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命がチップに変わる時

#グリードオーシャン

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#グリードオーシャン


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●他人の命は賭けるべきものなのか
 『島』は、奇妙なルールにて崩壊の危機を迎えていた。
「……宜しい。貴方達の自由は認めましょう。ですが、失った『チップ』は頂きます」
 宇宙服のような名残さえ見えるデザインの服を纏った島民が、怯えている。
 代表者のようにテーブルに立っていた青年でさえも。
 また、まただ。俺が勝つまで何度も『勝たせて』くれなかった。
 チップはぎりぎり『全滅』を免れた。だが……

 後ろに集団で囚われていた島民が、『失った』チップの数だけ絶命していく。
 青年は降りようと何度も考えた。だが、自分が降りれば他の誰かがこの責を負うのだ。
「――さぁ、賭け続けましょう。貴方達の『チップ』が無くなるまで」
 それは、命を賭した賭事。ただし――全てはコンキスタドールの掌の上。

●自由の代価は他人の命か
「……名前に違わぬレベルだな、グリードオーシャンってのは」
 霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は眉間を揉みながら、
 集まってきた猟兵達に声を掛け、説明を始めた。
「グリードオーシャンのとある『島』で、正気を疑う『賭け事』が行われてやがる」

 クロト曰く、その『島』。宇宙船が海上に不時着したような『イグニスター島』は、
 現在、『賭け事』を得手とするコンキスタドールによって支配されているという。
「敷かれたルールは簡単だ。勝てばプレイヤーと『チップ』の自由が保障される」
 が、ディーラーは島民達をぎりぎり勝利させ、『チップ』を奪っているらしい。
「……無論この場合のチップってのは島民の『命』だ。このままだと島が全滅する」

 そこで、クロトは提案する。
『賭け事に大勝ちしてルールを真正面から破壊してほしい』と。
「ま、自信なきゃイカサマしてもいいぜ。今回ばっかりは人命優先だし」
 そうすれば、強さを認めたコンキスタドールが猟兵達と直接『賭け』を始めるだろう、
 と、彼は『たぶん』と言いたげな顔で伝えた。

「……で、申し訳ないんだが。俺が分かったのはそんな情報だけだ。
 どうも、グリードオーシャンでは正確に予知が『働かない』みてーだ」
 クロトも何度も記憶を思い返したらしいが、光景はノイズまみれ。
 現地の『風の噂』と照合しても半信半疑を拭えぬ状況らしい。
「こんな情報で送り出すのも申し訳ねぇが、それでも『無いよりはマシ』だ。
 最悪な賭け事の目論見を絶対に叩き潰して来てくれよ」

 クロトがグリモアの転送術式を試すも、そちらも巧く働かず。
 観念した彼が集まった猟兵達に、叫ぶように告げた。
「どうも転送も制限されてるらしい! 悪いが現地へは鉄甲船で乗り付ける!!
 船酔いの対策はしたな? それじゃあ、『船から落とされんなよ!!』」


逢坂灰斗
 賭け事は、いつだって理不尽なハイリスク・ハイリターン。
 逢坂灰斗です。

 今回はSSWから落ちてきた『島』、イグニスター島を支配した、
 コンキスタドール『狡猾なるベルガン』を打倒して頂きます。

【MSより】
・第1章:
 敷かれたルールに従い、『賭博場』を荒らして頂きます。
 猟兵達が賭けられるのはこの『島』の住民の『命』です。
 もし賭け事に失敗すれば、賭けた分だけ島民の命が喪われ、
 逆に成功すれば、ベッドした住民は対象から解放されます。
 イカサマは『可』ですので、思う存分荒らして下さい。
・第2章:
 集団戦です。相手は現在『情報不明』です。
 『狡猾なるベルガン』の配下と命を駆けたディールに興じて頂きます。
・第3章:
 ボス戦です。
 ルールを強いている『狡猾なるベルガン』との勝負となります。
 通常通り挑む事も出来ますが、土俵たる『賭博』に上がるのも有効です。

・サポートプレイングは『余力があった場合』採用させて頂きます。
 もし、お気に召しましたら通常参加して頂けますと、幸いです。
・なお、チームや団体で参加される方は迷子防止の為、
 【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を
 必ずご記述ください。
 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
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第1章 冒険 『賭博場』

POW   :    ハイリスク・ハイリターンの賭けを行う。

SPD   :    テクニックやイカサマで勝利を引き寄せる。

WIZ   :    計算やカウンティングで確率を読む。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●自由を決めるのは
 荒天を乗り越え、辿り着いたイグニスター島。
 宇宙船のハッチ部分が港のように開かれたその島に突入した猟兵達は、
 島の内部で大々的に『賭場』が開かれているのを目撃した。

 だが――島民の眼差しは虚ろ、代表者として立ち続けている青年は、
 最早立つのもやっとだ、という程に『命を賭けた賭博』を強制され続けていた。
 猟兵達に向けられた島民の眼差しはいかなる物だったか。

 けれど、賭場の主たる男は朗々と語りかける。
「……さぁ、どなた様でも始めましょう。この島の『チップ』が尽きるまで」
 永遠に、賭事を。

【補足】
・島民の命をチップとした賭事です。
 ポーカー含め、一般的なカジノのテーブルゲーム全般があります。
・最終的な収支が元手より下回った分だけ、チップが『没収』される類のルールです。
 (※当然大勝ちすればするほどチップ外の島民も解放することが出来ます)
・ド派手に島民ベットするぜ! は、成功度都合でマスタリング対象ですが、
 プレイングに込めたその心意気は買わせて頂きます……!
クロヴィス・オリオール
チッ…自分の命だけならまだしも、他人の命を賭けさせンなっての
素人にンなことさせたトコで、勝負の勘が鈍っちまって楽しくも何ともねェだろうが

