りから男の声が響く。リリエはその声の出所を確かめると、静かに革命剣を抜いた。
そして光り輝く細身の剣が一閃、ストマクスの腹近くを切り裂き、破れた服から胃袋の模型のようなものが転がり出た。リリエはその模型……魔導具グラを狙い、連続で剣閃を浴びせる。
「食事の邪魔をしてはいけませんしね……なんて」
言いながらもリリエの攻撃には容赦はない。この魔導具こそが敵の力の源と踏んだか、こちらをまずは破壊せんばかりの連撃であった。
「く、おのれ、貴様……!」
グラの歯噛みするような声が聞こえる中、リリエは魔導具にとどめをささんと剣を振り上げる。だがその瞬間、鋭い痛みが背の翼に走った。
「おやつが終わったので次はご飯にしましょう!」
マッサージでほぐされたリリエの翼に、ストマクスが噛みついていた。ホットケーキはどうしたか……よく見ればストマクスの口に僅かに食べかすがついている。
「まさか、あなたもう……?」
「はい、ごちそうさまでした! おいしかったです!」
【奇跡の使者】を完璧に発動するには多数の賛同者を得る必要がある。発動時にリリエの視界にいたのはストマクスとグラのみであり、その内賛同したのはストマクスだけ。どれだけ欲求が強かろうと一人は一人。暴食の権化である彼女にとっては食べきれる量を実現するのが精いっぱいだったのだ。
「押しきれると思ったのですが……」
あと一歩を惜しみながらも、リリエはストマクスの口元を切りつけ噛みつきを弱め、その場から脱出した。しかしリリエの狙いは間違っておらず、力が弱まったかストマクスもグラもそれ以上の追撃はしてこない。
戦いはいよいよ『Hazardous』、危険な領域へと突入する。
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
過度なグロNG
POW
ここがHな迷宮ね!
お腹を空かせた子猫ちゃん♪
私の体を味わわせてアゲル❤
食べやすいよう服を脱ぎ【誘惑】
愛欲ではなく食欲を向けられてるのは百も承知。
噛まれても【激痛耐性・気合い】で耐えて頭をなでなで
無論、食べさせているうちに瀕死になるけど
その度に『永劫火生』で強化復活!
私は災魔を救う不死身のHEROだもの。
貴女の飢えを満たしてあげる
彼女の力も高めてしまうけど
満腹という限界が来たり
私の血に宿る【呪詛】が全身に回る事で
やがて動けなくなる
今度は私の飢えを満たして頂戴?
無限の愛欲をね❤
【怪力】で押し倒し
局部に口付け【慰め・生命力吸収】
HとEROでHERO……
英雄は色を好むのよ❤
「ここがHな迷宮ね!」
ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は迷宮最深部に到達するとそう声を上げた。ちなみに彼女がHEAVENとHELLのどちらを抜けてきたかは秘密である。
「うぅ、またお腹すいてきちゃいました……」
そこに現れる傷だらけのグラを抱えたストマクス。グラが傷ついた影響か、あるいはやはり極端に燃費が悪いのか、先ほどの交戦からのわずかな間でもう食べたものは消費しきってしまったようだ。彼女を見つけたドゥルールは、不意を打つこともなく自分から声をかける。
「お腹を空かせた子猫ちゃん♪ 私の体を味わわせてアゲル❤」
ストマクスを前に、ドゥルールは自ら服を脱いでその身を曝し彼女に誘いをかけた。本来ならば怪しむべき状況であるはずなのだが、思考が飢餓感に覆われ切っているストマクスはそんなことは気にしない。
「あ、これはあれですね、むいちゃいましたというやつですね! 手間が省けていいんですよね。それでは、いただきます!」
躊躇なくドゥルールに飛びつき、その肌に食らいついた。
ドゥルールには当然極大のダメージが入るが、抵抗はせずそれを耐える。向けられているのは愛欲ではなく食欲なのは百も承知だが、ドゥルールはそれを分かったうえでストマクスの頭をなで、彼女の欲を自らの体で満たしていった。
やがてストマクスの歯が致命的な部分まで突き立てられ、ドゥルールの体から生命の根幹をなす何かさえ流れだしていく。そしてそのまま命が尽きたかのように、ドゥルールの体は灰となり消滅した。
「もうなくなっちゃいましたか。ごちそうさまで……」
まだ食べたりない、という様子で呟くストマクスの前で、ドゥルールの体であった灰が盛り上がり、その中から無傷のドゥルールが姿を現した。
「私は過去も未来も超越した、永遠の女神」
瀕死となった自らの体を灰と化し、その中から復活を遂げる【永劫火生】にて蘇ったドゥルール。彼女はその新たな体をストマクスの前に曝し、再び誘いをかけた。
「私は災魔を救う不死身のHEROだもの。貴女の飢えを満たしてあげる」
「すごい! 食べきり交換式の食べ放題ですね! それじゃあおかわりいただきます!」
ドゥルールの復活を自分に都合のいい言葉で理解し、再び食らいつくストマクス。それからも食い尽くしては復活し、また食い尽くすという捕食の輪廻が繰り返されていく。
「……まずいぞ契約者殿、この血肉、何かおかしい」
食事を大量に得たことでようやく喋れるまで回復したのか、グラが警告の声を出す。その言葉が示すように、ドゥルールの復活するペースが徐々に遅くなってきていた。だがそれは復活に限界が来たのではない。ストマクスの食事のペースが落ちているのだ。彼女の半身ともいえるグラは、それはありえないことだとよく知っている。
「あれ、そう言えば、なんだか動けなく……」
ここにきてストマクスもようやく違和感に気づく。だが、もう遅かった。これまで食べられるがままであったドゥルールがストマクスを掴み、細腕からは想像もできぬ力で彼女を抑え込む。
「HとEROでHERO……英雄は色を好むのよ❤」
そう言ってドゥルールはストマクスのスカートの中に顔を潜らせ、そこから生命力を吸い上げた。
「おい、やめろ! 我が契約者より離れろ!」
グラが怒りの声と共に口を召喚しようとするが、そこまでは回復しきれていないのか能わない。彼の動力源は捕食された猟兵の武器とユーベルコード……血肉の方をストマクスが多く食らった結果、回復量よりそこに流れる呪詛の吸収量の方が上回ってしまったのだ。
ストマクスはぼーっとした顔をして頬を染めるが、やがて体を震わせて体の力を抜く。
「いいんですよ、グラ……お腹いっぱいになったので、眠くなっちゃいました……」「……わかった、しばし眠るがいい、契約者殿……」
そう言ってストマクスは目を閉じ、やがて眠りながら消えていった。彼女の消滅に伴い、グラも運命を共にする。
「『H』の先には『I』がある……なんてね、ごちそうさまでした❤」
彼女のお株を奪う言葉で、ドゥルールはこの迷宮を締めくくった。
成功
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