だが生憎だったな、正真正銘、ギャンブラーのご登場だ

そこの死んだ目ェした素人はすっこんどけ、……ンで、1人でも家族が生きてンなら、そいつのとこに行ってやれ


【WIZ】
……金だの自分の命だの、ってのなら喜んでオールインするンだがな
元手はオレひとり、もちろん負けたら都度負債は負うが……なぁに、負けなきゃいいだけの話だろ

※ゲームの種類お任せ
アドリブお好きなように

※イカサマは自身の流儀に反するため一切行わず、純粋な駆け引きのテクニックや培ってきた勘で着実な勝利を狙います



●小さき『本物』
「チッ……自分の命だけならまだしも、他人の命を賭けさせンなっての」
 クロヴィス・オリオール(GamblingRumbling・f44262)が突入した賭場は、
 急ごしらえされた華やかな雰囲気とは相反するように、
 人々からは陰鬱な表情ばかりが覗き――笑みはディーラー側にしか無い。

 テーブルで彼らが繰り広げていたのは所謂『ブラックジャック』であり、
 素人でも取っ付き易いルール周りのものでは有るが――
 賭けられているものが賭けられている物だ。
 この中から天性の勝負師を探す方が気が遠くなる。
「素人にンなことさせたトコで、
 勝負の勘が鈍っちまって楽しくも何ともねェだろうが」
 その言葉にも奥に座すコンキスタドールらしき男は柔和に笑う。
 まるで初めから『賭け』で心を磨り潰させるつもりだったかのように。

「だが生憎だったな、正真正銘、ギャンブラーのご登場だ――」
 傍らで呆けたように突っ立っていた青年の額を蹴っ飛ばして、
 クロヴィスは自分が変わりに立つという意志を示す。
「そこの死んだ目ェした素人はすっこんどけ、
 ……ンで、1人でも家族が生きてンならそいつのとこに行ってやれ」
 ぷい、と向いたその表情の顔色は伺い知れなかったが、
 重圧の背負い続けた島民達にとっては、救いであっただろう。
 祈るような眼差しだけが、とても小さな背中に注がれる。
「元手はオレひとり。勿論負けたら都度『負債』は負うが……」
 負けなければいい。初めからそういうオーダーであったが故に。

(……金だの自分の命だの、ってのなら喜んでオールインするンだがな)
 小さき博徒はちらと後ろを見遣る。この『賭け』は自分だけの問題ではない。
 場数として慣れている側の人間だからこそ、引き際も見誤らずに済むのだが、
 今までこの壇上に立たされていた人間が『素人』であるからこそ、判断は狂う。

「単調故に、読み慣れてねェ連中程、倍か半分に化ける状況は、
 取り戻す為に変に『博打』を打っちまう。だがそれは破れかぶれってモンだ」
 大勝ち狙いとは言うものの、その眼が見定めるのは常に慎重で。
 素人を振り回す為だけの狙いは彼の前には通用しなかった。
 増えてゆくチップが示すのは、これまでになかった希望のようにも、
 島民達には映っていたのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニィエン・バハムート
※アドリブ・連携歓迎
滅ぼす気であれば最初からそうできたはずですのに…いえ、ですがその遊び心のお陰で助けるチャンスができたのです。気を引き締めて行きましょう。
賭博はルーレットを選択。『チップ』は毎回最低限の量をベットします。
そして数字ではなく赤か白かを当てるだけのものを繰り返しますわ。
当たりが出るようであればそのまま。ハズレの色になりそうであればUCにより地震を起こして島ごと台を揺らして出目を変えます。(詠唱省略、前動作も起こしません)
あら?こんなタイミングで地震が起きるなんて、私ってば幸運の女神に愛されてますわね。
これを繰り返して文句を言われた場合は……自然現象を私のせいにされましても、ねえ?



●天変地異をも巻き込む『賭け』
(滅ぼすつもりであれば最初からそうできたはずですのに……)
 ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)は、
 奥に座す『支配者』に向けて眼差しを向ける。
 おそらく、即座に蹂躙をしないのは、この男の性分でもあるのだろう。
 だが、その『遊び心』がこのチャンスを生み出した、とも言える。

 つかつかとテーブルに向かった彼女が目の当たりにするのは、
 カジノではよく見かける『ルーレット』だ。
 数多の賭け方と倍率があるのはゲームでも見かけた事もあるだろう。
 だが、彼女は『広く』『単純』な賭け方で攻めて行った。

「着実に攻めさせていただきますわ……赤に3枚程で」
 回り始めたルーレットを固唾を呑んで見守る島民達だが、
 着地しそうな位置は『白』の側。これは負けか――と思われたのだが。
 ……突き上げるような揺れが、『島』を襲った。

 揺れた瞬間、玉は一瞬宙に浮き、見計らったかのように『赤』に止まる。
「あら? こんなタイミングで地震が起きるなんて……
 私ってば、幸運の女神に愛されてますわね?」
 地震でどよめく場内の中、そう着地した結果にニコリと笑うのはただ『ひとり』。

 賭けは間違いなく『適当』だ。けれど外れそうになる度に、
 まるで調整でも行われるように、地震が発生する。
 島民達も外れに行かないでくれと懇願するような眼差しを向ける始末だ。
 此処まで都合よく『地震』が発生するなど、通常ならば有り得ない。
 流石にディーラー達も怪訝な眼差しを向けるのだが……。

「……なんですの? まさか私のせいとでも?」
 ……きっと幸運でも何でも無く、元々彼女が司っている事象故なのだろうが、
 最早それを証明出来る者は島民にもディーラーにもおらず……
 ただ奥に座すコンキスタドールだけがくすりと愉快そうに笑うだけだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月凪・ハルマ
コンキスタドールってのは、どいつも
悪趣味なもんなの?

……まぁいいや

イカサマOKだっていうなら、思う存分やらせてもらう
遠慮が必要な相手じゃないしな

◆SPD

ポーカーを選択

勝負を始める前に、予め【瞬身】発動させておく

チップは初めは少額から初めて、勝てば賭ける額を増やし
負ければ減らす、というやり方で

ゲーム中はディーラーの動きを注視
僅かにでも不自然な動きがあれば【見切り】、指摘して
イカサマを阻止

ただしカードのすり替えだけは敢えて指摘せず、逆にこちらが
【早業】で【目立たない】様にさらに別のカードとすり替える

カードの内容は捨てたものも含めできるだけ把握しておいて、
できるだけ高額な役を作れるようにしておこう



●すり替え合うも多少の縁か
「――コンキスタドールってのは、どいつも悪趣味なもんなの?」
 月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)の抱えた感想は、
 『命の賭け事』という、島にルールを敷いた男に向けられた物で。
 既に風の噂では幾つかの島がコンキスタドールの悪政下に置かれているという。
(……まぁいいや)
 イカサマが堂々と許可されているのであれば、手心など要らない。
 それに、初めから『遠慮』などしてやる必要はありはしないのだから……。

 まず2、3戦『負けない程度』に様子を見たハルマはこう断じる。
(なるほど、ね。サマをすれば同じサマで『返す』と。そして――)
 此方の不正『は』指摘しない――なら純粋にカウンティングの精度が問われる。
(イカサマの技術も実力の内、とでも言いたそうな上司だな)
 プレイの様子を値踏みするように見つめるコンキスタドールは、
 ハルマからの眼差しにたたただ柔和に笑うだけ。
「……ま、此処からは本気で勝たせてもらうけれどね」

 ベット額を様子見より釣り上げて、初めのゲーム。
 やはり共通の流れは遵守されているかのように、配札は『偏って』いる。 
(向こうの流れは『最上級を崩す為の』フォーカード、或いはフルハウス。
 偏る事はまま有るけれど、此処まで『回して』くれないのは流石に作為がある)
 配られた札を眺めても、最初の差配にイカサマを見るのは難しい。
 なら、向こうのすり替えるタイミングに合わせて、此方も『すり替える』まで。

 落とされていく札を確認した上でも、最上級のパーツは既に『抜かれて』いる。
 それを裏付けるように、K3枚とA2枚によるフルハウスが提示された時、
 彼は知っていた、とばかりに組み上げた答えを返す。
「ああ、知ってるよ。ロイヤルは『組ませない』つもりだって。今までそうだ。
 なら、その下で――ストレートフラッシュを組めばいい」
 ワイルドは『存在』しないから回ってこない。それも確認済み。
 彼の手元から開かれたのは、スペードのQから連なる『ストレートフラッシュ』。
「これで、文句は無い筈だよな? 稼ぎの分だけ、解放してもらうよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

玉ノ井・狐狛
※アドリブなどお任せ
※超能力なし、素の技術による勝負

お兄サン、お疲れさんだぜ。
あとは本職にまかせておきな。
ん、単純に博奕をするってだけじゃなく、“代行する”とこまで含めて、アタシの仕事さ。

ゲームはポーカー、つってもいろいろあるからな。カード交換ルールのあるテーブルだ。

始まったら、徹底して“確率的に妥当な”プレイをする。
ベットもほどほど、大勝ちも大負けもない程度だ。

そうやって焦らせば、じきに相手がイカサマ込みの大勝負を仕掛けてくるだろう。
その気配を表情や微細な動作から察知。勝負どころだ。
▻読心術

今までのプレイに活用しなかっただけで、シャッフルを追跡してなかったワケじゃねぇからなァ。
▻見切り▻視力



●本職、再び
「――お兄サン、お疲れさんだぜ」
 猟兵達により住民達が解放されていく中、安堵の表情を浮かべていた青年を、
 ポンポンと肩を叩いて玉ノ井・狐狛(代理賭博師・f20972)は前に出てゆく。
「あとは本職に任せておきな――
 ん、勿論アタシは『単純』に博奕をするってだけじゃない」
 彼女の背負った肩書は、伊達や酔狂などではない。誇りをも掲げた物。
「『代行する』とこまで含めて、アタシの仕事さ」

 再びテーブルにポーカーの席が開かれる。
 だが、彼女は相手の心理を揺さぶるように、徹底的に収支を『程々』に抑えた。
(さっきのプレイも見させて貰ったけど……完全勝利をさせる気はないンなら)
 徹底的に役の前後を『追い』続ける。ただし、サマはしない。
 表面上ではディーラーは揺らぐ事はないだろうが、細かな指の動きの上では、
 確かに彼女の術中に嵌り始めたことを、狐狛は確信していた。
(奴サンの外堀から丁寧に『追い詰めて』やるのが、出来る女ってモンさ)

 収支は程よくプラス。だが、まだ『続行』を選択した彼女の前に、
 ディーラーの左眉だけが一瞬ピクリと動いた。
(ああ、気に入らないって顔だねェ。その気になれば『勝ち逃げ』する癖に――
 とでも、言いたげだァ。ま、『それは今から』なんだけどサ)

 ディーラーのサマの精度は事前に確認をした。今まではサマは無い。
 だからこそ、シャッフルの動向が大胆に『変わった』今、
 このゲームを逃してやる道理はない。彼女の視線は涼やかに、だが熱く。
「『焦って』仕掛けてくれたみたいだねェ。それは評価として受け取ろうか」
 提示された程よく高額な筈の役を冷静に流した彼女は、とっておきの答えを返す。
「けど、今まで使わなかっただけで『追わなかった』訳じゃないサ」
 彼女の提示したのは4人の女王。高い役を組もうとして居た相手を、
 札の女王は真っ直ぐに事実のみを突きつけて『勝ち上がる』。
「――きっちり、儲けた分、解放させて貰おうか」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『異形の海賊』

POW   :    欲シイモノハ何時ダッテ早イ者勝チサ
レベル分の1秒で【防御が極めて困難なマスケット銃による魔弾】を発射できる。
SPD   :    早速オ宝拝見サセテ貰オウカイ
【回避が極めて困難なカトラスの斬撃】による素早い一撃を放つ。また、【戦場の空気や褒美を約束された高揚感】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    残念ダケドアンタノ攻撃ハ効カナイヨ
全身を【物理攻撃を無効化する魔性の鱗】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負の感情と負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●賭け事は直接的に
 島民達が、チップの重責から解放された瞬間、その異変は起きた。
 ディーラー達全員の身体が、偽りから解放されて、真なる異形を示す。
 ここから先は、ただの命の『賭け合い』。島民と猟兵が全滅するか否かの。
 急ぎ解放された住民が足早に武装を取りに走りはじめたのすら、
 コンキスタドールは楽しむかのように笑っていた。

「ルールは『チップは命』という一点。ゲームが変わっただけに過ぎません」
 この先からは野蛮な命の取り合いというゲーム。
 彼らとて、その気になればいつでも出来たもの。
「此方のベットは私子飼いのディーラー達、そちらは『生存者』全員」
 異形の海賊達が仕掛けたと同時に、コンキスタドールは柔らかく告げる。
「――如何にも、シンプルな賭け事でしょう?」
ニィエン・バハムート
いくら格好つけた物言いをしてもゲームにボロ負けした途端にゲーム盤をひっくり返して『こっからは殴り合いだぜ!』はダサさの極みなのでは…?
まあ、命を差し出してくれるというなら貰っておきますわ。

UCで【先制攻撃】【範囲攻撃】【属性攻撃】【マヒ攻撃】ですわ!
どれだけ速くなろうが斬撃が電撃より速いだなんてことは早々ないですわよね?
今の状況ではあなたたちは賭けられたチップ。先を約束された訳ではないですもの。さっきまでの賭けでボロ負けしてたことも含めて考えると今のテンションは最低なのではありませんの?

先制の電撃で倒した内の1人を【踏みつけ】ながらそんなことを言って敵の士気を更に下げ、追撃で【蹂躙】しますわ。



●剣よりも素早きは
(……いくら格好つけた物言いをしても、ゲームにボロ負けした途端に、
 ゲーム盤をひっくり返して『こっからは殴り合いだぜ!』
 というのは、ダサさの極みなのでは……?)
 ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)は、
 この状況下で透けて見える構図に内心溜息を付いているようにも思えた。

(まぁ、半ば上司からの『脅し』のようなものなのでしょうね、『責任』を取らせると)
 賭場を取り仕切る男が、直接手を下さずに、代わりにディーラー達が動いたのは、
 不始末を取らせる以上に、此方を『見定める』側面もありそうだが――

「私達という『チップ』を喪わせれば、そちらは無罪放免……辺りでしょうけれど。
 今の状況ではあなたたちは賭けられたチップ。先を約束された訳ではないですもの」
 きっとテンションは『追い詰められた』が故に最高潮とも言えるが、同時に。
 高速で振り翳される筈のカトラスの刃は、些かブレも生じているし、
 何より――内面が『透けて見える』と言うものだ。
 そんな刃に『抜かれる』程、彼女の紫電は甘くは無い。

 白き肌をカトラスが掠めるよりも前に、その紫電という『刃』は到達する。
 包囲されても尚、先んじて届くその疾さこそ、誰にも負けぬ竜王の自負。
「さっきまでの賭けでボロ負けしてたことも含めて考えると……
 今のテンションは最低なのではありませんの?」

 くすりと笑みながら地に伏す愚かな者を踏んでやれば、
 自ずとディーラー達の内面に、その一石は波紋を呼び起こす。
 盤面を心理的にも支配した彼女は思惑通りに転がった異形達に、
 更なる『仕置』を与えるように、一瞬で次の手を用意した。

「あら、あなたがたの『御主人様』の前で取り乱すなんてはしたないですわね」
 ですがご安心なさいませ――
 そう告げる彼女の全身からは、更なる裁きの電流が励起する。
「……その『チップ』、根こそぎ刈り取って、差し上げますから」

成功 🔵​🔵​🔴​

月凪・ハルマ
まったく、物は言いようだな

要はまともなギャンブルで勝負にならないなら、
今度は力づくでどうにかしてやろうって話じゃん

◆SPD
まずは住民の安全確保
【魔導機兵連隊】発動して召喚したゴーレム達に住民を守らせる
※必要が無ければそのまま、合体させずに敵に向かわせる

そして回避が困難な斬撃というなら、狙い自体を付けさせない様にする
【迷彩】で姿を消し、更に【忍び足】で敵の視界の外へ
そこから急所をを狙い(【暗殺】)、手裏剣を【投擲】

倒しきれなければ【早業】で接近。魔導蒸気式旋棍を打ち込み離脱
その後は再度死角からの手裏剣、という流れを繰り返す


――猟兵をやってれば、『命がけ』なんて別に珍しい事じゃない



●それは日常とも言うべきか
 突然の変貌に一番泡を食ったのは、紛れもなく島民達であろう。
 ああ、今まで興が乗っていただけに見過ごされていたに過ぎないのだろう。
 『都合が悪くなった』から、最初から出来たことをしに来たのだろう、と。
 島民達にも、別け隔てなく、そのカトラスの切っ先は届かんとしたのだが――

「まったく、物は言いようだな」
 刃は届かない。彼らを護るように、機巧仕掛けの守護者は立ちはだかったのだ。
 同時、カトラスの主は倒れ伏し。身体に突き刺さっていたのは1枚の手裏剣。
 其処に立っていたのは月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)の姿だった。
「今度は力づくでどうにかしてやろうって話じゃん」

「……しかし、盤をひっくり返した割には『大したこと』をしないんだな」
 再び、ハルマは姿を消す。そうすれば遮られた視界の間隙より、刃は来たる。
 カトラスが如何に疾かろうと、島民達にすら届かぬ刃は彼には届かない。
「高揚感ばかりで『技術』は速度にばかり振ってる」

 斃れぬのならば、異形の先の間隙を縫うように、旋棍の打撃は打ち込まれ。
 後に残るのは残り香のように排出された蒸気という足跡のみ。
 そうした残り香を追おうとした所で、異形達を阻むのは死角と、機巧の壁。
 いくら高揚していようと、いくら回避が困難であろうと、
 『本命の刃』が捉えられないのであれば、それはただのお飾りに過ぎないのだから。

 ひとり、またひとりとディーラーだったものらは地に伏せ、姿を塵に帰してゆく。
 口元の動きを、彼らは見たのだろうか。少なくとも、そんな余地など無かったが。

 ――猟兵をやってれば、『命がけ』なんて別に珍しい事じゃない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

玉ノ井・狐狛
チップは命。あァ、珍しくもない。
だが、ちょいとルールがあやふやだな?

たとえば、こういうのはどうだ?
アンタは早撃ち、アタシはそれを防ぐ。

(障壁を見せ)その気になりゃ、同時に十、二十と張れる。こいつが間に合わないか、または貫通されるか……いずれにせよ、アタシがダウンしたらアタシの負け、そうじゃなきゃ勝ち、ってとこさ。

やっこさんにしてみたら、こんなお遊び、負けてもそのまま撃ち殺せば済む――だからこそ、自信があるなら乗ってくる。
ま、成立しようがしまいが構わねぇ。まさにお遊び。本気の攻撃をくれりゃァ、それでイイ。

弾丸は防御せずにそのまま受けて、◈UC使用。

っとに、珍しくもない。鉄砲玉なんて見飽きてらァ



●『突然』の応報
「チップは命。あァ、珍しくもない。……だが、ちょいとルールがあやふやだな?」
 玉ノ井・狐狛(代理賭博師・f20972)は異形達に向けて『提案』をする。
 『賭け』の形にしようじゃあ、ないか、と。
「たとえば、こういうのはどうだ? アンタは早撃ち、アタシはそれを防ぐ」

 彼女は一瞬で数多の障壁を張る。それを超えれば『早撃ち』として、勝ち。
 だが、気に入らなければ『撃ち殺せば』良いだけ。
「いずれにせよ、アタシがダウンしたらアタシの負け、
 ……そうじゃなきゃ勝ち、ってとこさ」

 手招きするように、数多重ねられた障壁は一度消失する。
 ほら、ここに狙い甲斐のある『的』があるぞと。挑発せんとばかりに。
 真正面の異形は撃鉄を起こし――

 ――銃撃音は『重なって』鳴った。
 にぃ、と賭博師は笑う。
 『早撃ち』など、はじめから関係ない。結果として『撃たれれば』それで良いから。
 だが、結果としては、彼女に傷一つなど『存在していない』。
「――どの道、アタシに奴さん程度じゃ傷一つ付けられぬ、って話サァ」

 因果応報、荊棘の『呪』。それは『仕掛けた』全員に跳ね返った。
 予定調和過ぎる。向こうもちゃんと賭けを成立させるつもりは毛頭無かったのだ。
 そんな輩にはこんな『突然』こそが丁度いい。
「……っとに、珍しくもない。鉄砲玉なんて見飽きてらァ」

成功 🔵​🔵​🔴​

ダスク・ドーン(サポート)

煮るなり焼くなり。
人数穴埋めから不採用まで幅広くお使いください。
キャラの扱いはアドリブでも何でもお好きにお願いします。
口調は適当なので細かいとこは気にしない。

ただし、
他の猟兵に迷惑をかける行為や公序良俗に反する行動はしません。


『また日が沈むな』
人間のフォースナイト × スカイダンサー
年齢 27歳 男
特徴 面倒見がいい くーる 女性が好き とんでもない甘党
口調 やわらか(自分、相手の名前+ちゃん、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )


戦闘ならいずれかのフォースブレイドを使用。
シンプルな正面勝負を好む。

冒険や日常は……、
うむ、メンドウだな。
(テンション低くても仕事はきちんとやります)



●土俵に来たのならば
「自分は賭けには乗っちゃいないが、まぁコレぐらいは分かるさ」
 ダスク・ドーン(人間のフォースナイト・f13904)はゆっくりと前に歩み出る。
 気怠げながらも、事の趨勢を見ていた彼は、提示された賭けの破綻も見ていた。
「成り立たなくされたから、『放棄』したんだろ?」

 その言葉に反論するかのように、マスケット銃の速射の弾幕は飛ぶ。
 だが、彼はそれを薙ぐように、一振りの光刃のみで打ち払う。
「……って、その態度はおおよそ『正解』ってことだな。
 まるで後ろのお偉いさんに『払わされたくない』からって抵抗にも見えるが」
 光刃は1本だけには収まらない。
 賭けを向こうが『放棄』したならば、真正面での戦いは『此方の土俵』だ。
 その十本の刃は、愚かな異形達を威圧するかのように輝いていて。

「ああ、『色』ぐらいは選ばせてやる。だが、賭けを放棄したのはお前らの方だ――」
 十の刃が定められた輝きを放ち、一斉に振り降ろされる。
 それはあくまでどれで潰えるか、選べるだけ。
 どうあがいたって、『卓』をひっくり返した者には、制裁しか待っていない。

「――いい夢見ろよ!!」
 激しい轟音を奏でながら、ディーラーであることを放棄した者達は一撃に呑まれた。
 忌々しい『卓』の1つごと、一角は潰える。それは、消える悪夢だったかのように。
 そこに、『あった』という傷跡だけを残して、跡形もなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」

囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。

戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。

『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』



●『楽しめぬ』のならば
 編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)は島民と共に、
 戦闘に巻き込まれないように只管に、只管に後ろへ下がっていった。
「だ、大丈夫です。ここまでくれば……」
 その頃合いを見計らうように、頭に声は響き始める。

『それじゃあ、楽しませて貰うわよ。私のお眼鏡に叶うかしら』
「……保証は、できないよ。本当に」
 内なるオウガたる『カイ』に全てを任せて、自身は安全な場所へ。
 ただ自分だけが助かってはいけないから、多くの人を伴って――
 そうすれば、『彼女』はより全力で、『暴れて』くれるから。

「『ふふふ、血気盛んじゃない。いきなり所構わず発砲だなんて』」
 まるで道楽としてカジノに現れる富豪のような、豪奢なドレスの女は、
 にんまりと品定めするかのように笑う――その下半身は、蛇で出来ていて。
「『似たような身体ですもの、私と遊んでくださる?』」

 だが、展開は一方的であった。
「『あらあら、『良くない』わね。せめてディーラーなら客を楽しませないと』」
 速射だけに技量を振り続けた集団を見限るように、手近な異形から『締め上げる』。
 集団で襲うだけの存在なだけに、どうしても弱さもある程度担保がされてしまうのか。
 それは彼女に多少の『退屈』を齎す事となった。
「『少しばかり造形に親近感を覚えた私が間違いだったかしら――』」
 にんまりと釣り上がった口角が、そのまま冷徹な表情へと変わる。
 両腕から燃え上がる蒼き焔は残酷に。気高さすらも感じさせる色を示して。
「『果てなさいな』」

 異形のディーラー達は全て焼け果てる。
 それなりに楽しめたとばかりの顔の『カイ』に反して、
 響くのはひとりだけの喝采。居なくなった『ディーラー達』の主。
「おやおや、まさか私の徴税すらも不要とは。素晴らしい」
 その喝采は間違いなく彼を満たしたことへの称賛なのだろう。
 だが、それは希亜や島民達には恐怖に見えたかもしれない。

 主達の居る先に踏み込ませぬように、佇む彼女に、声が掛かる。
「では――私と、直接『賭け』合ってみませんか?」
「それは、とても、『魅力的』ね」
 デートにしてはとても刺激的な『お誘い』の言葉に、彼女は薄く、笑った。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『狡猾なるベルガン』

POW   :    ブラインドベット
【カードシャッフル】を披露した指定の全対象に【賭けで決着をつけるべきという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD   :    ノットフォールド
【博徒としての歴戦の勝負勘で】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ゲームスタート
【メガリス『ドットダイス』】を降らせる事で、戦場全体が【賭博場】と同じ環境に変化する。[賭博場]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルディー・ポラリスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


【MSより】
・【賭け事】で挑む人はルールが変わりますので
 【賭け事】をプレイングに付けて下さい。内容的には1章みたいな感じです。
 ゲームを完全におまかせするよりは指定が合った方が楽しめるかも知れません。
・そうでなければ通常通り戦って下さい。

●支配者の拓く『盤上』
「いやはや申し訳ありません――饗しに不十分な者ばかりで」
 討ち果たされた部下達を切り捨てるように、男は恭しく詫びを告げる。
「名乗らせて頂きます、私は『狡猾なるベルガン』――賭けを取り仕切る者でございます」

 その男の周囲を揺蕩うダイスは、まるで男を『取り込んだ』かのような輝きを放つ。
 きっと、そのダイスこそがメガリスで、男を試練で『殺した』存在なのだろう。
 故にココから始まるのは一方的な試練(かけ)とも言えるし、
 コンキスタドールの盤上とも言えるだろう。

「それでは、どなた様もお楽しみ下さいませ」
「その命が潰える最後まで」
「『無限』に 賭けを」
ニィエン・バハムート
メガリスの試練という賭けに負けて命を落とした被害者が他者にも同じ理不尽を強いている……笑えない笑い話ですわね。
とはいえ私はゲームは得意ではありませんし…そちらは他の方々に任せましょうか。

まずは島の人々を苦しめた絶望の象徴であるこの悪趣味な賭博場を壊させてもらいますの!
UCを発動し大地震の波動による【衝撃波】の【範囲攻撃】で賭博場をぶっ壊して建物ごとぶっ潰してさしあげます。
歴戦の勝負感とやらで災害による無差別な広範囲の大破壊をどうにかできるものか試してみるといいですわ!
私自身は崩れる建物の瓦礫を【怪力】で【なぎ払い】防ぎますの。

大地震に巻き込まれて無事でいられるか、賭けてみるといいですの。



●忌まわしき物への鉄槌
 ――笑えない話だ。
 この世界におけるメガリスは、一様に『試練』を齎す。
(メガリスの試練という賭けに負けて命を落とした被害者が、
 他者にも同じ理不尽を強いている……笑えない笑い話ですわね)

 ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)は真っ直ぐに、
 その賭けに負けたであろう『支配者』に向けて、視線を向ける。
「どうやら、貴方自身は『お得意』ではない様子」
 その内心を見抜くかのように、ベルガンは柔和な表情のままに告げるが、
 彼女の意志は揺るがない。この悪辣を砕かんと。竜王の名において――
「ええ、私は得意ではありませんが――
 壇上に上がってきて頂けたなら、私の『やりかた』で饗して差し上げますわ!!」

 その瞬間、島が今までにない強い揺れの下に晒される。
 狼狽する島民達にも聞こえるように、強く、高らかに告げる。
「皆様、お下がり下さいませ、この場所を『砕き』ますわ!!」
「――宜しい! やってみるとよいでしょう!!」
 島民達が退避を完全に終えた瞬間、賭博場に亀裂が入る。
 この島に根付いた悪意を砕くように、彼女の司る力が、差し込まれた。
「……ふふふ、成程、これはとてもスリリングな賭けですね」
 そんな最中でも余裕を見せるベルガンに、ニィエンは表情を崩さない。
 こんなもの、賭けの歴だけでいなせると思われたくはない。
 この裁きは――『お遊び』ではない。
「ですが、天災とはゲームではありませんわ。貴方の思っている以上に――」
 ……理不尽、ですの。

 彼女は酷薄に、事実のみを告げる。
 倒壊パターンなど、全てが『読み通り』に行ったのならば、
 半壊した部屋の中で無傷に済んだであろうか。
 だが、シュミレーション通りなど、天災の前では存在し得ない。
 一つ歯車が狂えば、連座のように、全ては崩壊する。
 死角より、このタイミングで崩れる筈のなかった外壁が、直撃した時。
 男は知ることになる――

 この島から、自らの敷いたルールが、剥がれ始めている事に。

成功 🔵​🔵​🔴​

月凪・ハルマ
この期に及んで尚、ギャンブルがしたいって?

……なら、最期まで付き合ってやるよ

◆SPD

ゲームは1章と同じくポーカーを選択

今回は1ゲーム毎に敵→自分→敵、という形で
交互にカードを配る役を変える形で

まず早々に【瞬身】を発動

敵がカードを配るターンでは、敵に気付かれない様に
カードの角を僅かに曲げたり汚したりして目印を付けて
同時にカードの内容を記憶しておく

自分がカードを配るターンでは、敵ターンで記憶したカードを
【早業】で自分の方に出来るだけ高い役ができるように振り分け


おたく、実はそんなに賭け事に強くないだろ

そうじゃなかったら、そもそもメガリスの試練(賭け)に負けて
コンキスタドールになんてなってないもんな?



●『賭け』に負けたもの
「この期に及んで尚、ギャンブルがしたいって?」
 最早、この島に根付かされていた賭場の崩壊は決定的な物であった。
 だが、月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)は見抜いていた。
 この男は、最後まで『賭け事』に興じるつもりであるのだと。

 瓦礫の中から立ち上がったベルガンは、笑みを崩さない。
 むしろ今までにない悦をその笑みから零さぬように隠し通しているかのようで。
 相手がその気でいるのならば、壇上に立ってやるのも悪くないだろう。
 ディーラー達と比べ、止めるつもりのないその表情を見据え、彼は相対する。
「……なら、最期まで付き合ってやるよ」

 ゲームは最初と同じ。ただ一つ違うのは、配り手を『入れ替えながら』進めること。
(イカサマをしないという可能性は無くはないが――)
 素早い目視と、目印の仕込みをしながらも、彼はやりとりを続ける。
 向こうも『その気になれば』最上級の札を掻き集めることなど造作ないのだろう。
 現に、声を荒らげることもなく、全てに気付きながら笑んでいたとしたら。

 だが、その技術と勝負感の最中で、女神が微笑んだのは、ハルマの方だった。
「……ふむ、揃いませんか。やはり同じ壇上に立つだけの『技術』はあるようですね」
「気づいただけじゃ、何もならねぇけどな?」
 答えの代わりに、突きつけられた札はハルマ自身が作為的に割り振った、最上級の役。
 ――ロイヤル・ストレート・フラッシュ。
 ここまでのゲームのやり取りで仕込み続けた、直接目視出来ぬ『傷』が、
 この瞬間に、ハルマの手元へと収束したのだ。

「……おたく、実はそんなに賭け事に強くないだろ」
 ハルマの問いかけに、コンキスタドールの態度は崩れない。
 だが、彼がそういう存在である以上、通過してきた真実は確かに存在している。
 『メガリスの試練』という賭けに敗れた存在である、ということ。
 彼がばら撒く災禍は、その一瞬の理不尽の断片なのかもしれない……が。

「さぁ、どうでしょうね。賭けに強くとも、『偶然』程引き寄せ難い物もないですよ」
 薄く笑った彼の表情の向こうの『真実』は――
 ……今となっては、過去に埋もれて見えぬものだが。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七星・桜華(サポート)
『天魔御剣流免許皆伝、だからこそ更なる高みへと。』
『一か八かの勝負?そんな事しなくても私達の勝ちだね!!』
『勝った後は派手に騒ぐんだ!誰一人として倒れないようにね!!』
とある隠れ里に伝わる戦闘術の免許皆伝。
残像を攻撃と防御の両方に使い腰に挿している5振りの刀を使い戦闘する。闘う姿は舞っているかの動きで空中戦もできる。第六感や野生の勘と言われる直感も鋭い、また見切りの速さも早い。
怒ると殺気が残像にまで残る程の濃密加減。戦闘において常に最善策を最短で気づき勝ってきた。
鎧等を無視した内部破壊系攻撃が当たり前のようにする。
敵の消耗と自身の回復に生命力を吸収する。



●賭けるに値せず
「一か八かの勝負? 勝負感に本当に優れてるってなら『退くべき』だったよね、最初から」
 七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)は闘気をゆらりと纏わせて、支配者の眼前へと歩み出る。
「ですが『決まりきった』事ならば勝負にはなりません。ならば立ち続けるのも道理でしょう?」
 男は新たな存在を歓迎するかのようににこやかに笑う。
 互いの笑みは表面上こそは同種であろうが、うちに抱えた感情は非なるもの。

「そう思うのかもしれないね、アンタは。でも私はそうは思わない」
 ベルガンの言葉を一蹴するかのように彼女は告げる。
 彼女は自分の強さにも自負があるが、それ以上に結末が『見えて』いたから――
「そう、この勝負は『決まりきってる』から勝負にならない」

「そんな事しなくても――」
 その斬撃は一瞬。抜けば刹那の速さで『結果』だけを示す。
 賭博場の主は勘に頼ることも出来ずに、身体の反応すら追いつかず。ただ分かりきっていた事実に討ち果たされる。
「……『私達』の勝ちだね!!」

成功 🔵​🔵​🔴​

雲母坂・絢瀬(サポート)
ややおっとりめ、マイペース系関西弁女子ね。
臨機応変な柔軟さがモットーなんよ。
スキルやUCは使い時にはしっかり使うていく方針。
【見切り】【残像】【敵を盾にする】【フェイント】で相手を撹乱しつつ、間合いを詰めてからの【なぎ払い】が基本戦術やろか。
後は相手を【体勢を崩す】【武器受け】からのUCとかやね。
ヒットアンドアウェイ大事やね。
たまには【挑発】してもええかも。
UCは基本的には多数相手に【雪払い】【剱神楽】、とどめには【千霞】【天狼】、牽制や巨大な敵相手には【白灼の殲刃】、無力化狙う時は【火光】【三弁天】【鬼薊】ってとこやね。まあ柔軟に、やわ。
基本お任せのアドリブ大歓迎でよろしゅうお願いします。



●縫い止め開くは
「うちの前の人らも派手に暴れとるんやなぁ……」
 雲母坂・絢瀬(花散る刃・f23235)は先程までの剣気の持ち主とうってかわって、
 淑やかさすらあるような、一人の女学生の佇まいを滲ませていた。
 ただ、その身に携える刃は――退魔の剣。影朧や『過去』を切り払う、受け継がれしモノ。

 油断なく構える彼女が見据えるものは、既に満身創痍にも近い身体で立ち上がる。
「賭け事は、うちはあまり得意ではないけれど……そちらさんもあまり上手ではなさそう、やね?」
「勝負は時の運ですらあります。……私に運が『向いていない』だけの話ですよ」
 カードを素早く整えると、ベルガンは『賭け場』へ引き摺り込もうと、この場の一帯に向けて仕掛けた――のだが。

「――そんな簡単に、問屋は卸してくれないんやで?」
 狙いを見切った絢瀬が踏み込めば、鮮やかな一太刀が刻まれる。……それだけではない。
 賭博場の主の身体は、縫い付けられたかのように、『動けない』のだ。
「ふふ、ご自慢のカード捌きも『動けない』のなら、上手く出来ひんやろ?」
 その言葉と同時に、その『鬼薊』は花開く――
 狙いすら、打ち砕かれた哀れなものを、ただ最後の時まで縫い付けんと、ばかりに。

成功 🔵​🔵​🔴​

マヤ・ウェストウッド(サポート)
「近くで"眼玉"が落っこちてたら教えておくれよ。それ、アタシのだから」
◆口調
・一人称はアタシ、二人称はアンタ。いかなる場合でも軽口と冗談を欠かさない
◆癖・習性
・獣人特有の嗅覚で危機を察知できるが、犬耳に感情がそのまま現れる
・紅茶中毒
◆行動傾向
・普段はズボラでとぼけた言動や態度をとる三枚目ながら、ここ一番では秩序や慣習には関わらず自身の義侠心の赴くままに利他主義的な行動をとる(中立/善)
・戦場では常に最前線でラフな戦い方をとるが、戦いそのものは好まない。弱者を守る事に自分の存在意義を見出している
・解放軍仕込みの生存技術を活かし、役に立つならステージのギミックやNPCを味方につけて戦う



●解放が為の一振り
 一人の医者は、そこに立っていた。
 マヤ・ウェストウッド(フューリアス・ヒーラー・f03710)という解放者は、
 この島の支配の惨状を聞いて助太刀するかのように、現れたのだ。
「さぁ、随分とズタボロのようだが……アタシからの仕置がまだ終わっちゃいないよ」

 内なる棘を無理矢理砕いてマヤへと相対したベルガンは、最早賭けの精細すらも失われていた。
「勝負感? そんなものアタシにとっちゃ標準装備だね。何せ『前』で戦い続けてる」
 後ろで踏ん反り返り続けてたお前とは違ってね――
 そんな言葉が、果たして賭博者の耳には届いたのか。
 全ての『勘』が、歴戦の女傑の前に、ねじ伏せられていく。
「それに、アタシに取っちゃお前は弱者を虐げたという事実だけで、打ち倒すに十分なのさ」
 足元に跪かせるかのように、点滴スタンドの一振りが打ち据えれば、マヤの眼差しはついに下へと向いた。

「安心しな――今日から、お前は、アタシの一部として生きる。いいね?」
 それは、解放者の、明確なる宣言だった。
 悪辣なる賭け事を敷いた者は噛み伏せられ、骸の海へと還りゆく。
 すっかり荒れ放題になった『賭博場』だった一角は、支配の跡形もない。
 解放された島民達の歓喜の声だけが――にわかに響き渡っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年07月25日


挿絵イラスト